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JP2002006777A - 発光装置及びそれを用いた電気器具 - Google Patents

発光装置及びそれを用いた電気器具

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JP2002006777A
JP2002006777A JP2001117529A JP2001117529A JP2002006777A JP 2002006777 A JP2002006777 A JP 2002006777A JP 2001117529 A JP2001117529 A JP 2001117529A JP 2001117529 A JP2001117529 A JP 2001117529A JP 2002006777 A JP2002006777 A JP 2002006777A
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emitting device
light emitting
tft
film
insulating film
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JP2001117529A
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JP4889872B2 (ja
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Jun Koyama
潤 小山
Kazutaka Inukai
和隆 犬飼
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Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
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Publication of JP2002006777A5 publication Critical patent/JP2002006777A5/ja
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    • Y02B20/345
    • Y02B20/347

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  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鮮明な多階調カラー表示の可能な発光装置及
びそれを具備する電気器具を提供する。 【解決手段】 画素104に設けられたEL素子109
の発光、非発光を時間で制御する時分割駆動方式により
階調表示を行い、電流制御用TFT108の特性バラツ
キによる影響を防ぐ。また、基板上に形成されるTFT
自体も各回路又は素子が必要とする性能に併せて最適な
構造のTFTを配置することで、信頼性の高いアクティ
ブマトリクス型発光装置を実現することができる。この
ようなアクティブマトリクス型発光装置を表示ディスプ
レイとして具備することで、画像品質が良く、信頼性の
高い高性能な電気器具を生産することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発光素子(EL(El
ectro Luminescence)素子も含む)を基板上に作り込ん
で形成された発光装置(自発光装置、EL表示装置とも
いう)及びその発光装置を表示ディスプレイ(表示部)
として有する電気器具に関する。なお、ここでいう発光
素子は、OLED(Organic Light emitting Device)と
もよばれている。
【0002】また、発光素子は、EL(Electro Lumine
scence:電場を加えることで発生するルミネッセンス)
が得られるEL材料を含む層(以下、EL層と記す)
と、陽極と、陰極とを有する。EL材料におけるルミネ
ッセンスには、一重項励起状態から基底状態に戻る際の
発光(蛍光)と三重項励起状態から基底状態に戻る際の
発光(リン光)とがある。本発明の発光装置には、どち
らのEL材料を有する発光素子を用いることも可能であ
る。
【0003】
【従来の技術】近年、基板上にTFTを形成する技術が
大幅に進歩し、アクティブマトリクス型表示装置への応
用開発が進められている。特に、ポリシリコン膜を用い
たTFTは、従来のアモルファスシリコン膜を用いたT
FTよりも電界効果移動度(モビリティともいう)が高
いので、高速動作が可能である。
【0004】アクティブマトリクス型発光装置の画素構
造は図3に示すようなものが一般的である。図3におい
て、301はスイッチング素子として機能するTFT
(以下、スイッチング用TFTという)、302はEL
素子303に供給する電流を制御するための素子(電流
制御素子)として機能するTFT(以下、電流制御用T
FTという)、304はコンデンサ(保持容量)であ
る。スイッチング用TFT301はゲート配線305及
びソース配線(データ線)306に接続されている。ま
た、電流制御用TFT302のドレイン領域はEL素子
303に、ソース領域は電源供給線307に接続されて
いる。
【0005】ゲート配線305が選択されるとスイッチ
ング用TFT301のゲートが開き、ソース配線306
のデータ信号がコンデンサ304に蓄積され、電流制御
用TFT302のゲートが開く。そして、スイッチング
用TFT301のゲートが閉じた後、コンデンサ304
に蓄積された電荷によって電流制御用TFT302のゲ
ートは開いたままとなり、その間、EL素子303が発
光する。このEL素子303の発光量は流れる電流量で
変化する。
【0006】つまり、アナログ駆動の階調表示におい
て、ソース配線306から入力されるデータ信号によっ
て電流制御用TFT302のゲートに流れる電流量が制
御され、EL素子の発光量が変化するのである。
【0007】図4(A)は電流制御用TFTのトランジ
スタ特性を示すグラフであり、401はId−Vg特性
(又はId−Vg曲線)と呼ばれている。ここでIdは
ドレイン電流であり、Vgはゲート電圧である。このグ
ラフにより任意のゲート電圧に対して流れる電流量を知
ることができる。
【0008】通常、EL素子を駆動するにあたって、上
記Id−Vg特性の点線402で示した領域を用いる。
402で囲んだ領域の拡大図を図4(B)に示す。
【0009】図4(B)において、斜線で示す領域はサ
ブスレッショルド領域と呼ばれている。実際にはしきい
値電圧(Vth)近傍又はそれ以下のゲート電圧である
領域を指し、この領域ではゲート電圧の変化に対して指
数関数的にドレイン電流が変化する。この領域を使って
ゲート電圧による電流制御を行う。
【0010】図3におけるスイッチング用TFT301
が開いて画素内に入力されたデータ信号は、まずコンデ
ンサ304に蓄積され、その信号がそのまま電流制御用
TFT302のゲート電圧となる。このとき、図4
(A)に示したId−Vg特性に従ってゲート電圧に対
してドレイン電流が1対1で決まる。即ち、データ信号
に対応して所定の電流がEL素子303を流れ、その電
流量に対応した発光量で前記EL素子303が発光す
る。
【0011】以上のように、入力される信号によってE
L素子の発光量が制御され、その発光量の制御によって
階調表示がなされる。この方式はいわゆるアナログ階調
と呼ばれる方式であり、信号の振幅の変化で階調表示が
行われる。
【0012】しかしながら、上記アナログ階調方式はT
FTの特性バラツキに非常に弱いという欠点がある。例
えばスイッチング用TFTのId−Vg特性が同じ階調
を表示する隣接画素のスイッチング用TFTと異なる場
合(全体的にプラス又はマイナス側へシフトした場合)
を想定する。
【0013】その場合、各スイッチング用TFTのドレ
イン電流はバラツキの程度にもよるが異なるものとな
り、各画素の電流制御用TFTには異なるゲート電圧が
かかることになる。即ち、各EL素子に対して異なる電
流が流れ、結果として異なる発光量となり、同じ階調表
示を行えなくなる。
【0014】また、仮に各画素の電流制御用TFTに等
しいゲート電圧がかかったとしても、電流制御用TFT
のId−Vg特性にバラツキがあれば、同じドレイン電
流を出力することはできない。さらに、図4(A)から
も明らかなようにゲート電圧の変化に対して指数関数的
にドレイン電流が変化するような領域を使っているた
め、Id−Vg特性が僅かでもずれれば、等しいゲート
電圧がかかっても出力される電流量は大きく異なるとい
った事態が生じうる。こうなってしまうとEL素子の発
光量が隣接画素で大きく異なってしまう。
【0015】実際には、スイッチング用TFTと電流制
御用TFTとの、両者のバラツキの相乗効果となるので
条件的にはさらに厳しい。このように、アナログ階調方
式はTFTの特性バラツキに対して極めて敏感であり、
その点が従来のアクティブマトリクス型発光装置の多色
カラー化における障害となっている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
鑑みてなされたものであり、鮮明な多階調カラー表示の
可能なアクティブマトリクス型発光装置を提供すること
を課題とする。そして、そのようなアクティブマトリク
ス型発光装置を表示部として具備する高性能な電気器具
を提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本出願人は、TFT特性
のバラツキの影響を受けにくい画素構造とするために
は、電流制御によってEL素子の発光量を制御する従来
のアナログ駆動の階調方式よりも、電流制御用TFTを
単に電流供給用のスイッチング素子として用いたデジタ
ル駆動の階調方式の方が良いと考えた。
【0018】そこで、アクティブマトリクス型発光装置
においてデジタル駆動で、時間分割方式の階調表示(以
下、時分割階調という)を行うことを考えた。
【0019】さらに、ソース駆動回路にビデオ信号を入
力する際、ビデオ線を分割して、一度に複数のデータを
入力することで、パネル表示の高速化を実現した。な
お、ここでいうビデオ信号は、本明細書中のソース駆動
回路に入力されるデータ信号のことである。
【0020】図5に時分割階調表示を行う際の書込期間
と表示期間の駆動タイミング全体を示す。ここでは6ビ
ットデジタル駆動方式により64階調表示を行う場合に
ついて説明する。なお、書込期間とは、1フレームを構
成する全ての画素に信号が書き込まれるのに要する時間
であり、表示期間とは、書込に対して画素表示が行われ
る期間を示している。
【0021】書込期間ではEL駆動電源を切り(全画素
消灯)、画素内のEL素子に電圧がかからない状態にす
る。また、表示期間ではEL駆動電源を入れ、画素内の
EL素子に電圧がかかる状態にしてある。このとき画素
が点灯するデータ信号が入力されると画素は点灯する。
【0022】表示領域の画像が完全に表示される期間を
1フレームと呼ぶ。通常のELディスプレイでは発振周
波数は60Hzであり、図5(a)に示すように1秒間
には、60フレーム存在することになる。例えば4番目
の1フレームにおいて6ビットデジタル階調(64階
調)表示を行う場合、1フレームを16分割して書込期
間と表示期間の比率を6:10に決めると図5(b)に
示すように書込期間(≒6.24msec)に6回の書
込ができる。なお、この6回の書込を書き込む順に書込
1から書込6とする。また、書込期間(書込1から書込
6)に対応する表示期間をそれぞれ表示1から表示6と
する。
【0023】また、表示期間については、表示1:表示
2:表示3:表示4:表示5:表示6=1:1/2:1
/4:1/8:1/16:1/32となるように設定す
る。
【0024】図5(c)は、1フレーム中で6回の書込
(書込1から書込6)を行う際、各表示期間が、それぞ
れの書込に対して上記の比になる様子を示したものであ
る。ここで、図5(c)の下部に示されている数値は、
書込期間と表示期間の長さの関係を示すものである。
【0025】具体的には、書込1における表示期間(表
示1)は、書込期間を63としたときに320に値する
ことを示している。さらに、各書込期間が63であるの
に対して、表示2は表示期間が160、表示3は表示期
間が80、表示4は表示期間が40、表示5は表示期間
が20、表示6は表示期間が10にそれぞれ値すること
を示している。
【0026】1書込期間(書込)と1表示期間(表示)
をあわせて1フィールドという。つまり、図5(c)に
は、書込期間が全て一定で表示期間の異なる6つのフィ
ールドが存在することになる。ここで1フレームを完成
させるためにはじめに表示される1つ目のフィールドを
フィールド1(F1)と呼び、以下表示される順に2つ
目のフィールドから6つ目のフィールドまでをフィール
ド2(F2)〜フィールド6(F6)と呼ぶ。但し、フ
ィールド1からフィールド6を出現させる順序はどのよ
うにしても良い。この表示期間の組み合わせで64階調
のうち所望の階調表示を行うことができる。
【0027】また、実際のタイミングは、図5(d)に
示すように表示期間の異なる6つのフィールドを分散さ
せた組み合わせにする。
【0028】図5(d)においては、表示1の期間、所
定の画素を点灯させるとすると次に、書込5に入り、全
画素にデータ信号を入力したら表示5に入る。つぎに書
込4で全画素にデータ信号を入力したら表示4に入る。
このようにして、書込2、書込3、書込6においても同
様にそれぞれのフィールドで表示所定の画素を点灯させ
る。
【0029】図5(e)は、図5(d)に示された6つ
のフィールドのフィールド5においてゲート回路から入
力されるデータ信号によってあるゲート配線が選択され
るというデータが書き込まれる期間(書込5)と、選択
されたゲート配線にソース配線からの信号が入力されて
画素が表示される表示期間(表示5)を示したものであ
る。
【0030】図5は、VGA(640×480)のパネ
ル表示をもとにしているため、ゲート配線は480本で
あり、さらに何本かのダミーを含むゲート配線全てを選
択する期間が、図5(e)の書込期間である。
【0031】書込期間においてソース配線から入力され
る信号をドットデータという。1ゲート選択期間にソー
ス駆動回路から入力されるドットデータは、図5(f)
に示す期間でサンプリングされる。これは、図5(e)
に示す書込期間に選択されるゲートのデータが書き込ま
れると同時にソース配線から入力された信号が書き込ま
れていることを示している。なお、データが一度にサン
プリングされる期間は、40nsec.である。
【0032】なお、ソース駆動回路から入力されるドッ
トデータは、図5(f)に示すように16個ずつ40n
sec.ごとに同時に入力される。
【0033】さらに、1ゲート選択期間に選択されるド
ットデータは、全てのデータサンプリングがなされるま
で、図6に示すソース駆動回路内のラッチ1(600
1)にそれぞれ保持され、全てのサンプリングが終了し
た後にラッチ線6003からラッチデータが入力され
て、全てのデータが一斉にラッチ2(6002)に移動
する。なお、シフトレジスタ6004は、クロック線6
005からのクロックパルスによりビデオ線6006か
ら入力されるビデオ信号を選択している。
【0034】図5(f)中にサンプリング期間の他に設
けられているラインデータラッチ期間とは、ラッチ1
(6001)からラッチ2(6002)にデータを移動
させる際にラッチ信号が入力され、データが移動する期
間のことをいう。
【0035】本発明におけるアクティブマトリクス型発
光装置の画素構造を図7に示す。図7において、701
はスイッチング素子として機能するTFT(以下、スイ
ッチング用TFTまたは、画素スイッチTFTとい
う)、702はEL素子703に供給する電流を制御す
るための素子(電流制御素子)として機能するTFT
(以下、電流制御用TFTまたはEL駆動TFTとい
う)、704はコンデンサ(保持容量または、補助容量
という)である。スイッチング用TFT701はゲート
配線705及びソース配線(データ線)706に接続さ
れている。また、電流制御用TFT702のドレイン領
域はEL素子703に、ソース領域は電源供給線(また
は、電流供給線という)707に接続されている。
【0036】ゲート配線705が選択されるとスイッチ
ング用TFT701のゲートが開き、ソース配線706
のデータ信号がコンデンサ704に蓄積され、電流制御
用TFT702のゲートが開く。そして、スイッチング
用TFT701のゲートが閉じた後、コンデンサ704
に蓄積された電荷によって電流制御用TFT702のゲ
ートは開いたままとなり、その間、EL素子703が発
光する。このEL素子703の発光量は流れる電流量で
変化する。
【0037】つまり、デジタル駆動の階調表示におい
て、ソース配線706から入力されるデータ信号によっ
て電流制御用TFT702のゲートが開または閉にな
り、EL駆動電源が入ると電流が流れ、EL素子が発光
するのである。
【0038】画素の電流制御用TFTの機能は、表示期
間に当該画素を点灯(表示)させるか消灯(非表示)さ
せるかを制御することである。表示期間と書込期間の切
り替えは、右のパネル外の電源がFPC端子を通して行
う。
【0039】また、パネル外に取り付けられた電源(図
7の72の709)は、書込期間と表示期間を切り替え
るためのスイッチ機能を果たしている。書込期間では、
この電源を切った状態(電圧を加えない状態)で、各画
素にデータ信号を入力していく。
【0040】そして、全ての画素にデータが入力されて
書込期間が終了したら、電源(図7の72の709)を
入れ、一斉に表示を行う。この期間が表示期間となる。
EL素子が発光し画素を点灯させる期間は6つのフィー
ルドのうち表示1〜表示6までのいずれかの期間であ
る。
【0041】6つのフィールドが出現したら1フレーム
を終えたことになる。このとき、表示期間の積算によっ
てその画素の階調が制御される。例えば、表示1と表示
2を選択した場合には全灯を100%としたうちの76
%の輝度が表現でき、表示3と表示5を選択した場合に
は16%の輝度が表現できる。
【0042】なお、以上は64階調の場合について説明
したが、他の階調表示を行うことも可能である。
【0043】仮にNビット(Nは2以上の整数)の階調
(2n階調)の表示を行う場合には、図8に示すよう
に、まず1フレームをNビットの階調に対応させてN枚
のフィールド(F1、F2、F3…F(n-1)、F(n)と表
す)に分割する。階調が多くなるにつれて1フレームの
分割数も増え、駆動回路を高い周波数で駆動しなければ
ならない。
【0044】さらに、これらN枚の各フィールドは書込
期間(Ta)及び表示期間(Ts)に分離される。
【0045】そして、N枚の各フィールドの表示期間
(但し、F1、F2、F3…F(n-1)、F(n)に対応する
表示期間を各々Ts1、Ts2、Ts3…Ts(n-1)、Ts
(n)と表す)をTs1:Ts2:Ts3:…:Ts(n-1):T
s(n)=20:2-1:2-2:…:2 -(n-2):2-(n-1)とな
るように処理する。
【0046】この状態で、任意の1フィールドでは順次
画素が選択され(厳密には各画素のスイッチング用TF
Tが選択され)、電流制御用TFTのゲート電極に所定
のゲート電圧(データ信号に対応する)が加わる。この
とき、電流制御用TFTが導通状態になるようなデータ
信号が入力された画素のEL素子は、書込期間終了後、
電源が入力されるとそのフィールドに割り当てられた表
示期間だけ画素が点灯する。
【0047】この動作をN枚のフィールド全てにおいて
繰り返し、その表示期間の積算によって1フレームにお
ける各画素の階調が制御される。従って、任意の1画素
に注目すると、その画素が各フィールドでどれだけの期
間点灯したか(どれだけの表示期間を経由したか)によ
って、その1画素の階調が制御される。
【0048】以上のように、アクティブマトリクス型発
光装置にデジタル駆動の時分割階調方式を用いること
で、アナログ駆動の階調表示において問題であったTF
T特性の影響を受けずに階調表示を行うことが可能とな
る点が本発明の特徴であるが、本発明では、さらに、画
素部の各画素には、TFTの特性のバラツキを抑えるた
めに保持容量が形成されているが、この保持容量の配置
を工夫することによって、画素の開口率の向上を図って
いる。
【0049】
【発明の実施の形態】図1は、本実施例のアクティブマ
トリクス型液晶表示装置の概略ブロック図である。図1
のアクティブマトリクス型発光装置は、基板上に形成さ
れたTFTによって画素部101、画素部の周辺に配置
されたデータ信号側駆動回路102、ゲート信号側駆動
回路103が形成される。また、113は時分割階調デ
ータ信号発生回路(SPC;Serial-to-Parallel Conve
rsion Circuit)である。
【0050】データ信号側駆動回路102は、シフトレ
ジスタ102a、ラッチ1(102b)、ラッチ2(1
02c)を有している。その他、バッファ(図示せず)
を有している。
【0051】なお、本実施例のアクティブマトリクス型
発光装置においては、データ信号側駆動回路を1つだけ
設けているが、画素部の上下を挟むように2つのソース
信号側駆動回路を設けても良い。
【0052】また、103はゲート信号側駆動回路であ
り、シフトレジスタ、バッファ等(いずれも図示せず)
を有している。
【0053】画素部101は、640×480(横×
縦)の画素を有している。各画素にはスイッチング用T
FTおよび電流制御用TFTが配置されている。スイッ
チング用TFT105はゲート配線106及びソース配
線(データ線)107に接続されている。また、電流制
御用TFT108のドレイン領域はEL素子109に、
ソース領域は電源供給線110に接続されている。
【0054】ゲート配線106が選択されるとスイッチ
ング用TFT105のゲートが開き、ソース配線107
のデータ信号がコンデンサ112に蓄積され、電流制御
用TFT108のゲートが開く。つまり、ソース配線1
07から入力されるデータ信号により電流制御用TFT
108に電流が流れ、EL素子が発光する。
【0055】ここで、本実施例のアクティブマトリクス
型発光装置の動作および信号の流れを説明する。
【0056】まず、データ信号側駆動回路102の動作
を説明する。データ信号側駆動回路102は、基本的に
シフトレジスタ102a、ラッチ1(102b)、ラッ
チ2(102c)を含む。シフトレジスタ102aにク
ロック信号(CK)およびスタートパルス(SP)が入
力される。シフトレジスタ102aは、これらのクロッ
ク信号(CK)およびスタートパルス(SP)に基づき
タイミング信号を順に発生させ、バッファ(図示せず)
を通して後段の回路へタイミング信号を順次供給する。
【0057】シフトレジスタ102aからのタイミング
信号は、バッファ等によって緩衝増幅される。タイミン
グ信号が供給されるソース配線には、多くの回路あるい
は素子が接続されているために負荷容量(寄生容量)が
大きい。この負荷容量が大きいために生ずるタイミング
信号の立ち上がりまたは立ち下がりの”鈍り”を防ぐた
めに、このバッファが設けられる。
【0058】バッファによって緩衝増幅されたタイミン
グ信号(デジタルデータ信号(Digital Data Signal
s))は、ラッチ1(102b)に供給される。ラッチ
1(102b)は、6ビットデジタル信号(6bit digit
al signal)を処理するラッチを有する。ラッチ1(1
02b)は、前記タイミング信号が入力されると、時分
割階調データ信号発生回路104から供給される6ビッ
トデジタルデータ信号を順次取り込み、保持する。
【0059】ラッチ1(102b)の全てのステージに
デジタルデータ信号の書込が一通り終了するまでの時間
を書込期間という。すなわち、ラッチ1(102b)の
中で一番左側のステージのラッチにデジタルデータ信号
が書き込まれる時点から、一番右側のステージのラッチ
にデジタルデータ信号の書込が終了する時点までが書込
期間である。また、上記書込期間をライン期間と呼ぶこ
ともある。
【0060】書込期間終了後、シフトレジスタ102a
の動作タイミングに合わせて、ラッチ2(102b)に
ラッチシグナル(Latch Signal)が供給される。この瞬
間、ラッチ1(102b)に書き込まれ保持されている
デジタルデータ信号は、ラッチ2(102c)に一斉に
送出され、ラッチ2(102c)に保持される。
【0061】デジタル信号をラッチ2(102c)に送
出し終えたラッチ1(102b)には、シフトレジスタ
102aからのタイミング信号に基づき、再び時分割階
調データ信号発生回路104から供給されるデジタル信
号の書込が順次行われる。
【0062】また、ラッチ2(102c)にはラッチ信
号(Latch Signals)が入力される。
【0063】ゲート信号側駆動回路103においては、
シフトレジスタ(図示せず)からのタイミング信号がバ
ッファ(図示せず)に供給され、対応するゲート配線
(走査線)に供給される。
【0064】113は時分割階調データ信号発生回路
(SPC;Serial-to-Parallel Conversion Circuit)
である。時分割階調データ信号発生回路113は、外部
から入力されるデジタル信号の周波数を1/mに落とす
ための回路である。外部から入力されるデジタル信号を
分割することにより、駆動回路の動作に必要な信号の周
波数も1/mに落とすことができる。
【0065】本発明では画素部に入力されるデータ信号
がデジタル信号であり、また液晶表示装置と異なり電圧
階調表示ではないので、「0」または「1」の情報を有
するデジタルデータ信号がそのまま画素部へと入力され
る。
【0066】画素部101にはマトリクス状に複数の画
素104が配列される。画素104の拡大図を図1
(B)に示す。図1(B)において、105はスイッチ
ング用TFTであり、ゲート信号を入力するゲート配線
106とビデオ信号を入力するソース配線107に接続
されている。
【0067】また、108は電流制御用TFTであり、
そのゲートはスイッチング用TFT105のドレイン領
域に接続される。そして、電流制御用TFT108の一
方の不純物領域であるドレイン領域はEL素子109に
接続され、他方の不純物領域であるソース領域は電源供
給線110に接続される。EL素子109は電流制御用
TFT108に接続された陽極(画素電極)と、EL層
を挟んで陽極に対向して設けられた陰極(対向電極)と
からなり、陰極は所定の電源111に接続されている。
【0068】なお、スイッチング用TFT105は、n
チャネル型TFTでもpチャネル型TFTでもよい。
【0069】また、電流制御用TFT108において
は、電流制御用TFT108が、nチャネル型TFTで
ある場合には、電流制御用TFT108のドレイン領域
はEL素子109の陰極に接続され、電流制御用TFT
108が、pチャネル型TFTである場合には、電流制
御用TFT108のドレイン領域はEL素子109の陽
極に接続される構造をとる。
【0070】また、スイッチング用TFT105が非選
択状態(オフ状態)にある時、電流制御用TFT108
のゲート電圧を保持するためにコンデンサ112が設け
られる。このコンデンサ112はスイッチング用TFT
105のドレイン領域と電源供給線110とに接続され
ている。
【0071】以上のような画素部に入力されるデジタル
データ信号は、時分割階調データ信号発生回路113に
て形成される。この回路ではデジタル信号からなるビデ
オ信号(画像情報を含む信号)を、時分割階調を行うた
めのデジタルデータ信号に変換すると共に、時分割階調
表示を行うために必要なタイミングパルス等を発生させ
る回路である。
【0072】典型的には、時分割階調データ信号発生回
路113には、1フレームをNビット(Nは2以上の整
数)の階調に対応した複数のフィールドに分割する手段
と、それら複数のフィールドにおいて書込期間及び表示
期間を選択する手段と、その表示期間をTs1:Ts2:T
s3:…:Ts(n-1):Ts(n)=20:2-1:2-2:…:2
-(n-2):2-(n-1)となるように設定する手段とが含まれ
る。
【0073】時分割階調データ信号発生回路113は、
本発明の発光装置の外部に設けても良いし、一体形成し
ても良い。発光装置の外部に設けられる場合、そこで形
成されたデジタルデータ信号が本発明の発光装置に入力
される構成となる。
【0074】次に、本発明のアクティブマトリクス型発
光装置について、断面構造の概略を図2に示す。
【0075】図2において、11は基板、12は下地と
なる絶縁膜(以下、下地膜という)である。基板11と
しては透光性基板、代表的にはガラス基板、石英基板、
ガラスセラミックス基板、又は結晶化ガラス基板を用い
ることができる。但し、作製プロセス中の最高処理温度
に耐えるものでなくてはならない。
【0076】また、下地膜12は特に可動イオンを含む
基板や導電性を有する基板を用いる場合に有効である
が、石英基板には設けなくても構わない。下地膜12と
しては、珪素(シリコン)を含む絶縁膜を用いれば良
い。なお、本明細書において「珪素を含む絶縁膜」と
は、具体的には酸化珪素膜、窒化珪素膜若しくは窒化酸
化珪素膜(SiOxNy:x、yは任意の整数、で示さ
れる)など珪素に対して酸素若しくは窒素を所定の割合
で含ませた絶縁膜を指す。
【0077】201はスイッチング用TFTであり、n
チャネル型TFTで形成されているが、スイッチング用
TFTは、pチャネル型としてもよい。また、202は
電流制御用TFTであり、図2は、電流制御用TFT2
02がpチャネル型TFTで形成された場合を示してい
る。つまり、この場合は、電流制御用TFTのゲート電
極は、EL素子の陽極に接続される。しかし、電流制御
用TFTがnチャネル型TFTで形成された場合には、
電流制御用TFTはEL素子の陰極に接続される。
【0078】nチャネル型TFTの電界効果移動度はp
チャネル型TFTの電界効果移動度よりも大きいため、
動作速度が早く大電流を流しやすい。また、同じ電流量
を流すにもTFTサイズはnチャネル型TFTの方が小
さくできる。
【0079】ただし、本発明において、スイッチング用
TFTと電流制御用TFTをnチャネル型TFTに限定
する必要はなく、両方又はどちらか片方にpチャネル型
TFTを用いることも可能である。
【0080】スイッチング用TFT201は、ソース領
域13、ドレイン領域14、LDD領域15a〜15d、
分離領域16及びチャネル形成領域17a、17bを含む
活性層、ゲート絶縁膜18、ゲート電極19a、19b、
第1層間絶縁膜20、ソース配線21並びにドレイン配
線22を有して形成される。なお、ゲート絶縁膜18又
は第1層間絶縁膜20は基板上の全TFTに共通であっ
ても良いし、回路又は素子に応じて異ならせても良い。
【0081】また、図2に示すスイッチング用TFT2
01はゲート電極19a、19bが電気的に接続されてお
り、いわゆるダブルゲート構造となっている。勿論、ダ
ブルゲート構造だけでなく、トリプルゲート構造などい
わゆるマルチゲート構造(直列に接続された二つ以上の
チャネル形成領域を有する活性層を含む構造)であって
も良い。
【0082】マルチゲート構造はオフ電流を低減する上
で極めて有効であり、スイッチング用TFTのオフ電流
を十分に低くすれば、それだけ図1(B)に示すコンデ
ンサ112に必要な容量を小さくすることができる。即
ち、コンデンサ112の専有面積を小さくすることがで
きるので、マルチゲート構造とすることはEL素子10
9の有効発光面積を広げる上でも有効である。
【0083】さらに、スイッチング用TFT201にお
いては、LDD領域15a〜15dは、ゲート絶縁膜18
を介してゲート電極19a、19bと重ならないように設
ける。このような構造はオフ電流を低減する上で非常に
効果的である。また、LDD領域15a〜15dの長さ
(幅)は2.0〜12.0μm、代表的には6.0〜1
0.0μmとすれば良い。
【0084】なお、チャネル形成領域とLDD領域との
間にオフセット領域(チャネル形成領域と同一組成の半
導体層でなり、ゲート電圧が印加されない領域)を設け
ることはオフ電流を下げる上でさらに好ましい。また、
二つ以上のゲート電極を有するマルチゲート構造の場
合、チャネル形成領域の間に設けられた分離領域16
(ソース領域又はドレイン領域と同一の濃度で同一の不
純物元素が添加された領域)がオフ電流の低減に効果的
である。
【0085】次に、電流制御用TFT202は、ソース
領域26、ドレイン領域27、チャネル形成領域29、
ゲート絶縁膜18、ゲート電極30、第1層間絶縁膜2
0、ソース配線31並びにドレイン配線32を有して形
成される。なお、ゲート電極30はシングルゲート構造
となっているが、マルチゲート構造であっても良い。
【0086】図1(B)に示すように、スイッチング用
TFTのドレイン領域は電流制御用TFTのゲートに接
続されている。具体的には電流制御用TFT202のゲ
ート電極30はスイッチング用TFT201のドレイン
領域14とドレイン配線(接続配線とも言える)22を
介して電気的に接続されている。また、ソース配線29
は図1(B)の電源供給線110に接続される。
【0087】また、流しうる電流量を多くするという観
点から見れば、電流制御用TFT202の活性層(特に
チャネル形成領域)の膜厚を厚くする(好ましくは50
〜100nm、さらに好ましくは60〜80nm)こと
も有効である。逆に、スイッチング用TFT201の場
合はオフ電流を小さくするという観点から見れば、活性
層(特にチャネル形成領域)の膜厚を薄くする(好まし
くは20〜50nm、さらに好ましくは25〜40n
m)ことも有効である。
【0088】以上は画素内に設けられたTFTの構造に
ついて説明したが、このとき同時に駆動回路も形成され
る。図2には駆動回路を形成する基本単位となるCMO
S回路が図示されている。
【0089】図2においては極力動作速度を落とさない
ようにしつつホットキャリア注入を低減させる構造を有
するTFTをCMOS回路のnチャネル型TFT204
として用いる。なお、ここでいう駆動回路としては、図
1に示したデータ信号駆動回路102、ゲート信号駆動
回路103を指す。勿論、他の論理回路(レベルシフ
タ、A/Dコンバータ、信号分割回路等)を形成するこ
とも可能である。
【0090】nチャネル型204の活性層は、ソース領
域35、ドレイン領域36、LDD領域37及びチャネ
ル形成領域38を含み、LDD領域37はゲート絶縁膜
18を介してゲート電極39と重なっている。本明細書
中では、このLDD領域37をLov領域ともいう。
【0091】ドレイン領域側のみにLDD領域を形成し
ているのは、動作速度を落とさないための配慮である。
また、このnチャネル型TFT204はオフ電流値をあ
まり気にする必要はなく、それよりも動作速度を重視し
た方が良い。従って、LDD領域37は完全にゲート電
極に重ねてしまい、極力抵抗成分を少なくすることが望
ましい。即ち、いわゆるオフセットはなくした方がよ
い。
【0092】また、CMOS回路のpチャネル型TFT
205は、ホットキャリア注入による劣化が殆ど気にな
らないので、特にLDD領域を設けなくても良い。従っ
て活性層はソース領域40、ドレイン領域41及びチャ
ネル形成領域42を含み、その上にはゲート絶縁膜18
とゲート電極43が設けられる。勿論、nチャネル型T
FT204と同様にLDD領域を設け、ホットキャリア
対策を講じることも可能である。
【0093】また、nチャネル型TFT204及びpチ
ャネル型TFT205はそれぞれ第1層間絶縁膜20に
覆われ、ソース配線44、45が形成される。また、ド
レイン配線46によって両者は電気的に接続される。
【0094】また、48は第2層間絶縁膜であり、TF
Tによってできる段差の平坦化を行う平坦化膜としての
機能を有する。第2層間絶縁膜48としては、有機樹脂
膜が好ましく、ポリイミド、ポリアミド、アクリル、B
CB(ベンゾシクロブテン)等を用いると良い。これら
の有機樹脂膜は良好な平坦面を形成しやすく、比誘電率
が低いという利点を有する。EL層は凹凸に非常に敏感
であるため、TFTによる段差は第2層間絶縁膜で殆ど
吸収してしまうことが望ましい。また、ゲート配線やデ
ータ配線とEL素子の陰極との間に形成される寄生容量
を低減する上で、比誘電率の低い材料を厚く設けておく
ことが望ましい。従って、膜厚は0.5〜5μm(好ま
しくは1.5〜2.5μm)が好ましい。
【0095】また、49は酸化物導電膜からなる画素電
極(EL素子の陽極)であり、第2層間絶縁膜48にコ
ンタクトホール(開孔)を開けた後、形成された開孔部
において電流制御用TFT202のドレイン配線32に
接続されるように形成される。次に、絶縁膜50を形成
する。絶縁膜50は、珪素を含む絶縁膜もしくは、有機
樹脂膜をパターニングして形成すればよい。絶縁膜は、
画素電極と画素電極との間を埋めるように形成され、こ
のあと形成される発光層等の有機EL材料が、画素電極
49の端部を覆わないようにするために設けられる。
【0096】絶縁膜50の上にはEL層51が設けられ
る。EL層51は単層又は積層構造で用いられるが、積
層構造で用いた方が発光効率は良い。一般的には画素電
極上に正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層の
順に形成されるが、正孔輸送層/発光層/電子輸送層、
または正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/
電子注入層のような構造でも良い。本発明では公知のい
ずれの構造を用いても良いし、EL層に対して蛍光性色
素等をドーピングしても良い。
【0097】有機EL材料としては、例えば、以下の米
国特許又は公開公報に開示された材料を用いることがで
きる。米国特許第4,356,429号、 米国特許第
4,539,507号、 米国特許第4,720,43
2号、 米国特許第4,769,292号、 米国特許
第4,885,211号、 米国特許第4,950,9
50号、 米国特許第5,059,861号、 米国特
許第5,047,687号、 米国特許第5,073,
446号、 米国特許第5,059,862号、 米国
特許第5,061,617号、 米国特許第5,15
1,629号、米国特許第5,294,869号、 米
国特許第5,294,870号、特開平10−1895
25号公報、特開平8−241048号公報、特開平8
−78159号公報。
【0098】なお、発光装置には大きく分けて四つのカ
ラー化表示方式があり、R(赤)G(緑)B(青)に対
応した三種類のEL素子を形成する方式、白色発光のE
L素子とカラーフィルターを組み合わせた方式、青色又
は青緑発光のEL素子と蛍光体(蛍光性の色変換層:C
CM)とを組み合わせた方式、陰極(対向電極)に透明
電極を使用してRGBに対応したEL素子を重ねる方式
がある。
【0099】EL層51の上にはEL素子の陰極52が
設けられる。陰極52としては、仕事関数の小さいマグ
ネシウム(Mg)、リチウム(Li)若しくはカルシウ
ム(Ca)を含む材料を用いる。好ましくはMgAg
(MgとAgをMg:Ag=10:1で混合した材料)
でなる電極を用いれば良い。他にもMgAgAl電極、
LiAl電極、また、LiFAl電極が挙げられる。
【0100】陰極52はEL層51を形成した後、大気
解放しないで連続的に形成することが望ましい。陰極5
2とEL層51との界面状態はEL素子の発光効率に大
きく影響するからである。なお、本明細書中では、画素
電極(陽極)、EL層及び陰極で形成される発光素子を
EL素子と呼ぶ。
【0101】EL層51と陰極52とでなる積層体は、
各画素で個別に形成する必要があるが、EL層51は水
分に極めて弱いため、通常のフォトリソグラフィ技術を
用いることができない。従って、メタルマスク等の物理
的なマスク材を用い、真空蒸着法、スパッタ法、プラズ
マCVD法等の気相法で選択的に形成することが好まし
い。
【0102】なお、EL層を選択的に形成する方法とし
て、インクジェット法やスクリーン印刷法等を用いるこ
とも可能であるが、これらは現状では陰極の連続形成が
できないので、上述の方法の方が好ましいと言える。
【0103】また、53は保護電極であり、陰極52を
外部の水分等から保護すると同時に、各画素の陰極52
を接続するための電極である。保護電極53としては、
アルミニウム(Al)、銅(Cu)若しくは銀(Ag)
を含む低抵抗な材料を用いることが好ましい。この保護
電極53にはEL層の発熱を緩和する放熱効果も期待で
きる。また、上記EL層51、陰極52を形成した後、
大気解放しないで連続的に保護電極53まで形成するこ
とも有効である。
【0104】本発明は、アクティブマトリクス型発光装
置において、アナログ駆動の階調表示をデジタル駆動の
時分割階調表示にすることで、これまでアナログ駆動の
階調において問題となっていたTFTのバラつきの問題
を改善したというものである。従って、図2の発光装置
の構造に限定されるものではなく、図2の構造は本発明
を実施する上での好ましい形態の一つに過ぎない。
【0105】上記ポリシリコン膜を用いたTFTは、高
い動作速度を示すが故にホットキャリア注入などの劣化
も起こりやすい。そのため、図2のように、画素内にお
いて機能に応じて構造の異なるTFT(オフ電流の十分
に低いスイッチング用TFTと、ホットキャリア注入に
強い電流制御用TFT)を形成することは、高い信頼性
を有し、且つ、良好な画像表示が可能な(動作性能の高
い)発光装置を作製する上で非常に有効である。
【0106】さらに、本発明の発光装置において、画素
毎に保持容量を形成している。図19には、本発明を図
2で示すような構造の場合に形成される容量を示してい
る。なお、図19において図1又は図2と対応する部分
には適宜、図1又は図2の符号を引用する。
【0107】図19において、1903で示される領域
が保持容量となる。保持容量1903は、電源供給線1
902と電気的に接続された半導体膜1904、ゲート
絶縁膜と同一層の絶縁膜(図示せず)及びゲート電極を
形成する導電膜29と電気的に接続された同一の導電膜
との間で形成される。なお、半導体膜1904は、スイ
ッチング用TFT及び電流制御用TFTを作製する際に
形成される半導体膜を第一の半導体膜と呼ぶのに対し
て、分離して形成されるので、本発明においては、第二
の半導体膜(または、分離半導体膜)という。
【0108】つまり、分離半導体膜1904は、図19
で示すようにスイッチング用TFTが有するソース領域
13、ドレイン領域14といった不純物領域や、電流制
御用TFTが有するソース領域26やドレイン領域27
といった不純物領域を形成するための第一の半導体膜と
は、孤立して形成されている。
【0109】なお、1903で示される領域において、
分離半導体膜1904はゲート絶縁膜を挟んで導電膜2
9と重なっており、この時、分離半導体膜1904の6
0%以上が導電膜29と重なる構造になっている。さら
に、分離半導体膜1904の60%以上が層間絶縁膜を
挟んで電源供給線1902と重なる構造になっている。
又、導電膜29、層間絶縁膜(図示せず)及び電源供給
線1902で形成される容量も保持容量として用いるこ
とが可能である。なお、本明細書中では、導電膜29の
うち、分離半導体膜1904と重なる部分または、電源
供給線1902と重なる部分のことを容量電極と呼ぶ。
【0110】
【実施例】〔実施例1〕本発明の実施例について図9〜
図16および表1〜4を用いて説明する。ここでは、本
発明を実施する上で用いる画素部とその周辺に設けられ
る駆動回路構成およびその仕様(サイズおよび電圧値
等)、さらに入力される信号について説明する。
【0111】図9は、上面(陰極成膜側)からみたパネ
ル全体の平面図である。ここで、表示は下面に向かって
なされる。図9において901は画素部であり、902
はソース駆動回路、903はゲート駆動回路、904は
フレキシブルプリントサーキット(以下FPC)入力部
である。なお、本実施例において用いたFPCは、50
0μmピッチで50×2本の端子を有する。
【0112】本実施例において図9のFPC入力部
(1)904a及びFPC入力部(2)904bは、図
10に示すようなFPC入力部の保護回路を有する。な
お、FPC入力端子部の保護回路を有するのは、図9中
のFPC入力部(1)904a及びFPC入力部(2)
904bの上部に付けられている番号(1〜100)の
うちの1〜19、82〜100を除く部分である。
【0113】さらに、本実施例において用いたFPC入
力端子の仕様を表1に示す。なお、表1に示されている
「端子No.」は、図9中のFPC入力部(1)904
a及びFPC入力部(2)904bの上部に付けられて
いる番号(1〜100)と対応している。
【0114】
【表1】
【0115】次に、図9のゲート駆動回路903の詳細
な回路図を図11に示す。ゲート駆動回路における正電
源電圧は10Vであり、負電源電圧は0V、ゲート駆動
回路に入力される動作クロックの周波数は、250kH
zである。また、このゲート駆動回路は、走査方向の切
り替え機能を有する。
【0116】図11における記号g_chsw_aは、
走査方向切り替えスイッチ、g_sftr_b、g_s
ftr_c、g_sftr_dは、シフトレジスタの一
部であり、g_nand_eは、NAND回路、g_b
uff_f、g_buff_i、g_buff_k、g
_buff_m、g_buff_n、g_buff_p
は、バッファを示す。また、g_clk_g、g_cl
k_hは、クロック回路を示す。
【0117】本実施例では、図11中の破線で囲まれて
いる部分、つまりg_sftr_b、g_sftr_
c、g_sftr_d、g_clk_g、g_clk_
hから構成される部分をシフトレジスタ(11001)
という。
【0118】本実施例のゲート駆動回路を構成するシフ
トレジスタ、NAND回路、バッファに含まれるTFT
のサイズを表2に示す。シフトレジスタ、NAND回
路、バッファには、p型のTFTおよびN型のTFTが
用いられているので、それぞれについて示した。表2中
のサイズは、図11に示されている記号にそれぞれ対応
している。また、表中においてL[μm]は、TFTの
チャネル長を示し、W[μm]は、TFTのチャネル幅
を示す。
【0119】
【表2】
【0120】次に、図9のソース駆動回路902の詳細
な回路図を図12に示す。ソース駆動回路における正電
源電圧は9Vであり、負電源電圧は0Vで、ソース駆動
回路に入力される動作クロックの周波数は、12.5M
Hzであり、走査方向の切り替え機能を有する。
【0121】図12におけるs_chsw_aは、走査
方向切り替えスイッチ、g_sftr_b、g_sft
r_c、g_sftr_dは、シフトレジスタの一部、
s_nand_eは、NAND回路、s_buf1_
f、s_buf1_g、s_buf1_h、s_buf
1_i、s_buf2_n、s_buf3_tは、いず
れもバッファである。また、s_lat1_j、s_l
at1_k、s_lat1_mは、いずれも1段目のラ
ッチ(以下ラッチ1という)を示し、s_lat2_
p、s_lat2_r、s_lat2_sは、いずれも
2段目のラッチ(以下ラッチ2という)を示す。
【0122】本実施例では、図12中の破線で囲まれて
いる部分、つまりs_sftr_b、s_sftr_
c、s_sftr_dから構成される部分をシフトレジ
スタ(12001)という。
【0123】次に本実施例のソース駆動回路を構成する
シフトレジスタ、NAND回路、バッファに含まれるT
FTのサイズを表3に示す。シフトレジスタ、NAND
回路、バッファには、p型のTFTおよびN型のTFT
が用いられているので、それぞれについて示した。表3
中のサイズは、図12に示されている記号にそれぞれ対
応している。また、表中においてL[μm]は、TFT
のチャネル長を示し、W[μm]は、TFTのチャネル
幅を示す。なお、n型TFTのチャネル長には、Lov
領域が含まれている。
【0124】
【表3】
【0125】本実施例におけるパネル内の各画素は、図
7(71)のような構造をとる。ここで、電流制御用T
FT702はp型(L=5.0μm,W=15.0μ
m)であり、スイッチング用TFT701は、N型(L
=4.0μm(Loff=2.0μm×2×2を除
く),W=3μm)である。また、補助容量704の面
積は、S〜0.008×0.036mm2(LDDSi
−GTa−Al間)である。
【0126】本実施例における表示パネルの仕様を表4
に示す。
【0127】
【表4】
【0128】本実施例におけるパネルサイズは、87m
m×100mmであり、画面サイズは、61mm×81
mm(対角4.0インチ)である。また画素のピッチ
は、126μmであり、画素配列は、ストライプ状にな
っており、開口率は、約60%である。
【0129】なお、本明細書中では、画素部においてT
FTや配線等により光の透過が妨げられる部分の面積を
画素部全体の面積から除いた領域を透過領域としたと
き、画素部の面積全体に対する透過領域の比率を開口率
(または、有効発光面積)という。また、1画面あたり
の画素数は、(d2+640+d2)×(d2+480
+d2)で計算され、307200+(d)4496画
素である。(ただし、dは、ダミーを意味する。)
【0130】本実施例におけるパネル仕様は、640×
480のVGAであり、単色表示である。また、64階
調(6ビット)で、デューティー比は、62.5%であ
る。
【0131】なお、本実施例においては、一つのパネル
サイズに対する開口率を示したが、画素のピッチが10
0〜140μmである場合には、開口率を50〜80%
とすることが可能である。
【0132】〔実施例2〕実施例1では、表示期間にパ
ネル外に設けられたEL素子に電圧を加えるための電源
(図7の709)のスイッチを切り、書込期間に電源の
スイッチを入れるとしているが、この方法を用いると書
込期間終了後、表示期間に入ると同時に電源のスイッチ
が入るというシステムになる。その場合、表示期間に入
ると同時に急激な電流の増加が生じるため、パネル全体
の負荷に対して電荷を充電する可変電圧源の能力を超え
てしまうことがある。
【0133】これによりパネル全体に必要な電圧を加え
ることができなくなり、十分なパネル表示ができなくな
る。
【0134】本実施例は、電源(図7の709)のスイ
ッチを常に入れておくことで書込期間と表示期間の間の
急激な電流の増加を防ぐというものである。
【0135】しかし、この方法を用いると書込期間中も
表示がなされることになり、図5(c)における書込
4、書込5、書込6などの書込期間よりも表示期間が短
い場合には、実質的に表示4、表示5、表示6を実施す
ることは不可能になる。
【0136】つまり、本実施例を実施する場合には
(1)画素数を少なくして書込期間を短くする、(2)
駆動回路に含まれるTFTの能力を上げて動作速度を上
げる、(3)駆動回路をパネル外に付ける構造にして動
作速度を上げるといった点を考慮する必要がある。
【0137】〔実施例3〕本発明の実施例について図1
3〜図15を用いて説明する。ここでは、画素部とその
周辺に設けられる駆動回路部のTFTを同時に作製する
方法について説明する。但し、説明を簡単にするため
に、駆動回路に関しては基本単位であるCMOS回路を
図示することとする。
【0138】まず、図13(A)に示すように、ガラス
基板500上に下地膜501を300nmの厚さに形成
する。本実施例では下地膜501として窒化酸化珪素膜
を積層して用いる。この時、ガラス基板500に接する
方の窒素濃度を10〜25wt%としておくと良い。ま
た、下地膜501に放熱効果を持たせることは有効であ
り、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)膜を設けて
も良い。
【0139】次に下地膜501の上に50nmの厚さの
非晶質珪素膜(図示せず))を公知の成膜法で形成す
る。なお、非晶質珪素膜に限定する必要はなく、非晶質
構造を含む半導体膜(微結晶半導体膜を含む)であれば
良い。さらに非晶質シリコンゲルマニウム膜などの非晶
質構造を含む化合物半導体膜でも良い。また、膜厚は2
0〜100nmの厚さであれば良い。
【0140】そして、特開平7−130652号公報に
記載の技術に従って非晶質珪素膜を結晶化し、結晶質珪
素膜(多結晶シリコン膜若しくはポリシリコン膜ともい
う)502を形成する。これ以外に公知の結晶化方法と
してレーザー光を用いた結晶化法もしくは赤外光を用い
た結晶化法を用いても良い(図13(A))。
【0141】次に、図13(B)に示すように、結晶質
珪素膜502をパターニングして島状に加工した半導体
膜503〜506を形成する(図13(B))。
【0142】次に、結晶質珪素膜502上に酸化珪素膜
でなる保護膜507を130nmの厚さに形成する。こ
の厚さは100〜200nm(好ましくは130〜17
0nm)の範囲で選べば良い。また、珪素を含む絶縁膜
であれば他の膜でも良い。この保護膜503は不純物を
添加する際に結晶質珪素膜が直接プラズマに曝されない
ようにするためと、微妙な濃度制御を可能にするために
設ける。
【0143】そして、保護膜507を介してp型を付与
する不純物元素(以下、p型不純物元素という)を半導
体膜503〜506に添加する。なお、p型不純物元素
としては、代表的には周期表の13族に属する元素、典
型的にはボロンを用いることができる。なお、本実施例
ではジボラン(B26)を質量分離しないでプラズマ励
起したプラズマドーピング法を用いてボロンを添加す
る。勿論、質量分離を行うイオンインプランテーション
法を用いても良い(図13(C))。
【0144】この工程により半導体膜503〜506中
にはp型不純物元素が1×1015〜5×1017atoms/cm
3(代表的には1×1016〜1×1017atoms/cm3)の濃
度で含まれる。ここで添加されたp型不純物元素はTF
Tのしきい値電圧の調節に用いられる。
【0145】次に、保護膜507上にレジストマスク5
08a、508bを形成し、保護膜507を介してn型を
付与する不純物元素(以下、n型不純物元素という)を
添加する。なお、n型不純物元素としては、代表的には
周期表の15族に属する元素、典型的にはリン又は砒素
を用いることができる。なお、本実施例ではフォスフィ
ン(PH3)を質量分離しないでプラズマ励起したプラ
ズマドーピング法を用い、リンを1×1018atoms/cm3
の濃度で添加する。勿論、質量分離を行うイオンインプ
ランテーション法を用いても良い(図13(D))。
【0146】この工程により形成されるn型不純物領域
509には、n型不純物元素が2×1016〜5×1019
atoms/cm3(代表的には5×1017〜5×1018atoms/c
m3)の濃度で含まれるようにドーズ量を調節する。
【0147】この時点で、添加したn型不純物元素及び
p型不純物元素の活性化を行っても良い。活性化手段は
公知の技術を用いれば良いが、代表的にはレーザーアニ
ール、ランプアニール、ファーネスアニールもしくはそ
れらを併用して行えば良い。
【0148】次に、図13(E)に示すように、半導体
膜503〜506を覆ってゲート絶縁膜510を形成す
る。ゲート絶縁膜510としては、10〜200nm、
好ましくは50〜150nmの厚さの珪素を含む絶縁膜
を用いれば良い。これは単層構造でも積層構造でも良
い。本実施例では110nm厚の窒化酸化珪素膜を用い
る。
【0149】次に、200〜400nm厚の導電膜を形
成し、パターニングしてゲート電極511〜515を形
成する。なお、ゲート電極は単層の導電膜で形成しても
良いが、必要に応じて二層、三層といった積層膜とする
ことが好ましい。ゲート電極の材料としては公知のあら
ゆる導電膜を用いることができる。
【0150】代表的には、タンタル(Ta)、チタン
(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、
クロム(Cr)、シリコン(Si)から選ばれた元素で
なる膜、または前記元素の窒化物膜(代表的には窒化タ
ンタル膜、窒化タングステン膜、窒化チタン膜)、また
は前記元素を組み合わせた合金膜(代表的にはMo−W
合金、Mo−Ta合金)、または前記元素のシリサイド
膜(代表的にはタングステンシリサイド膜、チタンシリ
サイド膜)を用いることができる。勿論、単層で用いて
も積層して用いても良い。
【0151】本実施例では、50nm厚の窒化タンタル
(TaN)膜と、350nm厚のタンタル(Ta)膜と
からなる積層膜を用いる。これはスパッタ法で形成すれ
ば良い。また、スパッタガスとしてXe、Ne等の不活
性ガスを添加すると応力による膜はがれを防止すること
ができる。
【0152】またこの時、ゲート電極512はn型不純
物領域509の一部にゲート絶縁膜510を挟んで重な
るように形成する。この重なった部分が後にゲート電極
と重なったLDD領域となる。
【0153】次に、図14(A)に示すように、ゲート
電極511〜515をマスクとして自己整合的にn型不
純物元素(本実施例ではリン)を添加する。こうして形
成される不純物領域516〜523にはn型不純物領域
509の1/2〜1/10(代表的には1/3〜1/
4)の濃度でリンが添加されるように調節する。具体的
には、1×1016〜5×1018atoms/cm3(典型的には
3×1017〜3×1018atoms/cm3)の濃度が好まし
い。
【0154】次に、図14(B)に示すように、ゲート
電極511〜515をマスクとして自己整合的にゲート
絶縁膜507をエッチングする。こうしてゲート電極の
直下に残存したゲート絶縁膜524〜528が形成され
る。
【0155】次に、図14(C)に示すように、レジス
トマスク529を形成する。そして、p型不純物元素
(本実施例ではボロン)を添加し、高濃度にボロンを含
む不純物領域530〜533を形成する。ここではジボ
ラン(B26)を用いたイオンドープ法により3×10
20〜3×1021atoms/cm3(代表的には5×1020〜1
×1021atoms/cm3)の濃度となるようにボロンを添加
する。
【0156】なお、不純物領域530〜533には既に
1×1016〜5×1018atoms/cm3の濃度でリンが添加
されているが、ここで添加されるボロンはその少なくと
も300倍以上の濃度で添加される。そのため、予め形
成されていたn型の不純物領域は完全にP型に反転し、
P型の不純物領域として機能する。
【0157】次に、図14(D)に示すようにレジスト
マスク534a〜534dを形成し、n型不純物元素(本
実施例ではリン)を添加して高濃度にリンを含む不純物
領域535〜539を形成する。ここでもフォスフィン
(PH3)を用いたイオンドープ法で行い、この領域の
リンの濃度は1×1020〜1×1021atoms/cm3(代表
的には2×1020〜5×1021atoms/cm3)となるよう
に調節する。
【0158】なお、不純物領域530〜533のうち、
540〜543で示される領域には同様にリンが添加さ
れるが、p型不純物元素の濃度に比べて十分に低い濃度
であるため、p型からn型に反転するようなことはな
い。
【0159】また、この工程によってnチャネル型TF
Tのソース領域及びドレイン領域が形成されるが、スイ
ッチング用TFTでは、図14(A)の工程で形成した
n型不純物領域519〜521の一部を残すようにす
る。この残された領域が、図2におけるスイッチング用
TFTのLDD領域15a〜15dに相当する。
【0160】次に、レジストマスク534a〜534dを
除去した後、保護膜544を形成し、その後、添加され
たn型またはp型不純物元素を活性化する。活性化手段
としては、ファーネスアニール法、レーザーアニール
法、ランプアニール法またはそれらを併用して行うこと
ができる。本実施例では電熱炉において窒素雰囲気中、
550℃、4時間のファーネスアニールを行う(図14
(E))。
【0161】次に、図15(A)に示すように、第1層
間絶縁膜545を形成する。なお、保護膜544を含め
て第1層間絶縁膜と呼んでも良い。第1層間絶縁膜54
5としては、シリコンを含む絶縁膜を単層で用いるか、
その中で組み合わせた積層膜を用いれば良い。また、膜
厚は400nm〜1.5μmとすれば良い。本実施例で
は、保護膜544として200nm厚の窒化酸化シリコ
ン膜を用い、その上に500nm厚の酸化シリコン膜を
積層した構造とする。
【0162】次に、第1層間絶縁膜545に対してコン
タクトホールを形成し、ソース配線546〜549と、
ドレイン配線550〜552を形成する。なお、本実施
例ではこの配線を、チタン膜60nm、窒化チタン膜4
0nm、2wt%のシリコンを含むアルミニウム膜300
nm、チタン膜100nmをスパッタ法で連続形成した
四層構造の積層膜とする。勿論、他の導電膜を用いても
良い。また、必要であれば、この配線上にパッシベーシ
ョン膜を形成することも可能である。この場合、パッシ
ベーション膜としては、窒化珪素膜もしくは窒化酸化珪
素膜を用い、50〜500nm(代表的には200〜3
00nm)の膜厚で形成することが望ましい。
【0163】さらに、3%の水素を含む雰囲気中で、3
00〜450℃で1〜4時間の熱処理することにより水
素化処理を行う。この工程は熱的に励起された水素によ
り半導体の不対結合手を水素終端する工程である。水素
化の他の手段として、プラズマ水素化(プラズマにより
励起された水素を用いる)を行っても良い。
【0164】なお、水素化処理は第1層間絶縁膜545
を形成する間に入れても良い。即ち、保護膜544を形
成した後で上記のように水素化処理を行い、その後で第
1層間絶縁膜545を形成しても構わない。また、上述
したパッシベーション膜を形成した後で行っても良い。
【0165】次に、図15(B)に示すように有機樹脂
からなる第2層間絶縁膜553を形成する。有機樹脂と
してはポリイミド、ポリアミド、アクリルもしくはBC
B(ベンゾシクロブテン)を使用することができる。特
に、第2層間絶縁膜553は平坦化の意味合いが強いの
で、平坦性に優れたアクリルが好ましい。本実施例では
TFTによって形成される段差を十分に平坦化しうる膜
厚でアクリル膜を形成する。好ましくは1〜5μm(さ
らに好ましくは2〜4μm)とすれば良い。
【0166】次に、第2層間絶縁膜553にドレイン配
線552に達するコンタクトホールを形成し、酸化物導
電膜からなる画素電極554を形成する。本実施例では
画素電極554として酸化インジウムと酸化スズとの化
合物からなる酸化物導電膜を110nmの厚さに形成す
る。
【0167】次に、図15(C)に示すように絶縁膜5
55、556を形成する。絶縁膜555、556は20
0〜300nm厚の珪素を含む絶縁膜もしくは有機樹脂
膜をパターニングして形成すれば良い。絶縁膜555は
画素と画素との間(画素電極と画素電極との間)を埋め
るように形成され、このあと形成される発光層等の有機
EL材料が画素電極554の端部を覆わないようにする
ために設けられる。また、絶縁膜556は画素電極55
4の凹部を埋めるように設けられ、この部分におけるE
L素子の陰極と画素電極とのショートを防ぐ効果をも
つ。
【0168】次に、画素電極554の表面にオゾン処理
を行う。本実施例では、酸素ガス中に晒した状態で紫外
光(UV光)を照射することで処理を行う。その後、ス
ピンコート法により正孔注入層557、発光層558を
形成する。本実施例では正孔注入層557として30n
m厚のポリチオフェン(PEDOT)を用い、発光層5
58として80nm厚のポリパラフェニレンビニレン
(PPV)を用いる。
【0169】なお、本実施例では発光層及び正孔注入層
でなる二層構造とするが、その他に正孔輸送層、電子注
入層、電子輸送層等を設けても構わない。このように組
み合わせは既に様々な例が報告されており、そのいずれ
の構成を用いても構わない。またEL材料として、高分
子系材料だけでなく低分子系材料を用いても良いし、無
機材料を組み合わせて用いても良い。
【0170】次に、仕事関数の低い導電膜からなる陰極
559を400nmの厚さに形成する。このような導電
膜としては、周期表の1族もしくは2族に属する元素を
含む導電膜のように仕事関数が2.0〜3.0の導電膜
を用いると良い。また、陰極559の上にパッシベーシ
ョン膜を設けることも有効である。
【0171】こうして図15(C)に示すような構造の
アクティブマトリクス基板が完成する。なお、絶縁膜5
55、556を形成した後、陰極559を形成するまで
の工程をマルチチャンバー方式(またはインライン方
式)の成膜装置を用いて、大気解放せずに連続的に処理
することは有効である。
【0172】こうして図15(C)に示すような構造が
完成する。なお、実際には、図15(C)まで完成した
ら、さらに外気に曝されないように気密性の高い保護フ
ィルム(ラミネートフィルム、紫外線硬化樹脂フィルム
等)やセラミックス製シーリングカンなどのハウジング
材でパッケージング(封入)することが好ましい。その
際、ハウジング材の内部を不活性雰囲気にしたり、内部
に吸湿性材料(例えば酸化バリウム)を配置することで
EL層の信頼性(寿命)が向上する。
【0173】また、パッケージング等の処理により気密
性を高めたら、基板上に形成された素子又は回路から引
き回された端子と外部信号端子とを接続するためのコネ
クター(フレキシブルプリントサーキット:FPC)を
取り付けて製品として完成する。このような出荷できる
状態にまでしたものを本明細書中では発光装置(また
は、ELモジュール)という。
【0174】ここで本実施例のアクティブマトリクス型
発光装置の構成を図16の斜視図を用いて説明する。本
実施例のアクティブマトリクス型発光装置は、ガラス基
板601上に形成された、画素部602と、ゲート側駆
動回路603と、ソース側駆動回路604で構成され
る。画素部のスイッチング用TFT605はnチャネル
型TFTであり、ゲート側駆動回路603に接続された
ゲート配線606、ソース側駆動回路604に接続され
たソース配線607の交点に配置されている。また、ス
イッチング用TFT605のドレイン領域は電流制御用
TFT608のゲートに接続されている。
【0175】さらに、電流制御用TFT608のソース
側は電源供給線609に接続される。本実施例のような
構造では、電源供給線609には接地電位(アース電
位)が与えられている。また、電流制御用TFT608
のドレイン領域にはEL素子610が接続されている。
また、このEL素子610のカソードには所定の電圧
(本実施例では10〜12V)が加えられる。
【0176】そして、外部入出力端子となるFPC61
1には駆動回路まで信号を伝達するための入出力配線
(接続配線)612、613、及び電源供給線609に
接続された入出力配線614が設けられている。
【0177】さらに、ハウジング材をも含めた本実施例
の発光装置について図17(A)、(B)を用いて説明
する。なお、必要に応じて図16で用いた符号を引用す
ることにする。
【0178】基板1200上には画素部1201、デー
タ信号側駆動回路1202、ゲート信号側駆動回路12
03が形成されている。それぞれの駆動回路からの各種
配線は、入出力配線612〜614を経てFPC611
に至り外部機器へと接続される。
【0179】このとき少なくとも画素部、好ましくは駆
動回路及び画素部を囲むようにしてハウジング材120
4を設ける。なお、ハウジング材1204はEL素子の
外寸よりも内寸が大きい凹部を有する形状又はシート形
状であり、接着剤1205によって、基板1200と共
同して密閉空間を形成するようにして基板1200に固
着される。このとき、EL素子は完全に前記密閉空間に
封入された状態となり、外気から完全に遮断される。な
お、ハウジング材1204は複数設けても構わない。
【0180】また、ハウジング材1204の材質はガラ
ス、ポリマー等の絶縁性物質が好ましい。例えば、非晶
質ガラス(硼硅酸塩ガラス、石英等)、結晶化ガラス、
セラミックスガラス、有機系樹脂(アクリル系樹脂、ス
チレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、エポキシ系樹
脂等)、シリコン系樹脂が挙げられる。また、セラミッ
クスを用いても良い。また、接着剤1205が絶縁性物
質であるならステンレス合金等の金属材料を用いること
も可能である。
【0181】また、接着剤1205の材質は、エポキシ
系樹脂、アクリレート系樹脂等の接着剤を用いることが
可能である。さらに、熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂を接
着剤として用いることもできる。但し、可能な限り酸
素、水分を透過しない材質であることが必要である。
【0182】さらに、ハウジング材と基板1200との
間の空隙1206は不活性ガス(アルゴン、ヘリウム、
窒素等)を充填しておくことが望ましい。また、ガスに
限らず不活性液体(パーフルオロアルカンに代表される
の液状フッ素化炭素等)を用いることも可能である。不
活性液体に関しては特開平8−78519号で用いられ
ているような材料で良い。
【0183】また、空隙1206に乾燥剤を設けておく
ことも有効である。乾燥剤としては特開平9−1480
66号公報に記載されているような材料を用いることが
できる。典型的には酸化バリウムを用いれば良い。
【0184】また、図17(B)に示すように、画素部
には個々に孤立したEL素子を有する複数の画素が設け
られ、それらは全て保護電極1207を共通電極として
有している。本実施例では、EL層、陰極(MgAg電
極)及び保護電極を大気解放しないで連続形成すること
が好ましいとしたが、EL層と陰極とを同じマスク材を
用いて形成し、保護電極だけ別のマスク材で形成すれば
図17(B)の構造を実現することができる。
【0185】このとき、EL層と陰極は画素部のみ設け
ればよく、駆動回路の上に設ける必要はない。勿論、駆
動回路上に設けられていても問題とはならないが、EL
層にアルカリ金属が含まれていることを考慮すると設け
ない方が好ましい。
【0186】なお、保護電極1207は1208で示さ
れる領域において、画素電極と同一材料でなる接続配線
1209を介して入出力配線1210に接続される。入
出力配線1210は保護電極1207に所定の電圧(本
実施例では接地電位、具体的には0V)を与えるための
電源供給線であり、導電性ペースト材料1211を介し
てFPC611に接続される。
【0187】ここで領域1208におけるコンタクト構
造を実現するための作製工程について図18を用いて説
明する。
【0188】まず、本実施例の工程に従って図15
(A)の状態を得る。このとき、基板端部(図17
(B)において1208で示される領域)において第1
層間絶縁膜544及びゲート絶縁膜514を除去し、そ
の上に入出力配線1210を形成する。勿論、図15
(A)のソース配線及びドレイン配線と同時に形成され
る(図18(A))。
【0189】次に、図15(B)において第2層間絶縁
膜553を部分的にエッチングする。さらに、開孔部1
302上に接続配線1209を形成して図18(B)に
示す形状を得る。勿論、この接続配線1209は図15
(B)において画素電極554と同時に形成される(図
18(B))。
【0190】この状態で画素部ではEL素子の形成工程
(第3層間絶縁膜、EL層及び陰極の形成工程)が行わ
れる。この際、図13に示される領域ではマスク等を用
いて第3層間絶縁膜やEL素子が形成されないようにす
る。そして、陰極557を形成した後、別のマスクを用
いて保護電極558を形成する。これにより保護電極5
58と入出力配線1210とが接続配線1209を介し
て電気的に接続される。さらに、第2パッシベーション
膜559を設けて図18(C)の状態を得る。
【0191】以上の工程により図17(B)の1208
で示される領域のコンタクト構造が実現される。そし
て、入出力配線1210はハウジング材1204と基板
1200との間を隙間(但し接着剤1205で充填され
ている。即ち、接着剤1205は入出力配線の段差を十
分に平坦化しうる厚さが必要である。)を通ってFPC
611に接続される。なお、ここでは入出力配線121
0について説明したが、他の出力配線612〜614も
同様にしてハウジング材1204の下を通ってFPC6
11に接続される。
【0192】〔実施例4〕本実施例では、実施例3によ
って作製されたアクティブマトリクス型発光装置の画素
構造の一例を説明する。説明には図19を用いる。な
お、図19において図1又は図2と対応する部分には適
宜、図1又は図2の符号を引用する。
【0193】図19において、1901で示される配線
は、スイッチング用TFT201のゲート電極を電気的
に接続するゲート線である。また、スイッチング用TF
T201のソース領域13は、ソース線21に接続さ
れ、ドレイン領域14は、ドレイン配線22に接続され
る。また、ドレイン配線22は、電流制御用TFT20
2のゲート電極に電気的に接続される。また、電流制御
用TFT202のソース領域26は、電源供給線190
2に電気的に接続され、ドレイン領域27は、ドレイン
配線31に電気的に接続される。
【0194】このとき、1903で示される領域には、
保持容量が形成される。保持容量1903は、電源供給
線1902とコンタクト1906を介して電気的に接続
された半導体膜1904、ゲート絶縁膜と同一層の絶縁
膜(図示せず)及びゲート電極を形成する導電膜29と
電気的に接続された同一の導電膜との間で形成される。
【0195】なお、半導体膜1904は、スイッチング
用TFT及び電流制御用TFTを作製する際に形成され
る半導体膜と同時に成膜されるが、成膜後、分離して形
成されるので本発明においては、分離半導体膜という。
つまり、分離半導体膜1904は、図19で示すように
スイッチング用TFTのソース領域13やドレイン領域
14、電流制御用TFTのソース領域26やドレイン領
域27を形成するための半導体膜とは、孤立して形成さ
れている。
【0196】なお、1903で示される領域において、
分離半導体膜1904はゲート絶縁膜を挟んで導電膜2
9と重なっており、この時、分離半導体膜1904の6
0%以上が導電膜29と重なる構造になっている。さら
に、分離半導体膜1904の60%以上が層間絶縁膜を
挟んで電源供給線1902と重なる構造になっている。
【0197】又、導電膜29、層間絶縁膜(図示せず)
及び電源供給線1902で形成される容量も保持容量と
して用いることが可能である。なお、本明細書中では、
導電膜29のうち、分離半導体膜1904と重なる部分
または、電源供給線1902と重なる部分のことを容量
電極と呼ぶ。
【0198】なお、分離半導体膜1904、ゲート絶縁
膜及び容量電極で形成される保持容量は、図13〜図1
5で説明したTFTと同時に作製される。具体的には、
図13(A)〜(C)において形成された分離半導体膜
1904に、図13(D)の工程においてn型不純物を
添加し、さらに図13(E)において、容量電極を形成
する。そして、容量電極の上に層間絶縁膜を形成し、そ
の層間絶縁膜の上に電源供給線を形成することにより保
持容量が作製される。
【0199】さらに、本実施例の構造は、特に画像表示
領域の面積が大きくなった場合において有効である。そ
の理由を以下に説明する。
【0200】本発明の発光装置は1フレームを複数のフ
ィールドに分割して駆動するため、画素部を駆動する駆
動回路にかかる負担は大きい。これを低減するには画素
部が有する負荷(配線抵抗、寄生容量またはTFTの書
き込み容量など)を可能な限り低減することが好まし
い。
【0201】TFTの書き込みにおいてデータ配線やゲ
ート配線に付加される寄生容量は大部分がそれら配線の
上に形成されたEL素子の陰極(または保護電極)との
間で形成されるが、この点については第2層間絶縁膜と
して比誘電率の低い有機樹脂膜を1.5〜2.5μmと
いう厚さで形成するので寄生容量は殆ど無視できる。
【0202】このことより本発明を画素部の面積の大き
い発光装置に実施する上で最も障害となるのはデータ配
線やゲート配線の配線抵抗となる。勿論、データ信号側
駆動回路を複数に分割して並列処理をさせたり、画素部
を挟んでデータ信号側駆動回路やゲート信号側駆動回路
を設けて双方向から信号を送り、実質的に駆動回路の動
作周波数を落とすようなことも可能である。但し、その
場合は駆動回路の専有面積が大きくなるなど別の問題が
生じてしまう。
【0203】従って、本実施例のような構造によってゲ
ート配線の配線抵抗を極力低減することは、本発明を実
施する上で非常に有効である。なお、本実施例のような
回路の構成は、デジタル駆動以外の駆動方法において
も、例えばアナログ駆動においても有効である。また、
本実施例は、実施例1〜3のいずれの構成とも自由に組
み合わせて実施することが可能である。
【0204】〔実施例5〕本実施例では、図2と異なる
構造の画素部を形成する場合について図20を用いて説
明する。なお、図2と同様の構造に関しては、図2と同
様の番号を用いているので図2を参照すると良い。
【0205】また、図20に示した発光装置は、電流制
御用TFT202において、チャネル形成領域28は、
ゲート絶縁膜18cを挟んでゲート電極29に重なる構
造になっている。
【0206】本実施例の場合、第2層間絶縁膜47に対
してコンタクトホールを形成したら、画素電極54を形
成する。本実施例では画素電極54として、200nm
厚のアルミニウム合金膜(1wt%のチタンを含有したア
ルミニウム膜)を設ける。なお、画素電極の材料として
は金属材料であれば如何なる材料でも良いが、反射率の
高い材料であることが好ましい。
【0207】次に、絶縁膜49、50を形成する。絶縁
膜49、50は、200〜300nm厚の珪素を含む絶
縁膜もしくは有機樹脂膜をパターニングして形成すれば
よい。さらに、絶縁膜49、50の上には、EL層51
が形成される。
【0208】こうしてEL層51まで形成したら、その
上に正孔注入層55、陽極56を形成する。本実施例で
は、正孔注入層55として30nmのポリチオフェン
(PEDOT)を用い、陽極56として酸化インジウム
と酸化スズとの化合物からなる酸化物導電膜を110n
mの厚さに形成する。こうしてEL素子206が形成さ
れる。なお、この場合、図2とは陰極及び陽極の位置が
逆になる。
【0209】本実施例の構造とした場合、各画素で生成
された赤色、緑色又は青色の光はTFTが形成された基
板とは反対側に放射される。そのため、画素内のほぼ全
域、即ちTFTが形成された領域をも有効な発光領域と
して用いることができる。その結果、画素の有効発光面
積が大幅に向上し、画像の明るさやコントラスト比(明
暗の比)が向上する。
【0210】なお、本実施例の構成は、実施例1〜4の
いずれの構成とも自由に組み合わせることが可能であ
る。
【0211】〔実施例6〕本発明に用いるソース駆動回
路の一部を図21に示す。図中の2601は、シフトレ
ジスタ、2602は、ラッチ1である。なお、本実施例
の構成は、実施例1〜5のいずれの構成とも自由に組み
合わせることが可能である。
【0212】〔実施例7〕本発明に用いる駆動回路の写
真を図22(A)に、また静止画表示の写真を図22
(B)に示す。さらに、本発明を用いて作製したアクテ
ィブマトリクス型の発光装置の外観の写真を図23に示
す。なお、本実施例の構成は、実施例1〜6のいずれの
構成とも自由に組み合わせることが可能である。
【0213】〔実施例8〕実施例1の図2に示した構造
において、活性層と基板11との間に設けられる下地膜
12として、放熱効果の高い材料を用いることは有効で
ある。特に電流制御用TFTは長時間に渡って比較的多
くの電流を流すことになるため発熱しやすく、自己発熱
による劣化が問題となりうる。そのような場合に、本実
施例のように下地膜が放熱効果を有することでTFTの
熱劣化を抑制することができる。
【0214】放熱効果をもつ透光性材料としては、B
(ホウ素)、C(炭素)、N(窒素)から選ばれた少な
くとも一つの元素と、Al(アルミニウム)、Si(珪
素)、P(リン)から選ばれた少なくとも一つの元素と
を含む絶縁膜が挙げられる。
【0215】例えば、窒化アルミニウム(AlxNy)
に代表されるアルミニウムの窒化物、炭化珪素(Six
Cy)に代表される珪素の炭化物、窒化珪素(SixN
y)に代表される珪素の窒化物、窒化ホウ素(BxN
y)に代表されるホウ素の窒化物、リン化ホウ素(Bx
Py)に代表されるホウ素のリン化物を用いることが可
能である。また、酸化アルミニウム(AlxOy)に代
表されるアルミニウムの酸化物は透光性に優れ、熱伝導
率が20Wm-1-1であり、好ましい材料の一つと言え
る。なお、上記透光性材料において、x、yは任意の整
数である。
【0216】また、上記化合物に他の元素を組み合わせ
ることもできる。例えば、酸化アルミニウムに窒素を添
加して、AlNxOyで示される窒化酸化アルミニウム
を用いることも可能である。この材料にも放熱効果だけ
でなく、水分やアルカリ金属等の侵入を防ぐ効果があ
る。なお、上記窒化酸化アルミニウムにおいて、x、y
は任意の整数である。
【0217】また、特開昭62−90260号公報に記
載された材料を用いることができる。即ち、Si、A
l、N、O、Mを含む絶縁膜(但し、Mは希土類元素の
少なくとも一種、好ましくはCe(セリウム),Yb
(イッテルビウム),Sm(サマリウム),Er(エル
ビウム),Y(イットリウム)、La(ランタン)、G
d(ガドリニウム)、Dy(ジスプロシウム)、Nd
(ネオジウム)から選ばれた少なくとも一つの元素)を
用いることもできる。これらの材料にも放熱効果だけで
なく、水分やアルカリ金属等の侵入を防ぐ効果がある。
【0218】また、少なくともダイヤモンド薄膜又はア
モルファスカーボン膜(特にダイヤモンドに特性の近い
もの、ダイヤモンドライクカーボン等と呼ばれる。)を
含む炭素膜を用いることもできる。これらは非常に熱伝
導率が高く、放熱層として極めて有効である。但し、膜
厚が厚くなると褐色を帯びて透過率が低下するため、な
るべく薄い膜厚(好ましくは5〜100nm)で用いる
ことが好ましい。
【0219】また、上記放熱効果をもつ材料からなる薄
膜を単体で用いることもできるが、これらの薄膜と、珪
素を含む絶縁膜とを積層して用いても良い。
【0220】なお、本実施例の構成は、実施例1〜7の
いずれの構成とも自由に組み合わせて実施することが可
能である。
【0221】〔実施例9〕実施例3ではEL層として有
機EL材料を用いることが好ましいとしたが、本発明は
無機EL材料を用いても実施できる。但し、現在の無機
EL材料は非常に駆動電圧が高いため、そのような駆動
電圧に耐えうる耐圧特性を有するTFTを用いなければ
ならない。
【0222】または、将来的にさらに駆動電圧の低い無
機EL材料が開発されれば、本発明に適用することは可
能である。
【0223】また、本実施例の構成は、実施例1〜8の
いずれの構成とも自由に組み合わせることが可能であ
る。
【0224】〔実施例10〕本発明を実施する上で用い
たEL素子の素子構造の一例を図24に示す。図24
(A)は、低分子EL材料を用いた場合であり、基板上
にITO電極(図24(A)では、ITOと示す)を作
成した後、陽極のバッファ層に銅フタロシアニン(Cu
Pc)をもちい、正孔輸送層にa−NPD、発光層にA
lqを用いた。成膜方法は蒸着であり、基板上のITO
電極上に順次積層させた。蒸着時の真空度は2×10-6
Torr以下である。
【0225】図24(B)には、高分子(Polymer)E
L材料を用いた場合の素子構造を示す。基板上にITO
電極を作成し、Polymer層をスピンコートし、さらに蒸
着により陰極(Metal)を形成した。蒸着時の真空
度は4×10-6 Torr以下である。本実施例では、発光
層を各画素共通とし、モノカラーのパネルを制作した。
さらに、陰極蒸着の際にはメタルマスクを用い、必要な
部分にのみ金属を成膜した。また、その後に作成した素
子は、樹脂を用いて封止をした。
【0226】また、本実施例の構成は、実施例1〜9の
いずれの構成とも自由に組み合わせることが可能であ
る。
【0227】〔実施例11〕実施例10で説明したEL
素子の特性を図25に示す。これは、EL素子に一定の
電圧を加えたときの電流密度と輝度を測定したものであ
る。結果は、低分子EL素子及び高分子EL素子ともに
10mA/cm2で数百カンデラとなり、ELディスプレイと
して用いるのに十分な効率を示している。
【0228】また、本実施例の構成は、実施例1〜10
のいずれの構成とも自由に組み合わせることが可能であ
る。
【0229】〔実施例12〕本発明を実施して形成され
たアクティブマトリクス型発光装置(または、ELモジ
ュール)は、自発光型であるため液晶表示装置に比べて
明るい場所での視認性に優れている。そのため本発明は
直視型のELディスプレイ(発光装置を組み込んだ表示
ディスプレイを指す)に対して実施することが可能であ
る。ELディスプレイとしてはパソコンモニタ、TV放
送受信用モニタ、広告表示モニタ等が挙げられる。
【0230】また、本発明は上述のELディスプレイも
含めて、表示ディスプレイを部品として含むあらゆる電
気器具に対して実施することが可能である。
【0231】そのような電気器具としては、ELディス
プレイ、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ゴーグル型デ
ィスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、カーナビ
ゲーション、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末
(モバイルコンピュータ、携帯電話または電子書籍
等)、記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはコン
パクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商
標)(LD)又はデジタルビデオディスク(DVD)等
の記録媒体を再生し、その画像を表示しうるディスプレ
イを備えた装置)などが挙げられる。それら電気器具の
例を図26に示す。
【0232】図26(A)はパーソナルコンピュータで
あり、本体2001、筐体2002、表示装置200
3、キーボード2004等を含む。本発明は表示装置2
003に用いることができる。
【0233】図26(B)はビデオカメラであり、本体
2101、表示装置2102、音声入力部2103、操
作スイッチ2104、バッテリー2105、受像部21
06等を含む。本発明を表示装置2102に用いること
ができる。また、本発明は表示装置2102に対角4イ
ンチのパネルを用いることもできる。
【0234】図26(C)はゴーグル型ディスプレイで
あり、本体2201、表示装置2202、アーム部22
03等を含む。本発明は表示装置2202に用いること
ができる。
【0235】図26(D)は携帯型(モバイル)コンピ
ュータであり、本体2301、カメラ部2302、受像
部2303、操作スイッチ2304、表示装置2305
等を含む。本発明は表示装置2405に用いることがで
きる。
【0236】図26(E)は記録媒体を備えた画像再生
装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本体240
1、記録媒体(CD、LDまたはDVD等)2402、
操作スイッチ2403、表示装置(a)2404、表示
装置(b)2405等を含む。表示装置(a)は主とし
て画像情報を表示し、表示装置(b)は主として文字情
報を表示するが、本発明はこれら表示装置(a)、
(b)に用いることができる。なお、記録媒体を備えた
画像再生装置としては、CD再生装置、ゲーム機器など
に本発明を用いることができる。
【0237】図26(F)はELディスプレイであり、
筐体2501、支持台2502、表示装置2503等を
含む。本発明は表示装置2503に用いることができ
る。表示装置の画像表示領域の面積が対角10インチ以
上となる場合には、実施例5に示したような画素構造が
有効である。
【0238】また、将来的にEL材料の発光輝度が高く
なれば、フロント型若しくはリア型のプロジェクターに
用いることも可能となる。
【0239】以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広
く、あらゆる分野の電気器具に適用することが可能であ
る。また、本実施例の電気器具は実施例1〜11のどの
ような組み合わせからなる構成を用いても実現すること
ができる。
【0240】〔実施例13〕本実施例では、本発明のE
Lディスプレイの駆動方法を用いた場合、どの様な電圧
電流特性を有する領域で電流制御用TFTを駆動させる
かについて説明する。
【0241】EL素子は、印加される電圧が少しでも変
化すると、それに対してEL素子を流れる電流が指数関
数的に大きく変化する。別の見方をすると、EL素子を
流れる電流の大きさが変化しても、EL素子に印加され
る電圧値はあまり変化しない。そして、EL素子の輝度
は、EL素子に流れる電流にほぼ正比例して大きくな
る。よって、EL素子に印加される電圧の大きさ(電圧
値)を制御することによりEL素子の輝度を制御するよ
りも、EL素子を流れる電流の大きさ(電流値)を制御
することによりEL素子の輝度を制御する方が、TFT
の特性に左右されずらく、EL素子の輝度の制御が容易
である。
【0242】図27を参照する。図27(A)は、図3
に示した本発明のELディスプレイの画素において、電
流制御用TFT108およびEL素子110の構成部分
のみを図示したものである。図27(B)には、図27
(A)で示した電流制御用TFT108およびEL素子
110の電圧電流特性を示す。なお図27で示す電流制
御用TFT108の電圧電流特性のグラフは、ソース領
域とドレイン領域の間の電圧であるVDSに対する、電流
制御用TFT108のドレイン領域に流れる電流の大き
さを示しており、図27には電流制御用TFT108の
ソース領域とゲート電極の間の電圧であるVGSの値の異
なる複数のグラフを示している。
【0243】図27(A)に示したように、EL素子1
10の画素電極と対向電極111の間にかかる電圧をV
EL、電源供給線に接続される端子2601とEL素子1
10の対向電極111の間にかかる電圧をVTとする。
なおVTは電源供給線の電位によってその値が固定され
る。また電流制御用TFT108のソース領域・ドレイ
ン領域間の電圧をVDS、電流制御用TFT108のゲー
ト電極に接続される配線2602とソース領域との間の
電圧、つまり電流制御用TFT108のゲート電極とソ
ース領域の間の電圧をVGSとする。
【0244】電流制御用TFT108はnチャネル型T
FTでもpチャネル型TFTでもどちらでも良い。
【0245】また、電流制御用TFT108とEL素子
110とは直列に接続されている。よって、両素子(電
流制御用TFT108とEL素子110)を流れる電流
値は同じである。従って、図27(A)に示した電流制
御用TFT108とEL素子110とは、両素子の電圧
電流特性を示すグラフの交点(動作点)において駆動す
る。図27(B)において、VELは、対向電極111の
電位と動作点での電位との間の電圧になる。VDSは、電
流制御用TFT108の端子2601での電位と動作点
での電位との間の電圧になる。つまり、VTは、VEL
DSの和に等しい。
【0246】ここで、VGSを変化させた場合について考
える。図27(B)から分かるように、電流制御用TF
T108の|VGS−VTH|が大きくなるにつれて、言い
換えると|VGS|が大きくなるにつれて、電流制御用T
FT108に流れる電流値が大きくなる。なお、VTH
電流制御用TFT108のしきい値電圧である。よって
図27(B)から分かるように、|VGS|が大きくなる
と、動作点においてEL素子110を流れる電流値も当
然大きくなる。EL素子110の輝度は、EL素子11
0を流れる電流値に比例して高くなる。
【0247】|VGS|が大きくなることによってEL素
子110を流れる電流値が大きくなると、電流値に応じ
てVELの値も大きくなる。そしてVTの大きさは電源供
給線の電位によって定まっているので、VELが大きくな
ると、その分VDSが小さくなる。
【0248】また図27(B)に示したように、電流制
御用TFTの電圧電流特性は、VGSとVDSの値によって
2つの領域に分けられる。|VGS−VTH|<|VDS|で
ある領域が飽和領域、|VGS−VTH|>|VDS|である
領域が線形領域である。
【0249】飽和領域においては以下の式1が成り立
つ。なおIDSは電流制御用TFT108のチャネル形成
領域を流れる電流値である。またβ=μC0W/Lであ
り、μは電流制御用TFT108の移動度、C0は単位
面積あたりのゲート容量、W/Lはチャネル形成領域の
チャネル幅Wとチャネル長Lの比である。
【0250】
【式1】IDS=β(VGS−VTH2/2
【0251】また線形領域においては以下の式2が成り
立つ。
【0252】
【式2】IDS=β{(VGS−VTH)VDS−VDS 2/2}
【0253】式1からわかるように、飽和領域において
電流値はVDSによってほとんど変化せず、VGSのみによ
って電流値が定まる。
【0254】一方、式2からわかるように、線形領域
は、VDSとVGSとにより電流値が定まる。|VGS|を大
きくしていくと、電流制御用TFT108は線形領域で
動作するようになる。そして、VELも徐々に大きくなっ
ていく。よって、VELが大きくなった分だけ、VDSが小
さくなっていく。線形領域では、VDSが小さくなると電
流量も小さくなる。そのため、|VGS|を大きくしていっ
ても、電流値は増加しにくくなってくる。|VGS|=∞
になった時、電流値=IMAXとなる。つまり、|VGS
をいくら大きくしても、IMAX以上の電流は流れない。
ここで、IMAXは、VEL=VTの時に、EL素子110を
流れる電流値である。
【0255】このように|VGS|の大きさを制御するこ
とによって、動作点を飽和領域にしたり、線形領域にし
たりすることができる。
【0256】ところで、全ての電流制御用TFTの特性
は理想的には全て同じであることが望ましいが、実際に
は個々の電流制御用TFTでしきい値VTHと移動度μと
が異なっていることが多い。そして個々の電流制御用T
FTのしきい値VTHと移動度μとが互いに異なると、式
1及び式2からわかるように、VGSの値が同じでも電流
制御用TFT108のチャネル形成領域を流れる電流値
が異なってしまう。
【0257】図28にしきい値VTHと移動度μとがずれ
た電流制御用TFTの電流電圧特性を示す。実線270
1が理想の電流電圧特性のグラフであり、2702、2
703がそれぞれしきい値VTHと移動度μとが理想とす
る値と異なってしまった場合の電流制御用TFTの電流
電圧特性である。電流電圧特性のグラフ2702、27
03は飽和領域においては同じ電流値ΔI1だけ、理想
の特性を有する電流電圧特性のグラフ2701からずれ
ていて、電流電圧特性のグラフ2702の動作点270
5は飽和領域にあり、電流電圧特性のグラフ2703の
動作点2706は線形領域にあったとする。その場合、
理想の特性を有する電流電圧特性のグラフ2701の動
作点2704における電流値と、動作点2705及び動
作点2706における電流値のずれをそれぞれΔI2
ΔI3とすると、飽和領域における動作点2705より
も線形領域における動作点2706の方が小さい。
【0258】よって本発明で示したデジタル方式の駆動
方法を用いる場合、動作点が線形領域に存在するように
電流制御用TFTとEL素子を駆動させることで、電流
制御用TFTの特性のずれによるEL素子の輝度むらを
抑えた階調表示を行うことができる。
【0259】また従来のアナログ駆動の場合は、|VGS
|のみによって電流値を制御することが可能な飽和領域
に動作点が存在するように電流制御用TFTとEL素子
を駆動させる方が好ましい。
【0260】以上の動作分析のまとめとして、電流制御
用TFTのゲート電圧|VGS|に対する電流値のグラフ
を図29に示す。|VGS|を大きくしていき、電流制御
用TFTのしきい値電圧の絶対値|Vth|よりも大きく
なると、電流制御用TFTが導通状態となり、電流が流
れ始める。本明細書ではこの時の|VGS|を点灯開始電
圧と呼ぶことにする。そして、さらに|VGS|を大きく
していくと、|VGS|が|VGS−Vth|=|VDS|を満
たすような値(ここでは仮にAとする)となり、飽和領
域2801から線形領域2802になる。さらに|VGS
|を大きくしていくと、電流値が大きくなり、遂には、
電流値が飽和してくる。その時|VGS|=∞となる。
【0261】図29から分かる通り、|VGS|≦|Vth
|の領域では、電流がほとんど流れない。|Vth|≦|
GS|≦Aの領域は飽和領域であり、|VGS|によって
電流値が変化する。そして、A≦|VGS|の領域は線形
領域であり、EL素子に流れる電流値は|VGS|及び|
DS|よって電流値が変化する。
【0262】本発明のデジタル駆動では、|VGS|≦|
th|の領域及びA≦|VGS|の線形領域を用いること
が好ましい。
【0263】なお本実施例は他の全ての実施例と自由に
組み合わせることが可能である。
【0264】〔実施例14〕本発明において、三重項励
起子からの燐光を発光に利用できるEL材料を用いるこ
とで、外部発光量子効率を飛躍的に向上させることがで
きる。これにより、EL素子の低消費電力化、長寿命
化、および軽量化が可能になる。
【0265】ここで、三重項励起子を利用し、外部発光
量子効率を向上させた報告を示す。 (T.Tsutsui, C.Adachi, S.Saito, Photochemical Proce
sses in Organized Molecular Systems, ed.K.Honda,
(Elsevier Sci.Pub., Tokyo,1991) p.437.) 上記の論文により報告されたEL材料(クマリン色素)
の分子式を以下に示す。
【0266】
【化1】
【0267】(M.A.Baldo, D.F.O'Brien, Y.You, A.Shou
stikov, S.Sibley, M.E.Thompson, S.R.Forrest, Natur
e 395 (1998) p.151.)
【0268】上記の論文により報告されたEL材料(P
t錯体)の分子式を以下に示す。
【0269】
【化2】
【0270】(M.A.Baldo, S.Lamansky, P.E.Burrows,
M.E.Thompson, S.R.Forrest, Appl.Phys.Lett.,75 (199
9) p.4.) (T.Tsutsui, M.J.Yang, M.Yahiro, K.Nakamura, T.Wata
nabe, T.Tsuji, Y.Fukuda, T.Wakimoto, S.Mayaguchi,
Jpn.Appl.Phys., 38 (12B) (1999) L1502.) 上記の論文により報告されたEL材料(Ir錯体)の分
子式を以下に示す。
【0271】
【化3】
【0272】以上のように三重項励起子からの燐光発光
を利用できれば原理的には一重項励起子からの蛍光発光
を用いる場合より3〜4倍の高い外部発光量子効率の実
現が可能となる。
【0273】なお、本実施例の構成は、他の全ての実施
例と自由に組みあわせて実施することが可能である。
【0274】
【発明の効果】本発明を実施することで、TFTの特性
バラツキに影響されない鮮明な多階調カラー表示が可能
なアクティブマトリクス型発光装置を得ることができ
る。具体的には、アクティブマトリクス型発光装置にお
いて従来のアナログ階調表示からデジタル信号による時
分割階調表示を行うことで、電流制御用TFTの特性バ
ラツキによる階調不良をなくし、色再現性の良い高精細
な画像を得ることができる。
【0275】また、基板上に形成されるTFT自体も各
回路又は素子が必要とする性能に併せて最適な構造のT
FTを配置することで、信頼性の高いアクティブマトリ
クス型発光装置を実現している。
【0276】そして、そのようなアクティブマトリクス
型発光装置を表示ディスプレイとして具備することで、
画像品質が良く、信頼性の高い高性能な電気器具を生産
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発光装置の構成を示す図。
【図2】 発光装置の断面構造を示す図。
【図3】 従来の発光装置における画素部の構成を示
す図。
【図4】 アナログ階調方式で利用するTFT特性を
説明する図。
【図5】 時分割階調方式の動作モードを説明する
図。
【図6】 発光装置のソース駆動回路を示す図。
【図7】 発光装置の画素部の画素構造を示す図。
【図8】 時分割階調方式の動作モードを説明する
図。
【図9】 発光装置のパネル全体の上面図。
【図10】 FPC入力部の保護回路。
【図11】 発光装置のゲート駆動回路を示す図。
【図12】 発光装置のソース駆動回路を示す図。
【図13】 発光装置の作製工程を示す図。
【図14】 発光装置の作製工程を示す図。
【図15】 発光装置の作製工程を示す図。
【図16】 発光装置の外観を示す図。
【図17】 発光装置の外観を示す図。
【図18】 コンタクト構造の作製工程を示す図。
【図19】 発光装置の画素部の上面構造を示す図。
【図20】 発光装置の断面構造を示す図。
【図21】 発光装置のソース駆動回路の一部を示す
図。
【図22】 本発明を用いた発光装置の画素部の駆動回
路及び画像を示す写真。
【図23】 本発明を用いた発光装置を示す写真。
【図24】 EL素子の素子構造を示す図。
【図25】 EL素子の特性を示す図。
【図26】 電気器具の具体例を示す図。
【図27】 EL素子と電流制御用TFTの接続の構成
を示す図と、EL素子と電流制御用TFTの電圧電流特
性を示す図。
【図28】 EL素子と電流制御用TFTの電圧電流特
性を示す図。
【図29】 電流制御用TFTのゲート電圧とドレイン
電流の関係を示す図。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/08 H01L 29/78 612Z 33/14 Fターム(参考) 3K007 AB03 AB13 BA06 CA01 CA05 CB01 DA01 DB03 EB00 FA01 GA04 5C094 AA07 AA08 AA10 AA31 AA48 AA53 AA56 BA03 BA27 CA19 CA24 DA09 DA13 EA04 EA05 EB02 FA01 FA02 FB01 FB12 FB14 FB15 GA10 JA01 JA08 5F110 AA30 BB02 BB04 CC02 DD02 DD15 EE01 EE04 EE05 EE14 EE44 GG01 GG02 GG13 GG25 GG32 GG34 GG51 GG52 GG58 HJ01 HJ04 HJ12 HJ23 HL01 HL03 HL04 HL12 HM15 NN03 NN22 NN23 NN24 NN27 NN72 NN73 PP03 QQ09 QQ11 QQ24

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁体上に形成された電流制御用TFT
    と、 前記電流制御用TFTのゲート電極と電気的に接続さ
    れ、かつ同じ導電膜からなる容量電極とを有し、 前記容量電極がゲート絶縁膜を挟んで分離半導体膜と重
    なっていることを特徴とする発光装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記分離半導体膜が電源供給線と電気的に接続されてい
    ることを特徴とする発光装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記電流制御用TFTのソース領域及び前記分離半導体
    膜が、半導体膜からなり、かつ前記絶縁体上に各々孤立
    して形成されるものであることを特徴とする発光装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記ソース領域及び前記分離半導体膜が、各々前記電源
    供給線と電気的に接続されていることを特徴とする発光
    装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4のいずれか一におい
    て、 前記分離半導体膜の60%以上が前記ゲート絶縁膜を挟
    んで前記容量電極と重なっていることを特徴とする発光
    装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項5のいずれか一におい
    て、 前記分離半導体膜が絶縁膜を挟んで前記電源供給線と重
    なっていることを特徴とする発光装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、 前記分離半導体膜の60%以上が前記絶縁膜を挟んで前
    記電源供給線と重なっていることを特徴とする発光装
    置。
  8. 【請求項8】絶縁体上に第一の半導体膜を有し、 前記第一の半導体膜は、第一の不純物領域及び第二の不
    純物領域を有し、 前記第一の不純物領域と前記第二の不純物領域の間にチ
    ャネル領域を有し、 前記絶縁体上に前記第一の半導体膜と分離して形成され
    た前記第二の半導体膜を有し、 前記第一の半導体膜と、前記第二の半導体膜上に形成さ
    れた絶縁膜を有し、 前記第一の半導体膜上に前記絶縁膜を挟んで形成された
    ゲート電極を有し、 前記第二の半導体膜上に前記絶縁膜を挟んで形成された
    容量電極を有し、 前記ゲート電極と前記容量電極は、電気的に接続されて
    おり、かつ同じ導電膜からなることを特徴とする発光装
    置。
  9. 【請求項9】請求項8において、 陰極、陽極との間に発光性材料を挟んで形成された発光
    素子を有し、 前記陰極もしくは前記陽極が、前記第一の不純物領域も
    しくは前記第二の不純物領域と電気的に接続されたもの
    であることを特徴とする発光装置。
  10. 【請求項10】請求項8または請求項9において、 前記第二の半導体膜と前記容量電極との間に前記絶縁膜
    を挟んで形成された容量を有し、 前記容量電極上に形成された層間絶縁膜を有し、 前記層間絶縁膜上に形成された電源供給線を有し、 前記電源供給線は、前記第一の不純物領域もしくは前記
    第二の不純物領域と電気的に接続されたものであること
    を特徴とする発光装置。
  11. 【請求項11】請求項10において、 前記第二の半導体膜が前記電源供給線と電気的に接続さ
    れたものであることを特徴とする発光装置。
  12. 【請求項12】請求項8乃至請求項11のいずれか一に
    おいて、 前記第二の半導体膜の60%以上が前記絶縁膜を挟んで
    前記容量電極と重なっていることを特徴とする発光装
    置。
  13. 【請求項13】請求項10乃至請求項12のいずれか一
    において、 前記容量電極が前記層間絶縁膜を挟んで前記電源供給線
    と重なっていることを特徴とする発光装置。
  14. 【請求項14】請求項10乃至請求項13のいずれか一
    において、 前記第二の半導体膜の60%以上が前記絶縁膜及び前記
    層間絶縁膜を挟んで前記電源供給線と重なっていること
    を特徴とする発光装置。
  15. 【請求項15】請求項1乃至請求項14のいずれか一に
    おいて、 画素のピッチが100〜140μmであり、かつ開口率
    が50〜80%であることを特徴とする発光装置。
  16. 【請求項16】請求項1乃至請求項15のいずれか一に
    おいて、 画像表示が時分割階調方式により行われるものであるこ
    とを特徴とする発光装置。
  17. 【請求項17】請求項1乃至請求項16いずれか一に記
    載の発光装置を用いたことを特徴とする電気器具。
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