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JP2002151684A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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Publication number
JP2002151684A
JP2002151684A JP2000341690A JP2000341690A JP2002151684A JP 2002151684 A JP2002151684 A JP 2002151684A JP 2000341690 A JP2000341690 A JP 2000341690A JP 2000341690 A JP2000341690 A JP 2000341690A JP 2002151684 A JP2002151684 A JP 2002151684A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor device
nitrogen
insulating film
film
gate insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000341690A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Hasegawa
英司 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2000341690A priority Critical patent/JP2002151684A/ja
Priority to US09/993,833 priority patent/US6555483B2/en
Publication of JP2002151684A publication Critical patent/JP2002151684A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • H10D64/01336
    • H10D64/01344
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D64/00Electrodes of devices having potential barriers
    • H10D64/60Electrodes characterised by their materials
    • H10D64/66Electrodes having a conductor capacitively coupled to a semiconductor by an insulator, e.g. MIS electrodes
    • H10D64/68Electrodes having a conductor capacitively coupled to a semiconductor by an insulator, e.g. MIS electrodes characterised by the insulator, e.g. by the gate insulator
    • H10D64/681Electrodes having a conductor capacitively coupled to a semiconductor by an insulator, e.g. MIS electrodes characterised by the insulator, e.g. by the gate insulator having a compositional variation, e.g. multilayered
    • H10D64/685Electrodes having a conductor capacitively coupled to a semiconductor by an insulator, e.g. MIS electrodes characterised by the insulator, e.g. by the gate insulator having a compositional variation, e.g. multilayered being perpendicular to the channel plane
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D64/00Electrodes of devices having potential barriers
    • H10D64/60Electrodes characterised by their materials
    • H10D64/66Electrodes having a conductor capacitively coupled to a semiconductor by an insulator, e.g. MIS electrodes
    • H10D64/68Electrodes having a conductor capacitively coupled to a semiconductor by an insulator, e.g. MIS electrodes characterised by the insulator, e.g. by the gate insulator
    • H10D64/693Electrodes having a conductor capacitively coupled to a semiconductor by an insulator, e.g. MIS electrodes characterised by the insulator, e.g. by the gate insulator the insulator comprising nitrogen, e.g. nitrides, oxynitrides or nitrogen-doped materials
    • H10P14/6526
    • H10P14/6532
    • H10P14/6927

Landscapes

  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 MOS型トランジスタのオン電流特性の劣化
を防止する。 【解決手段】 開示される半導体装置1は、シリコン基
板2上に、表層部にシリコン酸窒化膜14が形成された
シリコン酸化膜13から成るゲート絶縁膜8を介してゲ
ート電極9が設けられてなる構成において、ゲート絶縁
膜8は、膜厚方向に沿った窒素の濃度が表面近傍位置に
おいて最大値を有し、かつ窒素の濃度が表面近傍位置か
らシリコン基板2方向に向かって急激に減少している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置及び
その製造方法に係り、詳しくは、半導体基板上に、窒
素、酸素及びシリコンを含む絶縁膜から成るゲート絶縁
膜を介してゲート電極が設けられてなる半導体装置及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の代表として知られているL
SI(大規模集積回路)は、メモリ系デバイスとロジッ
ク系デバイスとに大別されるが、これらのデバイスのほ
とんどが、集積度の点で優れ、コストダウンが図れるM
OS(Metal Oxide Semiconductor)型トランジスタによ
って構成されている。MOS型トランジスタは周知のよ
うに、半導体基板上にゲート絶縁膜を介して設けられた
ゲート電極に制御電圧を印加することにより、ゲート絶
縁膜直下の半導体基板表面に誘起されるチャネルの導電
度を制御することを動作原理としている。したがって、
ゲート絶縁膜はMOS型トランジスタにより構成される
半導体装置の心臓部となっており、このゲート絶縁膜を
いかに高信頼性、高制御性で形成するかが、半導体装置
開発における最も重要な課題になっている。
【0003】そのような背景の基で、近年において特に
ロジック系デバイスでは、ゲート絶縁膜として広く用い
られているシリコン酸化膜(SiO2)の膜厚は略3.0
nm以下と極めて薄くなってきており、デバイスの高性
能化の要求につれてその膜厚はさらに薄くなる傾向にあ
る。
【0004】しかしながら、ゲート絶縁膜の薄膜化に伴
って、ゲートリーク電流の増加やゲート電極からの不純
物の突き抜け等の問題が発生する。前者は、薄膜化によ
りゲート絶縁膜の絶縁性が低下するために生じ、後者
は、ゲート絶縁膜上のゲート電極(例えばシリコン多結
晶膜)内にドープされているボロン(B)、燐(P)等
の不純物が製造プロセスの熱処理時に、薄膜化されたゲ
ート絶縁膜を容易に突き抜けてしまうために生ずる。特
に、後者の場合は、突き抜けた不純物がチャネルに達し
てこのチャネルの導電度を変えるように働くので、ドレ
イン電流、しきい値電圧等がばらつき易くなるため、M
OS型トランジスタの動作に大きな影響を与える。
【0005】ここで、ゲートリーク電流の増加を抑制す
るには、従来から、ゲート絶縁膜としてシリコン酸化膜
よりも比誘電率の高い絶縁膜を用いると効果的であるこ
とが知られている。また、不純物の突き抜けを防止する
には、従来から、シリコン酸化膜に窒素(N)を導入し
てシリコン酸化膜をシリコン酸窒化膜(SiON)化す
ると効果的であることが知られている。なお、シリコン
酸窒化膜はシリコン酸化膜よりも高い比誘電率を有して
いる。したがって、従来から、シリコン酸化膜をシリコ
ン酸窒化膜化したものをゲート絶縁膜として用いられる
ことにより、ゲートリーク電流の増加の抑制及び不純物
の突き抜けの防止を図ることが一般的に行われている。
【0006】例えば、特開平6−140392号公報に
は、上述したようなシリコン酸化膜をシリコン酸窒化膜
化したものをゲート絶縁膜として用いる半導体装置の製
造方法が開示されている。同半導体装置の製造方法は、
光励起により窒化膜ラジカルを形成し、あるいは光励起
及びプラズマ励起により窒化膜ラジカルを形成して、こ
の窒化膜ラジカルによりシリコン酸化膜をシリコン酸窒
化膜化するようにしている。すなわち、同半導体装置の
製造方法では、シリコン酸窒化膜化するエネルギーアシ
ストに光励起プロセスを用いることで、比較的低い温度
で例えば700〜900℃でシリコン酸窒化膜を可能に
している。
【0007】しかしながら、同半導体装置の製造方法で
は、必ずしも扱いに優れているとは言い難い光励起によ
る窒化膜ラジカルを形成することを必要とし、また窒素
をシリコン酸化膜に導入するための加熱処理の温度シー
ケンスが具体的に示されていないので、シリコン酸化膜
を再現性良くシリコン酸窒化膜化するのが容易ではな
い。したがって、光励起のような扱いが難しい手段を必
要とすることなく、再現性良くシリコン酸窒化膜化する
ことができる半導体装置の製造方法が要望されている。
【0008】図11は、上述したような要望を満たすべ
くなされた従来の半導体装置の製造方法により製造され
た半導体装置の構成を示す断面図、図12は同半導体装
置の主要部を拡大して示す断面図、図13及び図14は
同半導体装置の製造方法の主要工程を工程順に示す工程
図、図15は同半導体装置の製造方法に用いられる温度
シーケンスを示す図、図16は同半導体装置のゲート絶
縁膜のSIMS(Secondary Ion Mass Spectroscopy)分
析結果を示す図である。同半導体装置51は、図11に
示すように、例えばP型シリコン基板52にSTI(Sha
llow Trench Isolation)あるいはLOCOS(Local Oxi
dation of Silicon)技術等により形成された素子分離領
域53と、素子分離領域53により絶縁分離された活性
領域に形成されたP型ウエル領域54と、P型ウエル領
域54の表面に形成されたVth(しきい値電圧)調整
用ウエル領域55と、Vth調整用ウエル領域55に選
択的に形成され低濃度N型領域56Aと高濃度N型領域
56Bとから成るN型ソース領域56と、Vth調整用
ウエル領域55に選択的に形成され低濃度N型領域57
Aと高濃度N型領域57Bとから成るN型ドレイン領域
57と、基板52上にゲート絶縁膜58を介して設けら
れたゲート電極59と、ゲート絶縁膜58及びゲート電
極59の側面を覆うサイドウォール絶縁膜60と、N型
ソース領域56及びドレイン領域57にそれぞれ設けら
れたソース電極61及びドレイン電極62とを有してい
る。なお、図11では、N型MOS型トランジスタを形
成した例で示し、またN型ソース領域56及びドレイン
領域57はいわゆるLDD(Lightly Doped Drain)構
造に形成した例で示している。
【0009】ここで、ゲート絶縁膜58は、図12に示
すように、表面(表層部)にシリコン酸窒化膜64が形
成されたシリコン酸化膜63から成り、略1.75nm
の膜厚を有している。但し、表面にシリコン酸窒化膜6
4が形成される前は、シリコン酸化膜63は予め略1.
6nmの膜厚に形成されている。
【0010】次に、図13及び図14を参照して、同半
導体装置の製造方法について主要工程を工程順に説明す
る。まず、図13(a)に示すように、予め素子分離領
域53、P型ウエル領域54及びVth調整用ウエル領
域55が形成されたP型シリコン基板52を、例えば枚
葉型チャンバー内に収容して、チャンバー内を酸化性雰
囲気に維持した状態で熱処理して、基板52表面に膜厚
が略1.6nmのシリコン酸化膜63を成長させる。
【0011】次に、図13(b)に示すように、基板5
2上のシリコン酸化膜63の表面に窒素を導入し、シリ
コン酸化膜63の表面にシリコン酸窒化膜64を形成す
る。これには、基板52をプラズマ発生装置内に収容
し、窒素ガスをプラズマ発生装置内に供給してプラズマ
源の電源をオンして、予め窒素ガスを原子状窒素や窒素
ラジカルとしておく。これにより、窒素を含んだガスを
ソースとしたプラズマ源を形成する。次に、基板52
を、図15に示すような温度シーケンスに基づいて加熱
処理する。この温度シーケンスは、昇温部70Aと頂温
部70Bと降温部70Cとから構成されている。
【0012】加熱処理は以下のように行われる。まず、
室温状態から時刻t1において昇温を開始して略75℃
/sec.の昇温速度で加熱を継続し、略950℃に達した
時刻t2においてその温度を60〜240秒間一定に保
持した後、時刻t3においてプラズマ源の電源をオフす
る。これにより、時刻t3において降温を開始し、以後
略40℃/sec.の降温速度で降温を継続した後、時刻t
4において室温に戻る。このような温度シーケンスに基
づいた加熱処理により、プラズマ源から窒素をシリコン
酸化膜63の表面に導入してシリコン酸窒化膜64を形
成する。この場合、上記加熱処理は、RTP(Rapid The
rmal Process)として標準に供給されている装置を用い
て、上記したような標準的な温度シーケンスを用いて行
われている。このようにして、表面にシリコン酸窒化膜
64が形成されたシリコン酸化膜63から成るゲート絶
縁膜58が形成される。この時点で、ゲート絶縁膜58
の膜厚は、当初の略1.6nmから略1.75nmに増
加する。
【0013】次に、図13(c)に示すように、CVD
(Chemical Vapor Deposition)法等により全面にシリコ
ン多結晶膜65を形成した後、周知のフォトリソグラフ
ィ法により、シリコン多結晶膜65及び表面にシリコン
酸窒化膜64が形成されたシリコン酸化膜63をパター
ニングして、図14(d)に示すように、ゲート絶縁膜
58及びゲート電極59を形成する。次に、図14
(e)に示すように、ゲート電極59をマスクとしてN
型不純物をイオン注入して低濃度N型領域56A、57
Aを形成した後、ゲート電極59及びゲート絶縁膜58
を覆うようにサイドウォール絶縁膜60を形成する。次
に、サイドウォール絶縁膜60及びゲート電極59をマ
スクとしてN型不純物をイオン注入して高濃度N型領域
56B、57Bを形成して、それぞれN型ソース領域5
6及びドレイン領域57を形成する。次に、N型ソース
領域56及びドレイン領域57にそれぞれソース電極6
1及びドレイン電極62を設けて、図11に示した半導
体装置51を完成させる。
【0014】図16は、従来の半導体装置51のゲート
絶縁膜58のSIMS分析結果を示す図である。図16
において、横軸はゲート絶縁膜58の膜厚(深さ)を、
縦軸はゲート絶縁膜58の構成元素である窒素(N)、
酸素(O)及びシリコン(Si)の濃度(原子%)を示
している。SIMS分析はゲート絶縁膜の膜質を評価す
るために行い、ゲート絶縁膜の膜厚方向に沿った任意の
位置における各元素の濃度分布を知ることができる。図
16から明らかなように、ゲート絶縁膜58は、膜厚方
向に沿った窒素の濃度が表面近傍位置において最大値
(7〜8原子%)を有し、かつ窒素の濃度は表面近傍位
置から基板52方向(右方向)に向かってなだらかに減
少している。そして、窒素の濃度は基板52表面から所
定距離dの範囲にわたって略0になっている。この所定
距離dの範囲には、酸素及びシリコンのみが分布してい
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の半導
体装置では、ゲート絶縁膜内の窒素が膜厚方向に沿った
半導体基板表面に近い位置まで分布しているので、MO
S型トランジスタのオン電流特性が劣化する、という問
題がある。すなわち、従来の半導体装置では、図16か
ら明らかなように、ゲート絶縁膜58内の窒素が膜厚方
向に沿って基板52表面に近い深い位置まで分布してお
り、窒素はゲート絶縁膜58の略1.75nmの膜厚の
内、基板52表面から略0.46nm(距離dに相当)
に近づいた位置まで分布している。このように窒素が基
板52表面に近い位置まで分布していると、この窒素に
起因してゲート絶縁膜58内に生ずる正の固定電荷の影
響を受けて、ゲート絶縁膜28直下の基板52表面のチ
ャネルを流れるキャリアが散乱されるようになる。この
結果、オン電流特性が劣化するようになる。また、窒素
がさらに基板52の表面に達した場合には、界面準位が
発生するようになるので、オン電流特性の劣化はさらに
著しくなる。
【0016】図8は、MOS型トランジスタのオン電流
特性を示す図で、横軸はゲート絶縁膜の膜厚EOT(Eq
uivalent Oxide Thickness:酸化膜換算膜厚)を、縦軸
はオン電流Ionを示している。なお、ゲート長が0.3
μm、ゲート幅が10μmの構成例で示している。図8
において、従来のMOS型トランジスタの特性(従来
例)Aから明らかなように、ゲート絶縁膜の膜厚が略
1.8nm以下になると、オン電流が急激に減少してき
ている。この理由は上述したように、ゲート絶縁膜58
内の窒素が膜厚方向に沿って基板52表面に近い位置ま
で分布しているためである。このようにオン電流特性に
おいてオン電流が急激に減少する領域が存在すると、M
OS型トランジスタの駆動能力は著しく低くなるので、
高速動作に対応できなくなる。
【0017】また、従来の半導体装置の製造方法では、
窒素をシリコン酸化膜に導入するための加熱処理の温度
シーケンスが適切でないので、シリコン酸化膜に対し膜
厚方向に沿って窒素を制御性良く導入することが困難で
ある、という問題がある。すなわち、従来の半導体装置
の製造方法では、図15の温度シーケンスにおいて、昇
温部70Aの昇温速度が比較的小さいので頂温部70B
のピーク温度に達する迄に時間がかかり、また頂温部7
0Bのピーク温度の保持時間が比較的長く、さらに降温
部70Cの降温速度が比較的小さいので室温に戻るまで
時間がかかっているため、窒素が膜厚方向に沿って深く
進んでしまうので、窒素を制御性良く導入するのが困難
であった。このため、ゲート絶縁膜内の膜厚方向に沿っ
て基板52表面に近い位置まで窒素を分布させてしまっ
ていた。
【0018】ここで、頂温部70Bのピーク温度を低く
することにより、窒素がゲート絶縁膜内の膜厚方向に沿
って深く進むのを抑制することが可能となる。しかしな
がら、この場合には、ピーク温度の低温化に伴って導入
できる窒素の総量が制限されてくるので、シリコン酸化
膜のシリコン窒化膜化によるゲートリーク電流の増加を
抑制し、かつ不純物の突き抜けを防止する役割を担う窒
素の能力が低下してきてしまうため、ゲート絶縁膜をシ
リコン酸窒化膜化する意味がなくなってしまう。
【0019】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、MOS型トランジスタのオン電流特性の劣化を
防止することができるようにした半導体装置を提供する
ことを目的としている。また、この発明は、シリコン酸
化膜に対し膜厚方向に沿って窒素を制御性良く導入する
ことができるようにした半導体装置の製造方法を提供す
ることを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、半導体基板上に、窒素、酸
素及びシリコンを含む絶縁膜から成るゲート絶縁膜を介
してゲート電極が設けられてなる半導体装置に係り、上
記ゲート絶縁膜は、膜厚方向に沿った窒素の濃度が表面
近傍位置において最大値を有し、かつ上記窒素の濃度が
上記表面近傍位置から上記半導体基板方向に向かって急
激に減少していることを特徴としている。
【0021】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の半導体装置に係り、上記窒素の濃度は、上記膜厚方
向に沿った上記半導体基板の表面から所定距離の範囲に
わたって略0になっていることを特徴としている。
【0022】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の半導体装置に係り、上記膜厚に沿った上記半導体基
板の表面から所定距離の範囲には、酸素及びシリコンの
みが分布していることを特徴としている。
【0023】また、請求項4記載の発明は、請求項1、
2又は3記載の半導体装置に係り、上記窒素の濃度の最
大値が、10〜30原子%であることを特徴としてい
る。
【0024】また、請求項5記載の発明は、請求項2、
3又は4記載の半導体装置に係り、上記所定距離の最小
値が、略0.7nmであることを特徴としている。
【0025】また、請求項6記載の発明は、半導体基板
上に、窒素、酸素及びシリコンを含む絶縁膜から成るゲ
ート絶縁膜を介してゲート電極が設けられてなる半導体
装置の製造方法に係り、予め所定の半導体領域を形成し
た半導体基板の表面にシリコン酸化膜を形成するシリコ
ン酸化膜形成工程と、上記半導体基板を少なくとも窒素
を含んだガスをプラズマ源とするプラズマ発生装置内に
収容し、昇温速度が200〜400℃/sec.、ピーク温
度が450〜1200℃及び降温温度が50〜200℃
/sec.から成る温度シーケンスに基づいて加熱処理し
て、上記シリコン酸化膜の表面に上記窒素を導入するこ
とによりシリコン酸窒化膜を形成するシリコン酸窒化膜
形成工程とを含むことを特徴としている。
【0026】また、請求項7記載の発明は、請求項6記
載の半導体装置の製造方法に係り、上記シリコン酸窒化
膜形成工程において、上記ピーク温度を略180秒以下
で保持することを特徴としている。
【0027】また、請求項8記載の発明は、請求項6又
は7記載の半導体装置の製造方法に係り、上記シリコン
酸窒化膜形成工程において、上記温度シーケンスの上記
ピーク温度に達した時点で上記プラズマ源の電源をオフ
することを特徴としている。
【0028】また、請求項9記載の発明は、請求項6、
7又は8記載の半導体装置の製造方法に係り、上記シリ
コン酸窒化膜形成工程において、上記窒素を含んだガス
として、N2、N2O、NO、NO2又はNH3を用いるこ
とを特徴としている。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は実施例を用いて
具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例である半導体装置の構成
を示す断面図、図2は同半導体装置の主要部を拡大して
示す断面図、図3乃至図5は、同半導体装置の製造方法
を工程順に示す工程図、また、図6は同半導体装置の製
造方法に用いられる温度シーケンスを示す図、図7は同
半導体装置のゲート絶縁膜のSIMS分析結果を示す
図、図8は同半導体装置のオン電流特性を従来例のそれ
と比較して示す図、図9は同半導体装置のTDDB(Ti
me Dependent Dielectric Breakdown)特性を従来例の
それと比較して示す図である。この例の半導体装置1
は、図1に示すように、例えばP型シリコン基板2にS
TIあるいはLOCOS技術等により形成された素子分
離領域3と、素子分離領域3により絶縁分離された活性
領域に形成されたP型ウエル領域4と、P型ウエル領域
4の表面に形成されたVth調整用ウエル領域5と、V
th調整用ウエル領域5に選択的に形成され低濃度N型
領域6Aと高濃度N型領域6Bとから成るN型ソース領
域6と、Vth調整用ウエル領域5に選択的に形成され
低濃度N型領域7Aと高濃度N型領域7Bとから成るN
型ドレイン領域7と、基板2上にゲート絶縁膜8を介し
て設けられたゲート電極9と、ゲート絶縁膜8及びゲー
ト電極9の側面を覆うサイドウォール絶縁膜10と、N
型ソース領域6及びドレイン領域7にそれぞれ設けられ
たソース電極11及びドレイン電極12とを有してい
る。なお、図1では、N型MOS型トランジスタを形成
した例で示し、またN型ソース領域6及びドレイン領域
7をLDD構造に形成した例で示している。
【0030】ここで、ゲート絶縁膜8は、図2に示すよ
うに、表面(表層部)にシリコン酸窒化膜14が形成さ
れたシリコン酸化膜13から成り、略1.75nmの膜
厚を有している。但し、表面にシリコン酸窒化膜14が
形成される前は、シリコン酸化膜13は予め略1.6n
mの膜厚に形成されている。この例の半導体装置におい
ては、ゲート絶縁膜8は、膜厚方向に沿った窒素の濃度
が表面近傍位置において最大値を有しているが、その値
は従来(7〜8原子%)よりも大きい16〜18原子%
を有し、かつ窒素の濃度は表面近傍位置から基板2方向
に向かって急激に減少している。これによって、後述す
るように、窒素の濃度が略0になる基板2表面からの所
定距離dの範囲は従来よりも大きくなる。また、この所
定距離dの範囲には、酸素及びシリコンのみが分布して
いる。
【0031】次に、図3乃至図5を参照して、同半導体
装置の製造方法について工程順に説明する。まず、図3
(a)に示すように、P型シリコン基板2を用いて、周
知のSTIあるいはLOCOS技術等により素子分離領
域3を形成した後、熱酸化法により全面にシリコン酸化
膜から成る膜厚が略20nmの犠牲酸化膜17を形成す
る。次に、犠牲酸化膜17を通じてボロン等のP型不純
物をイオン注入してP型ウエル領域4を形成した後、同
様にしてP型不純物をイオン注入してP型ウエル領域4
内にVth調整用ウエル領域5を形成する。
【0032】次に、図3(b)に示すように、犠牲酸化
膜17をフッ酸溶液にて除去して基板2を露出させる。
そして次に、基板2を例えばアンモニア、過酸化水素及
び純水からなる混合溶液、あるいは硫酸、過酸化水素水
及び純水から成る混合溶液に浸漬して洗浄処理する。こ
の洗浄処理により、図3(c)に示すように、露出され
た基板2の表面に新たにシリコン酸化膜から成る膜厚が
略1.0nmの化学酸化膜18が形成される。
【0033】次に、図4(d)に示すように、基板2を
例えば希弗酸溶液に浸漬して洗浄処理することにより、
化学酸化膜18を除去する。なお、この化学酸化膜18
は必ずしも除去する必要はなく、そのまま残しておいて
も良い。
【0034】次に、図4(e)に示すように、基板2を
例えば枚葉型チャンバーに収容して、チャンバー内を酸
化性雰囲気に維持した状態で熱処理して、基板2表面に
膜厚が略1.6nmのシリコン酸化膜13を成長させ
る。この場合、熱処理の条件としては、例えばチャンバ
ー内を略6650Pa(Pascal)の真空度に保ち、O2
2=10%の酸化性雰囲気で、略850℃で、略35
秒間処理する。あるいは、O2ガスとH2ガスとをチャン
バー内に導入して、略6650Paの真空度に保ち、略
800℃で、略15秒間処理する。なお、図4(d)工
程で、化学酸化膜18を除去しないで残しておいた場合
は、この化学酸化膜18をシリコン酸化膜13の代わり
に用いることも可能である。化学酸化膜18は上記など
の熱処理により、十分な特性を有するシリコン酸化膜1
3に改質すると考えて良い。
【0035】次に、図4(f)に示すように、基板2上
のシリコン酸化膜13の表面に窒素を導入して、シリコ
ン酸化膜13の表面にシリコン酸窒化膜14を形成す
る。これには、基板2をプラズマ発生装置内に収容し、
窒素ガスをプラズマ発生装置内に供給してプラズマ源の
電源をオンして、予め窒素ガスを原子状窒素や窒素ラジ
カルとしておく。これにより、窒素を含んだガスをソー
スとしたプラズマ源を形成する。次に、基板2を、例え
ばRTP装置を用いて、図6に示すような温度シーケン
スに基づいて加熱処理する。この温度シーケンスは、昇
温部20Aと頂温部20Bと降温部20Cとから構成さ
れている。
【0036】加熱処理は以下のように行われる。まず、
室温状態から時刻t1において昇温を開始して略250
℃/sec.の昇温速度で加熱を継続し、略1050℃に達
した時刻t2においてプラズマ源の電源をオフする。こ
れにより、時刻t2において降温を開始し、以後略90
℃/sec.の降温速度で降温を継続した後、時刻t3にお
いて室温に戻る。このような温度シーケンスに基づいた
加熱処理により、プラズマ源から窒素をシリコン酸化膜
13の表面に導入してシリコン酸窒化膜14を形成す
る。このようにして、表面にシリコン酸窒化膜14が形
成されたシリコン酸化膜13から成るゲート絶縁膜8が
形成される。この時点で、ゲート絶縁膜8の膜厚は、当
初の略1.6nmから略1.75nmに増加する。
【0037】図6の温度シーケンスに基づいた上記加熱
処理によれば、昇温部20Aの昇温速度が大きく、また
比較的高く設定した頂温部20Bのピーク温度は瞬間的
に保持しており、さらに降温部20Cの降温速度が大き
いので室温に戻るまで時間がからないため、窒素を制御
性良く導入することができる。したがって、窒素が膜厚
方向に沿って深く拡散してしまうことがなくなるので、
ゲート絶縁膜8内の膜厚方向に沿った基板2表面に近い
位置まで窒素を分布させることがなくなる。また頂温部
20Bのピーク温度を比較的高く設定しているので、ゲ
ート絶縁膜8の膜厚方向に沿った表面近傍位置で最大値
となる窒素の濃度を従来よりも大きくできるので、ゲー
トリーク電流の増加を抑制し、かつ不純物の突き抜けを
防止する役割を担う窒素の能力を向上させることがで
き、ゲート絶縁膜をシリコン酸窒化膜化した効果を大き
くすることができるようになる。
【0038】次に、図5(g)に示すように、CVD法
等により全面にシリコン多結晶膜15を形成した後、周
知のフォトリソグラフィ法により、シリコン多結晶膜1
5及び表面にシリコン酸窒化膜14が形成されたシリコ
ン酸化膜13をパターニングして、図5(h)に示すよ
うに、ゲート絶縁膜8及びゲート電極9を形成する。
【0039】次に、図5(i)に示すように、ゲート電
極9をマスクとして燐等のN型不純物をイオン注入して
低濃度N型領域6A、7Aを形成した後、ゲート電極9
及びゲート絶縁膜8を覆うようにサイドウォール絶縁膜
10を形成する。次に、サイドウォール絶縁膜10及び
ゲート電極9をマスクとしてN型不純物をイオン注入し
て高濃度N型領域6B、7Bを形成して、それぞれN型
ソース領域6及びドレイン領域7を形成する。次に、N
型ソース領域6及びドレイン領域7にそれぞれソース電
極11及びドレイン電極12を設けて、図1に示した半
導体装置1を完成させる。
【0040】図7は、この例の半導体装置1のゲート絶
縁膜8のSIMS分析結果を示す図である。図7におい
て、横軸はゲート絶縁膜8の膜厚(深さ)を、縦軸はゲ
ート絶縁膜8の構成元素である窒素(N)、酸素(O)
及びシリコン(Si)の原子%を示している。図7から
明らかなように、ゲート絶縁膜8は、膜厚方向に沿った
窒素の濃度が表面近傍位置において最大値(16〜18
原子%)を有し、かつ窒素の濃度は表面近傍位置から基
板2方向に向かって急激に減少している。そして、窒素
の濃度は基板2表面から所定距離dの範囲にわたって略
0になっている。この所定距離dの範囲には、酸素及び
シリコンのみが分布している。ここで、図16の従来例
のSIMS分析結果と比較すれば明らかなように、この
例の上記最大値は従来のそれ(7〜8原子%)よりも2
倍以上に増加しているので、表面近傍位置における窒素
の導入量は多くなる。これは、シリコン窒化膜化により
ゲートリーク電流の増加を抑制し、かつ不純物の突き抜
けを防止する役割を担う窒素の能力を向上させる。ま
た、この例では窒素の濃度が最大値から急激に減少して
いるために、結果的に窒素の濃度が略0になる基板2表
面からの所定距離dの範囲は従来よりも大きくなってい
る。
【0041】図8は、この例のMOS型トランジスタの
オン電流特性を従来例のそれと比較して示す図で、横軸
はゲート絶縁膜の膜厚EOT(酸化膜換算膜厚)を、縦
軸はオン電流Ionを示している。図8において、この例
のMOS型トランジスタの特性Bから明らかなように、
ゲート絶縁膜の膜厚の減少につれてオン電流は徐々に増
加しているが、従来例の特性Aのように、ゲート絶縁膜
の膜厚が略1.8nm以下になってもオン電流が急激に
減少することはない。このことは、この例によればオン
電流特性の劣化を防止できたことを示している。
【0042】この例によりオン電流特性の劣化を防止で
きた理由は、図6の温度シーケンスに基づいた加熱処理
により窒素をシリコン酸化膜13の表面に導入してシリ
コン酸窒化膜14を形成するようにしたので、窒素を制
御性良く導入できるようになったことがあげられる。こ
れにより、ゲート絶縁膜8の膜厚方向に沿った表面近傍
位置で最大値となる窒素の濃度を従来よりも大きくでき
るので、その表面近傍位置から窒素の濃度は急激に減少
し、ゲート絶縁膜8内の膜厚方向に沿った基板2表面に
近い位置まで窒素を分布させることがなくなる。
【0043】このように、窒素が基板2表面に近い位置
まで分布しなくなれば、この窒素に起因してゲート絶縁
膜8内に生ずる正の固定電荷の影響を受けることがなく
なるので、ゲート絶縁膜8直下の基板2表面のチャネル
を流れるキャリアが散乱されない。この結果、オン電流
特性の劣化が防止される。また、これに伴い界面準位の
形成が抑制されるので、オン電流特性の劣化がさらに著
しくなることがなくなる。この発明の発明者の実験結果
によると、ゲート絶縁膜8の膜厚方向に沿った窒素の濃
度が略0になる基板2表面からの距離dの範囲を、略
0.7nm以上に設定すると、オン電流特性の劣化の防
止を図ることができることが確かめられた。例えば、図
8のオン電流特性においては、横軸の全膜厚にわたっ
て、上記窒素の濃度が略0になる基板2表面からの距離
dは、略0.7nm以上に設定されている。これによ
り、ゲート絶縁膜8の薄膜化が可能になり、略1.6n
mの膜厚のゲート絶縁膜が実現することができるように
なった。また、この例によれば、温度シーケンスの昇温
速度及び降温速度を大きくしたことにより、製造プロセ
スに費やされる時間を短縮することができるので、スル
ープットの向上を図ることができるようになり、コスト
ダウンを実現できる。
【0044】図9は、この例のMOS型トランジスタの
TDDB特性を従来例のそれと比較して示す図で、横軸
は絶縁破壊時間を、縦軸は累積不良率を示している。こ
こで、類積不良率とは、それぞれのゲート絶縁膜が、一
定時間ごとに絶縁破壊を起こしてその不良率が累積され
る割合を示している。なお、測定条件としては、膜厚が
1.75nmのゲート絶縁膜に−3.2Vの一定電圧を
印加して行った。図9において、特性Aは従来例を示
し、特性Bはこの例を示している。両特性A、Bを比較
して明らかなように、破壊時間は従来例の特性Aが10
〜100秒であるのに対して、この例の特性Bは100
〜1000秒を示しており、この例により寿命が略1桁
改善できたことを示している。したがって、半導体装置
の信頼度を向上させることができる。
【0045】この例により寿命が改善できた理由は、上
述したように図6の温度シーケンスに基づいた加熱処理
により窒素をシリコン酸化膜13の表面に導入してシリ
コン酸窒化膜14を形成するようにしたので、窒素を制
御性良く導入できるようになったことがあげられる。こ
れによりゲート絶縁膜8の膜厚方向に沿った表面近傍位
置で最大値となる窒素の濃度を従来よりも大きくできる
ので、ゲート電極9に含まれているボロン等の不純物の
侵入をほとんど阻止することができる。一方、従来例で
は、ゲート絶縁膜に導入される窒素の総量はこの例とほ
とんど変わらないものの、窒素の濃度の最大値は小さ
く、また膜厚方向に沿ってなだらかに減少しているため
に、ボロン等の不純物の侵入を阻止することができない
ので、寿命が短くなって信頼度を低下させている。
【0046】なお、この発明の発明者の実験結果によれ
ば、図6の温度シーケンスにおいて、昇温部20Aの昇
温速度を200〜400℃/sec.の範囲に設定し、また
降温部20Cの降温速度を50〜200℃/sec.の範囲
に設定した場合でも、上記実施例の場合と略同様な効果
が得られることが確かめられた。
【0047】このように、この例の半導体装置によれ
ば、シリコン基板2上に、表層部にシリコン酸窒化膜1
4が形成されたシリコン酸化膜13から成るゲート絶縁
膜8を介してゲート電極9が設けられてなる構成におい
て、ゲート絶縁膜8は、膜厚方向に沿った窒素の濃度が
表面近傍位置において最大値を有し、かつ窒素の濃度が
表面近傍位置からシリコン基板2方向に向かって急激に
減少しているので、ゲート絶縁膜8内の窒素が膜厚方向
に沿った基板2に近い位置まで分布することがなくな
る。したがって、MOS型トランジスタのオン電流特性
の劣化を防止することができる。また、この例の半導体
装置の製造方法によれば、シリコン基板2を少なくとも
窒素を含んだガスをプラズマ源とするプラズマ発生装置
内に収容し、昇温速度が200〜400℃/sec.、ピー
ク温度が450〜1200℃及び降温温度が50〜20
0℃/sec.から成る温度シーケンスに基づいて加熱処理
して、シリコン酸化膜13の表面に窒素を導入すること
によりシリコン酸窒化膜14を形成するので、加熱処理
の温度シーケンスを適切に設定した上で窒素をシリコン
酸化膜13に導入することができる。したがって、シリ
コン酸化膜に対し膜厚方向に沿って窒素を制御性良く導
入することができる。
【0048】◇第2実施例 図10は、この発明の第2実施例である半導体装置の製
造方法に用いられ温度シーケンスを示す図である。この
例の半導体装置の製造方法の構成が、上述した第1実施
例の構成と大きく異なるところは、温度シーケンスの頂
温部の温度を変更するようにした点である。この例で
は、図10に示したように、頂温部20Bのピーク温度
を400〜1200℃に設定した温度シーケンスを用い
て、基板2を加熱処理して、シリコン酸化膜13の表面
に窒素を導入してシリコン酸窒化膜14を形成する。こ
の例によれば、ピーク温度を上記のような範囲に選んで
も、昇温速度及び降温速度を第1実施例で述べたよう
に、それぞれ200〜400℃/sec.及び50〜200
℃/sec.の範囲で調整することにより、第1実施例と略
同様な効果を得ることができる。この時、表面近傍の窒
素濃度は10〜30%導入されることが確認されてお
り、それらは急激な分布を有するため、基板2表面から
略0.7nmには窒素が入っていない。これ以外は、上
述した第1実施例の各工程と略同様である。それゆえ、
製造工程の詳細な説明を省略する。
【0049】このように、この例の構成によっても、第
1実施例において述べたのと略同様な効果を得ることが
できる。
【0050】◇第3実施例 この例の半導体装置の製造方法の構成が、上述した第1
実施例の構成と大きく異なるところは、プラズマ源の電
源をオフする時刻を延長するようにした点である。すな
わち、この例では、プラズマ源の電源をプロセス開始か
らプロセス終了までオンした状態で、基板2を加熱処理
する。これにより、加熱雰囲気の安定性が良くなるの
で、再現性や面内の均一性をわずかながら向上させるこ
とができる。この場合、昇温速度及び降温速度が重要に
なってくるが、第1実施例と略同様に調整することによ
り、第1実施例と略同様な効果を得ることができる。な
お、この例では、降温速度が特に重要であり、略90℃
/sec.以上に選ぶことが望ましい。
【0051】このように、この例の構成によっても、第
1実施例において述べたのと略同様な効果を得ることが
できる。加えて、この例の構成によれば、基板の加熱雰
囲気の安定性を良くすることができる。
【0052】◇第4実施例 この例の半導体装置の製造方法の構成が、上述した第1
実施例の構成と大きく異なるところは、温度シーケンス
の頂温部のピーク温度を一定時間保持するようにした点
である。すなわち、この例では、第1実施例で示した頂
温部20Bのピーク温度1050℃を0〜180秒間保
持して、基板2を加熱処理する。この場合、昇温速度及
び降温速度が重要になってくるが、第1実施例と略同様
に調整することにより、第1実施例と略同様な効果を得
ることができる。
【0053】このように、この例の構成によっても、第
1実施例において述べたのと略同様な効果を得ることが
できる。
【0054】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、ゲート絶
縁膜に用いるシリコン酸化膜の形成はO2とN2との混合
ガス雰囲気やO2とH2との混合ガス雰囲気を用いる例で
説明したが、これに限らずO2とN2とH2との混合ガス
雰囲気ガスを用いるようにしても良い。また、シリコン
酸化膜をシリコン酸窒化膜化する場合の窒化源として、
プラズマを立ててN2ガスを原子状窒素やラジカル窒素
にする場合について説明したきたが、強い窒化源であれ
ばこれに限らず、N2O、NO、NO2等の酸化窒素やN
3(アンモニア)等の窒素を含有する1つのガス、あ
るいは複数のガスの混合ガスを用いても良い。
【0055】また、基板上にシリコン酸化膜を形成する
工程及びシリコン酸化膜の表面をシリコン酸窒化膜化す
る工程を、枚葉型チャンバー内で行う例で説明したが、
これに限らずバッチ型チャンバー内で行うようにしても
良い。また、各導電膜、絶縁膜等の膜厚、形成方法等の
条件は一例を示したものであり、用途、目的等によって
変更することができる。また、各半導体領域の導電型は
P型とN型とを逆にすることができる。すなわち、Nチ
ャネル型に限らずPチャネル型のMOS型トランジスタ
に対しても適用できる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の半導体
装置によれば、半導体基板上に、窒素、酸素及びシリコ
ンを含む絶縁膜から成るゲート絶縁膜を介してゲート電
極が設けられてなる構成において、ゲート絶縁膜は、膜
厚方向に沿った窒素の濃度が表面近傍位置において最大
値を有し、かつ窒素の濃度が表面近傍位置から半導体基
板方向に向かって急激に減少しているので、ゲート絶縁
膜内の窒素が膜厚方向に沿った基板に近い位置まで分布
することがなくなる。したがって、MOS型トランジス
タのオン電流特性の劣化を防止することができる。ま
た、この発明の半導体装置の製造方法によれば、半導体
基板を少なくとも窒素を含んだガスをプラズマ源とする
プラズマ発生装置内に収容し、昇温速度が200〜40
0℃/sec.、ピーク温度が450〜1200℃及び降温
温度が50〜200℃/sec.から成る温度シーケンスに
基づいて加熱処理して、シリコン酸化膜の表面に窒素を
導入することによりシリコン酸窒化膜を形成するので、
加熱処理の温度シーケンスを適切に設定した上で窒素を
シリコン酸化膜に導入することができる。したがって、
シリコン酸化膜に対し膜厚方向に沿って窒素を制御性良
く導入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である半導体装置の構成
を示す断面図である。
【図2】同半導体装置の主要部を拡大して示す断面図で
ある。
【図3】同半導体装置の製造方法を工程順に示す工程図
である。
【図4】同半導体装置の製造方法を工程順に示す工程図
である。
【図5】同半導体装置の製造方法を工程順に示す工程図
である。
【図6】同半導体装置の製造方法に用いられる温度シー
ケンスを示す図である。
【図7】同半導体装置のゲート絶縁膜のSIMS分析結
果を示す図である。
【図8】同半導体装置のオン電流特性を従来例のそれと
比較して示す図である。
【図9】同半導体装置のTDDB特性を従来例のそれと
比較して示す図である。
【図10】この発明の第2実施例である半導体装置の製
造方法に用いる温度シーケンスを示す図である。
【図11】従来の半導体装置の構成を示す断面図であ
る。
【図12】同半導体装置の主要部を拡大して示す断面図
である。
【図13】同半導体装置の製造方法の主要工程を工程順
に示す工程図である。
【図14】同半導体装置の製造方法の主要工程を工程順
に示す工程図である。
【図15】同半導体装置の製造方法に用いられる温度シ
ーケンスを示す図である。
【図16】同半導体装置のゲート絶縁膜のSIMS分析
結果を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体装置 2 シリコン基板 3 素子分離領域 4 ウエル領域 5 Vth調整用ウエル領域 6 ソース領域 6A、7A 低濃度領域 6B、7B 高濃度領域 7 ドレイン領域 8 ゲート絶縁膜 9 ゲート電極 10 サイドウォール絶縁膜 11 ソース電極 12 ドレイン電極 13 シリコン酸化膜 14 シリコン酸窒化膜 15 シリコン多結晶膜 17 犠牲酸化膜 18 化学酸化膜 20A 昇温部 20B 頂温部 20C 降温部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に、窒素、酸素及びシリコ
    ンを含む絶縁膜から成るゲート絶縁膜を介してゲート電
    極が設けられてなる半導体装置であって、 前記ゲート絶縁膜は、膜厚方向に沿った窒素の濃度が表
    面近傍位置において最大値を有し、かつ前記窒素の濃度
    が前記表面近傍位置から前記半導体基板方向に向かって
    急激に減少していることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記窒素の濃度は、前記膜厚方向に沿っ
    た前記半導体基板の表面から所定距離の範囲にわたって
    略0になっていることを特徴とする請求項1記載の半導
    体装置。
  3. 【請求項3】 前記膜厚に沿った前記半導体基板の表面
    から所定距離の範囲には、酸素及びシリコンのみが分布
    していることを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記窒素の濃度の最大値が、10〜30
    原子%であることを特徴とする請求項1、2又は3記載
    の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記所定距離の最小値が、略0.7nm
    であることを特徴とする請求項2、3又は4記載の半導
    体装置。
  6. 【請求項6】 半導体基板上に、窒素、酸素及びシリコ
    ンを含む絶縁膜から成るゲート絶縁膜を介してゲート電
    極が設けられてなる半導体装置の製造方法であって 予め所定の半導体領域を形成した半導体基板の表面にシ
    リコン酸化膜を形成するシリコン酸化膜形成工程と、 前記半導体基板を少なくとも窒素を含んだガスをプラズ
    マ源とするプラズマ発生装置内に収容し、昇温速度が2
    00〜400℃/sec.、ピーク温度が450〜1200
    ℃及び降温温度が50〜200℃/sec.から成る温度シ
    ーケンスに基づいて加熱処理して、前記シリコン酸化膜
    の表面に前記窒素を導入することによりシリコン酸窒化
    膜を形成するシリコン酸窒化膜形成工程とを含むことを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記シリコン酸窒化膜形成工程におい
    て、前記ピーク温度を略180秒以下で保持することを
    特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記シリコン酸窒化膜形成工程におい
    て、前記温度シーケンスの前記ピーク温度に達した時点
    で前記プラズマ源の電源をオフすることを特徴とする請
    求項6又は7記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記シリコン酸窒化膜形成工程におい
    て、前記窒素を含んだガスとして、N2、N2O、NO、
    NO2又はNH3を用いることを特徴とする請求項6、7
    又は8記載の半導体装置の製造方法。
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