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JP2002217114A - シリコン系薄膜の製造方法、その製造装置、光起電力素子及びその製造方法 - Google Patents

シリコン系薄膜の製造方法、その製造装置、光起電力素子及びその製造方法

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Publication number
JP2002217114A
JP2002217114A JP2001010315A JP2001010315A JP2002217114A JP 2002217114 A JP2002217114 A JP 2002217114A JP 2001010315 A JP2001010315 A JP 2001010315A JP 2001010315 A JP2001010315 A JP 2001010315A JP 2002217114 A JP2002217114 A JP 2002217114A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
substrate
film
crystalline silicon
silicon layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001010315A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Morita
章二 森田
Tetsuhiro Horie
哲弘 堀江
Yoshiaki Takeuchi
良昭 竹内
Katsuhiko Kondo
勝彦 近藤
Tatsuyuki Nishimiya
立享 西宮
Kengo Yamaguchi
賢剛 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2001010315A priority Critical patent/JP2002217114A/ja
Publication of JP2002217114A publication Critical patent/JP2002217114A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/545Microcrystalline silicon PV cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/548Amorphous silicon PV cells

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優先配向性に優れ、柱状晶が発達したシリコ
ン系薄膜の製造方法、その製造装置、光起電力素子及び
その製造方法を提供する。 【解決手段】 反応容器内で基板を所定温度に加熱し、
基板と放電用電極との間にシリコン含有ガスおよび水素
ガスを供給するとともに、電源周波数が10MHz以上
300MHz以下の高周波電力を該放電用電極と基板と
の間に印加して放電プラズマを生成させ、基板上に薄膜
結晶系シリコン薄膜を積層形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコン系薄膜の
製造方法、その製造装置、同シリコン系薄膜を用いるp
in型もしくはnip型のシリコン系薄膜光起電力素子
及びその製造方法に係り、特に太陽電池あるいはセンサ
ー等に用いられるシリコン系薄膜の製造方法、その製造
装置、光起電力素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン系薄膜を用いた光起電力素子の
代表格として、非晶質シリコン系の太陽電池がある。非
晶質シリコンは、通常、原料ガスとしてシランあるいは
ジシラン等の水素化珪素ガスを用いるプラズマCVD法
によって製造される。プラズマの発生には、通常、周波
数13.56MHzの高周波電源が用いられる。非晶質
シリコンは、200℃以下の低温でガラス、金属あるい
はプラスチック等の安価な基板上に製膜することがで
き、かつ、大面積製膜が可能であることを特徴とする。
非晶質シリコン系太陽電池は、このような特徴を有して
いるため、量産した場合の低コスト化が期待されてい
る。
【0003】しかし、非晶質シリコン系太陽電池に光を
照射すると光電変換層であるi層内に欠陥が発生し、光
電変換効率が初期状態と比較して、1割から3割程度低
下する光劣化現象が実用化上の大きな障害となってい
る。光劣化現象のメカニズムについては、種々の研究が
精力的に行われているにもかかわらず、未だ完全には解
明されていないため、抜本的な解決策も確立されていな
いのが現状である。
【0004】これに対して、近年、i型の光電変換層と
して非晶質シリコンの代わりに微結晶シリコンを用いる
試みが報告されている(J. Meier et al., Mat. Res. S
oc.Symp. Proc. Vol. 420, p3 (1996))。これによる
と、周波数110MHzのVHF帯の電源を用いた高周
波プラズマCVD法によりpin型の光電変換素子を形
成しており、非晶質シリコンのような光劣化現象を伴わ
ないと報告されている。
【0005】微結晶シリコンを用いた光起電力素子は、
非晶質シリコンと同様にプラズマCVD法で製膜できる
ため、大面積化及び量産時の低コスト化の可能性を秘め
ている。光電変換層として微結晶シリコンを用いた光起
電力素子は、非晶質シリコンを用いた光起電力素子と比
較して、分光感度スペクトルのピークが長波長側に存在
するため、非晶質シリコンをトップセル、微結晶シリコ
ンをボトムセルの光電変換層とする積層型の光起電力素
子、いわゆるタンデム化による高効率化も可能である。
【0006】前記したように、微結晶シリコンを用いた
光起電力素子は、基本的に従来と同様のプラズマCVD
技術による製膜が可能であり、かつ光劣化現象を伴わな
いという長所がある。
【0007】微結晶化を促進するためには、高密度の水
素ラジカルを発生させ、成長表面のダングリングボンド
を終端させ、製膜に関与する活性種(ラジカル)の表面
拡散を促進させることが不可欠である。プラズマを発生
させるための電源として、従来から用いられている周波
数13.56MHzの電源を用いる場合、高密度の水素
ラジカルを発生させ、微結晶化を図るためには、シリコ
ンを含む原料ガスに対する水素ガスの流量比を極端に大
きくする、もしくは高周波電力を大きくすることが必要
である。このような条件を必要とするのは、周波数1
3.56MHzの電源を用いる場合、プラズマ密度が小
さいことに起因している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シリコンを含
む原料ガスに対する水素ガスの流量比を極端に大きくし
た場合、製膜速度が低下するため、産業利用上、生産性
が低下するという問題がある。また、高周波電力を大き
くして製膜する場合、真空容器内で局所的な異常放電が
発生し、気相中で粉が発生しやすくなる。このような状
況で製膜した微結晶シリコンは、膜内に気相中で生じた
粉を採り込んでいるため、その膜質は著しく低下すると
いう問題がある。
【0009】光起電力素子に用いる微結晶シリコンの組
織は、電流が流れる方向、すなわち、膜厚方向に結晶が
発達した、いわゆる柱状晶であることが望ましい。プラ
ズマCVD法による微結晶シリコンの製膜において、柱
状晶を発達させるためには、つまり特定の結晶方位に優
先的に配向させるためには、製膜温度を高めるととも
に、プラズマを発生させる高周波電力を高くする必要が
ある。このような条件で製膜する微結晶シリコンを光電
変換層に用いる光起電力素子では、光電変換層製膜中に
下地のn層(またはp層)から、ドーピング元素である
リン(またはボロン)が光電変換層に拡散し、真性半導
体としての特性が低下するという問題がある。また、金
属酸化物からなる透明導電膜上に高温で、水素ガスを主
成分とするプラズマを発生させると、透明導電膜が還元
され、透過率が低下するとともに、金属酸化物が還元さ
れて析出した金属がシリコン層内に拡散し、半導体特性
を著しく低下させるという問題がある。さらに、光電変
換層製膜の際の高周波電力を高くすると、核発生密度が
高い製膜条件であるため、製膜の初期段階で発生した多
数の結晶核が成長の過程で互いに干渉し、粒成長を阻害
するため、結果的には、柱状晶が十分には発達していな
い微細な結晶粒の微結晶シリコンが形成される。微細な
結晶粒の微結晶シリコンを光電変換層として用いた光起
電力素子は、電流が流れる方向、すなわち膜厚方向に多
数存在する結晶粒界の影響のため、その光電変換特性は
不十分である。
【0010】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたものであって、優先配向性に優れ、柱状晶が発達し
たシリコン系薄膜の製造方法、その製造装置、光起電力
素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシリコン系
薄膜の製膜方法は、反応容器内で基板を所定温度に加熱
し、基板と放電用電極との間にシリコン含有ガスおよび
水素ガスを供給するとともに、電源周波数が10MHz
以上300MHz以下の高周波電力を該放電用電極と基
板との間に印加して放電プラズマを生成させ、基板上に
薄膜結晶系シリコン薄膜を積層形成することを特徴とす
る。
【0012】本発明では、水素ガスとシリコン含有ガス
との共存下で10MHz以上300MHz以下の周波数
の高高周波(VHF)を印加して放電プラズマを生じさ
せると、放電プラズマ中に高密度の水素ラジカルが生成
され、成長表面のダングリングボンドが終端され、活性
種の表面拡散が促進されるため、優先配向性に、かつ柱
状晶の発達した膜が得られる。
【0013】また、本発明では、基板加熱用ヒータと放
電用電極との間に製膜表面ヒータを配置し、成長中の膜
表面を加熱する。これにより成長表面に吸着した製膜に
関与するラジカルの拡散がさらに促進され、結晶成長が
促されるので、柱状晶が発達する。
【0014】また、本発明では上記の方法を用いて製膜
することにより、優先配向性に優れ、かつ柱状晶が十分
に発達したシリコン系薄膜を光電変換層に用いた光起電
力素子及びその製造方法が提供される。
【0015】さらに、本発明では、上記の方法により、
透明導電膜が変質あるいは還元されない温度域で製膜さ
れたp層もしくはn層を用いたpin型もしくはnip
型の光起電力素子及びその製造方法が提供される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の好ましい実施の形態について説明する。
【0017】図1は薄膜結晶系シリコンの製膜に用いた
プラズマCVD装置の一例を示す内部透視断面模式図で
ある。プラズマCVD装置はステンレス鋼製の反応容器
1により外側が覆われている。この反応容器1の適所に
おいて排気管3が開口し、排気管3を介して真空ポンプ
8により反応容器1の内部が所定圧力に真空排気される
ようになっている。
【0018】反応容器1の中には放電用電極2、基板加
熱用ヒータ7、ガス混合箱11および製膜表面ヒータ1
2がそれぞれ適所に配置されている。放電用電極2と基
板加熱用ヒータ7とは対面配置され、これら電極2とヒ
ータ7との間に製膜表面ヒータ12が挿入されている。
基板9は、製膜面を下向きとする姿勢でヒータ7に密着
して保持されるようになっている。
【0019】放電用電極2は、基板ヒータ7と対峙する
位置に配置され、同軸ケーブル10を介して、インピー
ダンス整合器5及び高周波電源4に接続されている。ま
た、基板9の付近にはステンレス鋼製メッシュからなる
製膜表面ヒータ12が設けられている。製膜表面ヒータ
12は電源13に接続されている。なお、基板加熱用ヒ
ータ7にも電源(図示せず)が接続されている。
【0020】ガス混合箱11は放電用電極2をバックア
ップするように放電用電極2をほぼ水平に支持してい
る。ただし、ガス混合箱11と放電用電極2とは絶縁部
材11aにより電気的に絶縁されている。このガス混合
箱11の中には原料ガス導入管6に連通する多孔の分散
管が収納されている。多孔の分散管から基板9に向けて
原料ガスが均等に分散供給されるようになっている。
【0021】原料ガス導入管6は図示しないガス供給源
に連通している。ガス供給源は、原料ガスとしてシリコ
ンを含むガス、具体的にはシラン、ジシラン等の水素化
珪素ガス、弗化珪素ガスあるいはジクロロシラン等のハ
ロシランガス等を水素ガスで希釈したガスをガス混合箱
11に供給するか、又は単体のシリコン含有ガスおよび
単体の水素ガスをガス混合箱11に供給するものであ
る。
【0022】次に、薄膜結晶系シリコンの製膜方法につ
いて述べる。
【0023】基板9を脱脂洗浄し、乾燥させ、反応容器
1内に搬入し、基板加熱用ヒータ7に密着保持させる。
ヒータ7と対峙する位置には放電用電極2が設置されて
いる。また、ヒータ7と放電用電極2との間には製膜表
面ヒータ12が挿入されている。膜への不純物混入を極
力避けるため、真空ポンプ8により、排気管3を介して
反応容器1内を1×10−6Torr以下に排気する。
【0024】次いで、原料ガス導入管6を介して所定流
量の原料ガスをガス混合箱11に導入する。原料ガスの
流量は、図示しないマスフローコントローラーによって
制御されている。原料ガスには、シリコン含有ガス、具
体的にはシラン、ジシラン等の水素化珪素ガス、弗化珪
素ガスあるいはジクロロシラン等のハロシランガス等を
水素で希釈したものを用いる。
【0025】この場合にシリコン含有ガスの流量に対す
る水素ガスの流量比を5倍以上100倍以下とすること
が望ましい。水素ガス/シリコン含有ガスの流量比が5
倍を下回ると、プラズマ中の水素ラジカルの発生量が不
足して、成長中の膜表面のダングリングボンドの終端が
不十分となる。その結果、製膜に関与するラジカルの表
面拡散が不十分となり、薄膜結晶系シリコンの結晶成長
が十分に進行しなくなるので、その下限値は5倍とす
る。一方、水素ガス/シリコン含有ガスの流量比が10
0倍を上回ると、薄膜結晶系シリコンは成長するもの
の、その製膜速度は極めて小さく、非晶質シリコンより
も厚い光電変換層を必要とする薄膜結晶系シリコン系光
起電力素子においては工業的な生産ベースにのらないで
不経済であるので、その上限値は100倍とする。
【0026】次に、図示しない圧力調整弁により反応容
器1内を所定圧力に調整する。反応容器1内の圧力は
0.1Torr以上5Torr以下とすることが望まし
い。圧力が0.1Torrを下回ると、製膜速度が極め
て小さくなり、生産性が大幅に低下するため、その下限
値は0.1Torrとする。一方、圧力が5Torrを
上回ると、製膜中に気相中でパーティクルを生じ易くな
るので、その上限値は5Torrとする。製膜中に発生
したパーティクルは、膜中に取り込まれて薄膜結晶系シ
リコンの膜質を極端に低下させるばかりでなく、反応容
器1の開放保守点検の頻度を増大させ、装置稼働率を低
下させる等の悪影響を及ぼすからである。
【0027】反応容器1内の圧力調整と併行して、基板
ヒータ7及び製膜表面ヒータ12に通電加熱し、基板9
を所定温度に加熱する。基板9の表面温度は、基板ヒー
タ7及び製膜表面ヒータ12への投入電力の組合せによ
り、任意に制御可能であるが、ガラスあるいはステンレ
ス鋼等の安価な材料を使用できる500℃以下の温度域
とすることが望ましい。この場合に、基板温度の下限値
は100℃とする。基板温度を100℃未満に設定する
と、基板表面に吸着した製膜に関与するラジカルの表面
拡散が不十分となるため、薄膜結晶系シリコンが十分に
成長しなくなるからである。
【0028】製膜表面ヒータ12に投入する電力は、5
W以上500W以下とすることが望ましい。製膜表面ヒ
ータ投入電力が5Wを下回ると、成長中の膜表面への入
熱量が不足して、表面吸着したラジカルの拡散が促進さ
れなくなり、柱状晶の発達が不十分となるので、その下
限値は5Wとする。一方、製膜表面ヒータ投入電力が5
00Wを超えると、製膜表面ヒータ12自体の表面が高
温になり、シリコンを含む原料ガスが製膜表面ヒータ1
2表面で熱分解され、気相中で微細な粉を生じる。製膜
中に発生した粉は、膜中に取り込まれて、薄膜結晶系シ
リコンの膜質を極端に低下させるばかりでなく、反応容
器1の開放保守点検の頻度を増大させ、装置稼働率を低
下させる等の悪影響を及ぼす。したがって製膜表面ヒー
タ投入電力の上限値は500Wとする。
【0029】基板温度及び圧力が安定した状態で、高周
波電源4から所定周波数の高周波電力を放電用電極2に
供給し、プラズマを発生させ、基板9の表面に薄膜結晶
系シリコンを製膜する。このとき反射電力が最小となる
ようにインピーダンス整合器5を調整する。
【0030】高周波電源4の周波数は10MHz以上3
00MHz以下とすることが望ましい。周波数が10M
Hzを下回ると、プラズマ密度が低下してプラズマ中で
励起される水素ラジカルの数が減少し、成長中の膜表面
のダングリングボンドの終端が不十分となる。その結
果、製膜に関与するラジカルの表面拡散が不十分とな
り、柱状晶の発達が不十分となるので、電源周波数の下
限値は10MHzとする。一方、周波数が300MHz
を超えると、放電用電極2内での電圧分布が大きくな
り、放電用電極2の全面にわたる均一な放電が困難とな
るので、その上限値は300MHzとする。
【0031】上記の条件下で所定時間製膜した後に、反
応容器1から原料ガスを排気するとともに、基板9を冷
却し、反応容器1から基板9を取り出す。この基板9上
には柱状晶が発達した所定厚さの薄膜結晶系シリコン層
が形成されている。
【0032】以上が、光電変換層として用いられる基本
的に真性な半導体特性を有する微結晶シリコンの製膜方
法である。なお、製膜時の原料ガスにB,BF
等のボロン等の3価の不純物を含むガスを添加すると、
p型の薄膜結晶系シリコンを製膜することもできる。ま
た、原料ガスにPH等のリン等の5価の不純物を含む
ガスを添加すると、n型の薄膜結晶系シリコンを製膜す
ることもできる。
【0033】次に、本発明に係る光起電力素子の製造方
法について述べる。
【0034】図2に、本発明に係る薄膜結晶系シリコン
を用いた光起電力素子の構成の一例を示す。ガラス、ス
テンレス鋼等からなる基板9上に第1及び第2の下部電
極層14,15を形成する。第1の下部電極層A14
は、Al,Ag,Ti,Ni,Cr,Cu等の金属ある
いはそれらの合金からなり、真空蒸着法またはスパッタ
法等の物理蒸着法を用いて積層形成する。一方、第2の
下部電極層B15は、ZnO,SnOあるいはITO
等の金属酸化物系透明導電膜からなり、CVD法または
スパッタ法等を用いて積層形成する。
【0035】次いで、製膜表面ヒータ加熱を利用する上
述の方法により、n型(またはp型)薄膜結晶系シリコ
ン層16、i型薄膜結晶系シリコン層17及びp型(ま
たはn型)薄膜結晶系シリコン層18を基板9上に順次
積層形成する。
【0036】n型薄膜結晶系シリコン層16の膜厚は5
nm以上50nm以下とすることが望ましい。n型薄膜
結晶系シリコン層16の膜厚が5nmを下回ると、下部
電極層B15の全面がn型薄膜結晶系シリコン層16で
覆われなくなり、下部電極層B15の一部が斑状に露出
した状態、すなわちn型薄膜結晶系シリコン層16は島
状成長となる。この場合に、n型薄膜結晶系シリコン層
16で覆われていない部分は、正常な半導体pn接合が
形成されないため、光起電力素子としての特性が著しく
低下する。一方、n型薄膜結晶系シリコン層16の膜厚
が50nmを上回ると、n型薄膜結晶系シリコン層16
での光吸収の影響が大きくなり、下部電極層A14で反
射した光を有効に光電変換に利用できないため、長波長
光に対する感度が低下するという素子性能上の問題を生
じる。
【0037】i型薄膜結晶系シリコン層17の膜厚は、
下部電極層B15及びi型薄膜結晶系シリコン層17の
表面形状などに依存する光閉じ込め状態によるが、0.
5μm以上10μm以下とすることが望ましい。i型薄
膜結晶系シリコン層17の膜厚が0.5μmを下回る
と、入射光を十分には吸収できなくなり、光起電力素子
としての短絡電流が小さくなるので、その下限値は0.
5μmとする。また、i型薄膜結晶系シリコン層17の
膜厚が10μmを上回ると、i型薄膜結晶系シリコン層
17に生じる内部電界が弱くなり、光起電力素子として
の開放電圧が低下するばかりでなく、製膜時間が長くな
って生産性が低下するので、その上限値は10μmとす
る。
【0038】p型薄膜結晶系シリコン層18の膜厚は5
nm以上50nm以下とすることが望ましい。p型薄膜
結晶系シリコン層18の膜厚が5nmを下回ると、i型
薄膜結晶系シリコン層17の全面がp型薄膜結晶系シリ
コン層18で覆われなくなり、i型薄膜結晶系シリコン
層17の一部が斑状に露出した状態、すなわちp型薄膜
結晶系シリコン層18は島状成長となる。この場合に、
p型薄膜結晶系シリコン層18が製膜されていない部分
は、正常な半導体pn接合が形成されないため、光起電
力素子としての特性が著しく低下するので、p型薄膜結
晶系シリコン層18の膜厚の下限値は5nmとする。一
方、p型薄膜結晶系シリコン層18の膜厚が50nmを
上回ると、p型薄膜結晶系シリコン層18での光吸収の
影響が大きくなり、i型薄膜結晶系シリコン層17に到
達する光量が低下するため、光起電力素子としての短絡
電流が小さいという素子性能上の問題を生じるので、そ
の上限値は50nmとする。
【0039】次いで、ZnO,SnOあるいはITO
等からなる透明導電膜層19を積層形成する。透明導電
膜層19はCVD法またはスパッタ法等により形成する
ことが好ましい。
【0040】次いで、Al,Ag,Ti,Ni,Cr,
Cuの群から選択される1種又は2種以上の金属あるい
はそれらの合金からなるくし型形状の集電電極20を形
成すると、図2に示す光起電力素子が完成する。集電電
極20は、真空蒸着法またはスパッタ法等の物理蒸着法
あるいは印刷法等によって形成される。なお、図2に示
す構造の光起電力素子では、光は透明導電膜層19の側
から入射する。
【0041】次に、図3を参照しながら本発明の他の実
施形態に係る光起電力素子について説明する。
【0042】本実施形態の光起電力素子では、ガラス、
プラスチック等の透光性を有する基板9を用いる。透光
性基板9上に、ZnO,SnOあるいはITO等から
なる金属酸化物透明導電膜層19aを、CVD法あるい
はスパッタ法等により積層形成する。
【0043】次いで、製膜表面ヒータ加熱を利用する上
述の方法により、n型(またはp型)薄膜結晶系シリコ
ン層16、i型薄膜結晶系シリコン層17及びp型(ま
たはn型)薄膜結晶系シリコン層18を透光性基板9上
に順次積層形成する。n型(またはp型)薄膜結晶系シ
リコン層16、i型薄膜結晶系シリコン層17及びp型
(またはn型)薄膜結晶系シリコン層18の各層の膜厚
の範囲は、上記第1の実施形態と同じである。
【0044】次いで、ZnO,SnOあるいはITO
等からなる透明導電膜層19bを、CVD法あるいはス
パッタ法等により薄膜結晶系シリコン層16の上に積層
形成する。最後に、Al,Ag,Ti,Ni,Cr,C
u等の金属あるいはそれらの合金からなる裏面電極層2
1を形成すると、図3に示す光起電力素子が完成する。
なお、図3に示す構造の光起電力素子では、光は透光性
基板9の側から入射する。
【0045】次に、本発明の具体的な実施例として、基
板9上に製膜した実質的に真性なi型薄膜結晶系シリコ
ン膜について比較例と比べて説明する。(実施例1−1
〜1−2)脱脂洗浄したガラス基板9を図1に示した製
膜装置にセットし、前述の方法により、i型薄膜結晶系
シリコン膜を製膜した。原料ガスには、シランSiH
及び水素Hを用いた。
【0046】表1に実施例1−1〜1−2及び比較例1
−1の製膜条件を示す。なお、比較例1−1は、製膜表
面ヒータ12を用いない点を除いて、実施例1−2と実
質的に同じ条件とした。また、製膜表面ヒータ12を用
いて製膜した実施例1−1は、比較例1−1と同一の基
板表面温度となるように、基板ヒータ7の設定温度を調
整した。各試験片の膜厚は、いずれも1.0μmとなる
ように製膜時間を調整した。
【0047】製膜したガラス基板9上の膜について、X
線回折を行い、(111)面の回折強度に対する(22
0)面の回折強度の比を比較した。その結果を表1に示
す。表1から明らかなように、実施例1−1及び1−2
は、比較例1−1に比べてX線回折における(111)
面の回折強度に対する(220)面の回折強度の比が増
大しており、(220)優先配向性が強くなった。ちな
みに実施例1−1は比較例1−1と基板表面温度は同じ
であるが、製膜表面ヒータ12を用いているため、(2
20)優先配向性が強く、柱状晶の発達したi型薄膜結
晶系シリコン膜が得られることが判明した。この傾向
は、基板ヒータ温度を揃えて製膜した実施例1−2と比
較例1−1との比較でより顕著となっている。これは、
基板ヒータ7のみで加熱する比較例1−1と比較して、
実施例1−1及び1−2では、成長中の膜の表面を製膜
表面ヒータ12により加熱しているため、膜表面に吸着
したラジカルの表面拡散が促進され、結晶成長が進行
し、(220)優先配向性の強い、柱状構造が発達した
組織になったためである。
【0048】(実施例2−1〜2−2)以下では、図2
に示す構成の光起電力素子の実施例を、比較例とともに
説明する。
【0049】ガラスからなる基板9上に、下部電極層A
14として膜厚500nmのAgを真空蒸着法により形
成した。次に、下部電極層B15として、膜厚50nm
のZnOをスパッタ法により形成した。次に、前述した
プラズマCVD法により、リンを添加したn型薄膜結晶
系シリコン層16、i型薄膜結晶系シリコン層17及び
ボロンを添加したp型薄膜結晶系シリコン層18を製膜
した。
【0050】n型薄膜結晶系シリコン層16及びp型薄
膜結晶系シリコン層18の膜厚は、各々、20nm及び
30nmとした。次にスパッタ法により、ITOからな
る膜厚80nmの透明導電膜層19を形成した。最後
に、真空蒸着法によりAlからなるくし型形状の集電電
極20を形成した。このようにして形成した光起電力素
子に透明導電膜層19側から模擬太陽光(AM1.5、
100mW/cm)を照射し、その光電変換効率を計
測した。
【0051】表2に、実施例2−1〜2−2及び比較例
2−1について、i型薄膜結晶系シリコン層17の製膜
条件を示す。比較例2−1は、製膜表面用ヒータ12を
用いない点を除き、実施例2−2と基本的に同一の製膜
条件とした。また、実施例2−1は、比較例2−1と同
一の基板表面温度となるように、基板ヒータ7の設定温
度を調整した。各試験片において、i型薄膜結晶系シリ
コン層17の膜厚は、2.0μmとした。
【0052】表2に製膜した実施例2−1〜2−2及び
比較例2−1の光電変換効率の比較を示す。表2中の変
換効率は、製膜表面用ヒータ12を用いずにi型薄膜結
晶系シリコン17を製膜した比較例2−1の光電変換効
率を1.0とした場合の相対値を示した。比較例2−1
と比べて、製膜表面用ヒータ12を用いてi型薄膜結晶
系シリコン層17を製膜した実施例2−1〜2−2で
は、光電変換効率がそれぞれ1.06,1.13に向上
した。製膜表面用ヒータ12を用いてi型薄膜結晶系シ
リコン層17を製膜した実施例2−1〜2−2では前述
した理由により、比較例2−1と比較して、i型薄膜結
晶系シリコン層17の柱状構造がより発達する。このた
め、電流の流れる方向を横切る結晶粒界が減少し、i型
薄膜結晶系シリコン層17内で光発生したキャリアが、
再結合によって損失されることなく、効率的に外部回路
に取り出されるため、比較例2−1に比べて光電変換効
率が向上した。
【0053】(実施例3−1)以下では、図3に示す透
光性基板9を用いる光起電力素子の実施例3−1を、比
較例3−1とともに説明する。ガラスからなる透光性基
板9上に、透明導電膜層19aとして膜厚700nmの
SnO及び膜厚40nmのZnOを、それぞれ熱CV
D法及びスパッタ法により形成した。
【0054】次いで、製膜表面ヒータ加熱を利用する上
述のプラズマCVD法によりリンを添加したn型薄膜結
晶系シリコン層16、i型薄膜結晶系シリコン層17、
及びボロンを添加したp型薄膜結晶系シリコン層18を
順次積層形成した。
【0055】n型薄膜結晶系シリコン層16及びp型薄
膜結晶系シリコン層18の膜厚は、各々20nm及び3
0nmとした。次にスパッタ法により、ITOからなる
膜厚80nmの透明導電膜層19bを形成した。最後
に、真空蒸着法によりAlからなる裏面電極21を形成
した。このようにして形成した光起電力素子に透光性基
板9側から模擬太陽光(AM1.5、100mW/cm
)を照射し、その光電変換効率を計測した。
【0056】表3に、実施例3−1及び比較例3−1に
ついてi型薄膜結晶系シリコン層17の製膜条件を示
す。比較例3−1は、製膜表面用ヒータ12を用いずに
i型薄膜結晶系シリコン層17を製膜したものであり、
実施例3−1は、製膜表面用ヒータ12を用いてi型薄
膜結晶系シリコン層17を製膜したものである。実施例
3−1では、基板表面温度が比較例3−1と同一となる
ように、基板ヒータ7の設定温度を調整した。各試験片
において、i型薄膜結晶系シリコン層17の膜厚は、
2.0μmとした。
【0057】表3には実施例3−1及び比較例3−1の
各素子の光電変換効率を併記している。表3は、製膜表
面用ヒータ12を用いずにi型薄膜結晶系シリコン層1
7を製膜した比較例3−1の光電変換効率を1.0とし
た場合の相対値を示す。比較例3−1と比べて実施例3
−1の光電変換効率は1.12と大幅に向上した。これ
は、製膜表面用ヒータ12を用いてi型薄膜結晶系シリ
コン層17を製膜した実施例3−1では、前述した理由
により、i型薄膜結晶系シリコン層17の柱状晶がさら
に発達したことに加え、比較例3−1では、i型薄膜結
晶系シリコン層17の製膜の際に、酸化物からなる透明
導電膜層19aが還元され、光透過率が低下するととも
に、透明導電膜層19aが還元されて析出した金属が、
半導体層に拡散して半導体接合特性を低下させたためで
ある。一方、実施例3−1では、製膜表面用ヒータ12
により、膜表面を加熱しており、基板ヒータ7は比較的
低温に保たれているため、透明導電膜層19aの還元が
生じないため、比較例3−1に比べ、光電変換効率が向
上した。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、反応容器内に基板をセ
ットする基板加熱ヒータと放電用電極が対向して配置さ
れ、原料ガスとしてシリコンを含むガスと水素を用い、
かつ高周波電源の周波数が10MHz以上300MHz
以下である高周波プラズマCVD法により製膜すること
を特徴とするシリコン系薄膜の製膜において、基板と放
電電極との間に、製膜に寄与する活性種を加熱するため
の製膜表面ヒータを配置することを特徴とするシリコン
系薄膜の製造装置を用いることにより、優先配向性が強
く、柱状構造の発達したシリコン系薄膜、及びそれを用
い、優れた光電変換特性を有するシリコン系薄膜光起電
力素子を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシリコン系薄膜の製膜
方法に用いた装置を模式的に示すブロック断面図。
【図2】本発明の実施形態に係る光起電力素子を示す概
略断面図。
【図3】本発明の他の実施形態に係る光起電力素子を示
す概略断面図。
【符号の説明】
1…反応容器、 2…放電用電極、 3…排気管、 4…高周波電源、 5…インピーダンス整合器、 6…原料ガス導入管、 7…基板加熱用ヒータ、 8…真空ポンプ、 9…基板、 10…同軸ケーブル、 11…ガス混合箱、 11a…絶縁部材、 12…製膜表面ヒータ、 13…ヒータ用電源、 14…下部電極層A、 15…下部電極層B、 16…n型(またはp型)薄膜結晶系シリコン層、 17…i型薄膜結晶系シリコン層、 18…p型(またはn型)薄膜結晶系シリコン層、 19…透明導電膜層、 20…集電電極、 21…裏面電極。
フロントページの続き (72)発明者 竹内 良昭 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 近藤 勝彦 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 西宮 立享 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 山口 賢剛 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 Fターム(参考) 4K030 AA06 AA17 BA29 CA06 FA03 HA04 JA18 KA24 KA30 LA16 5F045 AA08 AB02 AC01 AD07 AE19 AE21 BB12 BB15 BB16 CA13 DA65 DP05 EH04 EK07 EK08 5F051 AA04 AA05 CA13 CA16 CA24 CA34 DA04 FA04 FA06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応容器内で基板を所定温度に加熱し、
    基板と放電用電極との間にシリコン含有ガスおよび水素
    ガスを供給するとともに、電源周波数が10MHz以上
    300MHz以下の高周波電力を該放電用電極と基板と
    の間に印加して放電プラズマを生成させ、基板上に薄膜
    結晶系シリコンを積層形成することを特徴とするシリコ
    ン系薄膜の製造方法。
  2. 【請求項2】 さらに基板加熱用ヒータと放電用電極と
    の間に製膜表面ヒータを配置し、この製膜表面ヒータに
    より基板上の薄膜表面を加熱することを特徴とする請求
    項1項記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 反応容器と、この反応容器内で基板を保
    持し加熱する基板加熱用ヒータと、この基板加熱用ヒー
    タに保持された基板と対面するように配置された放電用
    電極と、この放電用電極に10MHz以上300MHz
    以下の周波数の高周波を印加する高周波電源と、前記放
    電用電極と基板との間に原料ガスとしてシリコン含有ガ
    スおよび水素ガスを供給するガス供給源と、を具備する
    製造装置において、 前記基板加熱用ヒータと前記放電電極との間に製膜表面
    ヒータを有することを特徴とするシリコン系薄膜の製造
    装置。
  4. 【請求項4】 基板と、この基板上に積層された金属又
    は合金膜からなる第1の電極層と、この第1の電極層の
    上に積層された金属酸化物系透明導電膜からなる第2の
    電極層と、この第2の電極層の上に請求項1記載の方法
    を用いて積層形成された第一導電型の薄膜結晶系シリコ
    ン層と、この第一導電型の薄膜結晶系シリコン層の上に
    請求項1記載の方法を用いて積層形成されたi型薄膜結
    晶系シリコン層と、このi型薄膜結晶系シリコン層の上
    に請求項1記載の方法を用いて積層形成された第二導電
    型の薄膜結晶系シリコン層と、この第二導電型の薄膜結
    晶系シリコン層の上に積層された透明導電膜からなる第
    3の電極層と、この第3の電極層の上に設けられた集電
    電極と、を具備することを特徴とする光起電力素子。
  5. 【請求項5】 上記第一導電型の薄膜結晶系シリコン
    層、i型薄膜結晶系シリコン層および第二導電型の薄膜
    結晶系シリコン層は、基板加熱用ヒータと放電用電極と
    の間に配置された製膜表面ヒータを用いて基板上の薄膜
    表面を加熱することによりそれぞれ形成されることを特
    徴とする請求項4項記載の光起電力素子。
  6. 【請求項6】 上記第一導電型および第二導電型の薄膜
    結晶系シリコン層は、基板加熱用ヒータと放電用電極と
    の間に配置された製膜表面ヒータを用いて基板上の薄膜
    表面を加熱することによりそれぞれ形成されることを特
    徴とする請求項4項記載の光起電力素子。
  7. 【請求項7】 物理蒸着法により金属又は合金膜からな
    る第1の電極層を基板上に積層し、CVD法またはスパ
    ッタ法により金属酸化物系透明導電膜からなる第2の電
    極層を前記第1の電極層の上に積層し、請求項1の方法
    を用いて第一導電型の薄膜結晶系シリコン層を前記第2
    の電極層の上に積層し、請求項1の方法を用いてi型薄
    膜結晶系シリコン層を前記第一導電型の薄膜結晶系シリ
    コン層の上に積層し、請求項1の方法を用いて第二導電
    型の薄膜結晶系シリコン層を前記i型薄膜結晶系シリコ
    ン層の上に積層し、CVD法またはスパッタ法により透
    明導電膜からなる第3の電極層を前記第二導電型の薄膜
    結晶系シリコン層の上に積層し、物理蒸着法または印刷
    法により集電電極を前記第3の電極層の上に形成するこ
    とを特徴とする光起電力素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 さらに基板加熱用ヒータと放電用電極と
    の間に製膜表面ヒータを配置し、この製膜表面ヒータに
    より基板上の薄膜表面を加熱することにより上記第一導
    電型の薄膜結晶系シリコン層、i型薄膜結晶系シリコン
    層および第二導電型の薄膜結晶系シリコン層を形成する
    ことを特徴とする請求項7記載の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008202066A (ja) * 2007-02-16 2008-09-04 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 真空処理装置

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