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JP2002036462A - 大型袋用積層フィルム - Google Patents

大型袋用積層フィルム

Info

Publication number
JP2002036462A
JP2002036462A JP2000221727A JP2000221727A JP2002036462A JP 2002036462 A JP2002036462 A JP 2002036462A JP 2000221727 A JP2000221727 A JP 2000221727A JP 2000221727 A JP2000221727 A JP 2000221727A JP 2002036462 A JP2002036462 A JP 2002036462A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
density polyethylene
linear low
bag
laminated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000221727A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Sugawa
道男 須川
Tetsuo Matsushita
哲男 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Pax Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Pax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Pax Corp filed Critical Asahi Kasei Pax Corp
Priority to JP2000221727A priority Critical patent/JP2002036462A/ja
Publication of JP2002036462A publication Critical patent/JP2002036462A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充填機適性とヒートシール強度が一段と強化
された、かろうじて片手で持ち上げることができる程度
の重量を有する大型袋を製造する積層フィルムであり、
開封にあたり、片手で袋の片隅を持ち、他方の手で袋を
破る際に被包装物の重量に起因して不本意な方向に縦切
れしない大型袋用積層フィルムを提供する。 【解決手段】 2軸延伸ナイロンフィルム及び2軸延伸
ポリエステルフィルムからなる群から選ばれた少なくと
も1種のフィルムが、2層以上の線状低密度ポリエチレ
ンフィルムと、線状低密度ポリエチレン層を介して押出
しラミネート法によって積層されているフィルムであっ
て、前記2層以上の線状低密度ポリエチレンフィルムが
相互にプロッキング接着したフィルムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はかろうじて片手で持
ち上げることができる程度の重量を有する大型袋を製造
する積層フィルムであり、より詳しくは開封にあたり、
片手で袋の片隅を持ち、他方の手で袋を破る際に被包装
物の重量に起因して不本意な方向に縦切れしない大型袋
用積層フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】近時、包装の簡素化の要請から業務用や
工業用に使用される液体、半流動体、ペースト等は2k
g以上入り、通常は5〜20kgにも達する大容量の袋
に密封充填して流通されている。このように大容量にな
ると流通過程において受ける衝撃も大きく、高度の耐ピ
ンホール性、耐衝撃性が要求される。更に実用上の特性
として、充填機適性、耐衝撃性、耐内容物特性、耐ボイ
ル性、ヒートシール強度、耐圧強度、引裂伝播抵抗等の
要請が一段と強化される。
【0003】本発明者らは特開平8−142283号公
報において、インフレーション法により製膜された線状
低密度ポリエチレンのチューブ状フィルムを二つ折りす
ることにより2層のフィルムとし、この2層のフィルム
が製造時の熱及び/又は圧力によりプロッキング接着し
ているフィルムと、2軸延伸ナイロンや2軸延伸ポリエ
ステル等の基材フィルムとを積層したバッグインボック
ス用包装材料を提案した。ブロッキング接着している線
状低密度ポリエチレンフィルムは機械充填時まではブロ
ッキング接着により1枚の積層フィルムのように挙動
し、被包装物を充填し、密封袋になった後は衝撃が加わ
ったとき容易にブロッキング接着が剥がれ、2枚のフィ
ルムとして挙動する。その結果、耐ピンホール性、耐衝
撃性、引裂伝播強度が顕著に向上した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この積
層フィルムを用いて大型袋を製造する場合に、製袋が終
了するまでの間に、時としてブロッキング接着が剥がれ
フィルム層がずれて、袋にシワが入ったりシール不良と
なって、被包装体が漏れるトラブルが発生することがあ
った。この現象は極めてまれに生じるものであるが、そ
の都度機械を止めて円滑なフィルム供給を行わねばなら
ず、絶対に起きてはならない現象である。そのため、特
開平8−142283号公報の機械適応性を更に向上さ
せる必要があった。
【0005】更に、2軸延伸ナイロンフィルム又は2軸
延伸ポリエステルフィルム等の基材フィルムに、ブロッ
キング接着した2層の線状低密度ポリエチレンフィルム
を積層するにあたっては、基材フィルムと線状低密度ポ
リエチレンフィルムのそれぞれの積層すべき面にコロナ
放電処理を行い、表面を活性化処理した後、接着剤を用
いてドライラミネーションを行っている。
【0006】フィルムのコロナ放電処理は、通常、一定
の間隔に配置された放電電極と誘電体ロールの対電極か
らなる両極間にフィルムを通し、放電電極から対電極に
コロナ放電することによりなされ、放電電極側のフィル
ム面が酸化され、酸素原子を含むカルボニル基、カルボ
キシル基、ヒドロキシル基等の極性基が導入される。単
にブロッキング接着したのみの2層の線状低密度ポリエ
チレンフィルムの間には、インフレーション製膜された
フィルムであることに起因して少量ではあるが空気が残
存する。コロナ放電処理の際にフィルム間に空気が存在
すると、一般に、コロナ放電処理の裏抜けと呼ばれる現
象が生じ、コロナ放電処理すべき面はコロナ放電処理さ
れるが、同時にブロッキング接着している隣接フィルム
の外面までが影響を受け、極性基が増加する。ブロッキ
ング接着している2層のフィルムの一方の面のみをコロ
ナ放電処理し、他方の面に影響があってはならない。他
方の面は製袋時にヒートシールすべき面であるため、発
生した極性基が製造される袋のヒートシール強度を低下
させているという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
することを目的とし、その構成は、2軸延伸ナイロンフ
ィルム及び2軸延伸ポリエステルフィルムからなる群か
ら選ばれた少なくとも1種のフィルム(以下、基材層と
する)が、2層以上の線状低密度ポリエチレンフィルム
と、線状低密度ポリエチレン層を介して押出しラミネー
ト法によって積層されているフィルムであって、前記2
層以上の線状低密度ポリエチレンフィルムが相互にプロ
ッキング接着したフィルムであることを特徴とする。
【0008】すなわち、本発明は特開平8−14228
3号公報の発明を他の特性を損なうことなく、機械適性
とヒートシール性を改良する発明であり、基材層又は基
材層の片面にガスバリア性中間層を積層したフィルム層
とブロッキング接着した線状低密度ポリエチレン層との
間に、溶融した別の線状低密度ポリエチレンをTダイか
ら押出しラミネートすることにより、ブロッキング接着
した線状低密度ポリエチレン層にコロナ放電処理を行う
ことなく基材層とブロッキング接着した線状低密度ポリ
エチレン層とを、別の線状低密度ポリエチレン層を介し
て積層することができるものである。押出しラミネート
する素材としては低密度ポリエチレンも可能である。更
に、押出しラミネートすることにより、Tダイより押出
されたポリエチレン層の熱により、ブロッキング接着し
ている線状低密度ポリエチレンも加熱され更に圧着ロー
ルで加圧されることにより、ブロッキング接着が一段と
強化され、剥がれ難くなって、機械適性が向上する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の基材フィルムの2軸延伸
ナイロンフィルムとしては、ナイロン−6、ナイロン−
66、パラ又はメタキシリレンアジパミド等のポリアミ
ド及びこれらの共重合体や混合体のフィルムを挙げるこ
とができる。Tダイ法やインフレーション法等の常法に
よって製膜された2軸延伸フィルムである。中でも、メ
タキシリレンアジパミド及びポリ塩化ビニリデンコート
又は金属や酸化アルミニウム、酸化ケイ素等が蒸着され
たポリアミドは、ガスバリヤー性が高く被包装物の変質
を防止して好ましい素材である。又、2軸延伸ポリエス
テルフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート等の単独重合体又は共重合
体やそれらの混合体のTダイ法による2軸延伸フィルム
が用いられる。
【0010】線状低密度ポリエチレンとはエチレンとα
−オレフィンの共重合体で、α−オレフィンとしては炭
素数4〜18のα−オレフィン、例えば、1−ブテン、
1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチ
ルペンテン−1、4−メチルヘキセン−1、4−ジメチ
ルペンテン−1等が挙げられる。これらのα−オレフィ
ンの中では好ましくは炭素数4〜12、特に好ましくは
6〜10の1種または2種以上のα−オレフィン2〜6
0重量%とエチレン40〜98重量%とを共重合させた
ものが好ましい。重合法としては、気相法、スラリー
法、溶液法、高圧イオン重合法等を挙げることができ、
これらの中では溶液法、高圧イオン重合法等が好まし
い。市販のポリマーの密度は0.87〜0.93g/c
3 程度である。
【0011】被包装物が酸素と反応(酸化)して変褪
色、褐変、味香りの変化、有害物成分の発生等を伴う変
質が生じる場合や、被包装物に酸素存在下で細菌、カ
ビ、酵母などの微生物が発生し易い場合は、これを防止
するために基材層としてガスバリア性ナイロンを用いた
り、基材層とポリエチレン層の間にガスバリア性中間層
を設けて酸素を遮断することが好ましい。ガスバリア性
層としては、ポリ塩化ビニリデン系フィルム、エチレン
−ビニルアルコール系フィルム、ポリ塩化ビニリデン系
樹脂コートフィルム、エチレン−ビニルアルコール共重
合体系樹脂コートフィルムやアルミニウム等の金属蒸着
フィルム、酸化ケイ素や酸化アルミニウム蒸着フィルム
又はアルミニウム箔等の1種類又は2種類以上を中間層
として基材層に積層することができる。これらの中で
も、特にエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム
や、これと共押出し成形された例えば、ナイロン系樹脂
/エチレン−ビニルアルコール系樹脂/ナイロン系樹脂
又はポリオレフィン系樹脂/エチレン−ビニルアルコー
ル系樹脂/ポリオレフィン系樹脂等の樹脂の層が3層又
はそれ以上の層を形成している積層フィルムが好ましく
用いられる。基材層とガスバリア性層は接着剤を介して
ドライラミネーション法やTダイ法により押出されたポ
リオレフィン樹脂層を介して押出しラミネーション法な
どによって積層される。
【0012】相互にブロッキング接着とは、接触してい
る2層の線状低密度ポリエチレンフィルム同士が粘着
(疑似接着)して仮に接着しているように見えるだけで
あり、接着剤等の接着手段は一切使用していない。弱い
外力により容易に剥がれると共に、製袋充填機に供給さ
れるまでの巻回、巻戻し等の工程では積層して一体化し
たフィルムのように挙動するものである。具体的には1
80°剥離法で引張速度50mm/分で測定したブロッ
キングの接着強度が10〜200g/15mm、好まし
くは20〜100g/15mm、より好ましくは30〜
70g/15mmである。
【0013】ブロッキングし易さの程度は線状低密度ポ
リエチレンの密度によって変わり、密度が高くなるとブ
ロッキングし難くなる。そのため積層工程、製袋、包装
作業時の機械適性を損なわない程度のブロッキング状態
が確保できる密度の線状低密度ポリエチレンを選択する
必要がある。ブロッキング接着力の程度を調整するため
には、線状低密度ポリエチレンに密度の異なった、或い
は共重合α−オレフィンの種類が異なった線状低密度ポ
リエチレン又は低密度ポリエチレンをブレンドして用い
ることや、その他のブロッキング接着力の調整が可能な
添加剤を添加して用いることも可能である。また、ブロ
ッキングのし易さは線状低密度ポリエチレンフィルムを
圧着するときの圧力や温度条件によっても変わるため、
これらの条件も勘案して線状低密度ポリエチレンの種
類、圧着工程での圧着条件を決定する必要がある。
【0014】ブロッキング積層した線状低密度ポリエチ
レン層の製法は、押出しインフレーション法によりイン
フレーションフィルムを製造するときに押出したチュー
ブ状フィルムを折りたたんで重ね、引取り用ニップロー
ル又は引取り用ニップロールの後に新たに設けた圧着ロ
ールでオンラインで圧接して、フィルムの内面同士をブ
ロッキングさせてロール状に巻き取る方法、又は実質的
にブロッキングさせることなく、一旦別々に巻取ったフ
ィルムをオンラインで巻出してブロッキングさせる方
法、線状低密度ポリエチレンフィルムを重ねて引揃え加
熱した加圧ロール間を通して熱圧着してブロッキングさ
せる方法などがあるが、簡便性、コストなどの点からイ
ンフレーション成形と同時に圧着してブロッキングさせ
る方法が好ましい。
【0015】基材層と、相互にブロッキング接着してい
る線状低密度ポリエチレンフィルムとの間に介在するポ
リエチレンとしては、線状低密度ポリエチレン、低密度
ポリエチレンが挙げられる。一般的に低密度ポリエチレ
ンよりも線状低密度ポリエチレンを使用した場合の方が
耐衝撃性、耐内容物適性、耐ボイル性、ヒートシール強
度、耐圧強度、引裂伝播抵抗等が優れている。他の樹脂
を用いる押出しラミネート法は、理由は明らかでない
が、実用的特性の低下が著しい。このポリエチレン層は
基材層と相互にブロッキングしている線状低密度ポリエ
チレン層との間に、溶融押出されて両層と密に接着させ
るものである。更に溶融押出しの際の熱によりブロッキ
ングしている線状低密度ポリエチレンフィルムの接着強
度が増強され、充填機適性が向上する効果を有する。
【0016】本発明の大型袋用包装シートはカレール
ウ、シチュー、ソース、ジャム、醤油、マヨネーズ、餡
類、練り魚肉等の半流動性食品、流動性食品等を充填す
る2〜30kgにも達する大型充填袋用のシートとし
て、或いはバッグインボックス用シートとして使用され
る。本発明のシートにより製造される袋の被包装物は食
品に限らず、各種の被包装物を充填することができる。
【0017】
【実施例】実施例1 ポリエチレンにα−オレフィン共重合体側鎖として、炭
素数が6個の4−メチルペンテン−1を導入した密度が
0.915g/cm3 、MIが3.6g/10分の線状
低密度ポリエチレンを用いてインフレーション成形法に
より厚みが40μmのフィルムを成形し、引取り用ニッ
プロールでフィルムを引取ると同時にチューブ状のフィ
ルムを折りたたんで加圧後、フィルム両端の折曲げ部分
をスリッターで切離すことにより内面が相互にブロッキ
ング接着した合計厚み80μmのブロッキング接着線状
低密度ポリエチレン層を得た。このポリエチレン層のブ
ロッキング強度は40g/15mmであった。このポリ
エチレン層を熱融着層とする。
【0018】実施例で得られた熱融着層と厚さ15μm
のMXD−6ナイロン(メタキシリレンジアミンとアジ
ピン酸の共重合体)との間に溶融したブロッキング接着
低密度ポリエチレンの原料と同一の線状低密度ポリエチ
レンが用いられ、これらを溶融してTダイより押出しラ
ミネートする。すなわち、溶融押出されたポリエチレン
は基材層と、相互にブロッキングした線状低密度ポリエ
チレンフィルムとを溶融接着する役割を有する。
【0019】この際、ポリエチレンと、ブロッキングし
た線状低密度ポリエチレンとは同種の樹脂であるため線
状低密度ポリエチレンの貼合面にはコロナ放電処理を施
す必要がなく、コロナ放電処理した場合に発生し易い非
貼合面へのコロナ放電処理の裏抜けがない。そのため、
袋のヒートシール強度が安定し、特に大容量袋における
シール強度不良による耐落下衝撃性、耐圧強度の低下が
なくなる。
【0020】また、この際、Tダイより押出した溶融ポ
リエチレンの熱によりブロッキングした線状低密度ポリ
エチレンが加熱され、積層時の圧力によりブロッキング
の接着強度が一段と高まり、接着強度が安定し、スリッ
ト、製袋時にブロッキング接着が剥がれるトラブルがな
くなり、機械適性が改良される。この例での押出しラミ
ネート後のブロッキングした線状低密度ポリエチレン層
のブロッキング強度は60g/15mmと向上した。袋
とした時、ブロッキングした線状低密度ポリエチレン間
の接着強度がドライラミネーション、押出しラミネーシ
ョンされた場合に比較して弱いため引裂伝播抵抗が大き
く、片手で大容量の大型袋の片隅を持ち、他方の手で挟
み、ナイフ等で反対側の片隅に切れ目を入れて被包装物
を取出す時に被包装物の重量に起因して引裂を袋の底方
向に伝播する応力が加わり、袋が縦方向や意図しない方
向に大きく裂けて被包装物が一気に飛び出してしまうト
ラブルがない。
【0021】次に図面により本発明のシートを説明す
る。図1及び図2は本発明のシートの積層構造の例を示
す断面図、図3は本発明シートを用いて得られた袋を開
封している斜視図である。図1において基材層1はTダ
イ法により押出したポリエチレン層2を介して、相互に
ブロッキング接着した線状低密度ポリエチレンフィルム
3−1及び3−2と積層されている。図2において基材
層1は接着剤層4の接着力により中間層5と積層されて
いる。中間層5は更にTダイ法により押出されたポリエ
チレン層2を介してブロッキング接着した線状低密度ポ
リエチレンフィルム3−1と積層されている。図2のシ
ートはガスバリア性の中間層を設けたため、ガスバリア
性が向上している。
【0022】図1の積層フィルムを600mm幅にスリ
ットし、オリヒロ株式会社製の縦ピロー型自動製袋充填
機を用いて、被包装物としてカレールウ9kgを充填し
たヨコ280mm、タテ540mmのサイズの密封袋を
製造した。製造に際してブロッキングした線状低密度ポ
リエチレンフィルムの剥がれはなく、積層フィルムは安
定して走行した。図3に示すように、被包装物を取出す
ためにこの密封袋6の片隅7を片手で掴んで吊り下げ、
もう一方の手で、掴んだ手の部分を除いた袋の表裏のヨ
コシール部8に沿った内側部分をピンチ式のナイフ治具
で切れ目9を切断した。
【0023】袋を掴んだ手でこの袋を上下に激しく揺す
っても袋の破れが切断箇所の根元部11から伝播せず、
袋の底の片隅10部分をもう片方の手で掴み、袋を持ち
上げながら傾けることによりスムースに被包装物を取出
すことができた。また、この充填袋の10箇所を無作為
に選び、ヨコシール強度を測定したところ、その平均値
は8.7kg/15mmで、標準偏差は0.35kg/
15mmであった。この密封袋6を5mm/分の速度で
圧縮した時の耐圧強度は測定個数5袋の平均値で780
kgであった。3℃に冷却した密封袋5袋を1mの高さ
から、袋の長さ方向、厚み方向を垂直にして交互に各1
0回落下させたが、いずれの袋も破袋しなかった。
【0024】比較例1 厚さ50μmの線状低密度ポリエチレンを用いた以外は
実施例1と同様にして合計厚み100μmのブロッキン
グした線状低密度ポリエチレンを得た。この線状低密度
ポリエチレンの接着強度は18g/15mmであった。
このブロッキングフィルムをコロナ放電処理し、ウレタ
ン系の二液性接着剤を用いて実施例1で用いた2軸延伸
ナイロン−6フィルムと、コロナ放電処理面同士をドラ
イラミネーションし、合計厚み115μmの積層フィル
ムを得た。積層フィルムのブロッキングした線状低密度
ポリエチレンのブロッキング接着強度は8g/15mm
と低下し、部分的にブロッキングが剥がれている箇所も
あった。
【0025】この積層フィルムを600mm幅にスリッ
トし、実施例1と同様にしてカレールー9kgを充填し
た。充填に際して積層フィルムを2つ折り成形するため
のセーラー部分のしごきにより、ブロッキングした線状
低密度ポリエチレンフィルムが時折り剥がれて積層フィ
ルムが蛇行し、タテシール部への供給位置が不安定とな
り、シールバーから外れかける現象が見られた。無作為
に選んだこの密封袋10箇所のヨコシール強度の平均値
は9.4kg/15mmであったが、標準偏差が0.9
kg/15mmと、バラツキが大きく5袋の耐圧強度の
平均値は645kgであった。また、3℃に冷却した密
封袋5袋を実施例1と同様にして落下させたところ、3
袋は10回落下でも破袋しなかったが、2袋が6回と8
回落下でヨコシール側から破袋した。
【0026】比較例2 実施例1の線状低密度ポリエチレンを用いて厚さ100
μmの単層フィルムを得た。このフィルムをコロナ処理
し、実施例1と同様の2軸延伸ナイロン−6フィルムを
コロナ放電処理し、コロナ放電処理面同士をウレタン系
の2液型接着剤を用いてドライラミネーションし、合計
厚み115μmの積層フィルムを得た。この積層フィル
ムを実施例1と同様にスリットし、カレールウ9kgを
充填した。この密封袋を実施例1と同様に、図3に示す
ように、袋6のヨコシール部8に沿った内側部分9を切
断し、袋を掴んだ手でこの袋を上下に揺すったところ、
切断箇所の根元部11から破線矢印12の方向に袋が裂
けて、被包装物が一気に流れ出してしまった。これは被
包装物の自重と、少しの衝撃で袋が突然引裂かれ、意図
しない状態で被包装物が一気に流出するものである。更
に被包装物を包装したままで袋ごと加熱後、被包装物を
抜き出す場合は火傷の危険性がある。
【0027】比較例3 比較例2で製造した厚さ100μmのコロナ放電処理し
た線状低密度ポリエチレンフィルムと、2軸延伸ナイロ
ン−6フィルムをTダイ法により押出した厚さ20μm
の線状低密度ポリエチレンにより積層し、合計厚さ13
5μmの積層フィルムを得た。この積層フィルムを、実
施例1と同様にしてカレールウ9kg入りの密封袋を得
た。この密封袋に図3に示すような切れ目9を入れて、
袋を揺すったところ、比較例3と同様に袋が縦に裂けて
被包装物が一気に流出した。
【0028】実施例2 2軸延伸ナイロン−6フィルムを、メタキシリレンアジ
パミド40重量部とナイロン−6、60重量部のポリマ
ーブレンドの、15μmのフィルムを用いた以外は実施
例1と同様に積層して密封袋を得た。密封袋の製造に際
しては、ブロッキングフィルムが剥離するトラブルはな
かった。この密封袋に実施例1と同様の切れ目9を入れ
て激しく揺すっても袋が裂けることはなかった。また、
3℃に冷却した密封袋5袋を1mの高さから実施例1と
同様に落下させたが、5袋とも10回落下で破袋しなか
った。
【0029】実施例3 実施例1の2軸延伸ナイロン−6フィルムに、厚さ15
μmのエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルムを
ウレタン系の樹脂を用いてドライラミネート法で積層
し、厚さ30μmのフィルムを得た。積層に際し、両フ
ィルムの積層すべき面にはコロナ放電処理を施した。こ
の積層フィルムに、実施例1と同様にして製膜した合計
厚さ80μmのブロッキングした線状低密度ポリエチレ
ンフィルムを、Tダイ法により押出した厚さ20μmの
線状低密度ポリエチレン樹脂を用いて押出しラミネート
し、合計厚さ130μmの積層フィルムを得た。この積
層フィルムに実施例1と同様にしてカレールウ9kgを
充填した袋に、図3に示すような切れ目を入れて激しく
揺すっても袋が裂けることはなかった。また、3℃に冷
却した密封袋5袋を1mの高さから実施例1と同様に落
下させたが、5袋とも10回落下で破袋しなかった。
【0030】
【発明の効果】本発明により、大型袋用に使用して高度
の耐ピンホール性、耐衝撃性に優れた特開平8−142
283号に開示した発明を更に改良し、実用上の特性と
して、充填機適性、耐衝撃性、耐被包装物特性、耐ボイ
ル性、ヒートシール強度、耐圧強度、引裂伝播抵抗等が
向上し、特に充填機適性とヒートシール強度が一段と強
化された積層フィルムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の積層フィルムの積層構造の1例
を示す断面図である。
【図2】図2は本発明の積層フィルムの積層構造の他の
例を示す断面図である。
【図3】図3は本発明フィルムを用いて得られた袋を開
封している斜視図である。
【符号の説明】
1 基材層 2 ポリエチレン層 3 ブロッキング接着した線状低密度ポリエチレン層 4 接着剤層 5 中間層 6 密封袋 7 手で掴む片隅 8 ヨコシール部 9 切れ目 10 袋の底の片隅 11 切断箇所の根元 12 破線矢印
フロントページの続き Fターム(参考) 3E064 AA08 BA17 BA26 BA27 BA29 BA36 BA38 BA55 BA60 BB03 BC02 BC08 BC18 BC20 EA07 EA21 FA05 HN05 3E086 AD01 BA04 BA15 BA33 BB01 BB51 BB90 DA08 4F100 AK04D AK41A AK48A AK63B AK63C AK63D AK69E AR00E BA04 BA05 BA10A BA10C BA13 BA31 EH23 EJ38A GB17 JD02A JD02E JK03 JK10 JK14 JL01 JL12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2軸延伸ナイロンフィルム及び2軸延伸
    ポリエステルフィルムからなる群から選ばれた少なくと
    も1種のフィルムが、2層以上の線状低密度ポリエチレ
    ンフィルムと、ポリエチレン層を介して押出しラミネー
    ト法によって積層されているフィルムであって、前記2
    層以上の線状低密度ポリエチレンフィルムが相互にプロ
    ッキング接着したフィルムであることを特徴とする大型
    袋用積層フィルム。
  2. 【請求項2】 ポリエチレン層が線状低密度ポリエチレ
    ンであることを特徴とする請求項1記載の大型袋用積層
    フィルム。
  3. 【請求項3】 2軸延伸ナイロンフィルム及び2軸延伸
    ポリエステルフィルムからなる群から選ばれた少なくと
    も1種のフィルムが、2軸延伸ナイロンフィルムである
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の大型袋用積層フ
    ィルム。
  4. 【請求項4】 2軸延伸ナイロンフィルムがガスバリヤ
    ー性2軸延伸ナイロンフィルムであることを特徴とする
    請求項3記載の大型袋用積層フィルム。
  5. 【請求項5】 2軸延伸ナイロンフィルム及び2軸延伸
    ポリエステルフィルムからなる群から選ばれた少なくと
    も1種のフィルムが、ポリエチレン層側にガスバリア性
    中間層を積層したフィルムであることを特徴とする請求
    項1又は2記載の大型袋用積層フィルム。
  6. 【請求項6】 中間層がエチレン−ビニルアルコール共
    重合体を含む層であることを特徴とする請求項5記載の
    大型袋用積層フィルム。
  7. 【請求項7】 相互にブロッキング接着している線状低
    密度ポリエチレンフィルムが、インフレーション法によ
    り製膜されたチューブ状フィルムの内面同士を圧着して
    製造されたフィルムであることを特徴とする請求項1な
    いし6のいずれかに記載する大型袋用積層フィルム。
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