JP2002098146A - 動圧軸受装置及びこれを備えたスピンドルモータ - Google Patents
動圧軸受装置及びこれを備えたスピンドルモータInfo
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Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 気体介在部により分離された一対のラジアル
動圧軸受部及びこれにそれぞれ隣接した一対のスラスト
動圧軸受部を構成する場合に、各軸受部に保持される潤
滑液の保持量を均一化し、安定した回転を得る。 【解決手段】 一対のラジアル動圧軸受部28a、28
bの一方及び他方を、一対のスラスト動圧軸受部32
a,32bの一方及び他方にそれぞれ互いに隣接して配
置し、一対のスラスト動圧軸受部及び一対のラジアル動
圧軸受部をそれぞれ、互いに隣接する方向にポンピン
グ、スリーブ体6aに一対のスラスト微小間隙のそれぞ
れの外周端部間を連通する連通路34を少なくとも一つ
設け、この連通路にそのほぼ全長において、潤滑液を表
面張力により保持する微小間隙の潤滑液保持部分34a
と、間隙大なる空気通路部分34bとを設け、この空気
通路部分34aを気体介在部20に連通する。さらに、
前記半径方向間隙に、径方向寸法もしくは軸線方向寸法
を部分的に変えて潤滑液のシール力を低下させ連通路の
軸受外部への連通を可能にする連通制御部19を形成す
る。
動圧軸受部及びこれにそれぞれ隣接した一対のスラスト
動圧軸受部を構成する場合に、各軸受部に保持される潤
滑液の保持量を均一化し、安定した回転を得る。 【解決手段】 一対のラジアル動圧軸受部28a、28
bの一方及び他方を、一対のスラスト動圧軸受部32
a,32bの一方及び他方にそれぞれ互いに隣接して配
置し、一対のスラスト動圧軸受部及び一対のラジアル動
圧軸受部をそれぞれ、互いに隣接する方向にポンピン
グ、スリーブ体6aに一対のスラスト微小間隙のそれぞ
れの外周端部間を連通する連通路34を少なくとも一つ
設け、この連通路にそのほぼ全長において、潤滑液を表
面張力により保持する微小間隙の潤滑液保持部分34a
と、間隙大なる空気通路部分34bとを設け、この空気
通路部分34aを気体介在部20に連通する。さらに、
前記半径方向間隙に、径方向寸法もしくは軸線方向寸法
を部分的に変えて潤滑液のシール力を低下させ連通路の
軸受外部への連通を可能にする連通制御部19を形成す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対のスラストプ
レートを有し、この両スラストプレートのそれぞれに関
連して設けた一対のスラスト動圧軸受部、及びこの両ス
ラスト動圧軸受部間に配置された一対のラジアル動圧軸
受部を備えてなる動圧軸受装置に関し、さらにこの動圧
軸受装置を備えたスピンドルモータに関する。
レートを有し、この両スラストプレートのそれぞれに関
連して設けた一対のスラスト動圧軸受部、及びこの両ス
ラスト動圧軸受部間に配置された一対のラジアル動圧軸
受部を備えてなる動圧軸受装置に関し、さらにこの動圧
軸受装置を備えたスピンドルモータに関する。
【0002】
【従来の技術】モータのロータを回転自在に軸支持する
ための軸受手段として、従来より、一対のスラスト板を
備えた動圧軸受装置が知られており、例えば特開平9−
217735号公報に開示されている。この動圧軸受装
置は、固定のシャフトの両端部に一対のスラスト板を固
着し、両スラスト板とこれに軸線方向に対向する回転体
(ロータ)のスラスト面とでモータにかかるスラスト方
向荷重を動圧力で支持する一対のスラスト軸受部を形成
し、さらに、シャフトの外周面とこれに半径方向に対向
する回転体のラジアル面とでモータにかかるラジアル方
向荷重を動圧力で支持する一対のラジアル軸受部を形成
している。
ための軸受手段として、従来より、一対のスラスト板を
備えた動圧軸受装置が知られており、例えば特開平9−
217735号公報に開示されている。この動圧軸受装
置は、固定のシャフトの両端部に一対のスラスト板を固
着し、両スラスト板とこれに軸線方向に対向する回転体
(ロータ)のスラスト面とでモータにかかるスラスト方
向荷重を動圧力で支持する一対のスラスト軸受部を形成
し、さらに、シャフトの外周面とこれに半径方向に対向
する回転体のラジアル面とでモータにかかるラジアル方
向荷重を動圧力で支持する一対のラジアル軸受部を形成
している。
【0003】一対のスラスト軸受部の一方及び他方は、
一対のラジアル軸受部の一方及び他方とそれぞれ隣接し
合い、一方のスラスト軸受部と一方のラジアル軸受部と
にオイル等の潤滑液が連続的に保持されると共に、他方
のスラスト軸受部と他方のラジアル軸受部とに潤滑液が
連続的に保持され、一対のラジアル軸受部の間には、一
方及び他方を分断する空気介在部が設けられている。
一対のラジアル軸受部の一方及び他方とそれぞれ隣接し
合い、一方のスラスト軸受部と一方のラジアル軸受部と
にオイル等の潤滑液が連続的に保持されると共に、他方
のスラスト軸受部と他方のラジアル軸受部とに潤滑液が
連続的に保持され、一対のラジアル軸受部の間には、一
方及び他方を分断する空気介在部が設けられている。
【0004】一対のスラスト軸受部の動圧発生溝として
は、スラスト板とロータのスラスト面との間の微小間隙
に保持された潤滑液に対し、ロータの回転時に半径方向
内方への移送圧力を発生するスパイラル溝が形成され、
また、一対のラジアル軸受部の動圧発生溝としては、シ
ャフトとロータのラジアル面との間の微小間隙に保持さ
れた潤滑液に対し、ロータの回転時に隣接するスラスト
軸受部方向への移送圧力を発生する軸線方向にアンバラ
ンスな形状のヘリングボーン溝が形成されている。
は、スラスト板とロータのスラスト面との間の微小間隙
に保持された潤滑液に対し、ロータの回転時に半径方向
内方への移送圧力を発生するスパイラル溝が形成され、
また、一対のラジアル軸受部の動圧発生溝としては、シ
ャフトとロータのラジアル面との間の微小間隙に保持さ
れた潤滑液に対し、ロータの回転時に隣接するスラスト
軸受部方向への移送圧力を発生する軸線方向にアンバラ
ンスな形状のヘリングボーン溝が形成されている。
【0005】この従来技術においては、スラスト軸受部
が、ロータの回転時に各スラスト軸受部のスパイラル溝
の外端部が潤滑液の半径方向内方への移動により露出す
るよう構成され、さらにスラスト板の軸方向内方面とロ
ータのスラスト面との間に半径方向外方に向かって間隔
が漸増するテーパ状シール部を備え、このテーパ状シー
ル部に潤滑液と外気との界面が位置するよう構成されて
いる。
が、ロータの回転時に各スラスト軸受部のスパイラル溝
の外端部が潤滑液の半径方向内方への移動により露出す
るよう構成され、さらにスラスト板の軸方向内方面とロ
ータのスラスト面との間に半径方向外方に向かって間隔
が漸増するテーパ状シール部を備え、このテーパ状シー
ル部に潤滑液と外気との界面が位置するよう構成されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記動圧軸受装置は、
スラスト軸受部に動圧発生用溝としてスパイラル溝を用
いることでスラスト軸受部に保持された潤滑液がスラス
ト軸受部の半径方向内方に圧送され、また、スラスト軸
受部の半径方向外端部にテーパ状シール部を配置するこ
とで潤滑液の軸受外部への漏出が防止されている。しか
し、このような構成では、テーパ状シール部によって潤
滑液をスラスト軸受部内に留めようとするものの、モー
タ回転時には、ロータの回転に伴って潤滑液に外周方向
への遠心力が働くため、潤滑液を完全にシールすること
は困難となる。すなわち、潤滑液の分子レベルでは、潤
滑液の特性によってスラスト軸受部を構成するスラスト
板及びロータのスラスト面に沿って、またラジアル動圧
軸受部ではシャフト及びスリーブの表面に沿って軸受部
から潤滑液の無い(存在しない)部分に拡散しようとす
るいわゆるマイグレーション現象が発生する。
スラスト軸受部に動圧発生用溝としてスパイラル溝を用
いることでスラスト軸受部に保持された潤滑液がスラス
ト軸受部の半径方向内方に圧送され、また、スラスト軸
受部の半径方向外端部にテーパ状シール部を配置するこ
とで潤滑液の軸受外部への漏出が防止されている。しか
し、このような構成では、テーパ状シール部によって潤
滑液をスラスト軸受部内に留めようとするものの、モー
タ回転時には、ロータの回転に伴って潤滑液に外周方向
への遠心力が働くため、潤滑液を完全にシールすること
は困難となる。すなわち、潤滑液の分子レベルでは、潤
滑液の特性によってスラスト軸受部を構成するスラスト
板及びロータのスラスト面に沿って、またラジアル動圧
軸受部ではシャフト及びスリーブの表面に沿って軸受部
から潤滑液の無い(存在しない)部分に拡散しようとす
るいわゆるマイグレーション現象が発生する。
【0007】上記マイグレーション現象は、潤滑液と接
触する部材の材質、表面精度等により各軸受部によって
発生状態が一定化せず、潤滑液の散逸量は各軸受部によ
って異なるため、上記のように一方の軸受部に保持され
る潤滑液と他方の軸受部に保持される潤滑液とがモータ
の組立後に完全に分断されると、一方及び他方の軸受部
の潤滑液保持量に差が生じアンバランスな状態となる。
この一方及び他方の軸受部間の潤滑液保持量のアンバラ
ンスは、軸受部への潤滑液注入時の作業誤差等によって
も生じる。また、モータをシャフトが上下方向となるよ
うに設置した場合、上側に位置するラジアル軸受部では
これに保持された潤滑液に気体介在部に向かう重力が作
用し、マイグレーション現象が助長されて潤滑液の漏
出、散逸量が増大してしまう。
触する部材の材質、表面精度等により各軸受部によって
発生状態が一定化せず、潤滑液の散逸量は各軸受部によ
って異なるため、上記のように一方の軸受部に保持され
る潤滑液と他方の軸受部に保持される潤滑液とがモータ
の組立後に完全に分断されると、一方及び他方の軸受部
の潤滑液保持量に差が生じアンバランスな状態となる。
この一方及び他方の軸受部間の潤滑液保持量のアンバラ
ンスは、軸受部への潤滑液注入時の作業誤差等によって
も生じる。また、モータをシャフトが上下方向となるよ
うに設置した場合、上側に位置するラジアル軸受部では
これに保持された潤滑液に気体介在部に向かう重力が作
用し、マイグレーション現象が助長されて潤滑液の漏
出、散逸量が増大してしまう。
【0008】このように、一方の軸受部と他方の軸受部
との間で潤滑液の保持量にアンバランスが生じると、潤
滑液の保持量の少ない方の軸受部の動圧発生用溝が外気
に露出し、発生する動圧が低下することで一方及び他方
の軸受部間で軸受剛性に差異が生じ、モータの安定した
回転を得ることが困難になるおそれがある。また、マイ
グレーション現象などに起因する軸受部からの潤滑液の
漏出,散逸は、軸受部に保持される潤滑液の早期の枯渇
を招来し、モータの耐久性、信頼性を損なう原因とな
る。
との間で潤滑液の保持量にアンバランスが生じると、潤
滑液の保持量の少ない方の軸受部の動圧発生用溝が外気
に露出し、発生する動圧が低下することで一方及び他方
の軸受部間で軸受剛性に差異が生じ、モータの安定した
回転を得ることが困難になるおそれがある。また、マイ
グレーション現象などに起因する軸受部からの潤滑液の
漏出,散逸は、軸受部に保持される潤滑液の早期の枯渇
を招来し、モータの耐久性、信頼性を損なう原因とな
る。
【0009】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に留意してなされたものであり、その目的とする
ところは、気体介在部により分離された一対のラジアル
動圧軸受部を構成する場合にも、各軸受部に保持される
潤滑液の保持量を均一化すると共に、安定した回転を得
ることができ、長期に渡って使用可能な動圧軸受装置及
びこれを用いたスピンドルモータを提供することを目的
とする。
問題点に留意してなされたものであり、その目的とする
ところは、気体介在部により分離された一対のラジアル
動圧軸受部を構成する場合にも、各軸受部に保持される
潤滑液の保持量を均一化すると共に、安定した回転を得
ることができ、長期に渡って使用可能な動圧軸受装置及
びこれを用いたスピンドルモータを提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の動圧軸受装置においては、シャフトと、こ
のシャフトの軸線方向に離れた二ヶ所にそれぞれ半径方
向外方に向けて突設された一対の円盤状スラストプレー
トと、一対のスラストプレート間におけるシャフトの外
周面にラジアル微小間隙を介して対向するラジアル軸受
面,一対のスラストプレートの互いに向かい合う軸線方
向内方面にそれぞれスラスト微小間隙を介して対向する
一対のスラスト軸受面,及び一対のスラストプレートの
外周面にそれぞれ半径方向間隙を介して対向するプレー
ト対向内周面を連続的に形成してなる貫通孔を有するス
リーブ体と、ラジアル微小間隙,スラスト微小間隙及び
半径方向間隙に連続して保持される潤滑液とを備え、一
対のスラストプレート間におけるラジアル微小間隙の軸
線方向略中央部に環状の気体介在部を形成し、この気体
介在部の軸線方向上下部に、シャフトの外周面とラジア
ル軸受面との少なくとも一方に潤滑液に対して動圧を発
生させる動圧発生用溝を形成して一対のラジアル動圧軸
受部を構成し、一対のスラストプレートの軸線方向内方
部に、一対のスラストプレートの軸線方向内方面とスラ
スト軸受面との少なくとも一方に潤滑液に対して動圧を
発生させる動圧発生用溝を形成して一対のスラスト動圧
軸受部を構成し、一対のラジアル動圧軸受部の一方及び
他方を、一対のスラスト動圧軸受部の一方及び他方にそ
れぞれ互いに隣接して配置し、一対のスラスト動圧軸受
部をそれぞれ、スラスト微小間隙に保持された潤滑液に
対してこれを隣接するラジアル動圧軸受部側にポンピン
グするよう機能させると共に、一対のラジアル動圧軸受
部をそれぞれ、ラジアル微小間隙に保持された潤滑液に
対してこれを隣接するスラスト動圧軸受部側にポンピン
グするよう機能させ、スリーブ体に、一対のスラスト微
小間隙のそれぞれの外周端部間を連通する連通路を少な
くとも一つ設け、この連通路にそのほぼ全長において、
潤滑液を表面張力により保持する微小間隙の潤滑液保持
部分と、間隙大なる空気通路部分とを設けると共に、こ
の空気通路部分を気体介在部に連通させ、前記半径方向
間隙に、この間隙の径方向寸法もしくは軸線方向寸法を
部分的に変えて潤滑液のシール力を低下させ連通路の軸
受外部への連通を可能にする連通制御部を形成したこと
を特徴とするものである(請求項1)。
に、本発明の動圧軸受装置においては、シャフトと、こ
のシャフトの軸線方向に離れた二ヶ所にそれぞれ半径方
向外方に向けて突設された一対の円盤状スラストプレー
トと、一対のスラストプレート間におけるシャフトの外
周面にラジアル微小間隙を介して対向するラジアル軸受
面,一対のスラストプレートの互いに向かい合う軸線方
向内方面にそれぞれスラスト微小間隙を介して対向する
一対のスラスト軸受面,及び一対のスラストプレートの
外周面にそれぞれ半径方向間隙を介して対向するプレー
ト対向内周面を連続的に形成してなる貫通孔を有するス
リーブ体と、ラジアル微小間隙,スラスト微小間隙及び
半径方向間隙に連続して保持される潤滑液とを備え、一
対のスラストプレート間におけるラジアル微小間隙の軸
線方向略中央部に環状の気体介在部を形成し、この気体
介在部の軸線方向上下部に、シャフトの外周面とラジア
ル軸受面との少なくとも一方に潤滑液に対して動圧を発
生させる動圧発生用溝を形成して一対のラジアル動圧軸
受部を構成し、一対のスラストプレートの軸線方向内方
部に、一対のスラストプレートの軸線方向内方面とスラ
スト軸受面との少なくとも一方に潤滑液に対して動圧を
発生させる動圧発生用溝を形成して一対のスラスト動圧
軸受部を構成し、一対のラジアル動圧軸受部の一方及び
他方を、一対のスラスト動圧軸受部の一方及び他方にそ
れぞれ互いに隣接して配置し、一対のスラスト動圧軸受
部をそれぞれ、スラスト微小間隙に保持された潤滑液に
対してこれを隣接するラジアル動圧軸受部側にポンピン
グするよう機能させると共に、一対のラジアル動圧軸受
部をそれぞれ、ラジアル微小間隙に保持された潤滑液に
対してこれを隣接するスラスト動圧軸受部側にポンピン
グするよう機能させ、スリーブ体に、一対のスラスト微
小間隙のそれぞれの外周端部間を連通する連通路を少な
くとも一つ設け、この連通路にそのほぼ全長において、
潤滑液を表面張力により保持する微小間隙の潤滑液保持
部分と、間隙大なる空気通路部分とを設けると共に、こ
の空気通路部分を気体介在部に連通させ、前記半径方向
間隙に、この間隙の径方向寸法もしくは軸線方向寸法を
部分的に変えて潤滑液のシール力を低下させ連通路の軸
受外部への連通を可能にする連通制御部を形成したこと
を特徴とするものである(請求項1)。
【0011】このような構成の動圧軸受装置において
は、シャフトとスリーブ体とが相対的に回転すると、互
いに隣接配置されたラジアル動圧軸受部及びスラスト動
圧軸受部はそれぞれに保持された潤滑液を隣接する動圧
軸受部側にポンピングするよう機能し、隣接動圧軸受部
間或いはこれに近接するそれぞれの動圧軸受部の部位に
おいて潤滑液の圧力が最も高くなり、ラジアル荷重及び
スラスト荷重が支持される。スラスト動圧軸受部におけ
る潤滑液には、ラジアル動圧軸受部に向かう方向のポン
ピング力以外に遠心力が作用し、マイグレーション現象
を伴って潤滑液の径方向外方への拡散が心配されるが、
スラスト動圧軸受部の径方向外側にはスラストプレート
の外周面に対向するプレート対向内周面が存在し、この
対向両面で形成される(スラスト微小間隙に連続した)
半径方向間隙に潤滑液が保持されるため、潤滑液の漏
出、散逸の心配がない。
は、シャフトとスリーブ体とが相対的に回転すると、互
いに隣接配置されたラジアル動圧軸受部及びスラスト動
圧軸受部はそれぞれに保持された潤滑液を隣接する動圧
軸受部側にポンピングするよう機能し、隣接動圧軸受部
間或いはこれに近接するそれぞれの動圧軸受部の部位に
おいて潤滑液の圧力が最も高くなり、ラジアル荷重及び
スラスト荷重が支持される。スラスト動圧軸受部におけ
る潤滑液には、ラジアル動圧軸受部に向かう方向のポン
ピング力以外に遠心力が作用し、マイグレーション現象
を伴って潤滑液の径方向外方への拡散が心配されるが、
スラスト動圧軸受部の径方向外側にはスラストプレート
の外周面に対向するプレート対向内周面が存在し、この
対向両面で形成される(スラスト微小間隙に連続した)
半径方向間隙に潤滑液が保持されるため、潤滑液の漏
出、散逸の心配がない。
【0012】このとき、潤滑液中に気泡が含まれていた
場合には、潤滑液中の気泡は圧力勾配に沿って圧力が高
い部分から低い部分に移送されるため、スラスト動圧軸
受部の外周方向及びラジアル動圧軸受部の気体介在部側
にそれぞれ移動し、スラスト動圧軸受部の外周方向へ移
動した気泡は、スラストプレートとスリーブ体のプレー
ト対向内周面との間から軸線方向外方へ排除される。
場合には、潤滑液中の気泡は圧力勾配に沿って圧力が高
い部分から低い部分に移送されるため、スラスト動圧軸
受部の外周方向及びラジアル動圧軸受部の気体介在部側
にそれぞれ移動し、スラスト動圧軸受部の外周方向へ移
動した気泡は、スラストプレートとスリーブ体のプレー
ト対向内周面との間から軸線方向外方へ排除される。
【0013】一方、気体介在部は一対のスラスト微小間
隙の外周部間を連通する連通路の間隙大なる空気通路部
分に連通しており、ここで、スラストプレート外周の半
径方向間隙に形成された連通制御部は、潤滑液のシール
力が低下されているため、気体介在部及び空気通路部分
の圧力が軸受外部の圧力(気圧)と著しく異なった場合
には、連通制御部のシールが一時的に破壊され、連通路
の空気通路部分が軸受外部に連通する。従って、気体介
在部に移動した潤滑液中の気泡は、この連通制御部の作
用によって空気通路部分が軸受外部に連通した際に軸受
外部に排出されることになる。連通制御部において空気
通路部分が軸受外部と連通することにより気体介在部及
び空気通路部分と軸受外部との圧力差が低下した後は、
連通制御部において潤滑液のシールが再び確保される。
隙の外周部間を連通する連通路の間隙大なる空気通路部
分に連通しており、ここで、スラストプレート外周の半
径方向間隙に形成された連通制御部は、潤滑液のシール
力が低下されているため、気体介在部及び空気通路部分
の圧力が軸受外部の圧力(気圧)と著しく異なった場合
には、連通制御部のシールが一時的に破壊され、連通路
の空気通路部分が軸受外部に連通する。従って、気体介
在部に移動した潤滑液中の気泡は、この連通制御部の作
用によって空気通路部分が軸受外部に連通した際に軸受
外部に排出されることになる。連通制御部において空気
通路部分が軸受外部と連通することにより気体介在部及
び空気通路部分と軸受外部との圧力差が低下した後は、
連通制御部において潤滑液のシールが再び確保される。
【0014】気体介在部の空気によって分離された一対
のラジアル動圧軸受部及びこれらに隣接するスラスト動
圧軸受部に保持される潤滑液は、一方のラジアル動圧軸
受部及びこれに隣接するスラスト動圧軸受部と、他方の
ラジアル動圧軸受部及びこれに隣接するスラスト動圧軸
受部に保持される潤滑液との間に量的なアンバランスが
生じた場合、一対のラジアル動圧軸受部及びこれらに隣
接するスラスト動圧軸受部のそれぞれに保持される潤滑
液の表面張力、外気の大気圧等が相互にバランスしよう
とすることによって、連通路の潤滑液保持部分を通じて
潤滑液の保持量が多い軸受部側から少ない軸受部側への
移動圧力が生じ、一対のラジアル動圧軸受部及びこれら
に隣接するスラスト動圧軸受部間で連通路を通じて潤滑
液の保持量が均等になるための再配分が行われ、潤滑液
の量的なアンバランスが解消される。ここで、連通路の
潤滑液保持部分に表面張力により保持された潤滑液は隣
接の空気通路部分との間でメニスカスを形成する。従っ
てこの連通路は、スラスト動圧軸受部間の潤滑液の連通
機能と呼吸孔の機能を併せ持ち、潤滑液に対する吸収領
域となる。
のラジアル動圧軸受部及びこれらに隣接するスラスト動
圧軸受部に保持される潤滑液は、一方のラジアル動圧軸
受部及びこれに隣接するスラスト動圧軸受部と、他方の
ラジアル動圧軸受部及びこれに隣接するスラスト動圧軸
受部に保持される潤滑液との間に量的なアンバランスが
生じた場合、一対のラジアル動圧軸受部及びこれらに隣
接するスラスト動圧軸受部のそれぞれに保持される潤滑
液の表面張力、外気の大気圧等が相互にバランスしよう
とすることによって、連通路の潤滑液保持部分を通じて
潤滑液の保持量が多い軸受部側から少ない軸受部側への
移動圧力が生じ、一対のラジアル動圧軸受部及びこれら
に隣接するスラスト動圧軸受部間で連通路を通じて潤滑
液の保持量が均等になるための再配分が行われ、潤滑液
の量的なアンバランスが解消される。ここで、連通路の
潤滑液保持部分に表面張力により保持された潤滑液は隣
接の空気通路部分との間でメニスカスを形成する。従っ
てこの連通路は、スラスト動圧軸受部間の潤滑液の連通
機能と呼吸孔の機能を併せ持ち、潤滑液に対する吸収領
域となる。
【0015】また、上述した本発明の構成において、連
通制御部を、スラストプレートの外周面の一部を軸線方
向に切除することにより、この切除面とプレート対向内
周面との間に形成するようにしてもよく(請求項2)、
或いは、連通制御部を、スラストプレートのスラスト微
小間隙に臨む部分を除く外周面の一部を軸線方向に切除
することにより、スラストプレートの外周面のうち当該
切除面を含む軸線方向部分とプレート対向内周面との間
に形成するようにしてもよい(請求項3)。何れの構成
においても半径方向間隙における潤滑液のシール力をこ
の連通制御部で部分的に低下させることが可能で、上述
した機能を確保でき、しかも、この連通制御部を、スラ
ストプレートの外周の一部を切除することによって非常
に簡単に形成することが可能になる。
通制御部を、スラストプレートの外周面の一部を軸線方
向に切除することにより、この切除面とプレート対向内
周面との間に形成するようにしてもよく(請求項2)、
或いは、連通制御部を、スラストプレートのスラスト微
小間隙に臨む部分を除く外周面の一部を軸線方向に切除
することにより、スラストプレートの外周面のうち当該
切除面を含む軸線方向部分とプレート対向内周面との間
に形成するようにしてもよい(請求項3)。何れの構成
においても半径方向間隙における潤滑液のシール力をこ
の連通制御部で部分的に低下させることが可能で、上述
した機能を確保でき、しかも、この連通制御部を、スラ
ストプレートの外周の一部を切除することによって非常
に簡単に形成することが可能になる。
【0016】さらに、上述した本発明の構成において、
一対のラジアル動圧軸受部の動圧発生用溝として、気体
介在部との反対側に大きな動圧が作用するよう軸線方向
にアンバランスなヘリングボーン溝を形成し、一対のス
ラスト動圧軸受部の動圧発生用溝としてシャフト方向に
動圧が作用するポンプイン型のスパイラル溝を形成する
ものとすることができる(請求項4)。これによれば、
ラジアル動圧軸受部側に位置する潤滑液の境界面からス
ラスト動圧軸受部側に位置する潤滑液の境界面に至るま
で動圧が極大となるのは1点のみで極小となる点は存在
せず、従って、潤滑液中に気泡が含まれていても自動的
に圧力が最小となる潤滑液の境界面から軸受外部に排除
される構成となる。
一対のラジアル動圧軸受部の動圧発生用溝として、気体
介在部との反対側に大きな動圧が作用するよう軸線方向
にアンバランスなヘリングボーン溝を形成し、一対のス
ラスト動圧軸受部の動圧発生用溝としてシャフト方向に
動圧が作用するポンプイン型のスパイラル溝を形成する
ものとすることができる(請求項4)。これによれば、
ラジアル動圧軸受部側に位置する潤滑液の境界面からス
ラスト動圧軸受部側に位置する潤滑液の境界面に至るま
で動圧が極大となるのは1点のみで極小となる点は存在
せず、従って、潤滑液中に気泡が含まれていても自動的
に圧力が最小となる潤滑液の境界面から軸受外部に排除
される構成となる。
【0017】さらに、上述の構成において、スリーブ体
を、プレート対向内周面を形成する円筒状内周面を有す
る外スリーブと、プレート対向内周面とほぼ同一径の円
筒状外周面及びラジアル軸受面を形成する円筒状内周面
を有し外スリーブに内嵌される内スリーブとから構成
し、内スリーブの外周部の一部を軸線方向に切除するこ
とにより連通路を形成することができる(請求項5)。
この構成によれば、外周部の一部が切除された内スリー
ブを外スリーブに内嵌するのみでスリーブ体に連通路を
形成することができ、製造が極めて容易になる。
を、プレート対向内周面を形成する円筒状内周面を有す
る外スリーブと、プレート対向内周面とほぼ同一径の円
筒状外周面及びラジアル軸受面を形成する円筒状内周面
を有し外スリーブに内嵌される内スリーブとから構成
し、内スリーブの外周部の一部を軸線方向に切除するこ
とにより連通路を形成することができる(請求項5)。
この構成によれば、外周部の一部が切除された内スリー
ブを外スリーブに内嵌するのみでスリーブ体に連通路を
形成することができ、製造が極めて容易になる。
【0018】特に、内スリーブの外周部の一部を軸線に
平行なDカット面で切除し、このDカット面と外スリー
ブの円筒状内周面とで軸線方向の連通路を形成し、連通
路の両側部を潤滑液保持部分とし、連通路の中央部を空
気通路部分とすれば(請求項6)、内スリーブに対する
切除の加工が非常に簡単になる上、一つの連通路に対し
て二つの潤滑液保持部分が得られることになり、潤滑液
の保持機能,容量が増す利点が得られる。
平行なDカット面で切除し、このDカット面と外スリー
ブの円筒状内周面とで軸線方向の連通路を形成し、連通
路の両側部を潤滑液保持部分とし、連通路の中央部を空
気通路部分とすれば(請求項6)、内スリーブに対する
切除の加工が非常に簡単になる上、一つの連通路に対し
て二つの潤滑液保持部分が得られることになり、潤滑液
の保持機能,容量が増す利点が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係る動圧軸受装置及びス
ピンドルモータの実施形態について、記録ディスク駆動
用スピンドルモータの場合を例にとり、図面を参照して
説明する。図1は本発明の一実施形態のスピンドルモー
タの概略構成を模式的に示す断面図、図2は図1の動圧
軸受部分を拡大した断面図、図3は図1においてスラス
トカバーを取り除いた状態の一部の平面図、図4は上部
スラストプレート回りの断面図、図5は上部スラストプ
レートの斜視図、図6は図2のA−A線の断面図、図7
はスリーブ体の一部を構成する内スリーブの斜視図であ
る。
ピンドルモータの実施形態について、記録ディスク駆動
用スピンドルモータの場合を例にとり、図面を参照して
説明する。図1は本発明の一実施形態のスピンドルモー
タの概略構成を模式的に示す断面図、図2は図1の動圧
軸受部分を拡大した断面図、図3は図1においてスラス
トカバーを取り除いた状態の一部の平面図、図4は上部
スラストプレート回りの断面図、図5は上部スラストプ
レートの斜視図、図6は図2のA−A線の断面図、図7
はスリーブ体の一部を構成する内スリーブの斜視図であ
る。
【0020】図1に示す記録ディスク駆動用スピンドル
モータ1は、ディスク駆動装置のベースに固定されるブ
ラケット2と、このブラケット2に設けたモータ用軸孔
2aに下端部が嵌着されて支持されたシャフト4と、シ
ャフト4に対して相対的に回転自在なロータ6と、ブラ
ケット2に軸孔2aと同心配置で固定されたステータ8
とを有してなる。ロータ6は、外周部に記録ディスクD
を保持するスリーブ体としてのロータハブ6aを備え、
ロータハブ6aに形成されたディスク載置部6ab上に
複数枚の記録ディスクDがそれぞれの間にスペーサ10
を介在させて積層され、ロータハブ6aの上端外周部に
固着されたクランパ12によってこの積層体がディスク
載置部6abとの間で狭持され、記録ディスクDがロー
タハブ6aと一体となって回転する。
モータ1は、ディスク駆動装置のベースに固定されるブ
ラケット2と、このブラケット2に設けたモータ用軸孔
2aに下端部が嵌着されて支持されたシャフト4と、シ
ャフト4に対して相対的に回転自在なロータ6と、ブラ
ケット2に軸孔2aと同心配置で固定されたステータ8
とを有してなる。ロータ6は、外周部に記録ディスクD
を保持するスリーブ体としてのロータハブ6aを備え、
ロータハブ6aに形成されたディスク載置部6ab上に
複数枚の記録ディスクDがそれぞれの間にスペーサ10
を介在させて積層され、ロータハブ6aの上端外周部に
固着されたクランパ12によってこの積層体がディスク
載置部6abとの間で狭持され、記録ディスクDがロー
タハブ6aと一体となって回転する。
【0021】ロータハブ6aの下部外周壁の内周面には
接着等の手段によって円筒状のロータマグネット14が
固着され、これにステータ8が半径方向に対向する。ス
テータ8は電磁鋼板を積層してなるステータコア8aの
磁極部(ティース)に複数相のコイル8bを巻回して構
成されている。ブラケット2のロータマグネット14に
軸線方向に対向する位置には、ロータマグネット14の
磁気吸引力をロータ6に作用させる環状ヨーク16が固
定されている。なお、上記ではブラケット2がディスク
駆動装置のベースに固着される形態の場合であるが、デ
ィスク駆動装置のベースに直接シャフトを固定するベー
ス一体型のスピンドルモータとすることもできる。
接着等の手段によって円筒状のロータマグネット14が
固着され、これにステータ8が半径方向に対向する。ス
テータ8は電磁鋼板を積層してなるステータコア8aの
磁極部(ティース)に複数相のコイル8bを巻回して構
成されている。ブラケット2のロータマグネット14に
軸線方向に対向する位置には、ロータマグネット14の
磁気吸引力をロータ6に作用させる環状ヨーク16が固
定されている。なお、上記ではブラケット2がディスク
駆動装置のベースに固着される形態の場合であるが、デ
ィスク駆動装置のベースに直接シャフトを固定するベー
ス一体型のスピンドルモータとすることもできる。
【0022】スリーブ体としてのロータハブ6aの中央
部には軸線方向に貫通し軸線方向両端外方に向かってそ
れぞれステップ状に拡径した貫通孔18が形成されてい
る。即ち、この貫通孔18は、中腹部分に長く設けられ
た円筒状内周面であるラジアル軸受面18aと、ラジア
ル軸受面18aの軸線方向両端縁からそれぞれ径方向外
方へ延びる環状平面のスラスト軸受面18bと、両スラ
スト軸受面18bのそれぞれの外周端縁から軸線方向外
方に向けて延びる円筒状内周面であるプレート対向内周
面18cとを連続して有し、貫通孔18の両端に段付き
開口部18dが拡径して設けられている。
部には軸線方向に貫通し軸線方向両端外方に向かってそ
れぞれステップ状に拡径した貫通孔18が形成されてい
る。即ち、この貫通孔18は、中腹部分に長く設けられ
た円筒状内周面であるラジアル軸受面18aと、ラジア
ル軸受面18aの軸線方向両端縁からそれぞれ径方向外
方へ延びる環状平面のスラスト軸受面18bと、両スラ
スト軸受面18bのそれぞれの外周端縁から軸線方向外
方に向けて延びる円筒状内周面であるプレート対向内周
面18cとを連続して有し、貫通孔18の両端に段付き
開口部18dが拡径して設けられている。
【0023】上記したステップ状貫通孔18は、スリー
ブ体としてのロータハブ6aを外スリーブ6a1と円筒
状内スリーブ6a2とを組み合わせることにより簡単に
形成することができる。外スリーブ6a1は、外周部に
ディスクDを保持すると共に下部内周にロータマグネッ
ト14を装着し得る2段筒形状を有し、内周にプレート
対向内周面18cを形成する軸方向一定内径の円筒状内
周面が形成され、かつこの円筒状内周面の上下端部に段
付き開口部18dを有している。また、内スリーブ6a
2は、上記外スリーブ6a1の内周面に密に嵌合し得る
ようプレート対向内周面18cとほぼ同一の外径の円筒
状外周面、及びラジアル軸受面18aを形成する軸方向
一定内径の円筒状内周面が形成されている。そして、内
スリーブ6a2を外スリーブ6a1の内周面に嵌合する
ことにより両スリーブ6a1,6a2よりなるスリーブ
体(ロータハブ6a)にステップ状貫通孔18が形成さ
れ、外スリーブ6a1の内周面における内スリーブ6a
2より軸方向外側がそれぞれプレート対向内周面18c
となると共に、内スリーブ6a2の両端面が環状のスラ
スト軸受面18bとなり、さらに、内スリーブ6a2の
内周面がラジアル軸受面18aとなる。
ブ体としてのロータハブ6aを外スリーブ6a1と円筒
状内スリーブ6a2とを組み合わせることにより簡単に
形成することができる。外スリーブ6a1は、外周部に
ディスクDを保持すると共に下部内周にロータマグネッ
ト14を装着し得る2段筒形状を有し、内周にプレート
対向内周面18cを形成する軸方向一定内径の円筒状内
周面が形成され、かつこの円筒状内周面の上下端部に段
付き開口部18dを有している。また、内スリーブ6a
2は、上記外スリーブ6a1の内周面に密に嵌合し得る
ようプレート対向内周面18cとほぼ同一の外径の円筒
状外周面、及びラジアル軸受面18aを形成する軸方向
一定内径の円筒状内周面が形成されている。そして、内
スリーブ6a2を外スリーブ6a1の内周面に嵌合する
ことにより両スリーブ6a1,6a2よりなるスリーブ
体(ロータハブ6a)にステップ状貫通孔18が形成さ
れ、外スリーブ6a1の内周面における内スリーブ6a
2より軸方向外側がそれぞれプレート対向内周面18c
となると共に、内スリーブ6a2の両端面が環状のスラ
スト軸受面18bとなり、さらに、内スリーブ6a2の
内周面がラジアル軸受面18aとなる。
【0024】シャフト4のブラケット2より突出した部
分の上部及び下部にはそれぞれ半径方向外方に突出する
円盤状の上部スラストプレート4a及び下部スラストプ
レート4bが一体的に取付けられている。両スラストプ
レート4a,4bの互いに向かい合う面の間には、スリ
ーブ体の内スリーブ6a2が配置され、シャフト4の両
スラストプレート4a,4b間における外周面(の上下
部)が貫通孔18のラジアル軸受面18aにラジアル微
小間隙を介して径方向に対向し、両スラストプレート4
a、4bの互いに向かい合う面がそれぞれ貫通孔18の
スラスト軸受面18b(内スリーブ6a2の両端面)に
対しスラスト微小間隙を介して軸方向に対向しており、
また、両スラストプレート4a,4bの外周面がそれぞ
れ貫通孔18の両プレート対向内周面18cに半径方向
間隙を介して径方向に対向している。
分の上部及び下部にはそれぞれ半径方向外方に突出する
円盤状の上部スラストプレート4a及び下部スラストプ
レート4bが一体的に取付けられている。両スラストプ
レート4a,4bの互いに向かい合う面の間には、スリ
ーブ体の内スリーブ6a2が配置され、シャフト4の両
スラストプレート4a,4b間における外周面(の上下
部)が貫通孔18のラジアル軸受面18aにラジアル微
小間隙を介して径方向に対向し、両スラストプレート4
a、4bの互いに向かい合う面がそれぞれ貫通孔18の
スラスト軸受面18b(内スリーブ6a2の両端面)に
対しスラスト微小間隙を介して軸方向に対向しており、
また、両スラストプレート4a,4bの外周面がそれぞ
れ貫通孔18の両プレート対向内周面18cに半径方向
間隙を介して径方向に対向している。
【0025】上部スラストプレート4aは、図5に示す
ように、その外径が軸線方向に異なるよう2段形状にな
っており、スラストプレート4aの微小間隙に臨む部分
が大径部4a1、軸線方向外側に臨む部分が小径部4a
2とされ、大径部4a1の一部を軸線方向にDカットす
ることにより切除面4a3が形成されている。そして、
前記半径方向間隙部に、この切除面4a1とプレート対
向内周面18cとの間に連通制御部19が形成されるこ
とになる。この連通制御部19は、スラストプレート4
aの切除面4a3とプレート対向内周面18cとの径方
向間隙寸法が切除面4a3の両端位置から中央部に向か
って徐々に大きくなるよう周方向に連続的に変化しかつ
小径部4a2の外周面とプレート対向内周面18cとの
間の間隙を通って軸線方向外方に開口されている。下部
スラストプレート4bは、その外径が軸線方向に一定で
ある短円筒体よりなる。
ように、その外径が軸線方向に異なるよう2段形状にな
っており、スラストプレート4aの微小間隙に臨む部分
が大径部4a1、軸線方向外側に臨む部分が小径部4a
2とされ、大径部4a1の一部を軸線方向にDカットす
ることにより切除面4a3が形成されている。そして、
前記半径方向間隙部に、この切除面4a1とプレート対
向内周面18cとの間に連通制御部19が形成されるこ
とになる。この連通制御部19は、スラストプレート4
aの切除面4a3とプレート対向内周面18cとの径方
向間隙寸法が切除面4a3の両端位置から中央部に向か
って徐々に大きくなるよう周方向に連続的に変化しかつ
小径部4a2の外周面とプレート対向内周面18cとの
間の間隙を通って軸線方向外方に開口されている。下部
スラストプレート4bは、その外径が軸線方向に一定で
ある短円筒体よりなる。
【0026】スラストプレート4a,4bのそれぞれの
軸方向外側には、ロータハブ6aの貫通孔18の両端開
口を閉塞するよう両段付き開口部18dにそれぞれ嵌合
した環状のカバープレート7a,7bが配置され、それ
ぞれスラストプレート4a,4bの軸方向外側の面との
間に径方向内方に行くに従い大きくなる軸方向間隙が形
成されている。このカバープレート7a,7bの内周面
とシャフト4の外周面との間は、後述する潤滑液の蒸気
に対しその流出抵抗が大となる程度に十分小さい間隙に
形成されている。
軸方向外側には、ロータハブ6aの貫通孔18の両端開
口を閉塞するよう両段付き開口部18dにそれぞれ嵌合
した環状のカバープレート7a,7bが配置され、それ
ぞれスラストプレート4a,4bの軸方向外側の面との
間に径方向内方に行くに従い大きくなる軸方向間隙が形
成されている。このカバープレート7a,7bの内周面
とシャフト4の外周面との間は、後述する潤滑液の蒸気
に対しその流出抵抗が大となる程度に十分小さい間隙に
形成されている。
【0027】シャフト4の外周面における両スラストプ
レート4a,4b間の中央部分には、中央で深く両端に
行くに従い徐々に浅くなる断面湾曲状の環状凹部4cが
形成され、この環状凹部4cの周面と内スリーブ6a2
の内周面との間に環状の気体介在部20が形成されてい
る。シャフト4の外周面と内スリーブ6a2の内周面で
あるラジアル軸受面18aとの間のラジアル微小間隙
は、この気体介在部20で分離されて上下に2箇所存在
することになり、上側のラジアル微小間隙と上部スラス
トプレート4a近傍のスラスト微小間隙とが連続し、ま
た、下側のラジアル微小間隙と下部スラストプレート4
b近傍のスラスト微小間隙とが連続することになる。
レート4a,4b間の中央部分には、中央で深く両端に
行くに従い徐々に浅くなる断面湾曲状の環状凹部4cが
形成され、この環状凹部4cの周面と内スリーブ6a2
の内周面との間に環状の気体介在部20が形成されてい
る。シャフト4の外周面と内スリーブ6a2の内周面で
あるラジアル軸受面18aとの間のラジアル微小間隙
は、この気体介在部20で分離されて上下に2箇所存在
することになり、上側のラジアル微小間隙と上部スラス
トプレート4a近傍のスラスト微小間隙とが連続し、ま
た、下側のラジアル微小間隙と下部スラストプレート4
b近傍のスラスト微小間隙とが連続することになる。
【0028】上部のスラスト微小間隙及びラジアル微小
間隙、下部のスラスト微小間隙及びラジアル微小間隙に
はそれぞれ、これらの互いに隣り合う微小間隙に連続し
てオイル等の潤滑液24が充填されている。この潤滑液
24のラジアル微小間隙側の界面は、ロータ6の停止時
には気体介在部20の両端部にこの気体介在部20に臨
んで位置し、スラスト微小間隙側の界面は、スラストプ
レート4a,4bの外周の半径方向間隙に位置する。特
に、上部スラストプレート4aの外周の半径方向間隙に
おいては、大径部4a1の外周面とプレート対向内周面
18cとの間隙に潤滑液24が充填されると共に、これ
に連続して連通制御部19の一部に潤滑液24が保持さ
れる。すなわち、図3に示すように、連通制御部19に
おいてはその周方向両端の間隙の小なる部分に潤滑液2
4が表面張力により保持され、中央の間隙大なる部分に
向けてメニスカスを形成する。
間隙、下部のスラスト微小間隙及びラジアル微小間隙に
はそれぞれ、これらの互いに隣り合う微小間隙に連続し
てオイル等の潤滑液24が充填されている。この潤滑液
24のラジアル微小間隙側の界面は、ロータ6の停止時
には気体介在部20の両端部にこの気体介在部20に臨
んで位置し、スラスト微小間隙側の界面は、スラストプ
レート4a,4bの外周の半径方向間隙に位置する。特
に、上部スラストプレート4aの外周の半径方向間隙に
おいては、大径部4a1の外周面とプレート対向内周面
18cとの間隙に潤滑液24が充填されると共に、これ
に連続して連通制御部19の一部に潤滑液24が保持さ
れる。すなわち、図3に示すように、連通制御部19に
おいてはその周方向両端の間隙の小なる部分に潤滑液2
4が表面張力により保持され、中央の間隙大なる部分に
向けてメニスカスを形成する。
【0029】上記両ラジアル微小間隙に臨むラジアル軸
受面18aにはそれぞれ、ラジアル動圧発生溝26a,
26bが形成されている。このラジアル動圧発生溝26
a,26bは、図2に破線で模式的に示すように、軸線
方向にアンバランスな(軸方向外側に比べ軸方向内側が
長い)複数のヘリングボーン溝を周方向に配列して構成
され、ラジアル微小間隙の軸方向中心より気体介在部2
0との反対側に大きな動圧を発生するように構成され、
これによりシャフト4に対してラジアル荷重を支持する
一対のラジアル動圧軸受部28a,28bが構成されて
いる。また、上記両スラスト微小間隙に臨むスラスト軸
受面18bにはそれぞれ、スラスト動圧発生溝30a,
30bが形成されている。このスラスト動圧発生溝30
a,30bは、図2に破線で模式的に示すように、内径
方向つまりシャフト4に向かう方向に動圧が作用するよ
うポンプイン型のスパイラル溝を周方向に配列して構成
され、これによりシャフト4に対してスラスト荷重を支
持する一対のスラスト動圧軸受部32a,32bが構成
されている。
受面18aにはそれぞれ、ラジアル動圧発生溝26a,
26bが形成されている。このラジアル動圧発生溝26
a,26bは、図2に破線で模式的に示すように、軸線
方向にアンバランスな(軸方向外側に比べ軸方向内側が
長い)複数のヘリングボーン溝を周方向に配列して構成
され、ラジアル微小間隙の軸方向中心より気体介在部2
0との反対側に大きな動圧を発生するように構成され、
これによりシャフト4に対してラジアル荷重を支持する
一対のラジアル動圧軸受部28a,28bが構成されて
いる。また、上記両スラスト微小間隙に臨むスラスト軸
受面18bにはそれぞれ、スラスト動圧発生溝30a,
30bが形成されている。このスラスト動圧発生溝30
a,30bは、図2に破線で模式的に示すように、内径
方向つまりシャフト4に向かう方向に動圧が作用するよ
うポンプイン型のスパイラル溝を周方向に配列して構成
され、これによりシャフト4に対してスラスト荷重を支
持する一対のスラスト動圧軸受部32a,32bが構成
されている。
【0030】ラジアル動圧発生溝26a,26bはラジ
アル軸受面18aに限らず、これに対向するシャフト4
の外周面に形成することもでき、或いはこれら両面に形
成してもよい。同様に、スラスト動圧発生溝30a,3
0bはスラスト軸受面18bに限らず、これに対向する
スラストプレート4a,4bの軸方向内側面に形成する
こともでき、或いはこれら両面に形成してもよい。
アル軸受面18aに限らず、これに対向するシャフト4
の外周面に形成することもでき、或いはこれら両面に形
成してもよい。同様に、スラスト動圧発生溝30a,3
0bはスラスト軸受面18bに限らず、これに対向する
スラストプレート4a,4bの軸方向内側面に形成する
こともでき、或いはこれら両面に形成してもよい。
【0031】ここで、上述したように、上部ラジアル動
圧軸受部28a及び下部ラジアル動圧軸受部28bは、
上部スラスト動圧軸受部32a及び下部スラスト動圧軸
受部32bにそれぞれ互いに隣接して配置され、一対の
スラスト動圧軸受部32a,32bはそれぞれ、スラス
ト微小間隙に保持された潤滑液24に対してこれを隣接
するラジアル動圧軸受部28a,28b側にポンピング
するよう機能すると共に、一対のラジアル動圧軸受部2
8a,28bはそれぞれ、ラジアル微小間隙に保持され
た潤滑液24に対してこれを隣接するスラスト動圧軸受
部32a,32b側にスラスト動圧軸受部32a,32
bより大なるポンピング能力でポンピングするよう設定
されている。
圧軸受部28a及び下部ラジアル動圧軸受部28bは、
上部スラスト動圧軸受部32a及び下部スラスト動圧軸
受部32bにそれぞれ互いに隣接して配置され、一対の
スラスト動圧軸受部32a,32bはそれぞれ、スラス
ト微小間隙に保持された潤滑液24に対してこれを隣接
するラジアル動圧軸受部28a,28b側にポンピング
するよう機能すると共に、一対のラジアル動圧軸受部2
8a,28bはそれぞれ、ラジアル微小間隙に保持され
た潤滑液24に対してこれを隣接するスラスト動圧軸受
部32a,32b側にスラスト動圧軸受部32a,32
bより大なるポンピング能力でポンピングするよう設定
されている。
【0032】スリーブ体としてのロータハブ6a1に
は、一対のスラスト微小間隙のそれぞれの外周端部間を
連通する軸方向の連通路34が軸中心線を基準とした線
対称位置に2つ設けられている。この連通路34は、図
6及び図7に示すように、内スリーブ6a2の外周面の
一部を50μm〜300μm程度の厚さで切り落として
形成された軸線方向の2つのDカット面6a2xと外ス
リーブ6a1の円筒状内周面との間に形成され、平面ほ
ぼ三日月状であり、三日月状の中央部が間隙の大なる空
気通路部分34aとなり、その幅方向両側に行くに従い
間隙が徐々に小さくなって微小間隙の潤滑液保持部分3
4bとなる。従って、連通路34にはその全長に渡って
空気通路部分34aとその両側の潤滑液保持部分34b
とが連続してつまり隣り合わせに形成されることにな
り、両スラスト微小間隙に充填された潤滑液24の一部
が連通路34の両潤滑液保持部分34bに毛細管現象に
より流入し表面張力により保持され、両スラスト軸受部
32a,32bにおける潤滑液24がこの連通路34を
通して連続する。
は、一対のスラスト微小間隙のそれぞれの外周端部間を
連通する軸方向の連通路34が軸中心線を基準とした線
対称位置に2つ設けられている。この連通路34は、図
6及び図7に示すように、内スリーブ6a2の外周面の
一部を50μm〜300μm程度の厚さで切り落として
形成された軸線方向の2つのDカット面6a2xと外ス
リーブ6a1の円筒状内周面との間に形成され、平面ほ
ぼ三日月状であり、三日月状の中央部が間隙の大なる空
気通路部分34aとなり、その幅方向両側に行くに従い
間隙が徐々に小さくなって微小間隙の潤滑液保持部分3
4bとなる。従って、連通路34にはその全長に渡って
空気通路部分34aとその両側の潤滑液保持部分34b
とが連続してつまり隣り合わせに形成されることにな
り、両スラスト微小間隙に充填された潤滑液24の一部
が連通路34の両潤滑液保持部分34bに毛細管現象に
より流入し表面張力により保持され、両スラスト軸受部
32a,32bにおける潤滑液24がこの連通路34を
通して連続する。
【0033】一対の連通路34の空気通路部分34aは
内スリーブ6a2に形成された軸に直交する横孔36を
通してそれぞれ気体介在部20に連通している。この連
通路34の上部スラストプレート4a側の開口は、前述
した連通制御部19を介して軸受外部に連通可能であ
り、これにより空気通路部分34aは呼吸孔として機能
することができるようになる。連通路34における潤滑
液保持部分34bの潤滑液24はその表面張力により空
気通路部分34aに臨んで図6に示すようにメニスカス
を形成する。
内スリーブ6a2に形成された軸に直交する横孔36を
通してそれぞれ気体介在部20に連通している。この連
通路34の上部スラストプレート4a側の開口は、前述
した連通制御部19を介して軸受外部に連通可能であ
り、これにより空気通路部分34aは呼吸孔として機能
することができるようになる。連通路34における潤滑
液保持部分34bの潤滑液24はその表面張力により空
気通路部分34aに臨んで図6に示すようにメニスカス
を形成する。
【0034】上述のように構成された動圧軸受装置を用
いたスピンドルモータにおいては、モータ停止時、互い
に隣接する上部のラジアル動圧軸受部28a及びスラス
ト動圧軸受部32aに連続して充填された潤滑液24、
並びに互いに隣接する下部のラジアル動圧軸受部28b
及びスラスト動圧軸受部32bに連続して充填された潤
滑液24はそれぞれ、その一方の界面が気体介在部20
の両端部のテーパ位置に気体介在部20に臨んで位置
し、他方の界面はスラストプレート4a,4bの外周面
とスリーブ体のプレート対向内周面18cとの間の半径
方向間隙に位置する。特に、上部スラストプレート4a
側の半径方向間隙における潤滑液24は、上述したよう
に、大径部4a1の外周面とプレート対向内周面18c
との間隙に充填されてメニスカスを形成すると共に、こ
れに連続して連通制御部19の周方向両端の間隙の小な
る部分に、中央の間隙大なる部分に向けてメニスカスを
形成する。この時、両スラスト微小間隙の外周端部間を
連通する連通路34には、両半径方向間隙の一方若しく
は両方から潤滑液24が流入し、連通路34の潤滑液保
持部分34bに保持されることになり、上下の軸受部に
おける潤滑液24が連続する。
いたスピンドルモータにおいては、モータ停止時、互い
に隣接する上部のラジアル動圧軸受部28a及びスラス
ト動圧軸受部32aに連続して充填された潤滑液24、
並びに互いに隣接する下部のラジアル動圧軸受部28b
及びスラスト動圧軸受部32bに連続して充填された潤
滑液24はそれぞれ、その一方の界面が気体介在部20
の両端部のテーパ位置に気体介在部20に臨んで位置
し、他方の界面はスラストプレート4a,4bの外周面
とスリーブ体のプレート対向内周面18cとの間の半径
方向間隙に位置する。特に、上部スラストプレート4a
側の半径方向間隙における潤滑液24は、上述したよう
に、大径部4a1の外周面とプレート対向内周面18c
との間隙に充填されてメニスカスを形成すると共に、こ
れに連続して連通制御部19の周方向両端の間隙の小な
る部分に、中央の間隙大なる部分に向けてメニスカスを
形成する。この時、両スラスト微小間隙の外周端部間を
連通する連通路34には、両半径方向間隙の一方若しく
は両方から潤滑液24が流入し、連通路34の潤滑液保
持部分34bに保持されることになり、上下の軸受部に
おける潤滑液24が連続する。
【0035】ステータ8へのコイル通電によりロータ6
が回転を開始すると、シャフト4に対するスリーブ体の
相対回転により一対のラジアル動圧軸受部28a、28
b及び一対のスラスト動圧軸受部32a,32bにおい
て動圧が発生し、ロータ6が回転自在に支持される。ラ
ジアル動圧軸受部28a,28bにおいては、動圧発生
溝26a,26bのアンバランス形状に応じてラジアル
微小間隙に保持される潤滑液24の圧力ピークが隣接す
るスラスト動圧軸受部32a,32b側に偏倚すると同
時に、ラジアル微小間隙の潤滑液24に隣接スラスト動
圧軸受部32a,32bに向かう方向へのポンピング力
が作用し、他方、スラスト動圧軸受部32a,32bに
おいては、動圧発生溝30a,30bのスパイラル溝形
状に応じてスラスト微小間隙の潤滑液24に隣接ラジア
ル動圧軸受部28a,28bに向かう方向へのポンピン
グ力が作用する。この場合、ラジアル動圧軸受部28
a,28bのポンピング力がスラスト動圧軸受部32
a,32bのポンピング力より大なるように設定されて
いるので、ラジアル微小間隙の潤滑液24はスラスト微
小間隙側に押し込まれ、図2に示すように、気体介在部
20側の界面が動圧発生溝26a、26bの一部を露出
させる状態で、ラジアル側のポンピング力とスラスト側
のポンピング力とが釣り合う。
が回転を開始すると、シャフト4に対するスリーブ体の
相対回転により一対のラジアル動圧軸受部28a、28
b及び一対のスラスト動圧軸受部32a,32bにおい
て動圧が発生し、ロータ6が回転自在に支持される。ラ
ジアル動圧軸受部28a,28bにおいては、動圧発生
溝26a,26bのアンバランス形状に応じてラジアル
微小間隙に保持される潤滑液24の圧力ピークが隣接す
るスラスト動圧軸受部32a,32b側に偏倚すると同
時に、ラジアル微小間隙の潤滑液24に隣接スラスト動
圧軸受部32a,32bに向かう方向へのポンピング力
が作用し、他方、スラスト動圧軸受部32a,32bに
おいては、動圧発生溝30a,30bのスパイラル溝形
状に応じてスラスト微小間隙の潤滑液24に隣接ラジア
ル動圧軸受部28a,28bに向かう方向へのポンピン
グ力が作用する。この場合、ラジアル動圧軸受部28
a,28bのポンピング力がスラスト動圧軸受部32
a,32bのポンピング力より大なるように設定されて
いるので、ラジアル微小間隙の潤滑液24はスラスト微
小間隙側に押し込まれ、図2に示すように、気体介在部
20側の界面が動圧発生溝26a、26bの一部を露出
させる状態で、ラジアル側のポンピング力とスラスト側
のポンピング力とが釣り合う。
【0036】この釣り合いの状態では、ラジアル微小間
隙における潤滑液24の一部がスラスト微小間隙側に押
し込まれる結果、この潤滑液24の一部は両スラスト微
小間隙から連通路34の潤滑液保持部分34bに流入
し、空気通路部分34aに臨むメニスカスのスパンを拡
大させた状態で保持されると共に、上部スラストプレー
ト4a側においては、連通制御部19の周方向両端部分
の保持量が増大され、下部スラストプレート4b側にお
いては、潤滑液24が半径方向間隙を軸方向外側に流入
して落ち着く。潤滑液24の流入量がさらに多い場合
は、この半径方向間隙からスラストプレート4bとカバ
ープレート7bとの間の軸方向間隙にその外周側から内
周側に向かって流入し、このテーパ領域で保持される。
隙における潤滑液24の一部がスラスト微小間隙側に押
し込まれる結果、この潤滑液24の一部は両スラスト微
小間隙から連通路34の潤滑液保持部分34bに流入
し、空気通路部分34aに臨むメニスカスのスパンを拡
大させた状態で保持されると共に、上部スラストプレー
ト4a側においては、連通制御部19の周方向両端部分
の保持量が増大され、下部スラストプレート4b側にお
いては、潤滑液24が半径方向間隙を軸方向外側に流入
して落ち着く。潤滑液24の流入量がさらに多い場合
は、この半径方向間隙からスラストプレート4bとカバ
ープレート7bとの間の軸方向間隙にその外周側から内
周側に向かって流入し、このテーパ領域で保持される。
【0037】ラジアル動圧軸受部28a,28bとこれ
にそれぞれ隣接するスラスト動圧軸受部32a,32b
とには潤滑液24が連続して保持されており、片方の潤
滑液24の境界面(気体介在部20中に保持される外気
との境界面)から他方の潤滑液24の境界面(スラスト
プレート4a,4bとカバープレート7a,7bとの間
の一定間隙における外気との境界面)に至るまで動圧が
極大となるのは1点のみでこの位置から圧力が両境界面
に向かって徐々に連続的に小さくなる。従って、潤滑液
24中に気泡が含まれていた場合には気泡は圧力の小さ
い方向に自動的に移送されることから、圧力が最小とな
るそれぞれの境界面から大気中に排除されることにな
る。
にそれぞれ隣接するスラスト動圧軸受部32a,32b
とには潤滑液24が連続して保持されており、片方の潤
滑液24の境界面(気体介在部20中に保持される外気
との境界面)から他方の潤滑液24の境界面(スラスト
プレート4a,4bとカバープレート7a,7bとの間
の一定間隙における外気との境界面)に至るまで動圧が
極大となるのは1点のみでこの位置から圧力が両境界面
に向かって徐々に連続的に小さくなる。従って、潤滑液
24中に気泡が含まれていた場合には気泡は圧力の小さ
い方向に自動的に移送されることから、圧力が最小とな
るそれぞれの境界面から大気中に排除されることにな
る。
【0038】このように、各動圧軸受部28a,28
b,32a,32bに保持される潤滑液24中に生じた
気泡は、順次低圧側に移動し、各潤滑液24の境界面よ
り大気中に開放されるため、気泡が潤滑液24中に滞留
することがなく、モータの温度上昇時に気泡が熱膨張し
潤滑液24が軸受外部に漏出することが防止される。ま
た、潤滑液24のモータ外部側の界面が、スラストプレ
ート4bとカバープレート7bとの間の軸方向間隙に位
置する場合には、ロータ6の回転時にこの位置の潤滑液
24に遠心力が作用し、潤滑液24が漏出する方向とは
反対方向に潤滑液24が移動しようとすることから、効
果的に潤滑液24の漏出が防止されることになる。しか
も、カバープレート7a,7bとシャフト4との間の間
隙は十分に小さく設定され、潤滑液24の蒸気の流出抵
抗が大になっているため、潤滑液24の大気との境界近
傍に充満する潤滑液24の蒸気圧を高く保持することが
でき、潤滑液24の蒸散を最小限に抑えることができ
る。
b,32a,32bに保持される潤滑液24中に生じた
気泡は、順次低圧側に移動し、各潤滑液24の境界面よ
り大気中に開放されるため、気泡が潤滑液24中に滞留
することがなく、モータの温度上昇時に気泡が熱膨張し
潤滑液24が軸受外部に漏出することが防止される。ま
た、潤滑液24のモータ外部側の界面が、スラストプレ
ート4bとカバープレート7bとの間の軸方向間隙に位
置する場合には、ロータ6の回転時にこの位置の潤滑液
24に遠心力が作用し、潤滑液24が漏出する方向とは
反対方向に潤滑液24が移動しようとすることから、効
果的に潤滑液24の漏出が防止されることになる。しか
も、カバープレート7a,7bとシャフト4との間の間
隙は十分に小さく設定され、潤滑液24の蒸気の流出抵
抗が大になっているため、潤滑液24の大気との境界近
傍に充満する潤滑液24の蒸気圧を高く保持することが
でき、潤滑液24の蒸散を最小限に抑えることができ
る。
【0039】ところで、上述したような動圧軸受装置、
すなわち、潤滑液24が、上部のラジアル動圧軸受部2
8a及びスラスト動圧軸受部32aと、下部のラジアル
動圧軸受部28b及びスラスト動圧軸受部32bとのほ
ぼ二つの領域に分割されて存在する構造のものでは、当
初はこの二つの領域に同一条件で等量の潤滑液24が保
持されていたとしても、長期の使用によっては潤滑液2
4が一方に移動し、潤滑液24の過不足を生じる可能性
が存在する。例えば、動圧軸受装置を使用したスピンド
ルモータをシャフト4が垂直になる状態で使用した場
合、二つの領域は上下に分かれることになるが、重力に
よる加速を受けて潤滑液24はスリーブ体又はシャフト
4の表面に沿って下方にマイグレーションする可能性が
ある。または、ロータ6の回転時には、上部ラジアル動
圧軸受部28aの気体介在部20側の液界面はラジアル
動圧発生溝26aの対応位置にあり、回転中に動圧溝の
凹凸の影響を受けて潤滑液境界面には間断無い振動が加
えられる状況にある。この場合、動圧発生溝26aの傾
斜は非常に緩く、直ちに潤滑液界面に重大な変化が起こ
る可能性は低いが、確率的に液滴を生じ、長期間の使用
中には累積量も看過できないレベルに達することも考え
られる。
すなわち、潤滑液24が、上部のラジアル動圧軸受部2
8a及びスラスト動圧軸受部32aと、下部のラジアル
動圧軸受部28b及びスラスト動圧軸受部32bとのほ
ぼ二つの領域に分割されて存在する構造のものでは、当
初はこの二つの領域に同一条件で等量の潤滑液24が保
持されていたとしても、長期の使用によっては潤滑液2
4が一方に移動し、潤滑液24の過不足を生じる可能性
が存在する。例えば、動圧軸受装置を使用したスピンド
ルモータをシャフト4が垂直になる状態で使用した場
合、二つの領域は上下に分かれることになるが、重力に
よる加速を受けて潤滑液24はスリーブ体又はシャフト
4の表面に沿って下方にマイグレーションする可能性が
ある。または、ロータ6の回転時には、上部ラジアル動
圧軸受部28aの気体介在部20側の液界面はラジアル
動圧発生溝26aの対応位置にあり、回転中に動圧溝の
凹凸の影響を受けて潤滑液境界面には間断無い振動が加
えられる状況にある。この場合、動圧発生溝26aの傾
斜は非常に緩く、直ちに潤滑液界面に重大な変化が起こ
る可能性は低いが、確率的に液滴を生じ、長期間の使用
中には累積量も看過できないレベルに達することも考え
られる。
【0040】本発明の動圧軸受装置にあっては、上述し
たような二つの領域における潤滑液24の過不足、つま
り潤滑液24の量的なアンバランスに対して、これを自
動的に修正し、二つの分断された領域における潤滑液2
4の量を常時適正に維持するために、両スラスト動圧軸
受部32a,32bのそれぞれのスラスト微小間隙の外
周端部間を連通する連通路34が設けられている。すな
わち、上部の動圧軸受部28a,32aと下部の動圧軸
受部28b,32bとの二つの領域に潤滑液24の量的
なアンバランスが生じた場合には、連通路34における
潤滑液保持部分34bに潤滑液24が表面張力で保持さ
れ、これが二つの領域に連続していることから、二つの
領域における潤滑液24の内部圧力の差に従い、潤滑液
24の保持量の少ない領域(潤滑液24の内部圧力が小
さい領域)に潤滑液保持部分34bの潤滑液24が補給
されると同時に、潤滑液24が多く保持される領域(潤
滑液24の内部圧力が大きい領域)から潤滑液24が潤
滑液保持部分34bに移動し、結果的に潤滑液24の多
い領域から少ない領域に潤滑液24が再配分される。従
って、何らかの原因で上部に位置したラジアル動圧軸受
部の潤滑液境界面から潤滑液24が下方に漏洩すること
があっても、連通路34を通じて常に潤滑液24の適正
配分が図られるので、下部に位置するラジアル動圧軸受
部及びスラスト動圧軸受部で過剰となった潤滑液24は
上部に移送され調整される。
たような二つの領域における潤滑液24の過不足、つま
り潤滑液24の量的なアンバランスに対して、これを自
動的に修正し、二つの分断された領域における潤滑液2
4の量を常時適正に維持するために、両スラスト動圧軸
受部32a,32bのそれぞれのスラスト微小間隙の外
周端部間を連通する連通路34が設けられている。すな
わち、上部の動圧軸受部28a,32aと下部の動圧軸
受部28b,32bとの二つの領域に潤滑液24の量的
なアンバランスが生じた場合には、連通路34における
潤滑液保持部分34bに潤滑液24が表面張力で保持さ
れ、これが二つの領域に連続していることから、二つの
領域における潤滑液24の内部圧力の差に従い、潤滑液
24の保持量の少ない領域(潤滑液24の内部圧力が小
さい領域)に潤滑液保持部分34bの潤滑液24が補給
されると同時に、潤滑液24が多く保持される領域(潤
滑液24の内部圧力が大きい領域)から潤滑液24が潤
滑液保持部分34bに移動し、結果的に潤滑液24の多
い領域から少ない領域に潤滑液24が再配分される。従
って、何らかの原因で上部に位置したラジアル動圧軸受
部の潤滑液境界面から潤滑液24が下方に漏洩すること
があっても、連通路34を通じて常に潤滑液24の適正
配分が図られるので、下部に位置するラジアル動圧軸受
部及びスラスト動圧軸受部で過剰となった潤滑液24は
上部に移送され調整される。
【0041】二つに分断されたそれぞれの領域へ初期の
潤滑液24の注入を行うに際し、両領域に潤滑液24を
均等に配分するためには少なからぬ工夫が必要であり、
この種動圧軸受装置の製造システムを複雑にする可能性
があるが、上述したように、スリーブ体に形成した連通
路34によって二つの領域における潤滑液24の再配分
が自動的に行われることにより、潤滑液24の注入に熟
練を要さず、非常に簡単に行えることになり、製造シス
テムの簡略化が実現することになる。
潤滑液24の注入を行うに際し、両領域に潤滑液24を
均等に配分するためには少なからぬ工夫が必要であり、
この種動圧軸受装置の製造システムを複雑にする可能性
があるが、上述したように、スリーブ体に形成した連通
路34によって二つの領域における潤滑液24の再配分
が自動的に行われることにより、潤滑液24の注入に熟
練を要さず、非常に簡単に行えることになり、製造シス
テムの簡略化が実現することになる。
【0042】ここで、潤滑液24の軸受内部への注入
は、上部スラストプレート4aの切除面4a3とプレー
ト対向内周面18cとの間の連通制御部19の間隙と連
通路34の空気通路部分34aとが軸方向に重なった状
態でこの連通制御部19の間隙から行うことができる。
この場合、表面張力を期待して潤滑液24の移動を期待
するので、注入時には全体の温度を上げて潤滑液24が
流動し易くすればより効果的に行うことができる。ま
た、別の方法としては、軸受部の雰囲気を若干低圧状態
にして連通路34、横穴36、気体介在部20等の空気
を低圧とし、上部スラストプレート4a側から潤滑液2
4を吸入させることも可能である。場合によっては、軸
受装置を含むモータを真空下におき、真空状態で軸受内
部空間に潤滑液24を隙間なく充填してもよく、蒸発そ
の他で潤滑液24を失えば上記のような空気と潤滑液2
4とが自然に棲み分ける構造となる。
は、上部スラストプレート4aの切除面4a3とプレー
ト対向内周面18cとの間の連通制御部19の間隙と連
通路34の空気通路部分34aとが軸方向に重なった状
態でこの連通制御部19の間隙から行うことができる。
この場合、表面張力を期待して潤滑液24の移動を期待
するので、注入時には全体の温度を上げて潤滑液24が
流動し易くすればより効果的に行うことができる。ま
た、別の方法としては、軸受部の雰囲気を若干低圧状態
にして連通路34、横穴36、気体介在部20等の空気
を低圧とし、上部スラストプレート4a側から潤滑液2
4を吸入させることも可能である。場合によっては、軸
受装置を含むモータを真空下におき、真空状態で軸受内
部空間に潤滑液24を隙間なく充填してもよく、蒸発そ
の他で潤滑液24を失えば上記のような空気と潤滑液2
4とが自然に棲み分ける構造となる。
【0043】ロータハブ6aに形成した連通路34はロ
ータハブ6aの回転に応じて移動するため、前記連通制
御部19の間隙と連通路34の空気通路部分34aとは
常に重なっているわけではない。一方、上部スラストプ
レート4a1の下面と内スリーブ6a2との間のスラス
ト微小間隙に充填された潤滑液24は連通制御部19の
底面においても潤滑液24のシール層を形成しており、
連通制御部19と連通路34とが重なっても、連通制御
部19と空気通路部分34aとの間はこの潤滑液24の
シール層により閉塞されることがほとんどである。従っ
て、空気通路部分34a、横穴36及び気体介在部20
は、軸受外部(大気)と連通しているわけではない。
ータハブ6aの回転に応じて移動するため、前記連通制
御部19の間隙と連通路34の空気通路部分34aとは
常に重なっているわけではない。一方、上部スラストプ
レート4a1の下面と内スリーブ6a2との間のスラス
ト微小間隙に充填された潤滑液24は連通制御部19の
底面においても潤滑液24のシール層を形成しており、
連通制御部19と連通路34とが重なっても、連通制御
部19と空気通路部分34aとの間はこの潤滑液24の
シール層により閉塞されることがほとんどである。従っ
て、空気通路部分34a、横穴36及び気体介在部20
は、軸受外部(大気)と連通しているわけではない。
【0044】このため、連通路34の空気通路部分34
a、横穴36及び気体介在部20の空間領域の空気圧力
は、時には大気圧より大となったり、小になったりす
る。そして、この空間領域の空気圧力が大気圧との差が
限度を超えた時点で連通制御部19の底面の潤滑液シー
ル層が破れ、大気と連通することになり、この連通動作
により空間領域の圧力が大気と同じ若しくは上記限度を
超えない状態になることにより、潤滑液シール層が再び
空気通路部分34aと空間領域間を閉塞することにな
る。
a、横穴36及び気体介在部20の空間領域の空気圧力
は、時には大気圧より大となったり、小になったりす
る。そして、この空間領域の空気圧力が大気圧との差が
限度を超えた時点で連通制御部19の底面の潤滑液シー
ル層が破れ、大気と連通することになり、この連通動作
により空間領域の圧力が大気と同じ若しくは上記限度を
超えない状態になることにより、潤滑液シール層が再び
空気通路部分34aと空間領域間を閉塞することにな
る。
【0045】このように、連通制御部19の作用により
軸受内部の空間領域を常に大気圧若しくはこれに近い圧
力に保持できることから、連通制御部19が呼吸孔とし
て機能し、気体介在部20に移動した潤滑液24中の気
泡を円滑に軸受外部に排出することができるだけでな
く、連通路34の潤滑液保持部分34bにおけるバッフ
ァ作用が円滑に機能することになる。加えて、上部スラ
ストプレート4aの形状を工夫することのみによって呼
吸孔として機能する連通制御部19を形成するため、軸
受内外を連通するためにシャフト4中に孔加工による呼
吸孔を形成するといったような複雑な加工を要さず、構
造が簡単になる。
軸受内部の空間領域を常に大気圧若しくはこれに近い圧
力に保持できることから、連通制御部19が呼吸孔とし
て機能し、気体介在部20に移動した潤滑液24中の気
泡を円滑に軸受外部に排出することができるだけでな
く、連通路34の潤滑液保持部分34bにおけるバッフ
ァ作用が円滑に機能することになる。加えて、上部スラ
ストプレート4aの形状を工夫することのみによって呼
吸孔として機能する連通制御部19を形成するため、軸
受内外を連通するためにシャフト4中に孔加工による呼
吸孔を形成するといったような複雑な加工を要さず、構
造が簡単になる。
【0046】また、連通路34は、スリーブ体を構成す
るロータハブ6aを外スリーブ6a1と内スリーブ6a
2とで構成し、内スリーブ6a2の外周を切り落とすこ
とにより形成され、しかも単純なDカット面6a2xと
することができるため、その形成が極めて簡単である。
るロータハブ6aを外スリーブ6a1と内スリーブ6a
2とで構成し、内スリーブ6a2の外周を切り落とすこ
とにより形成され、しかも単純なDカット面6a2xと
することができるため、その形成が極めて簡単である。
【0047】以上、本発明に従う記録ディスク駆動用モ
ータの一実施形態について説明したが、本発明はかかる
実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸
脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
ータの一実施形態について説明したが、本発明はかかる
実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸
脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
【0048】例えば、上述の実施形態では、上部スラス
トプレート4aの外周の半径方向間隙において一つの連
通制御部19を形成しているが、この上部スラストプレ
ート4aに関連して複数の連通制御部を形成するように
してもよく、或いは、これに加えて、下部スラストプレ
ート4bに関連して(その半径方向間隙部に)上述と同
様の連通制御部を設けるようにしてもよい。
トプレート4aの外周の半径方向間隙において一つの連
通制御部19を形成しているが、この上部スラストプレ
ート4aに関連して複数の連通制御部を形成するように
してもよく、或いは、これに加えて、下部スラストプレ
ート4bに関連して(その半径方向間隙部に)上述と同
様の連通制御部を設けるようにしてもよい。
【0049】また、連通制御部19は、上述したよう
に、連通路34の空気通路部分34aを、大気圧との差
が限度を超えた時点で潤滑液24によるシール層を破壊
させて大気に連通させるものであり、この機能を有する
のであれば他の構造を採用することも可能である。
に、連通路34の空気通路部分34aを、大気圧との差
が限度を超えた時点で潤滑液24によるシール層を破壊
させて大気に連通させるものであり、この機能を有する
のであれば他の構造を採用することも可能である。
【0050】図8〜図10は、他の構造による連通制御
部を備えた記録ディスク駆動用モータ(本発明の他の実
施形態)を示したものである。図8は先の実施形態にお
ける図3に対応する動圧軸受部分の平面図、図9は図8
のA−A線断面図、図10はスラストプレートの斜視図
である。
部を備えた記録ディスク駆動用モータ(本発明の他の実
施形態)を示したものである。図8は先の実施形態にお
ける図3に対応する動圧軸受部分の平面図、図9は図8
のA−A線断面図、図10はスラストプレートの斜視図
である。
【0051】シャフト4に固着された上部スラストプレ
ート4cは、図10に示すように、スラスト微小間隙に
臨む部分を除く外周面の一部(軸心を中心とする180
度点対称位置の2箇所)を軸線方向にDカットすること
により切除面4c1が形成されており、前記半径方向間
隙部に、この切除面4c1とプレート対向内周面18c
とでそれぞれ囲まれた拡大間隙部が形成され、連通制御
部19aとなる。この拡大間隙部は、上部スラストプレ
ート4cの外周面つまり切除面4c1とプレート対向内
周面18cとの径方向間隙寸法が切除面4c1の両端位
置から中央部に向かって徐々に大きくなるよう周方向に
連続的に変化しかつ軸線方向外方に開口されている。
ート4cは、図10に示すように、スラスト微小間隙に
臨む部分を除く外周面の一部(軸心を中心とする180
度点対称位置の2箇所)を軸線方向にDカットすること
により切除面4c1が形成されており、前記半径方向間
隙部に、この切除面4c1とプレート対向内周面18c
とでそれぞれ囲まれた拡大間隙部が形成され、連通制御
部19aとなる。この拡大間隙部は、上部スラストプレ
ート4cの外周面つまり切除面4c1とプレート対向内
周面18cとの径方向間隙寸法が切除面4c1の両端位
置から中央部に向かって徐々に大きくなるよう周方向に
連続的に変化しかつ軸線方向外方に開口されている。
【0052】ロータ6の回転時、上部スラストプレート
4cの外周の半径方向間隙に押し込まれた潤滑液24
は、連通制御部19a以外の部分においては上部スラス
トプレート4cの上端位置或いはこの位置を越えてカバ
ープレート7aとの間の軸方向間隙に外周側から内周側
に向かって充填され、連通制御部19aにおいては、切
除面4c1より下側のスラストプレート4cの外周面の
半径方向間隙に充填されると共に、図8に示すように、
拡大間隙部の両端部に保持され、この位置でメニスカス
を形成して落ち着く。
4cの外周の半径方向間隙に押し込まれた潤滑液24
は、連通制御部19a以外の部分においては上部スラス
トプレート4cの上端位置或いはこの位置を越えてカバ
ープレート7aとの間の軸方向間隙に外周側から内周側
に向かって充填され、連通制御部19aにおいては、切
除面4c1より下側のスラストプレート4cの外周面の
半径方向間隙に充填されると共に、図8に示すように、
拡大間隙部の両端部に保持され、この位置でメニスカス
を形成して落ち着く。
【0053】スリーブ体としてのロータハブ6aに形成
された連通路34は、その空気通路部分が半径方向間隙
の潤滑液24により通常は閉塞されることになるが、連
通制御部19aに対応する部分においては軸方向の潤滑
液充填長さが他の部分より大幅に小さくなっているた
め、連通路34に対するシール力が小になり、従って、
連通路34の空気通路部分、横穴及び気体介在部の空間
領域の圧力が大気圧力に比較してある限度を超えること
により、連通制御部19aにおけるシールが破れ、大気
と連通することになり、先の実施形態のものと同様に機
能することになる。
された連通路34は、その空気通路部分が半径方向間隙
の潤滑液24により通常は閉塞されることになるが、連
通制御部19aに対応する部分においては軸方向の潤滑
液充填長さが他の部分より大幅に小さくなっているた
め、連通路34に対するシール力が小になり、従って、
連通路34の空気通路部分、横穴及び気体介在部の空間
領域の圧力が大気圧力に比較してある限度を超えること
により、連通制御部19aにおけるシールが破れ、大気
と連通することになり、先の実施形態のものと同様に機
能することになる。
【0054】なお、図8〜図10に示す実施形態におい
ても、上部スラストプレート4cに関連して設けた連通
制御部19aと同様のものを、下部スラストプレート側
にも設けることができる。
ても、上部スラストプレート4cに関連して設けた連通
制御部19aと同様のものを、下部スラストプレート側
にも設けることができる。
【0055】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、次に記載の効果を奏する。請求項1に記載の動圧
軸受装置によれば、一方のラジアル動圧軸受部及びこれ
に隣接するスラスト動圧軸受部と他方のラジアル動圧軸
受部及びこれに隣接するスラスト動圧軸受部に保持され
る潤滑液との間に量的なアンバランスが生じた場合に、
潤滑液の内部圧力の差によってその保持量が多い側から
少ない側への移動圧力が誘起され、一対のスラスト微小
間隙の外周部間を連通する連通路を通じて潤滑液の保持
量が均等になるまで再配分が行われ、各ラジアル動圧軸
受部及びそれらに隣接するスラスト動圧軸受部に保持さ
れる潤滑液との間の量的なアンバランスが解消され、モ
ータの安定した回転を得ることができる。
ので、次に記載の効果を奏する。請求項1に記載の動圧
軸受装置によれば、一方のラジアル動圧軸受部及びこれ
に隣接するスラスト動圧軸受部と他方のラジアル動圧軸
受部及びこれに隣接するスラスト動圧軸受部に保持され
る潤滑液との間に量的なアンバランスが生じた場合に、
潤滑液の内部圧力の差によってその保持量が多い側から
少ない側への移動圧力が誘起され、一対のスラスト微小
間隙の外周部間を連通する連通路を通じて潤滑液の保持
量が均等になるまで再配分が行われ、各ラジアル動圧軸
受部及びそれらに隣接するスラスト動圧軸受部に保持さ
れる潤滑液との間の量的なアンバランスが解消され、モ
ータの安定した回転を得ることができる。
【0056】また、一対のスラスト動圧軸受部を構成す
るスラストプレートとスリーブ体との間の半径方向間隙
の一方若しくは両方に、半径方向間隙の径方向もしくは
軸線方向寸法を部分的に変えた連通制御部を形成してい
るため、ラジアル動圧軸受部間の気体介在部に移動した
潤滑液中の気泡や内部空気は、この連通制御部の作用に
よって連通路の空気通路部分が軸受外部に連通した際に
軸受外部に排出されることになり、軸受内部に対する呼
吸孔の機能を得ることができる。
るスラストプレートとスリーブ体との間の半径方向間隙
の一方若しくは両方に、半径方向間隙の径方向もしくは
軸線方向寸法を部分的に変えた連通制御部を形成してい
るため、ラジアル動圧軸受部間の気体介在部に移動した
潤滑液中の気泡や内部空気は、この連通制御部の作用に
よって連通路の空気通路部分が軸受外部に連通した際に
軸受外部に排出されることになり、軸受内部に対する呼
吸孔の機能を得ることができる。
【0057】請求項2及び請求項3に記載の動圧軸受装
置によれば、前記連通制御部をスラストプレートの外周
面の一部を軸線方向に切除することにより、或いはスラ
ストプレートのスラスト微小間隙に臨む部分を除く外周
面の一部を軸線方向に切除することにより構成するた
め、連通制御部の形成が非常に容易になる。
置によれば、前記連通制御部をスラストプレートの外周
面の一部を軸線方向に切除することにより、或いはスラ
ストプレートのスラスト微小間隙に臨む部分を除く外周
面の一部を軸線方向に切除することにより構成するた
め、連通制御部の形成が非常に容易になる。
【0058】請求項4に記載の動圧軸受装置によれば、
ラジアル動圧軸受部側の潤滑液の境界面からスラスト動
圧軸受部側の潤滑液の境界面に至るまでの潤滑液におい
て動圧の極大点を1点のみとし、極小点が存在しないよ
うに設定できるため、潤滑液中に気泡が含まれていても
この気泡は自動的に圧力が最小となる潤滑液の境界面に
移送されて大気中に排除されることになり、安定した軸
受性能が得られる。
ラジアル動圧軸受部側の潤滑液の境界面からスラスト動
圧軸受部側の潤滑液の境界面に至るまでの潤滑液におい
て動圧の極大点を1点のみとし、極小点が存在しないよ
うに設定できるため、潤滑液中に気泡が含まれていても
この気泡は自動的に圧力が最小となる潤滑液の境界面に
移送されて大気中に排除されることになり、安定した軸
受性能が得られる。
【0059】請求項5に記載の動圧軸受装置によれば、
スリーブ体を外スリーブと内スリーブとで構成し、内ス
リーブの外周部の一部を軸線方向に切除することにより
連通路を形成する構成としたことにより、スリーブ体に
連通路を非常に簡単に形成することが可能になり、製造
を容易にすることができ、特に、請求項6に記載のよう
に、内スリーブの外周部にDカット面を形成すれば、連
通路に沿って潤滑液保持部分と空気通路部分とを同時に
形成することが可能であり、連通路の形成が極めて容易
である。
スリーブ体を外スリーブと内スリーブとで構成し、内ス
リーブの外周部の一部を軸線方向に切除することにより
連通路を形成する構成としたことにより、スリーブ体に
連通路を非常に簡単に形成することが可能になり、製造
を容易にすることができ、特に、請求項6に記載のよう
に、内スリーブの外周部にDカット面を形成すれば、連
通路に沿って潤滑液保持部分と空気通路部分とを同時に
形成することが可能であり、連通路の形成が極めて容易
である。
【0060】請求項7に記載のスピンドルモータによれ
ば、請求項1〜6に記載の動圧軸受装置を備えたスピン
ドルモータとするため、潤滑液の漏洩がなく、安定した
ロータの回転が長期に渡って実現するものである。
ば、請求項1〜6に記載の動圧軸受装置を備えたスピン
ドルモータとするため、潤滑液の漏洩がなく、安定した
ロータの回転が長期に渡って実現するものである。
【図1】本発明の一実施形態を示すスピンドルモータの
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】図1の動圧軸受部分の一部の拡大図である。
【図3】図1のカバープレートを除去した状態の一部の
平面図である。
平面図である。
【図4】図1の上部スラストプレート周辺の断面図であ
る。
る。
【図5】図1の上部スラストプレートの斜視図である。
【図6】図2のA−A線の切断平面図である。
【図7】図1の内スリーブの斜視図である。
【図8】本発明の他の実施形態を示すスピンドルモータ
の前記図3に対応する平面図である。
の前記図3に対応する平面図である。
【図9】図8のB−B線の縦断面図である。
【図10】図8の上部スラストプレートの斜視図であ
る。
る。
4 シャフト 4a,4b,4c スラストプレート 4a1,4b1 切除面 6 ロータ 6a ロータハブ(スリーブ体) 6a1 外スリーブ 6a2 内スリーブ 7a,7b カバープレート 18 貫通孔 18a ラジアル軸受面 18b スラスト軸受面 18c スラストプレート対向内周面 19,19a 連通制御部 20 気体介在部 24 潤滑液 26a,26b ラジアル動圧発生溝 28a,28b ラジアル動圧軸受部 30a,30b スラスト動圧発生溝 32a,32b スラスト動圧軸受部 34 連通路 34a 潤滑液保持部分 34b 空気通路部分
Claims (7)
- 【請求項1】 シャフトと、該シャフトの軸線方向に離
れた二ヶ所にそれぞれ半径方向外方に向けて突設された
一対の円盤状スラストプレートと、該一対のスラストプ
レート間における前記シャフトの外周面にラジアル微小
間隙を介して対向するラジアル軸受面,前記一対のスラ
ストプレートの互いに向かい合う軸線方向内方面にそれ
ぞれスラスト微小間隙を介して対向する一対のスラスト
軸受面,及び前記一対のスラストプレートの外周面にそ
れぞれ半径方向間隙を介して対向するプレート対向内周
面を連続的に形成してなる貫通孔を有するスリーブ体
と、前記ラジアル微小間隙,前記スラスト微小間隙及び
前記半径方向間隙に連続して保持される潤滑液とを備
え、 前記一対のスラストプレート間における前記ラジアル微
小間隙の軸線方向略中央部に環状の気体介在部が形成さ
れ、該気体介在部の軸線方向上下部には、前記シャフト
の外周面と前記ラジアル軸受面との少なくとも一方に前
記潤滑液に対して動圧を発生させる動圧発生用溝が形成
されて一対のラジアル動圧軸受部が構成され、 前記一対のスラストプレートの軸線方向内方部には、該
一対のスラストプレートの軸線方向内方面と前記スラス
ト軸受面との少なくとも一方に前記潤滑液に対して動圧
を発生させる動圧発生用溝が形成されて一対のスラスト
動圧軸受部が構成され、 前記一対のラジアル動圧軸受部の一方及び他方は、前記
一対のスラスト動圧軸受部の一方及び他方にそれぞれ互
いに隣接して配置され、前記一対のスラスト動圧軸受部
はそれぞれ、前記スラスト微小間隙に保持された潤滑液
に対してこれを隣接するラジアル動圧軸受部側にポンピ
ングするよう機能すると共に、前記一対のラジアル動圧
軸受部はそれぞれ、前記ラジアル微小間隙に保持された
潤滑液に対してこれを隣接するスラスト動圧軸受部側に
ポンピングするよう機能し、 前記スリーブ体には、前記一対のスラスト微小間隙のそ
れぞれの外周端部間を連通する連通路が少なくとも一つ
設けられており、該連通路はそのほぼ全長において、前
記潤滑液を表面張力により保持する微小間隙の潤滑液保
持部分と、間隙大なる空気通路部分とを有し、該空気通
路部分が前記気体介在部に連通されており、 前記半径方向間隙には、当該間隙の径方向寸法もしくは
軸線方向寸法を部分的に変えて前記潤滑液のシール力を
低下させ前記連通路における空気通路部分の軸受外部へ
の連通を可能にする連通制御部が形成されていることを
特徴とする動圧軸受装置。 - 【請求項2】 前記連通制御部は、前記スラストプレー
トの外周面の一部を軸線方向に切除することにより、該
切除面と前記プレート対向内周面との間に形成されてい
る請求項1に記載の動圧軸受装置。 - 【請求項3】 前記連通制御部は、前記スラストプレー
トの前記スラスト微小間隙に臨む部分を除く外周面の一
部を軸線方向に切除することにより、前記スラストプレ
ートの外周面のうち当該切除面を含む軸線方向部分と前
記プレート対向内周面との間に形成されている請求項1
に記載の動圧軸受装置。 - 【請求項4】 前記一対のラジアル動圧軸受部には、動
圧発生用溝として前記気体介在部との反対側に大きな動
圧が作用するよう軸線方向にアンバランスなヘリングボ
ーン溝が形成され、前記一対のスラスト動圧軸受部に
は、動圧発生用溝として前記シャフト方向に動圧が作用
するポンプイン型のスパイラル溝が形成されている請求
項1〜3のいずれかに記載の動圧軸受装置。 - 【請求項5】 前記スリーブ体は、前記プレート対向内
周面を形成する円筒状内周面を有する外スリーブと、前
記プレート対向内周面とほぼ同一径の円筒状外周面及び
前記ラジアル軸受面を形成する円筒状内周面を有し前記
外スリーブに内嵌される内スリーブとからなり、前記内
スリーブの外周部の一部を軸線方向に切除することによ
り前記連通路が形成されている請求項1〜4のいずれか
に記載の動圧軸受装置。 - 【請求項6】 前記内スリーブの外周部の一部は軸線に
平行なDカット面で切除され、該Dカット面と前記外ス
リーブの円筒状内周面とで軸線方向の連通路が形成さ
れ、該連通路の両側部が潤滑液保持部分となり、該連通
路の中央部が空気通路部分となる請求項5に記載の動圧
軸受装置。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の動圧軸
受装置を備えたスピンドルモータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000288307A JP2002098146A (ja) | 2000-09-22 | 2000-09-22 | 動圧軸受装置及びこれを備えたスピンドルモータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000288307A JP2002098146A (ja) | 2000-09-22 | 2000-09-22 | 動圧軸受装置及びこれを備えたスピンドルモータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002098146A true JP2002098146A (ja) | 2002-04-05 |
Family
ID=18771912
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000288307A Withdrawn JP2002098146A (ja) | 2000-09-22 | 2000-09-22 | 動圧軸受装置及びこれを備えたスピンドルモータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002098146A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7564155B2 (en) | 2006-08-09 | 2009-07-21 | Sony Corporation | Bearing unit and motor |
| JP2013215078A (ja) * | 2012-04-03 | 2013-10-17 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | スピンドルモータ |
-
2000
- 2000-09-22 JP JP2000288307A patent/JP2002098146A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7564155B2 (en) | 2006-08-09 | 2009-07-21 | Sony Corporation | Bearing unit and motor |
| JP2013215078A (ja) * | 2012-04-03 | 2013-10-17 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | スピンドルモータ |
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