JP2002103009A - 連続鋳造方法 - Google Patents
連続鋳造方法Info
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- JP2002103009A JP2002103009A JP2000298949A JP2000298949A JP2002103009A JP 2002103009 A JP2002103009 A JP 2002103009A JP 2000298949 A JP2000298949 A JP 2000298949A JP 2000298949 A JP2000298949 A JP 2000298949A JP 2002103009 A JP2002103009 A JP 2002103009A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ノズル詰まりによる鋳型内の溶鋼の片流れに起
因する溶鋼表面の盛り上がりまたはくぼみの現象を防止
し、表面品質に優れた鋳片を得ることができる連続鋳造
方法の提供。 【解決手段】鋳型1の短辺方向に開口する2つの吐出孔
を有する浸漬ノズル2を用いて、タンディッシュから鋳
型内に溶鋼を供給し、長方形断面の鋳片を鋳造する連続
鋳造方法であって、鋳型内の浸漬ノズルを挟む両側のそ
れぞれにおいて、複数位置で溶鋼流速を測定してそれぞ
れの側の最大流速を求め、その最大流速の差を5cm/
s以内になるように鋳型の長辺の外壁に配置した電磁力
発生装置7を作動させ、鋳型内の溶鋼の流動を制御す
る。
因する溶鋼表面の盛り上がりまたはくぼみの現象を防止
し、表面品質に優れた鋳片を得ることができる連続鋳造
方法の提供。 【解決手段】鋳型1の短辺方向に開口する2つの吐出孔
を有する浸漬ノズル2を用いて、タンディッシュから鋳
型内に溶鋼を供給し、長方形断面の鋳片を鋳造する連続
鋳造方法であって、鋳型内の浸漬ノズルを挟む両側のそ
れぞれにおいて、複数位置で溶鋼流速を測定してそれぞ
れの側の最大流速を求め、その最大流速の差を5cm/
s以内になるように鋳型の長辺の外壁に配置した電磁力
発生装置7を作動させ、鋳型内の溶鋼の流動を制御す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面品質に優れた
鋳片を得るための連続鋳造方法に関する。
鋳片を得るための連続鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼帯などの熱間圧延用の素材である長方
形断面の鋳片(以下、単に鋳片と記す)の連続鋳造にお
いて、近年、鋳片品質の向上および生産性の確保などの
観点から、多くのヒートを連続して鋳造する多連鋳化お
よび高速鋳造化が指向されている。
形断面の鋳片(以下、単に鋳片と記す)の連続鋳造にお
いて、近年、鋳片品質の向上および生産性の確保などの
観点から、多くのヒートを連続して鋳造する多連鋳化お
よび高速鋳造化が指向されている。
【0003】鋳片の連続鋳造においては、通常、浸漬ノ
ズルを用いてタンディッシュからモールド内に溶鋼を供
給している。その際、鋳型の短辺方向に開口する2つの
吐出孔を有する浸漬ノズルが用いられる。
ズルを用いてタンディッシュからモールド内に溶鋼を供
給している。その際、鋳型の短辺方向に開口する2つの
吐出孔を有する浸漬ノズルが用いられる。
【0004】多連鋳化等により、鋳造が長時間にわたる
と、とくにAl脱酸した溶鋼では、浸漬ノズルの溶鋼の
通過する内面および吐出孔に溶鋼中のAlの酸化物が付
着し、いわゆるノズル詰まりが発生しやすい。2つの吐
出孔のノズル詰まりの程度は、必ずしも同じではないの
で、それぞれの吐出孔からの吐出流の向き、流速、吐出
流量などが不均一となり、鋳型内の溶鋼の流れが、いわ
ゆる片流れとなる。その際、吐出流量が多い側の鋳型内
の溶鋼表面が盛り上がったり、くぼんだりしやすくな
る。
と、とくにAl脱酸した溶鋼では、浸漬ノズルの溶鋼の
通過する内面および吐出孔に溶鋼中のAlの酸化物が付
着し、いわゆるノズル詰まりが発生しやすい。2つの吐
出孔のノズル詰まりの程度は、必ずしも同じではないの
で、それぞれの吐出孔からの吐出流の向き、流速、吐出
流量などが不均一となり、鋳型内の溶鋼の流れが、いわ
ゆる片流れとなる。その際、吐出流量が多い側の鋳型内
の溶鋼表面が盛り上がったり、くぼんだりしやすくな
る。
【0005】さらに、高速鋳造化を指向すると、このよ
うな鋳型内の溶鋼表面の盛り上がりなどの現象が、より
顕著に発生しやすくなる。
うな鋳型内の溶鋼表面の盛り上がりなどの現象が、より
顕著に発生しやすくなる。
【0006】鋳型内の溶鋼表面が盛り上がったり、くぼ
んだりすると、鋳型内に添加したモールドパウダが溶鋼
中に巻き込まれ、鋳型内の凝固殻に付着したまま凝固
し、鋳片表面に、いわゆるノロ噛み疵が発生する。ま
た、溶鋼表面が盛り上がった部分では、溶融パウダの厚
さが局部的に薄くなり、凝固殻と鋳型との間に流入する
溶融パウダの量が少なくなる。その結果、溶鋼から鋳型
に伝わる伝熱量が鋳型の幅方向で不均一となるので、凝
固殻の厚さが不均一となり、鋳片表面に縦割れ疵が発生
しやすくなる。
んだりすると、鋳型内に添加したモールドパウダが溶鋼
中に巻き込まれ、鋳型内の凝固殻に付着したまま凝固
し、鋳片表面に、いわゆるノロ噛み疵が発生する。ま
た、溶鋼表面が盛り上がった部分では、溶融パウダの厚
さが局部的に薄くなり、凝固殻と鋳型との間に流入する
溶融パウダの量が少なくなる。その結果、溶鋼から鋳型
に伝わる伝熱量が鋳型の幅方向で不均一となるので、凝
固殻の厚さが不均一となり、鋳片表面に縦割れ疵が発生
しやすくなる。
【0007】図5は、鋳片の連続鋳造の際の一般的な鋳
型内の溶鋼の流れの例を示す模式図である。同図は、通
常の2つの吐出孔を有する浸漬ノズルを用いる場合の模
式図である。浸漬ノズル2から連続的に溶鋼3が鋳型1
内に注入され、凝固殻4が形成される。溶鋼の吐出流3
aは、鋳型の両側の短辺1a側の凝固殻4に衝突する
と、溶鋼表面5近傍に向かう上昇流3bと鋳型の下方に
向かう下降流3cとに分岐する。上昇流3bは、溶鋼表
面5近傍で、ほぼ水平方向で鋳型の短辺から浸漬ノズル
の方向に向かう溶鋼表面近傍の溶鋼の流れ3dとなる。
上昇流3bの流量が多いと、溶鋼表面が盛り上がった
り、くぼんだりしやすくなる。図5では、紙面上の左側
の溶鋼表面が盛り上がっている状況を示す。図中に示す
符号6aは鋳型内に添加したモールドパウダ、符号6b
は溶融パウダを示す。
型内の溶鋼の流れの例を示す模式図である。同図は、通
常の2つの吐出孔を有する浸漬ノズルを用いる場合の模
式図である。浸漬ノズル2から連続的に溶鋼3が鋳型1
内に注入され、凝固殻4が形成される。溶鋼の吐出流3
aは、鋳型の両側の短辺1a側の凝固殻4に衝突する
と、溶鋼表面5近傍に向かう上昇流3bと鋳型の下方に
向かう下降流3cとに分岐する。上昇流3bは、溶鋼表
面5近傍で、ほぼ水平方向で鋳型の短辺から浸漬ノズル
の方向に向かう溶鋼表面近傍の溶鋼の流れ3dとなる。
上昇流3bの流量が多いと、溶鋼表面が盛り上がった
り、くぼんだりしやすくなる。図5では、紙面上の左側
の溶鋼表面が盛り上がっている状況を示す。図中に示す
符号6aは鋳型内に添加したモールドパウダ、符号6b
は溶融パウダを示す。
【0008】鋳型内の溶鋼の流動の不均一に起因するノ
ロ噛み疵および縦割れ疵などの鋳片表面欠陥を防止する
ため、鋳型内の溶鋼の流動を制御することが一般的に行
われており、次に示すような方法が提案されている。
ロ噛み疵および縦割れ疵などの鋳片表面欠陥を防止する
ため、鋳型内の溶鋼の流動を制御することが一般的に行
われており、次に示すような方法が提案されている。
【0009】特開平5−55220号公報には、鋳型の
2つの長辺側の対向する位置にある組を一対として、磁
極を上下各一対設置し、鋳型内に供給される溶鋼の吐出
流に静磁場による電磁力を付与して吐出流を制動する方
法が提案されている。しかし、この方法では、一定の大
きさの静磁場を印加するという操作をするのみであっ
て、片側のノズル詰まりによる溶鋼表面の盛り上がりな
どの現象に起因するノロ噛み疵および縦割れ疵を、確実
に防止するのは困難である。
2つの長辺側の対向する位置にある組を一対として、磁
極を上下各一対設置し、鋳型内に供給される溶鋼の吐出
流に静磁場による電磁力を付与して吐出流を制動する方
法が提案されている。しかし、この方法では、一定の大
きさの静磁場を印加するという操作をするのみであっ
て、片側のノズル詰まりによる溶鋼表面の盛り上がりな
どの現象に起因するノロ噛み疵および縦割れ疵を、確実
に防止するのは困難である。
【0010】上記のような現状に鑑み、安定して確実
に、ノズル詰まりに起因する鋳型内の溶鋼表面の盛り上
がりまたはくぼみの現象を防止できる方法が望まれてい
る。
に、ノズル詰まりに起因する鋳型内の溶鋼表面の盛り上
がりまたはくぼみの現象を防止できる方法が望まれてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は、特開20
00−94104号公報において、鋳型の2つの長辺側
の対向する位置に一対の静磁場による溶鋼流動制動装置
を、鋳型の幅方向に少なくとも1対、高さ方向に少なく
とも2対配置し、鋳型内の溶鋼表面近傍の溶鋼流速の計
測値を基に、溶鋼表面近傍の溶鋼流速の最大値と最小値
との差を5cm/s以内に制御する方法を提案した。こ
の方法により、浸漬ノズルを挟んだ左右での溶鋼流速が
均一化され、いわゆる鋳型内の溶鋼流に片流れが抑制さ
れて、鋳型内の溶鋼表面の盛り上がりまたはくぼみの現
象が抑制されるという一定の効果が期待される。
00−94104号公報において、鋳型の2つの長辺側
の対向する位置に一対の静磁場による溶鋼流動制動装置
を、鋳型の幅方向に少なくとも1対、高さ方向に少なく
とも2対配置し、鋳型内の溶鋼表面近傍の溶鋼流速の計
測値を基に、溶鋼表面近傍の溶鋼流速の最大値と最小値
との差を5cm/s以内に制御する方法を提案した。こ
の方法により、浸漬ノズルを挟んだ左右での溶鋼流速が
均一化され、いわゆる鋳型内の溶鋼流に片流れが抑制さ
れて、鋳型内の溶鋼表面の盛り上がりまたはくぼみの現
象が抑制されるという一定の効果が期待される。
【0012】本発明は、ノズル詰まりによる鋳型内の溶
鋼の片流れに起因する鋳型内の溶鋼表面の盛り上がりま
たはくぼみの現象を、より一層確実に防止でき、ノロ噛
み疵、縦割れ疵などの発生のない表面品質に優れた鋳片
を得ることができる連続鋳造方法を提供することを目的
とする。
鋼の片流れに起因する鋳型内の溶鋼表面の盛り上がりま
たはくぼみの現象を、より一層確実に防止でき、ノロ噛
み疵、縦割れ疵などの発生のない表面品質に優れた鋳片
を得ることができる連続鋳造方法を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、下記の
(1)および(2)に示す連続鋳造方法にある。 (1)鋳型の短辺方向に開口する2つの吐出孔を有する
浸漬ノズルを用いて、タンディッシュから鋳型内に溶鋼
を供給し、長方形断面の鋳片を鋳造する連続鋳造方法で
あって、鋳型内の浸漬ノズルを挟む両側のそれぞれにお
いて、複数位置で溶鋼流速を測定してそれぞれの側の最
大流速を求め、その最大流速の差を5cm/s以内にな
るように鋳型の長辺の外壁に配置した電磁力発生装置を
作動させ、鋳型内の溶鋼の流動を制御する連続鋳造方
法。 (2)上記電磁力発生装置が、静磁場の溶鋼流動制動装
置または移動磁場の電磁攪拌装置である上記(1)に記
載の連続鋳造方法。
(1)および(2)に示す連続鋳造方法にある。 (1)鋳型の短辺方向に開口する2つの吐出孔を有する
浸漬ノズルを用いて、タンディッシュから鋳型内に溶鋼
を供給し、長方形断面の鋳片を鋳造する連続鋳造方法で
あって、鋳型内の浸漬ノズルを挟む両側のそれぞれにお
いて、複数位置で溶鋼流速を測定してそれぞれの側の最
大流速を求め、その最大流速の差を5cm/s以内にな
るように鋳型の長辺の外壁に配置した電磁力発生装置を
作動させ、鋳型内の溶鋼の流動を制御する連続鋳造方
法。 (2)上記電磁力発生装置が、静磁場の溶鋼流動制動装
置または移動磁場の電磁攪拌装置である上記(1)に記
載の連続鋳造方法。
【0014】本発明の方法では、鋳型の短辺方向に開口
する2つの吐出孔を有する浸漬ノズルを用いる。これら
の吐出孔の角度は、一般的な下向き角度20〜45°で
構わない。さらに、上記2つの吐出孔の他に、鋳型の下
方に開口する吐出孔を設けた浸漬ノズルでも構わない。
する2つの吐出孔を有する浸漬ノズルを用いる。これら
の吐出孔の角度は、一般的な下向き角度20〜45°で
構わない。さらに、上記2つの吐出孔の他に、鋳型の下
方に開口する吐出孔を設けた浸漬ノズルでも構わない。
【0015】本発明者らは、前述の課題を、下記のの
知見をもとに、の対策を採ることによって解決した。
知見をもとに、の対策を採ることによって解決した。
【0016】吐出孔からの溶鋼の吐出流の一部は、鋳
型の短辺側の凝固殻に衝突した後に、溶鋼表面近傍に向
かう上昇流となる。上昇流は、溶鋼表面近傍で鋳型の短
辺から浸漬ノズルの方向に向かう溶鋼表面近傍の溶鋼の
流れとなる。
型の短辺側の凝固殻に衝突した後に、溶鋼表面近傍に向
かう上昇流となる。上昇流は、溶鋼表面近傍で鋳型の短
辺から浸漬ノズルの方向に向かう溶鋼表面近傍の溶鋼の
流れとなる。
【0017】鋳型内の溶鋼表面の盛り上がりなどの現象
の発生の程度は、このような鋳型の短辺から浸漬ノズル
の方向に向かう溶鋼表面近傍の溶鋼の流れの最大流速に
依存する。
の発生の程度は、このような鋳型の短辺から浸漬ノズル
の方向に向かう溶鋼表面近傍の溶鋼の流れの最大流速に
依存する。
【0018】2つの吐出孔に詰まりの発生していない通
常の状態では、浸漬ノズルを挟んだ両側のそれぞれの溶
鋼表面近傍の最大流速は、ほぼ同じとなる。また、その
際に、鋳型内の溶鋼表面が盛り上がったり、くぼんだり
しないように、鋳片のサイズ、鋳造速度などに応じて、
吐出孔の大きさなどを決めているので、通常の操業で
は、溶鋼表面の盛り上がりなどの現象は発生しにくい。
常の状態では、浸漬ノズルを挟んだ両側のそれぞれの溶
鋼表面近傍の最大流速は、ほぼ同じとなる。また、その
際に、鋳型内の溶鋼表面が盛り上がったり、くぼんだり
しないように、鋳片のサイズ、鋳造速度などに応じて、
吐出孔の大きさなどを決めているので、通常の操業で
は、溶鋼表面の盛り上がりなどの現象は発生しにくい。
【0019】一方、操業の途中で、片側の吐出孔が詰ま
り気味になると、その反対側の吐出孔からの吐出流量が
多くなるため、溶鋼表面近傍の最大流速が速くなり、そ
の側の鋳型内の溶鋼表面が盛り上がったり、くぼんだり
しやすくなる。
り気味になると、その反対側の吐出孔からの吐出流量が
多くなるため、溶鋼表面近傍の最大流速が速くなり、そ
の側の鋳型内の溶鋼表面が盛り上がったり、くぼんだり
しやすくなる。
【0020】このような現象は、通常の250mm程度
の厚さの鋳片を鋳造するときだけでなく、厚さ80mm
程度の薄鋳片を鋳造するときにも発生する。さらに、こ
れら鋳片を多連鋳化、高速鋳造化して鋳造する際に、溶
鋼表面の盛り上がりなどの現象がより顕著に発生しやす
い。
の厚さの鋳片を鋳造するときだけでなく、厚さ80mm
程度の薄鋳片を鋳造するときにも発生する。さらに、こ
れら鋳片を多連鋳化、高速鋳造化して鋳造する際に、溶
鋼表面の盛り上がりなどの現象がより顕著に発生しやす
い。
【0021】また、溶鋼表面近傍で溶鋼流速が最大とな
る鋳型内における平面および深さの位置は、時間ととも
に変化する。後述する図1(b)中に示すa、b、cま
たはdの位置などのように、最大流速となる鋳型内の平
面の位置が変化する。また、後述する図1(a)中に示
すc、c1、c2の位置などのように深さ位置でも、最
大流速となる位置が変化する。
る鋳型内における平面および深さの位置は、時間ととも
に変化する。後述する図1(b)中に示すa、b、cま
たはdの位置などのように、最大流速となる鋳型内の平
面の位置が変化する。また、後述する図1(a)中に示
すc、c1、c2の位置などのように深さ位置でも、最
大流速となる位置が変化する。
【0022】このような最大流速となる鋳型内における
平面および深さの位置は、吐出孔からの吐出流が鋳型の
短辺側の凝固殻に衝突する角度、溶鋼流速、吐出量など
に依存する。また、これらの角度、溶鋼流速、吐出量な
どは、吐出孔の大きさ、つまり、詰まりの程度に依存す
る。さらに、吐出孔の詰まりの状況は時間とともに変化
する。したがって、鋳型内の溶鋼の流動を制御するに先
だって、溶鋼表面近傍の溶鋼流速を測定し、最大流速を
確認することが必要である。
平面および深さの位置は、吐出孔からの吐出流が鋳型の
短辺側の凝固殻に衝突する角度、溶鋼流速、吐出量など
に依存する。また、これらの角度、溶鋼流速、吐出量な
どは、吐出孔の大きさ、つまり、詰まりの程度に依存す
る。さらに、吐出孔の詰まりの状況は時間とともに変化
する。したがって、鋳型内の溶鋼の流動を制御するに先
だって、溶鋼表面近傍の溶鋼流速を測定し、最大流速を
確認することが必要である。
【0023】また、浸漬ノズルを挟んだ両側におけるそ
れぞれの溶鋼表面近傍の最大流速の差が5cm/sを超
えると、最大流速が遅い側の吐出孔が詰まり気味である
ことを意味し、最大流速が速い側の鋳型内の溶鋼表面が
盛り上がったり、くぼんだりしやすくなることがわかっ
た。
れぞれの溶鋼表面近傍の最大流速の差が5cm/sを超
えると、最大流速が遅い側の吐出孔が詰まり気味である
ことを意味し、最大流速が速い側の鋳型内の溶鋼表面が
盛り上がったり、くぼんだりしやすくなることがわかっ
た。
【0024】つまり、本出願人が先に提案したような鋳
型内の溶鋼表面近傍の溶鋼流速の最大値と最小値との差
を適正にするのではなく、鋳型内の浸漬ノズルを挟んだ
両側におけるそれぞれの溶鋼表面近傍の最大流速の差を
5cm/s以内とすることにより、ノズル詰まりによる
鋳型内の溶鋼の片流れに起因する鋳型内の溶鋼表面の盛
り上がりまたはくぼみの現象を、より一層確実に防止で
きることがわかった。
型内の溶鋼表面近傍の溶鋼流速の最大値と最小値との差
を適正にするのではなく、鋳型内の浸漬ノズルを挟んだ
両側におけるそれぞれの溶鋼表面近傍の最大流速の差を
5cm/s以内とすることにより、ノズル詰まりによる
鋳型内の溶鋼の片流れに起因する鋳型内の溶鋼表面の盛
り上がりまたはくぼみの現象を、より一層確実に防止で
きることがわかった。
【0025】本発明の方法は、下記を実施する方法で
ある。 (イ)鋳型内の浸漬ノズルを挟む両側のそれぞれにおい
て複数位置で溶鋼流速を測定して、それぞれの側の最大
流速を求める。 (ロ)求めたそれぞれの側の最大流速の差を5cm/s
以内になるように、鋳型の長辺の外壁に配置した電磁力
発生装置を作動させ、鋳型内の溶鋼の流動を制御する。 (ハ)電磁力発生装置は、望ましくは、静磁場の溶鋼流
動制動装置または移動磁場の電磁攪拌装置とする。この
方法により、浸漬ノズルの詰まりに起因する鋳型内の溶
鋼表面の盛り上がりまたはくぼみの現象を、一層確実に
防止でき、鋳片表面のノロ噛み疵、縦割れ疵などの発生
を防止できる。
ある。 (イ)鋳型内の浸漬ノズルを挟む両側のそれぞれにおい
て複数位置で溶鋼流速を測定して、それぞれの側の最大
流速を求める。 (ロ)求めたそれぞれの側の最大流速の差を5cm/s
以内になるように、鋳型の長辺の外壁に配置した電磁力
発生装置を作動させ、鋳型内の溶鋼の流動を制御する。 (ハ)電磁力発生装置は、望ましくは、静磁場の溶鋼流
動制動装置または移動磁場の電磁攪拌装置とする。この
方法により、浸漬ノズルの詰まりに起因する鋳型内の溶
鋼表面の盛り上がりまたはくぼみの現象を、一層確実に
防止でき、鋳片表面のノロ噛み疵、縦割れ疵などの発生
を防止できる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の方法を実施する
ための連続鋳造装置の例を示す図である。図1(a)
は、鋳型と溶鋼流速測定装置と電磁力発生装置との位置
関係の例を示す立面図で、図1(b)は、その平面図で
ある。
ための連続鋳造装置の例を示す図である。図1(a)
は、鋳型と溶鋼流速測定装置と電磁力発生装置との位置
関係の例を示す立面図で、図1(b)は、その平面図で
ある。
【0027】図1では、浸漬ノズル2を挟んで両側、す
なわち、紙面上で左右に溶鋼流速測定装置11を各1つ
配置し、鋳型1の2つの長辺の外壁に鋳型を挟んで対向
する組を1対とし、浸漬ノズル2を挟んで鋳型1の高さ
方向の各吐出孔の近傍に各1対の電磁力発生装置7を配
置した例を示す。図中の符号3は溶鋼、符号4は凝固
殻、符号6aはモールドパウダ、および符号6bは溶融
パウダを示す。
なわち、紙面上で左右に溶鋼流速測定装置11を各1つ
配置し、鋳型1の2つの長辺の外壁に鋳型を挟んで対向
する組を1対とし、浸漬ノズル2を挟んで鋳型1の高さ
方向の各吐出孔の近傍に各1対の電磁力発生装置7を配
置した例を示す。図中の符号3は溶鋼、符号4は凝固
殻、符号6aはモールドパウダ、および符号6bは溶融
パウダを示す。
【0028】溶鋼流速測定装置には、カルマン渦溶鋼流
速計を用いるのがよい。このカルマン渦溶鋼流速計は、
溶鋼中に浸漬した検知棒により形成されるカルマン渦に
起因する検知棒の振動を検出することにより、溶鋼流速
を測定する流速計である。耐火物製の検知棒を用いるこ
とにより、溶鋼に直接浸漬させることができ、単純な構
造であるため、耐久性がある。検知棒の横断面形状を適
切に選ぶことにより、溶鋼表面から深さ100mm程度
までの間の任意の深さまでの溶鋼流速を測定することが
できる。
速計を用いるのがよい。このカルマン渦溶鋼流速計は、
溶鋼中に浸漬した検知棒により形成されるカルマン渦に
起因する検知棒の振動を検出することにより、溶鋼流速
を測定する流速計である。耐火物製の検知棒を用いるこ
とにより、溶鋼に直接浸漬させることができ、単純な構
造であるため、耐久性がある。検知棒の横断面形状を適
切に選ぶことにより、溶鋼表面から深さ100mm程度
までの間の任意の深さまでの溶鋼流速を測定することが
できる。
【0029】また、図1では、検知棒8を先端に備えた
アーム9とアーム9を支える支柱10とで構成された溶
鋼流速測定装置11を示す。溶鋼表面から深さ100m
m程度までの間の任意の深さまでの溶鋼流速を、鋳型の
短辺近傍から浸漬ノズル近傍までの領域で測定するた
め、アーム9を回転させる駆動装置(図示していない)
と、アーム9および/または支柱10を水平方向および
上下方向に移動させる駆動装置(図示していない)を配
置するのが望ましい。
アーム9とアーム9を支える支柱10とで構成された溶
鋼流速測定装置11を示す。溶鋼表面から深さ100m
m程度までの間の任意の深さまでの溶鋼流速を、鋳型の
短辺近傍から浸漬ノズル近傍までの領域で測定するた
め、アーム9を回転させる駆動装置(図示していない)
と、アーム9および/または支柱10を水平方向および
上下方向に移動させる駆動装置(図示していない)を配
置するのが望ましい。
【0030】電磁力発生装置は、望ましくは、静磁場の
溶鋼流動制動装置または移動磁場の電磁攪拌装置とす
る。鋳型内の溶鋼の流動を減速、加速できる方式であれ
ば、その他の方式でも構わない。
溶鋼流動制動装置または移動磁場の電磁攪拌装置とす
る。鋳型内の溶鋼の流動を減速、加速できる方式であれ
ば、その他の方式でも構わない。
【0031】また、電磁力発生装置はつぎのように配置
するのが好ましい。すなわち、鋳型の2つの長辺の外壁
に鋳型を挟んで対向する組を1対とし、浸漬ノズルを挟
んで鋳型の高さ方向には少なくとも各吐出孔の近傍に各
1対配置する。各吐出孔の近傍に加えて、鋳型上部の溶
鋼表面近傍に浸漬ノズルを挟んで各1対の電磁力発生装
置を配置してもより好ましい。これらに加えて、鋳型の
出口近傍に浸漬ノズルの延長線を挟んで、各1対配置し
ても、さらに好ましい。
するのが好ましい。すなわち、鋳型の2つの長辺の外壁
に鋳型を挟んで対向する組を1対とし、浸漬ノズルを挟
んで鋳型の高さ方向には少なくとも各吐出孔の近傍に各
1対配置する。各吐出孔の近傍に加えて、鋳型上部の溶
鋼表面近傍に浸漬ノズルを挟んで各1対の電磁力発生装
置を配置してもより好ましい。これらに加えて、鋳型の
出口近傍に浸漬ノズルの延長線を挟んで、各1対配置し
ても、さらに好ましい。
【0032】ここで、鋳型の高さ方向の各吐出孔の近傍
とは、鋳型の高さ方向で吐出孔の高さから、吐出流が鋳
型の短辺側の凝固殻に衝突する高さまでの高さの範囲を
意味する。
とは、鋳型の高さ方向で吐出孔の高さから、吐出流が鋳
型の短辺側の凝固殻に衝突する高さまでの高さの範囲を
意味する。
【0033】電磁力発生装置を作動させた場合の電磁力
の大きさは、鋳型の大きさ、鋳造速度、鋼などによって
予め決めればよいが、電磁コイルおよび鋳型の厚さの中
心部での磁場強度として、静磁場の溶鋼流動制動装置の
場合に、およそ3000〜5000ガウス、移動磁場の
電磁攪拌装置の場合におよそ3000〜6000ガウス
とするのがよい。
の大きさは、鋳型の大きさ、鋳造速度、鋼などによって
予め決めればよいが、電磁コイルおよび鋳型の厚さの中
心部での磁場強度として、静磁場の溶鋼流動制動装置の
場合に、およそ3000〜5000ガウス、移動磁場の
電磁攪拌装置の場合におよそ3000〜6000ガウス
とするのがよい。
【0034】図2は、本発明の方法を実施するための制
御ブロック図の例を示す。浸漬ノズルを挟んだ両側のそ
れぞれの溶鋼流速測定装置11で測定された溶鋼流速に
関する信号は、それぞれの溶鋼流速演算装置12に入力
される。
御ブロック図の例を示す。浸漬ノズルを挟んだ両側のそ
れぞれの溶鋼流速測定装置11で測定された溶鋼流速に
関する信号は、それぞれの溶鋼流速演算装置12に入力
される。
【0035】溶鋼流速演算装置12では、入力された信
号に基づき、浸漬ノズルを挟んだ両側のそれぞれの溶鋼
流速を測定する。溶鋼流速演算装置12では、測定され
た溶鋼流速から、それぞれの領域における現時点での最
大流速を演算し、さらに、その差を演算する。演算され
た溶鋼流速、最大流速および最大流速の差の信号は、溶
鋼流動制御器13に入力される。
号に基づき、浸漬ノズルを挟んだ両側のそれぞれの溶鋼
流速を測定する。溶鋼流速演算装置12では、測定され
た溶鋼流速から、それぞれの領域における現時点での最
大流速を演算し、さらに、その差を演算する。演算され
た溶鋼流速、最大流速および最大流速の差の信号は、溶
鋼流動制御器13に入力される。
【0036】溶鋼流動制御器13では、入力された溶鋼
流速などの信号に基づき、鋳型内の浸漬ノズルを挟んだ
両側のそれぞれの溶鋼表面からの深さおよび鋳型の短辺
から浸漬ノズルまでの間の位置における測定位置を設定
し、溶鋼流速測定装置11のアームの駆動装置などを作
動させるための信号を溶鋼流速測定装置の制御器15に
入力する。
流速などの信号に基づき、鋳型内の浸漬ノズルを挟んだ
両側のそれぞれの溶鋼表面からの深さおよび鋳型の短辺
から浸漬ノズルまでの間の位置における測定位置を設定
し、溶鋼流速測定装置11のアームの駆動装置などを作
動させるための信号を溶鋼流速測定装置の制御器15に
入力する。
【0037】さらに、溶鋼流動制御装置13では、鋳型
内の両側の溶鋼流速のそれぞれの最大流速の差が5cm
/sを超える場合に、最大流速の差が5cm/s以内に
なるように、浸漬ノズル2を挟んだ両側の電磁力発生装
置7を作動せさる電流値を増減するための信号を電磁力
制御装置14に与える。電磁力制御装置14では、入力
された信号に基づき、それぞれの電磁力発生装置7に電
流値の信号を与え、電磁力発生装置を作動させる。
内の両側の溶鋼流速のそれぞれの最大流速の差が5cm
/sを超える場合に、最大流速の差が5cm/s以内に
なるように、浸漬ノズル2を挟んだ両側の電磁力発生装
置7を作動せさる電流値を増減するための信号を電磁力
制御装置14に与える。電磁力制御装置14では、入力
された信号に基づき、それぞれの電磁力発生装置7に電
流値の信号を与え、電磁力発生装置を作動させる。
【0038】たとえば、浸漬ノズルを挟んで、図2の紙
面上の左側の最大流速が、右側の最大流速よりも5cm
/sを超えて速くなった場合には、左側の電磁力発生装
置の電流値を増加させて、吐出流の流速を抑えることに
より、溶鋼表面近傍の最大流速を低下させ、左右の溶鋼
の流れの流速を均一化させる。
面上の左側の最大流速が、右側の最大流速よりも5cm
/sを超えて速くなった場合には、左側の電磁力発生装
置の電流値を増加させて、吐出流の流速を抑えることに
より、溶鋼表面近傍の最大流速を低下させ、左右の溶鋼
の流れの流速を均一化させる。
【0039】本発明の方法では、鋳型内の浸漬ノズルを
挟む両側のそれぞれにおいて複数位置で溶鋼流速を測定
して、それぞれの側の最大流速を求め、その最大流速の
差を5cm/s以内になるように、鋳型の長辺の外壁に
配置した電磁力発生装置を作動させ、鋳型内の溶鋼の流
動を制御する。
挟む両側のそれぞれにおいて複数位置で溶鋼流速を測定
して、それぞれの側の最大流速を求め、その最大流速の
差を5cm/s以内になるように、鋳型の長辺の外壁に
配置した電磁力発生装置を作動させ、鋳型内の溶鋼の流
動を制御する。
【0040】複数位置とは、前述の図1(b)中にa、
b、cおよびdで示すような鋳型内の平面の複数の位置
を意味する。図1(b)では、鋳型厚さ方向中央部で示
したが、この位置は、厚さ方向を含めて任意に選んでも
よい。また、測定する位置はできるだけ多い方がよい。
なお、溶鋼流速は、溶鋼表面からの深さ方向においても
異なるので、溶鋼表面のみならず、たとえば、溶鋼表面
から20mm以上の深さまでの溶鋼流速を測定するのが
望ましい。ただし、100mmを超えると、溶鋼流速の
変動は少ないので、溶鋼表面から100mmの深さまで
の溶鋼流速を測定するのがより望ましい。
b、cおよびdで示すような鋳型内の平面の複数の位置
を意味する。図1(b)では、鋳型厚さ方向中央部で示
したが、この位置は、厚さ方向を含めて任意に選んでも
よい。また、測定する位置はできるだけ多い方がよい。
なお、溶鋼流速は、溶鋼表面からの深さ方向においても
異なるので、溶鋼表面のみならず、たとえば、溶鋼表面
から20mm以上の深さまでの溶鋼流速を測定するのが
望ましい。ただし、100mmを超えると、溶鋼流速の
変動は少ないので、溶鋼表面から100mmの深さまで
の溶鋼流速を測定するのがより望ましい。
【0041】浸漬ノズルを挟んだ両側のそれぞれの溶鋼
流速を計測するのは、浸漬ノズルの2つの吐出孔の詰ま
り状況が違うからである。本発明が対象とする吐出孔が
2つの浸漬ノズルでは、片側の吐出孔が詰まり気味にな
ると、詰まり気味の反対側の溶鋼表面近傍の最大流速が
速くなって、溶鋼表面が盛り上がったり、くぼんだりす
る。
流速を計測するのは、浸漬ノズルの2つの吐出孔の詰ま
り状況が違うからである。本発明が対象とする吐出孔が
2つの浸漬ノズルでは、片側の吐出孔が詰まり気味にな
ると、詰まり気味の反対側の溶鋼表面近傍の最大流速が
速くなって、溶鋼表面が盛り上がったり、くぼんだりす
る。
【0042】このようにして求めた浸漬ノズルを挟んだ
両側の最大流速の差が5cm/s以内になるよう鋳型内
の溶鋼の流動を制御するのは、最大流速の差が5cm/
sを超えると、最大流速が速くなった側の鋳型内の溶鋼
表面が盛り上がったり、くぼんだりしやすくなるからで
ある。溶鋼表面が盛り上がったり、くぼんだりすると、
鋳片表面にノロ噛み疵および縦割れ疵が発生しやすい。
両側の最大流速の差が5cm/s以内になるよう鋳型内
の溶鋼の流動を制御するのは、最大流速の差が5cm/
sを超えると、最大流速が速くなった側の鋳型内の溶鋼
表面が盛り上がったり、くぼんだりしやすくなるからで
ある。溶鋼表面が盛り上がったり、くぼんだりすると、
鋳片表面にノロ噛み疵および縦割れ疵が発生しやすい。
【0043】
【実施例】(実施例1)図1に示す装置構成で、鋳型内
の浸漬ノズルを挟んだ両側の溶鋼表面近傍に溶鋼流速測
定装置を配置し、鋳型の2つの長辺の外壁に鋳型を挟ん
で対向する組を1対とし、浸漬ノズルを挟んで鋳型の高
さ方向の各吐出孔の近傍に各1対の電磁力発生装置を配
置した。
の浸漬ノズルを挟んだ両側の溶鋼表面近傍に溶鋼流速測
定装置を配置し、鋳型の2つの長辺の外壁に鋳型を挟ん
で対向する組を1対とし、浸漬ノズルを挟んで鋳型の高
さ方向の各吐出孔の近傍に各1対の電磁力発生装置を配
置した。
【0044】鋳型の内寸は、厚さ270mm、幅165
0mm、長さ900mmとし、浸漬ノズルは2つの吐出
孔を有し、下向き角度20度のノズルとした。この吐出
孔の孔の中心が、溶鋼表面から300mmの深さになる
ように、鋳型内に浸漬ノズルを配置した。
0mm、長さ900mmとし、浸漬ノズルは2つの吐出
孔を有し、下向き角度20度のノズルとした。この吐出
孔の孔の中心が、溶鋼表面から300mmの深さになる
ように、鋳型内に浸漬ノズルを配置した。
【0045】溶鋼流速測定装置には、カルマン渦式溶鋼
流速計を用いた。検知棒を取り付けたアームには回転で
きる駆動装置を、またアームを支える支柱には水平方
向、上下方向に移動できる駆動装置を配置して、連続し
て測定する位置を変更できるようにした。検知棒は耐火
物製とし、水平断面は直径6〜10mm、長さは300
〜400mmとした。
流速計を用いた。検知棒を取り付けたアームには回転で
きる駆動装置を、またアームを支える支柱には水平方
向、上下方向に移動できる駆動装置を配置して、連続し
て測定する位置を変更できるようにした。検知棒は耐火
物製とし、水平断面は直径6〜10mm、長さは300
〜400mmとした。
【0046】電磁力発生装置には、静磁場の電磁力発生
装置を用いた。電磁コイルおよび鋳型の厚さの中心部で
の最大の磁場強度が5000ガウスである電磁力発生装
置とした。通常の鋳造時には、電磁コイルおよび鋳型の
厚さの中心部での磁場強度を電流値600Aで4000
ガウスとして作動させた。
装置を用いた。電磁コイルおよび鋳型の厚さの中心部で
の最大の磁場強度が5000ガウスである電磁力発生装
置とした。通常の鋳造時には、電磁コイルおよび鋳型の
厚さの中心部での磁場強度を電流値600Aで4000
ガウスとして作動させた。
【0047】C含有率0.002重量%の極低炭素鋼
を、鋳造速度2m/分、タンディッシュ内の溶鋼温度1
570℃などの条件で、合計3ヒート連続して鋳造し
た。
を、鋳造速度2m/分、タンディッシュ内の溶鋼温度1
570℃などの条件で、合計3ヒート連続して鋳造し
た。
【0048】鋳造中に、連続して30分間程度、溶鋼表
面近傍の溶鋼流速を測定し、つぎのヒートの鋳造では、
検知棒を取り替えて、同じく連続して30分間程度、溶
鋼流速を測定した。
面近傍の溶鋼流速を測定し、つぎのヒートの鋳造では、
検知棒を取り替えて、同じく連続して30分間程度、溶
鋼流速を測定した。
【0049】鋳造中に、鋳型内の溶鋼表面の盛り上がり
などの現象を目視で観察した。また、鋳造方向に長さ1
mの鋳片のサンプルを採取し、その鋳片表面を酸洗後に
カラーチェックし、鋳片表面に発生した表面欠陥個数を
目視で調査し、1辺が10cmの正方形当たりの表面欠
陥発生個数を表面欠陥発生指数として評価した。経験的
に鋳片の表面欠陥発生指数の値が3以上では、そのまま
の鋳片を素材として熱間圧延すると、製品に表面欠陥が
発生し、製品での表面手入れが必要となるので、表面欠
陥発生指数の値は、2以下を良好と判断するものとし
た。さらに、一部の試験では、鋳造終了後に浸漬ノズル
を回収し、目視で吐出孔の詰まり状況を調査した。
などの現象を目視で観察した。また、鋳造方向に長さ1
mの鋳片のサンプルを採取し、その鋳片表面を酸洗後に
カラーチェックし、鋳片表面に発生した表面欠陥個数を
目視で調査し、1辺が10cmの正方形当たりの表面欠
陥発生個数を表面欠陥発生指数として評価した。経験的
に鋳片の表面欠陥発生指数の値が3以上では、そのまま
の鋳片を素材として熱間圧延すると、製品に表面欠陥が
発生し、製品での表面手入れが必要となるので、表面欠
陥発生指数の値は、2以下を良好と判断するものとし
た。さらに、一部の試験では、鋳造終了後に浸漬ノズル
を回収し、目視で吐出孔の詰まり状況を調査した。
【0050】本発明例の試験No.1では、鋳型内の浸
漬ノズルを挟んだ両側において、溶鋼表面から深さ10
0mmまでのそれぞれの領域で溶鋼流速を測定し、その
最大流速を測定した。鋳造途中で、浸漬ノズルを挟んだ
片側の溶鋼表面近傍の溶鋼の流れの最大流速が、その反
対側の最大流速よりも15cm/s程度速くなった。具
体的に図を用いて以下に説明する。
漬ノズルを挟んだ両側において、溶鋼表面から深さ10
0mmまでのそれぞれの領域で溶鋼流速を測定し、その
最大流速を測定した。鋳造途中で、浸漬ノズルを挟んだ
片側の溶鋼表面近傍の溶鋼の流れの最大流速が、その反
対側の最大流速よりも15cm/s程度速くなった。具
体的に図を用いて以下に説明する。
【0051】図3は、本発明例の試験No.1での、鋳
型内の浸漬ノズルを挟んだ両側で測定した最大流速の状
況を示す模式図である。鋳造速度2m/分で鋳造中に、
片側の最大流速が漸増して40cm/sとなった。ま
た、その反対側の最大流速は、ほぼ同じ時期に漸減して
25cm/sとなった。なお、実測した最大流速は短時
間で±3cm/s程度振れているが、図中には、直線で
模式的に最大流速を示した。以下同様である。
型内の浸漬ノズルを挟んだ両側で測定した最大流速の状
況を示す模式図である。鋳造速度2m/分で鋳造中に、
片側の最大流速が漸増して40cm/sとなった。ま
た、その反対側の最大流速は、ほぼ同じ時期に漸減して
25cm/sとなった。なお、実測した最大流速は短時
間で±3cm/s程度振れているが、図中には、直線で
模式的に最大流速を示した。以下同様である。
【0052】最大流速の差が5cm/sを超えると、最
大流速の速い側の静磁場の電磁力発生装置の電流値を多
くし、電磁コイルおよび鋳型の厚さ中心部での磁場強度
を5200ガウスに増加させ、また、反対側の静磁場の
電磁力発生装置の電流値を小さくして、磁場強度を33
00ガウスに低下させた。
大流速の速い側の静磁場の電磁力発生装置の電流値を多
くし、電磁コイルおよび鋳型の厚さ中心部での磁場強度
を5200ガウスに増加させ、また、反対側の静磁場の
電磁力発生装置の電流値を小さくして、磁場強度を33
00ガウスに低下させた。
【0053】このように磁場強度を変更してから約1分
後に、溶鋼表面近傍の最大流速はそれぞれ31cm/s
と29cm/s程度となって安定した。また、鋳型内の
溶鋼表面は安定していた。得られた鋳片の表面欠陥発生
指数は2以下で、良好であった。また、浸漬ノズルの吐
出孔は両方とも詰まり気味であったが、最大流速が漸増
した側と反対側の吐出孔の詰まりが著しかった。
後に、溶鋼表面近傍の最大流速はそれぞれ31cm/s
と29cm/s程度となって安定した。また、鋳型内の
溶鋼表面は安定していた。得られた鋳片の表面欠陥発生
指数は2以下で、良好であった。また、浸漬ノズルの吐
出孔は両方とも詰まり気味であったが、最大流速が漸増
した側と反対側の吐出孔の詰まりが著しかった。
【0054】一方、比較例の試験No.2では、鋳型内
の浸漬ノズルを挟んだ両側において、溶鋼表面から深さ
100mmまでのそれぞれの領域で溶鋼流速を測定し、
その最大流速を測定した。鋳造途中で、浸漬ノズルを挟
んだ片側の最大流速が、その反対側の最大流速よりも3
0cm/s程度速くなったが、静磁場の電磁力発生装置
の電流値は通常のままとして鋳造を継続した。
の浸漬ノズルを挟んだ両側において、溶鋼表面から深さ
100mmまでのそれぞれの領域で溶鋼流速を測定し、
その最大流速を測定した。鋳造途中で、浸漬ノズルを挟
んだ片側の最大流速が、その反対側の最大流速よりも3
0cm/s程度速くなったが、静磁場の電磁力発生装置
の電流値は通常のままとして鋳造を継続した。
【0055】図4は、比較例の試験No.2での最大流
速の状況を示す模式図である。鋳造速度2m/分で鋳造
中に、片側の溶鋼表面近傍の最大流速が漸増して60c
m/sとなった。また、その反対側の最大流速が、ほぼ
同じ時期に漸減して25cm/sとなった。静磁場の電
磁力発生装置の電流値は通常のままとしたので、最大流
速の速い側の溶鋼表面の溶鋼表面が著しく盛り上がっ
た。このままでは、鋳片表面品質が劣化するので、鋳造
速度を1.2m/分に低下させた。
速の状況を示す模式図である。鋳造速度2m/分で鋳造
中に、片側の溶鋼表面近傍の最大流速が漸増して60c
m/sとなった。また、その反対側の最大流速が、ほぼ
同じ時期に漸減して25cm/sとなった。静磁場の電
磁力発生装置の電流値は通常のままとしたので、最大流
速の速い側の溶鋼表面の溶鋼表面が著しく盛り上がっ
た。このままでは、鋳片表面品質が劣化するので、鋳造
速度を1.2m/分に低下させた。
【0056】鋳造速度を1.2m/分に低下させて約1
分後には、それぞれの最大流速は20cm/s程度に低
下して安定した。溶鋼表面が著しく盛り上がった部分の
鋳片の表面欠陥発生指数は2を超えており、鋳片表面に
はモールドパウダを巻き込んだノロ噛み疵が発生してい
た。最大流速が20cm/s程度に低下した後の鋳片の
表面欠陥発生指数は2以下で、良好であったが、生産性
が低下した。
分後には、それぞれの最大流速は20cm/s程度に低
下して安定した。溶鋼表面が著しく盛り上がった部分の
鋳片の表面欠陥発生指数は2を超えており、鋳片表面に
はモールドパウダを巻き込んだノロ噛み疵が発生してい
た。最大流速が20cm/s程度に低下した後の鋳片の
表面欠陥発生指数は2以下で、良好であったが、生産性
が低下した。
【0057】比較例の試験No.3では、鋳型内の浸漬
ノズルを挟んだ両側において、鋳型の短辺と浸漬ノズル
の中間で、鋳型の厚さ中心のそれぞれ固定した1カ所で
それぞれの溶鋼流速を計測した。鋳造中に、片側の溶鋼
流速が漸増して35cm/sとなり、その反対側の溶鋼
流速は、ほぼ同じ時期に漸減して25cm/sとなった
ので、溶鋼流速の速い側の静磁場の電磁力発生装置の電
流値を多くし、電磁コイルおよび鋳型の厚さ中心部での
磁場強度を4500ガウスに増加させ、また、反対側の
静磁場の電磁力発生装置の電流値を小さくして、磁場強
度を3600ガウスに低下させた。
ノズルを挟んだ両側において、鋳型の短辺と浸漬ノズル
の中間で、鋳型の厚さ中心のそれぞれ固定した1カ所で
それぞれの溶鋼流速を計測した。鋳造中に、片側の溶鋼
流速が漸増して35cm/sとなり、その反対側の溶鋼
流速は、ほぼ同じ時期に漸減して25cm/sとなった
ので、溶鋼流速の速い側の静磁場の電磁力発生装置の電
流値を多くし、電磁コイルおよび鋳型の厚さ中心部での
磁場強度を4500ガウスに増加させ、また、反対側の
静磁場の電磁力発生装置の電流値を小さくして、磁場強
度を3600ガウスに低下させた。
【0058】このように磁場強度を変更して約1分後
に、溶鋼表面近傍の溶鋼流速は30cm/s程度に、い
ったん安定した。しかし、鋳造中に、再び鋳型内の溶鋼
表面の盛り上がりが認められた。
に、溶鋼表面近傍の溶鋼流速は30cm/s程度に、い
ったん安定した。しかし、鋳造中に、再び鋳型内の溶鋼
表面の盛り上がりが認められた。
【0059】それぞれ固定した1カ所で溶鋼流速を測定
する方法では、鋳型内の溶鋼表面の盛り上がりなどの現
象を安定して確実には防止できなかった。溶鋼表面が著
しく盛り上がった時期の鋳片の表面欠陥発生指数は2を
超えており、鋳片表面にモールドパウダを巻き込んだノ
ロ噛み疵が発生していた。
する方法では、鋳型内の溶鋼表面の盛り上がりなどの現
象を安定して確実には防止できなかった。溶鋼表面が著
しく盛り上がった時期の鋳片の表面欠陥発生指数は2を
超えており、鋳片表面にモールドパウダを巻き込んだノ
ロ噛み疵が発生していた。
【0060】比較例の試験No.4では、試験No.1
と同じく、鋳型内の浸漬ノズルを挟んだ両側において、
溶鋼表面から深さ100mmまでのそれぞれの領域で溶
鋼流速を測定し、その最大流速を計測した。しかし、そ
れらの最大流速の差が7cm/s程度になるように鋳型
内の溶鋼の流動を制御した。具体的には、以下のとおり
に鋳型内の溶鋼の流動を制御した。
と同じく、鋳型内の浸漬ノズルを挟んだ両側において、
溶鋼表面から深さ100mmまでのそれぞれの領域で溶
鋼流速を測定し、その最大流速を計測した。しかし、そ
れらの最大流速の差が7cm/s程度になるように鋳型
内の溶鋼の流動を制御した。具体的には、以下のとおり
に鋳型内の溶鋼の流動を制御した。
【0061】鋳造中に、片側の最大流速が漸増して40
cm/sとなった。また、その反対側の最大流速は、ほ
ぼ同じ時期に漸減して25cm/sとなった。 そこ
で、最大流速の速い側の静磁場の電磁力発生装置の電流
値を多くし、電磁コイルおよび鋳型の厚さ中心部での磁
場強度を4300ガウスに増加させ、また、反対側の静
磁場の電磁力発生装置の電流値を小さくして、磁場強度
を3800ガウスに低下させた。
cm/sとなった。また、その反対側の最大流速は、ほ
ぼ同じ時期に漸減して25cm/sとなった。 そこ
で、最大流速の速い側の静磁場の電磁力発生装置の電流
値を多くし、電磁コイルおよび鋳型の厚さ中心部での磁
場強度を4300ガウスに増加させ、また、反対側の静
磁場の電磁力発生装置の電流値を小さくして、磁場強度
を3800ガウスに低下させた。
【0062】このように磁場強度を変更して約1分後
に、片側の溶鋼の最大流速が35cm/sで、その反対
側の溶鋼の最大流速が28cm/s程度になった。溶鋼
の最大流速の速い側で、鋳型内の溶鋼表面の盛り上がり
の現象が認められた。このままでは鋳片表面品質が劣化
するので、鋳造速度を1.2m/分に低下させた。
に、片側の溶鋼の最大流速が35cm/sで、その反対
側の溶鋼の最大流速が28cm/s程度になった。溶鋼
の最大流速の速い側で、鋳型内の溶鋼表面の盛り上がり
の現象が認められた。このままでは鋳片表面品質が劣化
するので、鋳造速度を1.2m/分に低下させた。
【0063】溶鋼表面から深さ100mmまでの鋳型内
の両側のそれぞれの領域で溶鋼流速を測定しても、最大
流速の差を7cm/s程度で鋳型内の溶鋼の流動を制御
する方法では、鋳型内の溶鋼表面の盛り上がりなどの現
象を安定して確実には防止できなかった。溶鋼表面が盛
り上がった時期の鋳片の表面欠陥発生指数は2を超えて
おり、鋳片表面にモールドパウダを巻き込んだノロ噛み
疵が発生していた。 (実施例2)電磁力発生装置には、移動磁場の電磁攪拌
装置を用いた。図1に示した装置構成で、鋳型の2つの
長辺の外壁に鋳型を挟んで対向する組を1対とし、浸漬
ノズルを挟んで鋳型の高さ方向の各吐出孔の近傍に各1
対配置した。吐出流に対して制動する方向、すなわち、
鋳型の短辺方向から浸漬ノズルに向かう方向に力が作用
するようした。電磁コイルおよび鋳型の厚さの中心部で
の最大の磁場強度を電流値1000Aで6000ガウス
が可能な電磁力発生装置とした。通常の鋳造時には、電
流値700Aで、磁場強度を4200ガウスとして作動
させ、吐出流を制動した。これらの電磁力発生装置の試
験条件以外のその他の試験条件は、実施例1と同じとし
て試験した。
の両側のそれぞれの領域で溶鋼流速を測定しても、最大
流速の差を7cm/s程度で鋳型内の溶鋼の流動を制御
する方法では、鋳型内の溶鋼表面の盛り上がりなどの現
象を安定して確実には防止できなかった。溶鋼表面が盛
り上がった時期の鋳片の表面欠陥発生指数は2を超えて
おり、鋳片表面にモールドパウダを巻き込んだノロ噛み
疵が発生していた。 (実施例2)電磁力発生装置には、移動磁場の電磁攪拌
装置を用いた。図1に示した装置構成で、鋳型の2つの
長辺の外壁に鋳型を挟んで対向する組を1対とし、浸漬
ノズルを挟んで鋳型の高さ方向の各吐出孔の近傍に各1
対配置した。吐出流に対して制動する方向、すなわち、
鋳型の短辺方向から浸漬ノズルに向かう方向に力が作用
するようした。電磁コイルおよび鋳型の厚さの中心部で
の最大の磁場強度を電流値1000Aで6000ガウス
が可能な電磁力発生装置とした。通常の鋳造時には、電
流値700Aで、磁場強度を4200ガウスとして作動
させ、吐出流を制動した。これらの電磁力発生装置の試
験条件以外のその他の試験条件は、実施例1と同じとし
て試験した。
【0064】本発明例の試験No.5では、鋳型内の浸
漬ノズルを挟んだ両側において、溶鋼表面から深さ10
0mmまでのそれぞれの領域で溶鋼流速を測定し、その
最大流速を測定した。鋳造途中で、浸漬ノズルを挟んだ
片側の溶鋼表面近傍の最大流速が漸増して50cm/s
となった。また、その反対側の最大流速は、ほぼ同じ時
期に漸減して35cm/sとなった。
漬ノズルを挟んだ両側において、溶鋼表面から深さ10
0mmまでのそれぞれの領域で溶鋼流速を測定し、その
最大流速を測定した。鋳造途中で、浸漬ノズルを挟んだ
片側の溶鋼表面近傍の最大流速が漸増して50cm/s
となった。また、その反対側の最大流速は、ほぼ同じ時
期に漸減して35cm/sとなった。
【0065】そこで、最大流速の速い側の移動磁場の電
磁攪拌装置の電流値を900Aに増加させ、磁場強度を
5400ガウスに増加させて、吐出流の流速を遅くし
た。また、反対側の移動磁場の電磁攪拌装置の電流値を
600Aに減少させ、磁場強度を3600ガウスに減少
させて、吐出流の制動を弱くした。このように磁場強度
を変更して約0.5分後に、溶鋼表面近傍の溶鋼の流れ
のそれぞれの最大流速は30cm/s程度となって安定
した。得られた鋳片の表面欠陥発生指数は2以下で、良
好であった。
磁攪拌装置の電流値を900Aに増加させ、磁場強度を
5400ガウスに増加させて、吐出流の流速を遅くし
た。また、反対側の移動磁場の電磁攪拌装置の電流値を
600Aに減少させ、磁場強度を3600ガウスに減少
させて、吐出流の制動を弱くした。このように磁場強度
を変更して約0.5分後に、溶鋼表面近傍の溶鋼の流れ
のそれぞれの最大流速は30cm/s程度となって安定
した。得られた鋳片の表面欠陥発生指数は2以下で、良
好であった。
【0066】一方、比較例の試験No.6では、鋳型内
の浸漬ノズルを挟んだ両側において、溶鋼表面から深さ
100mmまでのそれぞれの領域で溶鋼流速を測定し
た。鋳造途中で、片側の最大流速が、漸増して65cm
/sとなった。また、その反対側の最大流速が、ほぼ同
じ時期に漸減して30cm/sとなった。しかし、移動
磁場の電磁攪拌装置の電流値を変更しなかった。そのた
め、最大流速の速い側の溶鋼表面の溶鋼表面が著しく盛
り上がった。このままでは、鋳片表面品質が劣化するの
で、鋳造速度を1.3m/分に低下させた。
の浸漬ノズルを挟んだ両側において、溶鋼表面から深さ
100mmまでのそれぞれの領域で溶鋼流速を測定し
た。鋳造途中で、片側の最大流速が、漸増して65cm
/sとなった。また、その反対側の最大流速が、ほぼ同
じ時期に漸減して30cm/sとなった。しかし、移動
磁場の電磁攪拌装置の電流値を変更しなかった。そのた
め、最大流速の速い側の溶鋼表面の溶鋼表面が著しく盛
り上がった。このままでは、鋳片表面品質が劣化するの
で、鋳造速度を1.3m/分に低下させた。
【0067】鋳造速度を低下させて約1分後には、それ
ぞれの最大流速は25cm/s程度に低下して安定し
た。溶鋼表面が著しく盛り上がった時期の鋳片の表面欠
陥発生指数は2を超え、鋳片表面にはノロ噛み疵が発生
した。最大流速が25cm/s程度に低下した後の鋳片
の表面欠陥発生指数は2以下で、良好であったが、生産
性が低下した。
ぞれの最大流速は25cm/s程度に低下して安定し
た。溶鋼表面が著しく盛り上がった時期の鋳片の表面欠
陥発生指数は2を超え、鋳片表面にはノロ噛み疵が発生
した。最大流速が25cm/s程度に低下した後の鋳片
の表面欠陥発生指数は2以下で、良好であったが、生産
性が低下した。
【0068】
【発明の効果】本発明の連続鋳造方法の適用により、浸
漬ノズルの詰まりに起因する鋳型内の溶鋼表面の盛り上
がりまたはくぼみの現象を一層確実に防止でき、ノロ噛
み疵、割れなどのない表面品質に優れた鋳片を安定して
確実に得ることができる。
漬ノズルの詰まりに起因する鋳型内の溶鋼表面の盛り上
がりまたはくぼみの現象を一層確実に防止でき、ノロ噛
み疵、割れなどのない表面品質に優れた鋳片を安定して
確実に得ることができる。
【図1】本発明の方法を実施するための連続鋳造装置の
例を示す図である。
例を示す図である。
【図2】本発明の方法を実施するための制御ブロック図
の例を示す。
の例を示す。
【図3】本発明例の試験No.1での最大流速の状況を
示す模式図である。
示す模式図である。
【図4】比較例の試験No.2での最大流速の状況を示
す模式図である。
す模式図である。
【図5】鋳片の連続鋳造の際の一般的な鋳型内の溶鋼の
流れの例を示す模式図である。
流れの例を示す模式図である。
1:鋳型 1a:鋳型の短辺 2:浸漬ノズル 3:溶鋼 3a:吐出流 3b:上昇流 3c:下降流 3d:溶鋼表面近
傍の溶鋼の流れ 4:凝固殻 5:溶鋼表面 6:モールドパウダ 6a:溶融パウダ 7:電磁力発生装置 8:検知棒 9:アーム 10:支柱 11:溶鋼流速測定装置 12:溶鋼流速演
算装置 13:溶鋼流動制御器 14:電磁力制御
装置 15:溶鋼流速測定装置の制御器
傍の溶鋼の流れ 4:凝固殻 5:溶鋼表面 6:モールドパウダ 6a:溶融パウダ 7:電磁力発生装置 8:検知棒 9:アーム 10:支柱 11:溶鋼流速測定装置 12:溶鋼流速演
算装置 13:溶鋼流動制御器 14:電磁力制御
装置 15:溶鋼流速測定装置の制御器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B22D 27/02 B22D 27/02 U W 41/50 520 41/50 520 (72)発明者 武藤 章史 茨城県鹿嶋市大字光3番地 住友金属工業 株式会社鹿島製鉄所内 Fターム(参考) 4E004 AA09 FB04 MB11 MB12 PA10 4E014 DB03
Claims (2)
- 【請求項1】鋳型の短辺方向に開口する2つの吐出孔を
有する浸漬ノズルを用いて、タンディッシュから鋳型内
に溶鋼を供給し、長方形断面の鋳片を鋳造する連続鋳造
方法であって、鋳型内の浸漬ノズルを挟む両側のそれぞ
れにおいて、複数位置で溶鋼流速を測定してそれぞれの
側の最大流速を求め、その最大流速の差を5cm/s以
内になるように鋳型の長辺の外壁に配置した電磁力発生
装置を作動させ、鋳型内の溶鋼の流動を制御することを
特徴とする連続鋳造方法。 - 【請求項2】上記電磁力発生装置が、静磁場の溶鋼流動
制動装置または移動磁場の電磁攪拌装置であることを特
徴とする請求項1に記載の連続鋳造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000298949A JP2002103009A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | 連続鋳造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000298949A JP2002103009A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | 連続鋳造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002103009A true JP2002103009A (ja) | 2002-04-09 |
Family
ID=18780828
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000298949A Pending JP2002103009A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | 連続鋳造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002103009A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100357049C (zh) * | 2005-09-29 | 2007-12-26 | 赫冀成 | 电磁旋流水口 |
| JP2011079060A (ja) * | 2002-11-29 | 2011-04-21 | Abb Ab | 金属の鋳造機のコントロール装置及び方法 |
| RU2721768C1 (ru) * | 2017-02-20 | 2020-05-22 | Абб Аб | Способ и система перемешивания, предназначенные для управления электромагнитным перемешивателем |
-
2000
- 2000-09-29 JP JP2000298949A patent/JP2002103009A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011079060A (ja) * | 2002-11-29 | 2011-04-21 | Abb Ab | 金属の鋳造機のコントロール装置及び方法 |
| CN100357049C (zh) * | 2005-09-29 | 2007-12-26 | 赫冀成 | 电磁旋流水口 |
| RU2721768C1 (ru) * | 2017-02-20 | 2020-05-22 | Абб Аб | Способ и система перемешивания, предназначенные для управления электромагнитным перемешивателем |
| US10919088B2 (en) | 2017-02-20 | 2021-02-16 | Abb Schweiz Ag | Method and stirring system for controlling an electromagnetic stirrer |
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