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JP2002080221A - 中空の酸化物超電導体およびその製造方法 - Google Patents

中空の酸化物超電導体およびその製造方法

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JP2002080221A
JP2002080221A JP2001017855A JP2001017855A JP2002080221A JP 2002080221 A JP2002080221 A JP 2002080221A JP 2001017855 A JP2001017855 A JP 2001017855A JP 2001017855 A JP2001017855 A JP 2001017855A JP 2002080221 A JP2002080221 A JP 2002080221A
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precursor
oxide superconductor
plate
producing
cylindrical
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Shuichi Kobayashi
秀一 小早志
Shigeo Nagaya
重夫 長屋
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Dowa Holdings Co Ltd
Chubu Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chubu Electric Power Co Inc
Dowa Mining Co Ltd
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Publication date
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  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気特性、磁気特性、機械強度に優れた大型
で中空の酸化物超電導体およびこのような酸化物超電導
体を低コストで製造できる酸化物超電導体の製造方法を
提供する。 【解決手段】 RE化合物(REはYを含む1種または
2種以上の希土類金属元素)とBa化合物とCu化合物
とを含む原料混合体を、この原料混合体の融点より高い
温度で加熱溶融した後に、徐冷して結晶を成長させるこ
とによりRE−Ba−Cu−O系酸化物超電導体を製造
する方法において、原料混合体から筒状の前駆体とこの
筒状の前駆体の開口部を塞ぐ大きさの板状の前駆体とを
製造し、筒状の前駆体の上部に板状の前駆体を積層し、
これらの前駆体を加熱溶融した後に、徐冷して板状の前
駆体から筒状の前駆体側に向かって結晶成長させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空の酸化物超電
導体およびその製造方法に関し、特に、バルクマグネッ
ト、磁気軸受け、電流リード、磁気シールド、限流機な
どに用いられるRE系の中空の酸化物超電導体およびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、RE元素(希土類元素)とBa元
素の固溶体を作る元素(La、Nd、Pm、Sm、E
u、Gd、Tb、Dy、Hoまたはこれらの混合物)を
選択して、RE化合物、Ba化合物およびCu化合物を
含む原料混合体を、この原料混合体の融点以上の温度で
加熱溶融した後に、温度勾配を加えながら徐冷工程を行
って結晶を成長させることにより、RE−Ba−Cu−
O系酸化物超電導体を製造する方法として、前駆体を板
状に成形し、この前駆体を溶融した後、結晶化直前の温
度で種結晶を前駆体の上部に設置して、その後、温度を
保持または徐冷することによって、種結晶を反映した大
きな配向結晶を作製する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来の
方法では、前駆体を例えば直径60mm以上に大型化し
て溶融結晶化を行うと、結晶化後の徐冷工程で熱収縮に
よる応力が大きくなり、材料端部にマイクロクラックの
発生が起こってしまうという問題点があった。また、リ
ニアモーターカー、磁気分離およびMRIなどに用いる
バルクマグネットとしては、軽量化および用途の都合
上、中心をくり抜いたリング状のバルクマグネットが必
要とされているが、板状に結晶化させた材料から中心部
分をくり抜いてリング状とした場合には、非常にコスト
が高くなってしまう。また、円筒状の前駆体のみを用い
て、溶融した後、種付けを行い、結晶化させて均一に配
向させようとしても、結晶成長の終端部での結合部が弱
い結合となって、中空部分を囲むように流れる超電導電
流が非常に低くなってしまい、中空内に高い磁場を発生
させることができない。
【0004】したがって、本発明は、このような従来の
問題点に鑑み、電気特性、磁気特性、機械強度に優れた
大型で中空の酸化物超電導体およびこのような中空の酸
化物超電導体を低コストで製造できる中空の酸化物超電
導体の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成するために鋭意研究した結果、RE化合物(RE
はYを含む1種または2種以上の希土類金属元素)とB
a化合物とCu化合物とを含む原料混合体を、この原料
混合体の融点より高い温度で加熱溶融した後に、徐冷し
て結晶を成長させることによりRE−Ba−Cu−O系
酸化物超電導体を製造する方法において、筒状の前駆体
の上部に、この筒状の前駆体と熱収縮率が近くなるよう
に調整され(あるいはこの筒状の前駆体の組成と同一の
組成を有し)且つ筒状の前駆体の開口部を塞ぐ大きさの
板状の前駆体を積層し、これらの前駆体を加熱溶融した
後に、徐冷して板状の前駆体から筒状の前駆体側に向か
って結晶成長させることにより、電気特性、磁気特性、
機械強度に優れた大型で中空のRE−Ba−Cu−O系
酸化物超電導体を低コストで製造できることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明による中空の酸化物超電
導体の製造方法は、RE化合物(REはYを含む1種ま
たは2種以上の希土類金属元素)とBa化合物とCu化
合物とを含む原料混合体を、この原料混合体の融点より
高い温度で加熱溶融した後に、徐冷して結晶を成長させ
ることによりRE−Ba−Cu−O系の中空の酸化物超
電導体を製造する方法において、原料混合体から筒状の
前駆体を製造するとともに、この筒状の前駆体のREと
同一の元素を含み且つ筒状の前駆体の開口部を塞ぐ大き
さの板状の前駆体を製造し、筒状の前駆体の上部に板状
の前駆体を積層し、これらの前駆体を加熱溶融した後
に、徐冷して板状の前駆体から筒状の前駆体側に向かっ
て結晶成長させることを特徴とする。
【0007】この中空の酸化物超電導体の製造方法にお
いて、板状の前駆体の組成が筒状の前駆体の組成と同一
であるのが好ましく、少なくとも両前駆体の熱収縮率が
近くなるように両前駆体が同一のRE元素を含むのが好
ましい。また、板状の前駆体は、筒状の前駆体の開口部
が開口する面と同一の大きさで同一の形状の面を有する
のが好ましい。
【0008】また、上記の中空の酸化物超電導体の製造
方法において、加熱溶融する温度を、円筒状および板状
の前駆体がRE2+rBa1+s(Cu1−dAg
−y相およびRE4+rBa2+s( Cu1−d
Ag10−y相(−0.2≦r≦0.2、−
0.2≦s≦0.2、0≦d≦0.05、−0.2≦y
≦0.2)の少なくとも一方の相と液相になる温度とす
るのが好ましい。
【0009】この場合、加熱溶融工程の後に、板状の前
駆体の上部が低温側になるように板状および筒状の前駆
体の上下に1乃至30℃/cmの温度勾配を加え、その
後、板状および筒状の前駆体を徐冷して結晶成長させる
のが好ましい。また、加熱溶融工程の後に、種結晶を設
置して、その後、板状および筒状の前駆体を徐冷して結
晶成長させるようにしてもよい。あるいは、加熱溶融工
程の後に、板状の前駆体の上部が低温側になるように板
状および筒状の前駆体の上下に1乃至30℃/cmの温
度勾配を加えた後、種結晶を設置して、その後、板状お
よび筒状の前駆体を徐冷して結晶成長させるようにして
もよい。
【0010】また、上記の中空の酸化物超電導体の製造
方法において、板状の前駆体の厚さを5乃至20mmと
するのが好ましい。
【0011】また、本発明による中空の酸化物超電導体
の製造方法は、RE化合物(REはYを含む1種または
2種以上の希土類金属元素)とBa化合物とCu化合物
とを含む原料混合体に、この原料混合体の融点より高い
温度で加熱溶融した後に、徐冷して結晶を成長させるこ
とによりRE−Ba−Cu−O系の中空の酸化物超電導
体を製造する方法において、原料混合体から一方の面に
凹部を有する前駆体を製造し、この前駆体を加熱溶融し
た後、凹部とは反対側の面に種結晶を設置して、その
後、前駆体を徐冷して結晶成長させ、その後、種結晶を
設置した側を切断または凹部を貫通させることを特徴と
する。
【0012】さらに、本発明による中空の酸化物超電導
体は、RE1+pBa2+q(Cu 1−bAg
7−x(REは1種または2種以上の希土類金属元素、
−0.2≦p≦0.2、−0.2≦q≦0.2、0≦b
≦0.05、−0.2≦x≦0.6)相中に、RE
2+rBa1+s(Cu1−dAg)O5−y相およ
びRE4+rBa2+s( Cu1−dAg
10−y相(−0.2≦r≦0.2、−0.2≦s≦
0.2、0≦d≦0.05、−0.2≦y≦0.2)の
少なくとも一方の相が微細に分散した筒状の酸化物超電
導体と、この筒状の酸化物超電導体のREと同一の元素
を含み且つ筒状の酸化物超電導体の開口部を塞ぐ板状の
酸化物超電導体とが積層されて一体に結晶化しているこ
とを特徴とする。
【0013】この中空の酸化物超電導体において、板状
の前駆体の組成が筒状の前駆体の組成と同一であるのが
好ましく、少なくとも両前駆体の熱収縮率が近くなるよ
うに両前駆体が同一のRE元素を含むのが好ましい。
【0014】上記の中空の酸化物超電導体において、R
EがNd、Sm、Gd、Dyから選ばれる1種または2
種以上の元素を少なくとも50%以上含むのが好まし
い。また、中空の酸化物超電導体が、8wt%乃至60
wt%のAgを含むのが好ましい。さらに、中空の酸化
物超電導体が、Pt、Pd、Ru、Rh、Ir、Os、
Re、Ceの金属およびこれらの金属の化合物から選ば
れる1種以上を0.05wt%乃至5wt%(化合物の
場合はその金属のみの元素重量で示す)含むのが好まし
い。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明による中空の酸化物超電導
体の製造方法の実施の形態では、RE化合物(REはY
を含む1種または2種以上の希土類金属元素)とBa化
合物とCu化合物とを含む原料混合体を、この原料混合
体の融点より高い温度で加熱溶融した後に、徐冷して結
晶を成長させることによりRE−Ba−Cu−O系の中
空の酸化物超電導体を製造する方法において、原料混合
体から筒状の前駆体とこの筒状の前駆体の開口部を塞ぐ
大きさの板状の前駆体とを製造し、筒状の前駆体の上部
に板状の前駆体を積層した後、これらの前駆体がRE
2+rBa1+s(Cu −dAg)O5−y相およ
びRE4+rBa2+s( Cu1−dAg
10−y相(−0.2≦r≦0.2、−0.2≦s≦
0.2、0≦d≦0.05、−0.2≦y≦0.2)の
少なくとも一方の相と液相になる温度Tm以上(好まし
くはTm+50℃からTm+200℃の範囲)でこれら
の前駆体を溶融し、その後、これらの相の包晶反応によ
りRE1+pBa2+q(Cu1−bAg
7−x相が晶出する温度Tmの直前(好ましくはTm+
20℃からTm+0℃)まで降温し、板状の前駆体の上
部が低温側になるように板状および筒状の前駆体の上下
に温度勾配を加えた後、板状の前駆体側に種結晶を設置
して、その後、RE1+pBa2+q(Cu1−bAg
7−x相が晶出する温度よりやや低い温度(好
ましくはTm−2℃からTm−20℃)まで降温して温
度保持することにより板状の前駆体を水平方向に結晶成
長させ、その後、徐冷することにより筒状の前駆体を上
から下に結晶成長させる。
【0016】ここで、必要に応じて結晶化後の試料から
板状の前駆体の部分を切断し、または板状の前駆体の部
分に貫通孔を形成して前駆体全体を筒状の前駆体にする
と、円周方向に沿って全く粒界の無い、高い臨界電流密
度を示す筒状の酸化物超電導体を製造することができ
る。このような筒状の酸化物超電導体は、例えば、積層
することによりソレノイド状のマグネットなどに使用す
ることもできる。
【0017】また、前駆体がRE2+rBa1+s(C
1−dAg)O5−y相およびRE4+rBa
2+s( Cu1−dAg10−y相の少なく
とも一方の相と液相になる温度Tm(溶融状態から降温
した場合のRE1+pBa2+q(Cu1−bAg
7−x相の結晶化温度と同じ)は、各希土類元素を
用いた場合には、図1に示すような温度であり、さらに
Agを添加した場合には、各温度を基準にして、Agの
添加量とともに図2に示すように変化する。なお、希土
類元素を複数混合した場合には、図1に示す温度に各希
土類元素のモル比率を掛けて加えた値になる。
【0018】このような手法によると、前駆体の容積を
低く抑えることが可能になり、結晶化後の徐冷工程にお
いて発生する熱収縮による応力が緩和され、クラックの
発生を抑制できる。また、板状の前駆体を積層すること
により、リング全体を結晶粒界などの繋ぎ目無く種結晶
の方位を完全に反映させることができ、電磁気特性に優
れた大型で中空の酸化物超電導体を低コストで製造する
ことができる。
【0019】上記の手法において、板状の前駆体と筒状
の前駆体の融点や熱収縮が著しく異なると、昇温や冷却
の際にクラックが発生し易くなるので、これらの前駆体
が同一の組成または少なくとも同一のRE元素を含むの
が好ましい。
【0020】また、板状の前駆体が中空の前駆体と同一
形状であると板状の前駆体から中空の前駆体に結晶の配
向性が反映し易くなるので、板状の前駆体は、筒状の前
駆体の開口部が開口する面と同一の大きさで同一の形状
の面を有するのが好ましい。さらに、板状の前駆体の厚
さは、コストおよび配向の再現性の点で12mm±5m
m程度が最適であり、5mm以下にすると支持材との反
応により多結晶体になり易く、20mmより厚くすると
厚さ方向の結晶育成に時間を要し、製造コストが高くな
ってしまう。
【0021】また、前駆体の加熱溶融工程の後に、板状
の前駆体の上部が低温側になるように板状および筒状の
前駆体の上下に1乃至30℃/cmの温度勾配を加えた
後、種結晶を設置して、その後、板状および筒状の前駆
体を徐冷して結晶成長させることにより、結晶の配向性
が向上し、臨界電流密度も向上する。
【0022】また、上記の手法において、前駆体の大き
さが例えば直径φ60mm以下で比較的小さい場合に
は、前駆体を一方の面に凹部を有する形状に成形し、凹
部とは反対側の面に種結晶を設置して、同様に溶融結晶
化処理を行い、結晶化後に種結晶側の面を切断し、ある
いは凹部を貫通させて貫通孔にすることにより、比較的
高特性の中空の超電導体を作製することも可能である。
【0023】上記の中空の酸化物超電導体において、R
EがNd、Sm、Gd、Dyから選ばれる1種または2
種以上の元素を少なくとも50%以上含むようにする
と、結晶成長速度が速くなり、大きな結晶を比較的短時
間で製造することが可能になる。
【0024】さらに、8wt%以上のAgを含有させる
と、AgがRE1+pBa2+q(Cu1−bAg
7−x相中に微細に分散して機械強度が向上すると
ともに、上下方向の組成ズレが抑制されて、より大型で
結晶欠陥の少ない中空の酸化物超電導体を製造すること
ができる。一方、60wt%以上のAgを含むようにす
ると、超電導体の体積分率が低すぎて、臨界電流密度な
どの特性が低くなる。
【0025】さらに、上記の中空の酸化物超電導体が、
Pt、Pd、Ru、Rh、Ir、Os、Re、Ceの金
属およびこれらの金属の化合物から選ばれる1種以上を
0.05〜5wt%(化合物の場合はその金属のみの元
素重量で示す)含むようにすると、RE2+rBa
1+s(Cu1−dAg)O5−y相やRE4+r
2+s( Cu1−dAg10−y相を微細
にする効果がある。
【0026】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明による中空の
酸化物超電導体およびその製造方法について詳細に説明
する。
【0027】[実施例1]Sm、BaCO、C
uOの各原料粉末をSm:Ba:Cu=1.6:2.
3:3.3になるように秤量した後、BaCOとCu
Oのみを880℃で30時間焼成して、BaCuO
CuOの仮焼粉を得た(モル比でBaCuO :CuO
=2.3:1.0)。次に、この仮焼粉に、予め秤量し
ておいたSm とPt粉末(平均粒径0.01μ
m)およびAgO粉末(平均粒径13.8μm)を、
Pt含有量が0.42wt%、Ag含有量が15wt%
になるように加えて混合して、大気中900℃で10時
間焼成した。この仮焼粉をライカイ機で粉砕して、平均
粒径約2μmとした。
【0028】得られた仮焼粉の組成分析を行ったとこ
ろ、図3に示すような値であった。また、得られた仮焼
粉を粉末X線回折により分析したところ、Sm1+p
2+ (Cu1−bAg7−x相およびSm
2+rBa1+s(Cu1−dAg)O5−r相が確
認された。ここで、Tmは、図1および図2から計算す
ると、1060−40=1020℃である。
【0029】このようにして作製された合成粉を外径8
0mm、内径30mm、厚さ26mmの円筒状にプレス
成形して前駆体1を作製するとともに、外径80mm、
厚さ10mmのディスク状にプレス成形して前駆体2を
作製し、前駆体2を前駆体1の上に積層した(図4およ
び図5を参照)。次に、図4および図5に示すように、
アルミナ基板3上に、外径17mm、内径13mm、高
さ20mmの円筒状のアルミナパイプ4を載置するとと
もに、予め溶融法により作製しておいたSm .6Ba
2.3Cu3.3組成の厚さ2mm程度の複数のペレ
ット片5を敷いた。次に、その上に、前駆体1がアルミ
ナパイプ4を取り囲むように前駆体1および前駆体2を
載置し、2ゾーン型の炉体内に設置して以下の工程を行
った。
【0030】まず、室温から50時間で1100℃まで
昇温させ、この温度で20分間保持して半溶融状態にし
た後、前駆体2の上部が低温側になるように前駆体1お
よび前駆体2の上下に10℃/cmの温度勾配を加え
て、前駆体2の上部の温度が1025℃になるまで1℃
/minで降温させた。次いで、予め溶融法で作製して
おいたAgを含まない縦横2mm、厚さ1mmのSm
1.8Ba2.4Cu3. 組成の種結晶を、成長
方向がc軸と平行になるように前駆体2の上部の中心に
接触させ、1025℃から1℃/hrの速度で1015
℃まで降温させた。この温度で80時間保持した後、9
45℃まで70時間かけて徐冷し、その後、上下の温度
勾配が0℃/cmになるように前駆体1の下部を20時
間で945℃になるように冷却し、その後、室温まで1
00時間かけて徐冷して結晶化を行った。
【0031】このようにして結晶化した材料をガス置換
可能な別の炉の中に設置し、以下のようにアニール処理
を行った。まず、ロータリーポンプで0.1Torrま
で炉内を排気した後、炉内に酸素ガスを流し込んで、酸
素分圧が99%以上である大気圧の雰囲気にした。その
後も0.5L/minの流量で酸素ガスを炉内に流しな
がら、室温から450℃まで10時間で昇温させ、45
0℃から250℃まで200時間かけて徐冷し、250
℃から室温まで10時間で降温させた。その後、同様の
アニール処理をもう一回行った。
【0032】このアニール処理の後、前駆体1は、焼き
縮みのため、外径67mm、内径26mm、厚さ22m
mになり、前駆体2は、外径67mm、厚さ8mmにな
っていた。この前駆体1を上下方向の中心付近で切断し
て断面をEPMAで観察したところ、Sm1+pBa
2+q(Cu1−bAg7−x相中に0.1〜
30μm程度のSm2+rBa1+s(Cu1−dAg
)O5−y相が微細に分散していた。ここで、p、
q、r、s、yはそれぞれ−0.2〜0.2の値であ
り、xは−0.2〜0.6の値であった。また、b、d
は0.0〜0.05の値であり、平均的には0.008
程度であった。この材料の中心付近でAgが存在しない
部分を選んで、偏光顕微鏡を用いて倍率1000倍で撮
影し、この写真から70×90μmの範囲を画像解析し
たところ、Sm2+rBa1+s(Cu 1−dAg
5−y相の平均粒径は1.5μmであり、全体の面積
に占める割合は約25%であった。さらに、試料全体に
わたって0.1〜100μm程度のAgが微細に分散し
ていた。また、この材料の中心付近を偏光顕微鏡を用い
て倍率50倍で撮影し、この写真から1.4×1.8m
mの範囲を画像解析したところ、このAgの平均粒径は
27μmであり、空孔を除いた部分の全体の面積に占め
る割合は17%であった。さらに、粒径5〜200μm
程度の空孔が全体の面積に対して6%分散して存在して
いた。また、前駆体1と前駆体2は融着し、種結晶を反
映して円筒状およびディスク状材料の軸方向がc軸と平
行であるように材料全体が均一に配向し、隣接する結晶
間の方位のずれが3°以下であり、実質的に単結晶状の
超電導材料が得られた。
【0033】次に、前駆体1の部分から前駆体2および
下部側2mmをスライス加工により切り離して、外径6
7mm、内径26mm、厚さ20mmの円筒状にした。
この円筒状の超電導体の軸方向に外部磁場2.1T(テ
スラ)を加えながら室温から温度77Kまで冷却した
後、磁場を取り去って超電導体中に捕捉される磁束密度
を測定した。この測定は、ホール素子をXYステージに
取り付けて超電導体表面から約1mmの距離で超電導体
表面に沿って移動させ、材料の軸方向の磁束密度分布を
測定することによって行った。その結果、リング全体に
結晶粒界が存在しなかったために、図6および図7に示
すように、リングの内径φ26mm上でほぼ均一に約1
Tの捕捉磁束密度が得られた。
【0034】次に、このリング状材料から2.5×2.
5×2mmの試料を切り出して、振動試料型磁力計によ
り磁化率を測定した。得られた磁化率曲線よりBean
モデルを適用して、温度77Kにおける臨界電流密度J
cを見積もったところ、図8に示すように高い臨界電流
密度を示していた。
【0035】[実施例2]Gd、BaCO、C
uOの各原料粉末をGd:Ba:Cu=1.8:2.
4:3.4になるように秤量した後、BaCOとCu
Oのみを880℃で30時間焼成して、BaCuO
CuOの仮焼粉を得た(モル比でBaCuO :CuO
=2.4:1.0)。次に、この仮焼粉に、予め秤量し
ておいたGd とPt粉末(平均粒径0.01μ
m)およびAgO粉末(平均粒径13.8μm)をP
t含有量が0.42wt%、Ag含有量が10wt%に
なるように加えて混合して、大気中900℃で10時間
焼成した。この仮焼粉をライカイ機で粉砕して、平均粒
径約2μmとした。
【0036】得られた仮焼粉の組成分析を行ったとこ
ろ、図9に示すような値であった。また、得られた仮焼
粉を粉末X線回折により分析したところ、Gd1+p
2+ (Cu1−bAg7−x相およびGd
2+rBa1+s(Cu1−dAg)O5−r相が確
認された。ここで、Tmは、図1および図2から計算す
ると、1030−40=990℃である。
【0037】このようにして作製された合成粉を外径8
0mm、内径44mm、厚さ26mmの円筒状にプレス
成形して前駆体1を作製するとともに、外径80mm、
厚さ10mmのディスク状にプレス成形して前駆体2を
作製し、前駆体2を前駆体1の上に積層した(図4およ
び図5を参照)。次に、 図4および図5に示すよう
に、アルミナ基板3上に、外径30mm、内径24m
m、高さ20mmのアルミナパイプ4を載置するととも
に、予め溶融法により作製しておいたGd1.8Ba
2.4Cu3.4組成の厚さ2mm程度の複数のペレ
ット片5を敷いて、その上に実施例1と同様に前駆体1
および前駆体2を載置して、2ゾーン型の炉体内に設置
して以下の工程を行った。
【0038】まず、室温から50時間で1100℃まで
昇温させ、この温度で20分間保持して半溶融状態にし
た後、前駆体2の上部が低温側になるように前駆体1お
よび前駆体2の上下に10℃/cmの温度勾配を加え
て、前駆体2の上部の温度が995℃になるまで1℃/
minで降温させた。次いで、予め溶融法で作製してお
いたAgを含まないGd1.8Ba2.4Cu3.4
組成の種結晶を、成長方向がc軸と平行になるように
前駆体2の上部に接触させ、995℃から1℃/hrの
速度で985℃まで降温させた。この温度で100時間
保持した後、915℃まで70時間かけて徐冷し、その
後、上下の温度勾配が0℃/cmになるように前駆体1
の下部を20時間で915℃になるように冷却し、その
後、室温まで100時間かけて徐冷して結晶化を行っ
た。
【0039】このようにして結晶化した材料をガス置換
可能な別の炉の中に設置し、以下のようにアニール処理
を行った。まず、ロータリーポンプで0.1Torrま
で炉内を排気した後、炉内に酸素ガスを流し込んで、酸
素分圧が99%以上である大気圧の雰囲気にした。その
後も0.5L/minの流量で酸素ガスを炉内に流しな
がら、室温から450℃まで10時間で昇温させ、45
0℃から250℃まで200時間かけて徐冷し、250
℃から室温まで10時間で降温させた。その後、同様の
アニール処理をもう一回行った。
【0040】このアニール処理の後、前駆体1は、焼き
縮みのため、外径67mm、内径37mm、厚さ22m
mになり、前駆体2は、外径67mm、厚さ8mmにな
っていた。この前駆体1を上下方向の中心付近で切断し
て断面をEPMAで観察したところ、Gd1+pBa
2+q(Cu1−bAg7−x相中に0.1〜
30μm程度のGd2+rBa1+s(Cu1−dAg
)O5−y相が微細に分散していた。ここで、p、
q、r、s、yはそれぞれ−0.2〜0.2の値であ
り、xは−0.2〜0.6の値であった。また、b、d
は0.0〜0.05の値であり、平均的には0.008
程度であった。この材料の中心付近でAgが存在しない
部分を選んで、偏光顕微鏡を用いて倍率1000倍で撮
影し、この写真から70×90μmの範囲を画像解析し
たところ、Gd2+rBa1+s(Cu 1−dAg
5−y相の平均粒径は1.0μmであり、全体の面積
に占める割合は約30%であった。さらに、試料全体に
わたって0.1〜100μm程度のAgが微細に分散し
ていた。また、この材料の中心付近を偏光顕微鏡を用い
て倍率50倍で撮影し、この写真から1.4×1.8m
mの範囲を画像解析したところ、このAgの平均粒径は
24μmであり、空孔を除いた部分の全体の面積に占め
る割合は7%であった。さらに、粒径5〜200μm程
度の空孔が全体の面積に対して7%分散して存在してい
た。また、前駆体1と前駆体2は融着し、種結晶を反映
して円筒状およびディスク状材料の軸方向がc軸と平行
であるように材料全体が均一に配向し、隣接する結晶間
の方位のずれが3°以下であり、実質的に単結晶状の超
電導材料が得られた。
【0041】次に、前駆体1の部分から前駆体2および
下部側2mmをスライス加工により切り離して、外径6
7mm、内径37mm、厚さ20mmの円筒状にした。
この円筒状の超電導体の軸方向に外部磁場2.1Tを加
えながら室温から温度77Kまで冷却した後、磁場を取
り去って超電導体中に捕捉される磁束密度を実施例1と
同様に測定した。その結果、リング全体に結晶粒界が存
在しなかったために、図10に示すように、リングの内
径φ37mm上でほぼ均一に約1.0Tの捕捉磁束密度
が得られた。
【0042】次に、実施例1と同様に温度77Kにおけ
る臨界電流密度Jcを見積もったところ、図11に示す
ように高い臨界電流密度が得られた。
【0043】[実施例3]RE(REはモル比で
Sm50%、Gd50%)、BaCO、CuOの各原
料粉末をRE:Ba:Cu=1.6:2.3:3.3に
なるように秤量した後、BaCOとCuOのみを88
0℃で30時間焼成して、BaCuOとCuOの仮焼
粉を得た(モル比でBaCuO:CuO=2.3:
1.0)。次に、この仮焼粉に、予め秤量しておいたR
および0.45wt%のPt粉末を加えるとと
もに、Ag元素量で10wt%になるようにAgO粉
末を加えて混合して、大気中900℃で10時間焼成し
た。得られた仮焼粉をライカイ機で粉砕して、平均粒径
約2μmとした。
【0044】得られた仮焼粉の組成分析を行ったとこ
ろ、図12に示すような値であった。また、得られた仮
焼粉を粉末X線回折により分析したところ、RE1+p
Ba +q(Cu1−bAg7−x相およびR
2+rBa1+s(Cu1− Ag)O5−r相が
確認された。ここで、Tmは、図1および図2から計算
すると、(1060×1/2+1030×1/2)−40
=1005℃である。
【0045】このようにして作製された合成粉を外径5
3mm、内径16mm、厚さ26mmの円筒状にプレス
成形して前駆体1を作製するとともに、外径53mm、
厚さ7mmのディスク状にプレス成形して前駆体2を作
製し、実施例1と同様に前駆体2を前駆体1の上に積層
した。次に、アルミナ基板3上に、予め溶融法により作
製しておいたSm1.6Ba2.3Cu3.3組成の
厚さ2mm程度の複数のペレット片5を敷いて、その上
に、アルミナパイプ4を使用しない点を除いて、実施例
1と同様に前駆体1および前駆体2を載置して、2ゾー
ン型の炉体内に設置して以下の工程を行った。
【0046】まず、室温から50時間で1100℃まで
昇温させ、この温度で20分間保持して半溶融状態にし
た後、前駆体2の上部が低温側になるように前駆体1お
よび前駆体2の上下に10℃/cmの温度勾配を加え
て、前駆体2の上部の温度が1010℃になるまで1℃
/minで降温させた。次いで、予め溶融法で作製して
おいたAgを含まないSm1.8Ba2.4Cu3.4
組成の種結晶を、成長方向がc軸と平行になるよう
に前駆体2の上部に接触させ、1010℃から1℃/h
rの速度で1000℃まで降温させた。この温度で90
時間保持した後、930℃まで70時間かけて徐冷し、
その後、上下の温度勾配が0℃/cmになるように前駆
体の下部を20時間で930℃になるように冷却し、そ
の後、室温まで100時間かけて徐冷して結晶化を行っ
た。
【0047】このようにして結晶化した材料をガス置換
可能な別の炉の中に設置し、以下のようにアニール処理
を行った。まず、ロータリーポンプで0.1Torrま
で炉内を排気した後、炉内に酸素ガスを流し込んで、酸
素分圧が99%以上である大気圧の雰囲気にした。その
後も0.5L/minの流量で酸素ガスを炉内に流しな
がら、室温から450℃まで10時間で昇温させ、45
0℃から250℃まで200時間かけて徐冷し、250
℃から室温まで10時間で降温させた。その後、同様の
アニール処理をもう一回行った。
【0048】このアニール処理の後、前駆体1は、焼き
縮みのため、外径45mm、内径14mm、厚さ22m
mになり、前駆体2は、外径45mm、厚さ6mmにな
っていた。この前駆体1を上下方向の中心付近で切断し
て断面をEPMAで観察したところ、RE1+pBa
2+q(Cu1−bAg7−x相中に0.1〜
30μm程度のRE2+rBa1+s(Cu1−dAg
)O5−y相が微細に分散していた。ここで、p、
q、r、s、yはそれぞれ−0.2〜0.2の値であ
り、xは−0.2〜0.6の値であった。また、b、d
は0.0〜0.05の値であり、平均的には0.008
程度であった。この材料の中心付近でAgが存在しない
部分を選んで、偏光顕微鏡を用いて倍率1000倍で撮
影し、この写真から70×90μmの範囲を画像解析し
たところ、RE2+rBa1+s(Cu 1−dAg
5−y相の平均粒径は1.1μmであり、全体の面積
に占める割合は約24%であった。さらに、試料全体に
わたって0.1〜100μm程度のAgが微細に分散し
ていた。また、この材料の中心付近を偏光顕微鏡を用い
て倍率50倍で撮影し、この写真から1.4×1.8m
mの範囲を画像解析したところ、このAgの平均粒径は
49μmであり、空孔を除いた部分の全体の面積に占め
る割合は19%であった。さらに、粒径5〜200μm
程度の空孔が全体の面積に対して5%分散して存在して
いた。また、前駆体1と前駆体2は融着し、種結晶を反
映して円筒状およびディスク状材料の軸方向がc軸と平
行であるように材料全体が配向し、隣接する結晶間の方
位のずれが3°以下であり、実質的に単結晶状の超電導
材料が得られた。
【0049】次に、前駆体1の部分から前駆体2および
下部側2mmをスライス加工により切り離して、外径4
5mm、内径14mm、厚さ20mmの円筒状にした。
この円筒状の超電導体の軸方向に外部磁場2.1Tを加
えながら室温から温度77Kまで冷却した後、磁場を取
り去って超電導体中に捕捉される磁束密度を測定した。
この測定は、ホール素子をXYステージに取り付けて超
電導体表面から約1mmの距離で超電導体表面に沿って
移動させ、材料の軸方向の磁束密度分布を測定すること
によって行った。その結果、リング全体に結晶粒界が存
在しなかったために、図13に示すように、リングの内
径φ14mm上でほぼ均一に約1.3Tの捕捉磁束密度
が得られた。
【0050】次に、このリング状材料から2.5×2.
5×2mmの試料を切り出して、振動試料型磁力計によ
り磁化率を測定した。得られた磁化率曲線よりBean
モデルを適用して、温度77Kにおける臨界電流密度J
cを見積もったところ、図14に示すように高い臨界電
流密度を示していた。
【0051】[実施例4]実施例1と同様の方法により
作製された合成粉を、外径53mm、厚さ33mmのデ
ィスク状の一方の面に内径16mm、深さ23mmの凹
部が形成された形状にプレス成形して前駆体を作製し
た。次に、予め溶融法により作製しておいたSm1.6
Ba2.3Cu3.3組成の厚さ2mm程度の複数の
ペレット片をアルミナ基板上に敷いて、その上に前駆体
を凹部が下になるように載置して、2ゾーン型の炉体内
に設置して以下の工程を行った。
【0052】まず、室温から50時間で1100℃まで
昇温させ、この温度で20分間保持して半溶融状態にし
た後、前駆体の上部が低温側となるように前駆体の上下
に10℃/cmの温度勾配を加えて、前駆体の上部の温
度が1025℃となるまで1℃/minで降温させた。
次いで、予め溶融法で作製しておいたAgを含まない縦
横2mm、厚さ1mmのSm1.8Ba2.4Cu
3.4組成の種結晶を、成長方向がc軸と平行にな
るように前駆体の上部の中心に接触させ、1025℃か
ら1℃/hrの速度で1015℃まで降温させた。この
温度で70時間保持した後、945℃まで70時間かけ
て徐冷し、その後、上下の温度勾配が0℃/cmになる
ように前駆体の下部を20時間で945℃になるように
冷却し、その後、室温まで100時間かけて徐冷して結
晶化を行った。
【0053】このようにして結晶化された材料につい
て、実施例1と同様のアニール処理を行った。
【0054】このアニール処理の後、前駆体は、焼き縮
みのため、外径45mm、凹部の内径28mm、厚さ3
0mmとなっていた。この前駆体を上下方向の中心付
近、径方向の端部付近で切断して断面をEPMAで観察
したところ、実施例1とほぼ同様な組織が得られた。ま
た、種結晶を反映して材料の軸方向がc軸と平行である
ように材料全体が配向し、隣接する結晶間の方位のずれ
が3°以下であり、実質的に単結晶状の超電導材料が得
られた。
【0055】次に、この前駆体から上部側8mmおよび
下部側2mmを切断して、外径45mm、内径28m
m、厚さ20mmの円筒状にした。この円筒状の超電導
体の軸方向に外部磁場2.1Tを加えながら室温から温
度77Kまで冷却した後、磁場を取り去って超電導体中
に捕捉される磁束密度を実施例1と同様に測定した。そ
の結果、端部に一部マイクロクラックが存在したが、リ
ング全体に結晶粒界が存在しなかったために、図16に
示すように、リングの内径φ28mm上でほぼ均一に約
0.35Tの捕捉磁束密度が得られた。
【0056】また、臨界電流密度Jcを実施例1と同様
に測定したところ、実施例1とほぼ同程度の値が得られ
た。
【0057】[比較例]実施例1と同様の方法により作
製された合成粉を外径80mm、内径30mm、厚さ2
6mmの円筒状にプレス成形して前駆体1を作製した。
次に、図16に示すように、アルミナ基板3上に、予め
溶融法により作製しておいたSm1.6Ba2.3Cu
3.3の厚さ2mm程度の複数のペレット片5を敷
いて、その上に前駆体1を載置して、2ゾーン型の炉体
内に設置して以下の工程を行った。
【0058】まず、室温から50時間で1100℃まで
昇温させ、この温度で20分間保持して半溶融状態にし
た後、前駆体1の上部が低温側になるように前駆体1の
上下に10℃/cmの温度勾配を加えて、前駆体1の上
部の温度が1025℃になるまで1℃/minで降温さ
せた。次いで、予め溶融法で作製しておいたAgを含ま
ない縦横2mm、厚さ1mmのSm1.8Ba2.4
3.4組成の種結晶6を、成長方向がc軸と平行
になるように、図16に示すように前駆体1の上部の一
部に接触させ、1025℃から1℃/hrの速度で10
15℃まで降温させた。この温度で80時間保持した
後、945℃まで70時間かけて徐冷し、その後、上下
の温度勾配が0℃/cmになるように前駆体1の下部を
20時間で945℃になるように冷却し、その後、室温
まで100時間かけて徐冷して結晶化を行った。
【0059】このようにして結晶化した材料をガス置換
可能な別の炉の中に設置し、以下のようにアニール処理
を行った。まず、ロータリーポンプで0.1Torrま
で炉内を排気した後、炉内に酸素ガスを流し込んで、酸
素分圧が99%以上である大気圧の雰囲気にした。その
後も0.5L/minの流量で酸素ガスを炉内に流しな
がら、室温から450℃まで10時間で昇温させ、45
0℃から250℃まで200時間かけて徐冷し、250
℃から室温まで10時間で降温させた。その後、同様の
アニール処理をもう一回行った。
【0060】このアニール処理の後、前駆体1は、焼き
縮みのため、外径67mm、内径26mm、厚さ22m
mになっていた。この前駆体1を上下方向の中心付近で
切断して断面をEPMAで観察したところ、実施例1と
ほぼ同様な組織が得られた。しかしながら、結晶は図1
7の矢印Aに示すように種結晶6からリングに沿って成
長し、円筒状材料の軸方向がc軸と平行であるように材
料全体が均一に配向していた。しかしながら、結晶成長
の終端部がつながる部分8では結晶成長時に押し出され
た余分なBa元素およびCu元素を主成分とする液相成
分などの析出があった。
【0061】次に、前駆体1の上部をスライス加工によ
り切り離して、外径67mm、内径26mm、厚さ20
mmの円筒状にした。この円筒状の超電導体の軸方向に
外部磁場2.1Tを加えながら室温から温度77Kまで
冷却した後、磁場を取り去って超電導体中に捕捉される
磁束密度を実施例1と同様に測定した。その結果、結晶
成長の終端部が結晶粒界となり、ここから空洞内に磁束
の侵入が起こり、図18および図19に示すように、最
大でも0.3T弱と捕捉磁束密度が低かった。
【0062】次に、この粒界付近から試料を切り出し
て、実施例1と同様に温度77Kにおける臨界電流密度
Jcを見積もったところ、図20に示すように臨界電流
密度が低かった。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
筒状の前駆体の上部に、この筒状の前駆体の開口部を塞
ぐ大きさの板状の前駆体を積層し、これらの前駆体を加
熱溶融した後に、徐冷して板状の前駆体から筒状の前駆
体側に向かって結晶成長させることにより、電気特性、
磁気特性、機械強度に優れた大型で中空の酸化物超電導
体を低コストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】REとして各希土類金属元素を用いた場合のR
1+pBa2+q(Cu1− Ag7−x
の融点(結晶化温度)Tmを示す図。
【図2】Agの添加量とRE1+pBa2+q(Cu
1−bAg7−x相の融点(結晶化温度)Tm
の補正値との関係を示す図。
【図3】実施例1で製造した前駆体1および前駆体2の
組成を示す図。
【図4】実施例1の前駆体1および前駆体2を積層する
手法を示す斜視図。
【図5】実施例1の前駆体1および前駆体2を積層する
手法を示す断面図。
【図6】実施例1で製造した円筒状の酸化物超電導体の
捕捉磁束密度の面内分布を測定した結果を示す図。
【図7】実施例1で製造した円筒状の酸化物超電導体の
径方向に沿って捕捉磁束密度を測定した結果を示す図。
【図8】実施例1で製造した円筒状の酸化物超電導体の
臨界電流密度の磁場依存性を示す図。
【図9】実施例2で製造した前駆体1および前駆体2の
組成を示す図。
【図10】実施例2で製造した円筒状の酸化物超電導体
の径方向に沿って捕捉磁束密度を測定した結果を示す
図。
【図11】実施例2で製造した円筒状の酸化物超電導体
の臨界電流密度の磁場依存性を示す図。
【図12】実施例3で製造した前駆体1および前駆体2
の組成を示す図。
【図13】実施例3で製造した円筒状の酸化物超電導体
の径方向に沿って捕捉磁束密度を測定した結果を示す
図。
【図14】実施例3で製造した円筒状の酸化物超電導体
の臨界電流密度の磁場依存性を示す図。
【図15】実施例4で製造した円筒状の酸化物超電導体
の径方向に沿って捕捉磁束密度を測定した結果を示す
図。
【図16】比較例の前駆体を載置する手法を示す斜視
図。
【図17】比較例の材料の結晶成長後の組織を示す図。
【図18】比較例で製造した円筒状の酸化物超電導体の
捕捉磁束密度の面内分布を測定した結果を示す図。
【図19】比較例で製造した円筒状の酸化物超電導体の
径方向に沿って捕捉磁束密度を測定した結果を示す図。
【図20】比較例で製造した円筒状の酸化物超電導体の
臨界電流密度の磁場依存性を示す図。
【符号の説明】
1、2 前駆体 3 アルミナ基板 4 アルミナパイプ 5 ペレット片 6 種結晶 7 結晶成長のファセット 8 結晶成長の終端部の結合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長屋 重夫 愛知県名古屋市緑区大高町字北関山20番地 の1 中部電力株式会社電力技術研究所内 Fターム(参考) 4G047 JA10 JC02 JC03 KB20

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RE1+pBa2+q(Cu1−bAg
    7−x(REは1種または2種以上の希土類金
    属元素、−0.2≦p≦0.2、−0.2≦q≦0.
    2、0≦b≦0.05、−0.2≦x≦0.6)相中
    に、RE2+rBa1+s(Cu1−dAg)O
    5−y相およびRE4+rBa2+s( Cu1−d
    10−y相(−0.2≦r≦0.2、−
    0.2≦s≦0.2、0≦d≦0.05、−0.2≦y
    ≦0.2)の少なくとも一方の相が微細に分散した筒状
    の酸化物超電導体と、この筒状の酸化物超電導体の前記
    REと同一の元素を含み且つ前記筒状の酸化物超電導体
    の開口部を塞ぐ板状の酸化物超電導体とが積層されて一
    体に結晶化していることを特徴とする中空の酸化物超電
    導体。
  2. 【請求項2】 前記板状の酸化物超電導体の組成が前記
    筒状の酸化物超電導体の組成と同一であることを特徴と
    する、請求項1に記載の中空の酸化物超電導体。
  3. 【請求項3】 前記REがNd、Sm、Gd、Dyから
    選ばれる1種または2種以上の元素を少なくとも50%
    以上含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の
    中空の酸化物超電導体。
  4. 【請求項4】 前記中空の酸化物超電導体が、8wt%
    乃至60wt%のAgを含むことを特徴とする、請求項
    1乃至3のいずれかに記載の中空の酸化物超電導体。
  5. 【請求項5】 前記中空の酸化物超電導体が、Pt、P
    d、Ru、Rh、Ir、Os、Re、Ceの金属および
    これらの金属の化合物から選ばれる1種以上を0.05
    wt%乃至5wt%(化合物の場合はその金属のみの元
    素重量で示す)含むことを特徴とする、請求項1乃至4
    のいずれかに記載の中空の酸化物超電導体。
  6. 【請求項6】 RE化合物(REはYを含む1種または
    2種以上の希土類金属元素)とBa化合物とCu化合物
    とを含む原料混合体を、この原料混合体の融点より高い
    温度で加熱溶融した後に、徐冷して結晶を成長させるこ
    とによりRE−Ba−Cu−O系の中空の酸化物超電導
    体を製造する方法において、前記原料混合体から筒状の
    前駆体を製造するとともに、この筒状の前駆体の前記R
    Eと同一の元素を含み且つ前記筒状の前駆体の開口部を
    塞ぐ大きさの板状の前駆体を製造し、前記筒状の前駆体
    の上部に前記板状の前駆体を積層し、これらの前駆体を
    加熱溶融した後に、徐冷して前記板状の前駆体から前記
    筒状の前駆体側に向かって結晶成長させることを特徴と
    する、中空の酸化物超電導体の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記板状の前駆体の組成が前記筒状の前
    駆体の組成と同一であることを特徴とする、請求項6に
    記載の中空の酸化物超電導体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記板状の前駆体が、前記筒状の前駆体
    の開口部が開口する面と同一の大きさで同一の形状の面
    を有することを特徴とする、請求項6または7に記載の
    中空の酸化物超電導体の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記加熱溶融する温度が、前記円筒状お
    よび板状の前駆体がRE2+rBa1+s(Cu1−d
    Ag)O5−y相およびRE4+rBa 2+s( C
    1−dAg10−y相(−0.2≦r≦
    0.2、−0.2≦s≦0.2、0≦d≦0.05、−
    0.2≦y≦0.2)の少なくとも一方の相と液相にな
    る温度であることを特徴とする、請求項6乃至8のいず
    れかに記載の中空の酸化物超電導体の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記加熱溶融工程の後に、前記板状の
    前駆体の上部が低温側になるように前記板状および筒状
    の前駆体の上下に1乃至30℃/cmの温度勾配を加
    え、その後、前記板状および筒状の前駆体を徐冷して結
    晶成長させることを特徴とする、請求項6乃至9のいず
    れかに記載の中空の酸化物超電導体の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記加熱溶融工程の後に、種結晶を設
    置して、その後、前記板状および筒状の前駆体を徐冷し
    て結晶成長させることを特徴とする、請求項6乃至9の
    いずれかに記載の中空の酸化物超電導体の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記加熱溶融工程の後に、前記板状の
    前駆体の上部が低温側になるように前記板状および筒状
    の前駆体の上下に1乃至30℃/cmの温度勾配を加え
    た後、種結晶を設置して、その後、前記板状および筒状
    の前駆体を徐冷して結晶成長させることを特徴とする、
    請求項6乃至9のいずれかに記載の中空の酸化物超電導
    体の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記板状の前駆体の厚さが5乃至20
    mmであることを特徴とする、請求項6乃至12のいず
    れかに記載の中空の酸化物超電導体の製造方法。
  14. 【請求項14】 RE化合物(REはYを含む1種また
    は2種以上の希土類金属元素)とBa化合物とCu化合
    物とを含む原料混合体に、この原料混合体の融点より高
    い温度で加熱溶融した後に、徐冷して結晶を成長させる
    ことによりRE−Ba−Cu−O系の中空の酸化物超電
    導体を製造する方法において、前記原料混合体から一方
    の面に凹部を有する前駆体を製造し、この前駆体を加熱
    溶融した後、前記凹部とは反対側の面に種結晶を設置し
    て、その後、前記前駆体を徐冷して結晶成長させ、その
    後、前記種結晶を設置した側を切断または前記凹部を貫
    通させることを特徴とする、中空の酸化物超電導体の製
    造方法。
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