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JP2002369552A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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Publication number
JP2002369552A
JP2002369552A JP2001174424A JP2001174424A JP2002369552A JP 2002369552 A JP2002369552 A JP 2002369552A JP 2001174424 A JP2001174424 A JP 2001174424A JP 2001174424 A JP2001174424 A JP 2001174424A JP 2002369552 A JP2002369552 A JP 2002369552A
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JP
Japan
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voltage
threshold voltage
integrated circuit
semiconductor integrated
threshold
Prior art date
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Application number
JP2001174424A
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English (en)
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Inventor
Tsuneaki Fuse
常明 布施
Atsushi Kameyama
敦 亀山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
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Priority to JP2001174424A priority Critical patent/JP3411025B2/ja
Publication of JP2002369552A publication Critical patent/JP2002369552A/ja
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Publication of JP3411025B2 publication Critical patent/JP3411025B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直流電圧変換器を含む半導体集積回路装置に
おいて、動作時においては損失を低減して高効率を実現
し、待機時においては消費電力を少なくする。 【解決手段】 半導体集積回路30と、ニッケル水素電
池の電源電圧Vdd(1.2V)を電圧Vdd_int(0.5V)に降
圧して半導体集積回路に給電する直流電圧変換回路21
とを同一チップ上に有する半導体集積回路装置におい
て、半導体集積回路30は、絶対値がVdd_int/2より
小さいしきい値電圧Vth1(-0.15V)を持つpMOSト
ランジスタと、Vdd_int/2より小さいしきい値電圧V
th2(0.15V)を持つnMOSトランジスタとを有し、直
流電圧変換回路21は、絶対値が|Vth1|より大き
く、且つVdd/2より小さいしきい値電圧Vth3(-0.33
V)を持つpMOSトランジスタM1と、Vth2 より大
きく、且つVdd/2より小さいしきい値電圧Vth4(0.3
3V)を持つnMOSトランジスタM2とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流電圧変換回路
を含む半導体集積回路装置に係わり、特に各部のMIS
(Metal Insulator Semiconductor)トランジスタ(例え
ば、MOSトランジスタ)のしきい値電圧の最適化をは
かった半導体集積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の集積度の向上は
著しく、ギガビット級の半導体メモリでは1チップに数
億個の半導体素子が、64ビットのマイクロプロセッサ
では1チップに数百万から1千万個の半導体素子が集積
されるようになっている。集積度の向上は、素子の微細
化によって達成され、1GビットDRAM(Dynamic Ra
ndom Access Memory)においては0.15μmのゲート
長のMOSトランジスタが用いられ、さらに集積度が高
まると0.1μm以下のゲート長のMOSトランジタが
用いられるようになる。
【0003】このような微細MOSトランジスタにおい
ては、ホットキャリア生成によるトランジスタ特性の劣
化やTDDB(Time Dependent Dielectric Breakdow
n)による絶縁膜破壊が起きる。また、チャネル長が短
くなることによるしきい値電圧の低下を抑えるため、基
板領域やチャネル領域の不純物濃度が高められると、ソ
ース,ドレインの接合耐圧が低下する。
【0004】これら微細素子の信頼性を維持するために
は、電源電圧を下げることが有効である。即ち、ソース
・ドレイン間の横方向電界を弱めることによってホット
キャリアの発生を防ぐことができ、ゲート・バルク間の
縦方向電界を弱めることによってTDDBを防ぐことが
できる。さらに、電源電圧を下げることによって、ソー
ス・バルク間、ドレイン・バルク間の接合に加わる逆バ
イアスを低下させ、耐圧の低下に対応させることができ
る。また、低い電圧で駆動させることは、低消費電力化
にも繋がり、非常に好ましい。
【0005】ところで、近年の市場の拡大が著しい携帯
情報機器においては、その主電源としてニッケル水素電
池或いはリチウムイオン電池に代表される、軽量で且つ
エネルギー密度の高い電源が使われることが多い。しか
し、これらの電池は電圧が1.2〜3.3V程度であ
り、上記微細MOSトランジスタの耐圧より高く、この
ような微細トランジスタを用いた回路に適用する場合、
例えば直流電圧変換器を用いて電圧を降圧して使用する
必要がある。
【0006】携帯情報機器の使用時間は、電源システム
と構成部品の消費電力によって決まり、より長時間使う
ためには、高エネルギー密度の電池、高効率の直流電圧
変換器、低消費電力な集積回路が要求される。また、携
帯情報機器はインテリジェントで外部との通信を行える
機能を有するため、基本構成としてマイクロプロセッサ
や通信回路を備える。そして、降圧した電源電圧を特に
マイクロプロセッサ及びベースバンドLSIに用いるこ
とは、LSIの低消費電力化の観点からも望ましいとい
える。
【0007】図10に、電池電圧を降圧するための直流
電圧変換器を用いた半導体集積回路装置の従来例を示
す。図中の10はおよそ1.2Vの電圧を発生するニッ
ケル水素電池、20は1.2Vの電池電圧をおよそ0.
5Vに降圧する直流電圧変換器、30はベースバンドL
SIに代表される集積回路である。直流電圧変換器20
を構成する要素回路を集積回路30が形成される半導体
基板と同一の半導体基板上に形成することによって、シ
ステムを構成する部品点数を減らし、コストの増加を抑
えることができる。
【0008】集積回路30においては、高速動作並びに
低消費電力の観点からpMOSトランジスタとnMOS
トランジスタを組み合わせたCMOS論理回路、パスゲ
ート論理回路、ダイナミック回路等が用いられることが
多い。これらのトランジスタのしきい値電圧は、回路の
動作電圧及び要求される動作速度と消費電力によって決
定される。また、直流電圧変換器20を構成する各要素
回路は集積回路30と同一基板上に同一プロセスで形成
するため、同様のpMOSトランジスタ及びnMOSト
ランジスタを組み合わせた回路で構成することが好まし
い。
【0009】例えば、CMOS論理回路の中で最も簡単
なインバータ回路を例にとると、回路が動作するために
必要なトランジスタのしきい値電圧(pMOSトランジ
スタの場合は絶対値、以下同様)は電源電圧の1/2以
下である。しきい値電圧が高いとトランジスタの駆動能
力が減少するため、回路の動作速度は低下する。一方、
しきい値電圧が低くなり過ぎると、トランジスタがカッ
トオフしているときのリーク電流が増加する。リーク電
流の増加は動作時の消費電力だけでなく、非動作時(待
機時)の消費電力を増加させる。
【0010】また、リーク電流が増加すると、回路の出
力信号のハイレベルが電源電圧より低下したり、ロウレ
ベルが接地電圧より上昇したりして、出力信号の振幅が
低下する。振幅の低下はこの回路が駆動する別の回路の
動作速度を低下させたり、後動作を引き起こしたり、貫
通電流を増加させたりする。また、低いしきい値電圧は
トランジスタがパンチスルーしやすくなるため、ドレイ
ン耐圧が低下する。
【0011】以上のことから、通常、しきい値電圧は電
源電圧の1/3から1/5程度の値に設定され、電源電
圧が0.5Vの場合、しきい値電圧は0.1Vから0.
15V程度となる。しかしながら、0.5V動作用に設
計した素子を1.2V或いは3.3V入力の直流電圧変
換器を構成する要素回路にそのまま適用すると、リーク
電流の増加による消費電力の増加とドレイン耐圧が持た
なくなるため好ましくない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の携
帯情報機器においては、主電源としてニッケル水素電池
などの高性能電池を使用し、直流電圧変換器を用いて電
池電圧を降圧して、より低電圧動作の半導体集積回路に
給電するようにしている。ここで、直流電圧変換器は、
各要素回路を半導体集積回路と同一チップ上に同一プロ
セスで形成するため、半導体集積回路を構成するトラン
ジスタと同一のトランジスタで構成されている。
【0013】この場合、直流電圧変換器においては、電
源電圧に対してトランジスタのしきい値電圧が低いもの
となる。トランジスタのしきい値電圧が低過ぎると、リ
ーク電流が増加し、動作時の変換効率の低下及び待機時
の消費電力の増加を招き、携帯情報機器の電池の寿命を
減少させるという問題がある。また、直流電圧変換器の
要素回路は主電源により動作するため、半導体集積回路
の動作電圧より高い電圧で動作する。従って、半導体集
積回路の動作に適すように設計された低耐圧の素子を直
流電圧変換器の要素回路に用いると、信頼性が低下する
という問題がある。
【0014】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、動作時においては損失
を低減して高効率を実現し、待機時においては消費電力
を少なくした直流電圧変換器を備えた半導体集積回路装
置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】(構成)上記課題を解決
するために本発明は次のような構成を採用している。
【0016】即ち本発明は、消費電力が大きい動作モー
ドとこの動作モードより消費電力が小さい待機モードの
2種のモードを持つ半導体集積回路と、第1の直流電圧
を第2の直流電圧に降圧して前記半導体集積回路に給電
する直流電圧変換回路とを同一チップ上に有する半導体
集積回路装置であって、前記半導体集積回路は、絶対値
が第2の直流電圧の1/2より小さい第1のしきい値電
圧を持つpMOSトランジスタと、第2の直流電圧の1
/2より小さい第2のしきい値電圧を持つnMOSトラ
ンジスタとを含むものであり、前記直流電圧変換回路
は、絶対値が第1のしきい値電圧の絶対値より大きく、
且つ第1の直流電圧の1/2より小さい第3のしきい値
電圧を持つpMOSトランジスタと、第2のしきい値電
圧より大きく、且つ第1の直流電圧の1/2より小さい
第4のしきい値電圧を持つnMOSトランジスタとを含
むものであることを特徴とする。なお、上記のMOSト
ランジスタは、ゲート絶縁膜が酸化膜以外に窒化膜その
他の絶縁膜の場合も含むものとする。
【0017】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は次のものが挙げられる。 (1) 直流電圧変換回路における出力電力と最終段効率、
更に第3のしきい値電圧を持つpMOSトランジスタ及
び第4のしきい値電圧を持つnMOSトランジスタのオ
ン抵抗との関係から、所望の効率が得られるオン抵抗を
求め、このオン抵抗を基に第3及び第4のしきい値電圧
と待機電力との関係を求め、直流電圧変換回路における
第3及び第4のしきい値電圧を、許容できる待機電力に
対応する値に設定してなること。
【0018】(2) 第1の直流電圧がおよそ1.2Vの起
電力を有するニッケル水素電池であり、第2の直流電圧
がおよそ0.5Vである場合に、第3のしきい値電圧を
−0.33Vより小さく設定し、第4のしきい値電圧を
0.33Vより大きく設定してなること。
【0019】(3) 第1の直流電圧がおよそ3.3〜3.
6Vの起電力を有するリチウムイオン電池であり、第2
の直流電圧がおよそ0.5Vである場合に、第3のしき
い値電圧を−0.36Vより小さく設定し、第4のしき
い値電圧を0.36Vより大きく設定してなること。
【0020】(作用)本発明によれば、直流電圧変換回
路におけるpMOSトランジスタの第3のしきい値電圧
の絶対値を半導体集積回路におけるpMOSトランジス
タの第1のしきい値電圧の絶対値よりも大きくし、且つ
直流電圧変換回路におけるnMOSトランジスタの第4
のしきい値電圧を半導体集積回路におけるnMOSトラ
ンジスタの第2のしきい値電圧よりも大きくすることに
より、直流電圧変換回路のリーク電流が小さくなるた
め、動作時の効率の低下と待機時の消費電力の増加を抑
えることができる。また、直流電圧変換回路を構成する
素子の耐圧が大きくなるため、信頼性が向上する。
【0021】つまり、第1の直流電圧よりも低い第2の
直流電圧で動作する半導体集積回路は勿論のこと、第1
の直流電圧で動作する直流電圧変換回路においても、電
源電圧に対して最適なしきい値電圧を設定することによ
り、直流電圧変換回路における損失を抑制して高効率化
をはかることができ、更に待機時における低消費電力化
をはかることが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示の実施
形態によって説明する。
【0023】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施例に係わる半導体集積回路装置の回路構成を示す
図である。図中の10は電圧Vddを発生する主電源であ
って、ニッケル水素,リチウムイオン等の高性能の電池
を用いている。21は電池電圧を電圧Vdd_intに降圧す
る直流電圧変換器であって、本実施例ではバック型DC
−DC変換器の例を示している。
【0024】直流電圧変換器21は、クロックを発生す
るクロック発生回路(CG)22と、発生したクロック
のデューティ比を変調するパルス幅変調回路(PWM)
23と、変調されたクロック信号を増幅するプリバッフ
ァ回路(PB)24と、最終段であるメインバッファを
構成するpMOSトランジスタM1及びnMOSトラン
ジスタM2と、メインバッファからの信号の直流成分を
通過させ電圧Vdd_intを出力するロウパスフィルタを構
成するインダクタL1及びキャパシタC1と、電圧Vdd
_intを参照電位Vref と比較し比較結果をPWMに出力
する比較器25と、系の安定化のためのキャパシタC2
及び抵抗R1,R2とからなる。
【0025】また、図中の30はpMOSトランジスタ
とnMOSトランジスタからなる負荷回路(半導体集積
回路)であって、降圧した電圧Vdd_intで駆動される回
路を含む。この負荷回路30においては、電圧Vdd_int
が0.5Vのとき、例えばpMOSトランジスタのしき
い値を−0.15Vに、nMOSトランジスタのしきい
値を0.15Vに設定されているものとする。
【0026】直流電圧変換器21は、スリープ信号Slee
p によって動作モードと待機モードが切り替えられる。
図2は、スリープ信号Sleep と直流電圧変換器21から
の出力電圧Vdd_intの時間変化を示した図である。信号
Sleep がハイ状態のとき、クロック発生回路22及び比
較器25は非動作状態となる。また、信号Sleep は、待
機時に出力電圧Vdd_intが接地電圧Vssになるようにプ
リバッファ回路24を制御する。信号Sleep がロウ状態
になると、直流電圧変換器21は動作状態となり、出力
電圧Vdd_intは降圧電位まで上昇する。再び信号Sleep
がハイ状態になると、出力電圧Vdd_intは接地電圧Vss
まで低下する。
【0027】次に、待機時において出力電圧Vdd_intが
接地電圧Vssになるような制御方法と、そのときのリー
ク電流について説明する。
【0028】負荷回路30が抵抗性回路の場合、プリバ
ッファ回路24からの出力SP,SNがそれぞれハイ,
ロウになるようにプリバッファ回路24をスリープ信号
Sleep によって制御する。pMOSトランジスタM1及
びnMOSトランジスタM2はどちらもオフ状態になる
ため、出力電圧Vdd_intは抵抗性の負荷回路30を通し
て接地電圧Vssになる。この場合、メインバッファの電
源Vddから接地Vssへのリーク電流は、pMOSトラン
ジスタM1のオフリーク電流で決定される。
【0029】負荷回路30が容量性回路の場合、プリバ
ッファ回路24からの出力SP,SNが共にハイになる
ようにプリバッファ回路24をスリープ信号Sleep によ
って制御する。pMOSトランジスタM1はオフ状態、
nMOSトランジスタM2はオン状態になるため、出力
電圧Vdd_intはnMOSトランジスタM2を通して接地
電圧Vssになる。この場合も、オフリーク電流はpMO
SトランジスタM1で決定される。
【0030】また、負荷回路30が容量性回路の場合、
プリバッファ回路24からの出力SP,SNがそれぞれ
ハイ,ロウになるようにプリバッファ回路24をスリー
プ信号Sleep によって制御し、図3に示すようなnMO
SトランジスタM3を導入して出力電圧Vdd_intを接地
電圧Vssにしても良い。nMOSトランジスタM3はド
レインがVdd_intに接続され、ゲートにSleep が入力
し、ソースがVssに接地される。この場合も、メインバ
ッファの電源Vddから接地Vssへのリーク電流は、pM
OSトランジスタM1のオフリーク電流で決定される。
【0031】本実施形態システムでは、直流電圧変換器
21を構成する要素回路22〜25及びキャパシタC
2、抵抗R1,R2は、負荷回路30を集積形成する半
導体基板と同一の半導体基板上に集積形成される。マイ
クロファラッド以上の静電容量を有するキャパシタC1
は個別部品でも良いし、高誘電体材料を用いて負荷回路
30及び直流電圧変換器21の要素回路が集積形成され
る半導体基板上に形成しても良い。
【0032】同様に、マイクロヘンリー以上のインダク
タンスを有するインダクタL1は個別部品でもよいし、
透磁率の大きな磁性薄膜材料を用いて負荷回路及び直流
電圧変換器の要素回路が集積形成される半導体基板上に
形成しても良い。さらに、C1,L1の少なくとも一方
を個別部品とし、スーパーコネクト技術等を用いて、こ
れらを負荷回路30及び直流電圧変換器21の要素回路
が集積形成される半導体基板上に形成しても良い。
【0033】図4は、出力電圧Vdd_int=0.5Vにお
ける直流電圧変換器21のメインバッファを構成するト
ランジスタのオン抵抗に対する最終段効率の変化を数値
解析により計算した結果である。ここで、pMOSトラ
ンジスタM1のオン抵抗とnMOSトランジスタM2の
オン抵抗は等しいことを仮定している。また、トランジ
スタM1及びM2のオフリーク電流と、電源配線の寄生
抵抗と、インダクタL1に代表される出力系の寄生抵抗
と、ドレイン接合容量に代表されるトランジスタの寄生
容量と、配線の寄生抵抗及び寄生容量は全て0であると
仮定している。トランジスタのオン抵抗は、ゲート・ソ
ース間に電圧Vddが与えられたときのドレイン電流に対
するドレイン電圧の傾きで定義している。また、最終段
効率は出力電力Po と出力電力とトランジスタM1とM
2で構成されるメインバッファで消費される電力Pmain
の和(Po +Pmain)の比で定義している。
【0034】図4において、出力電力が10mWの場
合、主電源電圧Vddが1.2V,3.3Vいずれの場合
にもおよそ2.8Ω以下のオン抵抗で90%以上の出力
段効率が得られている。また、出力電力が20mWの場
合には、90%以上の出力段効率が得られるオン抵抗は
およそ1.4Ω以下となる。直流電圧変換器の効率は、
メインバッファのリーク電流、プリバッファ回路24そ
の他の回路22,23,25で消費する電力、配線の寄
生抵抗及び寄生容量、インダクタの寄生抵抗、トランジ
スタの寄生容量、等による損失が加わるため、出力段効
率より数%低下する。
【0035】従って、出力電力が10mW〜20mW程
度の場合、90%近くの効率を得るためにはオン抵抗を
1Ω程度或いはそれ以下にする必要がある。以下、出力
電圧が0.5V、オン抵抗が1Ωの場合について、トラ
ンジスタM1及びM2のしきい値電圧とサブスレッショ
ルド係数を変化させたときの効率の数値解析結果を示
す。
【0036】図5は、主電源電圧Vddが1.2V、サブ
スレッショルド係数Sが80mV/dec 、出力電圧Vdd
_intが0.5Vにおける効率の出力電力依存性を示す。
効率は出力電力Po と直流電圧変換器21の消費電力P
との比で定義している。ここで、消費電力Pは、出力電
力Po とクロック発生回路22、PWM回路23、プリ
バッファ回路24で消費する電力Pcntlと、トランジス
タM1とトランジスタM2とからなるメインバッファの
オン抵抗により消費される電力Ponと、インダクタ起因
のメインバッファ出力の過剰電圧により生じる損失Pvx
と、メインバッファのリーク電力Pleakと、インダクタ
の寄生抵抗により生じる損失Pindとの和である。
【0037】同じゲート幅の場合には、しきい値電圧V
tが高いほどトランジスタのオン抵抗が増加する。従っ
て、オン抵抗を一定(この例では1Ω)にするために
は、しきい値電圧の増加と共にゲート幅を大きくする必
要がある。これはメインバッファを駆動するプリバッフ
ァ回路24の消費電力の増大を招く。一方、しきい値電
圧Vtが低くなると、トランジスタのオフリーク電流が
増大するため、回路に流れるリーク電流による消費電力
が増加する。図5から、しきい値電圧が低くなると効率
が全ての出力電力において減少している。
【0038】図6に、主電源電圧Vddが3.3V、サブ
スレッショルド係数Sが80mV/dec 、出力電圧Vdd
_intが0.5Vにおける効率の出力電力依存性を示す。
この場合も、しきい値電圧が低くなると効率が全ての出
力電力において大きく減少している。
【0039】以上のことから、しきい値電圧低下による
効率低下はオフリーク電流の増加が大きく効いているこ
とになる。
【0040】図7に、ニッケル水素電池を用いた場合で
主電源電圧Vddが1.2V、出力電圧Vdd_intが0.5
V、出力電力Po が10mWにおける直流電圧変換器の
効率と待機電力のしきい値電圧依存性を示す。ここで、
待機電力はメインバッファとプリバッファ24で消費さ
れる電力だけを考える。トランジスタのオン抵抗は1Ω
とした。
【0041】直流電圧変換器21が待機モードにあり、
出力電圧Vdd_intはVssに接地される期間、負荷回路3
0は電力を消費しない。しかし、図2に示したように、
待機モードにおいてVdd_intがVssまで下がる遷移期間
が存在し、この期間は電力を消費する。また、例えば
“IEEE Journal of Solid-State Circuits, Vol.32, N
o.6, pp.861-869, June 1997”にあるように、待機モー
ドにおいて負荷回路30の一部回路を動作させるような
方式が提案されている。この場合、待機モードにおいて
1μWより少ない待機電力が報告されている。携帯情報
端末はできるだけ少ない待機電力であることが望まれて
いて、一般的にその多くを占めるLSIの待機電力は1
μWを大きく超えないことが望ましい。
【0042】負荷回路30の待機電力が動作電力の10
000分の1の1μWであり、直流電圧変換器21の待
機電力が負荷回路30の待機電力の100分の1である
0.01μWである場合を例として考える。ここで、直
流電圧変換器21の待機電力が負荷回路30の待機電力
の100分の1という設定は、直流電圧変換器21の待
機電力が負荷回路30と合わせたシステム全体の待機電
力に対して無視できる値であり、この値を大きく超えな
ければ直流電圧変換器21を用いることによる待機性能
の劣化を防ぐことが可能である。
【0043】図7から、完全空乏型のSOI(Silicon
on Insulator)MOSトランジスタに代表されるように
サブスレッショルド係数Sが理想値60mV/dec の場
合、しきい値電圧を0.33V以上にすることによって
待機電力を0.01μW以下にすることができる。即
ち、直流電圧変換書き21におけるpMOSトランジス
タM1のしきい値電圧を−0.33V以下、nMOSト
ランジスタM2のしきい値電圧を0.331V以上に設
定することにより、動作時の効率低下と待機時の消費電
力増加を抑えることができる。そして、このときの効率
はしきい値電圧により殆ど変化しない。また、しきい値
電圧のバラツキを10%であると仮定した場合は、しき
い値電圧を0.36V以上に設定することがより望まし
い。
【0044】部分空乏型のSOI−MOSトランジスタ
或いはバルクMOSトランジスタの場合、一般的にサブ
スレッショルド係数Sは80mV/dec 以上である。図
7から、しきい値電圧が0.45V以上のとき、高い効
率を保ったまま待機電力を0.01μW以下にすること
ができる。この場合も、しきい値電圧のバラツキ10%
を考慮すると、しきい値電圧を0.49V以上に設定す
ることがより望ましい。
【0045】図8に、リチウムイオン電池を用いた場合
で主電源電圧Vddが3.3V、出力電圧Vdd_intが0.
5V、出力電力Po が10mWにおける直流電圧変換器
の効率と待機電力しきい値電圧依存性を示す。この場合
も図7と同様に、バラツキを考慮しない場合、サブスレ
ッショルド係数Sが60mV/dec のとき、しきい値電
圧を0.33V以上に設定することが望ましく、サブス
レッショルド係数Sは80mV/dec 以上のとき、しき
い値電圧を0.43V以上に設定することが望ましい。
【0046】以上、主電源電圧Vddが1.2Vの場合と
3.3Vの場合について示したが、この間の電圧或いは
Vddが3.6V程度になった場合も同様である。また、
出力電圧Vdd_intは0.5Vの場合について示したが、
これ以外の電圧、例えばVdd_intが0.8Vの場合でも
0.3Vの場合においても、直流電圧変換器を構成する
トランジスタのしきい値電圧はVdd_intで駆動される集
積回路を構成するトランジスタのしきい値電圧より高く
設定することが望ましい。
【0047】(第2の実施形態)図9は、本発明の第2
の実施形態に係わる半導体集積回路装置を説明するため
のもので、直流電圧変換器21の回路構成を示す図であ
る。この実施形態では、直流電圧変換器21がスイッチ
トキャパシタ型となっている。
【0048】本実施形態の直流電圧変換器21は、クロ
ック発生回路26とnMOSトランジスタM4〜M7、
キャパシタC3,C4からなる。クロック発生回路26
はスリープ信号Sleep により制御され、信号Sleep がロ
ウレベルのときクロックCK及びその反転クロックBC
Kが発生し、信号Sleep がハイレベルのとき非動作とな
る。
【0049】nMOSトランジスタM4,M5、キャパ
シタC3,C4は電源電圧Vddと接地電圧Vssの間に交
互に直列接続され、M4とM5のゲートにはクロックC
Kが入力される。また、nMOSトランジスタM6は、
ソースがM5とC4の接続点である出力Vdd_intに接続
され、ゲートにクロックBCK が入力され、ドレインがM
4とC3の接続点に接続されている。nMOSトランジ
スタM7は、ソースが接地され、ゲートにクロックBCK
が入力され、ドレインがM5とC3接続点に接続されて
いる。
【0050】クロックCKがハイレベルになると、M4
とM5がオン状態、M6とM7がオフ状態となり、電源
電圧Vddと接地電圧Vssの間に直列に接続されたC3と
C4には同じ量の電荷が蓄積される。クロックCKがロ
ウレベルになると、M4とM5がオフ状態、M6とM7
がオン状態となり、C3とC4は出力Vdd_intと接地電
圧Vssとの間に並列に接続される。この動作を繰り返す
ことにより、C3とC4の静電容量で決定される電圧が
出力される。いま、C3とC4の静電容量が等しいと仮
定すると、Vdd_intはVdd/2となる。
【0051】この場合、サブスレッショルド係数Sが6
0mV/dec のとき、MOSトランジスタのしきい値電
圧を0.36〜0.37V以上に設定することが望まし
く、サブスレッショルド係数Sが80mV/dec 以上の
とき、しきい値電圧を0.49〜0.5V以上に設定す
ることが望ましいのが確認された。
【0052】本実施形態では、MOSトランジスタとし
てnMOSトランジスタを使用したが、これをpMOS
トランジスタにしてもよいし、nMOSトランジスタと
pMOSトランジスタを並列接続してもよい。また、キ
ャパシタの数は2に限定されるものではない。その数は
電源電圧Vddと所望の出力電圧Vdd_intによって決定さ
れ、数は2以上であればよい。
【0053】以上、電源電圧変換器について述べたが、
これに電圧を一定に保つレギュレータを追加した場合も
同様である。主電源で動作するレギュレータを負荷回路
が集積形成される半導体基板と同一の半導体基板上に集
積形成する。この場合も、レギュレータ回路を構成する
pMOSトランジスタ及びnMOSトランジスタのしき
い値電圧をサブスレッショルド係数Sが60mV/dec
のとき、MOSトランジスタのしきい値電圧を0.33
V以上に設定することが望ましく、サブスレッショルド
係数Sが80mV/dec 以上のとき、しきい値電圧を
0.45V以上に設定することが望ましいのが確認され
た。
【0054】(変形例)なお、本発明は上述した各実施
形態に限定されるものではない。実施形態では、直流電
圧がおよそ1.2Vのニッケル水素電池を用いた場合
に、直流電圧変換回路のpMOSトランジスタのしきい
値電圧を−0.33Vより小さく、nMOSトランジス
タのしきい値電圧を0.33Vより大きく設定し、直流
電圧がおよそ3.3〜3.6Vのリチウムイオン電池を
用いた場合に、直流電圧変換回路のpMOSトランジス
タのしきい値電圧を−0.33Vより小さく、nMOS
トランジスタのしきい値電圧を0.33Vより大きく設
定したが、これらのしきい値電圧は使用する電池の出力
電圧に応じて最適値に定めればよい。
【0055】即ち、直流電圧変換回路のpMOSトラン
ジスタのしきい値電圧の絶対値は、半導体集積回路のp
MOSトランジスタのしきい値電圧の絶対値より大き
く、且つ電池の出力電圧の1/2より小さく設定すれ
ば。また、直流電圧変換回路のnMOSトランジスタの
しきい値電圧は、半導体集積回路のnMOSトランジス
タのしきい値電圧より大きく、且つ電池の出力電圧の1
/2より小さく設定すればよい。
【0056】より具体的には、直流電圧変換回路におけ
る出力電力と最終段効率、更に該回路におけるMOSト
ランジスタのオン抵抗との関係から、所望の効率が得ら
れるオン抵抗を求め、このオン抵抗を基にしきい値電圧
と待機電力との関係を求め、許容できる待機電力に対応
する値となるように直流電圧変換回路におけるMOSト
ランジスタのしきい値電圧を設定すればよい。
【0057】また、直流電圧変換回路における回路構成
は、図1や図9に何ら限定されるものではなく、仕様に
応じて適宜変更可能である。その他、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、電
池の電圧を降圧して半導体集積回路に給電する直流電圧
変換回路におけるMOSトランジスタのしきい値を最適
に設定することにより、直流電圧変換回路のリーク電流
が小さくなるため、動作時の効率の低下と待機時の消費
電力の増加を抑えることができ、電池の寿命を長くする
ことができる。また、主電源で駆動される回路の耐圧が
向上することにより信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わるバック型直流電圧変換
器を含む半導体集積回路装置の回路構成を示す図。
【図2】直流電圧変換器の動作モードと待機モードを切
り替える信号Sleep と出力電圧Vdd_intのタイミングを
示す図。
【図3】直流電圧変換器が待機モードのとき出力電圧V
dd_intを接地電圧VssにするためのMOSトランジスタ
の例を示す図。
【図4】直流電圧変換器の最終段効率とオン抵抗との関
係を示す図。
【図5】直流電圧変換器の効率と出力電力との関係を示
す図。
【図6】直流電圧変換器の効率と出力電力との関係を示
す図。
【図7】直流電圧変換器の効率及び待機電力としきい値
電圧との関係を示す図。
【図8】直流電圧変換器の効率及び待機電力としきい値
電圧との関係を示す図。
【図9】第2の実施形態におけるスイッチトキャパシタ
型の直流電圧変換器の回路構成を示す図。
【図10】従来の直流電圧変換器を用いた半導体集積回
路装置の回路構成を示す図。
【符号の説明】
10…主電源 20,21…直流電圧変換器 22,26…クロック発生回路 23…パルス幅変調回路 24…プリバッファ回路 25…比較器 30…負荷回路(半導体集積回路) M1〜M7…MOSトランジスタ C1〜C4…キャパシタ L1…インダクタ R1,R2…抵抗素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F038 BG06 DF08 EZ06 EZ20 5H007 CA02 CB17 CC07 DA06 DB01 DC05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】消費電力が大きい動作モードとこの動作モ
    ードより消費電力が小さい待機モードの2種のモードを
    持つ半導体集積回路と、第1の直流電圧を第2の直流電
    圧に降圧して前記半導体集積回路に給電する直流電圧変
    換回路とを同一チップ上に有する半導体集積回路装置で
    あって、 前記半導体集積回路は、絶対値が第2の直流電圧の1/
    2より小さい第1のしきい値電圧を持つpMISトラン
    ジスタと、第2の直流電圧の1/2より小さい第2のし
    きい値電圧を持つnMISトランジスタとを含むもので
    あり、 前記直流電圧変換回路は、絶対値が第1のしきい値電圧
    の絶対値より大きく、且つ第1の直流電圧の1/2より
    小さい第3のしきい値電圧を持つpMISトランジスタ
    と、第2のしきい値電圧より大きく、且つ第1の直流電
    圧の1/2より小さい第4のしきい値電圧を持つnMI
    Sトランジスタとを含むものであることを特徴とする半
    導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】前記直流電圧変換回路における出力電力と
    最終段効率、更に第3のしきい値電圧を持つpMISト
    ランジスタ及び第4のしきい値電圧を持つnMISトラ
    ンジスタのオン抵抗との関係から、所望の効率が得られ
    るオン抵抗を求め、このオン抵抗を基に第3及び第4の
    しきい値電圧と待機電力との関係を求め、前記直流電圧
    変換回路における第3及び第4のしきい値電圧を、許容
    できる待機電力に対応する値に設定してなることを特徴
    とする請求項1記載の半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】第1の直流電圧がおよそ1.2Vの起電力
    を有するニッケル水素電池であり、第2の直流電圧がお
    よそ0.5Vである場合に、第3のしきい値電圧を−
    0.33Vより小さく設定し、第4のしきい値電圧を
    0.33Vより大きく設定してなることを特徴とする請
    求項2記載の半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】第1の直流電圧がおよそ3.3〜3.6V
    の起電力を有するリチウムイオン電池であり、第2の直
    流電圧がおよそ0.5Vである場合に、第3のしきい値
    電圧を−0.33Vより小さく設定し、第4のしきい値
    電圧を0.33Vより大きく設定してなることを特徴と
    する請求項2記載の半導体集積回路装置。
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