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JP2002295480A - 玉軸受 - Google Patents

玉軸受

Info

Publication number
JP2002295480A
JP2002295480A JP2001104347A JP2001104347A JP2002295480A JP 2002295480 A JP2002295480 A JP 2002295480A JP 2001104347 A JP2001104347 A JP 2001104347A JP 2001104347 A JP2001104347 A JP 2001104347A JP 2002295480 A JP2002295480 A JP 2002295480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retainer
outer ring
raceway
cage
diameter surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001104347A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotsuna Nawamoto
大綱 縄本
Hideto Yui
秀人 由井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2001104347A priority Critical patent/JP2002295480A/ja
Publication of JP2002295480A publication Critical patent/JP2002295480A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速回転、高温環境で玉軸受を使用しても、
この玉軸受を構成する保持器の振動が増加したり、グリ
ースが早期に劣化するのを防止する。 【解決手段】 合成樹脂製で冠型の保持器7aの外径面
と、外輪3の内径面とを近接させ、この保持器7aを外
輪案内により回転自在に支持する。この結果、熱膨張に
より各ポケットが広がった場合でも、上記保持器7aは
上記外輪3の内径面に案内されて回転する。従って、こ
の保持器7aがラジアル方向に変位しようとしても、上
記外輪3の内径面によって阻止される為、この保持器7
aの振動が増大する事はない。又、上記各ポケットを円
筒面にする事により、高速回転時でも、これら各ポケッ
トの内面と各玉6の転動面とが局部的に接触する事を防
止できる。この結果、グリースの劣化と回転トルクの増
大も防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えばオルタネー
タ、コンプレッサ用電磁クラッチ装置、プーリ支持装
置、ウォータポンプ装置、電動モータ等の各種回転機械
装置に組み込む玉軸受に関する。特に本発明は、玉軸受
を高速回転、高温環境で使用する場合でも、この玉軸受
を構成する保持器の振動が増大したり、グリースが早期
に劣化するのを防止するものである。
【0002】
【従来の技術】上述の様な各種回転機械装置の軸受部
等、各種回転部分を支持する為の玉軸受として、例えば
図7〜8に示す様な玉軸受1が広く使用されている。こ
の玉軸受1は、内周面に外輪軌道2を有する外輪3と、
外周面に内輪軌道4を有する内輪5とを同心に配置し、
これら外輪軌道2と内輪軌道4との間に複数個の玉6を
転動自在に設けて成る。図示の例の場合、上記外輪軌道
2と内輪軌道4とは、共に深溝型としている。又、上記
複数個の玉6は、保持器7に設けたポケット8内に、転
動自在に保持している。又、上記外輪3の両端部内周面
にそれぞれ全周に亙って形成した係止溝9、9には、そ
れぞれシール板10、10の外周縁部を係止している。
【0003】これら各シール板10、10は、それぞれ
鋼板等の金属板を円輪状に形成して成る芯金11で、ゴ
ムの如きエラストマー等の弾性材12を補強する事によ
り、全体を円輪状に形成して成る。この弾性材12の外
周縁部は、上記芯金11の外周縁よりも少しだけ径方向
(図7の上下方向)外方に突出させており、この突出さ
せた部分を上記係止溝9に係止している。一方、上記弾
性材12の内周縁部は、上記芯金11の内周縁よりも径
方向内方に十分に突出させて、この突出させた部分によ
りシールリップ13を構成している。そして、このシー
ルリップ13の端縁部を、上記内輪5の両端部外周面に
形成したシール溝14、14の側壁面に摺接させてい
る。
【0004】又、上記保持器7は、冠型保持器と呼ばれ
るもので、合成樹脂を射出成形する事により、図9に示
す様に、全体を一体に造っている。この様な保持器7
は、円環状の主部15の円周方向複数個所に、前記各玉
6(図7〜8参照)を転動自在に保持する為の前記ポケ
ット8、8を設けている。又、これら各ポケット8、8
は、上記主部15の軸方向片面に互いに間隔をあけて配
置された1対の弾性片16、16の片側面と、上記主部
15の軸方向(図9の上下方向)片面(図9の上面)で
この1対の弾性片16、16の間部分に設けられた球面
状の凹面部17、17とにより構成している。これら各
弾性片16、16の片側面及び凹面部17、17の内面
は、図8(a)(b)に示す様に、その曲率半径Rを上
記玉6の転動面の曲率半径rよりも僅かに大きくし、こ
れら各玉6を転動自在に保持できる形状にしている。
【0005】そして、上記各玉6を、上記各弾性片1
6、16の先端縁同士の間隔を弾性的に押し広げつつ、
これら1対の弾性片16、16の間に押し込む。上記保
持器7は、この様にして上記各ポケット8、8内に玉6
を抱き込む事により、これら各玉6を、前記外輪軌道2
と内輪軌道4(図7参照)との間に、転動自在に保持し
ている。そして、この様に上記各ポケット8、8内に上
記各玉6を抱き込む事により、運転時にこれら各玉6に
よって保持器7がラジアル方向並びにアキシアル方向に
変位するのを阻止される、玉案内方式としている。
【0006】上述の様に構成する玉軸受1は、上記各玉
6の転動に基づき、上記外輪3を内嵌固定した部材と上
記内輪5を外嵌固定した部材との相対回転を自在とす
る。この際上記各玉6は、自転しつつ上記内輪5の周囲
を公転する。又、上記保持器7は、上記玉6の公転速度
と同じ速度で、これら各玉6に案内されつつ、上記内輪
5の周囲を回転する。又、上記外輪3の両端部内周面に
係止した上記各シール板10、10は、上記各玉6を設
置した空間18内に封入したグリースが外部に漏洩する
事を防止すると共に、外部に浮遊する塵芥や水等の異物
が上記各玉6を設置した空間18内に侵入する事を防止
する。尚、上記グリースは、上記外輪軌道2及び内輪軌
道4と各玉6との転がり接触部の潤滑を行なうものであ
る。
【0007】ところで、近年自動車業界では、小型・軽
量化を目的としたFF車(前置エンジン前輪駆動車)の
普及と、乗員室の空間拡大の要望とにより、エンジンル
ームの容積が小さくなる傾向にある。この為、この様な
容積の小さいエンジンルームに設置する自動車用補機
(例えばオルタネータやコンプレッサ等)の、小型化、
軽量化が図られている。しかも、この様な小型化、軽量
化を図りつつ、これら各補機の出力を中心とする性能を
確保する事も求められている。ところが、この様な小型
化、軽量化を図りつつ性能を確保する事は難しい。これ
らの事から、上記各補機の小型化、軽量化を図る場合に
は、これら各補機の出力低下を補うべく、これら各補機
の運転速度を高速化する事が行なわれている。この為、
これら各補機の回転部分を支持する玉軸受の使用条件が
益々高速化、並びに、この様な高速化に伴って高温化し
ている。
【0008】例えば、自動車用オルタネータに組み込む
玉軸受の場合は、グリース潤滑、内輪回転で、最高回転
速度が22000min-1 (r.p.m.)程度、雰囲気温度は
最高で200℃程度となる厳しい条件で使用する。そし
て、この様な高速、高温条件で使用する玉軸受の保持器
として、耐熱性を有する合成樹脂により造られた、上述
の図7〜9に示す様な、冠型の保持器7を使用する事が
考えられている。この理由は、この様な耐熱合成樹脂製
の冠型保持器7は、金属製の波型プレス保持器に比べ軽
量で、自己潤滑性、低摩擦特性、耐食性、静音性等の点
に優れると言う特徴を有しており、高速回転、高温環境
の下でその特性を有利に発揮できる為である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この様な耐
熱性を有する合成樹脂により造られた冠型の保持器7を
使用する場合でも、高速回転、高温環境の下では、次の
様な不都合が生じる可能性がある。即ち、上記保持器7
の温度が上昇すると、この保持器7の各ポケット8、8
が熱クリープ並びに遠心力によって広がる。そして、こ
れら各ポケット8、8の内面と各玉6の転動面との隙間
8 {図8(a)参照}が大きくなり、上記保持器7の
各玉6に対する遊び量(動き量)が増大する。この結
果、これら各玉6に案内されて回転する上記保持器7
が、ラジアル方向並びにアキシアル方向に変位し易くな
り、この保持器7の振動が増大する可能性がある。この
様に保持器7の振動が増大すると、この保持器7の主部
15側側面と外輪3の端部に係止したシール板10の内
側面、並びに、この保持器7の主部15側外径面と外輪
肩部19の内径面とが接触し易くなる。そして、この様
に保持器7とシール板10及び外輪肩部19とが接触し
た場合には、この接触部でグリースが大きな剪断力を受
け、このグリースが早期に劣化する可能性がある。しか
も、この接触に伴って上記保持器7が摩耗すると、この
保持器7のバランスが悪くなり、更に振動が増大すると
共に、この接触並びに振動が著しい場合には、この保持
器7やシール板10が破損する可能性がある。
【0010】又、高速回転の下では、上記保持器7に加
わる遠心力が大きくなり、この保持器7が径方向外方に
変形し易くなる。そして、この様に保持器7が径方向外
方に変形すると、上記各玉6の転動面と上記各ポケット
8、8の内径側周縁とが接触し易くなる。この結果、こ
れら各ポケット8、8の内径側周縁と各玉6とが局部的
に接触し、この接触部でグリースが著しい剪断力を受
け、このグリースが早期に劣化する可能性がある。又、
この様な局部的な接触は、玉軸受1の回転トルクを増大
させるだけでなく、著しい場合には、上記保持器7が破
損する可能性もある。
【0011】この様な不都合を防止すべく、上記保持器
7の材料として、PPS(ポリフェニレンサルファイド
樹脂)、PAI(ポリアミドイミド樹脂)、PBI(ポ
リベンゾイミダゾール樹脂)、PI(ポリイミド樹脂)
等の、耐熱性並びに機械的強度が優れた合成樹脂(エン
ジニアリングプラッスチック材料)を使用する事が考え
られる。確かに、この様な合成樹脂を使用すれば、高速
回転、高温環境の下でも優れた特性を発揮し、上述の様
な不都合を防止できる可能性がある。しかしながら、こ
の様に保持器7の材料を変更するだけでは、上述の様な
不都合を根本的に解決した事にはならず、更なる高速回
転、高温環境で使用する場合に、対処できなくなる可能
性がある。本発明の玉軸受は、この様な不都合を何れも
解消すべく発明したものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の玉軸受は、前述
した従来から知られている玉軸受と同様に、内周面に外
輪軌道を有する外輪と、外周面に内輪軌道を有する内輪
と、これら外輪軌道と内輪軌道との間に転動自在に設け
られた複数個の玉と、これら複数個の玉を転動自在に保
持する保持器とを備える。そして、上記各玉を設置した
空間内にグリースを封入する事により、上記外輪軌道及
び内輪軌道と上記各玉との転がり接触部の潤滑を行な
う。
【0013】特に、本発明の玉軸受に於いては、上記保
持器は、耐熱性を有する合成樹脂により造られて、円環
状の主部と、この主部の軸方向片面に設けた複数の弾性
片とから成る冠型保持器である。そして、この保持器の
外径面と上記外輪の内径面とを近接させる事で、この保
持器を外輪案内により回転自在に支持している。
【0014】
【作用】上述の様に構成する本発明の玉軸受は、高速回
転、高温環境の下で使用する場合でも、この玉軸受を構
成する保持器の振動が増大したり、グリースが早期に劣
化するのを防止できる。即ち、合成樹脂により造られた
冠型の保持器を外輪案内により回転自在に支持している
為、この保持器が高温になってポケットが熱クリープ
し、この保持器の玉に対する遊び量が大きくなった場合
でも、この保持器は外輪の内径面に案内されて回転す
る。この為、この保持器がラジアル方向に変位しようと
しても、上記外輪の内径面に阻止される為、この保持器
の振動が増大する事はない。しかも、この保持器が他の
部材と接触しにくくなる為、グリースが大きな剪断力を
受けにくくなり、このグリースが早期に劣化する事も防
止できる。
【0015】又、この様に保持器を外輪案内方式とする
事により、この保持器の各ポケットの形状を、単なる円
筒面とする事ができる。即ち、玉案内方式の場合には、
上記保持器を上記各玉によって案内すべく、言い換えれ
ば、この保持器のラジアル方向の変位を上記各玉によっ
て阻止すべく、上記各ポケットの形状を、上記保持器の
周方向に凹入した球状凹面とする必要がある。これに対
して、上述の様に保持器が外輪案内方式の場合には、こ
の保持器のラジアル方向の変位は、上記外輪の内径面に
よって阻止される。従って、上記ポケットの形状を円筒
面とした場合でも、上記保持器のラジアル方向の変位が
上記外輪の内径面によって阻止される為、この保持器の
振動が増大する事はない。そして、この様にポケットの
形状を円筒面とすれば、上記保持器が遠心力により径方
向外方に変形した場合でも、上記各ポケットの内径面と
上記各玉とが局部的に接触する事はない。この結果、こ
の様な局部的な接触に伴うグリースの早期劣化を防止で
きると共に、回転トルクが増大する事も防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1〜2は、請求項1に対応す
る、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本
発明の特徴は、玉軸受1aを高速回転、高温環境で使用
した場合でも、この玉軸受1aを構成する保持器7aの
振動が増大したり、グリースが早期に劣化するのを防止
すべく、この保持器7aの案内方式、形状、構造を工夫
した点にある。その他の部分の構成及び作用は、前述の
図7に示した従来構造の場合と同様であるから、同等部
分には同一符号を付して、重複する説明は省略若しくは
簡略にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0017】本例の玉軸受1aを構成する上記保持器7
aは、耐熱性を有する合成樹脂により造られて、円環状
の主部15と、この主部15の軸方向片面{図1の左
面、図2(b)の下面}に設けた複数の弾性片16、1
6とから成る冠型保持器としている。又、この保持器7
aの外径面と外輪3の内径面とを近接させる事で、この
保持器7aを外輪案内により回転自在に支持している。
即ち、この保持器7aを構成する上記主部15の外径面
を、外輪肩部19の内径面に近接させる事により、この
主部15のラジアル方向に関する位置決めを行なってい
る。又、上記保持器7aの各ポケット8aの内面は、図
2(a)に示す様に、この保持器7aの径方向に関して
ストレート状の単なる円筒面としている。又、互いに対
向する上記弾性片16、16の先端部を、上記ポケット
8aから玉6が抜け落ちない様に、この玉6に沿って湾
曲させている。そして、上記弾性片16、16の先端縁
同士の間隔W16を、上記玉6の直径d6 よりも小さく
し、上記保持器7aのアキシアル方向に関する位置決め
を図っている。
【0018】又、上記外輪3の内径面のうちの上記外輪
肩部19の内径面と、上記保持器7aの外径面のうちの
上記主部15の外径面との間に形成され、グリースが流
通する隙間の常温時における厚さt19(外輪3の内径D
3 −保持器7aの外径D7a)を、好ましくは保持器7a
の外径D7aの0.7〜3.5%{t19=(0.007〜
0.035)D7a}としている。尚、この厚さt19
3.5%を越える場合には、上記外輪3の内径面と保持
器7aの外径面との隙間が大きくなり過ぎて、この保持
器7aがラジアル方向にがたつき易くなり、この保持器
7aの振動が増大する可能性がある。一方、上記隙間の
厚さt19が0.7%未満の場合には、上記外輪3の内径
面と保持器7aの外径面との隙間が小さくなり過ぎて、
潤滑すべき部分にグリースが行き渡りにくくなる。この
結果、潤滑状態が厳しくなって、玉軸受1aの回転トル
クが増大したり、温度上昇が著しくなる可能性がある。
【0019】又、上記各ポケット8aの内面と各玉6の
転動面との間に形成され、潤滑油が流通する隙間の常温
時における厚さt8a(=ポケット8aの内径d8a−玉6
の外径d6 )を、好ましくは上記玉6の外径d6 の2〜
15%{t8a=(0.02〜0.15)d6 }とする。
尚、この厚さt8aが15%を越える場合には、上記ポケ
ット8aの内面と玉6の転動面との隙間が大きくなり過
ぎて、上記保持器7aがアキシアル方向にがたつき易く
なり、この保持器7aの振動が増大する可能性がある。
一方、上記厚さt8aが2%未満の場合には、上記ポケッ
ト8aの内面と玉6の転動面との隙間が小さくなり過ぎ
て、潤滑すべき部分にグリースが行き渡りにくくなる。
この結果、潤滑状態が厳しくなって、玉軸受1aの回転
トルクが増大したり、温度上昇が著しくなる可能性があ
る。尚、上記保持器7aの径方向に関する肉厚や軸方向
に関する幅は、この保持器7aの強度等を考慮して規制
する。
【0020】又、上記保持器7aの材質は、前述の解決
しようとする課題の項で示したエンジニアリングプラス
チック材料、即ち、PPS(ポリフェニレンサルファイ
ド樹脂)、PAI(ポリアミドイミド樹脂)、PBI
(ポリベンゾイミダゾール樹脂)、PI(ポリイミド樹
脂)等の、耐熱性並びに機械的強度に優れた合成樹脂を
使用する事ができる。又、上記外輪3、内輪5、玉6、
シール板10、10の各部材の材質は、特に限定するも
のでないが、必要に応じて、高速回転、高温環境でも優
れた特性を発揮できるものとする。例えば、上記外輪3
及び内輪5に関しては、少なくとも一方の軌道輪をM5
0、或はSUS440C、SUS420C等の耐熱ステ
ンレス鋼、モリブデン鋼等の耐熱金属により造ったり、
上記玉6であれば、セラミック又は軸受鋼製のものとす
る事が、より好ましい。
【0021】上述の様に構成する本例の玉軸受1aは、
高速回転、高温環境の下で使用する場合でも、この玉軸
受1aを構成する保持器7aの振動が増大したり、グリ
ースが早期に劣化するのを防止できる。即ち、合成樹脂
により造られた冠型の保持器7aを外輪案内により回転
自在に支持している為、この保持器7aが高温になって
ポケット8aが熱クリープし、この保持器7aの玉6に
対する遊び量が大きくなった場合でも、この保持器7a
は外輪3の内径面に案内されて回転する。この為、この
保持器7aがラジアル方向に変位しようとしても、上記
外輪3の内径面に阻止される為、この保持器7aの振動
が増大する事はない。しかも、この保持器7aがシール
板10等と接触しにくくなる為、グリースが大きな剪断
力を受けにくくなり、このグリースが早期に劣化する事
も防止できる。尚、上記外輪3の内径面と上記保持器7
aの主部15の外径面とに関しては、全周に亙って均等
に隙間が形成され、この隙間に十分なグリース油膜が形
成される。この為、このグリース油膜に加わる、単位面
積当たりの剪断力も限られたものとなり、やはりグリー
スの耐久性確保を図れる。
【0022】又、この様に保持器7aを外輪案内方式と
する事により、この保持器7aの各ポケット8aの形状
を、単なる円筒面とする事ができる。即ち、玉案内方式
の場合には、前述の図7〜9に示す従来構造の様に、上
記保持器7を上記各玉6によって案内すべく、言い換え
れば、この保持器7のラジアル方向の変位を各玉6によ
って阻止すべく、上記各ポケット8の形状を、上記保持
器7の周方向に凹入した球状凹面としていた。これに対
して、上述の様に保持器7aが外輪案内方式の場合に
は、この保持器7aのラジアル方向の変位は、上記外輪
3の内径面によって阻止される。従って、上記ポケット
8aの形状を円筒面とした場合でも、上記保持器7aの
ラジアル方向の変位が上記外輪3の内径面によって阻止
される為、この保持器7aの振動が増大する事はない。
そして、この様にポケット8aの形状を円筒面とすれ
ば、上記保持器7aが遠心力により径方向外方に変形し
た場合でも、上記各ポケット8aの内径面と上記各玉6
とが局部的に接触する事はない。この結果、この様な局
部的な接触に伴うグリースの早期劣化を防止できると共
に、回転トルクが増大する事も防止できる。又、上記各
ポケット8aの両端開口縁部とこれら各ポケット8a内
に保持された玉6の転動面との間の隙間を十分に確保し
て、これら各ポケット8a内へのグリースの取り込みを
効果的に行なって、この面からも回転トルクの増大防止
を図れる。
【0023】次に、図3は、やはり請求項1に対応す
る、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の
場合も、上述した実施の形態の第1例と同様に、保持器
7bの外径面と外輪3(図1参照)の内径面とを近接さ
せる事で、この保持器7bを外輪案内により回転自在に
支持している。そして、本例の場合には、上記保持器7
bを構成する主部15の軸方向片側{図3(a)の上
側}で、且つ、円周方向に隣り合うポケット8aの間部
分に通孔20、20を、上記主部15の内径面と外径面
とを貫通する状態で設けて、上記主部15の外径面と外
輪3の内径面との間に、グリースを送り込み自在として
いる。この通孔20、20の内径d20は、玉6の外径d
6 の10〜30%{d20=(0.1〜0.3)d6 }と
している。尚、この内径d20が10%未満の場合には、
この通孔20、20内をグリースが流通しにくくなり、
潤滑すべき部分(上記主部15の外径面と外輪3の内径
面との間部分)にグリースを行き渡らせる効果を十分に
得られない。一方、上記内径d 20が30%を越える場合
には、上記保持器7bの強度を確保しにくくなって、こ
の保持器7bの耐久性が低下するだけでなく、この保持
器7bが破損し易くなる可能性もある。
【0024】又、上記各通孔20、20は、隣り合うポ
ケット8a同士の間部分の何れかに少なくとも1個、よ
り好ましくは、これら各間部分毎にそれぞれ1個ずつ設
ける。但し、上記保持器7bの強度を確保できるのであ
れば、必要に応じて、上記間部分に複数個ずつ設けても
良い。この様に隣り合うポケット8a同士の間部分に通
孔20、20を設けた本例の場合には、グリースが外輪
3の内径面と保持器7bの外径面との間(案内面同士の
間)に行き渡り易くなり、潤滑性能をより確保し易くな
る。この為、前述の第1例の場合に比べて、トルク特
性、温度上昇特性を、更に向上できる。その他の構成及
び作用は、前述した第1例の場合と同様であるから、重
複する説明は省略する。
【0025】次に、図4は、やはり請求項1に対応す
る、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の
場合も、前述した実施の形態の第1例と同様に、保持器
7cの外径面と外輪3(図1参照)の内径面とを近接さ
せる事で、この保持器7cを外輪案内により回転自在に
支持している。そして、本例の場合には、上記保持器7
cを構成する主部15の外径面に凹溝21、21を、こ
の主部15の軸方向一端縁から他端縁に連続した状態で
設けている。これら各凹溝21、21の断面形状は、図
に示す様な台形状の他、図示は省略するが、矩形状、半
円等の曲面状、更には、各隅部を曲面とした台形状や矩
形状にする事もできる。
【0026】尚、上記各凹溝21、21は、隣り合うポ
ケット8a同士の間部分の何れかに少なくとも1本、よ
り好ましくは、これら各間部分毎にそれぞれ1本ずつ設
ける。又、上記保持器7cの強度を確保できるのであれ
ば、必要に応じて、上記間部分に複数本ずつ設けても良
い。この様に隣り合うポケット8a同士の間部分に凹溝
21、21を設けた本例の場合には、保持器7cの外径
面にグリースを保持し易くなり、この保持器の外径面と
上記外輪の内径面との間(案内面同士の間)の潤滑性能
をより確保し易くなる。この為、前述の第1例の場合に
比べ、トルク特性、温度上昇特性を更に向上させる事が
できる。尚、本例と、前述した第2例とを組み合わせる
事もできる。この場合には、各通孔20、20(図3参
照)の端部を、上記各凹溝21、21の底部に開口させ
る。その他の構成及び作用は、前述した第1例の場合と
同様であるから、重複する説明は省略する。
【0027】次に、図5は、やはり請求項1に記載し
た、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例の
場合も、前述した実施の形態の第1例と同様に、保持器
7dの外径面と外輪3(図1参照)の内径面とを近接さ
せる事で、この保持器7dを外輪案内により回転自在に
支持している。そして、本例の場合には、この保持器7
dの各ポケット8aの内面のうち、主部15の軸方向
{図5(b)の上下方向}片面{図5(b)の上面}
で、上記1対の弾性片16、16の間部分に設けられた
円筒面状の凹面部17aに凹部22を、この凹面部17
aの円筒面から径方向外方に凹入した状態で、且つ、上
記保持器7dの径方向に関して内径面から外径面まで連
続した状態で、それぞれ設けている。尚、上記凹部22
の曲率中心は、上記凹面部17aの曲率中心と一致させ
ており、この凹部22の曲率半径R22は、上記凹面部1
7aの曲率半径R17a よりも若干大きくしている。
【0028】この様に各ポケット8aにそれぞれ凹部2
2を設けた本例の場合には、グリースが外輪3の内径面
と保持器7bの外径面との間(案内面同士の間)に行き
渡り易くなり、潤滑性能をより向上させ易くなる。しか
も、本例の場合には、上記各ポケット8aの内面と各玉
6の転動面との間にもグリースが行き渡り易くなり、こ
れら各ポケット8aと各玉6とで生じるスピン摩擦も低
減できる。この為、前述の第1例の場合に比べ、トルク
特性、温度上昇特性を、更に向上させる事ができる。そ
の他の構成及び作用は、前述した第1例の場合と同様で
あるから、重複する説明は省略する。
【0029】次に、図6は、請求項1〜2に対応する、
本発明の実施の形態の第5例を示している。やはり本例
の場合も、前述した実施の形態の第1例と同様に、保持
器7aの外径面と外輪3の内径面とを近接させる事で、
この保持器7aを外輪案内により回転自在に支持してい
る。そして、本例の場合には、外輪軌道2(及び内輪軌
道4)の軸方向に関する中心線αを、上記外輪3(並び
に内輪5)の軸方向に関する中心線βよりも、上記保持
器7aを構成する弾性片16の先端側(図6の左側)に
位置させている。この様な本例の場合は、上記保持器7
aを構成する主部15側の外輪肩部19の軸方向寸法を
大きくできるので、この外輪肩部19の内径面と主部1
5の外径面、即ち、各案内面の軸方向寸法の増大を図
れ、この保持器7aの回転安定性をより確保し易くでき
る。又、上記各中心線α、βを一致させた場合に比べ、
上記弾性片16とこの弾性片16が対向するシール板1
0との距離を小さくできる為、この弾性片16側に停滞
するグリースをこの弾性片16で掻き取る事ができる。
この為、上記各玉6を設置した空間18内に存在するグ
リースを有効に活用でき、このグリースの寿命の延長を
図れる。尚、本例の場合は、前述した実施の形態の第2
〜4例に示した様な、通孔20、凹溝21、凹部22等
の潤滑供給通路を上記保持器7aに設けてはいないが、
必要に応じて、この保持器7aの主部15やポケット8
a(図2参照)に設けても良い。その他の構成及び作用
は、前述した第1例の場合と同様であるから、重複する
説明は省略する。
【0030】
【発明の効果】本発明の玉軸受は、以上に述べた通り構
成され作用する為、高速回転、高温環境の下で使用した
場合でも、保持器の振動が増大したりグリースが早期に
劣化する事を防止でき、優れた耐久性及び信頼性を有す
る回転機械装置の実現に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。
【図2】保持器及び玉を示す図で、(a)は図1のA−
A断面に相当する図、(b)は(a)のB矢視図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す、図2と同
様の図。
【図4】同第3例を示す、図2と同様の図。
【図5】同第4例を示す、図2と同様の図。
【図6】同第5例を示す、図1と同様の図。
【図7】従来構造を示す断面図。
【図8】保持器及び玉を示す図で、(a)は図7のC−
C断面に相当する図、(b)は(a)のD矢視図。
【図9】保持器のみを取り出して示す斜視図。
【符号の説明】
1、1a 玉軸受 2 外輪軌道 3 外輪 4 内輪軌道 5 内輪 6 玉 7、7a、7b、7c、7d 保持器 8、8a ポケット 9 係止溝 10 シール板 11 芯金 12 弾性材 13 シールリップ 14 シール溝 15 主部 16 弾性片 17、17a 凹面部 18 空間 19 外輪肩部 20 通孔 21 凹溝 22 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J101 AA02 AA32 AA42 AA52 AA62 BA25 BA44 BA50 BA53 BA54 BA55 EA03 EA04 EA06 EA31 EA34 EA41 FA01 FA32 GA16 GA24 GA29

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に外輪軌道を有する外輪と、外周
    面に内輪軌道を有する内輪と、これら外輪軌道と内輪軌
    道との間に転動自在に設けられた複数個の玉と、これら
    複数個の玉を転動自在に保持する保持器とを備え、上記
    各玉を設置した空間内にグリースを封入する事により、
    上記外輪軌道及び内輪軌道と上記各玉との転がり接触部
    の潤滑を行なう玉軸受に於いて、上記保持器は、耐熱性
    を有する合成樹脂により造られて、円環状の主部と、こ
    の主部の軸方向片面に設けた複数の弾性片とを備えた冠
    型保持器であり、この保持器の外径面と上記外輪の内径
    面とを近接させる事で、この保持器を外輪案内により回
    転自在に支持した事を特徴とする玉軸受。
  2. 【請求項2】 外輪軌道及び内輪軌道のうちの少なくと
    も一方の軌道の軸方向に関する中心を、当該軌道を有す
    る軌道輪の軸方向に関する中心よりも、保持器を構成す
    る弾性片の先端側に位置させている、請求項1に記載し
    た玉軸受。
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