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JP2002012040A - パワープラントの支持構造 - Google Patents

パワープラントの支持構造

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Publication number
JP2002012040A
JP2002012040A JP2000197220A JP2000197220A JP2002012040A JP 2002012040 A JP2002012040 A JP 2002012040A JP 2000197220 A JP2000197220 A JP 2000197220A JP 2000197220 A JP2000197220 A JP 2000197220A JP 2002012040 A JP2002012040 A JP 2002012040A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power plant
mount member
vehicle body
support structure
impact energy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000197220A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Awano
正浩 粟野
Hitoshi Ikeno
仁志 池野
Ikuga Moriyasu
郁雅 森安
Katsuhiko Takashina
克彦 高階
Hiroyuki Takemura
洋之 竹村
Makoto Hasegawa
誠 長谷川
Masahiro Tanno
正洋 丹野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2000197220A priority Critical patent/JP2002012040A/ja
Publication of JP2002012040A publication Critical patent/JP2002012040A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Vibration Dampers (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、衝突時における衝撃エネルギーの吸
収性能の向上が図れるパワープラントの支持構造を提供
する。 【解決手段】本発明のパワープラントの支持構造は、ト
ランスミッションマウント部材8bに、所定の引張り荷
重が加わると破断を起こす脆弱部X,Yを形成し、ロー
ルマウント部材8cに、所定の荷重が加わると変形を起
こす変形可能部Zを形成して、オフセット前面衝突時、
トランスミッションマウント部材8bが破断され、ロー
ルマウント部材8cが圧縮変形して、パワープラント5
にロールマウント部材8cを支点とした後退しながら車
体後方へ向かう回転の動きを誘発させて、トランスミッ
ションマウント部材8bから後方の車体部分までも変形
を起こして衝撃エネルギーの吸収が行われるとともに、
回転させられるパワープラント5の挙動により衝撃エネ
ルギーの吸収が行われるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両前部に収容さ
れるパワープラントの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車(車両)では、車体の前部に形成
してあるエンジンルームに、走行に必要なパワープラン
トを収容させている。
【0003】パワープラントは、エンジンとトランスミ
ッションとだけ、さらにはこの組み合わせにクラッチや
トルクコンバータなどを加えて構成された回転構造物な
ので、パワープラントの支持には、軸を中心に回転しよ
うとする挙動を抑えた支持構造が求められる。
【0004】そこで、横置きのパワープラント(パワー
プラントが車幅方向に全体が配置されるレイアウト)で
は、パワープラントの前後部の二点、具体的にエンジン
ルームの車幅方向一側に向くエンジンの前部と、他側に
向くトランスミッションの後部とを、エンジンマウント
部材およびトランスミッションマウント部材を用いて、
エンジンルームの車幅方向両側の骨格をなすサイドフレ
ーム部材に支持させて、パワープラントの重量を支える
マウント構造と、車体後部に向くパワーユニットの幅方
向一側部を、ロールマウント部材を用いて、車体を構成
するクロスメンバや車体の下側を通るセンタメンバ部材
などに支持させて、パワープラントのロール(軸回りの
動き)を抑止するマウント構造とを併用することが行わ
れている。縦置きのパワープラントでも同様。
【0005】ところで、自動車では、一般に客室より前
方に在るエンジンルームの骨格をなすサイドフレーム部
材に座屈変形可能な部材を採用して、エンジンルームが
在る領域をクラッシャブルゾーンにし、前方からの衝突
で、所定値以上の衝撃力が加わると、サイドフレーム部
材が座屈変形して衝撃エネルギーを吸収するようにして
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車で
は、安全性の確保から、できるだけ衝撃エネルギーの吸
収性能を高めたい。
【0007】ところが、客室前方のサイドフレーム部材
は、途中にパワープラントが設置してあるために、同設
置した点から前方のフレーム部分は座屈変形して衝撃エ
ネルギーが吸収されるが、この設置した点から後側のフ
レーム部分は座屈変形が生じにくく、衝撃エネルギーの
吸収性能性は限られていた。
【0008】それでも、エンジンルームが、パワープラ
ントよりも、かなり大きなスペースを有していれば、オ
フセット前面衝突を緩和するような高いエネルギー吸収
性が得られるものの、特に近時のような小型化のために
パワープラントの外形より若干大きくした狭いエンジン
ルームであると、オフセット前面衝突時のような高い衝
撃エネルギーを吸収することは難しい。
【0009】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、衝突時における衝撃エネ
ルギーの吸収性能の向上が図れるパワープラントの支持
構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載のパワープラントの支持構造は、パワ
ープラントを車体に支持するエンジンルームの車幅方向
両側部に配置されたマウント部材のうち、少なくとも一
方に、所定の荷重が加わると破断を起こす脆弱部を形成
して、車体の前方向からの衝突時、前記脆弱部からマウ
ント部材が破断され、パワープラントに車体後方へ向か
う回転の動きを誘発させる構成にした。
【0011】すなわち、車両の前面方向からの衝突に伴
い、所定の荷重がパワープラントの車幅方向側部を支え
ているマウント部材に加わると、同マウント部材が脆弱
部から破断を起こす。続いて、この破断によって車体か
ら切り離されたパワープラントが後方へ押されて、車体
後方へ向かう方向に回転を始める。
【0012】すると、マウント部材が支持された地点か
ら後方の車体部分までも変形を起こして衝撃エネルギー
の吸収が行われるとともに、回転させられるパワープラ
ントの挙動により衝撃エネルギーの吸収が行われる。
【0013】特にパワープラント全体が後方へ直線状に
移動する場合に比べ、パワープラントが回転する方が、
多くの移動距離をかせいで衝撃エネルギーが吸収される
上、パワープラントが止まるまでの間、多くの車体の変
形量がかせげるので、たとえ狭いエンジンルーム内にパ
ワープラントが収められる状況でも、双方の効果によ
り、高い衝撃エネルギー吸収性能が得られる。
【0014】上記目的を達成するために請求項2に記載
のパワープラントの支持構造は、パワープラントを車体
に支持するエンジンルームの車幅方向両側部に配置され
たマウント部材のうち、少なくとも一方に、所定の引張
り荷重が加わると破断を起こす脆弱部を形成し、エンジ
ンルーム後部に配置された第2マウント部材に、所定の
荷重が加わると変形を起こす変形可能部を形成し、車体
の前方向からの衝突時に、脆弱部から第1マウント部材
が破断されるとともに第2マウント部材が変形して、パ
ワープラントに第2マウント部材を支点とした車体後方
へ向かう回転の動きを誘発させる構成とした。
【0015】すなわち、車両の前面方向からの衝突に伴
い、所定の荷重がパワープラントの後側の第2マウント
部材に加わり、所定の引張り荷重がパワープラントを支
えているマウント部材に加わると、第2マウント部材が
押されて変形しながら第1マウント部材が脆弱部から破
断を起こす。続いて、この破断によって車体から切り離
されたパワープラントが、後方へ向かい、同後方へ向か
う方向に回転を始める。
【0016】すると、マウント部材が支持された地点か
ら後方の車体部分までも変形を起こして衝撃エネルギー
の吸収が行われるとともに、回転させられるパワープラ
ントの挙動により衝撃エネルギーの吸収が行われる。
【0017】しかも、パワープラント全体が後方へ直線
状に移動する場合に比べ、パワープラントが回転する方
が、多くの移動距離をかせいで衝撃エネルギーが吸収さ
れる上、パワープラントが止まるまでの間、多くの車体
の変形量がかせげ、さらには第2マウント部材の変形が
パワープラントの移動量や車体の変形量をかせぐので、
たとえ狭いエンジンルーム内にパワープラントが収めら
れる状況でも、双方の効果により、高い衝撃エネルギー
吸収性能が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1ないし図6に
示す第1の実施形態にもとづいて説明する。
【0019】図1は、例えば自動車(車両)の車体前部
を平面から見た図を示し、図中1a,1bは車体Sを構
成する該車体Sの前後方向に沿って延びる一対のサイド
フレーム部材、2a,2bはサイドフレーム部材1a,
1b間を交差するように設けられた車幅方向に延びる各
種のクロスメンバ部材、3は車体Sを構成する車幅方向
に延びるダッシュボードである。
【0020】そして、この車体Sの前部、すなわち最前
部のクロスメンバ部材2aから客室を区画するダッシュ
ボード3までのサイドフレーム部分で囲まれる領域(斜
線で囲まれる部分に相当)に、エンジンルーム4を形成
している。
【0021】このエンジンルーム4内には、自動車の走
行に必要なパワープラント5が収容されている。パワー
プラント5は、例えばエンジン6の出力部にトランスミ
ッション7(マニュアル式やAT式など)などを連結し
てユニット化した構造で、同ユニット全体が車幅方向に
向く姿勢、すなわち横向きに収めてある。
【0022】そして、このパワープラント5が、エンジ
ンルーム4の左右後方に配置された複数のマウント部
材、すなわちエンジンマウント部材8a(第1マウント
部材に相当)、トランスミッションマウント部材8b
(第1マウント部材に相当)、ロールマウント部材8c
(第2マウント部材に相当)を用いて、車体Sにマウン
トさせてある。
【0023】このうちパワープラント5の重量を受け持
つトランスミッションマウント部材8bは、例えば図2
に示されるようなアーチ形をなした部材が用いてある。
詳しくは、トランスミッションマウント部材8bは、図
4に示されるように車体1の前後方向に弧を描くアーチ
形を呈した平板状の取付座10と、同取付座10の上面
から側方に張り出るアーム部11とを組み合わせ、取付
座10の座面10aにトランスミッション固定用の通孔
12を形成し、アーム部11の先端部に車体側の取付部
として筒形防振ゴム13(防振部材)を組み込んであ
る。このトランスミッションマウント部材8bの一端部
となる座面10a,10aがトランスミッション7の上
部に重ねられて通孔10から螺挿されるボルト17で固
定され、他端部の取付部をなす筒形防振ゴム13が、ト
ランスミッション端と隣接するサイドフレーム部材1b
に設けたフォークエンド形のブラケット14(先端にコ
字形部を有する構造)に組み合わせてある。そして、こ
の筒形防振ゴム13とブラケット14の先端のフォーク
エンド部14aとが、車体Sの前後方向に軸心が向くボ
ルト15で結合され、車体Sからトランスミッション7
を弾性的に吊持させている。また取付座10の上面に
は、例えば図2および図4に示されるようにアーチの弧
が形成される方向に連続して延びる複数条の溝部16が
形成されていて、トランスミッションマウント部材8b
の特性を変えている。具体的には、溝部16の形成によ
り、取付座10の剛性強度の特性は、トランスミッショ
ン7を吊るには十分な剛性強度が確保されながら、取付
座10に車体前後方向から所定の引張り荷重が加わる
と、トランスミッション7を支える座面10aの周辺X
やアーム部11の後端部が付く周辺Y(いずれも脆弱部
に相当)で破断(集中する応力による)が起きる特性に
変えられる。
【0024】なお、残るパワープラント5の重量を受け
持つエンジンマウント部材8aにも、エンジン端を弾性
部材を介して弾性的に吊持する部材に脆弱部(溝部など
の形成による)を形成した構造が用いられている。この
脆弱部により、エンジンマウント部材8aに、トランス
ミッションマウント部材8bと同様、エンジン6を吊る
ための剛性強度が確保されるとともに車体前後方向から
所定の引張り荷重が加わると、トランスミッション7と
接する座面の周辺やアーム部の後端部が付く周辺で破断
を起こすようにしてある(図示はない)。
【0025】パワープラント5のロールを抑える機能の
ロールマウント部材8cは、例えば図3および図5に示
されるような一端部に軸心が水平方向に向く孔部18を
有し、他端部に軸心がそれと交差する垂直方向に向く孔
部19を有する杆状部材が用いてある。この孔部18の
有る端部が、例えばエンジン6の側部に設けた筒形防振
ゴム21付きのブラケット22(先端部に筒形の防振ゴ
ムを有する構造)に組み合わせてある。そして、孔部1
8を通るボルト23で、ロールマウント部材8cの一端
部とブラケット22とが回動可能に結合され、両者間を
弾性支持させてある。また孔部19が有る端部は、車体
部分、例えばパワープラント5の近くに配置されている
クロスメンバ部材2b(あるいは車体Sの下側を通るセ
ンタメンバ部材など)に設けた筒形防振ゴム25付きの
ブラケット26(先端部に筒形の防振ゴムを内蔵した構
造)に組み合わせてある。そして、孔部19を通るボル
ト27で、ロールマウント部材8cの他端部とブラケッ
ト26とが回動自在に結合され、パワープラント5が軸
心回りに変位しないようエンジン6の姿勢を規制してい
る。
【0026】このロールマウント部材8cには、両端か
ら所定の圧縮荷重が加わると、圧縮変形を起こす特性が
与えてある。このため、ロールマウント部材8cには、
それに適した構造、例えば図5に示されるように幅方向
両側壁30aの高さが一端から他端に向かいにしたがい
漸次低くなるコ字形で、かつ側壁30a間の端壁30b
に各種大きさの開口31を形成してなる一対のチャンネ
ル部材30を互いに内外で挟み合うように組み合わせ
て、側壁30aが重なり合う部分にそれぞれ通孔を形成
して軸心が水平方向に向く孔部18とし、離間対向し合
う端壁部分にそれぞれ通孔を形成して軸心が垂直方向に
向く孔部19としている。同構造がもたらす断面形状の
変化から、両孔部18,19間に変形しやすい変形可能
部Zを形成して、ロールマウント部材8cの両端から所
定の圧縮荷重が加わると、同部分に圧縮変形(圧潰変
形)が起きるようにしてある。
【0027】そして、自動車の前面方向の衝突時に、上
記トランスミッションマウント部材8bが破断されるこ
とで、パワープラント5に重心回りの回転を誘発して、
衝撃エネルギー吸収性能を発揮させるようにしている。
【0028】このエネルギー吸収性能を特に大きな衝撃
エネルギーが発生する前面オフセット衝突を例に挙げて
説明すれば、今、例えばバリアBに自動車の前面片側
(左側)が衝突したとする。
【0029】すると、図6(a)に示されるように車体
1の前部から加わる衝撃で、最前部のクロスメンバ部材
2aは曲がり、サイドフレーム部材1bの前端部は座屈
変形を起こす。続いて、この座屈変形がトランスミッシ
ョンマウント部材8bの有る地点にまで進む。
【0030】そして、ロールマウント部材8cに加わる
圧縮荷重が所定値を越えると、図6(c)に示されるよ
うにロールマウント部材8cは圧縮変形を起こし、パワ
ープラント5が後退する。
【0031】ここで、ロールマウント部材8cでの圧縮
変形が終わりを向かえ、パワープラント5の後退がしだ
いに抑制されると、次第にトランスミッションマウント
部材8bに加わる引張り荷重が増す。
【0032】そして、同引張り荷重がトランスミッショ
ンマウント部材8bの脆弱部における所定値を越える
と、図6(c)および図6(d)に見られるように取付
座10の応力が集中する部分、すなわち座面10a周辺
やアーム部11の根元付近で破断を起こす。この際、エ
ンジンマント部材8aに加わる引張り荷重が所定値を越
えるようになると、同様に破断を起こす。
【0033】すると、図6(c)に示されるようにサイ
ドフレーム部材1bから切り離されたパワープラント5
のトランスミッション端は、後方へ向かう。このとき、
パワープラント5の中間にはロールマウント部材8cが
つながっているから、パワープラント5はロールマウン
ト部材8cを支点とした車体1の後方へ向かう回転が誘
発され、同方向へ重心位置を中心に回転を始める。この
ときには同挙動で、図6(e)に示されるように圧縮し
たロールマウント部材8cが伸びる方向に変形を始め
る。
【0034】これにより、トランスミッションマウント
部材8bが支持された地点から後方のサイドフレーム部
材1bの部分までも変形を起こして衝撃エネルギーの吸
収が行われる。と共に回転させられるパワープラント5
の挙動により、衝撃エネルギーの吸収が行われる。
【0035】パワープラント5の回転は、単純にパワー
プラント全体が後方へ直線状に移動する場合に比べ、多
くの移動距離をかせいで衝撃エネルギーが吸収できるだ
けでなく、パワープラント5が止まるまでの間、サイド
フレーム部材1bを含むクラシャブルゾーンにおいて多
くの変形量をかせぐことができる。
【0036】それ故、エンジンルーム4の車幅方向側部
に配置されるマウント部材に脆弱部を形成するという簡
単な構造でありながら、上記各効果の相乗効果により、
衝突時における衝撃エネルギーの吸収性能を格段に高め
ることができる。しかも、多くの車体1の変形量がかせ
げるので、たとえ狭いエンジンルーム4内にパワープラ
ント5が収められる状況でも、高い衝撃エネルギー吸収
性能が確保できる。特に大きな衝撃エネルギーが発生す
るオフセット前面衝突には有効である。
【0037】そのうえ、単にトランスミッションマウン
ト部材8bを破断させるだけなく、ロールマウント部材
8cを圧縮変形させる構造を採用することによって、パ
ワープラント5は後退しながら回転するという挙動が生
じさせて、狭いエンジンルーム4内で、一層、多くのパ
ワープラント5の移動量や車体Sの変形量がかせぐよう
にしたので、格段に大きな衝撃エネルギー吸収性を得る
ことができる。これは、圧縮変形したロールマウント部
材8cが伸びるときの挙動も含む。しかも、圧縮変形か
ら伸びるロールマウント部材8cにより、パワープラン
ト5は重心回りに回転しやすくなり、効率の良い衝撃エ
ネルギー効果が期待できる。
【0038】図7は、本発明の第2の実施形態を示す。
【0039】本実施形態は、ロールマウント部材8c
を、一対のチャンネル部材30の組み合わせでなく、一
部品から構成したものである。
【0040】具体的には、本実施形態のロールマウント
部材8cは、例えば4面の周壁35a〜35c(3面し
か図示せず)に各種大きさの開口36が形成された角筒
状部材から本体37を形成し、同本体37の一端部に、
通孔が形成された一対の縦壁部38を形成して、軸心が
水平方向に向く孔部18を形成し、本体37の他端部に
横壁部39を形成し、同横壁部39に筒形防振ゴム40
を縦方向に組付けて、軸心が垂直方向に向く孔部19を
なす構造にしたものである。
【0041】こうした一体成形品の周壁35aに開口3
6を設けて、孔部18,19間の領域に、変形しやすい
変形可能部Zを形成する構造としたロールマウント部材
8cでも、先の第1の実施形態と同様な効果を奏する。
【0042】もちろん、開口や溝部などを設けて断面形
状を変更して変形可能部を形成するのではなく、ロール
マント部材を形成する材料にアルミ部材を用いるなどし
て変形可能部を形成するようにしても構わない。
【0043】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々
変更して実施しても構わない。例えば上述した実施形態
では、エンジンマウント部材とトランスミッションマウ
ント部材の双方で、脆弱部を形成したマウント部材を用
いたが、片方、特に助手席側のオフセット前面衝突に注
目する場合には、助手席側(左側)に配置されるマウン
ト部材(実施形態ではトランスミッションマウント部
材)にだけに、脆弱部を形成したマウント部材を適用し
ても構わない。また上述した実施形態では、アーチ形の
マウント部材に脆弱部を形成する例を挙げたが、これに
限らず、他の形状のマウント部材に切欠きや開口を形成
してもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、衝突で誘発されて起きるパワープラントの
後方への回転により衝突エネルギーが吸収されるととも
に、同パワープラントが止まるまでの間を利用して車体
の変形量をかせいで衝突エネルギーを吸収することがで
きる。
【0045】したがって、両者の相乗効果により、衝突
時における衝撃エネルギーの吸収性能を格段に高めるこ
とができる。しかも、パワープラントの回転は、パワー
プラント全体を後方へ直線状に移動させる場合に比べ、
多くの移動距離をかせげるので、高い衝撃吸収性能をも
たらすことができる。
【0046】請求項2に記載の発明によれば、上記効果
に加え、第2マウント部材が圧縮変形する構造を採用す
ることによって、パワープラントが後退しながら回転す
るという挙動が生じるようになり、第1マウント部材の
脆弱部が破断するだけでは得られない、パワープラント
の移動量や車体の変形量がかせぐことができ、格段に大
きな衝撃エネルギー吸収性を得ることができる。しか
も、圧縮変形から伸びる第2マウント部材の挙動によ
り、パワープラントは重心回りに回転しやすくなり、効
率の良い衝撃エネルギー効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るパワープラント
の支持構造を示す車体の前部における平面図。
【図2】図1中A部におけるマウント部材の詳細を示す
斜視図。
【図3】図1中B部におけるマウント部材の詳細を示す
斜視図。
【図4】トランスミッションマウント部材の外観を示す
斜視図。
【図5】ロールマウント部材の外観を示す斜視図。
【図6】オフセット前面衝突時におけるパワープラント
の挙動を説明するための平面図。
【図7】本発明の第2の実施形態の要部となるロールマ
ウント部材を示す斜視図。
【符号の説明】
1a,1b…サイドフレーム部材 4…エンジンルーム 5…パワープラント 6…エンジン 7…トランスミッション 8b…トランスミッションマウント部材(マウント部
材:第1マウント部材) 8c…ロールマウント部材(第2マウント部材) S…車体 X,Y…脆弱部 Z…変形可能部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 21/15 B62D 21/15 C 25/08 25/08 C F16F 7/12 F16F 7/12 15/02 15/02 Z 15/08 15/08 W (72)発明者 森安 郁雅 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 高階 克彦 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 竹村 洋之 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 長谷川 誠 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 丹野 正洋 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3D003 AA05 BB02 CA09 DA03 DA08 3D035 CA01 CA09 CA19 CA26 3J048 AA01 BA19 BG10 EA01 3J066 AA30 BA03 BB01 BC10 BD10 BF01 BF11 BG01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体前部のエンジンルーム内に収容され
    た、エンジンおよびトランスミッションを含むパワープ
    ラントを、前記エンジンルームに配置されたマウント部
    材を介して、車体に支持するパワープラントの支持構造
    であって、 前記エンジンルームの車幅方向両側部に配置されたマウ
    ント部材のうち、少なくとも一方には、所定の荷重が加
    わると破断を起こす脆弱部が形成され、 車体の前方向からの衝突時に、前記マウント部材が脆弱
    部から破断されて、前記パワープラントに車体後方へ向
    かう回転の動きを誘発させる構成としてあることを特徴
    とするパワープラントの支持構造。
  2. 【請求項2】 車体前部のエンジンルーム内に収容され
    た、エンジンおよびトランスミッションを含むパワープ
    ラントを、前記エンジンルームの前後左右の各部に配置
    されたマウント部材を介して、車体に支持するパワープ
    ラントの支持構造であって、 前記エンジンルームの車幅方向両側部に配置された第1
    マウント部材のうち、少なくとも一方には、所定の引張
    り荷重が加わると破断を起こす脆弱部が形成され、 かつ前記エンジンルーム後部に配置された第2マウント
    部材には、所定の荷重が加わると変形を起こす変形可能
    部が形成され、 車体の前方向からの衝突時に、前記第1マウント部材が
    脆弱部から破断されるとともに前記第2マウント部材が
    変形を起こして、前記パワープラントに前記第2マウン
    ト部材を支点とした車体後方へ向かう回転の動きを誘発
    させる構成としてあることを特徴とするパワープラント
    の支持構造
JP2000197220A 2000-06-29 2000-06-29 パワープラントの支持構造 Pending JP2002012040A (ja)

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