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JP2002069084A - 新規化合物とその製造方法及びシランカップリング剤並びに硬化性組成物 - Google Patents

新規化合物とその製造方法及びシランカップリング剤並びに硬化性組成物

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Publication number
JP2002069084A
JP2002069084A JP2000261661A JP2000261661A JP2002069084A JP 2002069084 A JP2002069084 A JP 2002069084A JP 2000261661 A JP2000261661 A JP 2000261661A JP 2000261661 A JP2000261661 A JP 2000261661A JP 2002069084 A JP2002069084 A JP 2002069084A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
coupling agent
silane coupling
silane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000261661A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihito Iida
晃人 飯田
Hiroshi Inukai
宏 犬飼
Eiichi Okazaki
栄一 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toagosei Co Ltd filed Critical Toagosei Co Ltd
Priority to JP2000261661A priority Critical patent/JP2002069084A/ja
Publication of JP2002069084A publication Critical patent/JP2002069084A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 活性エネルギー線で硬化し、樹脂との相溶性
にも優れ、樹脂塗膜に耐薬品性と耐汚染性を付与しうる
シランカップリング剤と、それを含む硬化性組成物、及
び温和な条件で製造することができるシランカップリン
グ剤の原料の製造方法を提供する。 【解決手段】 マレイミド基を有するアルコールと、イ
ソシアネート基を有するシラン化合物を反応させて合成
することによって得られる、ウレタン結合を介してマレ
イミド基とアルコキシシリル基を有する新規化合物を、
シランカップリング剤の有効成分とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、新規化合物及び
該化合物からなるシランカップリング剤に関するもの
で、さらに詳しくは、新規化合物及びその製造方法並び
に該化合物からなるシランカップリング剤と、当該シラ
ンカップリング剤を含有する硬化性組成物に関するもの
で、化学品製造技術及びシランカップリング剤を利用す
る接着技術など各種の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】シランカップリング剤は、異質の材料間
の接着性を改良する目的で使用され、複合材料の開発に
伴い、その重要性が増大する一方、前記接着性改良の目
的以外にも、重合体への架橋構造の付与や、撥水性や撥
油性の付与や帯電防止などによる基材の表面状態の改
善、さらには、充填剤の分散性の向上などにも用いられ
ている。
【0003】このシランカップリング剤は、珪素原子に
メトキシ基やエトキシ基などの加水分解性基とアミノ基
やエポキシ基などの有機官能基が結合した化合物で、加
水分解性基が、溶液中や空気中の水分、さらには基材表
面の吸着水分によって加水分解されて、活性なシラノー
ル基に変化し、基材表面と反応し、強固な結合を形成す
るか、基材表面に吸着されて基材と結びつくもので、有
機官能基は有機材料と反応可能な基であり、反応により
有機材料と強固に結合するという作用を示すものであ
る。
【0004】かゝるシランカップリング剤として用いら
れる、珪素原子にメトキシ基やエトキシ基などの加水分
解性基と、アミノ基やエポキシ基などの有機官能基が結
合している化合物としては、例えば、ビニルトリエトキ
シシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラ
ン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、2−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、N−2−(アミノエチル)3−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)3−
アミノプロピルメチルジメトキシシラン、2−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−3−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピル
トリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシ
シランなどを挙げることができる。
【0005】これらの化合物のうち、ビニル基やメタク
リロキシ基などの重合性不飽和基を有する化合物からな
るシランカップリング剤は、ビニル、アクリル、スチレ
ンなどの重合性化合物と共重合させて共重合体とし、あ
るいはラジカル発生剤の存在下に、重合体にグラフト重
合させて、グラフト重合共重合体とすることにより、シ
ーリング剤として、あるいは架橋ポリエチレンなどとし
て使用されている。
【0006】これら重合性を有するシランカップリング
剤の有用性に鑑み、本発明者らは種々のシラン系化合物
について検討したところ、特開昭63−146891号
公報において提案されているイミド基を有するシラン類
(以下、シラン系化合物という。)が、そのイミド基を
利用することにより、優れた光重合性を発揮し、光など
のエネルギー線により容易に硬化物を与えることを見出
した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報で開示されたシラン系化合物は、その製造に際し、ハ
ロゲン化合物を用いるなど、厳しい条件を必要とする上
に、シランカップリング剤として樹脂に配合して使用す
る場合、特にポリエチレングリコールやポリプロピレン
グリコール等のポリアルキレングリコールの両末端に、
イソシアネート基を有する化合物に配合する場合におい
て、相溶性が満足できないという問題を有しており、ま
た、得られる塗膜も耐薬品性や耐汚染性の点では満足で
きるものではなかった。
【0008】本発明者らは、前記シラン系化合物をシラ
ンカップリング剤とする際の問題点について種々の角度
から検討を行い、マレイミド基を有するアルコールとイ
ソシアネート基を有するシラン化合物を反応させたとこ
ろ、該反応は格別な問題もなく円滑に反応し、マレイミ
ド基とアルコキシシリル基を有する新規な化合物を与
え、該マレイミド基とアルコキシシリル基を有する化合
物は、樹脂に対しての相溶性も良く、優れた光硬化性を
有することを見出し、この発明を完成させた。
【0009】この発明は、製法が容易な新規な化合物と
その製造方法、さらには使用時の樹脂に対する相溶性も
良く、得られる塗膜の耐薬品性や耐汚染性にも優れる、
光硬化性を有する新規なシランカップリング剤と、当該
シランカップリング剤を含有する硬化性組成物を提供せ
んとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、この発明の請求項1に記載の発明は、ウレタン結合
を介して、マレイミド基とアルコキシシリル基を有する
ことを特徴とする新規化合物である。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、マレイミ
ド基を有するアルコールと、イソシアネート基を有する
シラン化合物を反応させて合成することを特徴とする請
求項1記載の新規化合物の製造方法である。
【0012】また、請求項3に記載の発明は、ウレタン
結合を介して、マレイミド基とアルコキシシリル基を有
する化合物からなることを特徴とするシランカップリン
グ剤である。
【0013】また、講求項4に記載の発明は、マレイミ
ド基を有するアルコールと、イソシアネート基を有する
シラン化合物を反応させて生成される、ウレタン結合を
介して、マレイミド基とアルコキシシリル基を有する化
合物からなることを特徴とするシランカップリング剤で
ある。
【0014】また、講求項5に記載の発明は、ウレタン
結合を介して、マレイミド基と、アルコキシシリル基を
有する化合物からなるシランカップリング剤を含有する
ことを特徴とする硬化性組成物である。
【0015】さらに、講求項6に記載の発明は、ウレタ
ン結合を介して、マレイミド基と、アルコキシシリル基
を有する化合物からなるシランカップリング剤と、テト
ラアルコキシシランを含有することを特徴とする硬化性
組成物である。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明のシランカップリング剤
は、ウレタン結合を介してマレイミド基とアルコキシシ
リル基を有する新規な化合物からなるもので、この新規
な化合物は、マレイミド基を有するアルコールと、イソ
シアネート基を有するシラン化合物を反応させて容易に
得ることができる。
【0017】マレイミド基を有するアルコールとして
は、酸無水物とアルカノールアミンとの反応物などが挙
げられ、一方の酸無水物としては、無水マレイン酸、2
−メチル無水マレイン酸、2−エチル無水マレイン酸、
2−プロピル無水マレイン酸、2−イソプロピル無水マ
レイン酸、2−ブチル無水マレイン酸、2,3−ジメチ
ル無水マレイン酸、2,3−ジエチル無水マレイン酸、
2,3−ジプロピル無水マレイン酸、2,3−ジブチル
無水マレイン酸、2−フェニル無水マレイン酸、2,3
−ジフェニル無水マレイン酸、2−クロロ無水マレイン
酸、2,3−ジクロロ無水マレイン酸、3,4,5,6
−テトラヒドロフタル酸無水物及び3,6−endo−
メチレン−3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水
物などが例示される。
【0018】他方のアルカノールアミンとしては、エタ
ノールアミン、3−アミノプロパノール、2−アミノプ
ロパノール、2−アミノブタノール、2−アミノ−2メ
チル−1−プロパノール、ジエタノールアミン及び2−
アミノ−2−メチル−1−3−プロパンジオールなどが
例示される。
【0019】なお、酸無水物とアルカノールアミンの反
応は、トルエンなどの溶媒中で還流温度下に行われ、水
を脱離して環を形成する脱水環化反応で、この反応によ
り、マレイミド基を有するアルコールが形成される。
【0020】イソシアネート基を有するシラン化合物と
しては、γ−イソシアネートプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、
及びγ−イソシアネートプロピルトリプロポキシシラン
などのイソシアネート基を有するアルキルシラン;炭素
−炭素二重結合を有するイソシアネート化合物に、トリ
メトキシシラン、トリエトキシシラン及びトリプロポキ
シシラン等のSiH結合を有する化合物を付加させた化
合物;ジイソシアネート化合物に、水又は多価アルコー
ルを反応させて得られるアダクト体及びビューレット体
等のポリイソシアネート化合物と、アミノシランの反応
物などが例示される。
【0021】前記ジイソシアネート化合物としては、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネ
ート、ジフェニルメタンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート及びキシリレンジイソシアネート、並
びにこれらの2量体及び3量体等の縮合物などが例示さ
れる。
【0022】マレイミド基を有するアルコールと、イソ
シアネート基を有するシラン化合物の反応は、周知の縮
合反応であり、従来から知られている条件、例えば、ト
ルエンなどの溶媒中で、室温〜100℃の反応温度で、
1〜24時間反応させることにより、目的とするウレタ
ン結合を介してマレイミド基とアルコキシシリル基を有
する化合物を容易に得ることができる。
【0023】この発明における、ウレタン結合を介して
マレイミド基とアルコキシシリル基を有する化合物は、
前記のように、マレイミド基を有するアルコールと、イ
ソシアネート基を有するシラン化合物を反応させて得ら
れるもので、前記ウレタン結合は、アルコールとイソシ
アネート基の反応により生じるもので、機能的にその構
造を式で示すと化1のとおりである。
【0024】
【化1】 式中、Xはマレイミド基を有するアルコールの水酸基を
除いた部分を示し、Yはイソシアネート基を有するシラ
ン化合物のイソシアネート基を除いた部分を示す。
【0025】前記構造式で示される、この発明のウレタ
ン結合を介して、マレイミド基とアルコキシシリル基を
有する化合物は、光硬化性を有するマレイミド基と、加
水分解性を有するアルコキシ基を有するシラン化合物で
あるので、特異的な機能を有する、優れたシランカップ
リング剤として有用なものである。
【0026】より具体的に、この発明のウレタン結合を
介して、マレイミド基とアルコキシシリル基を有する化
合物を構造式で示すと、以下のとおりである。
【0027】
【化2】
【0028】前記化2において、R1 、R2 は、それぞ
れ独立した水素原子又は炭素数4以下のアルキル基、ハ
ロゲン原子、芳香族基、又はR1 、R2 が、一つとなっ
て5又は6員環を形成する炭化水素基を示し、R3 及び
4 は、それぞれマレイミド基と水酸基を結合していた
有機基及びアルコキシシリル基とイソシアネート基を結
合していた有機基を示す。
【0029】より具体的には、置換基、脂環、ウレタン
結合、尿素結合、アミド結合、エステル結合等の官能基
を有することもあるアルキレン基、ポリオキシアルキレ
ン基を示し、R5 及びR6 は、炭素数1〜4のアルキル
基を示し、nは0又は1の整数を示す。
【0030】前記のR1 及びR2 において、アルキル基
としてはメチル基が、ハロゲン原子としては塩素原子
が、芳香族基としてはフェニル基が好ましく、1つとな
って5員環又は6員環を形成する炭化水素基としては、
−CH2 CH2 CH2 −、−CH2 CH2 CH2 CH2
−、及び下記構造式で示されるものが好ましい。
【0031】
【化3】
【0032】R3 としては、アルキレン基が好ましい。
アルキレン基としては、エチレン基、メチルエチレン
基、プロプレン基、メチルプロプレン基及びブチレン基
などが挙げられ、エチレン基及びプロプレン基が好まし
い。
【0033】R4 としては、アルキレン基、尿素結合を
有するアルキレン基、並びにウレタン結合、アルキレン
基及びオキシアルキレン基を有する基が好ましい。
【0034】前記アルキレン基としては、エチレン基及
びプロプレン基が好ましく、尿素結合を有するアルキレ
ン基としては、−(CH2 6 NHCONH(CH2
3 −が好ましく、ウレタン結合、アルキレン基及びオキ
シアルキレン基を有する基としては、−(CH2 m1
HCO(CH2 CH2 O)m2CONH(CH2 m3NH
CONH(CH2 m4−〔m1 は1〜10の整数、m2
は1〜25の整数、m 3 は1〜10の整数及びm4 は1
〜6の整数〕が好ましい。
【0035】より具体的には、−(CH2 6 NHCO
(CH2 CH2 O)CONH(CH 2 6 NHCONH
(CH2 3 −、及び−(CH2 6 NHCO(CH2
CH 2 O)2 CONH(CH2 6 NHCONH(CH
2 3 −が好ましい。
【0036】R5 のアルキル基としてはメチル基が好ま
しく、R6 のアルキル基としてはメチル基、エチル基及
びプロプル基が好ましい。
【0037】前記化2で示される化合物としては、R1
及びR2 が、それぞれ独立した水素原子、炭素数4以下
のアルキル基、又はR1 及びR2 が一つとなって5又は
6員環を形成する炭化水素基、R3 及びR4 が、アルキ
レン基、R3 及びR4 が、炭素数1〜4のアルキル基で
ある化合物がより好ましい。
【0038】前記化2で示される具体的な化合物として
は、R1 、R2 がメチル基、R3 がエチレン基、R4
プロピレン基、R6 がメチル基でnが0の化合物、
1 、R2 が結合してテトラヒドロタル環状構造を形成
し、R3 がエチレン基、R4 がプロピレン基、R6 がエ
チル基でnが0の化合物などが例示される。
【0039】この発明の化合物は、マレイミド基を有す
る化合物であり、マレイミド基は250〜400nmの
光照射で2量化反応を起こすため、光照射による光硬化
性という機能を発揮するもので、照射方法としては、U
V照射、太陽光照射などが適用され、その他の活性エネ
ルギー線での硬化も可能である。
【0040】この発明のシランカップリング剤は、従来
のシランカップリング剤で採用されている使用方法及び
用途等に準じて使用できる。
【0041】例えば、各種樹脂に、この発明のシランカ
ップリング剤を配合し、塗料等のコーティング材、シー
リング材、粘着剤、接着剤、封止材及び成形材などの用
途に使用する例が挙げられる。
【0042】前記樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエ
ステル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン
樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン及びポリ
アクリルアミド等が挙げられる。この場合、必要に応じ
て、有機溶剤などを配合しても良い。
【0043】特に、この発明のシランカップリング剤
は、テトラメトキシシラン及びテトラメトキシシラン等
のテトラアルコキシシラン、またはそのオリゴマーに配
合し、塗料等のコーティング材として使用することが好
ましい。この場合、さらに前記したような樹脂、有機溶
剤およびジブチル錫ラウレートなどの硬化触媒などを配
合することもできる。
【0044】この発明のシランカップリング剤の配合割
合としては、使用する成分及び用途に応じて適宜設定す
れば良いが、好ましくは樹脂分100質量部に対して
0.1〜30質量部である。
【0045】
【作用】この発明の化合物は、マレイミド基と、アルコ
キシシリル基を有する化合物であって、マレイミド基が
250〜400nmの光照射で2量化反応を起こすこと
は知られていたが、この化合物のように、多端に嵩高な
アルコキシシリル基を有していても、光照射による2量
化反応は阻害されることなく進行することは、本発明者
らが見出したことであり、アルコキシシリル基を有する
ことと相俟って、この発明の化合物は、光硬化性を有す
るシランカップリング剤としての作用を示すものであ
る。
【0046】
【実施例】以下、この発明の実施例を詳細に説明する
が、この発明はこれらの実施例のみに限定されるもので
はない。なお、全実施例を通じて%は質量%を意味す
る。
【0047】実施例1(シランカップリング剤の製造) 2,3−ジメチルマレイン酸無水物の126gと、トル
エンの126gを混合したフラスコに、温度80℃でエ
タノールアミンの61g、トルエンの61gの混合物を
20分かけて攪拌下で滴下した。滴下終了後、トルエン
還流温度に昇温し、生成してくる水を除去しながら、脱
水閉環反応を5時間行なった。トラップできた水は1
7.1gで、95%の反応率と算出された。得られた反
応液を温度80℃まで冷却し、γ−イソシアネートプロ
ピルトリメトキシシランの195gを添加し、温度80
℃で2時間、縮合反応した。ガスクロマトグラフィーで
分析したところ、γ−イソシアネートプロピルトリメト
キシシランの消費量は92%で、トータル収率87%で
マレイミド基とアルコキシシリル基を有する化合物から
なるシランカップリング剤を溶液(以下、「S−1」と
いう。)として得た。S−1中の有効成分含有量は66
%であった。
【0048】得られた化合物が、マレイミド基とアルコ
キシシリル基を有する新規化合物であることは、以下に
示した元素分析、IR、ラマン及びNMRの測定結果に
より確認された。 元素分析 元 素 H C N 測定値 6.23 51.85 6.82 計算値 7.05 50.98 6.99 IR:1075cm-1(Si−OC)、1526cm-1
(NH)、1697cm-1(C=O)、1768cm-1
(イミドC=O)、NCOピークはなし ラマン:1674cm-1(テトラヒドロフタルイミド中
のC=C)、1710cm-1(C=O)、1771cm
-1(イミドC=O)1 H−NMR:0.6ppm(t)〔CH2 Si(OC
3 )〕、1.6ppm(quint)〔CH2 CH2
CH2 〕、1.7〜1.8ppm(m)〔テトラヒドロ
フタルイミド中のCH2 CH2 〕、3.1ppm(t)
〔NHCH2 〕、3.5ppm(S)〔Si(O
3 3 〕、3.6〜3.9ppm(m)〔NCH2
2 〕、4.2ppm(t)〔NCH2 CH2 O〕
【0049】実施例2(シランカップリング剤の製造) 2,3,4,5−テトラヒドロタル酸無水物の152g
と、トルエンの152g、カテコールの1%トルエン溶
液の0.3gを混合したフラスコに、温度80℃でエタ
ノールアミンの61gと、トルエンの61gの混合物
を、20分かけて攪拌下で滴下した。滴下終了後、トル
エン還流温度に昇温し、生成してくる水を除去しなが
ら、脱水閉環反応を5時間行なった。トラップできた水
は16.8gで、93%の反応率と算出された。得られ
た反応液を温度80℃まで冷却し、γ−イソシアネート
プロピルトリエトキシシランの230gを添加し、温度
80℃で2時間、縮合反応した。ガスクロマトグラフィ
ーで分析したところ、γ−イソシアネートプロピルトリ
エトキシシランの消費量は95%、トータル収率88%
で、この発明のシランカップリング剤を溶液(以下、
「S−2」という。)として得た。S−2中の有効成分
含有量は64%であった。得られた化合物を実施例1と
同様に分析した結果、目的の化合物が得られていること
が確認された。
【0050】実施例3〜6、比較例1及び2(硬化性組
成物の調製及び性能評価) 表1で示す配合割合で、各種成分を混合して、硬化性組
成物を調整した。通常のシランカップリング剤との比較
した結果である。なお、表1における単位はgであり、
表中メチルシリケート51(商標)とあるは、多摩化学
株式会社製のテトラメトキシシランのオリゴマーであ
り、DBTDL溶液とあるのは、ジブチル錫ジラウレー
トの1%トルエン溶液である。
【0051】
【表1】
【0052】調製した各硬化性組成物を、バーコーター
でガラスに乾燥後の膜厚が約10μになるように塗布し
た。乾燥を下記2条件で行い、乾燥後の試料の特性を下
記記載の条件で測定し、それぞれ、表2(乾燥条件
1)、表3(乾燥条件2)にその結果を示した。 乾燥条件1;常温×7日→温度200℃×10分 乾燥条件2;常温×7日→UV照射(水銀ランプ、90
0mJ/cm2
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】特性測定条件 1)キシレンラビング 1kgの荷重をかけて行い、10往復後の外観を目視で
判定した。 ○:異常なし △:跡がやや残る ×:下地まで破れる 2)鉛筆硬度 JIS K5400の方法に準じ、傷の付かない最大の
硬さを示した。 3)耐アルカリ性 5%NaOH水溶液を塗膜上にスポットで付け、24時
間後に洗い流し、外観を観察した。 ○:異常なし △:跡が残る ×:塗膜溶解 4)耐酸性 5%H2 SO4 水溶液を塗膜上にスポットで付け、24
時間後に洗い流し、外観を観察した。 ○:異常なし △:跡が残る ×:塗膜溶解 5)マジックインキ(登録商標) 塗膜上にマキックインキ(赤)で線を書き、24時間後
にエタノールを染み込ませた紙で拭き取り、取れ具合を
目視で評価した。 ○:きれいに拭き取れる △:跡がわずかに残る ×:跡が残る。
【0056】以上の評価、すなわち、乾燥条件1,2に
よる特性の発現の比較で明らかなように、熱による硬化
(シリケートの縮合のみ)では、従来のシランカップリ
ング剤と、この発明のシランカップリング剤との間に特
性に差がないが、光硬化されることにより、この発明の
シランカップリング剤を用いたものは、著しく物性が向
上し優れた特性を示す。
【0057】
【発明の効果】この発明によれば、シランカップリング
剤を、温和な条件で製造することができ、得られるシラ
ンカップリング剤は、従来のシランカップリング剤と異
なり、活性エネルギー線によって硬化するため、硬度や
耐薬品性、耐汚染性に優れもので、さらに、樹脂に配合
する場合、特にポリエチレングリコールやポリプロピレ
ングリコール等のポリアルキレングリコールの両末端
に、イソシアネート基を有する化合物に配合する場合に
おいても、優れた相溶性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 栄一 名古屋市港区船見町1番地の1 東亞合成 株式会社名古屋総合研究所内 Fターム(参考) 4H049 VN01 VP01 VQ59 VR22 VR23 VR42 VR43 VU22 VW02 4J002 BF021 BG021 BG131 BJ001 CD001 CF001 CK021 CP031 EX076 GH01 GJ01 GJ02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウレタン結合を介して、 マレイミド基とアルコキシシリル基を有することを特徴
    とする新規化合物。
  2. 【請求項2】 マレイミド基を有するアルコールと、 イソシアネート基を有するシラン化合物を反応させて合
    成することを特徴とする請求項1記載の新規化合物の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 ウレタン結合を介して、マレイミド基と
    アルコキシシリル基を有する化合物からなることを特徴
    とするシランカップリング剤。
  4. 【請求項4】 マレイミド基を有するアルコールと、 イソシアネート基を有するシラン化合物を反応させて生
    成される、 ウレタン結合を介して、マレイミド基とアルコキシシリ
    ル基を有する化合物からなることを特徴とするシランカ
    ップリング剤。
  5. 【請求項5】 ウレタン結合を介して、 マレイミド基とアルコキシシリル基を有する化合物から
    なるシランカップリング剤を含有することを特徴とする
    硬化性組成物。
  6. 【請求項6】 ウレタン結合を介して、 マレイミド基と、 アルコキシシリル基を有する化合物からなるシランカッ
    プリング剤と、 テトラアルコキシシランを含有することを特徴とする硬
    化性組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009517501A (ja) * 2005-11-28 2009-04-30 モーメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・インク 不飽和イミドアルコキシシランを含有するゴム組成物
US8541532B2 (en) 2007-02-09 2013-09-24 Nippon Shokubai Co., Ltd. Silane compound, production method thereof, and resin composition containing silane compound
JP2015044941A (ja) * 2013-08-28 2015-03-12 藤森工業株式会社 化学研磨用表面保護フィルム
JP2022523249A (ja) * 2019-03-08 2022-04-21 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 誘電材料の調製のための架橋性シロキサン化合物

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