JP2001520896A - 汎用分散型手術室制御システム - Google Patents
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Abstract
Description
番号EM480171285で出願されたが未だ出願番号を受けていない、MU
LTI−FUNCTIONAL CONTROL SYSTEM AND SW
ITCHING INTERFACEと題する米国特許出願の一部継続出願であ
る。
バイスを1つまたは複数の入力デバイスから制御することができるようにする制
御システムおよび装置に関する。さらに詳細には、本発明は、手術室の構成要素
の連結および制御を可能にする、実行時構成可能な制御システムを提供する。
鏡処置は、内視鏡を保持して移動させるために米国カリフォルニア州Golet
aのComputer Motion、Inc.製のロボット・アーム・システ
ムを利用して実行される。外科医は、組織を切開するためにレーザを使用するこ
とも、組織を焼灼するために電気メスを使用することも、手術部位を照明するた
めに光を使用することもある。
、外科医は、各デバイスを別個に操作しなければならない。例えば、外科医は、
フット・ペダルを利用して電気メスを制御し、別のフット・ペダルを利用してロ
ボット・アームを操作し、さらに別のインタフェースを利用してレーザを操作し
なければならない。
処置を実行する効率が低下する。さらに、各デバイスが別々のユーザ・インタフ
ェースを有する場合には、様々なデバイスを利用することは煩わしい。手術室環
境に新しいデバイスが導入された場合には、医師はどのようにして新しいユーザ
・インタフェースを使用するかを覚えなければならない。さらに、現在のところ
、音声制御を介して複数の特定の手術室デバイスを操作する既知の実行時構成可
能なシステムは存在しない。したがって、音声制御されるデバイスが手術室中に
2つ以上ある場合には、医師は1つのデバイス用に使用しているマイクロフォン
を取り外して、別のデバイス用のマイクロフォンと取り替えなければならない。
これにより、作業効率に関連する多くの問題が生じることは明らかである。さら
に、多くのユーザ・インタフェースを実際に切り替えることが必要であることに
よってかなりの時間がかかり、したがって、処置の危険性を増すことがある麻酔
を患者が受ける時間が長くなる。
、制御システムとも呼ばれるそのプラットフォームを導入する環境に応じてデバ
イスを加えることも取り去ることもできるようになっている汎用プラットフォー
ムが当技術分野では必要とされている。このシステムは、さらに、始動時に自動
的に構成することができる。さらに、取り付けられた複数のデバイス、すなわち
手術室デバイスのうちの1つを選択し、操作するシステムおよび方法も必要とさ
れている。本発明が対象とするのは、上述の問題の解決策である。
ムであって、 a)マスタ制御装置と電気通信する1つの特定のデバイスとそれぞれ関連づけ
られた選択コマンドをユーザから受信する手段と、 b)ユーザから制御コマンドを受信する手段と、 c)選択コマンドおよび制御コマンドを対応する選択信号および制御信号に変
換する手段と、 d)選択コマンドを受信する手段で受信した選択コマンドが指定するデバイス
に制御信号を経路指定する手段と を含むマスタ制御装置を含む制御システムが提供される。
装置が提供される。制御される複数のデバイスはそれぞれ、直接、またはスレー
ブ制御装置を介してマスタ制御装置と電気通信または無線通信する。スレーブ制
御装置については、本発明の第2の態様に関連して以下でより詳細に論じる。
含む。ユーザが利用できる選択コマンドは、マスタ制御装置と電気通信するデバ
イスに基づいている。マスタ制御装置は、マスタ制御装置の始動時にそれと電気
通信しているデバイスを認識することができる。これについては、好ましい実施
形態の説明で詳細に述べる。マスタ制御装置と電気通信する各デバイスは、それ
に対応して利用できる選択コマンドによって表される。
ーザから選択コマンドを受信する手段および制御コマンドを受信する手段はとも
に、音声コマンドを受信する音声制御インタフェース(VCI)中に含めること
ができる。このシステムはさらに、フット・ペダル、手持ち式デバイス、あるい
は選択もしくは制御コマンドまたはこれらのコマンドを示す入力をユーザから受
信するためのその他の何らかのデバイスを利用することもできる。VCIは、ユ
ーザによる特定のデバイスの選択を示す信号、および特定の選択コマンドによっ
て指定されたデバイスにユーザが送ろうとする制御コマンドを示す信号を提供す
る。これらをそれぞれ、選択信号および制御信号と呼ぶ。ユーザがフット・ペダ
ル、ハンド制御装置、またはその他の何らかの入力デバイスを使用している場合
には、入力が音声入力ではなく既に電気信号の形になっているので、VCIは利
用されない。別法として、デバイスの組合せを使用して、選択コマンドおよび制
御コマンドを受信し、これらのコマンドを示す選択信号および制御信号を提供す
ることもできる。
経路指定する手段も含む。例えば、多くの手術で使用され、本発明の制御システ
ムを介して操作することができるデバイスの1つに含まれるものとして考えられ
ているデバイスであるレーザを操作したいとユーザが望む場合には、ユーザは、
そのことを示す選択コマンドを発行する、すなわち「レーザ」という単語または
「レーザを選択」という語句を発話すればよい。したがって、デバイスの名前は
選択コマンドの働きをすることができ、選択コマンドは2つ以上の単語の組合せ
にすることができる。
必要な場合には、マスタ制御装置は、制御コマンド、またはユーザから受信した
制御コマンドを示す選択されたデバイスについての制御信号を、その前の選択コ
マンドによって指定されたデバイスに経路指定する。この例の場合であれば、制
御信号はレーザに経路指定されることになる。選択コマンドおよび制御コマンド
の好ましい構造は、本明細書の、本発明の好ましい実施形態の詳細な説明に開示
してある。
示す制御信号が実際に有効な制御信号であることを保証する手段を含むことがで
きる。これは、マスタに事前に記憶された、あるいは以下で述べるシステム始動
前またはシステム始動時にスレーブに事前に記憶された、有効な制御コマンドお
よび文法のデータベースを介して実施される。
のスレーブである。マスタ制御装置に接続された各スレーブ制御装置は、そのス
レーブ制御装置に電気的に接続された特定のデバイスに対してマスタ制御装置と
同様に動作する。スレーブ制御装置はさらに、独立型ユニットとして使用される
場合には、ユーザから直接制御コマンドを受信することができる。しかし、それ
らがスレーブとして利用される場合には、制御コマンドはマスタ制御装置で受信
され、制御信号に変換され、そのマスタ制御装置からスレーブ制御装置(そこに
接続されたマスタ制御装置が受信した最後の選択コマンドによって指定されたデ
バイスを有するスレーブ制御装置)に転送される。これにより、本発明の制御シ
ステムは、制御システムの始動前にスレーブ制御装置に接続されているデバイス
についてマスタ制御装置が知っている必要がなく、複数の異なるデバイスを操作
することができる。
れるが、各スレーブ制御装置は、そこに接続された特定のデバイスに関する情報
をマスタ制御装置に提供し、したがってマスタ制御装置は、一般には始動時に、
正確にどのデバイスがシステムに接続されているかについての情報を与えられる
。ユーザが利用できる選択コマンドは、各スレーブ制御装置に接続された全ての
デバイス、ならびにマスタ制御装置に直接接続されたデバイスを含む。上記で概
略的に述べたアーキテクチャなどのオープン・アーキテクチャ、具体的に言うと
マスタ制御装置およびスレーブ制御装置を実現することにより、単一の制御装置
または複数の制御装置から様々なデバイスを制御することができ、この制御シス
テムを利用する医師は、様々な制御システムまたは制御インタフェースを切り替
える必要がなくなる、あるいは少なくとも各デバイスを制御するためのより簡単
なインタフェースを有することになる。さらに、各デバイスを選択し、制御する
ための主要な手段を、以下で詳細に述べる音声認識システムとすることを構想し
ている。
ーザに警告することができるオーディオ出力およびビデオ出力を含むことができ
る。さらに、オーディオ出力およびビデオ出力を使用して、特定のデバイスそれ
ぞれに関する問題をユーザに警告すること、ならびにどのデバイスが利用可能で
あるか、どのデバイスがアクティブであるかについての状態通知、および以下で
さらに論じるその他多くのデバイスの動作情報を提供することもできる。
参照する。これらの図面では、同じ参照番号は同じ部分を指すものとする。
。手術室制御システム、すなわち制御システム10は、一般に、少なくとも1つ
のスレーブ制御装置14に取り付けられることが好ましいマスタ制御装置12を
含む。この例示的な好ましい実施形態は、マスタ制御装置12と、これと電気通
信する少なくとも1つのスレーブ制御装置14とを両方とも有するものとして示
してあるが、制御システム10は、以下で述べるようにマスタ制御装置12のみ
で実装することもできる。
電気的に接続され、それらと電気通信する。別法として、マスタ制御装置12は
、マスタ12、スレーブ14、およびデバイス16それぞれのIRまたはRF信
号の送信機および受信機などの無線通信システムを介して、任意のスレーブまた
は特定の医療デバイスに接続されることもある。これらのデバイス16の一部は
、その動作については以下で述べる少なくとも1つのスレーブ制御装置14とな
ることもある。マスタ制御装置12に直接、または少なくとも1つのスレーブ制
御装置14を介して電気的に接続されるようになされたその他のデバイスには、
手術室環境中で一般に見られるデバイスが含まれる。
されている。米国カリフォルニア州GoletaのComputer Moti
on製の、商品名AESOPで市販されているものなど、内視鏡を保持し、操作
するためのロボット・アーム20は、少なくとも1つのスレーブ制御装置14の
1つを介してマスタ制御装置12に電気的に接続される。手術台22、注入器2
4、および手術室照明システム26もスレーブ制御装置を介してマスタ制御装置
12と電気通信している。手術室環境中で利用される任意の電気制御デバイスを
直接、または少なくとも1つのスレーブ制御装置14の1つを介してマスタ制御
装置12に取り付けることができることが構想されている。
ーザ・インタフェースとなるように構成されている。したがって、医師は、より
簡単かつ直接的に手術室環境を操作することができる。現在では、手術室中の各
デバイスは、別個のインタフェースを含む。医療処置中に医師が必要とする変更
を実施するときに、各インタフェースへの接近は、医師および看護婦のいずれか
がかなり動くことが必要となる。
看護婦が手術室の照明システムに近づき、光を暗くしなければならない。このよ
うな変更を医師が直接制御し、手術室内の動きを最低限に保って無菌性を高める
ことができれば、非常に有利であるはずである。これは、手術室環境および自分
が使用しているデバイスを直接制御することにより、手術室中にいる人間の間の
伝達不良による誤りを最低限に抑えて最高程度の安全が保障されるからである。
手術室環境中の動きが最低限であることはさらに、特定の無菌器具および手術部
位自体が汚染される危険を低減するのに有利である。
、音声制御インタフェース(VCI)32を含む。VCI32は、ユーザから選
択コマンドを受信する手段28を含み、各選択コマンドは、マスタ制御装置12
と電気通信する1つの特定のデバイスと関連づけられる。これは、制御システム
10の始動時にそれと電気通信しているデバイスのリストをマスタ制御装置12
に与えることによって実施される。このリストをマスタ制御装置12に与えるプ
ロセスおよびハードウェアについては、以下で述べる。
0をさらに含む。好ましい実施形態では、選択コマンドを受信する手段28およ
び制御コマンドを受信する手段30は、ユーザの実際の音声を受信するマイクロ
フォン34、アナログ音声をそのデジタル表現に変換するアナログ・デジタル変
換器36、そのデジタル表現を復号に適したデジタル表現に変換する特徴抽出機
38、さらに変形後の音声のデジタル表現の特徴と事前に保管したユーザ・モデ
ル41のセットとを比較して、マイクロフォン34で受信した音声が選択コマン
ドであるか、制御コマンドであるか、またはその他の何らかのマスタ制御装置1
2が無視すべき音声であるかを判定するデコーダ40などが、VCI32中に共
存する。このような「その他の音声」には、無関係の雑音、医師と手術室中の別
の人間の間の音声、および手術室中のその他の人間一般の音声が含まれることに
なる。
−Cepstrumや線形予測などの技法を利用して、特徴抽出機38によって
特徴ベクトルが生成されることが好ましい。このような技法は周知であり、VC
I32が受信した音声を表現する特徴ベクトルを発生させるために特徴抽出機3
8中で利用されることを理解されたい。
トウェアを利用することもできる。したがって、本明細書では音声認識のための
特定の実施態様を提示するが、Creative labsのようなベンダーか
らVOICE BLASTERという商品名で購入した既製の音声認識システム
、Dragon Systems製のDragon Dictate、または米
国マサチューセッツ州のKurzweil AI製のVOICE PADを含め
ることによって実行することもできる。これらの各企業は、フロント・エンド音
声認識システムを製造している。
の方法を利用して、記憶したユーザ・モデル41と特徴抽出機38の出力とを突
き合わせるというかたちで、特徴抽出機38が生成した情報を利用する。各音素
ごとに1つの隠れマルコフ・モデル(HMM)が作成される。特徴抽出機38か
らMel−Cepstrumが出力される場合には、HMMは、それぞれの音素
を識別するように訓練される。音声認識に隠れマルコフ・モデルを使用すること
は一般に周知である。
づけられたメモリ44中に入れることができる。図3に示すように、このような
メモリ44は、EPROM、PROM、またはその他何らかのプログラマブル・
メモリの記憶デバイスとして、VCIボード46上に組み込むことができる。た
だし、これらのモデルは、ディスクや移動可能な記憶媒体など、移動可能なメモ
リ・デバイス上に記憶することが好ましい。この移動可能なメモリ・デバイスが
PCMCIAフォーマットのカード48であると、データ転送時間が短縮され、
システムの頑丈さが増すので、さらに好ましい。PCMCIAフォーマットのカ
ードは、フロッピー・ディスクより良好にデータを保持する。さらに、現在製造
されているPCMCIAカードの構成では、追加のプログラム・データをPCM
CIAフォーマットのカード上に記憶し、システムの変更(すなわちシステム・
ソフトウェアへのアップグレードなど)が行われたときにマスタ制御装置12に
ダウンロードすることが可能である。したがって、本発明の制御システム10で
は、このようなPCMCIA形式のファクタ・カード(factor card)を使用す ることが好ましい。
・デジタル変換器36でデジタル化された後で、特徴抽出機38に送られる。特
徴抽出機38は、前述のように機能する。詳細には、特徴抽出機38は、デジタ
ル化信号を、復号に適した表現(例えばMel−Cepstrum)に変換する
。次いで、この表現はデコーダ40に渡され、このデコーダは、特徴抽出機38
で生成された表現と、ユーザ・モデル41を含むメモリ44に記憶されたモデル
とを比較する。メモリ44には、移動可能なメモリ・デバイス45から、ダウン
ロード・プロセスを介してモデル41を送ることができる。メモリ44に記憶さ
れたモデルは、有効な発音、またはマスタ12が認識すべき全ての有効な単語の
完全なセットである辞書(lexicon)を構成する。この辞書は、移動可能なデー タ記憶媒体41上に記憶されるので、マスタ制御装置12に接続されるデバイス
に依存して、追加することも取り去ることもできる。この方法では、マスタ制御
装置12を購入した後日に新しい機器を購入した場合には、辞書に追加しようと
する単語をユーザが発話し、それらを使用して移動可能なメモリ45上のユーザ
・モデル41を更新するという周知のデータ獲得技法を介して、新しい単語を辞
書に追加することができる。
2および少なくとも1つのスレーブ制御装置14が設けられる。このような構成
では、以下でより詳細に論じるように、一旦マスタ制御装置すなわちマスタ12
が選択コマンドを受信すると、マスタ12のVCI32で受信された全ての音声
は、新しい選択コマンドでない限り、適切に取り付けられたスレーブ14の特徴
抽出機に送られる。こうして、複数のデバイスをいくつかの異なる制御装置に取
り付けることができ、各制御装置に記憶された辞書をマスタ12にダウンロード
する必要はない。マスタ12は、システム10に接続される全てのデバイスの辞
書と、マスタ12に取り付けられたスレーブ14に取り付けられるのではなく、
マスタ12に直接取り付けられたデバイスのコマンドについての辞書とを含む。
るデバイスについての辞書を含む。例えば、図1では、1つのスレーブは、ロボ
ット・アームおよび手術台の制御コマンドおよび選択コマンドについての辞書を
含む。したがって、この制御装置は、そのユニットに含まれるVCIに差し込ま
れたマイクロフォンを有することができ、単独のユニットとして働くことができ
る。あるいは、制御システム10の構成に依存して、それは実際にはマスタとし
て働くこともある。システム10全体は始動時に構成される。したがって拡張可
能である。あらゆる制御装置がVCIを含むことが好ましい。
り、以下でさらに説明する。本質的に、特定の単語を特定の順序で発声すると有
効となる。言語モデルは、単語の有効な全ての組合せを表現するネットワークを
開発し、抽出したベクトルをそのネットワーク中の各経路に沿って復号すること
によって実現される。入ってくる音声と合致する見込みが最も高い経路がどの経
路であれ、その経路に関連する情報がデコーダ40によって選択される。さらに
、本発明を実行するために、無音経路(silence path)が利用可能であり、未認
識コマンド経路が設けられることを理解されたい。したがって、ユーザが発話し
ても、有効なコマンドが与えられない場合には、システム10は応答しないこと
になる。
モデルを示す図である。この言語モデルは、マスタ制御装置12と電気通信する
各デバイスごとに開発される。この場合も、デバイスはマスタ制御装置12と無
線通信することもできる。言語モデルは、各デバイスごとにそれぞれの制御装置
に記憶されることが好ましい。例えば、あるデバイスがスレーブ14に直接接続
されている場合には、そのデバイスについての制御言語モデル(そのデバイスを
制御するために使用される言語を含む言語モデル)はそのスレーブのVCIに記
憶される。デバイスがマスタ12に直接接続されている場合には、制御言語モデ
ルは、マスタ12のVCIに含まれる。スレーブに接続されるのではなく、マス
タ12に直接接続することができる全てのデバイス用の選択言語モデルは、マス
タ12に記憶されなければならないことを理解されたい。したがって、所与の時
間にどのデバイスがシステムに接続されているかに依存して、ユーザは、接続さ
れたデバイスの中から任意に選択することができる。あるデバイスが接続されて
いない場合には、システムは、始動時にそのことを認識し、そのデバイスへのア
クセスを試みない。これについて、以下でより詳細に論じる。
イスを制御するための言語モデルは、VCI自体、または移動可能なメモリ45
に記憶することが好ましい。この構成の利点については、制御システム10の始
動に関して以下で述べる。
には、この情報はマスタ12中のデコーダに渡され、デコーダ40が情報のパケ
ット52を生成する。このパケットは、動作させるデバイスのアドレスと、特定
の動作を表すコードと、様々なバスを介してパケット52が転送される際にデー
タが破損しないことを保証するためのチェックサムとを含む。このような情報の
パッケージングは周知であるが、上述の特定のパッケージは、これまでは複数の
医療デバイスの1つを制御するために利用されていなかった。チェックサムを使
用したデータ検査も当技術分野では周知である。
れており、かつそのデバイスと関係するそのデバイスのアドレスを活動化する。
これは次のように実施される。始動時には、マスタ12であれスレーブ14であ
れ、あらゆる制御装置はその通信ポートのアドレスを知っている。制御装置は各
通信ポートに問合せを送信し、あるデバイスがそこに接続されているかどうかを
調べる。接続されている場合には、そのデバイスに接続されたアダプタが、その
デバイスの名前と、それが適切に機能していることの表示とを特定する。このア
ダプタは電気分野では周知であり、したがってここではこれ以上論じない。あら
ゆるスレーブ制御装置は、アドレス、および関連するデバイスのコードまたは名
前の参照テーブルを確立する。デバイスのコードまたは名前は、全てのデバイス
と、関連するスレーブ制御装置をマスタ12に接続するポートの対応するアドレ
スとを含むマスタ12に転送される。
憶されており、マルチプレクサを使用して、特定のアドレスを活動化する、また
はそのアドレスにアクセスできるようにする。この方法では、マスタ12は、そ
れが識別することができる有効な選択コマンドを受信した後で、選択されたデバ
イスがスレーブ制御装置に接続されている場合には、全ての制御コマンドを適当
なスレーブ制御装置のVCIに向けて経路指定する。選択されたデバイスがマス
タ12に直接接続されている場合には、制御コマンドはマスタ12のデコーダ4
0を介して供給され、制御情報パケットはマスタ12の中央プロセッサ44を介
して生成され、デバイスに送信される。この方法では、スレーブのVCIは制御
信号を供給され、スレーブへの入力の経路指定先であるアナログ・デジタル変換
器から受信したのと同様にこれらの信号を処理する。あらゆるスレーブは1つの
マスタに取り付けることができ、さらにそのマスタを別のマスタに取り付けるこ
とができる。したがって、マイクロフォンが取り付けられた1つのマスタに全て
のスレーブが取り付けらている、スレーブのデイジーチェーンが形成される。
によって指定されたデバイスに制御信号を経路指定する手段42を含む。図4は
、1つのスレーブ制御装置14と、電気通信する2つの医療デバイスとを有する
マスタ制御装置12を示している。マスタ制御装置は、VCI32、および制御
信号を経路指定する手段42を含む。音声が抽出され、選択コマンドまたは制御
コマンドに復号された後で、この特定のコマンドが、マスタ制御装置12の中央
プロセッサ44に転送される。
12の中央プロセッサ44に組み込まれている。経路指定手段42は基本的にア
ドレス指定可能なマルチプレクサであり、各デバイスのアドレス、およびそれら
が接続された複数の通信ポート46のうちそれらと関連する1つの通信ポートの
メモリを有する。アドレスがデコーダ40に記憶される場合には、中央プロセッ
サ44はそのメモリと通信する。
をスレーブ14に送信する場合には、複数の通信ポート46のうちのどれに向け
てその情報を送るかを検査し、その後、複数のポート46のうちの望ましい1つ
に向けてその情報を送る。
にアップロードされる。この手続きはソフトウェアに組み込まれ、当技術分野で
は周知である。
このアドレスは複数の通信ポート46のうちの1つで受信され、関連する通信ポ
ート番号とともにメモリに保管される。有効な選択コマンドは、移動可能なメモ
リに記憶されることを理解されたい。マスタに直接接続されたデバイスについて
は、言語モデルは、マスタ12中のメモリに記憶することも、移動可能なメモリ
に記憶することもできる。言語モデルは、スレーブ14に直接接続されたデバイ
スについては関連するスレーブに記憶される。この方法では、始動時に、各デバ
イスのアドレスおよびそのデバイスの名前(デバイスを指定するコード化音素)
を各スレーブがマスタに送信するので、マスタ12はシステムに接続された全て
のデバイスを知っている。デバイスの名前はマスタにアップロードされ、したが
って選択コマンドの妥当性検査をマスタ12中で行うことができる。しかし、制
御コマンドを妥当性検査するための言語モデルは、時間がかかり制御システム1
0を減速させるので、マスタ12に転送されない。したがって、マスタ制御装置
12は、実際には、そこに接続されたデバイスを動作させるのに必要な文法のサ
ブセットを含むが、言語モデルはデバイスの名前のみに限定される。制御コマン
ドの有効なシーケンス(すなわちそれらの制御言語モデル)に関する情報は、そ
れらが接続された各スレーブ制御装置に記憶される。言うまでもなく、デバイス
14がマスタに直接接続される場合には、上述のように言語モデルはマスタ12
で記憶される。
再構成する方法を提供する。さらに、システム10は、ユーザが制御するデバイ
スを選択し、その後そのデバイスを制御することができるようにするための直感
的なインタフェースを提供することを理解されたい。このシステムは、特定のデ
バイスについて受信された制御コマンドが有効であることを検査して保証する。
またはマスタ12との間に配置されたアダプタ52を必要とする。アダプタ52
は、そのデバイスのアドレスを示す信号をそれぞれのスレーブ14またはマスタ
12に転送し、それらが接続された制御装置から送信された制御信号を、意図さ
れた特定のデバイスが理解する信号に翻訳する。このようなアダプタは、容易に
構築され、当技術分野では周知である。さらに、このようなアダプタは、それぞ
れのスレーブ14またはマスタ12に含めることも、複数のデバイス16のうち
の特定の1つのデバイス自体に取り付けることもできる。アダプタが制御装置1
2、14の内部に取り付けられた場合には、それらのアダプタが目的とする特定
のデバイスを複数の通信ポート46のうちの特定の1つに取り付けなければなら
ないが、アダプタ52をデバイス16に取り付けると、デバイスを任意のポート
に取り付けることができるのでかなり有利である。
改良またはアップグレードする場合には、このような変更を、ユーザ音声モデル
を記憶したカードなどのような、PCMCIAフォーマットのカードに組み込む
ことができる。どのようにしてシステム・ソフトウェアをマスタにアップロード
するにしても、このカードを同じインタフェースに挿入して、マスタを解体する
必要なくアップグレードを行うことができる。これは、PCMCIAフォーマッ
トのカード上にシリアル・インタフェースを組み込むことによって実施される。
したがって、中央プロセッサ44はさらに、始動時に、PCMCIAフォーマッ
トのカードから送られるデータを検査することによって、行うべきシステムのア
ップグレードがあるかどうかを検査する。シリアル・インタフェースのアクティ
ビティを検査することは周知であるが、シリアル・インタフェースを単一のPC
MCIAフォーマットのカード上に組み込むことは、これまでは知られていなか
った。したがって、この組合せは新規事項であると考えられる。さらに、このよ
うなPCMCIAフォーマットのカード上に音声モデルを組み込むことも、これ
までは知られていなかった。
ある。また、複数のスレーブ14はそれぞれ完全なVCIを含むことができ、各
スレーブ14がマスタとして動作することができるようになっている。あるいは
、好ましくはないが、スレーブが特徴抽出機を含まず、特定のデバイスの動作そ
れぞれに関する言語モデルのサブセット(すなわち制御コマンド)のみを含むこ
ともある。スレーブは、コマンドを送信すべき特定のアドレス(これは実際には
コマンドである)をマスタ制御装置から受信するので、これは、スレーブで必要
とされる全てである。したがって、スレーブは、それがその特定のデバイスにと
って有効なコマンドであることを検査して保証するだけでよい。この方法では、
デバイスは、マスタに直接接続することも、マスタ12と通信するスレーブに接
続することもできる。
力手段を含むことができる。スピーカはデジタル・アナログ変換器90を介して
VCI32に組み込むことができ、ユーザが特定のデバイスを操作または選択す
る際に犯したエラーをシステムがユーザに通信することができるようになってい
る。さらに、出力手段は、システム・エラーまたは特定のデバイスの誤動作を通
信することができる。このような情報は、特定の各アダプタ中に含まれ、そのア
ダプタに取り付けられたデバイスに固有のものである。このような通信はマスタ
に転送され、そこで聴覚的または視覚的に表示されることになることを理解され
たい。本発明によるシステムおよび制御装置は、さらに、フット制御装置、ハン
ド制御装置、またはその他周知の制御装置を含むことができる。参照により本明
細書に組み込む特許出願に記載のように、これらの制御装置はそれぞれ、マスタ
またはスレーブに接続された任意のデバイスを制御するために使用することがで
きる。したがって、VCIは、特定のデバイスを選択するためにのみ使用するこ
とができ、選択した後で、そのデバイスは、周知の制御装置の1つを介して制御
することができる。最終的に、このシステムのフレキシビリティにより、コスト
を削減し、手術処置の安全性を高めることができる。
したが、その他様々な修正形態を当業者なら思いつくことができるので、これら
の実施形態は単なる例示であって広範な本発明を限定するものではないこと、な
らびに図示および記述した特定の構成および配列に本発明が限定されないことを
理解されたい。したがって、頭記の事項を請求する。
マスタ制御装置を示すブロック図である。
。
Claims (9)
- 【請求項1】 手術室中の複数のデバイスから選択し、制御する制御システ
ムであって、 a)マスタ制御装置と電気通信する1つのデバイスとそれぞれ関連づけられた
選択コマンドをユーザから受信する手段と、 b)ユーザから制御コマンドを受信する手段と、 c)選択コマンドおよび制御コマンドを対応する選択信号および制御信号に変
換する手段と、 d)選択信号を受信する手段をさらに含む、選択コマンドを受信する手段で受
信した選択コマンドが指定するデバイスに制御信号を経路指定する手段と を含むマスタ制御装置を含む制御システム。 - 【請求項2】 マスタ制御装置と電気通信する少なくとも1つのスレーブ制
御装置をさらに含む請求項1に記載の制御システム。 - 【請求項3】 マスタが、 a)音声コマンドを受信するように構成されたマイクロフォンと、 b)音声コマンドをそのデジタル表現に変換するように構成されたアナログ・
デジタル変換器と、 c)アナログ・デジタル変換器に接続され、これと通信する特徴抽出機と、 d)特徴抽出機で受信された制御信号を示す情報パッケージを生成するように
構成された、特徴抽出機と電気通信するデコーダと、 e)システムを制御するために使用される特定の単語を示すユーザ・モデルを
含む、デコーダと電気通信するメモリと、 f)1)デコーダが生成した情報を特にアドレス指定されたデバイスに経路指
定する手段、および 2)マスタ制御装置と電気通信する各医療デバイスについてのアドレスを
含むメモリ を含む中央プロセッサと をさらに含む請求項1に記載の制御システム。 - 【請求項4】 マスタ制御装置がPCMCIAカード・インタフェースを含
む請求項3に記載のシステム。 - 【請求項5】 ユーザ・モデルが、PCMCIAカード・インタフェース中
に挿入することができるPCMCIAカード上に含まれる請求項4に記載のシス
テム。 - 【請求項6】 スレーブ制御装置が、有効なコマンドのシーケンスをモデル
化する手段を含む請求項2に記載のシステム。 - 【請求項7】 関連するアドレスと、制御信号を各特定のデバイスによって
認識される信号に変換する手段とをそれぞれ有する、マスタ制御装置と電気通信
するデバイスの数に対応する複数のアダプタをさらに含む請求項6に記載のシス
テム。 - 【請求項8】 複数のデバイスが医療デバイスを含む請求項1に記載のシス
テム。 - 【請求項9】 マスタ制御装置が、取外し可能な記憶媒体を含む請求項3に
記載のシステム。
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