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JP2002295594A - 歯付ベルト - Google Patents

歯付ベルト

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Publication number
JP2002295594A
JP2002295594A JP2001095192A JP2001095192A JP2002295594A JP 2002295594 A JP2002295594 A JP 2002295594A JP 2001095192 A JP2001095192 A JP 2001095192A JP 2001095192 A JP2001095192 A JP 2001095192A JP 2002295594 A JP2002295594 A JP 2002295594A
Authority
JP
Japan
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tooth
toothed belt
tooth cloth
cloth
belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001095192A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Motozaki
昭彦 本▲崎▼
Namiko Seki
奈美子 関
Daisuke Kuroishi
大介 黒石
Arata Hasegawa
新 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuboshi Belting Ltd filed Critical Mitsuboshi Belting Ltd
Priority to JP2001095192A priority Critical patent/JP2002295594A/ja
Publication of JP2002295594A publication Critical patent/JP2002295594A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯布の織り目の目開きが原因となってゴム粉
の飛散が生じることを防ぐことができる歯付ベルトを提
供する。 【解決手段】 心線1を埋設したベルト本体2に長手方
向に沿って複数の歯部3を設け、歯部3表面及び歯底部
4を歯布5で被覆して形成される歯付ベルトに関する。
歯布5として、1本ずつ独立に撚った縦糸を用い、クロ
スカバーファクターが0.90〜0.92であり、レゾ
ルシンーホルマリンーラテックス液のみで処理した帆布
を用いる。歯布5を形成する帆布は織り目の目開きが小
さく、しかも歯付ベルトを長期間使用して歯布5が摩耗
しても織り目の目開きが大きくなりにくい。また、歯付
ベルトの長手方向に沿った歯布が伸び易く、歯形形状を
精度良く出現させることができる。さらに歯布5を1/
3乱綾織りの組織としたので、歯部3表面のゴム滲みを
より抑制し、耐摩耗性もより良くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝動面に繊維材料
が被覆されたゴム製の歯付ベルトに関し、特に小型の歯
付ベルトであって、伝動面が繊維材料のみで形成された
ものに関する。
【0002】
【従来の技術】歯付ベルトは、心線を埋設したベルト本
体に長手方向に沿って多数の歯部を設け、歯部表面及び
歯底部を歯布で被覆することによって作製されている。
ベルト本体は一般にクロロプレンゴム、水素化ニトリル
ゴム等のゴムで形成されるものであり、歯布としては、
ベルト本体の長手方向に沿う緯糸に捲縮加工された6ナ
イロン又は66ナイロンを、ベルト本体の幅方向の経糸
にも同じ組成の6ナイロン又は66ナイロンの非捲縮糸
を用いて製織された帆布が使用されている。
【0003】そして歯部と強固に接着させるために、帆
布をレゾルシンーホルマリンーラテックス液(RFL
液)で接着処理し、さらにソーキング又はスプレディン
グ処理してゴム引きして形成した歯布を用いるのが一般
的であるが、このようにゴム引きした歯布を用いると、
歯付プーリとの摩擦係数が高くなる為、摩擦による騒音
を発生したり、歯布の被覆ゴムの粉が飛散したりする問
題がある。
【0004】そこで特公平5−33800号公報にみら
れるように、帆布をRFL液のみで接着処理し、少なく
とも歯付プーリとの接触面をゴム引きしない歯布を用い
て作製した歯付ベルトが、本出願人によって提供されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの特公平5−
33800号公報で提供される歯付ベルトにあっても長
期間使用すると、歯布の摩耗によって、歯布を構成する
緯糸と経糸の織り目の目開きが大きくなり、この目の開
いた織り目からベルト本体のゴムが露出するおそれがあ
った。特に小型の歯付ベルトでは、小プーリ経で用いる
為に歯布の剛性を小さくする必要があり、しかも小さな
歯部の形状を出す為に、歯布として厚みの薄いものしか
使用することができず、歯布の織り目の目開きが大きく
なりやすいものであった。
【0006】そしてこのように織り目の目開きが大きく
なってベルト本体のゴムが露出すると、露出したゴムが
歯付プーリとの間で摩耗し、ゴム粉として飛散するとい
う問題が生じるものであった。本発明は上記の点に鑑み
てなされたものであり、歯布の織り目の目開きが原因と
なってゴム粉の飛散が生じることを防ぐことができる歯
付ベルトを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、心線1を埋設
したベルト本体2に長手方向に沿って複数の歯部3を設
け、歯部3表面及び歯底部4を歯布5で被覆して形成さ
れる歯付ベルトにおいて、歯布5として、クロスカバー
ファクターが0.90〜0.92であり、レゾルシンー
ホルマリンーラテックス液のみで処理した帆布を用いる
ようにしたことを特徴とするものである。
【0008】また請求項2の発明は、上記帆布の縦糸が
歯付ベルトの歯布を形成した場合に、歯付ベルトの幅方
向に沿うことを特徴とするものである。また請求項3の
発明は、歯布5として、レゾルシンーホルマリンーラテ
ックス液の固形分付着量が30〜50質量%のものを用
いるようにしたことを特徴とするものである。
【0009】請求項4の発明は、前記歯布の縦糸の密度
が横糸の密度よりも大きく、さらに織り組織が、上記ベ
ルト幅方向に延びる撚糸とベルト長手方向に延びる撚糸
との露出量が帆布両面で異なるように1/3乱綾織りに
構成され、かつベルト幅方向に延びる撚糸の露出量の多
い帆布面が外側に、ベルト長手方向に延びる撚糸の露出
量の多い帆布面が歯ゴム層側にそれぞれ位置せしめられ
ている請求項1から3のいずれかに記載の歯付ベルトで
ある。
【0010】請求項4に記載の発明によると、前記歯布
の縦糸の密度が横糸の密度よりも大きく、さらに織り組
識が、上記ベルト幅方向に延びる撚糸とベルト長手方向
に延びる撚糸との露出量が帆布両面で異なるように1/
3乱綾織りに構成され、かつベルト幅方向に延びる撚糸
の露出量の多い帆布面が外側に、ベルト長手方向に延び
る撚糸の露出量の多い帆布面が歯ゴム層側にそれぞれ位
置せしめられている請求項1から3のいずれかに記載の
歯付ベルトであることから、密度が大きい縦糸がプーリ
と接触する側に多く露出し、さらに縦糸よりも密度の小
さい横糸が歯布裏側(歯ゴム層側)に多く露出している
ことから、歯ゴム層との接着性及び処理液の含浸性が良
くなり、耐摩耗性が良くなると同時に歯布と歯ゴム層と
の複合体特性が良くなってプーリとのかみ合い干渉によ
るゴム落ちや、歯布と歯ゴム層との剥離現象が抑制され
る。
【0011】請求項5に記載の発明は、前記歯布の縦糸
の密度が横糸の密度の略3倍である請求項4に記載の歯
付ベルトにある。
【0012】請求項5に記載の発明によると、前記歯布
の縦糸の密度が横糸の密度の略3倍であることから、織
り組織を1/3乱綾織りとした効果がより一層明確とな
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は歯付ベルトの構造を示すものであり、心線
1を埋設したベルト本体2の片面にその長手方向に沿っ
て多数の歯部3を一体に突出して設け、歯部3表面及び
歯部3間の歯底部4に歯布5を貼着することによって形
成してある。
【0014】心線1としては、ポリエステル、脂肪族ポ
リアミド、芳香族ポリアミド、レーヨン、ガラス繊維、
スチールワイヤーなど低伸度高強度のものを用いること
ができる。この心線1を埋設するベルト本体2と歯部3
はゴム層として形成されるものであり、ゴム層は、NR
(天然ゴム)、SBR(スチレン・ブタジエンゴム)、
CR(クロロプレンゴム)、NBR(ニトリルゴム)、
IIR(ブチルゴム)などから選ばれるゴムを単独で或
いはブレンドして用いて形成することができ、或いはこ
れらのゴムの他にポリウレタンゴムを用いて形成するこ
ともできる。
【0015】また、歯布5は帆布をレゾルシンーホルマ
リンーラテックス液(RFL液)のみで接着処理したも
のを用いることができるものであり、ソーキングやスプ
レディング等のゴム引きをせず、歯付プーリとの接触面
はRFL接着処理面が露出しているものである。そして
この歯布5を形成する帆布として、本発明では1本ずつ
独立に撚った縦糸を用い、クロスカバーファクターが
0.90〜0.92のものを用いることを特徴とするも
のである。
【0016】ここで、帆布のクロスカバーファクターと
は、帆布中の糸間の空隙がいかに少ないか、つまり帆布
がどの程度に糸で覆われているかを示す係数であり、ク
ロスカバーファクターの数値が大きい程、帆布中の糸間
の空隙が少ないということを意味する。クロスカバーフ
ァクターは次の式で算出されるものとして定義される。
【0017】経糸(縦糸)のカバーファクターK=d
×n=k×n×√D 緯糸(横糸)のカバーファクターK=d×n=k
×n×√D クロスカバーファクターK=K+K−K×K :経糸の直径(cm) n :経糸の糸密度(本/cm) k :2/√(900000×π×ρ)〔ρ :経
糸の比重〕 D :経糸のデニール数 d :緯糸の直径(cm) n :緯糸の糸密度(本/cm) k :2/√(900000×π×ρ)〔ρ :緯
糸の比重〕 D :緯糸のデニール数 歯布5を形成する帆布のクロスカバーファクターが0.
90未満のものであると、歯付ベルトを形成する際に歯
布5からゴムが滲み出る恐れがあり、また歯付ベルトを
長期間使用して歯布5が摩耗すると、歯布5の織り目の
目開きが大きくなってゴムが露出する恐れがある。また
歯布5を形成する帆布のクロスカバーファクターが0.
92を超えるものであると、歯布5の剛性が高くなって
歯部3の形状に沿って正確に歯布5を貼り付けることが
困難になる。さらに、歯布の帆布として、1本ずつ独立
に撚った縦糸を用いることにより、平均の糸の密度が同
じであるときに、2本を引き揃えて撚った場合に比べて
糸間の空隙にバラツキがなく、さらに最大の糸間の空隙
でも小さくなり、1本ずつ独立に撚った場合の方が歯付
ベルト表面でゴム滲みが少なくなる。
【0018】さらに、2本を引き揃えて撚った場合は、
ゴムが歯側に流動して帆布を歯表面に押し出して歯形状
を形成する場合に、帆布中でベルト長手方向に沿った横
糸が伸びることによって歯形が形成される。このとき、
ベルト幅方向に沿った縦糸が2本引き揃えて帆布を形成
している場合は、2本が引き揃っている為に縦糸と横糸
が交差する部分で2本引き揃えられた縦糸が障害となっ
て横糸の伸びが制限されせる。それに対して、縦糸を1
本ずつ独立に撚って帆布を形成している場合は、帆布中
の糸密度が前記2本引き揃えの場合と同じであっても、
横糸と交差する部分にて横糸の伸びを抑える力が減少し
横糸が伸びて歯形を形成する障害にはならず歯の形状は
出やすい。さらに、歯布はベルト長手方向の伸びによっ
て歯形状を形成することから、ベルト幅方向に沿った縦
糸に1本ずつ独立に撚った糸を用いると効果がある。
【0019】さらに、歯布5の織り目の目開きが大きく
なりにくくするためには、RFL液の付着量の高い帆布
を用いるのが好ましい。RFLの固形分樹脂の付着量が
高いと、歯布5の表面が樹脂で被覆され、歯布5の伸び
が小さくなって目開きが大きくなり難くなるものであ
る。RFL液の固形分付着量を高くするために、帆布を
RFL液で2回処理するようにするのが好ましい。そし
て本発明では歯布5を形成する帆布のRFL液の固形分
付着量は30〜50質量%の範囲であることが好まし
い。固形分付着量が30質量%未満であると、歯布5の
伸びを小さくして目開きが大きくなりにくくする効果が
不十分になり、逆に固形分付着量が50質量%を超える
と、歯布5の剛性が高くなって歯部3の形状に沿って正
確に歯布5を貼り付けることが困難になり、歯部3の大
きさにばらつきが出るなど、歯部3の寸法精度が低下す
るおそれがある。このように、クロスカバーファクター
が0.90〜0.92の1本ずつ独立に撚った縦糸を歯
付ベルトの幅方向に沿うような方向で用い、且つRFL
液の固形分付着量が30〜50質量%の帆布で形成した
歯布5を用いることによって、歯布の織り目の目開きが
原因となってゴム粉の飛散が生じることを防ぎ、さらに
歯形形状も精度よく出る歯付ベルトを作製することが可
能になるのである。
【0020】さらに、前記歯布の縦糸の密度を横糸の密
度よりも大きく、さらに織り構成が、上記ベルト幅方向
に延びる撚糸とベルト長手方向に延びる撚糸との露出量
が帆布両面で異なるように1/3乱綾織りに構成され、
かつベルト幅方向に延びる撚糸の露出量の多い帆布面が
外側に、ベルト長手方向に延びる撚糸の露出量の多い帆
布面が歯ゴム層側にそれぞれ位置せしめられている。
【0021】前記織り組織は図2に示すようになってい
る。つまり、図2では、ベルト幅方向に延びる6ナイロ
ン繊維糸を経糸に、ベルト長手方向に延びる6ナイロン
繊維糸を緯糸にして織成してあり、図2中、白抜きのと
ころは経糸(6ナイロン繊維糸)が歯布5表側に、緯糸
(6ナイロン繊維)が歯布5裏側にそれぞれ露出するこ
とを示す。この1/3乱綾織りの歯布5の表面側では経
糸の露出量が緯糸のそれよりも多く、裏面側では逆に緯
糸の露出量が経糸のそれよりも多くなっている。そし
て、この歯布5は、経糸の露出量の多い帆布面が外側
に、緯糸の露出量の多い帆布面が歯ゴム層側にそれぞれ
位置せしめられ、図3に示す2/2綾織りの歯布に比べ
て経糸(6ナイロン繊維)は、歯布5表側、即ちプーリ
と接触する側に多く露出し、しかもランダムピッチで長
く露出している。従って、緯糸(6ナイロン繊維糸)は
歯布裏側、即ち歯ゴム層3と接触する側に多く露出し、
しかもランダムピッチで長く露出している。
【0022】前記歯布5は、経糸の密度を緯糸の密度よ
りも大きくし、より好ましくは略3倍の密度とすること
により、プーリと接触する側に多くの経糸が露出し、さ
らに露出した経糸は密度が大きいことから、歯布表面へ
のゴムの滲み出しを抑制すると同時に、ベルトの耐摩耗
性に効果が有る。一方、歯ゴム層3と接触する側には、
緯糸が露出することから、緯糸の密度を経糸より小さく
していることより、歯ゴム層との接着性及び処理液の含
浸性が良くなり、歯布と歯ゴム層との剥離現象が抑制さ
れる。
【0023】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 (実施例)40デニールの66ナイロンからなる経糸
(縦糸、以下同じ)と40デニールの66ナイロンから
なる緯糸(横糸、以下同じ)を用い、経糸密度340本
/3cm、緯糸密度119本/3cmで製織された1/
3乱綾織り組織の帆布を使用し、この帆布を水中で振動
を与えて製織時の幅の約1/2に迄収縮させた(帆布の
構成を表1に示す)。次にこの帆布を表2の配合のRF
L液に浸漬し、一対のロール間に通して0.5kg/c
m(ゲージ圧)で絞った後、150°Cで4分間乾燥
し、さらにこのRFL処理した帆布を再度同じ配合のR
FL液に浸漬し、同条件で絞った後に同条件で乾燥し、
RFLの固形分付着量が40質量%の歯布を得た。また
この歯布のクロスカバーファクターは0.91であっ
た。
【0024】また、心線として、素線径約9μmのガラ
ス繊維フィラメントを約600本束ねてストランドに形
成し、このストランドを上記と同じ配合のRFL液に浸
漬して200°Cで2分間乾燥した後に、4.0回/1
0cmの撚り数で撚った直径約0.3mmのコードを用
いた。そして上記の歯布を経糸がベルトの幅方向に沿う
為に緯糸を周方向としたエンドレスの筒状にして金型に
セットし、歯布上からS撚りとZ撚りの心線を交互に
0.5mmピッチで配置するように巻き付け、さらにこ
の上から表3のゴム組成物からなる圧延シートを巻き付
け、加圧・加硫することによって、スリーブ状の成形品
を作製した。これを所定幅に切断することによって、歯
数が500歯ピッチが1.411mmの歯部を有するベ
ルト幅5mmの歯付ベルトを得た。
【0025】このようにして得た歯付ベルトは、歯部の
形状が良好であり、歯高さの規格が0.49mm〜0.
55mmに対して、0.538mmと規格のほぼ中心に
あり、また歯部の歯布の織り目からゴムが露出しておら
ず、歯布の表面にゴムが付着してもいないものであっ
た。
【0026】(比較例)40デニールの6ナイロンから
なる2本の糸を引き揃えて撚った経糸と40デニールの
ウーリー6ナイロンからなる2本の糸を引き揃えて撚っ
た緯糸を用い、経糸密度170本/3cm、緯糸密度1
75本/3cmで製織された朱子織帆布を使用し、この
帆布を水中で振動を与えて製織時の幅の約1/2にまで
収縮させた。次にこの帆布に実施例と同様にしてRFL
液を2回処理し、RFLの固形分付着量が40質量%の
歯布を得た。またこの歯布の帆布のクロスカバーファク
ターは0.964であった。
【0027】そしてこの歯布を用い、後は実施例と同様
にして、緯糸を周方向としたエンドレスの筒状にした歯
布を金型に被せ、歯数が200歯、ピッチが2.0mm
の歯部を有するベルト幅6mmの歯付ベルトを得た。こ
のようにして得た歯付ベルトは、歯布からゴムが滲み出
ていた。また歯部の歯高さは0.49mm〜0.55m
mの規格値に対して下限ぎりぎりの0.49mmであっ
た。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】上記のように、本発明は、心線が埋設さ
れた背ゴム部と、この背ゴム部にベルト長手方向に所定
のピッチで配設された複数の歯ゴム部とからなるベルト
本体を備え、このベルト本体の歯ゴム部側に歯布が被着
された歯付ベルトであって、上記歯布は、1本ずつ独立
に撚った縦糸を用い、クロスカバーファクターが0.9
0〜0.92であり、レゾルシン−ホルマリン−ラテッ
クス液のみで処理した帆布を用いるようにしたことを特
徴とする歯付ベルトとしたので、歯布を形成する帆布は
織り目の目開きが小さく、しかも歯付ベルトを長期間使
用して歯布が摩耗しても織り目の目開きが大きくなりに
くいものであり、歯布の織り目の目開きが原因となって
ゴム粉の飛散が生じることを防ぐことができるものであ
り、さらには歯形状が出やすく歯の寸法精度も高くなる
という効果がある。
【0030】請求項2に記載の発明によると、上記帆布
の縦糸が歯付ベルトの歯布を形成した場合に、歯付ベル
トの幅方向に沿う請求項1に記載の歯付ベルトであるこ
とから、縦糸が1本ずつ独立に撚られていることから、
ベルト長手方向に沿った横糸の伸びを制限することが無
く、帆布が歯付ベルトの長手方向に伸びやすくなること
によって、歯形状も出やすくなり、より精度良く歯の寸
法を形成することができる。
【0031】また、歯布として、レゾルシン―ホルマリ
ンーラテックス液の固形分付着量が30〜50質量%の
ものを用いるようにしたので、RFL液の固形分樹脂で
歯布の表面を被覆して歯布の伸びを小さくすることがで
き、歯布の織り目の目開きが大きくなりにくいものであ
り、歯布の織り目の目開きが原因となってゴム粉の飛散
が生じることを防ぐ効果を高く得ることができるもので
ある。
【0032】さらに、前記歯布の縦糸の密度が横糸の密
度よりも大きく、さらに織り組織が、上記ベルト幅方向
に延びる撚糸とベルト長手方向に延びる撚糸との露出量
が帆布両面で異なるように1/3乱綾織りに構成され、
かつベルト幅方向に延びる撚糸の露出量の多い帆布面が
歯ゴム層側にそれぞれ位置せしめられていることから、
密度が大きい縦糸がベルト表面側、つまりプーリと接触
する側に多く露出することにより、ベルト表面へのゴム
滲みを抑制する効果が有り、さらに耐摩耗性も良くなる
と言う効果が有る。又、縦糸よりも密度の小さい横糸
が、歯ゴム層側に多く露出していることから、歯ゴム層
との接着性及び処理液の含浸性が良くなり、歯布と歯ゴ
ム層との剥離現象が抑制されるという効果が有る。
【0033】請求項5に記載の発明では、前記歯布の縦
糸の密度が横糸の密度の略3倍であることから、織り組
織を1/3乱綾織りとし場合に、ベルト歯表面へのゴム
滲みの抑制、ベルトの耐摩耗性、及び歯布と歯ゴム層と
の剥離現象の抑制にとってより効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】歯付ベルトの実施形態の一例を示す一部の断面
図である。
【図2】1/3乱綾織りの歯布の織り組織図である。
【図3】2/2綾織りの歯布の織り組織図である。
【符号の説明】
1 心線 2 ベルト本体 3 歯部 4 歯底部 5 歯布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 新 兵庫県神戸市長田区浜添通4丁目1番21号 三ツ星ベルト株式会社内 Fターム(参考) 4F213 AA45 AD15 AD16 AH12 WA04 WA38 WA52 WA53 WA57 WA87 WB01 WB11 WC01 WF05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心線が埋設された背ゴム部と、この背ゴ
    ム部にベルト長手方向に所定のピッチで配設された複数
    の歯ゴム部とからなるベルト本体を備え、このベルト本
    体の歯ゴム部側に歯布が被着された歯付ベルトであっ
    て、上記歯布は、1本ずつ独立に撚った縦糸を用い、ク
    ロスカバーファクターが0.90〜0.92であり、レ
    ゾルシン−ホルマリン−ラテックス液のみで処理した帆
    布を用いるようにしたことを特徴とする歯付ベルト。
  2. 【請求項2】 上記帆布の縦糸が歯付ベルトの歯布を形
    成した場合に、歯付ベルトの幅方向に沿う請求項1に記
    載の歯付ベルト。
  3. 【請求項3】 歯布として、レゾルシン―ホルマリンー
    ラテックス液の固形分付着量が30〜50質量%のもの
    を用いるようにした請求項1又は2に記載の歯付ベル
    ト。
  4. 【請求項4】 前記歯布の縦糸の密度が横糸の密度より
    も大きく、さらに織り組識が、上記ベルト幅方向に延び
    る撚糸とベルト長手方向に延びる撚糸との露出量が歯布
    両面で異なるように1/3乱綾織りに構成され、かつベ
    ルト幅方向に延びる撚糸の露出量の多い歯布面が外側
    に、ベルト長手方向に延びる撚糸の露出量の多い歯布面
    が歯ゴム層側にそれぞれ位置せしめられている請求項1
    から3のいずれかに記載の歯付ベルト。
  5. 【請求項5】 前記歯布の縦糸の密度が横糸の密度の略
    3倍である請求項4に記載の歯付ベルト。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0482970A (ja) * 1990-07-18 1992-03-16 Mitsuboshi Belting Ltd ゴム補強用繊維の接着処理方法及び同繊維を用いた歯付ベルト
JPH071054B2 (ja) * 1990-04-24 1995-01-11 三ツ星ベルト株式会社 歯付ベルト
JPH11182632A (ja) * 1997-12-17 1999-07-06 Mitsuboshi Belting Ltd 歯付ベルト

Patent Citations (3)

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