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JP2002065075A - 農業用多層フィルム - Google Patents

農業用多層フィルム

Info

Publication number
JP2002065075A
JP2002065075A JP2000267063A JP2000267063A JP2002065075A JP 2002065075 A JP2002065075 A JP 2002065075A JP 2000267063 A JP2000267063 A JP 2000267063A JP 2000267063 A JP2000267063 A JP 2000267063A JP 2002065075 A JP2002065075 A JP 2002065075A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propylene
copolymer
weight
agricultural
multilayer film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000267063A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Katsuura
徹 勝浦
Yuichi Sekiguchi
雄一 関口
Koichi Fukuda
浩一 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
JNC Petrochemical Corp
Original Assignee
Chisso Petrochemical Corp
Chisso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Petrochemical Corp, Chisso Corp filed Critical Chisso Petrochemical Corp
Priority to JP2000267063A priority Critical patent/JP2002065075A/ja
Publication of JP2002065075A publication Critical patent/JP2002065075A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/14Measures for saving energy, e.g. in green houses

Landscapes

  • Protection Of Plants (AREA)
  • Greenhouses (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】強靱性に優れ、縦(MD)方向と横(TD)方
向のバランスの良いエルメンドルフ引裂強さを有し、強
風等によっても破れにくく、透明性に優れた農業用多層
フィルムを提供する。 【解決手段】少なくとも内層A、中間層B及び外層Cで
構成された農業用多層フィルムであって、内層A及び外
層Cがポリオレフィン系樹脂の配合物から構成され、中
間層Bが特定のポリプロピレン系共重合体組成物(X)
の配合物から構成された農業用多層フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハウスやトンネルの
被覆資材として用いられる農業用多層フィルムに関す
る。詳しくは、強風等により破れにくく、透明性に優れ
た農業用多層フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】農業用ハウスやトンネル等の施設園芸用
の被覆資材として様々のプラスチックフィルムが使用さ
れている。それらの代表的なものとして、ポリ塩化ビニ
ルフィルム(以下、農ビという)、ポリエチレンフィル
ム(以下、農ポリという)、エチレン酢酸ビニル共重合
体フィルム(以下、農酢ビという)等を挙げることがで
きる。
【0003】中でも、農ビは保温性、透明性、強靱性、
防曇性、ハウス密着性及び経済性等に優れていることか
ら、最も多く使用されているが、エルメンドルフ引裂強
さが不十分なため、強風によりフィルムが裂けやすく、
フィルムに含まれている可塑剤が除々にフィルム表面に
滲み出すことにより埃が付着し易く、塵埃付着による透
明性の低下という問題がある。また、使用後の廃棄処理
のために焼却すると有害ガスを発生する等の問題もあ
り、有害ガスの発生しない農ビ代替品が望まれている。
【0004】一方、農ポリや農酢ビは、防塵性及び廃棄
処理のしやすさという点においては農ビより優れてお
り、エルメンドルフ引裂強さは農ビより良好ではあるが
未だ十分ではなく、保温性、強靱性及び防曇性等が農ビ
より劣ることから改良が望まれてきた。
【0005】これらの農ポリや農酢ビの保温性を改良す
るために特開昭60−104141号公報に特定のフィ
ラーを添加する技術が開示されている。また、強靱性や
防曇性を改良するために特開昭58−90960号公報
には、外層(ハウスやトンネルの外側大気に接する層)
に線状低密度ポリエチレン、中間層にエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体やオレフィン−ビニルアルコール共重合
体、内層(ハウスやトンネルの内側大気の接する層)に
線状低密度ポリエチレンやエチレン−酢酸ビニル共重合
体を用いた農業用積層フィルムが提案されている。
【0006】これらの手法により農ポリや農酢ビの防曇
性や保温性は農ビに近づけることが可能となってきてい
るが、透明性及び強靱性については不充分であった。
【0007】一方、近年、従来のマルチサイト触媒に代
わってシングルサイト触媒を用いるエチレン−α−オレ
フィン共重合体である線状低密度ポリエチレンの開発が
進み、特開平09−052332号公報には密度が0.
925〜0.940g/cm 3のエチレン−α−オレフ
ィン共重合体からなる外層、密度が0.880〜0.9
10g/cm3のエチレン−α−オレフィン共重合体か
らなる中間層及び密度が0.905〜0.930g/c
3からなるエチレン−α−オレフィン共重合体からな
る内層が積層された農業用積層フィルムが、また、特開
平08−276542号公報にはエチレン−酢酸ビニル
共重合体を中間層とし、内層及び外層にシングルサイト
触媒によるエチレン−α−オレフィン共重合体を使用し
た農業用多層フィルムが提案されている。
【0008】これらの農業用多層フィルムは、強靱性は
向上するがエルメンドルフ引裂強さの縦(MD)方向と
横(TD)方向のバランスが悪いため、フィルムの縦方
向に裂け易く、前記課題は解消されないままであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、強靱
性に優れ、縦(MD)方向と横(TD)方向のバランス
の良いエルメンドルフ引裂強さを有し、強風等によって
も破れにくく、透明性に優れた農業用多層フィルムを提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記従来
技術の問題点を改善するべく鋭意検討した結果、少なく
とも内層A、中間層B及び外層Cで構成された農業用多
層フィルムであって、内層A及び外層Cがポリオレフィ
ン系樹脂の配合物から構成され、中間層Bが特定のポリ
プロピレン系共重合体組成物の配合物から構成された農
業用多層フィルムが上記課題を改良できることを見出
し、この知見に基づき本発明を完成するに至った。
【0011】本発明は、以下から構成される。 (1)少なくとも内層A、中間層B及び外層Cで構成さ
れた農業用多層フィルムであって、内層A及び外層Cが
ポリオレフィン系樹脂の配合物から構成され、中間層B
がプロピレン含有量が90重量%以上であるプロピレン
−α−オレフィンランダム共重合体(E)とプロピレン
含有量が55%〜90重量%であるプロピレン−α−オ
レフィンランダム共重合体(F)からなり、プロピレン
−α−オレフィンランダム共重合体(F)の極限粘度
[η]Fが1.3〜3.5dl/gであり、プロピレン
−α−オレフィン共重合体(E)の極限粘度を[η]E
としたときの極限粘度比[η]F/[η]Eが0.5〜
1.3であり、かつプロピレン−α−オレフィン共重合
体(E)の重量をWEとし、プロピレン−α−オレフィ
ン共重合体(F)の重量をWFとしたとき、これらの重
量比WE/WFと極限粘度比[η]F/[η]Eとの積
([η]F/[η]E)×(WE/WF)が1.0〜4.5
の範囲にあるプロピレン系共重合体組成物(X)の配合
物から構成された農業用多層フィルム。
【0012】(2)内層A及び外層Cに使用されるポリ
オレフィン系樹脂が、密度0.88〜0.92g/cm
3の低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、密
度0.94〜0.97g/cm3の高密度ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、及びシングルサイ
ト触媒を用いて重合された密度0.88〜0.92g/
cm3のエチレン−α−オレフィン共重合体からなる群
から選ばれた1種もしくは2種類以上の混合物である前
記(1)記載の農業用多層フィルム。
【0013】(3)前記多層フィルムの縦(MD)方向
と横(TD)方向の引張強さがそれぞれ30N/mm2
以上であり、縦(MD)方向と横(TD)方向のエルメ
ンドルフ引裂強さがそれぞれ100N/mm以上で、縦
(MD)方向と横(TD)方向のエルメンドルフ引裂強
さ比(縦/横)が1.5〜0.6である前記(1)記載
もしくは前記(2)記載の農業用多層フィルム。
【0014】(4)内層A及び外層Cを構成する配合物
が、BET比表面積が5〜50m2/gの無機フィラー
を1〜10重量%含有し、中間層Bを構成する配合物が
前記無機フィラーを1〜20重量%含有することを特徴
とする前記(1)〜(3)項のいずれか1項記載の農業
用多層フィルム。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる農業用多層
フィルムについて詳細に説明する。
【0016】本発明で内層A及び外層Cを構成する配合
物に用いられるポリオレフィン系樹脂は、特に限定され
ないが、密度0.88〜0.92g/cm3の低密度ポ
リエチレン、線状低密度ポリエチレン、密度0.94〜
0.97g/cm3の高密度ポリエチレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル含有量が10重量%以
下のエチレン−酢酸ビニル共重合体、及びシングルサイ
ト触媒を用いて重合された密度0.88〜0.92g/
cm3のエチレン−α−オレフィン共重合体が透明性や
価格の面で好適に用いられる。
【0017】中でも、前記ポリオレフィン系樹脂が、メ
タロセン触媒のようなシングルサイト触媒を用いて製造
される、密度0.88〜0.92g/cm3のエチレン
と炭素原子数が3〜20のα−オレフィンとのランダム
共重合体であると、得られる農業用多層フィルムの透明
性と柔軟性が良好である。前記密度が0.88g/cm
3未満の場合には、製膜加工性が劣り、また、融点が低
くなるために太陽光線により蓄熱し融着する場合があ
る。また、0.92g/cm3を超える場合には柔軟性
が十分得られない傾向がある。
【0018】本発明で内層A及び外層Cを構成する配合
物に用いられるポリオレフィン系樹脂は、それぞれ公知
の方法で製造することができる他に、市販品の中から所
望の仕様のものを選択して用いる事ができる
【0019】本発明で中間層Bを構成する配合物に用い
られるポリプロピレン系共重合体組成物(X)におい
て、ポリプロピレン−α−オレフィンランダム共重合体
(E)は、ポリプロピレン含有量が90重量%以上98
重量%以下、より好ましくは94重量%以上98重量%
以下のランダム共重合体である。プロピレン含有量が9
0重量%未満では製膜時の耐熱性が不十分になる恐れが
ある。
【0020】前記ポリプロピレン−α−オレフィンラン
ダム共重合体(E)において、プロピレンと共重合され
るα−オレフィンとしては、特に限定されないが、具体
的にはエチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキ
セン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、4−
メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン等を
挙げることができる。これらのα−オレフィンは1種の
みならず2種以上を併用してもよい。このうちエチレン
を用いるのが製造コストの点から好ましい。
【0021】本発明で中間層Bを構成する配合物に用い
られるポリプロピレン系共重合体組成物(X)におい
て、プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体
(F)は、プロピレン含有量が55〜90重量%、好ま
しくは55〜85重量%のランダム共重合体である。プ
ロピレンの含有量が90%以上では低温での衝撃性と柔
軟性が不十分であり、プロピレン含有量が55重量%以
下では透明性が低下する。
【0022】前記プロピレン−α−ランダム共重合体
(F)において、プロピレンと共重合されるα−オレフ
ィンとしては、特に限定されないが、具体的にはエチレ
ン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オ
クテン、1−デセン、1−ドデセン、4−メチル−1−
ペンテン、3−メチル−1−ペンテン等を挙げることが
できる。これらのα−オレフィンは1種のみならず2種
以上を併用してもよい。このうちエチレンを用いるのが
製造コストの点から好ましい。
【0023】前記プロピレン−α−オレフィンランダム
共重合体(F)は、135℃のテトラリン中で測定した
極限粘度[η]Fが1.3〜3.5dl/g、より好ま
しくは1.5〜3.0dl/gであり、かつプロピレン
−α−オレフィンランダム共重合体(E)の135℃の
テトラリン中で測定した極限粘度[η]Eとの極限粘度
比[η]F/[η]Eが0.5〜1.3、好ましくは0.
6〜1.2である。
【0024】前記極限粘度[η]Fは、プロピレン系共
重合体組成物(X)の透明性に影響し、前記極限粘度比
[η]F/[η]Eは、プロピレン−α−オレフィンラン
ダム共重合体(F)のプロピレン−α−オレフィンラン
ダム共重合体(E)への分散性に影響する。プロピレン
−α−オレフィンランダム共重合体(F)の極限粘度
[η]Fが小さいほど農業用多層フィルムの生産性が向
上し、前記極限粘度比[η]F/[η]Eが前記範囲内で
あれば透明性に優れる。
【0025】本発明で使用されるプロピレン系共重合体
組成物(X)において、プロピレン−α−オレフィンラ
ンダム共重合体(E)とプロピレン−α−オレフィンラ
ンダム共重合体(F)との重量比WE/WFは、前記極限
粘度比[η]F/[η]Eとの積([η]F/[η]E)×
(WE/WF)が1.0〜4.5である。前記極限粘度比
と重量比の積が1.0未満であるとプロピレン系共重合
体組成物(X)の成形性が低下し、4.5を超えると得
られる農業用多層フィルムの耐衝撃性及び表面平滑性が
低下する恐れがある。
【0026】本発明で使用されるプロピレン系共重合体
組成物(X)の具体的な組成は、前記組成物基準でプロ
ピレン−α−オレフィンランダム共重合体(F)が10
〜50重量%である。プロピレン−α−オレフィンラン
ダム共重合体(F)がこの範囲であればプロピレン系共
重合体組成物(X)及び得られる農業用多層フィルムの
透明性、柔軟性、強靱性が優れる。
【0027】プロピレン系共重合体組成物(X)のメル
トフローレート(230℃、荷重21.18N、以下M
FRという)は、プロピレン系共重合体組成物(X)の
成形性、及び得られる農業用多層フィルムの外観の点か
ら0.1〜50g/10分が好ましく、0.2〜20g
/10分が更に好ましい。前記MFRが0.1g/10
分未満では前記成形性が低下し、50g/10分を超え
ると前記農業用多層フィルムの表面平滑性が低下し、透
明性や強靱性も不十分となる恐れがある。
【0028】本発明の農業用多層フィルムは、中間層
(B)用配合物の製造用原料として前記プロピレン系共
重合体組成物(X)を用いることによって、縦(MD)
方向と横(TD)方向の引張強さがそれぞれ30N/m
2以上という強靱性、縦(MD)方向と横(TD)方
向のエルメンドルフ引裂強さがそれぞれ100N/mm
以上で、かつ縦(MD)方向と横(TD)方向のエルメ
ンドルフ引裂強さ比(縦/横)が1.5〜0.6という
縦と横のバランスの良さによる強風等に対する破れにく
さ、及び優れた透明性を発現する。
【0029】本発明に用いられるプロピレン系共重合体
組成物(X)は、上記の諸特性を満足すればいかなる方
法で製造してもよい。勿論、別々に製造された本発明に
用いるプロピレン−α−オレフィンランダム共重合体
(E)とプロピレン−α−オレフィン共重合体(F)と
を混合装置を用いて混合し、プロピレン系共重合体組成
物(X)を製造してもよいが、好ましくは、国際公開W
O97/19135号公報、特開平10−316810
号公報に開示された方法、、すなわち担持型チタン含有
固体触媒と有機アルミニウム化合物とをオレフィン重合
用触媒を用いて、プロピレン−α−オレフィンランダム
共重合体(E)を製造し、引続きプロピレン−α−オレ
フィンランダム共重合体(E)の存在下にプロピレン−
α−オレフィンランダム共重合体(F)を製造し、プロ
ピレン系共重合体組成物(X)を連続的に製造すること
である。プロピレン系共重合体組成物(X)は前記の方
法で製造することができる他に、市販品の中から所望の
仕様のものを選択して用いる事ができる。
【0030】なお、プロピレン−α−オレフィンランダ
ム共重合体(E)及びプロピレン−α−オレフィンラン
ダム共重合体(E)を連続的に製造してプロピレン系共
重合体組成物(X)を得る場合、プロピレン系共重合体
組成物(X)中のプロピレン−α−オレフィンランダム
共重合体(F)の極限粘度[η]Fは直接測定できない
ので、直接測定可能なプロピレン−α−オレフィンラン
ダム共重合体(E)の極限粘度[η]E及びプロピレン
系共重合体組成物(X)全体の極限粘度[η]W HOLE
らびに共重合体の重量%WFから、下記式(1)により
求められる。 [η]F={[η]WHOLE−(1−WF/100)[η]E}/(WF/100) (1)
【0031】本発明の農業用多層フィルムの内層A、中
間層B及び外層Cを構成する配合物には、農業用多層フ
ィルムの保温性向上の目的として、無機フィラーを添加
することができる。農業用多層フィルムを構成する前記
配合物に添加される無機質フィラーとしては、酸化珪
素、珪酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸カルシ
ウム等の珪酸化合物、アルミノ珪酸カルシウム、アルミ
ノ珪酸ナトリウム、アルミノ珪酸カリウム等のアルミノ
珪酸化合物、アルミナ、アルミン酸ナトリウム、アルミ
ン酸カリウム、アルミン酸カルシウム等のアルミン酸化
合物、炭酸カルシウム、下記式(2)や式(3)で示さ
れるリチウム・アルミニウム複合水酸化物塩や下記式
(4)で示されるハイドロタルサイト類等の群から選ば
れる1種以上の無機フィラーが挙げられる。
【0032】 [Al2Li(OH)62(An-)・mH2O (2) (式中、An-はn価のアニオン、mは3以下の数を示
す。)
【0033】 [Al2(Li(1-x)・M2+ x)(OH)62 ・(Siy2y+1 2-1+x・mH2O (3) (式中、M2+は2価の金属、mは0≦m<5の範囲にあ
る数、xは0≦x<1の範囲にある数、yは2≦y≦4
の範囲にある数を示す。)
【0034】 M2+ 1-xAlx(OH)2(An-x/2・mH2O (4) (式中、M2+はMg2+、Ca2+、及びZn2+の中から選
ばれた少なくとも1種の2価金属イオンを示し、An-
n価のアニオン、x及びmは次の条件、0<x<0.
5、0≦m≦2を満足する。)
【0035】前記無機フィラーとしては、JIS Z
8830に従って測定されるBET比表面積が5〜50
2/g、好ましくは5〜20m2/gのものが好適に用
いられる。BET比表面積が50m2/gを超える場合
は、防曇剤や防霧剤が無機フィラーに吸着されてフィル
ム表面へ移行しにくくなり防曇性能や防霧性能が得られ
ない恐れがある。また、5m2/g未満の場合には防曇
剤や防霧剤が無機フィラーへ吸着されずフィルム表面へ
の移行が速やかに進み、フィルムがべたついたり、防曇
性や防霧性の持続性が不十分となる。
【0036】内層A及び外層Cを構成する配合物に対す
る無機フィラーの添加率は1〜10重量%が好ましく、
添加率が1重量%未満の場合は保温性が不十分であり、
10重量%を超える場合には透明性が低下する恐れがあ
る。中間層Bを構成する配合物に対する無機フィラーの
添加率は1〜20重量%が好ましく、添加量が1重量%
未満では保温性が不十分であり、20重量%を超えると
透明性や機械的特性が低下する恐れがある。
【0037】本発明においては、内層A、中間層B及び
外層Cを構成する配合物に本発明の目的を損なわない範
囲で、通常農業用フィルムに用いられている改質用樹脂
や添加剤を配合することができる。前記添加剤として
は、ヒンダードアミン系耐候剤、紫外線吸収剤、防霧剤
(フッ素系界面活性剤)、帯電防止剤、滑剤、酸化防止
剤、熱安定剤、抗菌剤、色素・着色剤等を挙げることが
できる。
【0038】内層A、中間層B及び外層Cを構成する配
合物を得る方法としては、それぞれの層に用いられる重
合体に所望の前記添加剤を加え、ヘンシェルミキサー
(商品名)等の高速撹拌機付混合機及びリボンブレンダ
ー並びにタンブラーミキサー等の通常の配合装置により
混合する方法が例示でき、更に通常の単軸押出機又は二
軸押出機等を用いてペレット化する方法が例示できる。
【0039】本発明の農業用多層フィルムの厚みは、使
用する場所や耐用年数等により異なるが、一般的に0.
05〜0.3mm程度のものが好適に用いられる。内層
Aの厚みTa、中間層Bの厚みTb及び外層Cの厚みTc
は特に限定されるものではないが、Ta:Tb:Tc=1
〜5:1〜5:1〜5の範囲が好ましい。
【0040】本発明の農業用多層フィルムは、前記の配
合物を用いインフレーション法もしくはTダイ法等の公
知の技術により製造することができ、また、中間層Bの
他に、保温性を付与した中間層D、防曇性を向上させる
ための中間層G、再生原料を入れた中間層H等を積層し
た4層以上の多層フィルムであっても構わない。更に、
防塵塗布剤や防曇塗布剤等を塗布・乾燥し、表面に塗布
膜を形成させても構わない。
【0041】本発明の農業用多層フィルムは、透明で
も、梨地でも良く、農業用ハウス(温室)、トンネル等
の被覆用以外のマルチング用、袋掛け用等の用途に使用
しても良い。
【0042】
【実施例】以下、実施各例及び比較各例によって本発明
を具体的に説明するが、本発明はこれらにより限定され
るものではない。なお、実施例及び比較例における農業
用多層フィルムの評価は、下記の方法によって実施し
た。
【0043】1)全光線透過率及びヘーズ;JIS K
7105に従って、スガ試験機(株)製カラーコンピ
ューター「HGM−2K」を用いて測定した。ヘーズ
は、数値が小さいほど透明性が良好である。
【0044】2)引張強さ(強靱性);JIS K 6
732に従って縦(MD)方向と横(TD)方向の引張
切断荷重を求め、これをフィルムの断面積(mm2)で
割った数値を引張強さとした。
【0045】3)エルメンドルフ引裂強さ;JIS K
6732に従って、フィルムの縦(MD)方向及び横
(TD)方向のエルメンドルフ引裂荷重を求め、これを
フィルムの厚さ(mm)で割った数値をエルメンドルフ
引裂強さとした。
【0046】4)引張弾性率(柔軟性:ヤング率);A
STM D 882に従ってフィルムサンプルの縦(M
D)方向と横(TD)方向の引張弾性率を測定し、両者
の平均値を示した。
【0047】5)密度;JIS K 7112に従って
測定した。
【0048】6)メルトフローレート;JIS K 7
210に従って190℃、21.18Nの条件(ポリエ
チレン系樹脂)もしくは230℃、21.18Nの条件
(ポリプロピレン系樹脂)で測定した。
【0049】7)極限粘度;溶媒としてテトラリン(テ
トラヒドロナフタレン)を用い135℃の温度環境下、
自動粘度測定装置(AVS2型、三井東圧化学(株)
製)を使用して、重合過程途中から抜き出したプロピレ
ン−α−オレフィンランダム共重合体(E)の極限粘度
[η]E、次いでプロピレン系共重合体組成物「X」の
極限粘度[η]WHOLEを直接測定した。プロピレン−α
−オレフィンランダム共重合体(F)の極限粘度[η]
Fは、[η]E及び[η]WHOLEの値を用いて次式から計
算した。 [η]F=([η]WHOLE/WF)−([η]E×WE
F) WE:プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体
(E)の生成量 WF:プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体
(F)の生成量 [η]WHOLE:プロピレン系共重合体組成物(X)の極
限粘度
【0050】8)プロピレン含有量;赤外線吸収スペク
トル法により、パーキン・エルマー社製、1760X
FT−IR装置にて測定した。
【0051】9)プロピレン−α−オレフィンランダム
共重合体(E)及び(F)の重量;重合工程で得られた
重合体中のMg分を高周波誘導結合プラズマ発光分光分
析法(ICP法)により測定し、触媒単位重量当たりの
重合体収量からランダム共重合体(E)及び(F)の重
量を算出した。
【0052】実施例1〜10、比較例1〜8 表1と表2に記載された多層フィルムの各層別の配合と
後述の固定配合の処方に従い、各層用の配合物を用意し
た。得られた配合物を用い、65mmφ押出機1台と4
5mmφ押出機2台を有する3種3層Tダイ押出装置を
使用して、成形温度210℃にて、厚さ0.1mmの多
層フィルムを製膜した。積層フィルムの各層の厚さ比
は、外層:中間層:内層=1:3:1である。
【0053】表1と表2に記載された多層フィルムの各
層を構成する配合物に用いられた樹脂の記号と内容は以
下の通りである。 LDPE:低密度ポリエチレン、NUC8505(日
本ユニカー(株)製)、MFR(190℃)=0.8g/
10分、密度=0.92g/cm3 LLDPE:線状低密度ポリエチレン、TUF206
0(日本ユニカー(株)製)、MFR(190℃)=1.
0g/10分、密度=0.92g/cm3 EVA(15%):酢酸ビニル含有量15重量%のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体、NUC8452D(日本ユ
ニカー(株)製)、MFR(190℃)=1.0g/10
分、密度=0.94g/cm3 EVA(5%):酢酸ビニル含有量5重量%のエチレン
−酢酸ビニル共重合体、NUC3250(日本ユニカー
製(株)製)、MFR(190℃)=1.5g/10分、
密度=0.93g/cm3 M−PE:シングルサイト触媒系エチレン−α−オレ
フィン共重合体、エリート5400(ダウ・ケミカル
(株)製)、MFR(190℃)=1.0g/10分、密
度=0.92g/cm3 PP:ポリプロピレン、XF1810(チッソ(株)
製)、MFR(230℃)=1.8g/10分、密度=
0.90g/cm3 PP共重合体(X):NHF5014(チッソ(株)
製)、WE/WF=3.95、極限粘度[η]WHOLE
2.1dl/g、極限粘度比[η]F/[η]E=1.
0、([η]F/[η]E)×(WE/WF)=3.95、
MFR(230℃)=2.2g/10分
【0054】なお、表1と表2に記載された各多層フィ
ルムの前記樹脂及びハイドロタルサイト(表中の重量%
は配合物基準の数値である。)の変動配合組成を除く共
通配合組成は、配合物基準で、外層Aにおいてヒンダー
ドアミン系耐候剤0.5重量%、紫外線吸収剤0.05
重量%、フェノール系安定剤0.1重量%、リン系安定
剤0.1重量%、アンチブロッキング剤0.05重量%
を、中間層Bにおいて防曇剤1.8重量%、ヒンダード
アミン系耐候剤0.5重量%、紫外線吸収剤0.05重
量%、フッ素系界面活性剤0.2重量%、フェノール系
安定剤0.1重量%、リン系安定剤0.1重量%を、ま
た、内層Cにおいてヒンダードアミン系耐候剤0.5重
量%、紫外線吸収剤0.05重量%、フッ素系界面活性
剤0.2重量%、フェノール系安定剤0.1重量%、リ
ン系安定剤0.1重量%、アンチブロッキング剤0.0
5%である。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【発明の効果】本発明の農業用多層フィルムは、強靱
性、透明性に優れるため、ハウスやトンネルの被覆資材
として使用した場合、風等による破れが発生しにくい。
また、無機フィラーを使用すれば強靱性、透明性を損な
うことなく前記フィルムの保温性が向上するため、低温
の時期でも栽培作物の生育が良好である。
フロントページの続き (72)発明者 福田 浩一 千葉県市原市五井海岸5番地の1 チッソ 石油化学株式会社加工品開発研究所内 Fターム(参考) 2B024 DA07 DB01 DB07 2B029 EB03 EC02 EC09 EC18 EC19 EC20 RA03 4F100 AA01A AA01C AK03A AK03C AK04A AK04C AK06A AK06C AK62A AK62C AK63A AK63C AK66B AK68A AK68C AL05A AL05B AL05C BA03 BA06 BA10A BA10C CA23A CA23C GB01 JA06B JA13A JJ02 JK02 JN01 YY00 YY00A YY00B 4J002 BB11W BB11X BB15W BB15X DE146 DE186 DE286 DJ006 DJ016 DJ036 DJ046 FD016 GA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも内層A、中間層B及び外層Cで
    構成された農業用多層フィルムであって、内層A及び外
    層Cがポリオレフィン系樹脂の配合物から構成され、中
    間層Bがプロピレン含有量が90重量%以上であるプロ
    ピレン−α−オレフィンランダム共重合体(E)とプロ
    ピレン含有量が55%〜90重量%であるプロピレン−
    α−オレフィンランダム共重合体(F)からなり、プロ
    ピレン−α−オレフィンランダム共重合体(F)の極限
    粘度[η]Fが1.3〜3.5dl/gであり、プロピ
    レン−α−オレフィン共重合体(E)の極限粘度を
    [η]Eとしたときの極限粘度比[η]F/[η]E
    0.5〜1.3であり、かつプロピレン−α−オレフィ
    ン共重合体(E)の重量をWEとし、プロピレン−α−
    オレフィン共重合体(F)の重量をWFとしたとき、こ
    れらの重量比WE/WFと極限粘度比[η]F/[η]E
    の積([η]F/[η]E)×(WE/WF)が1.0〜
    4.5の範囲にあるプロピレン系共重合体組成物(X)
    の配合物から構成された農業用多層フィルム。
  2. 【請求項2】内層A及び外層Cに使用されるポリオレフ
    ィン系樹脂が、密度0.88〜0.92g/cm3の低
    密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、密度0.
    94〜0.97g/cm3の高密度ポリエチレン、エチ
    レン−酢酸ビニル共重合体、及びシングルサイト触媒を
    用いて重合された密度0.88〜0.92g/cm3
    エチレン−α−オレフィン共重合体からなる群から選ば
    れた1種もしくは2種類以上の混合物である請求項1記
    載の農業用多層フィルム。
  3. 【請求項3】前記多層フィルムの縦(MD)方向と横
    (TD)方向の引張強さがそれぞれ30N/mm2以上
    であり、縦(MD)方向と横(TD)方向のエルメンド
    ルフ引裂強さがそれぞれ100N/mm以上で、縦(M
    D)方向と横(TD)方向のエルメンドルフ引裂強さ比
    (縦/横)が1.5〜0.6である請求項1もしくは2
    記載の農業用多層フィルム。
  4. 【請求項4】内層A及び外層Cを構成する配合物が、B
    ET比表面積が5〜50m2/gの無機フィラーを1〜
    10重量%含有し、中間層Bを構成する配合物が前記無
    機フィラーを1〜20重量%含有することを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1項記載の農業用多層フィル
    ム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004036978A1 (ja) * 2002-10-24 2004-05-06 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. 農園芸施設用断熱資材
WO2025138083A1 (zh) * 2023-12-27 2025-07-03 东莞市正新包装制品有限公司 多层复合地膜及其制备方法

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