JP2002226935A - トリウムタングステン合金、トリウムタングステン線、その製造方法、トリウムタングステン線コイル、ならびに電子管用陰極構体 - Google Patents
トリウムタングステン合金、トリウムタングステン線、その製造方法、トリウムタングステン線コイル、ならびに電子管用陰極構体Info
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Abstract
てなるトリウムタングステン(Th−W)合金、Th−
W線、その製造法、及び耐変形性が改善されたコイル、
並びに電子管用陰極構体の提供。 【解決手段】 Wマトリクス中にTh及び/又はTh化
合物が粒子状で分散してなるTh−W合金であって、前
記Th及び/又は化合物の含有量が0.5重量%以上で
ありかつこのTh及び/又はTh化合物粒子の平均粒径
が0.3μm以下である、Th−W合金、上記Th−W
合金よりなる、Th−W線、金属W粉末とTh及び/又
はTh化合物溶液を混合し、前記混合物を還元性雰囲気
中で加熱還元して、W粉末中にトリウム及び/又はTh
化合物粒子を分散させた粉末を製造し、前記粉末を成
形、焼結して焼結体を製造した後、前記焼結体に対し圧
延、伸線加工を施すことからなる、Th−W線の製造
法、上記のTh−W線よりなるコイル、及び一対の支持
部材間に加熱線条が支持されてなる電子管用陰極構体で
あって、前記加熱線条が上記Th−W線よりなる、電子
管用陰極構体。
Description
テン合金、トリウムタングステン線、その製造方法、ト
リウムタングステン線コイル、ならびに電子管用陰極構
体に関するものである。
ン合金は、その優れた耐熱性および機械的強度から各種
の用途において使用されている。特にトリウムを添加し
たトリウムタングステン合金(トリエーテッドタングス
テン)は、電子管用陰極構体や電子管等の各種フィラメ
ントやコイル材料などとして広く利用されている(例え
ば、特開昭61−12615号公報)。このようなトリ
ウムタングステン合金において、トリウムはタングステ
ンからなるマトリクス中にトリウム単体あるいは酸化ト
リウム(ThO2)等のトリウム化合物の状態で粒子状
で分散している。
ウムタングステン合金はそれなりに有用なものではあ
る。しかし、用途によっては未だ機械的強度が充分でな
い場合があって、必ずしも満足できるものとは言えなか
った。特にトリウムタングステン合金をコイル状に加工
したものにあっては、使用時の振動等による変形が大き
く特性劣化が比較的早い段階から生じてしまうので実用
上問題となる場合があった。
で、耐変形性特性に優れたトリウムタングステン合金、
トリウムタングステン合金線、およびその製造方法、さ
らには前記トリウムタングステン線よりなるトリウムタ
ングステン線コイルおよび前記トリウムタングステン線
を加熱線条に用いた電子管陰極構体を提供することを目
的とする。
リウムタングステン合金に見られた変形はトリウム粒子
のタングステンマトリクス中での分散状態に起因するこ
とを見出し、タングステンマトリクスにおけるトリウム
粒子の分散状態を適正化することによって、上記の問題
点が解決されることを見出した。
ン原料を使用することおよび製造条件を特定化すること
によって、トリウム粒子の分散状態を適正化されたトリ
ウムタングステン合金、トリウムタングステン線および
トリウムタングステン線コイル、ならびに特性劣化が抑
制された電子管用陰極構体が得られることを見出した。
従って、本発明によるタングステン合金は、タングス
テンからなるマトリクス中にトリウムおよび/またはト
リウム化合物が粒子状で分散してなるトリウムタングス
テン合金であって、前記トリウムおよび/またはトリウ
ム化合物の含有量が0.5重量%以上でありかつこのト
リウムまたはトリウム化合物の粒子の平均粒径が0.3
μm以下であること、を特徴とするものである。
ン線は、上記のトリウムタングステン合金よりなるこ
と、を特徴とするものである。
ン線の製造方法は、金属タングステン粉末とトリウムお
よび/またはトリウム化合物溶液を混合し、前記混合物
を還元性雰囲気中で加熱還元して、タングステン粉末中
にトリウムおよび/またはトリウム化合物粒子を分散さ
せた粉末を製造し、前記粉末を成形、焼結して焼結体を
製造した後、前記焼結体に対し圧延、伸線加工を施すこ
と、を特徴とするものである。そして、本発明によるト
リウムタングステン線コイルは、上記のトリウムタング
ステン線よりなること、を特徴とするものである。
は、一対の支持部材間に加熱線条が支持されてなる電子
管用陰極構体であって、前記加熱線条が上記のトリウム
タングステン線よりなること、を特徴とするものであ
る。
本発明によるトリウムタングステン合金は、タングステ
ンからなるマトリクス中にトリウムおよび/またはトリ
ウム化合物が粒子状で分散してなるトリウムタングステ
ン合金であって、前記トリウムおよび/またはトリウム
化合物の含有量が0.5重量%以上でありかつこのトリ
ウムおよび/またはトリウム化合物の粒子の平均粒径が
0.3μm以下であるものである。この本発明によるト
リウムタングステン合金は、そこに存在しているトリウ
ムまたはトリウム化合物の量、ならびにトリウム及び/
又はトリウム化合物が粒子状で分散してなるという要件
から明らかになるように連続マトリクスである。
金は、タングステンのみからなるマトリクス中にトリウ
ムまたはトリウム化合物のみが粒子状で分散してなるト
リウムタングステン合金のみに限定されるものではな
く、例えば、(イ)そのマトリックスとしてタングステ
ンと他の合金化元素からなるタングステン合金、および
(ロ)トリウムおよび/またはトリウム化合物以外の他
の成分が分散粒子として共存しているのもの、を排除し
ない。上記(イ)における「合金化元素」としては、コ
バルト(Co)あるいはカリウム(K)等を含有するこ
とが可能であり、さらに原料および製造過程に不可避的
に存在することになる不可避的成分(具体的にはアルミ
ニウム(Al)、シリコン(Si)等)を例示すること
ができる。このような不可避的成分の含有量は、本発明
によるトリウムタングステン合金に対し、総量で0.1
重量%以下程度であることが好ましい。また、上記
(ロ)における「トリウムおよび/またはトリウム化合
物以外の他の成分」の典型例としては、従来からタング
ステン合金においてドープ剤として用いられてきた金属
酸化物(例えば、酸化ハフニウム、酸化ジルコニウム、
酸化ランタン、酸化セリウムおよび酸化スカンジニウム
等)を例示することができる。尚、本発明ではトリウム
および/またはトリウム化合物を使用すればよく、他の
ドープ剤の併用は必須でないことは言うまでもない。
使用されるトリウムおよび/またはトリウム化合物と
は、トリウム(Th)、酸化トリウム(ThO2)およ
び硝酸トリウム(Th(NO3)4)を例示することが
できる。これらは2種以上混合して使用することもでき
る。本発明では、トリウム(Th)および酸化トリウム
(ThO2)が特に好ましい。
おける、トリウムおよびトリウム化合物の含有量は、こ
れを配合するタングステンに対し0.5重量%以上であ
る。含有量が0.5重量%未満であると、強度向上効果
が得られず、本発明の変形改善効果が実質的に見られな
い。本発明の目的である耐変形特性改善の観点からはト
リウムおよびトリウム化合物の上限を定める理由は特に
ないが、トリウムおよび/またはトリウム化合物の含有
量が過度に多いとトリウムタングステン合金の加工性が
悪くなる傾向が見られ、トリウムタングステン線等に加
工にする際に破断等を生じやすくなる。よって、本発明
におけるトリウムおよび/またはトリウム化合物の含有
量は、通常、0.5重量%以上、2.2重量%以下であ
り、好ましくは0.5〜2重量%、である。
金は、タングステンからなるマトリクス中にトリウムま
たはトリウム化合物が粒子状で分散してなるものであっ
て、前記トリウムまたはトリウム化合物の粒子の平均粒
径が0.3μm以下であるものである。
テン合金を使用すれば、耐変形特性の向上が達成されて
耐変形性改善されたタングステン線を得ることができ
る。これは、トリウムおよび/またはトリウム化合物が
このような微小な粒子で分散していることによってトリ
ウムおよび/またはトリウム化合物の適正分散が得られ
たことによるものと考えられる。
らなる分散粒子が平均粒径0.3μmを超える場合、ト
リウムおよび/またはトリウム化合物の絶対量(即ち、
配合量)が同じであるならば、分散粒子の点数(即ち、
分散粒子数)は少なくなることになる。従って、そのよ
うな場合、トリウムおよび/またはトリウム化合物の適
正分散が得られず、本発明の主目的である耐変形特性の
向上が図れない。
を線材として使用することにより耐変形性特性に優れた
トリウムタングステン線を製造することができる。
本発明のトリウムタングステン合金合金で規定するトリ
ウムおよび/またはトリウム化合物の含有量、さらにそ
れらの粒子の平均粒径は適用されるものである。
ムタングステン線に適用することが好ましく、具体的に
は1mm以下の線材に適用されることで、耐変形特性の
改善効果を顕著に得ることが可能になる。上記のトリウ
ムタングステン合金よりなるトリウムタングステン線
は、例えば下記のような方法によって製造することがで
きる。
またはトリウム化合物溶液を混合し、前記混合物を還元
性雰囲気中で加熱還元して、タングステン粉末中にトリ
ウムおよび/またはトリウム化合物粒子を分散させた粉
末を製造し、前記粉末を成形、焼結して焼結体を製造し
た後、前記焼結体に対し圧延、伸線加工を施すことを特
徴とする、トリウムタングステン線の製造方法。本発明
は、このようなトリウムタングステン線の製造方法に関
するものでもある。
造方法においては、金属タングステン粉末(およびこれ
とトリウム及び/又はトリウム化合物とからなる)混合
物を、還元性雰囲気中で加熱還元することが特に重要で
ある。
O3)とトリウムおよび/またはトリウム化合物の粉末
とからなる混合物を、還元条件に付してタングステンの
還元を行う場合(あるいはタングステンとトリウム、ト
リウム化合物の両者の還元を行う場合)には、この還元
に際してトリウムおよび/またはトリウム化合物粒子の
成長が避けられず、その結果、トリウムおよび/または
トリウム化合物の粒子の平均粒径が0.3μm以下であ
るトリウムタングステン合金(即ち、本発明によるトリ
ウムタングステン合金)を得ることは出来ない。
は、従来法のようなタングステン酸化物(WO3)の還
元を何等考慮することなくトリウムおよび/またはトリ
ウム化合物の還元に最も適した還元条件を設定すること
ができるので、そしてこのトリウムおよび/またはトリ
ウム化合物の還元に最も適した還元条件は従来法におけ
る通常の還元条件よりも温和な還元条件であることか
ら、本発明では粒径増大が抑制されたトリウムおよびト
リウム化合物粒子の適正分散が実現されて、その結果と
して上記目的が達成される。
ン粉末としては、平均粒径が1〜5μmのものが好まし
く、平均粒径が1.5〜3.5μmのものが特に好まし
い。
末は、トリウムおよび/またはトリウム化合物と混合
し、この混合物を焼成に付す段階において、金属タング
ステン粉末、特に好ましくは上記粒径範囲内のもの、に
なっていることが好ましい。よって、使用するタングス
テン粉末が金属タングステンでない場合あるいは上記好
ましい粒径のものでない場合には、混合ないし焼成に先
立って、上記の好ましい粒径の金属タングステン粉末を
生成させるための処理に付しておくことができる。
および/またはトリウム化合物は、本発明の目的・効果
が達成されるならば固体状(例えば粉末ないし粒状の形
態)で前記の金属タングステン粉末と配合することも可
能であるが、溶液状で前記金属タングステン粉末と配合
するのが一般的でありかつ好ましい。その場合の溶液と
しては硝酸溶液が特に好ましい。
造方法における還元は、水素ガス、一酸化炭素等の還元
性雰囲気中で加熱して行われる。ここで、この還元の際
の加熱温度は、400〜950℃、好ましくは400〜
800℃、である。また、加熱時間は、2〜6時間、好
ましくは3〜5時間、である。加熱温度が上記範囲外で
ある場合には還元を充分に行うことが難しくなる。還元
性雰囲気としては、水素雰囲気が特に好ましい。
混合物は、上記の加熱還元処理の後、定法に従って、タ
ングステン粉末中にトリウムおよび/またはトリウム化
合物粒子を分散させた粉末を製造し、前記粉末を成形、
焼結して焼結体を製造した後、前記焼結体に対し圧延、
伸線加工を施すことによって、トリウムタングステン線
とすることができる。ここで、圧延は、一回の加工で5
〜20%の減面率になるように設定するのが好ましい。
減面率がこれより小さいと材料表面部と中心部との加工
歪みが大きくなることでクラック発生要因となる場合が
あり、一方、減面率が20%を越えると、加工時の割れ
発生の要因となることがあって、好ましくない。圧延加
工時の加熱温度が500℃より低いと加工時の割れ発生
の要因となり、1600℃より越えると材料の酸化によ
る損失量が著しく、そして加工ダイスの摩耗が早くなる
ので、好ましくない。
て熱処理を実施してトリウムタングステンを再結晶させ
ることができる。この熱処理の処理温度は2000〜2
300℃が好ましい。2000℃未満ではトリウムタン
グステンが再結晶せず、2300℃超過では材料が脆く
なるので好ましくない。伸線加工は、一回の加工で5〜
35%の減面率になるように設定するのが好ましい。減
面率がこれより小さいと材料表面部と中心部との加工歪
みが大きくなることでクラック発生要因となる場合があ
り、一方、減面率が35%を越えると、伸線加工時に線
径時が細くなり、極端な場合は断線が発生することがあ
る。伸線加工時の温度は、550〜1300℃が好まし
い。550℃未満では加工時にクラック発生しやすくな
り、1300℃超過では加工時の線径が細くなりダイス
の摩耗が激しくなる。
中にトリウムおよび/またはトリウム化合物が平均粒径
0.3μm以下の粒子状で分散してなるトリウムタング
ステン合金からなるトリウムタングステン線を得ること
ができる。
るコイルは、後記の実施例に記載されているように、耐
変形性が改善されたものである。
線コイルは、図1に示されるような、一対の支持部材2
間に加熱線条1が支持されてなる電子管用陰極構体(例
えば、電子レンジ用のマグネトロンの陰極後構体)にお
ける加熱線条1として、特に有用なものである。本発明
は、また、一対の支持部材2間に加熱線条1が支持され
てなる電子管用陰極構体であって、加熱線条1が上記ト
リウムタングステン線よりなる電子管用陰極構体に関す
るものでもある。
(平均粒径3μm)に硝酸トリウム溶液を添加して、両
者をよく混合した。硝酸トリウム溶液の添加量は、目的
とするトリウム量により算出した。表1に示されるよう
なトリウム量が異なるトリウムタングステン合金が得ら
れるように複数の混合物(試料No.11〜13、No.1
8〜20、No.25〜27、No.32〜34、No.39
〜41)を調製した。
900℃で加熱して、硝酸トリウムを酸化トリウムとし
た。更に、この粉末を水素雰囲気中で、表1に示される
温度範囲で還元した。この粉末を13mm×13mm×
600mmの角形金型により成形した後、通電により2
600℃に加熱して焼結させた。
減面率になるように設定し、焼結体からの総加工率が7
5%となるまで圧延加工した。この圧延加工時の温度は
1300℃であった。この加工の途中で2300℃の熱
処理を2回実施した。
率になるように設定し、線径が1mmになるまで伸線加
工した。加工の進行につれて、加熱温度を1300℃か
ら500℃まで徐々に低下させた。
mから内径3mm、長さ10mmのコイルを製造した。
同様にして、同一の試料から合計100個のコイルを製
造した。
5Vの電圧(これは定格の140%に相当する)をかけ
た状態で、振幅5mm、5Gの振動を12時間を与え
た。振動を与え終わった100個のコイルの変形を調べ
た。コイル変形は、コイルを水平にした時のたわみ量を
計り、100個のコイルのうちたわみ量が1mm以上で
あるコイルがいくつあるかによって評価した。
1には、トリウムタングステン合金のトリウム量および
合金中のトリウム粒子の粒子径も示されている。ここ
で、タングステン合金のトリウム量は、JIS H14
05に定める塩素水素ガス揮散重量法によって分析した
ときのものであり、合金中のトリウム粒子の粒子径は、
トリウムタングステン線を2mm間隔で3ケ所切断し、
その切断面を研磨後、研磨面の幅0.4mm、長さ0.
4mmの視野を200倍で観察し、露出したトリウム粒
子の大きさを面積基準で算出したときの平均値である。
の代わりにタングステン酸化物を用い、実施例と同様に
して、表1に示されるトリウム量のタングステン混合物
(試料No.1〜10、No.14〜17、No.21〜2
4、No.28〜31、No.35〜38、No.42〜4
9)の調製し、表1に示される通りの温度で変水素雰囲
気中で還元し、成形し、焼結した。そして、実施例と同
様に圧延加工および伸線加工をしてコイルを製造した。
製造したコイルについて、同様にコイル変形を評価し
た。結果は、表1に示されるとおりである。
からなる混合物を400〜800℃の温度で還元処理さ
れて得られる合金は、トリウムが平均粒径0.3μm以
下の粒子状で分散してなるものであり、そしてこのよう
なトリウムタングステン合金から得られたトリウムタン
グステン線は耐変形性が改善されたものである。
ステン線を、常法によりコイル形状に加工し、図1に示
す電子管用陰極構体の加熱線条として用いたところ、従
来に比し、特性の劣化が抑制された。
マトリクス中にトリウムおよび/またはトリウム化合物
が平均粒径0.3μm以下の粒子状で分散してなるトリ
ウムタングステン合金が得られる。
形成の特に適したものであり、そしてこのようなトリウ
ムタングステン線から製造されたコイルは耐変形性が改
善されたものである。
ルを加熱線条として適用してなる本発明による電子管用
陰極構体は、優れた耐久性を有するものである。
面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】タングステンからなるマトリクス中にトリ
ウムおよび/またはトリウム化合物が粒子状で分散して
なるトリウムタングステン合金であって、前記トリウム
および/またはトリウム化合物の含有量が0.5重量%
以上でありかつこのトリウムおよび/またはトリウム化
合物の粒子の平均粒径が0.3μm以下であることを特
徴とする、トリウムタングステン合金。 - 【請求項2】トリウムおよび/またはトリウム化合物の
含有量が、0.5〜2重量%であることを特徴とする、
請求項1に記載のトリウムタングステン合金。 - 【請求項3】トリウムおよび/またはトリウム化合物の
粒子の平均粒径が0.3μm以下であることを特徴とす
る、請求項1または請求項2に記載のトリウムタングス
テン合金。 - 【請求項4】トリウム化合物が酸化トリウムであること
を特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のト
リウムタングステン合金。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項に記載のトリ
ウムタングステン合金よりなることを特徴とする、トリ
ウムタングステン線。 - 【請求項6】線径が1mm以下のものであることを特徴
とする、請求項5に記載のトリウムタングステン線。 - 【請求項7】請求項5または請求項6に記載のトリウム
タングステン線の製造方法であって、金属タングステン
粉末とトリウムおよび/またはトリウム化合物溶液を混
合し、前記混合物を還元性雰囲気中で加熱還元して、タ
ングステン粉末中にトリウムおよび/またはトリウム化
合物粒子を分散させた粉末を製造し、前記粉末を成形、
焼結して焼結体を製造した後、前記焼結体に対し圧延、
伸線加工を施すことを特徴とする、トリウムタングステ
ン線の製造方法。 - 【請求項8】トリウムおよび/またはトリウム化合物の
加熱還元を400〜800℃の温度で行なうことを特徴
とする、請求項7に記載のトリウムタングステン線の製
造方法。 - 【請求項9】請求項5または請求項6に記載のトリウム
タングステン線よりなることを特徴とする、タングステ
ン線コイル。 - 【請求項10】一対の支持部材間に加熱線条が支持され
てなる電子管用陰極構体であって、前記加熱線条が請求
項7または請求項8に記載のトリウムタングステン線よ
りなることを特徴とする、電子管用陰極構体。
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