JP2002078079A - 電気音響変換器 - Google Patents
電気音響変換器Info
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Abstract
パターンCLa1,CLb1をプリント形成し、その中央部
分を折り返し加工して接着することによって、導電体パ
ターンCLa1,CLb1を有する平板状の部分23と、湾
曲形状の第1,第2の振動部21a,21bとを一体化
して備える振動板21を形成する。磁石17とヨーク1
8,19により磁気回路と磁気ギャップMGを形成し、
平板状の部分23を磁気ギャップMG内に挿入し、振動
板21全体を浮かせた状態で支持部材20に支持する。
かかる構造において、導電体パターンCLa1,CLb1に
オーディオ信号を供給すると、磁気ギャップMGの磁界
と、磁気ギャップMG内に挿入されている磁導電体パタ
ーンCLa1,CLb1に生じる磁束変化とによって生じる
磁極により、平板状の部分23がH方向に振動し、更に
第1,第2の振動部21a,21bもH方向に振動して
高周波特性の優れた再生音が放音される。
Description
スピーカ等の電気音響変換器に関し、特に、高周波域の
特性に優れた電気音響変換器に関する。
図14と図15に示す構造のオーディオスピーカが知ら
れている。
ピーカは、支持部材1,2間に張設された振動板3と、
振動板3を上下に挟むようにして対向配置された複数組
の磁石4a,4b〜6a,6bを備えて構成されてい
る。
表面に、ボイスコイルに相当する導電体パターン7が形
成された構造となっている。
に所定間隔Lをおいて隙間が生じるように配置されてい
る。これにより、磁石4a,4b〜6a,6bの磁界内
を導電体パターン7が横切り、また、間隔Lの隙間を通
じて再生音が上下方向Xへ放音されるようになってい
る。
オーディオ信号を印加すると、磁石4a,4b〜6a,
6bと導電体パターン7との磁束によって生じる駆動力
により、振動板3全体が上下方向Xに振動し、更にその
振動によって生じる再生音が間隔Lの隙間を通して上下
方向Xへ放音される。
ピーカは、湾曲形状の部分8b,8cを有する振動板8
と、振動板8を支持する支持部材9,10と、振動板8
の一部分8aを挟むようにして対向配置されたヨーク1
1a,11b,12a,12bと、磁石13a,13b
を備えて構成されている。
3つの部分8a,8b,8cで構成されている。第1の
部分8aは、ヨーク11a,11b,12a,12b及
び磁石13a,13bで挟まれた部分、第2,第3の部
分8b,8cは、第1の部分8aの上端部Pにて連結さ
れ、且つ左右上方に向けて凸状に湾曲された部分となっ
ている。そして、第1の部分8aは、フィルム素材の表
面にボイスコイルに相当する導電体パターン14,15
が形成されており、第2,第3の部分8b,8cの外側
端部がそれぞれ支持部材9,10に支持されることで、
第1の部分8aを含む振動板8全体が浮いた状態で支持
部材9,10に支持されている。
は、導電体パターン14,15を挟むようにして間隔W
をおいて対向配置され、これによって、ヨーク11a,
11b,12a,12bの磁界内を導電体パターン1
4,15が横切るようになっている。
4,15にオーディオ信号を印加すると、ヨーク11
a,11b,12a,12bと導電体パターン14,1
5との磁束によって生じる駆動力により、振動板8の第
1の部分8aが上下方向Xに振動し、更に第1の部分8
aに連動して第2,第3の部分8b,8cが振動するこ
とにより、第2,第3の部分8b,8cの振動で生じる
再生音が上下方向Xに放音される。
に示した上記従来のオーディオスピーカは、振動板3を
挟むようにして磁石4a,4b〜6a,6bが設けられ
ているため、振動板3の振動によって生じる再生音は磁
石4a,4b〜6a,6bによって遮られてしまい、音
圧特性と高周波特性が劣化する問題があった。すなわ
ち、振動板3の振動によって生じる再生音は、磁石4
a,4b〜6a,6b間の所定間隔Lの隙間を通しての
み放音されることから、音圧特性と高周波特性が劣化す
るという問題があった。
て画成された空間の周波数特性(伝達関数)の影響によ
り、振動板3の振動によって生じる再生音の周波数特性
が変化してしまうという問題があった。
a,4b〜6a,6b間の間隔Lを広げることにする
と、磁気回路の効率が低下し、磁石4a,4b〜6a,
6bの磁束密度の絶対値として例えば0.5テラスを超
えるような高磁束密度を得ることが極めて困難となり、
低感度のスピーカになってしまうという問題があった。
ーカは、それぞれ別体の第1,第2,第3の部分8a,
8b,8cを上記の上端部Pにおいて接着剤等で固着す
ることで、一体化構造の振動板8が形成されている。こ
のため、振動板8の重量が大きくなって高周波特性が劣
化すると共に、製造工程が多くなるという問題があっ
た。
のヨーク12a,12bとの2カ所の隙間(磁気ギャッ
プ)内に、振動板8の導電体パターン14,15が挿入
された構造となっている。つまり、磁気回路は上記2カ
所の導電体パターン14,15に対応して2カ所の磁気
ギャップを有する構造となっている。このため、導電体
パターン14と導電体パターン15にはオーディオ信号
に応じて逆向きの電流を流し、上側のヨーク11a,1
1bによる磁気ギャップと下側のヨーク12a,12b
による磁気ギャップとの磁界方向も互いに逆向きにする
必要があることから、磁気回路が複雑となり、結果とし
て導電体パターン14,15を複雑なパターン形状にし
なければならなくなったり、コスト高を招くなどの問題
があった。
5は、振動する方向(上下方向X)に沿って上下に並ん
で離間形成されているため、第1の部分8aの振動エネ
ルギーが第2,第3の部分8b,8cに十分伝わらず、
エネルギー損失が大きくなるという問題があった。特
に、上端部Pから離れた下側の導電体パターン15とヨ
ーク12a,12bとの磁気回路によって第1の部分8
aに生じる振動エネルギーは第2,第3の部分8b,8
cに伝搬する途中で減衰し、結果として高周波域での音
圧特性及び周波数特性が劣化する問題があった。
する方法として、第1の部分8aの基体(フィルム素
材)の剛性を上げる方法が考えられるが、かかる方法を
講じることにすると、例えば振動板8全体の重量を増加
したり、第1の部分8aの厚みを増す必要が生じること
になり、結果的に高周波域の音圧特性及び周波数特性の
向上を図ることが困難になるという問題があった。
に、高周波域での音圧特性及び周波数特性などの特性に
優れ、小型、高能率、低価格などを実現し得る電気音響
変換器を提供することを目的とする。
本発明は、曲面状に形成された薄い振動板を有する電気
音響変換器であって、上記振動板の表面に直線状の薄い
導電体が一体化して形成され、上記振動板のうち上記導
電体の形成された領域のみが磁気回路の磁気ギャップ内
に挿入された構造を有することを特徴とする。
気音響変換器は、上記振動板の中央領域に上記導電体が
形成され、上記中央領域を折り返し加工して接着するこ
とにより形成される平板状の部分が上記磁気ギャップ内
に挿入されていることを特徴とする。
気音響変換器は、上記磁気ギャップが偶数カ所設けら
れ、上記振動板の中央領域に対して上記導電体が略線対
称に形成され、上記中央領域に対し略線対称な上記導電
体の偶数カ所の部分が上記偶数カ所の磁気ギャップ内に
それぞれ挿入された構造を有することを特徴とする。
換器は、振動板が曲面状に形成され、振動板の表面に導
電体が一体形成されている。この振動板のうち導電体が
形成されている領域のみが磁気ギャップ内に挿入され、
オーディオ信号の供給を受けて導電体に生じる電流変化
と磁気ギャップ内の磁界の作用によって駆動力が発生
し、その駆動力を受けて振動板全体が振動し再生音が放
音される。
を参照して説明する。尚、一実施形態として、例えば2
0kHz以上の高周波域での再生を可能とする高周波オ
ーディオスピーカについて説明する。
形態の高周波オーディオスピーカの構造を、分かり易く
するために一部分を破断して示した斜視図である。
方体形状の磁石17と、磁石17の両極(N極とS極)
側を挟むようにして固着されたヨーク18,19と、ヨ
ーク18の凸状の上端部(磁極)18aとヨーク19の
凸状の上端部(磁極)19aに対して略水平に配置され
た矩形環状の支持部材20と、支持部材20に支持され
且つ支持部材20内の隙間20aと上記磁極18a,1
9aとの間に浮いた状態で設けられた振動板21を備え
て構成されている。
に沿った矢視縦断面図)に示すように、磁石17とヨー
ク18,19によって磁気回路が形成され、ヨーク1
8,19の磁極18a,19aが所定間隔で対向配置さ
れることで磁気ギャップMGが形成され、この磁気ギャ
ップMG内に、支持部材20にて支持された振動板21
が浮いた状態で挿入されている。
て、磁石17とヨーク18,19及び振動板21は、左
右対称な構造となっている。
示すように、ポリイミドやポリエステルなどの比較的耐
熱性が高く且つ可撓性を有する薄い(本実施形態では、
厚み10μm〜50μmの範囲内としている)長方形状
の高分子樹脂フィルムを基体とし、その高分子樹脂フィ
ルムの表面に、銅やアルミニウムその他の高導電率の金
属材料からなる薄い導電体パターン22をプリント技法
によって一体化して形成した構造となっている。
想点線Qで示す部分を中心としてほぼ線対称で、電気的
に一体化された第1,第2の導電体パターン22a,2
2bから成っている。仮想点線Qで示す部分に対し図中
の左側の部分(以下、「第1の振動部」という)21a
には、内側から外側に向けて反時計回りで大きくなって
いく矩形状且つ螺旋状の第1の導電体パターン22aが
形成され、仮想点線Qで示す部分に対し図中の右側の部
分(以下、「第2の振動部」という)21bには、外側
から内側に向けて時計回りで小さくなっていく矩形状且
つ螺旋状の第2の導電体パターン22bが形成され、こ
れら第1,第2の導電体パターン22a,22bは仮想
点線Qで示す部分の一端QPにおいて電気的に接続され
ている。
は、仮想点線Qに近い側の直線状の導電体パターン部
(ボイスコイルに相当する導電体パターン部)CLa1
と、支持部材20に近い側の導電体パターン部(ボイス
コイルに相当する導電体パターン部)CLa2と、これら
の導電体パターン部CLa1,CLa2を繋ぐ導電体パター
ン部CLa12,CLa12によって矩形状且つ螺旋状に形成
されている。第2の導電体パターン22bは、仮想点線
Qに近い側の直線状の導電体パターン部CLb1と、支持
部材20に近い側の導電体パターン部CLb2と、これら
の導電体パターン部CLb1,CLb2を繋ぐ導電体パター
ン部CLb12,CLb12によって矩形状且つ螺旋状に形成
されている。尚、これら電気的に接続されている第1,
第2の導電体パターン22a,22bは、プリント工程
において同時に一体形成され、製造工程の簡素化が図ら
れている。
第2の導電体パターン22a,22bを外側に向けて、
基体である高分子樹脂フィルムを仮想点線Qに沿って折
り返し加工することにより、仮想点線Qに対して線対称
な導電体パターン部CLa1,CLb1同士が背中合わせの
状態で位置合わせされている。つまり、上記したよう
に、第1の導電体パターン22aは反時計回り、第2の
導電体パターン22bは時計回りに形成され、仮想点線
Qに対し線対称となっているため、基体である高分子樹
脂フィルムを仮想点線Qに沿って折り返し加工すること
で、導電体パターン部CLa1,CLb1同士が背中合わせ
された状態で位置合わせされている。
La1,CLb1に対応する高分子樹脂フィルムの接触面A
Rを接着することにより、導電体パターン部CLa1,C
Lb1の形成されている部分23が平板状で、第1,第2
の振動部21a,21bが湾曲状に広がった構造となっ
ている。
に対応する平板状の部分23を支持部材20の隙間20
a内に配した状態で、第1の振動部21aと第2の振動
部21bの外側両端を支持部材20に対称に固定し、更
に、直線状の導電体パターン部CLa1,CLb1を含む平
板状の部分23を磁気ギャップMG内に挿入して、支持
部材20を筐体(図示省略)に位置決め固定することに
より、図1及び図2に示したように、振動板21を浮か
せた状態にし、且つスピーカ16の電気音響変換に寄与
する部分を対称な構造としている。
bに、高導電率の細いリード線(図示省略)を溶融接続
し、それらのリード線を通じてオーディオ信号を供給す
るようになっている。
のリード線を通じて導電体パターン22にオーディオ信
号を印加すると、磁気ギャップMG内に挿入された直線
上の導電体パターン部CLa1,CLb1には、共にオーデ
ィオ信号による駆動電流が同じ方向に流れることにな
る。そして、オーディオ信号に応じて同じ方向に流れる
駆動電流によって生じる磁束変化と磁気ギャップMGの
磁界とによって駆動力が発生し、その駆動力によって上
記平板状の部分23が磁気ギャップMGの磁界方向に対
し直交する方向Hに振動し、更にその振動を受けて第
1,第2の振動部21a,21bが振動することによ
り、再生音が放音される。
図4に示したように、極めて薄い高分子樹脂フィルムを
折り返し加工して接着することによって得られる極めて
薄い平板状の部分23のみを磁気ギャップMG内に挿入
した構造となっているため、磁気ギャップMGの間隔を
極めて小さくすることが可能となっている。
を、通常のスピーカの磁気ギャップに比べて極めて小さ
な、0.1mm〜0.5mm程度の範囲内にすることが
でき、1.5テスラ程度の高い磁束密度を実現すること
が可能となっている。
体パターン22a,22bをそれぞれ反時計回りと時計
回りに形成しておき、折り返し加工によって導電体パタ
ーン部CLa1,CLb1同士を背中合わせにした構造とな
っているため、オーディオ信号を印加した際に、導電体
パターン部CLa1,CLb1には、駆動電流が同じ方向に
流れ且つ同じ方向に磁束が生じることになり、磁束密度
が高くなる。このため、電気音響変換効率の高いスピー
カを実現することが可能となっている。
a,22bをそれぞれ反時計回りと時計回りに形成して
おき、折り返し加工によって導電体パターン部CLa1,
CLb1同士を背中合わせにするという簡素な構造によっ
て、上記の電気音響変換効率の向上を実現していること
から、従来技術で述べたような導電体パターン全体の形
状を複雑にしたり磁気回路を複雑にしなければならない
等の問題を解消することができ、製造工程の簡素化、製
造コストの削減等を可能にしている。
21の基体である高分子樹脂フィルムを折り返し加工す
るという極めて簡素な手段によって、磁気ギャップMG
内に挿入される導電体パターン部CLa1,CLb1を中心
として、振動板21の第1,第2の振動部21a,21
bを対称な構造にすることができる。このため、第1,
第2の振動部21a,21bをバランス良く振動させる
ことができ、オーディオ信号に従って、忠実で歪みのな
い明瞭な再生音を再生することが可能となっている。
動部21a,21bは、磁石17とヨーク18,19に
よって形成される磁気回路内には位置せず、開放された
状態となっているため、音圧特性及び周波数特性を向上
させることが可能となっている。
な構造であり、平板状の部分23の振動エネルギーを第
1,第2の振動部21a,21bに高効率で伝搬させる
ことが可能であるため、高周波域での再生特性を大幅に
向上させることが可能である。
ターン22a,22bのうち、磁気ギャップMG内に挿
入される直線上の導電体パターン部CLa1,CLb1が、
電気音響変換に寄与する駆動部分となっている。したが
って、導電体パターン部CLa1,CLb1を除いた導電体
パターン部CLa2,CLa12とCLb2,CLb12の電気抵
抗を十分小さくし、且つ軽量化が可能なパターン形状に
することで、音圧特性及び周波数特性を容易に向上させ
ることが可能な構造となっている。
支持部材20にて支持される部分に固着される導電体パ
ターン部CLa2,CLb2を幅広に形成することで電気的
内部抵抗を低減し、導電パターン部CLa12とCLb12の
幅を小さくすることで軽量化を図るなどの手段を講じる
ことで、全体的に電気的損失が少なく且つ軽量な導電体
パターン22を実現することができ、ひいては、軽量で
振動エネルギーの損失が極めて少ない振動板21を実現
することができて、音圧特性と高周波域の周波数特性に
優れたスピーカ16を実現することができる。
の実施形態を図5乃至図7を参照して説明する。図5
は、第2の実施形態の高周波オーディオスピーカの構造
を、分かり易くするために一部分を破断して示した斜視
図である。この高周波オーディオスピーカ25は、直方
体形状の2個の磁石26,27と、磁石26,27の両
極側を挟むようにして固着された3個のヨーク28,2
9,30と、ヨーク28,29,30の凸状の上端部
(磁極)31,28a,28b,32に対して略水平に
配置された矩形環状の支持部材33と、支持部材33に
支持された振動板34を備えて構成されている。
B’線に沿った矢視縦断面図)に示すように、磁石2
6,27とヨーク28,29,30によって磁気回路が
形成され、ヨーク28の磁極28aとヨーク29の磁極
31とが所定間隔で対向配置されることで第1の磁気ギ
ャップMG1が形成され、ヨーク28の磁極28bとヨ
ーク30の磁極32とが所定間隔で対向配置されること
で第2の磁気ギャップMG2が形成され、支持部材33
がヨーク29,30の内側に配設されると共に、支持部
材33の隙間33a内にヨーク28が配設されている。
部材33に固着されると共に、第1の磁気ギャップMG
1と第2の磁気ギャップMG2内を通ってヨーク28の
外側に突出した湾曲形状となっている。
隙間33aよりも幅広に形成され、振動板34の両端部
分は支持部材33の内側両端において磁石26,27側
に向けて固着されている。そして、振動板34の両端部
分はそれぞれ同じ曲率で磁石26,27側に向けて湾曲
され、第1,第2の磁気ギャップMG1,MG2内を通
ってヨーク28の外側に突き出た中央部分が半円筒状に
湾曲されることで、振動板34全体が力学的にバランス
のとれた状態で支持部材33に支持されている。
開図)を参照して詳述する。図7に示すように、振動板
34は、ポリイミドやポリエステルなどの比較的耐熱性
が高く且つ可撓性を有する薄い(本実施形態では、厚み
10μm〜50μmの範囲内としている)長方形状の高
分子樹脂フィルムを基体とし、その高分子樹脂フィルム
の表面に、銅やアルミニウムその他の高導電率の金属材
料からなる薄い導電体パターン部35をプリント技法に
よって一体化して形成した構造となっている。
の高分子樹脂フィルムの中心部分(仮想点線Qで示す部
分)に対してほぼ線対称で、矩形状且つ螺旋状の形状と
なっている。ここで、導電体パターン部35のうち、仮
想点線Qに対して平行な直線状の導電体パターン部35
a,35bが所定間隔L1をおいて形成され、この間隔
L1は、図6に示した第1,第2の磁気ギャップMG
1,MG2の間隔L2よりも大きくなっている(L1>
L2)。
材33の内側両端に固着し、図6に示したように3カ所
で湾曲させることで、導電体パターン部35a,35b
を第1,第2の磁気ギャップMG1,MG2内にそれぞ
れ位置させ、更に、仮想点線Qの部分を第1,第2の磁
気ギャップMG1,MG2から等しい距離の頂上部分と
なるようにバランスを取って配設している。
Sbに、高導電率の細いリード線(図示省略)を溶融接
続し、これらのリード線を通じてオーディオ信号を供給
するようになっている。
リード線を通じて導電体パターン35の両端Sa,Sb
にオーディオ信号を供給すると、導電体パターン部35
aにおける磁束変化と磁気ギャップMG1の磁界とによ
って生じる第1の駆動力と、導電体パターン部35bに
おける磁束変化と磁気ギャップMG2の磁界とによって
生じる第2の駆動力との2つの駆動力によって、振動板
34全体が磁気ギャップMG1,MG2の磁界方向に対
して直交する方向Hに振動し、その振動によって再生音
が生成されて放音される。
図7に示したように、振動板35を極めて簡素な構造で
実現しているため、軽量化及び製造工程の簡素化などが
可能となり、更に、軽量化に伴って高周波域の周波数特
性を大幅に向上させることができる。
ン部35a,35bの形成されている振動板35の各側
端部分は、磁気ギャップMG1,MG2内を1回だけ通
る構造となっているため、磁気ギャップMG1,MG2
のそれぞれの間隔を極めて狭くすることができる。つま
り、図2に示した第1の実施形態のように、基体として
の高分子樹脂フィルムを折り返し加工して磁気ギャップ
MGに挿入するよりも、本実施形態のスピーカ25によ
れば、磁気ギャップMG1,MG2の間隔を更に狭くす
ることができる。
全体的に半円筒形であり、更に一部分に不要な応力が掛
かることが無いようにバランスの取れた形状となってい
る。このため、指向性の優れたスピーカを実現すること
ができる。更に、オーディオ信号に対して忠実で歪みの
ない明瞭な再生音を再生することが可能となっている。
央部分は、磁気回路内には位置せず、開放された状態と
なっているため、音圧特性及び周波数特性を向上させる
ことが可能となっている。
の実施形態を図8乃至図10を参照して説明する。本実
施形態は、第1の実施形態と第2の実施形態のスピーカ
の特長を備えた構造の高周波オーディオスピーカであ
る。
ーカの構造を示す縦断面図であり、図2及び図6と同一
又は相当する部分を同一符号で示している。
ーカ36は、直方体形状の2個の磁石26,27と、磁
石26,27の両極側を挟むようにして固着された3個
のヨーク28,29,30と、ヨーク28,29,30
の凸状の上端部(磁極)31,28a,28b,32に
対して略水平に配置された矩形環状の支持部材20と、
支持部材20に支持された振動板34を備えて構成され
ている。
によって磁気回路が形成され、ヨーク28の磁極28a
とヨーク29の磁極31とが所定間隔で対向配置される
ことで第1の磁気ギャップMG1が形成され、ヨーク2
8の磁極28bとヨーク30の磁極32とが所定間隔で
対向配置されることで第2の磁気ギャップMG2が形成
され、支持部材20の隙間20a内と第1,第2の磁気
ギャップMG1,MG2内に振動板34が浮いた状態で
配されている。
開図)を参照して詳述する。図9に示すように、振動板
34は、ポリイミドやポリエステルなどの比較的耐熱性
が高く且つ可撓性を有する薄い(本実施形態では、厚み
10μm〜50μmの範囲内としている)長方形状の高
分子樹脂フィルムを基体とし、その高分子樹脂フィルム
の表面に、銅やアルミニウムその他の高導電率の金属材
料からなる薄い導電体パターン35をプリント技法によ
って一体化して形成した構造となっている。
高分子樹脂フィルムの中心部分(仮想点線Qで示す部
分)に対してほぼ線対称で、矩形状且つ螺旋状の形状と
なっている。
点線Qa,Qbで示す2カ所の部分を折り返し加工する
ことにより、図10に示すように、仮想点線Qa側の導
電体パターン部35aと仮想点線Qb側の導電体パター
ン部35bをそれぞれ外側に向け、更に、導電体パター
ン部35aに対応する高分子樹脂フィルムの接触面AR
aと、導電体パターン部35bに対応する高分子樹脂フ
ィルムの接触面ARbをそれぞれ接着することにより、
導電体パターン部35a,35bが形成されている部分
23a,23bがそれぞれ平板状で、平板状の部分23
a,23bを境にして、平板状の部分23a,23bの
間の内側振動部34cと、平板状の部分23a,23b
の外側の外側振動部34a,34bとがそれぞれ湾曲し
た形状の振動板34が形成されている。
20a内に配した状態で、外側振動部34a,34bを
支持部材20に対称に固定し、導電体パターン部35a
に対応する平板状の部分23aを第1の磁気ギャップM
G1内、導電体パターン部35bに対応する平板状の部
分23bを第2の磁気ギャップMG2内に挿入して、支
持部材20を筐体(図示省略)に位置決め固定すること
により、図8に示すように、振動板34を浮かせた状態
にし、且つスピーカ36の電気音響変換に寄与する部分
を対称な構造としている。
体パターン35の両端Sa,Sbにオーディオ信号を供
給すると、導電体パターン部35aにおける磁束変化と
磁気ギャップMG1の磁界とによって生じる第1の駆動
力と、導電体パターン部35bにおける磁束変化と磁気
ギャップMG2の磁界とによって生じる第2の駆動力と
の2つの駆動力によって、振動板34全体が磁気ギャッ
プMG1,MG2の磁界方向に対して直交する方向Hに
振動し、その振動によって再生音が生成されて放音され
る。
れば、振動板34が内側振動部34cと外側振動部34
a,34bの3つの部分を有するため、音再生に寄与す
る面積を実質的に広げることが可能となり、高効率のス
ピーカを実現することができる。また、第1,第2の実
施形態と同様に、振動板34を簡素且つ軽量な構造にす
ることができるため、音圧特性及び高周波帯域での周波
数特性を向上させることができる。
の実施形態の各スピーカ16,25,36の特徴を、図
11〜図13に示す指向周波数特性(directional freq
uency characteristic)の実験結果に基づいて説明す
る。
ーカ25、図13はスピーカ36の指向周波数特性を示
している。また、これら図11〜図13において、横軸
は対数周波数(logf)、縦軸は音圧(dB)であ
る。
点鎖線で示す指向周波数特性は、図2、図6、図8中に
示した方向(正面軸上)Hにマイクロフォンを設置して
計測した指向角度0°での特性を示し、1点鎖線で示す
指向周波数特性は指向角度15°での特性、破線で示す
指向周波数特性は指向角度30°での特性、点線で示す
指向周波数特性は指向角度45°での特性、実線で示す
指向周波数特性は指向角度60°での特性となってい
る。
カ16は、正面付近(角度0°,15°)での音圧は全
体的にフラットになり、角度30°以上の方向での音圧
は比較的低い周波数から低下していくという特徴を有し
ている。
カ25は、角度による音圧のバラツキが無く、周波数が
高くなるに従って全体的に音圧が低下していく傾向を示
すものの、その低下傾向は比較的少なく、良好な指向性
を示すという特徴を有している。
カ36は、正面付近(角度0°,15°)での音圧は全
体的にフラットになり、角度30°〜60°では比較的
高い周波数(図中のT点)まで伸びている。すなわち、
第3の実施形態のスピーカ36は、第1,第2の実施形
態のスピーカ16,25の特徴を兼ね備えた特性にな
る。
べた各スピーカ16,25,36は、それぞれ特徴的な
指向周波数特性を発揮することから、スピーカシステム
等を設計する際に、これら各スピーカの構造を適宜に選
択することで、所望の指向周波数特性を得ることができ
る。また、これら各スピーカの構造を適宜に組み合わせ
ることで、所望の指向周波数特性を得ることができる。
換器によれば、曲面状に形成された薄い振動板を備え、
振動板の表面に直線状の薄い導電体を一体化して形成し
て、振動板のうち導電体が形成された領域のみを磁気回
路の磁気ギャップ内に挿入した構造としたので、振動板
の軽量化と、導電体と磁気ギャップによる電気音響変換
効率を向上させることが可能となり、高周波域での音圧
特性及び周波数特性などの特性に優れ、小型、高能率、
低価格などを実現し得る電気音響変換器を提供すること
ができる。
示した斜視図である。
沿って示した縦断面図である。
た平面図である。
図である。
示した斜視図である。
沿って示した縦断面図である。
た平面図である。
る。
た平面図である。
面図である。
を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
る。
ある。
35a,35b…導電 体パターン部 34a,34b…外側振動部 34c…内側振動部 MG,MG1,MG2…磁気ギャップ
Claims (3)
- 【請求項1】 曲面状に形成された薄い振動板を有する
電気音響変換器であって、 前記振動板の表面に直線状の薄い導電体が一体化して形
成され、前記振動板のうち前記導電体の形成された領域
のみが磁気回路の磁気ギャップ内に挿入された構造を有
することを特徴とする電気音響変換器。 - 【請求項2】 前記振動板の中央領域に前記導電体が形
成され、前記中央領域を折り返し加工して接着すること
により形成される平板状の部分が前記磁気ギャップ内に
挿入されていることを特徴とする請求項1に記載の電気
音響変換器。 - 【請求項3】 前記磁気ギャップが偶数カ所設けられ、
前記振動板の中央領域に対して前記導電体が略線対称に
形成され、前記中央領域に対し略線対称な前記導電体の
偶数カ所の部分が前記偶数カ所の磁気ギャップ内にそれ
ぞれ挿入された構造を有することを特徴とする請求項1
に記載の電気音響変換器。
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