JP2002114719A - パラジクロロベンゼンの製造方法 - Google Patents
パラジクロロベンゼンの製造方法Info
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】高活性でp選択性が高くかつ工業的にも有利な
p−DCBの製造方法を提供する。 【解決の手段】下記式(1)で表されるN−置換フタル
イミド誘導体とルイス酸からなる触媒の存在下、ベンゼ
ン及び/又はモノクロロベンゼンを液相で塩素化するこ
とを特徴とするパラジクロロベンゼンの製造方法。 【化1】 (式中、Rはフェニル基、ベンジル基、ビフェニル基、
ナフチル基、トリル基、クロロフェニル基、シクロヘキ
シル基、クロロシクロヘキシル基、又は炭素数1〜10
のアルキル基を表わす。)を用いる。
p−DCBの製造方法を提供する。 【解決の手段】下記式(1)で表されるN−置換フタル
イミド誘導体とルイス酸からなる触媒の存在下、ベンゼ
ン及び/又はモノクロロベンゼンを液相で塩素化するこ
とを特徴とするパラジクロロベンゼンの製造方法。 【化1】 (式中、Rはフェニル基、ベンジル基、ビフェニル基、
ナフチル基、トリル基、クロロフェニル基、シクロヘキ
シル基、クロロシクロヘキシル基、又は炭素数1〜10
のアルキル基を表わす。)を用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベンゼン及び/又
はモノクロロベンゼンを液相で塩素化してパラジクロロ
ベンゼン(以下、「p−DCB」と記す)を製造する方
法に関し、さらに詳しくは、新規な触媒を用いて、有利
にp−DCBを製造する方法に関するものである。
はモノクロロベンゼンを液相で塩素化してパラジクロロ
ベンゼン(以下、「p−DCB」と記す)を製造する方
法に関し、さらに詳しくは、新規な触媒を用いて、有利
にp−DCBを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】p−DCBは、医薬、農薬の原料とし
て、またそれ自体が殺虫剤、防虫剤として、更に近年急
速に需要が伸びているエンジニアリングプラスチックの
一つであるポリフェニレンサルファイド(PPS)の原
料として工業的価値が極めて高い化合物である。
て、またそれ自体が殺虫剤、防虫剤として、更に近年急
速に需要が伸びているエンジニアリングプラスチックの
一つであるポリフェニレンサルファイド(PPS)の原
料として工業的価値が極めて高い化合物である。
【0003】従来p−DCBは、塩化第二鉄、五塩化ア
ンチモン等のルイス酸を触媒として、ベンゼン及び/又
はモノクロロベンゼンを液相塩素化する製造法が知られ
ている。しかし、目的とするp−DCBの選択率はせい
ぜい60%程度であり、オルト、メタ置換体やトリクロ
ロベンゼン等が多量に副生する。そこで、p置換体を選
択率良くに製造する方法がこれまで数多く提案されてき
た。
ンチモン等のルイス酸を触媒として、ベンゼン及び/又
はモノクロロベンゼンを液相塩素化する製造法が知られ
ている。しかし、目的とするp−DCBの選択率はせい
ぜい60%程度であり、オルト、メタ置換体やトリクロ
ロベンゼン等が多量に副生する。そこで、p置換体を選
択率良くに製造する方法がこれまで数多く提案されてき
た。
【0004】例えば、米国特許第1946040号明細
書には、ベンゼンやMCB等の塩素化反応において、鉄
や三塩化アンチモン等のルイス酸に硫黄を助触媒として
加えるとパラ置換体の選択率が向上することが報告さ
れ、具体的に触媒として塩化アンチモン、鉄及びイオウ
を用い、20〜50℃で塩素化を行い、ジクロロベンゼ
ン中のp−DCBの比率が74.7%に達することが示
されている。
書には、ベンゼンやMCB等の塩素化反応において、鉄
や三塩化アンチモン等のルイス酸に硫黄を助触媒として
加えるとパラ置換体の選択率が向上することが報告さ
れ、具体的に触媒として塩化アンチモン、鉄及びイオウ
を用い、20〜50℃で塩素化を行い、ジクロロベンゼ
ン中のp−DCBの比率が74.7%に達することが示
されている。
【0005】米国特許第3226447号明細書には、
鉄、アルミニウム、アンチモンのハロゲン化物と助触媒
として2価の硫黄を含む有機硫黄化合物の組み合わせよ
り成る触媒系でp−DCBを製造する方法が開示されて
いる。例えば、塩化第二鉄、チオグリコール酸を用い、
反応温度36〜37℃でベンゼンの塩素化を行い、p−
DCB/DCB比率74.0%を得ている。しかし、7
8〜135℃では、p−DCB/DCB比率は68.3
%である。
鉄、アルミニウム、アンチモンのハロゲン化物と助触媒
として2価の硫黄を含む有機硫黄化合物の組み合わせよ
り成る触媒系でp−DCBを製造する方法が開示されて
いる。例えば、塩化第二鉄、チオグリコール酸を用い、
反応温度36〜37℃でベンゼンの塩素化を行い、p−
DCB/DCB比率74.0%を得ている。しかし、7
8〜135℃では、p−DCB/DCB比率は68.3
%である。
【0006】特公平4−25065号公報には、塩化第
二鉄等のルイス酸とフェノチアジン誘導体を使用して、
パラ置換体を高選択率で製造する方法が開示されてい
る。ここでは、塩化第二鉄とN−クロロカルボニルフェ
ノチアジンを使用し、60℃でベンゼンを塩素化し、p
−DCB/DCB比率82.4%の高い成績を得てい
る。しかし、この触媒系は、活性が低く、未反応塩素が
多く残留するという欠点がある。
二鉄等のルイス酸とフェノチアジン誘導体を使用して、
パラ置換体を高選択率で製造する方法が開示されてい
る。ここでは、塩化第二鉄とN−クロロカルボニルフェ
ノチアジンを使用し、60℃でベンゼンを塩素化し、p
−DCB/DCB比率82.4%の高い成績を得てい
る。しかし、この触媒系は、活性が低く、未反応塩素が
多く残留するという欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、p−DC
Bを選択的に製造する方法として、鉄、アルミニウム、
アンチモンのハロゲン化物等のルイス酸と有機、無機の
硫黄化合物や単体硫黄の組み合わせによる触媒の使用が
開示されている。しかし、これらはp体の選択性は高い
ものの触媒活性が低かったり、あるいは、塩素化温度が
低温の条件を必要とする等の問題があった。塩素の転化
率が低く未反応塩素が多く残留すると排ガス処理が複雑
になってしまい、また、塩素化温度が低いほどp体選択
率は向上するものの反応速度が遅く効率的でなく、さら
に、反応液の固結(凝固点の一例:p−DCB/53
℃)が問題となる。
Bを選択的に製造する方法として、鉄、アルミニウム、
アンチモンのハロゲン化物等のルイス酸と有機、無機の
硫黄化合物や単体硫黄の組み合わせによる触媒の使用が
開示されている。しかし、これらはp体の選択性は高い
ものの触媒活性が低かったり、あるいは、塩素化温度が
低温の条件を必要とする等の問題があった。塩素の転化
率が低く未反応塩素が多く残留すると排ガス処理が複雑
になってしまい、また、塩素化温度が低いほどp体選択
率は向上するものの反応速度が遅く効率的でなく、さら
に、反応液の固結(凝固点の一例:p−DCB/53
℃)が問題となる。
【0008】このため、高活性でp選択性が高くかつ工
業的にも有利なp−DCBの製造方法が望まれていた。
業的にも有利なp−DCBの製造方法が望まれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この現状
に鑑み、ベンゼン及び/又はモノクロロベンゼンを液相
塩素化によるパラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体の選択
的製造方法について、特に、新規触媒系について検討し
た。
に鑑み、ベンゼン及び/又はモノクロロベンゼンを液相
塩素化によるパラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体の選択
的製造方法について、特に、新規触媒系について検討し
た。
【0010】その結果、塩化第二鉄等のルイス酸と助触
媒としてN−置換フタルイミド誘導体を反応系中に共存
させると、驚くべきことに、高い触媒活性が発現できか
つp−DCBの選択率が向上することを見いだし、本発
明を完成するに至った。
媒としてN−置換フタルイミド誘導体を反応系中に共存
させると、驚くべきことに、高い触媒活性が発現できか
つp−DCBの選択率が向上することを見いだし、本発
明を完成するに至った。
【0011】すなわち、本発明は、N−置換フタルイミ
ド誘導体とルイス酸からなる触媒の存在下、ベンゼン及
び/又はモノクロロベンゼンを液相で塩素化することを
特徴とするp−DCBの製造方法を提供するものであ
る。
ド誘導体とルイス酸からなる触媒の存在下、ベンゼン及
び/又はモノクロロベンゼンを液相で塩素化することを
特徴とするp−DCBの製造方法を提供するものであ
る。
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。
【0013】本発明において助触媒として用いることが
できるN−置換フタルイミド誘導体は、次式(2)で示
される。
できるN−置換フタルイミド誘導体は、次式(2)で示
される。
【0014】
【化2】
【0015】(式中、Rはフェニル基、ベンジル基、ビ
フェニル基、ナフチル基、トリル基、クロロフェニル
基、シクロヘキシル基、クロロシクロヘキシル基、又は
炭素数1〜10のアルキル基を表わす。) 前記(2)式で示されるN−置換フタルイミド誘導体と
しては、例えば、N−(フェニルチオ)フタルイミド、
N−(ナフチルチオ)フタルイミド、N−(ベンジルチ
オ)フタルイミド、N−(シクロヘキシルチオ)フタル
イミド、N−(p−トリルチオ)フタルイミド、N−
(n−オクチルチオ)フタルイミド、N−(p−クロロ
フェニルチオ)フタルイミド、N−(シクロヘキシルチ
オ)フタルイミド、N−(α−クロロシクロヘキシルチ
オ)フタルイミド等が挙げられる。
フェニル基、ナフチル基、トリル基、クロロフェニル
基、シクロヘキシル基、クロロシクロヘキシル基、又は
炭素数1〜10のアルキル基を表わす。) 前記(2)式で示されるN−置換フタルイミド誘導体と
しては、例えば、N−(フェニルチオ)フタルイミド、
N−(ナフチルチオ)フタルイミド、N−(ベンジルチ
オ)フタルイミド、N−(シクロヘキシルチオ)フタル
イミド、N−(p−トリルチオ)フタルイミド、N−
(n−オクチルチオ)フタルイミド、N−(p−クロロ
フェニルチオ)フタルイミド、N−(シクロヘキシルチ
オ)フタルイミド、N−(α−クロロシクロヘキシルチ
オ)フタルイミド等が挙げられる。
【0016】これらの化合物は、N−ブロモフタルイミ
ドとジスルフィド(一般式:R−S−S−R)との反
応、あるいは、フタルイミドとサルフェニルクロライド
(一般式:RSCl)をtert−アミンの存在下で反
応させることにより、容易に得られる。尚、ジスルフィ
ド及びサルフェニルクロライドの一般式に示されるR
は、前記(2)式に示されるRと同じ置換基を示す。
ドとジスルフィド(一般式:R−S−S−R)との反
応、あるいは、フタルイミドとサルフェニルクロライド
(一般式:RSCl)をtert−アミンの存在下で反
応させることにより、容易に得られる。尚、ジスルフィ
ド及びサルフェニルクロライドの一般式に示されるR
は、前記(2)式に示されるRと同じ置換基を示す。
【0017】本発明において用いられるルイス酸は、構
成される主たる金属としてFe、Sb、Al、Sn、T
i、Zr、Nb、Mn、Mo、W等が挙げられ、これら
の金属をそのまま用いることもできるが、オキシド、オ
キシクロリド、硫酸塩、ハライド形となった化合物を用
いてもよい。これらの金属や金属化合物の内、Fe、S
b、Alやその化合物が好ましく、さらにFeやその化
合物が好ましく、特にその塩化物などのハロゲン化物が
好ましく用いられ、p−DCBを有利に製造するという
本発明の効果をより一層高めることができる。これらの
ルイス酸は、1種単独で用いることができるが、2種以
上の混合物として用いても構わない。
成される主たる金属としてFe、Sb、Al、Sn、T
i、Zr、Nb、Mn、Mo、W等が挙げられ、これら
の金属をそのまま用いることもできるが、オキシド、オ
キシクロリド、硫酸塩、ハライド形となった化合物を用
いてもよい。これらの金属や金属化合物の内、Fe、S
b、Alやその化合物が好ましく、さらにFeやその化
合物が好ましく、特にその塩化物などのハロゲン化物が
好ましく用いられ、p−DCBを有利に製造するという
本発明の効果をより一層高めることができる。これらの
ルイス酸は、1種単独で用いることができるが、2種以
上の混合物として用いても構わない。
【0018】ルイス酸濃度は、ベンゼン及び/又はモノ
クロロベンゼンに対して0.001〜3重量%、好まし
くは0.01〜1重量%であり、また、ルイス酸に対す
るN−置換フタルイミド誘導体のモル比は0.1〜1
0、好ましくは0.5〜2である。
クロロベンゼンに対して0.001〜3重量%、好まし
くは0.01〜1重量%であり、また、ルイス酸に対す
るN−置換フタルイミド誘導体のモル比は0.1〜1
0、好ましくは0.5〜2である。
【0019】本発明において塩素化に供される原料は、
ベンゼン、モノクロロベンゼン、さらにこれらの混合物
であり、これらの原料中にジクロロベンゼン、トリクロ
ロベンゼン等の高次塩素化物が含まれても構わない。
ベンゼン、モノクロロベンゼン、さらにこれらの混合物
であり、これらの原料中にジクロロベンゼン、トリクロ
ロベンゼン等の高次塩素化物が含まれても構わない。
【0020】塩素化の際に用いられる塩素ガスは、工業
用塩素ガスあるいは塩素ガスに窒素、空気等が含まれて
いてもよい。
用塩素ガスあるいは塩素ガスに窒素、空気等が含まれて
いてもよい。
【0021】本発明において、反応装置、反応方法及び
反応条件は、ベンゼン及び/又はモノクロロベンゼンが
液状で触媒と接触する限り、制限されない。例えば、反
応装置は回分式、半回分式あるいは連続式を用いること
ができる。
反応条件は、ベンゼン及び/又はモノクロロベンゼンが
液状で触媒と接触する限り、制限されない。例えば、反
応装置は回分式、半回分式あるいは連続式を用いること
ができる。
【0022】反応は、塩素化反応に関与しない溶媒、例
えば、四塩化炭素等の存在下で行うこともできる。
えば、四塩化炭素等の存在下で行うこともできる。
【0023】反応温度としては、通常は0〜100℃、
工業的には40〜80℃が好ましい。温度が高すぎると
塩素の吸収速度の低下を招いたり、o−置換体、m−置
換体や高置換ハロゲン化物の生成量が多くなることがあ
る。一方、温度が低すぎると反応速度が小さくなった
り、反応液の固結が無視できなくなって問題となること
がある。
工業的には40〜80℃が好ましい。温度が高すぎると
塩素の吸収速度の低下を招いたり、o−置換体、m−置
換体や高置換ハロゲン化物の生成量が多くなることがあ
る。一方、温度が低すぎると反応速度が小さくなった
り、反応液の固結が無視できなくなって問題となること
がある。
【0024】塩素化反応の滞在時間は、反応温度、攪拌
条件、反応装置等により異なるが、通常1〜10時間、
好ましくは2〜8時間であり、十分な塩素化が可能であ
る。滞在時間が短いと塩素転化率が低下することがあ
り、長いと反応槽容量当たりの生産性が低下することが
ある。
条件、反応装置等により異なるが、通常1〜10時間、
好ましくは2〜8時間であり、十分な塩素化が可能であ
る。滞在時間が短いと塩素転化率が低下することがあ
り、長いと反応槽容量当たりの生産性が低下することが
ある。
【0025】供給される塩素ガス量は、塩素化生成物の
ベンゼン核に対して付加塩素量がモル比で1.2〜1.
8になる量が好ましい。例えば、原料がベンゼンの時、
供給塩素量はベンゼンに対して1.2〜1.8倍モル、
原料がモノクロロベンゼンの時、0.2〜0.8倍モル
が好ましい。原料がベンゼンとモノクロロベンゼンの混
合物の時は、その比に合わせた塩素ガス供給量が好まし
い。一方、塩素ガス供給量が少ないと生産性が低下する
こtがあり、逆に、塩素ガス供給量が多いと多塩素化物
が増すことがある。塩素化生成物のベンゼン核に対する
付加塩素量のモル比は塩素化率を意味し、それが1.2
〜1.8の時、p−DCBの生産性、選択率いずれも高
くできる。また、この塩素化率は次式(3)で定義でき
る。
ベンゼン核に対して付加塩素量がモル比で1.2〜1.
8になる量が好ましい。例えば、原料がベンゼンの時、
供給塩素量はベンゼンに対して1.2〜1.8倍モル、
原料がモノクロロベンゼンの時、0.2〜0.8倍モル
が好ましい。原料がベンゼンとモノクロロベンゼンの混
合物の時は、その比に合わせた塩素ガス供給量が好まし
い。一方、塩素ガス供給量が少ないと生産性が低下する
こtがあり、逆に、塩素ガス供給量が多いと多塩素化物
が増すことがある。塩素化生成物のベンゼン核に対する
付加塩素量のモル比は塩素化率を意味し、それが1.2
〜1.8の時、p−DCBの生産性、選択率いずれも高
くできる。また、この塩素化率は次式(3)で定義でき
る。
【0026】
【数1】
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、ベンゼン及び/又はモ
ノクロロベンゼンの液相塩素化反応において、産業上有
用なp−DCBを従来の方法に比べて高選択率かつ高塩
素転化率で効率的に製造することができる。以下その効
果を列記する。
ノクロロベンゼンの液相塩素化反応において、産業上有
用なp−DCBを従来の方法に比べて高選択率かつ高塩
素転化率で効率的に製造することができる。以下その効
果を列記する。
【0028】1)塩素転化率が高く、副生塩酸ガス中の
塩素濃度を極めて低くできるため、その除害処理が不要
か、必要としても簡単な設備でできる。
塩素濃度を極めて低くできるため、その除害処理が不要
か、必要としても簡単な設備でできる。
【0029】2)p−DCBの選択率を高くできる。
【0030】3)反応器をコンパクトにできる。
【0031】4)多塩素化物等の副生物が少なく、p−
DCBの分離精製が容易。
DCBの分離精製が容易。
【0032】
【実施例】次に本発明を実施例によって説明するが、本
発明はこれらに制限されるものではない。
発明はこれらに制限されるものではない。
【0033】尚、塩素転化率は反応の際に供給された塩
素ガス量(重量%)に対する反応した塩素の量(重量
%)を、p−DCB/DCB比率は反応液中の全ジクロ
ロベンゼンの量(重量%)に対するp−DCBの量(重
量%)を示し、これらの量は公知の方法であるガスクロ
マトグラフィーにより測定して求めた。
素ガス量(重量%)に対する反応した塩素の量(重量
%)を、p−DCB/DCB比率は反応液中の全ジクロ
ロベンゼンの量(重量%)に対するp−DCBの量(重
量%)を示し、これらの量は公知の方法であるガスクロ
マトグラフィーにより測定して求めた。
【0034】実施例1 500ml邪魔板、攪拌機付きガラス製容器に、塩化第
二鉄360ppmと助触媒であるN−(フェニルチオ)
フタルイミド740ppm(塩化第二鉄とN−(フェニ
ルチオ)フタルイミドとのモル比:1/1.3)を溶解
したモノクロロベンゼン495gを仕込み、仕込み液と
同じ原料を300g/Hrの速度でフィードしながら塩
素を0.8モル/Hrの速度で6時間供給した。この間
反応温度は60℃に維持した。
二鉄360ppmと助触媒であるN−(フェニルチオ)
フタルイミド740ppm(塩化第二鉄とN−(フェニ
ルチオ)フタルイミドとのモル比:1/1.3)を溶解
したモノクロロベンゼン495gを仕込み、仕込み液と
同じ原料を300g/Hrの速度でフィードしながら塩
素を0.8モル/Hrの速度で6時間供給した。この間
反応温度は60℃に維持した。
【0035】6時間後の塩素転化率は99.91%、反
応液組成は、モノクロロベンゼン:61.63wt%、
p−ジクロロベンゼン:28.70wt%、o−ジクロ
ロベンゼン:9.47wt%、m−ジクロロベンゼン:
0.07%、トリクロロベンゼン:0.08wt%、p
−DCB/DCB比率:75.1%であった。塩素化率
は1.32であった。
応液組成は、モノクロロベンゼン:61.63wt%、
p−ジクロロベンゼン:28.70wt%、o−ジクロ
ロベンゼン:9.47wt%、m−ジクロロベンゼン:
0.07%、トリクロロベンゼン:0.08wt%、p
−DCB/DCB比率:75.1%であった。塩素化率
は1.32であった。
【0036】これらの反応条件及びその結果は表1に示
した。
した。
【0037】
【表1】
【0038】尚、表において、Bzはベンゼン、MCB
はモノクロロベンゼン、p−DCBはp(パラ)−ジク
ロロベンゼン、o−DCBはo(オルト)−ジクロロベ
ンゼン、m−DCBはm(メタ)−ジクロロベンゼン、
TCBはトリクロロベンゼンを示し、その他はこれら以
外の成分を示す。
はモノクロロベンゼン、p−DCBはp(パラ)−ジク
ロロベンゼン、o−DCBはo(オルト)−ジクロロベ
ンゼン、m−DCBはm(メタ)−ジクロロベンゼン、
TCBはトリクロロベンゼンを示し、その他はこれら以
外の成分を示す。
【0039】実施例2 反応温度を40℃で行う以外は実施例1と同様に行っ
た。これらの反応条件及びその結果は表1に示した。
た。これらの反応条件及びその結果は表1に示した。
【0040】実施例3 塩化第二鉄380ppmとN−(フェニルチオ)フタル
イミド770ppm(塩化第二鉄とN−フェニルチオフ
タルイミドとのモル比:1/1.3)を溶解したベンゼ
ン(Bz)、モノクロロベンゼン(MCB)混合液(B
zとMCBとの重量比:65/35)495gを仕込
み、仕込み液と同じ原料を57g/Hrの速度でフィー
ドしながら塩素を0.84モル/Hrの速度で30時間
連続供給した。その他は実施例1と同様に行った。これ
らの反応条件及びその結果は表1に示した。
イミド770ppm(塩化第二鉄とN−フェニルチオフ
タルイミドとのモル比:1/1.3)を溶解したベンゼ
ン(Bz)、モノクロロベンゼン(MCB)混合液(B
zとMCBとの重量比:65/35)495gを仕込
み、仕込み液と同じ原料を57g/Hrの速度でフィー
ドしながら塩素を0.84モル/Hrの速度で30時間
連続供給した。その他は実施例1と同様に行った。これ
らの反応条件及びその結果は表1に示した。
【0041】比較例1 実施例1の助触媒をイオウ(単体)に変えて、塩化第二
鉄250ppmとイオウ65ppm(塩化第二鉄とイオ
ウとのモル比:1/1.3)で行う以外は全て実施例1
と同様に行った。これらの反応条件及びその結果は表2
に示した。
鉄250ppmとイオウ65ppm(塩化第二鉄とイオ
ウとのモル比:1/1.3)で行う以外は全て実施例1
と同様に行った。これらの反応条件及びその結果は表2
に示した。
【0042】
【表2】
【0043】比較例2 実施例1の助触媒をN−クロロカルボニルフェノチアジ
ンに替えて、塩化第二鉄260ppmとN−クロロカル
ボニルフェノチアジン550ppm(塩化第二鉄とN−
クロロカルボニルフェノチアジンとのモル比:1/1.
3)で行う以外は実施例1と同様に行った。これらの反
応条件及びその結果は表2に示した。
ンに替えて、塩化第二鉄260ppmとN−クロロカル
ボニルフェノチアジン550ppm(塩化第二鉄とN−
クロロカルボニルフェノチアジンとのモル比:1/1.
3)で行う以外は実施例1と同様に行った。これらの反
応条件及びその結果は表2に示した。
【0044】比較例3 塩化第二鉄320ppmとイオウ(単体)82ppm
(塩化第二鉄とイオウとのモル比:1/1.3)を溶解
したベンゼン(Bz)、モノクロロベンゼン混合液を使
用し、30時間反応させた以外は実施例1と同様に行っ
た。これらの反応条件及びその結果は表2に示した。
(塩化第二鉄とイオウとのモル比:1/1.3)を溶解
したベンゼン(Bz)、モノクロロベンゼン混合液を使
用し、30時間反応させた以外は実施例1と同様に行っ
た。これらの反応条件及びその結果は表2に示した。
Claims (4)
- 【請求項1】下記式(1)で表されるN−置換フタルイ
ミド誘導体とルイス酸からなる触媒の存在下、ベンゼン
及び/又はモノクロロベンゼンを液相で塩素化すること
を特徴とするパラジクロロベンゼンの製造方法。 【化1】 (式中、Rはフェニル基、ベンジル基、ビフェニル基、
ナフチル基、トリル基、クロロフェニル基、シクロヘキ
シル基、クロロシクロヘキシル基、又は炭素数1〜10
のアルキル基を表わす。) - 【請求項2】ルイス酸が鉄のハロゲン化物であることを
特徴とする請求項1に記載のパラジクロロベンゼンの製
造方法。 - 【請求項3】N−置換フタルイミド誘導体がルイス酸に
対して0.1〜10倍モルであることを特徴とする請求
項1又は請求項2に記載のパラジクロロベンゼンの製造
方法。 - 【請求項4】塩素化温度が0〜100℃であることを特
徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のパラジクロロ
ベンゼンの製造方法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000311716A JP2002114719A (ja) | 2000-10-05 | 2000-10-05 | パラジクロロベンゼンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000311716A JP2002114719A (ja) | 2000-10-05 | 2000-10-05 | パラジクロロベンゼンの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002114719A true JP2002114719A (ja) | 2002-04-16 |
Family
ID=18791434
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000311716A Pending JP2002114719A (ja) | 2000-10-05 | 2000-10-05 | パラジクロロベンゼンの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002114719A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007017900A3 (en) * | 2005-05-26 | 2007-06-07 | Sisir Kumar Mandal | Preparation of para dichlorobenzene from benzene or mono chlorobenzene |
| WO2010047392A1 (ja) * | 2008-10-24 | 2010-04-29 | 東ソー株式会社 | p-ジクロロベンゼンの製造方法 |
| JP2010100571A (ja) * | 2008-10-24 | 2010-05-06 | Tosoh Corp | パラジクロロベンゼンの製造方法 |
| EP4365158A1 (en) | 2022-11-04 | 2024-05-08 | PCC ROKITA Spolka Akcyjna | Method of selective paradichlorobenzene preparation with improved catalytic system recovery |
-
2000
- 2000-10-05 JP JP2000311716A patent/JP2002114719A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2010100571A (ja) * | 2008-10-24 | 2010-05-06 | Tosoh Corp | パラジクロロベンゼンの製造方法 |
| JP2010120934A (ja) * | 2008-10-24 | 2010-06-03 | Tosoh Corp | p−ジクロロベンゼンの製造方法 |
| CN102197010A (zh) * | 2008-10-24 | 2011-09-21 | 东曹株式会社 | 对二氯苯的制造方法 |
| US8524957B2 (en) | 2008-10-24 | 2013-09-03 | Tosoh Corporation | Process for producing p-dichlorobenzene |
| CN102197010B (zh) * | 2008-10-24 | 2013-12-04 | 东曹株式会社 | 对二氯苯的制造方法 |
| EP4365158A1 (en) | 2022-11-04 | 2024-05-08 | PCC ROKITA Spolka Akcyjna | Method of selective paradichlorobenzene preparation with improved catalytic system recovery |
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