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JP2002116741A - 液晶表示素子の表示輝度の調整方法および液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示素子の表示輝度の調整方法および液晶表示装置

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Publication number
JP2002116741A
JP2002116741A JP2000309734A JP2000309734A JP2002116741A JP 2002116741 A JP2002116741 A JP 2002116741A JP 2000309734 A JP2000309734 A JP 2000309734A JP 2000309734 A JP2000309734 A JP 2000309734A JP 2002116741 A JP2002116741 A JP 2002116741A
Authority
JP
Japan
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display
luminance
liquid crystal
crystal display
low
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000309734A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyoshi Kawaguchi
和義 河口
Shinsei Isshiki
眞誠 一色
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Display Corp
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Kyocera Display Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd, Kyocera Display Corp filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2000309734A priority Critical patent/JP2002116741A/ja
Publication of JP2002116741A publication Critical patent/JP2002116741A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ばらつきが少なく短時間で処理でき簡便な、液
晶表示素子の表示輝度の調整方法を得る。 【解決手段】駆動電圧と透過輝度に関し、市松模様のモ
ザイク表示に対する特性曲線14と、黒表示に対する特
性曲線12と白表示に対する特性曲線11との平均値を
示す特性曲線13を目視検査または光学測定装置で検出
し、特性曲線14と特性曲線13との交点から駆動電圧
の最適なオフセット値を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単純マトリックス
駆動を行うドットマトリックス型液晶表示素子の表示輝
度の調整方法および表示輝度の自動調整を行う液晶表示
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子は様々な電子機器の表示媒
体として用いられている。OA機器の表示装置をはじ
め、家電製品の表示装置、自動車用計器、測定器、電卓
およびカメラ等、種々の用途に使用されている。近年で
は、カーナビゲーション、通信機器、携帯情報端末など
への需要が多くなっている。それに伴い、視認性がよ
く、高速応答性があり、高コントラスト比の表示を達成
できる液晶表示素子が求められている。
【0003】また、室外におけるに使用に際しては、室
内の使用の場合よりも、広い動作温度域が求められる。
画素毎に能動素子を配置したアクティブマトリックス液
晶表示素子の場合には、温度に対する液晶の変動要素が
少ないために、表示の補正を行う必要性が低い。
【0004】これに対して、単純マトリックス駆動を採
用するドットマトリックス型液晶表示素子の場合には、
所望の表示特性に応じた駆動電圧の調整が必要となる。
なかでも、スーパーツイスティッドネマチック(ST
N)液晶表示素子は、温度が変化すると駆動電圧が大き
く変化する。STN液晶表示素子の技術としては、US
5194975、US5262881、US55483
02、US5986732等がある。
【0005】STN液晶表示素子における、周囲温度と
駆動電圧との関係を図9のグラフに示す。低温度域で
は、液晶の弾性定数が大きくなるために駆動電圧は大き
くなる。逆に、高温度域では、液晶の弾性定数が小さく
なるために駆動電圧は小さくなる。液晶の弾性定数が温
度の影響を直接受けるからである。
【0006】そのため、STN液晶表示素子の表示を、
一定の駆動電圧で行おうとすると、周囲温度の変化に伴
って、表示画像の輝度が変動する。これを解消するため
に、ノートブック型パーソナルコンピュータや携帯式デ
ータ表示装置等の大型パネルに使用される液晶表示素子
には、コントラストを調整するボリュームが液晶パネル
の近傍に設けられる。使用者は、そのボリュームを手動
操作し、表示のコントラスト比や輝度を所望の状態に調
整しながら、液晶表示素子を使用する。
【0007】また、手動操作ではなく、温度変化に応じ
て駆動電圧を自動調整する液晶表示装置も知られてい
る。外部の光ではなく、液晶表示素子に搭載したフォト
ダイオードの発光光を利用して液晶表示素子の駆動電圧
の調整を行うものである(特開平11−30520
0)。
【0008】また、温度センサを設けて、周囲温度に対
する最適表示を行う技術も知られている(特開平1−1
67734)。図10に温度補償を行う回路構成の一例
を示す。サーミスタ等の温度センサ105は、測定して
得た温度データをアナログ電圧信号に変換する。A/D
コンバータ106は、そのアナログ電圧信号をデジタル
信号に変換してROM107のアドレス端子に出力す
る。ROM107には、動作温度に対応した駆動電圧に
相当するデジタルデータが準備されている。
【0009】ROM107からは、所定の駆動電圧に相
当するデジタルデータが出力され、電源回路108へ出
力される。電源回路108は行電極ドライバ102と列
電極ドライバ103に駆動電圧を出力する。コントロー
ラ101、液晶パネル104等、他の部品は通常用いら
れるものと同様である。このような機能を液晶表示装置
に備えることにより、周囲の温度変化に応じた表示の自
動調整が可能となる。
【0010】また、液晶表示素子と周辺回路とを含む液
晶表示装置全体として、総合的なばらつきが発生し得
る。液晶表示装置における、ユニット毎のばらつきを低
減するため、駆動回路のオフセット電圧を調整する手法
が知られている。オフセット電圧として複数のパラメー
タ値をROMの中にあらかじめ準備し、各製品の出荷時
に表示輝度の調整を行って、個々の製品に最適な駆動電
圧を発生し、良好な表示輝度を呈するようにパラメータ
値を選択して設定する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術の場
合には、グレースケール表示の白つぶれ、または黒つぶ
れの発生の有無を目視検査によって判定していた。その
ため、液晶表示素子のユニット毎に駆動電圧を検出し、
駆動電圧のオフセット値を設定しても、その駆動電圧は
必ずしも最適値ではなかった。また、生産工程の出荷前
検査において、一群の液晶表示素子について駆動電圧の
調整を行っても、群全体としてみると、かなりのばらつ
きが発生した。
【0012】また、工場における良好な生産効率を達成
するには、高いスループットが必要となるが、従来技術
では、駆動電圧の調整結果にばらつきがあるうえに、表
示輝度の調整を行う工程が複雑で、長時間の工数が必
要、という問題があった。また、光学測定装置を用いて
駆動電圧を調整する場合には、表示輝度を高精度で測定
できたが、低輝度側で2レベル(白レベルと隣接するグ
レーレベル)、高輝度側で2レベル(黒レベルと隣接す
るグレーレベル)の測定が必要であった。さらに、所定
のグレースケールに対して、所望の輝度分布が得られる
まで、各輝度の測定を繰り返し行って、表示の調整を行
う必要があった。この作業は繁雑であり時間を要した。
【0013】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、階調性のドットマトリックス表
示を行う液晶表示素子の表示輝度を容易に調整しようと
する。すなわち、短時間で調整を行うことができ、工場
の自動生産工程に組み込むことが容易で、かつ設定した
駆動電圧のばらつきが小さい表示の調整方法を提供す
る。また、目視検査を行う場合でも、従来技術に比して
調整結果のばらつきがきわめて小さく、かつ短時間で処
理できる表示輝度の調整方法を提供する。さらに、駆動
電圧の自動調整を常時行い得る液晶表示装置を提供す
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、液晶層が行電
極と列電極との間に配置され、マトリックス状に配置さ
れた行電極と列電極との交差部が画素とされ、行電極と
列電極の間に駆動電圧が印加される液晶表示素子の表示
輝度の調整方法において、低輝度表示を行い、中輝度表
示を行い、高輝度表示を行い、前記低輝度表示と前記高
輝度表示の平均表示輝度と、前記中輝度表示の表示輝度
とをほぼ一致せしめるように駆動電圧を設定する液晶表
示素子の表示輝度の調整方法を提供する。
【0015】また、前記低輝度表示、前記中輝度表示、
前記高輝度表示にそれぞれ対応する駆動電圧の低階調レ
ベル、中階調レベル、高階調レベルを準備し、さらに駆
動電圧をシフトさせるオフセット電圧を複数準備し、オ
フセット電圧を選択することで駆動電圧を設定する上記
の調整方法を提供する。また、前記低輝度表示と前記高
輝度表示を同時に行う上記の調整方法を提供する。ま
た、前記低輝度表示、前記高輝度表示および前記中輝度
表示を同時に行う上記の調整方法を提供する。また、前
記低輝度表示、前記中輝度表示および前記高輝度表示の
いずれかの表示輝度または前記平均表示輝度を光学測定
装置で検出する上記の調整方法を提供する。また、前記
低輝度表示、前記中輝度表示および前記高輝度表示の各
表示輝度をそれぞれ、BL、Bm、BHとすると、Bm
(BL+BH)/2の±5%以内に設定する上記の調整方
法を提供する。好ましくは、 Bmを(BL+BH)/2の
±1%以内に設定する。
【0016】また、液晶層が行電極と列電極との間に挟
持され、ドットマトリックス状に配置された行電極と列
電極の交差部が画素とされ、行電極と列電極の間に駆動
電圧が印加されてなる液晶表示素子と駆動回路とが設け
られた液晶表示装置において、低輝度表示が行われ、中
輝度表示が行われ、高輝度表示が行われ、前記低輝度表
示と前記高輝度表示の平均表示輝度が検出され、前記中
輝度表示の表示輝度と前記平均表示輝度とが比較され、
駆動電圧が自動的に調整されてなる液晶表示装置を提供
する。
【0017】
【発明の実施の形態】図1に液晶表示素子の透過輝度対
駆動電圧の一般的な特性を示す。以下、駆動電圧を2V
rとも呼ぶ。また、透過輝度と2Vrの関係を表したダイ
ナミックV−Tカーブを特性曲線と呼ぶ。液晶表示素子
に所定の階調の表示を行い、光学測定装置で表示輝度を
測定したものである。本発明では、液晶表示素子に、少
なくとも明るさの異なる3つの表示、すなわち、低輝度
表示、中輝度表示および高輝度表示を表示させる。そし
て、低輝度表示と高輝度表示の平均表示輝度と、中輝度
表示の表示輝度とをほぼ一致せしめるように最適な駆動
電圧の設定を行う。
【0018】平均表示輝度の第一の態様としては、低輝
度表示および高輝度表示の、2つの表示のパターンが空
間的に混在した状態にあるか、または時間的に入れ代わ
って表示されることで、ほぼ一様な表示輝度を呈する場
合のものである。空間的および/または時間的に組み合
わされて2つの表示が行われてもよい。
【0019】この際、平均表示輝度を光学測定装置で検
出するか、または目視検査で感知することができる。さ
らに、中輝度表示の表示輝度との比較を行うには、光学
測定装置を用いれば、時間的に分離して処理できる。ま
た、1台の光学測定装置で、平均表示輝度と中輝度表示
の表示輝度の測定を順番に行うことができる。目視検査
を用いる場合には、低輝度表示、中輝度表示および高輝
度表示の3つの表示を同一表示面上に領域を分けて同時
に行い、駆動電圧の調整を行うことが好ましい。
【0020】平均表示輝度の第二の態様は、主に光学測
定装置で高輝度表示と低輝度表示の各表示輝度を検出す
る場合のものである。つまり、低輝度表示および高輝度
表示の各表示輝度は実質的に別々に検出される。その検
出された各表示輝度から平均表示輝度を得て、その平均
表示輝度と中輝度表示の表示輝度とを比較できる。そし
て、両者がほぼ一致するように駆動電圧を調整する。光
学測定装置で検出する場合は、表示輝度をアナログ的ま
たはデジタル的に比較できる。
【0021】低輝度表示、中輝度表示、高輝度表示と
は、相対的に輝度レベルが異なるものであって、それぞ
れの輝度をBL、BM、BHとし、最大輝度を100%と
した場合、BM−BL≧30%が好ましい。また、BH
M≧30%が好ましい。
【0022】通常、BMは40〜60%に、BLは0〜1
0%に、BHは90〜100%に設定することが好まし
い。表示輝度の調整をより高精度に容易に行う場合に
は、B Lを0〜5%、BMを45〜55%、BHを95〜
100%に設定することが好ましい。特定の色表示を主
として行う場合や、特定の画像を表示することが多い液
晶表示素子の用途においては、表示輝度の調整基準をシ
フトし、BMを40%または60%程度にして表示輝度
の調整を行うことができる。
【0023】次に、ルックアップテーブルと呼ばれる周
囲温度対駆動電圧のデータ変換表の作成方法について説
明を行う。以下、このデータ変換表を特性テーブルと呼
ぶ。図11は、8階調に対応した表示調整用パターンの
模式図である。図中、ハッチングの密度が高いほど、表
示輝度が低い黒表示であることを示している。
【0024】左端のグレーレベル0(白レベル)から右端
のグレーレベル7(黒レベル)に向かって、表示調整用パ
ターンの各ストライプの輝度が段階的に低下している。
この表示調整用パターンは、液晶表示素子のパネル面の
一部または略全面に表示させてもよい。通常使用される
パネル面以外に、表示輝度の調整用に独立した表示面を
形成して用いてもよい。
【0025】このような表示調整用パターンをパネル面
に表示させ、各ストライプの表示輝度の変化を見ながら
駆動電圧の調整を行う。その際に、グレーレベル0とグ
レーレベル7の輝度差が大きく、かつグレーレベル0と
グレーレベル1の輝度差と、グレーレベル6とグレーレ
ベル7の輝度差が大きくなるように調整する。
【0026】つまり、明るい左側の領域で、隣接する輝
度パターンを認識できない白つぶれの状態を避け、か
つ、暗い右側の領域で、隣接する輝度パターンを認識で
きない黒つぶれの状態を避けるように設定する。全体と
して、大きなコントラスト比のグレースケール表示が得
られるように表示輝度の調整を行う。
【0027】そして、所望の動作温度範囲、たとえば、
−10℃〜+70℃の温度範囲で、周囲温度対駆動電圧
の特性テーブルを決定する。そのためには、主要な周囲
温度に対する駆動電圧の測定を上記の方法で行う。さら
に、主要な周囲温度以外における駆動電圧はデータ補間
を行って決定する。このようにして、周囲温度対駆動電
圧の特性テーブルを作成する。
【0028】以下の例1〜3では駆動電圧が小さいとき
に光を透過し、駆動電圧が大きいときに光を遮蔽する、
いわゆるノーマリーホワイト表示を行う、単純マトリッ
クス駆動の透過型STN液晶表示素子を用いている。ま
た、16種類のグレーレベルを表示できるものとし、透
過率が最大である白をグレーレベル0、透過率が最小の
黒をグレーレベル15、中間調は、輝度(透過率)が高
い順にグレーレベル1〜14と呼ぶ。
【0029】図1には、グレーレベル15(黒)に対す
る特性曲線11、グレーレベル0(白)に対する特性曲
線12、グレーレベル7に対する特性曲線13を示す。
そして、表示調整用パターンとして市松模様の白黒画像
を採用し、空間的に高輝度表示と低輝度表示とが配置さ
れ、両者の表示輝度が平均化されて平均表示輝度とな
る。そして、その平均表示輝度を光学測定装置で検出
し、その特性曲線14を横軸の2Vrに対して示してい
る。
【0030】図1のグラフを見ると、特性曲線14とグ
レーレベル7に対する特性曲線13が交差する駆動電圧
値が存在していることがわかる。以下、高輝度表示と低
輝度表示の平均表示輝度とグレーレベルn(nは1〜1
4の整数)の中輝度表示の表示輝度とが等しくなる駆動
電圧値をVgraynと呼ぶ。16階調の場合、たとえば、
n=7に設定する。階調値の中点近傍に設定する。この
際、Vgray7は目視検査でも、光学測定装置でも測定で
きる。
【0031】次に、目視検査によってVgray7を測定す
る方法を説明する。図2に、本発明で使用できる表示調
整用パターンの一例を示す。市松模様のモザイク表示部
21と、中間調の単一表示輝度レベルを呈する中間調表
示部22とからなる。市松模様の表示画像は、低輝度と
高輝度にそれぞれ設定された画素が配列され、空間的も
しくは時間的に、または時間的かつ空間的に平均化され
るように表示されていればよい。人間の目に、ほぼ均一
な表示輝度を呈する表示として感知できる程度であれば
よい。市松模様の代わりに、斑点状に白黒画素を配列し
たり、白黒画素のランダムパターンを採用してもよい。
【0032】たとえば、図2のように白画素と黒画素が
1ドット毎に市松模様状に並んだ画像でもよく、全面白
と全面黒の表示が時間的に交互に表示されてもよい。図
2に示した市松模様の表示画像とその白黒状態を入れ代
えた表示画像が時間的に交互に表示されてもよい。
【0033】そして、人間が表示輝度の調整を行う場合
には、モザイク表示部21と中間調表示部21の各輝度
が等しくなるように、駆動電圧を微調整すればよい。目
視検査で、モザイク表示部は一定の表示輝度として感知
され、図1の特性曲線14上の値を観察できる。図1に
示したように、二つの表示の表示輝度が等しくなる状態
が必ず存在し、それを精度よく感知できる。
【0034】基本的に、n=7の場合には、モザイク表
示部21の白黒領域の比を1対1にする。また、設定し
ようとするnの値に応じて、低輝度表示と高輝度表示の
空間的割合および/または時間的割合を一定の比率で配
分するように設定してもよい。また、空間的または時間
的に、高輝度表示の画素と、低輝度表示の画素がランダ
ムに配列されていてもよい。
【0035】図2の例では、モザイク表示部21と中間
調表示部22は、表示の比較が容易になるように隣接し
て配置している。また、縦方向に配列しているが、横方
向に配列してもよい。また、3つ以上の領域に区切って
モザイク表示部21と中間調表示部22を配列してもよ
い。
【0036】モザイク表示部21は、人間が視認する
か、光学測定装置によって測定される際に、平均化され
た輝度が感知できる程度に配置されていればよい。全領
域中における、高輝度表示と低輝度表示の各領域の一対
を単位として計数した場合、その密度が高ければ、表示
画面を近くから視認でき、または測定できる。通常は、
ドットマトリックスの画素毎を単位として市松模様を表
示させることが好ましい。この表示調整用パターンは、
パネル面の全面に表示させてもよいし、人間が見やすい
程度の大きさ、たとえば、10cm×10cmの領域に
設定してもよい。
【0037】次に、目視検査でVgray7を決定する手順
を説明する。図3には、パネル面に図2に示した表示調
整用パターンを表示し、2Vrを変化させた際の、パネ
ル面上の表示状態の変化を模式的に示す。図中、斜線間
隔が密なほど輝度が低く(暗い状態)、斜線間隔が粗な
ほど輝度が高い(明るい状態)ことを表している。
【0038】2VrがVgray7よりも小さい場合、(a)
のように市松模様を表示するモザイク表示部21の輝度
が中間調表示部22の輝度に比べて低く、2VrがVgra
y7よりも大きい場合、(c)のようにモザイク表示部2
1の輝度が中間調表示部22の輝度に比べて高い。
【0039】2VrがVgray7と等しい場合には、(b)
のようにモザイク表示部21の輝度と中間調表示部22
の輝度とが等しくなった状態が観測される。この(b)
の状態のように、二つの領域の輝度が等しくなる状態を
的確に感知し、そのときの駆動電圧を測定し、Vgray7
を決定できる。
【0040】次に、Vgray7が最適な駆動電圧に等しく
なる原理を説明する。図4のグラフにおいて、特性曲線
41は白(グレーレベル0)を、特性曲線45は黒(グレ
ーレベル15)を、特性曲線42はグレーレベル4を、
特性曲線43はグレーレベル7を、特性曲線44はグレ
ーレベル11を、特性曲線46は市松模様を、表示させ
た場合をプロットしている。また、直線47はVgray7
を、直線48はVgray7より1%小さい電圧であるVgra
y7-1%を、直線49はVgray7より1%大きい電圧である
Vgray7+1%を、模式的に示す。
【0041】図5は、横軸をグレースケールの階調値と
し、縦軸を輝度にして両者の関係を示している。曲線5
1は2VrがVgray7、曲線53は2VrがVgray7-1%、
曲線52は2VrがVgray7+1%の場合の、輝度変化をプ
ロットしたものである。グレーレベル0は明るい高輝度
表示を呈し、グレーレベル15は暗い低輝度表時を呈す
る。これらの曲線は表示輝度のダイナミックレンジを示
している。
【0042】図5からグレーレベルの両端付近(グレー
レベル11〜15およびグレーレベル0〜4)で曲線の
傾きが、パラメータとした2Vrの値によって相違して
いることがわかる。曲線の傾きが急峻であればグレーレ
ベル間の輝度差が大きく、傾きが緩やかであればグレー
レベル間の輝度差が小さいことを意味する。
【0043】図6に、各グレーレベル間の輝度差(グレ
ーレベル11〜15、7〜11、4〜7、0〜4)を2
rをパラメータとして示す。曲線61はVgray7、曲線
63はVgray7-1%、曲線62はVgray7+1%、の三つの場
合の相対的な関係を示す。グレーレベルの中央付近で輝
度差が大きく、グレーレベルの両側で輝度差が小さくな
る傾向を有する。
【0044】図6の曲線62に示すVgray7+1%の場合
は、グレーレベル11とグレーレベル15の輝度差(1
1〜15)が曲線61に示すVgray7の場合に比べて小
さい。つまり、黒に近いグレーレベル(たとえばグレー
レベル11〜15)が識別しにくく、黒つぶれが起きて
いることがわかる。
【0045】図6の曲線63に示すVgray7-1%の場合、
グレーレベル0とグレーレベル4の輝度差(0〜4)が
曲線61に示すVgray7の場合に比べて小さく、白に近
いグレーレベル(たとえばグレーレベル0〜4)が識別
しにくく、白つぶれが起きていることがわかる。したが
って、曲線61に示すVgray7の場合が、全グレーレベ
ルの輝度が最も均一に分布しており、グレーレベルが全
体として識別しやすい状態であることがわかる。よっ
て、Vgray7が最適な駆動電圧であると判断できる。
【0046】次に、本発明を用いた場合の表示輝度の測
定精度について説明する。図1のグラフで、市松模様に
対応する特性曲線14と中間調表示に対応する特性曲線
13とが交差し、両者の駆動電圧が等しくなる点を測定
しようとする。このグラフに示すように、二つの特性曲
線は有意差をもって交差しており、正確に最適な駆動電
圧を決定できるので、誤差の小さい測定ができる。
【0047】以上のように、各周囲温度で目視検査また
は光学測定装置を用いて、Vgray7の測定を行うこと
で、最適な駆動電圧を容易に、かつ正確に決定できる。
そして、実際の液晶表示素子に組込むことのできる、周
囲温度対駆動電圧の特性テーブルを作成できる。
【0048】
【実施例】(例1)図2の表示調整用パターンを用い
て、480×240ドットマトリックスのSTN液晶表
示素子の表示輝度の調整を行った。マルチラインアドレ
ッシング法の駆動を行った。液晶表示素子のセルのギャ
ップは5μm、用いる駆動ICの駆動電圧は35.0V
とした。16階調表示を行い、n=7とし、室温で目視
検査によって、最適な駆動電圧の測定を行った。
【0049】まず、液晶表示素子のパネル面中央付近
に、5cm×5cmの領域を左右に隣接して二つ設け、
左側に1ドット毎の白黒表示を呈するモザイク表示部を
配置し、右側にグレーレベル7の中間調表示を配置し、
表示を行った。目視検査で、両者の表示輝度が変化する
様子を観察しつつ、駆動電圧を連続的に変化させた。こ
の検査を行うために、所定の検査用回路を液晶表示装置
に接続して行った。
【0050】そして、市松模様のモザイク表示部とグレ
ースケール7の中間調表示部との表示輝度がほぼ等しく
なる状態を目視で検出し、そのときの駆動電圧を得た。
液晶表示素子に対する駆動電圧の値は26.2Vであっ
た。
【0051】次に、液晶表示装置の周囲温度を、−20
℃、−10℃、0℃、+10℃、+20℃、+40℃、
+60℃および+85℃に変化させ、各温度における最
適な駆動電圧を同様に検出し、特性テーブルを決定し
た。また、その特性テーブルのデータを使用して種々の
画像表示をさせ、全温度域においても良好なコントラス
ト比と所定の表示輝度を呈し、所定の表示特性を全温度
域で達成できた。
【0052】また、目視検査の代わりに、光学測定装置
(BM−7、トプコム社製)を用いて表示輝度の調整を
行った。表示調整用パターンや手順は目視検査と同様に
行った。1台の光学測定装置を用いて、モザイク表示部
と中間調表示部の表示輝度をそれぞれ検出して行った。
その結果、ほぼ同じ駆動電圧が得られたので、目視検査
と光学測定装置による表示輝度の調整に、大きな差のな
いことが確認された。なお、2台の光学測定装置を用い
て、モザイク表示部と中間調表示部を同時に検出するこ
ともできる。いずれの手法を用いても、全温度域での駆
動電圧のばらつきは約±0.5%以下であり、精度よく
最適電圧を求めることができた。
【0053】(例2)図7は、温度に対する駆動電圧の
自動調整機能が備えられた液晶表示装置のブロック図で
ある。コントローラ701、行電極ドライバ702、列
電極ドライバ703、STN液晶表示素子である液晶パ
ネル704、バックライト712、温度センサ705、
A/Dコンバータ706、ROM707の機能は、従来
技術と同様である。
【0054】EEPROM709からは、あらかじめ設
定された駆動電圧のオフセット値に相当するデジタルデ
ータが出力される。ROM707とEEPROM709
から出力された電圧値を示すデータは、足し算回路71
0によって足し算され、所定の駆動電圧値に相当するデ
ータに変換され、電源回路708に出力される。電源回
路708からは、指定された駆動電圧2Vrが出力さ
れ、行電極ドライバ702と列電極ドライバ703に送
られ、液晶パネル704が駆動されるようになってい
る。
【0055】次に、この液晶表示装置における表示輝度
の調整方法について説明する。一つの液晶表示素子につ
いて、例1の方法を用いて、周囲温度対駆動電圧の特性
テーブルを作成しても、液晶表示素子毎の最適な駆動電
圧にはユニット差が存在する。そのため、ある液晶表示
素子について調整を行って作成した駆動電圧の特性テー
ブルを、別の液晶表示素子にそのまま適用することはで
きない。個々の液晶表示素子や、組み合わせて用いられ
る駆動ICや他の回路要素の総合的なばらつきに起因し
て、液晶表示装置のユニット毎における駆動電圧のばら
つきが発生するからである。
【0056】そこで、各製品のユニット差を補正するた
めに、液晶表示装置の出荷前に駆動電圧を調整する必要
がある。出荷前の電圧調整は、室温で液晶パネル704
に対して、図2のような表示調整用パターンを表示さ
せ、駆動電圧がVgray7に一致するように、つまり市松
模様のモザイク表示部21と中間調表示部22の輝度が
ほぼ等しくなるように、駆動電圧のオフセット値を選択
する。そして、その補正値を各製品のEEPROM70
9に書き込むことで行う。この方法を用いれば、液晶表
示装置の出荷前に、精度よく、容易に駆動電圧の調整
を、製品毎に行うことができる。
【0057】上記の説明では、Vgray7を最適な2Vr
一致させるものとしたが、最適であると感じる表示には
個人差や、用途による差があり得る。したがって、液晶
表示装置の出荷前に行う駆動電圧のオフセット値の設定
に関して、個人差や用途によって使い分けることが容易
にできる。
【0058】Vgray7の場合よりも暗めの表示、すなわ
ちVgray6やVgray5などのVgray7よりも高い2Vrが好
まれる場合もあれば、Vgray7の場合よりも明るめの表
示、すなわち、Vgray8やVgray9などのVgray7よりも
低い2Vrが好まれる場合もある。このように、個人差
や用途による差に対応するために、出荷時の駆動電圧の
調整をVgray7ではなく、Vgray6やVgray8などに合わ
せて2Vrを設定してもよい。
【0059】(例3)次に、温度に対して2Vrの自動
調節を行うことのできる液晶表示装置について説明す
る。図8に2Vrの自動調整回路のブロック図を示す。
モザイク表示部807は市松模様等の画像を呈し、その
上に設置された光センサ805と、中間調表示部808
の上に設置された光センサ806の出力電圧値の差が比
較器809で計算され、MPU810に取り込まれる。
中間調表示部808には、グレーレベル7の中間調画像
が表示されている。
【0060】MPU810からは駆動電圧を示す信号が
出力され、電源回路812に送られる。電源回路812
では指定された2Vrを出力し、液晶パネル804が駆
動される。バックライト813は、表示エリアだけでは
なく、光センサ805、806の設置された部分にも光
を照射している。本例では、通常使用される表示領域外
に、表示調整用領域を設けている。コントローラ80
1、行電極ドライバ802、列電極ドライバ803、S
TN液晶表示素子である液晶パネル804の構造と機能
は、通常の液晶表示装置のものと同様である。
【0061】モザイク表示部807と中間調表示部80
8を表示領域外に配置したので、表示領域の表示画像を
なんら制限しない。また、モザイク表示部807と中間
調表示部808は表示領域と共通の電極で駆動されるよ
うにしてもよいし、表示領域とは分離した電極で独立に
駆動されるようにしてもよい。
【0062】次に、2Vrの自動調整を行う方法につい
て説明する。比較器809からの出力が0に近づくよう
に、MPU810の出力が変化するように構成されてお
り、フィードバックループが形成されている。この自動
調整の機構により、液晶表示素子に対する最適な2Vr
を自動検出できる。また、使用環境や電子部品の経年変
化等に起因した液晶表示素子の最適な2Vrが変化した
場合でも、その変化を自動的に補償できる。この方法を
採用すると、以下のような利点がある。
【0063】 (1)周囲温度対駆動電圧の特性テーブルをあらかじめ
作成する必要がない。 (2)液晶表示装置のユニット差や、経年変化の影響を
受けにくい。 (3)温度計測回路が不要である。 (4)中間調表示部808に、よく使用されるグレーレ
ベルを選ぶことで、用途、客先の好みに応じた、暗めの
表示や明るめの表示における設定を容易に行うことがで
きる。 (5)液晶表示素子の出荷前のオフセット調整が不要と
なる。
【0064】一般的に、液晶表示素子には、列電極と行
電極間のギャップや、配向膜厚さなどのばらつきがあ
る。また、使用される他の電子部品等の特性が経年的に
変化し、液晶表示装置全体として見た場合の最適な2V
rが変化する場合がある。しかし、本例の方法を用いれ
ば、常に最適な2Vr(Vgray7)を検出し得るので、上
記の問題の影響を抑制できる。
【0065】液晶表示装置の用途によっては、安定した
表示を連続して行い、手動操作による微調整をしないこ
とが必要な場合がある。使用者が他の機器の操作に従事
しており、液晶表示装置の調整をする余裕がないからで
ある。工場や生産ラインの表示装置や、自動車のメータ
などに、このような特性が求められる。常に一定のコン
トラスト比の表示を提供できることが重要になる。ま
た、本発明はカラー表示を行う際の色調整にも応用でき
る。
【0066】
【発明の効果】本発明によって、液晶表示素子の駆動電
圧の設定を容易に、かつ、製品ユニットのばらつきを飛
躍的に低減できる。測定者の個人差を抑制して表示の調
整を行うことができる。また、工場における出荷前の表
示調整においても、短時間で処理ができ、しかも製品毎
のユニット差を克服して、液晶表示素子における最適な
駆動電圧の設定を行って、表示輝度の調整をできる。
【0067】また、用途や使用者の好みに応じて、最適
な表示画像を設定し、それを常に提供できる、使用しや
すい液晶表示装置を提供できる。また、本発明の液晶表
示装置の調整方法を採用すると、温度計測回路が基本的
に不要となる。さらに、液晶表示装置の連続使用状態に
おいて、周囲環境に応じた最適な表示画像を連続して提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の調整方法に用いる液晶の特性を示すグ
ラフ。
【図2】比較を行うモザイク表示部と中間調表示部の模
式図。
【図3】比較調整を行う模式図。
【図4】本発明で用いる駆動電圧と透過率との特性曲線
を示すグラフ。
【図5】本発明のVgray7の特性曲線を示すグラフ。
【図6】Vgray7の前後で中間調表示を比較するグラ
フ。
【図7】液晶モジュールのブロック図。
【図8】本発明の自動電圧調整回路を備えた液晶モジュ
ールのブロック図。
【図9】液晶の駆動電圧と周囲温度との関係を示すグラ
フ。
【図10】従来例の液晶表示装置のブロック図。
【図11】グレースケールの表示調整用パターンを示す
模式図。
【符号の説明】 11、12、13、14、15:特性曲線(V−Tカー
ブ) 21:モザイク表示部 22:中間調表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一色 眞誠 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内 Fターム(参考) 2H093 NA06 NA53 NC16 NC53 NC54 NC59 NC62 NC63 ND07 5C006 AA16 AC02 AF46 AF51 AF52 AF53 AF81 BB12 BF08 BF14 BF15 BF28 BF38 EB01 FA21 5C080 AA10 BB05 DD03 DD15 DD28 EE28 JJ02 JJ05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶層が行電極と列電極との間に配置さ
    れ、マトリックス状に配置された行電極と列電極との交
    差部が画素とされ、行電極と列電極の間に駆動電圧が印
    加される液晶表示素子の表示輝度の調整方法において、 低輝度表示を行い、中輝度表示を行い、高輝度表示を行
    い、前記低輝度表示と前記高輝度表示の平均表示輝度
    と、前記中輝度表示の表示輝度とをほぼ一致せしめるよ
    うに駆動電圧を設定する液晶表示素子の表示輝度の調整
    方法。
  2. 【請求項2】前記低輝度表示、前記中輝度表示、前記高
    輝度表示にそれぞれ対応する駆動電圧の低階調レベル、
    中階調レベル、高階調レベルを準備し、さらに駆動電圧
    をシフトさせるオフセット電圧を複数準備し、オフセッ
    ト電圧を選択することで駆動電圧を設定する請求項1に
    記載の調整方法。
  3. 【請求項3】前記低輝度表示と前記高輝度表示を同時に
    行う請求項1または2に記載の調整方法。
  4. 【請求項4】前記低輝度表示、前記高輝度表示および前
    記中輝度表示を同時に行う請求項1または2に記載の調
    整方法。
  5. 【請求項5】前記低輝度表示、前記中輝度表示および前
    記高輝度表示のいずれかの表示輝度または前記平均表示
    輝度を光学測定装置で検出する請求項1、2、3または
    4に記載の調整方法。
  6. 【請求項6】前記低輝度表示、前記中輝度表示および前
    記高輝度表示の各表示輝度をそれぞれ、BL、Bm、BH
    とすると、Bmが(BL+BH)/2の±5%以内になる
    ように駆動電圧を設定する請求項1、2、3、4または
    5に記載の調整方法。
  7. 【請求項7】液晶層が行電極と列電極との間に挟持さ
    れ、ドットマトリックス状に配置された行電極と列電極
    の交差部が画素とされ、行電極と列電極の間に駆動電圧
    が印加されてなる液晶表示素子と駆動回路とが設けられ
    た液晶表示装置において、低輝度表示が行われ、中輝度
    表示が行われ、高輝度表示が行われ、前記低輝度表示と
    前記高輝度表示との平均表示輝度が検出され、前記中輝
    度表示の表示輝度と前記平均表示輝度とが比較され、駆
    動電圧が自動的に調整されてなる液晶表示装置。
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