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JP2002248163A - 水溶液合成により表面に直接酸化チタン層を形成した生体活性酸化チタン被覆材料 - Google Patents

水溶液合成により表面に直接酸化チタン層を形成した生体活性酸化チタン被覆材料

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JP2002248163A
JP2002248163A JP2001050404A JP2001050404A JP2002248163A JP 2002248163 A JP2002248163 A JP 2002248163A JP 2001050404 A JP2001050404 A JP 2001050404A JP 2001050404 A JP2001050404 A JP 2001050404A JP 2002248163 A JP2002248163 A JP 2002248163A
Authority
JP
Japan
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titanium oxide
bioactive
oxide layer
titanium
coated
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001050404A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Ozawa
尚志 小澤
Takeshi Yao
健 八尾
Tadashi Kokubo
正 小久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Science and Technology Agency
Original Assignee
Japan Science and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Science and Technology Corp filed Critical Japan Science and Technology Corp
Priority to JP2001050404A priority Critical patent/JP2002248163A/ja
Publication of JP2002248163A publication Critical patent/JP2002248163A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被被覆材料(基材)の材質および基材の形状
や表面構造の複雑さに関係なく、常温において酸化チタ
ン層(または被膜)が形成され、かつ該酸化チタン層は
そのままで生体活性をもつ生体活性材料の提供 【解決手段】 被被覆材料(基材)をチタンを含む水溶
性化合物と該化合物から酸化チタンを生成させる試薬を
存在させた水溶液、特にチタンを含む水溶性化合物とし
てフルオロチタン錯化合物を含む水溶液中にフッ化物イ
オン捕捉剤の存在させた水溶液に浸漬し、前記被被覆材
(基材)表面に酸化チタン薄膜を形成させることにより
製造された生体活性材料。更に、前記方法によって形成
された酸化チタン薄膜を温水またはカルシウム塩を含む
溶液で処理した、生体活性を改善した生体活性材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、そのままで生体活
性を有する酸化チタン層を種々の形状の被被覆材料(以
下、基材と表現する場合もある。)表面に形成した生体
活性材料に関する。特に、電気絶縁材料、耐熱性の小さ
な有機プラスチック材料などからなるの被被覆材料表面
に、中間層を介することなく直接、100℃以下の低温
において生体活性酸化チタン層を形成したことを特徴と
するそのままでも生体活性が高いインプラント材として
有用な生体活性酸化チタン層を表面に形成した生体活性
材料に関する。そのままではとは、酸化チタン層を形成
した後に、生体活性化のための、熱処理、化学的処理な
どを要することなく、という意味である。
【0002】
【従来の技術】今日までに、人工骨、インプラント材
料、細胞培養容器など生体活性材料を構成するものとし
てチタンやチタン合金などの合金材料が用いられている
が、該材料の表面はそのままでは体液などと接触した場
合において、生体活性がないか、または、生体活性が極
めて小さいために、アパタイト膜が形成されない。した
がって、生体材料としての実用性を付与するためには、
表面にアパタイト膜などが形成される処理をした後に使
用されている。その理由として、骨と直接結合するオッ
セオインテグレ−ションという結合形態が望まれるため
である。オッセオインテグレ−ションとは、生体骨とイ
ンプラント体とが直接結合する状態をいい、生体活性の
ない材料ではこれが実現されずに繊維性結合組織が介在
するようになる。
【0003】またTiの表面に水酸アパタイト(HA
P)をコ−ティングしたインプラントも市販されてい
る。従来、このような基材表面に生体活性酸化チタン層
をコーティングする方法としては、基材表面に液状のチ
タニアゲルまたはゾルをコーティングし、乾燥後、加熱
処理してチタニアゲルを基材に結合させる方法(ゾル−
ゲル法)がある(゛Apatite‐Forming
Ability Of Titania Gels W
ith Differnt Structure゛、B
ioceramics、Volume12、p.149
(1999))。しかし、この方法では、表面に生体活
性の酸化チタン層を形成するためには、500℃以上の
温度で加熱する必要があり、基材を構成する材料に耐熱
性が要求され、耐熱性の低い、有機プラスチック材料な
どを基材として利用できないという不都合があった。ま
た、金属やセラミックスなどの耐熱性が高い基材を用い
た場合でも、基材と酸化チタン膜との熱膨張係数の差に
より該生体活性化の加熱冷却過程においてコーティング
層にひび割れが発生し易いという問題もあった。
【0004】本発明者等は、光触媒活性を有する酸化チ
タンの層を基材表面に形成する方法として、100℃よ
り低い低温で、かつ基材(被被覆材料)を構成する材質
として、耐熱性や絶縁性など熱的および電気的特性に関
わりなく、また、表面形状の複雑性などに関わりなく、
該層が形成できる方法を提案している〔米国特許第6,
066,359号明細書(2000、5月23日特
許)、国際出願公開番号WO98/11020(再公表
特許)(平成10年3月19日)〕。しかしながら、該
酸化チタン層がそのままで、換言すれば、例えば、前記
水酸アパタイト(HAP)などをコ−ティングするなど
の表面処理をすることなく、インプラント材などとして
充分な生体活性をもつ表面特性を持つことについては全
く認識していない。
【0005】特開平12−271206号公報には、チ
タンまたはチタン合金を表面に持つインプラント材の生
体活性を改善するのに、電解方法により常温において前
記アパタイト膜などの生体活性の表面層を前記チタンま
たはチタン合金の表面に形成することが記載されている
が、生体親和性の酸化チタン層そのものを常温で形成す
ることについては言及していない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、基材の材質
および基材の形状や表面構造の複雑さに関係なく、常温
において、該基材の表面に酸化チタン層(または被膜)
が形成され、かつ該酸化チタン層はそのままで生体活性
を発現する、酸化チタン層が形成された生体活性材料を
提供することである。そのために、色々な酸化チタン層
を形成する方法と該層の生体活性特性とを検討する中
で、前記本発明者らが提案した、低温(100℃以下)
において酸化チタン膜を形成する方法を応用して形成し
た酸化チタン膜が、驚くべきことに、従来の生体活性化
処理を要することなく生体活性を呈することを見出し、
更に、加水分解などにより酸化チタン層を形成できるチ
タンを含む水溶性化合物を用いても前記と同様の生体活
性を持つ酸化チタン層を形成できることを見出し、前記
本発明の課題を解決した。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基本的には、
チタンを含む水溶性化合物と該化合物から酸化チタンを
生成させる試薬を存在させた水溶液に、被被覆材料(基
材)を入れて、該被被覆材料表面に生体活性を持つ酸化
チタン層を形成したものであることを特徴とする生体活
性酸化チタン層を形成した生体活性材料である。好まし
くは、チタンを含む水溶性化合物がフルオロチタン錯体
化合物であり、酸化チタンを生成させる試薬がフッ素イ
オン捕捉剤であること、チタンを含む水溶性化合物が四
フッ化チタンであり、酸化チタンを生成させる試薬が溶
液のpHを調整するものであること、またはチタンを含
む水溶性化合物がオキソ硫酸チタンであり加水分解によ
り酸化チタンを生成させものであること、を特徴とする
前記生体活性酸化チタン層を形成した生体活性材料であ
る。より好ましくは、フルオロチタン錯化合物の濃度が
1×10-5〜1mol/Lであることを特徴とする前記
基材表面に生体活性酸化チタン層を形成した生体活性材
料であり、更に好ましくは、フッ素イオン補足剤を1×
10-2mol/L以上添加することを特徴とする前記各
基材表面に生体活性酸化チタン層を形成した生体活性材
料であり、一層好ましくは、酸化チタンを生成する反応
を10〜80℃で行うことを特徴とする、または酸化チ
タン層(または薄膜)を形成後に40〜100℃の温水
中に、またはカルシウム塩を含む溶液中に浸漬すること
を特徴とする前記各基材表面に生体活性酸化チタン層を
形成した生体活性材料である。より一層好ましくは、酸
化チタン層を形成する水溶液に粒径0.001〜10μm
の範囲の酸化チタンの種結晶を含有させること、特にフ
ルオロチタン錯化合物を含有する水溶液に0.001〜1
0μm の範囲の酸化チタンの種結晶を含有させることを
特徴とする前記各基材表面に生体活性酸化チタン層を形
成した生体活性材料に関する。基材材料としては、本発
明の生体活性材料の製造方法によれば、色々の用途に適
した材料を適宜選択できる。特に生体材料としては、使
用される部位により、また生体親和性を良くする材料、
例えば、多孔質(不織布、紙、結束繊維などでもよい)
のものなどが好ましい。本発明において、有機高分子
(ポリマー)材料が基材の構成材料として利用可能とな
ったことは、用途を多様化できる点で顕著な効果といえ
る。
【0008】
【本発明の実施の態様】本発明をより詳細に説明する。 A、本発明の生体活性材料の製造において使用されるチ
タンを含む水溶性化合物としては、前記のフルオロチタ
ン錯体化合物、四フッ化チタン、およびオキシ硫酸チタ
ンなどを好ましいものとして挙げることができる。フル
オロチタン錯化合物を含有する水溶液は、酸化チタンを
フッ化水素酸に溶解させることで調製することができ
る。また、フルオロチタン錯化合物は、チタンの水酸化
物もしくはオキシ水酸化物を、二フッ化水素アンモニウ
ム、または二フッ化水素ナトリウムのような二フッ化水
素アルカリ金属の水溶液に溶解させてもを合成すること
もできる。
【0009】B、酸化チタン層を形成するのに用いるフ
ルオロチタン錯化合物を含有する水溶液は、金属量とし
て、通常10-9〜10mol/L、好ましくは10-5〜1mol/Lの濃
度の水溶液として調製して用いられる。フルオロチタン
錯化合物濃度が10 mol/Lより高くなると経済性の点で好
ましくない。ここに、水溶液とは、錯化合物を合成する
ために用いた過剰のフッ化水素を含む水溶液であっても
よい。
【0010】C、本発明において、フルオロチタン錯化
合物を含有する水溶液に種結晶を存在させることによ
り、酸化チタン層を構成する酸化チタンを安定相として
得ることができる。種結晶は0.001〜10μm の範
囲、好ましくは0.001〜1μm程度の微小なものがよ
く、その添加量は、析出させる酸化チタンの量等を勘案
して適宜決定できる。種結晶の粒子径や添加量を選ぶこ
とで、析出速度を制御することもできる。必要により析
出途中で種結晶を補充することもできる。種結晶を添加
する際に、超音波分散をすると均一な膜の形成に効果が
ある。
【0011】D、本発明で用いられるフッ化物イオン捕
捉剤は、フルオロチタン錯化合物を含む水溶液からフッ
素イオンを捕捉して酸化チタン系被覆層を析出させるこ
とができるものであれば良い。一般に、フッ化物イオン
捕捉剤には、液相内に溶解させて用いる均一系と、固形
物である不均一系とがある。目的に応じて、これら両者
の一方を用いても、併用しても差し支えない。pH調整
材料としては、種々の酸およびアルカリ化合物を使用で
きる。
【0012】E、1,均一系フッ化物イオン捕捉剤は、
フッ化水素と反応して安定なフルオロチタン錯化合物お
よび/またはフッ化物を形成することにより、酸化チタ
ンを析出させるようにフッ素イオンの平衡を移動させる
ものである。オルトホウ酸、メタホウ酸などのホウ酸の
ほか:塩化アルミニウム、水酸化ナトリウム、アンモニ
ア水などが例示される。このような捕捉剤は、通常、水
溶液の形で用いられるが、粉末の形で添加して、系中に
溶解させてもよい。このような捕捉剤の添加は、1回
に、または数回に分けて間欠的に行ってもよく、制御さ
れた供給速度、たとえば一定の速度で連続的に行っても
よい。均一系フッ化物イオン捕捉剤は、1×10-3mo
l/L-1以上、好ましくは1×10-2mol/L-1以上
添加する。2,不均一系フッ化物イオン捕捉剤として
は、アルミニウム、チタン、鉄、ニッケル、マグネシウ
ム、銅、亜鉛などの金属、ガラスなどのセラミックス、
およびケイ素、酸化カルシウム、酸化ホウ素、酸化アル
ミニウム、二酸化ケイ素、酸化マグネシウムなどの化合
物が例示される。このような固形物を水溶液に添加また
は挿入すると、固形物近傍のF-が消費されて、その濃度
が減少するので、その部分の化学平衡がシフトして、酸
化チタンが析出する。このような固形物を用いると、そ
の添加または挿入する方法と反応条件により、水溶液に
浸漬した基材表面の全体に酸化チタンを析出させること
も、その析出を選択された局部、すなわち該固形物の存
在する近傍に限定することも可能である。あるいは、均
一系と不均一系のフッ化物イオン捕捉剤を併用すること
により、基材表面の析出物薄膜を部分的に厚くすること
もできる。
【0013】F、本発明により得られる生体活性酸化チ
タン層は主として酸素とチタンからなるが、若干のフッ
素を含有してもかまわない。
【0014】G、基材としては、金属、ガラス、セラミ
ックス、有機高分子などいかなる材質も可能である。ま
た、その形状も板状、棒状、繊維状(湿式または乾式不
織布、繊維束などを含む)、粒状など複雑な形状を始め
とする如何なる形状のものも可能である。 1,例えば、ステンレス鋼、コバルト−クロム合金、チ
タン金属やチタン合金、アルミナ、ジルコニア、カーボ
ンなど高い機械的強度を示し、しかも生体内で化学的に
安定な材料上に生体活性酸化チタン層をコーティングし
たものは、大きな荷重をも荷なえ、しかも骨にしっかり
固定される人工骨として有用である。 2,有機高分子は軽量なインプラントとして有用であ
る。有機高分子としては、シリコーン、ポリ塩化ビニル
(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、
ポリカーボネート、ポリエーテルスルフォン(PE
S)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(P
E)、ナイロン6、ポリメチルメタクリレート(PMM
A)、ポリウレタン(PUR)等が用いられる。 3,基材の材質は単一でもかまわないし、複数の材質を
組み合わせた複合材であってもかまわない。
【0015】H、基材をフルオロチタン錯化合物の水溶
液に浸漬する時期は、フッ化物イオン捕捉剤を添加ない
し挿入する前でも、同時でも、後でも差し支えない。た
だし、系によって侵されるおそれのある基材を用いる場
合は、溶液の組成、反応条件、および浸漬する時期に注
意する必要がある。反応温度は、系が水溶液を維持する
範囲で任意に設定できるが、10〜80℃の範囲が好ま
しい。反応時間は1時間以上が好ましく、基材全体への
均一な生体活性の付与の点からは4時間以上がさらに好
ましい。また、基材をフルオロチタン錯体化合物の水溶
液に浸漬し、酸化チタン薄膜の製膜を行った後、40℃
〜100℃の温水中に酸化チタンを浸漬すると、酸化チ
タンの結晶性が高くなり、生体活性が向上する。更に、
酸化チタン薄膜の製膜を行った後、カルシウム塩を含む
溶液に酸化チタン膜を浸漬すると、酸化チタン層の生体
活性が向上する。好ましいカルシウム塩としては、無機
酸のカルシウム塩、例えば硝酸カルシウム、塩化カルシ
ウムなどや有機酸のカルシウム塩、例えば酢酸カルシウ
ムを挙げることができる。本発明を用いて、生体活性酸
化チタン層を形成する前に、基材上にフォトリソグラフ
ィなどの方法でレジスト膜を形成し、酸化チタン層が形
成される部位を制限することもできる。また、表面の浄
化のための処理、例えば、酸などによる化学的処理、超
音波、ジェット流などによる物理的処理、サンドブラス
トなどの機械的処理およびこれらを結合した処理をする
こともできる。
【0016】G、このようにして、100℃以下の低温
で基材表面に生体活性酸化チタン層を形成できる。但
し、基材の熱的変質を生じない条件で、必要に応じて加
熱工程を設けてもよい。本発明を用いて人工骨、生体埋
込治療材料、生体埋込医療機器、器具等の表面に酸化チ
タンをコートした後、体内に埋入する場合、あらかじめ
アパタイトに対して過飽和な溶液に浸漬し、表面にアパ
タイト層を形成することもできる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。本発明はこの実施例のみに限定されないことは
云うまでもない。 実施例1 基材として10mm×10mm×1mmの板状のチタン
金属を用いた。蒸留水中にアンモニウムヘキサフルオロ
チタネート(NH4)2TiF6を溶解させ、次いで酸化ホウ素を
添加し素早く攪拌した。上記の基材をこの処理液に40
℃で24時間浸漬した。処理後、基材を処理液から取り出
して、洗浄乾燥して、酸化チタン膜を有する基材を得
た。処理液中のアンモニウムヘキサフルオロチタネート
の濃度は、1×10-10、1×10-8、1×10-6、1
×10-4、1×10-2、1mol/L、酸化ホウ素の濃
度は1×10-3、1×10-2、1×10-1、3×10-1
とした。基材を表1に示す人の体液とほぼ同じイオン濃
度を有する溶液(以下擬似体液と略)に2週間浸漬した
のち、アパタイトの生成を薄膜X線回折測定によって調
べた。結果を表2に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】比較例1 基材として10mm×10mm×1mmの板状のチタン
金属を用いた。これにアナターゼ型酸化チタンの微粒子
を水に懸濁させた液を噴霧した後、850℃で3h焼成
した。酸化チタンをコーティングした基材を擬似体液に
2週間浸漬したのち、アパタイトの生成を薄膜X線回折
測定によって調べたが、アパタイトに帰属されるピーク
は確認されなかった。
【0021】実施例2 基材として10mm×10mm×1mmの板状のチタン
金属を用いた。蒸留水中に1×10-1mol/Lの濃度
になるようにアンモニウムヘキサフルオロチタネートを
溶解させ、次いで3×10-1mol/Lになるように酸
化ホウ素を添加し素早く攪拌した。上記の基材をこの処
理液に40℃で24時間浸漬した。処理後、基材を30
℃、80℃の温水中に9時間浸漬したのち、乾燥して、
酸化チタン膜を有する基材を得た。酸化チタンをコーテ
ィングした基材を擬似体液に1〜2週間浸漬したのち、
アパタイトの生成を薄膜X線回折測定によって調べた。
結果を表3に示す。
【0022】
【表3】
【0023】実施例3 基材としては、10mm×10mm×1mmのステンレ
ス鋼(SUS316L)、コバルト−クロム合金(バイ
タリウム)、チタン合金(Ti−Al−V合金)、シリ
コーン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルメタク
リレート、ポリウレタン、アルミナ、ジルコニアを用い
た。蒸留水中に1×10-1mol/Lの濃度になるよう
にアンモニウムヘキサフルオロチタネートを溶解させ、
次いで3×10-1mol/Lになるように酸化ホウ素を
添加し素早く攪拌した。上記の基材をこの処理液に40
℃で24時間浸漬した。処理後、基材を処理液から取り出
して、洗浄乾燥して、酸化チタン膜を有する基材を得
た。酸化チタンをコーティングした基材を擬似体液に2
週間浸漬したのち、アパタイトの生成を薄膜X線回折測
定によって調べた。いずれの基材を用いた場合もアパタ
イトに帰属されるX線ピークが観測された。
【0024】実施例4 基材としては、10mm×10mm×1mmの板状のチ
タン金属を用いた。蒸留水中に1×10-1mol/Lの
濃度になるようにアンモニウムヘキサフルオロチタネー
トを溶解させ、次いで3×10-1mol/Lになるよう
に酸化ホウ素を添加し素早く攪拌した。上記の基材をこ
の処理液に40℃で24時間浸漬した。処理後、基材を1
mol/Lの塩化カルシウム水溶液に6時間浸漬したの
ち、洗浄、乾燥して、酸化チタン膜を有する基材を得
た。酸化チタンをコーティングした基材を擬似体液に3
日間浸漬したのち、アパタイトの生成を薄膜X線回折測
定によって調べたところ、アパタイトに帰属されるピー
クが観察された。このことから、酸化チタン膜形成後
に、酸化チタン膜をカルシウム塩を含有する溶液で処理
することにより、酸化チタン膜の生体活性が向上してい
ることが分かった。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、被被覆材料(基材)の
材質および被被覆材料(基材)の形状や表面構造の複雑
さに関係なく、常温において酸化チタン層(または被
膜)が形成され、かつ該酸化チタン層はそのままで生体
活性をもつ生体活性材料を提供できるという優れた作用
効果をもたらす。また、生体に対する活性特性は生体材
料を扱う部材としての有用性が推測され、例えば、本発
明の生体活性材料は、生体材料を扱う細胞培養容器を構
成する材料としての有用性も考えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C081 AB03 AB31 BA12 CA021 CA041 CA091 CA191 CA211 CA231 CA271 CA281 CF121 CF142 CF151 CF161 DB03 DB07 DC03 EA06 4G047 CA02 CB05 CC03 CD02

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チタンを含む水溶性の化合物と該化合物
    から酸化チタンを生成させる試薬を存在させた水溶液
    に、被被覆材料を入れて、該被被覆材料表面に生体活性
    を持つ酸化チタン層を形成したものであることを特徴と
    する生体活性酸化チタン層を形成した生体活性材料。
  2. 【請求項2】 チタンを含む水溶性の化合物がフルオロ
    チタン錯体化合物であり、酸化チタンを生成させる試薬
    が少なくともフッ素イオン捕捉剤であることを特徴とす
    る請求項1に記載の生体活性酸化チタン層を形成した生
    体活性材料。
  3. 【請求項3】 フルオロチタン錯化合物の濃度が1×1
    -5〜1mol/Lであることを特徴とする請求項2に
    記載の被被覆材料表面に生体活性酸化チタン層を形成し
    た生体活性材料。
  4. 【請求項4】 フッ素イオン補足剤を1×10-2mol
    /L以上添加することを特徴とする請求項4に記載の被
    被覆材料表面に生体活性酸化チタン層を形成した生体活
    性材料。
  5. 【請求項5】 チタンを含む水溶性の化合物が四フッ化
    チタンであり、酸化チタンを生成させる試薬が溶液のp
    Hを調整するものであることを特徴とする請求項1に記
    載の生体活性酸化チタン層を形成した生体活性材料。
  6. 【請求項6】 チタンを含む水溶性の化合物がオキソ硫
    酸チタンであり加水分解により酸化チタンを生成させる
    とを特徴とする請求項1に記載の生体活性酸化チタン層
    を形成した生体活性材料。
  7. 【請求項7】 酸化チタンを生成する反応を10〜80
    ℃で行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記
    載の生体活性酸化チタン層を形成した生体活性材料。
  8. 【請求項8】 酸化チタン薄膜を形成後に40〜100
    ℃の温水中に浸漬することを特徴とする請求項1〜7の
    いずれかに記載の被被覆材料表面に生体活性酸化チタン
    層を形成した生体活性材料。
  9. 【請求項9】 酸化チタン薄膜を形成後にカルシウムイ
    オンを含む溶液中に浸漬することを特徴とする請求項1
    〜7のいずれかに記載の被被覆材料表面に生体活性酸化
    チタン層を形成した生体活性材料。
  10. 【請求項10】 酸化チタン層を形成する水溶液に粒径
    0.001〜10μmの範囲の酸化チタンの種結晶を含有
    させることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載
    の被被覆材料表面に生体活性酸化チタン層を形成した生
    体活性材料。
  11. 【請求項11】 被被覆材料が金属からなることを特徴
    とする請求項1〜10のいずれかに記載の被被覆材料表
    面に生体活性酸化チタン層を形成した生体活性材料。
  12. 【請求項12】 金属が金属チタン、チタン合金、ステ
    ンレス鋼、コバルトクロム合金からなる群から選択され
    るものであることを特徴とする請求項11に記載の被被
    覆材料表面に生体活性酸化チタン層を形成した生体活性
    材料。
  13. 【請求項13】 被被覆材料が有機高分子からなること
    を特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の被被覆
    材料表面に生体活性酸化チタン層を形成した生体活性材
    料。
  14. 【請求項14】 有機高分子がシリコーン、ポリ塩化ビ
    ニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PE
    T)、ポリエーテルスルフォン(PES)、ポリプロピ
    レン(PP)、ポリエチレン(PE)、ナイロン6、ポ
    リメチルメタクリレート(PMMA)、ポリウレタンか
    らなる群から選択されることを特徴とする請求項13に
    記載の被被覆材料表面に生体活性酸化チタン層を形成し
    た生体活性材料。
  15. 【請求項15】 被被覆材料がセラミックスまたはガラ
    スからなることをを特徴とする請求項1〜10のいずれ
    かに記載の被被覆材料表面に生体活性酸化チタン層を形
    成した生体活性材料。
  16. 【請求項16】 セラミックスがアルミナ、ジルコニア
    またはカーボンからなることを特徴とする請求項15に
    記載の被被覆材料表面に生体活性酸化チタン層を形成し
    た生体活性材料。
  17. 【請求項17】 被被覆材料の表面が多孔構造であるこ
    とを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の被被
    覆材料表面に生体活性酸化チタン層を形成した生体活性
    材料。
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