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JP2002268228A - 画像形成性が改良されたフレキソ版用感光性樹脂構成体 - Google Patents

画像形成性が改良されたフレキソ版用感光性樹脂構成体

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JP2002268228A
JP2002268228A JP2001065340A JP2001065340A JP2002268228A JP 2002268228 A JP2002268228 A JP 2002268228A JP 2001065340 A JP2001065340 A JP 2001065340A JP 2001065340 A JP2001065340 A JP 2001065340A JP 2002268228 A JP2002268228 A JP 2002268228A
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photosensitive resin
layer
weight
slip layer
resin composition
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Katsuya Nakano
克也 中野
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Asahi Kasei Corp
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Asahi Kasei Corp
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 網点濃度が低いレリーフ像を形成し、同時に
ショルダー角が大きく、凹部の深度が深いフレキソ印刷
用感光性樹脂構成体を提供する。 【解決手段】 少なくとも(A)感光性樹脂層、(B)
層(A)上にあり、少なくとも320nm〜420nm
の範囲に紫外線吸収領域が存在する化合物を含有し、1
種以上の重合体から成るスリップ層を含むフレキソ版用
感光性樹脂構成体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフレキソ印刷に用い
られる版材であるフレキソ印刷用感光性樹脂構成体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的なフレキソ印刷用樹脂構成体は紫
外線に対して透明なポリエステルフィルム等の支持体
層、及びその上に設けられた感光性樹脂層からなってい
る。この感光性樹脂構成体を用いてフレキソ印刷用の版
を作成する場合、まず構成体の支持体層側全面に紫外線
を照射することにより感光性樹脂層を部分硬化させて、
感光性樹脂層内部に支持体層側界面から、所定の厚みに
コントロールされた均一な硬化層を設け、ついで感光性
樹脂上部を覆ったネガフィルムを通して感光性樹脂層に
紫外線による画像露光を行った後、感光性樹脂層の未露
光部分を現像剤で洗い流して目的とする画像、すなわち
レリーフ像を形成せしめた印刷版を得る。
【0003】ここでネガフィルムには、感光性樹脂層に
対する均一密着性が要求される。この均一密着性が不良
で、感光性樹脂層とネガフィルムの間に局所的に空気層
が形成された場合、画像露光の工程で部分的に紫外線の
照射範囲が広がったり、ネガフィルムと感光性樹脂層の
界面に介在した空気により反応阻害を受けることによ
り、露光後の版のレリーフ像はネガフィルムの画像を正
確に再現することができなくなる。
【0004】一方、フレキソ印刷では1枚のネガフィル
ムで複数の印刷版を形成するのが一般的であり、このた
め画像露光後、容易にネガフィルムを剥離、再使用でき
るよう、ネガフィルムには感光性樹脂層界面に対する良
好な剥離性をも有することが求められている。しかしな
がら、感光性樹脂層は一般的に粘着性を有しているた
め, この上にネガフィルムを直接置いた場合、ネガフィ
ルムを感光性樹脂表面に均一に密着させることが困難で
あるばかりでなく、画像露光後ネガフィルムを感光性樹
脂層から剥離する際、感光性樹脂層に貼り付いたネガフ
ィルムが破損して再使用が不可能となりコスト面でも好
ましくない。
【0005】これらの問題に対処するために、従来感光
性樹脂層とネガフィルムの間にスリップ層と呼ばれる薄
い可とう性の層が設けられてきた。このスリップ層は感
光性樹脂層に対し充分な密着性を有していると同時に、
ネガフィルムに対しても充分な剥離性を有している。そ
こでスリップ層の上に置かれたネガフィルムのさらにそ
の上から、バキュームシートと呼ばれる薄いポリエチレ
ン等のシートを覆い被せ、ネガフィルムとスリップ層の
間に介在する空気を、露光機に備えられた真空装置によ
り排気することにより、ネガフィルムをスリップ層に均
一に密着させることで均一なレリーフ画像が得られる。
さらに画像露光後、系の真空を破壊した後では、スリッ
プ層からネガフィルムを破損させることなく容易に剥離
することが可能である。
【0006】しかしながら従来のスリップ層を用いた場
合、ネガフィルムを透過した後、さらにスリップ層を透
過して感光性樹脂層に到達した紫外線は、スリップ層の
厚みに相当する分、照射範囲が広がったり、ネガフィル
ムとスリップ層及びスリップ層と感光性樹脂層との界面
での屈折、散乱などにより、本来のレリーフ像よりも広
い範囲で感光性樹脂の硬化が起こりやすい。また凸部レ
リーフ像の断面が、すそのが大きく広がった台形のよう
な形状(このような場合、レリーフのショルダー角が小
さいという)になったり、凹部では実質的に必要な彫刻
深度が得られなくなったりする。
【0007】このような印刷版を用いて印刷をおこなっ
た場合、本来の画像よりも広い範囲にインキが転写さ
れ、凸部では太く、凹部では狭い印刷面となるため、最
適な印刷品質を得るための印圧許容幅が狭くなるなど、
良好な印刷物を得ることが難しくなる。さらに近年高品
質の印刷画像の要求から、微細なレリーフ像を得るため
に紫外線の照射量を増やす傾向にあり、このためレリー
フ版のショルダー角は一層小さくなりやすく、その結
果、従来のスリップ層を有する感光性樹脂構成体を用い
た場合、網点濃度が低い画像を含むレリーフ印刷版にお
いて、凸部のショルダー角が大きく且つ凹部の深度が深
い、良好な印刷品質を呈するレリーフ像を形成すること
が益々困難となってきている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は印刷許容幅が
広く、網点濃度が低い画像を含むレリーフにおいても良
好な印刷品質のフレキソ印刷物を得るために、優れたレ
リーフ形状を有するフレキソ印刷版を形成することを可
能とするスリップ層を設けた感光性樹脂構成体を提供す
ることを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、下記のフレキ
ソ版用感光性樹脂構成体を用いることで、上記の課題を
解決できることを見出した。すなわち、本発明は、少な
くとも(A)感光性樹脂層、(B)層(A)上にあり、
少なくとも320nm〜420nmの範囲に紫外線吸収
領域が存在する化合物を含有し、1種以上の重合体から
成るスリップ層を含むフレキソ版用感光性樹脂構成体を
提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いられるフレキソ版用感光性樹脂構成体で
は、少なくとも、(A)ネガフィルムを通した紫外線照
射により選択的に光重合可能で、且つ現像溶剤で現像可
能な感光性樹脂層、及び(B)スリップ層の2つの層が
含まれている構造を有している。
【0011】本発明におけるスリップ層(B)は、通常
0.5〜20μmの厚さであり、且つ感光性樹脂層のレ
リーフ形成面を均一な厚みで完全に被覆する。このスリ
ップ層(B)は、少なくとも320〜420nmの紫外
線領域に吸収波長のある化合物を含有していることが必
要である。層(B)に含まれる紫外線吸収化合物の吸収
波長領域が少なくともこの範囲を含むとき、露光後のレ
リーフ形状が、ショルダー角が大きく、凹部の深度が深
いものとなる。好ましくは、少なくとも330〜400
nmの範囲であり、より好ましくは、340〜380n
mの範囲である。
【0012】特に、この紫外線吸収化合物を含有したス
リップ層(B)全体の波長320nm〜390nmにお
ける紫外線透過率が50〜70%のときに、本発明の特
徴である、微細な画像を含む図柄においてもショルダー
角が大きく、凹部の深度も充分確保された良好なレリー
フ像を、実用的な画像露光の紫外線照射時間で形成させ
るという効果が特に顕著である。このようなスリップ層
(B)全体の紫外線透過率は、例えば検出波長320n
m〜390nmの光量計(オーク社製 MO−2)等、
通常知られている測定法により容易に知ることができ
る。
【0013】上記の、紫外線吸収化合物としては、例え
ば、アゾ系油溶染料である、オリエント化学社製 Va
liosol Yellow MYE、同社製 Val
ifast Yellow 4120、同 4126、
保土谷化学社製 AizenSpilon Yello
w GRH、三菱化学社製 Diaresin Yel
low Aや、紫外線吸収剤(日本チバガイギー社製
Tinuvin 1130)などが挙げられる。
【0014】これら化合物の含有量は、各化合物及びス
リップ層(B)を構成する重合体の紫外線吸光度並びに
スリップ層(B)の厚み等によるが、画像露光工程にお
いて、層(B)の下に位置する層(A)に対して露光硬
化に十分な量の紫外線が照射され得る範囲で適宜調整さ
れる。一般的には、スリップ層(B)全重量に対して
0.1〜50%であり、好ましくは、0.1〜30%で
ある。スリップ層(B)を形成する重合体としては、一
般的なフレキソ版感光性樹脂構成体用スリップ層とし
て、必要な特性を有するもので、例えばポリアミド、ア
ルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、ニ
トロセルロース、セルロースエステル、モノビニル置換
芳香族炭化水素と共役ジエンの共重合体、およびモノビ
ニル置換芳香族炭化水素と共役ジエンの共重合体の水素
添加反応物等より成る群から選ばれる、単独の重合体も
しくは2種以上の重合体の組み合わせを挙げることがで
きる。
【0015】スリップ層(B)の成膜方法としては、ス
リップ層原料となる重合体と所定の紫外線領域吸収化合
物を溶媒等に溶解または分散させ、版材の保護層となる
フィルム上に塗布、乾燥して得ることができる。この
時、スリップ層(B)の必要な特性を確保する目的で、
離型剤、可塑剤、密着力調整剤などを適宜添加すること
もできる。保護フィルムとしては、通常、寸法安定性、
耐熱性、機械的強度から厚さ50〜200μmのポリエ
ステルフィルムが用いられる。
【0016】感光性樹脂層(A)を選択的に露光して得
られるレリーフ画像は、フレキソ印刷版として一般的に
要求される特性を備えているもの、すなわち被印刷体と
なる紙やフィルムに対して良好な印刷性能を発揮するも
のであれば特に限定されない。そのような特性を有する
感光性樹脂層(A)を形成するバインダーポリマーの例
としては、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共
重合体や、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共
重合体に代表されるモノビニル置換芳香族炭化水素と共
役ジエンからなる熱可塑性エラストマーが挙げられる。
これらのバインダーポリマーは、最終的に得られるフレ
キソ印刷版の機械的物性が実用的なレベルとなるために
は、感光性樹脂層全体に対して、通常40〜90重量%
を占める。特に可塑剤エラストマーとして液状ゴム例え
ば日本石油化学社製 LPB、日本曹達社製 NISS
O PB、ヒュルス社製 Polyoilなどが挙げら
れ、分子量500〜5,000で且つ感光性樹脂層全体
に対し5〜40重量%を含むことが好ましい。
【0017】感光性樹脂層(A)はまた、紫外線で重合
可能なエチレン性不飽和化合物を含有しており、例えば
アクリレート化合物、メタクリレート化合物、マレイミ
ド誘導体、フマール酸エステルなどが挙げられる。特に
その化合物の分子量200当たりアクリレート基を1個
以上含み、且つ1分子中に2個以上のアクリレート基を
含む化合物であることがより好ましい。そのような化合
物としては、例えばヘキサンジオールジアクリレート、
ノナンジオールジアクリレート、長鎖脂肪族ジアクリレ
ート等を挙げることができ、これらジアクリレート化合
物群から選ばれる、2種以上のものを混合して用いるこ
ともできる。また、必要に応じて他のエチレン性不飽和
化合物を用いることもできる。これらのジアクリレート
化合物を感光性樹脂中に含有することにより、感光性樹
脂層を紫外線で硬化させる工程で、より少ない照射量で
レリーフ画像形成が可能となり生産性を向上させること
が可能となる。
【0018】感光性樹脂層(A)には、さらに光重合開
始剤として、感光性樹脂層全体重量に対し3〜20重量
%の芳香族ケトン類やベンゾインエーテル類など公知の
ラジカル重合開始剤、例えばベンゾフェノン、ミヒラー
ケトン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベン
ゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテ
ル、α−メチルロールベンゾインメチルエーテル、α−
メトキシベンゾインメチルエーテル、2,2ジエトキシ
フェニルアセトフェノン等を挙げることができ、これら
化合物の1種若しくは2種以上の組み合わせで使用する
ことができる。
【0019】最後にこの感光性樹脂層に要求される特性
に応じて、熱重合禁止剤、着色剤などの添加剤を含有す
ることもできる。感光性樹脂層(A)は種々の方法で調
製することができる。例えば、上述した配合成分を、加
熱装置を有するニーダーロールミル、又はスクリュー押
し出し機で溶融混練し、T型ダイス、プレス成形機など
により所望の厚さの板状に成形することができる。また
溶媒を用い、例えばクロロホルム、テトラクロルエチレ
ン、メチルエチルケトン、トルエンなどの溶媒に溶解し
て混合し、型枠に流延し溶媒を蒸発させ板状に成形する
こともできる。
【0020】層(A)の下部に位置する支持体層として
は、厚みが75〜300μの範囲の寸法安定なポリエス
テルフィルムを用いることができ、場合によっては感光
性樹脂層と支持体層を強固に接着させるために、支持体
層上に接着層を設けることもできる。支持体層、接着
層、感光性樹脂層、スリップ層、および保護フィルムを
この順に積層させた多層の感光性樹脂構成体にするため
には、スリップ層が塗布された保護フィルム、及び接着
層が塗布された支持体層間に、感光性樹脂層をラミネー
ト密着することにより得ることができる。
【0021】感光性樹脂層を露光硬化させる紫外線光源
としては、高圧水銀灯、紫外線蛍光灯、カーボンアーク
灯、キセノンランプ、太陽光などがある。ネガフィルム
を介して感光性樹脂層に紫外線を露光することにより所
望のレリーフ層を得ることができるが、レリーフ像の高
さを調整するためには、支持体層側から全面に紫外線を
照射する。このレリーフ形成露光と支持体層側からの露
光はどちらを先におこなっても良く、さらに同時におこ
なっても良いが、画像再現性の観点より支持体側からの
露光を先に行うのが好ましい。
【0022】感光性樹脂層の露光後、未露光部を洗い出
すのに用いられる現像剤としては例えば、テトラクロル
エチレン等の塩素系有機溶媒や、石油留分、トルエン、
デカリン等の炭化水素類、3−メトキシブチルアセテー
ト、ヘプチルアセテート等のエステル類などの溶剤にプ
ロパノール、ブタノール、ペンタノ−ル等のアルコール
類を混合したものを挙げることができる。以下、実施例
に基づき本発明を具体的に説明する。
【0023】
【実施例1〜4、比較例1】スリップ層を形成する重合
体として、マクロメルト6900(ヘンケル社製)90
重量部とタフテックM1913(旭化成社製)10重量
部を、予め加熱ニーダーロールミルにて150℃、10
0rpmの条件で5分間混練し、混合ポリマーを調製し
た。ついでこのポリマーをイソプロピルアルコール/ト
ルエン=1/1の混合溶媒に溶解し濃度が15重量%の
溶液を調製した。 〔実施例1〕紫外線領域に吸収を持つ染料の、Vali
osol YellowMYE(オリエント化学社製)
を上記ポリマー溶液71重量部に対し0.70重量部、
添加してスリップ層溶液を調製した。 〔実施例2〕実施例1の染料を0.88重量部としスリ
ップ層溶液を調製した。 〔実施例3〕実施例1の染料を0.35重量部としスリ
ップ層溶液を調製した。 〔実施例4〕実施例1の染料を0.25重量部としスリ
ップ層溶液を調製した。 〔比較例1〕ポリマー溶液に染料を添加することなく、
そのままスリップ層溶液とした。
【0024】次にこの溶液を、100μmの厚みのカバ
ーシートとなるポリエステルフィルム上に、乾燥後の塗
布量が5〜5.5g/m2となるようにブレードコータ
ーを用いて塗布し、80℃で2分間乾燥しスリップ層が
塗布されたカバーシートを得た。これらの紫外線の吸収
量を、光源としてAFP−1500露光機(旭化成社製
ランプ:フィリップス社製 60W−10Rタイプ)
を用い、検出波長320〜390nmの光量計(オーク
社製 MO−2)にてカバーシートを取り除いたスリッ
プ層の透過率を測定した。結果を表1に示す。
【0025】次にクレイトンDKX−405(クレイト
ンポリマー社製 スチレン−ブタジエン−スチレンブロ
ック共重合体)70部、B−2000(日本石油化学社
製液状ポリブタジエン)23部、1,9−ノナンジオー
ルジアクリレート7部、2,2−ジメトキシ−2−フェ
ニルアセトフェノン1.5部、2,6−ジ−t−ブチル
−p−クレゾール0.3部をともに加熱ニーダーミルで
混練し、感光性樹脂組成物を調製した。この感光性樹脂
組成物を、125μmのポリエステルフィルムの支持体
上に接着層が塗布された支持体層と、実施例1〜4、比
較例1で作成したスリップ層を塗布したカバーシート、
それぞれ塗布面が感光性樹脂側になるように挟み、3.
0mmのスペーサーを用いてプレス機で、130℃で油
圧200kg/cm2の条件で4分間かけて成形し、ス
リップ層が異なるフレキソ印刷版用感光性樹脂構成体を
得た。
【0026】この感光性樹脂構成体を、通常の製版工程
にしたがって印刷版を作成した。すなわち、各感光性樹
脂構成体を露光機(旭化成社製 AFP−1500露光
機)上で、カバーシートを剥離しスリップ層上に、線数
133line/inch、濃度1%の網点、100μ
m幅の凸線、及び500μm幅の凹線の画像が組み込ま
れた評価用ネガフィルムを置き、バキュームシートで覆
い真空装置によりネガフィルムを密着させた。支持体層
側の紫外線ランプ(フィリップス社製 60W−10R
ランプ)によりレリーフ体の高さを調製するために24
0mJ/cm2のバック露光を行い、ついで画像側のレ
リーフ露光(バック露光と同仕様のランプ)を8000
mJ/cm2照射した。このときの紫外線ランプの強度
を光量計(オーク社製 MO−2 UV−35フィルタ
ー)で測定すると、バック露光用の下側紫外線ランプが
4.0mW/ cm2、レリーフ露光用の上側紫外線ラン
プが7.9mW/cm2であった。
【0027】次にテトラクロルエチレン/n−ブタノー
ル=3/1(容積比)を現像液として、AFP−150
0現像機(旭化成社製)にて、版シリンダーに両面テー
プで各感光性樹脂構成体の支持体側を貼りつけて25℃
の温度で4分間現像を行った。現像後、60℃の乾燥機
(旭化成社製 AFP−1500乾燥機)で2時間乾燥
し、レリーフ像を有するフレキソ印刷用の印刷版が得ら
れた。スリップ層の異なる印刷版の網点部の形成状態
と、100μ幅の凸線の断面より測定したショルダー
角、500μm幅の凹線の深さを深度顕微鏡(日商精密
光学 KY−90)で測定し、表1のような結果が得ら
れた。良好な印刷品質を有するレリーフ版であるために
は、133Line/inch、網点濃度1%のレリー
フ像が形成可能で、100μm幅凸部ショルダー角が5
0°以上、且つ500μm幅凹線深度が100μm以上
である必要がある。
【0028】スリップ層に紫外線領域に吸収波長を持つ
Valiosol YellowMYEを添加した場
合、必要とされる線数133line/inch、濃度
1%の網点の形成が確保され、100μm幅の凸線のシ
ョルダー角が大きく、なお且つ500μm幅の凹線の深
さが深くなり、印刷に必要な微細なレリーフ像を形成さ
せることと、良好な印刷物を得るための大きなショルダ
ー角を有し凹部の深度が充分確保されたレリーフ像の両
立した印刷版を得ることができた。さらに得られたフレ
キソ印刷版を用いてポリプロピレンフィルムに印刷した
ところ、133line/inch、1%の網点が印刷
され、且つ太りの少ない印刷物が得られた。しかも広い
印圧の許容幅を有するものであった。
【0029】
【実施例5】スリップ層を形成する重合体として、マク
ロメルト6900(ヘンケル社製)90重量部とタフテ
ックM1913(旭化成社製)10重量部を、予め加熱
ニーダーロールミルにて150℃、100rpmの条件
で5分間混練し、ついでこのポリマー10重量部、Va
lifast Yellow 4120(オリエント化
学社製)0.2重量部をイソプロピルアルコール/トル
エン=1/1の混合溶媒に溶解し濃度が15重量%のス
リップ層溶液を調製した。
【0030】実施例1と同様の方法でカバーシート上に
スリップ層を形成せしめ、カバーシートを取り除いたス
リップ層の320〜390nmでの透過率を測定したと
ころ、63%であった。更に実施例1で用いた感光性樹
脂層に同様の方法でフレキソ印刷用感光性樹脂構成体を
作成し、実施例1記載の製版工程にしたがって印刷版を
作成した。線数133Line/inch、濃度1%の
網点が形成し、100μm幅の凸線のショルダー角が5
4°、500μm幅の凹線の深さが180μmであっ
た。この印刷版を用いて、コート紙に印刷した結果、実
施例1〜4と同様に、133Line/inchの網点
が印刷され、且つ太りの少ない印刷物が得られ、しかも
印圧許容幅の広いものであった。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】紫外線吸収領域が存在する化合物を含有
したスリップ層と感光性樹脂層よりなるフレキソ印刷用
樹脂構成体は、ショルダー角が大きく、凹部の深度が充
分確保され、しかも微細なレリーフ像が形成すること
で、得られたフレキソ印刷版は、印圧許容幅が広く、印
刷品質が向上する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、(A)感光性樹脂層、
    (B)層(A)上にあり、少なくとも320nm〜42
    0nmの範囲に紫外線吸収領域が存在する化合物を含有
    し、1種以上の重合体から成るスリップ層、を含むフレ
    キソ版用感光性樹脂構成体。
  2. 【請求項2】 スリップ層(B)の320〜390nm
    における透過率が50〜70%である、請求項1の構成
    体。
  3. 【請求項3】 スリップ層(B)が、ポリアミド、アル
    キルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、ニト
    ロセルロース、セルロースエステル、モノビニル置換芳
    香族炭化水素と共役ジエンの共重合体、およびモノビニ
    ル置換芳香族炭化水素と共役ジエンの共重合体の水素添
    加反応物、から成る群から選ばれる単独の重合体、もし
    くは2種以上の重合体の組み合わせから成る、請求項1
    〜2の構成体。
  4. 【請求項4】 感光性樹脂層(A)が、モノビニル置換
    芳香族炭化水素と共役ジエンを重合して得られる熱可塑
    性エラストマー40〜90重量部、分子量が500〜
    5,000の液状ゴム5〜40重量部、エチレン性不飽
    和化合物3〜20重量部、光重合開始剤を0.1〜3重
    量部から成る組成物より形成された、請求項1〜3の構
    成体。
  5. 【請求項5】 エチレン性不飽和化合物が、その分子量
    200当たりアクリレート基を1個以上有し、且つ1分
    子中に2個以上のアクリレート基を有することを特徴と
    した、請求項4の構成体。
JP2001065340A 2001-03-08 2001-03-08 画像形成性が改良されたフレキソ版用感光性樹脂構成体 Expired - Lifetime JP4166957B2 (ja)

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