[go: up one dir, main page]

JP2002213380A - 圧縮機の給油構造 - Google Patents

圧縮機の給油構造

Info

Publication number
JP2002213380A
JP2002213380A JP2001007695A JP2001007695A JP2002213380A JP 2002213380 A JP2002213380 A JP 2002213380A JP 2001007695 A JP2001007695 A JP 2001007695A JP 2001007695 A JP2001007695 A JP 2001007695A JP 2002213380 A JP2002213380 A JP 2002213380A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricating oil
flow path
compressor
valve
scroll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001007695A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiro Fujita
勝博 藤田
Ko Tanaka
耕 田中
Yasuhiro Wada
康弘 和田
Tetsuzo Ukai
徹三 鵜飼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2001007695A priority Critical patent/JP2002213380A/ja
Publication of JP2002213380A publication Critical patent/JP2002213380A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮された流体ガスから分離した潤滑油を吸
入室側へ戻す潤滑油流路に関するもので、圧縮機の停止
後に潤滑油が吸入室側へ流れ込んで油圧縮の原因となる
のを防止した圧縮機の給油構造を提供する 【解決手段】 圧縮された流体ガスから分離して高圧の
吐出室HR内に溜まる潤滑油LOが差圧によって低圧の
吸入室側LRへ戻される潤滑油流路30に、差圧が所定
値以上で開く弁機構40を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばスクロー
ル圧縮機などのように、吐出室内に溜まる潤滑油を吸入
室側へ戻すための潤滑油流路を備えている圧縮機の給油
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば空気調和装置の冷媒ガス圧縮用
として用いられているスクロール圧縮機等においては、
圧縮機内の潤滑が冷媒ガスとともに冷凍サイクル内を循
環する潤滑油によって行われる。すなわち、圧縮機内の
潤滑は、冷媒ガスとともに冷媒回路を循環して吸入側よ
り圧縮機に帰還してくる潤滑油が圧縮機内部の各摺動部
や圧縮機構などを流れることによって行われる。
【0003】図6は、スクロール圧縮機の従来例とし
て、密閉横型のものを示す断面図である。ここで、図中
の符号1はスクロール圧縮機のハウジングであり、カッ
プ状右ハウジング1Aと、カップ状左ハウジング1B
と、左右ハウジング間に配設されたフレーム2とがボル
ト3で一体に結合され、同ハウジング1内には、固定ス
クロール4及び旋回スクロール5を具備してなるスクロ
ール型圧縮機構Cと、同スクロール型圧縮機構Cを駆動
する電動モータMとが内蔵されている。なお、電動モー
タMは、ロータMaとステータMbとにより構成されて
いる。
【0004】電動モータMとスクロール型圧縮機構Cと
は、回転軸6を介して互いに連動連結されている。回転
軸6の一端(右端)はサブベアリング7を介してカップ
状右ハウジング1Aに軸承され、他端(左端)はメイン
ベアリング8を介してフレーム2に軸承されている。ス
クロール型圧縮機構Cは、固定スクロール4及び旋回ス
クロール5に加え、旋回スクロール5の自転を阻止する
オルダムリンク9等の自転阻止機構を備えている。
【0005】固定スクロール4は、端板4aとその内面
に立設された渦巻き状ラップ4bとを備え、この端板4
aの外周面を左ハウジング1Bの内周面に密接させるこ
とによって、ハウジング1内は低圧側と高圧側とに仕切
られる。この結果、端板4aの左側には高圧側の吐出室
HRが形成され、右側には低圧側の吸入室LRが形成さ
れている。また、端板4aの中央には吐出ポート10が
穿設され、この吐出ポート10は吐出弁11によって開
閉されるようになっている。そして、この端板4aの外
面から左方に突出する突起4cにボルト12を螺入する
ことによって、固定スクロール4は左ハウジング1Bに
固定されている。
【0006】旋回スクロール5は、端板5aとこの端板
内面に立設された渦巻き状ラップ5bとを備え、この端
板5aの外面に立設されたボス13内にはドライブブッ
シュ14が旋回軸受15を介して回転自在に嵌装されて
いる。このドライブブッシュ14に穿設されたスライド
溝16内には、回転軸6の左端に偏心して突設された偏
心駆動ピン17がスライド可能に嵌合されている。そし
て、端板5aとフレーム2との間にはオルダムリンク9
が介装され、端板5aの外面は、スラストベアリング1
8を介してフレーム2の左端面と摺接する。
【0007】上述した固定スクロール4及び旋回スクロ
ール5を互いに所定距離だけ偏心させ、かつ、180度
だけ角度をずらして噛合させることによって、複数個の
密閉空間19が形成されている。そして、電動モータM
を駆動すると、回転軸6、偏心駆動ピン17、ドライブ
ブッシュ14、旋回軸受15、及びボス13等からなる
旋回駆動機構を介して旋回スクロール5が駆動され、旋
回スクロール5は、オルダムリンク9によって自転を阻
止されながら公転旋回半径の円軌道上を公転旋回運動す
る。
【0008】すると、ミスト状の潤滑油を含む冷媒ガス
が吸入口20を経て低圧のハウジング1内に入り、この
冷媒ガスは、ステータMbの外側に設けられた通路21
及びステータMbとロータMaとの間隙22を通る過程
で電動モータMを冷却した後、吸入室LRを経て密閉空
間19に吸い込まれる。そして、旋回スクロール5の公
転旋回運動により密閉空間19の容積が減少するのに伴
って、ミスト状の潤滑油を含む冷媒ガスは圧縮されなが
ら中央部に至り、中央部から吐出ポート10を通り、吐
出弁11を押し開いて吐出室HR内へ吐出され、ここか
ら吐出口23を経て外部に流出する。
【0009】 このように構成されたスクロール圧縮機
においては、スクロール型圧縮機構Cで圧縮された冷媒
ガスが吐出ポート10から吐出弁11に衝突する際、冷
媒ガス中に含まれる潤滑油のミストが分離され、吐出室
HR内で流れの方向を転換することによってもさらに潤
滑油のミストが分離されるので、スクロール圧縮機の運
転期間が長くなると、吐出室HR内に多量の潤滑油が溜
まり込むという問題があった。そして、吐出室HR内に
多量の潤滑油が溜まり込むと、ハウジング1内に吸入さ
れる冷媒ガス中に含まれる潤滑油のミストが少なくな
り、このミストによって潤滑されている摺動部、すなわ
ちベアリング7,8、旋回軸受15、スラストベアリン
グ18、偏心駆動ピン17、オルダムリンク9、固定ス
クロール4と旋回スクロール5との噛合面等における潤
滑不良や油シール機能の低下につながることがある。こ
のため、特開平9−32778号公報には、固定スクロ
ール4の端板4aに、吐出室HRと吸入室LRとの間を
連通状態にする潤滑油流路(油戻し用絞り流路)を設け
たスクロール型圧縮機が開示されている。この従来技術
では、図7に示すように、潤滑油LOが溜まる端板4a
の下部に潤滑油流路24を設けてあり、高圧の吐出室H
R側から低圧の吸入室LR側へ、差圧により潤滑油を押
し出すようにして戻すようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のスクロール圧縮機は、スクロール型圧縮機構Cで圧
縮された冷媒ガスが流出する際の衝突や流れ方向の急激
な変化などによって、冷媒ガス中に含まれる潤滑油のミ
ストが分離されるものであるから、冷媒ガスについても
当然ながら吐出室側が吸入室側より高圧の状態にある。
このため、せっかく圧縮した高圧の冷媒ガスが、高圧側
の吐出室と低圧側の吸入室との間を連通状態にしている
潤滑油流路を通って吸入室側へ流出すると、圧縮機の性
能(効率)を低下させることになる。このような事情か
ら、潤滑油流路については、断面形状が微細径の長穴、
すなわち小さな断面形状で長さL(図7参照)を大きく
することで同潤滑油流路における圧力損失が大きくなる
ように絞り、高圧に圧縮された冷媒ガスの流れにくい流
路にする必要がある。
【0011】しかしながら、このような従来の潤滑油流
路を設けるためには、端板などの仕切部材に細くて長い
穴を開ける必要があるので、機械加工が非常に困難にな
るという問題がある。また、長さLを大きくする必要が
あるため、潤滑油流路を設ける仕切部材についてもこの
長さLを確保しうるだけの厚さが必要となり、結果とし
て固定スクロールが大型化して圧縮機内における収納ス
ペースが大きくなり、圧縮機を小型化する上で障害とな
っていた。また、上述した従来の潤滑油流路では、圧縮
機を停止した時点で高圧側の吸入室から低圧側の吸入室
へ潤滑油が大量に戻されることがあるので、再起動時に
この潤滑油を液体のまま圧縮するという油圧縮を引き起
こし、破損の原因となる恐れがあった。
【0012】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、圧縮された冷媒ガスから分離した潤滑油を吸入室
側へ戻す潤滑油流路を備えた圧縮機の給油構造におい
て、油圧縮を引き起こすことがなく、しかも機械加工が
困難な長穴加工を不要とし、小型化に有利な潤滑油流路
を備えた圧縮機の給油構造を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下の手段を採用した。請求項1に記載の
圧縮機の給油構造は、圧縮された流体ガスから分離して
高圧の吐出室内に溜まる潤滑油が差圧によって低圧の吸
入室側へ戻される潤滑油流路に、前記差圧が所定値以上
で開く弁機構を設けたことを特徴とするものである。
【0014】このような圧縮機の給油構造によれば、潤
滑油流路に差圧が所定値以上で開く弁機構を設けたの
で、差圧が所定値以上となる圧縮機の運転時は潤滑油流
路が開となり、差圧が所定値より小さくなる圧縮機の運
転停止時は潤滑油流路が閉となる。このため、圧縮機の
運転停止後に潤滑油が吸入室側へ流れ込むのを抑制でき
るようになり、油圧縮を軽減または防止することが可能
になる。
【0015】上述した圧縮機の給油構造において、前記
潤滑油流路は、前記吐出室と前記吸入室との仕切部材を
貫通して設けられ、該潤滑油流路が、吐出室側に開口す
る小径流路部と吸入室側に開口する弁体収納部とを具備
し、かつ、前記弁機構が、前記小径流路部と前記弁体収
納部との段差部に形成されるシール面と、前記弁体収納
部内を摺動し前記シール面に押し付けられる方向の付勢
を受ける弁体とを具備してなるものが好ましく、これに
より、圧縮機の運転時は差圧が付勢に打ち勝つため弁体
をシール面から離間させて弁機構を開とし、圧縮機の運
転停止時は付勢により弁体をシール面に押し付けて弁機
構を閉じることができる。
【0016】また、上述した圧縮機の給油構造において
は、前記弁体と前記弁体収納部との摺動面間に、微小隙
間の流路溝を形成するのが好ましく、これにより、圧縮
機の運転時に圧縮されたガス流体が低圧側へ漏れにくく
なるので、圧縮機の性能低下を最小限に抑えることがで
きる。なお、上述した微小隙間の流路溝は、同じ流路断
面積であればその流路長さが長くなるほど流路抵抗を増
すので、たとえば弁体の外周面または弁体収納部の壁面
に螺旋溝を設けて流路長さを確保すれば、ガス流体の漏
れや圧縮機停止時における潤滑油の流れ込みを効率よく
抑えることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る圧縮機の給油
構造の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1に
は冷媒ガス等を圧縮する密閉横型のスクロール圧縮機が
示されており、同スクロール圧縮機のハウジング1は、
カップ状右ハウジング1Aと、カップ状左ハウジング1
Bと、左右ハウジング間に配設されたフレーム2とがボ
ルト3で一体に結合されて、吸入口20及び吐出口23
のみが開口する密閉空間を形成している。同ハウジング
1内には、固定スクロール4及び旋回スクロール5が噛
合してなるスクロール型圧縮機構Cと、同スクロール型
圧縮機構Cを駆動する電動モータMとが内蔵されてい
る。なお、ロータMa及びステータMbにより構成され
る電動モータMは、旋回スクロール5を旋回させるため
の駆動手段となる。
【0018】電動モータMとスクロール型圧縮機構Cの
旋回スクロール5とは、回転軸6を介して互いに連動す
るよう連結されている。回転軸6の一端(右端)はサブ
ベアリング7を介してカップ状右ハウジング1Aに軸承
され、他端(左端)はメインベアリング8を介してフレ
ーム2に軸承されている。スクロール型圧縮機構Cは、
固定スクロール4及び旋回スクロール5に加え、電動モ
ータMを駆動源として旋回運動する旋回スクロール5の
自転を阻止する目的で、たとえばオルダムリンク9等の
自転阻止機構を備えている。
【0019】固定スクロール4は、端板4aとその内面
に立設された渦巻き状ラップ4bとを備えている。そし
て、この端板4aの外周面を、Oリング25等のシール
部材を介して左ハウジング1Bの内周面に密接させるこ
とにより、ハウジング1内は圧縮前の冷媒ガスが存在す
る低圧側と圧縮後の冷媒ガスが存在する高圧側とに仕切
られる。端板4aの左側に形成された吐出室HRには、
圧縮されて高圧となった冷媒ガスを外部へ吐出する吐出
口23が設けられている。また、端板4aの右側に形成
された低圧室LRには、これから圧縮する冷媒ガスを導
入する吸入口20が設けられている。
【0020】そして、端板4aの中央には、上述したス
クロール圧縮機構Cで圧縮された冷媒ガスを高圧室HR
へ流出させる吐出ポート10が穿設されている。この吐
出ポート10は吐出弁11によって開閉され、該吐出弁
11は、スクロール圧縮機構C内が所定の圧力以上にな
った時に開くようになっている。なお、この端板4aの
外面から左方に突出する突起4cにボルト12を螺入す
ることにより、固定スクロール4は左ハウジング1Bに
固定されている。
【0021】旋回スクロール5は、端板5aとこの端板
内面に立設された渦巻き状ラップ5bとを備えている。
そして、端板5aの外面、すなわちラップ5bのない右
側の面に立設されたボス13内には、ドライブブッシュ
14が旋回軸受15を介して回転自在に嵌装されてい
る。このドライブブッシュ14にはスライド溝16が形
成されており、同スライド溝16内には、回転軸6の先
端(左端)に偏心して突設された偏心駆動ピン17がス
ライド可能に嵌合されている。そして、端板5aの外面
とフレーム2との間には自転阻止機構としてオルダムリ
ンク9が介装され、また、端板5aの外面はスラストベ
アリング18を介してフレーム2の左端面と摺接してい
る。
【0022】上述した固定スクロール4及び旋回スクロ
ール5は、互いに所定距離だけ偏心した状態で、かつ、
180度だけ角度をずらして噛合させることによって、
複数個の密閉空間19を形成している。そして、電動モ
ータMを駆動すると、回転軸6、偏心駆動ピン17、ド
ライブブッシュ14、旋回軸受15、及びボス13等か
らなる旋回駆動機構を介して旋回スクロール5が駆動さ
れ、旋回スクロール5は、オルダムリンク9によって自
転を阻止されながら公転旋回半径の円軌道上を公転旋回
運動する。
【0023】この結果、ミスト状の潤滑油を含む冷媒ガ
スは吸入口20を経て低圧のハウジング1内に入り、こ
の冷媒ガスは、ステータMbの外側に設けられた通路2
1及びステータMbとロータMaとの間隙22を通る過
程で電動モータMを冷却した後、吸入室LRを経て密閉
空間19に吸い込まれる。そして、旋回スクロール5の
公転旋回運動により、密閉空間19の容積が減少するの
に伴ってミスト状の潤滑油を含む冷媒ガスが圧縮されて
中央部へ導かれる。こうして圧縮された冷媒ガスは、固
定スクロール4の中央部に開口する吐出ポート10を通
り、吐出弁11を押し開いて吐出室HR内へ吐出され
る。なお、吐出室HRには吐出口23が開口しているの
で、高圧の冷媒ガスは吐出口23からハウジング1の外
部へ流出する。
【0024】このようなスクロール圧縮機においては、
圧縮された高圧の冷媒ガス中に含まれるミスト状の潤滑
油が分離して高圧側の吐出室HR内に溜まるため、円滑
な運転を継続するためには吐出室HR内に溜まった潤滑
油LOを低圧側の吸入室LR側へ戻す必要がある。そこ
で、吐出室HR内に溜まる潤滑油LOが差圧によって吸
入室LR側へ戻される潤滑油流路30を、吐出室HRと
吸入室LRとの仕切部材となっている固定スクロール4
の端板4aに設け、同潤滑油流路30に差圧が所定値以
上で開く弁機構40を設けてある。
【0025】この潤滑油流路30は、図2に示すよう
に、端板4aを貫通するようにして小径開口部31と弁
体収納部32とが連通して一体的に設けられている。一
方の小径開口部31は吐出室HR側に開口し、他方の弁
体収納部32は吸入室LR側に開口している。円形断面
とした小径開口部31は、同じく円形断面とした弁体収
納部32より断面積が小さくなっている。従って、小径
開口部31と弁体収納部32との接続部は段差となり、
径の大きい弁体収納部32側の段差部には弁機構40の
シール面41となる端面(段差面)が存在している。
【0026】弁体収納部32の内部には、概ね円筒状の
弁体42が摺動可能に配設されている。この弁体42
は、シール面41に押し付ける方向の付勢を与える弾性
部材として、たとえばコイルバネ43を備えている。こ
のコイルバネ43は、弁体42の吸入室LR側端面42
aと係止部材44との間に設置され、圧力を受けない自
然状態で弁体42の端面42bをシール面41に密着さ
せる機能を有している。また、弁体42の外周面には、
弁体42と弁体収納部32との摺動面間に潤滑油が流れ
る微小隙間を形成するため、1または複数の流路溝45
を設けてある。図2に示す例では、円筒形状の軸線方向
に、すなわち弁体42の摺動方向に直線状の流路溝45
が複数設けられている。
【0027】このような構成の弁機構40を潤滑油流路
30に設けたことにより、圧縮機の運転停止時には吐出
室HRと吸入室LRとの差圧がなく、従って図2の上半
分に示すように、弁体42の端面42bはコイルバネ4
3の付勢を受けてシール面41に密着している。このた
め、潤滑油流路30の小径開口部31は閉じられ、吐出
室HR内に溜まる潤滑油は吸入室LR側へ流れ込むこと
ができなくなる。しかし、圧縮機が運転されると吐出室
HR側の圧力が上昇し、吐出室HRと低圧室LRとの差
圧が大きくなるので、弁体42の端面42bに差圧が作
用する。この結果、図2の下半分に示すように、弁体4
2はコイルバネ43の付勢に打ち勝って吸入室LR側へ
押し開かれ、高圧室HRから低圧室LRに連通する潤滑
油流路30が形成される。従って、吐出室HR内に溜ま
る潤滑油は、図中に矢印で示すように、圧力を受けて小
径開口部31から弁体収納部32に押し込まれ、流路溝
45を通って吸入室LRへ流れ込む。
【0028】この時、流路溝45と弁体収納部32との
間に形成される潤滑油流路は微小隙間であるため、圧力
損失が大きくなって圧縮された流体(ガス)や潤滑油は
流れにくい状況にある。このため、圧縮機の効率に影響
する圧縮ガスの漏洩を最小限に抑えることができ、ま
た、圧縮機停止直後で差圧が存在している場合でも、す
なわち圧縮機が停止し、かつ、弁機構40が閉じる前の
状態でも、流路抵抗が大きいため吐出室HR側から吸入
室LR側へ潤滑油が大量に流出するのを防止できる。
【0029】さて、潤滑油流路30及び弁機構40につ
いては、上述した実施形態の他にも種々の変形例が可能
である。図3に示す第1の変形例では、段差面(図2に
おけるシール面41)に弁座となるシールリング46を
突設し、その先端面46aに弁体42の端面42bを密
着させるようにしてある。すなわち、トレパン加工によ
り形成されたシールリング46の先端面46aがシール
面として機能している。
【0030】図4に示す第2の変形例では、シール面4
1A及び弁体42Aにおける端面42cの形状が異なっ
ている。シール面41Aは図2の平面が傾斜面となり、
端面42cは円弧状など凸状の曲面となっている。この
ような構成としても、シール面41Aと端面42cとの
密着により、潤滑油の流れ込みを防止できる。
【0031】図5に示す第3の変形例は、流路溝45に
代えて弁体42Bの外周面に螺旋溝45Aを設けた点が
異なっている。このような螺旋溝45Aは、弁体42B
の長さを短くしても長い流路溝を確保することができる
ので、流路抵抗を大きくして圧縮されたガス流体の漏出
を抑制し、潤滑油流路30を設けることによる圧縮機の
効率低下を最小限に抑えることができる。また、流路抵
抗の大きい螺旋溝45Aは、圧縮機を停止しても差圧が
あって弁機構40が開いている時、潤滑油が吐出室HR
側から吸入室LR側へ流れ込みにくくする上でも有効で
ある。なお、流路溝45の流路抵抗を増す手段として
は、図5に示した螺旋溝45Aの他にも、蛇行させて流
路長さをかせいだり、流路断面積をできるだけ小さくす
ることが考えられ、また、流路溝45や螺旋溝45Aの
断面形状としては、半円形、U字形、V字形等が可能で
ある。
【0032】以上の実施形態では、本発明の圧縮機の給
油構造を密閉横型のスクロール圧縮機に適用した例を示
して説明したが、上述した本発明は冷媒ガスを圧縮する
密閉横型のスクロール圧縮機に限定されることはなく、
たとえば縦型のスクロール圧縮機や冷媒ガス以外の流体
ガスを圧縮する圧縮機などへの適用が可能なことはいう
までもない。また、潤滑油流路及び弁体の断面形状は必
ずしも円形とする必要はなく、楕円形や多角形などとし
てもよい。そして、上述した各実施形態では、流路溝4
5や螺旋溝45Aを弁体42の外周面に設けていたが、
端板4a側の弁体収納部32の内周面に設けることも可
能である。さらに、上述した各変形例の弁体形状、特に
端面や流路溝については、実施形態や変形例として図示
したものに限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲内においてその組合せを含め適宜変更するこ
とができる。
【0033】
【発明の効果】上述した本発明の圧縮機の給油構造によ
れば、圧縮機の停止時には流路を閉じることができる弁
機構を備え、流路断面積が小さく、かつ、流路を長く設
定した圧力損失の大きな潤滑油流路を、機械加工が困難
な長穴加工を行うことなく、圧縮機内に容易に設けるこ
とができる。このため、圧縮機の運転時には差圧により
弁機構が開いて、吐出室内に溜まった潤滑油だけを効率
よく低圧の吸入室側へ戻すことが可能となり、圧縮機の
運転時間が多くなっても潤滑油不足になるようなことは
ない。そして、圧縮機の停止時は、弁機構により流路が
閉じられるため、吐出室から吸入室へ大量の潤滑油が流
れ込むことはなく、従って、再起動時において油圧縮を
原因とする破損を防止できる。
【0034】また、せっかく圧縮した流体ガスが潤滑油
流路を通って吸入室側へ戻されことを抑制できるので、
圧縮機の効率低下を防止することもできる。
【0035】さらに、螺旋状の潤滑油流路が形成される
ため、固定スクロールの端板などのように、潤滑油流路
が設ける仕切部材の厚さを従来より大幅に薄くしても必
要な流路長さを確保でき、従って、圧縮機全体を小型化
することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る圧縮機の給油構造の一実施形態
を示す図で、密閉横型のスクロール圧縮機への適用例を
示す断面図である。
【図2】 図1における潤滑油流路及び弁機構の実施例
を示す要部断面図である。
【図3】 図2に示した弁機構の第1変形例を示す要部
断面図である。
【図4】 図2に示した弁機構の第2変形例を示す要部
断面図である。
【図5】 図2に示した弁機構の第3変形例を示す要部
断面図である。
【図6】 従来の密閉横型スクロール圧縮機の構成例を
示す断面図である。
【図7】 従来の潤滑油流路を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 フレーム 4 固定スクロール 4a 端板(仕切部材) 5 旋回スクロール 6 回転軸 30 潤滑油流路 31 小径開口部 32 弁体収納部 40 弁機構 41,41A シール面 42,42A,42B 弁体 45 流路溝 45A 螺旋溝 LR 吸入室 HR 吐出室 LO 潤滑油
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 康弘 愛知県西春日井郡西枇杷島町旭町3丁目1 番地 三菱重工業株式会社冷熱事業本部内 (72)発明者 鵜飼 徹三 愛知県西春日井郡西枇杷島町旭町3丁目1 番地 三菱重工業株式会社冷熱事業本部内 Fターム(参考) 3H029 AA02 AA15 AB03 BB48 CC02 CC12 CC26 CC33 3H039 AA02 AA04 AA12 BB26 CC03 CC08 CC30 CC42

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮された流体ガスから分離して高圧
    の吐出室内に溜まる潤滑油が差圧によって低圧の吸入室
    側へ戻される潤滑油流路に、前記差圧が所定値以上で開
    く弁機構を設けたことを特徴とする圧縮機の給油構造。
  2. 【請求項2】 前記潤滑油流路は、前記吐出室と前記
    吸入室との仕切部材を貫通して設けられ、該潤滑油流路
    が、吐出室側に開口する小径流路部と吸入室側に開口す
    る弁体収納部とを具備し、かつ、前記弁機構が、前記小
    径流路部と前記弁体収納部との段差部に形成されるシー
    ル面と、前記弁体収納部内を摺動し前記シール面に押し
    付けられる方向の付勢を受ける弁体とを具備してなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の圧縮機の給油構造。
  3. 【請求項3】 前記弁体と前記弁体収納部との摺動面
    間に、微小隙間の流路溝を形成したことを特徴とする請
    求項2に記載の圧縮機の給油構造。
JP2001007695A 2001-01-16 2001-01-16 圧縮機の給油構造 Withdrawn JP2002213380A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001007695A JP2002213380A (ja) 2001-01-16 2001-01-16 圧縮機の給油構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001007695A JP2002213380A (ja) 2001-01-16 2001-01-16 圧縮機の給油構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002213380A true JP2002213380A (ja) 2002-07-31

Family

ID=18875415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001007695A Withdrawn JP2002213380A (ja) 2001-01-16 2001-01-16 圧縮機の給油構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002213380A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008525720A (ja) * 2004-12-29 2008-07-17 アスペン コンプレッサー、エルエルシー. 小型回転型圧縮機および当該圧縮機に関する方法
CN105275818A (zh) * 2015-10-26 2016-01-27 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 压缩机回油装置及压缩机和空调器
WO2016190490A1 (ko) * 2015-05-26 2016-12-01 한온시스템 주식회사 오일회수 수단을 구비한 압축기
CN112524284A (zh) * 2020-12-03 2021-03-19 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 一种阀组件及包含其的涡旋压缩机
WO2023090676A1 (en) * 2021-11-18 2023-05-25 Hanon Systems Refrigerant compressor for air-conditioning systems and method for operating a refrigerant compressor
US12546515B2 (en) 2022-10-26 2026-02-10 Hanon Systems Refrigerant compressor for air-conditioning systems and method for operating a refrigerant compressor

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008525720A (ja) * 2004-12-29 2008-07-17 アスペン コンプレッサー、エルエルシー. 小型回転型圧縮機および当該圧縮機に関する方法
CN107076150B (zh) * 2015-05-26 2019-08-13 翰昂汽车零部件有限公司 具有润滑油回收机构的压缩机
WO2016190490A1 (ko) * 2015-05-26 2016-12-01 한온시스템 주식회사 오일회수 수단을 구비한 압축기
KR20160138750A (ko) * 2015-05-26 2016-12-06 한온시스템 주식회사 오일회수 수단을 구비한 압축기
CN107076150A (zh) * 2015-05-26 2017-08-18 翰昂汽车零部件有限公司 具有润滑油回收机构的压缩机
JP2017527738A (ja) * 2015-05-26 2017-09-21 ハンオン システムズ オイル回収手段を有する圧縮機
US10527041B2 (en) 2015-05-26 2020-01-07 Hanon Systems Compressor having oil recovery means
KR102141871B1 (ko) * 2015-05-26 2020-08-07 한온시스템 주식회사 오일회수 수단을 구비한 압축기
DE112015004113B4 (de) 2015-05-26 2022-03-03 Hanon Systems Kompressor mit Ölrückführeinheit
CN105275818A (zh) * 2015-10-26 2016-01-27 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 压缩机回油装置及压缩机和空调器
CN112524284A (zh) * 2020-12-03 2021-03-19 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 一种阀组件及包含其的涡旋压缩机
WO2023090676A1 (en) * 2021-11-18 2023-05-25 Hanon Systems Refrigerant compressor for air-conditioning systems and method for operating a refrigerant compressor
US12546515B2 (en) 2022-10-26 2026-02-10 Hanon Systems Refrigerant compressor for air-conditioning systems and method for operating a refrigerant compressor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2782858B2 (ja) スクロール気体圧縮機
JP4104047B2 (ja) スクロール圧縮機
JPH11241682A (ja) Co2用圧縮機
KR20180093693A (ko) 스크롤 압축기
JPWO2018131111A1 (ja) 多段スクロール圧縮機
KR100937919B1 (ko) 오일순환 및 배압조절 기능이 개선된 스크롤 압축기
CN101542125B (zh) 流体机械
JPH11132165A (ja) スクロール流体機械
CN100464075C (zh) 涡旋压缩机
JP2003042080A (ja) 密閉型スクロール圧縮機
JPH04121474A (ja) スクロール型圧縮機
JP2002213380A (ja) 圧縮機の給油構造
KR100557061B1 (ko) 스크롤 압축기
JP2007085297A (ja) スクロール圧縮機
JP2012013029A (ja) 圧縮機
JP4604968B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2022149824A (ja) 電動圧縮機
JP2005163687A (ja) 電動圧縮機及びその製造方法
JP2002039067A (ja) 圧縮機の給油構造
JP3574904B2 (ja) 密閉式容積形圧縮機
JP7468428B2 (ja) スクロール型圧縮機
JP4301122B2 (ja) スクロール圧縮機
JP4472860B2 (ja) 冷媒圧縮機
JP3422744B2 (ja) スクロール型圧縮機
JP2006037896A (ja) スクロール圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080401