JP2002033132A - 非水系二次電池 - Google Patents
非水系二次電池Info
- Publication number
- JP2002033132A JP2002033132A JP2000215534A JP2000215534A JP2002033132A JP 2002033132 A JP2002033132 A JP 2002033132A JP 2000215534 A JP2000215534 A JP 2000215534A JP 2000215534 A JP2000215534 A JP 2000215534A JP 2002033132 A JP2002033132 A JP 2002033132A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- secondary battery
- aqueous secondary
- polymer
- polymer powder
- electrolyte
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Secondary Cells (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 非水系二次電池はエネルギー密度が高い反
面、高温保存時の安全性に課題を有している。 【解決手段】 正極及び/あるいは負極及び/あるいは
電解質に示差熱分析において100℃以上150℃以下
に吸熱ピークが存在する高分子粉末を正負極に対して
0.1wt%以上4wt%以下、電解質に対しては1w
t%以上10wt%以下混合することにより充電状態で
の高温保存時の発火を抑制できる。
面、高温保存時の安全性に課題を有している。 【解決手段】 正極及び/あるいは負極及び/あるいは
電解質に示差熱分析において100℃以上150℃以下
に吸熱ピークが存在する高分子粉末を正負極に対して
0.1wt%以上4wt%以下、電解質に対しては1w
t%以上10wt%以下混合することにより充電状態で
の高温保存時の発火を抑制できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高エネルギー密度
で信頼性や安全性に優れた非水系二次電池を提供するも
のである。
で信頼性や安全性に優れた非水系二次電池を提供するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、ポータブル機器やコードレス機器
の発展に伴い、その電源である電池には長時間駆動を実
現させるために、より一層の高エネルギ−密度が要求さ
れる。この要求に対して負極に炭素材料、正極にコバル
ト酸リチウム、電解液として非水系溶媒にLi塩を溶か
したものを用いたLiイオン二次電池が多く使用されて
いる。
の発展に伴い、その電源である電池には長時間駆動を実
現させるために、より一層の高エネルギ−密度が要求さ
れる。この要求に対して負極に炭素材料、正極にコバル
ト酸リチウム、電解液として非水系溶媒にLi塩を溶か
したものを用いたLiイオン二次電池が多く使用されて
いる。
【0003】一方、携帯電話やノート型パソコンでは軽
量、薄型化への要求も強く、高分子ゲル電解質を用いた
ポリマー電池が注目を集めている。電解質として高分子
ゲル電解質を用いることで液漏れの心配がなく、電槽容
器にアルミニウムを中間の一層にもった樹脂のラミネー
トフィルムのようなソフトケースが使え、軽量で薄型の
非水系二次電池が可能となる。
量、薄型化への要求も強く、高分子ゲル電解質を用いた
ポリマー電池が注目を集めている。電解質として高分子
ゲル電解質を用いることで液漏れの心配がなく、電槽容
器にアルミニウムを中間の一層にもった樹脂のラミネー
トフィルムのようなソフトケースが使え、軽量で薄型の
非水系二次電池が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら非水系
二次電池においてはエネルギー密度が高い反面、信頼性
や安全性に課題を有する。とりわけ150℃のような高
温での充電状態保存試験(UL−94)や連続過充電な
どの安全性試験において発火の危険性を有している。
二次電池においてはエネルギー密度が高い反面、信頼性
や安全性に課題を有する。とりわけ150℃のような高
温での充電状態保存試験(UL−94)や連続過充電な
どの安全性試験において発火の危険性を有している。
【0005】これに対して正極に安全性の高いLiMn
2O4を用いたり、電解液に添加剤を加えたり、高温でメ
ルトダウンするセパレータを用いるなどの対策が考案さ
れてきた。これらは、例えば特開平5−205744号
公報、特開平11−329492号公報あるいは特開平
11−322989号公報等に記載されている。
2O4を用いたり、電解液に添加剤を加えたり、高温でメ
ルトダウンするセパレータを用いるなどの対策が考案さ
れてきた。これらは、例えば特開平5−205744号
公報、特開平11−329492号公報あるいは特開平
11−322989号公報等に記載されている。
【0006】しかし、正極にLiMn2O4を用いた場
合、放電電位が放電半ばから3V程度に下がり、電池電
圧は2段になって低下する。このためエネルギー密度が
現行LiCoO2に比べて低下する。また、電解液にク
ラウンエーテルのような添加剤を添加する場合は、少量
添加では効果が少なく、多量添加では活物質表面に過度
の安定皮膜を形成するため放電容量の低下や高率放電特
性の低下をもたらす。
合、放電電位が放電半ばから3V程度に下がり、電池電
圧は2段になって低下する。このためエネルギー密度が
現行LiCoO2に比べて低下する。また、電解液にク
ラウンエーテルのような添加剤を添加する場合は、少量
添加では効果が少なく、多量添加では活物質表面に過度
の安定皮膜を形成するため放電容量の低下や高率放電特
性の低下をもたらす。
【0007】一方、多層構造などで高温メルトダウンが
可能なセパレータにおいては、均一膜の製造が困難で、
薄い部分があれば高温時に、その部分で短絡を起こし、
かえって発火する場合があるなど、各々に課題を有して
いる。
可能なセパレータにおいては、均一膜の製造が困難で、
薄い部分があれば高温時に、その部分で短絡を起こし、
かえって発火する場合があるなど、各々に課題を有して
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題解決のため鋭
意検討した結果、正極と、リチウムを活物質とする負極
と、リチウム塩及び非水系溶媒を主成分とする電解質と
を備える非水系二次電池であって、前記正極及び/ある
いは負極及び/あるいは電解質に示差熱分析において、
100℃以上150℃以下に吸熱ピークが存在する高分
子粉末を混合することにより充電状態での高温保存時の
発火を抑制できることがわかった。吸熱ピークとしては
高分子粉末が軟化する場合とガラス転移を起こす場合、
さらには溶媒に溶ける際に出現する。いずれの場合も発
火抑制効果が認められた。
意検討した結果、正極と、リチウムを活物質とする負極
と、リチウム塩及び非水系溶媒を主成分とする電解質と
を備える非水系二次電池であって、前記正極及び/ある
いは負極及び/あるいは電解質に示差熱分析において、
100℃以上150℃以下に吸熱ピークが存在する高分
子粉末を混合することにより充電状態での高温保存時の
発火を抑制できることがわかった。吸熱ピークとしては
高分子粉末が軟化する場合とガラス転移を起こす場合、
さらには溶媒に溶ける際に出現する。いずれの場合も発
火抑制効果が認められた。
【0009】高分子粉末としてはポリエチレン(P
E)、ポリアクリロニトリル(PAN)、塩化ビニル−
アクリロニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリロニト
リル共重合体、ポリメチレン、ポリブテン−1、ポリ−
5−メチルヘキセン、ポリデカメチレンテレフタレー
ト、ポリビニルイソブチルエーテル、ポリエチレン−
2,6−ナフタレートが適していた。
E)、ポリアクリロニトリル(PAN)、塩化ビニル−
アクリロニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリロニト
リル共重合体、ポリメチレン、ポリブテン−1、ポリ−
5−メチルヘキセン、ポリデカメチレンテレフタレー
ト、ポリビニルイソブチルエーテル、ポリエチレン−
2,6−ナフタレートが適していた。
【0010】また、高分子粉末の添加量としては、正極
あるいは負極に対して0.1wt%以上4wt%以下、
電解質に対しては1wt%以上10wt%以下が、また
高分子粉末の平均粒径としては0.05μm以上5μm以
下(好ましくは0.1μm以上1μm以下)が発火抑制効
果と放電容量低下との兼ね合いにおいて有効であった。
但し、この添加量は電解質の場合、溶媒とリチウム塩を
除いた部材に対する比率を表すものである。
あるいは負極に対して0.1wt%以上4wt%以下、
電解質に対しては1wt%以上10wt%以下が、また
高分子粉末の平均粒径としては0.05μm以上5μm以
下(好ましくは0.1μm以上1μm以下)が発火抑制効
果と放電容量低下との兼ね合いにおいて有効であった。
但し、この添加量は電解質の場合、溶媒とリチウム塩を
除いた部材に対する比率を表すものである。
【0011】電解質としては微多孔性フィルムからなる
セパレーターと電解液との組み合わせ以外に高分子ゲル
タイプのものでも良い。高分子ゲルとしては電解液にゲ
ル形成高分子を溶解させた物理架橋タイプの高分子ゲ
ル、熱硬化反応等でモノマーあるいはオリゴマーを架橋
・ゲル化した化学架橋タイプの高分子ゲルが用いられ
る。
セパレーターと電解液との組み合わせ以外に高分子ゲル
タイプのものでも良い。高分子ゲルとしては電解液にゲ
ル形成高分子を溶解させた物理架橋タイプの高分子ゲ
ル、熱硬化反応等でモノマーあるいはオリゴマーを架橋
・ゲル化した化学架橋タイプの高分子ゲルが用いられ
る。
【0012】高分子ゲル電解質の場合は高率放電特性の
点でイオンタイプのものにやや劣るが、安全性の面では
優れている。正極及び/あるいは負極中及び/あるいは
電解質中に高分子ゲルを有している電池においては高分
子粉末を添加することで安全性はより大幅に向上した。
点でイオンタイプのものにやや劣るが、安全性の面では
優れている。正極及び/あるいは負極中及び/あるいは
電解質中に高分子ゲルを有している電池においては高分
子粉末を添加することで安全性はより大幅に向上した。
【0013】ゲル形成の高分子としてはポリエーテル
系、ポリフッ化ビニリデン系、ポリアクリレート系ある
いはポリメタクリレート系からなる群のうち少なくとも
1種類で構成されることが望ましい。
系、ポリフッ化ビニリデン系、ポリアクリレート系ある
いはポリメタクリレート系からなる群のうち少なくとも
1種類で構成されることが望ましい。
【0014】本発明におけるリチウムを活物質とする負
極としては、リチウムを吸蔵放出可能な合金、酸化物、
炭素材料が例示される。この合金としてはリチウム−ア
ルミニウム合金、Ti−Sn合金、Fe−Sn合金など
が、リチウムを吸蔵放出可能な酸化物としては酸化鉄、
酸化錫、酸化ニオビウム、酸化チタンなどが、また炭素
材料としてはコークス、黒鉛、有機物焼成体などが、そ
れぞれ例示される。
極としては、リチウムを吸蔵放出可能な合金、酸化物、
炭素材料が例示される。この合金としてはリチウム−ア
ルミニウム合金、Ti−Sn合金、Fe−Sn合金など
が、リチウムを吸蔵放出可能な酸化物としては酸化鉄、
酸化錫、酸化ニオビウム、酸化チタンなどが、また炭素
材料としてはコークス、黒鉛、有機物焼成体などが、そ
れぞれ例示される。
【0015】本発明における正極の活物質としてはマン
ガン、コバルト、ニッケル、バナジウム及びニオブから
からなる群より選ばれた少なくとも1種の金属を含有す
る金属酸化物などが挙げられる。
ガン、コバルト、ニッケル、バナジウム及びニオブから
からなる群より選ばれた少なくとも1種の金属を含有す
る金属酸化物などが挙げられる。
【0016】本発明における電解液は、リチウム塩を非
水系溶媒(非プロトン系有機溶媒)に溶かしたもので構
成されており、リチウム塩としては過塩素酸リチウム
(LiClO4)、トリフルオロメタンスルホン酸リチ
ウム(LiCF3SO3)、六フッ化リン酸リチウム(L
iPF6)、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)、六
フッ化ヒ酸リチウム(LiAsF6)、六フッ化アンチ
モン酸リチウム(LiSbF6)、リチウムトリフルオ
ロメタンスルホン酸イミド〔LiN(CF3SO2)2〕
が例示される。
水系溶媒(非プロトン系有機溶媒)に溶かしたもので構
成されており、リチウム塩としては過塩素酸リチウム
(LiClO4)、トリフルオロメタンスルホン酸リチ
ウム(LiCF3SO3)、六フッ化リン酸リチウム(L
iPF6)、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)、六
フッ化ヒ酸リチウム(LiAsF6)、六フッ化アンチ
モン酸リチウム(LiSbF6)、リチウムトリフルオ
ロメタンスルホン酸イミド〔LiN(CF3SO2)2〕
が例示される。
【0017】非水系溶媒としては、エチレンカーボネー
ト(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジエチ
ルカーボネート(DEC)、ブチレンカーボネート(B
C)、γ−ブチロラクトン(γ−BL)、スルホラン
(SL)、1,2-ジメトキシエタン(DME)、1,
2−ジエトキシエタン(DEE)、エトキシメトキシエ
タン(EMC)、1,3−ジオキソラン(DOXL)、
4−メチル−1,3−ジオキソラン(4M−DOXL)
などが例示される。
ト(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジエチ
ルカーボネート(DEC)、ブチレンカーボネート(B
C)、γ−ブチロラクトン(γ−BL)、スルホラン
(SL)、1,2-ジメトキシエタン(DME)、1,
2−ジエトキシエタン(DEE)、エトキシメトキシエ
タン(EMC)、1,3−ジオキソラン(DOXL)、
4−メチル−1,3−ジオキソラン(4M−DOXL)
などが例示される。
【0018】
【発明の実施の形態】以上のように正極あるいは/及び
負極あるいは/及び電解質に示差熱分析で100℃以上
150℃以下に吸熱ピークを有する高分子粉末を少量添
加することで、電池が高温に曝された際、電池の温度上
昇を一旦抑えることができる。さらに、高分子粉末が溶
解する場合は電極間の短絡を防ぐこともできる。150
℃充電状態での保存試験における発火現象は電池の温度
が100℃から150℃に上がる間に起こる。鋭意検討
した結果、100℃から150℃間での電池の昇温速度
を遅らせることで、電池の安全性が大幅に向上すること
がわかった。高分子粉末の平均粒径は0.05μm以上
5μm以下(好ましくは0.1μm以上1μm以下)のも
のが分散性に優れ、有効であった。特に、ポリアクリロ
ニトリル添加では、過充電状態でのデンドライトの生成
抑制効果も高く、大幅な信頼性の確保が可能となった。
負極あるいは/及び電解質に示差熱分析で100℃以上
150℃以下に吸熱ピークを有する高分子粉末を少量添
加することで、電池が高温に曝された際、電池の温度上
昇を一旦抑えることができる。さらに、高分子粉末が溶
解する場合は電極間の短絡を防ぐこともできる。150
℃充電状態での保存試験における発火現象は電池の温度
が100℃から150℃に上がる間に起こる。鋭意検討
した結果、100℃から150℃間での電池の昇温速度
を遅らせることで、電池の安全性が大幅に向上すること
がわかった。高分子粉末の平均粒径は0.05μm以上
5μm以下(好ましくは0.1μm以上1μm以下)のも
のが分散性に優れ、有効であった。特に、ポリアクリロ
ニトリル添加では、過充電状態でのデンドライトの生成
抑制効果も高く、大幅な信頼性の確保が可能となった。
【0019】以下に本発明の実施例を示す。電池特性評
価は円筒型電池を組んで行った。
価は円筒型電池を組んで行った。
【0020】(実施例1)本発明を実施例に基づいてさ
らに詳細に説明するが、本発明は下記実施例に限定され
るものではない。正極活物質としては100メッシュ以
下に分級したLiCoO2を用い、この正極活物質10
0gに対して導電剤としてアセチレンブラック(AB)
粉末を10g、結着剤としてポリ4フッ化エチレン(P
TFE)ディスパージョン6g、さらに平均粒径1μm
のPAN粉末2gを充分混合した後、n−メチル−2−
ピロリドン(NMP)を適量加え、十分混合しペースト
状にし、アルミニウムの芯材(膜厚25μm)に塗布
し、乾燥、圧延して膜厚200μmの正極を得た。
らに詳細に説明するが、本発明は下記実施例に限定され
るものではない。正極活物質としては100メッシュ以
下に分級したLiCoO2を用い、この正極活物質10
0gに対して導電剤としてアセチレンブラック(AB)
粉末を10g、結着剤としてポリ4フッ化エチレン(P
TFE)ディスパージョン6g、さらに平均粒径1μm
のPAN粉末2gを充分混合した後、n−メチル−2−
ピロリドン(NMP)を適量加え、十分混合しペースト
状にし、アルミニウムの芯材(膜厚25μm)に塗布
し、乾燥、圧延して膜厚200μmの正極を得た。
【0021】負極としては人造黒鉛粉末(活物質)10
0gに対して導電剤としてのAB粉末15g、結着剤と
してのスチレンブタジエンゴム(SBR)8g、前記P
AN粉末3gをよく混合し、水を分散溶媒に用いてペ−
スト状としたものを銅の芯材に塗布し、その後、100
℃で乾燥、圧延し負極(膜厚250μm)とした。
0gに対して導電剤としてのAB粉末15g、結着剤と
してのスチレンブタジエンゴム(SBR)8g、前記P
AN粉末3gをよく混合し、水を分散溶媒に用いてペ−
スト状としたものを銅の芯材に塗布し、その後、100
℃で乾燥、圧延し負極(膜厚250μm)とした。
【0022】超音波溶接で正極芯材のアルミニウムにア
ルミニウムからなる正極リードを、同様に負極芯材の銅
に、銅の負極リードを超音波溶接で接合した。正極と負
極間に両極板より幅の広い帯状の多孔性ポリエチレン製
のセパレータを配して全体を渦巻状に捲回して構成し
た。さらに、上記電極体の上下それぞれにポリプロピレ
ン製の絶縁板を配して電槽に挿入し、そこに非水系電解
液として、1モル/lのLiPF6を溶解したECとD
MEの等比体積混合溶液を電解液として注液した。その
後、真空含浸し、封口板を挿入し、機械的かしめを行い
密閉して円筒型電池(設計容量900mAh)とした。
ルミニウムからなる正極リードを、同様に負極芯材の銅
に、銅の負極リードを超音波溶接で接合した。正極と負
極間に両極板より幅の広い帯状の多孔性ポリエチレン製
のセパレータを配して全体を渦巻状に捲回して構成し
た。さらに、上記電極体の上下それぞれにポリプロピレ
ン製の絶縁板を配して電槽に挿入し、そこに非水系電解
液として、1モル/lのLiPF6を溶解したECとD
MEの等比体積混合溶液を電解液として注液した。その
後、真空含浸し、封口板を挿入し、機械的かしめを行い
密閉して円筒型電池(設計容量900mAh)とした。
【0023】この様にして作製した円筒型電池は試験温
度20℃、充電電流0.2C(1Cは1時間率電流)
で、電池電圧が4.2Vまで定電流充電を行い、その後
4.2Vで定電圧充電(定電流定電圧CCCV充電)を
行った。1回目の放電は0.2Cの電流で電池電圧3.
0Vまで行い、2回目は同一充電条件で、放電のみ2C
の電流で行った。2回目の2C放電容量を1回目の0.
2C放電容量で割り100を掛けた値を高率放電比とし
た。この比が100に近いほど高率放電に優れることに
なる。3回目以降は1回目と同一条件で充放電を繰り返
した。1サイクル目に対する100サイクル目の放電容
量比をサイクル維持率とした。この比も100に近いほ
どサイクル特性が良好なことを示す。100サイクルの
充放電を行った電池を充電した後、150℃2時間の高
温保存試験にかけ、発火試験を行った。
度20℃、充電電流0.2C(1Cは1時間率電流)
で、電池電圧が4.2Vまで定電流充電を行い、その後
4.2Vで定電圧充電(定電流定電圧CCCV充電)を
行った。1回目の放電は0.2Cの電流で電池電圧3.
0Vまで行い、2回目は同一充電条件で、放電のみ2C
の電流で行った。2回目の2C放電容量を1回目の0.
2C放電容量で割り100を掛けた値を高率放電比とし
た。この比が100に近いほど高率放電に優れることに
なる。3回目以降は1回目と同一条件で充放電を繰り返
した。1サイクル目に対する100サイクル目の放電容
量比をサイクル維持率とした。この比も100に近いほ
どサイクル特性が良好なことを示す。100サイクルの
充放電を行った電池を充電した後、150℃2時間の高
温保存試験にかけ、発火試験を行った。
【0024】結果を(表1)に示す。比較として前記実
施例において正負極からPAN粉末を除いた電池(比較
例1)を作製したが、初期放電容量、高率放電特性及び
サイクル特性はほぼ同等であった。しかし、本実施例の
電池では150℃の高温保存試験で発火しなかったが、
比較例1の電池では昇温途中で発火した。
施例において正負極からPAN粉末を除いた電池(比較
例1)を作製したが、初期放電容量、高率放電特性及び
サイクル特性はほぼ同等であった。しかし、本実施例の
電池では150℃の高温保存試験で発火しなかったが、
比較例1の電池では昇温途中で発火した。
【0025】
【表1】
【0026】(実施例2〜5)実施例1においてPAN
粉末を各種高分子粉末に置き換え、電池を作製した。こ
の電池の結果を表1に示す。また、表1には比較のため
示差熱分析において100℃以上150℃以下に吸熱ピ
ークが存在しない高分子粉末を用い、実施例1と同様に
添加した電池(比較例2−5)の特性も示す。
粉末を各種高分子粉末に置き換え、電池を作製した。こ
の電池の結果を表1に示す。また、表1には比較のため
示差熱分析において100℃以上150℃以下に吸熱ピ
ークが存在しない高分子粉末を用い、実施例1と同様に
添加した電池(比較例2−5)の特性も示す。
【0027】吸熱ピークを100℃以上150℃以下に
有する高分子粉末において発火抑制効果の大きいことが
わかった。吸熱ピークが100℃より低い高分子粉末で
はセパレータが融解する以前に、吸熱が起こり、発火抑
制に効果がなかった。一方、吸熱ピークが150℃より
高いものでは、発火が起こる範囲に吸熱ピークがないた
め、効果がなかったものと考えられる。
有する高分子粉末において発火抑制効果の大きいことが
わかった。吸熱ピークが100℃より低い高分子粉末で
はセパレータが融解する以前に、吸熱が起こり、発火抑
制に効果がなかった。一方、吸熱ピークが150℃より
高いものでは、発火が起こる範囲に吸熱ピークがないた
め、効果がなかったものと考えられる。
【0028】(実施例6〜8)実施例1と同様に正極活
物質としては100メッシュ以下に分級したLiCoO
2を用い、この正極活物質100gに対して導電剤とし
てAB粉末を10g、結着剤としてPTFE6gを加
え、充分混合した後、NMPを適量加え、良く混合しペ
ースト状にし、アルミニウムの芯材(膜厚25μm)に
塗布し、乾燥、圧延して実施例1と同様の膜厚200μ
mの正極を得た。
物質としては100メッシュ以下に分級したLiCoO
2を用い、この正極活物質100gに対して導電剤とし
てAB粉末を10g、結着剤としてPTFE6gを加
え、充分混合した後、NMPを適量加え、良く混合しペ
ースト状にし、アルミニウムの芯材(膜厚25μm)に
塗布し、乾燥、圧延して実施例1と同様の膜厚200μ
mの正極を得た。
【0029】負極としては人造黒鉛粉末(活物質)10
0gに対して導電剤としてのAB粉末15g、結着剤と
してのSBR8g、さらに前記PAN粉末を各種重量で
添加、よく混合し、水を分散溶媒に用いてペ−スト状と
したものを銅の芯材に塗布した。その後、100℃で乾
燥、圧延し実施例1と同様に負極(膜厚250μm)と
し、円筒型電池を作製した。
0gに対して導電剤としてのAB粉末15g、結着剤と
してのSBR8g、さらに前記PAN粉末を各種重量で
添加、よく混合し、水を分散溶媒に用いてペ−スト状と
したものを銅の芯材に塗布した。その後、100℃で乾
燥、圧延し実施例1と同様に負極(膜厚250μm)と
し、円筒型電池を作製した。
【0030】電池特性を(表1)に示すが、PAN添加
量が0.1wt%以上4wt%以下において発火現象は
見られなかった。0.1wt%より添加量が低い場合
(比較例6)は発火し、4wt%を越す場合(比較例
7)では初期放電容量が大幅に低下した。このことより
PAN粉末の添加量としては0.1wt%以上4wt%
以下が有効であることがわかった。これはPAN粉末以
外の吸熱ピークが100℃以上150℃以下の高分子粉
末についても同様であり、正極にのみ添加した場合や両
極に添加した場合においても同様であった。
量が0.1wt%以上4wt%以下において発火現象は
見られなかった。0.1wt%より添加量が低い場合
(比較例6)は発火し、4wt%を越す場合(比較例
7)では初期放電容量が大幅に低下した。このことより
PAN粉末の添加量としては0.1wt%以上4wt%
以下が有効であることがわかった。これはPAN粉末以
外の吸熱ピークが100℃以上150℃以下の高分子粉
末についても同様であり、正極にのみ添加した場合や両
極に添加した場合においても同様であった。
【0031】(実施例9〜11)実施例1と同様に正極
活物質としては100メッシュ以下に分級したLiCo
O2を用い、この正極活物質100gに対して導電剤と
してAB粉末を10g、結着剤としてPTFE6gを加
え、さらに各種粒径のPE粉末を2g添加、NMPを適
量加え、十分混合しペースト状にし、アルミニウムの芯
材(膜厚25μm)に塗布し、乾燥、圧延して実施例1
と同様の膜厚200μmの正極を得た。
活物質としては100メッシュ以下に分級したLiCo
O2を用い、この正極活物質100gに対して導電剤と
してAB粉末を10g、結着剤としてPTFE6gを加
え、さらに各種粒径のPE粉末を2g添加、NMPを適
量加え、十分混合しペースト状にし、アルミニウムの芯
材(膜厚25μm)に塗布し、乾燥、圧延して実施例1
と同様の膜厚200μmの正極を得た。
【0032】負極としては人造黒鉛粉末(活物質)10
0gに対して導電剤としてのAB粉末15g、結着剤と
してのSBR8gを添加し、水を分散溶媒に用いて良く
混合し、ペ−スト状としたものを銅の芯材に塗布し、そ
の後、100℃で乾燥、圧延し実施例1と同様に負極
(膜厚250μm)とし、円筒型電池を作製した。
0gに対して導電剤としてのAB粉末15g、結着剤と
してのSBR8gを添加し、水を分散溶媒に用いて良く
混合し、ペ−スト状としたものを銅の芯材に塗布し、そ
の後、100℃で乾燥、圧延し実施例1と同様に負極
(膜厚250μm)とし、円筒型電池を作製した。
【0033】この電池特性も(表1)に示すが、PE粉
末の平均粒径が5μmより大きいもの(比較例9)や
0.05μmより小さいもの(比較例8)では150℃
2時間の高温保存時に発火現象を起こした。一方、平均
粒径が0.05μm以上5μm以下のPE粉末を用いた場
合において発火現象は見られなかった。この原因として
は、平均粒径が5μmを越えると、負極活物質を囲む効
果が薄れ、これによって昇温時の発熱反応を抑えきれな
いものと思われる。一方、平均粒径が0.05μmより
小さい場合は、二次凝集体を作り分散性が大幅に低下す
るためと考えられる。
末の平均粒径が5μmより大きいもの(比較例9)や
0.05μmより小さいもの(比較例8)では150℃
2時間の高温保存時に発火現象を起こした。一方、平均
粒径が0.05μm以上5μm以下のPE粉末を用いた場
合において発火現象は見られなかった。この原因として
は、平均粒径が5μmを越えると、負極活物質を囲む効
果が薄れ、これによって昇温時の発熱反応を抑えきれな
いものと思われる。一方、平均粒径が0.05μmより
小さい場合は、二次凝集体を作り分散性が大幅に低下す
るためと考えられる。
【0034】この平均粒径の影響は各種高分子粉末にお
いても、また正極にのみ添加した場合や両極に添加した
場合においても、同様であった。
いても、また正極にのみ添加した場合や両極に添加した
場合においても、同様であった。
【0035】(実施例12)正極活物質としてLiCo
O285g、導電材としてAB粉末5g、結着材として
PTFE5gを混合し、これに適当量のNMPを加えペ
ーストとした後、実施例1と同様にアルミニウム箔上に
塗布、乾燥、圧延して正極(膜厚200μm)を作製し
た。
O285g、導電材としてAB粉末5g、結着材として
PTFE5gを混合し、これに適当量のNMPを加えペ
ーストとした後、実施例1と同様にアルミニウム箔上に
塗布、乾燥、圧延して正極(膜厚200μm)を作製し
た。
【0036】負極としては銅箔上に高結晶性炭素(グラ
ファイト)85gとAB粉末3gとPTFE12gを混
合し、これに適当量のNMPを加えペーストとした後、
塗布、乾燥、圧延して負極(膜厚250μm)を作製し
た。
ファイト)85gとAB粉末3gとPTFE12gを混
合し、これに適当量のNMPを加えペーストとした後、
塗布、乾燥、圧延して負極(膜厚250μm)を作製し
た。
【0037】電解質としてはポリフッ化ビニリデン系ポ
リマーであるPVDFと六フッ化プロピレン(HFP)
共重合体(HFP比10%)80gをジブチルフタレー
ト(DBP)60gとアセトン200gに溶かした溶液
中にアエロジル20gと平均粒径1μmのポリエチレン
−2,6−ナフタレート粉末8gを加え、良く混合しペ
ーストを作製した。次にポリエチレンテレフタレート
(PET)製のフィルム状に塗布し、乾燥(アセトン除
去)後、ジエチルエーテル(DEE)でDBPを除去
し、高分子多孔膜(膜厚30μm)を作製した。
リマーであるPVDFと六フッ化プロピレン(HFP)
共重合体(HFP比10%)80gをジブチルフタレー
ト(DBP)60gとアセトン200gに溶かした溶液
中にアエロジル20gと平均粒径1μmのポリエチレン
−2,6−ナフタレート粉末8gを加え、良く混合しペ
ーストを作製した。次にポリエチレンテレフタレート
(PET)製のフィルム状に塗布し、乾燥(アセトン除
去)後、ジエチルエーテル(DEE)でDBPを除去
し、高分子多孔膜(膜厚30μm)を作製した。
【0038】負極と正極の間に上記高分子多孔膜を介し
て、実施例1と同様の円筒型セルを構成した。電解液と
してEC60g、PC30g、LiBF410gを適当
量注液、真空含浸後、60℃2日間エージングし、高分
子多孔膜をゲル化させた。その後、密閉し、円筒型電池
を作製した。
て、実施例1と同様の円筒型セルを構成した。電解液と
してEC60g、PC30g、LiBF410gを適当
量注液、真空含浸後、60℃2日間エージングし、高分
子多孔膜をゲル化させた。その後、密閉し、円筒型電池
を作製した。
【0039】この電池特性を(表2)に示すが、ポリエ
チレン−2,6−ナフタレート粉末無添加のもの(比較
例10)に比べて、電池特性はほぼ同等であった。しか
し、発火確率は本実施例では10個中0個で全数発火し
なかったが、本比較例においては10個中2個が発火し
た。このことよりポリエチレン−2,6−ナフタレート
粉末を添加することで高温保存特性が向上することがわ
かった。
チレン−2,6−ナフタレート粉末無添加のもの(比較
例10)に比べて、電池特性はほぼ同等であった。しか
し、発火確率は本実施例では10個中0個で全数発火し
なかったが、本比較例においては10個中2個が発火し
た。このことよりポリエチレン−2,6−ナフタレート
粉末を添加することで高温保存特性が向上することがわ
かった。
【0040】
【表2】
【0041】(実施例13、14)実施例12において
ポリエチレン−2,6−ナフタレート粉末を各種添加量
で添加した電池を作製した。この電池の結果を表2に示
す。ポリエチレン−2,6−ナフタレート添加量が1w
t%以上10wt%以下において発火現象の確率が10
個中0個となった。1wt%より添加量が低い場合(比
較例11)では10個中5個が発火し、10wt%を越
す場合(比較例12)では、発火現象は見られなかった
が、初期放電容量及び高率放電比が大幅に低下した。こ
のことより電解質へのポリエチレン−2,6−ナフタレ
ート粉末の添加量としては1wt%以上10wt%以下
が有効であることがわかった。この範囲は他の高分子粉
末を添加した場合でも同じであった。
ポリエチレン−2,6−ナフタレート粉末を各種添加量
で添加した電池を作製した。この電池の結果を表2に示
す。ポリエチレン−2,6−ナフタレート添加量が1w
t%以上10wt%以下において発火現象の確率が10
個中0個となった。1wt%より添加量が低い場合(比
較例11)では10個中5個が発火し、10wt%を越
す場合(比較例12)では、発火現象は見られなかった
が、初期放電容量及び高率放電比が大幅に低下した。こ
のことより電解質へのポリエチレン−2,6−ナフタレ
ート粉末の添加量としては1wt%以上10wt%以下
が有効であることがわかった。この範囲は他の高分子粉
末を添加した場合でも同じであった。
【0042】(実施例15)実施例12と同じ正極及び
負極を用い、ポリエチレン製不織布(膜厚30μm)を
介して、実施例1と同様の円筒型セルを構成した。電解
液としてEC40g、DEC50g、LiPF610g
に平均粒径0.1μmのポリメチレン粉末1.0gを加
え、さらに単官能性モノマーとしてメチルジエチレング
リコールアクリレート10g、多官能性モノマーとして
エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリア
クリレート(分子量428)1g、熱重合開始剤として
ビス(4―t―ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカ
ーボネート0.03gを添加して混合溶解し、熱重合性
電解液を調製した。この電解液を適当量注液、真空含浸
後、80℃4時間かけて熱重合を行い、ゲル化(ポリア
クリレート系高分子ゲル)させ、その後密閉し円筒型電
池を作製した。この電池において前記ゲル電解質(ポリ
メチレン粉末を含む)は正極及び負極中にも存在してい
た。
負極を用い、ポリエチレン製不織布(膜厚30μm)を
介して、実施例1と同様の円筒型セルを構成した。電解
液としてEC40g、DEC50g、LiPF610g
に平均粒径0.1μmのポリメチレン粉末1.0gを加
え、さらに単官能性モノマーとしてメチルジエチレング
リコールアクリレート10g、多官能性モノマーとして
エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリア
クリレート(分子量428)1g、熱重合開始剤として
ビス(4―t―ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカ
ーボネート0.03gを添加して混合溶解し、熱重合性
電解液を調製した。この電解液を適当量注液、真空含浸
後、80℃4時間かけて熱重合を行い、ゲル化(ポリア
クリレート系高分子ゲル)させ、その後密閉し円筒型電
池を作製した。この電池において前記ゲル電解質(ポリ
メチレン粉末を含む)は正極及び負極中にも存在してい
た。
【0043】電池特性を(表2)に示すが、本実施例の
高温保存試験での発火確率は10個中0個で全数発火し
なかった。
高温保存試験での発火確率は10個中0個で全数発火し
なかった。
【0044】(実施例16)実施例12と同じ正極用
い、負極として実施例1と同じPAN粉末を含有したも
のを用いた。電解質としては、エチレンオキシドとプロ
ピレンオキシドのコポリマー3官能アクリル酸エステル
(分子量:9000)40gとγ−BL60gとLiC
F3SO310gと平均粒径0.1μmのポリデカメチレ
ンテレフタレート2gを混合し溶解させたものをキャス
ト成膜したのち電子線を照射することによってポリエー
テル系高分子ゲル電解質(膜厚30μm)を形成した。
い、負極として実施例1と同じPAN粉末を含有したも
のを用いた。電解質としては、エチレンオキシドとプロ
ピレンオキシドのコポリマー3官能アクリル酸エステル
(分子量:9000)40gとγ−BL60gとLiC
F3SO310gと平均粒径0.1μmのポリデカメチレ
ンテレフタレート2gを混合し溶解させたものをキャス
ト成膜したのち電子線を照射することによってポリエー
テル系高分子ゲル電解質(膜厚30μm)を形成した。
【0045】正極と負極に真空含浸法でLiCF3SO3
を1モル/l溶かしたγ−BLを極板の空隙に注入し
た。これら極板の間に上記高分子ゲルを介して、実施例
1と同様の円筒型電池を作製した。
を1モル/l溶かしたγ−BLを極板の空隙に注入し
た。これら極板の間に上記高分子ゲルを介して、実施例
1と同様の円筒型電池を作製した。
【0046】電池特性を表2に示すが、本実施例の15
0℃高温保存試験での発火確率は10個中0個で全数発
火しなかった。
0℃高温保存試験での発火確率は10個中0個で全数発
火しなかった。
【0047】(実施例17)実施例1と同じPAN粉末
を含有した正極と、実施例12と同じ負極を用い、微多
孔性ポリエチレンセパレータ(膜厚30μm)を介し
て、実施例1と同様の円筒型セルを構成した。電解液と
してEC40g、DEC50g、LiPF610gに平
均粒径4μmのポリブテン−1粉末1.2gを加え、さ
らに単官能性モノマーとしてメチルジエチレングリコー
ルメタクリレート10g、多官能性モノマーとしてエチ
レンオキサイド変性トリメチロールプロパントリメタク
リレート1g、熱重合開始剤としてビス(4―t―ブチ
ルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート0.05
gを添加して混合溶解し、熱重合性電解液を調製した。
この電解液を適当量注液、真空含浸後、80℃4時間か
けて熱重合を行い、ゲル化(ポリメタクリレート系高分
子ゲル)させ、その後密閉し円筒型電池を作製した。ゲ
ル電解質は正極及び負極中にも存在したが、ポリブテン
−1粉末は粒径が大きいため、極板内部に入ることはな
かった。
を含有した正極と、実施例12と同じ負極を用い、微多
孔性ポリエチレンセパレータ(膜厚30μm)を介し
て、実施例1と同様の円筒型セルを構成した。電解液と
してEC40g、DEC50g、LiPF610gに平
均粒径4μmのポリブテン−1粉末1.2gを加え、さ
らに単官能性モノマーとしてメチルジエチレングリコー
ルメタクリレート10g、多官能性モノマーとしてエチ
レンオキサイド変性トリメチロールプロパントリメタク
リレート1g、熱重合開始剤としてビス(4―t―ブチ
ルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート0.05
gを添加して混合溶解し、熱重合性電解液を調製した。
この電解液を適当量注液、真空含浸後、80℃4時間か
けて熱重合を行い、ゲル化(ポリメタクリレート系高分
子ゲル)させ、その後密閉し円筒型電池を作製した。ゲ
ル電解質は正極及び負極中にも存在したが、ポリブテン
−1粉末は粒径が大きいため、極板内部に入ることはな
かった。
【0048】電池特性を(表2)に示すが、本実施例の
高温保存試験での発火確率は10個中0個で全数発火し
なかった。
高温保存試験での発火確率は10個中0個で全数発火し
なかった。
【0049】正極及び/あるいは負極及び/あるいは電
解質に示差熱分析において100℃以上150℃以下に
吸熱ピークが存在する高分子粉末を混合することにより
充電状態での高保存発火を抑制できることがわかった。
高分子粉末としてはPE、PAN、塩化ビニル−アクリ
ロニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリロニトリル共
重合体、ポリメチレン、ポリブテン−1、ポリ−5−メ
チルヘキセン、ポリデカメチレンテレフタレート、ポリ
ビニルイソブチルエーテル、ポリエチレン−2,6−ナ
フタレートが適していたが、示差熱分析において100
℃以上150℃以下に吸熱ピークが存在する高分子粉末
であれば有効である。
解質に示差熱分析において100℃以上150℃以下に
吸熱ピークが存在する高分子粉末を混合することにより
充電状態での高保存発火を抑制できることがわかった。
高分子粉末としてはPE、PAN、塩化ビニル−アクリ
ロニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリロニトリル共
重合体、ポリメチレン、ポリブテン−1、ポリ−5−メ
チルヘキセン、ポリデカメチレンテレフタレート、ポリ
ビニルイソブチルエーテル、ポリエチレン−2,6−ナ
フタレートが適していたが、示差熱分析において100
℃以上150℃以下に吸熱ピークが存在する高分子粉末
であれば有効である。
【0050】また、高分子粉末の添加量としては正極あ
るいは負極に対しては0.1wt%以上4wt%以下、
電解質に対しては1wt%以上10wt%以下が、また
高分子粉末の平均粒径としては0.05μm以上5μm以
下(好ましくは0.1μm以上1μm以下)が発火抑制効
果と放電容量低下との兼ね合いにおいて有効であった。
また、電池を4.3Vで過充電試験を行った際、本発明
の高分子粉末を添加した電池は、無添加のものと比べ安
全性が高かった。
るいは負極に対しては0.1wt%以上4wt%以下、
電解質に対しては1wt%以上10wt%以下が、また
高分子粉末の平均粒径としては0.05μm以上5μm以
下(好ましくは0.1μm以上1μm以下)が発火抑制効
果と放電容量低下との兼ね合いにおいて有効であった。
また、電池を4.3Vで過充電試験を行った際、本発明
の高分子粉末を添加した電池は、無添加のものと比べ安
全性が高かった。
【0051】
【発明の効果】正極あるいは/及び負極及び/あるいは
電解質に示差熱分析で100℃以上150℃以下に吸熱
ピークを有する高分子粉末を適量添加することで、電池
特性を低下させることなく、電池が高温に曝された際、
電池の温度上昇を一旦抑え、電池を安全に動作を停止
(放電反応を停止)することができ、高い安全性を確保
できる。
電解質に示差熱分析で100℃以上150℃以下に吸熱
ピークを有する高分子粉末を適量添加することで、電池
特性を低下させることなく、電池が高温に曝された際、
電池の温度上昇を一旦抑え、電池を安全に動作を停止
(放電反応を停止)することができ、高い安全性を確保
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 廣 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H029 AJ12 AK02 AK03 AL02 AL06 AL07 AL12 AM00 AM02 AM03 AM04 AM05 AM07 AM16 BJ27 DJ08 EJ12 EJ14 HJ01 HJ05 HJ14 5H050 AA15 BA17 CA03 CA04 CA05 CA08 CA09 CB02 CB07 CB08 CB12 DA09 EA23 EA26 EA28 HA01 HA05 HA14
Claims (10)
- 【請求項1】 正極と、リチウムを活物質とする負極
と、リチウム塩及び非水系溶媒を主成分とする電解質と
を備える非水系二次電池であって、前記正極中及び/あ
るいは負極中に示差熱分析において100℃以上150
℃以下に吸熱ピークが存在する高分子粉末を有すること
を特徴とする非水系二次電池。 - 【請求項2】 正極と、リチウムを活物質とする負極
と、リチウム塩及び非水系溶媒を主成分とする電解質と
を備える非水系二次電池であって、前記正極中及び/あ
るいは負極中、さらには電解質中に示差熱分析において
100℃以上150℃以下に吸熱ピークが存在する高分
子粉末を有することを特徴とする非水系二次電池。 - 【請求項3】 正極と、リチウムを活物質とする負極
と、リチウム塩及び非水系溶媒を主成分とする電解質と
を備える非水系二次電池であって、前記電解質中に示差
熱分析において100℃以上150℃以下に吸熱ピーク
が存在する高分子粉末を有することを特徴とする非水系
二次電池。 - 【請求項4】 請求項1及び請求項2記載の高分子粉末
が、ポリエチレン、ポリアクリロニトリル、塩化ビニル
−アクリロニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリロニ
トリル共重合体、ポリメチレン、ポリブテン−1、ポリ
−5−メチルヘキセン、ポリデカメチレンテレフタレー
ト、ポリビニルイソブチルエーテル、ポリエチレン−
2,6−ナフタレートからなる群のうちの少なくともひ
とつであることを特徴とする非水系二次電池。 - 【請求項5】 請求項1及び請求項2記載の正極中ある
いは負極中に前記高分子粉末を0.1wt%以上4wt
%以下添加したことを特徴とする非水系二次電池。 - 【請求項6】 請求項2及び請求項3記載の電解質中に
前記高分子粉末を1wt%以上10wt%以下添加した
ことを特徴とする非水系二次電池。 - 【請求項7】 請求項1、請求項2及び請求項3のうち
のいずれかに記載の高分子粉末の平均粒径が0.05μ
m以上5μm以下であることを特徴とする非水系二次電
池。 - 【請求項8】 請求項1、請求項2及び請求項3のうち
のいずれかに記載の電解質が高分子ゲルであることを特
徴とする非水系二次電池。 - 【請求項9】 請求項1、請求項2及び請求項3のうち
のいずれかに記載の正極及び/あるいは負極が高分子ゲ
ルを有していることを特徴とする非水系二次電池。 - 【請求項10】 請求項8または請求項9記載の高分子
ゲルを形成する高分子がポリエーテル系、ポリフッ化ビ
ニリデン系、ポリアクリレート系およびポリメタクリレ
ート系からなる群のうち少なくとも1種類で構成されて
いることを特徴とする非水系二次電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000215534A JP2002033132A (ja) | 2000-07-17 | 2000-07-17 | 非水系二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000215534A JP2002033132A (ja) | 2000-07-17 | 2000-07-17 | 非水系二次電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002033132A true JP2002033132A (ja) | 2002-01-31 |
Family
ID=18710943
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000215534A Pending JP2002033132A (ja) | 2000-07-17 | 2000-07-17 | 非水系二次電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002033132A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008021534A (ja) * | 2006-07-13 | 2008-01-31 | Sony Corp | 非水電解質組成物及び非水電解質二次電池 |
| JP2010225541A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Tdk Corp | リチウムイオン二次電池 |
| WO2011058979A1 (ja) * | 2009-11-10 | 2011-05-19 | トヨタ自動車株式会社 | リチウム二次電池 |
| JP2014013659A (ja) * | 2012-07-03 | 2014-01-23 | Mitsubishi Chemicals Corp | 非水系電解質、およびそれを用いた非水系電解質二次電池 |
| JP2015115168A (ja) * | 2013-12-11 | 2015-06-22 | 日立化成株式会社 | リチウムイオン二次電池用電極及びそれを用いたリチウムイオン二次電池 |
-
2000
- 2000-07-17 JP JP2000215534A patent/JP2002033132A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008021534A (ja) * | 2006-07-13 | 2008-01-31 | Sony Corp | 非水電解質組成物及び非水電解質二次電池 |
| JP2010225541A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Tdk Corp | リチウムイオン二次電池 |
| WO2011058979A1 (ja) * | 2009-11-10 | 2011-05-19 | トヨタ自動車株式会社 | リチウム二次電池 |
| JP2014013659A (ja) * | 2012-07-03 | 2014-01-23 | Mitsubishi Chemicals Corp | 非水系電解質、およびそれを用いた非水系電解質二次電池 |
| JP2015115168A (ja) * | 2013-12-11 | 2015-06-22 | 日立化成株式会社 | リチウムイオン二次電池用電極及びそれを用いたリチウムイオン二次電池 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5195499B2 (ja) | 非水電解質二次電池 | |
| CN101345326B (zh) | 电池 | |
| KR100331209B1 (ko) | 비수전해액2차전지 | |
| JPWO2002054524A1 (ja) | 非水電解質二次電池 | |
| JP2007538365A (ja) | リチウム2次電池用添加剤 | |
| JPH09171840A (ja) | 非水系リチウム電池における過充電保護用芳香族モノマー系気体発生剤 | |
| JP4050251B2 (ja) | 有機電解液及びこれを採用したリチウム電池 | |
| JP2000215884A (ja) | 非水電解質電池用正極及びその製造方法、ならびこの正極を用いた非水電解質電池及びその製造方法 | |
| JP5412843B2 (ja) | 電池 | |
| US20030148183A1 (en) | Non-aqueous electrolyte battery | |
| JP2009134970A (ja) | 非水電解質電池 | |
| JP5082198B2 (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
| JP2734822B2 (ja) | 非水電解質二次電池 | |
| JP4795509B2 (ja) | 非水電解質電池 | |
| JP2000149996A (ja) | 非水電解液二次電池の製造方法 | |
| JP2002033132A (ja) | 非水系二次電池 | |
| JP4909466B2 (ja) | ポリマー二次電池 | |
| JPH1140199A (ja) | リチウム二次電池 | |
| JPH11214036A (ja) | 高分子電解質セパレーター、リチウム二次電池およびその製造方法 | |
| JP2001297763A (ja) | 非水電解質二次電池 | |
| JP3508464B2 (ja) | 非水電解液二次電池 | |
| JP4938923B2 (ja) | 二次電池 | |
| JP2000188132A (ja) | 非水電解質二次電池 | |
| JP2004200122A (ja) | 非水電解質二次電池の製造方法 | |
| JP3303319B2 (ja) | 非水電解液二次電池 |