[go: up one dir, main page]

JP2002180331A - 熱接着性複合繊維、その製造方法およびそれを用いた繊維成形体 - Google Patents

熱接着性複合繊維、その製造方法およびそれを用いた繊維成形体

Info

Publication number
JP2002180331A
JP2002180331A JP2000380815A JP2000380815A JP2002180331A JP 2002180331 A JP2002180331 A JP 2002180331A JP 2000380815 A JP2000380815 A JP 2000380815A JP 2000380815 A JP2000380815 A JP 2000380815A JP 2002180331 A JP2002180331 A JP 2002180331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
fiber
propylene
conjugate fiber
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000380815A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4505987B2 (ja
Inventor
Koji Tsumoto
皇司 湊本
Yukinori Kataoka
之典 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
JNC Fibers Corp
Original Assignee
Chisso Polypro Fiber Co Ltd
Chisso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Polypro Fiber Co Ltd, Chisso Corp filed Critical Chisso Polypro Fiber Co Ltd
Priority to JP2000380815A priority Critical patent/JP4505987B2/ja
Publication of JP2002180331A publication Critical patent/JP2002180331A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4505987B2 publication Critical patent/JP4505987B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Multicomponent Fibers (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な嵩高性、高風合い、形態安定性、リサ
イクル性に優れた不織布等の繊維成形体が得られる熱接
着性複合繊維とその製造方法、およびそれを用いた不織
布に代表される繊維成形体を提供する。 【解決手段】 プロピレン系共重合体を第1成分、結晶
性ポリプロピレンを第2成分とし、その断面形状が第1
成分を鞘側、第2成分を芯側とする偏心鞘芯型もしくは
第1成分と第2成分との並列型の構造となるように両成
分を紡糸し、得られた複合未延伸糸を熱処理して第2成
分のみをハ−ドエラステイック結晶化させたのち、特定
の延伸条件で延伸することにより、立体捲縮のみを有
し、120℃で5分間加熱処理した際に捲縮数が実質的
に変化せず、かつ、強伸度曲線から求められる弾性領域
が42%以上である複合繊維を製造し、該複合繊維を用
いて不織布等の繊維成形体とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体捲縮を有し、
かつ潜在捲縮性を実質的に持たない、衛生用品用途に好
適な嵩高性と柔軟性を保有し、リサイクル性にも優れた
熱接着性複合繊維、その製造方法および該熱接着性複合
繊維を用いた繊維成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】使い捨て衛生用品において、嵩高性、柔
軟性といった基本的な機能は、衛生用品が人肌に触れる
ものであることから、その重要性は極めて高い。これま
でにも嵩高性、柔軟性を改良した不織布等を得る手法は
数多く提案されている。
【0003】例えば、特開昭63−135549号公報
には、高アイソタクティシティーのポリプロピレンを芯
成分とし、主としてポリエチレンよりなる樹脂を鞘成分
とした鞘芯型複合繊維を用いることで嵩高い不織布等を
得る方法が開示されている。この方法は複合繊維の芯側
に高剛性の樹脂を使用することで、得られる不織布等に
嵩高性、抗熱収縮性を保持させるものであるが、鞘側に
ポリエチレンを使用しているために特有のぬめり感があ
り、またペーパーライクな感触を持つため衛生材料用途
としては満足のできるものではなかった。
【0004】また、特開昭58−126357号公報に
は、ポリエチレンと結晶性ポリプロピレンのように、伸
張時の弾性回復率(以下、伸張弾性率という)が大きく
異なる樹脂同士を組合わせて偏心鞘芯型もしくは並列型
の未延伸糸を得た後、延伸することにより、得られる複
合繊維にオーム状またはスパイラル状の立体捲縮を付与
する方法が開示されている。立体捲縮を有する複合繊維
からは、機械捲縮を施した複合繊維に比べて嵩高いウェ
ブを得ることができるため、その不織布等も嵩高くなる
という利点を有している。しかし、この方法では、例え
ばプロピレン共重合体/結晶性ポリプロピレンの組合せ
のように、伸張弾性率が近い同系統の樹脂同士の組合わ
せでは立体捲縮を発現させることができないため、伸張
弾性率に差のある樹脂同士を組み合わせなければなら
ず、その結果、得られる複合繊維はリサイクル性に欠け
るという問題がある。また、該発明ではポリエチレンを
使用しているため、不織布等は嵩高いものの触感はぬめ
り感のあるペーパーライクとなる欠点を有していた。
【0005】特願平10−526468号公報には、リ
サイクル性に優れるプロピレン系共重合体/結晶性ポリ
プロピレンの組合せからなる複合繊維を用いて嵩高い不
織布等を得るための検討もなされている。しかし、ここ
に開示の複合繊維は機械捲縮のみを有する複合繊維であ
り、該複合繊維を用いて不織布等にしても、満足できる
嵩高性を有する不織布等は得られない。
【0006】なお、前述した中で、伸張弾性率が近い同
系統の樹脂同士、例えばプロピレン系共重合体/結晶性
ポリプロピレンの組み合わせからなる複合繊維では立体
捲縮を発現させることができないと述べたが、プロピレ
ン系共重合体/結晶性ポリプロピレンの組合せからなる
複合繊維に立体捲縮を発現させる方法が過去に全く存在
しなかった訳ではない。例えば特開平11−15266
9号公報には、加熱すると捲縮が発現する、いわゆる潜
在捲縮性を有するプロピレン系共重合体/結晶性ポリプ
ロピレンの組合せからなる複合繊維を含むウェブを特定
条件下で立体捲縮を発現させることにより嵩高い不織布
を得ている。しかし、このような潜在捲縮性繊維は極め
て高い熱収縮性を有するため、該複合繊維のみを用いて
低目付けの不織布等を製造する場合、均一な地合いの不
織布等を得ることが難しく、また、充分な嵩高性を有す
る複合繊維を得ることが難しい、さらに、該複合繊維を
含むウェブを不織布等に加工する際に熱風循環型不織布
加工機の様な汎用機器が使用できないため、フローティ
ングドライヤ等の特殊な加工機を必要とし、工程が複雑
になる、余分な設備投資が必要になる、といった数多く
の問題を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来技
術では十分な嵩高性、高い風合い、リサイクル性を備え
た不織布等の繊維成形体の原料となる複合繊維を得るこ
とは非常に困難であった。本発明の目的は、これらの課
題を同時に解決できる熱接着性複合繊維とその製造方法
および該熱接着性複合繊維を用いた不織布等の繊維成形
体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意検討した。その結果、特定樹脂の組合せ
からなる偏心鞘芯型もしくは並列型の構造を有し、か
つ、立体捲縮のみを有する複合繊維であって、加熱され
た際にも捲縮数が実質的に変化せず、強伸度曲線におい
て求められる弾性領域が42%以上である熱接着性複合
繊維が、リサイクル性、形態安定性、嵩高性および柔軟
性に優れた不織布等の繊維成形体の原料として好適であ
り、特に使い捨て衛生用品として好適であることを見い
出し、この知見に基づいて本発明を完成した。
【0009】本発明は以下の構成からなる。 (1).プロピレン系共重合体を第1成分、結晶性ポリ
プロピレンを第2成分として構成される複合繊維の断面
形状が、第1成分を鞘側、第2成分を芯側とする偏心鞘
芯型もしくは第1成分と第2成分との並列型の構造であ
り、立体捲縮のみを有するとともに、120℃で5分間
加熱した時に捲縮数が実質的に増加しない複合繊維であ
って、強伸度曲線において求められる弾性領域が42%
以上であることを特徴とする熱接着性複合繊維。
【0010】(2).120℃で5分間加熱した時の捲
縮数の増加が4個/2.54cm以下または捲縮数が減
少することを特徴とする前記第1項記載の熱接着性複合
繊維。
【0011】(3).熱接着性複合繊維が、該繊維を用
いてウェブとしたときに、熱収縮率が145℃で5分間
の加熱条件で10%以下のウェブが得られる複合繊維で
ある前記第1項もしくは第2項のいずれか1項記載の熱
接着性複合繊維。
【0012】(4). プロピレン系共重合体が、融点
Tm(℃)が120℃≦Tm≦147℃を有する共重合
体である前記第1項記載の熱接着性複合繊維。
【0013】(5).プロピレン系共重合体が、エチレ
ン4〜10重量%、プロピレン90〜96重量%からな
るエチレン−プロピレン二元共重合体である前記第1項
もしくは前記第4項のいずれか1項記載の熱接着性複合
繊維。
【0014】(6).プロピレン系共重合体が、エチレ
ン1〜7重量%、プロピレン90〜98重量%、1−ブ
テン1〜5重量%からなるエチレン−プロピレン−ブテ
ン−1三元共重合体である前記第1項もしくは前記第4
項のいずれか1項記載の熱接着性複合繊維。
【0015】(7).プロピレン系共重合体を第1成
分、結晶性ポリプロピレンを第2成分として構成される
複合繊維の断面形状が、第1成分を鞘側、第2成分を芯
側とする偏心鞘芯型もしくは第1成分と第2成分との並
列型となるように、偏心鞘芯型紡糸口金または並列型紡
糸口金を備えた紡糸装置によって両成分を紡糸して得た
未延伸糸に熱処理を施した後、少なくとも1つの延伸セ
クションにおいて1.2倍〜1.7倍の延伸倍率で延伸
し、その延伸セクションにおける工程の上流側の延伸ロ
ールの温度を80℃以下、下流側の延伸ロールの温度を
30〜110℃とし、なおかつ該延伸装置における最上
流の延伸ロールと最下流の延伸ロールの速度比が1.2
〜2倍であることを特徴とする熱接着性複合繊維の製造
方法。
【0016】(8).前記第1項〜第6項のいずれか1
項記載の熱接着性複合繊維を用いた繊維成形体。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、プロピレン系共重合体を第1成分、結晶性ポ
リプロピレンを第2成分として構成される複合繊維であ
り、その断面形状が、第1成分を鞘側、第2成分を芯側
とする偏心鞘芯型もしくは第1成分と第2成分との並列
型の構造を有し、立体捲縮のみを有するとともに、12
0℃で5分間加熱した時に捲縮数が実質的に増加しない
複合繊維であって、強伸度曲線において求められる弾性
領域が42%以上であることを特徴とする熱接着性複合
繊維とその製造方法および該熱接着性繊維を用いた不織
布等で代表される繊維成形体である。
【0018】本発明の熱接着性複合繊維において、第1
成分として用いるプロピレン系共重合体は、プロピレン
を主成分(最も多い成分)とし、該プロピレンとエチレ
ンもしくは該プロピレンとエチレンおよび他のα−オレ
フィンとを共重合させることにより得ることができる。
該α−オレフィンとしては、例えば、ブテン−1、ペン
テン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−
1、4−メチル−ペンテン−1等を例示でき、またこれ
らのα−オレフィンのうち2種以上を併用することもで
きる。
【0019】プロピレン系共重合体の具体例としてはエ
チレン−プロピレン二元共重合体、プロピレン−ブテン
−1二元共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン−1
三元共重合体、プロピレン−ヘキセン−1二元共重合
体、プロピレン−オクテン−1二元共重合体等、および
これらの混合物等を例示することができる。これらの共
重合体は通常ランダム共重合体であるが、ブロック共重
合体であってもよい。
【0020】中でも、不織布等の加工時における低温加
工性、カード加工性が良いことから、融点Tm(℃)が
120℃≦Tm≦147℃の範囲にあるプロピレン系共
重合体が好ましい。融点Tm(℃)が120℃未満であ
るプロピレン系共重合体はゴム弾性を示し、また高い表
面摩擦抵抗を持つため、得られる複合繊維のカード加工
性に悪影響を与えることがある。他方、融点Tm(℃)
が147℃を超えると、得られた複合繊維を不織布等の
繊維成形体に加工する際の低温加工性が悪化する。
【0021】また、該プロピレン系共重合体は、低温加
工性、コスト面から、エチレン4〜10重量%、プロピ
レン90〜96重量%からなるエチレン−プロピレン二
元共重合体か、もしくはエチレン1〜7重量%、プロピ
レン90〜98重量%および1−ブテン1〜5重量%か
らなるエチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重合体
が特に好ましい。
【0022】なお、本発明にあっては、必要に応じて2
種類以上のプロピレン系共重合体を混合したものを用い
てもよい。また、プロピレン系共重合体に対し他の熱可
塑性樹脂や、二酸化チタン,炭酸カルシウムおよび水酸
化マグネシウム等の無機物や、難燃剤、顔料等を添加し
ても差し支えない。
【0023】本発明の熱接着性複合繊維において、第2
成分として用いる結晶性ポリプロピレンとは、プロピレ
ン単独重合体もしくはプロピレンと少量の、通常は2重
量%以下のエチレンおよび/もしくはα−オレフィンと
の共重合体である。かかる結晶性ポリプロピレンとして
は、汎用のチーグラー・ナッタ触媒、メタロセン触媒か
ら得られる結晶性ポリプロピレンを例示でき、本発明に
おいては、これらの中でも結晶性が比較的高い、例え
ば、特開昭63−135549号公報や特公平7−35
607号公報において開示されているようなポリプロピ
レンを好適に用いることができる。また、本発明の効果
を著しく損なわなければ、前記結晶性ポリプロピレン同
士を混合したものや、異なる分子量分布、メルトフロー
レート等の物性が異なる結晶性ポリプロピレン同士を混
合したものを用いてもよい。また必要に応じて他の熱可
塑性樹脂や二酸化チタン、炭酸カルシウムおよび水酸化
マグネシウム等の無機物や、難燃剤、顔料及びその他の
ポリマーを添加してもよい。
【0024】本発明の熱接着性複合繊維は、前述したよ
うな、プロピレン系共重合体、結晶性ポリプロピレンを
それぞれ第1成分、第2成分として構成される複合繊維
であり、該複合繊維の断面形状は、第1成分を鞘側、第
2成分を芯側とする偏心鞘芯型構造であるか、第1成分
と第2成分との並列型構造のいずれかである(ここで、
偏心鞘芯型とは、該複合繊維の繊維軸方向と直交する方
向に切断した断面において、該複合繊維における鞘成分
の外周の中心と、芯成分の外周の中心が一致しないもの
をいう)。これ以外の断面形状であると、得られる熱接
着性複合繊維に充分な立体捲縮を付与することができな
いため、得られた不織布等の繊維成形体は嵩高性の乏し
いものになってしまう。
【0025】また、本発明の熱接着性複合繊維に良好な
熱接着性と立体捲縮を付与するためには、該複合繊維の
第1成分と第2成分との体積比(該複合繊維を繊維軸方
向と直交する方向に切った切断面における両成分の面積
比)が、70/30〜30/70の範囲であることが好
ましく、本発明にあっては特に、鞘芯の体積比が55/
45〜45/55の範囲であることが好ましい。第1成
分と第2成分の体積比が50/50から大きく離れてい
ると、生産性の低下を招いたり、得られる複合繊維に十
分な立体捲縮や熱接着性を付与できなくなることがあ
る。
【0026】本発明の熱接着性複合繊維は、立体捲縮の
みを有し、実質的に潜在捲縮性を有しないため、120
℃で5分間加熱処理しても捲縮数が実質的に増加しない
か、減少するという特徴を有している。本発明でいう立
体捲縮とは、一般に自然捲縮、螺旋捲縮、3次元捲縮、
スパイラル捲縮などとも呼ばれ、クリンパーを用いて付
与するジグザグ状の機械捲縮ではなく、複合繊維を構成
する第1、第2成分間の伸張弾性率の差を利用して得ら
れるスパイラル状や丸みをおびたオーム状の捲縮をい
う。
【0027】なお、冒頭で、従来技術においても、本発
明とほぼ同じ樹脂同士を用い、かつ、その断面形状も類
似した複合繊維に立体捲縮を付与する方法が存在する旨
記述したが、本発明の熱接着性複合繊維は、プロピレン
系共重合体の熱収縮性を利用して立体的な潜在捲縮を発
現させた該複合繊維とは根本的に異なるものである。例
えば特開平2−191720号公報に開示されている複
合繊維は、偏心鞘芯型または並列型の繊維断面を持つプ
ロピレン系共重合体/結晶性ポリプロピレンの組合せか
らなる潜在捲縮性複合繊維が有する高い潜在捲縮性を利
用した複合繊維であり、該複合繊維をパップ材、フロー
リングワイパーなどに好適な潜在捲縮性繊維として用い
ている。しかしながら、本発明の熱接着性複合繊維は、
上述したように、かかる通常のプロピレン系共重合体/
結晶性ポリプロピレン熱接着性複合繊維とは全く異な
り、潜在捲縮性を実質的に有しない特徴をもつものであ
るため、加熱処理後も捲縮数は実質的に増加せず、逆に
捲縮数が減少することもある。
【0028】従来技術により得られる偏心鞘芯型または
並列型の断面形状を有するプロピレン系共重合体/結晶
性ポリプロピレンの組合せからなる複合繊維では加熱し
た際、非常に高い潜在捲縮性を示す。このような繊維で
は通常120℃で1分程度加熱しただけでも30個/
2.54cm(1インチ)以上の潜在捲縮が発現する
が、本発明の繊維においては潜在捲縮が発現した場合に
おいても捲縮数の増加はせいぜい4個/2.54cm以
下、ほとんどの場合2個/2.54cm以下である。捲
縮数の増加が4個/2.54cmを大きく超える場合は
不織布等の加工時に地合が乱れる原因となる。なお、本
発明において捲縮数の増加とは、後述する方法により測
定した熱処理前後の捲縮数の差を指す。
【0029】本発明の熱接着性複合繊維は、上述のごと
く、実質的に潜在捲縮性を有していないため、該複合繊
維を用いてウェブにすると、得られるウェブの熱収縮率
は145℃で5分間の加熱条件で10%以下であり、ほ
とんどの場合5%以下である。ウェブの状態で測定され
た熱収縮率は不織布加工時の加工性、形態安定性の目安
となり、熱収縮率が10%以下であると、フローティン
グドライヤ等の特別な装置を使用しなくても良好な地合
の不織布等の繊維成形体が得られる。逆に、熱収縮率が
10%を大きく超えると不織布等の加工時に不織布等の
地合いが乱れたり、また嵩が低下することがあり好まし
くない。
【0030】本発明の熱接着性複合繊維は、プロピレン
系共重合体、結晶性ポリプロピレンをそれぞれ第1成
分、第2成分とし、第1成分を鞘成分とする偏心鞘芯型
または第1成分と第2成分の並列型の繊維断面および立
体捲縮のみを有する熱接着性複合繊維であって、強伸度
曲線から求められる弾性領域が42%以上であるため、
強い立体捲縮が発現しており、また、該複合繊維は従来
技術では抑制できなかった潜在捲縮性が実質的に無いた
め、該複合繊維を用いて得られる不織布等の繊維成形体
は柔軟性、風合い、嵩高性に極めて優れたものとなる。
なお、ここでいう弾性領域が42%以上であるプロピレ
ン系共重合体/結晶性ポリプロピレンの組合せからなる
複合繊維を得る方法および弾性領域が42%以上でなけ
ればならない理由を次に述べる。
【0031】結晶性ポリプロピレンを特定条件下で紡
糸、熱処理すると、長周期の増大、福屈折の増加ととも
に、結晶構造の変化により、100%伸張時に100%
近い伸長弾性率を示すようになることが報告されてい
る。つまり、繊維を2倍に伸ばしても、その張力を解放
すると、その繊維は元の状態に戻る程の形態安定性を有
することを意味する。このような特性を有する繊維は、
一般にハードエラスティック繊維と呼ばれている。
【0032】本発明者らは、このハードエラスティック
繊維について検討を続けた結果、ポリプロピレン系樹脂
の中でも結晶性が高いものほど伸長弾性率が向上しやす
く、結晶性が低いものほど伸張弾性率が向上しにくいと
の知見を得た。この知見をもとに、従来技術において
は、伸張弾性率が非常に近いプロピレン共重合体と結晶
性ポリプロピレンを複合紡糸しているため立体捲縮を付
与できないばかりか、高い潜在捲縮性を抑制することが
できなかった偏心鞘芯型もしくは並列型の複合形態を有
するプロピレン共重合体/結晶性ポリプロピレンの組合
せからなる複合繊維であっても、その特定の製造条件下
で、結晶性ポリプロピレンのハードエラスティック結晶
化を選択的に促進させ、鞘芯間の伸張弾性率差を大きく
することで、広い温度範囲で立体捲縮を発現させること
ができることを見出したものである。
【0033】結晶性ポリプロピレン単独からなるハード
エラスティック繊維は、強伸度曲線において、後述する
図1に示すような明瞭な一次降伏点と二次降伏点が観察
されることが知られており、これはハードエラスティッ
ク結晶が生成しているかどうかを示す有効な指標とな
る。ただし、本発明の熱接着性複合繊維では、ハードエ
ラスティック結晶化しやすい高結晶性のポリプロピレン
とハードエラスティック結晶化しにくい比較的結晶性の
低いプロピレン系共重合体を複合紡糸しており、強伸度
曲線において、ハードエラスティック結晶化した結晶性
ポリプロピレンとハードエラスティック結晶化していな
いプロピレン系共重合体の応力、伸びの挙動が合成され
て出現するため、後述する図2のように、ハードエラス
ティック結晶化した結晶性ポリプロピレン繊維で観察さ
れる一次降伏点は観察されず、前記二次降伏点に相当す
る通常の降伏点のみが観察される。
【0034】本発明では、清水らによって提案されてい
る方法(繊維学会誌 Vol.36, No.4, T-169, (1980))
を用いて、ハードエラスティック結晶が生成しているか
どうかを、強伸度曲線から求める弾性領域の大きさによ
り評価した。弾性領域は紡糸速度に依存して大きく変化
することが知られているが、本発明者らの検討では、熱
処理工程、延伸工程を調節することにより、最終的に得
られる複合繊維の弾性領域を42%以上にすると、鞘芯
両成分間に十分な伸張弾性率の差が生じるため、強い立
体捲縮を付与することができ、不織布等の加工時に第1
成分の融点以上の温度で加熱処理を施しても、ウェブの
嵩が低下しにくくなり、不織布等の嵩高性が向上すると
ともに柔軟性も大きく向上する。この弾性領域が42%
を下回ると、不織布等の嵩が低下し、また感触も硬くな
ってしまう。
【0035】なお、本発明における弾性領域とは、後述
する図2に示した、強伸度曲線上における原点から降伏
点に達するまでの伸びから、次式を用いて決定する値で
ある。 弾性領域(%)=降伏点までの伸び(mm)/試料長
(mm)×100 なお、本発明でいう降伏点とは、ひずみ=−1に相当す
る点、すなわち伸度−100%の点から強伸度曲線へ引
いた接線が強伸度曲線と接する点と定義する。
【0036】以上のような特徴を本発明の熱接着性繊維
が有していることは、本発明の熱接着性複合繊維が従来
技術により製造される複合繊維と比べて、優れた不織布
加工性、形態安定性を保有していると同時に、本発明の
熱接着性複合繊維からは立体捲縮により得られる嵩高い
ウェブが持つ特性をそのまま生かした不織布、繊維成形
体が得られることを意味している。
【0037】かかる本発明の熱接着性複合繊維の製造方
法および製造条件に限定はないが、公知の方法では得る
ことはできない。公知の立体捲縮繊維製造方法の一例と
して、特開昭58−126357号公報で開示されてい
る内容を挙げることができる。該公報には、偏心鞘芯型
または並列型の複合形態を有するポリエチレン/結晶性
ポリプロピレンの組合せからなる熱接着性複合繊維の未
延伸糸を、2組の延伸ロールからなる延伸装置によって
延伸する際、生産ラインの流れにおける最初の延伸ロー
ル(以下、No.1延伸ロールという)を80℃以上、
その次の延伸ロール(以下、No.2延伸ロールとい
う)を50℃以下に温度設定した上で、No.1延伸ロ
ールとNo.2延伸ロールの速度比を、該未延伸糸の延
伸倍率が3倍以上となるように調節し、該複合繊維に立
体捲縮を与える方法が開示されている。しかし、ポリエ
チレン/結晶性ポリプロピレンの組合せからなる複合繊
維に立体捲縮を与えるための一般的な条件を、近似した
伸張弾性率を有する樹脂を組合わせているプロピレン系
共重合体/結晶性ポリプロピレンの組合せからなる複合
繊維に応用しても、全く立体捲縮が発現しないばかり
か、120℃程度で1分程度加熱しただけでも30個/
2.54cm以上の捲縮が発現するような高潜在捲縮性
繊維となってしまう。仮にこの方法で立体捲縮が得られ
たとしても、高倍率で延伸することによりプロピレン系
共重合体の分子配向が進み、融点が上昇してしまうた
め、熱接着性に劣る複合繊維しか得られない。このた
め、従来の方法では、プロピレン系共重合体/結晶性ポ
リプロピレンの組合せからなる複合繊維においては低温
加工性に優れ、なおかつ熱に対して安定な立体捲縮を得
ることは極めて困難であった。
【0038】しかし、本発明の製造方法によれば、かか
る熱接着性複合繊維を実用的に効率よく生産できる。す
なわち、プロピレン系共重合体を第1成分、結晶性ポリ
プロピレンを第2成分として構成される複合繊維であっ
て、その断面形状が、第1成分を鞘側、第2成分を芯側
とする偏心鞘芯型もしくは第1成分と第2成分との並列
型となるように、偏心鞘芯型紡糸口金または並列型紡糸
口金を備えた紡糸装置によって両成分を紡糸して得た複
合未延伸糸に熱処理を施して第2成分のみを選択的にハ
−ドエラステイック結晶化したのち、少なくとも1つの
延伸セクションにおいて1.2倍〜1.7倍の延伸倍率
で延伸し、その延伸セクションにおける工程の上流側の
延伸ロールの温度を80℃以下、下流側の延伸ロールの
温度を30〜110℃とし、かつ、該延伸装置における
最上流の延伸ロールと最下流の延伸ロールの速度比が
1.2〜2倍にすることを特徴とする熱接着性複合繊維
の製造方法により、製造することができる。
【0039】本発明では、公知の溶融複合紡糸装置を用
いることができるが、本発明の製造方法では、得られた
複合繊維の第2成分を選択的にハードエラスティック結
晶化させることが重要であり、このためには第2成分と
して用いる原料樹脂の結晶性に加え、紡糸条件も大きな
要因となる。
【0040】本発明においては、プロピレン系共重合体
を第1成分、結晶性ポリプロピレンを第2成分として用
いるが、第1成分として用いるプロピレン系共重合体の
メルトフローレートは特に制限はなく、一般的に溶融紡
糸法において使用できる範囲、例えば0.1〜80g/
10minのものを用いることができるが、可紡性、工
程安定性等の点から3〜40g/10minのものがよ
り好ましい。
【0041】また、第2成分として用いる結晶性ポリプ
ロピレンはメルトフローレートが0.1〜40g/10
minのものを用いることができ、3〜20g/10m
inのものがより好ましい。該結晶性ポリプロピレンの
メルトフローレートが低すぎると可紡性、加工性に影響
を及ぼすことがあり、逆にメルトフローレートが高すぎ
ると、該結晶性ポリプロピレンの結晶性が低下するため
熱処理によるハードエラスティック結晶化が進みにくく
なり、鞘芯両成分間に立体捲縮を発現させるために必要
な伸長弾性率差を付与できなくなる。
【0042】本発明の熱接着性複合繊維製造のために
は、まず第1成分を鞘側、第2成分を芯側とする偏心鞘
芯型もしくは第1成分と第2成分との並列型となるよう
に、偏心鞘芯型紡糸口金または並列型紡糸口金を備えた
押出機によって両成分を紡糸して複合繊維の未延伸糸を
得るが、この際、第2成分がハードエラスティック結晶
化しやすくするために第2成分の分子配向を抑制してお
く必要があり、このため紡糸速度をできる限り低くする
ことが好ましい。また、立体捲縮の発現性は繊度の影響
を受けるので、細繊化のためには第1成分、第2成分の
押出前後のメルトフローレートをそれぞれできるだけ低
くし、かつ、第1成分の押出後のメルトフローレートと
第2成分の押出後のメルトフローレートの差を小さくす
ることが好ましい。
【0043】本発明においては、得られた未延伸糸に用
いられている第2成分である結晶性ポリプロピレンをハ
ードエラスティック結晶化させるために、延伸前に熱処
理を施す必要がある。熱処理には、トウを乾燥するため
の汎用型のサクションドライヤなどの公知の熱処理装
置、乾燥装置などを用いることができる。熱処理の温度
と時間は未延伸糸の繊度に依存し、繊度が大きいほどハ
ードエラスティック結晶化が進みやすい。熱処理時間、
熱処理温度の目安として、特公平7−35607号公報
に記載されているような熱処理条件(例えば、110℃
で熱処理した場合には4分程度、100℃で10分程
度)を採用できる。この熱処理により、第1成分と第2
成分との間に、立体捲縮を発現させるだけの十分な伸張
弾性率差を生じさせることができる。
【0044】本発明の製造方法では、熱処理された未延
伸糸は、公知の延伸装置を用いて延伸することができ
る。公知の延伸装置とは、複数の加熱ロールを有する通
常2〜3組程度の延伸ロールからなる延伸装置を指す。
また、延伸装置には延伸ロール間にスチーム、電気など
による予熱装置や、延伸後のトウを引き取るためのロー
ル、圧縮空気による開繊機などが設置されているものも
あるが、これらは必要に応じて使用することができる。
【0045】本発明の熱接着性複合繊維の製造方法で
は、2組以上の延伸ロールを有する延伸装置を用いて延
伸する際に、少なくとも1つの延伸セクションにおいて
1.2〜1.7倍の延伸倍率で延伸し、該延伸セクショ
ンにおける工程の上流側の延伸ロールの温度を80℃以
下、下流側の延伸ロールの温度を30〜110℃とし、
なおかつ該延伸装置における最上流の延伸ロールと最下
流の延伸ロールの速度比が1.2〜2倍である必要があ
る。ここでいう延伸セクションとは、例えば3組の延伸
ロールを有する延伸装置であれば、No.1延伸ロール
とNo.2延伸ロール、No.2延伸ロールとNo.3
延伸ロールのように、隣接する延伸ロールの対を指す。
【0046】なお、No.1延伸ロールの設定温度を8
0℃を超える温度にまで上げると、弾性領域の減少が認
められるとともに、捲縮発現性が低下する。捲縮発現性
の低下を延伸倍率を上げることによって補おうとする
と、得られる複合繊維の潜在捲縮性が高くなり、不織布
加工時における形態安定性が低下してしまう。また、N
o.2延伸ロールの設定温度は30〜110℃の範囲で
あれば安定して捲縮を発現させることができるが、65
〜95℃の範囲であることが好ましい。なお、該延伸セ
クションの上流側延伸ロールの設定温度の下限値につい
ては特に制限はなく、延伸ロールの温度制御装置を切っ
た状態で本発明の熱接着性複合繊維を製造しても一向に
問題がなく、また該延伸ロールを冷却してもよい。しか
し、延伸ロールの冷却はコストが嵩むため現実的ではな
く、また、延伸ロールの温度制御装置を切った状態では
季節間の温度差により、品質に季節間変動が見られるこ
ともあるので、品質管理の点から40℃程度を下限とす
ることが好ましく、より好ましくは40〜80℃、さら
に好ましくは40〜60℃である。
【0047】また、延伸倍率を低く設定することによ
り、熱処理によって生成した結晶性ポリプロピレン内部
の積層ラメラ構造を、延伸によって破壊せずに済み、芯
成分に高い弾性を持たせたまま、強い立体捲縮を得るこ
とができるので、1つの延伸セクションにおける延伸倍
率は1.2〜1.7倍とし、延伸工程全体としての延伸
倍率は1.2〜2倍の範囲とする必要がある。1.2倍
未満の延伸倍率では、該未延伸糸は実質的にほとんど延
伸されない状態であるため捲縮が発現し難く、逆に、1
つの延伸セクションにおいて1.7倍を大きく上回るよ
うな倍率で、または全体として2倍を超える延伸倍率で
延伸してしまうと第1成分の分子配向が進むとともに、
第1成分の融点が上昇し、両成分間の融点差が小さくな
るため、得られる複合繊維の低温加工性が悪化する、不
織布加工時に潜在捲縮が発現し形態安定性が悪化する、
クリンプが細かくなりすぎてしまいカード性に悪影響を
与えるなどの問題が発生する。
【0048】以上のような製造方法で得られた熱接着性
複合繊維は、強伸度曲線から求められる弾性領域が42
%以上となり、かかる複合繊維を用いると得られる不織
布等は柔軟性、風合い、嵩高性に極めて優れたものとな
る。
【0049】本発明の熱接着性複合繊維は、公知の溶融
紡糸法等を用い、マルチフィラメント、モノフィラメン
ト、ステープルファイバー、チョップ、トウとして適宜
得ることができる。本発明の熱接着性複合繊維をカード
工程を必要とするステープルファイバーとして使用する
場合には、該複合繊維に良好なカード通過性を付与する
ために、捲縮数を適切な範囲とすることが望ましい。最
適捲縮数は該複合繊維の繊度によって変わってくるが、
通常は、4〜12山/2.54cmであることが好まし
い。捲縮数は延伸倍率を変えることで調整できる。捲縮
数が4山/2.54cmを大きく下回る場合には、カー
ド加工時に該複合繊維がシリンダーやドッファに巻き付
いたり、ウェブが切れてしまったりといった問題が生じ
やすくなり、逆に12山/2.54cmを大きく超える
場合には、カード加工時にネップが発生したり、均一な
ウェブを得ることが難しくなるといった問題が生じる。
【0050】本発明の熱接着性複合繊維の繊度は特に限
定されるものではない。第1成分として使用するプロピ
レン系共重合体の物性や、該複合繊維の用途に応じて適
宜選択すればよい。例えば、使い捨てオムツ、生理用ナ
プキンの表面材等の吸収性物品等に代表される衛生材料
に用いる場合には1〜10dtexの範囲、ニードルパ
ンチカーペットやタフテッドカーペット等に用いる場合
には、8〜80dtexの範囲、モノフィラメント等の
土木材料に用いる場合には、50〜7000dtexの
範囲がそれぞれ好ましい。
【0051】本発明の熱接着性複合繊維の繊度は特に限
定されるものではない。該複合繊維の加工法、用途に応
じて適宜選択すればよい。ローラーカード機またはラン
ダムウエバー等により、ランダムウェブ、パラレルウェ
ブやクロスラップウェブ等の繊維ウェブを作製する場合
にはカット長は20〜125mmとすることが好まし
く、またカード通過性、地合いの良い不織布等を得るた
めには、25〜75mmのカット長がより好ましい。ま
た、エアーレイド法、抄紙法により繊維ウェブを作製す
る場合には、カット長は20mm未満とすることが好ま
しい。
【0052】本発明の熱接着性複合繊維を用いて不織布
等に代表される繊維成形体を得るためには、主として該
複合繊維からなるウェブに熱処理を施こす必要がある。
不織布等の加工には、汎用の熱風循環型不織布加工機が
使用できる。
【0053】また、本発明の熱接着性複合繊維で不織布
等の繊維成形体を得る場合には、該不織布等の繊維成形
体の目付は、使用目的によって適宜選ぶことができる。
例えば、吸収性物品の表面材等に使用する場合には、5
〜100g/m2の範囲、ドレーン材等の土木資材に用
いる場合には、50〜2000g/m2の範囲がそれぞ
れ好ましい。
【0054】また、不織布等の繊維成形体は目的に応じ
て積層することができ、スパンボンド不織布/ポリプロ
ピレン系熱接着性複合繊維からなる不織布等の組み合わ
せ、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/潜在捲
縮性複合繊維からなる不織布等の組み合わせ等を例示で
きる。
【0055】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。なお、明細書、実施例、比較例において用いられて
いる用語の定義及び測定方法は以下の通りである。
【0056】(1)MFR:(単位 g/10分) 樹脂のメルトフローレートはJIS K 7210 条
件14(230℃、21.18N)に準じて測定した。
なお、表中に示したメルトフローレートは紡糸前のプロ
ピレン系重合体を試料とし測定した値である。
【0057】(2)融点:(単位 ℃) DuPont社製示差走査熱量計DSC−10により、
原料樹脂または繊維を10℃/minで昇温した時に得
られた融解吸収曲線上のピークに対応する温度をその樹
脂または繊維の融点とした。
【0058】(3)Q値:(重量平均分子量/数平均分
子量) Q値は、ゲルパーミエイションクロマトグラフ法により
求めた樹脂の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)の比(Mw/Mn)である。なお、ここでは紡
糸前の樹脂の値を示した。
【0059】(4)強度(単位cN/dtex)および
伸度(単位 %) 繊度が880〜1320dtexとなるように繊維束を
採取し、これを試料として島津製作所製AG−500D
を用いて、試料長50mm、引っ張り速度50mm/m
in(100%/min)の条件で試料の強度、伸度を
測定した。なお、ここでいう強度とは試料が示した最大
の強度を試料の繊度で除したものであり、伸度は試料の
破断伸度を指す。
【0060】(5)繊度:(単位 dtex) 繊維を走査型電子顕微鏡によって観察し、得られた画像
から100本の繊維の直径を測定し、その平均値から繊
度を算出した。
【0061】(6)熱処理前後の捲縮数:(単位 山/
2.54cm) まず、試料原綿についてJIS L1015 7.1
2.1の条件に準じ、20本の繊維についてデニール当
たり2mgの荷重をかけたときの2.54cm(1イン
チ)当たりの捲縮数を数え、平均した値を捲縮数(熱処
理前)とした。さらに、この試料原綿をクラフト紙上に
拡げ、120℃に維持した熱風循環型乾燥機内で直接熱
風が当たらないようにして状態で5分間加熱処理した。
この熱処理を施した原綿について、同様にして捲縮数を
数え、熱処理後の捲縮数から熱処理前の捲縮数を差し引
いたものを捲縮の増加分とした。
【0062】(7)熱収縮率:(単位 %) 25×25cm、目付約200g/m2のウェブを、ク
ラフト紙にのせて145℃に維持した対流型熱風乾燥機
に入れ、5分間加熱処理した。熱処理前後のウェブのM
D、CDのそれぞれの長さから、熱収縮率を次式により
算出した。 熱収縮率(%)=(1−a/25)×100 なお、式中のaは熱処理後のウェブの機械方向の長さで
ある。
【0063】(8)弾性領域:(単位 %) (4)で得られた強伸度曲線から降伏点を求め、原点か
ら降伏点に達するまでの伸びから、次式を用いて算出し
た。 弾性領域(%)=降伏点までの伸び(mm)/試料長
(mm)×100 なお、本発明でいう降伏点とは、ひずみ=−1に相当す
る点、すなわち伸度−100%の点から強伸度曲線へ引
いた接線が強伸度曲線と接する点を指す。
【0064】(9)比容積:(単位 cm3/g) それぞれの試料を不織布化し、東洋精機製デジシックネ
ステスタを用い、2g/cm2の荷重が不織布に加えら
れた時の厚みを測定し、比容積を算出した。
【0065】(10)ウェブの地合い 試料原綿約50gをミニチュアカード機に投入し、約2
5g/m2のウェブを得た。このウェブの地合いを以下
の基準で目視判定した。 ○:均一に開繊され全く乱れがないもの ×:未開繊の繊維が若干混じっているかまたはネップが
発生しているもの
【0066】(11)不織布の風合い 目付25g/m2のスルーエア不織布を作製し、その不
織布の触感を10人のパネラーによる官能試験によっ
て、以下の基準で風合いを4段階で採点した。 ◎:柔軟な感触を有し、嵩高いもの ○:嵩高性または柔軟性のいずれかが若干欠けるが、実
用上全く問題ないもの △:若干収縮が認められ、嵩が減少しているか、または
嵩が低いもの ×:収縮により地合いが乱れ、実用上使用できないと考
えられるもの
【0067】実施例1〜6 後述の表1に示される第1成分(Co.-PPはプロピレン系
共重合体を意味する)と第2成分(結晶性ポリプロピレ
ン)とを、押出機、孔径0.8mmの偏心鞘芯型紡糸口
金または並列型紡糸口金、巻取り装置等を備えた紡糸装
置ならびに2組の延伸ロールと引き取りロールを備えた
延伸装置から構成される紡糸装置において、表1に示さ
れる条件で紡糸し、実施例1〜6の各々の複合繊維を得
た。得られた各複合繊維の繊維物性を(4)〜(7)の
測定方法に準拠して測定した。得られた結果は表1の糸
質の項目に示した。また、各複合繊維のカード性、不織
布物性を(8)〜(11)の測定方法に準拠して測定し
た。得られた結果は表1の不織布物性の項目に示した。
これらの結果より、いずれの実施例においても、従来、
偏心鞘芯型または並列型のプロピレン系共重合体/結晶
性ポリプロピレンの組合せからなる複合繊維において最
大の問題であった収縮率は極めて低く抑制されてお
り、またこれらの複合繊維からは嵩高性、風合いに優れ
た不織布が得られた。
【0068】実施例7〜12 後述の表2に示される第1成分(Co.-PPはプロピレン系
共重合体を意味する)と第2成分(結晶性ポリプロピレ
ン)とを、押出機、孔径0.8mmの偏心鞘芯型紡糸口
金または並列型紡糸口金、巻取り装置等を備えた紡糸装
置ならびに2組の延伸ロールと引き取りロールを備えた
延伸装置から構成される紡糸装置において、表2に示さ
れる条件で紡糸し、実施例7〜12の各々の複合繊維を
得た。得られた各複合繊維の繊維物性を(4)〜(7)
の測定方法に準拠して測定した。得られた結果は表1の
糸質の項目に示した。また、各複合繊維のカード性、不
織布物性を(8)〜(11)の測定方法に準拠して測定
した。得られた結果は表2の不織布物性の項目に示し
た。これらの結果より、いずれの実施例においても、従
来、偏心鞘芯型または並列型のプロピレン系共重合体/
結晶性ポリプロピレンの組合せからなる複合繊維におい
て最大の問題であった熱収縮率は極めて低く抑制されて
おり、またこれらの複合繊維からは嵩高性、風合いに優
れた不織布が得られた。
【0069】比較例1〜6 後述の表3に示される第1成分(Co.-PPはプロピレン系
共重合体を意味する)と第2成分(結晶性ポリプロピレ
ン)とを、押出機、孔径0.8mmの偏心鞘芯型紡糸口
金または並列型紡糸口金、巻取り装置等を備えた紡糸装
置ならびに2組の延伸ロールと引き取りロールを備えた
延伸装置から構成される紡糸装置において、表3に示さ
れる条件で紡糸し、比較例1〜6の各々の複合繊維を得
た。得られた各複合繊維の繊維物性を(4)〜(7)の
測定方法に準拠して測定した。得られた結果は表3の糸
質の項目に示した。また、各複合繊維のカード性、不織
布物性を(8)〜(11)の測定方法に準拠して測定し
た。得られた結果は表3の不織布物性の項目に示した。
比較例1〜6は延伸前に熱処理をせずに立体捲縮を発現
させた繊維である。これらの繊維はカード性、不織布物
性は問題なかったものの、嵩高性が若干不十分であっ
た。
【0070】比較例7〜10 後述の表4に示される第1成分(Co.-PPはプロピレン系
共重合体を意味する)と第2成分(結晶性ポリプロピレ
ン)とを、押出機、孔径0.8mmの偏心鞘芯型紡糸口
金または並列型紡糸口金、巻取り装置等を備えた紡糸装
置において、2組の延伸ロールとクリンパーを備えた延
伸装置を用いて比較例7、8の複合繊維を、2組の延伸
ロールと引き取りロールを備えた延伸装置を用いて比較
例9、10の複合繊維をそれぞれ製造した。得られた各
複合繊維の繊維物性を(4)〜(7)の測定方法に準拠
して測定した。得られた結果は表4の糸質の項目に示し
た。また、各複合繊維のカード性、不織布物性を(8)
〜(11)の測定方法に準拠して測定した。得られた結
果は表4の不織布物性の項目に示した。比較例7、8
は、実施例1、2、3、4、6等と同じ原料樹脂を用
い、常法により製造した複合繊維であるが、表から明ら
かなように、高潜在捲縮性の繊維となり、得られた不織
布は収縮による引きつりが見られ劣悪であった。また比
較例9ではNo.1延伸ロールの温度を90℃としたが、立
体捲縮を発現させるためには延伸倍率を1.8倍まで上
げなければならなかったため、比較例7、8と同様な高
潜在捲縮性繊維となり、高い収縮を示した。このため、
この繊維から得られた不織布は引きつりがみられ形態安
定性、嵩高性にかけるものであった。比較例10は延伸
倍率が本発明の製造方法と異なるものであるが、捲縮が
細かくなりすぎてしまったため、ウェブの地合いは悪
く、また高い潜在捲縮性を示すようになった。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
【0073】
【表3】
【0074】
【表4】
【0075】
【発明の効果】プロピレン系共重合体を第1成分とし、
結晶性ポリプロピレンを第2成分として構成され、偏心
鞘芯型または並列型の繊維断面および42%以上の弾性
領域を有する本発明の熱接着性複合繊維は、従来のかか
る樹脂の組み合わせからなる複合繊維にはなかった、熱
に対して安定な立体捲縮のみを有し、潜在捲縮性を有さ
ず、かつ、高い立体捲縮発現性を有しているために、1
20℃で5分間加熱処理しても捲縮数が実質的に増加し
ない。このため、本発明の複合繊維からは、プロピレン
系共重合体/結晶性ポリプロピレンの組合せからなる複
合繊維では従来得られなかった嵩高性、柔軟性を有する
不織布等の繊維成形体を得ることが可能となった。さら
に本発明の繊維は第1成分、第2成分に同種系統の樹脂
を使用しているため、リサイクル性にも優れている。さ
らに、本発明の複合繊維の製造方法によれば、第1成分
を鞘成分、第2成分を芯成分とした偏芯鞘芯型または第
1成分と第2成分が並列型になるように紡糸された未延
伸糸を熱処理し、第2成分のみを選択的にハードエラス
ティック結晶化させた後、2組以上の延伸ロールを有す
る延伸装置を用いて延伸する際に、少なくとも一つの延
伸セクションにおいて1.2〜1.7倍で延伸し、該延
伸セクションにおける上流側延伸ロールを80℃以下、
下流側延伸ロールを60〜110℃とし、さらに該延伸
装置における最上流延伸ロールと最下流の延伸ロールと
の速度比を1.2〜2倍に設定することにより、良好な
立体捲縮が発現するとともに、実質的に潜在捲縮性を有
しない複合繊維を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハードエラスティック結晶化したポリプロピレ
ン単繊維の強伸度曲線の模式図
【図2】本発明により得られる熱接着性複合繊維の強伸
度曲線の模式図
【符号の説明】
A:ハードエラスティック結晶化したポリプロピレン単繊
維の強伸度曲線において観察される一次降伏点を示す。 B: ハードエラスティック結晶化したポリプロピレン単
繊維の強伸度曲線において観察される二次降伏点を示
す。 C:ハードエラスティック結晶化したポリプロピレン単繊
維の弾性領域を示す。 D:本発明により得られる熱接着性複合繊維の降伏点(ひ
ずみ=−1に相当する点、すなわち伸度−100%の点
から強伸度曲線へ引いた接線が強伸度曲線と接する点)
を示す。 E:本発明の熱接着性複合繊維における弾性領域(伸度0
%の点から降伏点までの伸度)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L041 AA07 AA14 AA20 BA02 BA05 BA09 BA22 BC04 BD03 BD11 CA38 CA42 DD01 DD05 4L047 AA14 AA27 BA09 BB02 BB09 CB10 EA02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロピレン系共重合体を第1成分、結晶性
    ポリプロピレンを第2成分として構成される複合繊維の
    断面形状が、第1成分を鞘側、第2成分を芯側とする偏
    心鞘芯型もしくは第1成分と第2成分との並列型の構造
    を有し、立体捲縮のみを有するとともに、120℃で5
    分間加熱した時に捲縮数が実質的に増加しない複合繊維
    であって、強伸度曲線において求められる弾性領域が4
    2%以上であることを特徴とする熱接着性複合繊維。
  2. 【請求項2】120℃で5分間加熱した時の捲縮数の増
    加が4個/2.54cm以下もしくは捲縮数が減少する
    ことを特徴とする請求項1記載の熱接着性複合繊維。
  3. 【請求項3】熱接着性複合繊維が、該繊維を用いてウェ
    ブとしたときに、熱収縮率が145℃で5分間の加熱条
    件で10%以下のウェブが得られる複合繊維である請求
    項1もしくは請求項2のいずれか1項記載の熱接着性複
    合繊維。
  4. 【請求項4】 プロピレン系共重合体が融点Tm(℃)
    が120℃≦Tm≦147℃を有する共重合体である請
    求項1記載の熱接着性複合繊維。
  5. 【請求項5】プロピレン系共重合体が、エチレン4〜1
    0重量%、プロピレン90〜96重量%からなるエチレ
    ン−プロピレン二元共重合体である請求項1もしくは請
    求項4のいずれか1項記載の熱接着性複合繊維。
  6. 【請求項6】プロピレン系共重合体が、エチレン1〜7
    重量%、プロピレン90〜98重量%、1−ブテン1〜
    5重量%からなるエチレン−プロピレン−ブテン−1三
    元共重合体である請求項1もしくは請求項4のいずれか
    1項記載の熱接着性複合繊維。
  7. 【請求項7】プロピレン系共重合体を第1成分、結晶性
    ポリプロピレンを第2成分として構成される複合繊維の
    断面形状が、第1成分を鞘側、第2成分を芯側とする偏
    心鞘芯型もしくは第1成分と第2成分との並列型となる
    ように、偏心鞘芯型紡糸口金もしくは並列型紡糸口金を
    備えた紡糸装置によって両成分を紡糸して得た未延伸糸
    に熱処理を施した後、少なくとも1つの延伸セクション
    において1.2倍〜1.7倍で延伸し、その延伸セクシ
    ョンにおける工程の上流側の延伸ロールの温度を80℃
    以下、下流側の延伸ロールの温度を30〜110℃と
    し、なおかつ該延伸装置における最上流の延伸ロールと
    最下流の延伸ロールの速度比が1.2〜2倍であること
    を特徴とする熱接着性複合繊維の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項1〜6のいずれか1項記載の熱接着
    性複合繊維を用いた繊維成形体。
JP2000380815A 2000-12-14 2000-12-14 熱接着性複合繊維、その製造方法およびそれを用いた繊維成形体 Expired - Fee Related JP4505987B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000380815A JP4505987B2 (ja) 2000-12-14 2000-12-14 熱接着性複合繊維、その製造方法およびそれを用いた繊維成形体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000380815A JP4505987B2 (ja) 2000-12-14 2000-12-14 熱接着性複合繊維、その製造方法およびそれを用いた繊維成形体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002180331A true JP2002180331A (ja) 2002-06-26
JP4505987B2 JP4505987B2 (ja) 2010-07-21

Family

ID=18848932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000380815A Expired - Fee Related JP4505987B2 (ja) 2000-12-14 2000-12-14 熱接着性複合繊維、その製造方法およびそれを用いた繊維成形体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4505987B2 (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008016788A1 (en) 2006-07-31 2008-02-07 3M Innovative Properties Company Pleated filter with monolayer monocomponent meltspun media
WO2008085545A2 (en) 2006-07-31 2008-07-17 3M Innovative Properties Company Method for making shaped filtration articles
WO2010050407A1 (ja) * 2008-10-29 2010-05-06 三井化学株式会社 捲縮複合繊維、及び当該繊維からなる不織布
US7754041B2 (en) 2006-07-31 2010-07-13 3M Innovative Properties Company Pleated filter with bimodal monolayer monocomponent media
US7858163B2 (en) 2006-07-31 2010-12-28 3M Innovative Properties Company Molded monocomponent monolayer respirator with bimodal monolayer monocomponent media
US7902096B2 (en) 2006-07-31 2011-03-08 3M Innovative Properties Company Monocomponent monolayer meltblown web and meltblowing apparatus
US7905973B2 (en) 2006-07-31 2011-03-15 3M Innovative Properties Company Molded monocomponent monolayer respirator
US8029723B2 (en) 2006-07-31 2011-10-04 3M Innovative Properties Company Method for making shaped filtration articles
WO2011129211A1 (ja) * 2010-04-16 2011-10-20 三井化学株式会社 捲縮複合繊維、及び当該繊維からなる不織布
US8591683B2 (en) 2006-07-31 2013-11-26 3M Innovative Properties Company Method of manufacturing a fibrous web comprising microfibers dispersed among bonded meltspun fibers
US9770058B2 (en) 2006-07-17 2017-09-26 3M Innovative Properties Company Flat-fold respirator with monocomponent filtration/stiffening monolayer
US10271999B2 (en) 2014-11-06 2019-04-30 The Procter & Gamble Company Crimped fiber spunbond nonwoven webs/laminate
CN109853133A (zh) * 2019-03-06 2019-06-07 荆门千年健医疗保健科技有限公司 一种混合纤维棉垫的制备方法
US10357410B2 (en) 2014-11-06 2019-07-23 The Procter & Gamble Company Pre-strained laminates and methods for making the same
CN110863301A (zh) * 2019-11-14 2020-03-06 天鼎丰聚丙烯材料技术有限公司 一种高弹性防水土工布及其制备方法和应用
US11213436B2 (en) 2017-02-16 2022-01-04 The Procter & Gamble Company Substrates having repeating patterns of apertures for absorbent articles
US12127925B2 (en) 2018-04-17 2024-10-29 The Procter & Gamble Company Webs for absorbent articles and methods of making the same

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62184173A (ja) * 1986-02-03 1987-08-12 チッソ株式会社 弾性不織布およびその製造方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62184173A (ja) * 1986-02-03 1987-08-12 チッソ株式会社 弾性不織布およびその製造方法

Cited By (44)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9770058B2 (en) 2006-07-17 2017-09-26 3M Innovative Properties Company Flat-fold respirator with monocomponent filtration/stiffening monolayer
US10575571B2 (en) 2006-07-17 2020-03-03 3M Innovative Properties Company Flat-fold respirator with monocomponent filtration/stiffening monolayer
US7902096B2 (en) 2006-07-31 2011-03-08 3M Innovative Properties Company Monocomponent monolayer meltblown web and meltblowing apparatus
US8506871B2 (en) 2006-07-31 2013-08-13 3M Innovative Properties Company Process of making a monocomponent non-woven web
US7858163B2 (en) 2006-07-31 2010-12-28 3M Innovative Properties Company Molded monocomponent monolayer respirator with bimodal monolayer monocomponent media
US8591683B2 (en) 2006-07-31 2013-11-26 3M Innovative Properties Company Method of manufacturing a fibrous web comprising microfibers dispersed among bonded meltspun fibers
US7905973B2 (en) 2006-07-31 2011-03-15 3M Innovative Properties Company Molded monocomponent monolayer respirator
US7947142B2 (en) 2006-07-31 2011-05-24 3M Innovative Properties Company Pleated filter with monolayer monocomponent meltspun media
US8580182B2 (en) 2006-07-31 2013-11-12 3M Innovative Properties Company Process of making a molded respirator
US8029723B2 (en) 2006-07-31 2011-10-04 3M Innovative Properties Company Method for making shaped filtration articles
WO2008085545A2 (en) 2006-07-31 2008-07-17 3M Innovative Properties Company Method for making shaped filtration articles
US8512434B2 (en) 2006-07-31 2013-08-20 3M Innovative Properties Company Molded monocomponent monolayer respirator
US8372175B2 (en) 2006-07-31 2013-02-12 3M Innovative Properties Company Pleated filter with bimodal monolayer monocomponent media
WO2008016788A1 (en) 2006-07-31 2008-02-07 3M Innovative Properties Company Pleated filter with monolayer monocomponent meltspun media
US8506669B2 (en) 2006-07-31 2013-08-13 3M Innovative Properties Company Pleated filter with monolayer monocomponent meltspun media
US7754041B2 (en) 2006-07-31 2010-07-13 3M Innovative Properties Company Pleated filter with bimodal monolayer monocomponent media
US10077518B2 (en) 2008-10-29 2018-09-18 Mitsui Chemicals, Inc. Crimped conjugated fiber and nonwoven fabric comprising the same
CN102197171B (zh) * 2008-10-29 2013-08-21 三井化学株式会社 卷曲复合纤维及包含该纤维的无纺布
JP5289459B2 (ja) * 2008-10-29 2013-09-11 三井化学株式会社 捲縮複合繊維、及び当該繊維からなる不織布
CN102197171A (zh) * 2008-10-29 2011-09-21 三井化学株式会社 卷曲复合纤维及包含该纤维的无纺布
WO2010050407A1 (ja) * 2008-10-29 2010-05-06 三井化学株式会社 捲縮複合繊維、及び当該繊維からなる不織布
US9863067B2 (en) 2010-04-16 2018-01-09 Mitsui Chemicals, Inc. Crimped conjugated fiber and non-woven fabric comprising the fiber
WO2011129211A1 (ja) * 2010-04-16 2011-10-20 三井化学株式会社 捲縮複合繊維、及び当該繊維からなる不織布
CN102844480A (zh) * 2010-04-16 2012-12-26 三井化学株式会社 卷曲复合纤维及包含该纤维的非织造布
JPWO2011129211A1 (ja) * 2010-04-16 2013-07-18 三井化学株式会社 捲縮複合繊維、及び当該繊維からなる不織布
US11766367B2 (en) 2014-11-06 2023-09-26 The Procter & Gamble Company Patterned apertured webs
US11324645B2 (en) 2014-11-06 2022-05-10 The Procter & Gamble Company Garment-facing laminates and methods for making the same
US12226295B2 (en) 2014-11-06 2025-02-18 The Procter & Gamble Company Patterned apertured webs
US12144711B2 (en) 2014-11-06 2024-11-19 The Procter & Gamble Company Patterned apertured webs
US10646381B2 (en) 2014-11-06 2020-05-12 The Procter & Gamble Company Crimped fiber spunbond nonwoven webs / laminates
US11135103B2 (en) 2014-11-06 2021-10-05 The Procter & Gamble Company Apertured webs and methods for making the same
US11202725B2 (en) 2014-11-06 2021-12-21 The Procter & Gamble Company Crimped fiber spunbond nonwoven webs / laminates
US12138144B2 (en) 2014-11-06 2024-11-12 The Procter & Gamble Company Patterned apertured webs
US11998431B2 (en) 2014-11-06 2024-06-04 The Procter & Gamble Company Patterned apertured webs
US10357410B2 (en) 2014-11-06 2019-07-23 The Procter & Gamble Company Pre-strained laminates and methods for making the same
US11491057B2 (en) 2014-11-06 2022-11-08 The Procter & Gamble Company Crimped fiber spunbond nonwoven webs / laminates
US11633311B2 (en) 2014-11-06 2023-04-25 The Procter & Gamble Company Patterned apertured webs
US10271999B2 (en) 2014-11-06 2019-04-30 The Procter & Gamble Company Crimped fiber spunbond nonwoven webs/laminate
US11813150B2 (en) 2014-11-06 2023-11-14 The Procter & Gamble Company Patterned apertured webs
US11213436B2 (en) 2017-02-16 2022-01-04 The Procter & Gamble Company Substrates having repeating patterns of apertures for absorbent articles
US12127925B2 (en) 2018-04-17 2024-10-29 The Procter & Gamble Company Webs for absorbent articles and methods of making the same
CN109853133A (zh) * 2019-03-06 2019-06-07 荆门千年健医疗保健科技有限公司 一种混合纤维棉垫的制备方法
CN110863301B (zh) * 2019-11-14 2022-03-18 天鼎丰聚丙烯材料技术有限公司 一种高弹性防水土工布及其制备方法和应用
CN110863301A (zh) * 2019-11-14 2020-03-06 天鼎丰聚丙烯材料技术有限公司 一种高弹性防水土工布及其制备方法和应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP4505987B2 (ja) 2010-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR880000381B1 (ko) 벌크성 부직포의 제조방법
US4477516A (en) Non-woven fabric of hot-melt adhesive composite fibers
JP4505987B2 (ja) 熱接着性複合繊維、その製造方法およびそれを用いた繊維成形体
EP2220273B1 (en) Hot-melt adhesive polyester conjugate fiber
CN100436667C (zh) 潜在卷曲性复合纤维及其制造方法、和纤维集合物、以及无纺布
JP3569972B2 (ja) 熱融着性複合繊維および熱融着不織布
US5780155A (en) Melt-adhesive composite fibers, process for producing the same, and fused fabric or surface material obtained therefrom
US6274237B1 (en) Potentially crimpable composite fiber and a non-woven fabric using the same
JP2003003334A (ja) 捲縮性複合繊維とその製造方法およびこれを用いた不織布
JP4438181B2 (ja) 潜在捲縮性複合繊維及びそれを用いた不織布
JP4433567B2 (ja) 潜在捲縮性複合繊維及びそれを用いた不織布
JP2004124351A (ja) 潜在捲縮性複合短繊維とその製造方法、および繊維集合物、ならびに不織布
JP2691320B2 (ja) 伸縮性不織布
JP4379127B2 (ja) 熱接着性複合繊維、その製造方法及び該複合繊維を用いた繊維成形体
US6001752A (en) Melt-adhesive composite fibers, process for producing the same, and fused fabric or surface material obtained therefrom
JP3132202B2 (ja) 熱融着性複合繊維の製造方法
JP2741122B2 (ja) 伸縮性嵩高長繊維不織布及びその製造方法
JP2703294B2 (ja) ポリエステル複合繊維、該繊維を含有する不織布および該不織布の製造方法
JP3528792B2 (ja) 熱接着性複合繊維、その製造方法およびそれを用いた繊維成形体
JP3567892B2 (ja) 熱接着性複合繊維とこれを用いた不織布及び成形体
JP2741113B2 (ja) 伸縮性不織布の製造方法
JPS62156310A (ja) ポリプロピレン系接着性繊維
JPH02229294A (ja) 嵩高紙及びその製造方法
JPH03167314A (ja) 伸縮性複合繊維
KR910004695B1 (ko) 부직포

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070726

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100406

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100419

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees