JP2002085113A - 織込みスライドファスナーストリンガー - Google Patents
織込みスライドファスナーストリンガーInfo
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- JP2002085113A JP2002085113A JP2000280512A JP2000280512A JP2002085113A JP 2002085113 A JP2002085113 A JP 2002085113A JP 2000280512 A JP2000280512 A JP 2000280512A JP 2000280512 A JP2000280512 A JP 2000280512A JP 2002085113 A JP2002085113 A JP 2002085113A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】隣り合う噛合エレメント部分間のピッチの安定
化を図り、噛合エレメント列の強固な固定と、相手方の
噛合エレメント列との安定した噛合と離脱のしやすさと
が得られる織込みスライドファスナーストリンガーを提
供する。 【解決手段】ファスナーテープの織成と同時に、合成樹
脂製モノフィラメント製の連続エレメント列ERが、複数
本の並列する固定用経糸3〜8によりテープの一側縁部に
沿って順次織り込まれる。並列する複数本のエレメント
固定用経糸3〜8のうち、少なくとも連結部RC側に配され
る1以上の固定用経糸7,8をモノフィラメントにて構成
して、連結部RC側の固定用経糸7,8による噛合エレメン
ト部分Eの締付け力を、噛合頭部EH側の固定用経糸3〜6
による噛合エレメント部分の締付け力より大きく設定す
る。
化を図り、噛合エレメント列の強固な固定と、相手方の
噛合エレメント列との安定した噛合と離脱のしやすさと
が得られる織込みスライドファスナーストリンガーを提
供する。 【解決手段】ファスナーテープの織成と同時に、合成樹
脂製モノフィラメント製の連続エレメント列ERが、複数
本の並列する固定用経糸3〜8によりテープの一側縁部に
沿って順次織り込まれる。並列する複数本のエレメント
固定用経糸3〜8のうち、少なくとも連結部RC側に配され
る1以上の固定用経糸7,8をモノフィラメントにて構成
して、連結部RC側の固定用経糸7,8による噛合エレメン
ト部分Eの締付け力を、噛合頭部EH側の固定用経糸3〜6
による噛合エレメント部分の締付け力より大きく設定す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂モノフィ
ラメントから成形される連続エレメント列がファスナー
テープの織成と同時に同テープの一側縁部に沿って織り
込まれてテープ上に固定されたスライドファスナースト
リンガーに関する。
ラメントから成形される連続エレメント列がファスナー
テープの織成と同時に同テープの一側縁部に沿って織り
込まれてテープ上に固定されたスライドファスナースト
リンガーに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の公知の織込みスライドファスナ
ーストリンガーとしては、例えば英国特許第12211
14号明細書や特公平2−17162号公報に開示され
ているように、合成樹脂製モノフィラメントを成形して
得られるコイル状の多数の並列する噛合エレメント部分
からなるエレメント列を、ファスナーテープの織成と同
時に、同テープの一側縁部に沿って固定用経糸と地緯糸
とをもって織り込んで固定している。
ーストリンガーとしては、例えば英国特許第12211
14号明細書や特公平2−17162号公報に開示され
ているように、合成樹脂製モノフィラメントを成形して
得られるコイル状の多数の並列する噛合エレメント部分
からなるエレメント列を、ファスナーテープの織成と同
時に、同テープの一側縁部に沿って固定用経糸と地緯糸
とをもって織り込んで固定している。
【0003】各噛合エレメント部分は、前記ファスナー
テープの一側縁から外方に突出する噛合頭部と、同テー
プの内方に平行に伸びる上下脚部と、隣り合う各噛合エ
レメント部分の上下脚部を連結する連結部とにより構成
される。また、前記公報に開示されたスライドファスナ
ーストリンガーにあっては、双糸からなる地緯糸が各噛
合エレメント部分の前記下脚部の下方に沿って配されて
いる。すなわち、緯糸の緯入れごとに一個の噛合エレメ
ント部分が同緯糸と一緒に織り込まれる。
テープの一側縁から外方に突出する噛合頭部と、同テー
プの内方に平行に伸びる上下脚部と、隣り合う各噛合エ
レメント部分の上下脚部を連結する連結部とにより構成
される。また、前記公報に開示されたスライドファスナ
ーストリンガーにあっては、双糸からなる地緯糸が各噛
合エレメント部分の前記下脚部の下方に沿って配されて
いる。すなわち、緯糸の緯入れごとに一個の噛合エレメ
ント部分が同緯糸と一緒に織り込まれる。
【0004】前記英国特許明細書に開示された織込みス
ライドファスナーストリンガーは、テープの地組織を構
成する経糸及び緯糸として透明なモノフィラメントを使
用すると共に、噛合エレメント列の固定用経糸の全てに
同じく透明なモノフィラメントを使っている。この織込
みスライドファスナーストリンガーの特徴は、地組織の
目を粗く構成すると共に、その経糸と緯糸との交差部を
互いに溶着して固定することにある。
ライドファスナーストリンガーは、テープの地組織を構
成する経糸及び緯糸として透明なモノフィラメントを使
用すると共に、噛合エレメント列の固定用経糸の全てに
同じく透明なモノフィラメントを使っている。この織込
みスライドファスナーストリンガーの特徴は、地組織の
目を粗く構成すると共に、その経糸と緯糸との交差部を
互いに溶着して固定することにある。
【0005】一方、前記公報に開示されている織込みス
ライドファスナーストリンガーの特徴はその織構造にあ
り、更に詳しく説明すると、図6に示すように各噛合エ
レメント部分Eが総数12本の固定用経糸W1 〜W12に
より支持され、同噛合エレメント部分Eの連結部側には
8本の経糸W5 〜W12が、ファスナーテープの平面視に
おいて、高一高一低一中の繰り返し単位で順に案内され
ており、噛合頭部側の4本の経糸W1 〜W4 が高一中一
低一中の繰り返し単位で案内されている。ここで、高
は、経糸が上下脚部Lを上から支持すること、中は、経
糸が上下脚部Lの下脚部と地緯糸wとの間に配されるこ
と、低は、地緯糸wが上下脚部Lを下側から支持するこ
とを意味している。
ライドファスナーストリンガーの特徴はその織構造にあ
り、更に詳しく説明すると、図6に示すように各噛合エ
レメント部分Eが総数12本の固定用経糸W1 〜W12に
より支持され、同噛合エレメント部分Eの連結部側には
8本の経糸W5 〜W12が、ファスナーテープの平面視に
おいて、高一高一低一中の繰り返し単位で順に案内され
ており、噛合頭部側の4本の経糸W1 〜W4 が高一中一
低一中の繰り返し単位で案内されている。ここで、高
は、経糸が上下脚部Lを上から支持すること、中は、経
糸が上下脚部Lの下脚部と地緯糸wとの間に配されるこ
と、低は、地緯糸wが上下脚部Lを下側から支持するこ
とを意味している。
【0006】かかる織構造により、隣り合う噛合エレメ
ント部分間のピッチが安定するばかりでなく、特に高い
張力を付与することなく、経糸ポケットを構成する経糸
の密度を極めて高くすることができ、その結果、噛合エ
レメント部分間のピッチが安定化され、優れたファスナ
ーテープの柔軟性と可撓性が確保できるようになり、ス
ライドファスナを衣服類、袋物等の取付素材に高速度で
縫製することができるというものである。
ント部分間のピッチが安定するばかりでなく、特に高い
張力を付与することなく、経糸ポケットを構成する経糸
の密度を極めて高くすることができ、その結果、噛合エ
レメント部分間のピッチが安定化され、優れたファスナ
ーテープの柔軟性と可撓性が確保できるようになり、ス
ライドファスナを衣服類、袋物等の取付素材に高速度で
縫製することができるというものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記英国特
許明細書に開示された織込みスライドファスナーストリ
ンガーは、色彩のある衣料などにそれらのストリンガー
を使ったスライドファスナーを取り付けた際に、ファス
ナーテープの目が粗く、使用する構成糸条が透明なモノ
フィラメントであるがため、衣料の色彩を透視できると
いうものである。
許明細書に開示された織込みスライドファスナーストリ
ンガーは、色彩のある衣料などにそれらのストリンガー
を使ったスライドファスナーを取り付けた際に、ファス
ナーテープの目が粗く、使用する構成糸条が透明なモノ
フィラメントであるがため、衣料の色彩を透視できると
いうものである。
【0008】従って、噛合エレメント部分の固定用経糸
としてのモノフィラメンも透明な素材を使用しているも
のの、その織組織は4本の固定用経糸を、噛合エレメン
ト部分の上側を跨がせたのち、隣合う噛合エレメント部
分の下側を潜らせ、これを隣合う固定用経糸が交差する
ようにして交互に織り込んでいるに過ぎず、噛合エレメ
ント部分のテープ縁部に対する織込時の締付(固定)強
度は、その連結部側から噛合頭部側にかけて均等である
に過ぎない。
としてのモノフィラメンも透明な素材を使用しているも
のの、その織組織は4本の固定用経糸を、噛合エレメン
ト部分の上側を跨がせたのち、隣合う噛合エレメント部
分の下側を潜らせ、これを隣合う固定用経糸が交差する
ようにして交互に織り込んでいるに過ぎず、噛合エレメ
ント部分のテープ縁部に対する織込時の締付(固定)強
度は、その連結部側から噛合頭部側にかけて均等である
に過ぎない。
【0009】一方、前記公報に開示されている織込みス
ライドファスナーストリンガーにあっては、前述のごと
く、その織構造に特徴をもたせているため、固定用経糸
の材質や構造については何ら着目していない。従って、
固定用経糸としては、格別な材質や構造を特定するもの
ではなく、モノフィラメントを含む一般的な繊維糸条が
使われているものであり、噛合エレメント部分の連結部
側から噛合頭部側に配される固定用経糸に何らかの変化
をもたせているものではない。
ライドファスナーストリンガーにあっては、前述のごと
く、その織構造に特徴をもたせているため、固定用経糸
の材質や構造については何ら着目していない。従って、
固定用経糸としては、格別な材質や構造を特定するもの
ではなく、モノフィラメントを含む一般的な繊維糸条が
使われているものであり、噛合エレメント部分の連結部
側から噛合頭部側に配される固定用経糸に何らかの変化
をもたせているものではない。
【0010】具体的には、この公報に開示されたスライ
ドファスナーストリンガーは、特に並列する各噛合エレ
メント部分を固定するための固定用経糸のうち、噛合頭
部側に配される4本の経糸を、上述のごとく噛合エレメ
ント部分及び緯糸に対して高一中一低一中の繰り返し単
位をもって走行させ、この走行態様を隣り合う経糸同士
でエレメント部分(緯糸)の1ピッチ分づつずらしてい
る。
ドファスナーストリンガーは、特に並列する各噛合エレ
メント部分を固定するための固定用経糸のうち、噛合頭
部側に配される4本の経糸を、上述のごとく噛合エレメ
ント部分及び緯糸に対して高一中一低一中の繰り返し単
位をもって走行させ、この走行態様を隣り合う経糸同士
でエレメント部分(緯糸)の1ピッチ分づつずらしてい
る。
【0011】一方、前記固定用経糸のうち、噛合エレメ
ント部分の連結部側に配される8本の経糸は、高一高一
低一中の繰り返し単位をもって走行し、この走行態様を
隣り合う経糸同士でエレメント部分(緯糸)の1ピッチ
分づつずらしている。
ント部分の連結部側に配される8本の経糸は、高一高一
低一中の繰り返し単位をもって走行し、この走行態様を
隣り合う経糸同士でエレメント部分(緯糸)の1ピッチ
分づつずらしている。
【0012】従って、このスライドファスナーストリン
ガーでは、織構造の面からも、上下脚部における噛合頭
部側と連結部側の固定用経糸の繰り返し単位は、織物構
造的に大差がなく、噛合頭部側も連結部側も同じような
締付(固定)強度となり、しかも、同公報には噛合頭部
側と連結部側における固定用経糸における前記締付強度
についての変化に関して何ら言及されていないことか
ら、それらの固定用経糸についても、上下脚部の長手方
向で殆ど変わるものではない。
ガーでは、織構造の面からも、上下脚部における噛合頭
部側と連結部側の固定用経糸の繰り返し単位は、織物構
造的に大差がなく、噛合頭部側も連結部側も同じような
締付(固定)強度となり、しかも、同公報には噛合頭部
側と連結部側における固定用経糸における前記締付強度
についての変化に関して何ら言及されていないことか
ら、それらの固定用経糸についても、上下脚部の長手方
向で殆ど変わるものではない。
【0013】一方、スライドファスナーにおける各噛合
エレメント部分の主な機能は、スライダーによる開閉操
作時に同スライダーの滑りを円滑に案内することと、フ
ァスナー閉鎖操作時に隣り合うエレメント頭部の間に、
対向する噛合エレメント部分の噛合頭部が導入しやすい
ことと、噛合エレメント部分の噛合時に隣り合うエレメ
ント頭部間で強力に噛合し合い、容易に外れないことと
を挙げることができる。
エレメント部分の主な機能は、スライダーによる開閉操
作時に同スライダーの滑りを円滑に案内することと、フ
ァスナー閉鎖操作時に隣り合うエレメント頭部の間に、
対向する噛合エレメント部分の噛合頭部が導入しやすい
ことと、噛合エレメント部分の噛合時に隣り合うエレメ
ント頭部間で強力に噛合し合い、容易に外れないことと
を挙げることができる。
【0014】しかるに、上記英国特許明細書や公報に開
示されたスライドファスナーストリンガーにおけるエレ
メント部分の固定構造では、上述のごとく各噛合エレメ
ント部分の上下脚部を固定する各固定用経糸による締付
(固定)強度は、その上下脚部の長手方向で格別に変わ
るところがない。これに対して、個々の噛合エレメント
部分のファスナーテープに対する固定強度は、スライダ
ーの円滑な動きを保証するため可能なかぎり強くなけれ
ばならない。一方で、各噛合エレメント部分の自由端で
ある噛合頭部側では、各噛合頭部間に相手方の噛合頭部
を導入させ得るに十分な間隙を設けると共に、噛合がな
されたのちには頭部同士の噛合が強力となる必要があ
る。
示されたスライドファスナーストリンガーにおけるエレ
メント部分の固定構造では、上述のごとく各噛合エレメ
ント部分の上下脚部を固定する各固定用経糸による締付
(固定)強度は、その上下脚部の長手方向で格別に変わ
るところがない。これに対して、個々の噛合エレメント
部分のファスナーテープに対する固定強度は、スライダ
ーの円滑な動きを保証するため可能なかぎり強くなけれ
ばならない。一方で、各噛合エレメント部分の自由端で
ある噛合頭部側では、各噛合頭部間に相手方の噛合頭部
を導入させ得るに十分な間隙を設けると共に、噛合がな
されたのちには頭部同士の噛合が強力となる必要があ
る。
【0015】しかして、上記英国特許明細書及び公報に
開示されたスライドファスナーストリンガーにあって
は、その複数本の固定用経糸による固定構造が、その連
結部側から噛合頭部側にかけて殆ど同一の織構造である
ことから、噛合エレメント部分の上下脚部の長さ方向に
わたり、ほぼ均等の締付け力が働く。ここで、仮にファ
スナーテープへの緊締力を増加させるため、固定用経糸
の織り込み張力を通常以上に大きくすると、ファスナー
テープへの締付力は増加するものの、同時に噛合頭部側
の締付力も増し、相手方のスライドファスナーストリン
ガーとの噛合がしにくくなる。
開示されたスライドファスナーストリンガーにあって
は、その複数本の固定用経糸による固定構造が、その連
結部側から噛合頭部側にかけて殆ど同一の織構造である
ことから、噛合エレメント部分の上下脚部の長さ方向に
わたり、ほぼ均等の締付け力が働く。ここで、仮にファ
スナーテープへの緊締力を増加させるため、固定用経糸
の織り込み張力を通常以上に大きくすると、ファスナー
テープへの締付力は増加するものの、同時に噛合頭部側
の締付力も増し、相手方のスライドファスナーストリン
ガーとの噛合がしにくくなる。
【0016】一方、例えば前記噛合を確実にするため、
仮に各固定用経糸の織込み張力を通常以下にすると、固
定用経糸による噛合エレメント部分の固定が緩くなり、
全体の噛合エレメントに対する固定強度が低下し、テー
プ幅方向に上下脚部が移動しやすくなり、スライダーの
摺動操作が円滑に行えなくなるだけでなく、噛合抜けな
どの不具合が発生する。
仮に各固定用経糸の織込み張力を通常以下にすると、固
定用経糸による噛合エレメント部分の固定が緩くなり、
全体の噛合エレメントに対する固定強度が低下し、テー
プ幅方向に上下脚部が移動しやすくなり、スライダーの
摺動操作が円滑に行えなくなるだけでなく、噛合抜けな
どの不具合が発生する。
【0017】本発明は、こうした課題を解決すべくなさ
れたものであり、その具体的な目的はファスナーテープ
に対して連続して成形される噛合エレメント部分を均一
なピッチで織り込みが可能であり、しかも各エレメント
部分のファスナーテープに対する安定した固定強度を得
ると同時に、相手方の噛合エレメント部分との噛合が円
滑になされる織込みスライドファスナーストリンガーを
提供することにある。
れたものであり、その具体的な目的はファスナーテープ
に対して連続して成形される噛合エレメント部分を均一
なピッチで織り込みが可能であり、しかも各エレメント
部分のファスナーテープに対する安定した固定強度を得
ると同時に、相手方の噛合エレメント部分との噛合が円
滑になされる織込みスライドファスナーストリンガーを
提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段及び作用効果】本発明者等
は、上記目的を達成すべく様々な検討を行った。例え
ば、噛合エレメントにおける上下脚部の噛合頭部側の固
定用経糸の織込み張力を、連結部側の固定用経糸の張力
よりも相対的に小さくして噛合エレメント部分をファス
ナーテープに織り込むことを考えた。しかしながら、噛
合頭部側の固定用経糸も噛合エレメント部分をファスナ
ーテープへ固定するための経糸であるため、噛合頭部側
で固定用経糸をいたずらに緩く織り込むことはできず、
固定用経糸としての機能を発揮すると共に隣り合う噛合
頭部間の間隙が適切に拡大・縮小するに適した張力の設
定作業と制御操作が極めて煩雑化するため、実用化には
更なる検討が必要であると考えた。
は、上記目的を達成すべく様々な検討を行った。例え
ば、噛合エレメントにおける上下脚部の噛合頭部側の固
定用経糸の織込み張力を、連結部側の固定用経糸の張力
よりも相対的に小さくして噛合エレメント部分をファス
ナーテープに織り込むことを考えた。しかしながら、噛
合頭部側の固定用経糸も噛合エレメント部分をファスナ
ーテープへ固定するための経糸であるため、噛合頭部側
で固定用経糸をいたずらに緩く織り込むことはできず、
固定用経糸としての機能を発揮すると共に隣り合う噛合
頭部間の間隙が適切に拡大・縮小するに適した張力の設
定作業と制御操作が極めて煩雑化するため、実用化には
更なる検討が必要であると考えた。
【0019】また、例えば連続して成形される噛合エレ
メント部分の形態にも着目した。つまり、噛合エレメン
ト部分の噛合頭部側の上下脚部の太さを連結部側の上下
脚部の太さより細くして、連結部側の上下脚部と比較し
て噛合頭部側の上下脚部の弾性変形をしやすくする。し
かしながら、通常は合成樹脂製の太いモノフィラメント
から連続して成形される噛合エレメント部分の同じ上下
脚部を長さ方向にわたって異径の断面に成形することは
加工数が増すばかりでなく、そのための装置が必要とな
り、生産性及びコストの増加につながる。
メント部分の形態にも着目した。つまり、噛合エレメン
ト部分の噛合頭部側の上下脚部の太さを連結部側の上下
脚部の太さより細くして、連結部側の上下脚部と比較し
て噛合頭部側の上下脚部の弾性変形をしやすくする。し
かしながら、通常は合成樹脂製の太いモノフィラメント
から連続して成形される噛合エレメント部分の同じ上下
脚部を長さ方向にわたって異径の断面に成形することは
加工数が増すばかりでなく、そのための装置が必要とな
り、生産性及びコストの増加につながる。
【0020】こうした検討を重ねた結果、固定用経糸の
織構造に基づいても、噛合エレメントをファスナーテー
プにしっかりと固定して織り込むことを可能にすると共
に、ファスナーテープに織り込まれた隣り合う噛合エレ
メント部分の噛合頭部間の間隙を所定の寸法で拡大・縮
小可能にすることができることを知り、本出願人は先に
特願2000−56951号として特定の織構造を提案
した。
織構造に基づいても、噛合エレメントをファスナーテー
プにしっかりと固定して織り込むことを可能にすると共
に、ファスナーテープに織り込まれた隣り合う噛合エレ
メント部分の噛合頭部間の間隙を所定の寸法で拡大・縮
小可能にすることができることを知り、本出願人は先に
特願2000−56951号として特定の織構造を提案
した。
【0021】噛合エレメント部分に対する最も締付け力
が大きい織構造は、例えば織込み張力を全ての固定用経
糸において均等としたとき、隣り合う2本の固定用経糸
が上下に重合して配される一対の噛合エレメント部分の
上下脚部とファスナーテープの地緯糸とに対してエレメ
ント部分の1ピッチ分だけずらしながら交互に上下を跨
いで走行させる繰り返し構造であり、締付け力の小さい
織構造としては、例えば隣り合う2本の固定用経糸が上
下に重合して配される複数対の噛合エレメント部分の上
下脚部とファスナーテープの地緯糸に対してエレメント
部分の1ピッチ分だけずらしながら交互に上下を跨いで
走行させる繰り返し構造がある。
が大きい織構造は、例えば織込み張力を全ての固定用経
糸において均等としたとき、隣り合う2本の固定用経糸
が上下に重合して配される一対の噛合エレメント部分の
上下脚部とファスナーテープの地緯糸とに対してエレメ
ント部分の1ピッチ分だけずらしながら交互に上下を跨
いで走行させる繰り返し構造であり、締付け力の小さい
織構造としては、例えば隣り合う2本の固定用経糸が上
下に重合して配される複数対の噛合エレメント部分の上
下脚部とファスナーテープの地緯糸に対してエレメント
部分の1ピッチ分だけずらしながら交互に上下を跨いで
走行させる繰り返し構造がある。
【0022】噛合エレメント部分の上下脚部に対して、
その連結部側の配される固定用経糸と噛合頭部側に配さ
れる固定用経糸とを、異なる織構造とすることにより、
固定用経糸による多様な締付け力を上下脚部の長さ方向
に分布させることが可能となる。先の提案は、前述のよ
うな固定用経糸の織構造のうち、締付け力の高い織構造
を噛合エレメント部分の連結部側の固定用経糸に適用
し、締付け力の低い織構造を噛合エレメント部分の噛合
頭部側の固定用経糸にに適用して、上下脚部の連結部側
の固定用経糸による締め付け力を噛合頭部側の締め付け
力よりも大きくする構造を採用するものである。
その連結部側の配される固定用経糸と噛合頭部側に配さ
れる固定用経糸とを、異なる織構造とすることにより、
固定用経糸による多様な締付け力を上下脚部の長さ方向
に分布させることが可能となる。先の提案は、前述のよ
うな固定用経糸の織構造のうち、締付け力の高い織構造
を噛合エレメント部分の連結部側の固定用経糸に適用
し、締付け力の低い織構造を噛合エレメント部分の噛合
頭部側の固定用経糸にに適用して、上下脚部の連結部側
の固定用経糸による締め付け力を噛合頭部側の締め付け
力よりも大きくする構造を採用するものである。
【0023】本発明は、こうした先の提案と同様の目的
をもってなされたものであるが、その構成を固定用経糸
の材質と構造に着目し、噛合エレメント部分に対する連
結部側から噛合頭部側にかけて配される固定用経糸に、
織込み時において格別の張力変化を与えずに、噛合エレ
メント部分に対する上述の固定力分布を得ようとするも
のである。
をもってなされたものであるが、その構成を固定用経糸
の材質と構造に着目し、噛合エレメント部分に対する連
結部側から噛合頭部側にかけて配される固定用経糸に、
織込み時において格別の張力変化を与えずに、噛合エレ
メント部分に対する上述の固定力分布を得ようとするも
のである。
【0024】すなわち、請求項1に係る発明は、多数の
地緯糸と経糸とを構成糸とするファスナーテープの織成
と同時に、合成樹脂製モノフィラメントから連続して成
形される多数の噛合エレメント部分が、並列する複数本
のエレメント固定用経糸により前記テープの一側縁部に
沿って順次織り込み固定されてなるスライドファスナー
ストリンガーに係る。前記噛合エレメント部分は、前記
ファスナーテープの一側縁から外方に突出する噛合頭部
と、同噛合頭部の両端からテープ内方に向けて平行に伸
びる上下脚部と、同上下脚部の各端部とそれぞれ隣り合
う噛合エレメント部分の上下脚部のいずれかとを連結す
る連結部とから構成されている。
地緯糸と経糸とを構成糸とするファスナーテープの織成
と同時に、合成樹脂製モノフィラメントから連続して成
形される多数の噛合エレメント部分が、並列する複数本
のエレメント固定用経糸により前記テープの一側縁部に
沿って順次織り込み固定されてなるスライドファスナー
ストリンガーに係る。前記噛合エレメント部分は、前記
ファスナーテープの一側縁から外方に突出する噛合頭部
と、同噛合頭部の両端からテープ内方に向けて平行に伸
びる上下脚部と、同上下脚部の各端部とそれぞれ隣り合
う噛合エレメント部分の上下脚部のいずれかとを連結す
る連結部とから構成されている。
【0025】そして、この発明における特徴部は、前記
並列する複数本のエレメント固定用経糸のうち、前記連
結部側に配される少なくとも1以上の固定用経糸がモノ
フィラメントからなり、前記連結部側に配される1以上
の前記モノフィラメント用経糸による上下脚部の締付け
力が、他のエレメント固定用経糸による上下脚部の締付
け力よりも結果的に大きく設定されることにある。
並列する複数本のエレメント固定用経糸のうち、前記連
結部側に配される少なくとも1以上の固定用経糸がモノ
フィラメントからなり、前記連結部側に配される1以上
の前記モノフィラメント用経糸による上下脚部の締付け
力が、他のエレメント固定用経糸による上下脚部の締付
け力よりも結果的に大きく設定されることにある。
【0026】かかる構成を採用することにより、ファス
ナーテープに対する固定用経糸による噛合エレメントの
固定が、それらの糸構造や材質を利用すれば、織込み時
において個々の糸条ごとに格別の張力調整をすることな
く、特にその上下脚部の連結部側において強固とするこ
とができ、ファスナーテープの側縁部に沿って均一なピ
ッチで且つ均整に固定されるため、スライダーによるフ
ァスナーの開閉操作が極めて円滑になされるようにな
り、しかも噛合頭部側では隣り合う噛合頭部間の間隙が
若干拡縮可能となり、各噛合エレメント部分の噛合動作
が円滑になされるようになる。
ナーテープに対する固定用経糸による噛合エレメントの
固定が、それらの糸構造や材質を利用すれば、織込み時
において個々の糸条ごとに格別の張力調整をすることな
く、特にその上下脚部の連結部側において強固とするこ
とができ、ファスナーテープの側縁部に沿って均一なピ
ッチで且つ均整に固定されるため、スライダーによるフ
ァスナーの開閉操作が極めて円滑になされるようにな
り、しかも噛合頭部側では隣り合う噛合頭部間の間隙が
若干拡縮可能となり、各噛合エレメント部分の噛合動作
が円滑になされるようになる。
【0027】請求項2に係る発明は、請求項1における
噛合エレメント部分の連結部側と噛合頭部側における締
付け力分布を固定用経糸の糸構造に基づき発揮させるも
のであり、連結部側に配される1以上の前記モノフィラ
メントの繊度を噛合頭部側に配される他のエレメント固
定用経糸の繊度よりも大きく設定している。このときの
繊度は、スライドファスナーの寸法や織密度により決ま
るものであり、一律に規定されるものではない。
噛合エレメント部分の連結部側と噛合頭部側における締
付け力分布を固定用経糸の糸構造に基づき発揮させるも
のであり、連結部側に配される1以上の前記モノフィラ
メントの繊度を噛合頭部側に配される他のエレメント固
定用経糸の繊度よりも大きく設定している。このときの
繊度は、スライドファスナーの寸法や織密度により決ま
るものであり、一律に規定されるものではない。
【0028】モノフィラメントであっても、同一材質で
あれば、繊度が大きい方が可撓性に乏しい。しかし、モ
ノフィラメントから構成される噛合エレメント部分を固
定するため、ファスナーテープにモノフィラメントを織
り込むと、隣合う固定用モノフィラメント同士は隣合う
噛合エレメント部分間のピッチ内をで交差する。このと
きの交差角度は、フィラメントの繊度が大きくなるほど
大きくなり、噛合エレメント部分の並列方向の移動が抑
制される。このことは、噛合頭部側に配される固定用経
糸として、マルチフィラメントや通常の紡績糸を使用す
る場合にも同様のことが言える。
あれば、繊度が大きい方が可撓性に乏しい。しかし、モ
ノフィラメントから構成される噛合エレメント部分を固
定するため、ファスナーテープにモノフィラメントを織
り込むと、隣合う固定用モノフィラメント同士は隣合う
噛合エレメント部分間のピッチ内をで交差する。このと
きの交差角度は、フィラメントの繊度が大きくなるほど
大きくなり、噛合エレメント部分の並列方向の移動が抑
制される。このことは、噛合頭部側に配される固定用経
糸として、マルチフィラメントや通常の紡績糸を使用す
る場合にも同様のことが言える。
【0029】つまり、噛合エレメント部分の脚部の連結
部側に、噛合頭部側よりも太い繊度のモノフィラメント
を配すれば、たとえ同一張力をもって固定用経糸をファ
スナーテープに織り込んだとしても、噛合頭部側に配さ
れる固定用経糸の材質や糸構造に関わらず、連結部側の
脚部に対する締付け力が噛合頭部側の脚部に対する締付
け力に勝るようになり、連結部側を強固に固定し、且つ
外力が作用してもピッチ方向への変位をなくし、安定し
た固定ができる。一方、噛合頭部側に配される固定用経
糸は、連結部側に配されるモノフィラメントよりも細い
ため、隣合う噛合頭部のピッチ方向に対する僅かな変位
を許容する。
部側に、噛合頭部側よりも太い繊度のモノフィラメント
を配すれば、たとえ同一張力をもって固定用経糸をファ
スナーテープに織り込んだとしても、噛合頭部側に配さ
れる固定用経糸の材質や糸構造に関わらず、連結部側の
脚部に対する締付け力が噛合頭部側の脚部に対する締付
け力に勝るようになり、連結部側を強固に固定し、且つ
外力が作用してもピッチ方向への変位をなくし、安定し
た固定ができる。一方、噛合頭部側に配される固定用経
糸は、連結部側に配されるモノフィラメントよりも細い
ため、隣合う噛合頭部のピッチ方向に対する僅かな変位
を許容する。
【0030】請求項3に係る発明は、請求項1に係る発
明において噛合エレメント部分の連結部側から噛合頭部
側に配される固定用経糸の物性面から、その特性を規定
している。すなわち、この発明にあっては、前記連結部
側に配される少なくとも1以上の前記固定用経糸の引張
弾性率を、噛合頭部側に配される他のエレメント固定用
経糸の引張弾性率よりも低く設定することを規定してい
る。
明において噛合エレメント部分の連結部側から噛合頭部
側に配される固定用経糸の物性面から、その特性を規定
している。すなわち、この発明にあっては、前記連結部
側に配される少なくとも1以上の前記固定用経糸の引張
弾性率を、噛合頭部側に配される他のエレメント固定用
経糸の引張弾性率よりも低く設定することを規定してい
る。
【0031】前記固定用経糸は、その使用する材質や構
造、例えばそれらに使われる繊維原料により、或いはモ
ノフィラメントであるか又はマルチフィラメントである
かにより、更には合成繊維や天然繊維からなる紡績糸で
あるかなどにより、その太さ(繊度)が同一であっても
引張弾性率は異なることが多い。
造、例えばそれらに使われる繊維原料により、或いはモ
ノフィラメントであるか又はマルチフィラメントである
かにより、更には合成繊維や天然繊維からなる紡績糸で
あるかなどにより、その太さ(繊度)が同一であっても
引張弾性率は異なることが多い。
【0032】従って、固定用経糸の繊度の大きさの違い
だけで、その特性を規定することはできない。上記請求
項2に係る発明は、この点から噛合エレメント部分の連
結側に配されるモノフィラメントの繊度を噛合頭部側に
配される他のエレメント固定用経糸の繊度よりも大きく
設定すると共に、前記連結部側に配される少なくとも1
以上の前記モノフィラメント用経糸による上下脚部の締
付け力が、他のエレメント固定用経糸による上下脚部の
締付け力よりも結果的に大きく設定されるとして規定し
たものである。
だけで、その特性を規定することはできない。上記請求
項2に係る発明は、この点から噛合エレメント部分の連
結側に配されるモノフィラメントの繊度を噛合頭部側に
配される他のエレメント固定用経糸の繊度よりも大きく
設定すると共に、前記連結部側に配される少なくとも1
以上の前記モノフィラメント用経糸による上下脚部の締
付け力が、他のエレメント固定用経糸による上下脚部の
締付け力よりも結果的に大きく設定されるとして規定し
たものである。
【0033】請求項3に係る発明は、こうした物性面か
らの機能を引張弾性率の相違により明らかにしたもので
ある。すなわち、引張弾性率が高い糸条は引張方向の弾
性変形量も高く、同じ外力に対して引張弾性率の低い糸
条に較べて容易に変形しやすいことを意味する。構造的
に繊度が太いモノフィラメントからなり、且つその引張
弾性率が低い糸条を連結部側の固定用経糸として使用す
ることにより、エレメント列の織込み時における締付け
力が、他の固定用経糸に較べて大きくなり、しかもスラ
イドファスナーテープとして製品化されたのちには、様
々な外力が作用しても、連結部側の固定用経糸は他の固
定用経糸と比較すると変形をもたらすことが少ない。な
お、この引張弾性率の値は具体的に規定されるものでは
なく、その使用目的、分野により決まる連結部側に配さ
れる経糸と噛合頭部側に配される経糸との間の相対的な
値である。
らの機能を引張弾性率の相違により明らかにしたもので
ある。すなわち、引張弾性率が高い糸条は引張方向の弾
性変形量も高く、同じ外力に対して引張弾性率の低い糸
条に較べて容易に変形しやすいことを意味する。構造的
に繊度が太いモノフィラメントからなり、且つその引張
弾性率が低い糸条を連結部側の固定用経糸として使用す
ることにより、エレメント列の織込み時における締付け
力が、他の固定用経糸に較べて大きくなり、しかもスラ
イドファスナーテープとして製品化されたのちには、様
々な外力が作用しても、連結部側の固定用経糸は他の固
定用経糸と比較すると変形をもたらすことが少ない。な
お、この引張弾性率の値は具体的に規定されるものでは
なく、その使用目的、分野により決まる連結部側に配さ
れる経糸と噛合頭部側に配される経糸との間の相対的な
値である。
【0034】請求項4に係る発明は、前記請求項3に係
る発明と同様に、請求項1に係る発明における固定用経
糸の特性をその物性面から規定するものである。すなわ
ち、この発明では固定用経糸の剛性に着目しており、上
記連結部側に配される少なくとも1以上の前記固定用経
糸の剛性を、噛合頭部側に配される他のエレメント固定
用経糸の剛性よりも高く設定している。その機能は前述
の請求項3に係る発明と同様であり、またそれらの剛性
値も、請求項3に係る発明と同様に、その使用目的、分
野により連結部側に配される経糸と噛合頭部側に配され
る経糸との間で相対的に決められる。
る発明と同様に、請求項1に係る発明における固定用経
糸の特性をその物性面から規定するものである。すなわ
ち、この発明では固定用経糸の剛性に着目しており、上
記連結部側に配される少なくとも1以上の前記固定用経
糸の剛性を、噛合頭部側に配される他のエレメント固定
用経糸の剛性よりも高く設定している。その機能は前述
の請求項3に係る発明と同様であり、またそれらの剛性
値も、請求項3に係る発明と同様に、その使用目的、分
野により連結部側に配される経糸と噛合頭部側に配され
る経糸との間で相対的に決められる。
【0035】請求項5に係る発明は、前記噛合エレメン
ト部分が各開口ごとに緯打ちされる地緯糸と共に緯入れ
される、いわゆる1ピック/1ピッチの織成構造を規定
し、請求項6に係る発明は前記噛合エレメント部分が各
開口ごとに緯打ちされる地緯糸に対して1本飛びに緯入
れされる、いわゆる2ピック/1ピッチの織成構造を規
定している。
ト部分が各開口ごとに緯打ちされる地緯糸と共に緯入れ
される、いわゆる1ピック/1ピッチの織成構造を規定
し、請求項6に係る発明は前記噛合エレメント部分が各
開口ごとに緯打ちされる地緯糸に対して1本飛びに緯入
れされる、いわゆる2ピック/1ピッチの織成構造を規
定している。
【0036】一般に、緯糸密度の低い粗目のファスナー
テープである場合は、その織構造から固定用経糸による
噛合エレメント部分の固定強度は低くなりやすい。この
ときは、連結部側の固定用経糸の繊度を大きくすること
により、所要の固定強度を得る。こうした粗目のファス
ナーテープを得ようとする場合には、請求項5に係る発
明のごとく、1ピック/1ピッチの織成構造であること
が好ましい。
テープである場合は、その織構造から固定用経糸による
噛合エレメント部分の固定強度は低くなりやすい。この
ときは、連結部側の固定用経糸の繊度を大きくすること
により、所要の固定強度を得る。こうした粗目のファス
ナーテープを得ようとする場合には、請求項5に係る発
明のごとく、1ピック/1ピッチの織成構造であること
が好ましい。
【0037】また、緯糸密度が大きい目の混んだファス
ナーテープである場合は、その織構造から固定用経糸に
よる噛合エレメント部分の所要の固定強度が得やすい。
そこで、この場合には、連結部側の固定用経糸の繊度を
余り大きくせずに、前記請求項3及び4に係る発明のご
とく、連結部側と噛合頭部側とに配される固定用経糸の
物性に差をつけることにより、所要の固定強度分布を得
る。このように、織り密度の高いファスナーテープを得
ようとする場合には、請求項6に係る発明のごとく、2
ピック/1ピッチの織成構造が採用できる。
ナーテープである場合は、その織構造から固定用経糸に
よる噛合エレメント部分の所要の固定強度が得やすい。
そこで、この場合には、連結部側の固定用経糸の繊度を
余り大きくせずに、前記請求項3及び4に係る発明のご
とく、連結部側と噛合頭部側とに配される固定用経糸の
物性に差をつけることにより、所要の固定強度分布を得
る。このように、織り密度の高いファスナーテープを得
ようとする場合には、請求項6に係る発明のごとく、2
ピック/1ピッチの織成構造が採用できる。
【0038】
【発明の実施形態】以下、本発明の好適な実施の形態を
添付図面を参照しながら具体的に説明する。図1及び図
2は本発明の代表的な1実施形態である1ピック/1ピ
ッチで織成されたスライドファスナーストリンガーを示
し、図1はファスナーテープの幅方向中央部の図示を省
略すると共に噛合エレメント列の一部を切除して示す平
面図、図2は前記ストリンガーの噛合エレメント列の取
付部の部分斜視図である。なお、これらの図は特に理解
の便を図って、噛合エレメント列に対して各種の緯糸、
経糸を相対的に細く示し、また織込み構造(組織)を粗
く示しているが、実際にはスライドファスナーストリン
ガーとしての機能を考慮して、各種の緯糸、経糸には所
要の太さの糸条が使用され、また、織込み構造(組織)
も、もっと緻密な状態にあり、ファスナーとしての機能
を発揮できる構造となっている。
添付図面を参照しながら具体的に説明する。図1及び図
2は本発明の代表的な1実施形態である1ピック/1ピ
ッチで織成されたスライドファスナーストリンガーを示
し、図1はファスナーテープの幅方向中央部の図示を省
略すると共に噛合エレメント列の一部を切除して示す平
面図、図2は前記ストリンガーの噛合エレメント列の取
付部の部分斜視図である。なお、これらの図は特に理解
の便を図って、噛合エレメント列に対して各種の緯糸、
経糸を相対的に細く示し、また織込み構造(組織)を粗
く示しているが、実際にはスライドファスナーストリン
ガーとしての機能を考慮して、各種の緯糸、経糸には所
要の太さの糸条が使用され、また、織込み構造(組織)
も、もっと緻密な状態にあり、ファスナーとしての機能
を発揮できる構造となっている。
【0039】本発明の織込みスライドファスナーストリ
ンガー100も、噛合エレメント列固定領域102とテ
ープ主体部103とから構成されるファスナーテープ1
01の前記噛合エレメント列固定領域102に噛合エレ
メント列ERが一体に織り込まれて固定される。
ンガー100も、噛合エレメント列固定領域102とテ
ープ主体部103とから構成されるファスナーテープ1
01の前記噛合エレメント列固定領域102に噛合エレ
メント列ERが一体に織り込まれて固定される。
【0040】本実施形態にあって、ファスナーテープ1
01の構成糸条である地緯糸1は、経糸開口部の杼道に
図示せぬキャリアーバーを往復動させることにより緯入
れされるため双糸からなる。経糸は、ファスナーテープ
の地組織を構成する地経糸9,9,…及び前記噛合エレ
メント列ERの固定用経糸3〜8とからなる。なお、経
糸2は、ファスナーテープの最も外側に配され、地経糸
としての機能をもつ。
01の構成糸条である地緯糸1は、経糸開口部の杼道に
図示せぬキャリアーバーを往復動させることにより緯入
れされるため双糸からなる。経糸は、ファスナーテープ
の地組織を構成する地経糸9,9,…及び前記噛合エレ
メント列ERの固定用経糸3〜8とからなる。なお、経
糸2は、ファスナーテープの最も外側に配され、地経糸
としての機能をもつ。
【0041】前記噛合エレメント列固定領域102に
は、6本のエレメント列固定用経糸3〜8が配され、前
記テープ主体部103には多数の地経糸9,9,……が
配されている。これらの経糸は前記噛合エレメント列固
定領域102の外端縁から符号の順序で順次整経され
て、図示せぬ織機上に供給される。また、図示は省略し
ているが、前記噛合エレメント列固定領域102にも、
前記固定用経糸3〜8とは別に、複数の地経糸を適宜配
することができる。
は、6本のエレメント列固定用経糸3〜8が配され、前
記テープ主体部103には多数の地経糸9,9,……が
配されている。これらの経糸は前記噛合エレメント列固
定領域102の外端縁から符号の順序で順次整経され
て、図示せぬ織機上に供給される。また、図示は省略し
ているが、前記噛合エレメント列固定領域102にも、
前記固定用経糸3〜8とは別に、複数の地経糸を適宜配
することができる。
【0042】前記噛合エレメント列固定領域102に
は、合成樹脂製のモノフィラメントからコイル状に連続
して成形された多数の噛合エレメント部分Eからなる噛
合エレメント列ERが前記織成構造中に織り込まれて固
定される。前記噛合エレメント部分Eは、ファスナーテ
ープ101の前記噛合エレメント列固定領域102から
外方に突出する噛合頭部EHと、同噛合頭部EHのファ
スナーテープ101に直交する方向の両端から同ファス
ナーテープ101の内方に向けて平行に延びる上下脚部
Lと、同上下脚部Lの各端部をテープ長手方向の前後に
隣接する噛合エレメント部分Eの上下脚部Lのいずれか
と連結する連結部RCとから構成されている。
は、合成樹脂製のモノフィラメントからコイル状に連続
して成形された多数の噛合エレメント部分Eからなる噛
合エレメント列ERが前記織成構造中に織り込まれて固
定される。前記噛合エレメント部分Eは、ファスナーテ
ープ101の前記噛合エレメント列固定領域102から
外方に突出する噛合頭部EHと、同噛合頭部EHのファ
スナーテープ101に直交する方向の両端から同ファス
ナーテープ101の内方に向けて平行に延びる上下脚部
Lと、同上下脚部Lの各端部をテープ長手方向の前後に
隣接する噛合エレメント部分Eの上下脚部Lのいずれか
と連結する連結部RCとから構成されている。
【0043】前記噛合エレメント部分Eは、地緯糸1が
別の図示せぬキリアーバーにより往復して緯入れがなさ
れるとき、同時にテープ主体部103から噛合エレメン
ト列固定領域102を経て噛合頭部端までの間を、所定
の行程を往復動する図示せぬキャリアーバーにより導か
れて成形としながら緯入れされる。従って、本実施形態
では緯入れされる各地緯糸1はそれぞれ噛合エレメント
部分Eの上下脚部Lの下方に沿って延在することにな
る。
別の図示せぬキリアーバーにより往復して緯入れがなさ
れるとき、同時にテープ主体部103から噛合エレメン
ト列固定領域102を経て噛合頭部端までの間を、所定
の行程を往復動する図示せぬキャリアーバーにより導か
れて成形としながら緯入れされる。従って、本実施形態
では緯入れされる各地緯糸1はそれぞれ噛合エレメント
部分Eの上下脚部Lの下方に沿って延在することにな
る。
【0044】前記地緯糸1のテープ主体部103側の端
部におけるループ状の折り返し端は、図示せぬ編み針が
差し通され、次位の地緯糸1の緯入れ時の折り返しルー
プ端を引っ掛けながら先位のループ端から抜け出して、
順次ループ端同士を連結し、テープ主体部103の端縁
耳部103aを形成する。
部におけるループ状の折り返し端は、図示せぬ編み針が
差し通され、次位の地緯糸1の緯入れ時の折り返しルー
プ端を引っ掛けながら先位のループ端から抜け出して、
順次ループ端同士を連結し、テープ主体部103の端縁
耳部103aを形成する。
【0045】本実施形態にあっては、上記固定用経糸3
〜8のうち、連結部RC側の2本の経糸7,8に、他の
固定用経糸3〜6よりも太いモノフィラメントが使われ
ている。このモノフィラメントの材質としては、上記噛
合エレメント列ERと同一の材質が採用されるがスライ
ドファスナーの使用目的により、異なる他の材質を使用
することも可能である。
〜8のうち、連結部RC側の2本の経糸7,8に、他の
固定用経糸3〜6よりも太いモノフィラメントが使われ
ている。このモノフィラメントの材質としては、上記噛
合エレメント列ERと同一の材質が採用されるがスライ
ドファスナーの使用目的により、異なる他の材質を使用
することも可能である。
【0046】前記太いモノフィラメントからなる連結部
RC側の固定用経糸7,8以外の噛合頭部EH側の固定
用経糸3〜6にも、太いモノフィラメントと同様の材質
からなるモノフィラメントやマルチフィラメントを採用
することができるが、例えば綿糸や半合成繊維による一
般の紡績糸を使うこともできる。ただし、本実施形態に
あっては、同時に噛合エレメント部分Eの連結部RC側
に配される太いモノフィラメントからなる固定用経糸
7,8の引張弾性率を、噛合頭部EH側の固定用経糸3
〜6の引張弾性率よりも低く設定している。
RC側の固定用経糸7,8以外の噛合頭部EH側の固定
用経糸3〜6にも、太いモノフィラメントと同様の材質
からなるモノフィラメントやマルチフィラメントを採用
することができるが、例えば綿糸や半合成繊維による一
般の紡績糸を使うこともできる。ただし、本実施形態に
あっては、同時に噛合エレメント部分Eの連結部RC側
に配される太いモノフィラメントからなる固定用経糸
7,8の引張弾性率を、噛合頭部EH側の固定用経糸3
〜6の引張弾性率よりも低く設定している。
【0047】前記4本の固定用経糸3〜6に隣接する上
下脚部Lの連結部RC側の2本の固定用経糸7,8は、
テープ長さ方向に噛合エレメント部分Eの繰り返し単位
を1ピッチずらして、1つの噛合エレメント部分Eの上
下脚部Lの上を跨いだのち、次位の1個の噛合エレメン
ト部分Eの下方に位置する地緯糸1の下を跨いで走行し
て、これを繰り返している。
下脚部Lの連結部RC側の2本の固定用経糸7,8は、
テープ長さ方向に噛合エレメント部分Eの繰り返し単位
を1ピッチずらして、1つの噛合エレメント部分Eの上
下脚部Lの上を跨いだのち、次位の1個の噛合エレメン
ト部分Eの下方に位置する地緯糸1の下を跨いで走行し
て、これを繰り返している。
【0048】一方、噛合エレメント部分Eの噛合頭部E
H側に配される4本の隣り合う各固定用経糸3〜6は、
テープ長さ方向に噛合エレメント部分Eの1ピッチだけ
繰り返し単位をずらしながら、隣り合う2つの上下脚部
Lの上を跨いだのちに次位の上下脚部Lの下方に配され
た2本の地緯糸1に交差させながら走行し、これを繰り
返し単位として噛合エレメント部分Eを順次ファスナー
テープ101に織り込み固定している。
H側に配される4本の隣り合う各固定用経糸3〜6は、
テープ長さ方向に噛合エレメント部分Eの1ピッチだけ
繰り返し単位をずらしながら、隣り合う2つの上下脚部
Lの上を跨いだのちに次位の上下脚部Lの下方に配され
た2本の地緯糸1に交差させながら走行し、これを繰り
返し単位として噛合エレメント部分Eを順次ファスナー
テープ101に織り込み固定している。
【0049】本実施形態にあっては、連結部RC側の固
定用経糸7,8として太いモノフィラメントを使うこと
に加えて、その引張弾性率を上述のごとく噛合頭部EH
側の固定用経糸3〜6よりも低くしているため、噛合エ
レメント列ERをファスナーテープに織り込み固定した
のちは、隣り合う太いモノフィラメントは他の細い固定
用経糸3〜6と比較して、隣り合う地緯糸1及び噛合エ
レメント部分Eの各脚部L間に高い交差角をもって交差
するため、地緯糸1及び噛合エレメント部分Eのピッチ
方向に対する変位を規制し、同時にたとえ噛合エレメン
ト部分Eに外力が作用しても、連結部RC側の固定用経
糸7,8は噛合頭部EH側と比較して糸条繊維方向への
伸びも少ないため、噛合エレメント部分Eをファスナー
テープに対して強固に且つ安定して固定する。
定用経糸7,8として太いモノフィラメントを使うこと
に加えて、その引張弾性率を上述のごとく噛合頭部EH
側の固定用経糸3〜6よりも低くしているため、噛合エ
レメント列ERをファスナーテープに織り込み固定した
のちは、隣り合う太いモノフィラメントは他の細い固定
用経糸3〜6と比較して、隣り合う地緯糸1及び噛合エ
レメント部分Eの各脚部L間に高い交差角をもって交差
するため、地緯糸1及び噛合エレメント部分Eのピッチ
方向に対する変位を規制し、同時にたとえ噛合エレメン
ト部分Eに外力が作用しても、連結部RC側の固定用経
糸7,8は噛合頭部EH側と比較して糸条繊維方向への
伸びも少ないため、噛合エレメント部分Eをファスナー
テープに対して強固に且つ安定して固定する。
【0050】一方、噛合頭部EH側の固定用経糸3〜6
は、連結部RC側のモノフィラメントに比して、繊度が
細い上に引張弾性率が高いため、地緯糸1及び噛合エレ
メント部分Eの各脚部L間の交差角も低く、同時に外力
が作用したときのピッチ方向への変位が大きいため、隣
り合う噛合頭部EHの間が適度に拡縮して、噛合と離脱
が円滑に行える。そのため、各エレメント部分E間のピ
ッチに変動がなく、繰り返しの開閉操作にもスライドフ
ァスナーとしての機能が維持される。
は、連結部RC側のモノフィラメントに比して、繊度が
細い上に引張弾性率が高いため、地緯糸1及び噛合エレ
メント部分Eの各脚部L間の交差角も低く、同時に外力
が作用したときのピッチ方向への変位が大きいため、隣
り合う噛合頭部EHの間が適度に拡縮して、噛合と離脱
が円滑に行える。そのため、各エレメント部分E間のピ
ッチに変動がなく、繰り返しの開閉操作にもスライドフ
ァスナーとしての機能が維持される。
【0051】なお、本発明にあっては、連結部RC側の
固定用経糸7,8であるモノフィラメントを、必ずしも
噛合頭部EH側の固定用経糸3〜6よりも太く且つ引張
弾性率を低くする必要はなく、ファスナーテープに対す
る噛合エレメント部分Eの固定が、本発明の上記目的に
合致するかぎり、それらの特性のうち何れか一方を満足
していればよい。
固定用経糸7,8であるモノフィラメントを、必ずしも
噛合頭部EH側の固定用経糸3〜6よりも太く且つ引張
弾性率を低くする必要はなく、ファスナーテープに対す
る噛合エレメント部分Eの固定が、本発明の上記目的に
合致するかぎり、それらの特性のうち何れか一方を満足
していればよい。
【0052】前記連結部RC側に隣り合ってテープ内方
に配されるファスナーテープ主体部103の地経糸9
は、並列する地緯糸1に対して交互に上下を跨いで走行
する、いわゆる平織組織で織成される。一方、本実施形
態では、更に上記噛合頭部EH側の4本の上記固定用経
糸3〜6の最もテープ側端には、1本の地経糸2が同テ
ープ側端を反転して走行する地緯糸1に対して上下交互
に交差させて走行している。
に配されるファスナーテープ主体部103の地経糸9
は、並列する地緯糸1に対して交互に上下を跨いで走行
する、いわゆる平織組織で織成される。一方、本実施形
態では、更に上記噛合頭部EH側の4本の上記固定用経
糸3〜6の最もテープ側端には、1本の地経糸2が同テ
ープ側端を反転して走行する地緯糸1に対して上下交互
に交差させて走行している。
【0053】本実施形態では、更に上述のごとき上下脚
部Lの連結部RC側の固定用経糸7,8による締付け力
を噛合頭部EH側の固定用経糸3〜6による締め付け力
よりも大きくする織構造を採用している。そのため、フ
ァスナーテープ101に対する固定用経糸3〜8による
噛合エレメント列ERの固定が、特にその上下脚部Lの
連結部RC側において更に強固なものとなり、並列して
織り込まれる噛合エレメント部分Eがファスナーテープ
101の噛合エレメント列固定領域102に沿って均一
のピッチで安定して且つ均整に整列されて固定される。
部Lの連結部RC側の固定用経糸7,8による締付け力
を噛合頭部EH側の固定用経糸3〜6による締め付け力
よりも大きくする織構造を採用している。そのため、フ
ァスナーテープ101に対する固定用経糸3〜8による
噛合エレメント列ERの固定が、特にその上下脚部Lの
連結部RC側において更に強固なものとなり、並列して
織り込まれる噛合エレメント部分Eがファスナーテープ
101の噛合エレメント列固定領域102に沿って均一
のピッチで安定して且つ均整に整列されて固定される。
【0054】従って、図3に示す噛合エレメント部分E
の連結部RCの外側表面に沿って摺動するスライダーS
LによるスライドファスナーSFの開閉操作も極めて円
滑になされるようになり、しかも噛合頭部EH側では隣
り合う噛合頭部EH間の間隙が若干拡縮可能となるた
め、同じく図3に示すようにスライダーSLによるファ
スナー閉じ操作時にも、隣り合う噛合頭部EH間の間隙
が適度に拡大され、各噛合エレメント部分の噛合動作が
更に円滑になされるようになる。
の連結部RCの外側表面に沿って摺動するスライダーS
LによるスライドファスナーSFの開閉操作も極めて円
滑になされるようになり、しかも噛合頭部EH側では隣
り合う噛合頭部EH間の間隙が若干拡縮可能となるた
め、同じく図3に示すようにスライダーSLによるファ
スナー閉じ操作時にも、隣り合う噛合頭部EH間の間隙
が適度に拡大され、各噛合エレメント部分の噛合動作が
更に円滑になされるようになる。
【0055】更に、本実施形態によれば、前述の作用効
果に加えて、従来のごとく同一繊度及び材質の固定用経
糸を使う場合に較べて、固定用経糸の本数を少なくして
も、従来以上に安定した固定が可能になり、その結果、
噛合エレメント部分の脚部長さを短くすることが可能と
なり、徒らに脚部長さを長くする必要がなくなる。
果に加えて、従来のごとく同一繊度及び材質の固定用経
糸を使う場合に較べて、固定用経糸の本数を少なくして
も、従来以上に安定した固定が可能になり、その結果、
噛合エレメント部分の脚部長さを短くすることが可能と
なり、徒らに脚部長さを長くする必要がなくなる。
【0056】図4は上記第1実施形態の変形例を示して
いる。この変形例によれば、噛合エレメント部分Eの噛
合頭部EH側に配される固定用経糸3〜6は4本と変わ
りないが、噛合エレメント部分Eの脚部Lの長さが長く
なった分だけ、連結部RC側に配されるモノフィラメン
トからなる固定用経糸を2本から4本へと増やしてい
る。その織構造は、上記実施形態における連結部RC側
の固定用経糸7,8を2回繰り返す構造である。
いる。この変形例によれば、噛合エレメント部分Eの噛
合頭部EH側に配される固定用経糸3〜6は4本と変わ
りないが、噛合エレメント部分Eの脚部Lの長さが長く
なった分だけ、連結部RC側に配されるモノフィラメン
トからなる固定用経糸を2本から4本へと増やしてい
る。その織構造は、上記実施形態における連結部RC側
の固定用経糸7,8を2回繰り返す構造である。
【0057】図5は、2ピック/1ピッチで織成された
本発明の第2の実施形態を示す織り込みスライドファス
ナーストリンガー100の噛合エレメント列取付部の部
分斜視図である。なお、これらの図は特に理解の便を図
って、噛合エレメント列に対して各種の緯糸、経糸を相
対的に細く示し、また織構造(組織)を粗く示している
が、実際にはスライドファスナーストリンガーとしての
機能を考慮して、各種の緯糸、経糸には所要の太さの糸
条が使用され、また、織込み構造(組織)も、もっと緻
密な状態にあり、ファスナーとしての機能を発揮できる
構造となっている。また、図に付す符号も実質的に一致
する部分は同一の符号を付している。
本発明の第2の実施形態を示す織り込みスライドファス
ナーストリンガー100の噛合エレメント列取付部の部
分斜視図である。なお、これらの図は特に理解の便を図
って、噛合エレメント列に対して各種の緯糸、経糸を相
対的に細く示し、また織構造(組織)を粗く示している
が、実際にはスライドファスナーストリンガーとしての
機能を考慮して、各種の緯糸、経糸には所要の太さの糸
条が使用され、また、織込み構造(組織)も、もっと緻
密な状態にあり、ファスナーとしての機能を発揮できる
構造となっている。また、図に付す符号も実質的に一致
する部分は同一の符号を付している。
【0058】同図からも理解できるように、この実施形
態による織込みスライドファスナーストリンガー100
は、2回の地緯糸1の緯入れごとに噛合エレメント部分
Eが緯入れされるため、前記地緯糸1は各噛合エレメン
ト部分Eの上下脚部Lに沿って配される部分と、各噛合
エレメント部分Eの間に配される部分とを有することに
なる。
態による織込みスライドファスナーストリンガー100
は、2回の地緯糸1の緯入れごとに噛合エレメント部分
Eが緯入れされるため、前記地緯糸1は各噛合エレメン
ト部分Eの上下脚部Lに沿って配される部分と、各噛合
エレメント部分Eの間に配される部分とを有することに
なる。
【0059】これらの実施形態にあっては、噛合エレメ
ント部分Eの連結部RCには、上記変形例と同様に、前
記4本の太いモノフィラメントからなる固定用経糸7,
8,7,8が織り込まれ、噛合頭部EH側には、上記第
1実施形態と同様に、4本の細い固定用経糸3〜6が織
り込まれている。
ント部分Eの連結部RCには、上記変形例と同様に、前
記4本の太いモノフィラメントからなる固定用経糸7,
8,7,8が織り込まれ、噛合頭部EH側には、上記第
1実施形態と同様に、4本の細い固定用経糸3〜6が織
り込まれている。
【0060】各噛合エレメント部分Eに対する各固定用
経糸3〜8による織構造は、上記第1実施形態と同じで
ある。そして、隣り合う各噛合エレメント部分Eの間を
走行する地緯糸1の噛合エレメント列固定領域102に
おける織構造は、噛合頭部EH側の4本の上記固定用経
糸3〜6に対して、噛合エレメント部分Eの1ピッチご
とに、2つの噛合エレメント部分E間の連結部RCの下
を潜って各固定用経糸3〜6の上方を跨ぎ、各固定用経
糸3〜6の上下脚部Lを跨いで走行する部分で各同固定
用経糸3〜6ごとに順次その下側を潜り抜けさせて走行
している点で、上記第1実施形態と大きく異なってい
る。
経糸3〜8による織構造は、上記第1実施形態と同じで
ある。そして、隣り合う各噛合エレメント部分Eの間を
走行する地緯糸1の噛合エレメント列固定領域102に
おける織構造は、噛合頭部EH側の4本の上記固定用経
糸3〜6に対して、噛合エレメント部分Eの1ピッチご
とに、2つの噛合エレメント部分E間の連結部RCの下
を潜って各固定用経糸3〜6の上方を跨ぎ、各固定用経
糸3〜6の上下脚部Lを跨いで走行する部分で各同固定
用経糸3〜6ごとに順次その下側を潜り抜けさせて走行
している点で、上記第1実施形態と大きく異なってい
る。
【0061】また、本実施形態にあっては、連結部RC
側に配される4本のモノフィラメントからなる固定用経
糸7,8,7,8は、噛合頭部EH側に配される4本の
固定用経糸3〜6よりも太いことに加えて、その剛性を
高くしている。このように、剛性を高くすることによ
り、織成時には連結部RC側に配される固定用経糸7,
8,7,8の方が噛合頭部EH側に配される4本の固定
用経糸3〜6よりも可撓性が低くなり、織り込みにくい
ものの、織り込んだあとでは、連結部RC側に配される
固定用経糸7,8,7,8は噛合エレメント部分Eに対
する締付け力が噛合頭部EH側に配される固定用経糸3
〜6に比して大きく、且つそのクリンプ形態も安定化す
るため、ファスナーテープに対する所要の固定強度が得
られる。一方、噛合頭部EH側は、上記実施形態と同様
に、隣り合う噛合頭部EH間の間隙が適度に拡大され、
各噛合エレメント部分の噛合・離脱動作が円滑になされ
る。
側に配される4本のモノフィラメントからなる固定用経
糸7,8,7,8は、噛合頭部EH側に配される4本の
固定用経糸3〜6よりも太いことに加えて、その剛性を
高くしている。このように、剛性を高くすることによ
り、織成時には連結部RC側に配される固定用経糸7,
8,7,8の方が噛合頭部EH側に配される4本の固定
用経糸3〜6よりも可撓性が低くなり、織り込みにくい
ものの、織り込んだあとでは、連結部RC側に配される
固定用経糸7,8,7,8は噛合エレメント部分Eに対
する締付け力が噛合頭部EH側に配される固定用経糸3
〜6に比して大きく、且つそのクリンプ形態も安定化す
るため、ファスナーテープに対する所要の固定強度が得
られる。一方、噛合頭部EH側は、上記実施形態と同様
に、隣り合う噛合頭部EH間の間隙が適度に拡大され、
各噛合エレメント部分の噛合・離脱動作が円滑になされ
る。
【0062】以上の実施形態は、本発明の代表的な織込
みスライドファスナーストリンガーについて述べたもの
であって、本発明はこれらの実施形態に限定されるもの
ではなく、例えば地緯糸として双糸によらない単一糸条
とすることも可能であり、また固定用経糸の本数及びそ
れらの配置及び織成構造も、本発明の精神を逸脱しない
範囲において自由に変更することが可能である。
みスライドファスナーストリンガーについて述べたもの
であって、本発明はこれらの実施形態に限定されるもの
ではなく、例えば地緯糸として双糸によらない単一糸条
とすることも可能であり、また固定用経糸の本数及びそ
れらの配置及び織成構造も、本発明の精神を逸脱しない
範囲において自由に変更することが可能である。
【図1】本発明の好適な第1の実施形態を示すスライド
ファスナーストリンガーの一部を切除して示す平面図で
ある。
ファスナーストリンガーの一部を切除して示す平面図で
ある。
【図2】同スライドファスナーストリンガーの噛合エレ
メント列の固着構造を示す部分斜視図である。
メント列の固着構造を示す部分斜視図である。
【図3】スライドファスナーの開閉機構を示す説明図で
ある。
ある。
【図4】第1実施形態の変形例を示すスライドファスナ
ーストリンガーの一部を切除して示す平面図である。
ーストリンガーの一部を切除して示す平面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示すスライドファス
ナーストリンガーの一部を切除して示す部分斜視図であ
る。
ナーストリンガーの一部を切除して示す部分斜視図であ
る。
【図6】従来のスライドファスナーストリンガーの一部
を切除して示す部分斜視図である。
を切除して示す部分斜視図である。
1 地緯糸(双糸) 2 地経糸 3〜6 噛合頭部側の固定用経糸 7,8 連結部側の固定用経糸(モ
ノフィラメント) 9 地経糸 100 スライドファスナース
トリンガー 101 ファスナーテープ 102 噛合エレメント列固定
領域 103 テープ主体部 103a 端縁耳部 ER 噛合エレメント列 E 噛合エレメント部分 EH 噛合頭部 L 上下脚部 RC 連結部
ノフィラメント) 9 地経糸 100 スライドファスナース
トリンガー 101 ファスナーテープ 102 噛合エレメント列固定
領域 103 テープ主体部 103a 端縁耳部 ER 噛合エレメント列 E 噛合エレメント部分 EH 噛合頭部 L 上下脚部 RC 連結部
Claims (6)
- 【請求項1】 多数の地緯糸(1) と経糸(1〜9)とを構成
糸とするファスナーテープ(101) の織成と同時に、合成
樹脂製モノフィラメントから連続して成形される多数の
噛合エレメント部分(E) が、並列する複数本のエレメン
ト固定用経糸(3〜8)により前記テープの一側縁部に沿っ
て順次織り込み固定されてなるスライドファスナースト
リンガーであって、 前記噛合エレメント部分(E) は、前記ファスナーテープ
(101) の一側縁から外方に突出する噛合頭部(EH)と、同
噛合頭部(EH)の両端からテープ内方に向けて平行に伸び
る上下脚部(L) と、同上下脚部(L) の各端部とそれぞれ
隣り合う噛合エレメント部分( E)の上下脚部のいずれか
とを連結する連結部(RC)とからなり、 前記並列する複数本のエレメント固定用経糸(3〜8)のう
ち、前記連結部(RC)側に配される少なくとも1以上の固
定用経糸(7,8) がモノフィラメントからなり、 前記連結部(RC)側に配される少なくとも1以上の前記モ
ノフィラメント用経糸(7,8) による上下脚部(L) の締め
付け力が、他のエレメント固定用経糸(3〜6)による上下
脚部(L) の締め付け力よりも大きく設定されてなるこ
と、を特徴とする織込みスライドファスナーストリンガ
ー。 - 【請求項2】 前記連結部(RC)側に配される少なくとも
1以上のモノフィラメント(7,8) の繊度が、噛合頭部(E
H)側に配される他のエレメント固定用経糸(3〜6)の繊度
よりも大きく設定されてなる請求項1記載の織込みスラ
イドファスナーストリンガー。 - 【請求項3】 前記連結部(RC)側に配される少なくとも
1以上の前記固定用経糸(7,8) の引張弾性率が、噛合頭
部側に配される他のエレメント固定用経糸(3〜6)の引張
弾性率よりも低く設定されてなる請求項1又は2記載の
織込みスライドファスナーストリンガー。 - 【請求項4】 前記連結部(RC)側に配される少なくとも
1以上の前記固定用経糸(7,8) の剛性が、噛合頭部(EH)
側に配される他のエレメント固定用経糸(3〜6)の剛性よ
りも高く設定されてなる請求項1又は2記載の織込みス
ライドファスナーストリンガー。 - 【請求項5】 前記噛合エレメント部分(E) が各開口ご
とに緯打ちされる地緯糸(1) と共に緯入れされてなる請
求項1〜4のいずれかに記載の織込みスライドファスナ
ーストリンガー。 - 【請求項6】 前記噛合エレメント部分(E) が各開口ご
とに緯打ちされる地緯糸(1) に対して1本飛びに緯入れ
されてなる請求項1〜4のいずれかに記載の織込みスラ
イドファスナーストリンガー。
Priority Applications (10)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000280512A JP2002085113A (ja) | 2000-09-14 | 2000-09-14 | 織込みスライドファスナーストリンガー |
| TW090103939A TW508225B (en) | 2000-03-02 | 2001-02-21 | Woven slide fastener stringer |
| EP01301687A EP1133934A3 (en) | 2000-03-02 | 2001-02-23 | Woven slide fastener stringer |
| US09/790,643 US6401763B2 (en) | 2000-03-02 | 2001-02-23 | Woven slide fastener stringer |
| MXPA01002025A MXPA01002025A (es) | 2000-03-02 | 2001-02-26 | Refuerzo de cierre de corredera tejido. |
| CA002338026A CA2338026A1 (en) | 2000-03-02 | 2001-02-26 | Woven slide fastener stringer |
| CNB011089423A CN1161057C (zh) | 2000-03-02 | 2001-02-28 | 机织拉链的牙链 |
| BR0100897-8A BR0100897A (pt) | 2000-03-02 | 2001-03-01 | Reforço tecido para fecho deslizante |
| IDP20010188D ID29508A (id) | 2000-03-02 | 2001-03-01 | Gelagar kancing tarik tenunan |
| KR1020010010742A KR20010087265A (ko) | 2000-03-02 | 2001-03-02 | 직성된 슬라이드 파스너 스트링거 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000280512A JP2002085113A (ja) | 2000-09-14 | 2000-09-14 | 織込みスライドファスナーストリンガー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002085113A true JP2002085113A (ja) | 2002-03-26 |
Family
ID=18765338
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000280512A Pending JP2002085113A (ja) | 2000-03-02 | 2000-09-14 | 織込みスライドファスナーストリンガー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002085113A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012090324A1 (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-05 | Ykk株式会社 | 織込みスライドファスナー |
| WO2018216217A1 (ja) | 2017-05-26 | 2018-11-29 | Ykk株式会社 | ファスナーストリンガー |
-
2000
- 2000-09-14 JP JP2000280512A patent/JP2002085113A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012090324A1 (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-05 | Ykk株式会社 | 織込みスライドファスナー |
| JP5377777B2 (ja) * | 2010-12-28 | 2013-12-25 | Ykk株式会社 | 織込みスライドファスナー |
| KR101396014B1 (ko) * | 2010-12-28 | 2014-05-16 | 와이케이케이 가부시끼가이샤 | 짜넣기 슬라이드 파스너 |
| US9339087B2 (en) | 2010-12-28 | 2016-05-17 | Ykk Corporation | Incorporated slide fastener |
| WO2018216217A1 (ja) | 2017-05-26 | 2018-11-29 | Ykk株式会社 | ファスナーストリンガー |
| US11350708B2 (en) | 2017-05-26 | 2022-06-07 | Ykk Corporation | Fastener stringer |
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