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JP2002094113A - Iii−v族窒化物系半導体発光素子の製造方法 - Google Patents

Iii−v族窒化物系半導体発光素子の製造方法

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Publication number
JP2002094113A
JP2002094113A JP2000284430A JP2000284430A JP2002094113A JP 2002094113 A JP2002094113 A JP 2002094113A JP 2000284430 A JP2000284430 A JP 2000284430A JP 2000284430 A JP2000284430 A JP 2000284430A JP 2002094113 A JP2002094113 A JP 2002094113A
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JP
Japan
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light emitting
growth
layer
group iii
quantum well
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2000284430A
Other languages
English (en)
Inventor
Masafumi Kondo
雅文 近藤
Satoshi Sugawara
聰 菅原
Eiji Yamada
英司 山田
Yoshiyuki Takahira
宜幸 高平
Hironobu Kotomari
広信 小泊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2000284430A priority Critical patent/JP2002094113A/ja
Publication of JP2002094113A publication Critical patent/JP2002094113A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 III族元素の再蒸発を抑制して、発光効率が
高いIII-V族窒化物系半導体発光素子を得る。 【解決手段】 III-V族窒化物系半導体発光素子を気相
成長により製造する際に、量子井戸発光層4を成長後、
窒化物系半導体層5を成長させる前に、少なくとも1つ
のIII族原料ガスまたはIII族分子線の供給量を量子井戸
発光層の成長時よりも少なくして供給すると共に、V族
原料ガスまたは活性化窒素を供給しながら成長中断工程
または低速成長工程を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光効率の高い発
光ダイオードや半導体レーザ等の半導体発光素子を製造
することができるIII-V族窒化物系半導体発光素子の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、GaN、InN、AlNまたはこ
れらの混晶に代表される窒化物系半導体材料により、青
色および緑色の発光ダイオードが実用化され、さらに、
青色レーザの室温での連続発振が報告されている(参
照:Jpn.J.Appl.Phys.34,L133
2(1995)およびJpn.J.Appl.Phy
s.35,L74(1996))。
【0003】これらの窒化物系半導体からなる半導体発
光素子は、活性層に歪量子井戸構造を有している。一般
に、量子井戸構造の活性層を有する半導体発光素子の特
性は、量子井戸層の結晶性と量子井戸界面とに影響され
る。このため、例えば特開平9−36429号公報で
は、量子井戸界面においてIII族原料ガスを供給せずに
成長中断を行うことにより、高品質で均一な歩留まりの
高い半導体発光素子を得る方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平9−3
6429号公報の技術は、InGaAlNからなる量子
井戸発光層の成長後、III族原料ガスを供給せずに、キ
ャリヤガスを供給するか、またはキャリヤガスとV族原
料ガスとを供給して成長中断を行うものである。この製
造方法によれば、量子井戸界面平坦化により発光強度が
改善される。
【0005】しかしながら、この製造方法では、成長中
断時にIn元素がInNとして多量に再蒸発するという
現象が生じる。このようにInNの再蒸発量が多い場
合、InGaAlNに窒素空孔等による格子欠陥が生じ
て発光効率が低下する。また、この再蒸発によりInG
aAlN中のIn組成が低下するため、所望の発光波長
を得るためには、成長中断中のIn組成の減少を見越し
て過剰のInNを結晶中に成長させておく必要がある。
しかし、InNは窒素および格子間元素等のよる欠陥が
非常に多い結晶であり、この欠陥が非発光再結合として
働くため、素子の発光効率の低下が生じる。従って、上
記公報の技術では、量子井戸界面の平坦化による発光強
度の改善は得られるものの、同時に再蒸発および過剰の
III族元素成長に伴う発光効率の低下が生じるという問
題があった。
【0006】同様に、AlGaNからなる量子井戸発光
層についても、成長中断を行うことによりGa元素がG
aNとして再蒸発し、発光効率が低下するという問題が
あった。
【0007】本発明はこのような従来技術の課題を解決
すべくなされたものであり、III族元素の再蒸発を抑制
して発光効率が高い半導体発光素子が得られるIII-V族
窒化物系半導体発光素子の製造方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のIII-V族窒化物
系半導体発光素子の製造方法は、III-V族窒化物系半導
体からなる量子井戸発光層を有する半導体発光素子を気
相成長により製造する方法において、該量子井戸発光層
を成長後、他の窒化物系半導体層を成長させる前に、少
なくとも1つのIII族原料ガスまたはIII族分子線の供給
量を該量子井戸発光層の成長時よりも少なくして供給す
ると共に、V族原料ガスまたは活性化窒素を供給しなが
ら成長中断工程または低速成長工程を行うことを特徴と
する。
【0009】このとき、III族原料ガスまたはIII族分子
線の供給量、V族原料ガスまたは活性化窒素の供給量、
基板温度や成長中断時間によって、成長速度が遅いなが
らも窒化物系半導体層が成長する低速成長工程と、窒化
物系半導体層が成長しない成長中断工程とに分かれる
が、いずれの場合でも、III族元素の再蒸発を抑制して
量子井戸発光層の界面を平坦化し、発光効率の高い素子
を製造することが可能である。すなわち、従来技術のよ
うにIII族原料ガスまたはIII族分子線の供給を止め、V
族原料ガスを供給して成長中断を行うのではなく、III
族原料ガスまたはIII族分子線の供給量を少なくするこ
とにより、窒化物系半導体からなる量子井戸発光層から
のIII族元素の再蒸発量を抑制し、成長中断時の再蒸発
による格子欠陥を低減することができる。さらに、III
族元素の供給量を少なくすることにより、III族元素の
表面マイグレーションを促進し、量子井戸発光層と隣接
する窒化物系半導体層との界面を平坦化することがで
き、発光効率の高い素子を製造することができる。な
お、再蒸発量はInN>GaN>AlNとなり、通常の
InGaN発光層ではInNが再蒸発しやすく、GaN
が再蒸発するまで温度を上げると、InNは再蒸発して
なくなってしまう。よって、通常はInの供給を行えば
よいが、Gaを供給してもよい。また、この材料系では
AlNは最も再蒸発しにくいため、Alの供給は行わな
くても充分な特性が得られる。さらに、AlGaN発光
層やGaN発光層では、InとGaを同時に供給するこ
とも可能である。
【0010】前記成長中断工程または前記低速成長工程
において、少なくとも1つのIII族原料ガスまたはIII族
分子線の供給量を、前記量子井戸発光層の成長時の半分
以下とし、かつ、V族原料ガスまたは活性化窒素を供給
するのが好ましい。
【0011】このようにIII族原料ガスまたはIII族分子
線の供給量を、量子井戸発光層の成長時の半分以下とし
た場合、発光強度の改善が著しくなる。図7にIII族元
素供給比と発光強度との関係を示す。図7の横軸は量子
井戸発光層成長時のIII族原料ガスまたはIII族分子線の
供給量を1とした場合の成長中断時または低速成長時の
III族原料ガスまたはIII族分子線の供給比を示し、図7
の縦軸は成長中断工程においてIII族原料ガスまたはIII
族分子線の供給を止めてV族原料ガスを供給し、半導体
層が成長しないようにして作製した従来の半導体発光素
子の発光強度を1とした場合の発光強度比を示す。この
図7から、成長中断工程または低速成長工程においてII
I族原料ガスまたはIII族分子線の供給比を0より大き
く、1より小さくした場合、供給しない場合に比べて発
光強度比が大きくなっていることが分かる。また、III
族原料ガスまたはIII族分子線の供給比を0より大き
く、0.5以下にした場合、発光強度比が大きく改善さ
れていることが分かる。このように発光強度が改善され
る理由としては、成長中断工程または低速成長工程に供
給されるIII族元素が少ないほど、元素の表面マイグレ
ーションが促進されるためと考えられる。しかし、III
族元素の供給量が0の場合には、成長中断時のIII族元
素の再蒸発量が多くなって非発光再結合が多くなり、発
光強度が低下する。
【0012】前記成長中断工程または前記低速成長工程
の時間を1秒以上2000秒以下とするのが好ましい。
【0013】図8に、成長中断または低速成長時間と発
光強度との関係を示す。図8の横軸は成長中断または低
速成長時間を示し、図8の縦軸は成長中断工程において
III族原料ガスまたはIII族分子線の供給を止めてV族原
料ガスを供給し、半導体層が成長しないようにして作製
した従来の半導体発光素子の発光強度を1とした場合の
発光強度比を示す。この図8から、成長中断工程または
低速成長工程の時間が1秒以上2000秒以下の場合に
発光強度向上の効果が得られることが分かる。特に、窒
化物系半導体層を成長させない成長中断工程において
は、50秒以上1000秒以下で発光強度が2倍に改善
され、III族供給比を1/2にした低速成長工程におい
ては10秒以上1000秒以下で発光強度が1.3倍に
改善されている。低速成長時間または成長中断時間が2
000秒を超える場合には、界面平坦効果よりも熱劣化
または窒素空孔による非発光再結合の影響が優勢とな
り、発光強度が低下する。
【0014】前記成長中断工程または前記低速成長工程
において、基板温度を前記量子井戸発光層の成長温度以
上、該成長温度+300℃以下とするのが好ましい。
【0015】図9に、基板温度差と発光強度との関係を
示す。図9の横軸は成長中断工程または低速成長工程に
おける基板温度と量子井戸発光層の成長時の基板温度と
の温度差(成長中断工程または低速成長工程の方が高
い)を示し、図9の縦軸は成長中断工程においてIII族
原料ガスまたはIII族分子線の供給を止めてV族原料ガス
を供給し、半導体層が成長しないようにして作製した従
来の半導体発光素子の発光強度を1とした場合の発光強
度比を示す。この図9から、基板温度差が0℃以上30
0℃以下の場合に発光強度向上の効果が大きいことが分
かる。この理由としては、成長温度が上昇することによ
って元素の表面マイグレーションが促進され、発光強度
が改善されることが考えられる。しかし、成長中断また
は低速成長時の基板温度が量子井戸発光層の成長時の基
板温度+300℃を超える場合には、熱劣化による非発
光再結合の影響が優勢となり、発光強度が低下する。
【0016】前記成長中断工程において、窒化物系半導
体が成長しないように、少なくとも1つのIII族原料ガ
スまたはIII族分子線の供給量を前記量子井戸発光層の
成長時よりも少なくし、かつ、V族原料ガスまたは活性
化窒素を供給してもよい。
【0017】この場合に成長した成長速度の遅い窒化物
系半導体層は半導体発光素子の構成層として利用するこ
とができる。
【0018】または、前記低速成長工程において、窒化
物系半導体が前記量子井戸発光層の成長速度以下で成長
するように、少なくとも1つのIII族原料ガスまたはIII
族分子線の供給量を該量子井戸発光層の成長時よりも少
なくし、かつ、V族原料ガスまたは活性化窒素を供給し
てもよい。
【0019】いずれの場合でも、III族元素の再蒸発を
抑制して量子井戸発光層の界面を平坦化し、発光効率の
高い素子を製造することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。
【0021】(実施形態1)図1は本実施形態1にて作
製されたIII-V族窒化物系半導体発光素子を示す断面図
である。この素子は、サファイアC面基板1上に、Al
Nバッファ層2、Siドープn型GaN層3、ノンドー
プInGaN量子井戸発光層4、Mgドープp型AlG
aN蒸発防止層5およびMgドープp型GaN層6が積
層形成されている。n型GaN層3からp型GaN層6
まではn型GaN層3の一部が露出するように除去さ
れ、その上にn型電極7が設けられている。また、p型
GaN層6の上にはp型電極8が設けられている。
【0022】この素子の製造において、各半導体層の成
長はMOCVD法(有機金属気相成長法)により行う。
III族元素の原料ガスとしてはTMG(トリメチルガリ
ュウム)、TEG(トリエチルガリュウム)、TMI
(トリメチルインジュウム)およびTMA(トリメチル
アルミニュウム)を使用し、V族元素の原料ガスとして
はNH3(アンモニア)を使用する。n型ドーパントの
輸送ガスとしてはSiH4を使用し、p型ドーパントの
輸送ガスとしてはCp2Mg(シクロペンタジエチルマ
グネシュウム)またはエチルCp2Mgを使用する。
【0023】半導体発光素子の基板としてはサファイ
ア、ZnO、GaAs、Si、SiC、NGO、スピネ
ル等が使用可能であるが、この実施形態では透明で大面
積の基板が用意に得られることから、サファイア基板を
用いている。まず、サファイアC面基板1を水素雰囲気
において1100℃で熱クリーニングした後、基板温度
を550℃に下げて、TMAガスとNH3ガスを供給し
て層厚30nmのAlNバッファ層2を成長させる。次
に、基板温度を1050℃まで上げて、TMGガスとN
3ガスとSiH4ガスを供給して層厚4μmのSiドー
プn型GaN層3を成長させる。
【0024】次に、基板温度を750℃まで下げて、T
MIガスとTMGガスとNH3ガスを供給して層厚2.
5nmのノンドープIn0.35Ga0.65N量子井戸発光層
4を成長させる。その後、基板温度を850℃に上げ
て、TMIガスの供給量を量子井戸発光層4の成長時の
25%に減少させると共にNH3ガスの供給量を量子井
戸発光層4の成長時と同量にして供給しながら3分間成
長を中断する。この成長中断工程では、TMIガスの供
給により、ノンドープIn0.35Ga0.65N量子井戸発光
層4のInがInNとなって再蒸発せず、量子井戸発光
層4からのInN組成の減少を抑制することができる。
従って、NH3のみを供給して成長中断を行う従来の製
造方法では、量子井戸発光層のInN組成の減少を考慮
してInN組成を過剰にするためにノンドープIn0.45
Ga0.55N量子井戸発光層を成長させていたが、本実施
形態ではそのような必要はない。
【0025】次に、Cp2MgガスとTMGガスとTM
AガスとNH3ガスを供給して層厚30nmのMgドー
プp型Al0.2Ga0.8N蒸発防止層5を成長させる。次
に、基板温度を1050℃まで上げて、Cp2Mgガス
とTMGガスとTMAガス層厚0.5μmのMgドープ
p型GaN層6を成長させる。続いて、成長層の一部を
n型GaN層3の一部が露出するまでエッチングにより
除去し、その表面にn型電極7を蒸着する。また、p型
GaN層6の上にはp型電極8を蒸着する。その後、ウ
ェハーをチップに分割して樹脂モールドを行い、LED
素子とする。
【0026】このようにして得られるLED素子は、順
方向電流20mAで電圧3.5V、発光ピーク波長は4
70nmの青色で発光出力は3mWであった。III族原
料ガスを供給せずにV族原料ガス(NH3)のみを供給し
て成長中断を行う従来の製造方法では発光強度は2mW
であり、本実施形態によれば発光強度を1.5倍に向上
させることができた。
【0027】さらに、量子井戸発光層4とAlGaN蒸
発防止層5間の成長中断条件を下記表1に示すように変
化させたところ、いずれの条件でもNH3のみを供給し
て成長中断を行う従来の製造方法と比較して、発光強度
の高い素子が得られた。
【0028】
【表1】 (実施形態2)図2は本実施形態2にて作製されたIII-
V族窒化物系半導体発光素子を示す断面図である。この
素子は、サファイアC面基板11上に、AlNバッファ
層12、Siドープn型GaN層13、ノンドープIn
GaN量子井戸発光層14を4層とノンドープGaNバ
リア層15を3層交互に積層した多層構造、Mgドープ
p型AlGaN蒸発防止層16およびMgドープp型G
aN層17が積層形成されている。n型GaN層13か
らp型GaN層17まではn型GaN層13の一部が露
出するように除去され、その上にn型電極18が設けら
れている。また、p型GaN層17の上にはp型電極1
9が設けられている。
【0029】この素子の製造において、各半導体層の成
長はMOCVD法により行い、実施形態1と同様のガス
を使用する。
【0030】実施形態1と同様に、サファイアC面基板
11上に層厚30nmのAlNバッファ層12、層厚4
μmのSiドープn型GaN層13および層厚2.5n
mのノンドープIn0.35Ga0.65N量子井戸発光層14
を成長させる。次に、基板温度を850℃に上げて、T
MGガスの供給量を量子井戸発光層14の成長時の20
%に減少させると共にNH3ガスの供給量を量子井戸発
光層4の成長時と同量にして10分間供給する。このと
き、TMGガスの供給比は量子井戸発光層14の成長時
の半分以下であり、この条件では例えば10nmのGa
Nバリア層15が成長する。このGaNバリア層15が
再蒸発防止層として働くので、量子井戸発光層4からの
InN組成の減少を抑制することができる。また、Ga
Nバリア層15の成長速度は遅いため、表面マイグレー
ションが促進されて、発光層14とバリア層との界面が
平坦化される。このように、発光層14とバリア層15
とを交互に成長させて周期数4(発光層×4、バリア層
×3)の多層構造を形成する。
【0031】その上に、実施形態1と同様に、層厚30
nmのMgドープp型Al0.2Ga0 .8N蒸発防止層16
および層厚0.5μmのMgドープp型GaN層17を
成長させる。そして、成長層の一部をn型GaN層13
の一部が露出するまでエッチングにより除去し、その表
面にn型電極18を蒸着する。また、p型GaN層17
の表面にはp型電極19を蒸着する。その後、ウェハー
をチップに分割して樹脂モールドを行い、LED素子と
する。
【0032】このようにして得られるLED素子は、順
方向電流20mAで電圧3.5V、発光ピーク波長は4
70nmの青色で発光出力は5mWであった。III族原
料ガスを供給せずにV族原料ガス(NH3)のみを供給し
て成長中断を行う従来の製造方法では発光強度は2.5
mWであり、本実施形態によれば発光強度を2倍に向上
させることができた。
【0033】(実施形態3)図3は本実施形態3にて作
製されたIII-V族窒化物系半導体発光素子を示す断面図
である。この素子は、サファイアA面基板21上に、G
aNバッファ層22、Siドープn型GaN層23、ノ
ンドープInGaN量子井戸発光層24を4層とSiド
ープGaNバリア層25を3層交互に積層した多層構
造、およびMgドープp型GaN層26が積層形成され
ている。n型GaN層23からp型GaN層26までは
n型GaN層23の一部が露出するように除去され、そ
の上にn型電極28が設けられている。また、p型Ga
N層26の上にはp型電極27が設けられている。
【0034】この素子の製造において、各半導体層の成
長はガスソースMBE法(分子線エピタキシー法)によ
り行う。III族分子線源としてはGa金属、In金属お
よびAl金属を使用し、V族分子線源としてはアンモニ
アガスを使用する。n型ドーパントとしてはSiを、p
型ドーパントとしてはMgを使用する。
【0035】まず、サファイアA面基板21を窒素ラジ
カル雰囲気において850℃で熱クリーニングした後、
基板温度を500℃に下げて、Ga分子線と活性化窒素
を供給して層厚50nmのGaNバッファ層22を成長
させる。次に、基板温度を700℃まで上げて、Si、
Ga分子線と活性化窒素を供給して層厚2μmのSiド
ープn型GaN層23を成長させ、続いて、In分子線
とGa分子線と活性化窒素を供給して層厚2nmのノン
ドープIn0.6Ga0.4N量子井戸発光層24を成長させ
る。次に、InNが成長しない程度の量のIn分子線と
アンモニアガスを供給しながら、1分間成長中断を行
う。ここでは、In分子線の供給量を量子井戸発光層2
4の成長時の20%に減少させると共にNH3ガスの供
給量を量子井戸発光層24の成長時と同量にした。この
成長中断によって量子井戸発光層24のInが再蒸発し
てその混晶比は0.55程度に減少する。なお、III族
元素を供給せずに成長中断を行う従来の製造方法では、
In混晶比は0.6程度である。
【0036】次に、SiとGa分子線と活性化窒素を供
給して層厚50nmのSiドープGaNバリア層25を
成長させる。このようにして、GaNバリア層25と量
子井戸発光層24を交互に成長させて周期数4(発光層
×4、バリア層×3)の多層構造を形成する。
【0037】次に、MgとGa分子線と活性化窒素を供
給して、層厚0.5μmのMgドープp型GaN層26
を成長させる。続いて、成長層の一部をn型GaN層2
3の一部が露出するまでエッチングにより除去し、その
表面にn型電極28を蒸着する。また、p型GaN層2
6の表面にはp型電極27を蒸着する。その後、ウェハ
ーをチップに分割し、樹脂モールドしてLED素子とす
る。
【0038】このようにして得られるLED素子は、順
方向電流20mAで電圧4.0V、発光ピーク波長は5
50nmの緑色で発光出力は4mWであった。III族元
素を供給せずに成長中断を行う従来の製造方法では、発
光出力は3mWであり、本実施形態によれば発光出力を
1.3倍に向上させることができた。
【0039】(実施形態4)図4は本実施形態4にて作
製されたIII-V族窒化物系半導体発光素子を示す断面図
である。この素子は、n型SiC基板31上に、AlN
バッファ層32、Siドープn型GaN層33、Siド
ープn型AlGaNクラッド層34、Siドープn型A
lGaN量子井戸発光層35、Mgドープp型AlGa
Nクラッド層36およびMgドープp型GaN層37が
積層形成されている。n型基板31からp型GaN層3
7まではn型基板31およびn型GaN層33の一部が
露出するように除去され、n型基板31およびn型Ga
N層3を接続するようにn型電極38が設けられてい
る。n型電極38はn型基板31の裏面にも設けられて
いる。また、p型GaN層37の上にはp型電極39が
設けられている。
【0040】この素子の製造において、各半導体層の成
長はMOCVD法により行い、実施形態1と同様のガス
を使用する。
【0041】まず、n型SiC基板31を水素雰囲気に
おいて1150℃で熱クリーニングした後、基板温度を
600℃に下げて、TMAガスとNH3ガスを供給して
層厚40nmのAlNバッファ層32を成長させる。次
に、基板温度を1100℃まで上げて、TMGガスとN
3ガスとSiH4ガスを供給して層厚4μmのSiドー
プn型GaN層33を形成し、その上にTMAガスとT
MGガスとNH3ガスとSiH4ガスを供給して層厚50
nmのSiドープn型Al0.2Ga0.8Nクラッド層34
を形成する。
【0042】続いて、TMAガスとTMGガスとNH3
ガスとSiH4ガスの供給量を調整して供給し、層厚3
nmのSiドープn型Al0.02Ga0.98N量子井戸発光
層35を成長させる。次に、基板温度を1100゜にし
て、窒化物系半導体が成長しない量のTMGガスおよび
NH3ガスを供給しながら30秒間成長を中断する。こ
こでは、TMGガスの供給量を量子井戸発光層34の成
長時の1/10とし、NH3ガスの供給量は量子井戸発
光層34の成長時と同量にした。この成長中断によっ
て、量子井戸発光層34のGaが再蒸発するため、量子
井戸発光層34のAl混晶比は0.05程度に増加す
る。なお、III族元素を供給せずに成長中断を行う従来
の製造方法では、Al混晶比は0.04程度である。
【0043】次に、TMAガスとTMGガスとNH3
スとCp2Mgガスを供給して層厚50nmのMgドー
プp型Al0.1Ga0.9クラッド層36を成長させ、TM
GガスとNH3ガスとCp2Mgガスを供給して層厚0.
25μmのMgドープp型GaN層37を成長させる。
続いて、成長層の一部をn型GaN層33の一部が露出
するまでエッチングにより除去し、さらに、その一部を
n型基板31が露出するまでエッチングにより除去す
る。そして、n型基板31の裏面、およびエッチングで
露出したn型基板31とn型GaN層33とを電気的に
接続するようにn型電極38を蒸着する。また、p型G
aN層37の表面にはp型電極39を蒸着する。その
後、ウェハーをチップに分割し、樹脂モールドしてLE
D素子とする。
【0044】このようにして得られるLED素子は、順
方向電流20mAで電圧4.0V、発光ピーク波長は3
50nmの紫外領域で発光出力は1mWであった。III
族元素を供給せずにNH3のみを供給して成長中断を行
う従来の製造方法では、発光強度は0.5mWであり、
本実施形態によれば発光強度を2倍に向上させることが
できた。
【0045】(実施形態5)図5は本実施形態5にて作
製されたIII-V族窒化物系半導体発光素子を示す断面図
である。この素子は、サファイアC面基板41上に、G
aNバッファ層42、Siドープn型GaN層43、S
iドープn型AlGaNクラッド層44、SiドープG
aN光ガイド層45、SiドープInGaN量子井戸発
光層46を3層とSiドープInGaNバリア層47を
2層交互に積層した多層構造、Mgドープp型AlGa
N蒸発防止層48、MgドープGaN光ガイド層49、
Mgドープp型AlGaNクラッド層50およびMgド
ープp型GaN層51が積層形成されている。n型Ga
N層43からp型GaN層51まではn型GaN層43
の一部が露出するように除去され、その上にn型電極5
2が設けられている。また、p型GaN層51の上には
p型電極53が設けられている。
【0046】この素子の製造において、各半導体層の成
長はMOCVD法により行い、実施形態1と同様のガス
を使用する。
【0047】まず、サファイアC面基板41を水素雰囲
気において1100℃で熱クリーニングした後、基板温
度を550℃に下げて、TMGガスとNH3ガスを供給
して層厚30nmのGaNバッファ層42を成長させ
る。次に、基板温度を1050℃まで上げて、TMGガ
スとNH3ガスとSiH4ガスを供給して層厚4μmのS
iドープn型GaN層43を成長させ、TMAガスとT
MGガスとNH3ガスとSiH4ガスを供給して層厚0.
5μmのSiドープn型Al0.1Ga0.9Nクラッド層4
4を成長させる。そして、TMGガスとNH3ガスとS
iH4ガスを供給して層厚0.1μmのSiドープGa
N光ガイド層45を成長させる。
【0048】次に、基板温度を800℃に下げて、TM
IガスとTMGガスとNH3ガスとSiH4ガスを供給し
て層厚3μmのSiドープIn0.2Ga0.8N量子井戸発
光層46を成長させる。次に、基板温度を900゜にし
て、InNが成長しない量のTMIガスおよびNH3
スを供給しながら30秒間成長を中断する。ここでは、
TMIガスの供給量を量子井戸発光層46の成長時の1
0%とし、NH3ガスの供給量は量子井戸発光層34の
成長時と同量にした。この成長中断によって、量子井戸
発光層46のInNが再蒸発するため、量子井戸発光層
46のAl混晶比は0.15程度に減少する。なお、II
I族元素を供給せずに成長中断を行う従来の製造方法で
は、In混晶比は0.2程度である。
【0049】次に、TMIガスとTMGガスとNH3
スとSiH4ガスを供給して層厚6nmのSiドープI
0.05Ga0.95Nバリア層47を形成する。このGaN
バリア層47と量子井戸発光層46を交互に成長させて
周期数3(発光層×3、中断×3、バリア層×2)の多
層構造を形成する。
【0050】次に、TMAガスとTMGガスとNH3
スとCp2Mgガスを供給して層厚20nmのMgドー
プp型Al0.2Ga0.8N蒸発防止層48を成長させる。
次に、基板温度を1050℃まで上げて、TMGガスと
NH3ガスとCp2Mgガスを供給して層厚0.1μmの
MgドープGaN光ガイド層49を成長させ、TMAガ
スとTMGガスとNH3ガスとCp2Mgガスを供給して
層厚0.5μmのMgドープp型Al0.1Ga0.9Nクラ
ッド層50を成長させる。そして、TMGガスとNH3
ガスとCp2Mgガスを供給して層厚0.5μmのMg
ドープp型GaN層51を成長させる。続いて、成長層
の一部をn型GaN層43の一部が露出するまでエッチ
ングにより除去し、その表面にn型電極52を蒸着す
る。また、p型GaN層51の表面にはp型電極53を
蒸着する。次に、劈開にて長さ1mmの共振器を作製
し、チップに分割して半導体レーザ素子とする。
【0051】このようにして得られる半導体レーザ素子
は、閾値電流50mAで室温発振し、発振波長は410
nmの紫色であった。III族元素を供給せずにNH3のみ
を供給して成長中断を行う従来の製造方法では、閾値電
流100mAであり、本実施形態によれば駆動電流を半
分に低減させることができた。
【0052】(実施形態6)図6は本実施形態6にて作
製されたIII-V族窒化物系半導体発光素子を示す断面図
である。この素子は、n型GaN基板61上に、Siド
ープn型GaN層62、Siドープn型AlGaNクラ
ッド層63、SiドープGaN光ガイド層64、ノンド
ープInGaN発光層65、MgドープGaN光ガイド
層66、Mgドープp型AlGaNクラッド層67およ
びMgドープp型GaN層68が積層形成されている。
p型クラッド層67の一部およびp型GaN層68はリ
ッヂストライプ形状に形成され、リッヂストライプ部の
両側の平坦部およびリッヂストライプ部の側面には、絶
縁膜69が形成されている。リッヂストライプ部上は絶
縁膜69が除去されており、p型電極71が形成されて
いる。また、n型基板61の裏面にはn型電極70が設
けられている。
【0053】この素子の製造において、各半導体層の成
長はガスソースMBE法により行う。III族分子線源と
してはGa金属、In金属およびAl金属を使用し、V
族分子線源としては窒素ガスの分解により生成した窒素
ラジカルを使用する。分解にはRF(Radio Fr
equency)プラズマ、ECR(Electron
Cycltron Resonance)プラズマまた
は熱クラッキングの手法を使用する。n型ドーパントと
してはSiを、p型ドーパントとしてはMgを使用す
る。
【0054】まず、n型GaN基板61を窒素ラジカル
雰囲気において900℃で熱クリーニングした後、基板
温度を700℃まで下げて、Ga分子線と窒素ラジカル
とSiを供給して層厚2μmのSiドープn型GaN層
62を成長させ、Al分子線とGa分子線と窒素ラジカ
ルとSiを供給して層厚0.5μmのSiドープn型A
0.1Ga0.9Nクラッド層63を成長させる。そして、
Ga分子線と窒素ラジカルとSiを供給して層厚50n
mのSiドープGaN光ガイド層64を成長させる。
【0055】次に、In分子線とGa分子線と窒素ラジ
カルとSiを供給して層厚3μmのノンドープIn0.15
Ga0.85N量子井戸発光層65を成長させる。次に、基
板温度700゜にて、InNが成長しない量のIn分子
線と窒素ラジカルを供給しながら2分間成長を中断す
る。ここでは、In分子線の供給量を量子井戸発光層6
5の成長時の5%とし、窒素ラジカルの供給量は量子井
戸発光層34の成長時と同量にした。この成長中断によ
って量子井戸発光層65のIn混晶比は0.10に減少
する。なお、III族元素を供給せずに成長中断を行う従
来の製造方法では、In混晶比は0.15程度である。
【0056】次に、Ga分子線と窒素ラジカルとMgを
供給して層厚50nmのMgドープGaN光ガイド層6
6を成長させ、Al分子線とGa分子線と窒素ラジカル
とMgを供給して層厚0.5μmのMgドープp型Al
0.1Ga0.9Nクラッド層67を成長させる。そして、G
a分子線と窒素ラジカルとMgを供給して層厚0.5μ
mのMgドープp型GaN層68を成長させる。続い
て、p型クラッド層67およびp型GaN層68の一部
をエッチングしてリッヂ導波路を形成する。次に、Si
34等の窒化物やSiO2等の酸化物からなる絶縁膜6
9を形成し、リッヂストライプ部上を除去する。そし
て、n型基板61の裏面の研磨を行ってn型電極70を
蒸着する。また、リッヂストライプ部のp型GaN層6
8の表面にp型電極71を蒸着する。次に、劈開にて長
さ1mmの共振器を作製し、チップに分割して半導体レ
ーザ素子とする。
【0057】このようにして得られる半導体レーザ素子
は、閾値電流40mAで室温発振し、発振波長は395
nmの紫色であった。III族元素を供給せずにNH3のみ
を供給して成長中断を行う従来の製造方法では、閾値電
流60mAであり、本実施形態によれば駆動電流を2/
3に低減させることができた。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
量子井戸発光層を成長後、他の窒化物系半導体層を成長
させる前に、少なくとも1つのIII族原料ガスまたはIII
族分子線の供給量を量子井戸発光層の成長時よりも少な
くして供給すると共に、V族原料ガスまたは活性化窒素
を供給しながら成長中断工程または低速成長工程を行う
ことにより、III族元素の再蒸発を抑制することがで
き、しかも、発光層界面の平坦化によって発光効率が高
い素子を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1にて作製された発光素子(LED)
の断面図である。
【図2】実施形態2にて作製された発光素子(LED)
の断面図である。
【図3】実施形態3にて作製された発光素子(LED)
の断面図である。
【図4】実施形態4にて作製された発光素子(LED)
の断面図である。
【図5】実施形態5にて作製された発光素子(半導体レ
ーザ素子)の断面図である。
【図6】実施形態6にて作製された発光素子(半導体レ
ーザ素子)の断面図である。
【図7】III族供給比と発光強度の関係を説明するため
の図である。
【図8】成長中断または低速成長時間と発光強度の関係
を説明するための図である。
【図9】成長時の基板温度と発光強度の関係を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1、11、41 サファイアC面基板 2、12、32 AlNバッファ層 3、13、23、33、43、62 Siドープn型G
aN層 4、14、24、65 ノンドープInGaN量子井戸
発光層 5、16、48 Mgドープp型AlGaN蒸発防止層 6、17、26、37、51、68 Mgドープp型G
aN層 7、18、28、38、52、70 n型電極 8、19、27、39、53、71 p型電極 15 ノンドープGaNバリア層 21 サファイアA面基板 22、42 GaNバッファ層 25 SiドープGaNバリア層 31 n型SiC基板 34、44、63 Siドープn型AlGaNクラッド
層 35 Siドープn型AlGaN量子井戸発光層 36、50、67 Mgドープp型AlGaNクラッド
層 45、64 SiドープGaN光ガイド層 46 SiドープInGaN量子井戸発光層 47 SiドープInGaNバリア層 49、66 MgドープGaN光ガイド層 61 n型GaN基板 69 絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 英司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 高平 宜幸 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 小泊 広信 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5F041 AA40 CA05 CA34 CA40 CA65 5F045 AA04 AB09 AB14 AB17 AB18 AC08 AC09 AC12 AC19 AD09 AD11 AD12 AD13 AD14 AF04 AF05 AF09 BB16 CA12 CB01 CB02 DA55 DA63 DA64 EE17 5F073 AA74 CB05 DA05 DA35 EA23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 III-V族窒化物系半導体からなる量子井
    戸発光層を有する半導体発光素子を気相成長により製造
    する方法において、 該量子井戸発光層を成長後、他の窒化物系半導体層を成
    長させる前に、少なくとも1つのIII族原料ガスまたはI
    II族分子線の供給量を該量子井戸発光層の成長時よりも
    少なくして供給すると共に、V族原料ガスまたは活性化
    窒素を供給しながら成長中断工程または低速成長工程を
    行うことを特徴とするIII-V族窒化物系半導体発光素子
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記成長中断工程または前記低速成長工
    程において、少なくとも1つのIII族原料ガスまたはIII
    族分子線の供給量を、前記量子井戸発光層の成長時の半
    分以下とし、かつ、V族原料ガスまたは活性化窒素を供
    給する請求項1に記載のIII-V族窒化物系半導体発光素
    子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記成長中断工程または前記低速成長工
    程の時間を1秒以上2000秒以下とする請求項1また
    は請求項2に記載のIII-V族窒化物系半導体発光素子の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記成長中断工程または前記低速成長工
    程において、基板温度を前記量子井戸発光層の成長温度
    以上、該成長温度+300℃以下とする請求項1乃至請
    求項3のいずれかに記載のIII-V族窒化物系半導体発光
    素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記成長中断工程において、窒化物系半
    導体が成長しないように、少なくとも1つのIII族原料
    ガスまたはIII族分子線の供給量を前記量子井戸発光層
    の成長時よりも少なくし、かつ、V族原料ガスまたは活
    性化窒素を供給する請求項1乃至請求項4のいずれかに
    記載のIII-V族窒化物系半導体発光素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記低速成長工程において、窒化物系半
    導体が前記量子井戸発光層の成長速度以下で成長するよ
    うに、少なくとも1つのIII族原料ガスまたはIII族分子
    線の供給量を該量子井戸発光層の成長時よりも少なく
    し、かつ、V族原料ガスまたは活性化窒素を供給する請
    求項1乃至請求項4のいずれかに記載のIII-V族窒化物
    系半導体発光素子の製造方法。
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