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JP2002371271A - 有機エレクトロルミネッセンス素子用材料およびそれを使用した有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス素子用材料およびそれを使用した有機エレクトロルミネッセンス素子

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Publication number
JP2002371271A
JP2002371271A JP2001182900A JP2001182900A JP2002371271A JP 2002371271 A JP2002371271 A JP 2002371271A JP 2001182900 A JP2001182900 A JP 2001182900A JP 2001182900 A JP2001182900 A JP 2001182900A JP 2002371271 A JP2002371271 A JP 2002371271A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
organic
carbon atoms
general formula
substituted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001182900A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasumasa Toba
泰正 鳥羽
Maki Sugano
真樹 菅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Artience Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority to JP2001182900A priority Critical patent/JP2002371271A/ja
Publication of JP2002371271A publication Critical patent/JP2002371271A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】良好な発光色と、高い発光輝度、発光効率を示
す有機EL素子と、それを満足しうる有機EL素子用材
料を提供すること。 【解決手段】下記一般式[1]で表される化合物である
ことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子用
材料。一般式[1] 【化1】 [式中、Wは、カルボニル基、スルフィニル基、スルホ
ニル基のいずれか、Xは、炭素数1〜18の有機残基、
Yは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜18の有機
残基のいずれか、Zは、5〜7員環を形成するための炭
素数2〜20の置換もしくは未置換の2価の脂肪族炭化
水素基、Ar1は、炭素数4〜30の置換もしくは未置
換の2価の芳香族炭化水素基もしくは芳香族複素環基で
ある。XとYは、互いに結合して環を形成していても良
い。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は平面光源や表示に使
用される有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子用
材料およびそれを用いた有機EL素子に関する。さらに
詳しくは、高輝度、高効率を有し、赤色の発光を得るこ
とのできる有機EL素子用材料およびそれを用いた有機
EL素子に関する。
【0002】
【従来の技術】有機物質を使用したEL素子は、固体発
光型の安価な大面積フルカラー表示素子としての用途が
有望視され、多くの開発が行われている。一般にEL素
子は、発光層および該層をはさんだ一対の対向電極から
構成されている。発光は、両電極間に電界が印加される
と、陰極側から電子が注入され、陽極側から正孔が注入
され、この電子が発光層において正孔と再結合し、エネ
ルギー準位が伝導帯から価電子帯に戻る際にエネルギー
を光として放出する現象である。
【0003】従来の有機EL素子は、無機EL素子に比
べて駆動電圧が高く、発光輝度や発光効率も低かった。
また、特性劣化も著しく実用化には至っていなかった。
近年、10V以下の低電圧で発光する高い蛍光量子効率
を持った有機化合物を含有した薄膜を積層した有機EL
素子が報告され、関心を集めている(Appl.Phy
s.Lett.,第51巻,913頁,1987年発行
参照)。この方法は、金属キレート錯体を発光層、アミ
ン系化合物を正孔注入層に使用して、高輝度の緑色発光
を得ており、6〜10Vの直流電圧で輝度は数1000
(cd/m2)、最大発光効率は1.5(lm/W)を
達成して、実用領域に近い性能を持っている。
【0004】有機EL素子の中でも、特に赤色の発光を
得るための有機EL素子用発光材料については報告例が
少なく、例えば、X.T.Taoら著,Appl.Ph
ys.Lett.,第78号,第3号,279〜281
頁,2001年発行に記載されている3−(ジシアノメ
チレン)−5,5−ジメチル−1−(4−ジメチルアミ
ノ−スチリル)シクロヘキセン(DCDDC)が知られ
ている程度である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術に述べた赤
色の発光を得るための有機EL素子用発光材料は、充分
な発光輝度、発光効率が得られ難いという問題を持って
いた。そのため、良好な赤色発光色と、高い発光輝度、
発光効率を示す有機EL素子と、それを満足しうる有機
EL素子用材料が求められていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、以上の諸
問題を考慮し解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明
に至った。
【0007】すなわち、本発明は、下記一般式[1]で
表される化合物であることを特徴とする有機エレクトロ
ルミネッセンス素子用材料に関する。 一般式[1]
【0008】
【化3】
【0009】[式中、Wは、カルボニル基、スルフィニ
ル基、または、スルホニル基を表し、Xは、炭素数1〜
18の有機残基を表し、Yは、水素原子、ハロゲン原
子、または、炭素数1〜18の有機残基を表し、Zは、
5〜7員環を形成するための炭素数2〜20の置換もし
くは未置換の2価の脂肪族炭化水素基を表し、Ar
1は、炭素数4〜30の置換もしくは未置換の2価の芳
香族炭化水素基もしくは芳香族複素環基を表す。XとY
は、互いに結合して環を形成していても良い。] また、本発明は、Zが、下記一般式[2]であることを
特徴とする上記有機エレクトロルミネッセンス素子用材
料に関する。 一般式[2]
【0010】
【化4】
【0011】[式中、R1〜R6は、それぞれ独立に、水
素原子または炭素数1〜18の置換もしくは未置換のア
ルキル基であり、R1とR2、R1とR3、R1とR4、R1
とR5、R1とR6、R2とR3、R2とR4、R2とR5、R2
とR6、R3とR4、R3とR5、R 3とR6、R4とR5、R4
とR6、R5とR6は互いに結合して環を形成していても
良い。nは、0または1の整数である。] また、本発明は、陽極と陰極とからなる一対の電極間に
一層または多層の有機層を形成してなる有機エレクトロ
ルミネッセンス素子において、少なくとも一層が上記有
機エレクトロルミネッセンス素子用材料を含有する層で
ある有機エレクトロルミネッセンス素子に関する。
【0012】また、本発明は、陽極と陰極とからなる一
対の電極間に少なくとも一層の発光層を形成してなる有
機エレクトロルミネッセンス素子において、発光層が上
記有機エレクトロルミネッセンス素子用材料を含有する
層である有機エレクトロルミネッセンス素子に関する。
【0013】また、本発明は、さらに、発光層と陰極と
の間に少なくとも一層の電子注入層を形成してなる上記
有機エレクトロルミネッセンス素子に関する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、詳細にわたって本発明を説
明する。まずはじめに、本発明の有機EL素子用材料
は、一般式[1]で表される化合物であることが特徴と
して挙げられる。ここで、一般式[1]中のWは、カル
ボニル基、スルフィニル基、スルホニル基のいずれかを
表す。Wがこれらの基のいずれかである場合、Ar1
結合するアミノ基からの電荷移動経路と蛍光性を確保す
ることが可能となる。上記の中で、特にWがカルボニル
基の場合が好ましい。
【0015】つぎに、一般式[1]中のXは、炭素数1
〜18の有機残基を表す。ここでいう炭素数1〜18の
有機残基とは、Wと安定な結合を形成する有機残基であ
れば何でも良いが、例えば、1価の脂肪族炭化水素基、
芳香族炭化水素基、脂肪族複素環基、芳香族複素環基、
更には、アルコキシル基、アリールオキシ基、アルキル
チオ基、アリールチオ基、置換アミノ基等があげられ
る。
【0016】ここで、1価の脂肪族炭化水素基として
は、炭素数1〜18の1価の脂肪族炭化水素基を指し、
そのようなものとしては、アルキル基、アルケニル基、
アルキニル基、シクロアルキル基があげられる。
【0017】したがって、アルキル基としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチ
ル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、ヘプ
チル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、ペンタデ
シル基、オクタデシル基といった炭素数1〜18のアル
キル基があげられる。
【0018】また、アルケニル基としては、ビニル基、
1−プロペニル基、2−プロペニル基、イソプロペニル
基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル
基、1−オクテニル基、1−デセニル基、1−オクタデ
セニル基といった炭素数2〜18のアルケニル基があげ
られる。
【0019】また、アルキニル基としては、エチニル
基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、1−ブチニ
ル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、1−オクチニ
ル基、1−デシニル基、1−オクタデシニル基といった
炭素数2〜18のアルキニル基があげられる。
【0020】また、シクロアルキル基としては、シクロ
プロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シク
ロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、
シクロオクタデシル基といった炭素数3〜18のシクロ
アルキル基があげられる。
【0021】さらに、1価の芳香族炭化水素基として
は、炭素数6〜18の1価の単環、縮合環、環集合炭化
水素基があげられる。ここで、炭素数6〜18の1価の
単環芳香族炭化水素基としては、フェニル基、o−トリ
ル基、m−トリル基、p−トリル基、2,4−キシリル
基、p−クメニル基、メシチル基等の炭素数6〜18の
1価の芳香族炭化水素基があげられる。
【0022】また、1価の縮合環炭化水素基としては、
1−ナフチル基、2−ナフチル基、1−アンスリル基、
2−アンスリル基、5−アンスリル基、1−フェナンス
リル基、9−フェナンスリル基、1−アセナフチル基、
2−アズレニル基、1−ピレニル基、2−トリフェニレ
ル基等の炭素数10〜18の1価の縮合環炭化水素基が
あげられる。
【0023】また、1価の環集合炭化水素基としては、
o−ビフェニリル基、m−ビフェニリル基、p−ビフェ
ニリル基等の炭素数12〜18の1価の環集合炭化水素
基があげられる。
【0024】また、1価の脂肪族複素環基としては、2
−ピラゾリノ基、ピペリジノ基、モルホリノ基、2−モ
ルホリニル基といった炭素数3〜18の1価の脂肪族複
素環基があげられる。
【0025】また、1価の芳香族複素環基としては、2
−フリル基、3−フリル基、2−チエニル基、3−チエ
ニル基、1−ピローリル基、2−ピローリル基、3−ピ
ローリル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピ
リジル基、2−ピラジル基、2−オキサゾリル基、3−
イソオキサゾリル基、2−チアゾリル基、3−イソチア
ゾリル基、2−イミダゾリル基、3−ピラゾリル基、2
−キノリル基、3−キノリル基、4−キノリル基、5−
キノリル基、6−キノリル基、7−キノリル基、8−キ
ノリル基、1−イソキノリル基、2−キノキサリニル
基、2−ベンゾフリル基、2−ベンゾチエニル基、N−
インドリル基、N−カルバゾリル基、N−アクリジニル
基といった炭素数3〜18の1価の芳香族複素環基があ
げられる。
【0026】また、アルコキシル基としては、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブ
トキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、te
rt−ブトキシ基、オクチルオキシ基、オクタデシルオ
キシ基といった炭素数1〜18のアルコキシル基があげ
られる。
【0027】また、アリールオキシ基としては、フェノ
キシ基、4−tert−ブチルフェノキシ基、1−ナフ
チルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、9−アンスリル
オキシ基、1−ピレニルオキシ基といった炭素数6〜1
8のアリールオキシ基があげられる。
【0028】また、アルキルチオ基としては、メチルチ
オ基、エチルチオ基、tert−ブチルチオ基、ヘキシ
ルチオ基、オクチルチオ基、オクタデシルチオ基といっ
た炭素数1〜18のアルキルチオ基があげられる。
【0029】また、アリールチオ基としては、フェニル
チオ基、2−メチルフェニルチオ基、4−tert−ブ
チルフェニルチオ基、1−ピレニルチオ基といった炭素
数6〜18のアリールチオ基があげられる。
【0030】また、置換アミノ基としては、N−メチル
アミノ基、N−エチルアミノ基、N,N−ジエチルアミ
ノ基、N,N−ジイソプロピルアミノ基、N,N−ジブ
チルアミノ基、N−ベンジルアミノ基、N,N−ジベン
ジルアミノ基、N−フェニルアミノ基、N−フェニル−
N−メチルアミノ基、N,N−ジフェニルアミノ基、
N,N−ビス(m−トリル)アミノ基、N,N−ビス
(p−トリル)アミノ基、N,N−ビス(p−ビフェニ
リル)アミノ基、ビス[4−(4−メチル)ビフェニリ
ル]アミノ基、N−p−ビフェニリル−N−フェニルア
ミノ基、N−α−ナフチル−N−フェニルアミノ基、N
−β−ナフチル−N−フェニルアミノ基、N−フェナン
トリル−N−フェニルアミノ基等の炭素数1〜18の置
換アミノ基があげられる。
【0031】以上述べた一般式[1]中のXとして好ま
しい炭素数1〜18の有機残基としては、1価の脂肪族
炭化水素基、芳香族炭化水素基、置換アミノ基があげら
れる。
【0032】つぎに、一般式[1]中のYは、水素原
子、ハロゲン原子、炭素数1〜18の有機残基のいずれ
かである。ここで、ハロゲン原子としては、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子があげられる。
【0033】Yの炭素数1〜18の有機残基とは、Xに
おける炭素数1〜18の有機残基と同義であるが、電子
吸引基であることが好ましい。ここでいう電子吸引基と
は、ハメットの置換基定数σが0より大きい値を示す基
を意味する。したがって、Yの有機残基として好ましい
ものとしては、シアノ基、2−シアノエテニル基、2,
2−ジシアノエテニル基、アシル基、アルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルスルホ
ニル基、アリールスルホニル基、カルバモイル基、4−
シアノフェニル基等をあげることができるが、本発明は
これらに限定されるものではない。また、XとYは互い
に結合して環を形成してもよい。この場合、形成される
環が電子吸引性であることが好ましい。
【0034】上記で、アシル基としては、アセチル基、
プロピオニル基、ピバロイル基、シクロヘキシルカルボ
ニル基、ベンゾイル基、トルオイル基、アニソイル基、
シンナモイル基等があげられる。
【0035】また、アルコキシカルボニル基としては、
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、ベンジ
ルオキシカルボニル基等があげられる。
【0036】また、アリールオキシカルボニル基として
は、フェノキシカルボニル基、ナフチルオキシカルボニ
ル基等があげられる。
【0037】また、アルキルスルホニル基としては、メ
シル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基等
があげられる。
【0038】また、アリールスルホニル基としては、ベ
ンゼンスルホニル基、トルエンスルホニル基等があげら
れる。
【0039】次に、一般式[1]中のZについて説明す
る。Zは、5〜7員環を形成するための炭素数2〜20
の置換もしくは未置換の2価の脂肪族炭化水素基を表
す。そのような脂肪族炭化水素基としては、例えば、5
〜7員環を形成する炭素数2〜20の飽和もしくは不飽
和の2価の脂肪族炭化水素基があげられ、分岐していて
も、環を形成していても構わない。
【0040】これら2価の脂肪族炭化水素基における置
換基としては、上述のXの有機残基の例で説明した1価
の脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基、脂肪族複素環
基、芳香族複素環基、更には、アルコキシル基、アリー
ルオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、置換ア
ミノ基の他、上述のYの有機残基の例で説明したハロゲ
ン原子、シアノ基、アシル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基等があげられる。
【0041】Zは、Xが結合する不飽和二重結合と共役
しない脂肪族炭化水素基であることが好ましい。この理
由としては、X.T.Taoら著,Appl.Phy
s.Lett.,第78号,第3号,279〜281
頁,2001年発行にも記述されているように、発光材
料として用いる場合には、Zが一般式[1]中のXに結
合する不飽和二重結合と共役すると、Zが、Xが結合す
る不飽和二重結合に対して電子供与基として働くため、
一つの分子内に二つの電荷移動経路が生じ、発光波長領
域の広帯域化を招く懸念があるためである。
【0042】例えば、Zは、一般式[2]で表される脂
肪族炭化水素基であることが好ましい。一般式[2]に
おけるR1〜R6は、それぞれ独立に、水素原子または炭
素数1〜18の置換もしくは未置換のアルキル基であ
る。ここで炭素数1〜18の未置換のアルキル基とは、
前述のXにおける炭素数1〜18のアルキル基と同義で
ある。また、置換基としては、上述のXの有機残基の例
で説明した1価の芳香族炭化水素基、脂肪族複素環基、
芳香族複素環基、更には、アルコキシル基、アリールオ
キシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、置換アミノ
基の他、上述のYの有機残基の例で説明したハロゲン原
子、シアノ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、ア
リールオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、ア
リールスルホニル基等があげられる。
【0043】また、R1とR2、R1とR3、R1とR4、R
1とR5、R1とR6、R2とR3、R2とR4、R2とR5、R
2とR6、R3とR4、R3とR5、R3とR6、R4とR5、R
4とR6、R5とR6は互いに結合して環を形成していても
良い。Zが一般式[2]で表される基の場合、5ないし
6員環を形成することになり、WおよびYに直接結合す
る不飽和二重結合と共役している不飽和二重結合との平
面性が高くなり、Ar1に結合するアミノ基からの電荷
移動が起こりやすくなり特に好ましい。以下に、一般式
[2]の具体例を示す。
【0044】
【化5】
【0045】
【化6】
【0046】
【化7】
【0047】次に、一般式[1]中のAr1について説
明する。Ar1は、炭素数4〜30の置換もしくは未置
換の2価の芳香族炭化水素基または芳香族複素環基を表
す。ここでいう置換基とは、Zにおける置換基と同義で
あり、また、2つ以上の置換基同士が互いに結合して環
を形成していても構わない。
【0048】ここで2価の芳香族炭化水素基とは、2価
の単環もしくは縮合環、環集合芳香族炭化水素基を意味
し、例えば、フェニレン基、ナフチレン基、アンスリレ
ン基、ビフェニレン基等の炭素数6〜30の2価の芳香
族炭化水素基があげられる。
【0049】また2価の芳香族複素環基とは、2価の単
環もしくは縮合環、環集合芳香族複素環基を意味し、例
えば、2,5−フリレン基、2,5−チエニレン基、
2,4−ピリジレン基、2,6−キノリレン基等の炭素
数4〜30の2価の芳香族複素環基があげられる。
【0050】以上述べたAr1における2価の芳香族炭
化水素基または芳香族複素環基の内、好ましいものとし
ては、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニレン基等
の炭素数6〜12の2価の芳香族炭化水素基があげられ
る。
【0051】以下、表1に、本発明の有機EL素子用材
料として用いることができる化合物の代表例を示すが、
本発明は、なんらこれらに限定されるものではない(た
だし、表1中、Meはメチル基を、Etはエチル基を、
Phはフェニル基を表す)。
【0052】
【表1】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】ところで、有機EL素子は、陽極と陰極間
に一層または多層の有機層を形成した素子であるが、こ
こで、一層型有機EL素子は、陽極と陰極との間に発光
材料からなる発光層を有する。一方、多層型有機EL素
子は、(陽極/正孔注入層/発光層/陰極)、(陽極/
発光層/電子注入層/陰極)、(陽極/正孔注入層/発
光層/電子注入層/陰極)等の多層構成で積層した有機
EL素子である。本発明の有機EL素子用材料は、前記
いずれの層にも使用できるが、これら一層型ないし多層
型有機EL素子の発光材料として好適に使用することが
できる。特に、本有機EL素子用発光材料を用いて一層
型有機EL素子を作成する場合、陽極から注入した正孔
または陰極から注入した電子を発光材料まで効率よく輸
送させるための正孔注入材料または電子注入材料を含有
させることができる。
【0073】ここで、正孔注入材料とは、発光層または
発光材料に対して優れた正孔注入効果を示し、発光層で
生成した励起子の電子注入層または電子注入材料への移
動を防止し、かつ薄膜形成性に優れた化合物を意味す
る。そのような正孔注入材料の例としては、フタロシア
ニン系化合物、ナフタロシアニン系化合物、ポルフィリ
ン系化合物、オキサジアゾール、トリアゾール、イミダ
ゾール、イミダゾロン、イミダゾールチオン、ピラゾリ
ン、ピラゾロン、テトラヒドロイミダゾール、オキサゾ
ール、オキサジアゾール、ヒドラゾン、アシルヒドラゾ
ン、ポリアリールアルカン、スチルベン、ブタジエン、
ベンジジン型トリフェニルアミン、スチリルアミン型ト
リフェニルアミン、ジアミン型トリフェニルアミン等
と、それらの誘導体、およびポリビニルカルバゾール、
ポリシラン、導電性ポリマー等があげられるが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
【0074】上記正孔注入材料の中でも特に効果的な正
孔注入材料としては、芳香族三級アミン誘導体またはフ
タロシアニン誘導体があげられる。芳香族三級アミン誘
導体としては、トリフェニルアミン、トリトリルアミ
ン、トリルジフェニルアミン、N,N’−ジフェニル−
N,N’−(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェ
ニル−4,4’−ジアミン、N,N,N’,N’−(4
−メチルフェニル)−1,1’−フェニル−4,4’−
ジアミン、N,N,N’,N’−(4−メチルフェニ
ル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、
N,N’−ジフェニル−N,N’−ジナフチル−1,
1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−
(メチルフェニル)−N,N’−(4−n−ブチルフェ
ニル)−フェナントレン−9,10−ジアミン、N,N
−ビス(4−ジ−4−トリルアミノフェニル)−4−フ
ェニル−シクロヘキサン、またはこれらの芳香族三級ア
ミン骨格を有するオリゴマーまたはポリマーがあげられ
る。また、フタロシアニン(Pc)誘導体としては、H
2Pc、CuPc、CoPc 、NiPc、ZnPc、P
dPc、FePc、MnPc、ClAlPc、ClGa
Pc、ClInPc、ClSnPc、Cl2SiPc、
(HO)AlPc、(HO)GaPc、VOPc、Ti
OPc、MoOPc、GaPc−O−GaPc等のフタ
ロシアニン誘導体およびナフタロシアニン誘導体があげ
られる。以上述べた正孔注入材料は、更に電子受容材料
を添加して増感させることもできる。
【0075】一方、電子注入材料とは、発光層または発
光材料に対して優れた電子注入効果を示し、発光層で生
成した励起子の正孔注入層または正孔注入材料への移動
を防止し、かつ薄膜形成性に優れた化合物を意味する。
そのような電子注入材料の例としては、キノリン金属錯
体、オキサジアゾール、ベンゾチアゾール金属錯体、ベ
ンゾオキサゾール金属錯体、ベンゾイミダゾール金属錯
体、アセチルアセトン金属錯体、フルオレノン、アント
ラキノジメタン、ジフェノキノン、チオピランジオキシ
ド、オキサジアゾール、チアジアゾール、テトラゾー
ル、ペリレンテトラカルボン酸、フレオレニリデンメタ
ン、アントラキノジメタン、アントロン等とそれらの誘
導体があげられる。また、セシウム等の金属をバソフェ
ナントロリンにドープした無機/有機複合材料(例え
ば、高分子学会予稿集,第50巻,4号,660頁,2
001年発行)も電子注入材料の例としてあげられる
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0076】上記電子注入材料の中でも特に効果的な電
子注入材料としては、金属錯体化合物または含窒素五員
環誘導体があげられる。ここで、金属錯体化合物の中で
も、下記一般式[3]で示される化合物は好適に使用す
ることができる。 一般式[3]
【0077】
【化8】
【0078】[式中、Q1およびQ2は、それぞれ独立
に、置換もしくは未置換のヒドロキシキノリン誘導体ま
たは置換もしくは未置換のヒドロキシベンゾキノリン誘
導体を表し、Lは、ハロゲン原子、置換もしくは未置換
のアルキル基、置換もしくは未置換のシクロアルキル
基、置換もしくは未置換のアリール基、または、置換も
しくは未置換の芳香族複素環基、−OR(Rは水素原
子、置換もしくは未置換のアルキル基、置換もしくは未
置換のシクロアルキル基、置換もしくは未置換のアリー
ル基、または、置換もしくは未置換の芳香族複素環基を
表す。)、−O−Ga−Q3(Q4)(Q3およびQ4は、
1 およびQ2と同じ意味を表す。)で表される配位子
を表す。] ここで一般式[3]について説明する。一般式[3]で
示される化合物のQ1〜Q4は、置換もしくは未置換のヒ
ドロキシキノリン誘導体または置換もしくは未置換のヒ
ドロキシベンゾキノリン誘導体である。ここでいう置換
基とは、一般式[1]のZにおける炭素数1〜18の有
機残基と同義である。
【0079】また、Lは、ハロゲン原子、置換もしくは
未置換のアルキル基、置換もしくは未置換のシクロアル
キル基、置換もしくは未置換のアリール基、置換もしく
は未置換の芳香族複素環基を表す。ここでいう置換基と
は、一般式[1]中のZにおける炭素数1〜18の有機
残基と同義である。また、置換もしくは未置換のシクロ
アルキル基としては、シクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロノ
ニル基、シクロデカニル基等をあげることができる。
【0080】したがって、一般式[3]で示される化合
物の具体例としては、ビス(2−メチル−8−ヒドロキ
シキノリナート)(1−ナフトラート)ガリウム錯体、
ビス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリナート)(2
−ナフトラート)ガリウム錯体、ビス(2−メチル−8
−ヒドロキシキノリナート)(フェノラート)ガリウム
錯体、ビス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリナー
ト)(4−シアノ−1−ナフトラート)ガリウム錯体、
ビス(2、4−ジメチル−8−ヒドロキシキノリナー
ト)(1−ナフトラート)ガリウム錯体、ビス(2、5
−ジメチル−8−ヒドロキシキノリナート)(2−ナフ
トラート)ガリウム錯体、ビス(2−メチル−5−フェ
ニル−8−ヒドロキシキノリナート)(フェノラート)
ガリウム錯体、ビス(2−メチル−5−シアノ−8−ヒ
ドロキシキノリナート)(4−シアノ−1−ナフトラー
ト)ガリウム錯体、ビス(2−メチル−8−ヒドロキシ
キノリナート)クロロガリウム錯体、ビス(2−メチル
−8−ヒドロキシキノリナート)(o−クレゾラート)
ガリウム錯体等があげられるが、本発明はこれらに限定
されるものではない。尚、これら一般式[3]で示され
る化合物は、特開平10−88,121号公報記載の方
法により合成することが可能である。
【0081】その他、本発明に使用可能な電子注入材料
の内、好ましい金属錯体化合物としては、8−ヒドロキ
シキノリナートリチウム、ビス(8−ヒドロキシキノリ
ナート)亜鉛、ビス(8−ヒドロキシキノリナート)
銅、ビス(8−ヒドロキシキノリナート)マンガン、ト
リス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム、ト
リス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリナート)アル
ミニウム、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)ガリ
ウム、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリナー
ト)ベリリウム、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]
キノリナート)亜鉛、ニッケルアセチルアセトナートが
あげられる。
【0082】また、本発明に使用可能な電子注入材料の
内、好ましい含窒素五員誘導体としては、オキサゾー
ル、チアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾールま
たはトリアゾール誘導体があげられ、具体的には、2,
5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−オキサゾー
ル、ジメチルPOPOP、2,5−ビス(1−フェニ
ル)−1,3,4−チアゾール、2,5−ビス(1−フ
ェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−(4’
−tert−ブチルフェニル)−5−(4”−ビフェニ
ル)1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス(1
−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾール、1,4
−ビス[2−(5 −フェニルオキサジアゾリル)]ベン
ゼン、1,4−ビス[2−(5−フェニルオキサジアゾ
リル)−4−tert−ブチルベンゼン]、2−(4’
−tert− ブチルフェニル)−5−(4”−ビフェニ
ル)−1,3,4−チアジアゾール、2,5−ビス(1
−ナフチル)−1,3,4−チアジアゾール、1,4−
ビス[2−(5−フェニルチアジアゾリル)]ベンゼン、
2−(4’−tert−ブチルフェニル)−5−(4”
−ビフェニル)−1,3,4−トリアゾール、2,5−
ビス(1−ナフチル)−1,3,4−トリアゾール、
1,4−ビス[2−(5−フェ ニルトリアゾリル)]ベ
ンゼン等があげられる。以上述べた電子注入材料は、更
に電子供与性材料を添加して増感させることもできる。
【0083】また、本発明の有機EL素子用材料は、発
光層中にドーピングして使用することも可能である。こ
の場合、本有機EL素子用材料は、以下に説明するホス
ト材料に対して0.001〜50重量%の範囲で含有さ
れることが好ましく、更には0.01〜10重量%の範
囲で含有されることがより好ましい。
【0084】本発明の有機EL素子用材料をドーピング
材料として用いた時に共に使用できるホスト材料として
は、キノリン金属錯体、ベンゾキノリン金属錯体、ベン
ゾオキサゾール金属錯体、ベンゾチアゾール金属錯体、
ベンゾイミダゾール金属錯体、ベンゾトリアゾール金属
錯体、イミダゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、
チアジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体等の電子輸
送性材料。または、スチルベン誘導体、ブタジエン誘導
体、ベンジジン型トリフェニルアミン誘導体、スチリル
アミン型トリフェニルアミン誘導体、ジアミノアントラ
セン型トリフェニルアミン誘導体、ジアミノフェナント
レン型トリフェニルアミン誘導体、2,3,6,7,1
0,11−ヘキサアルコキシトリフェニレン等の正孔輸
送性材料、およびポリビニルカルバゾール、ポリシラン
等の導電性高分子の高分子材料等があげられる。
【0085】また、本有機EL素子における発光層中に
は、本発明の有機EL素子用材料の他に、他の発光材料
やドーピング材料を二種類以上組み合わせて使用するこ
ともできる。この場合は本発明の有機EL素子用材料は
ホスト材料として機能する場合もある。本発明の有機E
L素子用材料と共に使用できる他の発光材料やドーピン
グ材料としては、アントラセン、ナフタレン、フェナン
トレン、ピレン、テトラセン、コロネン、クリセン、フ
ルオレセイン、ペリレン、フタロペリレン、ナフタロペ
リレン、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸
テトラアルキルエステル、ペリノン、フタロペリノン、
ナフタロペリノン、ジフェニルブタジエン、テトラフェ
ニルブタジエン、クマリン、オキサジアゾール、アルダ
ジン、ビスベンゾキサゾリン、ビススチリル、ピラジ
ン、シクロペンタジエン、キノリン金属錯体、アミノキ
ノリン金属錯体、イミン、ジフェニルエチレン、ビニル
アントラセン、ジアミノカルバゾール、ピラン、チオピ
ラン、ポリメチン、メロシアニン、イミダゾールキレー
ト化オキシノイド化合物、キナクリドン、ルブレン等お
よびそれらの誘導体があげられる。
【0086】本有機EL素子における発光層中には、本
発明の有機EL素子用材料の他に、必要に応じて、他の
発光材料やドーピング材料のみならず、先に述べた正孔
注入材料や電子注入材料を二種類以上組み合わせて使用
することもできる。また、正孔注入層、発光層、電子注
入層は、それぞれ二層以上の層構成により形成されても
良い。
【0087】さらに、本発明の有機EL素子の陽極に使
用される導電性材料は、4eVより大きな仕事関数を持
つものが適しており、そのようなものとしては、炭素、
アルミニウム、バナジウム、鉄、コバルト、ニッケル、
タングステン、銀、金、白金、パラジウム等およびそれ
らの合金、ITO基板、NESA基板と称される酸化ス
ズ、酸化インジウム等の酸化金属、さらにはポリチオフ
ェンやポリピロール等の有機導電性ポリマーがあげられ
る。
【0088】また、本発明の有機EL素子の陰極に使用
される導電性材料は、4eVより小さな仕事関数を持つ
ものが適しており、そのようなものとしては、マグネシ
ウム、カルシウム、錫、鉛、チタニウム、イットリウ
ム、リチウム、フッ化リチウム、ルテニウム、マンガン
等およびそれらの合金があげられる。ここで、合金とし
ては、マグネシウム/銀、マグネシウム/インジウム、
リチウム/アルミニウム等が代表例としてあげられる
が、これらに限定されるものではない。合金の比率は、
調製時の加熱温度、雰囲気、真空度により制御可能なた
め、適切な比率からなる合金が調製可能である。これら
陽極および陰極は、必要があれば二層以上の層構成によ
り形成されていても良い。
【0089】本発明の有機EL素子を効率良く発光させ
るためには、素子を構成する材料は素子の発光波長領域
において充分透明であることが望ましく、同時に基板も
透明であることが望ましい。透明電極は、上記の導電性
材料を使用して蒸着やスパッタリング等の方法で作成す
ることができる。特に、発光面の電極は、光透過率が1
0%以上であることが望ましい。基板は、機械的、熱的
強度を有し、透明であれば特に限定されるものではない
が、例えば、ガラス基板、ポリエチレン、ポリエーテル
サルフォン、ポリプロピレン等の透明性ポリマーが推奨
される。
【0090】また、本発明の有機EL素子の各層の形成
方法としては、真空蒸着、スパッタリング、プラズマ、
イオンプレーティング等の乾式成膜法、もしくはスピン
コーティング、ディッピング、フローコーティング等の
湿式成膜法のいずれかの方法を適用することができる。
各層の膜厚は特に限定されるものではないが、適切な膜
厚に設定する必要がある。膜厚が厚すぎると、一定の光
出力を得るために大きな印加電圧が必要となり効率が悪
くなる。逆に膜厚が薄すぎると、ピンホール等が発生
し、電界を印加しても充分な発光輝度が得ら難くなる。
したがって、通常の膜厚は、1nmから1μmの範囲が
適しているが、10nmから0.2μmの範囲がより好
ましい。
【0091】湿式成膜法の場合、各層は、それを構成す
る材料をトルエン、クロロホルム、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等の適切な溶媒に溶解または分散して薄
膜を形成する。ここで用いられる溶媒は単一あるいは混
合したもののいずれでも構わない。また、いずれの湿式
成膜法においても、成膜性向上、膜のピンホール防止等
のため適切なポリマーや添加剤を使用しても良い。この
ようなポリマーとしては、ポリスチレン、ポリカーボネ
ート、ポリアリレート、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リウレタン、ポリスルフォン、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリメチルアクリレート、セルロース等の絶縁性ポ
リマー、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリシラン等
の光導電性ポリマー、ポリチオフェン、ポリピロール等
の導電性ポリマーを挙げることができる。また、添加剤
としては、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤等をあげ
ることができる。本発明の材料を湿式で成膜する際に
は、各化合物の分子間の親和性が良いため、単独では凝
集性が高く膜が不均一になりやすい化合物でも、凝集性
の低い誘導体との混合材料にすることにより良好な膜を
得ることができる。
【0092】また、本発明により得られた有機EL素子
の温度、湿度、雰囲気等に対する安定性向上のために、
さらに素子の表面に保護層を設けたり、シリコンオイ
ル、ポリマー等により素子全体を被覆しても良い。
【0093】以上述べたように、本有機EL素子用材料
を用いて作成した有機EL素子は、発光効率、発光輝度
等の特性を向上させることが可能である。また、本有機
EL素子は、熱や電流に対して非常に安定であり、さら
には低い駆動電圧で実用的に使用可能の発光輝度が得ら
れるため、従来まで大きな問題であった劣化も大幅に低
下させることが可能である。故に、本有機EL素子は、
壁掛けテレビ等のフラットパネルディスプレイや平面発
光体として、さらには、複写機やプリンター等の光源、
液晶ディスプレイや計器類等の光源、表示板、標識灯等
への応用が考えられる。
【0094】
【実施例】以下、実施例にて本発明を具体的に説明する
が、本発明は下記実施例に何ら限定されるものではな
い。はじめに、実施例に先立って本発明の有機EL素子
用材料の合成例を述べる。 合成例1 化合物(11)の合成方法 ジメチルホルムアミド100ml中に、3−メチルシク
ロペント−2−エノン9.6g(100mmol)、マ
ロン酸ジメチル11.9g(90mmol)、ピペリジ
ン1.5g、酢酸0.3g、無水酢酸0.2gを加え、
室温にて1時間攪拌した。引き続き80℃にて1時間加
熱撹拌した後、4−ジメチルアミノベンズアルデヒド1
3.4g(90mmol)を加え、さらに80℃にて1
時間加熱撹拌した。この混合物を減圧下濃縮し、残渣に
濃塩酸3mlおよび水150mlを加えて得られた析出
物をカラムクロマトグラフィーにより精製を行ない、化
合物(11)20.6gを得た。マススペクトル、NM
Rスペクトル、元素分析により、化合物(11)の構造
を確認した。 合成例2 化合物(45)の合成方法 ジメチルホルムアミド100ml中に、3−メチルシク
ロペント−2−エノン9.6g(100mmol)、
1,3−インダンジオン13.1g(90mmol)、
ピペリジン1.5g、酢酸0.3g、無水酢酸0.2g
を加え、室温にて1時間攪拌した。引き続き80℃にて
1時間加熱撹拌した後、4−ジメチルアミノベンズアル
デヒド13.4g(90mmol)を加え、さらに80
℃にて1時間加熱撹拌した。この混合物を減圧下濃縮
し、残渣に濃塩酸3mlおよび水150mlを加えて得
られた析出物をカラムクロマトグラフィーにより精製を
行ない、化合物(45)21.6gを得た。マススペク
トル、NMRスペクトル、元素分析により、化合物(4
5)の構造を確認した。 合成例3 化合物(47)の合成方法 ジメチルホルムアミド100ml中に、3−メチルシク
ロペント−2−エノン9.6g(100mmol)、3
−エチルローダニン14.5g(90mmol)、ピペ
リジン1.5g、酢酸0.3g、無水酢酸0.2gを加
え、室温にて1時間攪拌した。引き続き80℃にて1時
間加熱撹拌した後、4−ジメチルアミノベンズアルデヒ
ド13.4g(90mmol)を加え、さらに80℃に
て1時間加熱撹拌した。この混合物を減圧下濃縮し、残
渣に濃塩酸3mlおよび水150mlを加えて得られた
析出物をカラムクロマトグラフィーにより精製を行な
い、化合物(47)20.1gを得た。マススペクト
ル、NMRスペクトル、元素分析により、化合物(4
7)の構造を確認した。 合成例4 化合物(48)の合成方法 ジメチルホルムアミド100ml中に、3−メチルシク
ロペント−2−エノン9.6g(100mmol)、
1,3−ジエチルヒダントイン14.1g(90mmo
l)、ピペリジン1.5g、酢酸0.3g、無水酢酸
0.2gを加え、室温にて1時間攪拌した。引き続き8
0℃にて1時間加熱撹拌した後、4−ジメチルアミノベ
ンズアルデヒド13.4g(90mmol)を加え、さ
らに80℃にて1時間加熱撹拌した。この混合物を減圧
下濃縮し、残渣に濃塩酸3mlおよび水150mlを加
えて得られた析出物をカラムクロマトグラフィーにより
精製を行ない、化合物(48)22.9gを得た。マス
スペクトル、NMRスペクトル、元素分析により、化合
物(48)の構造を確認した。 合成例5 化合物(51)の合成方法 ジメチルホルムアミド100ml中に、3−メチルシク
ロペント−2−エノン9.6g(100mmol)、ジ
メドン12.6g(90mmol)、ピペリジン1.5
g、酢酸0.3g、無水酢酸0.2gを加え、室温にて
1時間攪拌した。引き続き80℃にて1時間加熱撹拌し
た後、4−ジメチルアミノベンズアルデヒド13.4g
(90mmol)を加え、さらに80℃にて1時間加熱
撹拌した。この混合物を減圧下濃縮し、残渣に濃塩酸3
mlおよび水150mlを加えて得られた析出物をカラ
ムクロマトグラフィーにより精製を行ない、化合物(5
1)20.6gを得た。マススペクトル、NMRスペク
トル、元素分析により、化合物(51)の構造を確認し
た。 合成例6 化合物(75)の合成方法 ジメチルホルムアミド100ml中に、イソホロン1
3.8g(100mmol)、ジメドン12.6g(9
0mmol)、ピペリジン1.5g、酢酸0.3g、無
水酢酸0.2gを加え、室温にて1時間攪拌した。引き
続き80℃にて1時間加熱撹拌した後、4−ジメチルア
ミノベンズアルデヒド13.4g(90mmol)を加
え、さらに80℃にて1時間加熱撹拌した。この混合物
を減圧下濃縮し、残渣に濃塩酸3mlおよび水150m
lを加えて得られた析出物をカラムクロマトグラフィー
により精製を行ない、化合物(75)22.9gを得
た。マススペクトル、NMRスペクトル、元素分析によ
り、化合物(75)の構造を確認した。
【0095】以下に本発明の化合物を用いた実施例を示
す。本例では、特に断りのない限り、混合比は全て重量
比を示す。また、電極面積2mm×2mmの有機EL素
子の特性を測定した。尚、比較のため、下記に示す公知
の材料を用いた。
【0096】
【化9】
【0097】(DCDDC) 実施例1 洗浄したITO電極付きガラス板上に、発光材料として
表1の化合物(1)、2,5−ビス(1−ナフチル)−
1,3,4−オキサジアゾール、ポリカーボネート樹脂
(帝人化成:パンライトK−1300)を1:2:10
の重量比でテトラヒドロフランに溶解させ、スピンコー
ティング法により膜厚100nmの発光層を得た。その
上に、マグネシウムと銀を10:1(重量比)で混合し
た合金で膜厚150nmの電極を形成して有機EL素子
を得た。この素子の発光特性は、直流電圧10Vでの発
光輝度65(cd/m2)、最大発光輝度810(cd
/m2)、発光効率0.42(lm/W)の赤色発光が
得られた。
【0098】実施例2 洗浄したITO電極付きガラス板上に、N,N’―(3
―メチルフェニル)―N,N’―ジフェニル―1,1’
―ビフェニル-4,4’―ジアミン(TPD)とポリビ
ニルカルバゾール(PVK)を1:1の重量比で1,2
−ジクロロエタンに溶解させ、スピンコーティング法に
より膜厚50nmの正孔注入層を得た。次いで、表1の
化合物(12)を蒸着し膜厚60nmの電子注入型発光
層を作成し、その上に、マグネシウムと銀を10:1
(重量比)で混合した合金で膜厚100nmの電極を形
成して有機EL素子を得た。電子注入型発光層は2×1
-6Torrの真空中で、基板温度室温の条件下で蒸着
した。この素子は直流電圧7Vでの発光輝度0.6(c
d/m2)、最大発光輝度40(cd/m2)の赤色発光
が得られた。
【0099】比較例1 電子注入型発光層として化合物(12)の代わりにDC
DDCを用いる以外は、実施例2と同様の方法で有機E
L素子を得た。この素子は直流電圧7Vでの発光輝度
0.4(cd/m2)、最大発光輝度32(cd/m2
の赤色発光が得られたが、実施例2の結果よりも発光輝
度が劣っていることは明らかである。
【0100】実施例3 洗浄したITO電極付きガラス板上に、TPDとポリビ
ニルカルバゾール(PVK)を1:1の重量比で1,2
−ジクロロエタンに溶解させ、スピンコーティング法に
より膜厚50nmの正孔注入層を得た。次いで、表1の
化合物(48)とトリス(8−ヒドロキシキノリナー
ト)アルミニウム錯体(Alq3)との1:100の重
量比からなる混合物を蒸着し膜厚60nmの電子注入型
発光層を作成し、その上に、マグネシウムと銀を10:
1(重量比)で混合した合金で膜厚100nmの電極を
形成して有機EL素子を得た。電子注入型発光層は2×
10 -6Torrの真空中で、基板温度室温の条件下で蒸
着した。この素子は直流電圧7Vでの発光輝度1.4
(cd/m2)、最大発光輝度6900(cd/m2)、
最大発光効率1.8(lm/W)の赤色発光が得られ
た。
【0101】比較例2 化合物(48)の代わりにDCDDCを用いる以外は、
実施例3と同様の方法で有機EL素子を得た。この素子
は直流電圧7Vでの発光輝度1.0(cd/m 2)、最
大発光輝度5500(cd/m2)、最大発光効率1.
6(lm/W)の赤色発光が得られたが、実施例3の結
果よりも発光輝度、効率で劣っていることは明らかであ
る。
【0102】実施例4 洗浄したITO電極付きガラス板上に、表1の化合物
(9)を塩化メチレンに溶解させ、スピンコーティング
法により膜厚50nmの正孔注入型発光層を得た。次い
で、ビス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリナート)
(1−ナフトラート)ガリウム錯体を真空蒸着して膜厚
40nmの電子注入層を作成し、その上に、マグネシウ
ムと銀を10:1(重量比)で混合した合金で膜厚10
0nmの電極を形成して有機EL素子を得た。電子注入
層は10-6Torrの真空中で、基板温度室温の条件下
で蒸着した。この素子は、直流電圧8Vでの発光輝度
3.2(cd/m2) 、最大発光輝度7200(cd/
2)、発光効率1.7(lm/ W)の赤色発光が得ら
れた。
【0103】実施例5 洗浄したITO電極付きガラス板上に、表1の化合物
(14)を塩化メチレンに溶解させ、スピンコーティン
グ法により膜厚50nmの正孔注入型発光層を得た。次
いで、ビス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリナー
ト)(p−シアノフェノラート)ガリウム錯体を真空蒸
着して膜厚30nmの電子注入層を作成し、その上に、
マグネシウムと銀を10:1(重量比)で混合した合金
で膜厚100nmの電極を形成して有機EL素子を得
た。各層は10-6Torrの真空中で、基板温度室温の
条件下で蒸着した。この素子は、直流電圧8Vでの発光
輝度3.3(cd/m2)、最大発光輝度7900(c
d /m2)、発光効率1.9(lm/W)の赤色発光が
得られた。
【0104】実施例6 洗浄したITO電極付きガラス板上に、TPDを真空蒸
着して膜厚20nmの正孔注入層を得た。次いで、表1
の化合物(28)を蒸着し膜厚40nmの発光層を作成
し、次いでAlq3を蒸着して膜厚30nmの電子注入
層を得た。その上に、マグネシウムと銀を10:1(重
量比)で混合した合金で膜厚200nmの電極を形成し
て有機EL素子を得た。各層は10-6Torrの真空中
で、基板温度室温の条件下で蒸着した。この素子は直流
電圧10Vで発光輝度3500(cd/m2)の赤色発
光が得られた。
【0105】実施例7 洗浄したITO電極付きガラス板上に、TPDを真空蒸
着して膜厚40nmの正孔注入層を得た。次いで、表1
の化合物(42)とAlq3を1:100(重量比)の
組成比で共蒸着して膜厚30nmの発光層を得た。さら
にAlq3を蒸着して膜厚30nmの電子注入層を得
た。その上に、マグネシウムと銀を10:1(重量比)
で混合した合金で膜厚200nmの電極を形成して有機
EL素子を得た。各層は10-6Torrの真空中で、基
板温度室温の条件下で蒸着した。この素子は、直流電圧
12Vでの発光輝度が6500(cd/m2)、20V
での発光輝度が25300(cd/m2)の赤色発光が
得られた。
【0106】実施例8〜30 洗浄したITO電極付きガラス板上に、4,4’−ビス
[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェ
ニル(α−NPD)を真空蒸着して膜厚30nmの正孔
注入層を形成した。次いで、表1の化合物とAlq3を
1:100(重量比)の組成比で共蒸着し、膜厚30n
mの発光層を得た。さらに、ビス(2−メチル−8−ヒ
ドロキシキノリナート)(フェノラート)ガリウム錯体
を真空蒸着して膜厚30nmの電子注入層を作成し、そ
の上に、マグネシウムと銀を10:1(重量比)で混合
した合金で膜厚100nmの電極を形成して有機EL素
子を得た。各層は10-6Torrの真空中で、基板温度
室温の条件下で蒸着した。この素子の発光特性を表2に
示す。本実施例の有機EL素子は、全て最大発光輝度2
5000(cd/m2)以上の高い輝度特性を示した。
【0107】
【表2】
【0108】実施例31 洗浄したITO電極付きガラス板上に、α−NPDを真
空蒸着して膜厚20nmの正孔注入層を得た。次いで、
表1の化合物(12)を真空蒸着し膜厚40nmの発光
層を作成し、次いでAlq3を蒸着して膜厚30nmの
電子注入層を得た。その上にまず、フッ化リチウム(L
iF)を0.5nm、さらにアルミニウム(Al)を2
00nm真空蒸着によって電極を形成して有機EL素子
を得た。各層は10-6Torrの真空中で、基板温度室
温の条件下で蒸着した。この素子は直流電圧10Vでの
発光輝度4900(cd/m2)、最大発光輝度298
00(cd/m2)、発光効率2.1(lm/W)の発
光が得られた。
【0109】実施例32 発光層として、表1の化合物(30)と化合物(32)
を1:1の重量比率で蒸着した膜厚30nmの薄膜を設
ける以外は、実施例8と同様の方法で有機EL素子を作
製した。この素子は、直流電圧12Vでの発光輝度10
500(cd/m2)最大発光輝度30300(cd/
2)、発光効率2.2(lm/ W)の赤色発光が得ら
れた。
【0110】実施例33 発光層として、表1の化合物(33)とビス(2−メチ
ル−8−ヒドロキシキノリナート)(フェノラート)ガ
リウム錯体を1:50の重量比率で蒸着した膜厚30n
mの薄膜を設ける以外は、実施例8と同様の方法で有機
EL素子を作製した。この素子は、直流電圧12Vでの
発光輝度11800(cd/m2)、最大発光輝度31
600(cd /m2)、発光効率2.2(lm/W)の
赤色発光が得られた。
【0111】実施例34 発光層として、表1の化合物(36)とビス(2−メチ
ル−5−メチル−8−ヒドロキシキノリナート)(フェ
ノラート)ガリウム錯体を1:10の重量比率で蒸着し
た膜厚30nmの薄膜を設ける以外は、実施例8と同様
の方法で有機EL素子を作製した。この素子は、直流電
圧12Vでの発光輝度13100(cd/m2)、最大
発光輝度32100(cd /m2)、発光効率2.4
(lm/W)の赤色発光が得られた。
【0112】実施例35 発光層として、表1の化合物(37)とα−NPDを
1:10の重量比率で蒸着した膜厚30nmの薄膜を設
ける以外は、実施例8と同様の方法で有機EL素子を作
製した。この素子は、直流電圧12Vでの発光輝度13
300(cd/m 2)最大発光輝度31200(cd/
2)、発光効率2.5(lm/ W)の赤色発光が得ら
れた。
【0113】実施例36 発光層として、表1の化合物(45)と2,3,6,
7,10,11−ヘキサメトキシトリフェニレンを1:
10の重量比率で蒸着した膜厚30nmの薄膜を設ける
以外は、実施例8と同様の方法で有機EL素子を作製し
た。この素子は、直流電圧12Vでの発光輝度1060
0(cd/m2)最大発光輝度31500(cd/
2)、発光効率2.6(lm/ W)の赤色発光が得ら
れた。
【0114】実施例37 発光層として、表1の化合物(47)とN,N’−ジメ
チルキナクリドンを100:1の重量比率で蒸着した膜
厚30nmの薄膜を設ける以外は、実施例8と同様の方
法で有機EL素子を作製した。この素子は、直流電圧1
2Vでの発光輝度21900(cd/m2)最大発光輝
度35800(cd/m2)、発光効率2.7(lm/
W)の発光が得られた。
【0115】実施例38 発光層として、表1の化合物(49)と4,4’−ビス
(β,β−ジフェニルビニル)ビフェニルを1:50の
重量比率で蒸着した膜厚30nmの薄膜を設ける以外
は、実施例8と同様の方法で有機EL素子を作製した。
この素子は、直流電圧12Vでの発光輝度13400
(cd/m2)最大発光輝度26700(cd/m2)、
発光効率2.1(lm/ W)の発光が得られた。
【0116】実施例39 洗浄したITO電極付きガラス板上に、α−NPDを真
空蒸着して、膜厚40nmの正孔注入層を得た。次い
で、表1の化合物(1)を真空蒸着して膜厚10nmの
第一発光層を形成した後、表1の化合物(53)を真空
蒸着して膜厚30nmの第二発光層を作成し、さらにビ
ス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリナート)(フェ
ノラート)ガリウム錯体を真空蒸着して膜厚30nmの
電子注入層を作成し、その上に、マグネシウムと銀を1
0:1(重量比)で混合した合金で膜厚100nmの電
極を形成して有機EL素子を得た。各層は10-6Tor
rの真空中で、基板温度室温の条件下で蒸着した。この
素子は、直流電圧12Vでの発光輝度10100(cd
/m2)、最大発光輝度28300(c d/m2)、発
光効率2.1(lm/W)の発光が得られた。
【0117】実施例40 洗浄したITO電極付きガラス板上に、4,4’,4”
−トリス[N−(3−メチルフェニル)−N−フェニル
アミノ]トリフェニルアミンを真空蒸着して、膜厚60
nmの第一正孔注入層を得た。次いで、α−NPDを真
空蒸着して、膜厚20nmの第二正孔注入層を得た。さ
らに、表1の化合物(56)を真空蒸着して、膜厚10
nmの発光層を作成し、さらにAlq3を真空蒸着して
膜厚30nmの電子注入層を作成した。その上に、Li
Fを0.2nm、次いでAlを150nm真空蒸着する
ことで電極を形成して、有機EL素子を得た。各層は1
-6Torrの真空中で、基板温度室温の条件下で蒸着
した。この素子は、直流電圧12Vでの発光輝度107
00(cd/m2)、最大発光輝度35800(cd/
2)、発光効率2.3(lm/W)の赤色発光が得ら
れた。
【0118】実施例41 発光層として、表1の化合物(58)とAlq3を1:
100の重量比率で蒸着した膜厚30nmの薄膜を設け
る以外は、実施例40と同様の方法で有機EL素子を作
製した。この素子は、直流電圧9Vでの発光輝度210
(cd/m2)、発光効率2.5(cd/A)の赤色発
光が得られた。
【0119】実施例42 4,4’,4”−トリス[N−(3−メチルフェニル)
−N−フェニルアミノ]トリフェニルアミンの代わりに
銅フタロシアニンの膜厚20nmの正孔注入層を設ける
以外は、実施例41と同様の方法で有機EL素子を作製
した。この素子は、直流電圧9Vでの発光輝度220
(cd/m2)、発光効率2.6(cd/A)の赤色発
光が得られた。
【0120】実施例43 電子注入層として、Alq3の代わりにビス(2−メチ
ル−8−ヒドロキシキノリナート)(フェノラート)ガ
リウム錯体を用いる以外は、実施例41と同様の方法で
有機EL素子を作製した。この素子は、直流電圧9Vで
の発光輝度290(cd/m2)、発光効率3.0(c
d/A)の赤色発光が得られた。
【0121】以上述べた実施例から明らかなように、本
発明の有機EL素子は発光効率、発光輝度の向上を達成
するものであり、併せて使用される発光材料、ドーピン
グ材料、正孔注入材料、電子注入材料、増感剤、樹脂、
電極材料等および素子作製方法を限定するものではな
い。
【0122】
【発明の効果】本発明の有機EL素子用材料に用いて作
成した有機EL素子は、赤色に発光し、従来に比べて高
い発光効率で高輝度であり、長い発光寿命を持つため、
壁掛けテレビ等のフラットパネルディスプレイや平面発
光体として好適に使用することができ、故に、複写機や
プリンター等の光源、液晶ディスプレイや計器類等の光
源、表示板、標識灯等への応用が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/14 H05B 33/14 B 33/22 33/22 B D

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式[1]で表される化合物である
    ことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子用
    材料。 一般式[1] 【化1】 [式中、Wは、カルボニル基、スルフィニル基、また
    は、スルホニル基を表し、Xは、炭素数1〜18の有機
    残基を表し、Yは、水素原子、ハロゲン原子、または、
    炭素数1〜18の有機残基を表し、Zは、5〜7員環を
    形成するための炭素数2〜20の置換もしくは未置換の
    2価の脂肪族炭化水素基を表し、Ar1は、炭素数4〜
    30の置換もしくは未置換の2価の芳香族炭化水素基も
    しくは芳香族複素環基を表す。XとYは、互いに結合し
    て環を形成していても良い。]
  2. 【請求項2】Zが、下記一般式[2]であることを特徴
    とする請求項1記載の有機エレクトロルミネッセンス素
    子用材料。 一般式[2] 【化2】 [式中、R1〜R6は、それぞれ独立に、水素原子または
    炭素数1〜18の置換もしくは未置換のアルキル基であ
    り、R1とR2、R1とR3、R1とR4、R1とR5、R1
    6、R2とR3、R2とR4、R2とR5、R2とR6、R3
    4、R3とR5、R 3とR6、R4とR5、R4とR6、R5
    6は互いに結合して環を形成していても良い。nは、
    0または1の整数である。]
  3. 【請求項3】陽極と陰極とからなる一対の電極間に一層
    または多層の有機層を形成してなる有機エレクトロルミ
    ネッセンス素子において、少なくとも一層が請求項1ま
    たは2記載の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料
    を含有する層である有機エレクトロルミネッセンス素
    子。
  4. 【請求項4】陽極と陰極とからなる一対の電極間に少な
    くとも一層の発光層を形成してなる有機エレクトロルミ
    ネッセンス素子において、発光層が請求項1または2記
    載の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料を含有す
    る層である有機エレクトロルミネッセンス素子。
  5. 【請求項5】さらに、発光層と陰極との間に少なくとも
    一層の電子注入層を形成してなる請求項4記載の有機エ
    レクトロルミネッセンス素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009093910A (ja) * 2007-10-09 2009-04-30 Konica Minolta Holdings Inc 光電変換材料用半導体、光電変換材料素子及び太陽電池
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CN115996920A (zh) * 2020-06-25 2023-04-21 光波逻辑有限公司 包含类金刚烷基团的非线性光学发色团

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