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JP2002145240A - 容 器 - Google Patents

容 器

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Publication number
JP2002145240A
JP2002145240A JP2000345646A JP2000345646A JP2002145240A JP 2002145240 A JP2002145240 A JP 2002145240A JP 2000345646 A JP2000345646 A JP 2000345646A JP 2000345646 A JP2000345646 A JP 2000345646A JP 2002145240 A JP2002145240 A JP 2002145240A
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JP
Japan
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container
layer
pulp layer
flange portion
foaming agent
Prior art date
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Granted
Application number
JP2000345646A
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English (en)
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JP4052791B2 (ja
Inventor
Akira Nonomura
著 野々村
Atsushi Sato
篤 佐藤
Osamu Nakada
理 中田
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2000345646A priority Critical patent/JP4052791B2/ja
Publication of JP2002145240A publication Critical patent/JP2002145240A/ja
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Publication of JP4052791B2 publication Critical patent/JP4052791B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フランジ部に所望の強度を付与することがで
きるほか、フランジ部の端部からの浸水を防ぐことがで
き、外観も良好な容器を提供すること。 【解決手段】 開口端部の周縁にフランジ部20を有す
る抄造容器本体2にその内面及びフランジ部を被覆する
樹脂層3を設けた容器である。フランジ部20にその周
縁部から下方に垂下する垂下部21を有しており、垂下
部21の外面部及び下端部が樹脂層3で被覆されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開口端部の周縁に
フランジ部を有する抄造容器本体の内面及び該フランジ
部が樹脂で被覆されて形成された容器に係わり、特に、
飲食品の容器に好適な容器に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】開口端
部の周縁にフランジ部を有する抄造容器本体の内面及び
該フランジ部が樹脂フィルムで被覆されて形成された容
器に関する従来技術としては、例えば、特開平4−26
1837号公報に記載の技術が知られている。この技術
は、予め所定の形状に抄造された容器の内面及びフラン
ジ部に熱可塑性樹脂フィルムを積層させて融着させた食
品容器である。
【0003】ところで、上述の従来の技術では、フラン
ジ部の周端部が外部に露出しているため、浸水等により
強度が低下してしまうおそれがあるほか、肌触りや外観
等も悪いものであった。また、フランジ部の強度が低い
ため、フランジ部の上面に蓋体を接着する構成とした場
合には、当該蓋体を剥がす際にフランジ部が曲がってし
まって剥がし辛くなる場合があるほか、フィルム自体が
端部から剥がれるおそれがあった。
【0004】一方、樹脂フィルムを積層した板紙を折り
曲げてカップ状の容器とした従来技術としては、特許第
3075142号の容器が知られている。この容器は、
樹脂フィルムを積層した板紙を所定形状に折り曲げて接
合し、有底筒状のカップ本体を形成するとともに、該カ
ップ本体にその側壁部を覆う保護カバーを貼着したもの
であり、カップ本体の開口端周縁の側壁を外方にカール
し、さらに上下方向に扁平に押しつぶしてフランジ部を
形成し、フランジ部の内面を非接触状態としたものであ
る。そして、フランジ部の自己復元を保護カバーの上端
部で規制すると共に、フランジ部の張り出し長さを大き
くし、蓋との接触面積を大きくしたものである。
【0005】しかし、このようにして形成されたフラン
ジ部は、その内面が非接触状態に維持されているため、
形状が不安定であり、フランジ部の寸法精度も必ずしも
満足できるものではなかった。また、外力、特にフラン
ジ部に水平方向から力が作用した場合には変形し易いも
のであり、例えば、フランジ部に蓋をして加圧溶着させ
る場合には、フランジ部が変形して下方に逃げるため、
十分なシール性が得られない場合があった。さらに、板
紙に比べて用いる繊維長さが短く繊維に配向のない抄造
容器に、このような手法でフランジ部を形成した場合に
は、フランジ部をカールさせる際に当該フランジ部が破
断してしまうおそれがあった。また、カールした部分に
はしわが発生し易く、外観的にも好ましくなかった。
【0006】従って、本発明の目的は、フランジ部に所
望の強度を付与することができるほか、フランジ部の端
部からの浸水を防ぐことができ、外観も良好な容器を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、開口端部の周
縁にフランジ部を有する抄造容器本体にその内面及び該
フランジ部を被覆する樹脂層を設けた容器において、前
記フランジ部にその周縁部から下方に垂下する垂下部を
有しており、該垂下部の外面部及び下端部が前記樹脂層
で被覆されている容器を提供することにより、前記目的
を達成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明を、その好ましい実施
形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1は、本
発明の容器一実施形態によるインスタントカップ麺用の
容器を示したものである。同図において、符号1は容器
を示している。
【0009】図1に示すように、容器1は、開口端部の
周縁にフランジ部20を有する抄造容器本体2にその内
面及びフランジ部20を被覆する樹脂フィルム層(樹脂
層)3を設けたものであり、フランジ部20にその周縁
部から下方に垂下する垂下部21を有しており、垂下部
21の外面部及び下端部が樹脂フィルム層3で被覆され
ている。本明細書において、垂下するとは、垂直及びほ
ぼ垂直に垂れ下がることを意味する。
【0010】また、容器1は、垂下部21の下端部から
内方に向けて折り返された折り返し部22を有してい
る。折り返し部22は、垂下部21の内側及び平坦部2
0aの下方まで延出され、且つ垂下部21の内面及びフ
ランジ部20の平坦部の裏面に一体的に接合されてい
る。折り返し部22の先端部22aは、折り返しの基部
よりも高い位置に配置されており、先端部22aが垂下
部21で隠蔽されて外観性、対浸水性が高められてい
る。
【0011】前記フランジ部20の平坦部20aの幅W
は、フランジ部20の強度、蓋をした時のシール性、曲
げ加工性、口当たりの良さの点、及びフランジ部20に
口を付けたときに熱くないようにするため、2〜5mm
であることが好ましく、2.5〜4mmであることがよ
り好ましい。また、フランジ部20の平坦部20aの厚
みTは、フランジ部の強度を確保する点において0.8
〜3.0mmであることが好ましく、1.2〜2.0m
mであることがより好ましい。
【0012】前記垂下部21の高さH1は、フランジ部
の強度、口当たり性、先端部22aの保護の点において
2〜5mmであることが好ましく、2.5〜4mmであ
ることがより好ましい。
【0013】抄造容器本体2は、パルプを主体として抄
造された内パルプ層2A及び外パルプ層2Bを備えてい
るとともに、内パルプ層2A及び外パルプ層2Bの間に
発泡剤層4を備えている。容器1は、発泡剤層4の発泡
剤の発泡倍率に応じて全層厚み(以下、厚みという場合
には、いずれも乾燥後の厚みをいい、後述の実施例の測
定方法で測定された値をいう。)及び全層密度が異なる
部位を胴部22に有しており、該全層厚み及び全層密度
が胴部23の上下方向において異なっている。
【0014】容器1は、段差23a,23bを境として
その胴部23の全層厚み及び全層密度が異なっており、
胴部23の下方進むにつれて全層厚みが厚くなるととも
に全層密度が低くなっている。段差23aは、お湯の注
入目安を示すものであり、段差23bは、空の状態の当
該容器を積み重ねる際の段差(スタック用段差)であ
る。このように、開口部に近い部分では発泡剤を高密度
化させて強度を高め、また、把持部となる胴部23の中
央部分から底部にかけては発泡剤を低密度化させて高い
断熱性を付与できるようになっている。胴部23の全層
厚みの変化に伴う段差23a,23bは、内パルプ層2
Aに形成されている。このように胴部23の全層厚みの
変化に伴う段差23a,23bを内パルプ層2Aに形成
することで、容器1の外表面となる外パルプ層2Bの表
面をフラットに形成することができ、良好な印刷適性が
得られるようになしてある。
【0015】内パルプ層2A及び外パルプ層2Bの密度
は、表面平滑性、表面強度、圧縮強度、防水性、保形
性、スタック時の紙粉発生防止の点、内容物を充填した
り、容器を重ねた際のクッション性の点において、0.
2〜1.5g/cm3であることが好ましく、0.4〜
1.0g/cm3であることがより好ましい。容器1
は、圧縮強度、スタック強度、把持強度等の保形性能を
主に外パルプ層2Bに持たせる点において、外パルプ層
2Bの密度が内パルプ層2Aの密度よりも高くなしてあ
ることが好ましい。
【0016】容器1は、薄肉の容器にする観点から、特
に、断熱性を必要とする部位における全層厚み(例え
ば、図1(a)における胴部の厚みT2)が0.8〜5
mmであることが好ましく、1.3〜5mmであること
がより好ましく、1.6〜4mmであることが最も好ま
しい。また、抄紙時の安定性、保形性、薄肉軽量で圧縮
強度を持たせる、抄紙又は乾燥時間の短縮等の点から、
内パルプ層の厚みは、0.2〜1mmであることが好ま
しく、0.4〜1mmであることがより好ましく、0.
5〜1mmであることが最も好ましい。また、内パルプ
層と同様の点において、外パルプ層の厚みは、0.2〜
1mmであることが好ましく、0.4〜1mmであるこ
とがより好ましく、0.5〜1mmであることが最も好
ましい。
【0017】容器1において、内パルプ層2Aにおけ
る、少なくとも容器1の内面になる部分の表面平滑性
は、後述する樹脂フィルムとの密着性、樹脂フィルムの
ピンホール発生防止等の点において、後述の実施例の方
法で測定された中心線平均粗さRa及び最大高さRmax
において、Raが1〜20μm(JIS B 0601
に準拠して測定された値。以下同じ。)、Rmaxが10
0μm以下(JIS B 0601に準拠して測定され
た値。以下同じ。)であることが好ましく、Raが2〜
10μm、Rmaxが80μm以下であることがより好ま
しい。
【0018】容器1において、外パルプ層2Bにおけ
る、少なくとも容器1の外面となる部分の表面平滑性
は、印刷適性を良好にする等の点において、後述の実施
例の方法で測定された中心線平均粗さRa及び最大高さ
Rmaxにおいて、Raが1〜8μm、Rmaxが60μm以
下であることが好ましく、Raが2〜6μm、Rmaxが
50μm以下であることが好ましい。これに対し、外パ
ルプ層2Bにおける後述の発泡剤層4と接する部分は、
外パルプ層2Bと発泡層4との接触面積を大きくして両
者の接合強度を高める観点から、抄造時におけるネット
の目を粗くして抄造し、表面を比較的粗く仕上げること
が好ましい。
【0019】内パルプ層2A及び外パルプ層2Bは、パ
ルプを主体として抄造されたものであり、パルプ繊維の
みからなるものでもよく、また、パルプ繊維に、タルク
やカオリナイト等の無機物、ガラス繊維やカーボン繊維
等の無機繊維、ポリオレフィン等の熱可塑性合成樹脂の
粉末又は繊維、非木材又は植物質繊維、多糖類等の他の
成分を含有させることもできる。これら他の成分の配合
量は、パルプ繊維及び該他の成分の合計量に対して1〜
70重量%、特に5〜50重量%であることが好まし
い。また、内パルプ層2A及び外パルプ層2Bには、そ
の抄造時において適宜添加された繊維の分散剤、成形助
剤、着色顔料、着色助剤等を含んでいても良い。
【0020】発泡剤層4は、発泡剤を主体として形成さ
れた層であり、発泡剤のみからなるものでもよく、また
発泡剤にパルプ繊維、タルクやカオリナイト等の無機
物、ガラス繊維やカーボン繊維等の無機繊維、ポリオレ
フィン等の熱可塑性合成樹脂の粉末又は繊維、非木材又
は植物質繊維、多糖類等の他の成分を含有していてもよ
い。これら他の成分の配合量は、発泡剤層の密度が高く
なり、断熱性を低下させたり、容器重さを増大させたり
しないように適宜設定する。発泡剤層4に用いられる発
泡剤としては、マイクロカプセル型発泡剤、発泡性樹
脂、炭酸水素ナトリウム等の無機系発泡剤等の発泡剤が
好ましく用いられ、これらの中でも、発泡倍率を高くで
き、取り扱い性に優れる等の点において、マイクロカプ
セル型発泡剤が好ましく、特に、内容物がブタン、ペン
タン等で、外皮が塩化ビニリデン、アクリロニトリル等
のものが好ましく用いられる。
【0021】容器1は、前記発泡剤層4が内・外パルプ
層2A・2Bの間に形成されており、所定の断熱性能を
有するものである。具体的には、後述の実施例の方法に
より測定された温度差の値が20〜40℃、表面温度が
50〜65℃であることが好ましく、温度差の値が25
〜35℃、表面温度が55〜60℃であることがより好
ましい。
【0022】容器1は、その開口部の周縁に発泡剤層4
を介さずに内パルプ層2A及び外パルプ層2Bが接合さ
れて前記フランジ部20が形成されている。このよう
に、発泡剤層4を介さず内パルプ層2A及び外パルプ層
2Bを接合することで、フランジ部20を薄肉で強固に
できるとともに、その後の加工を容易に行えるようにな
してある。また、フランジ部20に発泡剤が存在しない
ので、発泡剤を誤咽する心配もない。
【0023】前記樹脂フィルム層3は、容器に耐水性
(防漏性)、ガスバリア性等を付与するための層であ
る。従って、樹脂フィルム層3に用いられる樹脂フィル
ムは、その機能を付与できるものであれば、特にその材
質、厚さ等に制限はないが、例えば、ポリエチレンやポ
リプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレン
テレフタレート等のポリエステル系樹脂、ナイロン等の
ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル等のポリビニル系樹
脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂等の熱可塑性樹脂
が用いられ、これらの中でもフィルム製造コスト、成形
性等の点においてポリオレフィン系樹脂が特に好ましく
用いられる。また、樹脂フィルム層3は単層・多層のい
ずれの層構造を有するものであってもよい。
【0024】容器1においては、内・外パルプ層2A・
2Bと発泡剤層4とは、内パルプ層2Aと発泡剤層4と
の境界においてはこれらの混合層が形成され、該混合層
によって両者が強固に一体化されており、外パルプ層2
Bと発泡剤層4との境界では発泡剤の融着により一体化
されている。内パルプ層2Aと発泡剤層4とが強固に一
体化されることによって、熱湯などを注ぎ入れた場合に
も高い断熱性及び保形性が得られるようになっている。
【0025】次に、前記容器1の製造方法について、図
面を参照しながら説明する。容器1の製造方法において
は、先ず、内パルプ層2A及び外パルプ層2Bを個別に
抄造する。各パルプ層は、後述のように、雄型と雌型と
からなる一組の製造型を用いて抄造することができる。
雄型には、例えば、下側に凸でその外面に所望形状を有
するとともに該外面に通じる気液流通路を内部に有する
抄紙部と、該抄紙部を被覆する所定の目開き及び線径を
有する樹脂製のネットとを備えたものを用いる。この抄
紙の際に用いられる雄型の抄紙部は、耐熱・耐食性のゴ
ム等の弾性体で形成されている。このように弾性体で形
成された抄紙部を備えた型を用いることで、複雑な表面
形状や、深い絞り部分を有する成形体を成形することが
できる。一方、雌型には、該雄型の抄紙部に対応した内
面形状を有する凹状の金属製の型を用いる。また、脱水
の他、乾燥も行える点から雌型には加熱手段を備えたも
のを用いることが好ましい。
【0026】内パルプ層2A及び外パルプ層2Bは、例
えば、図2(a)及び(c)に示すように、各パルプ層
用のスラリー内を湛えたプールP1,P2内に雄型1
0,11を浸漬した後、前記気液流通路(図示せず)を
通じて該スラリーを吸引し、前記ネット(図示せず)で
パルプ繊維を抄紙することによって、各雄型10,11
の該ネットの外表面に湿潤状態で抄造される。
【0027】各パルプ層の形成に用いられるスラリー
は、パルプ繊維と水のみからなるものが好ましく用いら
れる。また、パルプ繊維と水に加えてタルクやカオリナ
イト等の無機物、ガラス繊維やカーボン繊維等の無機繊
維、ポリオレフィン等の熱可塑性合成樹脂の粉末又は繊
維、非木材又は植物質繊維、多糖類等の成分を含有して
いてもよい。これらの成分の配合量は、パルプ繊維及び
該成分の合計量に対して1〜70重量%、特に5〜50
重量%であることが好ましい。また、スラリーには、パ
ルプ繊維の分散剤、成形助剤、着色料、着色助剤等を適
宜添加することができる。また、前記スラリーには、サ
イズ剤、顔料、定着剤等を適宜添加することができる。
特に、サイズ材を添加することにより、所定の含水率ま
で乾燥させた外パルプ層と、湿潤状態の内パルプ層とを
一体化させる場合に、外パルプ層に内パルプ層の水分を
吸収させることを防止することができ、外パルプ層の外
表面にしみ等の外観不良が発生することを防止すること
ができる。
【0028】外パルプ層2Bは、発泡剤を効率よく発泡
させて発泡剤層4を形成できる観点から、内パルプ層2
Aと重ね合わせる前に予め乾燥させて高密度化させるこ
とが好ましい。具体的には、所定時間の抄紙後、雄型1
1をスラリーから引き上げ、図2(b)に示すように、
雄型11に対応する金属製の雌型12に突き合わせる。
雌型12は、外パルプ層2Bの外表面に後を残さないよ
うに、内面に排気孔を有していないものを用いることが
好ましいが、乾燥時間の短縮を望む場合には排気孔を有
するものを用いることもできる。そして、雄型11の抄
紙部で湿潤状態の外パルプ層2Bを押圧して脱水を行
い、さらに雌型12をその加熱手段(図示せず)で加熱
し、外パルプ層2Bを乾燥して高密度化させる。外パル
プ層2Bの脱水・乾燥時には、雄型11の前記気液通路
を通じて外パルプ層2Bの水分(水及び蒸気)を吸引
し、外部に排水する。外パルプ層2Bの脱水・乾燥時に
おける押圧力は、脱水効率を高めて高密度化を図る観点
から、0.2〜3MPaであることが好ましく、0.3
〜1.5MPaであることがより好ましい。また、外パ
ルプ層2Bの乾燥時における金型温度(雌型12の温
度)は、乾燥による焦げ防止、乾燥効率等の点におい
て、150〜230℃であることが好ましく、170〜
220℃であることがより好ましい。外パルプ層2Bの
脱水・乾燥後、外パルプ層2Bを雄型11から雌型12
に受け渡す。受け渡し完了後は、雄型11は退避させ
る。
【0029】上述のように外パルプ層2Bを高密度化等
する一方で、内パルプ層2Aの外表面を発泡剤で被覆す
る。発泡剤による被覆は、例えば、図2(d)に示すよ
うに、発泡剤を含む液(発泡剤の分散液又は溶解液)を
湛えたプールP3に内パルプ層2Aを抄紙した雄型10
を浸漬して該液を内パルプ層2Aの外表面に含浸させる
ことによって行うことができる。
【0030】発泡剤には、加熱により膨張するものを特
に制限無く用いることができるが、加熱発泡によるパル
プ層のパルプ繊維の焦げ等を抑える等の点から、発泡温
度が100〜190℃のものが好ましく、110〜16
0℃のものがより好ましい。このような発泡温度や、水
又はスラリーへの分散性等を備えた発泡剤としては、マ
イクロカプセル型発泡剤、発泡性樹脂等が挙げられ、こ
れらの中でも特に発泡倍率、取り扱い性等の点でマイク
ロカプセル型発泡剤が好ましく用いられる。マイクロカ
プセル型発泡剤には、例えば、内容物がブタン、ペンタ
ン等で、外皮が塩化ビニリデン、アクリロニトリル等の
マイクロカプセル型発泡剤等が好ましく用いられる。こ
のほかに、例えば、重曹、アゾ化合物、ニトロソ化合
物、ヒドラジド化合物等(以下、重曹等という。)をデ
ンプンや樹脂に練り込んだ混練物を用いることもでき、
或いは該重曹等にパルプ及びデンプンを含む発泡ビーズ
を用いることもできる。
【0031】発泡剤の量は、発泡剤層4を前記所定の密
度、厚みにする点、製造コストの点等から、容器の全重
量に対する配合割合が、1〜20重量%であることが好
ましく、3〜10重量%であることがより好ましい。
【0032】次に、発泡剤層4が内パルプ層2Aと外パ
ルプ層2Bとの間に位置するように内パルプ層2A及び
外パルプ層2Bを重ね合わせる。すなわち、図2(e)
に示すように、雌型12内に配置された脱水・乾燥後の
外パルプ層2Bの上方より、発泡剤を含浸させた内パル
プ層2Aを重ね合わせる。この際、内パルプ層2Aは雄
型10からは脱型せず、雄型10をそのまま雌型12に
突き合わせる。そして、雄型10の抄紙部で湿潤状態の
内パルプ層2Aを押圧して脱水を行いつつ内パルプ層2
A及び外パルプ層2Bを密着させる。その後、雄型10
内の前記気液流通路を通じて圧縮空気をパージし、内パ
ルプ層2Aを雄型10から雌型12に受け渡す。内パル
プ層2Aを受け渡した後、雄型10は退避させる。
【0033】次に、図2(f)に示すように、前記容器
1の段差23a,23bを境とする全層厚み変化に対応
する所定のクリアランスCを有する金属製の雄型13を
配置して雌型11と突き合わせて押圧する。この雄型1
3は、雄型10と同様に気液流通路(図示せず)を備え
ており、また、加熱手段(図示せず)を備えているもの
である。そして、雄型13及び雌型12をそれぞれの加
熱手段で加熱し、内パルプ層2Aに含浸させた発泡剤を
発泡させて発泡剤層4を低密度化させるとともに、内パ
ルプ層2Aと外パルプ層2Bとを一体化させる。また、
乾燥時における押圧力によりフランジ部を接合して一体
化する。フランジ部の接合には、接着強度を高める点に
おいて、接着剤を用いることが好ましく、特に食品容器
としてデンプン等の接着剤を用いることが好ましい。
【0034】乾燥時の押圧力にかかわらず、取り出す直
前には所定のクリアランスが保たれていることが好まし
い。また、この間、雄型の気液流通路を通じて内パルプ
層2Aの水分を水蒸気として外部に排水する。乾燥時の
金型温度は、発泡開始温度以上にし、且つ各パルプ層2
A,2Bに焦げが生じないようにすると共に、乾燥効率
を高く維持する観点から、150〜230℃であること
が好ましく、170〜220℃であることがより好まし
い。
【0035】発泡剤が所定の発泡倍率まで発泡し、内パ
ルプ層2Aが所定の含水率まで乾燥されたところで加熱
・乾燥を終了する。そして、雄型13及び雌型12を開
いて形成された容器(半製品)を脱型する。
【0036】次に、フランジ部を所定の形状に切断す
る。切断工程では、図3(a)に示すように、乾燥させ
た容器を反転させて切断用の台座15上に載置し、円筒
状の刃14a及び押圧リング14bを備えた切断ユニッ
ト14をフランジ部20の裏面側から押し当てて、フラ
ンジ部20の周縁部を所定の位置で切断するとともに続
いて行われる曲げ加工の際にパルプ繊維が破断するのを
防ぐ点ためのリング状のノッチ21aを所定位置に形成
する。ノッチ21aの深さは、0.1〜0.6mmであ
ることが好ましく、0.2〜0.4mmであることがよ
り好ましい。ノッチは、続いて行われる曲げ加工に応じ
て2箇所以上に設けることもできる。
【0037】次に、一次曲げ加工を行う。一次曲げ加工
では、図3(b)に示すように、容器を雄型16に挿入
し、雄型16のリング状の凹溝16a内に、所定温度に
加温した筒状の押圧子17Aを挿入し、フランジ部20
の周縁部から垂下する垂下部21を形成する。垂下部2
1を形成した後は、押圧子17は退避させる。雄型16
の温度(表面温度)は、アイロン効果によって曲げ性状
を保持させるとともに、表面性を良好にすることから1
00〜160℃であることが好ましく、110〜130
℃であることがより好ましい。
【0038】次に、樹脂フィルム層3を形成する。樹脂
フィルム層3は、図3(c)に示すように、容器を反転
させた状態で、内パルプ層2Aの外側(表面)に形成す
る。樹脂フィルム層3の形成は、真空成形等の定法によ
り行うことができる。真空成形による場合には、前記外
パルプ層2Bの脱水・乾燥工程で使用した雌型(図2参
照)とほぼ同寸法で真空吸引路18a,b及びバンドヒ
ーター(図示せず)を備えた真空成形型18を用い、真
空成形型18内に半製品の容器をセットし、更に該容器
の開口部を塞ぐように樹脂フィルムをセットする。そし
て、樹脂フィルムにその上方からヒーターを備えたプラ
グ(図示せず)を当接させて樹脂フィルムを軟化させて
型18の突き合わせる一方で、容器の各パルプ層の通気
性を利用して真空吸引路18a,bを通じて容器を真空
引きし、内パルプ層3の表面に樹脂フィルムを密着させ
る。
【0039】次に、二次曲げ加工を行う。二次曲げ加工
では、先ず、図3(d)に示すように、再び容器を反転
させて前記雄型16に挿入する。そして、当該雄型16
をその中心軸周りに回転させながら所定温度の熱風を吹
き付ける一方で、その側方から回転押圧子19のフラン
ジ部19aを鉛直軸周りに回転させながら前記垂下部2
1の先端部に当接させ、前記ノッチ21aの部分から折
り返して折り返し部22を形成する。折り返し部22を
形成した後は、押圧子19は退避させる。
【0040】次に、三次曲げ加工を行う。三次曲げ加工
では、図3(e)に示すように、先端部に折り返しの基
部に対応した凹条部を有する筒状の押圧子17Bを、雄
型16の凹溝16a内に挿入し、折り返し部22を垂下
部21の内側、フランジ部20の下面側及び外パルプ層
2Bの外周面に押圧して一体的に接合する。接合に際し
ては、より強固に一体化できる点からデンプン等の接着
剤を使用することが好ましい。このようにして、容器1
の製造を完了する。
【0041】以上説明したように、本実施形態の容器1
は、内パルプ層2Aと外パルプ層2Bとが接合されたフ
ランジ部20の周縁部に垂下部21を形成し、さらに垂
下部21の下端部を折り返した折り返し部22を形成
し、該折り返し部22を、垂下部21の内面、平坦部2
0aの裏面及び外パルプ層2Bの外面に一体的に接合し
ているので、蓋体をフランジ部の平坦部20aに接着し
たときにそれを取り外す際や、持ち運びの際にもフラン
ジ部20の変形が確実に抑えられるほか、搬送時に容器
同士が接触した場合にもフランジ部の樹脂フィルムの破
損を防ぐことができる。また、折り返し部22まで樹脂
フィルム層3で被覆されており、折り返し部の端部が折
り返しの基部よりも高く配置されているため、フランジ
部への浸水を確実に防ぐことができる。また、フランジ
部20の切断端部が外部に露呈しないため、口当たりや
外観も良好であり、衛生的にも好ましい容器である。
【0042】また、本実施形態の容器1は、内・外パル
プ層2A・2Bの間に発泡剤層4が形成されて一体化さ
れているため、薄型で、断熱性に優れるほか、機械的強
度(圧縮強度)に優れている。さらに、容器1は、表面
が平滑であり、内表面及び外表面に接合部等がないた
め、印刷適性が良好であるほか、樹脂フィルムの密着性
も良好である。加えて、発泡剤の発泡倍率に応じて前記
全層厚み及び全層密度が該胴部の上下方向において異な
り、断熱性をあまり必要としないフランジ部20近傍で
は発泡倍率を抑えて強度を高くしてあり、断熱性を必要
とする胴部中央から底部までにかけては発泡倍率を高く
して断熱性を高くしてあり、必要な箇所に断熱性・強度
を有する優れた容器である。また、容器1は、優れた断
熱性を有しており、高温の飲食品の容器として用いるこ
とができるほか、表面に結露等が生じにくいため、冷涼
な飲食品の容器としても用いることできることはいうま
でもない。
【0043】図4(a)〜(d)は、本発明の容器にお
けるフランジ部の他の実施形態を示したものである。な
お、これらの図において、前記実施形態の容器1と共通
する部分については、同一符号を付しその説明は省略す
る。従って、特に説明のない点については、前記実施形
態の容器1における説明が適宜適用される。
【0044】図4(a)に示す実施形態の容器は、フラ
ンジ部20にその周縁部から下方に垂下する垂下部21
が形成され、垂下部21の下端部から上方に向けて折り
返された折り返し部22’が形成されたものである。本
実施形態の容器は、前記容器1と同様の効果が得られる
ほか、特に端面が内側に入り込んでいるため、端面の保
護に優れている。
【0045】図4(b)に示す実施形態の容器は、フラ
ンジ部20にその周縁部から下方に垂下する垂下部21
が形成されるとともに、垂下部21の下端部から内方に
向けて折り返された折り返し部22’が形成され、折り
返し部22’が垂下部21の内面に接合されたものであ
る。本実施形態の容器は、前記容器1と同様の効果が得
られるほか、例えば、フィルムを分離して廃棄する場合
には、フィルムの端部が下端折曲部近傍にあるので、フ
ィルム端部を把持して剥離しやすい。
【0046】図4(c)に示す実施形態の容器は、フラ
ンジ部20にその周縁部から下方に垂下する垂下部21
が形成されるとともに、垂下部21の下端部から内方に
湾曲するように向けて折り返されて折り返し部22’が
形成されたものである。本実施形態の容器は、前記容器
1と同様の効果が得られるほか、端面が内側に入り込む
形態となっているので、端面の保護性に優れている。
【0047】図4(d)に示す実施形態の容器は、フラ
ンジ部20にその周縁部から下方に垂下する垂下部21
が形成されたものであり、垂下部21の下端部が樹脂フ
ィルム層3で被覆されたものである。本実施形態の容
器、前記容器1と同様の効果が得られるほか、端面がフ
ィルムで確実に被覆されているので、端面が高い耐水性
を有する。
【0048】図4(e)に示す実施形態の容器は、同図
(d)の実施形態における、外パルプ層2Bのフランジ
部20及び垂下部21を形成する部分が肉厚に形成され
たものである。本実施形態の容器は、前記容器1と同様
の効果が得られるほか、特にフランジ部の強度が高いの
で、胴部を薄肉にして全体を軽量化することができる。
【0049】前記容器1及び図4(a)〜(c)の容器
1’は、折り返し部の先端部を樹脂フィルム層で直接被
覆して保護しなくても、当該先端部からの浸水を防止で
きるようにしたものであり、フィルムの巻き込み工程を
省略できる点でも優れた形態である。また、折り返し部
の先端部を樹脂フィルム層で被覆することによって、浸
水防止性がより高められている容器である。
【0050】本発明は、前記実施形態に限定されず、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲において、変更が可能であ
る。
【0051】例えば、樹脂層は、前記実施形態の容器1
におけるように口径の広い容器の場合には樹脂フィルム
で形成することが好ましいが、樹脂を含む塗料を塗布す
ることによって形成することもできる。このような塗料
としては、汎用の防水性、防湿性塗料を用いることがで
き、特に、インスタントカップ麺の用に食品容器で、耐
熱性が必要な場合には、アクリル樹脂エマルジョン系の
塗料を用いることができる。樹脂層を樹脂フィルムで形
成するか或いは塗料の塗布により形成するかの選択は、
深い容器やくびれた部分を有するような容器等の容器の
形状や、容器の使用目的により必要とされるバリア特性
等により適宜行うことができる。
【0052】また、前記実施形態の容器1におけるよう
に、カップ状の容器である場合には、発泡剤の発泡倍率
に応じて全層厚み及び全密度が異なる部位を胴部(把持
部)23に形成することが好ましいが、発泡剤の発泡倍
率に応じて全層厚み及び全密度が異なる部位は、容器の
形状に応じて適宜設定することができ、例えば、容器の
形状が皿状の容器である場合には、胴部及び底部等の他
の部位に形成することができる。また、胴部23にスタ
ックを形成することが好ましいが、スタックは必要に応
じて省略することもできる。
【0053】本発明の容器は、前記実施形態におけるよ
うに発泡剤層4からなる断熱層を備えていることが好ま
しいが、外パルプ層2B及び内パルプ層2Aに隙間を設
けて断熱層を形成することもできる。また、断熱層は容
器の用途に応じて省略することもできる。さらに、抄造
容器本体2を一層のパルプ層から形成することもでき
る。
【0054】本発明の容器は、前述のように、予め外パ
ルプ層2Bを乾燥させて高密度化させた後に内パルプ層
2Aと重ね合わせ、両者を合体して製造することが好ま
しいが、外パルプ層2Bを予め乾燥させずに内パルプ層
と重ね合わせ、その後両者を乾燥させて製造することも
できる。
【0055】また、内パルプ層2Aの外表面を発泡剤で
被覆する方法は、上述のように発泡剤を含有する液に内
パルプ層の外表面を浸漬して該液を内パルプ層2Aの外
表面に含浸させることによって行うことが好ましいが、
該液を内パルプ層2Aの外表面にスプレー塗布などして
被覆させることもできる。また、前記実施形態の容器の
製造方法では、一次曲げ加工を行った後に樹脂フィルム
を形成するようにしたが、樹脂フィルム層を形成した後
に一次曲げ加工を行うこともできる。
【0056】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。図1に示す形態の容器で、下記寸法形状を有
するものを下記のように作製した。
【0057】<容器寸法形状> 高さH:110mm 開口部内径φ1:88mm 底部外径φ2:70mm フランジ部平坦部幅W:1.3mm フランジ部平坦部厚みT:1.6mm 垂下部の高さH1:3.0mm 胴部上部厚みT1:0.8mm 胴部中央部厚みT2:1.5mm 胴部下部厚みT3:2.0mm 底部厚みT4:1.0mm コーナー部曲率半径:R1=1mm,R2=1.5mm
【0058】<内パルプ層・外パルプ層の抄紙>容器の
各内外パルプ層に対応したシリコーンゴム製の抄紙部及
び該抄紙部を覆うナイロン製のネット(50メッシュ、
線径100μm)を備えた雄型を、下記組成のスラリー
中に浸漬させ、各パルプ層を形成した。 外パルプ層用スラリー; パルプスラリー:(パルプ繊維(バージンパルプ:模造
古紙=3:7(重量比)、パルプスラリー濃度0.5重
量%) サイズ剤(対パルプ重量比2%) 内パルプ層用スラリー; パルプスラリー:(パルプ繊維(バージンパルプ:模造
古紙=3:7(重量比)、パルプスラリー濃度0.5重
量%) サイズ剤(対パルプ重量比2%)
【0059】<外パルプ層の脱水・乾燥条件等>外パル
プ層を前記雄型に対応する雌型との間に配置し、下記条
件で押圧下に脱水・乾燥した。また、乾燥後の外パルプ
層のフランジ部に対応する部位にデンプンのりを塗布し
た。 金型温度:200℃ 押圧力:0.4MPa(180秒間)
【0060】<内パルプ層の外表面の発泡剤による被覆
>内パルプ層を下記組成の発泡剤含有液に浸漬し、当該
内パルプ層の胴部外表面に発泡剤を含浸させた。 発泡剤含有液; 発泡剤(松本油性製薬社製〔松本マイクロスフェア−F8
2〕:発泡温度160〜170℃)を1重量%(対成形
体全重量に対する重量比5%)含有する水
【0061】<加熱・乾燥条件>内・外パルプ層を重ね
合わせた後に、下記金型温度・押圧下で乾燥させ、発泡
剤を発泡させるとともに両パルプ層を一体化させた。 金型温度:200℃ 押圧力:0.4MPa(180秒間)
【0062】<切断加工>内径107mmの打ち抜き刃
により容器のフランジ部周縁部を打ち抜きによりカット
した。
【0063】<一次曲げ加工> 下記の条件でフランジ部の曲げ加工を行い垂下部を形成
した。 押圧子(アルミニウム製)の表面温度:50℃ 雄型(アルミニウム製)の表面温度:110℃押圧力:
3tonf
【0064】<樹脂フィルム層の形成>下記の樹脂フィ
ルムを内層が内パルプ層に接するように配置して下記の
成形条件で積層した。そして、余分なフィルムを積層後
にパルプ層の端部において切断した。 樹脂フィルム; 外層/内層=高密度ポリエチレン/低密度ポリエチレン 樹脂フィルム層厚み:150μm 成形条件; 真空成形機:三和興業製 商品名PLAVAC−FE3
6PHS フィルム加熱方式:赤外線ヒーター(ヒーターと樹脂フ
ィルムの間隔110mm) フィルム加熱温度:250℃(成形機表示温度) フィルム加熱時間:35秒 プラグ寸法:直径60mm×長さ110mm プラグ材質:アルミニウム(表面にテフロン(登録商
標)加工) プラグ温度:115℃(プラグ実表面温度) 真空成形用金型:口部孔径φ88mm、底部径φ70m
m、高さ110mm 真空成形用金型温度:115℃(金型内側実表面温度) 成形時間:15秒
【0065】<二次曲げ加工>下記の条件で折り返し部
の曲げ加工を行った。 熱風温度:120℃ 雄型(アルミニウム製)表面温度:常温
【0066】<三次曲げ加工>下記の条件で押圧し及び
雄型を加熱するか又は熱風を吹き付けて、折り返し部を
押圧して垂下部の内面、フランジ部の裏面及び外パルプ
層の外面に一体的に接合した。 押圧子(アルミニウム製)表面温度:110℃ 雄型(アルミニウム製)表面温度:110℃ 熱風温度:120℃ 加圧力100kgf
【0067】〔各層の厚み及び総厚みの測定〕成形体よ
り一部断片を切り出し、工具顕微鏡により各層の厚みを
測定した。
【0068】〔各層の密度の測定〕前記の厚み及び切り
出した断片の面積並びにその重量、成形体の全体重量、
発泡剤重量に基づいて、発泡剤層と内パルプ層の密度を
算定した。
【0069】〔断熱特性の評価〕容器1に95〜100
℃の熱湯を注ぎ入れ、3分後における容器内のお湯の温
度、及び容器外表面の温度を接触式温度計により計測
し、お湯の温度と容器外表面の温度との温度差を求め
た。
【0070】〔内面の平滑性の測定〕表面粗さの測定に
はサーフコム120A〔(株)東京精密社製〕を用い、
測定条件は、カットオフ:2.5mm、測定長さ:1
0.00mm、フィルタ:2CR、測定倍率:500、
傾斜補正:直線、極性:標準とした。
【0071】このようにして作製された容器は、フラン
ジ部に所望の強度が得られ、フランジ部の端部からの浸
水を防ぐことができ、外観も良好であった。また、全層
厚みが0.8〜5mmで、薄肉で軽量なものであり、ま
た、断熱性も良好で、熱湯を注いでも容器を直接把持で
き、その際にも保形性が保たれるものであった。また、
表面の平滑性が高く、中心線平均粗さRaが1〜20μ
m、最大高さRmaxが100μm以下であり、樹脂フィ
ルムの密着性も良好でピンホールもなく、外表面の印刷
適性も良好であった。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、フランジ部に所望の強
度を付与することができるほか、フランジ部の端部から
の浸水を防ぐことができ、外観も良好な容器が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容器の一実施形態を模式的に示した図
であり、(a)は概略判断面図であり、(b)はフラン
ジ部の拡大断面図である。
【図2】本発明の容器の製造工程の一部を示す概略図で
あり、(a)は、外パルプ層の抄紙工程を示す図、
(b)は外パルプ層の脱水・乾燥工程を示す図、(c)
は内パルプ層の抄紙工程を示す図、(d)は内パルプ層
の外表面を発泡剤で被覆している工程を示す図、(e)
は内パルプ層と外パルプ層の重ね合わせ工程を示す図、
(f)は乾燥工程を示す図である。
【図3】本発明の容器の製造工程の一部を示す概略図で
あり、(a)は、カッティング工程を示す図、(b)は
一次曲げ工程を示す図、(c)は樹脂フィルム層の形成
工程を示す図、(d)は二次曲げ工程を示す図、(e)
は三次曲げ工程を示す図である。
【図4】(a)〜(e)は、それぞれ本発明の容器にお
けるフランジ部の別の形態を示す要部の概略断面図(図
1(b)相当図)である。
【符号の説明】
1 容器 2 抄造容器本体 2A 内パルプ層 2B 外パルプ層 20 フランジ部 21 垂下部 22 折り返し部 3 樹脂フィルム層 4 発泡剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 理 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 3E033 AA08 BA10 BA13 BB02 BB03 BB08 CA09 CA16 DA06 DA08 DD05 EA04 4F100 AJ04A AJ04C AK01D AK05E AK06D BA04 BA05 BA07 BA10A BA10D DB07 DB09 DG10A DG10C DJ01B EH41A EH41C GB16 GB23 JK01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口端部の周縁にフランジ部を有する抄
    造容器本体にその内面及び該フランジ部を被覆する樹脂
    層を設けた容器において、 前記フランジ部にその周縁部から下方に垂下する垂下部
    を有しており、該垂下部の外面部及び下端部が前記樹脂
    層で被覆されている容器。
  2. 【請求項2】 前記垂下部がその下端部から内方に向け
    て折り返された折り返し部を有している請求項1記載の
    容器。
  3. 【請求項3】 前記折り返し部が前記垂下部の内側又は
    前記フランジ部の平坦部の下方まで延出され、且つ該垂
    下部の内面又は該フランジ部の平坦部の裏面に一体的に
    接合されている請求項2記載の容器。
  4. 【請求項4】 前記樹脂層が、フィルムで形成されてい
    る請求項1〜3の何れかに記載の容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002145239A (ja) * 2000-11-14 2002-05-22 Toppan Printing Co Ltd 紙製容器
JP2006136939A (ja) * 2004-10-12 2006-06-01 Kao Corp 繊維成形体の製造方法及び装置、繊維成形中間体並びに繊維成形体
JP2018158750A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 昭和電工パッケージング株式会社 食品用容器および包装体

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