JP2002155365A - Cvd用液体原料供給装置 - Google Patents
Cvd用液体原料供給装置Info
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Abstract
て連続して原料ガスを供給することが可能なCVD用液
体原料供給装置を提供する。 【解決手段】 液体原料供給器30と、該液体原料供給
器から供給された液体原料を気化する気化器50とを具
備してなり、液体原料供給器30は、内部に液体原料が
供給される毛細管31aと、該毛細管31aが着脱交換
可能に挿入される冷却ガス供給部32と、該冷却ガス供
給部32の外周を取り囲んで設けられた外装部33を備
え、気化器50は、液体原料供給器30から供給される
液体原料を気化する気化室51と、該気化器50の外周
側に配設された加熱ヒータ52を備え、前記気化器50
と前記液体原料供給部30との接続部に、伝熱部56が
設けられていることを特徴とするCVD用液体原料供給
装置を採用する。
Description
(CVD法)によって酸化物超電導体などの酸化物材料
を基材上に成膜する薄膜形成装置に備えられるCVD用
液体原料供給装置に関するものである。
(77K)より高い酸化物超電導体として、Y−Ba−
Cu−O系、Bi−Sr−Ca−Cu−O系、Tl−B
a−Ca−Cu−O系などの酸化物超電導体が発見され
ている。そして、これらの酸化物超電導体は、電力ケー
ブル、マグネット、エネルギー貯蔵、発電機、医療機
器、電流リード等の分野に利用する目的で種々の研究が
進められている。
して、CVD法等の薄膜形成手段によって基材表面に酸
化物超電導薄膜を成膜する方法が知られている。この種
の薄膜形成手段により形成した酸化物超電導薄膜は、臨
界電流密度(Jc)が大きく、優れた超電導特性を発揮
することが知られている。また、CVD法の中でも金属
錯体、金属アルコキシドなどの有機金属化合物を原料と
して行うCVD法は、成膜速度が速いため、酸化物超電
導薄膜の量産手法として注目されている。
の製造方法において、一般的に使用される原料化合物と
しては、酸化物超電導体を構成する元素のβ−ジケトン
化合物、シクロペンタジエニル化合物等が用いられ、例
えば、Y−Ba−Cu−O系の酸化物超電導体の製造に
はY(thd)3、Ba(thd)2またはBa(th
d)2・phen2、Cu(thd)3等の有機物錯体原
料(MO原料)などが使用されている。*(thd=2,
2,6,6-テトラメチル-3,5-ヘプタンジオン)
あり、200〜300℃に加熱することにより、高い昇
華特性を示すが、原料の純度や加熱時間による仕込み原
料の表面積変化等により昇華効率が大きく左右されるた
め、組成制御が困難であるとされている。そこで、これ
ら固体の錯体原料は、テトラヒドロフラン(THF)、
イソプロパノール、トルエン、ジグリム(2,5,8-トリオ
キソノナン)等の有機溶媒に溶解し、液体原料として用
いられていた。
図5に示すCVD用液体原料装置100により、液体原
料を加熱気化し、キャリアガスと共に、原料ガスとして
CVD反応装置に送り込み、CVD法によって反応チャ
ンバ内に設置した基材の表面に反応生成物を堆積させる
ことで目的のY−Ba−Cu−O系酸化物超電導体を得
ている。
液体原料供給装置の一例を示す。本例のCVD用液体原
料供給装置100は、液体原料を気化器150内に供給
する液体原料供給器130と、供給された液体原料を気
化させて原料ガスにすると共に、この原料ガスを図示し
ないCVD反応装置内に供給する気化器150とから構
成される。
発明者らにより、特願2000−132800号により
提案されているもので、内部に液体原料が供給される毛
細管131aと、毛細管131aが着脱自在に挿入され
る毛細管挿入部131と、毛細管挿入部131の外周を
取り囲んで設けられ、毛細管挿入部131との隙間に、
毛細管131aおよび毛細管挿入部131を冷却するた
めの冷却ガスが供給される筒状で先窄まり状の冷却ガス
供給部132と、該冷却ガス供給部132の外周を取り
囲んで設けられ、液体原料と混合されて原料ガスを構成
するキャリアガスが冷却ガス供給部132との隙間に供
給される筒状のキャリアガス供給部133とから概略構
成されるものである。
り、該供給器130を構成する冷却ガス供給部132と
キャリアガス供給部133は互いに上端部で接合一体化
されており、さらにこれらに毛細管挿入部131が一体
的に接合されている。また、本例の液体原料供給器13
0では、冷却ガス供給部132の先端部132a、キャ
リアガス供給部133の先端部133aおよび毛細管挿
入部131の先端部131bは、毛細管131aの長さ
方向に対してほぼ同じ位置に配置されている。一方、毛
細管131aの先端部131cは冷却ガス供給部132
の先端部132aおよびキャリアガス供給部133の先
端部133aよりも気化器150側に大きく突出してい
る。
ローコントローラ(MFC:ガス供給量制御部)136
aを介して冷却ガス供給部132にAr等の冷却ガスを
供給する冷却ガス源136と、MFC139aを介して
キャリアガス供給部133にAr等のキャリアガスを供
給するキャリアガス供給源139が接続されている。さ
らに、毛細管131aには接続管141が取り付けら
れ、接続管141には加圧ポンプ135と液体原料用M
FC141aが挿入されるとともに液体原料134が収
納された収納容器142が取り付けられている。収納容
器142には、加圧源143が取り付けられており、こ
の加圧源143からHeガス等を収納容器142内に供
給して加圧することにより、液体原料134を、接続管
141を介して毛細管131aに一定の流量で連続供給
できるように構成されている。
1と、この気化室151の外周に配置されて気化室15
1内部を加熱する加熱ヒータ152とから概略構成され
る。また、気化室151には液体原料導入部151aが
気化室151上方に突出して設けられている。前記液体
原料供給器130は、その先端部分が液体原料導入部1
51aに収納されるとともにOリング153によって気
化室151を密閉するように気化器150に接続されて
いる。
備えた酸化物超電導体の製造装置を用いて長尺の酸化物
超電導体を製造するには、液体原料を液体原料供給器1
30の毛細管131a内に圧送し、毛細管131aの先
端部131cから気化器150内に供給された液滴状の
液体原料134を気化器150内で気化させ、キャリア
ガス供給部133から流れ込むキャリアガスと混合させ
て原料ガスとし、この原料ガスを原料ガス導出部151
cから図示しないCVD反応装置に供給する。これとと
もにCVD反応装置内にテープ状の基材を走行させ、さ
らに該テープ状の基材を加熱して反応生成物を基材上に
堆積させることにより、長尺の酸化物超電導体を得るよ
うにしている。
体原料供給装置100においては、気化器150内部へ
毛細管131aのみを挿入することで、原料の再析出し
やすい部分の面積を小さくしている。これにより、先端
部131cにおける原料の再析出を低減させることがで
き、10時間程度の連続供給を可能にしている。しかし
ながら、さらに液体原料の供給を数時間継続すると、前
記原料ガスからの再析出が徐々に進行し、毛細管131
aの先端部131cに付着した再析出物が毛細管131
aの開口部を閉塞する、あるいは気化器150底部に不
定期に落下して気化器150を汚染する等の問題が発生
する。このような問題により、原料供給開始から十数時
間後には液体原料供給装置100を停止せざるを得ず、
CVD反応装置への原料の安定供給を妨げる原因となっ
ていた。上記の問題は、液体原料導入部151a内に導
入された毛細管131aの温度が低すぎるために、毛細
管131a近傍に対流した原料ガスが冷却され、毛細管
131a上、あるいはその先端部131cに原料の再析
出物が付着してしまうためであると考えられる。
れたものであって、液体原料供給器の先端部分における
原料の再析出物の付着を防止し、長時間に渡り、安定に
CVD反応装置に原料ガスを供給することができるCV
D用液体原料供給装置を提供することを目的とする。
は、液体原料供給器と、該液体原料供給器に接続されて
この液体原料供給器から供給された液体原料を気化する
気化器とを具備してなるCVD用液体原料供給装置であ
って、前記液体原料供給器は、内部に液体原料が供給さ
れる毛細管と、該毛細管が着脱交換可能に挿入されて該
毛細管を冷却するための冷却ガスが供給される筒状の冷
却ガス供給部と、該冷却ガス供給部を支持するために該
冷却ガス供給部の外周を取り囲んで設けられた筒状の外
装部とを備え、前記気化器は、前記液体原料供給器から
供給される前記液体原料を気化する気化室と、前記気化
器を加熱するために該気化器の外周側に配設された加熱
ヒータとを備え、前記気化器は、前記加熱ヒータの熱を
前記液体原料供給器の冷却ガス供給部に伝えるために前
記液体原料供給部との接続部に設けられた筒状の伝熱部
を有することを特徴とするCVD用液体原料供給装置を
上記課題の解決手段とした。
体原料供給器を前記気化器へ接続した状態において、前
記気化室内には前記毛細管の先端部のみを突出させる構
造であることを特徴とする請求項1に記載のCVD用液
体原料供給器を上記課題の解決手段とした。
化器が、側面U字型の流路を有する気化室と、該気化室
の底部における温度低下を防止するために気化室底部に
設けられた保熱部材と、該気化器を取り囲んで配設され
た加熱ヒータとを備えることを特徴とする請求項1また
は2に記載のCVD用液体原料供給装置を上記課題の解
決手段とした。
供給装置の一実施形態を図面を参照して説明する。ただ
し、本発明は以下に説明する実施の形態に限定されるも
のではない。図1は本発明に係るCVD用液体原料供給
装置を備えた酸化物超電導体の製造装置の一例を示すも
のである。この酸化物超電導体の製造装置は、CVD用
液体原料供給装置10とCVD反応装置60から概略構
成されている。
装置10の要部を示すものである。本発明のCVD用液
体原料供給装置10は、図1および図2に示すように、
液体原料供給器30と原料供給装置40と気化器50と
から概略構成されている。この液体原料供給装置10
は、液体原料を原料供給装置40から液体原料供給器3
0を介して気化器50に供給し、該気化器50によりこ
の液体原料を気化して原料ガスを生成するものである。
生成された原料ガスはCVD反応装置60に供給されて
CVD反応に供される。
0の断面模式図を示す。液体原料供給器30は、図1〜
図3に示すように、内部に液体原料が供給される毛細管
31aと、毛細管31aが着脱交換可能に挿入される筒
状の冷却ガス供給部32と、冷却ガス供給部32の外周
を取り囲んで設けられた外装部33とから概略構成され
る。
ら圧送されてくる液体原料34が内部に供給されるもの
である。毛細管31aの寸法の具体例としては、外径が
375μm(10-6m)程度であり、内径が数10〜数
百μm(10-6m)程度であることが好ましいが、内径
は20〜150μm(10-6m)程度であることがより
好ましい。上記構成の毛細管31aは着脱交換可能に冷
却ガス供給部32に挿入され、その先端部31cは、前
記冷却ガス供給部の先端部32aよりも1mm〜10m
m程度気化器50側に突出している。
れた液体原料34を一時的に貯留する液溜まり(図示せ
ず)を備えていることが好ましい。この液溜まりの内径
は、毛細管31aの上部の液体供給部31dあるいは下
部の先端部31cの内径よりも大きく、原料供給装置4
0から圧送される液体原料34が溜まりつつ連続的に先
端部31cに送り込まれるようになっている。このよう
な液溜まりを設けることにより、液体原料34に気泡等
が混入している場合においても、気泡等は液溜まり内の
液体原料34の液面へ浮き上がり、毛細管31aの先端
部31cに達する前に除去することができる。
の内径を有する毛細管31a内に、液体原料34を圧送
するためには、数10kg/cm2程度の液送圧力が必
要であるため、図1に示すように原料供給装置40から
接続管41を介して送り込まれてくる液体原料34を毛
細管31a内に圧送するための加圧式液体ポンプ35が
接続管35aを介して液体供給部31dに接続されてい
ることが好ましい。このような加圧式液体ポンプ35が
設けられていると、液体原料34を数100kg/cm
2で圧送することができる。
却するための冷却ガスが毛細管31aとの隙間に供給さ
れるものである。冷却ガス供給部32の上部には、図1
に示す冷却ガス用MFC36aを介して冷却ガス供給源
36が接続され、冷却ガス供給部へ、例えばアルゴン、
ヘリウム、窒素等の冷却ガスを供給する構成となってい
る。尚、上記冷却ガス供給部32の内径は、前記毛細管
31aの外径よりも0.4mm〜0.5mm程度大きい
太さであることが好ましい。これは、冷却ガス供給部3
2の内径が大きすぎる場合には、毛細管31aの温度が
低くなるために、冷却ガス供給部32と毛細管31aと
の隙間に対流した原料ガスから液体原料が再析出してし
まい、逆に、冷却ガス供給部32の内径が小さすぎる場
合には、毛細管31aの温度が高くなりすぎるために、
毛細管31a内で、液体原料が気化してしまうためであ
る。
毛細管31aを除いて、全てステンレス鋼等の金属から
なり、該液体原料供給器30を構成する冷却ガス供給部
32と該冷却ガス供給部32を支持する外装部33は上
端部で接合一体化されている。液体原料供給器30を構
成する部材として、毛細管31aを除いて、すべて既製
品として入手可能なステンレス鋼等の金属部品を用いて
構成するならば、ガラス製部品を用いて構成される従来
の液体原料供給器と比較して、構造寸法の精度が向上す
るとともに、製作コストの大幅な低減を実現することが
できる。
アガス供給部32の先端部32aは、液体原料供給器3
0の外装部33の先端部33aよりも、気化器50への
挿入方向に対して大きく突出されており、図3に示すそ
の突出長さLは、図2に示す気化器50の液体原料導入
部51aに設けられた伝熱部56の長さに合わせて最適
な長さに調整されている。また、毛細管31aの先端部
31cは冷却ガス供給部32の先端部32aよりも気化
器50側へ1mm〜10mm程度突出されているため、
気化室51内部には、毛細管31aの先端部31cのみ
が挿入されるようになっている。
原料34を液体供給部31d側から毛細管31a内に一
定流量にて圧送すると、液体原料34は毛細管31aの
先端部31cに達して液滴状になり気化器50に連続的
に供給され、この気化器50内に供給された液滴状の液
体原料34は気化器50内で加熱されて気化する。
却ガスを冷却ガス源36からMFC36aを経由して冷
却ガス供給部32に一定流量で流すと、毛細管31aは
前記冷却ガスにより冷却され、図2に示す気化器50の
加熱ヒータ52による毛細管31aの過熱を防止し、毛
細管31a内で液体原料34が気化するのを防止するこ
とができる。この冷却ガスは冷却ガス供給部32内で毛
細管31aを冷却し、冷却ガス供給部の先端部32aか
ら気化器50内に放出されて、液体原料34が気化した
ガスと混合されて原料ガスを生成する。
41aを備えた接続管41と、加圧式液体ポンプ35を
備えた接続管35aとを介して、原料供給器40が接続
されている。この接続管35a、41には、例えば内面
がフッ素樹脂でコートされたパイプなどの耐薬品性に優
れたものが使用される。
容器42と、加圧源43を具備し、収納容器42内部に
は液体原料34が収納される。尚、収納容器42は、ガ
ラス瓶などの耐薬品性に優れたものが使用される。原料
供給器40は、加圧源43により収納容器42内にヘリ
ウムガス等を供給して、収納容器42内を加圧し、収納
容器42内の液体原料34を接続管41へ圧送する。
成金属元素の有機金属錯体、金属アルコキシド等の金属
有機化合物を、目的化合物の組成比となるように数種混
合し、有機溶媒に溶解したものである。例えば、Y−B
a−Cu−O系の酸化物超伝導体を成膜する場合におい
ては、Y(thd)3、Ba(thd)2またはBa(t
hd)2・phen2、Cu(thd)2等の有機金属錯
体と、テトラヒドロフラン(THF)、イソプロパノー
ル、トルエン、ジグリム等の有機溶媒が用いられる。
供給器30の下方には気化器50が配設されている。図
1および図2に示す気化器50は、箱状の気化室51
と、気化器50の外周に配置されて気化室51を加熱す
る加熱ヒータ52とから概略構成されている。気化室5
1には、液体原料導入部51aが液体原料供給器30側
に突出して設けられており、該液体原料導入部51aは
ステンレス鋼等の保熱部材からなる筒状の伝熱部56を
備えている。液体原料供給器30は、その供給ガス供給
部32を該伝熱部56に収納し、Oリング53によって
気化室51を密閉状態にして気化器50に接続される。
また、伝熱部56に収納される冷却ガス供給部32は、
その先端部32aが伝熱部56の下端56aに位置する
ように前記突出長さLが設定されている。
加熱するための加熱ヒータ52が配設されていて、この
加熱ヒータにより、毛細管31aの先端部31cから供
給された液体原料34を所望の温度に加熱して気化さ
せ、さらに冷却ガス供給部32の先端部32aと毛細管
31aの先端部31cの隙間から気化室51に流れ込む
冷却ガスと混合させて原料ガスを得ることができるよう
になっている。
51aに設けられた伝熱部56を介して冷却ガス供給部
32を加熱し、気化室51内に流れ込む冷却ガスの温度
を上昇させて、冷却ガス供給部32に対流する原料ガス
からの再析出を防止するとともに、毛細管31aの温度
もある程度上昇させるため、毛細管31aとその先端部
31cにおける温度の低下を防止し、毛細管31aの先
端部31cにおける液体原料の再析出を効果的に防止で
きるようになっている。
ね密着するように設けられているため、冷却ガス供給部
32は加熱されて高温になるが、毛細管31aとの隙間
には冷却ガスが導入されているため、毛細管31aは、
冷却ガス供給部32よりも低温に保たれ、毛細管31a
内部の液体原料34は気化しない。
室51内部は仕切板54を挟んで領域51dと領域51
eの2つの領域に分割され、分割された気化室51の各
部は図2下方の気化室51の底部51bと仕切板54と
の隙間により連通している。毛細管31aの先端部31
cから供給された液体原料34が気化したガスと、冷却
ガス供給部32の先端部32aから気化室51に流れ込
む冷却ガスとから生成された原料ガスは、前記領域51
dから、仕切板54と気化室底部51bとの隙間を通過
して領域51eに移動し、さらに領域51eに対応する
気化室51の上端部に設けられた原料ガス導出口51c
から気化器51外へ輸送される。原料ガス導出口51c
から導出された原料ガスは、輸送管57により気化器5
0に接続されているCVD反応装置60に供給される。
1内に供給された液体原料34は、図1または図2に示
す気化器50の下方に移動しながら加熱、気化されると
ともに、冷却ガスと混合されて原料ガスとなる。このよ
うに、本発明の液体原料供給装置10においては、液体
原料34の霧化を伴わず、加熱と冷却ガスとの混合のみ
により原料ガスを生成する構成であるため、液体原料3
4の気化に際しては、液体原料34が原料ガスに気化さ
れるまでの間に気化室51の内壁に衝突しない構成とす
ることが好ましい。
4が毛細管31aの先端部31cから気化室底部51b
に向かって移動する間に加熱されて気化するよう、毛細
管31aの先端部31cから気化室底部51bまでの間
隔を広くあけた構成とするのが好ましい。毛細管31a
の先端部31cから気化室底部51bまでの最適な距離
は、液体原料34の種類、供給速度、気化室51の内容
積、温度、圧力等のパラメータにより変化するが、概ね
0.3m〜1mとすることが好ましい。
5が備えられている。この保熱部材55は、熱容量の大
きい材料であって液体原料34と反応しないものであれ
ば、どのようなものでもよく、特に金属製の厚板等が好
ましく、その材料としては、ステンレス鋼、ハステロ
イ、インコネル等が好ましい。上記保熱部材55は、気
化室51の底部51bにおける加熱ヒータの役割を果た
し、例えば、液体原料34の一部が気化されないまま気
化室底部51bに輸送されてきた場合に、この保熱部材
55により液体原料34を再加熱して気化させることが
できるので、液体原料34の気化が効率的に行われるよ
うになる。
ンバ61を有し、反応チャンバ61は、横長の両端を封
止した筒状であり、隔壁(図示せず)によって図1の左
側から順に基材導入部62と、反応生成室63と、基材
導出部64とに区画されている。基材導入部62にはテ
ープ状の基材65を導入するための導入孔が形成される
とともに、基材導出部64には基材65を導出するため
の導出孔が設けられており、導入孔と導出孔の周縁部に
は、基材65を通過させている状態で各孔の隙間を閉じ
て基材導入部62と基材導出部64を密閉する封止部材
(図示せず)が設けられている。また、反応生成室63
の天井部には、反応生成室63に連通するピラミッド型
のガス拡散部66が取り付けられている。
部62の反応生成室63側方の部分から、基材導出部6
4の反応生成室63側方の部分を覆う加熱ヒータ47が
設けられ、基材導入部62が不活性ガス供給源68に、
また、基材導出部64が酸素ガス供給源69にそれぞれ
接続されている。また、ガス拡散部66には原料供給装
置10の気化器50と接続された輸送管53が接続され
ている。この輸送管53の周囲には原料ガスが液体原料
34となって析出するのを防止するための加熱手段(図
示せず)が設けられている。尚、輸送管53の途中に
は、酸素ガス供給源54が分岐接続され、輸送管53に
酸素ガスを供給できる構成となっている。
排気管70が設けられており、真空ポンプ71を備えた
圧力調整装置72に接続されていて、CVD反応装置6
0の内部のガスを排気できるようになっている。さら
に、CVD反応装置60の基材導出部64の側方側に
は、CVD反応装置60内を通過する基材65を巻き取
るためのテンションドラム73と巻き取りドラム74と
からなる基材搬送機構75が設けられている。また、基
材導入部62の側方側には、基材65をCVD反応装置
60に供給するためのテンションドラム76と送出ドラ
ム77とからなる基材搬送機構78が設けられている。
装置10を備えた酸化物超伝導体の製造装置を用いて、
液体原料34を気化させた原料ガスを反応チャンバ61
に送り、反応チャンバ61においてテープ状の基材65
上に酸化物超電導薄膜を形成し、酸化物超電導体を製造
する場合について説明する。
体を製造するには、まずテープ状の基材65と液体原料
34を用意する。この基材65は、長尺のものを用いる
ことができるが、特に熱膨張係数の低い耐熱性の金属テ
ープの上面にセラミックス製の中間層を被覆してなるも
のが好ましい。上記耐熱性の金属テープの構成材料とし
ては、銀、白金、ステンレス鋼、銅、ハステロイ(C2
76等)などの金属材料、合金が好ましい。また、上記
金属テープ以外では、各種ガラステープあるいは、マイ
カテープなどのセラミックス製のテープを用いてもよ
い。次に、上記中間層を構成する材料は、熱膨張係数が
金属よりも酸化物超電導体に近い、YSZ(イットリウ
ム安定化ジルコニア)、SrTiO3、MgO、Al2O
3、LaAlO3、LaGaO3、YAlO3、ZrO2等
のセラミックスが好ましく、これらの中でも、できる限
り結晶配向性の整ったものがより好ましい。
成させるための液体原料34は、成膜するべき目的化合
物の構成金属元素の有機金属錯体、金属アルコキシドな
どの金属有機化合物を、目的化合物の組成比となるよう
に複数種混合し、THFなどの有機溶媒に溶解させたも
のを用いることができる。このような液体原料34を用
意したならば、収納容器42に満たしておく。
ば、これを反応チャンバ61内に基材搬送機構78によ
り基材導入部62から所定の移動速度で送り込むととも
に基材搬送機構75の巻取ドラム74で巻き取り、更に
反応生成室63内の基材65を加熱ヒータ47で所定の
温度に加熱する。なお、基材65を反応生成室63に送
り込む前に、不活性ガス供給源68から窒素ガス、ある
いは不活性ガスをパージガスとして反応チャンバ61内
に送り込み、同時に圧力調整装置72を作動させて反応
チャンバ61の内部を排気することで反応チャンバ61
内の空気等の不用ガスを排除して内部を洗浄しておくこ
とが好ましい。
だならば、酸素ガス供給源69から反応チャンバ61内
に酸素ガスを導入し、更に、加圧源43により収納容器
42から液体原料34を圧送し、MFC41aおよび接
続管41を経て加圧式液体ポンプ35に送液する。続い
て、加圧式液体ポンプ35により液体原料34を0.1
〜1.0ml/分程度の速度で毛細管31a内に圧送
し、これと同時に冷却ガスを冷却ガス供給部32に流量
300〜600ccm程度で送り込む。同時に圧力調整
装置72を作動させ反応チャンバ61の内部のガスを排
気する。この際、冷却ガスの温度は室温程度になるよう
に調節しておく。また、気化室51の内部温度、液体原
料導入部51aの内部温度及び液体原料供給器30の温
度が、上記原料のうちの最も気化温度の高い原料の最適
温度になるようにヒータ52により調節しておく。こう
することにより冷却ガス供給部32がヒータ52により
予熱されるとともに気化室51内での原料ガスの再析出
が防止される。また、ここで用いる毛細管31aとして
は、液体原料34の供給量に応じた内径を有するものを
予め冷却ガス供給部32に挿入しておく。また、液体原
料34の供給量を変更する場合に備えて、内径が異なる
数種類の毛細管31aを用意しておくことが好ましい。
端部31cから気化室51内に液滴状の状態で供給され
る、そして、気化器50の内部に供給された液滴状の液
体原料34は、加熱ヒータ52により加熱されるととも
にキャリアガスと混合されて気化して原料ガスとなり、
この原料ガスは輸送管53を介してガス拡散部66に連
続的に供給される。この時、輸送管53の内部温度が上
記原料のうちの最も気化温度の高い原料の最適温度にな
るように上記加熱手段により調節しておく。同時に、酸
素ガス供給源54から酸素ガスを供給して原料ガス中に
酸素ガスを混合する操作も行う。
は、輸送管53の出口部分からガス拡散部66に放出さ
れた原料ガスが、ガス拡散部66から拡散しながら反応
生成室63側に移動し、反応生成室63の内部を通り、
次いで基材65の近傍を移動してガス排気管70に引き
込まれるように移動する。従って、加熱された基材65
の上面側で原料ガスを反応させて酸化物超電導薄膜を生
成させることができる。以上の成膜操作を所定時間継続
して行なうことにより、テープ状の長尺の基材65上
に、所望の厚さで、膜質の安定した酸化物超電導薄膜を
備えた長尺の酸化物超電導体を得ることができる。
合、先に取り付けた毛細管31aが変更後の供給量に応
じた内径を有していないときには、先に取り付けた毛細
管31aを冷却ガス供給部32から取り外し、変更後の
供給量に応じた内径を有する毛細管31aを冷却ガス供
給部32に挿入することにより、毛細管31aの内径を
容易に変更することができる。このように毛細管31a
を交換した後は、上述の方法と同様にして酸化物超電導
薄膜を成膜することができる。
細管31aが着脱交換可能に取り付けられることによ
り、液体原料34の供給量を変更する場合、変更後の供
給量に応じて毛細管31aのみを交換するだけで済み、
液体原料供給部の内径が異なる数種類の液体原料供給器
30を用意する必要がなく、経済的である。加えて、毛
細管31aが極端に細い等の理由により、冷却ガス供給
部32からの取り外しが困難であるために、数種類の液
体原料供給器を用意せざるを得ない状況であっても、上
記の液体原料供給器30は毛細管31aを除き、すべて
既製の金属部品により構成することができるため、ガラ
ス製の部材を使用するのに比べ、大幅に安価に、しかも
精度良く任意の内径の毛細管31aを備えた液体原料供
給器30を作製することができる。
ては、供給量の変更に際し、毛細管31aのみを交換す
る手法と、異なる内径の毛細管31aを有する液体原料
供給器30と交換する手法を場合によって使い分けるこ
とが可能である。また、上記いずれの手法を採用して
も、従来の技術と比較して液体原料供給器30の構造寸
法の精度は向上するため、あらゆる供給量に応じて良好
な液体原料の供給状況および気化状況が再現性良く得ら
れる。
用液体原料供給装置を酸化物超電導体の製造装置に備え
た場合について説明したが、超電導体の製造装置に限ら
ず、CVD法により薄膜を製造する薄膜製造装置に備え
られていてもよい。
2に示す液体原料導入部51aに設けられた伝熱部56
により、冷却ガス供給部32内を流れる冷却ガスを加熱
して冷却ガスの温度を上昇させるため、冷却ガス供給部
32内に原料ガスが対流した場合でも、原料ガスが毛細
管31aによって冷却されて液体原料が再析出するのを
防止することができる。加えて、上記伝熱部56はその
下端部56aが、毛細管31aの先端部31cの近傍に
位置しているため、毛細管31aの先端部31c近傍の
原料ガスを、液体原料34を構成する原料のうち最も気
化温度の高い原料の最適温度に維持することができるの
で、毛細管31aの先端部31cにおいて原料ガスから
液体原料が再析出することがなく、毛細管31aが再析
出物により目詰まりすることがない。また、上記液体原
料供給器30によれば、毛細管31aの先端部31cの
みが気化室51内部に位置する構造であるため、冷却ガ
ス供給部32の先端部32aから気化室51に流れ込む
冷却ガスは必ず毛細管31aの先端部31cを通過する
ので、生成された原料ガスが冷却ガス供給部32内部に
対流しにくい構造となっている。
部31cから気化室底部51bに向けて液体原料34が
移動する間に気化するように、先端部31cから気化室
底部51bまでの間隔を広くあけて構成されるので、液
体原料34が原料ガスに気化されるまでの間に気化室5
1の内壁に衝突する確率が小さくなり、効率よく原料ガ
スを生成することができる。また、気化室底部51bに
は、熱容量が大きな保熱部材55が備えられているの
で、液体原料34の一部が気化されずに液体状態のまま
気化室底部51bに輸送されてきた場合であっても、こ
の液体原料を再加熱して気化させることができる。
よれば、原料ガスからの再析出を効果的に抑制できるの
で、液体原料34の供給量が常に一定に保たれ、長時間
に渡り原料ガスを連続して生成することができる。
4に示す気化器80を備えた構成とすることもできる。
図4は、気化器80を備えた構成の液体原料供給装置2
0の断面模式図である。図4において、気化器80は、
側面U字型の気化室81と、気化室81の外周に配設さ
れて気化室81を加熱する加熱ヒータ82とから概略構
成されている。尚、図4に示す液体原料供給器30は、
図1〜図3に示す液体原料供給器30と同一のものであ
り、各部に付した符号も図1〜図3と同一の構成要素を
示す。
液体原料導入部81aが液体原料供給器30側に突出し
て設けられており、該液体原料導入部81aには、金属
製の保熱部材からなる筒状の伝熱部86が設けられてい
る。図4において、液体原料供給器30は、外装部33
から突出して設けられた冷却ガス供給部32と、その内
部に挿入された毛細管31aが前記伝熱部86に収納さ
れるとともに、Oリング83によって外装部33を固定
することにより、気化室81を密閉状態にして気化器8
0に接続されている。尚、冷却ガス供給部32の突出長
さLは、その先端部32aが、伝熱部86の下端部86
aに位置するように設定されている。
配設されており、この加熱ヒータ82により気化室81
を所望の温度に加熱し、毛細管31aの先端部31cか
ら気化室81に供給された液体原料34を加熱して気化
させるようになっている。この液体原料34が気化した
ガスは、冷却ガス供給部32と毛細管31aの隙間から
気化室81内部に流れ込む冷却ガスと混合されて原料ガ
スを生成するようになっている。
化室81の外周と、液体原料供給部81aを覆うように
配設されていて、この加熱ヒータ82により、気化室8
1内部とともに、液体原料導入部81aおよび伝熱部8
6を所望の温度に保ち、冷却ガス供給部32を加熱し
て、冷却ガスの温度をある程度上昇させて、冷却ガス供
給部32内に対流する原料ガスからの液体原料の再析出
を防止するようになっている。
して伝熱部86の下端86a近傍に位置する毛細管31
aの先端部31c周囲の温度を高く保ち、もっとも液体
原料の再析出が起こりやすい毛細管31aの先端部31
cにおける液体原料の再析出を効果的に防止する。
面U字型の形状をなしており、その気化室81の形状に
合わせて加熱ヒータ82が配設されている。また、気化
室81の底部81bには、気化室81の屈曲部81dに
合わせて屈曲した形状を有する保熱部材85が備えられ
ている。この保熱部材85には、例えばステンレス、ハ
ステロイ、インコネル等、図2に示す気化器50の保熱
部材55と同様の材料を用いることができる。
保熱部材85が加熱ヒータの役割を果たし、気化室81
内部における温度分布は、気化室81の内径Rと同一の
内径を有する管を外周から加熱した場合の温度分布と同
等になる。そのため、箱状の気化室を有する気化器を外
周側から加熱する場合のように、加熱ヒータから遠くな
る気化室中央部での温度が低下することが無く、気化室
81内部の温度分布が大幅に改善される。従って、気化
器80においては、気化室81内部での原料ガスからの
液体原料の再析出を防止して、原料ガスを気体状態にて
安定に保持することができるため、安定した原料ガスの
供給が可能になる。
に示す保熱部材55と同様、気化されずに気化室底部8
1bに到達した液体原料の一部を再加熱して気化させる
効果を有することは勿論であり、また、上記気化器80
を備えた液体原料供給装置20によっても先述した効果
を得ることができる。
体原料供給装置20においては、液体原料導入部81a
から原料ガス導出口81cまでの、液体原料34あるい
は原料ガスが輸送される距離において、従来の箱状の気
化室と同等の距離を確保していながら、加熱ヒータ82
の加熱面積が増加しているため、装置稼働時の温度を安
定させる効果とともに、装置を始動する際に気化室81
内が所望の温度に到達するまでの時間を短縮できるとい
う効果が得られる。
備えられた図1の酸化物超電導体の製造装置を用いてY
-Ba-Cu-O系の酸化物超電導体を以下の ようにして
作製した。液体原料として、Y(thd)3、Ba(t
hd)2、Cu(thd)2をモル比でY:Ba:Cu=
1.0:2.7:3.0で混合したものをTHF溶液に
溶解した液体原料を収納容器に貯留した。この液体原料
を加圧源ならびに液体微量MFCにより加圧式液体ポン
プに供給し、さらに該加圧式液体ポンプから液体原料を
供給速度0.3ml/分で毛細管に供給した。これと同
時に冷却ガスとしてArを冷却ガス供給部に流量400
ccmで送り込んだ。上記毛細管としては内径が40μ
m(10-6m)、外径375μm(10-6m)のものを
用い、毛細管の先端部から液体原料供給器の外装部の先
端部までの長さを50mmとした。また、加圧式液体ポ
ンプによる加圧力は70kg/cm2とした。更に、気
化室内の温度及び液体原料導入部内の温度は230℃、
圧力は5Torr(=5×133Pa)とした。
好に圧送することができた。また、毛細管に圧送された
液体原料を液滴状の液体原料として気化器内に一定量連
続的に供給することができ、さらにこの液体原料が気化
して生成した原料ガス(CVDガス)も反応チャンバに
一定量連続して供給することができた。このときの連続
供給時間を測定した。
0m/時間、基材加熱温度800℃、リアクタ内圧力5
Torr(=5×133Pa)、酸素ガス供給源からの
酸素ガス流量を50〜100ml/分に設定して、基材
上に厚さ0.4〜0.5μmのY-Ba-Cu-O系の酸
化物 超電導薄膜を連続的に形成し、長尺の酸化物超電
導体を得た。ここでの基材としては、ハステロイテープ
上にイオンビームアシストスパッタリング法によりYS
Z(イットリウム安定化ジルコニア)面配向中間層を形
成したもの(幅1cm×長さ〜30cm×厚さ0.02
cm)を用いた。
供給装置に代えて図5に示す従来の液体原料供給装置が
備えられた酸化物超電導体の製造装置を用いる以外は上
記実施例1と同様にしてYSZ面配向中間層を形成した
ハステロイテープ上にY-Ba-Cu-O系の長尺の酸化
物超電導体を作製した。そして、実施例1と同様にして
液体原料の連続供給時間を測定した。 (液体原料供給装置) 液体原料構成比 Y:Ba:Cu=1.0:2.7:3.0 液体原料供給速度 0.3ml/分 冷却ガス流量 400ccm 液体ポンプ圧力 70kg/cm2 気化室温度 230℃ 気化室圧力 5Torr(=5×133Pa) (CVD反応装置) 基材移動速度 1.0m/時間 基材温度 800℃ リアクタ内圧力 5Torr(=5×133Pa) 酸素ガス流量 50〜100ml/分
合は、液体原料の気化による原料ガスの生成を100時
間連続して行うことができた。この原料ガスの生成の間
における再析出物の析出は一切認められなかった。一
方、比較例1の従来の液体原料供給装置の場合には、原
料ガスの生成を連続して15時間行った時点で、液体原
料供給器の先端への再析出物の付着が原因で、毛細管が
目詰まりし、以後の原料ガスの生成を行うことが出来な
くなった。
たテープ状の酸化物超電導体を、それぞれ酸化物超電導
体の中央部分側に対し、スパッタ装置によりAgコーテ
ィングを施し、更に両端部側にそれぞれAgの電極を形
成し、Agコーティング後に純酸素雰囲気中にて500
℃で2時間熱処理を施して測定試料とした。そして、こ
れら試料を液体窒素で77Kに冷却し、外部磁場0T
(テスラ)の条件で各試料の臨界電流密度(Jc)を測
定したところ、実施例1で得られた酸化物超電導体と比
較例1で得られた酸化物超電導体は、共に、3.0×1
05A/cm2(77K、0T)を確保することができ
た。従って、実施例1の液体原料供給装置により得られ
た酸化物超電導体は、従来の比較例1の液体原料供給装
置により得られた酸化物超電導体と同等の臨界電流密度
(Jc)を示し、液体原料供給装置の違いによる超電導
特性の差は見られなかった。
CVD用液体原料供給装置は、毛細管が着脱交換可能に
取り付けられたことにより、液体原料の供給量を変更す
る場合、変更後の供給量に応じて毛細管のみを交換する
だけで済み、毛細管の内径が異なる数種類の液体原料供
給装置を用意する必要がなく、経済的である。
より、複数の液体原料供給器を用意する必要がある場合
においても、本発明の液体原料供給器は毛細管を除き、
すべて既製のパーツにより構成することができるため、
従来のガラス製の部材を用意する場合と比較して、大幅
に安価に、しかも構造寸法の精度が良い、任意の内径の
毛細管を備えた液体原料供給器を作製することができ
る。
は、供給量の変更に際し、毛細管のみを交換する手法
と、異なる内径の毛細管を有する液体原料供給器と交換
する手法を場合によって使い分けることが可能である。
また、上記いずれの手法においても、従来の技術と比較
して構造寸法の精度は向上しているため、あらゆる供給
量に応じて良好な液体原料の供給状況および気化状況が
再現性良く得られる。
けられているので、目的の液体供給量に応じた毛細管を
任意に選ぶことができ、選択した毛細管に交換すること
により、目的の液体供給量を迅速に得ることができる。
また、上記毛細管は着脱交換可能であるので、送液する
液体の種類に応じた毛細管を任意に選ぶことができ、従
って、あらゆる種類の液体の供給に用いることができ、
しかも毛細管は容易に交換できるので、あらゆる種類の
液体を迅速に供給することができる。従って、本発明の
CVD用液体液体原料供給装置が備えられた薄膜の製造
装置によれば、良好な薄膜を再現性良く製造することが
できる。
は、液体原料供給器の毛細管の先端部のみが気化室内部
に位置する構造であるので、冷却ガス供給部からの冷却
ガスは毛細管の先端部を通過して気化室に流れ込むた
め、生成された原料ガスが冷却ガス供給部内部に対流し
にくい構造となっており、毛細管の先端部における原料
ガスからの再析出を低減することができる。
は、気化器の液体原料導入部に冷却ガス供給部を加熱す
るための伝熱部が設けられているため、冷却ガスが加熱
されて冷却ガス供給部内部に対流した原料ガスが冷却さ
れて再析出するのを防止することができる。さらに、上
記伝熱部を介して加熱された冷却ガス供給部の熱は、毛
細管をその内部の液体原料が気化しない程度の温度に加
熱するため、毛細管近傍の原料ガスが、毛細管によって
冷却されて再析出するのを防止することができる。
室底部に向けて液体原料が移動する間に液体原料が気化
するように、先端部から気化室底部までの間隔を広くあ
けて構成されるので、液体原料が原料ガスに気化される
までの間に気化室の内壁に衝突する確率が小さくなり、
効率よく原料ガスを生成できる。また、気化室底部に
は、熱容量の大きな保熱部材が備えられているので、液
体原料の一部が気化されずに液体状態のまま気化室底部
に輸送されてきた場合であっても、この液体原料を再加
熱して気化させることができ、これにより液体原料を効
率よく気化させることができる。
化器を取り囲んで加熱ヒータを配設する事により、気化
室内部の温度分布が良好になり、原料ガスを安定して気
体の状態で保持することができる。加えて、上記構成の
気化器によれば、加熱ヒータにより加熱される気化室内
部の面積が増加するために、気化室内部の温度が安定す
る効果とともに、始動時の気化室の温度上昇の時間を短
縮する効果が得られる。
再析出を効果的に抑制し、液体原料の供給量を常に一定
に保ち、始動時間が短く、かつ長時間に渡り原料ガスを
安定して連続供給することができるCVD用液体原料供
給装置を提供することができる。
装置を備えた酸化物超電導体の製造装置の一例を示す構
成図である。
置の要部を示す構成図である。
置に備えられた液体原料供給器を示す断面模式図であ
る。
装置の他の例を示す構成図である。
一例を示す構成図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 液体原料供給器と、該液体原料供給器に
接続されてこの液体原料供給器から供給された液体原料
を気化する気化器とを具備してなるCVD用液体原料供
給装置であって、 前記液体原料供給器は、内部に液体原料が供給される毛
細管と、該毛細管が着脱交換可能に挿入されて該毛細管
を冷却するための冷却ガスが供給される筒状の冷却ガス
供給部と、該冷却ガス供給部を支持するために該冷却ガ
ス供給部の外周を取り囲んで設けられた筒状の外装部と
を備え、 前記気化器は、前記液体原料供給器から供給される前記
液体原料を気化する気化室と、前記気化器を加熱するた
めに該気化器の外周側に配設された加熱ヒータとを備
え、 前記気化器は、前記加熱ヒータの熱を前記液体原料供給
器の冷却ガス供給部に伝えるために前記液体原料供給部
との接続部に設けられた筒状の伝熱部を有することを特
徴とするCVD用液体原料供給装置。 - 【請求項2】 前記液体原料供給器を前記気化器へ接続
した状態において、前記気化室内には前記毛細管の先端
部のみを突出させる構造であることを特徴とする請求項
1に記載のCVD用液体原料供給器。 - 【請求項3】 前記気化器が、側面U字型の流路を有す
る気化室と、該気化室底部の温度低下を防止するために
設けられた保熱部材と、該気化器を取り囲んで配設され
た加熱ヒータとを備えることを特徴とする前記請求項1
または2に記載のCVD用液体原料供給装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000349684A JP4180235B2 (ja) | 2000-11-16 | 2000-11-16 | Cvd用液体原料供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000349684A JP4180235B2 (ja) | 2000-11-16 | 2000-11-16 | Cvd用液体原料供給装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002155365A true JP2002155365A (ja) | 2002-05-31 |
| JP4180235B2 JP4180235B2 (ja) | 2008-11-12 |
Family
ID=18823040
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000349684A Expired - Fee Related JP4180235B2 (ja) | 2000-11-16 | 2000-11-16 | Cvd用液体原料供給装置 |
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|---|---|
| JP (1) | JP4180235B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005259723A (ja) * | 2004-02-13 | 2005-09-22 | Utec:Kk | 原料溶液吐出器、cvd用気化器、溶液気化式cvd装置、流量制御方法及び薄膜形成方法 |
-
2000
- 2000-11-16 JP JP2000349684A patent/JP4180235B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
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|---|---|---|---|---|
| JP2005259723A (ja) * | 2004-02-13 | 2005-09-22 | Utec:Kk | 原料溶液吐出器、cvd用気化器、溶液気化式cvd装置、流量制御方法及び薄膜形成方法 |
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