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JP2002059314A - 加工工具 - Google Patents

加工工具

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JP2002059314A
JP2002059314A JP2000325902A JP2000325902A JP2002059314A JP 2002059314 A JP2002059314 A JP 2002059314A JP 2000325902 A JP2000325902 A JP 2000325902A JP 2000325902 A JP2000325902 A JP 2000325902A JP 2002059314 A JP2002059314 A JP 2002059314A
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Japan
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grindstone
reamer
groove
hole
diameter
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Application number
JP2000325902A
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English (en)
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JP4394269B2 (ja
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Nobuo Kojima
伸夫 小島
Akio Fukui
章雄 福井
Akinori Iwa
昭範 岩
Norihisa Ono
則久 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Fuji Bellows Co Ltd
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Fuji Bellows Co Ltd
Fuji Seiko Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp, Fuji Bellows Co Ltd, Fuji Seiko Ltd filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2000325902A priority Critical patent/JP4394269B2/ja
Publication of JP2002059314A publication Critical patent/JP2002059314A/ja
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  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
  • Milling, Broaching, Filing, Reaming, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 穴の仕上げ加工において、加工能率の向上,
品質の向上および工具寿命の延長を実現し得る加工工具
を提供する。 【解決手段】 棒状の加工工具10の先端部にリーマ部
30を設け、リーマ部より基端部側に砥石部20を設け
る。砥石部は、短冊状の砥石22を、ボデー16の外周
面に、等角度間隔にかつ軸方向に平行に固着したもので
ある。砥石は、本体外周面に砥粒を電着した電着砥石で
ある。一工程で仕上げ加工と研削加工とを実施すること
ができ、加工能率が向上する。また、砥石部をリーマ部
により案内することによって、砥石部と被加工穴との同
心度を向上させ得、加工精度および工具寿命の延長を図
り得る。さらに、リーマ部の溝34を砥石部の溝24よ
り深くするとともに、砥石22の回転方向における前端
縁をチップ32の切刃より回転方向において前方へずら
すことにより、リーマ部の切屑の砥石部への侵入を防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属製品を機械加工
する加工工具に関するものであり、特に、穴の内周面を
精度良く加工し得る工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、穴の内周面を特に良好に加工する
必要がある場合、すなわち、寸法精度,面アラサ,真円
度および真直度の少なくとも1つが特に良好である加工
を行う必要がある場合には、リーマによる切削加工(リ
ーマ加工と称する)の後、砥石による研削加工が行われ
ていた。しかし、研削加工を行う際には、軸状の砥石を
被加工穴に対して精度良く位置決めした状態で挿入する
ことが必要であり、砥石と被加工穴との相対位置精度が
悪い場合には、高精度の穴加工を行うことができない。
そのため、軸状の砥石の先端部にパイロットと称される
ガイド部を設け、まず、ガイド部を被加工穴に挿入して
被加工穴と砥石との相対位置を合わせた状態で、砥石に
よる研削加工を開始することが行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果】しかし、パイロットを被加工穴内に挿入するために
は、パイロットの外周面と被加工穴の内周面との間に隙
間が必要であり、この隙間分だけは砥石と被加工穴の相
対位置がずれること(心ずれと称する)を避け得ず、こ
れが穴内周面の加工状態の向上を阻む重大な原因となっ
ていた。
【0004】本発明は、以上の事情を背景とし、穴内周
面を従来よりさらに良好に加工し得る加工工具を得るこ
とを課題としてなされたものであり、本発明によって、
下記各態様の加工工具が得られる。各態様は請求項と同
様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他
の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくま
でも本発明の理解を容易にするためであり、本明細書に
記載の技術的特徴およびそれらの組合わせが以下の各項
に記載のものに限定されると解釈されるべきではない。
また、一つの項に複数の事項が記載されている場合、そ
れら複数の事項を常に一緒に採用しなければならないわ
けではない。一部の事項のみを選択して採用することも
可能なのである。
【0005】(1)概して軸状をなし、軸方向の先端側
にリーマ部を、それより基端側に砥石部を備え、砥石部
の外径がリーマ部の外径より僅かに大きい加工工具。こ
のように、概して軸状をなす加工工具の先端側にリーマ
部を設け、それより基端側、すなわち、チャック等工具
保持具に保持される端部側に砥石部を設ければ、被加工
穴の内周面を加工する際、まず、リーマ部を被加工穴に
挿入してリーマ加工を行い、そのまま加工工具をさらに
深く被加工穴に挿入することにより、研削加工を行うこ
とができる。リーマ部はパイロット部とは異なり、被加
工穴の内周面を切削する能力を有しているため、被加工
穴の内径より大きな外径を有するリーマ部を被加工穴に
挿入することができる。そして、リーマ部は自身が切削
加工した被加工穴内に嵌合するのであるから、リーマ部
の外径と被加工穴の内径とは殆ど等しくなる。しかも、
仮に、リーマ部が被加工穴に挿入される前に、両者に多
少の心ずれがあっても、その心ずれが被加工穴の切削加
工により減少させられる。したがって、リーマ部が被加
工穴に殆ど隙間なく嵌合してパイロットの機能を果たす
ことにより、砥石が被加工穴に対して精度良く同心に位
置決めされた状態で被加工穴に挿入され、研削加工を開
始することとなり、被加工穴のきわめて良好な加工を行
うことが可能となり、砥石の寿命も長くなる。鋼,鋳
鉄,非鉄金属等あらゆる金属材料を加工することがで
き、被加工穴の内周面を、従来に比較して著しく良好に
加工することができる。しかも、リーマ加工と研削加工
とを連続して行うことができるため、被加工穴と加工工
具との相対位置決めを1回行えばよく、また、両加工の
間に被加工物や工具の着脱を行う必要がなく、加工能率
が向上する効果も得られる。 (2)前記リーマ部が、少なくとも軸方向の成分を含む
方向に延びる少なくとも1つのリーマ部溝を備えた(1)
項に記載の加工工具。 (3)前記リーマ部溝がリーマ部内で終了させられた
(2) 項に記載の加工工具(請求項1)。リーマ部のリー
マ部溝の回転方向後ろ側の側面の縁に形成された切刃に
より被加工物が切削加工される。その際に生じる切屑が
リーマ部溝を経て砥石部に達し、砥石部の研削面と被加
工物の被研削面との間に挟まれて被研削面に疵を生じさ
せることがある。この現象は、新しい加工工具の使用開
始当初に発生したり、1000個程度の多数の被加工物
の加工後に発生したりする。それに対し、リーマ部溝を
リーマ部内、すなわち砥石部のリーマ部側の端の位置も
しくはそれよりリーマ部側の位置において終了させてお
けば、切屑が砥石部に達し、被研削面に疵を発生させる
確率を低下させることができる。この構造を「溝リーマ
部内終了構造」と称することとする。被研削面への疵発
生を防止する観点からは、リーマ部溝を終了させる際、
リーマ部溝の終端部においてそれの横断面積を急激に減
少させることが望ましいが、加工は横断面積を徐々に減
少させる方が容易である。例えば、エンドミルによる切
削加工によりリーマ部溝を形成することができるからで
ある。その場合、リーマ部溝はV溝となり、そのV溝の
一方の側面は終端まで平面、他方の側面は終端部が曲面
(多くの場合、円筒面)となる。前者がリーマ部のすく
い面側となるようにする方が、被研削面の疵発生防止効
果が大きい場合が多い。 (4)前記砥石部が、少なくとも軸方向の成分を含む方
向に延びる少なくとも1つの砥石部溝を備えた(2) 項ま
たは(3) 項に記載の加工工具。砥石部は、全周にわたっ
て連続した研削面を有するものとすることも可能である
が、少なくとも1つの砥石部溝を有するものとする方が
研削を良好に行い得る場合が多い。砥石部溝を複数設
け、研削面を周方向において複数に分割することがさら
に望ましい。 (5)前記砥石部溝の回転方向における後端縁のリーマ
部側の端が、前記リーマ部溝の回転方向における後端縁
の砥石部側の端より、回転方向における前方にオフセッ
トさせられた(4) 項に記載の加工工具(請求項2)。前
記リーマ部で発生させられた切屑が被研削面に疵を発生
させる現象は、本項に記載の「後端縁オフセット構造」
によっても確率を低下させることができる。リーマ部溝
の回転方向後ろ側の側面に沿って砥石部に向かって移動
してきた切屑が、砥石部の砥石部溝が形成されていない
部分の端面によって遮られ、砥石部側へ移動しにくくな
ることが一因と推測されている。 (6)前記砥石部溝が前記リーマ部溝と連通させられる
とともにリーマ部溝より浅くされた(4) 項または(5) 項
に記載の加工工具(請求項3)。リーマ部溝と砥石部溝
との両方を、それらを互に連通させて形成する場合に
は、後者を前者より浅くすることが、被研削面の疵発生
を防止する上で有効である。この構造を「溝深さ変化構
造」と称することとするが、リーマ部溝に対して砥石部
溝を段付き状に浅くすれば一層有効である。これは「溝
リーマ部内終了構造」の一態様と考えることもできる。
溝の深さが段付き状に浅くなるところで、リーマ部溝が
終了させられたと考えることができるのである。上記
「溝深さ変化構造」は単独で採用しても有効であるが、
前記「後端縁オフセット構造」と併用すれば一層有効で
ある。 (7)前記リーマ部と前記砥石部とがそれぞれ、前記リ
ーマ部溝と前記砥石部溝とを複数ずつ備えた(4) 項ない
し(6) 項のいずれか1つに記載の加工装置(請求項
4)。リーマ部としては、リーマ部溝および切刃を外周
面の1箇所のみに有する1枚刃リーマと称されるものの
採用も可能であるが、複数、望ましくは4箇所以上に備
えたものが望ましく、等角度間隔にすることも可能であ
るが、不等角度間隔の方が望ましい。 (8)内部にほぼ軸方向に延びるクーラント通路と、そ
のクーラント通路から延びて少なくとも前記砥石部溝の
内面に開口する噴出孔とを備えた(4) 項ないし(7) 項の
いずれか1つに記載の加工工具(請求項5)。噴出孔は
周方向と軸方向との少なくとも一方に隔たった複数位置
に設けることが望ましく、特に、少なくとも周方向につ
いて複数位置に設けることが望ましい。砥石部の各砥石
溝に少なくとも1個の噴出孔を設けることが最も望まし
い。この各砥石部溝に少なくとも1個の噴出孔を設ける
「砥石部溝噴出孔形成構造」を前記「溝深さ変更構造」
と「後端縁オフセット構造」との少なくとも一方と組み
合わせて採用すれば一層有効である。そのようにすれ
ば、砥石部溝からリーマ部溝に向かうクーラントの噴流
によって切屑のリーマ部溝から砥石部溝への移動を一層
良好に防止することができるのである。なお、リーマ部
の各切刃の間に(リーマ部溝の内面に開口する状態で)
噴出孔を設けてもよい。リーマ部と砥石部との両方に噴
出孔を設けるのがよい場合が多い。 (9)前記砥石部の軸状部の外周面の、周方向に隔たっ
た1つ以上の位置にそれぞれ砥石片が前記外周面より半
径方向外向きに突出した状態で固定された(1) 項ないし
(8) 項のいずれか1つに記載の加工工具。金属製工具本
体の軸状部の外周面自体、あるいは外周面に形成した凹
部の底面に、短冊状の砥石片を固定することにより砥石
部ランドを形成するのである。砥石片は、加工径の調整
等のために、位置調整可能に工具本体に取り付けられて
もよいが、少なくとも加工時には工具本体に対して相対
移動不能に固定される。砥石片は全体が砥石で構成され
たものでも、金属片の少なくとも一面に砥石層が固着さ
れたものでもよい。砥石層は電着により形成されたもの
でもよい。砥石片の軸状部外周面への固定は、例えば、
軸状部の外周面自体への固着(ろう付け,半田付け,接
着等)、あるいは外周面に形成した凹部への嵌合とその
凹部の内面への固着とにより行うことができる。 (10)前記砥石片が軸方向に平行に延びた(9) 項に記
載の加工工具。 (11)前記砥石片が軸方向と周方向との成分を有する
方向に延びてねじれた(9) 項または(10)項に記載の加工
工具。 (12)前記砥石片が周方向に互いに隔たって複数個設
けられた(9) 項ないし(11)項のいずれか1つに記載の加
工工具。砥石片は、等角度間隔に設けれても、不等角度
間隔に設けられてもよい。 (13)前記砥石片が4個以上設けられた(9) 項ないし
(12)項のいずれか1つに記載の加工工具。砥石片は直径
方向に隔たった位置に2個設けることも可能であるが、
3個以上設けることが望ましく、4個以上設けること
が、さらに望ましい。 (14)前記砥石部の軸状部にランドが一体に形成さ
れ、そのランドの外周面に砥粒が電着させられて電着砥
石が形成された(1) 項ないし(8) 項のいずれか1つに記
載の加工工具。電着砥石は、スティール,超硬製の本体
部の表面に、電着によりダイヤモンドやCBN砥粒が固
着されたものである。電着砥石が複数である場合は、例
えば、軸状部に軸方向に延びる溝を複数本形成し、外周
部分に砥粒を電着して複数個の電着砥石を構成すること
ができる。その際、溝をマスキングして溝に砥粒が電着
されることを防止してもよいし、溝と外周面との両方に
砥粒が電着されてもよい。本項に記載の加工工具に、前
述の(10)項ないし(13)項に記載の特徴を適用することが
できる。その場合には、「砥石片」を「電着砥石」と読
み替えるものとする。 (15)前記リーマ部の切刃が、前記リーマ部溝の回転
方向後ろ側の側壁の回転方向前端部に切削チップがろう
付けされることにより形成された (1)項ないし(14)項の
いずれか1つに記載の加工工具。切削チップは、例え
ば、超硬合金,セラミック,サーメットまたはCBN,
ダイヤモンド等の超高圧焼結体等により形成される。 (16)前記リーマ部全体が超硬材料から成り、軸状の
工具本体の先端に固定された (1)項ないし(14)項のいず
れか1つに記載の加工工具。 (17)前記リーマ部全体が前記工具本体にろう付けに
より固着された(16)項に記載の加工工具。 (18)前記リーマ部全体が前記工具本体に着脱可能に
固定された(16)項に記載の加工工具。 (19)リーマ部より先端側にドリル部を備えた (1)項
ないし(18)項のいずれか1つに記載の加工工具。ドリル
部,リーマ部および砥石部を一体に備えた加工工具によ
れば、砥石部の被加工穴に対する相対位置決め精度のみ
ならず、リーマ部の被加工穴に対する相対位置決め精度
も向上させることができ、また、加工能率を一層向上さ
せることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1ないし図4に、本発明の一実
施形態である加工工具10を示す。この加工工具10
は、予め形成された下穴に対して、1工程で切削加工と
研削加工とを含む仕上げ加工を実施する。
【0007】加工工具10は、段付円柱状の本体12を
有する。本体12は、一方の端部である後端部が比較的
大径のシャンク14とされ、シャンク14から比較的小
径のボデー16が同軸に延び出している。本体12の中
心部には、クーラント穴18が軸方向に形成されてい
る。加工工具10は、シャンク14において図示しない
ホルダに保持されるようになっており、そのホルダを介
して図示しない主軸に取り付けられるようになってい
る。主軸は、図示しない主軸台に回転可能に保持されて
おり、主軸台は図示しない送り装置により主軸の軸方向
に移動させられる。これらホルダおよび主軸などの構成
は、一般に知られたものであり、本発明の理解に不可欠
でもないので図示および説明を省略する。
【0008】ボデー16は比較的長い円柱状をなし、そ
れの先端部近傍に研削加工部としての砥石部20が設け
られている。砥石部20は6個の砥石22を有し、それ
ら砥石22は軸方向に沿って短冊状に形成され、ボデー
16の外周面に等角度間隔に設けられている。砥石22
は、ボデー16の外周面に砥粒が電着されることにより
形成された電着砥石である。砥粒は、例えば、ダイアモ
ンドまたはCBN(立方晶型窒化ホウ素)等であり、ニ
ッケル等を用いて電解メッキ法によって固着されてい
る。
【0009】互いに隣接する砥石22の間に軸方向に延
びる溝24がそれぞれ形成されている。それら溝24は
砥石22より長く、砥石22の長手方向の両端より突出
して形成されている。各砥石22が砥石部20のランド
(砥石部ランド)を形成しており、それらランドの回転
方向における前方に各溝24がランドに沿って延びる砥
石部溝として形成されていると考えることができる。前
述のクーラント穴18は、シャンク14の後端面から砥
石部20の途中まで延びる深穴である。そのクーラント
穴18と溝24とを連通させる連通路26が形成されて
いる(図2参照)。連通路26は、各溝24について2
本ずつ軸方向に互いに隔たって形成され、溝底に開口し
ている。溝側開口であるクーラント噴出口28は一方が
砥石部20より後方に、他方が砥石部20の後半部に形
成されている。クーラント穴18は後述するリーマ部3
0の溝とも連通させられており、その連通路26の溝側
開口であるクーラント噴出口28がリーマ部30の後半
部に形成されている。クーラント液は、クーラント穴1
8と連通路26とを通って、クーラント噴出口28から
噴出させられる。このことにより、研削加工中に砥石部
20とリーマ部30とにクーラント液が良好に供給され
る。
【0010】ボデー16の先端部に切削加工部としての
リーマ部30が設けられている。リーマ部30は、前述
の砥石部20に先行して下穴の切削加工を実施する。リ
ーマ部30は、6枚の短冊状のチップ32を有し、それ
らチップ32は、ボデー16の外周にろう付によって固
着されている。具体的には、図3に示すように、ボデー
16の外周面に軸方向に平行に延びる6本の溝34が等
角度間隔に形成され、その溝34の回転方向における後
ろ側の側壁の、回転方向における前端部にチップ32が
固着されている。これら側壁およびチップ32がリーマ
部30のランド(リーマ部ランド)を構成し、溝34
が、それらランドの回転方向における前方において各ラ
ンドに沿って延びるリーマ部溝を構成していると考える
ことができる。各溝34は、前述の砥石部20における
溝24に比較して深く形成されている。溝34は、砥石
部20に近い後半部において切り上げられ、深さが漸減
させられて、砥石部20の直前において終了させられて
いる。チップ32を含むリーマ部30の直径は、砥石部
20の直径よりわずかに小さくされている。溝34は、
チップ32より長く形成されれば良く、チップ32と砥
石22との間であればどこで切り上げられていてもよ
い。また、溝34の後半部は図1や図4に示されている
ように緩やかに切り上げられても、それより急激に切り
上げられても良い。例えば、切上げ部の曲率半径が溝3
4の深さの2倍以上あるいは3倍以上とされてもよく、
1.5倍以下とされてもよいのである。加工上は前者が
望ましく、切屑の砥石部20と被研削面との間への侵入
回避上は後者が望ましい。
【0011】さらに詳細に説明する。図4に示すよう
に、本加工工具10は、リーマ部30のチップ32と砥
石部20の砥石22との位相が異ならされている。(な
お、図1においては、図示の容易化のためにチップ32
と砥石22との一部をそれぞれ省略するとともに、リー
マ部30と砥石部20との位相のずれを無視して示され
ている。)具体的には、各チップ32の切刃より、それ
に対応する砥石22の回転方向における前端のほうが回
転方向に関して前方に位置しているのである。本実施形
態においては、そのずれの大きさが砥石22の幅の約2
分の1とされている。なお、チップ32と砥石22との
相対位相は、チップ32の切刃の位相が、砥石22の存
在する位相であって、砥石22の回転方向前端部近傍と
後端部近傍とを除く部分にあれば良いが、チップ32の
切刃と砥石22の回転方向前端とのずれの大きさが砥石
22の幅の4分の1以上、約4分の3以下の範囲内であ
ることが望ましい。
【0012】このように、本加工工具10においては、
砥石部20の砥石22がリーマ部30のチップ32に対
して回転方向前方にずらして設けられているので、リー
マ部30において発生した切屑が砥石部20に侵入する
ことを良好に回避することができる。リーマ部30にお
いて発生させられた切屑は、チップ32の溝34側の面
に沿って砥石部20側へ移動することが多いが、この移
動が、溝34の後端部の切り上げ部と、砥石22の軸方
向前端面とによって妨げられ、砥石部20への侵入が良
好に防止されるのである。なお、図4に示すようにリー
マ部30の溝34と砥石部20の溝24とが重複する部
分が存在するが、砥石部20の溝24のほうがリーマ部
30の溝34に比較して浅く形成されており、溝34と
溝24との境界部が段付状とされているので、この部分
においても切屑の砥石部20側への移動が妨げられる。
【0013】また、溝24の内面にクーラント噴出口2
8が形成され、ここからクーラントが溝24内へ噴出さ
せられる。しかも、連通路26が、半径方向外周側へ進
むに従って砥石部20側からリーマ部30側へ向かう向
きに傾斜させられているため、溝24内にはリーマ部3
0側へ向かうクーラントの流れが生じ、この流れによっ
ても切屑の砥石部20側への移動が妨げられる。その
上、前述のように、砥石部20の溝24がリーマ部30
の溝34より浅く形成され、溝24の断面積が溝34の
断面積より小さくされているため、溝24内を流れたク
ーラントは溝34へ噴出する状態となり、切屑の砥石部
20側への移動が一層効果的に妨げられる。
【0014】クーラント噴射穴28は溝34の内面に
も、上記溝24のクーラント噴射穴28と同様な状態で
形成されているため、このクーラント噴射穴28から噴
射されるクーラントも、チップ32の先端部において発
生させられる切屑を加工工具10の先端側へ押し流す役
割を果たし、それによっても切屑の砥石部20側への移
動が妨げられる。
【0015】本加工工具10によれば、リーマ部30に
より砥石部20を案内するので、例えばパイロット部に
より砥石部を案内する場合とは異なり、リーマ部30自
身が加工した被加工穴に嵌合するのであるから、案内部
としてのリーマ部30の外径と被加工穴の内径とがほぼ
等しくなり、かつ、砥石部20と被加工穴との同心度が
高くなる。
【0016】本加工工具10を用いて貫通穴の内周面の
仕上げ加工を実施した場合と、従来の仕上げ加工用のリ
ーマを用いて同じ仕上加工を実施した場合とを比較する
実験を行った。この実験においては、従来のリーマとし
て1枚刃リーマを用いた。1枚刃リーマは、本出願人に
よる特願平10−350320号に詳細に記載されても
のとほぼ同じものであるので簡単に説明する。
【0017】図5および図6に、従来の1枚刃リーマ5
0を示す。このリーマ50は、段付円筒状に形成され、
先端側のボデー52とボデー52より小径のシャンク5
4とを備えている。それらボデー52およびシャンク5
4の中心に軸方向に延びるクーラント穴55が形成され
ている。図6に示すように、ボデー52の外周に軸方向
に延びる主溝56および副溝58が互いに隣接して形成
され、それら主溝56および副溝58に開口してクーラ
ント穴55に連通する連通路60,62が形成されてい
る。主溝56の側面64に表面にCBN砥粒が固着され
たチップ66がろう付けにより固着されている。さら
に、ボデー52の外周に,チップ66とほぼ反対の位相
において軸方向に延びる切欠68が形成され、その切欠
68に開口してクーラント穴55に連通する連通路70
が形成されている。ボデー52の主溝56,副溝58お
よび切欠68以外の部分がリーマ50を案内する案内部
とされている。
【0018】図7ないし図10に、本加工工具10と従
来の一枚刃リーマ50とを用いて多数の被加工穴を加工
した場合の加工径,表面アラサ,真円度および真直度の
推移を示す。各図において、黒く塗りつぶされた丸が本
加工工具10による加工の結果を示し、白抜きの丸が、
従来の一枚刃リーマ50による加工の結果を示す。グラ
フにおける値は、被加工物としての鋳物ブロックに1個
につき複数個の被加工穴を加工して各被加工穴を測定し
た結果を示し、バーの長さは1個の鋳物ブロックにおけ
る被加工穴のばらつきを示す。なお、加工径は、垂直方
向に延びる貫通穴について、両側の開口端近傍において
前後方向における径と左右方向における径とを測定し、
真円度は、両側の開口端近傍における真円度を測定し、
真直度は、互いに直交しかつ交線が被加工穴の中心線と
一致する2面と、被加工穴の内周面との交線のそれぞれ
の真直度を測定した結果に基づいた値である。
【0019】比較実験の結果から明らかなように、1枚
刃リーマ50による加工では、切刃の磨耗により25台
目で平均で7μm径が小さくなるように変化し、さら
に、1台の被加工物について、加工径のばらつきが約8
μmとなる。それに対して、本実施形態における加工工
具10によれば、径の変化がほとんどなく、1台の被加
工物に対する加工穴のばらつきもあまり大きくならな
い。さらに、真円度については1枚刃リーマ50とほと
んど差はないが、表面アラサおよび真直度については、
本加工工具10の方が高い水準で安定していると言え
る。
【0020】さらに、従来の加工工具においては、前述
のようにリーマ部において発生した切屑が砥石部に侵入
し砥石部の研削面と被加工物の被研削面との間に挟まれ
て被研削面に疵が生じることがあり、その現象が新しい
加工工具の使用開始当初に発生したり、1000個程度
の多数の被加工物の加工後に発生したりして被加工物の
品質が安定しなかった。これに対して、本加工工具10
によれば、上記現象が発生する確率が低下し、少なくと
も一定数(たとえば1000個程度)の被加工物は安定
して加工することができるようになった。
【0021】以上の説明から明らかなように、本加工工
具10は、従来の仕上げ加工用リーマ50に比較して、
穴加工の品質を向上させ、コストを低減させることがで
きる。さらに、切削加工と研削加工とを1工程で実施す
ることができるので、加工能率を向上させることができ
る。
【0022】本加工工具10においては、クーラント穴
18が有底穴とされ、ボデー16の先端から流出するこ
とが回避されているが、クーラント穴18をボデー16
を貫通して形成すると共に、連通路26より先端側にお
いて閉塞部材により閉塞してクーラント液の漏れを防ぐ
ようにしてもよい。そのほうが加工工具10の加工が容
易となる場合が多い。さらに、本実施形態においては、
砥石22およびチップ32が6枚ずつ設けられていた
が、それらの数は5枚以下でもよく、特にボデーが小径
である場合は、4枚ずつ設けられることが望ましい。
【0023】上記実施形態においては砥石22が電着砥
石であるので、それの砥粒が剥離してしまっても、再び
砥粒を電着することにより砥石として再利用することが
できる。ただし、砥石22は電着砥石以外のものであっ
ても良く、砥石部20が複数個の砥石片72を有するよ
うに構成されてもよい。具体的には、例えば、図11な
いし図13に示すように、ボデー16の外周面に軸方向
に延びる6本の溝74が等角度間隔に形成され、その溝
74に砥石片72が固着されて砥石部20が構成される
のである。砥石片72はCBNまたはダイヤモンド砥粒
が結合剤により固められて成り、その砥石片72の砥粒
が固着された部分が溝74から突出して、それら砥石片
72を含む砥石部20の直径が、リーマ部30の直径よ
りわずかに大きくされている。なお、図11において
は、理解を容易にするために、砥石片72の一部が省略
して示されている。
【0024】本加工工具においても、クーラント穴18
が形成され、そのクーラント穴18から砥石部20の外
周面に連通する連通路76が形成されている。連通路7
6は、砥石部20の溝74以外の部分において開口し、
その開口部がクーラント噴出口77とされている。本加
工工具においては、クーラント穴18からリーマ部30
に連通する連通路78も形成されており、連通路78が
リーマ部30の溝34の底において開口している。この
加工工具によれば、加工の実施中に砥石部20とリーマ
部30との両方にクーラント液が良好に供給される。
【0025】さらに、図14に示すように、リーマ部8
0を超硬合金により一体に構成し、それをボデー16の
先端部にろう付けにより固着してもよい。あるいは、図
15に示すように、加工工具10全体を超硬合金により
一体に形成し、ボデー16の外周に刃部90を直接形成
して、リーマ部92を構成してもよい。
【0026】さらに、図16に示すように、超硬合金に
より一体に構成されたリーマ部100を、ボルトクラン
プにより、ボデー16の先端部に固定して構成してもよ
い。この態様においては、リーマ部100に軸方向に貫
通する貫通穴102が形成されると共に、その貫通穴1
02の後方に有底のテーパ穴104が形成される。テー
パ穴104は、後端開口ほど大径に形成され、ボデー1
6の先端に形成されたテーパ部106に嵌合して位置決
めされる。テーパ部106に雌ねじ穴108が形成さ
れ、ボルト110が螺合されることにより、リーマ部1
00がボデー16に固定される。本態様によれば、砥石
部20とリーマ部100との寿命が異なる場合に、一方
を交換して用いることができる。なお、スティール製の
本体を有し、超硬チップがろう付けされて構成されたリ
ーマ部100をボルトクランプによりボデーの先端部に
固定して構成しても良い。
【0027】図17ないし図19に、本発明の別の実施
形態である加工工具150を示す。この加工工具150
は、図1の加工工具10と構成がほぼ同じであるが、リ
ーマ部30のチップと砥石部20の砥石とがそれぞれ軸
線に対して一定角度傾斜して取り付けられている点にお
いて異なる。リーマ部151に左にねじれた溝152が
形成され、それに超硬合金製のチップ154がろう付け
によって固着されている。本加工工具150は、いわゆ
る右刃左ねじれの刃部156を有するリーマ部151
と、刃部156と同じ向きにねじれた砥石158を有す
る砥石部159とを備えている。本実施形態において
も、チップ154の後端部に対して、砥石158の前端
部が回転方向前方に位置するように形成されている。砥
石158のチップ154に対する回転方向のずれの大き
さは、前述の実施形態におけるずれの大きさと同じにさ
れている。砥石158も図1に記載の加工工具と同じ電
着砥石である。ボデー16を貫通してクーラント穴18
が形成され、先端部付近において閉塞部材160により
閉塞されてクーラント液の漏れが防止されている。クー
ラント穴18から砥石部159の溝24に連通する連通
路26が形成されるとともに、リーマ部151の溝15
2に連通する連通路162が形成されている。本加工工
具150においては、加工中には砥石部159とリーマ
部151とにクーラント液が供給される。なお、刃部1
56は、左刃右ねじれに形成してもよいし、左ねじれに
形成してもよいし、右刃右ねじれに形成してもよい。リ
ーマ部30は、ボデー16に形成された溝152にチッ
プ154が取り付けられて構成されているが、前述の各
態様の特徴と組み合わせて構成することも可能である。
【0028】図20に、本発明のさらに別の実施形態で
ある加工工具200を示す。この加工工具200は、砥
石部202の直径が調節可能とされている。本加工工具
200は、被加工穴の加工を実施する前に、砥石部20
2の直径を調節することにより、砥石部202による取
代を調節することができる。本加工工具200のリーマ
部30の構成は、先に述べた実施形態における加工工具
10と共通しているが、それ以外の部分の構成が異なる
ので、異なる部分について詳細に説明する。
【0029】本加工工具200は、シャンク204とボ
デー206とを備え、それらシャンク204およびボデ
ー206を軸方向に貫通する中心穴208が形成されて
いる。ボデー206のリーマ部30より基端側に砥石部
202が形成されている。砥石部202に軸方向に延び
る矩形の長穴210が複数個形成されている。それら複
数個の長穴210は、例えば4個であって等角度間隔に
形成されている。それら長穴210の形状は互いに同じ
であるので、 一つを代表的に説明する。
【0030】長穴210の互いに対向する側面が平行と
されている。その長穴210に、鋼片212が実質的に
隙間なく、かつ、軸線に直交する方向に摺動可能に嵌合
されている。鋼片212は、軸線に直角な方向の寸法で
ある高さが長穴210の深さより大きくされ、長穴21
0の外周側開口と内周側開口との両方から突出してい
る。鋼片212の、ボデー206の外側に位置する外側
面214に軸方向に延びる溝が形成され、その溝に砥石
片215がすき間なくはめ込まれて接着により固定され
ている。砥石片215は部分的に鋼片から突出させられ
ており、砥石片215の外側面は、ボデー206よりわ
ずかに径が大きい円筒の一部をなすように形成されてい
る。鋼片212の軸方向の両端部付近に溝216が形成
され、ボデー206の対応位置に円環状の溝218が形
成されている。溝218は溝216より深くされてお
り、それら溝216,218に弾性体リング220,2
22がそれぞれ嵌合され、鋼片212は弾性体リング2
20,222の弾性力によりボデー206の内側に向か
って付勢されている。弾性体リング220,222は、
鋼片212より外側に突出しないようにされている。弾
性体リング220,222は、例えば、コイルスプリン
グからなる。
【0031】ボデー206の中心穴208は、砥石部2
02より前方に形成された比較的小径の小径穴224
と、砥石部202より後方に形成された比較的径が大き
い中径穴226とを備え、それら小径穴224と中径穴
226とが、テーパ穴228によってつながれている。
中心穴208の砥石部202に対応する部分にテーパ穴
228が形成されているのである。中径穴226のさら
に後方であってシャンク204の内側に、その中径穴2
26より大径の大径穴230が形成され、それらの境界
が、軸方向に直角な肩面232とされている。その肩面
232はボデー206とシャンク204との境界よりシ
ャンク204側に設けられている。
【0032】テーパ穴228にテーパ部材240が軸方
向に移動可能に嵌合されている。テーパ部材240はテ
ーパ外周面242を有するテーパ部244と、テーパ部
244の後端部から延び出して、中径穴226とほぼ隙
間なく摺動可能に嵌合する軸部246とを有する。テー
パ部244の先端である最小径部は小径穴224より小
径に形成され、テーパ部244の後端である最大径部は
軸部246と同径に形成されている。軸部246の外周
面に軸方向に沿って溝248が形成され、その溝248
にボデー206に固定されたピン250が係合すること
によりテーパ部材240がボデー206に対して回転不
能とされている。テーパ外周面242に鋼片212の内
側面252が当接している。鋼片212の内側面252
は、テーパ外周面242に沿って形成されている。前述
のように、鋼片212は弾性体リング220,222に
よりボデー206の内側に向かって付勢されているの
で、鋼片212の内側面252は常にテーパ外周面24
2に当接している。このことにより、テーパ部材240
の軸方向位置によって鋼片212のボデー206から突
出する突出量が調節される。換言すれば、鋼片212
は、弾性体リング220,222とテーパ部材240と
により、ボデー206の外周面から突出する突出量を一
義的に定められる。
【0033】テーパ部材240の後方に、テーパ部材2
40の軸方向位置を調節する軸方向位置調節装置270
が配設されている。軸方向位置調節装置270は、中径
穴226内を軸方向に延びる回転軸272を有する。回
転軸272の先端部に雄ねじ部274が形成され、その
雄ねじ部274がテーパ部材240に形成された雌ねじ
穴276に螺合されている。雄ねじ部274と雌ねじ穴
276とが共同して、回転軸272の回転運動をテーパ
部材240の軸方向移動に変換する運動変換装置278
を構成している。
【0034】回転軸272の後端部には、フランジ部2
80が形成され、そのフランジ部280が肩面232に
当接することにより回転軸272の軸方向前方への移動
が制限される。フランジ部280の後端面には六角穴2
82が形成され、その六角穴282に図示しない六角棒
スパナを係合させて回転軸272が回転させられる。大
径穴230のフランジ部280より後方に、それよりや
や大径の雌ねじ穴284が形成されており、その雌ねじ
穴284に雄ねじ部材286が螺合されている。雄ねじ
部材286は、それの頭部287がシャンク204の後
端面に当接するまで螺合された状態で、先端面288が
フランジ部280の後端面290にごく近接することに
より、回転軸272の軸方向後方への移動を阻止する。
雄ねじ部材286に軸方向に貫通する貫通穴292が形
成され、前述の六角棒スパナが挿入可能とされている。
なお、フランジ部280の両端面と、肩面232および
雄ねじ部材286との間に、転がりスラスト軸受を配設
し、それら転がりスラスト軸受に軸方向の予荷重を負荷
しておけば、回転軸272の軸方向位置を一層精度よく
規定することができる。
【0035】以上の構成により、回転軸272の回転運
動が、テーパ部材240の軸方向移動に変換され、テー
パ部材240の前進により鋼片212がボデー206か
ら突出する向きに移動させられ、または、テーパ部材2
40の後退により鋼片212がボデー206に引き込ま
れる向きに移動させられる。シャンク204のフランジ
部280に対応する位置に、シャンク204を直径方向
に貫通する雌ねじ穴294が形成されている。その雌ね
じ穴294にセットスクリュウ296が螺合されてお
り、フランジ部280を大径穴230の内周面に押し付
けることにより回転軸272の回転が防止され、鋼片2
12のボデー206に対する位置が固定される。なお、
鋼片212の突出量、即ち、砥石部20の直径の調節は
加工を実施する前に行われ、加工中は直径が固定され
る。砥石部202の直径は、リーマ部30の直径よりわ
ずかに大きくなるように調節される。
【0036】本加工工具200においては、回転軸27
2とテーパ部材240とにクーラント穴18がそれぞれ
形成され、ボデー206の鋼片212近傍に形成された
クーラント噴出口からクーラント液が噴出させられる
が、この構成は、前述の実施形態とほぼ同じであるので
説明を省略する。
【0037】図21および図22に、本発明のさらに別
の実施形態である加工工具300を示す。この加工工具
300は、ドリル部302を有する。図22に示すよう
に、超硬合金製のボデー304の先端部にドリル部30
2が一体に設けられ、そのドリル部302に隣接してリ
ーマ部306が設けられている。ボデー304のリーマ
部306より後方に砥石部20が設けられるが、砥石部
20は、図1の加工工具10と構成が同じであるので、
図示および説明を省略する。
【0038】ドリル部302は、概して、横断面形状が
正方形である角柱状に形成され、軸方向に延びる一対の
主溝310と一対の副溝312とが形成されている。一
対の副溝312は、主溝310の各々から約90度隔た
った位相において、主溝310より浅く形成されてい
る。一対の主溝310は軸線に対して対称に形成され、
それら主溝310の一側面の一部がすくい面314を構
成している。ドリル部302の先端部ににげ面316が
形成され、それら逃げ面316とすくい面314との交
線により第一主切刃318が形成されている。その第一
主切刃318に連続し、主溝310に沿って第一副切刃
319が形成されている。本加工工具300のドリル部
302は、直刃ドリルとされているのである。第一副切
刃319の回転方向(図20において反時計回り)後ろ
側に二番取り面320が形成されており、その二番取り
面320は軸方向に平行な2つの平面によって形成され
ている。
【0039】ドリル部302の基端部側に、ドリル部3
02に隣接してリーマ部306が形成されている。リー
マ部306もボデー304に一体的に形成されている。
前述の一対の主溝310および一対の副溝312がリー
マ部306まで連続して形成され、それら溝310,3
12に沿って第一刃部330および第二刃部331が形
成されている。本加工工具300のリーマ部306は、
4つの刃部330,331を有するのである。リーマ部
306の直径はドリル部302の直径よりわずかに大き
く形成されている。リーマ部306の先端であって直径
が連続的に拡大する部分において、主溝310に沿って
第一主切刃332が形成され、それに連続して第一副切
刃334が形成されている。さらに、リーマ部306の
先端部には、副溝312に沿って第二主切刃336が形
成され、それに連続して第二副切刃338が形成されて
いる。各刃部330,331は、先端部に形成された主
切刃332,336と、外周に沿って延びる副切刃33
4,338とを有するのである。リーマ部306の基端
部側に砥石部20が形成されている。この砥石部20
は、先に述べた加工工具10とほぼ同じであるので図示
および説明を省略する。
【0040】本加工工具300によれば、リーマ部30
6の先端側にドリル部302が形成されているので、砥
石部20だけでなくリーマ部306も良好に案内される
こととなり、加工精度をさらに向上させることが容易と
なる。また、下穴加工,リーマ加工および研削加工を一
工程で行い得るため、加工能率も一層向上させ得る。
【0041】以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細
に説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は、前記
〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識
に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である加工工具を示す正面
図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】上記加工工具の側面図である。
【図4】上記加工工具の要部を示す斜視図である。
【図5】従来の仕上げ加工用リーマを示す正面図であ
る。
【図6】上記リーマの側面図である。
【図7】上記加工工具とリーマとの比較実験の結果であ
る加工径の推移を示すグラフである。
【図8】上記比較実験の表面アラサの推移を示すグラフ
である。
【図9】上記比較実験の真円度の推移を示すグラフであ
る。
【図10】上記比較実験の真直度を示すグラフである。
【図11】上記加工工具の別の態様を示す正面図であ
る。
【図12】上記加工工具の側面断面図である。
【図13】上記加工工具の側面図である。
【図14】上記加工工具のさらに別の態様を示す正面図
である。
【図15】上記加工工具のさらに別の態様を示す正面断
面図である。
【図16】上記加工工具のさらに別の態様を示す正面断
面図である。
【図17】本発明の別の実施形態である加工工具を示す
正面図である。
【図18】上記加工工具の側面断面図である。
【図19】上記加工工具の側面図である。
【図20】本発明のさらに別の実施形態である加工工具
を示す正面断面図である。
【図21】本発明のさらに別の実施形態である加工工具
を示す側面図である。
【図22】上記加工工具の正面図である。
【符号の説明】
10,150,200,300:加工工具 18,55:クーラント穴 20,202:砥石部 30,80,90,100,306:リーマ部 302:ドリル部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福井 章雄 愛知県豊田市吉原町平子26番地 富士精工 株式会社内 (72)発明者 岩 昭範 愛知県碧南市浜町3番地 株式会社豊田自 動織機製作所内 (72)発明者 大野 則久 愛知県碧南市浜町3番地 株式会社豊田自 動織機製作所内 Fターム(参考) 3C050 EB06 EB07 EB08 EB09 3C063 AA10 AB03 AB08 BB02 BG04 CC12 EE21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 概して軸状をなし、軸方向の先端側にリ
    ーマ部を、それより基端側に砥石部を備え、砥石部の外
    径がリーマ部の外径より僅かに大きい加工工具であっ
    て、 前記リーマ部が、少なくとも軸方向の成分を含む方向に
    延びる少なくとも1つのリーマ部溝を備え、そのリーマ
    部溝が前記砥石部の手前で終了させられていることを特
    徴とする加工工具。
  2. 【請求項2】 概して軸状をなし、軸方向の先端側にリ
    ーマ部を、それより基端側に砥石部を備え、砥石部の外
    径がリーマ部の外径より僅かに大きい加工工具であっ
    て、 前記リーマ部が、少なくとも軸方向の成分を含む方向に
    延びる少なくとも1つのリーマ部溝を備え、前記砥石部
    が、少なくとも軸方向の成分を含む方向に延びる少なく
    とも1つの砥石部溝を備え、砥石部溝の回転方向におけ
    る後端縁のリーマ部側の端が、リーマ部溝の回転方向に
    おける後端縁の砥石部側の端より、回転方向の前方にオ
    フセットさせられたことを特徴とする加工工具。
  3. 【請求項3】 概して軸状をなし、軸方向の先端側にリ
    ーマ部を、それより基端側に砥石部を備え、砥石部の外
    径がリーマ部の外径より僅かに大きい加工工具であっ
    て、 前記リーマ部が、少なくとも軸方向の成分を含む方向に
    延びる少なくとも1つのリーマ部溝を備え、前記砥石部
    が、少なくとも軸方向の成分を含む方向に延びる少なく
    とも1つの砥石部溝を備え、その砥石部溝が前記リーマ
    部溝と連通させられるとともにそのリーマ部溝より浅く
    されたことを特徴とする加工工具。
  4. 【請求項4】 前記リーマ部と前記砥石部とがそれぞ
    れ、前記リーマ部溝と前記砥石部溝とを複数ずつ備えた
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の加工工具。
  5. 【請求項5】 内部にほぼ軸方向に延びるクーラント通
    路と、そのクーラント通路から延びて少なくとも前記砥
    石部溝の内面に開口する噴出孔とを備えたことを特徴と
    する請求項2ないし4のいずれか一つに記載の加工工
    具。
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