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JP2002287391A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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Publication number
JP2002287391A
JP2002287391A JP2001092902A JP2001092902A JP2002287391A JP 2002287391 A JP2002287391 A JP 2002287391A JP 2001092902 A JP2001092902 A JP 2001092902A JP 2001092902 A JP2001092902 A JP 2001092902A JP 2002287391 A JP2002287391 A JP 2002287391A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photoconductor
photoreceptor
layer
image
charge injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001092902A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Seki
好雄 瀬木
Hiroyuki Katagiri
宏之 片桐
Tetsuya Karaki
哲也 唐木
Hideaki Matsuoka
秀彰 松岡
Mitsuharu Hitsuishi
光治 櫃石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001092902A priority Critical patent/JP2002287391A/ja
Publication of JP2002287391A publication Critical patent/JP2002287391A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 反転現像方式を用いた、複写速度が高速の電
子写真装置において、現像剤を感光体から除去する際の
剥離放電による感光体の画像欠陥を無くし、高耐久、高
品位な電子写真装置を提供する。 【解決手段】 電子写真装置には、円筒状の導電性基体
上に形成された感光体501が備えられ、感光体501
は、基体上に積層された電荷注入阻止層、光導電層、お
よび表面保護層を有する。感光体501は、外周面の移
動速度が320mm/sec以上となるように回転駆動させら
れ、電荷注入阻止層の膜厚が3μm以上6μm以下とな
っている。この構成では、転写紙へのトナー像の転写後
に感光体501に残留した現像剤トナーをクリーニング
装置507で引き剥がす際に、剥離放電による表面保護
層の損傷によって、感光体の各層にかかる分圧の変化が
生じた場合でも、電荷注入阻止層の絶縁破壊による画像
欠陥が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体である感
光体の表面を帯電し、その帯電した面に可視光またはラ
イン走査レーザー光により画像情報の書込をして、さら
にトナー像化し、トナーを転写材に転写して画像を形成
する電子写真装置に関し、転写工程後の感光体の表面を
クリーニングするクリーニング手段を有する電子写真用
装置に関する。特に、本発明は、感光体としてa−Si
(アモルファスシリコン)ドラムを用いたプリンタ、複
写機、ファクシミリ等の電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、感光体ドラムの外周面の近傍
に、露光、現像、転写、およびクリーニング(残留トナ
ーの除去)、除電、および帯電の各プロセスを行うため
の手段を配置し、所定の電子写真プロセスにより画像形
成を行なう、いわゆるカールソンプロセスに基づく電子
写真装置が周知である。特に、そのような電子写真装置
において画像の転写後に感光体上に残留したトナーを除
去するクリーニング装置では、ウレタンゴム等からなる
帯状弾性体がクリーニングブレードとして多く使われて
いる。このようなクリーニングブレードは、感光体上に
残る現像剤トナー等を除去する効果に優れており、転写
速度が低速から高速の電子写真装置においても広く使用
されている。
【0003】一方、電子写真装置に用いられる感光体ド
ラムとしては、近年、耐久性の向上とフリーメインテナ
ンス化を図るために、アモルファスシリコン(a−S
i)を母体としたa−Si感光体ドラムが用いられてい
る。a−Si感光体ドラムは、OPC(有機光導電体:
organic photoconductor)や、その他の有機感光体ドラ
ムと比較して硬質であるため、上記のようなクリーニン
グブレードによるクリーニングに対しても、感光体表面
の磨耗が非常に少なく、高耐久性を示し、高速の電子写
真装置においては非常に有効である。
【0004】近年のデジタル方式の電子写真方法におい
ては、感光体を均一に帯電させた後、レーザーまたはL
ED(発光ダイオード:light-emitting diode)アレイ
等によって感光体への潜像の書き込みが行われ、その潜
像に対して現像剤が現像手段によって感光体上の潜像に
顕著化される。この場合、レーザー等で潜像を書き込ん
だ部分に現像剤を顕像化する反転現像方式と、潜像を書
き込まない部分に現像剤を顕像化する正現像方式の2種
類の方法がある。アナログ方式の電子写真方法において
は、原稿台にある原稿からの反射光によって感光体への
潜像の書き込みを行うため、正現像方式が用いられる。
デジタル方式においては、正現像方式と反転現像方式の
どちらも利用することが容易であるが、レーザーやLE
Dアレイの発光強度や寿命の観点から、レーザーやLE
Dアレイの発光時間をできるだけ少なくしたほうが有利
であり、反転現像方式を用いる場合が多い。
【0005】近年の電子写真装置における複写速度の高
速化により、デジタル方式の電子写真装置においても従
来までの複写速度は、用紙サイズがA4判のシートを横
にした場合に毎分30〜40枚であったものが、毎分6
0枚(A4横)以上のコピースピード(複写スピード)
を有するものまで現れている。このような場合におい
て、感光体の表面の移動速度すなわち面速度としては約
260[mm/sec]以上が必要となってくる。
【0006】電子写真装置に備えられるクリーニング手
段では、感光体に当接して設けられたクリーニングブレ
ードによって、感光体上に残留した現像剤を除去して感
光体の表面をクリーニングする方法が多く用いられてい
る。
【0007】反転現像方式を用いた場合、現像剤の極性
が正、感光体の極性が正、または現像剤の極性が負、感
光体の極性が負といったように、感光体の帯電極性と現
像剤の帯電極性が同極である。この同極性の感光体と現
像剤のプロセスにおいて、高速移動する感光体表面をク
リーニングブレードによって現像剤を除去(クリーニン
グ)する場合、現像剤が感光体から剥ぎ取られる際に現
像剤の極性と反対の電荷を感光体表面に受け渡す現象
(静電放電現象)が発生する。すなわち、感光体表面か
ら現像剤を引き剥がす際に、剥離放電現象が起こる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】通常、a−Si感光体
における印加電圧に対しての耐圧は、帯電極性方向には
高く、反極性方向に対しては低い。剥離放電が発生した
際に反対極性の放電が長期間継続的に発生すると、感光
体のその部分の表面層で、電荷を保持する能力(電荷保
持能力)が微細に破壊される。その結果、感光体の帯電
極性側で電荷保持能力の低下が発生する。このような剥
離放電は、現像剤を剥ぎ取るスピードが速いほど、すな
わち感光体表面の移動速度が速いほど、またクリーニン
グする現像剤が多いほどその発生頻度、および発生する
度合いが大きくなる。
【0009】また、表面層の電荷保持能力が低下するこ
とによって感光体と同極性の電圧が感光体に印加された
時に、感光体の各層にかかる分圧が変化する。すなわ
ち、このような状態においては、基体上に設けられた電
荷注入阻止層に印加された電圧がより多くかかることに
なる。そして、その印加電圧が、より大きくなること
で、電荷注入阻止層の絶縁破壊が生じ、その絶縁破壊が
画像上の欠陥となって現れる。そのような画像欠陥は、
反転現像系においては黒い斑点として現れる(以下、黒
ポチと表記する)。高電圧が印加される原因としては、
帯電器等からのリークによる場合もあるが、反転現像系
では、クリーニング装置において感光体と同極性のトナ
ーがマグネットローラーと感光体との摩擦によって帯電
されるために感光体への高電圧の印加が発生する。
【0010】上述したようにa−Si感光体ドラムは、
有機半導体ドラムと比較して硬質で耐久性が極めてよい
にも拘らず、上記のような問題が最近顕著化している。
【0011】本発明の目的は、かかる問題点を鑑み、a
−Si感光体ドラムを用いて反転現像方式により高速の
複写を行う電子写真装置において、a−Si感光体ドラ
ムの耐久性が高く、高画質の複写が可能な電子写真装置
を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、少なくとも表層が導電性を有する基体の
表面に積層されて、前記基体から一定の極性の電荷が注
入されることを阻止する電荷注入阻止層、該電荷注入阻
止層上に積層された、光導電性を有する光導電層、およ
び該光導電層上に積層された表面保護層を有する、アモ
ルファスシリコンを母体とした感光体と、前記感光体に
おける前記表面保護層側の表面の移動速度が320mm/s
ec以上となるように前記感光体を駆動する駆動手段と、
前記駆動手段により駆動される前記感光体を均一に帯電
させる帯電手段と、前記帯電手段により帯電した前記感
光体に対して露光を行うことにより前記感光体に露光潜
像を書き込む潜像形成手段と、前記潜像形成手段により
前記露光潜像が書き込まれた前記感光体を、反転現像方
式を用いて現像剤により現像する現像手段と、前記現像
手段により現像された前記感光体上の画像を被転写材に
転写する画像転写手段と、前記画像転写手段による前記
被転写材への画像の転写後に前記感光体上に残留した現
像剤を前記感光体から除去するように前記感光体に当接
するクリーニング手段とを有する電子写真装置におい
て、前記感光体の電荷注入阻止層の膜厚が3μm以上6
μm以下であることを特徴とする。
【0013】また、前記帯電手段が、前記現像手段によ
る現像時の前記感光体の表面における暗部の電位の絶対
値を、前記感光体における前記表面保護層側の表面の移
動速度の増大に応じて減少させるように前記感光体を帯
電させるものであることが好ましい。
【0014】さらに、前記感光体における前記表面保護
層側の表面の移動速度をPS[mm/sec]とし、前記現像
手段による現像時の前記感光体の表面における暗部の電
位をVd[V]とすると、前記速度PS[mm/sec]と前記
暗部の電位Vd[V]との関係が、Vd≧0の範囲におい
て、 Vd≦−0.35×PS+535 を満たしていることが好ましい。
【0015】上記の通りの発明では、基体上に積層され
た電荷注入阻止層、光導電層、および表面保護層を有す
る、アモルファスシリコンを母体とした感光体を、表面
保護層側の表面の移動速度が320mm/secとなるように
駆動し、その感光体を用いて反転現像方式により被転写
体に画像を転写する電子写真装置において、感光体の電
荷注入阻止層の膜厚が3μm以上6μm以下であること
により、感光体に当接して設けられたクリーニング手段
で、感光体上に残留した現像剤を引き剥がす際に、剥離
放電による感光体の表面保護層への損傷(ダメージ)に
よって、感光体の各層にかかる分圧の変化が生じた場合
でも、上記のように電荷注入阻止層の膜厚を適正化する
ことで電荷注入阻止層の絶縁破壊による画像欠陥を低減
させることができる。電荷注入阻止層の膜厚が3μmよ
りも薄くなると、電荷注入阻止層の絶縁破壊が生じ、反
転現像方式において被転写材の画像に黒い斑点が現れて
しまう。逆に、電荷注入阻止層の膜厚が6μmよりも厚
くなると、実質的な画像特性の向上よりも、感光体の作
製時間の延長による製造コストの増加が招かれてしま
う。したがって、電荷注入阻止層の膜厚が3μm以上6
μm以下であることにより、複写速度が高速な電子写真
装置のコストの増加が抑えられると共に感光体の耐久性
が向上し、コストの増加が抑えられた感光体によって、
画像欠陥のない鮮明な画像を長期間に渡って得ることが
可能である。さらに、電子写真装置の複写速度の高速化
に付随する問題点、具体的には電荷注入阻止層の絶縁破
壊等の問題点が解決され、複写速度の高速化が容易にな
る。
【0016】より具体的には、上記の電子写真装置で
は、感光体の表面が帯電手段により所定の表面電位Vd
[V]に均一に帯電した後、潜像形成手段により感光体
が露光されることにより、感光体の表面において光が照
射された所定の部分の電位、すなわち所定の明部の電位
が電位VL[V]まで下がり、その電位VL[V]の潜像電
位分布が感光体の表面に形成される。感光体の表面にお
いて露光工程で光が照射されなかった部分の電位、すな
わち暗部の電位は、電位VL[V]に保持されている。そ
して、現像手段において、感光体の露光が行われた部位
と現像手段との間に現像バイアスVdc[V]が印加され
る。これにより、感光体の表面において現像バイアスV
dc[V]よりも電位の低い部分にトナー(現像剤)が付
着され、感光体の潜像をトナーによって可視化する現像
処理が行われる。ここで、感光体の表面にトナーが付着
する量は現像バイアスVdc[V]の設定値によって制御
可能であるが、感光体の表面電位を変えずに現像バイア
スVdc[V]を変化させると、潜像の鮮鋭度等、画質が
影響を受けやすい。そこで、本発明の電子写真装置にお
いては、上述したように現像工程における感光体の暗部
の電位Vd[V]を感光体の表面の移動速度(面速度)P
S[mm/sec]の増大に応じて減少させるように、帯電手
段によって感光体の表面を帯電させる際にその表面電位
を設定し、これにより、現像工程で感光体に付着するト
ナー(現像剤)の量を制御する。特に、本発明のように
感光体の面速度PS[mm/sec]が320mm/sec以上であ
る場合においては、面速度PS[mm/sec]と、現像工程
における暗部の電位Vd[V]との関係が、Vd≧0の範
囲において、 Vd≦−0.35×PS+535 を満たしていることが好ましい。
【0017】さらに、前記感光体の表面保護層に直流電
圧を印加したときに前記感光体の絶縁性の破壊が開始す
る電圧値を絶縁破壊開始電圧Vpとすると、 2.6kV≦ Vp ≦4.0kV の関係を満たしていることが好ましい。
【0018】さらに、前記感光体の表面保護層の材質が
アモルファスカーボンであることが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0020】〔電子写真用光受容部材〕まず、本発明の
電子写真装置で用いる電子写真用光受容部材について図
1を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態の
電子写真装置において感光体ドラムとして用いられる光
受容部材の層構成を示す断面図であり、図1(a)およ
び図1(b)では、本実施形態の電子写真装置における
光受容部材の好適な層構成の例が模式的に示されてい
る。
【0021】(電子写真用光受容部材の層構成)図1
(a)に示す電子写真用の光受容部材21は、その光受
容部材用の導電性支持体1の上に、光を取り入れる光受
容層2が電子写真感光体として形成されてなるものであ
る。光受容層2は、アモルファスシリコンを母体して構
成されたものであり、例えば、導電性支持体1の表面に
形成された電荷注入阻止層5と、電荷注入阻止層5の表
面に形成された光導電層3と、光導電層3の表面に形成
された表面保護層4とから構成されている。光導電層3
は、水素原子(H)および/またはハロゲン原子(X)
を含有したアモルファスシリコン(以下では「a−Si
(H,X)」と表記する)を有し、光導電性を有してい
る。表面保護層4はアモルファスシリコン系またはアモ
ルファスカーボン系のものであり、電荷注入阻止層5は
アモルファスシリコン系のものである。
【0022】図1(b)に示す電子写真用の光受容部材
22は、光受容部材用の導電性支持体1の上に、アモル
ファスシリコンを母体した光受容層12が感光体として
形成されてなるものである。光受容部材22における光
受容層12は例えば、a−Si(H,X)を有する電荷
発生層6および電荷輸送層7で構成された光導電層3
と、アモルファスシリコン系またはアモルファスカーボ
ン系の表面保護層4と、アモルファスシリコン系の電荷
注入阻止層5とを有している。この光受容部材22にお
ける層構造としては、導電性支持体1の表面に、電荷注
入阻止層5、電荷輸送層7、電荷発生層6、および表面
保護層4がこの順番で積層されている。
【0023】(光受容部材の支持体)図1に示した光受
容部材21,22で使用される導電性支持体1として
は、例えばAl、Cr、Mo、Au、In、Nb、T
e、V、Ti、Pt、Pd、Fe等の金属、およびこれ
らの合金、例えばステンレス等が挙げられる。あるい
は、導電性支持体1の代わりに、電気絶縁性支持体の少
なくとも電荷注入阻止層5側の表面を導電処理したもの
を支持体として用いることができる。
【0024】(光導電層)本発明において、光受容部材
21,22の光導電層3,13はそれぞれ、本発明の目
的を効果的に達成するために電荷注入阻止層5上に形成
されている。上述したように光受容層2,12の少なく
とも一部を構成する光導電層3,13は、例えば真空堆
積膜形成方法によって作製され、その成膜行程では、所
望の特性が得られるように成膜パラメーターの数値条件
が適宜設定され、また、使用される原料ガス等が選択さ
れる。具体的には、例えばグロー放電法(低周波CVD
法、高周波CVD法またはマイクロ波CVD法等の交流
放電CVD法、あるいは直流放電CVD法等)、スパッ
タリング法、真空蒸着法、イオンプレーティング法、光
CVD法、熱CVD法等の数々の薄膜堆積法によって光
導電層3,13を形成することができる。これらの薄膜
堆積法は、製造条件、設備資本投資下の負荷の程度、製
造規模、作製される電子写真用光受容部材に所望される
特性等の要因によって適宜選択されて採用されるが、所
望の特性を有する電子写真用光受容部材を製造するに当
たってそれらの条件の制御が比較的容易であることか
ら、グロー放電法として、RF帯(13.56MHz)やVHF
帯としては50〜450MHzの電源周波数を用いた高周波グロ
ー放電法が光導電層3,13の形成に好適である。
【0025】グロー放電法によって光導電層3,13を
形成するには、例えば基本的にはシリコン原子(Si)
を供給し得るSi供給用の原料ガスと、水素原子(H)
を供給し得るH供給用の原料ガスおよび/またはハロゲ
ン原子(X)を供給し得るX供給用の原料ガスとをそれ
ぞれ、内部が減圧された反応容器内に所望のガス状態で
導入する。そして、その反応容器内にグロー放電を生起
させ、反応容器内であらかじめ所定の位置に設置されて
ある所定の導電性支持体1上に、a−Si(H,X)か
らなる層を形成すればよい。
【0026】また、光導電層3,13中に水素原子およ
び/またはハロゲン原子が含有されることは、それらの
層中でシリコン原子の未結合手を補償するためであり、
光導電層3,13の品質の向上、特に光導電性および電
荷保持特性を向上させるために必須不可欠である。水素
原子またはハロゲン原子の含有量、または水素原子とハ
ロゲン原子の含有量の和は、シリコン原子と水素原子お
よび/またはハロゲン原子の量の和に対して好ましくは
10〜30原子%、より好ましくは15〜25原子%と
される。
【0027】光導電層3,13を形成する際にSi供給
用ガスとして使用される物質としては、SiH4、Si2
6、Si38、Si410等、ガス状態にある、または
ガス化し得る水素化珪素(シラン類)が、有効に使用さ
れるものとして挙げられ、さらには層形成時の取り扱い
易さ、Siを供給する効率の良さ等の点でSiH4、S
26が好ましいものとして挙げられる。
【0028】そして、光導電層3,13の成膜時には、
形成される光導電層3,13中に水素原子を構造的に導
入し、水素原子を導入する割合の制御がいっそう容易に
なるように図り、H2および/またはHe、あるいは水
素原子を含む珪素化合物のガスを所望の量だけ混合した
雰囲気で、層を形成することが必要である。また、各ガ
スは単独種のみでなく、複数種を所定の混合比で混合し
て用いても差し支えないものである。
【0029】また、光導電層3,13を形成する際にハ
ロゲン原子供給用の原料ガスとして有効なものは、例え
ばハロゲンガス、ハロゲン化物、光導電層3,13内に
含有させるハロゲンを含んだハロゲン間化合物、ハロゲ
ンで置換されたシラン誘導体等、ガス状にある、または
ガス化し得るハロゲン化合物が好ましく挙げられる。さ
らに、シリコン原子とハロゲン原子とを構成要素とし
た、ガス状にある、またはガス化し得る、ハロゲン原子
を含む水素化珪素化合物も有効なものとして挙げること
ができる。好適に使用し得るハロゲン化合物としては、
具体的には弗素ガス(F2)、BrF、ClF、Cl
3、BrF3、BrF5、IF3、IF7等のハロゲン間
化合物を挙げることができる。ハロゲン原子を含む珪素
化合物、いわゆるハロゲン原子で置換されたシラン誘導
体としては、具体的には例えばSiF4、Si26等の
弗化珪素が好ましいものとして挙げることができる。
【0030】光導電層3,13中に含有される水素原子
および/またはハロゲン原子の量を制御するには、例え
ば導電性支持体1の温度、水素原子および/またはハロ
ゲン原子を含有させるために使用される原料物質を反応
容器内へ導入する量、放電電力等を制御すればよい。
【0031】光導電層3,13には、その伝導性を制御
する原子を必要に応じて含有させることが好ましい。伝
導性を制御する原子は、光導電層3,13中に万遍なく
均一に分布した状態で含有されていてもよいし、あるい
はその原子が層の厚さ方向には不均一な分布状態で含有
している部分が光導電層3,13内にあってもよい。こ
のような、光導電層3,13の伝導性を制御する原子と
しては、半導体分野におけるいわゆる不純物を挙げるこ
とができ、元素の周期律表においては、p型伝導特性を
与える第IIIb族に属する原子(以後「第IIIb族原子」
と略記する)、またはn型伝導特性を与える第Vb族に
属する原子(以後「第Vb族原子」と略記する)を用い
ることができる。第IIIb族原子としては、具体的に
は、硼素(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(G
a)、インジウム(In)、タリウム(Tl)等があ
り、特にB、Al、Gaが好適である。第Vb族原子と
しては、具体的には燐(P)、砒素(As)、アンチモ
ン(Sb)、ビスマス(Bi)等があり、特にP、As
が好適である。
【0032】光導電層3,13に含有されてその層の伝
導性を制御する原子の含有量としては、好ましくは1×
10-2〜1×103原子ppm、より好ましくは5×1
-2〜5×102原子ppm、さらに好ましくは1×1
-1〜1×10-2原子ppmとされるのが望ましい。
【0033】光導電層3,13の伝導性を制御する原
子、例えば第IIIb族原子あるいは第Vb族原子を光導
電層3,13内に構造的に導入するには、その層を形成
する際に第IIIb族原子を反応容器内に導入するために
用いられる原料物質、あるいは第Vb族原子を反応容器
内に導入するために用いられる原料物質をガス状態で、
光導電層3,13を形成するための他のガスとともに反
応容器内に導入すればよい。第IIIb族原子導入用の原
料物質あるいは第Vb族原子導入用の原料物質として
は、常温常圧でガス状にある、または、少なくとも層形
成条件の下で容易にガス化し得るものを採用することが
望ましい。
【0034】正帯電用の光導電層においては、そのよう
な第IIIb族原子導入用の原料物質として、具体的には
硼素原子導入用としては、B26、B410、B59
5 11、B610等の水素化硼素、あるいはBF3、B
Cl3、BBr3等のハロゲン化硼素等が挙げられる。こ
の他、GaCl3、Ga(CH33等も挙げることがで
きる。それらの中でもB26は、取扱いの面からも好ま
しい原料物質の一つである。
【0035】また、これら、光導電層3,13の伝導性
を制御する原子導入用の原料物質を、必要に応じてH2
および/またはHeにより希釈して使用してもよい。
【0036】本実施形態における光導電層3,13の層
厚は、得ようとする特性、要求される特性に応じて適宜
決められ、通常は10〜50μmであり、特に好ましく
は20〜40μmとする。
【0037】本発明の目的を達成し、所望の膜特性を有
する光導電層3を形成するためには、Si供給用のガス
と希釈ガスとの混合比、反応容器内のガス圧、放電電
力、ならびに導電性支持体1の温度を適宜設定すること
が必要である。希釈ガスとして使用するH2および/ま
たはHeの流量は、層の設計にしたがって最適な範囲が
適宜選択されるが、H2および/またはHeの流量をS
i供給用ガスに対して、好ましくは3〜20倍の範囲内
に制御することが望ましい。また、その範囲内の値で一
定になるように制御することが好ましい。
【0038】反応容器内のガス圧も同様に、層の設計に
したがって最適な範囲が適宜選択され、通常の場合、10
E-2Pa〜1.0E3Paであり、特に好ましくは1.0E-1Pa〜1.0E
2Paとする。放電電力もまた同様に、層の設計にしたが
って最適な範囲が適宜選択されるが、Si供給用のガス
の流量に対する放電電力の比を、好ましくは1〜8の範
囲に設定する。
【0039】さらに、導電性支持体1の温度は、層の設
計にしたがって最適な範囲が適宜選択されるが、好まし
くは200〜350℃とする。
【0040】本実施形態においては、光導電層3,13
を形成する際の導電性支持体1の温度、ガス圧の望まし
い数値範囲として、上述した範囲が挙げられるが、これ
らの条件は通常では独立的に別々に決められるものでは
なく、所望の特性を有する光受容部材を形成すべく、相
互的かつ有機的な関連性に基づいて最適値を決めること
が望ましい。
【0041】(表面保護層)本発明の電子写真装置で用
いられる光受容部材においては、上述のようにして導電
性支持体1上に形成された光導電層3,13の上に、ア
モルファスシリコン系またはアモルファスカーボン系の
表面保護層4をさらに形成することが好ましい。この表
面保護層4は、導電性支持体1側とは反対側に自由表面
10を有し、主に耐湿性、連続した繰り返し使用に対す
る特性、電気的な耐圧性、使用環境特性、耐久性におい
て本発明の目的を達成するために設けられる。
【0042】表面保護層4の材質としては、アモルファ
スシリコン系またはアモルファスカーボン系の材料であ
ればいずれのものを用いてもよいが、例えば、水素原子
(H)および/またはハロゲン原子(X)を含有し、さ
らに炭素原子を含有するアモルファスシリコン(以下で
は「a−SiC(H,X)」と表記する)、水素原子
(H)および/またはハロゲン原子(X)を含有し、さ
らに酸素原子を含有するアモルファスシリコン(「a−
SiO(H,X)」とも表記される)、水素原子(H)
および/またはハロゲン原子(X)を含有し、さらに窒
素原子を含有するアモルファスシリコン(「a−SiN
(H,X)」とも表記される)、水素原子(H)および
/またはハロゲン原子(X)を含有し、さらに炭素原
子、酸素原子、窒素原子のうち少なくとも一つを含有す
るアモルファスシリコン(「a−SiCON(H,
X)」とも表記される)等が好適に用いられる。
【0043】本発明において、その目的を効果的に達成
するために、表面保護層4は真空堆積膜形成方法によっ
て、所望の特性が得られるように成膜パラメーターの数
値条件が適宜設定されて作製される。具体的には、例え
ばグロー放電法(低周波CVD法、高周波CVD法また
はマイクロ波CVD法等の交流放電CVD法、あるいは
直流放電CVD法等)、スパッタリング法、真空蒸着
法、イオンプレーティング法、光CVD法、熱CVD法
等の数々の薄膜堆積法によって表面保護層4を形成する
ことができる。これらの薄膜堆積法は、製造条件、設備
資本投資下の負荷の程度、製造規模、作成される電子写
真用光受容部材に所望される特性等の要因によって適宜
選択されて採用されるが、表面保護層4の形成方法は、
光受容部材の生産性から光導電層3,13と同等の堆積
法によることが好ましい。
【0044】例えば、a−SiC(H,X)よりなる表
面保護層4をグロー放電法によって形成するには、基本
的には、シリコン原子(Si)を供給し得るSi供給用
の原料ガスと、炭素原子(C)を供給し得るC供給用の
原料ガスと、水素原子(H)を供給し得るH供給用の原
料ガスおよび/またはハロゲン原子(X)を供給し得る
X供給用の原料ガスとを、内部が減圧された反応容器内
に所望のガス状態で導入する。そして、光導電層3が形
成された導電性支持体1を反応容器内の所定の位置に予
め設置した状態でその反応容器内にグロー放電を生起さ
せ、反応容器内にある導電性支持体1上の光導電層3の
表面にa−SiC(H,X)層を形成すればよい。
【0045】表面保護層4を形成する際にシリコン(S
i)供給用ガスとして使用される物質としては、SiH
4、Si26、Si38、Si410等、ガス状態にあ
る、またはガス化し得る水素化珪素(シラン類)が有効
に使用されるものとして挙げられ、さらに層形成時の取
り扱い易さ、Siを供給する効率の良さ等の点でSiH
4、Si26が好ましいものとして挙げられる。また、
これらのSi供給用の原料ガスを、必要に応じてH2
He、Ar、Ne等のガスにより希釈して使用してもよ
い。炭素供給用ガスまたはアモルファスカーボン系の供
給ガスとなり得る物質としては、CH4、C22、C2
6、C38、C410等、ガス状態にある、またはガス化
し得る炭化水素が有効に使用されるものとして挙げら
れ、さらに層形成時の取り扱い易さ、Cを供給する効率
の良さ等の点でCH4、C22、C2 6が好ましいもの
として挙げられる。また、これらのC供給用の原料ガス
を、必要に応じてH2、He、Ar、Ne等のガスによ
り希釈して使用してもよい。
【0046】表面保護層4の層厚は、好ましくは0.0
1〜3μmであり、より好ましくは0.1〜1μmとさ
れる。表面保護層4の層厚が0.01μmより薄いと、
光受容部材の使用中に摩擦等の原因により表面保護層4
が失われてしまい易く、3μmを越えると残留電位の増
加等、電子写真特性の低下がみられる場合がある。
【0047】表面保護層4は、その要求される特性が所
望の通りに与えられるように注意深く形成される。すな
わち、Si、C、NおよびOからなる群から選択された
少なくとも一つの元素と、Hおよび/またはXを構成要
素とする物質は、その形成条件によって構造的には多結
晶や微結晶のような結晶性からアモルファスまでの形態
(総称して非単結晶)を取り、電気物性的には導電性か
ら半導体性、絶縁性までの間の性質を、また、光導電的
性質から非光導電的性質までの間の性質を各々示すの
で、本実施形態においては、目的に応じた所望の特性を
有する化合物が形成されるように、その所望の特性に応
じて、表面保護層4の形成条件の選択が厳密になされ
る。
【0048】(電荷注入阻止層)本発明の電子写真装置
で用いられる光受容部材においては、導電性支持体1と
光導電層3,13との間に、導電性支持体1側からの電
荷の注入を阻止する働きのある電荷注入阻止層5が設け
られている。すなわち、電荷注入阻止層5は、光受容層
2,12が一定の極性の帯電処理をその自由表面10に
受けた際、導電性支持体1側より光導電層3,13側に
電荷が注入されるのを阻止する機能を有し、逆の極性の
帯電処理を受けた際にはそのような機能は発揮されない
という、いわゆる極性依存性を有している。そのような
機能を電荷注入阻止層5に付与するために、電荷注入阻
止層5には、伝導性を制御する原子を光導電層3,13
に比べて比較的多く含有させる。
【0049】電荷注入阻止層5に含有されてその伝導性
を制御する原子としては、半導体分野におけるいわゆる
不純物を挙げることができ、上述したように元素の周期
律表においては、p型伝導特性を与える第IIIb族原
子、またはn型伝導特性を与える第Vb族原子を用いる
ことができる。正帯電用の電荷注入阻止層5に含有する
第IIIb族原子としては、具体的には、B(硼素)、A
l(アルミニウム)、Ga(ガリウム)、In(インジ
ウム)、Ta(タリウム)等があり、特にB、Al、G
aが好適である。
【0050】電荷注入阻止層5中に含有されてその伝導
性を制御する原子の含有量は、本発明の目的が効果的に
達成できるように所望の値に適宜決定されるが、好まし
くは10〜1×104原子ppmであり、より好適には
50〜5×103原子ppm、最適には1×102〜1×
103原子ppmとされる。
【0051】さらに、電荷注入阻止層5には、炭素原
子、窒素原子および酸素原子のうち少なくとも一種を含
有させることによって、電荷注入阻止層5に直接接触し
て設けられる他の層との密着性の向上をよりいっそう図
ることができる。電荷注入阻止層5に含有される炭素原
子、窒素原子または酸素原子は層中に万遍なく均一に分
布されてもよいし、あるいは原子が層の厚さ方向には万
遍なく含有されてはいるが、不均一に分布した状態で含
有されている部分が電荷注入阻止層5にあってもよい。
しかしながらいずれの場合でも、導電性支持体1の表面
と平行な方向においてはその原子が均一な分布で電荷注
入阻止層5内に万遍なく含有されていることが、導電性
支持体1の表面内の方向において特性の均一化を図る点
からも必要である。
【0052】電荷注入阻止層5の全ての領域に含有され
る炭素原子および/または窒素原子および/または酸素
原子の含有量は、本発明の目的が効果的に達成されるよ
うに適宜決定されるが、それの原子のうち含有される原
子が一種である場合にはその一種の原子の含有量とし
て、あるいは二種以上である場合には含有された原子の
総和として、好ましくは1×10-3〜50原子%であ
り、より好適には5×10 -3〜30原子%、最適には1
×10-2〜10原子%とされる。また、電荷注入阻止層
5に含有される水素原子および/またはハロゲン原子
は、層内に存在する未結合手を補償し、膜質の向上に対
して効果を奏する。電荷注入阻止層5中の水素原子また
はハロゲン原子の含有量、あるいは水素原子とハロゲン
原子の含有量の和は、好適には1〜50原子%であり、
より好適には5〜40原子%、最適には10〜30原子
%とする。
【0053】電荷注入阻止層5の層厚(膜厚)は3〜6
μmとすることが望ましい。電荷注入阻止層5の層厚が
3μmより薄くなると、前述の理由によりその阻止層の
絶縁破壊が生じ、電子写真装置の反転現像系においては
画像上に黒い斑点として現れる(以下、黒ポチと表記す
る)欠陥となってしまう。逆に、電荷注入阻止層5の層
厚を6μmより厚くしても、実質的な画像特性の向上よ
りも、光受容部材の作製時間の延長による製造コストの
増加を招くことから、電荷注入阻止層5の膜厚は6μm
以下であることが望ましい。
【0054】電荷注入阻止層5を形成する際には、前述
のように光導電層を形成する方法と同様の真空堆積法が
採用される。本発明の目的を達成し得るような特性を有
する電荷注入阻止層5を形成するためには、Si供給用
のガスと希釈ガスとの混合比、反応容器内のガス圧、放
電電力、および支持体の温度を適宜設定することが必要
である。希釈ガスであるH2および/またはHeの流量
は、層の設計にしたがって最適な範囲が適宜選択される
が、H2および/またはHeをSi供給用ガスに対し
て、通常の場合では0.5〜20倍、好ましくは1〜1
5倍、最適には1.5〜10倍の範囲に制御することが
望ましい。
【0055】反応容器内のガス圧も同様に層の設計にし
たがって最適な範囲が適宜選択されるが、通常の場合、
好ましくは1.33×10-2Pa〜1330Paであり、より好ましく
は6.7×10-2Pa〜670Pa、最適には1.33×10-1Pa〜133Pa
とする。放電電力もまた同様に層の設計にしたがって最
適な範囲が適宜選択されるが、Si供給用のガスの流量
に対する放電電力を、通常の場合0.1〜7倍、好まし
くは0.5〜6倍、最適には0.7〜5倍の範囲に設定
することが望ましい。さらに、導電性支持体1の温度
は、層の設計にしたがって最適な範囲が適宜選択される
が、通常の場合、好ましくは200〜350℃であり、
より好ましくは220〜330℃、最適には240〜3
10℃とする。
【0056】本実施形態においては、電荷注入阻止層5
を形成するための希釈ガスの混合比、ガス圧、放電電
力、導電性支持体1の温度の望ましい数値範囲として、
上述した範囲が挙げられるが、これらの条件は通常では
独立的に別々に決められるものではなく、所望の特性を
有する電荷注入阻止層5を形成すべく、相互的且つ有機
的な関連性に基づいて最適値を決めることが望ましい。
【0057】(成膜装置) <高周波プラズマCVD>次に、図1に示した光受容部
材21,22の光受容層2,12を形成するための装
置、およびそれらの層の形成方法について図2を参照し
て詳述する。図2は、RF帯の周波数を用いた高周波プ
ラズマCVD法(以後「RF−PCVD法」と略記す
る)によって電子写真用の光受容部材を製造する装置の
好適な一例を模式的に示す構成図である。
【0058】図2に示す製造装置は、大別すると、堆積
装置2100と、堆積装置2100への原料ガスの供給
装置2200と、堆積装置2100に備えられた反応容
器2111内を減圧するための排気装置(不図示)とか
ら構成されている。堆積装置2100の反応容器211
1内には円筒状支持体2112、加熱用ヒーター211
3、および原料ガス導入管2114が設置され、反応容
器2111には高周波マッチングボックス2115が接
続されている。原料ガス供給装置2200は、Si
4、GeH4、H2、CH4、B26、PH3等の原料ガ
スを貯蔵したガスボンベ2221〜2226、ボンベバ
ルブ2231〜2236,2241〜2246,225
1〜2256、マスフローコントローラー2211〜2
216、および圧力調整器2261〜2266から構成
されている。各原料ガスのボンベ2221〜2226
は、補助バルブ2260および原料ガス配管2116を
介して反応容器2111内の原料ガス導入管2114と
接続されている。
【0059】反応容器2111の底部には、配管部材を
介してメインバルブ2118が接続されており、そのメ
インバルブ2118に、反応容器2111内の気体を排
気する排気装置が配管部材を介して接続されている。メ
インバルブ2118とメインバルブ2118との間の配
管部材には、反応容器2111内の圧力を測定する真空
計2119、および反応容器2111内に気体を導入す
るためのリークバルブ2117が接続されている。
【0060】この装置を用いた堆積膜の形成は、例えば
以下のように行うことができる。まず、反応容器211
1内に円筒状支持体2112を設置し、排気装置により
メインバルブ2118および配管部材を介して反応容器
2111内を排気する。続いて、加熱用ヒーター211
3により円筒状支持体2112の温度を例えば200℃
〜350℃の所定の温度に制御する。堆積膜形成用の原
料ガスを反応容器2111に流入させるためには、ガス
ボンベのバルブ2231〜2237、およびリークバル
ブ2117が閉じられていることを確認し、また、流入
バルブ2241〜2246、流出バルブ2251〜22
56、および補助バルブ2260が開かれていることを
確認して、まず、メインバルブ2118を開いて反応容
器2111および原料ガス配管2116内を排気装置に
より排気する。次に、真空計2119の読みが約6.7×1
0-4Paになった時点で補助バルブ2260および流出バ
ルブ2251〜2256を閉じる。
【0061】その後、バルブ2231〜2236を開い
てガスボンベ2221〜2226より各ガスを導入し、
圧力調整器2261〜2266により各ガス圧を2kg
f/cm2(19.6N/cm2)に調整する。次に、流
入バルブ2241〜2246を徐々に開けて、各ガスを
マスフローコントローラー2211〜2216内に導入
する。
【0062】以上のようにして成膜の準備が完了した
後、以下の手順で各層の形成を行う。まず、円筒状支持
体2112の温度が所定の温度になったところで、流出
バルブ2251〜2256のうち必要なものおよび補助
バルブ2260を徐々に開き、ガスボンベ2221〜2
226からの所定のガスを、原料ガス導入管2114を
介して反応容器2111内に導入する。次に、マスフロ
ーコントローラー2211〜2216によって各原料ガ
スが所定の流量になるように調整する。その際、反応容
器2111内の圧力が約133Pa以下の所定の圧力になる
ように真空計2119を見ながらメインバルブ2118
の開口を調整する。反応容器2111の内圧が安定した
ところで、周波数13.56MHzのRF電源(不図示)を所望
の電力に設定して、高周波マッチングボックス2115
を通じてRF電力をRF電源から反応容器2111内に
導入し、反応容器2111内にグロー放電を生起させ
る。この放電エネルギーによって、反応容器2111内
に導入された原料ガスが分解され、円筒状支持体211
2上に所定のシリコンを主成分とする堆積膜が形成され
る。所望の膜厚の堆積膜が円筒状支持体2112上に形
成された後、RF電力の供給を止め、流出バルブ225
1〜2256を閉じて反応容器2111内へのガスの流
入を止め、堆積膜の形成を終える。同様の操作を複数回
繰り返すことによって、所望の多層構造の光受容層が円
筒状支持体2112上に形成される。
【0063】それぞれの層を形成する際には、必要なガ
ス以外の流出バルブはすべて閉じられており、また、そ
れぞれのガスが反応容器2111内、流出バルブ225
1〜2256から反応容器2111に至る配管内に残留
することを避けるために、流出バルブ2251〜225
6を閉じ、補助バルブ2260を開き、さらにメインバ
ルブ2118を全開にして系内を高真空に一旦排気する
操作を必要に応じて行う。また、膜形成の均一化を図る
ために、層の形成を行なっている間は、円筒状支持体2
112を駆動装置(不図示)によって所定の速度で回転
させることも有効である。さらに、上述のガス種および
バルブの操作は各々の層の作製条件にしたがって変更が
加えられる。
【0064】<VHF−プラズマCVD>次に、VHF
帯の周波数を用いた高周波プラズマCVD法(以後「V
HF−PCVD法」と略記する)によって電子写真用の
光受容部材を製造する方法について図3を参照して説明
する。図3は、VHF−PCVD法によって電子写真用
の光受容部材を製造する装置の好適な一例について説明
するための構成図である。
【0065】VHF−PCVD装置としては、図2に示
した製造装置においてRF−PCVD法による堆積装置
2100を、図3に示す堆積装置3100に代えて原料
ガス供給装置2200と接続することにより、VHF−
PCVD法による電子写真用光受容部材の製造装置を構
成することができる。
【0066】この製造装置は、大別すると、反応容器3
111を有する堆積装置3100と、原料ガスの供給装
置2200と、反応容器3111内を減圧するための排
気装置(不図示)とから構成されている。反応容器31
11内には円筒状支持体3112、加熱用ヒーター31
13、原料ガス導入管(不図示)、および電極3115
が設置され、電極3115には高周波マッチングボック
ス3116が接続されている。また、反応容器3111
には、それに設けられた排気管3121を介して前記排
気装置(例えば拡散ポンプ)が接続され、その排気装置
によって反応容器3111内が排気管3121を通じて
減圧される。
【0067】図2に示した原料ガス供給装置2200の
各原料ガスのボンベ2221〜2226は、補助バルブ
2260を介して反応容器3111内の原料ガス導入管
に接続されている。また、円筒状支持体3112によっ
て取り囲まれた空間が放電空間3130となっている。
反応容器3111の下部には、その容器の外側に位置す
る駆動装置3120が取り付けられている。各駆動装置
3120は、その容器内の円筒状支持体3112を回転
させるためのものであり、モーター3210aと、その
回転軸に取り付けられたギア3120bと、円筒状支持
体3112を回転させるための回転軸に取り付けられて
ギア3120bと噛み合うギア3120cとから構成さ
れている。
【0068】VHF−PCVD法によるこの製造装置で
の堆積膜の形成は、以下のように行なうことができる。
まず、反応容器3111内に円筒状支持体3112を設
置し、駆動装置3120の駆動によって円筒状支持体3
112を回転させ、前記排気装置により反応容器311
1内を排気管3121を介して排気し、反応容器311
1内の圧力を例えば約6.7×10-4Pa以下に調整する。続
いて、円筒状支持体3112を加熱用ヒーター3113
によって例えば200℃〜350℃の所定の温度に加熱
してその温度を保持する。
【0069】堆積膜形成用の原料ガスを反応容器311
1に流入させるには、ガスボンベのバルブ2231〜2
236、および反応容器3111に取り付けられたリー
クバルブ(不図示)が閉じられていることを確認し、ま
た、流入バルブ2241〜2246、流出バルブ225
1〜2256、および補助バルブ2260が開かれてい
ることを確認して、まず、排気管3121と排気装置の
間に取り付けられたメインバルブ(不図示)を開いて反
応容器3111およびガス配管内を排気する。次に、反
応容器3111内の圧力を測定する真空計(不図示)の
読みが約6.7×10-4Paになった時点で補助バルブ226
0、流出バルブ2251〜2256を閉じる。
【0070】その後、バルブ2231〜2236を開い
てガスボンベ2221〜2226より各ガスを導入し、
圧力調整器2261〜2266により各ガス圧を2kg
f/cm2(19.6N/cm2)に調整する。次に、流
入バルブ2241〜2246を徐々に開けて、各ガスを
マスフローコントローラー2211〜2216内に導入
する。
【0071】以上のようにして成膜の準備が完了した
後、以下のようにして円筒状支持体3112上に各層の
形成を行う。まず、円筒状支持体3112の温度が所定
の温度になったところで、流出バルブ2251〜225
6のうち必要なものおよび補助バルブ2260を徐々に
開き、ガスボンベ2221〜2226から所定のガス
を、原料ガス導入管を介して反応容器3111内の放電
空間3130に導入する。次に、マスフローコントロー
ラー2211〜2216によって各原料ガスが所定の流
量になるように調整する。その際、放電空間3130内
の圧力が約133Pa以下の所定の圧力になるように真空計
(不図示)を見ながらメインバルブ(不図示)の開口を
調整する。
【0072】反応容器3111の圧力が安定したところ
で、例えば周波数105MHzのVHF電源(不図示)を所望
の電力に設定して、マッチングボックス3116を通じ
てVHF電力をVHF電源から放電空間3130に導入
し、放電空間3130にグロー放電を生起させる。この
ようにして、円筒状支持体3112により取り囲まれた
放電空間3130において、導入された原料ガスは放電
エネルギーにより励起されて解離し、円筒状支持体31
12上に所定の堆積膜が形成される。この時、層形成の
均一化を図るために、駆動装置3120によって円筒状
支持体3112を所望の回転速度で回転させる。所望の
膜厚の堆積膜が円筒状支持体3112上に形成された
後、VHF電力の供給を止め、流出バルブ2251〜2
256を閉じて反応容器3111内へのガスの流入を止
め、堆積膜の形成を終える。同様の操作を複数回繰り返
すことによって、所望の多層構造の光受容層が円筒状支
持体3112上に形成される。
【0073】それぞれの層を形成する際には、必要なガ
ス以外の流出バルブはすべて閉じられており、また、そ
れぞれのガスが反応容器3111内、流出バルブ225
1〜2256から反応容器3111に至る配管内に残留
することを避けるために、流出バルブ2251〜225
6を閉じ、補助バルブ2260を開き、さらにメインバ
ルブ(不図示)を全開にして系内を高真空に一旦排気す
る操作を必要に応じて行う。上述のガス種およびバルブ
操作は各々の層の作製条件にしたがって変更が加えられ
る。
【0074】円筒状支持体3112を加熱する手段は、
その支持体を真空内で加熱することができるような真空
仕様である発熱体であればよく、例えばシース状ヒータ
ーの巻き付けヒーター、板状ヒーター、セラミックヒー
ター等の電気抵抗発熱体、ハロゲンランプ、赤外線ラン
プ等の熱放射ランプ発熱体、液体、気体等を温媒(加熱
媒体)とした熱交換手段による発熱体等が挙げられる。
加熱手段の表面の材質としては、ステンレス、ニッケ
ル、アルミニウム、銅等の金属類、セラミックス、耐熱
性高分子樹脂等を使用することができる。それ以外に
も、反応容器3111以外の個所に加熱専用の容器を設
け、その加熱容器内で円筒状支持体3112を加熱した
後、反応容器3111内へと真空中で円筒状支持体31
12を搬送する等の方法を用いることができる。
【0075】〔電子写真装置〕次に、本発明の電子写真
装置である複写機の画像形成プロセスの一例について図
4を参照して説明する。図4は、本発明に関わる複写機
の構成の一例を模式的に示す概略図である。
【0076】図4に示される複写機では、矢印X方向に
回転する電子写真用の円筒状感光体501の周辺に、耐
電手段としての主帯電器502、現像手段としての現像
器504、転写紙供給系505、画像転写手段としての
転写帯電器506a、分離帯電器506b、搬送系50
8、クリーニング手段としてのクリーニング装置50
7、および前露光光源509等が、感光体501の円周
方向に沿って配設されている。感光体501における主
帯電器502と現像器504の間の部分が静電潜像形成
部位503となり、静電潜像形成部位503の近傍に潜
像形成手段としての画像露光付与手段(不図示)が配置
されている。感光体501の温度を、その内側に設けら
れた面状の内面ヒーター(不図示)によって必要に応じ
て制御してもよい。クリーニング装置507には、感光
体501の表面に当接して設けられたクリーニングブレ
ード510およびクリーニングローラー(またはブラ
シ)511等が備えられている。現像器504は、静電
潜像形成部位503で画像露光付与手段により光が照射
された感光体501において、その光照射で表面の電位
が低下した部分に現像剤トナーを付着させて現像する反
転現像方式のものである。
【0077】感光体501は、円筒状の導電性基体の外
周面に形成されたものであり、上述したように少なくと
も電荷注入阻止層、光受容層、および表面保護層からな
る層構成を有している。この円筒状の感光体501は、
その中心線を回転軸として、モーター等の不図示の駆動
手段によって回転駆動させられる。その駆動手段によっ
て感光体501の外周面、すなわち表面保護層側の表面
が移動速度(面速度)320mm/sec以上で移動するよう
に感光体501が回転できる構成となっている。この感
光体501の電荷注入阻止層の膜厚は、上述したように
3μm以上6μm以下となっている。
【0078】このような複写機では、感光体501が、
その外側表面が主帯電器502によって均一に帯電さ
れ、静電潜像形成部位503近傍の画像露光付与手段に
より静電潜像が感光体501に形成される。この静電潜
像は、現像器504による感光体501の現像工程にお
いて、現像剤(トナー)が塗布された現像器504の現
像スリーブによってトナー像として感光体501で顕像
画化される。
【0079】一方、シート状の被転写材が感光体501
に向けて転写紙供給系505により供給されており、供
給された被転写材は、現像器504によって現像された
感光体501上のトナー画像をその転写材に転写するた
めに転写帯電器506aによって帯電させられる。転写
紙供給系505を通って感光体501へと供給されると
共に転写帯電器506aによって帯電した被転写材に、
感光体501上のトナー画像が転写される。トナー画像
が転写された被転写材は、分離帯電器506bまたは爪
等の分離手段により、あるいはそれらの併用により感光
体501から分離され、搬送系508を経由して定着器
(不図示)の定着ローラー(不図示)によって被転写材
の表面のトナー像が被転写材に定着した後、複写機(画
像形成装置)の外へ排出される。
【0080】このようにトナー像を被転写材に転写した
後の感光体501の表面は、その表面に残留したトナー
や紙粉等の付着物がクリーニング装置507内のクリー
ニングブレード510およびクリーニングローラー(ま
たはブラシ)511等により除去され、感光体501が
次の画像形成に供される。そして、感光体501は、前
露光光源509によって最後に一様に露光されることで
静電潜像がイレース(消去)され、次の画像形成が行わ
れる。
【0081】上述した複写機では、アモルファスシリコ
ンを母体とした感光体501を、表面保護層側の表面の
移動速度が320mm/secとなるように回転駆動し、その
感光体501を用いた反転現像方式により被転写体に画
像が転写される。このような複写機では、感光体501
の電荷注入阻止層の膜厚が3μm以上6μm以下である
ことにより、感光体501に当接して設けられたクリー
ニング装置507で、感光体501に残留した現像剤を
引き剥がす際に、剥離放電による感光体501の表面保
護層への損傷(ダメージ)によって、感光体501の各
層にかかる分圧の変化が生じた場合でも、上記のように
電荷注入阻止層の膜厚を適正化することで電荷注入阻止
層の絶縁破壊による画像欠陥を低減させることができ
る。上述したように電荷注入阻止層の膜厚が3μmより
も薄くなると、電荷注入阻止層の絶縁破壊が生じ、反転
現像方式において被転写材の画像に黒い斑点が現れてし
まう。逆に、電荷注入阻止層の膜厚が6μmよりも厚く
なると、実質的な画像特性の向上よりも、感光体の作製
時間の延長による製造コストの増加が招かれてしまう。
したがって、電荷注入阻止層の膜厚が3μm以上6μm
以下であることにより、複写速度が高速な電子写真装置
のコストの増加が抑えられると共に感光体の耐久性が向
上し、コストの増加が抑えられた感光体によって、画像
欠陥のない鮮明な画像を長期間に渡って得ることが可能
である。さらに、電子写真装置の複写速度の高速化に付
随する問題点、具体的には電荷注入阻止層の絶縁破壊等
の問題点が解決され、複写速度の高速化が容易になる。
【0082】図5は、反転現像方式を用いた電子写真装
置における現像工程での感光体の電位レベルと、感光体
と現像器の間に加えられる現像バイアスレベルとの関係
を示す模式図である。
【0083】図5において、感光体501の表面が主帯
電器502により所定の表面電位Vd[V]に均一に帯電
した後、静電潜像形成部位503において感光体501
に対して画像露光付与手段により露光が行われることに
より、感光体501の表面において光が照射された所定
の部分の電位、すなわち所定の明部の電位が電位VL
[V]まで下がり、その電位VL[V]の潜像電位分布が
感光体501の表面に形成される。感光体501の表面
において露光工程で光が照射された部分が明部であり、
露光工程で光が照射されなかった部分が暗部である。感
光体501の表面において露光工程で光が照射されなか
った部分の電位、すなわち暗部の電位は、電位VL[V]
に保持されている。
【0084】そして、感光体501においてそのような
潜像電位分布が形成された部位が現像器504の近傍に
達すると、電位Vd[V]とVL[V]との間の現像バイア
スVdc[V]が感光体501と現像器504との間に印
加される。これにより、感光体501の表面において現
像バイアスVdc[V]よりも電位の低い部分にトナー
(現像剤)が付着され、感光体501の潜像をトナーに
よって可視化する現像処理が行われる。ここで、感光体
501の表面にトナーが付着する量は現像バイアスVdc
[V]の設定値によって制御可能であるが、感光体50
1の表面電位を変えずに現像バイアスVdc[V]を変化
させると、潜像の鮮鋭度等、画質が影響を受けやすい。
【0085】そこで、本発明の電子写真装置において
は、現像工程における感光体501の暗部の電位Vd
[V]を感光体501の表面の移動速度(面速度)PS
[mm/sec]の増大に応じて減少させるように、主帯電器
502によって感光体501の表面を帯電させる際にそ
の表面電位を設定し、これにより、現像工程で感光体5
01に付着するトナー(現像剤)の量を制御する。特
に、後述する実験例から分かるように、感光体501の
面速度PS[mm/sec]が320mm/sec以上である場合に
おいては、面速度PS[mm/sec]と、現像工程における
暗部の電位Vd[V]との関係が、Vd≧0の範囲におい
て、 Vd≦−0.35×PS+535 を満たしていることが好ましい。
【0086】また、後述する実験例から分かるように、
感光体501の表面保護層に直流電圧を印加したときに
感光体501の絶縁性の破壊が開始する電圧値を絶縁破
壊開始電圧Vpとすると、 2.6kV≦ Vp ≦4.0kV の関係を満たしていることが好ましい。ここで、感光体
501の絶縁破壊開始電圧Vpとは、感光体501の電
荷注入阻止層、光導電層、および表面保護層を含む全層
の絶縁性の破壊が開始する電圧値である。
【0087】
【実験例】以下、実験例により本発明の作用について具
体的に説明する。なお、本発明はこれらの実験例に限定
されるものではない。
【0088】(実験例1)実施形態で説明したRF−P
CVD装置において、膜厚、基体温度、ガス種/流量、
反応容器内の圧力等を適宜変化させ、RF−PCVD
法、VHF−PCVD法によりモルファスシリコンを母
体とする円筒状の電子写真用感光体を作製した。光受容
部材の外形寸法は、直径が108mm、長さが358m
mである。また、光受容部材の電荷注入阻止層膜の厚さ
は2.0μmとした。これらの感光体を、図4に示した
構成の電子写真装置であるキヤノン株式会社製の電子写
真装置GP605に搭載し、次の表1に示す3種類の環境に
おいて100万枚の耐久試験を行った。耐久試験の条件
は、表1に示す通りである。なお、キヤノン株式会社製
の電子写真装置GP605は、各々の耐久条件において、感
光体の面速度PSおよび帯電極性に応じて次の表2に示
すように改造している。
【0089】
【表1】
【0090】
【表2】
【0091】耐久チャートとしては、図6に示すよう
に、ベタ黒画像部61とベタ白画像部62をコピー(複
写)進行方向に平行に入れたチャートを用いた。耐久後
の評価は、HT(ハーフトーン)画像(潜像密度50%)
において、ベタ黒画像部61とベタ白画像部62に相当
する部分の濃度変動と黒ポチについて目視観察による客
観的な画像欠陥の評価を行った。さらに、直接電圧印加
方式(電子写真学会誌第22巻 第1号(1983) 図7参
照)により測定し、電位は、印加電圧Va=2000V時の
Vd電位とし、ベタ黒画像部61の耐久前電位V0とベタ
黒画像部61の耐久後電位V1の差分をΔV2(=V0−
V1)を耐久前電位V0で割ったものを電位低下率として
評価のパラメーターとした。
【0092】本実験に用いた直接電圧印加方式の感光体
測定装置の詳細を以下に説明する。その装置の概要とし
ては図7に示すように、高圧電源は、DC/ACコンバ
ーターからの出力を、レスポンスの早いオペアンプを使
用し増幅している。電源と感光体の間には必要に応じて
抵抗、コンデンサーが入れられるようになっており、そ
れにより帯電の時定数を変えられるようになっている。
D/Aコンバーターは、コンピュータにより制御されて
いる。光源は前後左右に4個配置されており、電極の下
に配置された反射ミラーで露光されるようになってい
る。各光源とも感光体との間には各種フィルターをセッ
トできるようになっている。
【0093】次に、測定シーケンスについて説明する。
本実験における測定は、感光体ドラムをコンデンサーと
みなしたコンデンサーモデルとして測定してある。図8
に測定シーケンスを、図9に測定回路の概要図を示す。
測定は、図8に示すように進められる。その詳細は、光
源により感光体の履歴を消去するためのイレース露光お
よび前露光を感光体に照射し、約10msec後に所定の印加
電圧Vaを感光体に印加する。その後、約0.2sec後に
(Vd+Vc)分の電位を測定し、測定後、感光体をアー
スに落とし、次にVc成分の電位測定を行い、これらの
結果から求めたVdを感光体電位とした。
【0094】測定結果の一例を図10に示す。なお、電
位は、印加電圧Va=2000Vの時のVd電位としてある。
その結果を次の表3と図10に示している。なお、表3
および図10には、表1に示したN/L環境における結果
を示している。
【0095】
【表3】
【0096】表3に示すように、PS=320[mm/sec]
以上において、電荷保持能力の破壊による帯電電位の低
下が生じることが確認できる。また、実画像において、
画像欠陥として顕著化するには、直接電圧印加方式にお
ける暗部電位の低下率が30%以上必要であることが確
認できる。黒ポチにおいても、PS=320[mm/sec]以
上において、実用上で問題の無いレベルではあるが、発
生が顕著化してくる。
【0097】なお、表1におけるN/N環境およびH/H環境
においては、後述する表4に示すN/L環境における結果
よりも電位低下率、画像欠陥のレベルは良かった。
【0098】(実験例2)実施形態で説明したRF−P
CVD装置において、膜厚、基体温度、ガス種/流量、
成膜容器内圧力等を適宜に変化させ、RF−PCVD
法、VHF−PCVD法によりモルファスシリコンを母
体とする円筒状の電子写真用感光体を作製した。光受容
部材の外形寸法は、直径が108mm、長さが358m
mである。作成時に、電荷注入阻止層の成膜における時
間を変化させて、電荷注入阻止層の膜厚を、図11に示
す膜厚とした。これらの感光体を、実験例1における実
験1−3の条件でそれぞれ、N/L環境において実験例1
と同様の評価を行った。その結果を図11に示す。
【0099】図11に示すように、電荷注入阻止層の膜
厚が3.0[μm]以上であるならば、画像欠陥(黒ポ
チ)が発生せず、非常に良好な結果となった。逆に、電
荷注入阻止層の膜厚を6μmより厚くしても、実質的な
画像特性の向上よりも作製時間の延長による製造コスト
増を招くことから、電荷注入阻止層の膜厚は6μm以下
であることが望ましい。また、6μmを超えると、実用
上は全く問題は無いが、若干の帯電能の低下が見られ
た。
【0100】(実験例3)実験例2で作製した感光体2-
a〜2-mにおいて100万枚耐久前の耐圧測定を行った。測
定装置を、図12に示す。測定は、感光体400の基体
401を接地し、感光体400の表面402に導電性の
針403を接触させ、針403を通してその表面402
に(+)の高電圧を印加し、感光体400の絶縁性の破
壊が開始する電圧値として絶縁破壊開始電圧(Vp)を
測定することにより行った。その測定結果を図13に示
す。
【0101】図13に示すように、実験例2で黒ポチが
良好であった感光体の耐電圧は、2.6kV以上であっ
た。また感光体の耐電圧は、4.0kV以上であっても
実質的には何ら問題はないが、本実験例の結果の通り、
電荷注入阻止層の膜厚が6μmを超えても感光体の耐電
圧は大きく変わらないことと、電荷注入阻止層が前述の
実験例2と同様に6μmを超える膜厚を有していても、
実質的な画像特性の向上は見られないことから、感光体
の耐電圧Vpは、2.6kV≦Vp≦4.0kVとするこ
とが本発明には適している。
【0102】(実験例4)実施形態で説明したRF−P
CVD装置において、膜厚、基体温度、ガス種/流量、
成膜容器内圧力等を適宜に変化させ、RF−PCVD
法、VHF−PCVD法によりモルファスシリコンを母
体とする電子写真用感光体を実験例1と同様の方法によ
り作製した。光受容部材の外形寸法は、直径が108m
m、長さが358mmである。また、電荷注入阻止層の
膜厚は3.0μmとした。これらの感光体について、実
験例1と同様の評価を行った。それらの結果を次の表4
に示す。
【0103】
【表4】
【0104】表4からも明らかなように、電荷注入阻止
層の膜厚を厚くすることで、黒ポチの発生が抑えられ
た。画像欠陥については、電荷注入阻止層の膜厚を厚く
しても効果は見られなかった。
【0105】なお、N/N環境およびH/H環境においては、
表4に示したN/L環境における結果よりも電位低下率、
画像欠陥のレベルは良かった。
【0106】(実験例5)実験例1で使用したものと同
じ感光体を、電位設定を600Vから200Vまで変えて実験例
1と同様の耐久を行い、耐久後に直接電圧印加方式によ
る電位低下率の測定を行った。その測定結果を図14に
示す。図14に示すように、電位設定を下げることで高
速領域においても電位低下を防止できることが確認でき
る。
【0107】感光体の面速度PS[mm/sec]が320mm
/sec未満である場合においては、電位設定を上げても、
画像欠陥が発生せず、良好であった。すなわち、剥離放
電の度合いが、PSが小さいために低く抑えられてお
り、帯電設定を上げても剥離放電による感光体の阻止能
力の低下が低く抑えられるためであると考えられる。さ
らに追試を行い、直接電圧印加方式による電位低下率が
30%以下となる感光体面速度PSと電位Vdの関係を
求めたところ、図15の関係が得られた。すなわち、電
位の低下の発生する電位設定と、プロセススピードの関
係より、感光体の面速度PS[mm/sec]が320mm/sec
以上であり、感光体暗部電位Vd[V]との関係が、 Vd≧0 , Vd≦−0.35×PS+535 であることが見出される。
【0108】(実験例6)実施形態で説明したRF−P
CVD装置において、膜厚、基体温度、ガス種/流量、
成膜容器内圧力等を適宜に変化させ、RF−PCVD
法、VHF−PCVD法によりモルファスシリコンを母
体とする電子写真用感光体を実験例1と同様の方法によ
り作製した。光受容部材の外形寸法は、直径が108m
m、長さが358mmである。また、電荷注入阻止層の
膜厚は3.0μmとした。これらの感光体について、実
験例1と同様の評価を行った。但し、耐久評価にあたっ
ては、実験例5で得られた関係式より感光体暗部電位
(Vd)を求め、得られた電位設定により耐久を行っ
た。それらの結果を次の表5に示す。
【0109】
【表5】
【0110】表5からも明らかなように、感光体の面速
度PSが320mm/sec以上においても、感光体暗部電位
Vd[V]の設定値を下げることで、画像欠陥の発生が抑
えられた。また、黒ポチについては、感光体の面速度に
応じて感光体暗部電位Vd[V]の設定値を下げること
で、表面層の電荷保持能の低下が抑制され、感光体の面
速度が速い領域で黒ポチの改善が見られた。
【0111】
【実施例】以下に、本発明に係る感光体および電子写真
装置の実施例につてい具体的に説明する。なお、本発明
はこれらになんら制限されるものではない。
【0112】(実施例1)キヤノン株式会社製の電子写
真装置GP605を改造し、感光体の面速度をPS=320m
m/secにしたものを用いた。実験例1と同様の方法によ
り作製された、帯電極性が「+」の感光体をその電子写
真装置に装備し、現像剤として極性が「+」のものを用
い、図6に示したチャートを用い、表1に示した3つの
環境において100万枚の耐久試験を行った。現像位置
における電位設定は、+400[V]である。なお、感光
体の電荷注入阻止層の膜厚は3.0μmとした。100
枚の耐久試験後、ベタ白画像/ベタ黒画像/潜像密度5
0%のハーフトン画像の評価、および直接電圧印加方式
による電位測定を行ったが、全て良好であった。
【0113】(実施例2)キヤノン株式会社製の電子写
真装置GP605を改造し、感光体の面速度をPS=450m
m/secにしたものを用いた。実験例1と同様の方法によ
り作製された、帯電極性が「+」の感光体をその電子写
真装置に装備し、現像剤として極性が「+」のものを用
い、図6に示したチャートを用い、表1に示した3つの
環境において100万枚の耐久試験を行った。現像位置
における電位設定は、+340[V]である。なお、感光
体の電荷注入阻止層の膜厚は3.0μmとした.100
枚の耐久試験後、ベタ白画像/ベタ黒画像/潜像密度5
0%のハーフトン画像の評価、および直接電圧印加方式
による電位測定を行ったが、全て良好であった。
【0114】(実施例3)キヤノン株式会社製の電子写
真装置NP6250を改造し、感光体の面速度をPS=340
mm/secにしたものを用いた。実験例1と同様の方法によ
り作製された、帯電極性が「+」の感光体をその電子写
真装置に装備し、現像剤として極性が「+」のものを用
い、図6に示したチャートを用い、表1に示した3つの
環境において100万枚の耐久試験を行った。現像位置
における電位設定は、+400[V]である。なお、感光
体の電荷注入阻止層の膜厚は3.0μmとした。100
枚耐久試験後、ベタ白画像/ベタ黒画像/潜像密度50
%のハーフトン画像の評価、および直接電圧印加方式に
よる電位測定を行ったが、全て良好であった。
【0115】(実施例4)キヤノン株式会社製の電子写
真装置NP6250を改造し、感光体の面速度をPS=450
mm/secにしたものを用いた。実験例1と同様の方法によ
り作製された、帯電極性が「+」の感光体をその電子写
真装置に装備し、現像剤として極性が「+」のものを用
い、図6に示したチャートを用い、表1に示した3つの
環境において100万枚の耐久試験を行った。現像位置
における電位設定は、+400[V]である。なお、感光
体の電荷注入阻止層の膜厚は4.0μmとした。100
枚の耐久試験後、ベタ白画像/ベタ黒画像/潜像密度5
0%のハーフトン画像の評価、および直接電圧印加方式
による電位測定を行ったが、全て良好であった。
【0116】(実施例5)キヤノン株式会社製の電子写
真装置GP605を改造し、感光体の面速度をPS=340m
m/secにしたものを用いた。帯電極性が「+」の感光体
をその電子写真装置に装備し、現像剤として極性が
「+」のものを用い、図6に示したチャートを用い、表
1に示した3つの環境において100万枚の耐久試験を
行った。現像位置における電位設定は、−450[V]で
ある。なお、感光体の作製は、実施形態で説明したVH
F−PCVD方法を用いて作製し、感光体の電荷注入阻
止層の膜厚は3.0μmとした。100枚の耐久試験
後、ベタ白画像/ベタ黒画像/潜像密度50%のハーフ
トン画像の評価、および直接電圧印加方式による電位測
定を行ったが、全て良好であった。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、反
転現像方式を用いて現像剤により画像形成を行い、ま
た、表面の移動速度が320mm/secとなるように駆動さ
れる感光体に当接して、感光体上に残留した現像剤をク
リーニングする手段を有した電子写真装置において、感
光体の電荷注入阻止層の膜厚が3μm以上6μm以下で
あることにより、クリーニング手段で感光体から現像剤
トナーを引き剥がす際に、剥離放電による感光体の表面
保護層へのダメージによって、感光体の各層にかかる分
圧の変化が生じた場合でも、電荷注入阻止層の絶縁破壊
による画像欠陥が低減し、画像欠陥のない鮮明な画像を
長期間にわたって得ることが可能になるという効果があ
る。さらに、電子写真装置の複写速度の高速化に付随す
る問題点、具体的には電荷注入阻止層の絶縁破壊等の問
題点が解決され、複写速度の高速化が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の電子写真装置で用いられ
る光受容部材の層構成を示す断面図である。
【図2】電子写真用光受容部材の光受容層を形成するた
めの装置の一例で、RF帯の高周波を用いたグロー放電
法によって電子写真用光受容部材を製造する装置を模式
的に示す構成図である。
【図3】電子写真用光受容部材の光受容層を形成するた
めの装置の一例で、VHF帯の高周波を用いたグロー放
電法によって電子写真用光受容部材を製造する装置の一
部を模式的に示す構成図である。
【図4】電子写真装置の一例を示す模式図である。
【図5】反転現像方式を用いた電子写真装置における現
像工程での感光体の電位レベルと、感光体と現像器の間
に加えられる現像バイアスレベルとの関係を示す模式図
である。
【図6】耐久チャートの一例を示す模式図である。
【図7】直接電圧印加方式の感光体帯電特性の測定装置
を示す概略図である。
【図8】直接電圧印加方式の感光体帯電特性の測定装置
における測定シーケンスの概略図である。
【図9】直接電圧印加方式の感光体帯電特性の測定装置
における測定回路図の一例を示す概要図である。
【図10】直接電圧印加方式の感光体帯電特性の測定結
果の一例を示す図である。
【図11】実験例2における電荷注入阻止層の膜厚、お
よび評価結果を示す図である。
【図12】実験例3で用いられる測定装置を示す図であ
る。
【図13】実験例3の測定結果を示す図である。
【図14】本発明にかかわる感光体面速度と耐久後の電
位低下率の関係を示した図である。
【図15】本発明にかかわる感光体電位設定値と耐久後
の電位低下率の関係を示した図である。
【符号の説明】
1 導電性支持体 2,12 光受容層 3,13 光導電層 4 表面保護層 5 電荷注入阻止層 6 電荷発生層 7 電荷輸送層 10 自由表面 21,22 光受容部材 61 ベタ黒画像部 62 ベタ白画像部 400 感光体 401 基体 402 表面 403 針 501 感光体 502 主帯電器 503 静電潜像形成部位 504 現像器 505 転写紙供給系 506a 転写帯電器 506b 分離帯電器 507 クリーニング装置 508 搬送系 509 前露光光源 510 クリーニングブレード 511 クリーニングローラー 2100,3100 堆積装置 2111,3111 反応容器 2112,3112 円筒状支持体 2113,3113 加熱用ヒーター 2114 原料ガス導入管 2115,3116 マッチングボックス 2116 原料ガス配管 2117 リークバルブ 2118 メインバルブ 2119 真空計 2200 原料ガス供給装置 2211〜2216 マスフローコントローラー 2221〜2226 原料ガスボンベ 2231〜2236 ボンベバルブ 2241〜2246 流入バルブ 2251〜2256 流出バルブ 2260 補助バルブ 2261〜2266 圧力調整器 3115 電極 3120 駆動装置 3120a モーター 3120b,3120c ギア 3121 排気管 3130 放電空間
フロントページの続き (72)発明者 唐木 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 松岡 秀彰 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 櫃石 光治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H027 EA01 ED02 ED03 EE07 EF09 2H068 CA03 DA12 DA37 DA51 2H200 FA18 FA19 GA13 GA18 GA23 GA28 GA59 HA12 HA28 HA29 HB03 HB41 NA09 PA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表層が導電性を有する基体の
    表面に積層されて、前記基体から一定の極性の電荷が注
    入されることを阻止する電荷注入阻止層、該電荷注入阻
    止層上に積層された、光導電性を有する光導電層、およ
    び該光導電層上に積層された表面保護層を有する、アモ
    ルファスシリコンを母体とした感光体と、 前記感光体における前記表面保護層側の表面の移動速度
    が320mm/sec以上となるように前記感光体を駆動する
    駆動手段と、 前記駆動手段により駆動される前記感光体を均一に帯電
    させる帯電手段と、 前記帯電手段により帯電した前記感光体に対して露光を
    行うことにより前記感光体に露光潜像を書き込む潜像形
    成手段と、 前記潜像形成手段により前記露光潜像が書き込まれた前
    記感光体を、反転現像方式を用いて現像剤により現像す
    る現像手段と、 前記現像手段により現像された前記感光体上の画像を被
    転写材に転写する画像転写手段と、 前記画像転写手段による前記被転写材への画像の転写後
    に前記感光体上に残留した現像剤を前記感光体から除去
    するように前記感光体に当接するクリーニング手段とを
    有する電子写真装置において、 前記感光体の電荷注入阻止層の膜厚が3μm以上6μm
    以下であることを特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】 前記帯電手段が、前記現像手段による現
    像時の前記感光体の表面における暗部の電位の絶対値
    を、前記感光体における表面の移動速度の増大に応じて
    減少させるように前記感光体を帯電させるものである請
    求項1に記載の電子写真装置。
  3. 【請求項3】 前記感光体における前記表面保護層側の
    表面の移動速度をPS[mm/sec]とし、前記現像手段に
    よる現像時の前記感光体の表面における暗部の電位をV
    d[V]とすると、前記速度PS[mm/sec]と前記暗部の
    電位Vd[V]との関係が、Vd≧0の範囲において、 Vd≦−0.35×PS+535 を満たしている請求項1または2に記載の電子写真装
    置。
  4. 【請求項4】 前記感光体の表面保護層に直流電圧を印
    加したときに前記感光体の絶縁性の破壊が開始する電圧
    値を絶縁破壊開始電圧Vpとすると、 2.6kV≦ Vp ≦4.0kV の関係を満たしている請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の電子写真装置。
  5. 【請求項5】 前記感光体の表面保護層の材質がアモル
    ファスカーボンである請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の電子写真装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007078002A1 (ja) 2006-01-06 2007-07-12 Canon Kabushiki Kaisha 現像剤及び画像形成方法
JPWO2009028448A1 (ja) * 2007-08-29 2010-12-02 京セラ株式会社 電子写真感光体および該電子写真感光体を備える画像形成装置

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