[go: up one dir, main page]

JP2002165469A - 圧電アクチュエータ - Google Patents

圧電アクチュエータ

Info

Publication number
JP2002165469A
JP2002165469A JP2000353026A JP2000353026A JP2002165469A JP 2002165469 A JP2002165469 A JP 2002165469A JP 2000353026 A JP2000353026 A JP 2000353026A JP 2000353026 A JP2000353026 A JP 2000353026A JP 2002165469 A JP2002165469 A JP 2002165469A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
drive
speed
unit
driven
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000353026A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Obara
宏二 小原
Takeshi Tamada
武司 玉田
Yoshinori Maruyama
吉紀 丸山
Fuminori Moro
文則 毛呂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP2000353026A priority Critical patent/JP2002165469A/ja
Publication of JP2002165469A publication Critical patent/JP2002165469A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに直交する2つの圧電素子の交点をチッ
プ部材で結合してなるトラス型圧電駆動部を被駆動部に
圧接させた構造のトラス型圧電アクチュエータにおい
て、簡単な構造で圧電素子の駆動周波数を被駆動部が最
高速度で移動する周波数に設定できるようにする。 【解決手段】 被駆動部2に回転速度を検出するセンサ
7を設けるとともに、駆動制御部8内に最適駆動周波数
設定部82を設け、初期設定時等に最適駆動周波数設定
部82で駆動信号供給部6から出力される駆動部3の駆
動電圧を所定の周波数範囲で走査するとともに、被駆動
部2の回転速度の変化を算出することで速度特性を実測
し、この速度特性を用いて被駆動部2の回転速度が最高
となる最適駆動周波数を算出する。そして、駆動周波数
設定部83で駆動電圧の駆動周波数をその最適駆動周波
数に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも1つが
圧電体からなる複数の変位部材を各先端が互いに直交す
るように結合してなるトラス型圧電駆動部を被駆動部に
圧接し、その圧接部を楕円運動若しくは円運動させるこ
とで被駆動部を駆動するトラス型圧電アクチュエータに
関する。
【0002】
【従来の技術】圧電体を用いたアクチュエータ若しくは
超音波モータの駆動方法の分野では、圧電体の機械的共
振周波数若しくはその近傍の周波数で当該圧電体を駆動
したときに最も効率良く圧電体が振動することから、従
来、圧電体に供給する駆動電圧の周波数が駆動効率が最
も高くなる最適な周波数からずれた場合に自動的に最適
な周波数に修正する技術が提案されている。
【0003】例えば特公平7−2023号には、超音波
モータの回転速度が最大となる圧電体の駆動周波数と当
該圧電体の変位周波数との位相差θoptを予め算出して
おき、超音波モータの駆動中に圧電体の駆動周波数と当
該圧電体の変位周波数との位相差θを検出するととも
に、この位相差θと最適位相差θoptとのずれ量Δθを
検出し、このずれ量Δθに基づいて圧電体の駆動周波数
を超音波モータの回転速度が最大となる周波数(すなわ
ち、Δθ=0となる周波数)に自動的に修正する技術が
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、直進運動若
しくは回転運動が可能に保持された被駆動部に、少なく
とも1つが圧電体からなる複数の変位部材を各先端が互
いに直交するように結合してなるトラス型圧電駆動部を
圧接させ、上記圧電体に所定周波数の駆動電圧を供給す
ることで変位部材の結合部(被駆動部に圧接される部
分。以下、圧接部という。)を楕円運動若しくは円運動
させ、この運動を被駆動部に伝達することで当該被駆動
部を所定の方向に移動させる圧電アクチュエータにおい
ては、圧接部の変位(圧電体の変位と他の変位部材の変
位とがベクトル的に合成された変位)を被駆動部に伝達
するようにしているので、被駆動部を効率よく変位させ
る(すなわち、最も高速で移動させる)には、圧電体を
機械的共振周波数の近傍で駆動するとともに、当該圧電
体と他の変位部材との変位の位相差を所定の値に制御
(すなわち、圧接部が所定の楕円軌道若しくは円軌道を
描いて変位するように制御)すればよいことが知られて
いる。
【0005】特公平7−2023号に記載の圧電体の駆
動制御方法は、超音波モータの回転速度が最大となる圧
電体の駆動周波数と当該圧電体の変位周波数との位相差
θoptが変化しないとの前提のもとに圧電体の駆動周波
数と当該圧電体の変位周波数との位相差θを最適位相差
θoptに追尾させるものである。
【0006】しかし、トラス型圧電アクチュエータは、
トラス型圧電駆動部の圧接部を楕円運動若しくは円運動
させ、その運動軌跡の一部を駆動力として被駆動部に伝
達する構成であるから、被駆動部の移動速度が最大とな
る圧電体の駆動周波数とトラス型圧電駆動部の圧接部の
変位周波数との位相差は常に一定になるとは限らず、当
該圧接部の変位軌跡が適切でなければ、却って被駆動部
の移動速度は低下する場合がある。
【0007】従って、特公平7−2023号に記載の圧
電体の駆動制御方法をトラス型圧電アクチュエータに適
用したとしても被駆動部を最も効率の良い状態に駆動制
御することは困難である。
【0008】その一方、圧電体の変位周波数と他の変位
部材の変位周波数との位相差を検出し、その位相差に基
づいてトラス型圧電駆動部の圧接部の変位軌跡を被駆動
部の移動速度が最大となるように木目細かい制御するこ
とは望ましいが、この方法は変位部材毎に変位周波数を
検出し、変位部材間の変位の位相差を算出する必要があ
り、圧電体の駆動周波数を制御するための構成が複雑に
なり、回路の簡略化、コストの低減化の要請に反する。
【0009】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、被駆動部とこれに圧接されたトラス型駆動部と
からなる圧電アクチュエータにおいて、簡単な構造で被
駆動部を可及的に最適な効率で駆動することのできる圧
電アクチュエータを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の圧電アクチュエータは、直進運動若しくは
回転運動を可能に保持された被駆動部と、少なくとも1
つが圧電体からなる複数の変位部材を各先端が互いに直
交するように結合してなるトラス型圧電駆動部と、この
トラス型圧電駆動部の上記変位部材の結合部を上記被駆
動部に圧接する加圧部と、上記トラス型圧電駆動部の圧
電体に電圧が所定の周波数で変化する駆動信号を供給す
る駆動信号供給部とを具備する圧電アクチュエータにお
いて、上記被駆動部の変位速度を検出する速度検出部
と、上記駆動信号供給部から所定の周波数範囲で周波数
を変化させつつ上記駆動電圧を上記圧電素子に供給して
上記速度検出部で上記被駆動部の変位速度を検出し、そ
の速度特性と上記駆動電圧の周波数とから上記被駆動部
の速度特性を算出する速度特性算出部と、上記速度特性
算出部で算出された速度特性に基づいて上記被駆動部の
変位速度が最高速度となる上記駆動電圧の周波数を検出
する周波数検出部と、上記駆動信号供給部から供給され
る上記駆動電圧の周波数を上記周波数検出部で検出され
た周波数に設定する駆動周波数設定部とからなる駆動周
波数設定手段を備えたものである(請求項1)。
【0011】この構成によれば、駆動周波数設定手段の
駆動信号供給部から所定の周波数範囲で周波数を変化さ
せつつ駆動電圧を駆動部の圧電素子に供給して被駆動部
が駆動され、速度検出部で各駆動周波数における被駆動
部の変位速度(すなわち、駆動周波数に対する被駆動部
の変位速度の特性)が検出される。そして、周波数検出
部でこの被駆動部の速度特性に基づいて当該被駆動部の
変位速度が最高速度となる周波数が検出され、駆動周波
数設定部で駆動信号供給部から供給される駆動電圧の周
波数が周波数検出部で検出された周波数に設定される。
これにより被駆動部は最も効率のよい状態で駆動され
る。
【0012】なお、上記圧電アクチュエータにおいて、
実測した速度特性に基づいて上記駆動電圧の駆動周波数
を設定するモードを設定するモード設定手段を更に設
け、上記駆動周波数設定手段は上記モード設定手段で上
記モードが設定されると、上記速度特性算出部、上記周
波数検出部及び上記駆動周波数設定部を動作させて上記
駆動電圧の周波数を上記被駆動部が最高速度で変位する
駆動周波数に設定するとよい(請求項2)。
【0013】この構成によれば、駆動周波数設定手段
は、モードが設定されたとき、被駆動部の速度特性を実
測し、その速度特性に基づいて検出される最適な駆動周
波数を駆動電圧の駆動周波数に設定する。
【0014】また、上記圧電アクチュエータにおいて、
上記駆動周波数設定手段は、圧電アクチュエータを起動
させたときの駆動周波数の初期設定時に、上記速度特性
算出部、上記周波数検出部及び上記駆動周波数設定部を
動作させて上記駆動電圧の周波数を上記被駆動部が最高
速度で変位する駆動周波数に設定するとよい(請求項
3)。
【0015】この構成によれば、駆動周波数設定手段
は、圧電アクチュエータを起動させたときの駆動周波数
の初期設定時に、被駆動部の速度特性を実測し、その速
度特性に基づいて検出される最適な駆動周波数を駆動電
圧の駆動周波数に設定する。
【0016】更に、上記圧電アクチュエータにおいて、
上記速度検出部で検出された上記被駆動部の速度が予め
設定された所定の閾値以下に低下したことを検出する速
度低下検出手段を更に備え、上記駆動周波数設定手段は
上記速度低下検出手段で上記被駆動部の速度が所定の閾
値以下に低下すると、上記速度特性算出部及び上記周波
数検出部を動作させて上記被駆動部が最高速度で変位す
る上記駆動電圧の駆動周波数を検出するようにしてもよ
い(請求項4)。
【0017】この構成によれば、被駆動部の駆動中にそ
の変位速度が検出され、速度低下検出手段でその変位速
度が所定の閾値以下に低下すると、駆動周波数設定手段
により被駆動部の速度特性が実測され、その速度特性に
基づいて最適な駆動周波数が検出される。
【0018】この場合は、上駆動記周波数設定部は、上
記周波数検出部で上記被駆動部を最高速度で変位させる
上記駆動電圧の周波数が検出されると、その検出直後に
上記駆動信号供給部から上記圧電素子に供給される駆動
電圧の周波数を上記周波数検出部で検出された周波数に
変更するとよい(請求項5)。
【0019】この構成によれば、被駆動部の駆動中にそ
の変位速度が検出され、速度低下検出手段でその変位速
度が所定の閾値以下に低下すると、駆動周波数設定手段
により被駆動部の速度特性が実測され、圧電体の駆動電
圧の駆動周波数がその速度特性に基づいて検出された最
適な駆動周波数に変更される。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係る圧電アクチュエータ
の第1実施形態の構成を図1に示す。
【0021】圧電アクチュエータ1は、被駆動部2、駆
動部3、加圧部4、駆動信号切換部5、駆動信号供給部
6、回転検出部7、駆動制御部8及び操作部9から構成
されている。
【0022】被駆動部2は鉄、アルミニウムなどの金属
からなる円板若しくは円筒体からなり、回転軸21を中
心に回転可能になっている。例えば被駆動部2の回転軸
21に駆動させたい部材を固定することで被駆動部2の
回転に応じて当該部材を駆動させることができる。被駆
動部2の周面22には、駆動部3との摩擦による摩耗を
防止するため、タフライド処理若しくはアルマイト処理
等の表面処理が施されている。なお、本実施形態では被
駆動部2を回転体としているが、直進運動が可能な板状
体であってもよい。
【0023】駆動部3は被駆動部2の駆動力を発生する
駆動源である。駆動部3は2個の積層型圧電素子31,
32をトラス型に組み合わせて構成されている。すなわ
ち、2個の積層型圧電素子31(以下、第1圧電素子3
1という。)と積層型圧電素子32(以下、第2圧電素
子32という。)とを略直角に交差させて配置し、これ
らの交差側の先端部に被駆動部2の周面22に圧接され
るチップ部材33(圧接部)を接着剤にて接合する一
方、第1,第2圧電素子31,32の基端部を船形のベ
ース部材34に接着剤にて接合している。
【0024】チップ部材33の材料としては、安定して
高い摩擦係数が得られ、かつ耐摩耗性に優れたタングス
テン等が好ましい。ベース部材34の材料としては、製
造が容易で、かつ強度に優れたステンレス鋼等が好まし
い。また、接着剤としては、接着力及び強度に優れたエ
ポキシ系樹脂等が好ましい。
【0025】第1圧電素子31は、図2に示すように、
PZT等の圧電特性を示す複数のセラミック薄板31a
と電極31b,31cを交互に積層したものであり、各
セラミック薄板31aと電極31b,31cとは接着剤
等により固定されている。また、第1圧電素子31の両
端部には保護層31dが設けられている。
【0026】隣接するセラミック薄板31aは互いに分
極方向が逆になるように積層されている。1つおきに配
置された電極31b及び電極31cには駆動信号切換部
5を介して駆動信号供給部6から駆動電圧Vが供給され
るようになっている。電極31bと電極31cとの間に
所定の駆動電圧Vが印加されると、電極31bと電極3
1cとに挟まれた各セラミック薄板31aにはその分極
方向に電界が発生し、これにより各セラミック薄板31
aは分極方向に変位する。隣接するセラミック薄板31
aでは駆動電圧Vの印加される方向が逆になっている
が、分極方向が互いに逆方向になっているので、各セラ
ミック薄板31aの変位方向は同一となり、積層型圧電
素子31は各セラミック薄板111aの変位量を加算し
た変位量で変位する。
【0027】なお、第2圧電素子32も第2圧電素子3
1と同一の構造をなし、駆動信号供給部6から出力され
る駆動電圧Vが駆動信号切換部5を介して切換供給され
るようになっている。従って、第1圧電素子31と略同
一の駆動特性で伸縮を行なう。
【0028】電界が小さく、かつ変位の履歴が無視でき
る領域では、各電極31bと電極31cの間に発生する
電界と第1圧電素子31の変位は、ほぼ直線的な関係と
見なすことができる。この様子を図3に示す。なお、図
中、横軸は電界強度を、縦軸は歪み率を表している。
【0029】電極31bと電極31cの間に周期的にレ
ベルが変化する駆動電圧(例えば正弦波状や矩形波状に
交番する交流信号やパルス列からなる直流電圧等)が印
加されると、その電圧の交番に応じて各セラミック薄板
31aは同方向に伸縮を繰り返し、第1圧電素子31は
全体として伸縮を繰り返す。
【0030】ここで、圧電アクチュエータ1の被駆動部
2の回転原理について説明する。本実施形態では、第1
圧電素子31と第2圧電素子32のいずれか一方、例え
ば第1圧電素子31のみを駆動して当該第1圧電素子3
1の振動をベース部材34を介して第2圧電素子32に
伝達し、第2圧電素子32を所定の位相差を持って共振
させるようにしている。このように駆動すると、第1圧
電素子31と第2圧電素子32の交点に設けられたチッ
プ部材33は楕円(円を含む)を描くように駆動され
る。このチップ部材33を、例えば回転軸21の周りに
回転可能な被駆動部2の周面22に押しつけると、チッ
プ部材33の楕円運動(円運動を含む)を被駆動部2の
回転運動に変換することが可能となる。
【0031】具体的には、第1圧電素子31又は第2圧
電素子32に印加する、例えば正弦波電圧の周波数(圧
電素子の駆動周波数)が小さく、チップ部材33の回転
速度が遅い場合、加圧部4の付勢力によりアクチュエー
タ自体がチップ部材33の変位に追従してしまい、チッ
プ部材33は被駆動部2の周面22から離反することは
なく、被駆動部2の周面22と接触した状態で往復駆動
される。従って、この場合は被駆動部2を回転させるこ
とはできない。
【0032】しかし、第1圧電素子31又は第2圧電素
子32に印加する正弦波電圧の周波数が大きく、チップ
部材33の回転速度が速い場合、加圧部4の付勢力によ
ってはアクチュエータ自体がチップ部材33の変位に追
従できず、図4(b)〜(e)に示すようにチップ部材
33が被駆動部2の周面22から一時的に離反する状態
が生まれる。
【0033】従って、チップ部材33が被駆動部2の周
面22から離反している間にチップ部材33を所定方向
に移動させ(図4(b)(c)参照)、チップ部材33
が被駆動部2の周面22に接触している間に所定方向と
反対の方向に移動させることにより(図4(d)(e)
参照)、被駆動部2を回転させることができる。
【0034】なお、図4において、(a)及び(e)は
第1圧電素子31及び第2圧電素子32が共に伸び、チ
ップ部材33が被駆動部2の周面22に接触した状態、
(b)は第1圧電素子31が縮み、第2圧電素子32が
伸び、チップ部材33が被駆動部2の周面22から離反
した状態、(c)は第1圧電素子31及び第2圧電素子
32が共に縮み、チップ部材33が被駆動部2の周面2
2から離反した状態、(d)は第1圧電素子31が伸び
第2圧電素子32が縮んでいるが、アクチュエータがチ
ップ部材33の動きに追いつき、チップ部材33が被駆
動部2の周面22に接触した状態を示している。
【0035】図1に戻り、第1,第2圧電素子31,3
2にはその構造や電気的特性により決定される固有の共
振周波数が存在する。駆動電圧の周波数が第1,第2圧
電素子31,32の共振周波数と一致すると、第1,第
2圧電素子31,32のインピーダンスが低下し、第
1,第2圧電素子31,32の変位量が増大する。第
1,第2圧電素子31,32はその外形寸法に対して変
位量が小さいため、低い電圧で駆動するためには、この
共振現象を利用することが望ましい。
【0036】しかし、トラス型圧電アクチュエータ1
は、トラス型の駆動部3が複数の変位部材を各先端が互
いに直交するように圧接部材に接着するとともに、各基
端をベース部材に接着して組み立てられ、更にこのトラ
ス型駆動部3をバネ等の加圧部材4で被駆動部2に圧接
させる構造であるため、同一の共振周波数特性を有する
圧電素子を用いた場合にもアクチュエータ毎に駆動周波
数(圧電素子に供給される駆動電圧の周波数)に対する
被駆動部2の変位速度の特性(以下、速度特性とい
う。)が相違し、駆動効率が最良となる駆動周波数(す
なわち、被駆動部2を最高速度で変位できる駆動周波
数)はアクチュエータ毎に大きく異なっている。すなわ
ち、圧電アクチュエータ毎に固有の速度特性があり、駆
動効率が最良となる駆動周波数(この駆動周波数を最適
駆動周波数という。)が存在する。
【0037】この最適駆動周波数のバラツキは、変位部
材単体の共振周波数のバラツキ、変位部材間の共振周波
数の差、圧接部材及び加圧部材の重量、接着剤の塗布量
等の要因が複合して生じるもので、そのバラツキ範囲は
数十kHzにもなる。
【0038】そこで、本実施形態では、後述するように
製造ロット毎に予め最適駆動周波数のバラツキ範囲を確
認しておき、その周波数範囲内で駆動周波数を変化させ
ながら第1圧電素子31若しくは第2圧電素子32を駆
動して被駆動部2を実際に変位させ、各駆動周波数に対
する被駆動部2の速度を検出することで圧電アクチュエ
ータ1の実際の速度特性を取得し、その速度特性から最
適駆動周波数を駆動信号供給部6から出力される駆動電
圧Vの駆動周波数に設定するようにしている。
【0039】すなわち、ある製造ロットの圧電アクチュ
エータの速度特性が、例えば図5に示すように圧電アク
チュエータ毎に相違し、その最適駆動周波数f1opt,
f2opt,f3opt,…fnoptが78〜87〔kHz〕の範
囲でばらついているとすると、その製造ロットの圧電ア
クチュエータ毎に、その製造ロットの最適駆動周波数f
optのバラツキ範囲に対して両側で3kHzの余裕を見
た75〜90〔kHz〕の範囲で駆動周波数fを所定のス
テップ(例えば0.2kHz)で変化させながら被駆動部
2を変位させ、各駆動周波数fでの被駆動部2の回転速
度N〔rpm〕を算出することで速度特性を算出し、その
速度特性に基づいて最適駆動周波数foptを設定する。
【0040】例えば算出した速度特性が図5のである
とすると、その圧電アクチュエータの駆動周波数fとし
て最適駆動周波数f1optが設定される。従って、その
圧電アクチュエータを起動すると、第1圧電素子31若
しくは第2圧電素子32には周波数f1optの駆動電圧
Vが供給され、被駆動部2は略回転速度N1max〔rpm〕
で回転することになる。
【0041】図1に戻り、加圧部4は駆動部3のチップ
部材33を被駆動部2の周面22に回転軸21側に加圧
するもので、例えば板バネ、コイルバネやエアーシリン
ダ等からなる。この加圧力はチップ部材33と被駆動部
2の周面との摩擦力を考慮した適宜の値に調整されてい
る。
【0042】駆動信号切換部5は駆動信号供給部6から
出力される駆動電圧を第1圧電素子31と第2圧電素子
32とに切換供給するものである。駆動信号切換部5は
2個のスイッチ51,52からなる。スイッチ51,5
2のコモン端子はそれぞれ第1圧電素子31の一方の電
極群31bと第2圧電素子32の一方の電極群32b
(図示していない)に接続され、スイッチ51,52の
一方の接点は駆動信号供給部6の出力端に接続され、他
方の接点は接地されている。なお、第1,第2圧電素子
31,32の他方の電極群31c,32cは接地されて
いる。
【0043】スイッチ51,52は、何れか一方のコモ
ン端子が接地されるように(すなわち、スイッチ51の
コモン端子が一方の接点に接続されるときは、スイッチ
52のコモン端子は他方の接点に接続され、スイッチ5
1のコモン端子が他方の接点に接続されるときは、スイ
ッチ52のコモン端子は一方の接点に接続されるよう
に)、連動して切り換えられ、その切換制御は駆動制御
部8により行なわれる。
【0044】駆動信号供給部6は第1圧電素子31若し
くは第2圧電素子32を伸縮させるための駆動電圧(駆
動信号)を発生するものである。駆動信号供給部6は周
波数可変型の正弦波信号を発生する発振器61とこの発
振器61の出力を第1,第2圧電素子31,32の駆動
可能なレベルに増幅するパワーアンプ62からなる。な
お、上述の実測されるアクチュエータの速度特性はチッ
プ部材33の駆動軌跡も含めた全体的な特性であるの
で、駆動電圧Vの周波数を変化させると、チップ部材3
3の駆動軌跡も変化することになるが、本実施形態では
全体として被駆動部2を最高速度で駆動できるのであれ
ば、チップ部材33の駆動軌跡は特に問題とならないの
で、駆動信号供給部6から出力される駆動電圧Vの振幅
は所定のレベルとし、駆動周波数だけを制御するように
している。
【0045】発振器61は、例えば電圧制御発振器(Vo
ltage Control Oscillator)や数値制御発振器(Numeri
cal Control Oscillator)等で構成され、発振器61の
発振周波数は駆動制御部8により制御される。
【0046】回転検出部7は被駆動部2が1回転したこ
とを検出するもので、例えば位置検出センサで構成され
ている。この位置検出センサ7は被駆動部2の周面22
の所定位置(駆動部3が圧接されない位置)に設けられ
た指標板71と被駆動部2の周面22に対向する位置で
あって指標板71の移動軌跡上にある所定の位置に設け
られた透過型のフォトインターラプタ72からなる。
【0047】被駆動部2の回転により指標板71が回転
し、フォトインターラプタ72を通過すると、そのフォ
トインターラプタ72で指標板71の通過が検出され
る。この検出信号は駆動制御部8に入力され、後述する
速度演算部82bでその検出信号に基づき被駆動部2の
回転速度N(rpm)が算出される。
【0048】駆動制御部8は駆動信号供給部6から出力
される駆動電圧の周波数fを被駆動部2の回転速度Nが
最大となる最適駆動周波数foptに制御するとともに、
被駆動部2の回転方向を制御するものである。
【0049】駆動制御部8は、例えばMPU(Micro Pr
ocessing Unit)等の演算装置で構成される。駆動制御
部8内の駆動方向切換部81、最適駆動周波数設定部8
2、駆動周波数設定部83及びモード設定部84は、上
述の駆動制御部8の制御機能を実行するための機能ブロ
ックを示したものである。
【0050】駆動方向切換部81は駆動信号切変部5の
スイッチ51,52の切換えを制御するものである。駆
動方向切換部81は、例えば操作部9から被駆動部2の
回転方向の情報が入力されると、この情報に基づいてス
イッチ51,52を所定の接点に接続する。例えば図1
において被駆動部2を時計回りに回転させるときは、駆
動信号切変部5のスイッチ51,52の接点を同図に示
す関係に接続する。
【0051】最適駆動周波数設定部82は、上述したよ
うに所定の周波数範囲で駆動周波数を変化させながら被
駆動部2を実際に回転駆動して圧電アクチュエータ1の
速度特性を算出し、この速度特性から最適駆動周波数f
optを設定するものである。
【0052】最適駆動周波数foptの設定処理は、主と
して圧電アクチュエータ1の製造工程で組立てが終了し
たときや販売後の圧電アクチュエータ1のメンテナンス
時に行なわれることが多いので、第1実施形態ではモー
ド設定により行なうようにしている。このため、製品製
造時に実測した速度特性に基づいて第1,第2圧電素子
31,32の駆動周波数fが最適駆動周波数foptに設
定されると、メンテナンスで最適駆動周波数foptの再
設定が行われない限り、第1,第2圧電素子31,32
の駆動周波数fは前回設定された最適駆動周波数fopt
に保持される。
【0053】最適駆動周波数設定部82は周波数走査部
82a、速度演算部82b、速度特性記憶部82c及び
最適駆動周波数算出部82dからなる。周波数走査部8
2aは速度特性を取得するために、発振器61に対して
駆動周波数fの走査情報を出力するものである。周波数
走査部82aは予め設定された走査範囲(上述の例では
75〜90〔kHz〕)内の周波数情報を予め設定された
ピッチ(上述の例えば0.2〔kHz〕)で順次出力す
る。また、この周波数情報は速度特性記憶部82cにも
出力される。
【0054】速度演算部82bは被駆動部2の回転速度
Nを算出するものである。速度演算部82bは単位時間
内の位置検出センサ7から出力される指標板71の検出
信号をカウントすることで被駆動部2の回転速度Nを算
出する。この回転速度Nの情報は速度特性記憶部82c
に出力される。
【0055】速度特性記憶部82cは実測される圧電ア
クチュエータ1の速度特性のデータを記憶するものであ
る。速度特性記憶部82cは速度演算部82bから入力
される回転速度N(i)(i=1,2,…n)のデータを
周波数走査部82aから入力される駆動周波数f(i)
(i=1,2,…n)のデータに対応つけて記憶するこ
とにより速度特性のデータを記憶する。
【0056】最適駆動周波数算出部82dは速度特性記
憶部82cに記憶された速度特性のデータを用いて被駆
動部2の回転速度Nが最大回転速度Nmaxとなる駆動周
波数fを算出し、その駆動周波数fを最適駆動周波数f
optとする。具体的には、最適駆動周波数算出部82d
は回転速度Nのデータをソーティングして最大回転速度
Nmaxを算出し、その最大回転速度Nmaxに対応する駆動
周波数fを最適駆動周波数foptとする。
【0057】図6は、最適駆動周波数設定部82の処理
手順を示すフローチャートである。操作部9により、速
度特性を実測して最適駆動周波数を設定するモード(以
下、このモードを駆動周波数最適化モードという。)が
設定されると、最適駆動周波数設定部82は図6に示す
フローチャートを実行して最適駆動周波数の設定を行な
う。
【0058】まず、周波数走査部82aで第1サンプリ
ングの駆動周波数f(1)が最適駆動周波数のバラツキ範
囲に基づき予め設定されている周波数走査範囲の下限値
に設定される(#1)。例えば上述の例ではf(1)=7
5kHzに設定される。この駆動周波数f(1)は駆動信号供
給部6及び速度特性記憶部82cに出力され、駆動信号
供給部6からは周波数f(1)の駆動電圧Vが駆動信号切
換部5を介して駆動部3に出力される。
【0059】駆動電圧Vが供給されると、駆動部3の圧
接部33が楕円運動若しくは円運動をして被駆動部2が
所定の方向に回転される(#3)。被駆動部2の回転軸
21回りの周回は回転検出部7により検出され、その検
出信号は駆動制御部82に入力され、速度算出部82b
で被駆動部2の回転速度N(1)が算出される(#5)。
この算出結果は速度特性記憶部82cに入力され、周波
数走査部82aから入力され駆動周波数f(1)に対応付
けて記憶される(#7)。
【0060】続いて、駆動周波数f(1)が周波数走査範
囲の上限値(上述の例では90kHz)と一致しているか
否かが判別される(#9)。今回の駆動周波数f(1)は
下限値であるから(#9でNO)、ステップ#11に移
行し、第2サンプリングの駆動周波数f(2)が設定され
てステップ#5に戻る。この駆動周波数f(2)には前の
駆動周波数f(1)に所定の周波数ピッチΔf(例えば
0.2kHz)を加算した値75.2kHzが設定される。
【0061】ステップ#5に戻ると、上述の第1サンプ
リングの場合と同様にして第2サンプリングの駆動周波
数f(2)に対する被駆動部2の回転速度N(2)が算出さ
れ、速度特性記憶部82cに記憶される(#5,#
7)。そして、再度、駆動周波数f(2)が周波数走査範
囲の上限値(上述の例では90kHz)と一致しているか
否かが判別される(#9)。駆動周波数f(2)も周波数
走査範囲の上限値を超えていないから(#9でNO)、
ステップ#11に移行し、第3サンプリングの駆動周波
数f(3)(=f(2)+Δf=75.4kHz)が設定され、
ステップ#5,#7で駆動周波数f(3)に対する被駆動
部2の回転速度N(3)が算出され、速度特性記憶部82
cに記憶される(#5,#7)。
【0062】以下、同様の方法で駆動周波数fをΔfず
つ増加させながら、各駆動周波数f(i)(n=4,…
n)に対する被駆動部2の回転速度N(i)を算出し、そ
の算出結果が速度特性記憶部82cに記憶される(#5
〜#11のループ)。そして、第nサンプリングの駆動
周波数f(n)(=f(n-1)+Δf)が周波数走査範囲の上
限値に一致すると(#9でYES)、速度特性の算出は
終了し、ステップ#13に移行してこの速度特性から最
大回転速度Nmaxに対応する駆動周波数fが算出され、
更にこの駆動周波数fが最適駆動周波数foptとして設
定される(#15)。
【0063】なお、この実施形態ではサンプリング周波
数のピッチをΔfに固定して最初から高分解能で速度特
性を算出するようにしているが、低分解能の速度特性を
実測した後、周波数の走査範囲を絞り込んで高分解能の
速度特性を実測するようにしてもよい。すなわち、最初
はΔfを、例えば1kHzなどの大きい値に設定してサン
プリング周波数の粗い速度特性を算出し、この速度特性
で、例えば80kHzの近傍に最大回転速度Nmaxが存在す
ることが分ると、走査範囲を、例えば80±1kHzに変
更するとともに、周波数ピッチΔfを、例えば0.2kH
zに小さくしてサンプリング周波数の細かい速度特性を
算出するようにしてもよい。
【0064】あるいはまた、中程度の高分解能で速度特
性を算出し、補間演算処理により最大回転速度Nmaxと
なる駆動周波数fを算出するようにしてもよい。この方
法は速度特性を実測する時間を短くすることができる利
点がある。
【0065】また、この実施形態では速度特性を実測し
た後にその速度特性を用いて最適駆動周波数foptを算
出するようにしているが、駆動周波数f(i)に対する回
転速度N(i)を算出する毎にソーティング処理を行なっ
て最大回転速度Nmaxを算出するようにしてもよい。こ
の方法では速度特性の実測が完了するまでに最大回転速
度Nmaxに対応する駆動周波数fmaxを検出することがで
きるので、最適駆動周波数foptの設定処理の高速化が
可能になる。
【0066】図1に戻り、駆動周波数設定部83は通常
の駆動モードにおける駆動部3の駆動周波数fを設定す
るものである。通常の駆動モードにおいては、駆動周波
数設定部83は最適周波数算出部82dで算出された最
適駆動周波数foptを駆動周波数fの情報(VCO61
に対する制御電圧情報)として駆動信号供給部6に出力
する。駆動信号供給部6では発振器61でこの制御電圧
情報に基づき周波数foptの正弦波状の駆動電圧が発生
され、この駆動電圧がパワーアンプ62で所定のレベル
に増幅されて駆動部3に出力される。
【0067】モード設定部84は、操作部9から入力さ
れる操作情報に基づいて通常の駆動モードと駆動周波数
適正化モードとを切換設定するものである。モードの設
定情報は最適駆動周波数設定部82と駆動周波数設定部
83とに入力される。図7に示すように、最適駆動周波
数設定部82は駆動周波数最適化モードの設定情報が入
力されると(#21でNO)、速度特性の実測処理及び
最適駆動周波数foptの算出処理を行なう(#25)。
一方、駆動周波数設定部83は通常の駆動モードの設定
情報が入力されると(#21でYES)、最適駆動周波
数設定部82で設定された最適駆動周波数foptの情報
を駆動信号供給部6に出力し、駆動部3を最適駆動周波
数foptの駆動信号で駆動させる(#23)。
【0068】上記のように、圧電アクチュエータ1は実
際の速度特性を測定し、その速度特性に基づいて駆動効
率が最も高くなる第1圧電素子31又は第2圧電素子3
2の駆動周波数fを設定するようにしているので、簡単
な構造でアクチュエータの駆動効率を最も高い状態に制
御することができる。
【0069】図8は、本発明に係る圧電アクチュエータ
の第2実施形態の構成を示す図である。
【0070】第1実施形態はモード設定により速度特性
を実測して最適駆動周波数foptを設定するようにして
いたが、第2実施形態は駆動部2の回転速度Nが所定の
閾値以下に低下すると、速度特性を実測して最適駆動周
波数foptを再設定し、駆動電圧の周波数を修正するよ
うにしたものである。
【0071】従って、図8は、図1において、操作部9
を除去するとともに、モード設定部84を速度低下判定
部85に変更したものである。速度低下判定部85は速
度算出部82bで算出される被駆動部2の回転速度Nと
予め設定された所定の閾値Nrとを比較し、回転速度N
が閾値Nr以下に低下すると、その判定結果を最適駆動
周波数設定部82と駆動周波数設定部83とに出力す
る。最適駆動周波数設定部82はこの判定結果を受けて
上述した速度特性の算出処理と最適駆動周波数foptの
設定処理とを行なう。また、駆動周波数設定部83は駆
動信号供給部6に出力している駆動周波数fを最適駆動
周波数設定部82で再設定された最適駆動周波数fopt
に変更する。
【0072】図9は、第2実施形態に係る圧電アクチュ
エータの駆動周波数の制御処理を示すフローチャートで
ある。
【0073】同図に示すように、被駆動部2の回転速度
Nが所定の閾値Nrよりも高いときは(#31でN
O)、駆動周波数fの修正は行われず、回転速度Nが所
定の閾値Nr以下に低下すると(#31でYES)、最
適駆動周波数設定部82で速度特性の実測とその速度特
性に基づく最適駆動周波数foptの算出とが行われ(#
33)、駆動周波数設定部83で駆動信号供給部6から
出力される駆動電圧の周波数が新たに設定された最適駆
動周波数foptに修正される(#35)。
【0074】すなわち、当初、駆動信号供給部6から出
力される駆動電圧の周波数が図5のの速度特性に基づ
く最適駆動周波数f1optに設定されているとして、そ
の後に速度特性が図5のに変化して被駆動部2の回転
速度Nが所定の閾値Nr以下のN1に低下すると、最適
駆動周波数設定部82によりの速度特性が実測され、
このの速度特性に基づき最適駆動周波数f2optが設
定される。そして、駆動周波数設定部83により駆動信
号供給部6から出力される駆動電圧の周波数がf1opt
からf2optに修正される。
【0075】これによりアクチュエータの速度特性が負
荷変動や周囲温度などの環境変化や経時劣化等によって
変化し、被駆動部2の回転速度Nが所定の閾値Nr以下
に低下したときは駆動周波数fが現在の速度特性におい
て最も駆動効率が良好となる最適駆動周波数foptに自
動的に修正されるので、可能な限り駆動効率を最良の状
態にしてアクチュエータを駆動させることができる。
【0076】なお、第2実施形態では被駆動部2の回転
速度Nの低下を直接検出して駆動効率が所定の閾値以下
に低下すると、駆動周波数fを変更するようにしていた
が、速度特性の変化に影響を与える温度や湿度等の環境
条件の変化を検出し、その環境条件が駆動効率を所定の
閾値以下に低下させる程度に変化したと推定されると
き、駆動周波数fを変更するようにしてもよく、あるい
は両方の条件の何れか一方が駆動効率を所定の閾値以下
に低下させる状態に変化すると、駆動周波数fを変更す
るようにしてもよい。
【0077】また、第2実施形態では被駆動部2の回転
速度Nが所定の閾値Nr以下に低下すると、直ちに速度
特性を実測して駆動周波数fを新たに取得した最適駆動
周波数foptに修正するようにしているが、現駆動中に
は速度特性の実測及び駆動周波数の修正処理は行なわ
ず、電源がオンにされて駆動周波数fの初期設定を行な
うときにだけ速度特性を実測し、その速度特性に基づい
て算出された最適駆動周波数foptを駆動周波数fとし
て設定するようにしてもよい。
【0078】なお、上記実施形態の説明では、チップ部
材33を駆動するための2つの変位素子31,32をそ
れぞれ直交するように配置したが、これに限定されるも
のではなく、その他の角度、例えば45°、135°等
任意の角度であってもよい。さらに、変位素子の数は2
つに限定されず、3個、あるいはそれ以上用いて、3自
由度又は4自由度の駆動を行うように構成してもよい。
さらに、変位素子の駆動源として、圧電素子だけでな
く、磁歪素子等他の電気的又は機械的変位素子を用いて
もよい。また、複数個の変位素子のうち、少なくも1個
を圧電素子等の機械電気変換素子とし、他の変位素子を
弾性部材で構成してもよい。
【0079】また、上記実施形態では2つの第1,第2
圧電素子31,32のうち、何れか一方を切換駆動す
る、所謂片側駆動タイプの圧電アクチュエータについて
説明したが、本発明は、第1,第2圧電素子31,32
の両方を同時に駆動する両側駆動タイプの圧電アクチュ
エータにも適用することができる。この場合は、第1圧
電素子31だけを駆動したときの速度特性と第2圧電素
子32だけを駆動したときの速度特性とをそれぞれ取得
し、各速度特性から最適駆動周波数foptをそれぞれ算
出し、両最適駆動周波数foptを用いて最適な駆動周波
数fを設定すればよい。
【0080】両側駆動タイプの圧電アクチュエータでは
片側駆動タイプの圧電アクチュエータよりも被駆動部2
の回転速度を高くすることができる利点がある。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トラス型圧電アクチュエータにおいて、駆動信号供給部
から所定の周波数範囲で周波数を変化させつつ駆動電圧
を圧電素子に供給して被駆動部の変位速度を検出し、こ
の変位速度と駆動電圧の周波数とから被駆動部の速度特
性を算出し、この速度特性に基づいて圧電体に供給され
る駆動電圧の周波数を被駆動部の変位速度が最高速度と
なる周波数に設定するようにしたので、簡単な構造で可
及的に高い効率で圧電アクチュエータの駆動を制御する
ことができる。
【0082】また、被駆動部の変位速度が所定の閾値以
下に低下したとき、被駆動部の速度特性を算出し、直ち
にこの速度特性に基づいて圧電体に供給される駆動電圧
の周波数を被駆動部の変位速度が最高速度となる周波数
に変更するようにしたので、簡単な構造で圧電アクチュ
エータの駆動効率を最良の状態に保持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る圧電アクチュエータの第1実施
形態の構成を示す図である。
【図2】 本発明に係る圧電アクチュエータに用いられ
る積層型圧電素子の構造を示す図である。
【図3】 積層型圧電素子における各電極の間に発生す
る電界と各電極間の圧電部材の歪み率との関係を示す図
である。
【図4】 上記圧電アクチュエータの回転原理を示す図
である。
【図5】 圧電アクチュエータの速度特性のバラツキを
示す図である。
【図6】 最適駆動周波数の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図7】 第1実施形態における駆動周波数の最適化処
理を示すフローチャートである。
【図8】 本発明に係る圧電アクチュエータの第2実施
形態の構成を示す図である。
【図9】 第2実施形態における駆動周波数の最適化処
理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 アクチュエータ 2 被駆動部 21 回転軸 22 周面 3 駆動部(トラス型圧電駆動部) 31,32 積層型圧電素子 33 チップ部材(圧接部) 34 ベース部材 4 加圧部 5 駆動信号切換部 6 駆動信号供給部 61 発振器 62 パワーアンプ 7 回転検出部(速度検出部の構成要素) 8 駆動制御部(駆動周波数設定手段) 81 駆動方向切換部 82 最適駆動周波数設定部 82a 周波数走査部(速度特性算出部の構成要素) 82b 速度算出部(速度検出部及び速度特性算出部の
構成要素) 82c 速度特性記憶部(速度特性算出部の構成要素) 82d 最適駆動周波数算出部(周波数検出部) 83 駆動周波数設定部 84 モード設定部(モード設定手段) 85 速度低下判定部(速度低下検出手段) 9 操作部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 吉紀 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 毛呂 文則 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 5H680 AA04 AA06 AA08 BB01 BB15 BB16 CC02 DD01 DD23 DD27 DD37 DD53 DD55 DD67 DD73 DD74 DD88 DD95 EE22 EE23 EE24 FF08 FF17 FF25 FF26 FF30 FF33 FF36 FF38 GG02 GG20 GG25 GG27

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直進運動若しくは回転運動を可能に保持
    された被駆動部と、少なくとも1つが圧電体からなる複
    数の変位部材を各先端が互いに直交するように結合して
    なるトラス型圧電駆動部と、このトラス型圧電駆動部の
    上記変位部材の結合部を上記被駆動部に圧接する加圧部
    と、上記トラス型圧電駆動部の圧電体に電圧が所定の周
    波数で変化する駆動信号を供給する駆動信号供給部とを
    具備する圧電アクチュエータにおいて、 上記被駆動部の変位速度を検出する速度検出部と、上記
    駆動信号供給部から所定の周波数範囲で周波数を変化さ
    せつつ上記駆動電圧を上記圧電素子に供給して上記速度
    検出部で上記被駆動部の変位速度を検出し、その速度特
    性と上記駆動電圧の周波数とから上記被駆動部の速度特
    性を算出する速度特性算出部と、上記速度特性算出部で
    算出された速度特性に基づいて上記被駆動部の変位速度
    が最高速度となる上記駆動電圧の周波数を検出する周波
    数検出部と、上記駆動信号供給部から供給される上記駆
    動電圧の周波数を上記周波数検出部で検出された周波数
    に設定する駆動周波数設定部とからなる駆動周波数設定
    手段を備えたことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧電アクチュエータにお
    いて、実測した速度特性に基づいて上記駆動電圧の駆動
    周波数を設定するモードを設定するモード設定手段を更
    に設け、上記駆動周波数設定手段は上記モード設定手段
    で上記モードが設定されると、上記速度特性算出部、上
    記周波数検出部及び上記駆動周波数設定部を動作させて
    上記駆動電圧の周波数を上記被駆動部が最高速度で変位
    する駆動周波数に設定することを特徴とする圧電アクチ
    ュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の圧電アクチュエータにお
    いて、上記駆動周波数設定手段は、圧電アクチュエータ
    を起動させたときの駆動周波数の初期設定時に、上記速
    度特性算出部、上記周波数検出部及び上記駆動周波数設
    定部を動作させて上記駆動電圧の周波数を上記被駆動部
    が最高速度で変位する駆動周波数に設定することを特徴
    とする圧電アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の圧電アクチュエータにお
    いて、上記速度検出部で検出された上記被駆動部の速度
    が予め設定された所定の閾値以下に低下したことを検出
    する速度低下検出手段を更に備え、上記駆動周波数設定
    手段は上記速度低下検出手段で上記被駆動部の速度が所
    定の閾値以下に低下すると、上記速度特性算出部及び上
    記周波数検出部を動作させて上記被駆動部が最高速度で
    変位する上記駆動電圧の駆動周波数を検出することを特
    徴とする圧電アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の圧電アクチュエータにお
    いて、上記駆動周波数設定部は、上記周波数検出部で上
    記被駆動部を最高速度で変位させる上記駆動電圧の周波
    数が検出されると、その検出直後に上記駆動信号供給部
    から上記圧電素子に供給される駆動電圧の周波数を上記
    周波数検出部で検出された周波数に変更するものである
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
JP2000353026A 2000-11-20 2000-11-20 圧電アクチュエータ Withdrawn JP2002165469A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000353026A JP2002165469A (ja) 2000-11-20 2000-11-20 圧電アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000353026A JP2002165469A (ja) 2000-11-20 2000-11-20 圧電アクチュエータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002165469A true JP2002165469A (ja) 2002-06-07

Family

ID=18825847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000353026A Withdrawn JP2002165469A (ja) 2000-11-20 2000-11-20 圧電アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002165469A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006003251A1 (en) * 2004-07-02 2006-01-12 Nokia Corporation Class de driving amplifier for piezoelectric actuators
KR100799832B1 (ko) * 2006-11-03 2008-01-31 삼성전기주식회사 압전 액츄에이터 구동주파수 설정 방법
KR100834916B1 (ko) 2006-11-27 2008-06-03 삼성전기주식회사 피에조의 최적 구동주파수 검색방법
KR100842254B1 (ko) 2005-11-21 2008-06-30 후지논 가부시키가이샤 구동 제어장치, 휴대광학기기 및 구동 제어방법
US7471029B2 (en) 2005-08-08 2008-12-30 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Frequency-control-type piezo actuator driving circuit and method of driving the same
KR101204098B1 (ko) 2011-04-06 2012-11-22 삼성테크윈 주식회사 진동 모듈 구동 장치 및 방법
JP2020014284A (ja) * 2018-07-13 2020-01-23 カシオ計算機株式会社 アクチュエータ駆動装置、アクチュエータ駆動方法およびプログラム

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006003251A1 (en) * 2004-07-02 2006-01-12 Nokia Corporation Class de driving amplifier for piezoelectric actuators
US7554243B2 (en) 2004-07-02 2009-06-30 Nokia Corporation Class DE driving amplifier for piezoelectric actuators
US7471029B2 (en) 2005-08-08 2008-12-30 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Frequency-control-type piezo actuator driving circuit and method of driving the same
KR100842254B1 (ko) 2005-11-21 2008-06-30 후지논 가부시키가이샤 구동 제어장치, 휴대광학기기 및 구동 제어방법
KR100799832B1 (ko) * 2006-11-03 2008-01-31 삼성전기주식회사 압전 액츄에이터 구동주파수 설정 방법
KR100834916B1 (ko) 2006-11-27 2008-06-03 삼성전기주식회사 피에조의 최적 구동주파수 검색방법
KR101204098B1 (ko) 2011-04-06 2012-11-22 삼성테크윈 주식회사 진동 모듈 구동 장치 및 방법
JP2020014284A (ja) * 2018-07-13 2020-01-23 カシオ計算機株式会社 アクチュエータ駆動装置、アクチュエータ駆動方法およびプログラム
JP7099106B2 (ja) 2018-07-13 2022-07-12 カシオ計算機株式会社 アクチュエータ駆動装置、アクチュエータ駆動方法およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4525943B2 (ja) 超音波モータの駆動方法
JP5506552B2 (ja) 振動型アクチュエータの制御装置及び振動型アクチュエータの制御方法
JP4052249B2 (ja) 回転/移動変換アクチュエータ
JP5127293B2 (ja) 駆動装置
JP2004320979A (ja) 稼働装置および電気機器
JP2012500503A (ja) 準共振駆動システムおよびその方法
CN100571014C (zh) 振动型驱动装置的控制装置和控制方法
JP2002112563A (ja) アクチュエータの駆動方法および装置
JP2002165469A (ja) 圧電アクチュエータ
JP2001258278A (ja) トラス型アクチュエータの駆動制御装置
JP5843911B2 (ja) 装置及び振動型アクチュエータの駆動方法
JP4482986B2 (ja) 振動モータ及びその駆動方法
JP4672828B2 (ja) 超音波モータ、及び超音波モータ付電子機器
JP2010074912A (ja) 超音波モータ
JP4208753B2 (ja) 振動型駆動装置の制御装置、振動型駆動装置の制御方法、振動型駆動装置の制御プログラム
JP5041143B2 (ja) 超音波モータおよび電子機器
JP5315434B2 (ja) 駆動装置
JPH11164574A (ja) 振動アクチュエータ駆動装置
JP2002101676A (ja) アクチュエータ
JP2005073465A (ja) 駆動装置
JP2006075944A (ja) アクチュエータ
JP4461736B2 (ja) アクチュエータの駆動装置
JP4076689B2 (ja) 圧電アクチュエータ
JP5621662B2 (ja) 圧電モーターの制御方法及び圧電モーター
JP4520570B2 (ja) 圧電アクチュエータ

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050613

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080205