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JP2002053008A - エネルギー吸収機構付シートベルト用リトラクターを備えたシートベルト装置 - Google Patents

エネルギー吸収機構付シートベルト用リトラクターを備えたシートベルト装置

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Publication number
JP2002053008A
JP2002053008A JP2000216094A JP2000216094A JP2002053008A JP 2002053008 A JP2002053008 A JP 2002053008A JP 2000216094 A JP2000216094 A JP 2000216094A JP 2000216094 A JP2000216094 A JP 2000216094A JP 2002053008 A JP2002053008 A JP 2002053008A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bobbin
energy absorbing
energy
locking
retractor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000216094A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshito Hashimoto
吉人 橋本
Iwata Hihata
岩太 日端
Mitsuteru Kohari
光輝 小張
Tomoharu Igarashi
智治 五十嵐
Takamitsu Kato
貴光 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2000216094A priority Critical patent/JP2002053008A/ja
Publication of JP2002053008A publication Critical patent/JP2002053008A/ja
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  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リトラクターのコンパクト化を犠牲にするこ
となくエネルギー吸収性能を向上させて、シートベルト
装置の小型化と、乗員の安全性向上を図ることができる
エネルギー吸収機構付シートベルト用リトラクターを備
えたシートベルト装置を提供すること。 【解決手段】 ロッキングベース5とボビン3との間に
介在すると共に、ロッキングベース5と係合するベース
係合部とボビン3と係合するボビン係合部とを備えたエ
ネルギー吸収部材200を有し、該エネルギー吸収部材
200は緊急ロック手段の作動時にボビン3に作用する
ウェビング引き出し方向の荷重が所定以上になると、前
記ベース係合部及びボビン係合部の少なくとも一方が塑
性変形を起こすことで、ロッキングベース5とボビン3
との間の相対回転を許容する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の乗員等を座
席に拘束するシートベルト装置に関し、詳しくは、エネ
ルギー吸収機構付シートベルト用リトラクターを備えた
シートベルト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の乗員等を座席に安全に保持
するためのシートベルト装置では、一般に、ウェビング
を引き出し可能に巻装するシートベルト用リトラクター
として、急な加速、衝突又は減速に反応する慣性感知手
段によってウェビングの引き出しを物理的にロックする
緊急ロック機構を備えて乗員を効果的及び安全に拘束す
るようにした緊急ロック式リトラクターを使用してい
る。
【0003】このような緊急ロック式リトラクターとし
ては、例えば特公昭59−21624号公報等に開示さ
れたシートベルト用リトラクターのように、ウェビング
を巻装する巻取軸の一端に配設された係合部材が車両緊
急時にリトラクターベースの被係合部に係合して前記巻
取軸のウェビング引き出し方向の回転を阻止することが
できるロック手段を備えたものがある。
【0004】そして、前記ロック手段においては、巻取
軸が貫通するリトラクターベースの巻取軸貫通穴に形成
された係止噛合部や、その巻取軸貫通穴に併設された内
歯プレートに形成されたラチェット歯が被係合部として
用いられる。巻取軸と共に回転するロックプレートや係
止爪が係合部材として用いられる。車両緊急時にそれら
係合部材と被係合部とが係合して巻取軸のウェビング引
き出し方向の回転を阻止するように構成されている。
【0005】しかしながら、衝突による衝撃力が大きい
ときには、衝突後の時間の経過とともにウェビング張力
が増大するため、乗員の身体に急激な減速度を生じるこ
とになり、ウェビングから乗員にかかる負荷が大きくな
る。そこで、ウェビングに作用する荷重が予め設定した
所定値以上となった際、ウェビングを所定量繰出させる
ことにより、乗員の身体に生じる衝撃を吸収するエネル
ギー吸収機構を備え、乗員の身体をより確実に保護する
ようにしたシートベルト用リトラクターも種々提案され
ている。このような構成のシートベルト用リトラクター
としては、特開昭46−7710号公報に記載された、
「とくに安全ベルト用のエネルギー吸収装置」が知られ
ている。
【0006】前記エネルギー吸収機構は、ウェビングが
巻装される略筒状のボビンと、該ボビンの中心を挿通す
ると共に一端側が前記ボビンに一体的に結合されてリト
ラクターベースに回転自在に支持される巻取軸と、この
巻取軸の他端側に一体的に結合されるロッキングベース
と、車両緊急時に前記ロッキングベースをリトラクター
ベースに係合させて前記ボビンのウェビング引き出し方
向への回転を阻止する緊急ロック手段とを備えている。
そして、前記緊急ロック手段の作動時に前記ボビンに作
用するウェビング引き出し方向の荷重が所定以上になる
と、前記巻取軸が捩り変形を起こすことで前記ボビンの
ウェビング引き出し方向の回転を許容して衝撃エネルギ
ーの吸収を行う。すなわち、ボビンの中心を挿通する巻
取軸は、所謂、トーションバー(捩り棒)で、ボビンに
作用するウェビング引き出し方向の荷重が所定以上にな
ると、該トーションバー自体が軸回りに捩れる。この捩
れによってボビンがウェビング引き出し方向へ回転する
分だけ、ウェビングの引き出しを許容し、ウェビングに
よる乗員拘束力を緩めて、ウェビングから乗員に作用す
る衝撃を緩和する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、衝突時
の衝撃は車両構造によって異なる。したがって、乗員の
身体を十分に保護する為には、例えば、エネルギー吸収
機構が作動開始する設定荷重(所謂、エネルギー吸収荷
重と呼ばれるもので、実際には、エネルギー吸収を開始
するウェビング張力)や、衝撃吸収時の変形量(実際に
は、ウェビングの伸出量)を、車両構造等に合わせて設
計変更することが要求される。
【0008】また、エネルギー吸収機構によってウェビ
ングが引き出されると、その分、乗員に衝突方向の移動
が生じる。その際に、乗員の身体が車室内壁等に衝突す
る事を防止するために、最近の車両では、車両緊急時に
乗員と車室内壁等との間に膨出して乗員の身体を受け止
めることで乗員の身体保護を図るSRSエアバッグシス
テムを装備し、シートベルト装置との協働で乗員の安全
性を向上させる対応がなされている。そして、このよう
なSRSエアバッグシステムを備えた場合には、SRS
エアバッグシステムの効果を安全かつ最大限に引き出す
ことから、エネルギー吸収機構の特性に変化を持たせる
ことが要求されている。例えば、乗員が膨張したエアバ
ックに接触するまでの衝突初期には、大きなエネルギー
吸収荷重を確保して乗員の移動を最小限に抑え、エアバ
ッグが乗員を拘束しはじめた衝突後期はエネルギー吸収
荷重を下げて、エアバッグシステムに乗員の保護を委ね
るといった要求である。
【0009】以上の車両構造の差異に応じたエネルギー
吸収荷重の最適化や、SRSエアバッグシステムとの役
割分担等の観点から、エネルギー吸収機構には、エネル
ギー吸収荷重等の特性に変化を持たせることのできる柔
軟性や設計自由度の高さが要求されるようになってき
た。
【0010】そこで、本発明の目的は上記課題を解消す
ることにあり、シートベルト用リトラクターのエネルギ
ー吸収機構に作動途中でエネルギー吸収荷重が変化する
エネルギー吸収特性を持たせることができ、しかも、リ
トラクターのコンパクト化を犠牲にすることなく、エネ
ルギー吸収荷重をより高く設定することが容易にでき
て、シートベルト装置の小型化と、エネルギー吸収特性
の向上による乗員の安全性向上を図ることのできるエネ
ルギー吸収機構付シートベルト用リトラクターを備えた
シートベルト装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、ウ
ェビングが巻装されるボビンと、該ボビンの中心を挿通
すると共に一端側が前記ボビンに一体的に結合されてリ
トラクターベースに回転自在に支持される巻取軸と、こ
の巻取軸の他端側に一体的に結合されるロッキングベー
スと、車両緊急時に前記ロッキングベースを前記リトラ
クターベースに係合させて前記ボビンのウェビング引き
出し方向への回転を阻止する緊急ロック手段とを備え、
前記緊急ロック手段の作動時に前記ボビンに作用するウ
ェビング引き出し方向の荷重が所定以上になると、前記
巻取軸が捩り変形を起こすことで前記ボビンのウェビン
グ引き出し方向の回転を許容して衝撃エネルギーの吸収
を行うエネルギー吸収機構として機能するエネルギー吸
収機構付シートベルト用リトラクターを備えたシートベ
ルト装置であって、前記ロッキングベースとボビンとの
間に、これらロッキングベースとボビンとの相対回転の
際にエネルギーを吸収するエネルギー吸収手段を装備す
ることを特徴とするエネルギー吸収機構付シートベルト
用リトラクターを備えたシートベルト装置により達成さ
れる。
【0012】そして、上記構成によれば、緊急ロック手
段の作動時に前記ボビンに作用するウェビング引き出し
方向の荷重が所定以上になると、巻取軸とエネルギー吸
収手段との双方が、それぞれエネルギー吸収機構として
作動して、車両緊急時の衝撃エネルギーを吸収する。し
たがって、リトラクター全体でのエネルギー吸収荷重
は、巻取軸が捩り変形を起こす時のエネルギー吸収荷重
と、エネルギー吸収手段によるエネルギー吸収荷重の総
和となり、例えば、巻取軸が捩り変形だけで車両緊急時
のエネルギー吸収を行っていた従来のものと比較する
と、前記エネルギー吸収手段の吸収分だけ、エネルギー
吸収荷重の増大が図れ、高いエネルギー吸収荷重の確保
が容易になる。
【0013】また、巻取軸の捩り変形によるエネルギー
吸収域に対し、エネルギー吸収手段によるエネルギー吸
収域は、独自に設定することができる。例えば、前記エ
ネルギー吸収手段によるエネルギー吸収域を前記巻取軸
の捩り変形によるエネルギー吸収域の一部に重なるよう
に設定することで、前記巻取軸の捩り変形によるエネル
ギー吸収域の一部では、双方のエネルギー吸収荷重の総
和による高いエネルギー吸収荷重を確保すると共に、双
方のエネルギー吸収域が重ならない範囲では、前記巻取
軸の捩り変形によるエネルギー吸収作用だけで、低いエ
ネルギー吸収荷重に設定することができる。このよう
に、シートベルト用リトラクターのエネルギー吸収機構
に作動途中でエネルギー吸収荷重が変化するエネルギー
吸収特性を持たせることもできる。
【0014】更に、リトラクター全体でのエネルギー吸
収荷重の調整は、巻取軸の軸径や材料の変更だけでな
く、エネルギー吸収手段のエネルギー吸収を起こす部位
の寸法、形状、材質の変更までもが関連し、多種の要素
が関連する。例えば、巻取軸の軸径の拡大や材料の変更
等に頼らずとも、残りの要素の設計変更で、所望のエネ
ルギー吸収荷重を実現することも可能である。すなわ
ち、リトラクターの巻取軸やボビンの径の縮減によるリ
トラクターのコンパクト化を犠牲にすることなく、エネ
ルギー吸収荷重を設定することが容易にできる。そし
て、巻取軸及びエネルギー吸収手段の双方の寸法や材料
を変更可能な場合には、双方でエネルギー吸収荷重の調
整やエネルギー吸収域の調整を行うことで、車両構造の
差異等に応じた特異なエネルギー特性の要求にも容易に
対応可能で、多様なニーズにも柔軟に対応可能になる。
【0015】したがって、リトラクターの巻取軸やボビ
ンの径の縮減によるリトラクターのコンパクト化を犠牲
にすることなくエネルギー吸収性能を向上させて、シー
トベルト装置の小型化を図ることができ、また、エネル
ギー吸収特性の向上による乗員の安全性向上を図ること
ができる。好ましくは、エネルギー吸収手段として、ロ
ッキングベースとボビンとの間に介在される塑性変形す
るエネルギー吸収部材を用いることができる。この場合
には、塑性変形によりエネルギーを吸収する。
【0016】また、好ましくは、上記のエネルギー吸収
機構付シートベルト用リトラクターを備えたシートベル
ト装置において、前記エネルギー吸収手段は、前記ロッ
キングベースと前記ボビンとの間に介在すると共に、ロ
ッキングベースと係合するベース係合部とボビンと係合
するボビン係合部とを備えたエネルギー吸収部材を有
し、該エネルギー吸収部材は前記緊急ロック手段の作動
時に前記ボビンに作用するウェビング引き出し方向の荷
重が所定以上になると、前記ベース係合部及びボビン係
合部の少なくとも一方が塑性変形を起こすことで、ロッ
キングベースとボビンとの間の相対回転を許容する構成
とするとよい。このようにすると、エネルギー吸収部材
は、ロッキングベースとボビンとの間に介在する独立し
た部品で、例えば、ボビンや巻取軸の外径寸法は変えず
とも、エネルギー吸収部材の塑性変形する部位の寸法変
更や材質の変更のみで、リトラクター全体としてのエネ
ルギー吸収特性を調整することが可能になる。また、エ
ネルギー吸収部材のベース係合部及びボビン係合部のそ
れぞれが、緊急ロック手段の作動時に前記ボビンに作用
するウェビング引き出し方向の荷重が所定以上になると
塑性変形するように構成すれば、エネルギー吸収域の増
減も容易に調整可能になり、より多様なエネルギー吸収
特性の形成が可能になる。
【0017】また、好ましくは、上記のエネルギー吸収
機構付シートベルト用リトラクターを備えたシートベル
ト装置において、前記エネルギー吸収手段は、前記ロッ
キングベースに対向する前記ボビンの端面に一体形成さ
れたロッキングベース係合部を、前記ロッキングベース
に設けられた係止部と係合させ、前記緊急ロック手段の
作動時に前記ボビンに作用するウェビング引き出し方向
の荷重が所定以上になると、前記ロッキングベースの係
止部及びボビンのロッキングベース係合部の少なくとも
一方が塑性変形を起こすことで、ロッキングベースとボ
ビンとの間の相対回転を許容する構成とするとよい。こ
のようにすると、二種の異なるエネルギー吸収機構の組
合せで、高いエネルギー吸収荷重の確保や、作動途中で
エネルギー吸収荷重が変化する高性能なエネルギー吸収
性能の確保を実現する一方、エネルギー吸収手段がボビ
ンに一体のため、リトラクターの構成部品点数の増大を
抑えて、コストの低減を促進することができる。
【0018】また、好ましくは、上記のエネルギー吸収
機構付シートベルト用リトラクターを備えたシートベル
ト装置において、前記エネルギー吸収手段は、前記ロッ
キングベースとボビンとの双方に係合する平板状のエネ
ルギー吸収部材を有し、該エネルギー吸収部材は前記ボ
ビンの端面に平行に配置され、前記緊急ロック手段の作
動時に前記ボビンに作用するウェビング引き出し方向の
荷重が所定以上になると、前記エネルギー吸収部材が塑
性変形を起こすことで、ロッキングベースとボビンとの
間の相対回転を許容する構成とするとよい。平板状のエ
ネルギー吸収部材の厚さは、例えば0.5mm〜1.5
mm程度にすることができる。このようにすると、エネ
ルギー吸収部材を配設したことによる、リトラクターの
ボビン軸方向への寸法拡大を抑制できる。したがって、
リトラクターのコンパクト化を犠牲にすることなくエネ
ルギー吸収性能を向上させることができる。また、エネ
ルギー吸収部材の硬さ、厚さ、材質、係合部の形状など
の変更のみで、リトラクター全体としてのエネルギー吸
収特性を容易に調整できる。
【0019】また、好ましくは、上記のエネルギー吸収
機構付シートベルト用リトラクターを備えたシートベル
ト装置において、前記エネルギー吸収手段は、前記ロッ
キングベースとボビンとの間に介在すると共にそれらロ
ッキングベース及びボビンの双方に係合する係合部材を
有し、前記緊急ロック手段の作動時に前記ボビンに作用
するウェビング引出し方向の荷重が所定以上になると前
記係合部材によって前記ロッキングベース及びボビンの
少なくとも一方を塑性変形させることで、ロッキングベ
ースとボビンとの間の相対回転を許容する構成とすると
よい。係合部材としては、ロッキングベース及びボビン
の少なくとも一方に完全に受容される程度の大きさ及び
形状であり、係合部材を配設したことによるリトラクタ
ーのボビン軸方向への寸法拡大を招くことのないものを
用いることが好ましく、例えば小球状のものを採用でき
る。このようにすれば、リトラクターのコンパクト化を
犠牲にすることなくエネルギー吸収性能を向上させるこ
とができる。
【0020】また、本発明の上記目的は、ウェビングが
巻装される略筒状のボビンと、該ボビンの中心を挿通す
ると共に一端側が前記ボビンに一体的に結合されてリト
ラクターベースに回転自在に支持される巻取軸と、この
巻取軸の他端側に一体的に結合されるロッキングベース
と、車両緊急時に前記ロッキングベースをリトラクター
ベースに係合させて前記ボビンのウェビング引き出し方
向への回転を阻止する緊急ロック手段とを備え、前記緊
急ロック手段の作動時に前記ボビンに作用するウェビン
グ引き出し方向の荷重が所定以上になると前記巻取軸が
捩り変形を起こすことで前記ボビンのウェビング引き出
し方向の回転を許容して衝撃エネルギーの吸収を行うエ
ネルギー吸収機構として機能するエネルギー吸収機構付
シートベルト用リトラクターを備えたシートベルト装置
であって、前記ロッキングベースとボビンとの相対回転
の際にエネルギーを吸収するエネルギー吸収手段とし
て、前記ロッキングベースと前記ボビンとの対向部に、
互いに面接触してロッキングベースとボビンとの相対回
転時に摺動抵抗を生じさせる面接触部を設け、車両緊急
時の衝撃エネルギーの吸収を、前記ロッキングベース及
びボビン間の面接触部の摺動抵抗と前記巻取軸の捩り変
形とで行うことを特徴とするエネルギー吸収機構付シー
トベルト用リトラクターを備えたシートベルト装置によ
り達成される。
【0021】そして、上記構成によれば、エネルギー吸
収手段としてのロッキングベースとボビンとの対向部に
設けた面接触部及び巻取軸の双方が、それぞれエネルギ
ー吸収機構として作動する。そして、二種の異なるエネ
ルギー吸収機構の組合せで、高いエネルギー吸収荷重の
確保や、作動途中でエネルギー吸収荷重が変化する高性
能なエネルギー吸収性能の確保を実現する一方、エネル
ギー吸収手段を構成する面接触部は、ロッキングベース
及びボビンの一部に一体形成のため、リトラクターの構
成部品点数の増大を抑えて、コストの低減を促進するこ
とができる。また、摺動抵抗を生ずるロッキングベース
及びボビンの面接触部を、ロッキングベースとボビンと
が相対回転可能に嵌合する円筒面又は円周面とすること
ができる。こうすれば、衝突エネルギーの吸収作用を発
揮する摺動抵抗は、係合部の塑性変形等によってエネル
ギー吸収を実現する場合のようにエネルギー吸収に有効
な相対回転域が1回転以内に制限されることがなく、ロ
ッキングベースとボビンとの相対回転が1回転以上に及
ぶ場合でも相対回転域の全域で安定したエネルギー吸収
性能を確保することができ、エネルギー吸収量の大幅な
増大を実現することができる。
【0022】なお、上記の面接触部における摺動抵抗の
調整は、それぞれの面接触部の摺動面の粗面加工の選
択、接触面積の増減設定、摺動面相互の材質の組合せ選
択等の多種の要素から設定する構成とするとよい。この
ように多種の要素から摺動抵抗を設定する構成とする
と、例えば、寸法等の制限で一部の要素の変更が困難に
なっても、他の要素の変更によって、確保する摺動抵抗
を要求される任意値に比較的に容易に調整することが可
能になる。ここで、面接触部における摺動抵抗の大きい
材質としては例えばアルミ同士の組合せがあるが、所定
以上の摺動抵抗が確保できれば、他の材料であっても差
し支えない。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るエネルギー吸
収機構付シートベルト用リトラクターを備えたシートベ
ルト装置の好適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説
明する。図1から図6は本発明に係るエネルギー吸収機
構付シートベルト用リトラクターを備えたシートベルト
装置の第1実施形態を示したもので、図1は本発明に係
るシートベルト装置に使用されるエネルギー吸収機構付
シートベルト用リトラクターの第1実施形態の正面縦断
面図、図2は図1に示したシートベルト用リトラクター
の要部分解斜視図、図3は図2に示した巻取軸とロッキ
ングベースとエネルギー吸収手段とボビンの斜視図、図
4は図3に示した巻取軸、ロッキングベース、エネルギ
ー吸収手段、ボビンの組立状態の縦断面図、図5は図4
に示した組立状態で、エネルギー吸収手段が塑性変形す
る状態を示す縦断面図、図6の(a)は図1に示したシ
ートベルト用リトラクターのエネルギー吸収特性図、
(b)はエネルギー吸収機構として巻取軸のみが装備さ
れた構成の場合のエネルギー吸収特性図である。
【0024】図1に示したエネルギー吸収機構付シート
ベルト用リトラクター100は、ウェビングが巻装され
る略円筒状のボビン3と、該ボビン3の中心を挿通する
と共に一端側(図1では、右端側)が前記ボビン3に一
体的に結合されてリトラクターベース1に回転自在に支
持される巻取軸2と、この巻取軸2の他端側に一体的に
結合される略円盤状のロッキングベース5と、車両緊急
時に前記ロッキングベース5をリトラクターベース1に
係合させて前記ボビン3のウェビング引き出し方向への
回転を阻止する緊急ロック手段300と、前記ロッキン
グベース5とボビン3との間に装備されてこれらのロッ
キングベース5とボビン3との相対回転の際にエネルギ
ー吸収手段として機能するエネルギー吸収部材200と
を備えている。
【0025】前記リトラクターベース1は、車体に固定
される背板1cの両側から左右の側板1a,1bが立ち
上がり、略コ字状の断面を有するように金属板をプレス
成形したものである。左右の側板1a,1bの対向位置
には、前記ボビン3と組み合された巻取軸2が回転自在
に橋架されている。前記リトラクターベース1の側板1
bを挿通した巻取軸2の一端部には、前記ボビン3をウ
ェビング巻き取り方向に常時付勢する公知の巻き取りば
ね装置(図示せず)が装備されている。
【0026】前記巻取軸2の一端側には、ボビン3と一
体回転可能な結合を果たすボビン結合部2aが形成さ
れ、また、他端側には、ロッキングベース5と一体回転
可能な結合を果たすロッキングベース結合部2bが形成
されている。前記ボビン結合部2aは、断面六角形状を
呈していて、ボビン3の一端側に形成された断面三角形
状の嵌合凹部3aに嵌合されたスリーブ40の断面六角
形の挿通穴40aに嵌挿することで、ボビン3と一体回
転可能に結合されている。
【0027】前記ロッキングベース結合部2bは、断面
六角形状を呈していて、ロッキングベース5のボビン側
端面に突設された円筒状のボス部8の断面六角形の挿通
穴8aに嵌挿することで、ロッキングベース5と一体回
転可能に結合されている(図3参照)。前記ボビン3の
ロッキングベース側端部には、前記ロッキングベース5
のボス部8を受容する嵌合凹部9が凹設されており、該
嵌合凹部9を介して、ボビン3は前記巻取軸2に対し相
対回転可能に軸支されている。
【0028】前記巻取軸2は、前記緊急ロック手段30
0の作動時に前記ボビン3に作用するウェビング引き出
し方向の荷重が所定以上になり、これに伴い、前記結合
部2a,2b間に所定以上の回転トルクが作用すると、
これらの結合部2a,2b間が捩り変形を起こす。こう
して巻取軸2は、前記ボビン3のウェビング引き出し方
向の回転を許容して乗員に作用する衝撃エネルギーの吸
収を行うエネルギー吸収機構として機能する。
【0029】前記緊急ロック手段300の具体的な構成
は、公知の種々の物を採用することができる。例えば、
本第1実施形態の場合は、ロッキングベース5の外面に
立設した支軸7には、先端に係止歯16aを備えたポー
ル16が回動可能に軸支されている。また、前記側板1
aに開口した貫通穴20の外側には、前記係止歯16a
が噛合可能な係合内歯を内周に備えた内歯ラチェット2
1が併設されている。そして、センターカバー35内に
配設された緊急ロック手段300は、車両緊急時に前記
ポール16の係止歯16aを前記内歯ラチェット21の
係合内歯25に噛合させることで、ロッキングベース5
のウェビング引き出し方向への回転を阻止する構成とな
っている。
【0030】前記エネルギー吸収部材200は、図3に
も示すように、ロッキングベース5と係合するためのベ
ース係合部201と、ボビン3と係合するためのボビン
係合部202とを備えた独立部品である。本実施形態の
場合、ベース係合部201は、中心軸線方向に延出した
円筒状の周壁201aの一部に切り離し部201bを設
けた構成である。切り離し部201bに、ロッキングベ
ース5の対向部に突設した係止部204が係合すること
で、ロッキングベース5のボビン3に対する相対回転を
規制する。また、ボビン係合部202は、円筒状のベー
ス係合部201の一端に連設された鍔部205の外周か
ら半径方向外側に向かって突出した係止片である。ボビ
ン係合部202が、前記ボビン3のロッキングベース側
の端面に凹設された係止部206に係合することで、ボ
ビン3のロッキングベース5に対する相対回転を規制す
る。
【0031】以上のエネルギー吸収部材200は、図4
に示す状態で、ロッキングベース5とボビン3との間に
組み込まれている。そして、前記緊急ロック手段300
の作動時に前記ボビン3に作用するウェビング引き出し
方向の荷重が所定以上になり、後述する巻取軸2の捩り
変形の開始によってロッキングベース5とボビン3が相
対回転を開始すると、図5に示すように、前記係止部2
04のテーパ面204aから前記切り離し部201bの
縁に半径方向内方向きの荷重Fが作用する。この荷重F
によって、前記ベース係合部201が塑性変形を起こす
ことで、ロッキングベース5とボビン3との間の相対回
転が許容される。
【0032】次に、本第1実施形態のシートベルト用リ
トラクター100の作動について説明する。衝突等の車
両緊急時に緊急ロック手段300が作動すると、まず、
巻取軸2の他端に結合されているロッキングベース5の
ウェビング引き出し方向への回転が阻止される。そし
て、ウェビングに作用する荷重によって所定以上の回転
トルクがボビン3を介して巻取軸2の一端側に作用する
と、巻取軸2の捩り変形が始まり、巻取軸2の捩り変形
量の分だけ、ボビン3がウェビング引き出し方向に回転
することで衝撃エネルギーの吸収がなされる。また、巻
取軸2の捩り変形の開始によって、ボビン3とロッキン
グベース5との間に相対回転が発生する時は、前述した
ように、前記ロッキングベース5の係止部204からエ
ネルギー吸収部材200のベース係合部201に作用す
る荷重によって、ベース係合部201の塑性変形も始ま
る。このベース係合部201の塑性変形も、衝撃エネル
ギーの吸収を行う。
【0033】すなわち、車両緊急時に緊急ロック手段3
00が作動して、ボビン3に作用するウェビング引き出
し方向の荷重が所定以上になると、エネルギー吸収手段
としてのエネルギー吸収部材200と巻取軸2との双方
が、それぞれエネルギー吸収機構として作動して、車両
緊急時の衝撃エネルギーを吸収する。したがって、リト
ラクター全体でのエネルギー吸収荷重は、図6(a)に
示すように、巻取軸2が捩り変形を起こす時のエネルギ
ー吸収荷重f1と、エネルギー吸収部材200が塑性変
形を起こす時のエネルギー吸収荷重f2の総和f3とな
る。例えば、図6(b)に示すように巻取軸2が捩り変
形だけで車両緊急時のエネルギー吸収を行っていた従来
のものと比較すると、前記エネルギー吸収部材200の
吸収分だけ、エネルギー吸収荷重の増大が図れ、高いエ
ネルギー吸収荷重の確保が容易になる。
【0034】また、図6(a)に示すように、巻取軸2
の捩り変形によるエネルギー吸収域A1に対し、エネル
ギー吸収部材200の塑性変形によるエネルギー吸収域
A2は、独自に設定することができる。例えば、前記エ
ネルギー吸収部材200の塑性変形によるエネルギー吸
収域A2を前記巻取軸2の捩り変形によるエネルギー吸
収域A1の一部に重なるように設定することで、前記巻
取軸2の捩り変形によるエネルギー吸収域の一部では、
双方のエネルギー吸収荷重の総和による高いエネルギー
吸収荷重を確保する。また、双方のエネルギー吸収域が
重ならない範囲では、前記巻取軸2の捩り変形によるエ
ネルギー吸収作用だけで、低いエネルギー吸収荷重に設
定することができる。このように、シートベルト用リト
ラクターのエネルギー吸収機構に作動途中でエネルギー
吸収荷重が変化するエネルギー吸収特性を持たせること
もできる。
【0035】更に、リトラクター全体でのエネルギー吸
収荷重の調整は、巻取軸2の軸径や材料の変更だけでな
く、エネルギー吸収部材200の塑性変形を起こす部位
(ベース係合部201)の寸法、形状、材質の変更まで
もが関連し、多種の要素が関連する。例えば、巻取軸2
の軸径の拡大や材料の変更等に頼らずとも、残りの要素
の設計変更で、所望のエネルギー吸収荷重を実現するこ
とも可能である。すなわち、リトラクターの巻取軸2や
ボビン3の径の縮減によるリトラクターのコンパクト化
を犠牲にすることなく、エネルギー吸収荷重をより高く
設定することが容易にできる。そして、巻取軸2及びエ
ネルギー吸収部材200の双方の寸法や材料を変更可能
な場合には、双方でエネルギー吸収荷重の調整やエネル
ギー吸収域の調整を行うことで、車両構造の差異等に応
じた特異なエネルギー特性の要求にも容易に対応可能
で、多様なニーズにも柔軟に対応可能になる。
【0036】したがって、リトラクターの巻取軸2やボ
ビン3の径の縮減によるリトラクターのコンパクト化を
犠牲にすることなくエネルギー吸収性能を向上させて、
シートベルト装置の小型化を図ることができ、また、エ
ネルギー吸収特性の向上による乗員の安全性向上を図る
ことができる。
【0037】なお、本第1実施形態では、エネルギー吸
収部材200は、緊急ロック手段300の作動時に前記
ボビン3に作用するウェビング引き出し方向の荷重が所
定以上になると、ベース係合部201のみが塑性変形す
る構成としたが、代わりにボビン係合部202が塑性変
形する構成としてもよい。また、ベース係合部201及
びボビン係合部202のそれぞれが塑性変形するように
構成すれば、エネルギー吸収域の増減も容易に調整可能
になり、より多様なエネルギー吸収特性の形成が可能に
なる。
【0038】また、上記の第1実施形態では、エネルギ
ー吸収手段は、独立した部品であるエネルギー吸収部材
200を使用したが、ボビン又はロッキングベースに一
体化して設けることも可能である。図7は、本発明に係
るシートベルト用リトラクターにおける第2実施形態の
要部の分解斜視図である。この第2実施形態は、エネル
ギー吸収手段を一体形成している。すなわち、本実施形
態のエネルギー吸収手段は、前記ロッキングベース51
に対向する前記ボビン31の端面に一体形成されたベー
ス係合部211を、図8にも示すように前記ロッキング
ベース51に設けられた係止部214と係合させる構成
である。こうして、ロッキングベース51とボビン31
との相対回転を規制すると共に、前記緊急ロック手段3
00の作動時に前記ボビン31に作用するウェビング引
き出し方向の荷重が所定以上になると、図9に示すよう
に、前記ベース係合部211が塑性変形を起こすこと
で、ロッキングベース51とボビン31との間の相対回
転を許容して、衝撃エネルギーの吸収を行う。
【0039】本実施形態において、ベース係合部211
は、第1実施形態で示したエネルギー吸収部材200の
ベース係合部201と同様の構造である。すなわち、ベ
ース係合部211は、中心軸線方向に延出した円筒状の
周壁211aの一部に切り離し部211bを設けた構成
で、該切り離し部211bに、ロッキングベース51の
対向部に突設した係止部214が係合することで、ロッ
キングベース51との間の相対回転を規制する。なお、
ボビン31の巻取軸2との結合構造や、ロッキングベー
ス51の巻取軸2との結合構造は、第1実施形態に示し
たボビン3やロッキングベース5と共通の構成であるの
で、説明は省略する。
【0040】このようにすると、第1実施形態の場合と
同様に、二種の異なるエネルギー吸収機構の組合せで、
図10に示すように、高いエネルギー吸収荷重f4の確
保や、作動途中でエネルギー吸収荷重が変化するエネル
ギー吸収性能の確保を実現できる。また、エネルギー吸
収手段がボビン31に一体のため、リトラクターの構成
部品点数の増大を抑えて、コストの低減を促進すること
ができる。
【0041】また、本発明に係るエネルギー吸収手段の
エネルギー吸収構造は、部品の塑性変形に限らない。例
えば、ボビンとロッキングベースとの相対回転時に、ボ
ビンとロッキングベースとの間に大きな摺動抵抗が生じ
るように構成して、その摺動抵抗によって衝撃エネルギ
ーの吸収を行うようにしてもよい。図11は、本発明に
係るシートベルト用リトラクターにおける第3実施形態
の要部の分解斜視図である。図12は、図11に示した
部品を組み立てた際の断面図である。この第3実施形態
は、車両緊急時の衝撃エネルギーの吸収にボビンとロッ
キングベースとの間の摺動抵抗を利用するものである。
【0042】この第3実施形態のシートベルト用リトラ
クターは、ウェビングが巻装される略筒状のボビン32
と、該ボビン32の中心を挿通すると共に一端側が前記
ボビン32に一体的に結合されてリトラクターベースに
回転自在に支持される巻取軸2と、この巻取軸2の他端
側に一体的に結合されるロッキングベース52と、車両
緊急時に前記ロッキングベース52をリトラクターベー
スに係合させて前記ボビン32のウェビング引き出し方
向への回転を阻止する緊急ロック手段(図示せず)とを
備えている。
【0043】なお、ボビン32の巻取軸2との結合構造
や、ロッキングベース52の巻取軸2との結合構造は、
第1実施形態に示したボビン3やロッキングベース5と
共通の構成であるので、説明は省略する。
【0044】また、この第3実施形態のシートベルト用
リトラクターは、前記緊急ロック手段の作動時に前記ボ
ビン32に作用するウェビング引き出し方向の荷重が所
定以上になると、前記ボビン32のウェビング引き出し
方向の回転を許容して衝撃エネルギーの吸収を行うエネ
ルギー吸収機構として、捩り変形によって衝撃エネルギ
ーの吸収を行う前記巻取軸2と、この巻取軸とは別に衝
撃エネルギーの吸収を行うエネルギー吸収手段220と
を備えている。車両緊急時の衝撃エネルギーの吸収を、
これらエネルギー吸収手段220と前記巻取軸2とで行
う。
【0045】但し、この第3実施形態におけるエネルギ
ー吸収手段220は、前記ロッキングベース52と前記
ボビン32との対向部に、互いに面接触してロッキング
ベース52とボビン32との相対回転時に摺動抵抗を生
じさせる面接触部221,222を設け、これらの面接
触部221,222間の摺動抵抗によって、前記ロッキ
ングベース52とボビン32との相対回転を規制するも
のである。ここで、面接触部221,222における摺
動抵抗を大きくするため、ボビン32とロッキングベー
ス52の材質は、摩擦係数の大きいアルミ同士にするこ
とが好ましいが、所定以上の摺動抵抗が確保できれば、
他の材料であっても差し支えない。
【0046】そして、上記構成によれば、エネルギー吸
収手段220としてのロッキングベース52とボビン3
2との対向部に設けた面接触部221,222、及び巻
取軸2の双方が、それぞれ、エネルギー吸収機構として
作動し、二種の異なるエネルギー吸収機構の組合せで、
図13に示すように、高いエネルギー吸収荷重f4の確
保を実現する。また、エネルギー吸収手段220を構成
する面接触部221,222は、ロッキングベース52
及びボビン32の一部に一体形成のため、リトラクター
の構成部品点数の増大を抑えて、コストの低減を促進す
ることができる。
【0047】また本実施形態においては、摺動抵抗を生
ずるロッキングベース52及びボビン32の面接触部2
21,222を、ロッキングベース52とボビン32と
が相対回転可能に嵌合する円筒面又は円周面とされてい
る。これにより、衝突エネルギーの吸収作用を発揮する
摺動抵抗は、係合部の塑性変形等によってエネルギー吸
収を実現する第1及び第2の実施の形態の場合のように
エネルギー吸収に有効な相対回転域が1回転以内に制限
されることがない。図13に示すように、ロッキングベ
ース52とボビン32との相対回転が1回転以上に及ぶ
場合でも相対回転域の全域で安定したエネルギー吸収性
能を確保することができ、エネルギー吸収量の大幅な増
大を実現することができる。
【0048】なお、上記の面接触部221,222にお
ける摺動抵抗の調整は、それぞれの面接触部221,2
22の摺動面の粗面加工の選択、接触面積の増減設定、
摺動面相互の材質の組合せ選択等の多種の要素から設定
する構成とするとよい。このように多種の要素から摺動
抵抗を設定する構成とすると、例えば、寸法等の制限で
一部の要素の変更が困難になっても、他の要素の変更に
よって、確保する摺動抵抗を要求される任意値に比較的
に容易に調整することが可能になる。
【0049】図14(a)は、本発明に係るシートベル
ト用リトラクターにおける第4実施形態の要部の分解斜
視図である。この第4実施形態は、エネルギー吸収手段
として平板状のエネルギー吸収部材230を用いてい
る。この第4実施形態のシートベルト用リトラクター
は、ウェビングが巻装される略円筒状のボビン33と、
該ボビン33の中心を挿通すると共に一端側(図14で
は、左端側)がボビン33に一体的に結合されてリトラ
クターベースに回転自在に支持される巻取軸12と、こ
の巻取軸12の他端側に一体的に結合されるロッキング
ベース53と、車両緊急時にロッキングベース53をリ
トラクターベースに係合させてボビン33のウェビング
引き出し方向への回転を阻止する緊急ロック手段とを備
えている。図14(b)は、ロッキングベース53を軸
方向反対側から見た斜視図である。
【0050】なお、ボビン33の巻取軸12との結合構
造や、ロッキングベース53の巻取軸12との結合構造
は、第1実施形態に示したボビン3やロッキングベース
5と共通の構成であるので、説明は省略する。
【0051】この第4実施形態のシートベルト用リトラ
クターは、エネルギー吸収機構として、捩り変形によっ
て衝撃エネルギーの吸収を行う前記巻取軸12と、この
巻取軸12とは別に衝撃エネルギーの吸収を行うエネル
ギー吸収部材230とを備えている。車両緊急時の衝撃
エネルギーの吸収を、これら巻取軸12とエネルギー吸
収部材230とで行う。エネルギー吸収部材230は、
ボビン33の端面とロッキングベース53との間に、そ
れらに対して平行に配置される。
【0052】前記エネルギー吸収部材230は、円板状
部材230aからなっている。円板状部材230aの中
心には円形の貫通孔231aが設けられている。貫通孔
231aの開口縁部には、係止凹部231bが一つ設け
られている。詳しくは、係止凹部231bは、貫通孔2
31aを区画する周面に設けられている。貫通孔231
aと係止凹部231bとによりベース係合部231が構
成される。貫通孔231aには、図14(b)に示すロ
ッキングベース53の円筒状のボス部58が嵌挿され
る。そして係止凹部231bには、ボス部58の外周面
に設けられた係止凸部234が嵌合する。さらに、ボス
部58の先端は、ボビン33のエネルギー吸収部材23
0側の端部に設けられた嵌合凹部59に受容される。円
板状部材230aの外周面には、その周方向に等間隔を
隔てた複数箇所に、ボビン係合部としての係止凹部23
2が設けられている。
【0053】このエネルギー吸収部材230の材質とし
ては、アルミニウム、軟鋼等を例示できる。材質が軟鋼
の場合、例えば板厚を1.6mm〜2.5mm程度にす
ることができる。エネルギー吸収部材230は、単純な
形状であるため、プレス加工等により容易に製造でき
る。また、単純な形状であるため、エネルギー吸収部材
230の搬送や、リトラクター組立工程におけるエネル
ギー吸収部材230の保管及び管理が容易である。
【0054】図14(b)に示すように、ロッキングベ
ース53のエネルギー吸収部材230側の端面には、エ
ネルギー吸収部材230の一部を収納するための収納凹
部53aが設けられている。収納凹部53aは、ボス部
58及び係止凸部234の外周に設けられたリング状溝
である。一方、ボビン33のエネルギー吸収部材230
側の端面にも、エネルギー吸収部材230の一部を収納
するための略円形の収納凹部33aが設けられている。
収納凹部33aの周面には、エネルギー吸収部材230
が嵌め込まれた際に、円板状部材230aの係止凹部2
32に係合する、係止凸部236が周方向に等間隔を隔
てて複数設けられている。すなわち、収納凹部33aの
外形は、円板状部材230aの外形とほぼ等しい。
【0055】図15は、本第4実施形態のシートベルト
用リトラクター140の正面縦断面図である。巻取軸1
2のロッキングベース53側端部が挿通される、リトラ
クターベース11の一方の側板11aの外側には、緊急
ロック手段310が配設されている。また本実施形態に
おいては、リトラクターベース11の他方の側板11b
の外側に、プリテンショナー320が配設されている。
プリテンショナー320は、車両緊急時に、乗員を拘束
するウェビングの緩みを除去するように巻取軸12及び
ボビン33を回転させて、ウェビングを緊張させるもの
である。さらにプリテンショナー320の外側には、ボ
ビン33をウェビング巻き取り方向に常時付勢する巻き
取りばね装置330が配設されている。
【0056】図15に示すように、略円板状のエネルギ
ー吸収部材230は、ボビン33端面の収納凹部33a
とロッキングベース53の収納凹部53aとによって区
画される収納空間233aに収納されている。収納凹部
33a,53aを設けたことで、ボビン33の端部及び
ロッキングベース53は若干薄肉になる。しかし、エネ
ルギー吸収部材230がそれら収納凹部33a,53a
を埋めるように配設されているので、ボビン33及びロ
ッキングベース53の所定の強度が確保されている。
【0057】次に、本第4実施形態のシートベルト用リ
トラクター140の作動について説明する。衝突等の車
両緊急時に緊急ロック手段310が作動すると、まず、
巻取軸12の他端に結合されたロッキングベース53の
ウェビング引き出し方向への回転が、ポール16の作用
により阻止される。この時のエネルギー吸収部材230
の様子を図16(a)に示す。ロッキングベースの回転
が阻止されたことで、ロッキングベースのボス部58及
び係止凸部234の位置が固定される。
【0058】そして、ウェビングに作用する荷重によっ
て所定以上の回転トルクがボビン33を介して巻取軸1
2の一端側に作用すると、巻取軸12の捩り変形が始ま
る。巻取軸12は、その捩り変形によりエネルギー吸収
を行う。巻取軸12の捩り変形量の分だけ、ボビン33
がウェビング引き出し方向に回転される。この時ボビン
33は、ロッキングベース53に対して相対回転する。
図16(b)に示すように、この時円板状部材230a
は、その外周面に設けられた係止凹部232がボビンの
端面に係合されているので、ボビンと共に回転される。
しかし、ロッキングベースのボス部58及び係止凸部2
34は回転しない。したがって、係止凸部234によっ
て円板状部材230aの内周面が塑性変形される。詳し
くは、係止凹部231bが貫通孔231aの周方向に広
げられていく。このように係止凸部234によって円板
状部材230aを塑性変形させていくことで、巻取軸の
捩り変形によるエネルギー吸収とは別個に、エネルギー
吸収がなされる。
【0059】そして、図16(c)に示すように、円板
状部材230aが一回転して、係止凸部234によって
円板状部材230aの内周面がくり貫かれた時点で、エ
ネルギー吸収部材230によるエネルギー吸収は終了す
る。
【0060】本実施形態によれば、エネルギー吸収部材
230が円板状であるので、このエネルギー吸収部材2
30を配設したことによる、リトラクターのボビン軸方
向への寸法拡大を抑制できる。そして、図6に示した第
1実施形態によるエネルギー吸収特性、或いは図10に
示した第2実施形態によるエネルギー吸収特性と同様な
エネルギー吸収特性を得ることができる。したがって、
コンパクト化を犠牲にすることなくエネルギー吸収性能
を向上させることができる。本実施形態は、リトラクタ
ーのボビン軸方向の寸法を拡大させる要因となるプリテ
ンショナー320を用いる場合に、有効である。
【0061】また、エネルギー吸収部材230が単純な
形状であるので、製造コストを下げることができる。さ
らに、エネルギー吸収部材230の硬さ、厚さ、材質、
係合部の形状などの変更により、エネルギー吸収特性を
容易に調整できる。例えば、本実施形態では円板状部材
230aの内周面を塑性変形させているが、円板状部材
の外周面を塑性変形させるようにしてもよい。
【0062】図17(a)は、本発明に係るシートベル
ト用リトラクターにおける第5実施形態の要部の分解斜
視図である。図17(b)は、ロッキングベース54を
軸方向反対側から見た斜視図である。この第5実施形態
のシートベルト用リトラクターは、エネルギー吸収機構
として、捩り変形によって衝撃エネルギーの吸収を行う
巻取軸12と、この巻取軸12とは別に衝撃エネルギー
の吸収を行うエネルギー吸収手段とを備えている。エネ
ルギー吸収手段は、ボビン34の端面に設けられたリン
グ状の変形部34aと、球状の係合部材240とを有し
ている。車両緊急時の衝撃エネルギーの吸収を、これら
巻取軸12とエネルギー吸収手段とで行う。なお、図示
しない構成は、図15に示した第4実施形態と同様であ
る。
【0063】リング状の変形部34aは、その一方側が
ボビン34の端面に埋め込まれて固定され、他方側がボ
ビン34の端面から突出している。変形部34a中心の
円形状貫通孔の周面には、係合部材240を受容する第
1凹部246aと第2凹部246bとが周方向に所定間
隔を隔てて設けられている。第1凹部246aは第2凹
部246bより小さい。第1凹部246aは係合部材2
40の一部のみを受容するものであり、ボビン34端面
に平行な底面(図示せず)を有している。第2凹部24
6bは係合部材240の全体を完全に受容するものであ
り、ここでは貫通孔の軸方向に沿って延びる溝状にされ
ている。ここでは、貫通孔の中心、第1凹部246a及
び第2凹部246bによって区画される中心角が120
度程度にされている。この変形部34aの材質として
は、アルミニウム、軟鋼等を例示できる。
【0064】図17(b)に示すように、ロッキングベ
ース54のボビン34側の端面には、前記変形部34a
のボビン34の端面から突出した部分を収納するための
収納凹部53aが設けられている。収納凹部53aは、
ボス部58の外周に設けられたリング状溝である。ボス
部58の外周面には、前記係合部材240の一部を受容
するための第3凹部244が設けられている。ボス部5
8の先端は、前記変形部34aの貫通孔内に受容され
る。このシートベルト用リトラクターの初期状態におい
ては、係合部材240は、ボビン34に設けられた第1
凹部246aとロッキングベース54に設けられた第3
凹部244とによって区画される収納空間内に完全に受
容される。係合部材240はロッキングベース54やボ
ビン34に比較して小さく、係合部材240を装備した
ことによってリトラクターの軸方向寸法を増大させるこ
とはない。
【0065】次に、本第5実施形態のシートベルト用リ
トラクターの作動について説明する。衝突等の車両緊急
時に緊急ロック手段310(図15参照)が作動する
と、まず、巻取軸12に結合されたロッキングベース5
4のウェビング引き出し方向への回転が、ポール16の
作用により阻止される。この時のボビン34端面の様子
を図18(a)に示す。ロッキングベースの回転が阻止
されたことで、ロッキングベースにその一部を受容され
た係合部材240の位置が固定される。図18(a)に
示す状態において、係合部材240の図中上部(図中略
上半分)がロッキングベースの第3凹部に受容されてお
り、係合部材240の図中下部(図中略下半部)がボビ
ン34の第1凹部246aに受容されている。
【0066】そして、ウェビングに作用する荷重によっ
て所定以上の回転トルクがボビン34を介して巻取軸の
一端側に作用して、巻取軸の捩り変形が始まると、巻取
軸の捩り変形量の分だけ、ボビン34がウェビング引き
出し方向に回転される。この時ボビン34は、ロッキン
グベース53に対して相対回転する。図18(b)に示
すように、この時変形部34aはボビン34と共に回転
される。しかし、係合部材240は移動しないため、こ
の係合部材240によって変形部34aの貫通孔縁部が
塑性変形される。詳しくは、第1凹部246aが貫通孔
の周方向に広げられていく。このように係合部材240
によって変形部34aを塑性変形させていくことで、巻
取軸の捩り変形によるエネルギー吸収とは別個に、エネ
ルギー吸収がなされる。
【0067】そして、図18(c)に示すように、係合
部材240が第2凹部246bに受容されてロッキング
ベースの第3凹部244に係合しなくなった時点で、エ
ネルギー吸収手段によるエネルギー吸収は終了する。
【0068】本実施形態によれば、係合部材240が小
球状であるので、この係合部材240を配設したことに
よる、リトラクターのボビン軸方向への寸法拡大を抑制
できる。そして、図6に示した第1実施形態によるエネ
ルギー吸収特性、或いは図10に示した第2実施形態に
よるエネルギー吸収特性と同様なエネルギー吸収特性を
得ることができる。したがって、コンパクト化を犠牲に
することなくエネルギー吸収性能を向上させることがで
きる。また、本実施形態は、リトラクターのボビン軸方
向の寸法を拡大させる要因となるプリテンショナー32
0(図15参照)を用いる場合に、有効である。
【0069】また、係合部材240及び変形部34aが
単純な形状であるので、製造コストを下げることができ
る。さらに、変形部34aの硬さ、材質、初期状態にお
ける第1凹部246aの形状などの変更により、エネル
ギー吸収特性を容易に調整できる。
【0070】
【発明の効果】本発明のエネルギー吸収機構付シートベ
ルト用リトラクターを備えたシートベルト装置によれ
ば、緊急ロック手段の作動時に前記ボビンに作用するウ
ェビング引き出し方向の荷重が所定以上になると、巻取
軸とエネルギー吸収手段との双方が、それぞれエネルギ
ー吸収機構として作動して、車両緊急時の衝撃エネルギ
ーを吸収する。したがって、リトラクター全体でのエネ
ルギー吸収荷重は、巻取軸が捩り変形を起こす時のエネ
ルギー吸収荷重と、エネルギー吸収手段によるエネルギ
ー吸収荷重の総和となり、例えば、巻取軸が捩り変形だ
けで車両緊急時のエネルギー吸収を行っていた従来のも
のと比較すると、前記エネルギー吸収手段の吸収分だ
け、エネルギー吸収荷重の増大が図れ、高いエネルギー
吸収荷重の確保が容易になる。
【0071】また、巻取軸の捩り変形によるエネルギー
吸収域と、エネルギー吸収手段によるエネルギー吸収域
は、独自に設定することができ、例えば、前記エネルギ
ー吸収手段によるエネルギー吸収域を前記巻取軸の捩り
変形によるエネルギー吸収域の一部に重なるように設定
することで、前記巻取軸の捩り変形によるエネルギー吸
収域の一部では、双方のエネルギー吸収荷重の総和によ
る高いエネルギー吸収荷重を確保すると共に、双方のエ
ネルギー吸収域が重ならない範囲では、前記巻取軸の捩
り変形によるエネルギー吸収作用だけで、低いエネルギ
ー吸収荷重に設定することができ、シートベルト用リト
ラクターのエネルギー吸収機構に作動途中でエネルギー
吸収荷重が変化するエネルギー吸収特性を持たせること
もできる。
【0072】更に、リトラクター全体でのエネルギー吸
収荷重の調整は、巻取軸の軸径や材料の変更だけでな
く、エネルギー吸収手段のエネルギー吸収を起こす部位
の寸法、形状、材質の変更までもが関連し、多種の要素
が関連するため、例えば、巻取軸の軸径の拡大や材料の
変更等に頼らずとも、残りの要素の設計変更で、所望の
エネルギー吸収荷重を実現することも可能である。すな
わち、リトラクターの巻取軸やボビンの径の縮減による
リトラクターのコンパクト化を犠牲にすることなく、エ
ネルギー吸収荷重をより高く設定することが容易にでき
る。そして、巻取軸及びエネルギー吸収手段の双方の寸
法や材料を変更可能な場合には、双方でエネルギー吸収
荷重の調整やエネルギー吸収域の調整を行うことで、車
両構造の差異等に応じた特異なエネルギー特性の要求に
も容易に対応可能で、多様なニーズにも柔軟に対応可能
になる。
【0073】したがって、リトラクターの巻取軸やボビ
ンの径の縮減によるリトラクターのコンパクト化を犠牲
にすることなくエネルギー吸収性能を向上させて、シー
トベルト装置の小型化を図ることができ、また、エネル
ギー吸収特性の向上による乗員の安全性向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシートベルト装置に使用されるエ
ネルギー吸収機構付シートベルト用リトラクターの第1
実施形態の正面縦断面図である。
【図2】図1に示したシートベルト用リトラクターの要
部分解斜視図である。
【図3】図2に示した巻取軸とロッキングベースとエネ
ルギー吸収手段とボビンの斜視図である。
【図4】図3に示した巻取軸、ロッキングベース、エネ
ルギー吸収手段、ボビンの組立状態の縦断面図である。
【図5】図4に示した組立状態で、エネルギー吸収手段
が塑性変形する状態を示す縦断面図である。
【図6】(a)は図1に示したシートベルト用リトラク
ターのエネルギー吸収特性図、(b)はエネルギー吸収
機構として巻取軸のみが装備された構成の場合のエネル
ギー吸収特性図である。
【図7】本発明に係るシートベルト装置に使用されるエ
ネルギー吸収機構付シートベルト用リトラクターの第2
実施形態の要部の分解斜視図である。
【図8】図7に示したロッキングベースの係止部とボビ
ン端面のベース係合部との係合状態を示す横断面図であ
る。
【図9】図7に示したロッキングベースの係止部によっ
てボビン端面のベース係合部が塑性変形した状態を示す
横断面図である。
【図10】図7に示したシートベルト用リトラクターの
エネルギー吸収特性図である。
【図11】本発明に係るシートベルト装置に使用される
エネルギー吸収機構付シートベルト用リトラクターの第
3実施形態の要部の分解斜視図である。
【図12】図11に示したエネルギー吸収機構の要部の
縦断面図である。
【図13】図11に示したシートベルト用リトラクター
のエネルギー吸収特性図である。
【図14】本発明に係るシートベルト装置に使用される
エネルギー吸収機構付シートベルト用リトラクターの第
4実施形態の要部の分解斜視図である。
【図15】第4実施形態の正面縦断面図である。
【図16】第4実施形態のエネルギー吸収手段が塑性変
形する様子を説明する概略図である。
【図17】本発明に係るシートベルト装置に使用される
エネルギー吸収機構付シートベルト用リトラクターの第
5実施形態の要部の分解斜視図である。
【図18】第5実施形態の変形部が塑性変形する様子を
説明する概略図である。
【符号の説明】
1,11 リトラクターベース 2,12 巻取軸(トーションバー) 3,31,32,33 ボビン 5,51,52 ロッキングベース 100,110 エネルギー吸収機構付シートベルト用
リトラクター 200 エネルギー吸収部材(エネルギー吸収手段) 201 ベース係合部 202 ボビン係合部 204 係止部 205 鍔部 206 係止部 211 ベース係合部 214 係止部 220 エネルギー吸収手段 221,222 面接触部 230 エネルギー吸収部材(エネルギー吸収手段) 240 係合部材(エネルギー吸収手段) 300,310 緊急ロック手段 320 プリテンショナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小張 光輝 神奈川県藤沢市桐原町12番地 日本精工株 式会社内 (72)発明者 五十嵐 智治 神奈川県藤沢市桐原町12番地 日本精工株 式会社内 (72)発明者 加藤 貴光 神奈川県藤沢市桐原町12番地 日本精工株 式会社内 Fターム(参考) 3D018 DA07 HA00 HB01 HC01 HC04 MA01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェビングが巻装されるボビンと、該ボ
    ビンの中心を挿通すると共に一端側が前記ボビンに一体
    的に結合されてリトラクターベースに回転自在に支持さ
    れる巻取軸と、この巻取軸の他端側に一体的に結合され
    るロッキングベースと、車両緊急時に前記ロッキングベ
    ースを前記リトラクターベースに係合させて前記ボビン
    のウェビング引き出し方向への回転を阻止する緊急ロッ
    ク手段とを備え、 前記緊急ロック手段の作動時に前記ボビンに作用するウ
    ェビング引き出し方向の荷重が所定以上になると、前記
    巻取軸が捩り変形を起こすことで前記ボビンのウェビン
    グ引き出し方向の回転を許容して衝撃エネルギーの吸収
    を行うエネルギー吸収機構として機能するエネルギー吸
    収機構付シートベルト用リトラクターを備えたシートベ
    ルト装置であって、 前記ロッキングベースとボビンとの間に、これらロッキ
    ングベースとボビンとの相対回転の際にエネルギーを吸
    収するエネルギー吸収手段を装備することを特徴とする
    エネルギー吸収機構付シートベルト用リトラクターを備
    えたシートベルト装置。
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