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JP2002221620A - 偏光板用フィルム - Google Patents

偏光板用フィルム

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Publication number
JP2002221620A
JP2002221620A JP2001017913A JP2001017913A JP2002221620A JP 2002221620 A JP2002221620 A JP 2002221620A JP 2001017913 A JP2001017913 A JP 2001017913A JP 2001017913 A JP2001017913 A JP 2001017913A JP 2002221620 A JP2002221620 A JP 2002221620A
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JP
Japan
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layer
polarizing plate
film
casting
dope
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Application number
JP2001017913A
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English (en)
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Inventor
Wataru Oikawa
亘 及川
Hidekazu Yamazaki
英数 山崎
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2001017913A priority Critical patent/JP4321740B2/ja
Publication of JP2002221620A publication Critical patent/JP2002221620A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筋状のムラが見えず液晶表示装置の画面
の品質が良好になる偏光板用フィルムを提供する。 【解決手段】 有機溶剤にセルロースエステルを溶解し
たドープを流延ダイから流延支持体に流延して製膜され
たセルロースエステルフィルムであって、横方向におけ
るピッチp1、p2…が3〜15mmである筋状凹凸ム
ラ3の傾きθ1、θ2…が0.04度未満である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示画面の品
質を向上させることができる偏光板用フィルムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、一般に、液晶セルに偏
光板を接着剤層で積層して構成されており、この液晶セ
ルは、液晶性化合物層と、この液晶性化合物層を封入す
るための二枚のガラス板と、このガラス板の内側に設け
られた液晶性化合物層に電圧を印加するための電極層と
で構成されている。
【0003】偏光板は、例えば、偏光子と、この偏光子
の一方の面(液晶セル側の面)に積層された保護機能を
有する光学補償フィルムと、他方の面に積層された偏光
板保護膜とで構成されている。この光学補償フィルム
は、液晶画面の着色を取り除く機能を有しており、一般
に、支持体と、支持体の一方の面に積層された密着層、
配向付与層及び光学補償層と、他方の面に積層されたバ
ック層とで構成されている。
【0004】この光学補償フィルムの支持体としては、
透明性がよく、機械的強度が大きく、かつ、湿度の変化
及び熱にともなう寸法変動が小さい(寸法安定性がよ
い)ので、セルロースエステルフィルムが用いられてい
る。セルロースエステルフィルムは溶液製膜方法により
製造されており、この溶液製膜方法は、有機溶剤にセル
ロースエステルを溶かしたドープを流延ダイから流延支
持体上に流延し、流延支持体上に流延されたドープから
なるベースをある程度乾燥させた後剥ぎ取り、そして、
さらに乾燥させてフィルムを製造するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液晶表示装
置の画面に筋状のムラが見えることがあり、この筋状の
ムラを見えなくして画面の品質を向上させることが望ま
れていた。しかしながら、筋状のムラを見えなくする有
効な技術は提案されていなかった。
【0006】本発明は、以上の問題点を解決し、筋状の
ムラが見えず液晶表示装置の画面の品質が良好になる偏
光板用フィルムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、筋状に見
えるムラの原因に付いて鋭意研究し、偏光板の光学補償
フィルム等に使用されている支持体に筋状凹凸ムラが存
在すると、この筋状凹凸ムラが筋状のムラとして見える
ということを見出した。そして、さらに筋状凹凸ムラに
ついて鋭意研究し、その筋状凹凸ムラの傾きが0.04
度以下であると、筋状のムラが見えにくくなることを見
出した。
【0008】また、表面形状を悪化させている筋状凹凸
ムラは、流延時の厚みムラの大きさや乾燥過程で発生す
る表面収縮力が原因であることを見出し、さらに、これ
を抑制するには、外層のドープの固形分濃度を、内層の
ドープの固形分濃度より小さくすればよいことを見出し
た。
【0009】本発明は、以上の知見によりなされたもの
で、本発明による偏光板用フィルムは、有機溶剤にセル
ロースエステルを溶解したドープを流延ダイから流延支
持体に流延して製膜されたセルロースエステルフィルム
であって、横方向におけるピッチが3〜15mmである
筋状凹凸ムラの傾きが0.04度未満であることを特徴
として構成されている。
【0010】本発明の偏光板用フィルムにおいては、横
方向における筋状凹凸ムラのピッチが3〜15mmのも
のの傾きが0.04度未満と規定されている。これは筋
状凹凸ムラのピッチが3mm未満又は15mmを超える
と、ほとんど見えなくなるものであり、3〜15mmの
ピッチにおいて見えるものであった。そこで、この筋状
凹凸ムラが見える範囲において、傾きを0.04度未満
とすることにより、ほとんど見えなくすることができ
た。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明による偏光板用フィルム
は、横方向におけるピッチが3〜15mmである筋状凹
凸ムラの傾きが0.04度未満、好ましくは0.02度
未満である。なお、ここで横方向とは、流延方法に直角
の方向のことである。
【0012】筋状凹凸ムラのピッチ及び傾きについて、
図1及び図2を参照して説明する。図1は流延支持体上
のフィルムを示す部分平面図、図2はフィルムを横方向
に切断した状態の断面図である。
【0013】図1及び図2において、1は流延支持体
で、この流延支持体1上にドープが流延されてフィルム
2が製膜されている。このフィルム2の表面には、縦方
向(流延方向)に筋状凹凸ムラ3が発生しており、この
筋状凹凸ムラ3のピッチp1、p2…が3〜15mmの
範囲であるとき、その筋状凹凸ムラ3の傾きθ1、θ2
…が0.04度未満であることが必要である。
【0014】本発明の偏光板用フィルムにおいて、筋状
凹凸ムラの角度を0.04度未満にするには、例えば、
共流延による2層以上の層とし、外層のドープの固形分
濃度が、内層のドープの固形分濃度より1重量%以上低
濃度に、好ましくは2%以上低濃度に、より好ましくは
3%以上低濃度にすることにより行うことができる。こ
こで外層とは、表面に露出して配置される層のことであ
り、内層とは内部に配置される層(2層の場合は、流延
支持体に接触する層、3層の場合は中間に挟まれる層)
のことである。
【0015】前記外層の厚みが、流延直後のウェット状
態において2μm以上であることが好ましく、3μm以
上であることがより好ましい。外層のウェット状態にお
ける厚みが2μm未満であると、十分な平面性が確保で
きない。
【0016】2層以上の共流延をする場合は、例えば、
単層ダイと、単層ダイの入口部に設けられた2層以上の
層を積層させる合流部を持つフィードブロックとを用い
て行ったり、2系統以上のマニホールドを持ち、2層以
上の層を積層化させるマルチマニホールド型のダイを用
いて行うことができる。
【0017】前記フィードブロックにおいて、2層以上
の合流部に設けられたディストリビューションピンに台
形状の溝が形成され、外層の流延幅を変更できるように
することが好ましい。このような溝を設けることによ
り、外層に低濃度層を持つ場合に、流路内で発生する包
み込まれ現象による低濃度層の不均一を抑制でき、ま
た、外層の幅を任意に変更することができる。
【0018】セルロースエステルとしては、セルロース
の低級脂肪酸エステル(例:セルロースアセテート、セ
ルロースアセテートブチレートおよびセルロースアセテ
ートプロピオネート)が代表的である。低級脂肪酸は、
炭素原子数6以下の脂肪酸を意味する。セルロースアセ
テートには、トリアセチルセルロース(TAC)やセル
ロースジアセテート(DAC)が含まれる。
【0019】セルロースアセテートの酢化度は、50〜
70%が好ましく、特に55〜65%が好ましい。重量
平均分子量70000〜120000が好ましく、特に
80000〜100000が好ましい。また、上記セル
ロースアセテートは、酢酸だけでなく上記酢化度を満足
する限り、一部プロピオン酸、酪酸等の脂肪酸でエステ
ル化されていても良い。あるいは、上記セルローストリ
アセテートは、総量で上記酢化度を満足する限りセルロ
ースプロピオネート、セルロースブチレート等のセルロ
ースエステル類を含んでいても良い。
【0020】本発明に使用される溶剤としては、セルロ
ースアセテートを溶解できる溶剤であれば何でもよく、
また、単独で溶解できない溶剤であっても、他の溶剤と
混合することにより溶解できるものであれば使用するこ
とができる。上記溶剤の例としては、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン及びシクロヘキ
サン等の脂肪族炭化水素;ペンゼン、トルエン及びキシ
レン等の芳香族炭化水素;塩化メチル、塩化メチレン
(メチレンクロライド)、四塩化炭素及びトリクロロエ
タン等のハロゲン化炭化水素;メタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール等
のアルコール;そして蟻酸メチル、蟻酸エチル、酢酸メ
チル及び酢酸エチル等のエステル類を挙げることができ
る。
【0021】一般には、メチレンクロライドとメタノー
ルの混合溶剤が使用されるが、セルロースアセテートを
析出させない限り(ドープ作製中あるいは後の微粒子分
散液の添加時に)、他の溶剤、例えばイソプロピルアル
コールやn−ブチルアルコールを使用しても良い。ドー
プのセルロースアセテートと溶剤との割合は、重量比で
10:90〜30:70の範囲が好ましい。
【0022】本発明におけるドープには、各調製工程に
おいて用途に応じた種々の添加剤を加えることができ
る。また、その添加する時期はドープ調製工程において
何れの時点でも良いが、ドープ調製工程の最後の調製工
程に添加剤を添加し調製する工程を加えて行ってもよ
い。
【0023】好ましく添加される可塑剤としては、リン
酸エステルまたはカルボン酸エステルが用いられる。リ
ン酸エステルの例には、トリフェニルフォスフェート
(TPP)およびトリクレジルホスフェート(TC
P)、クレジルジフェニルホスフェート、オクチルジフ
ェニルホスフェート、ジフェニルビフェニルホスフェー
ト、トリオクチルホスフェート、トリブチルホスフェー
トが含まれる。カルボン酸エステルとしては、フタル酸
エステルおよびクエン酸エステルが代表的である。フタ
ル酸エステルの例には、ジメチルフタレート(DM
P)、ジエチルフタレート(DEP)、ジブチルフタレ
ート(DBP)、ジオクチルフタレート(DOP)、ジ
フェニルフタレート(DPP)およびジエチルヘキシル
フタレート(DEHP)が含まれる。クエン酸エステル
の例には、O−アセチルクエン酸トリエチル(OACT
E)およびO−アセチルクエン酸トリブチル(OACT
B)、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチル
トリブチル、が含まれる。
【0024】その他のカルボン酸エステルの例には、オ
レイン酸ブチル、リシノール酸メチルアセチル、セバシ
ン酸ジブチル、種々のトリメリット酸エステルが含まれ
る。グリコール酸エステルの例としては、トリアセチ
ン、トリブチリン、ブチルフタリルブチルグリコレー
ト、エチルフタリルエチルグリコレート、メチルフタリ
ルエチルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコレ
ートなどがある。中でもトリフェニルホスフェート、ト
リクレジルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェ
ート、トリブチルホスフェート、ジメチルフタレート、
ジエチルフタレート、ジブチルフタレート、ジオクチル
フタレート、ジエチルヘキシルフタレート、トリアセチ
ン、エチルフタリルエチルグリコレートが好ましい。特
にトリフェニルホスフェート、ジエチルフタレート、エ
チルフタリルエチルグリコレートが好ましい。これらの
可塑剤は1種でもよいし2種以上併用しても良い。
【0025】可塑剤の添加量はセルロースアセテートに
対して5〜30重量%以下、特に8〜16重量%以下が
好ましい。これらの化合物は、セルロースアセテート溶
液の調製の際に、セルロースアセテートや溶媒とともに
添加ても良いし、溶液調製中や調製後に添加しても良
い。
【0026】その他、本発明においてはその光学的異方
性を小さくする可塑剤として、特開平11−12444
5号公報記載の(ジ)ペンタエリスリトールエステル
類、特開平11−246704号公報記載のグリセロー
ルエステル類、特開2000−63560号公報記載の
ジグリセロールエステル類、特開平11−92574号
記載のクエン酸エステル類、特開平11−90946号
記載の置換フェニルリン酸エステル類などが好ましく用
いられる。
【0027】セルロースアセテートフィルムには、劣化
防止剤(例:酸化防止剤、過酸化物分解剤、ラジカル禁
止剤、金属不活性化剤、酸捕獲剤、アミン)や紫外線防
止剤を添加しても良い。これらの劣化防止剤や紫外線防
止剤については、特開昭60−235852号、特開平
3−199201号、同5−1907073号、同5−
194789号、同5−271471号、同6−107
854号、同6−118233号、同6−148430
号、同7−11056号、同7−11055号、同7−
11056号、同8−29619号、同8−23950
9号、特開2000−204173号の各公報に記載が
ある。
【0028】劣化防止剤の添加量は、調製するドープの
0.01〜1重量%であることが好ましく、0.01〜
0.2重量%であることがさらに好ましい。添加量が
0.01重量%未満であると、劣化防止剤の効果がほと
んど認められない。添加量が1重量%を越えると、フィ
ルム表面への劣化防止剤のブリードアウト(滲み出し)
が認められる場合がある。特に好ましい劣化防止剤の例
としては、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)を挙
げることができる。
【0029】また、本発明におけるドープは、一種また
は二種以上の紫外線吸収剤を含有することが特に好まし
い。液晶用紫外線吸収剤は、液晶の劣化防止の観点か
ら、波長370nm以下の紫外線の吸収能に優れ、か
つ、液晶表示性の観点から、波長400nm以上の可視
光の吸収が少ないものが好ましい。例えば、オキシベン
ゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、サ
リチル酸エステル系化合物、ベンゾフェノン系化合物、
シアノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩系化合物な
どが挙げられる。特に好ましい紫外線吸収剤は、ベンゾ
トリアゾール系化合物やベンゾフェノン系化合物であ
る。中でも、ベンゾトリアゾール系化合物は、セルロー
スエステルに対する不要な着色が少ないことから好まし
い。
【0030】好ましい紫外線防止剤として、2,6−ジ
−tert−ブチル−p−クレゾール、ペンタエリスリ
チル−テトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、トリ
エチレングリコール−ビス[3−(3−tert−ブチ
ル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート]、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,
5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]、2,4−ビス−(n−オクチルチ
オ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−
ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2,2−
チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−tert−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、
オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、N,N’−
ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシ−ヒドロシンナミド)、1,3,5−ト
リメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス
−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)−イソシアヌレイトなどが挙げられる。特に、
2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、ペン
タエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−te
rt−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]が最も好ましい。また、例えばN,
N’−ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジンなど
のヒドラジン系の金属不活性剤やトリス(2,4−ジ−
tert−ブチルフェニル)フォスファイトなどの燐系
加工安定剤を併用してもよい。これらの化合物の添加量
は、セルロースアセテートに対して重量割合で1ppm
〜5%が好ましい。
【0031】本発明においては、光学異方性をコントロ
ールするためのレターデーション上昇剤が、場合により
添加される。これらは、セルロースアセテートフィルム
のレターデーションを調整するため、少なくとも二つの
芳香族環を有する芳香族化合物をレターデーション上昇
剤として使用することが好ましい。芳香族化合物は、セ
ルロースアセテート100質量部に対して、0.01〜
20質量部の範囲で使用する。芳香族化合物は、セルロ
ースアセテート100質量部に対して、0.05〜15
質量部の範囲で使用することが好ましく、0.1〜10
質量部の範囲で使用することがさらに好ましい。二種類
以上の芳香族化合物を併用してもよい。芳香族化合物の
芳香族環には、芳香族炭化水素環に加えて、芳香族性ヘ
テロ環を含む。
【0032】芳香族炭化水素環は、6員環(すなわち、
ベンゼン環)であることが特に好ましい。芳香族性ヘテ
ロ環は一般に、不飽和ヘテロ環である。芳香族性ヘテロ
環は、5員環、6員環または7員環であることが好まし
く、5員環または6員環であることがさらに好ましい。
芳香族性ヘテロ環は一般に、最多の二重結合を有する。
ヘテロ原子としては、窒素原子、酸素原子および硫黄原
子が好ましく、窒素原子が特に好ましい。芳香族性ヘテ
ロ環の例には、フラン環、チオフェン環、ピロール環、
オキサゾール環、イソオキサゾール環、チアゾール環、
イソチアゾール環、イミダゾール環、ピラゾール環、フ
ラザン環、トリアゾール環、ピラン環、ピリジン環、ピ
リダジン環、ピリミジン環、ピラジン環および1,3,
5−トリアジン環が含まれる。
【0033】また、本発明のドープには、必要に応じて
さらに種々の添加剤を溶液の調製前から調製後のいずれ
の段階で添加してもよい。添加剤としては、紫外線吸収
剤、シリカ、カオリン、タルク、ケイソウ土、石英、炭
酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、アルミナな
どの無機微粒子、カルシウム、マグネシウムなどのアル
カリ土類金属の塩などの熱安定剤、帯電防止剤、難燃
剤、滑剤、油剤などである。
【0034】さらに本発明では、剥離時の荷重を小さく
するために剥離促進剤を添加することが好ましい。それ
らは、界面活性剤が有効でありリン酸系、スルフォン酸
系、カルボン酸系、ノニオン系、カチオン系など特に限
定されない。これらは、例えば特開昭61−24383
7号公報などに記載されている。本発明の偏光板用フィ
ルムを製造するには、例えば、下記に記載するような方
法で行うことができる。
【0035】溶剤、セルローストリアセテート及び可塑
剤をドープ用ミキシングタンクに投入し、攪拌して(加
熱下に、必要に応じ加圧下に)セルローストリアセテー
トを溶解させてドープを調製する。溶剤及び紫外線吸収
剤を別のミキシングタンクに投入し、攪拌して紫外線吸
収剤を溶解させる(滑り性を改善する微粒子を添加する
場合は、これをさらに投入混合し、分散機に移し、微粒
子を充分分散させて分散液を調製する)。この紫外線吸
収剤含有溶液を適宜ドープ用ミキシングタンクに送り、
上記ドープと混合し、得られた混合液を、適宜ドープフ
ィルターを介して流延口に送り、流延口から混合液(ド
ープ)がドラム上に流延される。
【0036】流延口から混合液(ドープ)がドラム上に
流延された後は、ドラムが一回転する間に流延された層
が自己支持性を有する程度に乾燥され、次いで、ドラム
から剥離されて充分に乾燥された後、ドラムに巻き取ら
れる。上記ドラムの代わりに無端バンドを使用しても良
い。
【0037】ドープと紫外線吸収剤含有溶液との混合
を、タンクで行わず、流延口の手前の配管途中に配置さ
れたスタチックミキサーにより混合され、流延口に送ら
れ、流延口から混合液(ドープ)をドラム上に流延され
てもよい。
【0038】本発明の偏光板用フィルムは、偏光板の偏
光子の両面又は片面に設けられる偏光板保護膜、保護膜
を兼ねた光学補償フィルムの支持体、偏光板保護膜に積
層される光学補償フィルムの支持体等に用いることがで
きる。すなわち、偏光板は、偏光子の両面に偏光板保護
膜が積層された態様、偏光子の一方に偏光板保護膜が積
層されると共に他方に保護膜を兼ねた光学補償フィルム
が積層された態様、偏光子の両面に保護膜を兼ねた光学
補償フィルムが積層された態様、偏光子の両面に偏光板
保護膜が積層され、さらに偏光板保護膜に光学補償フィ
ルムが積層された態様等がある。
【0039】光学補償フィルムは、一般に、支持体の一
方の面に、下塗層としての密着層、配向付与層及び光学
補償層が設けられ、他方の面に、下塗層としてのバック
層が設けられている。
【0040】密着層は、セルロースエステル支持体上に
ポリマー塗布または表面処理によって作られる。密着層
は、特開平8−50206号公報、特開平11−248
940号公報に記載の方法が使用でき、特に好ましくは
ゼラチンが挙げられる。
【0041】配向付与層は、ポリビニルアルコールを含
む層を形成し、ラビングにより配向性を付与する。
【0042】配向付与層には、変性ポリビニルアルコー
ルを用いることが好ましい。ポリビニルアルコールは、
ポリ酢酸ビニルをケン化して、酢酸ビニル単位の一部ま
たは全部をビニルアルコール単位に変換したポリマーで
ある。変性ポリビニルアルコールは、ポリビニルアルコ
ールに疎水性基を結合させたポリマーであることが好ま
しい。疎水性基は、光学補償層の液晶性化合物と親和性
があり、疎水性基を導入することで、配向付与層の配向
機能が向上する。疎水性基は、ポリビニルアルコールの
主鎖末端または側鎖に結合させる。
【0043】疎水性基は、炭素原子数が6以上の脂肪族
基(好ましくはアルキル基またはアルケニル基)または
芳香族基が好ましい。
【0044】ポリビニルアルコールの主鎖末端に疎水性
基を結合させる場合は、疎水性基と主鎖末端との間に連
結基を導入することが好ましい。連結基の例には、−S
−、−C(CN)R−、−NR−、−CS−および
それらの組み合わせが含まれる。上記RおよびR
は、それぞれ、水素原子または炭素原子数が1〜6の
アルキル基(炭素原子数が1〜6のアルキル基)であ
る。
【0045】ポリビニルアルコールの側鎖の疎水性基を
導入する場合は、ポリビニルアルコールの酢酸ビニル単
位のアセチル基(−CO−CH)の一部を、炭素原子
数が7以上のアシル基(−CO−R)に置き換えれば
よい。Rは、炭素原子数が6以上の脂肪族基または芳
香族基である。
【0046】配向付与層に用いる(変性)ポリビニルア
ルコールのケン化度は、80%以上であることが好まし
い。(変性)ポリビニルアルコールの重合度は、200
以上であることが好ましい。
【0047】ラビング処理は、配向付与層の表面を、紙
や布で一定方向に、数回こすることにより実施する。長
さおよび太さが均一な繊維を均一に植毛した布を用いる
ことが好ましい。
【0048】前記光学補償層は、上記配向付与層によっ
て液晶性化合物を配向させ、その配向状態の液晶性化合
物を固定することによって形成する。液晶性化合物は、
重合反応により固定することが好ましい。
【0049】光学補償層には、円盤状液晶性化合物を用
いることが好ましい。円盤状液晶性化合物は、様々な文
献(C.Destrade et al.,Mol.Cr
ysr.Liq.Cryst.vol.71,page
111(1981);日本化学会編、季刊化学総説、
No.22、液晶の化学、第5章、第10章 第2節
(1994);B.Kohne et al.,Ange
w.Chem.Soc.Chem.Comm.,pag
e 1794(1985);J.Zhang eta
l.,J.Am.Chem.Soc.,vol.11
6,page 2655(1994))に記載されてい
る。円盤状液晶性化合物の架橋については、特開平8−
27284号公報に記載がある。
【0050】円盤状液晶性化合物を重合により固定する
ためには、円盤状液晶性化合物の円盤状コアに、置換基
として重合性基を結合させる必要がある。ただし、円盤
状コアに重合性基を直結させると、重合反応において配
向状態を保つことが困難になる。そこで、円盤状コアと
重合性基との間に、連結基を導入する。従って、重合性
基を有する円盤状液晶性化合物は、下記式(I)で表さ
れる化合物であることが好ましい。
【0051】(I) D(−L−P) 式中、Dは円盤状コアであり;Lは二価の連結基であ
り;Pは重合性基であり;そして、nは4〜12の整数
である。
【0052】円盤状コア(D)の例を以下に示す。以下
の各例において、LP(またはPL)は、二価の連結基
(L)と重合性基(P)との組み合わせを意味する。
【0053】
【化1】
【0054】
【化2】
【0055】
【化3】
【0056】
【化4】
【0057】式(I)において、二価の連結基(L)
は、アルキレン基、アリーレン基、−CO−、−NH
−、−O−、−S−およびそれらの組み合わせからなる
群より選ばれる二価の連結基であることが好ましい。二
価の連結基(L)は、アルキレン基、アリーレン基、−
CO−、−NH−、−O−および−S−からなる群より
選ばれる二価の基を少なくとも二つ組み合わせた二価の
連結基であることがさらに好ましい。二価の連結基
(L)は、アルキレン基、アリーレン基、−CO−およ
び−O−からなる群より選ばれる二価の基を少なくとも
二つ組み合わせた二価の連結基であることが最も好まし
い。アルキレン基の炭素原子数は、1〜12であること
が好ましい。アリーレン基の炭素原子数は、6〜10で
あることが好ましい。
【0058】二価の連結基(L)の例を以下に示す。左
側が円盤状コア(D)に結合し、右側が重合性基(C)
に結合する。
【0059】L1:−アルキレン−CO−O−アルキレ
ン−O−CO− L2:−アルキレン−CO−O−アルキレン−O− L3:−アルキレン−CO−O−アルキレン−O−アル
キレン− L4:−アルキレン−CO−O−アルキレン− L5:−O−アルキレン−O−CO− L6:−O−アルキレン−O− L7:−O−アルキレン−O−CO−NH−アルキレン
− L8:−O−アルキレン−S−アルキレン− L9:−O−アルキレン− L10:−CO−アリーレン−O−アルキレン−O−C
O− L11:−CO−アリーレン−O−アルキレン− L12:−CO−アリーレン−O−アルキレン−O− L13:−CO−NH−アルキレン− L14:−NH−アルキレン−O−CO− L15:−NH−アルキレン−O− L16:−S−アルキレン−S−アルキレン− L17:−S−アルキレン− L18:−S−アルキレン−O−
【0060】重合性基(P)は、重合反応の種類に応じ
て決定する。重合性基(P)の例を以下に示す。
【0061】
【化5】
【0062】
【化6】
【0063】
【化7】
【0064】
【化8】
【0065】
【化9】
【0066】重合性基(P)は、不飽和重合性基(P
1,P2,P3,P7,P8)またはエポキシ基(P
6)であることが好ましく、不飽和性重合性基であるこ
とがさらに好ましく、エチレン性不飽和重合性基(P
1,P7,P8)であることが最も好ましい。
【0067】式(I)において、4〜12の整数であ
る。具体的な数字は、円盤状コア(D)の種類に応じて
決定される。なお、複数のLとPの組み合わせは、異な
っていてもよいが、同一であることが好ましい。
【0068】光学補償層は、液晶性化合物および必要に
応じて重合性開始剤や任意の成分を含む塗布液を、配向
付与層の上に塗布することで形成できる。
【0069】円盤状液晶相は、円盤状コアが分子間力で
柱状に積み重なった柱状相(columnar pha
se)、円盤状コアの光軸を揃えて、重心の位置が不規
則に凝集した円盤状ネマティック相、棒状液晶分子のコ
レステリック相に相当するカイラルディゥコティックネ
マティック相に分類される。光学補償フィルムにおいて
は、円盤状ネマティック相となることが好ましい。
【0070】配向させた円盤状液晶性化合物を、配向状
態を維持して固定する。固定化は、重合反応により実施
することが好ましい。重合反応は、熱重合開始剤を用い
る熱重合反応または光重合開始剤を用いる光重合反応が
含まれる。光重合反応が好ましい。
【0071】光重合開始剤の例には、α−カルボニル化
合物(米国特許2367661号、同2367670号
の各明細書記載)、アシロインエーテル(米国特許24
48828号明細書記載)、α−炭化水素置換芳香族ア
シロイン化合物(米国特許2722512号明細書記
載)、多核キノン化合物(米国特許3046127号、
同2951758号の各明細書記載)、トリアリールイ
ミダゾールダイマーとp−アミノフェニルケトンとの組
み合わせ(米国特許3549367号明細書記載)、ア
クリジンおよびフェナジン化合物(特開昭60−105
667号公報、米国特許4239850号明細書記載)
およびオキサジアゾール化合物(米国特許421297
0号明細書記載)が含まれる。
【0072】光重合開始剤の使用量は、塗布液の固形分
の0.01〜20重量%であることが好ましく、0.5
〜5重量%であることがさらに好ましい。
【0073】円盤状液晶性化合物の重合のための光照射
は、配向付与層の形成のための光照射と同様に、紫外線
を用いることが好ましい。ただし、配向付与層の場合と
異なり、単一方向から照射する必要はなく、円盤状液晶
性化合物を含む層の全面に、重合反応に必要とされるエ
ネルギー量の光を照射すればよい。
【0074】照射エネルギーは、20〜5000mJで
あることが好ましく、100〜800mJであることが
さらに好ましい。また、光重合反応を促進するため、加
熱条件下で光照射を実施してもよい。
【0075】前記バック層は、セルロースエステル支持
体の傷つき防止、搬送性改良、帯電防止、カールバラン
ス付与等の目的で塗設される。使用されるポリマーは、
密着層と同様のものが使用できる。さらに、必要に応じ
各種の添加剤を含有させることができる。例えば、界面
活性剤、帯電防止剤、顔料、塗布助剤、マット剤等を挙
げることができる。特に、好ましくは、セルロース誘導
体が用いられる。
【0076】以上のような偏光板が液晶セルに積層され
て液晶表示装置が構成されている。なお、光学補償フィ
ルムが偏光板の保護膜と別途積層されている場合は、偏
光板と液晶セルとの間に光学補償フィルムが設けられて
いる。
【0077】液晶セルは、液晶性化合物、それを封入す
るための二枚のガラス基板および液晶性化合物に電圧を
加えるための電極層からなる。封入した液晶性化合物を
配向させるため、二枚の基板には配向付与層(両面配向
付与層)が設けられる。
【0078】液晶表示装置の組み立てに使用する接着剤
(粘着剤)については、特開平7−92323号公報に
記載がある。接着剤としては、アクリル系ポリマー、メ
タクリル系ポリマーやスチレン系ポリマーが一般に用い
られている。前述したように、液晶セルを再利用するた
め、接着剤の強度(ポリマーの種類と使用量)は、弱め
に設定することが好ましい。ただし、本発明により光学
補償フィルムの接着層の強度が改善されたため、液晶表
示装置の強度に問題が生じるほど接着剤の強度を弱める
必要はなくなった。
【0079】本発明による偏光板用フィルムを用いた偏
光板の一実施形態を図面を参照して説明する。
【0080】図3は偏光板に用いる光学補償フィルムの
層構成を示す部分断面図、図4は光学補償フィルムの支
持体に用いる偏光板用フィルムの層構成を示す部分断面
図、図5は偏光板の層構成を示す部分断面図である。
【0081】図3において、光学補償フィルム10は、
本発明による偏光板用フィルムを用いた支持体11が設
けられ、この支持体11の一方の面には、下塗層として
の密着層12、配向付与層13及び光学補償層14がこ
の順番で積層されており、他方の面には、下塗層として
のバック層15が積層されている。
【0082】支持体11は、図4に示すように、内層1
1aと、この内層11aの両面に積層された外層11b
とからなっており、外層11bに用いられたドープの固
形分濃度が、内層11aに用いられたドープの固形分濃
度より、1重量%以上低濃度となっている。
【0083】そして、このような光学補償フィルム10
は、図4に示すように、偏光子16の一方の面に積層さ
れ、偏光子16の他方の面には偏光板保護膜17が積層
されている。
【0084】本発明の偏光板用フィルムを製膜する流延
ダイの実施形態について図面を参照して説明する。
【0085】図6は流延ダイの断面図であり、この図に
示す流延ダイ20は、マルチマニホールド型の共流延ダ
イで、内層用のドープが送り込まれる内層用マニホール
ド21が設けられるとともに、その両側に外層用のドー
プが送り込まれる外層用マニホールド22が設けられて
いる。また、内層用マニホールド21に内層用スリット
23が連通するとともに、外層用マニホールド22に外
層用スリット24が連通し、外層用スリット24は内層
用スリット23に合流している。
【0086】図7はフィードブロックを用いた流延ダイ
の断面図、図8フィードブロックのベーン及びディスト
リビューションピン部分の斜視図、図9はフィードブロ
ックのディストリビューションピンの側面図である。
【0087】図7において、30は単層の流延ダイで、
1つのマニホールド31が形成されると共にスリット3
2が形成されている。この流延ダイの30上部にフィー
ドブロック40が密着して設けられており、このフィー
ドブロック40には、内層用流路41が形成されるとと
もに、その両側に外層用流路42が形成されており、外
層用流路42は合流部aにおいて内層用流路41に合流
している。
【0088】この合流部aには、ベーン43が設けられ
るとともに、ディストリビューションピン44が設けら
れている。ベーン43は軸45を中心に回転自在に設け
られており、ディストリビューションピン44とのベー
ン43開度を変更することにより、流量を調整できるよ
うになっている。ディストリビューションピン44は、
軸心を中心に回転自在に設けられており、その表面に
は、溝46が形成されている。この溝46は、一方から
他方にかけて幅が狭まっていく台形状に形成されてお
り、ベーン43に対向する溝46の部位により、外層の
用流路42から内層用流路41へ合流する外層用ドープ
の幅を変更できるようになっている。
【0089】
【実施例】[実施例1] <光学補償フィルム>図3に示す層構成の光学補償フィ
ルムを作製した。
【0090】<支持体>以下に記載するドープを共流延
し、図4に示すような、内層と、その両面の外層との3
層構成のトリアセチルセルロースフィルムを作製した。
【0091】 内層のドープ: トリアセチルセルロース 23部 トリフェニルホスフェート 12部 UV吸収剤(下記の化学式構造式参照) 0.1部
【0092】
【化10】
【0093】外層のドープ:内層のドープ処方に、トリ
アセチルセルロースが20部となるように、同組成の溶
媒を添加したものを作製。
【0094】実施例2用ドープ 上記UV吸収剤として、下記の化学構造式のもを使った
以外は同じである。 2−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシ−ベンゾフェノン 0.6部
【0095】
【化11】
【0096】以上のような支持体に、以下に示すような
密着層、バック層、配向性付与層、光学補償層を順次塗
設し、光学補償層を乾燥後、紫外線を照射して架橋硬膜
させて光学補償フィルムを作製した。
【0097】 <密着層> ゼラチン 200mg/m 溶媒 25cc/m (アセトン:メタノール:塩化メチレン=5:3:2)
【0098】 <バック層> ジアセチルセルロース 200mg/m 0.01μmシリカ 10mg/m 溶媒 25cc/m (アセトン:メタノール:塩化メチレン=5:3:2)
【0099】 <配向性付与層> ポリビニルアルコール 500mg/m 溶媒(水) 20cc/m
【0100】 <光学補償層> ディスコチック液晶(D−4) 2g/m 紫外線硬化開始剤 0.01g/m 溶媒 5cc/m (メチルエチルケトン)
【0101】以上のような光学補償フィルムと、偏光子
と、偏光板保護膜とを接着し、対角線長さが15インチ
の偏光板を作製した。
【0102】〈偏光板保護膜〉富士写真フイルム(株)
社製,『富士タック』を使用。
【0103】〈偏光子〉ポリビニルアルコールのフィル
ムをヨウ素液中に浸したのち、延伸乾燥させて偏光素子
を作製。
【0104】[実施例2]外層ドープ固型分濃度を変更
した他は、実施例1と同一である。
【0105】[実施例3]実施例1に対し、流延速度が
遅く、エアー面側のみ同じ厚みの低固型分濃度層を積層
した。
【0106】[実施例4]実施例1に対し、外層ウェッ
トを2μmにした。
【0107】[実施例5]実施例1に対し、外層固型分
濃度を18wt%と低くした。
【0108】[実施例6]実施例1に対し、流延速度を
上げた。
【0109】[実施例7]実施例6に対し、外層固型分
濃度を18wt%と低くした。
【0110】[比較例1]支持体として、塩化メチレン
80部、メタノール15部、ブタノール5部よりなる溶
媒に、トリアセチルセルロール22部、トリフェニルフ
ォスフェート(可塑剤)11.5部溶解したドープを用
い、単層のトリアセチルセルロースフィルムとした他
は、実施例1と同一である。
【0111】[比較例2]支持体として、塩化メチレン
80部、メタノール15部、ブタノール5部よりなる溶
媒に、トリアセチルセルロール23部、トリフェニルフ
ォスフェート(可塑剤)12部溶解したドープを用い、
単層のトリアセチルセルロースフィルムとした他は、実
施例1と同一である。
【0112】以上の実施例及び比較例において、支持体
に密着層及びバック層を塗設した状態のフィルムの表面
凹凸の傾斜角度を測定した。また、偏光板の面状を評価
した。
【0113】[比較例3]実施例3に対し、外層ウェッ
ト厚みを1μmとした。
【0114】[比較例4]実施例4に対し、外層ウェッ
ト厚みを1μmとした。
【0115】結果を表1に示す。
【0116】
【表1】
【0117】[筋状凹凸ムラの傾き]対角線長さが15
インチの面積中にあるピッチが3〜15mmのスジ状凹
凸ムラの最大傾斜角度を求めた。傾斜角度の測定は、ア
ンリツ製レーザー変位計(KL130MA)を使用し
た。測定条件は、以下の通りである。 変位計移動速度:25mm/s 変位計平均化回数:64回 評価間隔:100μm 最小分解能:0.039μm
【0118】[偏光板の面状評価]対角線長さが15イ
ンチの偏光板において、透過光で目視により官能評価を
行った。 ○:筋状のムラ目視で確認できない。 △:筋状のムラ目視で確認できる(弱い)。 ×:筋状のムラ目視で確認できる(強い)。
【0119】
【発明の効果】本発明は、筋状凹凸ムラの傾きを0.0
4度未満にすることにより、液晶表示装置の画面の品質
を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 流延支持体上のフィルムを示す部分平面図で
ある。
【図2】 フィルムを横方向に切断した状態の断面図で
ある。
【図3】 本発明による偏光板用フィルムを用いた光学
補償フィルムの層構成を示す部分断面図である。
【図4】 本発明による偏光板用フィルムの層構成を示
す部分断面図である。
【図5】 本発明による偏光板用フィルムを用いた偏光
板の層構成を示す部分断面図である。
【図6】 本発明による偏光板用フィルムを製膜する共
流延ダイの断面図である。
【図7】 本発明による偏光板用フィルムを製膜する単
層ダイ及びフィードブロックの断面図である。
【図8】 本発明による偏光板用フィルムの製膜に用い
るフィードブロックのベーン及びディストリビューショ
ンピンの斜視図である。
【図9】 本発明による偏光板用フィルムの製膜に用い
るフィードブロックのディストリビューションピンの側
面図である。
【符号の説明】
1…流延支持体 2…フィルム 3…筋状凹凸ムラ 10…光学補償フィルム 11…支持体 11a…内層 11b…外装 12…密着層 13…配向性付与層 14…光学補償層 15…バック層 16…偏光子 17…偏光板用保護膜 20…流延ダイ 30…単層ダイ 40…フィードブロック 43…ベーン 44…ディストリビューションピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 BA01 BA25 BA27 BB03 BB33 BB43 BB49 BB51 BB67 BC03 BC04 BC05 BC09 BC14 BC22 4F071 AA09 AH12 BA02 BB02 BC01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機溶剤にセルロースエステルを溶解し
    たドープを流延ダイから流延支持体に流延して製膜され
    たセルロースエステルフィルムであって、横方向におけ
    るピッチが3〜15mmである筋状凹凸ムラの傾きが
    0.04度未満であることを特徴とする偏光板用フィル
    ム。
  2. 【請求項2】 前記セルロースエステルフィルムが共流
    延により製膜された2層以上の層からなり、外層のドー
    プの固形分濃度が、内層のドープの固形分濃度より1重
    量%以上低濃度である請求項1記載の偏光板用フィル
    ム。
  3. 【請求項3】 前記外層の厚みが、流延直後のウェット
    状態において2μm以上である請求項2記載の偏光板用
    フィルム。
  4. 【請求項4】 前記2層以上の共流延を、単層ダイと、
    単層ダイの入口部に設けられた2層以上の層を積層させ
    る合流部を持つフィードブロックとを用いて行った請求
    項2記載の偏光板用フィルム。
  5. 【請求項5】 前記2層以上の層を積層させる合流部に
    設けられたディストリビューションピンに台形状の溝が
    形成され、外層の流延幅を変更できるようにしたフィー
    ドブロックを用いた請求項4記載の偏光板用フィルム。
  6. 【請求項6】 前記2層以上の共流延を、2系統以上の
    マニホールドを持ち、2層以上の層を積層させるマルチ
    マニホールド型の流延ダイを用いて行った請求項2記載
    の偏光板用フィルム。
  7. 【請求項7】 前記セルロースエステルがトリアセチル
    セルロースである請求項1、2、3、4、5又は6記載
    の偏光板用フィルム。
  8. 【請求項8】 少なくとも1層の下塗り層が積層された
    請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の偏光板用フ
    ィルム。
  9. 【請求項9】 前記下塗層に少なくとも1層の光学補償
    層が積層された請求項8記載の偏光板用フィルム。
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