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JP2002262770A - 米糠と乳を原料とした高機能性発酵食品及びその製造方法 - Google Patents

米糠と乳を原料とした高機能性発酵食品及びその製造方法

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Publication number
JP2002262770A
JP2002262770A JP2001063971A JP2001063971A JP2002262770A JP 2002262770 A JP2002262770 A JP 2002262770A JP 2001063971 A JP2001063971 A JP 2001063971A JP 2001063971 A JP2001063971 A JP 2001063971A JP 2002262770 A JP2002262770 A JP 2002262770A
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JP
Japan
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milk
rice bran
lactic acid
acid bacteria
fermented
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001063971A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Sugano
信男 菅野
Haruhiko Uehigashi
治彦 上東
Hironori Moriyama
洋憲 森山
Yuzo Yamazaki
裕三 山崎
Michio Hisatake
陸夫 久武
Nobuyuki Fujii
信幸 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HIMAWARI NYUGYO KK
Kochi Prefectural PUC
Original Assignee
HIMAWARI NYUGYO KK
Kochi Prefectural PUC
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Filing date
Publication date
Application filed by HIMAWARI NYUGYO KK, Kochi Prefectural PUC filed Critical HIMAWARI NYUGYO KK
Priority to JP2001063971A priority Critical patent/JP2002262770A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 (1)乳と米糠の機能性を生かすために両者
を複合化した機能性の高い新規な発酵食品を提供するこ
と、(2)米糠を原料として乳酸菌による発酵を行った
場合に糠臭のない新規な発酵食品を提供すること、
(3)乳酸菌による発酵を行った場合にチーズ様臭のな
い新規な発酵食品を提供すること、(4)米糠成分抽出
液と乳とを、乳蛋白の凝固を起こさずに複合化して新規
な発酵食品を製造すること 【解決手段】 米糠に起因する糠臭を除くために、抽出
する最初の段階で脂肪分解酵素を用いる。チーズ様臭
は、乳酸菌発酵後、酵母を添加し酵母発酵することによ
り消失できる。米糠成分抽出液と乳とを、乳蛋白の凝固
を起こさずに複合化するには、抽出液を中和した後に乳
と合わせるか、又は別々に加熱殺菌した後に合わせる。
これにより、原料として米糠成分抽出液と乳とを用い、
乳酸菌単独か、あるいは乳酸菌と酵母を用いて発酵させ
た高機能性発酵食品を製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は清酒製造工程の副産
物である米糠から抽出により得られる成分(米糠成分抽
出液)と乳とを原料として、乳酸菌発酵または乳酸菌と
酵母の発酵により得られる、抗酸化性、ヒアルロニダー
ゼ阻害活性、ACE阻害活性、抗変異原性等の機能性を
有する高機能性発酵食品とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】清酒醸造における精米工程ででる副産物
には赤糠、中糠、白糠の3種の糠区分がある。白糠は煎
餅等の菓子類や焼酎の製造等に利用されているが、赤糠
および中糠は蛋白質、ビタミン、ミネラル等良好な食品
素材を含んでいるにもかかわらず食品に利用されている
例は殆どなく飼料、肥料に多く用いられている。米糠単
独からの食品利用への試みとしては、特開昭60−94
057号公報で米糠を原料とした乳酸菌による発酵飲料
及びその製造法が、また、特開平8−280341公
報、特開平10−127252公報では米糠成分を含む
原料から糠臭を感じない乳酸発酵液の製造法が開示され
ている。しかしながら、乳酸菌による発酵により発生す
るチーズ様臭は飲料には好ましくない。
【0003】一方、乳を原料とした乳酸菌による発酵食
品としては、チーズ、ヨーグルト、乳製品乳酸菌飲料等
多くの食品があるが、乳と米糠とを複合化し、乳酸菌と
酵母により発酵されて製品化された食品はこれまで報告
されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明の課
題は、次のとおりである。 (1)乳と米糠の機能性を生かすために両者を複合化し
た機能性の高い新規な発酵食品を提供すること (2)米糠を原料として乳酸菌による発酵を行った場合
に糠臭のない新規な発酵食品を提供すること (3)乳酸菌による発酵を行った場合にチーズ様臭のな
い新規な発酵食品を提供すること (4)米糠成分抽出液と乳とを、乳蛋白の凝固を起こさ
ずに複合化して新規な発酵食品を製造すること
【0005】
【課題を解決するための手段】まず、本発明者らは、米
糠に起因する糠臭を除くためには、抽出する最初の段階
で脂肪分解酵素を用いることが有効であることを見出し
た。これにより糠臭のない抽出液を得ることができる。
また、本発明者らは、乳酸菌の発酵により生ずるチーズ
様臭は、乳酸菌発酵後、酵母を添加し酵母発酵すること
により消失できることを見出した。さらに、本発明者ら
は、米糠成分抽出液と乳とを、乳蛋白の凝固を起こさず
に複合化するには、抽出液を中和した後に乳と合わせる
か、又は別々に加熱殺菌した後に合わせることが有効で
あることを見出した。
【0006】そして、得られた発酵食品は、抗酸化性、
ヒアルロニダーゼ阻害活性、ACE阻害活性、抗変異原
性等の高機能性を有するとともに風味が良好であること
を見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明の高機
能性発酵食品は、原料として米糠成分抽出液と乳とを用
い、少なくとも乳酸菌を用いて発酵させることにより得
られるものである。この高機能性発酵食品は、乳酸菌と
酵母を用いて発酵させることにより得られるものであっ
てもよい。また、本発明の高機能性発酵食品の製造方法
は、以下の4つである。
【0007】(a)上記本発明の高機能性発酵食品の製
造方法であって、乳酸菌発酵後に、酵母発酵を行う工程
を含むことを特徴とする。 (b)上記本発明の高機能性発酵食品の製造方法であっ
て、米糠の成分を脂肪分解酵素を用いて抽出する工程を
含むことを特徴とする。 (c)上記本発明の高機能性発酵食品の製造方法であっ
て、米糠成分抽出液を中和した後、乳を加え、加熱殺菌
する工程を含むことを特徴とする。 (d)上記本発明の高機能性発酵食品の製造方法であっ
て、米糠成分抽出液を加熱殺菌し冷却したものと、乳を
加熱殺菌し冷却したものとを混合する工程を含むことを
特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の高機能性発酵食品は、原
料として米糠成分抽出液と乳とを用い、少なくとも乳酸
菌を用いて発酵させることにより得られるものである。
米糠としては、清酒製造における精米過程で出る副産物
の赤糠、中糠、白糠のいずれか、あるいはこれらの糠の
2種または3種を混合して使用することができる。混合
の割合は特に限定されないが赤糠の割合を多くすれば機
能性は向上するが飲料としての風味は落ちる傾向にあ
る。米糠から機能性を有する成分を抽出する方法は特に
限定されないが、脂肪分解酵素を用いて抽出することで
糠臭のない抽出液を得ることができる。具体的には、以
下の方法が挙げられるが、これに限定されない。即ち、
糠原料100部に対し200部の水を加え45℃に加温
し、脂肪分解酵素とでんぷん液化酵素を加え1時間処理
した後、1時間かけて80℃に上げ、80℃で1時間保
持した後、さらに1時間かけて98℃まで昇温し30分
間保持し液化を完了する。液化完了後、55℃に冷却し
糖化型アミラーゼとプロテアーゼを加え一晩55℃で処
理する。以上の工程後、圧搾ろ過と清澄ろ過を行って固
形分を除去して米糠成分抽出液を得る。抽出液のブリッ
クスは通常16〜30%である。赤糠の割合を多くすれ
ばブリックスは低くなり、白糠の割合を多くすれば高く
なる。
【0009】この米糠成分抽出液と乳とを複合化して新
規な発酵食品を製造する。本発明では、少なくとも乳酸
菌を用いて発酵させるが、乳酸菌と酵母を用いて発酵さ
せてもよい。乳としては、牛乳、脱脂乳、脱脂粉乳等を
用いることができる。米糠成分抽出液と乳とを単に合わ
せた場合には、加熱殺菌したときに乳蛋白の凝固が起こ
り以後の乳酸発酵を行うことができない。乳蛋白の凝固
を起こさずに複合化するには、(1)または(2)の方
法が有効である。 (1)米糠成分抽出液を中和した後、乳を加え、加熱殺
菌する。米糠成分抽出液飲料の酸度を0.2以下に減酸
中和することが好ましい。減酸には炭酸ナトリウム等の
中和剤を使用する。減酸後乳を加え加熱殺菌する。 (2)米糠成分抽出液を加熱殺菌し冷却したものと、乳
を加熱殺菌し冷却したものとを混合する。
【0010】(1)、(2)いずれの場合も、加熱殺菌
は85〜95℃、5〜15分行うことが好ましい。加熱
殺菌後冷却し、乳酸発酵を行い、その後必要に応じて酵
母発酵を行う。その方法は限定されないが、たとえば次
の方法が挙げられる。即ち、予め培養した乳酸菌スター
タを1〜2%容量添加して37℃で24〜30時間発酵
する。乳酸菌は予め前培養していた培養液をブリックス
15%に調製した米糠成分抽出液に10%容量接種し1
日間培養したものをスタータとして用いる。前培養は一
般の乳酸菌培地或いは脱脂粉乳の10%溶液に保存乳酸
菌を1〜2白金耳接種し37℃で1〜2日間培養する。
【0011】用いる乳酸菌としては、ラクトバチルス・
アシドフィラス(Lactobacillus acidophilus)、ラク
トバチルス・カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバ
チルス・ヘルベチカス(Lactobacillus helveticus)、
ラクトバチルス・ラクチス(Lactobacillus lactis)等
を用いることができる。これらの乳酸菌はヨーグルト等
の乳製品を造るときに用いられる安全な乳酸菌である。
乳酸発酵の終了時点は生成酸量を測定して決定すること
ができる。乳酸発酵後ホモゲナイズし製品としても良い
が、この場合は香料を添加するのが好ましい。乳酸発酵
が終了した後、必要に応じて酵母発酵を行う。酵母発酵
の方法は、特に限定されないが、たとえば以下の方法を
挙げることができる。即ち、予め培養した酵母培養液を
2%容量添加し、5〜15℃で1〜2日間発酵し、発酵
終了後ホモゲナイズし製品とする。この場合ペクチン、
カラギーナン等の安定剤を米糠成分抽出液に加え溶解し
ておく、また乳成分を均質化しておくことにより乳成分
の懸濁安定性を良くすることができる。
【0012】用いる酵母としては、サッカロミセス・セ
レビシエーに属する糖発酵性を有する酵母ならいずれで
も良いが、協会7号、9号、高知酵母等の清酒酵母を用
いるのが好ましい。乳酸発酵ではチーズ様臭があり、発
酵乳(ヨーグルト)、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料で
は一般に香料を加え、この独特の日本人には好まれない
香りを消しているのが現状であるが、酵母発酵を行った
場合この香りを消去しているので香料を添加しないで製
品とすることができる。米糠成分抽出液と乳との複合化
による製品をつくるとき、乳成分の量を調整、即ち無脂
乳固形分として8%以上とすれば発酵乳、3%以上8%
未満とすれば乳製品乳酸菌飲料、3%未満とすれば乳酸
菌飲料となり、いずれも上記記載の方法により製造する
ことができる。
【0013】
【実施例】[実施例1]−米糠成分抽出液と乳との複合
化による発酵乳の製造− 白糠20kgに対し水40リットル加え、45℃に加温
後、市販酵素剤の脂肪分解酵素リリパーゼA−10FG
(ナガセ生化学工業株式会社)2gと液化アミラーゼR
B−II(天野製薬株式会社)20gを加え、攪拌しなが
ら45℃で1時間保った後、1時間かけて80℃まで上
げ、その温度で1時間保持した後、1時間かけて98℃
まで昇温し、30分保持し液化抽出した。
【0014】液化終了後、55℃に冷却して、糖化酵素
剤グルクザイムAF6 (天野製薬株式会社)20gと
蛋白分解酵素プロテアーゼA(天野製薬株式会社)5g
を加え55℃に保持し攪拌しながら1晩酵素処理し、米
糠成分を抽出した。抽出液を圧搾ろ過した後、ろ液をフ
ィルターろ過機で珪そう土をろ過助剤として濾紙ろ過を
行い清澄なろ液、ブリックス28.4%、50.4リッ
トルの抽出液を得た。この抽出液を水で希釈してブリッ
クス22.5%に調製したもの300mlを90℃、8
分加熱殺菌した。一方、水100mlに脱脂粉乳27g
を溶解して同様に90℃、8分加熱殺菌した。この両者
を冷却後無菌的に合併した。
【0015】ラクトバチラス・アシドフィラスIAM1
0074を乳酸菌培地に前培養(37℃、2日間)し、
それを白糠成分抽出液(ブリックス15%に調製)に植
え継いだものをスターターとして前記合併した液量の2
%容量を添加して、37℃、15時間発酵し、その後白
糠成分抽出液(ブリックス15)の培地に培養した高知
酵母酵母培養液を2%容量添加して15℃、1日間発酵
し、発酵乳(ヨーグルト)を製造した。 [実施例2] −米糠成分抽出液と乳との複合化による乳製品乳酸菌飲
料の製造− 米糠として白糠を使用した。白糠成分抽出液は実施例1
において製造したものを使用した。発酵乳を製造すると
ころまでは全く同様で実施例1では発酵時間が15時間
で終了したが、それを30時間まで延長した発酵乳を製
造した。
【0016】一方、白糠成分抽出液のブリックスを2
2.5%に調製した600mlに0.2%重量のペクチ
ンを加え加熱溶解した後、90℃、8分加熱殺菌した後
冷却して上記製造した発酵乳に添加合併した。合併した
ものに、ブリックス15%に調製した白糠成分抽出液に
培養した酵母培養液を2%容量加え、15℃、1日間発
酵した。発酵液をホモゲナイズして乳製品乳酸菌飲料を
製造した。 [実施例3] −米糠成分抽出液と乳との複合化による乳酸菌飲料の製
造− 米糠は白糠を使用した。白糠成分抽出液は実施例1にお
いて製造したものを使用した。
【0017】製造方法は実施例2で示した方法と同様で
あるが、ただ1点違う点は脱脂粉乳の量である。即ち、
実施例2では水100mlに27gを溶解したが、この
量を26gにする。この点が異なるだけでその他は全く
同様の方法で製造した。実施例1〜3で製造した発酵
乳、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料について、生菌数、
機能性分析(ポリフェノール含量、活性酸素消去活性、
ACE阻害活性、ヒアルロニダーゼ阻害活性)、官能評
価を行った。機能性については市販の発酵乳製品につい
ても測定した。機能性の測定方法については後述する。
生菌数、機能性分析の結果をそれぞれ表1、2に示す。
【0018】
【表1】
【0019】発酵乳製品については成分規格で乳酸菌の
生菌数が決められている。発酵乳は107/ml以上、
乳製品乳酸菌飲料は107/ml、乳酸菌飲料は106
mlとなっている。発酵乳製品の品質保証期間は一般に
2週間ほどである。表1に示したごとく、本発明品はい
ずれもその規格を満たしていることがわかった。
【0020】
【表2】
【0021】表2に示した結果から分かるように、本発
明品はいずれもポリフェノール含量、活性酸素消去活
性、ACE阻害活性、ヒアルロニダーゼ阻害活性におい
て対照に行った市販の発酵乳、乳製品乳酸菌飲料よりも
高い活性を持つことがわかった。官能評価では、本発明
品では、明らかなチーズ様臭(不快臭−ラクトバチラス
・アシドフィラスIAM10074の発酵により発生す
る臭)が完全に除去されていることを確認した。 <機能性(抗酸化性(ポリフェノール含量と活性酸素の
消去率)、ACE阻害率、ヒアルロニダーゼ阻害率)の
測定方法> (a)ポリフェノール含量 ポリフェノール含量はFolin-Ciocalteau法に従って行
い、没食子酸相当量として算出した。即ち適宜希釈した
試料2mlに、2倍希釈のFolin試薬2mlを加え、3分
後、10%(w/w)炭酸ナトリウム溶液2mlを加え、3
0℃で30分放置した。遠心分離した後760nmでの吸
光度を測定した。 (b)活性酵素の消去活性 活性酸素の消去活性の測定はRosaらのニトロブルーテト
ラゾリウム(NBT)法に従い、キサンチン−キサンチンオ
キシダーゼ(X/XOD)反応系を用い、生成したO2 -とNBTと
の反応で生ずるホルマザンの吸光度(560nm)を測定し
た。
【0022】即ち、試験管に0.05M Na2CO3緩衝液
(pH10.2)2.4ml 3mM キサンチン溶液(キサ
ンチン45.64mgを上記緩衝液に溶解して100mlと
した溶液)0.1ml、 3mMEDTA溶液0.1ml、B
SA溶液(Bovin Serum Albumin(Sigma製)15mgを蒸
留水に溶解して100mlとする)0.1ml、0.75
mM NBT溶液(ニトロブルーテトラゾリウム61.32mg
を蒸留水に溶解して100mlとする)0.1ml、 試
料0.1ml、を加え良く混合し、酵素キサンチンオキ
シダーゼ溶液(キサンチンオキシダーゼ懸濁液25units
(和光純薬)0.025〜0.05mlを蒸留水5mlに希
釈し、使用時に調整する)0.1mlを加え混合して、2
5℃、20分反応後、6mM CaCl2溶液0.1ml加えて
反応停止し、560nm吸光度を測定。活性酸素消去活性
の強さは下記に示す式より活性酸素の消去率として示し
た。従って数値の高いほど活性が強いことを示す。
【0023】活性酸素消去率(%)=(1−(A−B)
/(C−D))×100 A:試料 B:試料のブランク(酵素の代わりに蒸留水) C:対照(試料の代わりに蒸留水) D:対照のブランク(酵素の代わりに蒸留水) (c)ACE阻害率 血圧上昇抑制力はアンギオテンシン変換酵素(ACE)
の阻害活性と高い相関があることが知られている。そこ
でACEの阻害活性をCushmanらの方法に準じた。
【0024】即ち、試料0.03mlと基質(Hip-His-Le
u0.1gとNaCl1.046gを0.4M s燐酸緩衝液(pH
8.5)29.4mlに溶解)0.25mlを加え、37℃
で5分間保持した後、ACE溶液(60mU/ml)を
0.1ml添加し37℃で50分間反応させた後、1N HC
L0.25mlを添加して反応停止した。さらに酢酸エチ
ルを1.5ml加え、十分攪拌して生成した馬尿酸を抽出
した。3000r.p.mで、10分間遠心分離して、上層
の酢酸エチル層0.8mlを試験管に分取した。蒸発乾固
後、蒸留水2.5mlを加え、馬尿酸を溶解して、228
nmの吸光度を測定した。ACEの阻害率を下記の式から
算出し、阻害活性とした。
【0025】ACEの阻害率(%)=(1−(A−B)
/(C−D))×100 A:試料を添加したときの吸光度 B:試料のブランク(酵素の代わりに緩衝液を加えたと
きの吸光度) C:対照(試料の代わりに蒸留水を加えたときの吸光
度) D:対照のブランク(蒸留水を加えたものに、酵素の代
わりに緩衝液を加えたときの吸光度) (d)ヒアルロニダーゼ阻害活性 アレルギーは発症機序によりI型からIV型に分類され、
即時型の花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー性気管支
喘息などのアレルギーはこのI型に属する。I型アレル
ギーはヒスタミンなどのケミカルメディエーターが放出
されることにより発症することが知られている。掛川ら
は、ヒスタミンの放出とヒアルロニダーゼ活性が相関す
ることを報告している(掛川ら:炎症、4,437,
(1984))。そこでヒアルロニダーゼ阻害活性を掛
川らの方法に準じて測定した。
【0026】即ち、試料0.1mlに酵素溶液(ヒアルロ
ニダーゼ(Type IV-S From Bovine Testes.Sigma製)8mg
を0.1M 酢酸緩衝液(pH4.0)2mlに溶解)を0.
05ml加え、37℃で20分間放置後、酵素活性化液(Compo
und48/48(sigma製)2mg、塩化カルシウム・二水和
物15mgを酢酸緩衝液4mlに溶解)を0.1ml加え、さ
らに37℃にて20分間放置した。後基質溶液(ヒアル
ロン酸(From RoosterComb Potasium Salt,Sigma製)8
mgを酢酸緩衝液10mlに溶解)を0.25ml加え、37
℃で40分間反応させ、0.4N NaOH0.1mlを加え反
応を停止した後、硼酸カリウム溶液(0.8M 硼酸水溶
液100mlに水酸化カリウム2.24gを加え溶解)を
0.1ml加え、沸騰水浴中にて3分間加熱し、室温まで
冷却後、p−ジメチルアミノベンズアルデヒド溶液(p
−ジメチルアミノベンズアルデヒド5gを氷酢酸44m
l、10N 塩酸60mlに溶解、本溶液は使用時、氷酢酸
で9倍希釈する)を3ml加え、37℃で20分間放置
後、585nmにおける吸光度(OD値)を測定した。
【0027】なお、試料の代わりに、蒸留水を入れたも
のを対照とし、各試料、対照について酵素溶液を入れな
いもの(ブランク)についても吸光度を測定して、次式
により阻害活性を算出した。 ヒアルロニダーゼ阻害率(%)=(1−(A−B)/
(C−D))×100 A:試料吸光度 B:試料ブランク吸光度(酵素の代わりに緩衝液を加え
たもの) C:対照吸光度(試料の代わりに蒸留水) D:対照ブランク吸光度
【0028】
【発明の効果】本発明によると、米糠成分抽出液と乳と
を、乳蛋白の凝固を起こさずに複合化することができる
ので、乳と米糠の機能性を生かした機能性の高い新規な
発酵食品を提供することができる。また、米糠に起因す
る糠臭および乳酸菌に起因するチーズ様臭のない発酵食
品を製造できるので、風味が良好である。さらに、得ら
れる発酵食品は、抗酸化性、ヒアルロニダーゼ阻害活
性、ACE阻害活性等の高機能性を有する。米糠は栄養
的にも大変優れた食品素材であるが、食品への利用は殆
どないのが現状であるが、本発明によれば全国で15万
トンといわれている清酒製造の副産物である米糠の有効
利用が図られ、業界に多大の貢献を果たすことになると
ともに米の利用拡大に繋げることが可能となる。また本
発明の発酵食品は抗酸化性、ヒアルロニダーゼ阻害活
性、ACE阻害活性等の高機能性を有するので、活性酸
素消去活性、血圧上昇抑制、抗アレルギー活性等を図る
ことができ、生活習慣病の予防と健康増進に寄与するこ
とができる。さらに米糠は原料価格が5〜30円/kg
と安いので、従来の乳製品や飲料より安価に提供でき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上東 治彦 高知県高知市布師田3992番地3 高知県工 業技術センター内 (72)発明者 森山 洋憲 高知県高知市布師田3992番地3 高知県工 業技術センター内 (72)発明者 山崎 裕三 高知県高知市布師田3992番地3 高知県工 業技術センター内 (72)発明者 久武 陸夫 高知県高知市布師田3992番地3 高知県工 業技術センター内 (72)発明者 藤井 信幸 高知県南国市物部272−1 ひまわり乳業 株式会社内 Fターム(参考) 4B001 AC31 AC32 AC99 BC14 EC05 4B018 MD49 MD71 MD81 MD86 MD90 ME06 ME08 MF01 MF04 MF13 4B023 LC09 LE30 LG01 LK15 LK17 LK18 LP16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料として米糠成分抽出液と乳とを用
    い、少なくとも乳酸菌を用いて発酵させることにより得
    られる高機能性発酵食品。
  2. 【請求項2】 乳酸菌と酵母を用いて発酵させることに
    より得られる、請求項1記載の高機能性発酵食品。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の高機能性発酵食
    品の製造方法であって、乳酸菌発酵後に、酵母発酵を行
    う工程を含むことを特徴とする高機能性発酵食品の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の高機能性発酵食
    品の製造方法であって、米糠の成分を脂肪分解酵素を用
    いて抽出する工程を含むことを特徴とする高機能性発酵
    食品の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の高機能性発酵食
    品の製造方法であって、米糠成分抽出液を中和した後、
    乳を加え、加熱殺菌する工程を含むことを特徴とする高
    機能性発酵食品の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載の高機能性発酵食
    品の製造方法であって、米糠成分抽出液を加熱殺菌し冷
    却したものと、乳を加熱殺菌し冷却したものとを混合す
    る工程を含むことを特徴とする高機能性発酵食品の製造
    方法。
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