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JP2002282300A - 医療用粘着テープ - Google Patents

医療用粘着テープ

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JP2002282300A
JP2002282300A JP2001085488A JP2001085488A JP2002282300A JP 2002282300 A JP2002282300 A JP 2002282300A JP 2001085488 A JP2001085488 A JP 2001085488A JP 2001085488 A JP2001085488 A JP 2001085488A JP 2002282300 A JP2002282300 A JP 2002282300A
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Japan
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adhesive
skin
medical
medical material
fixing portion
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JP2001085488A
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Wataru Okuyama
亘 奥山
Toshimichi Matsuzaka
俊通 松坂
Kazuhiko Togashi
和彦 富樫
Shigechika Nakamura
茂義 中村
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Alcare Co Ltd
Original Assignee
Alcare Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で、皮膚と擦れることがなく、固
定すべき医療材料の位置調整や交換時に容易に医療材料
から剥がすことができ、操作がし易く、装着していても
違和感がなく、更に経済性に優れた医療用粘着テープを
提供する。 【解決手段】 1枚のシート状基材2に皮膚に固定する
皮膚固定部3と医療材料を固定する医療材料固定部4と
を備え、それぞれの固定部3、4に異なる粘着層6、7
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々の医療材料を
皮膚上に保持、固定するための医療用粘着テープに関す
る。
【0002】
【従来の技術】医療分野において、種々の疾患に対応す
るため、鼻腔からチューブ、カテーテル、ケーブル等
(以下チューブという)を挿入することが行われてい
る。例えば、胃内への水分や薬物の注入または胃内容を
体外へ誘導、排出するための胃管、食事の摂取が困難な
疾病に対し栄養管理を行うための栄養チューブ、小腸に
貯留した腸内容の排出に使用するイレウスチューブ、食
道静脈瘤破裂時の圧迫止血に使用するS‐B(ゼングスタ
ーケン‐ブレークモア)チューブ、胆汁の排液の導出に
使用するENBD(内視鏡的経鼻胆道ドレナージ)などがそ
れである。この種の経鼻チューブは、その目的とする処
置のため、数時間ないし数日間留置されることがしばし
ばあるが、その期間は患者から経鼻チューブが脱落した
り、逆に内部へ過度に挿入されるなどの医療上危険な事
態を防ぐために、チューブを特定の位置に確実に保持、
固定しなければならない。
【0003】経鼻チューブ以外にも他の人体開口部に挿
入されるチューブには種々のものがある。例えば、気管
確保、人口呼吸、薬物投与等を目的として口から挿入す
る気管内チューブ、静脈経路による栄養補給のため鎖骨
下から挿入する中心静脈カテーテル、血液、リンパ液排
出のため胸骨下から挿入する胸腔ドレナージ、生体内滲
出液排出のため腹部から挿入する腹腔ドレナージ、輸血
のため腕に挿入する輸血チューブ、尿路外傷予防のため
大腿部に挿入する導尿カテーテルがその一例である。こ
れらのチューブ類も経鼻チューブと同様に、脱落、過挿
入を防止するため固定、保持が必要である。
【0004】この種のチューブの固定方法には種々の形
式が存在する。その1つは、ロール状の一般医療用粘着
テープを必要な長さに切り、適当な形状に加工したもの
を使用してチューブを患者の皮膚に粘着固定するもので
ある。この方法では、その都度テープを必要な長さに切
り取ることが必要であり、その作業は煩雑である上、各
医師や看護婦の考えや趣向に左右されやすく、確実な固
定法として確立しておらず、又このような作業は多忙な
医師、看護婦にとって大きな負担となり、医療過誤の原
因にもなりやすい。そのため専用のチューブ固定具が種
々考案されている。
【0005】その1つは、経鼻チューブを固定しやすい
ように予めカットした専用のテープで一体化された鼻貼
付部分とチューブ固定部とを形成し、鼻貼付部分を鼻に
固着し、チューブ固定部でチューブを固着するものであ
る(米国特許第5833663号明細書)。このチューブ保持
具はチューブ固定部を一旦チューブに貼り付けると、チ
ューブより剥がすのが困難であり、そのためチューブの
再固定、位置調節が不可能であり、またチューブ固定部
が中心線から左右対称に形成され、チューブに巻き付け
る際チューブ固定部の粘着面同士が重なり合うことが多
く、粘着面同士が接触するとそれらを引き離すことは殆
ど不可能で、仮に引き離せてもテープは捻れてしまい、
再使用は不可能であり、また粘着面同士が重ならない場
合でもテープの表面にテープの粘着面が付くと剥離する
のが困難で、全体として極めて扱い難く、テープをきれ
いに貼ることができない。
【0006】また、接皮側に粘着層、非接皮側に面ファ
スナーを有する固定部上に面ファスナーを利用してチュ
ーブを固定する医療用クランプが知られている(特表昭
63‐501477号公報)。このクランプは複数の部分から構
成され、面ファスナーを利用しているためチューブの取
り外しは容易であるがチューブとの密着性が悪いため確
実なチューブの固定ができず、また厚みが大きく、装着
して違和感があり、清潔さを保ち感染症をなくすために
は使い捨てにすべきところ価格が高いため経済性に欠け
るといった欠点がある。
【0007】更に、鼻上部に粘着固定するパッドと、パ
ッドに固定されチューブを挟着する複数の要素からなる
成形部材とを備えた経鼻チューブ用保持具も知られてい
る(特公平6‐26577号公報)。この保持具によれば異な
る径のチューブにも対応し、チューブの位置調節、再固
定も可能であるが、成形部材を使用するため価格が高
く、嵩張っているため装着時違和感があり、成形部材が
丁度鼻の下にあるため皮膚と接触して擦れる可能性があ
り、また単一材料でないため製造工程が複雑で、使用後
の廃棄に当ってはゴミ分別の必要がある。
【0008】又、鼻以外の皮膚上に適用されるチューブ
用保持具として、皮膚上に粘着固定するシートと、シー
ト上表面に固定されチューブを粘着層で挟着するテープ
部材を備えたチューブ用保持具も知られている(特許第
3007386号公報)。この保持具によれば、チューブを固
定するテープ部材はチューブに対し再剥離、再粘着可能
なのでチューブの位置調節、再固定は可能であるが、単
一材料で構成されていないため製造工程が複雑になり、
又繰り返しの使用でチューブを挟着固定するテープ部材
が皮膚貼付部のシート表面から剥離してしまう恐れがあ
る。
【0009】チューブ以外の医療材料にも皮膚上に固定
しなければならないものは多数存在する。例えば、体表
に造設した人口肛門部に装着する人口肛門装具は通常そ
の面板の接皮側に設けた粘着層でもって皮膚に固定する
が、人口肛門部から排出される種々の体液によって、ま
た皮膚表面の状態によって粘着層の粘着力が低下して皮
膚から剥がれるという現象が起き易く、剥がれが生じる
と排泄物が漏出して後処理が煩雑であり、装具装着者は
絶えず不安を抱きながら生活を強いられることになる。
その点を解消するため種々の装具が開発されているが、
使用が簡単で、しかも外したり再使用が可能なもので要
求を満たすものは存在していない。
【0010】また医療材料として心電計や低周波治療器
の電極も皮膚上の所定の位置に固定する必要があり、そ
の位置がずれると正確な信号を得ることができないか
ら、電極を固定する場合に、確実に電極を固定すること
ができ、しかもその位置の調整がし易い固定具が望まし
い。
【0011】その他の医療材料としてガーゼは種々の医
療分野で極めて広く使用されるものであり、ガーゼを皮
膚上に固定するためには通常絆創膏を使用するが、従来
の絆創膏は一旦ガーゼと接触すると、再剥離、再粘着が
殆ど不可能で、ガーゼの位置調節や傷口点検後改めてガ
ーゼを塞ぐことができないため、新しいガーゼと交換し
なければならず、手数がかかる上経済性に欠け、患者の
苦痛も大きい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、構造
が簡単で、皮膚と擦れることがなく、固定すべき医療材
料の位置調整や交換時に容易に医療材料から剥がすこと
ができ、操作がし易く、装着していても違和感がなく、
更に経済性に優れた医療用粘着テープを提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明においては、1枚のシート状基材に皮膚に固
定する皮膚固定部と医療材料を固定する医療材料固定部
とを備え、それぞれの固定部に異なる粘着層を設ける。
【0014】本発明の皮膚固定部の粘着層は2N/25mm以
上の粘着力を有すること、また皮膚固定部の粘着層が少
なくとも通気性又は吸水性を有することが好ましい。
【0015】本発明の医療材料固定部は、その裏面の粘
着層と固定すべき医療材料表面との間に0.5〜20N/25mm
の範囲の粘着力を有し、再粘着及び再剥離可能であるの
が好ましい。
【0016】本発明において再剥離とは、JIS(日本工
業規格)の定義に基づくもので、被着体に貼り付けた基
材の粘着層をはがすとき、基材を破損せずに粘着剤を被
着体に残さないで剥がすことのできる性質を意味するも
のである。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
示す実施例について説明する。
【0018】図1は本発明を医療材料としての経鼻チュ
ーブを固定するための粘着テープに適用した実施例を示
し、aは平面図、bは側面図、cは装着状態の説明図
で、bは図の理解を容易にするため厚さ方向の寸法に関
しては拡大して示してある。
【0019】1は本発明の医療用粘着テープで、柔軟性
を持ったシートから形成された基材2を有し、基材2は
図の上部に位置する皮膚固定部3と、図の下部に位置す
る医療材料固定部4とを備え、その各部分の裏面にはそ
れぞれ境界線5を境に異なる粘着剤からなる粘着層6、
粘着層7が設けられている。なお、図には示していない
が、各粘着層6、粘着層7は保存中の保護のため剥離ラ
イナーで覆われている。皮膚固定部3は左右対称に広が
り、鼻の上部に貼り付け得るように形成され、医療材料
固定部4は基材2の軸線8の方向において一方の側、図
の例では向かって左側にのみ側方に大きく突出し固定す
べきチューブに巻き付け可能な長さを有する部分9を有
している。
【0020】次に経鼻チューブについて医療用粘着テー
プの装着方法を説明する。図1cに示すように、チュー
ブ10を鼻11の鼻口12から所定位置まで挿入し、基
材2の軸線8(図1a)が患者の鼻11の鼻梁上に位置
するような位置関係で皮膚固定部3を粘着層6でもって
鼻11上に貼り付け、その状態で医療材料固定部4の左
片側に突出する部分9をチューブ10上に巻き付け、医
療材料固定部4の裏面の粘着層7(図1b)でもって固
着する。この際医療材料固定部4はチューブ10上の同
一個所に層をなして重なるように巻き付け、チューブ1
0を所定位置に固定することができる。この場合、医療
材料固定部4はその表面と裏面の粘着層7との間、医療
材料固定部4の裏面の粘着層7とチューブ10の表面と
の間が、それぞれ一度粘着固定された後、剥離して両者
の相互位置を調整し、再度粘着固定すること、その上で
再度剥離することも可能で、チューブの固定位置を調整
することが容易である。
【0021】図2は経鼻チューブの固定に使用する本発
明の粘着テープの異なる実施例の平面図を示し、図1と
同等部分には同符号を付してある。aは皮膚固定部3に
ついては図1と同様に左右対称に形成されているが、医
療材料固定部4は異なる側、即ち左右にそれぞれ1つず
つ突出する部分21,22を備え、両部分21、22が
重ならないようにその間に間隔23を持っている。bは
皮膚固定部3、医療材料固定部4がそれぞれ左右ほぼ対
称の形状を有し、図1、図2aのように医療材料固定部
が基材の片側にのみ突出するような部分を有していな
い。両実施例共、皮膚固定部3、医療材料固定部4の裏
面には境界線5を境にそれぞれ異なる粘着剤によって形
成された粘着層6、粘着層7が設けられている。
【0022】図3は、図2aに示す形状の粘着テープを
使用して腹腔ドレナージ用のチューブを固定する際の装
着状態の説明図である。31は腹部に形成された開口
で、ここから腹腔ドレナージ用のチューブ32を差し込
んで、例えば腹腔内の滲出液を排出するものである。こ
のチューブ32に開口31の挿入位置近傍で粘着テープ
1の医療材料固定部4を巻き付け、皮膚固定部3をその
粘着層でもって腹部33上に固着することにより、チュ
ーブ32を腹部上に固定する。
【0023】図4は本発明の医療用粘着テープの異なる
実施例の、aは平面図、bは側面図、c、d、eはその
装着方法の説明図、fは装着状態の斜視図である。医療
用粘着テープ41は、シート状の基材42に長方形状の
皮膚固定部43と同じく長方形状の医療材料固定部44
とを有し、両固定部43、44はごく細いヒンジ部45
により連結され、両固定部43、44はヒンジ部45を
境にして裏面に異なる粘着剤からなる粘着層46、47
を備えている。この医療用粘着テープ41は、cに示す
ように、先ず皮膚の医療材料を固定すべき位置に皮膚固
定部43を粘着層46でもって貼付し、この皮膚固定部
43上に医療材料のチューブ48を置く。次いでdに示
すように、医療材料固定部44をヒンジ部45を軸にし
て180度回転し、eに示すようにヒンジ部45を捻った
状態で皮膚固定部43上に接着させ、皮膚固定部43と
医療材料固定部44との間にチューブ48を固定する。
皮膚固定部43の表面及びチューブ48と医療材料固定
部44の粘着層47とは再粘着、再剥離が可能であるか
ら、チューブの固定位置を調整することができる。この
医療用粘着テープは、例えばfに示すように腕に固定
し、輸血、輸液、血液透析等に使用することができる。
なお、皮膚固定部、医療材料固定部の形状は長方形に限
らず、他の形状にすることも可能である。
【0024】図5は更に本発明の異なる実施例を示し、
aは平面図、bは側面図、c、e、fはその異なる使用
方法の説明図である。医療用粘着テープ51は全体が長
方形のシート状の基材52から構成され、基材52の各
半部がそれぞれ皮膚固定部53、医療材料固定部54を
形成し、両固定部53、54は裏面にそれぞれ異なる粘
着剤からなる粘着層55、粘着層56を有している。c
はこの医療用粘着テープ51を人口肛門装具を固定する
際の補助具として使用したものである。人口肛門装具5
7の面板58をその粘着剤で人口肛門部59に固定した
後、面板58の皮膚と反対側に医療材料固定部54を粘
着層56で貼付し、皮膚固定部53を粘着層55で面板
58の傍の皮膚上に貼付することにより、人口肛門装具
57はその面板の粘着力の他に医療用粘着テープの粘着
力が付加されて確実に皮膚上に保持される。なお人口肛
門装具に本発明を用いる場合、皮膚固定部、医療材料固
定部の形状は図5aに示す長方形以外に、dに示すよう
に、中心に開口510を有し、内側から円環状の医療材
料固定部511、その外側に円環状の皮膚固定部512
を同心円状に設け、医療材料固定部511が面板58上
に重なり、皮膚固定部512が面板の外側の皮膚上に来
るような大きさに形成したものを使用してもよく、面板
に対し付加される粘着力が面板に対し均一に加わり、よ
り確実に人口肛門装具を固定することができる。eは医
療用粘着テープ51を心電計、低周波治療器等の電極を
保持するのに使用した例である。電極513と皮膚とに
跨るように医療用粘着テープ51を貼付することによっ
て電極513は皮膚上に確実に保持され、しかも再剥
離、再粘着が可能であるから、電極の位置調節や取り外
しが容易である。fはガーゼの固定に使用した例で、ガ
ーセ514の両端と皮膚とに跨るように医療用粘着テー
プ51を貼付する。ガーゼは一般に頻繁に交換する必要
があるが、繰り返し粘着テープを交換することは皮膚へ
の剥離刺激を与える。この点本発明の医療用粘着テープ
を使用すると、医療材料固定部54は再剥離、再粘着が
可能であるから医療材料即ちガーゼのみを交換し、皮膚
固定部53は剥がすことなく使用することにより、皮膚
への剥離刺激を避けることができる。
【0025】基材はシート状に形成され、厚みが0.01〜
4mm、好ましくは0.1〜2.5mmに定められる。0.01mmより
薄いとカールが発生し扱い難く、剥離時に千切れ易く、
また繰返しの剥離に耐える十分な強度がなく、医療材料
に対する十分な固定力が得られ難い。また4mmより厚い
と硬くて貼付したとき違和感があり、曲面への追従性が
悪い。基材の大きさは、使用する部位に応じて選定する
ことができる。
【0026】基材として使用し得る材料には次のような
ものがある。
【0027】使用材料A:下記の弾性ポリマー、特に熱
可塑性ポリマーを単独又は適宜混合して製造されるシー
トの単体又は積層体 アクリル系、ポリアミド系、ポリカーボネート系、ポリ
エステル系、ポリスチレン系、オレフィン系(例、ポリ
1‐ブテン、ポリエチレン、ポリプロピレン)、オレフ
ィン系共重合体(例、EVA(エチレンビニルアセテー
ト)、EEA(エチレンエチルアクリレート共重合体)、E
MA(エチレンメチルアクリレート共重合体)、EMMA(エ
チレンメチルメタアクリレート共重合体)、EMAA(エチ
レンメタクリル酸共重合体)、ポリスルホン、ポリテト
ラフルオロエチレン、ポリビニルアルコール、ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン 必要に応じ顔料、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、
無機、有機のスリップ剤を添加する。
【0028】使用材料B:下記の材料の単独又は適宜混
合して製造される織物、編物、不織布 天然繊維(綿、毛、絹、麻) 化学繊維(レーヨン、キュプラ、ポリノジック、アセテ
ート、トリアセテート、プロミックス、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリアク
リルニトリル、ビニロン、ポリ塩化ビニル、ビニリデ
ン、ポリウレタン)
【0029】使用材料C:下記の材料の単独又は適宜混
合して製造されるフォーム材料 ポリウレタン系発泡体、ゴム系発泡体、ポリエチレン系
発泡体、ポリプロピレン系発泡体、ポリエチレンとエチ
レン酢酸ビニル共重合体との混合のポリオレフィン系樹
脂発泡体、ポリ塩化ビニル系発泡体、ポリスチレン系発
泡体で、独立気泡、連続気泡のいずれも可。
【0030】基材の医療材料固定部の表面、即ち医療材
料に巻き付けられたとき医療材料固定部の粘着層と対向
する医療材料固定部の表面とが再粘着可能で、且つ再剥
離可能にするためには、基材の表面を低接着性にするの
が有利であるが、そのための手段には種々の方法があ
る。その第1の方法は物理的な方法で、基材に微小な孔
を設け、粘着剤層との接触面積を減らす方法である。こ
の方法は前述の使用材料Aに適用することができ、その
開孔率は15〜70%で、通常の孔開け法で形成することが
できる。この開孔率が70%を超えると基材の強度が落
ち、繰返しの剥離に耐えられず、医療材料固定部の粘着
層との十分な接着力も得られない。また開孔率が15%未
満だと接着面積が増加し、医療材料固定部の表面とその
粘着層との再剥離が困難になる。開孔の形状は方形、円
形、長円形、菱形、三角形等任意であり、対称形、非対
称形どちらでもよい。第2の方法は化学的な方法で、シ
リコーン、長鎖アルキルポリマー、ポリオレフィン、ア
ルキド樹脂、フッ素化合物等の剥離剤を基材に処理する
方法である。この方法は前述の使用材料A、使用材料B、
使用材料Cのいずれにも適用することができる。第3の
方法は基材の表面エネルギーが低いものを選択して使用
する方法である。具体的には表面張力が3.9×10-2N/
m以下のもので、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビ
ニルアルコール等を使用することができる。また基材の
表面粗さを変えることで、対応する粘着層との接着面積
を調整し、基材と粘着層との粘着力をコントロールする
ことができる。
【0031】更に、基材の表面を低接着性にする場合、
上述の低接着性の基材にその他の低接着性でない基材を
積層して複合素材としたものを使用することもできる。
使用し得る材料としては前述の使用材料A、B、Cのいず
れも使用可能であるが、特に使用材料Aに低接着性の処
理を行わない使用材料Bを積層するのが好ましい。その
場合使用材料Aとしてはポリエチレン、ポリエステル、
ポリプロピレン、オレフィン系共重合体が適し、使用材
料Bとしてはレーヨン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステルが特に好ましい。使用材料Bは貼付し
たときの柔軟性、肌触りが優れ、使用材料Aに孔開けし
たものと使用材料Bとを組合わせ、通気性を付与した粘
着剤を皮膚固定部に塗工すれば、本医療用粘着テープの
皮膚固定部に通気性を持たせることができ、基材による
蒸れ、かぶれが起き難くなる。なお、この皮膚固定部に
塗工した通気性を付与した粘着剤とは別の通気性を付与
した粘着剤を本医療用粘着テープの医療材料固定部に塗
工し、基材全面に通気性を持たせてもよい。この通気性
はJIS P8117「紙及び板紙の透気度試験方法」に準じた
測定で得られる透気度が120秒/100cc/645mm2以下、好
ましくは30 秒/100cc/645mm2以下の範囲が良く、120
秒を超えると発汗に対する蒸発量が少なくて蒸れ、かぶ
れを起こし易い。
【0032】なお、粘着剤に通気性を付与する方法とし
ては公知の技術が利用でき、乾燥により気化、発泡する
物質を粘着剤に混合し、粘着剤塗工後に乾燥させる方
法、パターン塗工法やスプレー塗工法、基材と共に粘着
剤を機械的、熱的に抜き取り孔を作る方法などを使用で
きる。このように複合素材とすることによる他の利点は
次の通りである。即ち、例えば熱可塑性樹脂ベースの低
接着性基材は表面の平滑さと表面張力の関係で文字を書
き難い性質があり、また布、フォーム類も表面が柔軟で
荒れているため文字を書き難いが、2つのシートを重ね
ることによりペン先が滑らかに動き、インクののりもよ
く、きれいにはっきりと文字を書くことができ、基材表
面に医療材料例えばチューブの種類や挿入日時等を記入
することで医療過誤を未然に防ぐことができる。また、
薄い熱可塑性ポリマーシートや不織布の表面が補強され
ることにより、皮膚への貼付時に基材がカールせず扱い
易く、貼付した後基材が柔らかいため追従性がよく、ま
た剥離のとき基材破壊を起こさない。
【0033】皮膚固定部及び医療材料固定部に対する粘
着層の材料としては従来の粘着剤を使用することがで
き、例えばゴム系、アクリル系、ビニルエーテル系、ウ
レタン系、シリコーン系等、種々のものがある。粘着層
の厚さは0.01〜1.5mm、塗工重量でいうと10〜150g/m2
である。粘着物性のバランスと製造上の安定を考えると
0.02〜1.3mmが好ましく、より好ましくは0.05〜0.8mmで
ある。上述の数値において、0.01mm未満では必要な接着
力が得られないことが多く、1.5mmを超えると製造が困
難で、生産性が低下し、また粘着剤の凝集力が低下し、
被着体側に糊残りする可能性がある。
【0034】皮膚固定部の粘着層の粘着力は、JIS Z 02
37の「試験板に対する180度引きはがし粘着力」に準
じ、温度25℃において、ステンレス板に医療用粘着テー
プの皮膚固定部をその粘着層でもって貼り合わせ、テー
プを300mm/minの速度で連続して引き剥がしたときの18
0度引き剥がし粘着力が2〜35N/25mmの範囲、好ましく
は4〜15N/25mmの範囲が適している。2N/25mmより小さ
いと粘着力が弱すぎて皮膚に付きづらく、長時間貼付し
ていると皮膚から剥離しやすくなる。35N/25mmより大
きいと皮膚から剥離する際の剥離刺激が強すぎ、粘着層
やテープ基材が破壊される場合がある。
【0035】また、特に皮膚固定部の粘着層として、上
記粘着剤成分に、吸水性物質を混合・分散させたものを
使用すれば、テープを貼付した皮膚からの汗やチューブ
挿入部分からの体液滲出に対して、これらの液体を吸収
し適度の湿度に保持するので、皮膚の生理的状態を維持
することができる。このような粘着剤成分としては具体
的にポリイソブチレン、ポリイソプレン、アクリル系重
合体、スチレン/イソプレン/スチレンブロック共重合
体、ポリブタジェン、スチレン/ブタジェン/スチレン
ブロック共重合体、スチレン/エチレン/ブタジェン/
スチレン共重合体、天然ゴム、ポリメチルシロキサンな
どを主成分としたシリコーン系重合体、ポリビニルエー
テル系重合体などが挙げられ、これらのうち1種もしく
は2種以上を用いることができる。一方、吸水性物質と
しては、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カル
ボキシメチルセルロースカルシウム、デキストリン、ゼ
ラチン、ペクチン、ローカストビーンガム、グアーガ
ム、カラヤガム、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウ
ム、アルギン酸カルシウム、カラギナーン、コラーゲ
ン、ポリビニルピロリドンなどが挙げられ、これらのう
ち1種もしくは2種以上を用いることができる。
【0036】この吸水性は、JIS T 9233「耐水性試験−
質量変化の測定」に準じ、非吸水性の熱可塑性樹脂シー
トの片面に粘着剤を厚さ1mmで担持させ、直径30mmに調
整した試験片を、37℃に調整された雰囲気下で生理食塩
水に24時間浸漬させた後の重量変化率、即ち初期重量に
対する増加量の割合で表される吸水率で定義して、この
吸水率を25〜2000%、好ましくは50〜1500%、更に好ま
しくは80〜1300%の範囲に選ぶのが有利である。吸水率
が25%未満であると、人体から発生する汗等の水分が粘
着層界面に滞留し、皮膚(角質層)が適度に水和して蒸
れや、かぶれ等の皮膚刺激を引き起こす可能性があり、
2000%より大きいと、粘着層の凝集力が低下し、使用中
に粘着層が崩壊し剥がれやすくなり、また剥離した後に
粘着層が皮膚に残る恐れがある。
【0037】基材の医療材料固定部の裏面の粘着層と医
療材料の表面との間、及び医療材料固定部の裏面の粘着
層と医療材料固定部の表面との間の粘着力を0.5〜20N/
25mmの範囲、好ましくは1〜10N/25mmの範囲にすること
によって、相互間を再粘着、再剥離可能とすることがで
きる。ここで粘着力は、JIS Z 0237の「背面に対する18
0度ひきはがし粘着力」に準じ、温度25℃において、医
療材料の表面基材上に医療用粘着テープの医療材料固定
部の粘着層でもって貼り合わせ、この医療材料固定部を
医療材料の表面基材から300mm/minの速さで連続して引
き剥がしたときの180度引き剥がし粘着力をいう。その
値が0.5N/25mmより小さいと粘着力が弱過ぎて医療材料
の確実な固定が困難になり、繰返しの使用で医療材料よ
り剥がれ易くなり、20N/25mmより大きいと、医療材料
の表面からの再剥離が困難になり、位置調節、再固定の
操作がやり難く、また医療材料の表面基材や粘着層の破
壊が起こり得る。
【0038】医療材料固定部の粘着層を上記の値範囲に
するには次のような方法がある。第1は粘着剤の配合を
変える方法で、粘着調整成分を適量粘着剤に混合するも
のである。この粘着調整成分としては、レシチン、ナフ
タリン酸亜鉛、ナフタリン酸カルシウム、オレイン酸
銅、オレイン酸等の界面活性剤、ジカルボン酸、リン酸
のエステル等の可塑剤、シリコーン系、長鎖アルキル系
等の剥離剤、シリカ、アルミナ、二酸化チタン、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、タルク等の充填剤、ポリ
イソシアネート化合物、有機過酸化物、有機金属塩、金
属アルコラート、金属キレート化合物、多官能性化合物
など架橋剤がある。第2は塗工による方法で、パターン
塗工、スプレー塗工等により接着面積を減らす方法、塗
工の厚みを薄くする方法、粘着面に非接着性の繊維・編
物を配置する方法がある。第3に粘着剤中に非接着性の
繊維織物・編物、ネット状シートを配置する方法があ
る。なお、この方法は医療材料固定部の表面を低接着性
にする方法と併合して使用してもよい。このように医療
材料固定部の粘着層の粘着力を上記の値範囲にすること
によって、医療材料固定部の粘着層同士が万一付着した
ときも剥がし易くなり、固定操作持の労力が軽減され
る。
【0039】剥離ライナーは、従来粘着層の保管中その
表面を覆うために使用されている剥離紙の系統のものを
使用することができる。
【0040】次に本発明の実施例と従来の比較例とにつ
いて前述の試験方法により各物性を測定し、経鼻チュー
ブを固定する試験を行って両者の性能を比較した。図6
は試験に使用した医療用粘着テープの、aは平面図、b
は側面図である。なお、経鼻チューブとして用いたもの
の材質はポリ塩化ビニルであった。
【0041】実施例1:目付40g/m2のポリエステルの
不織布シートの表面に、ポリエチレンシートとエチレン
ビニルアセテートをラミネートした、開口率50%、目付
15g/m2の2層ラミネートシートを、エチレンビニルア
セテートのシートをポリエステルの不織布シート側にし
て積層したものを素材として図6に示すような形状の基
材61に形成し、図の上部に位置する部分を皮膚固定部
62とし、図の下部に位置する部分を医療材料固定部6
3とし、この基材61の皮膚固定部62に対応するポリ
エステルの不織布シートの裏面に、乾燥により気化、発
泡する物質を含み、加熱乾燥することで開口を形成する
強粘着アクリル系粘着剤を50g/m2の条件で均一に塗工
して粘着層64を形成し、一方医療材料固定部63に対
応するポリエステルの不織布シートの裏面に、強粘着ア
クリル系粘着剤に重量比で4倍の架橋剤を添加した弱粘
着アクリル系粘着剤を100g/m2の条件で均一に塗工して
粘着層65を形成し、医療用粘着テープを作製した。こ
の医療用粘着テープの皮膚固定部の粘着力は10N/25m
m、透気度は5秒/100cc/645mm2、吸水率はほぼ0、医療
材料固定部の粘着力は3N/25mmであった。
【0042】実施例2:目付40g/m2のポリエステルの
不織布シートの表面に、ポリエチレンシートとエチレン
ビニルアセテートをラミネートした、開口率75%、目付
8g/m2の2層ラミネートシートを、エチレンビニルアセ
テートのシートをポリエステルの不織布シート側にして
積層したものを素材として図6に示すような形状の基材
61に形成し、図の上部に位置する部分を皮膚固定部6
2とし、図の下部に位置する部分を医療材料固定部63
とし、この基材61の皮膚固定部62に対応するポリエ
ステルの不織布シートの裏面に、強粘着アクリル系粘着
剤を50g/m2の条件で網目状のパターン塗工法で均一に
塗布して粘着層64を形成し、一方医療材料固定部63
に対応するポリエステルの不織布シートの裏面に、強粘
着アクリル系粘着剤に重量比で4倍の架橋剤を添加した
弱粘着アクリル系粘着剤を100g/m 2の条件で均一に塗工
して粘着層65を形成し、医療用粘着テープを作製し
た。この医療用粘着テープの皮膚固定部の粘着力は5N/
25mm、透気度は1秒/100cc/645mm2、吸水率はほぼ0、
医療材料固定部の粘着力は3N/25mmであった。
【0043】実施例3:目付40g/m2のポリエステルの
不織布シートの表面に、ポリエチレンシートとエチレン
ビニルアセテートをラミネートした、開口率15%、目付
26g/m2の2層ラミネートシートを、エチレンビニルアセ
テートのシートをポリエステルの不織布シート側にして
積層したものを素材として図6に示すような形状の基材
61に形成し、図の上部に位置する部分を皮膚固定部6
2とし、図の下部に位置する部分を医療材料固定部63
とし、この基材61の皮膚固定部62に対応するポリエ
ステルの不織布シートの裏面に、強粘着アクリル系粘着
剤を50g/m2の条件で網目状のパターン塗工法で均一に
塗布して粘着層64を形成し、一方医療材料固定部63
に対応するポリエステルの不織布シートの裏面に、シリ
コーンオイルを混合した弱粘着アクリル系粘着剤を50g
/m2の条件で均一に塗工して粘着層65を形成し、医療
用粘着テープを作製した。この医療用粘着テープの皮膚
固定部の粘着力は5N/25mm、透気度は3秒/100cc/645m
m2、吸水率はほぼ0、医療材料固定部の粘着力は2N/25m
mであった。
【0044】実施例4:厚さ0.02mmのポリエチレンシー
トの表面に長鎖アルキル系粘着剤を塗工厚で0.1〜0.2μ
m程度処理したシートの裏面に目付40g/m2のポリエステ
ル不織布をラミネートしたものを素材として図6に示す
ような形状の基材61とし、この基材61の皮膚固定部
62に対応するポリエステル不織布側に、粘着剤成分と
してポリイソブチレン、吸湿性物質としてカルボキシメ
チルセルロースを重量比で6:4に混合した粘着剤を塗工
厚0.8mmで均一に塗布して粘着層64を形成し、一方医
療材料固定部63に対応するポリエステル不織布側に、
微粉末の二酸化チタンを混合した弱粘着アクリル系粘着
剤を50g/m2の条件で均一に塗布して粘着層65を形成
し、医療用粘着テープを作製した。この医療用粘着テー
プの皮膚固定部の粘着力は15N/25mm、透気度はほぼ0、
吸水率は1200%、医療材料固定部の粘着力は7N/25mmで
あった。
【0045】実施例5:厚さ2mmの連続気泡のウレタン
発泡シートを素材として図6に示すような形状の基材6
1とし、この基材61の皮膚固定部62に対応するウレ
タン発泡シートの片面に、粘着剤成分としてポリイソプ
レン、吸湿性物質としてカラヤガムを重量比で6:4に混
合した粘着剤を塗工厚0.8mmで均一に塗布して粘着層6
4を形成し、一方医療材料固定部63に対応するウレタ
ン発泡シートの片面に、強粘着アクリル系粘着剤を100g
/m2の条件で均一に塗工し、その粘着層表面に開口率50
%、目付15g/m2のメッシュ状ポリエチレンシートを圧
着により配置して粘着層65を形成し、医療用粘着テー
プを作製した。この医療用粘着テープの皮膚固定部の粘
着力は12N/25mm、透気度はほぼ0、吸水率は500%、医
療材料固定部の粘着力は4N/25mmであった。
【0046】比較例1:実施例1と同様の素材で図6に
示すような形状の基材61に形成し、実施例1の医療材
料固定部に使用した粘着剤を皮膚固定部62及び医療材
料固定部63に対応するポリエステル不織布の裏面全体
に塗工して同一の粘着剤からなる粘着層64,65を形
成し、医療用粘着テープを作製した。この医療用粘着テ
ープの皮膚固定部の粘着力は4N/25mm、医療材料固定部
の粘着力は3N/25mm、皮膚固定部、医療材料固定部とも
透気度はほぼ0、吸水率もほぼ0であった。
【0047】比較例2:目付40g/m2のポリエステルの
不織布シート単体の素材で図6に示すような形状の基材
61に形成し、この基材の裏面に実施例1の皮膚固定部
に使用した粘着剤と同様の粘着剤を皮膚固定部62及び
医療材料固定部63に対応するポリエステル不織布の裏
面全体に塗工して同一の粘着剤からなる粘着層64,6
5を形成し、医療用粘着テープを作製した。この医療用
粘着テープの皮膚固定部の粘着力は10N/25mm、医療材
料固定部の粘着力は21N/25mm、皮膚固定部、医療材料
固定部とも透気度は5秒/100cc/645mm2、吸水率はほぼ
0であった。
【0048】上述の実施例、比較例について、経鼻チュ
ーブを固定する試験の結果、次のことが判明した。実施
例1〜4は、基材の表面を低接着性にし、また使用する
粘着剤を弱粘着性にしたものであるが、その双方の適切
な組合わせによって、医療材料固定部の粘着層と固定す
べき医療材料表面との間が再粘着、再剥離可能であり、
経鼻チューブ、皮膚のそれぞれに対し、適切な粘着力が
得られた。実施例5は、使用する粘着剤を弱粘着性にす
ることにより、医療材料固定部の粘着層と固定すべき医
療材料表面との間が、再粘着可能、且つ再剥離可能であ
り、医療材料、皮膚のそれぞれに対しても適切な粘着力
が得られた。従って実施例1〜5は固定する医療材料か
ら容易に剥がすことができ再粘着も可能であるから、医
療材料の位置調節や交換作業がやり易い。また、実施例
1〜3は通気性があり、実施例4、5は吸水性があり、
皮膚固定部を皮膚に貼付した場合、人体から発生する汗
等を発散又は吸収することで貼付による蒸れ、かぶれを
軽減し、皮膚の生理的状態を良好に保つことができ、医
療用粘着テープの用途によって特に通気性が要求される
場合、吸水性が要求される場合に適宜対応することがで
きる。
【0049】これに対し、比較例1は医療材料固定部の
粘着層と固定すべき医療材料表面との間が再粘着可能、
且つ再剥離可能であったが、皮膚に対しては粘着層が適
切でなく、発汗によるかぶれや、汗の貯留によるテープ
の剥がれが起こった。また比較例2は皮膚固定部に通気
性を持たせることによって、皮膚固定部を皮膚に貼付し
た場合、人体から発生する汗等を発散することはできる
が、医療材料固定部の粘着層と固定すべき医療材料表面
との間が再剥離できないため、一度医療材料を固定する
とそこから剥離することが困難で、医療材料の位置調節
ができない。また粘着面同士が付着した場合にも再剥離
が困難で、使用上操作が面倒である。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、医療用粘着テープの皮
膚固定部と医療材料固定部とに対応する粘着層に異なる
粘着剤を使用し、皮膚固定部の粘着層は皮膚との接着に
最も適した性質を持った粘着剤、医療材料固定部は医療
材料に対する接着及び医療材料固定部自身の表面と粘着
層との間の接着に最も適した性質の粘着剤を選定するこ
とが可能となり、皮膚に対しては皮膚の生理的状態を良
好に保ち、しかも確実で違和感のない固定、医療材料に
対しては再剥離、再粘着が可能な固定をすることがで
き、皮膚固定部及び医療材料固定部の各粘着層を1枚の
シート状基材に形成することによって構造が極めて簡単
で、安価に製作することができ、操作が簡単で経済性に
優れた医療用粘着テープを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の、aは平面図、bは側面図、
cは装着状態の説明図である。
【図2】本発明の異なる実施例のそれぞれ平面図であ
る。
【図3】図2に示す本発明の装着状態の説明図である。
【図4】本発明の更に異なる実施例の、aは平面図、b
は側面図、c〜fはその使用方法の説明図である。
【図5】本発明の更に異なる実施例の、aは平面図、b
は側面図、c、e、fはその種々の適用対象に対する使
用状態の説明図、dはcに示す適用対象に対する異なる
実施例の平面図である。
【図6】本発明の実施例と比較例とを対比するのに使用
する医療用粘着テープの形状の、aは平面図、bは側面
図である。
【符号の説明】
1 医療用粘着テープ 2 基材 3 皮膚固定部 4 医療材料固定部 5 境界線 6 粘着層 7 粘着層 10 チューブ 32 チューブ 41 医療用粘着テープ 42 基材 43 皮膚固定部 44 医療材料固定部 45 ヒンジ部 46 粘着層 47 粘着層 51 医療用粘着テープ 52 皮膚固定部 53 医療材料固定部 54 粘着層 55 粘着層 61 基材 62 皮膚固定部 63 医療材料固定部 64 粘着層 65 粘着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富樫 和彦 東京都墨田区京島1−21−10 アルケア株 式会社内 (72)発明者 中村 茂義 東京都墨田区京島1−21−10 アルケア株 式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚のシート状基材に皮膚に固定する皮
    膚固定部と医療材料を固定する医療材料固定部とを備
    え、それぞれの固定部に異なる粘着層を設けたことを特
    徴とする医療用粘着テープ。
  2. 【請求項2】 皮膚固定部の粘着層が2N/25mm以上の粘
    着力を有することを特徴とする請求項1記載の医療用粘
    着テープ。
  3. 【請求項3】 皮膚固定部の粘着層が少なくとも通気性
    又は吸水性を有することを特徴とする請求項1又は2記
    載の医療用粘着テープ。
  4. 【請求項4】 医療材料固定部は、その裏面の粘着層と
    固定すべき医療材料表面との間に0.5〜20N/25mmの範囲
    の粘着力を有し、再粘着及び再剥離可能であることを特
    徴とする請求項1記載の医療用粘着テープ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008142264A (ja) * 2006-12-08 2008-06-26 Alcare Co Ltd 体表面接触装具用複合材料及び体表面接触装具
JP2012143654A (ja) * 2012-05-11 2012-08-02 Alcare Co Ltd カテーテル固定用皮膚貼付体
JP2015526138A (ja) * 2012-06-26 2015-09-10 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 複数の接着剤を有する医療用手当て用品
USD827144S1 (en) 2017-09-14 2018-08-28 3M Innovative Properties Company Nasogastric tube securement device
JP2022525297A (ja) * 2019-03-13 2022-05-12 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 調節可能なサイズを有するチューブ固定デバイス

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