JP2002295661A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents
自動変速機の変速制御装置Info
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- JP2002295661A JP2002295661A JP2001097286A JP2001097286A JP2002295661A JP 2002295661 A JP2002295661 A JP 2002295661A JP 2001097286 A JP2001097286 A JP 2001097286A JP 2001097286 A JP2001097286 A JP 2001097286A JP 2002295661 A JP2002295661 A JP 2002295661A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】イナーシャフェーズ中のタービン回転速度を、
優れたロバスト性を確保しつつ、高い応答性で目標回転
速度にフィードバック制御する。 【解決手段】切換関数σに基づくスライディングモード
制御によって、イナーシャフェーズ中のタービン回転速
度を制御する。ここで、切換面に制御入力が連続近似さ
れる境界層を導入し、かつ、前記境界層の幅φを、イナ
ーシャフェーズ(フィードバック制御)の開始直後の所
定時間において、基準値よりも狭めるようにする。境界
層幅φを狭めることで切換面に対する収束応答性が向上
する一方、切換面に到達した後のスライディングモード
では、境界層幅φを基準値にまで広げることで、優れた
ロバスト性を確保できる。
優れたロバスト性を確保しつつ、高い応答性で目標回転
速度にフィードバック制御する。 【解決手段】切換関数σに基づくスライディングモード
制御によって、イナーシャフェーズ中のタービン回転速
度を制御する。ここで、切換面に制御入力が連続近似さ
れる境界層を導入し、かつ、前記境界層の幅φを、イナ
ーシャフェーズ(フィードバック制御)の開始直後の所
定時間において、基準値よりも狭めるようにする。境界
層幅φを狭めることで切換面に対する収束応答性が向上
する一方、切換面に到達した後のスライディングモード
では、境界層幅φを基準値にまで広げることで、優れた
ロバスト性を確保できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機の変速
制御装置に関し、特にイナーシャフェーズ中の入力軸回
転速度のフィードバック制御に好適なスライディングモ
ード制御技術に関する。
制御装置に関し、特にイナーシャフェーズ中の入力軸回
転速度のフィードバック制御に好適なスライディングモ
ード制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、変速中の入力軸回転速度又は
該入力軸回転速度の変化率が目標に追従するように、目
標値と実際値との偏差に基づく比例・積分・微分動作で
フィードバック制御を行う構成の自動変速機の変速制御
装置が知られている(特開2000−110924号公
報及び特開平11−311317号公報参照)。
該入力軸回転速度の変化率が目標に追従するように、目
標値と実際値との偏差に基づく比例・積分・微分動作で
フィードバック制御を行う構成の自動変速機の変速制御
装置が知られている(特開2000−110924号公
報及び特開平11−311317号公報参照)。
【0003】ところで、上記のような比例・積分・微分
動作(PID制御)によるフィードバック制御では、A
TF(オートマチック・トランスミッション・フルー
ド)の温度や車速などの条件でフィードバックゲインの
要求が異なるため、前記ATF温度や車速などの条件毎
に適合されたゲインのマップを備え、該マップからその
ときの条件に適合するゲインを検索して用いるようにし
ている。
動作(PID制御)によるフィードバック制御では、A
TF(オートマチック・トランスミッション・フルー
ド)の温度や車速などの条件でフィードバックゲインの
要求が異なるため、前記ATF温度や車速などの条件毎
に適合されたゲインのマップを備え、該マップからその
ときの条件に適合するゲインを検索して用いるようにし
ている。
【0004】このため、適合させる必要があるフィード
バックゲインの数が多く、適合工数が膨大になってしま
うという問題があると共に、フィードバック開始後は、
ゲインが固定であるため、変速中の状態変化に対応でき
ず、目標への収束性が悪化する可能性がある。上記のよ
うなPID制御の欠点を補う制御として、ロバスト性に
優れ、かつ、コントローラの設計が比較的簡便であるス
ライディングモード制御が知られている(特開2000
−035120号公報参照)。
バックゲインの数が多く、適合工数が膨大になってしま
うという問題があると共に、フィードバック開始後は、
ゲインが固定であるため、変速中の状態変化に対応でき
ず、目標への収束性が悪化する可能性がある。上記のよ
うなPID制御の欠点を補う制御として、ロバスト性に
優れ、かつ、コントローラの設計が比較的簡便であるス
ライディングモード制御が知られている(特開2000
−035120号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記スライ
ディングモード制御においては、チャタリングを防止す
るため、切換面に制御入力が連続近似される境界層を導
入するのが一般的であり、境界層の幅が広いほどロバス
ト性に優れた制御系となるが、境界層の幅を広げると応
答性が低下してしまい、特に、フィードバック制御開始
直後の切換面への収束が遅れてしまうという問題があっ
た。
ディングモード制御においては、チャタリングを防止す
るため、切換面に制御入力が連続近似される境界層を導
入するのが一般的であり、境界層の幅が広いほどロバス
ト性に優れた制御系となるが、境界層の幅を広げると応
答性が低下してしまい、特に、フィードバック制御開始
直後の切換面への収束が遅れてしまうという問題があっ
た。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、優れたロバスト性を確保しつつ、フィードバック
制御開始直後に切換面へ応答良く収束させることができ
る自動変速機の変速制御装置を提供することを目的とす
る。
あり、優れたロバスト性を確保しつつ、フィードバック
制御開始直後に切換面へ応答良く収束させることができ
る自動変速機の変速制御装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1記載の
発明では、自動変速機の状態量を変数とする切換関数に
基づくスライディングモード制御によって、変速中の状
態量を目標値に一致させるべく摩擦係合要素に対する油
圧供給を制御する構成であって、切換面に制御入力が連
続近似される境界層が導入される構成の自動変速機の変
速制御装置において、フィードバック制御の開始直後の
所定期間において前記境界層の幅を狭めるよう構成し
た。
発明では、自動変速機の状態量を変数とする切換関数に
基づくスライディングモード制御によって、変速中の状
態量を目標値に一致させるべく摩擦係合要素に対する油
圧供給を制御する構成であって、切換面に制御入力が連
続近似される境界層が導入される構成の自動変速機の変
速制御装置において、フィードバック制御の開始直後の
所定期間において前記境界層の幅を狭めるよう構成し
た。
【0008】かかる構成によると、フィードバック制御
の開始直後の所定期間においては、前記所定期間経過後
よりも狭い境界層幅でスライディングモード制御を行わ
せる。請求項2記載の発明では、前記境界層の幅を、フ
ィードバック制御開始からの経過時間に応じて漸増させ
る構成とした。
の開始直後の所定期間においては、前記所定期間経過後
よりも狭い境界層幅でスライディングモード制御を行わ
せる。請求項2記載の発明では、前記境界層の幅を、フ
ィードバック制御開始からの経過時間に応じて漸増させ
る構成とした。
【0009】かかる構成によると、フィードバック制御
開始からの経過時間が短い開始直後は境界層の幅を比較
的狭くし、時間が経過するに従って境界層の幅を広げ
る。請求項3記載の発明では、フィードバック制御開始
から所定の保持時間内では、前記境界層の幅を基準値よ
りも小さい初期値に保持し、前記保持時間が経過してか
ら所定の増加制御時間で前記基準値にまで漸増させる構
成とした。
開始からの経過時間が短い開始直後は境界層の幅を比較
的狭くし、時間が経過するに従って境界層の幅を広げ
る。請求項3記載の発明では、フィードバック制御開始
から所定の保持時間内では、前記境界層の幅を基準値よ
りも小さい初期値に保持し、前記保持時間が経過してか
ら所定の増加制御時間で前記基準値にまで漸増させる構
成とした。
【0010】かかる構成によると、フィードバック制御
の開始から所定の保持時間が経過するまでは、境界層の
幅を基準値よりも小さい初期値に保持して、前記保持時
間において高い応答性を発揮させ、その後、優れたロバ
スト性を確保できる基準値にまで増加制御時間で漸増さ
せる。請求項4記載の発明では、前記変速中のイナーシ
ャフェーズにおいて入力軸回転速度を目標回転速度に一
致させるべく、摩擦係合要素に供給する油圧をフィード
バック制御する構成とした。
の開始から所定の保持時間が経過するまでは、境界層の
幅を基準値よりも小さい初期値に保持して、前記保持時
間において高い応答性を発揮させ、その後、優れたロバ
スト性を確保できる基準値にまで増加制御時間で漸増さ
せる。請求項4記載の発明では、前記変速中のイナーシ
ャフェーズにおいて入力軸回転速度を目標回転速度に一
致させるべく、摩擦係合要素に供給する油圧をフィード
バック制御する構成とした。
【0011】かかる構成によると、イナーシャフェーズ
になって入力軸回転速度(タービン回転速度)のフィー
ドバック制御を開始すると、当初の所定期間において
は、比較的狭い境界層幅でスライディングモード制御が
行われる。
になって入力軸回転速度(タービン回転速度)のフィー
ドバック制御を開始すると、当初の所定期間において
は、比較的狭い境界層幅でスライディングモード制御が
行われる。
【0012】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、フィード
バック開始直後は境界層の幅を比較的狭くすることによ
って応答性が高められるから、切換面へ応答良く収束
し、その後は、境界層幅が広げられることで優れたロバ
スト性を発揮するので、変速中の状態量を高い応答性で
かつ安定性良く目標にフィードバック制御することがで
きるという効果がある。
バック開始直後は境界層の幅を比較的狭くすることによ
って応答性が高められるから、切換面へ応答良く収束
し、その後は、境界層幅が広げられることで優れたロバ
スト性を発揮するので、変速中の状態量を高い応答性で
かつ安定性良く目標にフィードバック制御することがで
きるという効果がある。
【0013】請求項2,3記載の発明によると、フィー
ドバック制御開始からの経過時間に応じて境界層幅を変
化させることで、切換面への収束に必要充分な時間だけ
境界層の幅を狭めることができ、ロバスト性を犠牲にす
ることなく、切換面への収束応答性を高めることができ
るという効果がある。請求項4記載の発明によると、変
速中の入力軸回転速度を高い応答性でかつ安定性良く目
標回転速度にフィードバック制御することができるとい
う効果がある。
ドバック制御開始からの経過時間に応じて境界層幅を変
化させることで、切換面への収束に必要充分な時間だけ
境界層の幅を狭めることができ、ロバスト性を犠牲にす
ることなく、切換面への収束応答性を高めることができ
るという効果がある。請求項4記載の発明によると、変
速中の入力軸回転速度を高い応答性でかつ安定性良く目
標回転速度にフィードバック制御することができるとい
う効果がある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図1は、実施の形態における自動変速機の変速機
構を示すものであり、エンジン(図示省略)の出力がト
ルクコンバータ1を介して変速機構2に伝達される構成
となっている。
する。図1は、実施の形態における自動変速機の変速機
構を示すものであり、エンジン(図示省略)の出力がト
ルクコンバータ1を介して変速機構2に伝達される構成
となっている。
【0015】前記変速機構2は、2組の遊星歯車G1,
G2、3組の多板クラッチH/C,R/C,L/C、1
組のブレーキバンド2&4/B、1組の多板式ブレーキ
L&R/B、1組のワンウェイクラッチL/OWCで構
成される。前記2組の遊星歯車G1,G2は、それぞ
れ、サンギヤS1,S2、リングギヤr1,r2及びキ
ャリアc1,c2よりなる単純遊星歯車である。
G2、3組の多板クラッチH/C,R/C,L/C、1
組のブレーキバンド2&4/B、1組の多板式ブレーキ
L&R/B、1組のワンウェイクラッチL/OWCで構
成される。前記2組の遊星歯車G1,G2は、それぞ
れ、サンギヤS1,S2、リングギヤr1,r2及びキ
ャリアc1,c2よりなる単純遊星歯車である。
【0016】前記遊星歯車組G1のサンギヤS1は、リ
バースクラッチR/Cにより入力軸INに結合可能に構
成される一方、ブレーキバンド2&4/Bによって固定
可能に構成される。前記遊星歯車組G2のサンギヤS2
は、入力軸INに直結される。前記遊星歯車組G1のキ
ャリアc1は、ハイクラッチH/Cにより入力軸Iに結
合可能に構成される一方、前記遊星歯車組G2のリング
ギヤr2が、ロークラッチL/Cにより遊星歯車組G1
のキャリアc1に結合可能に構成され、更に、ロー&リ
バースブレーキL&R/Bにより遊星歯車組G1のキャ
リアc1を固定できるようになっている。
バースクラッチR/Cにより入力軸INに結合可能に構
成される一方、ブレーキバンド2&4/Bによって固定
可能に構成される。前記遊星歯車組G2のサンギヤS2
は、入力軸INに直結される。前記遊星歯車組G1のキ
ャリアc1は、ハイクラッチH/Cにより入力軸Iに結
合可能に構成される一方、前記遊星歯車組G2のリング
ギヤr2が、ロークラッチL/Cにより遊星歯車組G1
のキャリアc1に結合可能に構成され、更に、ロー&リ
バースブレーキL&R/Bにより遊星歯車組G1のキャ
リアc1を固定できるようになっている。
【0017】そして、出力軸OUTには、前記遊星歯車
組G1のリングギヤr1と、前記遊星歯車組G2のキャ
リアc2とが一体的に直結されている。上記構成の変速
機構2において、1速〜4速及び後退は、図2に示すよ
うに、各クラッチ・ブレーキ(摩擦係合要素)の締結・
解放状態の組み合わせによって実現される。
組G1のリングギヤr1と、前記遊星歯車組G2のキャ
リアc2とが一体的に直結されている。上記構成の変速
機構2において、1速〜4速及び後退は、図2に示すよ
うに、各クラッチ・ブレーキ(摩擦係合要素)の締結・
解放状態の組み合わせによって実現される。
【0018】尚、図2において、丸印が締結状態を示
し、記号が付されていない部分は解放状態とすることを
示すが、特に、1速におけるロー&リバースブレーキL
&R/Bの黒丸で示される締結状態は、1レンジのみで
の締結を示すものとする。前記各クラッチ・ブレーキ
(摩擦係合要素)は、供給油圧によって締結・解放動作
するようになっており、各クラッチ・ブレーキに対する
供給油圧は、図3に示すソレノイドバルブユニット11
に含まれるソレノイドバルブによってそれぞれ個別に制
御されるようになっている。
し、記号が付されていない部分は解放状態とすることを
示すが、特に、1速におけるロー&リバースブレーキL
&R/Bの黒丸で示される締結状態は、1レンジのみで
の締結を示すものとする。前記各クラッチ・ブレーキ
(摩擦係合要素)は、供給油圧によって締結・解放動作
するようになっており、各クラッチ・ブレーキに対する
供給油圧は、図3に示すソレノイドバルブユニット11
に含まれるソレノイドバルブによってそれぞれ個別に制
御されるようになっている。
【0019】前記ソレノイドバルブユニット11の各ソ
レノイドバルブを制御するA/Tコントローラ12に
は、A/T油温センサ13,アクセル開度センサ14,
車速センサ15,タービン回転センサ16,エンジン回
転センサ17,エアフローメータ18等からの検出信号
が入力され、これらの検出結果に基づいて、各摩擦係合
要素における油圧を制御する。
レノイドバルブを制御するA/Tコントローラ12に
は、A/T油温センサ13,アクセル開度センサ14,
車速センサ15,タービン回転センサ16,エンジン回
転センサ17,エアフローメータ18等からの検出信号
が入力され、これらの検出結果に基づいて、各摩擦係合
要素における油圧を制御する。
【0020】図3において、符号20は、前記自動変速
機と組み合わされるエンジンを示す。ここで、前記A/
Tコントローラ12による変速制御の様子を、エンジン
20の駆動トルクが加わっている状態でのアップシフト
(以下、パワーオンアップシフトという)の場合を例と
して、図5のタイムチャートを参照しつつ、図4のフロ
ーチャートに従って説明する。
機と組み合わされるエンジンを示す。ここで、前記A/
Tコントローラ12による変速制御の様子を、エンジン
20の駆動トルクが加わっている状態でのアップシフト
(以下、パワーオンアップシフトという)の場合を例と
して、図5のタイムチャートを参照しつつ、図4のフロ
ーチャートに従って説明する。
【0021】図4のフローチャートにおいて、ステップ
S1では、パワーオンアップシフトの変速判断を行う。
A/Tコントローラ12には、車速VSPとアクセル開
度(スロットル開度)とに応じて変速段を設定した変速
マップが予め記憶されており、例えば、現在の変速段と
前記変速マップから検索した変速段とが異なり、かつ、
それがアップシフト方向であって、かつ、アクセルが全
閉でない場合にパワーオンアップシフトとして判断す
る。
S1では、パワーオンアップシフトの変速判断を行う。
A/Tコントローラ12には、車速VSPとアクセル開
度(スロットル開度)とに応じて変速段を設定した変速
マップが予め記憶されており、例えば、現在の変速段と
前記変速マップから検索した変速段とが異なり、かつ、
それがアップシフト方向であって、かつ、アクセルが全
閉でない場合にパワーオンアップシフトとして判断す
る。
【0022】パワーオンアップシフトの変速判断がなさ
れると、ステップS2へ進み、変速機構の出力軸回転速
度No[rpm]に変速前のギヤ比(ギヤ比=タービン回
転速度Nt(入力軸回転速度)/出力軸回転速度No)
を乗算して得られる基準タービン回転と、予め記憶され
たヒステリシス値HYSとの加算値よりも、タービン回
転速度Nt[rpm]が高いか否かを判別することで、ト
ルクフェーズへの移行を判別する。
れると、ステップS2へ進み、変速機構の出力軸回転速
度No[rpm]に変速前のギヤ比(ギヤ比=タービン回
転速度Nt(入力軸回転速度)/出力軸回転速度No)
を乗算して得られる基準タービン回転と、予め記憶され
たヒステリシス値HYSとの加算値よりも、タービン回
転速度Nt[rpm]が高いか否かを判別することで、ト
ルクフェーズへの移行を判別する。
【0023】本実施形態では、締結制御に対して相対的
に解放制御を早めることで、空吹けを誘発させるように
してあり、該空吹けの発生をもってトルクフェーズへの
移行を判別するようにしてある。ステップS2で、トル
クフェーズへの移行が判定されるまでは、ステップS3
の準備フェーズ処理を実行させる。
に解放制御を早めることで、空吹けを誘発させるように
してあり、該空吹けの発生をもってトルクフェーズへの
移行を判別するようにしてある。ステップS2で、トル
クフェーズへの移行が判定されるまでは、ステップS3
の準備フェーズ処理を実行させる。
【0024】前記ステップS3の準備フェーズ処理にお
いては、変速前の締結状態から解放させる摩擦係合要素
(以下、解放側摩擦係合要素という)の指示油圧を、所
定時間で解放初期圧にまで漸減させ、その後、前記解放
初期圧から所定の速度で漸減させる一方、変速前の解放
状態から締結させる摩擦係合要素(以下、締結側摩擦係
合要素という)の指示油圧を、プリチャージ後にスタン
バイ圧に保持させるようにする。
いては、変速前の締結状態から解放させる摩擦係合要素
(以下、解放側摩擦係合要素という)の指示油圧を、所
定時間で解放初期圧にまで漸減させ、その後、前記解放
初期圧から所定の速度で漸減させる一方、変速前の解放
状態から締結させる摩擦係合要素(以下、締結側摩擦係
合要素という)の指示油圧を、プリチャージ後にスタン
バイ圧に保持させるようにする。
【0025】ステップS2でトルクフェーズへの移行が
判定されると、ステップS4へ進み、ギヤ比がF/B
(フィードバック)開始ギヤ比を超えてアップシフト方
向に変化したか否かを判別する。そして、F/B開始ギ
ヤ比を超えてアップシフト方向に変化するまでは、ステ
ップS5のトルクフェーズ処理を行わせる。
判定されると、ステップS4へ進み、ギヤ比がF/B
(フィードバック)開始ギヤ比を超えてアップシフト方
向に変化したか否かを判別する。そして、F/B開始ギ
ヤ比を超えてアップシフト方向に変化するまでは、ステ
ップS5のトルクフェーズ処理を行わせる。
【0026】前記トルクフェーズ処理においては、準備
フェーズ処理に続けて解放側摩擦係合要素の指示油圧を
漸減させ、締結側摩擦係合要素の指示油圧をスタンバイ
圧から漸増させる。ステップS4で、ギヤ比がF/B開
始ギヤ比を超えたと判別されると、ステップS6へ進
み、ギヤ比がF/B終了ギヤ比(<F/B開始ギヤ比)
を超えたか否かを判別する。
フェーズ処理に続けて解放側摩擦係合要素の指示油圧を
漸減させ、締結側摩擦係合要素の指示油圧をスタンバイ
圧から漸増させる。ステップS4で、ギヤ比がF/B開
始ギヤ比を超えたと判別されると、ステップS6へ進
み、ギヤ比がF/B終了ギヤ比(<F/B開始ギヤ比)
を超えたか否かを判別する。
【0027】ギヤ比がF/B開始ギヤ比とF/B終了ギ
ヤ比との間であるときには、ステップS7のイナーシャ
フェーズ処理を行わせる。前記イナーシャフェーズ処理
では、解放側摩擦係合要素の指示油圧を、0にまでステ
ップ的に減少させる一方、締結側摩擦係合要素の指示油
圧を、タービン回転速度Nt(入力軸回転速度)が目標
回転速度に一致するようにフィードバック制御する。
ヤ比との間であるときには、ステップS7のイナーシャ
フェーズ処理を行わせる。前記イナーシャフェーズ処理
では、解放側摩擦係合要素の指示油圧を、0にまでステ
ップ的に減少させる一方、締結側摩擦係合要素の指示油
圧を、タービン回転速度Nt(入力軸回転速度)が目標
回転速度に一致するようにフィードバック制御する。
【0028】尚、前記目標回転速度は、イナーシャフェ
ーズ開始時のタービン回転速度から、所定の変速時間
で、変速後のギヤ比に見合ったタービン回転速度にまで
徐々に変化する値として設定される。また、ギヤ比がF
/B終了ギヤ比よりも小さくなったことが、ステップS
6で判別されると、ステップS6からステップS8へ進
み、ギヤ比がF/B終了ギヤ比よりも初めて小さくなっ
た時点から所定時間TIMER7だけ経過したか否かを
判別する。
ーズ開始時のタービン回転速度から、所定の変速時間
で、変速後のギヤ比に見合ったタービン回転速度にまで
徐々に変化する値として設定される。また、ギヤ比がF
/B終了ギヤ比よりも小さくなったことが、ステップS
6で判別されると、ステップS6からステップS8へ進
み、ギヤ比がF/B終了ギヤ比よりも初めて小さくなっ
た時点から所定時間TIMER7だけ経過したか否かを
判別する。
【0029】そして、所定時間TIMER7内であれ
ば、ステップS9へ進んで、終了フェーズ処理を行う。
前記終了フェーズ処理では、解放側摩擦係合要素の指示
油圧をイナーシャフェーズ終了時の油圧(=0)に保持
する一方、締結側摩擦係合要素の指示油圧を、最大圧に
まで増大させる。
ば、ステップS9へ進んで、終了フェーズ処理を行う。
前記終了フェーズ処理では、解放側摩擦係合要素の指示
油圧をイナーシャフェーズ終了時の油圧(=0)に保持
する一方、締結側摩擦係合要素の指示油圧を、最大圧に
まで増大させる。
【0030】ここで、ステップS7のイナーシャフェー
ズ処理におけるタービン回転速度Ntのフィードバック
制御について詳細に説明する。図6は、前記フィードバ
ック制御を行うシステムのブロック線図であり、SMC
コントローラ101には、駆動系102からの取り出さ
れる実際のタービン回転速度Ntを示す信号と目標回転
速度との偏差errが入力され、該偏差errに基づくスライ
ディングモード制御によって油圧系103(締結側摩擦
係合要素の油圧を制御するソレノイドバルブ)に出力す
る制御信号u(指示油圧)を演算する。
ズ処理におけるタービン回転速度Ntのフィードバック
制御について詳細に説明する。図6は、前記フィードバ
ック制御を行うシステムのブロック線図であり、SMC
コントローラ101には、駆動系102からの取り出さ
れる実際のタービン回転速度Ntを示す信号と目標回転
速度との偏差errが入力され、該偏差errに基づくスライ
ディングモード制御によって油圧系103(締結側摩擦
係合要素の油圧を制御するソレノイドバルブ)に出力す
る制御信号u(指示油圧)を演算する。
【0031】上記のように、スライディングモード制御
によってタービン回転速度をフィードバック制御させる
ことで、ロバスト性に優れた制御系を構成できると共
に、ゲインのマッチング工数が大幅に削減されて、制御
系の設計を簡便に行える。また、最小次元オブザーバ1
04(コロナ社「スライディングモード制御」1996
年4月10日発行 第160頁〜第178頁参照)は、
スライディングモード制御を実現するために必要とされ
るシステムの状態量(状態変数)のうち、直接測定でき
ない状態量を、測定可能なデータから推定する機構であ
り、推定結果を前記SMCコントローラ101に出力す
る。
によってタービン回転速度をフィードバック制御させる
ことで、ロバスト性に優れた制御系を構成できると共
に、ゲインのマッチング工数が大幅に削減されて、制御
系の設計を簡便に行える。また、最小次元オブザーバ1
04(コロナ社「スライディングモード制御」1996
年4月10日発行 第160頁〜第178頁参照)は、
スライディングモード制御を実現するために必要とされ
るシステムの状態量(状態変数)のうち、直接測定でき
ない状態量を、測定可能なデータから推定する機構であ
り、推定結果を前記SMCコントローラ101に出力す
る。
【0032】前記SMCコントローラ101の設計にお
いては、前記駆動系102及び油圧系103を、以下の
ようにモデル化した。 [油圧系モデル]
いては、前記駆動系102及び油圧系103を、以下の
ようにモデル化した。 [油圧系モデル]
【0033】
【数1】
【0034】尚、上記油圧系モデルは、ATF温度80
℃に油圧システムのノミナルモデルとした。 [駆動系モデル]
℃に油圧システムのノミナルモデルとした。 [駆動系モデル]
【0035】
【数2】
【0036】尚、上記数2において、Ttはタービント
ルク、TREVはリバースクラッチトルク、THCはハイク
ラッチトルク、TLCはロークラッチトルクであり、ωod
ot(「dot」は、修飾記号の上付点を示す。以下、同
様)は出力軸角加速度、ωtdotはタービン角加速度(入
力軸角加速度)を示し、Iはイナーシャを示す。以上の
モデル式に基づいたシステムブロック図を図7に示す。
ルク、TREVはリバースクラッチトルク、THCはハイク
ラッチトルク、TLCはロークラッチトルクであり、ωod
ot(「dot」は、修飾記号の上付点を示す。以下、同
様)は出力軸角加速度、ωtdotはタービン角加速度(入
力軸角加速度)を示し、Iはイナーシャを示す。以上の
モデル式に基づいたシステムブロック図を図7に示す。
【0037】図7において、Frtnは締結側摩擦係合要
素のリターンスプリング圧、uは制御入力、rは目標回
転速度、errはタービン回転速度Ntと目標回転速度r
との偏差である。上記システムモデルにおいて、切換関
数σ=Cxに用いる状態変数(状態量)xを、
素のリターンスプリング圧、uは制御入力、rは目標回
転速度、errはタービン回転速度Ntと目標回転速度r
との偏差である。上記システムモデルにおいて、切換関
数σ=Cxに用いる状態変数(状態量)xを、
【0038】
【数3】
【0039】とした。状態変数(状態量)xに、偏差の
積分値であるx5を含ませることで、定常偏差の吸収が
図られる。尚、x1,x2,x3,x4は、図7のシステムブ
ロック線図上に示される状態変数である。
積分値であるx5を含ませることで、定常偏差の吸収が
図られる。尚、x1,x2,x3,x4は、図7のシステムブ
ロック線図上に示される状態変数である。
【0040】このとき、状態方程式は、以下のように記
述される。
述される。
【0041】
【数4】
【0042】上記状態変数xのうちのx1,x2,x3,x4
は直接測定できないので、前記最小次元オブザーバ10
4によって推定される。そして、状態変数xによる位相
空間における切換関数σを、 σ=Cx+βr C=[c1,c2,c3,1,c4]、x=[x1,x2,x3,x4,x5] σ=(c1・x1+c2・x2+c3・x3+x4+c4・x5)+
βr とした。
は直接測定できないので、前記最小次元オブザーバ10
4によって推定される。そして、状態変数xによる位相
空間における切換関数σを、 σ=Cx+βr C=[c1,c2,c3,1,c4]、x=[x1,x2,x3,x4,x5] σ=(c1・x1+c2・x2+c3・x3+x4+c4・x5)+
βr とした。
【0043】前記切換関数σの第2項のβrは、零点を
付加するための項であり、目標回転速度rに乗算させる
制御パラメータβは、ATF温度に応じて変更される。
零点を付加しないコントローラでは、タービントルクT
tの影響を抑えきれず、過渡応答が悪化するので、前記
βrによって零点を付加し、高周波領域のゲインを上げ
ることで過渡応答を改善するようにしてある。
付加するための項であり、目標回転速度rに乗算させる
制御パラメータβは、ATF温度に応じて変更される。
零点を付加しないコントローラでは、タービントルクT
tの影響を抑えきれず、過渡応答が悪化するので、前記
βrによって零点を付加し、高周波領域のゲインを上げ
ることで過渡応答を改善するようにしてある。
【0044】そして、制御入力u(指示油圧)を以下の
ようにした。 u=ueq+unl+uf
ようにした。 u=ueq+unl+uf
【0045】
【数5】
【0046】前記ueqは、リターンスプリング圧、ター
ビントルク、ロークラッチトルク及び出力軸角加速度の
影響(外乱)を無視した場合の等価制御入力である。前
記unlは、切換関数σに基づきシステムを切換面に拘束
するための操作(非線形制御入力)で、ここでは、切換
面に境界層を導入し、境界層内で切換関数を連続近似す
ることでチャタリングを抑制する飽和関数とした。
ビントルク、ロークラッチトルク及び出力軸角加速度の
影響(外乱)を無視した場合の等価制御入力である。前
記unlは、切換関数σに基づきシステムを切換面に拘束
するための操作(非線形制御入力)で、ここでは、切換
面に境界層を導入し、境界層内で切換関数を連続近似す
ることでチャタリングを抑制する飽和関数とした。
【0047】尚、飽和関数に代えて、平滑関数を用いる
構成としても良い。また、ufは外乱として想定されて
いるリターンスプリング圧、タービントルク、ロークラ
ッチトルク及び出力軸角加速度の影響を除去するための
オフセット入力(外乱補償入力)である。前記unlは、
フィードバックゲイン(非線形ゲイン:リレーゲイン)
をqとすると、飽和領域外(σ>Φ)では、unl=−q
・σ/|σ|、飽和領域内(σ<Φ)では、unl=−
(q/Φ)・σとして表される。
構成としても良い。また、ufは外乱として想定されて
いるリターンスプリング圧、タービントルク、ロークラ
ッチトルク及び出力軸角加速度の影響を除去するための
オフセット入力(外乱補償入力)である。前記unlは、
フィードバックゲイン(非線形ゲイン:リレーゲイン)
をqとすると、飽和領域外(σ>Φ)では、unl=−q
・σ/|σ|、飽和領域内(σ<Φ)では、unl=−
(q/Φ)・σとして表される。
【0048】尚、前記Φは、上記のように境界層幅(飽
和層内外)を規定する値となり、境界層内では、q/Φ
をゲインとする線形フィードバック制御が行われること
になる。前記切換関数σ=Cx+βrの両辺を微分する
と、
和層内外)を規定する値となり、境界層内では、q/Φ
をゲインとする線形フィードバック制御が行われること
になる。前記切換関数σ=Cx+βrの両辺を微分する
と、
【0049】
【数6】
【0050】となり、σdot=0でuについて解くと、
【0051】
【数7】
【0052】となる。そこで、前記制御入力を、前記等
価制御入力ueqと外乱オフセット入力ufとに分離し、
更に、チャタリング抑止のために連続近似した非線形制
御入力unlを採用する。切換関数σ及び制御入力uを上
記設定とした場合に、スライディングモード発生時のシ
ステムは、以下のようになる。
価制御入力ueqと外乱オフセット入力ufとに分離し、
更に、チャタリング抑止のために連続近似した非線形制
御入力unlを採用する。切換関数σ及び制御入力uを上
記設定とした場合に、スライディングモード発生時のシ
ステムは、以下のようになる。
【0053】
【数8】
【0054】そして、目標回転速度rから実際のタービ
ン回転速度Ntまでの伝達関数G(s)は、
ン回転速度Ntまでの伝達関数G(s)は、
【0055】
【数9】
【0056】となる。ここで、前記数9の伝達関数G
(s)における応答が、要求の応答特性になるように、
制御パラメータc1,c2,c3,c4(切換パラメータ)を決定
する。具体的には、ATF温度=80℃で、閉ループダ
イナミクスが−60(重極)−80(重極)[rad/s]と
なるように設計した。尚、零点は、−5[rad/s]とし
た。
(s)における応答が、要求の応答特性になるように、
制御パラメータc1,c2,c3,c4(切換パラメータ)を決定
する。具体的には、ATF温度=80℃で、閉ループダ
イナミクスが−60(重極)−80(重極)[rad/s]と
なるように設計した。尚、零点は、−5[rad/s]とし
た。
【0057】このとき、本実施形態では、前記制御パラ
メータc1,c2,c3,c4は以下のようになる。 c1=−0.00467 c2=29200 c3=280 c4=−0.00838 図8は、上記切換関数σに基づいて、制御入力u=ueq
+unl+ufを演算するSMCコントローラ101及び
x1,x2,x3,x4を推定する最小次元オブザーバ104
の構成を示すブロック図である。
メータc1,c2,c3,c4は以下のようになる。 c1=−0.00467 c2=29200 c3=280 c4=−0.00838 図8は、上記切換関数σに基づいて、制御入力u=ueq
+unl+ufを演算するSMCコントローラ101及び
x1,x2,x3,x4を推定する最小次元オブザーバ104
の構成を示すブロック図である。
【0058】前記最小次元オブザーバ104には、実際
のタービン回転速度Nt、摩擦係合要素の制御入力u、
リターンスプリング圧、タービントルクの推定値、ロー
クラッチトルク及び出力軸角加速度が入力され、これら
のデータに基づいて前記状態変数x1,x2,x3,x4を推
定する。前記推定された状態変数x1,x2,x3,x4は、
目標タービン回転速度r、タービントルクの推定値、ロ
ークラッチトルク、出力軸角加速度、シフトアップ・ダ
ウン信号Up/Down、パワーオン・オフ信号PowerOn/Off、
実タービン回転速度Ntと目標rとの偏差である回転偏
差err、フェーズ信号Ph-flgと共に、SMCコントロー
ラ101に入力され、これらの信号に基づいて制御入力
uが演算される。
のタービン回転速度Nt、摩擦係合要素の制御入力u、
リターンスプリング圧、タービントルクの推定値、ロー
クラッチトルク及び出力軸角加速度が入力され、これら
のデータに基づいて前記状態変数x1,x2,x3,x4を推
定する。前記推定された状態変数x1,x2,x3,x4は、
目標タービン回転速度r、タービントルクの推定値、ロ
ークラッチトルク、出力軸角加速度、シフトアップ・ダ
ウン信号Up/Down、パワーオン・オフ信号PowerOn/Off、
実タービン回転速度Ntと目標rとの偏差である回転偏
差err、フェーズ信号Ph-flgと共に、SMCコントロー
ラ101に入力され、これらの信号に基づいて制御入力
uが演算される。
【0059】図9は、前記SMCコントローラ101に
おける制御入力uの演算ブロックを示すものであり、状
態変数x1,x2,x3,x5及び目標回転速度rにそれぞれ
制御パラメータc1,c2,c3,c4,βを乗算し、該乗算結果と
状態変数x4とを総和して切換関数σ=Cx+βrの値
が演算される。そして、前記切換関数の値に基づき飽和
関数を用いて前記非線形制御入力unlが演算される。
おける制御入力uの演算ブロックを示すものであり、状
態変数x1,x2,x3,x5及び目標回転速度rにそれぞれ
制御パラメータc1,c2,c3,c4,βを乗算し、該乗算結果と
状態変数x4とを総和して切換関数σ=Cx+βrの値
が演算される。そして、前記切換関数の値に基づき飽和
関数を用いて前記非線形制御入力unlが演算される。
【0060】また、外乱であるリターンスプリング圧F
rtn、タービントルクTt、ロークラッチトルクTLC及
び出力軸角加速度ωodotによって演算される外乱オフセ
ット分が総和されて前記ufが演算され、更に、偏差er
r、状態量x2,x3,x4、目標回転速度rにそれぞれゲイ
ンを乗算して総和することで、前記等価制御入力ueqが
演算される。
rtn、タービントルクTt、ロークラッチトルクTLC及
び出力軸角加速度ωodotによって演算される外乱オフセ
ット分が総和されて前記ufが演算され、更に、偏差er
r、状態量x2,x3,x4、目標回転速度rにそれぞれゲイ
ンを乗算して総和することで、前記等価制御入力ueqが
演算される。
【0061】図10のフローチャートは、上記スライデ
ィングモード制御によるタービン回転速度Ntのフィー
ドバック制御の流れを示すものである。ステップS21
では、変速中であるか否かを判別し、変速が開始される
とステップS22へ進む。ステップS22では、イナー
シャフェーズになったか否かを判別し、イナーシャフェ
ーズになると、ステップS23へ進む。
ィングモード制御によるタービン回転速度Ntのフィー
ドバック制御の流れを示すものである。ステップS21
では、変速中であるか否かを判別し、変速が開始される
とステップS22へ進む。ステップS22では、イナー
シャフェーズになったか否かを判別し、イナーシャフェ
ーズになると、ステップS23へ進む。
【0062】ステップS23では、イナーシャフェーズ
開始からの経過時間を計測するターマーをカウントアッ
プする。ステップS24では、予め前記タイマーの値毎
に境界層幅Φを記憶したテーブルを参照し、そのときの
タイマー値(イナーシャフェーズ開始からの経過時間)
に対応する境界層幅Φを検索する。
開始からの経過時間を計測するターマーをカウントアッ
プする。ステップS24では、予め前記タイマーの値毎
に境界層幅Φを記憶したテーブルを参照し、そのときの
タイマー値(イナーシャフェーズ開始からの経過時間)
に対応する境界層幅Φを検索する。
【0063】前記境界層幅Φのテーブルにおいては、イ
ナーシャフェーズ開始から所定の保持時間が経過するま
では、境界層幅Φとして基準値よりも小さい初期値に保
持し、前記保持時間が経過すると、その後増加制御時間
で前記初期値から基準値にまで一定速度で漸増させ、保
持時間+増加制御時間が経過すると、その後は、境界層
幅Φとして基準値が設定されるようになっている。
ナーシャフェーズ開始から所定の保持時間が経過するま
では、境界層幅Φとして基準値よりも小さい初期値に保
持し、前記保持時間が経過すると、その後増加制御時間
で前記初期値から基準値にまで一定速度で漸増させ、保
持時間+増加制御時間が経過すると、その後は、境界層
幅Φとして基準値が設定されるようになっている。
【0064】即ち、フィードバック制御開始直後の所定
期間において境界層幅Φが狭められる構成であり、これ
によりフィードバック制御開始直後における切換面への
収束応答性が改善される一方、切換面へ到達した後のス
ライディングモード状態では、境界層幅Φが広げられる
ことで優れたロバスト性が確保される。ステップS25
では、リターンスプリング圧Frtn、タービントルクT
t、ロークラッチトルクTLC及び出力軸角加速度ωodot
等を入力し、ステップS26では、これらに基づいて状
態変数x1,x2,x3,x4を推定する。
期間において境界層幅Φが狭められる構成であり、これ
によりフィードバック制御開始直後における切換面への
収束応答性が改善される一方、切換面へ到達した後のス
ライディングモード状態では、境界層幅Φが広げられる
ことで優れたロバスト性が確保される。ステップS25
では、リターンスプリング圧Frtn、タービントルクT
t、ロークラッチトルクTLC及び出力軸角加速度ωodot
等を入力し、ステップS26では、これらに基づいて状
態変数x1,x2,x3,x4を推定する。
【0065】ステップS27では、実際のタービン回転
速度Ntと目標回転速度rとの偏差err(err=Nt−
r)を演算し、ステップS28では、この偏差errをそ
れまでの積算結果に加算して積算値(状態変数x5)を
更新する。ステップS29では、上記ステップS24で
設定される境界層幅Φ、制御パラメータc1,c2,c3,c4
(切換パラメータ)、前記状態変数x1,x2,x3,x4,x
5、目標回転速度r及びリターンスプリング圧Frtn等の
外乱に基づいて、制御入力uを演算する。
速度Ntと目標回転速度rとの偏差err(err=Nt−
r)を演算し、ステップS28では、この偏差errをそ
れまでの積算結果に加算して積算値(状態変数x5)を
更新する。ステップS29では、上記ステップS24で
設定される境界層幅Φ、制御パラメータc1,c2,c3,c4
(切換パラメータ)、前記状態変数x1,x2,x3,x4,x
5、目標回転速度r及びリターンスプリング圧Frtn等の
外乱に基づいて、制御入力uを演算する。
【0066】ステップS30では、前記制御入力uを出
力する。ステップS31では、イナーシャフェーズの終
了判断を行い、終了判断されるまでステップS23へ戻
って、フィードバック制御(スライディングモード制
御)を継続させる。そして、ステップS31でイナーシ
ャフェーズが終了したと判断されると、そのまま本ルー
チンを終了させる。
力する。ステップS31では、イナーシャフェーズの終
了判断を行い、終了判断されるまでステップS23へ戻
って、フィードバック制御(スライディングモード制
御)を継続させる。そして、ステップS31でイナーシ
ャフェーズが終了したと判断されると、そのまま本ルー
チンを終了させる。
【0067】尚、上記実施形態では、アップシフト時の
イナーシャフェーズにおけるタービン回転速度のフィー
ドバック制御を例として示したが、ダウンシフト時のイ
ナーシャフェーズにおけるタービン回転速度のフィード
バック制御も、同様にして行えることは明らかである。
また、切換関数σ及び制御入力uを上記のものに限定す
るものではない。
イナーシャフェーズにおけるタービン回転速度のフィー
ドバック制御を例として示したが、ダウンシフト時のイ
ナーシャフェーズにおけるタービン回転速度のフィード
バック制御も、同様にして行えることは明らかである。
また、切換関数σ及び制御入力uを上記のものに限定す
るものではない。
【図1】実施の形態における自動変速機の変速機構を示
す図。
す図。
【図2】前記変速機構における摩擦係合要素の締結状態
の組み合わせと変速段との相関を示す図。
の組み合わせと変速段との相関を示す図。
【図3】前記自動変速機の制御系を示すシステム図。
【図4】実施の形態における変速制御を示すフローチャ
ート。
ート。
【図5】実施の形態の変速制御における各フェーズと指
示油圧の変化を示すタイムチャート。
示油圧の変化を示すタイムチャート。
【図6】実施の形態におけるタービン回転速度のフィー
ドバック制御系を示すブロック図。
ドバック制御系を示すブロック図。
【図7】前記フィードバック制御系のモデルを示すブロ
ック図。
ック図。
【図8】前記フィードバック制御系の入出力信号を示す
ブロック図。
ブロック図。
【図9】前記フィードバック制御系を構成するSMCコ
ントローラにおける制御入力の演算回路を示すブロック
図。
ントローラにおける制御入力の演算回路を示すブロック
図。
【図10】実施形態におけるタービン回転速度のフィー
ドバック制御の流れを示すフローチャート。
ドバック制御の流れを示すフローチャート。
1…トルクコンバータ 2…変速機構 11…ソレノイドバルブユニット 12…A/Tコントローラ 13…A/T油温センサ 14…アクセル開度センサ 15…車速センサ 16…タービン回転センサ 17…エンジン回転センサ 18…エアフローメータ 20…エンジン 101…SMCコントローラ 102…駆動系 103…油圧系 104…最小次元オブザーバ G1,G2…遊星歯車 H/C…ハイクラッチ R/C…リバースクラッチ L/C…ロークラッチ 2&4/B…2速/4速バンドブレーキ L&R/B…ロー&リバースブレーキ
Claims (4)
- 【請求項1】自動変速機の状態量を変数とする切換関数
に基づくスライディングモード制御によって、変速中の
状態量を目標値に一致させるべく摩擦係合要素に対する
油圧供給を制御する構成であって、 切換面に制御入力が連続近似される境界層が導入される
構成の自動変速機の変速制御装置において、 フィードバック制御の開始直後の所定期間において前記
境界層の幅を狭めるよう構成したことを特徴とする自動
変速機の変速制御装置。 - 【請求項2】前記境界層の幅を、フィードバック制御開
始からの経過時間に応じて漸増させることを特徴とする
請求項1記載の自動変速機の変速制御装置。 - 【請求項3】フィードバック制御開始から所定の保持時
間内では、前記境界層の幅を基準値よりも小さい初期値
に保持し、前記保持時間が経過してから所定の増加制御
時間で前記基準値にまで漸増させることを特徴とする請
求項2記載の自動変速機の変速制御装置。 - 【請求項4】前記変速中のイナーシャフェーズにおいて
入力軸回転速度を目標回転速度に一致させるべく、摩擦
係合要素に供給する油圧をフィードバック制御する構成
であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに
記載の自動変速機の変速制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001097286A JP2002295661A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | 自動変速機の変速制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001097286A JP2002295661A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | 自動変速機の変速制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002295661A true JP2002295661A (ja) | 2002-10-09 |
Family
ID=18951090
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001097286A Pending JP2002295661A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | 自動変速機の変速制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002295661A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1679563A1 (en) * | 2004-12-29 | 2006-07-12 | Ansaldo Energia S.P.A. | Device and method for controlling a gas turbine electric power generating system |
| JPWO2013168226A1 (ja) * | 2012-05-08 | 2015-12-24 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の変速制御装置 |
| JPWO2013168225A1 (ja) * | 2012-05-08 | 2015-12-24 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の変速制御装置 |
| CN112696311A (zh) * | 2020-12-27 | 2021-04-23 | 中国电建集团河南省电力勘测设计院有限公司 | 基于变边界层准滑模变桨优化控制方法 |
-
2001
- 2001-03-29 JP JP2001097286A patent/JP2002295661A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1679563A1 (en) * | 2004-12-29 | 2006-07-12 | Ansaldo Energia S.P.A. | Device and method for controlling a gas turbine electric power generating system |
| JPWO2013168226A1 (ja) * | 2012-05-08 | 2015-12-24 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の変速制御装置 |
| JPWO2013168225A1 (ja) * | 2012-05-08 | 2015-12-24 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の変速制御装置 |
| CN112696311A (zh) * | 2020-12-27 | 2021-04-23 | 中国电建集团河南省电力勘测设计院有限公司 | 基于变边界层准滑模变桨优化控制方法 |
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