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JP2002013583A - 流体封入式マウント装置の製作方法 - Google Patents

流体封入式マウント装置の製作方法

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Publication number
JP2002013583A
JP2002013583A JP2000195539A JP2000195539A JP2002013583A JP 2002013583 A JP2002013583 A JP 2002013583A JP 2000195539 A JP2000195539 A JP 2000195539A JP 2000195539 A JP2000195539 A JP 2000195539A JP 2002013583 A JP2002013583 A JP 2002013583A
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Japan
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diaphragm
outer peripheral
peripheral edge
fluid
mounting
Prior art date
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Application number
JP2000195539A
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English (en)
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JP3736302B2 (ja
Inventor
Hiroaki Hori
浩晃 堀
Takahiro Aoi
孝弘 青井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP2000195539A priority Critical patent/JP3736302B2/ja
Publication of JP2002013583A publication Critical patent/JP2002013583A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体室封入式マウント装置を、製造コストの
上昇や重量増加を招くことのない、取付金具不使用のダ
イヤフラム部材を用いて、組付性良く製作し得る方法の
提供。 【解決手段】 少なくとも外周縁部がゴム材料のみにて
構成され、該外周縁部に係止部が設けられたダイヤフラ
ム48部材を準備する工程と、該ダイヤフラム部材48
の外周縁部の係止部を仕切部材46の外周縁部に係止せ
しめて、かかるダイヤフラム48部材が該仕切部材46
に一体的に組み付けられてなる第一の予備組付体60を
形成する工程と、該第一の予備組付体60を蓋部材の外
周縁部に嵌合せしめて、該蓋部材に保持せしめてなる第
二の予備組付体62を形成する工程と、第一の取付金具
10と第二の取付金具12における筒状部材とをゴム弾
性体18にて連結せしめてなる一体化物を用い、該一体
化物における前記筒状部材の開口部に対して、前記第二
の予備組付体を、その蓋部材の外周縁部において取り付
ける工程とを、含んで、流体封入式マウント装置を製作
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、流体封入式マウント装置の製作
方法に係り、特に、流体封入式マウント装置の製作に際
して、そのダイヤフラムの組付性を有利に高め得る手法
に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、振動伝達系を構成する部材間に
介装されて、それら両部材を防振連結するマウント装置
の1種として、特開昭57−9340号公報、特開昭5
9−110936号公報、特開昭60−104824号
公報、特開昭61−59035号公報、特開昭61−5
5429号公報等に開示されている如く、防振連結され
るべき一方の部材に取り付けられる第一の取付金具と、
防振連結されるべき他方の部材に取り付けられる第二の
取付金具とを、それらの間に介装せしめたゴム弾性体に
よって弾性的に連結すると共に、かかる第二の取付金具
を、ゴム弾性体が連結せしめられる筒状部材と、この筒
状部材の開口部に取り付けられて、その開口部を覆蓋す
る蓋部材とから構成して、第二の取付金具の内部に外部
から区画された空間を形成する一方、かかる区画空間
を、仕切部材にて、筒状部材の軸直角方向に仕切ること
によって、ゴム弾性体側には、そのようなゴム弾性体に
て壁部の一部が構成された受圧室を形成し、また蓋部材
側には、ダイヤフラムにて壁部の一部が構成された平衡
室を形成して、それら受圧室と平衡室とがオリフィス通
路を通じて互いに連通せしめられるように構成すると共
に、それら受圧室及び平衡室に所定の非圧縮性流体を封
入してなる構造の、所謂流体封入式マウント装置が、知
られている。
【0003】そして、このような流体封入式マウント装
置にあっては、防振されるべき振動が入力すると、仕切
部材によって仕切られた受圧室と平衡室との間に内圧差
が生じて、それらの両室間を相互に連通するオリフィス
通路を通じて、流体の流動が惹起されるようになり、ま
た、そのような両室間を流動せしめられる流体の流動作
用乃至は共振作用に基づいて、所定の防振効果が発揮さ
れ得るようになっているのである。
【0004】ところで、かくの如き流体封入式マウント
装置においては、仕切部材やダイヤフラムを組み付ける
ことによって、マウント装置内部に所望の受圧室や平衡
室を形成せしめる一方、それら受圧室や平衡室には、所
定の流体が封入されるようにして、装置の組立てを行な
うことが要請されているのであるが、一般に、そのよう
な組付作業は、前記した第一の取付金具と第二の取付金
具における筒状部材とをゴム弾性体にて連結せしめてな
る一体加硫成形品の如き一体化物を用い、該一体化物に
おける筒状部材の開口部に対して、仕切部材やダイヤフ
ラムを、その外周縁部において、蓋金具と共に、かしめ
固定等の方式によって、取り付けることが行なわれてい
るのである。
【0005】例えば、かかる流体封入式マウント装置の
従来から採用されている組付手法の一つとして、第一の
取付金具と第二の取付金具における筒状部材とをゴム弾
性体にて連結してなる一体加硫成形品の内部空間内に、
所定の流体を注入して、満たした後、オリフィス通路を
備えた仕切部材とゴム製のダイヤフラムとを順次セット
せしめ、次いで、余剰の流体を除去した後、蓋金具をセ
ットせしめ、更にその後、蓋金具の外周縁部と一体加硫
成形品における筒状部材の開口部との間でかしめ固定す
ることにより、それら蓋金具と筒状部材のかしめ固定部
に、仕切部材とダイヤフラムの外周縁部を挟持させて、
受圧室や平衡室のシールも同時に行ない得るようにした
手法が採用されている。
【0006】しかしながら、このような仕切部材やダイ
ヤフラムを筒状部材の開口部に載置した状態で、蓋部材
と共に、かしめ固定する方式にあっては、ダイヤフラム
が薄肉のゴム膜にて構成され、その外周縁部が、ゴムの
みからなる、変形し易い構造となっているところから、
蓋部材を筒状部材の開口部に対して、加圧・セットした
り、かしめ固定等による加圧作用が加わったときに、受
圧室や平衡室に収容した流体の圧力が高まり、それによ
ってダイヤフラムの外周縁部にめくれ等が発生し、そし
てその状態でかしめ固定した場合にあっては、流体漏れ
等の問題を惹起することとなるところから、不良品を発
生する恐れがあった他、そのようなゴム製のダイヤフラ
ム、換言すれば少なくとも外周縁部がゴムのみからなる
ダイヤフラムを用いた場合にあっては、流体中において
組み付けることが困難であるという作業上の問題も、内
在するものであった。
【0007】このため、先述した特開昭59−1109
36号公報にも示されている如く、ゴム製のダイヤフラ
ムの外周縁部に金属リングの如き取付金具を一体的に加
硫接着せしめてなるものを用い、そのようなダイヤフラ
ムを、所定の流体中において、仕切部材と共に、その取
付金具部分において、一体加硫成形品(第一の取付金具
−ゴム弾性体−筒状部材)の筒状部材における開口部に
圧入せしめた後、蓋部材をかしめ固定するようにした組
付手法も採用されてはいるが、そこでは、ダイヤフラム
として、その外周縁部に取付金具を一体的に加硫接着せ
しめたものを準備する必要があるところから、ゴム材料
のみから構成されるゴム製のダイヤフラムに比して、そ
の製作に手間が掛かり、またコスト上昇を招来するもの
であると共に、部品の重量を増加させるという問題も内
在するものであった。
【0008】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、かかる事情を背
景にして為されたものであって、その解決課題とすると
ころは、製造コストの上昇や重量増加を招くことのな
い、取付金具不使用のダイヤフラム部材を用いて、流体
封入式マウント装置を、組付性良く、製作し得る方法を
提供することにあり、またそのような流体封入式マウン
ト装置に有利に用いられるダイヤフラム部材を提供する
ことにある。
【0009】
【解決手段】そして、本発明にあっては、そのような課
題を解決するために、防振連結されるべき一方の部材に
取り付けられる第一の取付金具と、防振連結されるべき
他方の部材に取り付けられる第二の取付金具とを、それ
らの間に介装せしめたゴム弾性体によって弾性的に連結
すると共に、該第二の取付金具を、該ゴム弾性体が連結
せしめられる筒状部材と、該筒状部材の開口部に取り付
けられて、該開口部を覆蓋する蓋部材とから構成して、
該第二の取付金具の内部に外部から区画された空間を形
成する一方、かかる区画空間を前記筒状部材の軸直角方
向において仕切る仕切部材によって、前記ゴム弾性体側
に該ゴム弾性体にて壁部の一部が構成された受圧室と、
前記蓋部材側にダイヤフラムにて壁部の一部が構成され
た平衡室とを形成して、それら受圧室と平衡室とがオリ
フィス通路を通じて互いに連結せしめられるように構成
すると共に、それら受圧室及び平衡室に所定の非圧縮性
流体を封入して構成した流体封入式マウント装置装置を
製作する方法にして、(a)前記ダイヤフラムとして、
少なくとも外周縁部がゴム材料のみにて構成されている
と共に、該外周縁部に係止部が設けられてなるダイヤフ
ラム部材を準備する工程と、(b)該ダイヤフラム部材
の外周縁部の係止部を前記仕切部材の外周縁部に係止せ
しめることによって、かかるダイヤフラム部材が該仕切
部材に一体的に組み付けられてなる第一の予備組付体を
形成する工程と、(c)該第一の予備組付体を前記蓋部
材の外周縁部に嵌合せしめて、該蓋部材に保持せしめて
なる第二の予備組付体を形成する工程と、(d)前記第
一の取付金具と前記第二の取付金具における筒状部材と
を前記ゴム弾性体にて連結せしめてなる一体化物を用
い、該一体化物における前記筒状部材の開口部に対し
て、前記第二の予備組付体を、その蓋部材の外周縁部に
おいて取り付ける工程とを、含むことを特徴とする流体
封入式マウント装置の製作方法を、その要旨とするもの
である。
【0010】すなわち、このような本発明に従う流体封
入式マウント装置の製作方法によれば、平衡室の壁部の
一部を構成するダイヤフラムを与えるダイヤフラム部材
は、その少なくとも外周縁部がゴム材料のみにて構成さ
れ、従来の如く取付金具を加硫接着して存在せしめたも
のではないところから、そのような取付金具の採用に基
因した、更には、その加硫接着の採用による製作上の複
雑性や製作コストの上昇が招来されるようなことは、全
くないのであり、また、取付金具が存在しない分だけ、
ダイヤフラム部材の重量も効果的に軽減され得るのであ
る。
【0011】そして、そのようなダイヤフラム部材は、
また、その外周縁部に設けられた係止部に対して、仕切
部材の外周縁部が係止されることにより、ダイヤフラム
部材が仕切部材に一体的に組み付けられて、第一の予備
組付体とされ、これが、蓋部材の外周縁部に嵌合され
て、蓋部材に保持されて一体に取り扱われる第二の予備
組付体として、組付けが行なわれるようになるところか
ら、それぞれの部材が常に一つの組付体において取り扱
われ、そして、最終的に(第一の取付金具−ゴム弾性体
−筒状部材)一体化物に対して取り付けられ、固定せし
められることとなるために、組付作業が簡単且つ容易と
なり、その作業性が効果的に高められ得るのである。し
かも、ダイヤフラム部材の外周縁部が仕切部材の外周縁
部に係止されて、ダイヤフラム部材の変形が拘束された
状態において、蓋部材の外周縁部に嵌合せしめられて保
持され、そしてその状態において、更に、前記一体化物
における筒状部材の開口部に取り付けられるものである
ために、そのような取付けに際してのかしめ固定等によ
って、受圧室や平衡室に内圧が生じても、ダイヤフラム
部材の外周縁部にめくれ等の現象を生じさせることな
く、組付操作を完了させることが出来、以て不良品の発
生も効果的に低減せしめ得て、品質の向上を有利に達成
し得るのである。
【0012】なお、かかる本発明に従う流体封入式マウ
ント装置の製作方法の望ましい態様の一つによれば、前
記ダイヤフラム部材は、その外周縁部に、前記係止部と
して、外周縁から立ち上がる立上がり部とその上端から
内方に延びる内フランジ部とを含んで構成される断面コ
字状部を有している一方、前記仕切部材がその外周縁部
に形成された立上がり部を有しており、該仕切部材の立
上がり部が、前記ダイヤフラム部材の断面コ字状部にお
ける凹所内に収容、係止せしめられることによって、前
記第一の予備組付体が形成されるようになっている。こ
のようなダイヤフラム部材の外周縁部と仕切部材の外周
縁部との係止構造の採用によって、それらダイヤフラム
部材と仕切部材との一体的な組付けがより一層有利に行
なわれ得ることとなるのであり、以て、本発明の目的
が、更に一層よく達成され得るのである。
【0013】また、本発明に従う流体封入式マウント装
置の製作方法の他の好ましい態様によれば、前記蓋部材
が、その外周縁部に形成された筒状嵌合部を有してお
り、該筒状嵌合部内に、前記第一の予備組付体が圧入せ
しめられて、流体密に嵌合せしめられることによって、
そのような第一の予備組付体を蓋部材に保持させてなる
第二の予備組付体が形成されている。このような圧入操
作によって、第一の予備組付体は、蓋部材にしっかりと
保持されることとなるのであるが、そのような圧入操作
を採用しても、ダイヤフラム部材の外周縁部が仕切部材
の外周縁部に係止されているところから、ダイヤフラム
の外周縁部がめくれる等の不都合を何等惹起させること
なく、蓋部材による保持が有利に実現され得るのであ
る。
【0014】さらに、本発明の望ましい態様の他の一つ
によれば、前記蓋部材の外周縁部に対する前記第一の予
備組付体の嵌合によって、該第一の予備組付体を構成す
るダイヤフラム部材と該蓋部材とにて区画される、密閉
された気密の空気室が形成される一方、前記一体化物に
対する前記第二の予備組付体の取付けを前記所定の流体
中において実施することにより、前記受圧室及び平衡室
への該流体の封入が同時に行なわれるようにした手法が
採用される。このように、第二の予備組付体内に密閉さ
れた気密の空気室を形成した状態において、そのような
第二の予備組付体を、流体中で、前記一体化物に取り付
けるようにすることによって、受圧室及び平衡室への流
体の封入が同時に行なわれることとなるのであり、ま
た、そのような空気室の形成によって、ダイヤフラム部
材に対する有効なクッション効果が発揮せしめられ得る
こととなるのである。
【0015】そして、本発明に従う流体封入式マウント
装置の製作方法にあっては、望ましくは、前記仕切部材
に、前記オリフィス通路が設けられており、また、その
ようなオリフィス通路は、前記仕切部材が複数の部品の
重合構造物とされて、それら複数の部品の重ね合わせに
よって、有利に形成せしめられ得るのである。
【0016】また、本発明おいては、上述の如き流体封
入式マウント装置に好適に採用されるダイヤフラム部材
をも、その対象とするものであって、詳しくは、防振連
結されるべき一方の部材に取り付けられる第一の取付金
具と、防振連結されるべき他方の部材に取り付けられる
第二の取付金具とを、それらの間に介装せしめたゴム弾
性体によって弾性的に連結すると共に、該第二の取付金
具を、該ゴム弾性体が連結せしめられる筒状部材と、該
筒状部材の開口部に取り付けられて、該開口部を覆蓋す
る蓋部材とから構成して、該第二の取付金具の内部に外
部から区画された空間を形成する一方、かかる区画空間
を前記筒状部材の軸直角方向において仕切る仕切部材に
よって、前記ゴム弾性体側に該ゴム弾性体にて壁部の一
部が構成された受圧室と、前記蓋部材側にダイヤフラム
にて壁部の一部が構成された平衡室とを形成して、それ
ら受圧室と平衡室とがオリフィス通路を通じて互いに連
結せしめられるように構成すると共に、それら受圧室及
び平衡室に所定の非圧縮性流体を封入して構成した流体
封入式マウント装置装置において、前記ダイヤフラムと
して用いられるダイヤフラム部材にして、少なくとも外
周縁部がゴム材料のみにて構成されていると共に、該外
周縁部に、外周縁から立ち上がる立上がり部とその上端
から内方に延びる内フランジ部とを含んで構成される断
面コ字状部が、係止部として形成されており、かかる断
面コ字状部における凹所内に、前記仕切部材の外周縁部
に設けられた立上がり部が収容されて、係止せしめられ
ることによって、該仕切部材に対して一体的に組み付け
られるようになっていることを特徴とする流体封入式マ
ウント装置用ダイヤフラム部材を、その要旨とするもの
である。そして、このような特徴を有するダイヤフラム
部材の使用によって、前記したところと同様な利点を享
受することが出来るのである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明の実施の形態について、図面を
参照しつつ、詳細に説明することとする。
【0018】先ず、図1には、本発明に従って製作され
る流体封入式マウント装置の一つである自動車用エンジ
ンマウントが示されている。そこにおいて、エンジンマ
ウントは、金属板形状の第一の取付金具10と、それぞ
れ金属製とされた、筒状部材としての中間スリーブ14
及び蓋部材としての底金具16からなる第二の取付金具
12と、かかる第一の取付金具10と第二の取付金具1
2における中間スリーブ14とを弾性的に連結するゴム
弾性体18とを備えており、第一の取付金具10が、自
動車のパワーユニットに取り付けられる一方、第二の取
付金具12を構成する底金具16が、自動車のボディに
取り付けられることにより、パワーユニットをボディに
対して防振支持せしめるようになっている。なお、その
ような装着状態下では、パワーユニット重量が及ぼされ
ることにより、ゴム弾性体18が弾性変形して、該第一
の取付金具10と該第二の取付金具12とが相互に接近
位置せしめられるようになるのである。また、かかる装
着状態下、防振すべき主たる振動が、第一の取付金具1
0と第二の取付金具12の接近/離隔方向(マウント中
心軸である、図1中の略上下方向)に入力されることと
なる。そして、ここでは、上下方向とは、原則として、
図1における上下方向を指すものとされている。
【0019】より詳細には、第一の取付金具10は、略
円板形状を呈しており、その外周上の一部には、径方向
外方に延び出すと共に、突出先端部が下方に屈曲され、
更にその下端部が内方にL字状に曲げられた略鉤型のス
トッパ部20が、一体に形成されている。また、第一の
取付金具10の下面中央には、テーパ周壁を有するカッ
プ状金具22が、その開口部において重ね合わされて、
溶接等で固着されている。更に、第一の取付金具10の
中央には、上方に突出する取付ボルト24が固設されて
おり、この取付ボルト24によって、第一の取付金具1
0が、図示しないパワーユニットに固定的に取り付けら
れるようになっている。
【0020】一方、第二の取付金具12は、ゴム弾性体
18が連結せしめられる筒状部材たる中間スリーブ14
と、この中間スリーブ14の下方の開口部に取り付けら
れて、該開口部を覆蓋する蓋部材たる底金具16とか
ら、構成されている。そこで、中間スリーブ14は、全
体として大径の円筒形状を呈しており、その軸方向上側
の開口部が、開口部側に向かって拡開するテーパ部26
とされ、そのテーパ部26には、周方向の一部が径方向
に僅かに延び出されて、ストッパ当接部28が一体に形
成されている一方、その軸方向下側端部には、径方向外
方に広がる円環板形状の段差部30が設けられていると
共に、この段差部30の外周縁部から軸方向外方(下
方)に突出するようにして、筒状のかしめ部32が一体
に形成されている。また、かかる中間スリーブ14と共
に、第二の取付金具12を構成する底金具16は、底部
が三角形状に下方に突出した浅底の有底円筒体形状乃至
はキャップ形状を呈しており、その三角形状の一方の傾
斜底壁部において、マウント軸に対して所定の角度をも
って下方に突出する取付ボルト34が固設されていると
共に、その上部の円筒状開口部には、径方向外方に広が
るフランジ状部36と、その外周縁部から上方に立ち上
がる所定高さの円筒状の嵌合部38が一体に形成されて
いる。そして、かかる底金具16の上部開口部を構成す
るフランジ状部36と嵌合部38とを包み込むようにし
て、中間スリーブ14のかしめ部32にて、かしめ固定
されることによって、それら中間スリーブ14と底金具
16とが、固定的に組み付けられている。また、底金具
16に固設された取付ボルト34が、図示しないボディ
に固定されることにより、第二の取付金具12が、ボデ
ィに対して、マウント軸方向に所定の角度をもって固定
的に取り付けられるようになっている。
【0021】そして、かかる第二の取付金具12の略中
心軸上で、軸方向上方に離間して、第一の取付金具10
が、軸直角方向に広がる状態で配設されており、互いに
軸方向に対向位置せしめられていると共に、それら第一
の取付金具10と第二の取付金具12を構成する中間ス
リーブ14の対向面間に、ゴム弾性体18が介装されて
いる。このゴム弾性体18は、大径の略中空円錐台形状
を呈しており、小径側端面に第一の取付金具10が重ね
合わされて、カップ状金具22が軸方向に差し込まれた
状態で加硫接着されている一方、ゴム弾性体18の大径
側端部外周面には、中間スリーブ14のテーパ部26の
内周面が重ね合わされて、加硫接着されている。要する
に、ゴム弾性体18は、第一の取付金具10と第二の取
付金具12の中間スリーブ14を備えた一体加硫成形品
(一体化物)として形成されており、中間スリーブ14
の軸方向上側の開口部が、ゴム弾性体18によって流体
密に覆蓋されているのである。なお、ゴム弾性体18の
大径側の端面には、中間スリーブ14内に開口する大径
の円形凹部40が、形成されている。
【0022】なお、中間スリーブ14のストッパ当接部
28には、内外面を覆って軸方向上方及び下方に突出す
る緩衝ゴム42が、ゴム弾性体18と一体に形成されて
いると共に、第一の取付金具10の下面にも、加硫接着
せしめられた状態において、緩衝ゴム44が、ゴム弾性
体18と一体に形成されているのであり、そして、スト
ッパ当接部28の上下外方に離間して、対向配置された
第一の取付金具10のストッパ部20が、緩衝ゴム4
2、44を介して、ストッパ当接部28に当接すること
によって、第一の取付金具10と中間スリーブ14、ひ
いては第二の取付金具12との間の過大な相対変位量
が、制限されるようになっている。
【0023】一方、ゴム弾性体18の円形凹部40の下
方の開口部を第二の取付金具12(中間スリーブ14+
底金具16)にて覆蓋することにより、そのような第二
の取付金具12の内部に形成される、外部から区画され
た空間が、マウント軸直角方向に延びるようにそれぞれ
配置された平面円形形状の仕切部材46とダイヤフラム
48との外周縁部を、中間スリーブ14と底金具16と
のかしめ固定部において、固定・保持せしめることによ
って、仕切られ、以て、仕切部材46のゴム弾性体18
側の空間が、受圧室50とされる一方、仕切部材46と
ダイヤフラム48との間の空間が平衡室52とされ、更
に、底金具16の空間がダイヤフラム48にて密閉され
た形態において、気密の空気室54が形成されて、ダイ
ヤフラム48の変形を許容し得るようになっている。
【0024】ところで、仕切部材46は、ここでは、金
属板をそれぞれプレス成形して得られたハット形状のオ
リフィス上金具46aとオリフィス下金具46bとを重
ね合わせて構成されており、それら金具46a、46b
の重合により、オリフィス下金具46bの上部角部の段
付部によって、周方向に延びるオリフィス通路56が形
成されるようになっている。そして、かかるオリフィス
通路56は、図示はしないが、オリフィス上金具46a
に設けられた通孔を通じて、受圧室50に連通せしめら
れている一方、オリフィス下金具46bを貫通して設け
られた通孔(図示せず)を通じて、平衡室52に連通せ
しめられており、これによって、受圧室50と平衡室5
2とが相互に連通せしめられているのである。また、ダ
イヤフラム48は、可撓性膜たる、円形平面形態のゴム
薄膜からなるものであって、後述せるように、その外周
縁部は、何等の取付金具をも設けられておらず、単に、
ゴム材料のみにて構成されている。そして、かかる仕切
部材46とダイヤフラム48とが重ね合わされて、その
外周縁部が中間スリーブ14の段差部30と底金具16
のフランジ状部36との間に挟持された形態において、
それら中間スリーブ14と底金具16とのかしめ固定に
よって、同時に、固定せしめられることにより、第二の
取付金具12内に形成された、外部から区画された空間
が密閉された受圧室50、平衡室52及び空気室54
に、それぞれ、仕切られているのである。
【0025】さらに、かくの如くして密閉された受圧室
50及び平衡室52内には、それぞれ、従来と同様な非
圧縮性流体が封入せしめられており、仕切部材46に設
けられたオリフィス通路56を通じて、それら受圧室5
0と平衡室52との間において、相互に流動せしめられ
得るようになっている。なお、そのような受圧室50や
平衡室52への封入流体としては、水やアルキレングリ
コール、ポリアルキレングリコール、シリコーン油等が
採用されるが、特に、流体の共振作用に基づく防振効果
を有利に得るためには、ここでは、0.1Pa・s以下
の低粘性流体が好適に用いられることとなる。
【0026】従って、このような構造のエンジンマウン
トにおいて、防振されるべき振動が第一の取付金具10
と第二の取付金具12との間に入力せしめられると、受
圧室50と平衡室52との間に内圧差が生じ、そして、
それら受圧室50と平衡室52との間に生ぜしめられる
相対的な圧力変動に基づき、オリフィス通路56を通じ
て流体の流動が惹起され、そして、そのような流体の流
動に基づくところの、流体の共振作用等による防振効果
が発揮せしめられることとなるのである。
【0027】ここにおいて、本発明は、かくの如き構成
のエンジンマウントを製作するための有効な手法を提供
するものであって、具体的には、例えば、図2〜図4に
示される工程を採用して、目的とするエンジンマウント
を製作するようにしたところに、大きな特徴を有してい
るのである。
【0028】すなわち、本発明によれば、先ず、目的と
するエンジンマウントにおけるダイヤフラム48が準備
されることとなるが、そのようなダイヤフラム48は、
少なくとも外周縁部がゴム材料のみにて構成されている
と共に、かかる外周縁部に係止部が設けられてなるダイ
ヤフラム部材にて構成されるものであって、ここでは、
図2に示される如く、全体がゴム材料にて構成されてな
るゴム薄膜製のものであって、その外周縁部に、外周縁
から立ち上がる立上がり部48aと、その上端から径方
向内方に延びる内フランジ部48bとが一体的に形成さ
れ、それら立上がり部48aと内フランジ部48bとを
含んで、断面コ字状部を呈する外周縁部が構成され、以
て係止部58とされているのである。一方、仕切部材4
6を構成するオリフィス下金具46bには、その外周縁
部に、上方に延びる立上がり部46baが形成されてい
る。
【0029】そして、かかる仕切部材46を構成するオ
リフィス下金具46bの立上がり部46baが、ダイヤ
フラム48の外周縁部に設けた係止部58たる断面コ字
状部における凹所内に収容されて、係止せしめられるこ
とによって、ダイヤフラム48がオリフィス下金具46
bに一体的に組み付けられて、それらダイヤフラム48
とオリフィス下金具46bとの間に平衡室52を形成し
た第一の予備組付体60が、形成されるのである。な
お、このようなオリフィス下金具46bとダイヤフラム
48との組付けによって、図2に拡大して示されている
如く、オリフィス下金具46bの外周縁部に設けた立上
がり部46baが、断面コ字状の係止部58によって包
み込まれ、その外周面にゴム層が形成された形態となっ
ている。また、ダイヤフラム48の外周縁部の係止部5
8がオリフィス下金具46bの立上がり部46baに引
っ掛けられた形態において拘束、保持されていることに
よって、そのようなダイヤフラム48の外周縁部の変形
(めくれ等)が効果的に阻止され得るようになっている
のである。
【0030】次いで、このようにして得られた第一の予
備組付体60は、第二の取付金具12を構成する底金具
16に対して、その外周縁部が嵌合せしめられ、それに
よって、かかる底金具16に保持せしめた形態におい
て、第二の予備組付体が形成されることとなるが、図3
に示される例では、底金具16の上部開口部に設けた円
筒状の嵌合部38に対して、第一の予備組付体60が、
その外周縁部において圧入せしめられることによって嵌
合されて、第二の予備組付体62が形成されている。な
お、この第一の予備組付体60の底金具16に対する圧
入嵌合によって、仕切部材46を構成するオリフィス下
金具46bの外周縁部と、底金具16の嵌合部38との
間に、ダイヤフラム48の外周縁部が存在するようにな
るところから、かかる圧入嵌合部におけるシールが効果
的に為され得て、底金具16の内部がダイヤフラム48
にて外部から密閉されることにより、気密の空気室54
が形成されている。
【0031】さらに、このようにして得られた第二の予
備組付体62は、次いで、予め準備された(第一の取付
金具10−ゴム弾性体18−中間スリーブ14)の一体
化物に対して、その中間スリーブ14の開口部におい
て、第二の予備組付体62における底金具16の外周縁
部分が、取り付けられることとなるのであるが、図4に
示される例示の工程においては、かかる一体化物は、第
一の取付金具10と第二の取付金具12における中間ス
リーブ14とがゴム弾性体18にて一体加硫成形操作に
て連結されてなる加硫成形品として、準備されているの
であり、そして、そのような加硫成形品における中間ス
リーブ14のかしめ部32に対して、前記した第二の予
備組付体62が、仕切部材46の他方の部材たるオリフ
ィス上金具46aと共に、封入されるべき所定の流体中
において組み付けられ、これによって、第一の予備組付
体60のオリフィス下金具46bにオリフィス上金具4
6aが重ね合わされて、オリフィス通路56を有する仕
切部材46が完成されると共に、そのような仕切部材4
6の組付けによって、受圧室50が形成されると同時
に、そのような受圧室50内には、流体が封入される一
方、仕切部材46とダイヤフラム48との間に形成され
た平衡室52内にも、流体が封入せしめられることとな
るのである。
【0032】さらに、かくの如くして組み付けられた
(第一の取付金具10−ゴム弾性体18−中間スリーブ
14)一体加硫成形品と、オリフィス上金具46aと、
第二の予備組付体62とは、更に、引き続き流体中にお
いて、或いはそのような流体から取り出された後におい
て、中間スリーブ14のかしめ部32がかしめられて、
第二の予備組付体62における底金具16の嵌合部38
及びフランジ状部36にかしめ固定されることにより、
仕切部材を構成するオリフィス上金具46a、オリフィ
ス下金具46bの外周縁部と、ダイヤフラム48の外周
縁部とが、中間スリーブ14のかしめ部32と底金具1
6の外周縁部(36、38)とのかしめ固定部位にて、
流体密に挟持、固定され、以て最終的な流体封入式マウ
ント装置としてのエンジンマウントが、完成されるので
ある。
【0033】従って、このようなエンジンマウントの製
作方法によれば、ダイヤフラム48には、従来の如き取
付金具を加硫接着して設ける必要がなく、そのために、
そのようなダイヤフラム48の製作が容易となることは
勿論、その製作コストも効果的に低減せしめられ得るこ
ととなるのであり、また取付金具を装備していない分だ
け、その重量の軽減も図り得ることとなるのである。
【0034】そして、そのようなダイヤフラム48は、
その外周縁部に設けられた係止部58が、仕切り部材4
6を構成するオリフィス下金具46bの外周縁部(46
ba)に係止せしめられることによって、一体的に組み
付けられた形態の第一の予備組付体60とされて、底金
具16に嵌合、保持せしめるようにしたものであるとこ
ろから、ダイヤフラム48の外周縁部がめくれ上がり、
シール性を低下させる等の問題を惹起するようなことは
全くなくなり、それ故に、それによる不良品の発生も全
く回避し得ることとなったのである。
【0035】しかも、ここでは、底金具16の外周縁部
の嵌合部38に対して、第一の予備組付体60が、その
外周面において圧入されて、かかる底金具16内の空気
室54が気密に保持されていることによって、図4に示
される如く(第一の取付金具10−ゴム弾性体18−中
間スリーブ14)一体加硫成形品と、オリフィス上金具
46aと、第二の予備組付体62との組付操作が行なわ
れ、それによって、同時に、受圧室50及び平衡室52
内への流体の封入が効果的に行なわれ得るようになって
いるのである。
【0036】以上、本発明の一つの実施形態であるエン
ジンマウントの製作方法について、詳述してきたが、こ
れは、あくまでも、例示であって、本発明は、そのよう
な実施形態についての具体的な記載によって、何等限定
的に解釈されるものでないことが、理解されるべきであ
る。
【0037】例えば、ダイヤフラム48としては、例示
の如く、全体がゴム材料のみからなる薄肉の部材である
ことが、本発明の特徴をよりよく発揮せしめ得る点にお
いて望ましいのであるが、少なくとも外周縁部がゴム材
料のみにて構成されている部材であれば、本発明におけ
る課題が内在するものであるところから、そのような課
題を解決すべく、本発明が有利に適用され得るものであ
って、それ故に、ダイヤフラムの中央部分に、他の部材
が取り付けられていたり、或いは繊維や帆布等が埋設さ
れていることによって、材質が変化させられている部材
であっても、ダイヤフラムとして採用可能である。
【0038】そして、そのような本発明に従うダイヤフ
ラム(部材)において、その外周縁部に設けられる係止
部としては、例示の如き断面コ字状部(58)の如き形
態とすることが、仕切部材46を構成するオリフィス下
金具46bの外周縁部の形状との関連において、かかる
ダイヤフラム(部材)の外周縁部を係止する構造とし
て、最も望ましいのであるが、その他、仕切部材(46
b)の外周縁部に係止されて、ダイヤフラム48が、そ
の外周縁部を拘束されることとなる構造であれば、他の
如何なる構造をも採用可能であることは、言うまでもな
いところである。
【0039】また、仕切部材46の構造にあっても、例
示の具体例の如く、オリフィス上金具46aとオリフィ
ス下金具46bとの重ね合わせ等の複数の部品の重合構
造物として、それら複数の部品(46a、46b)の重
ね合わせによって、オリフィス通路56が形成されるよ
うにした構成が、好適に採用され得るものであるが、そ
のような仕切部材を適当な合成樹脂や金属等からなる一
体構造物として、その内部にオリフィス通路(56)が
形成されるようにすることも、可能であり、何れにして
も、公知の仕切部材の構造が、そのまま、採用され得る
ものである。従って、そのような仕切部材(46)に
は、よく知られているように、可動板等の防振機構を更
に設けることも出来、またオリフィス通路(56)を仕
切板(46)以外の部材乃至は部位に設けるようにする
ことも、可能である。
【0040】さらに、本発明に従って、第一の予備組付
体60を底金具16の外周縁部に嵌合せしめるに際して
は、そのような第一の予備組付体60が、簡単に取り外
せない程度に、底金具16に保持されておれば足り、圧
入操作は必須の要件ではないが、例示の如く圧入による
組付けによって、第二の予備組付体62が形成されるよ
うにすれば、底金具16の嵌合部38とオリフィス下金
具46bの外周縁部(立上がり部46ba)との間にお
いて、ダイヤフラム48の外周縁部のゴム(係止部5
8、特に立ち上がり部48a)が強固に挟持され得るこ
ととなって、有効なシールが確保され得ることにより、
底金具16内に形成される空気室54の気密性が効果的
に高められ得る特徴がある。なお、かかる第一の予備組
付体60の底金具16に対する嵌合・保持構造として
は、例示の場合とは逆に、底金具16の外周縁部の外周
面に対して嵌合させるようにすることも可能である。
【0041】このように、底金具16内に形成される空
気室54を気密とすることにより、よく知られているよ
うに、ダイヤフラム48に対して有効なクッション性が
付与されると共に、図4に示される如き流体中での組付
け工程を採用することが出来る利点を享受することが出
来るのであるが、更に、そのような空気室54は、ま
た、よく知られているように、底金具16に設けられた
貫通孔にて、大気に連通せしめられていても、何等差し
支えないのである。
【0042】また、(第一の取付金具10−ゴム弾性体
18−中間スリーブ14)一体加硫成形品における中間
スリーブ14の下部開口部に対する、第二の予備組付体
62における底金具16の上部開口部の取付構造にあっ
ても、かしめ固定以外の他の固定構造も採用可能であ
り、更には、そのようなかしめ固定構造にあっても、例
示の構造とは逆に、底金具16の上部開口部にかしめ部
を設けて、それを中間スリーブ14の下部開口部にかし
め付けるようにすることも、可能である。
【0043】その他、流体封入式マウント装置たるエン
ジンマウントの構造にあっても、公知の各種の構造が採
用され、例えば、底金具(16)をマウント軸方向にお
いてボディに取り付けるようにすることも可能であり、
また中間スリーブ14において、ボディ側に取り付ける
ようにした構造も採用可能である。
【0044】なお、本発明は、自動車用エンジンマウン
トの他、自動車用ボディマウントやデフマウント、或い
は自動車以外の各種装置における流体封入式防振装置に
対して、何れも、有利に適用可能である。
【0045】更にその他、一々列挙はしないが、本発明
は、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改
良等を加えた態様において実施され得るものであり、ま
たそのような実施の態様が、本発明の趣旨を逸脱しない
限りにおいて、何れも、本発明の範疇に属するものであ
ることは、言うまでもないところである。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に従う流体封入式マウント装置の製作方法によれば、外
周縁部に取付金具を配設するものではないダイヤフラム
部材を用いて、流体封入式マウント装置を、組付性よ
く、また不良品の発生を有利に低減せしめつつ、容易に
製造することが出来るのであり、また、そのようなダイ
ヤフラム部材を用いることによって、製作コストの低減
をも、効果的に図り得ることとなったのである。加え
て、本発明に従う流体封入式マウント装置用ダイヤフラ
ム部材にあっては、流体封入式マウント装置の製作に際
して、その作業性を効果的に高め得るダイヤフラム部材
として、有利に用いられ得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って製作される流体封入式マウント
装置の一つである、自動車用エンジンマウントの一例を
示す縦断面説明図である。
【図2】図1に示されるエンジンマウントの製作に際し
て、ダイヤフラムをオリフィス下金具に係止せしめて、
一体的に組み付けてなる第一の予備組付体を形成する工
程を説明するための縦断面説明図である。
【図3】図1に示されるエンジンマウントの製作に際し
て、図2において得られた第一の予備組付体を底金具に
圧入して、第二の予備組付体を形成する工程を説明する
ための縦断面説明図である。
【図4】図1に示されるエンジンマウントの製作に際し
て、図3において得られた第二の予備組付体を、流体中
においてオリフィス上金具と共に(第一の取付金具−ゴ
ム弾性体−中間スリーブ)一体加硫成形品に組み付ける
工程を説明するための縦断面説明図である。
【符号の説明】
10 第一の取付金具 12 第二の取
付金具 14 中間スリーブ 16 底金具 18 ゴム弾性体 20 ストッパ
部 22 カップ状金具 24 取付ボル
ト 26 テーパ部 28 ストッパ
当接部 30 段差部 32 かしめ部 34 取付ボルト 36 フランジ
状部 38 嵌合部 40 円形凹部 42、44 緩衝ゴム 46 仕切部材 46a オリフィス上金具 46b オリフ
ィス下金具 46ba 立上がり部 48 ダイヤフ
ラム 48a 立上がり部 48b 内フラ
ンジ部 50 受圧室 52 平衡室 54 空気室 56 オリフィ
ス通路 58 係止部 60 第一の予
備組付体 62 第二の予備組付体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防振連結されるべき一方の部材に取り付
    けられる第一の取付金具と、防振連結されるべき他方の
    部材に取り付けられる第二の取付金具とを、それらの間
    に介装せしめたゴム弾性体によって弾性的に連結すると
    共に、該第二の取付金具を、該ゴム弾性体が連結せしめ
    られる筒状部材と、該筒状部材の開口部に取り付けられ
    て、該開口部を覆蓋する蓋部材とから構成して、該第二
    の取付金具の内部に外部から区画された空間を形成する
    一方、かかる区画空間を前記筒状部材の軸直角方向にお
    いて仕切る仕切部材によって、前記ゴム弾性体側に該ゴ
    ム弾性体にて壁部の一部が構成された受圧室と、前記蓋
    部材側にダイヤフラムにて壁部の一部が構成された平衡
    室とを形成して、それら受圧室と平衡室とがオリフィス
    通路を通じて互いに連結せしめられるように構成すると
    共に、それら受圧室及び平衡室に所定の非圧縮性流体を
    封入して構成した流体封入式マウント装置装置を製作す
    る方法にして、 前記ダイヤフラムとして、少なくとも外周縁部がゴム材
    料のみにて構成されていると共に、該外周縁部に係止部
    が設けられてなるダイヤフラム部材を準備する工程と、 該ダイヤフラム部材の外周縁部の係止部を前記仕切部材
    の外周縁部に係止せしめることによって、かかるダイヤ
    フラム部材が該仕切部材に一体的に組み付けられてなる
    第一の予備組付体を形成する工程と、 該第一の予備組付体を前記蓋部材の外周縁部に嵌合せし
    めて、該蓋部材に保持せしめてなる第二の予備組付体を
    形成する工程と、 前記第一の取付金具と前記第二の取付金具における筒状
    部材とを前記ゴム弾性体にて連結せしめてなる一体化物
    を用い、該一体化物における前記筒状部材の開口部に対
    して、前記第二の予備組付体を、その蓋部材の外周縁部
    において取り付ける工程とを、含むことを特徴とする流
    体封入式マウント装置の製作方法。
  2. 【請求項2】 前記ダイヤフラム部材が、その外周縁部
    に、前記係止部として、外周縁から立ち上がる立上がり
    部とその上端から内方に延びる内フランジ部とを含んで
    構成される断面コ字状部を有している一方、前記仕切部
    材がその外周縁部に形成された立上がり部を有してお
    り、該仕切部材の立上がり部が前記ダイヤフラム部材の
    断面コ字状部における凹所内に収容、係止せしめられる
    ことによって、前記第一の予備組付体が形成される請求
    項1に記載の流体封入式マウント装置の製作方法。
  3. 【請求項3】 前記蓋部材が、その外周縁部に形成され
    た筒状嵌合部を有しており、該筒状嵌合部内に、前記第
    一の予備組付体が圧入せしめられて、流体密に嵌合せし
    められている請求項1または請求項2に記載の流体封入
    式マウント装置の製作方法。
  4. 【請求項4】 前記蓋部材の外周縁部に対する前記第一
    の予備組付体の嵌合によって、該第一の予備組付体を構
    成するダイヤフラム部材と該蓋部材とにて区画される、
    密閉された気密の空気室が形成される一方、前記一体化
    物に対する前記第二の予備組付体の取付けを前記所定の
    流体中において実施することにより、前記受圧室及び平
    衡室への該流体の封入が同時に行なわれるようにした請
    求項1乃至請求項3の何れかに記載の流体封入式マウン
    ト装置の製作方法。
  5. 【請求項5】 前記仕切部材に、前記オリフィス通路が
    設けられている請求項1乃至請求項4の何れかに記載の
    流体封入式マウント装置の製作方法。
  6. 【請求項6】 前記仕切部材が複数の部品の重合構造物
    であって、それら複数の部品の重ね合わせによって、前
    記オリフィス通路が形成されている請求項5に記載の流
    体封入式マウント装置の製作方法。
  7. 【請求項7】 防振連結されるべき一方の部材に取り付
    けられる第一の取付金具と、防振連結されるべき他方の
    部材に取り付けられる第二の取付金具とを、それらの間
    に介装せしめたゴム弾性体によって弾性的に連結すると
    共に、該第二の取付金具を、該ゴム弾性体が連結せしめ
    られる筒状部材と、該筒状部材の開口部に取り付けられ
    て、該開口部を覆蓋する蓋部材とから構成して、該第二
    の取付金具の内部に外部から区画された空間を形成する
    一方、かかる区画空間を前記筒状部材の軸直角方向にお
    いて仕切る仕切部材によって、前記ゴム弾性体側に該ゴ
    ム弾性体にて壁部の一部が構成された受圧室と、前記蓋
    部材側にダイヤフラムにて壁部の一部が構成された平衡
    室とを形成して、それら受圧室と平衡室とがオリフィス
    通路を通じて互いに連結せしめられるように構成すると
    共に、それら受圧室及び平衡室に所定の非圧縮性流体を
    封入して構成した流体封入式マウント装置装置におい
    て、前記ダイヤフラムとして用いられるダイヤフラム部
    材にして、 少なくとも外周縁部がゴム材料のみにて構成されている
    と共に、かかる外周縁部に、外周縁から立ち上がる立上
    がり部とその上端から内方に延びる内フランジ部とを含
    んで構成される断面コ字状部が、係止部として形成され
    ており、更に該断面コ字状部における凹所内に、前記仕
    切部材の外周縁部に設けられた立上がり部が収容され
    て、係止せしめられることによって、該仕切部材に対し
    て一体的に組み付けられるようになっていることを特徴
    とする流体封入式マウント装置用ダイヤフラム部材。
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US7341243B2 (en) 2002-11-29 2008-03-11 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Liquid-sealed vibration control device
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