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JP2001514103A - 無プロセス、レーザー画像形成性平版印刷版 - Google Patents

無プロセス、レーザー画像形成性平版印刷版

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JP2001514103A
JP2001514103A JP2000508533A JP2000508533A JP2001514103A JP 2001514103 A JP2001514103 A JP 2001514103A JP 2000508533 A JP2000508533 A JP 2000508533A JP 2000508533 A JP2000508533 A JP 2000508533A JP 2001514103 A JP2001514103 A JP 2001514103A
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lithographic printing
printing plate
acid
dye
methacrylate
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JP2000508533A
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ミー・ティ・ングイェン
シャシカント・サライヤ
ケン−イチ・シマズ
エス・ピーター・パパス
オムカー・ジェイ・ナツ
ロバート・ホールマン
Original Assignee
コダック・ポリクローム・グラフィックス
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Publication date
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Publication of JP2001514103A publication Critical patent/JP2001514103A/ja
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    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/36Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using a polymeric layer, which may be particulate and which is deformed or structurally changed with modification of its' properties, e.g. of its' optical hydrophobic-hydrophilic, solubility or permeability properties
    • B41M5/368Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using a polymeric layer, which may be particulate and which is deformed or structurally changed with modification of its' properties, e.g. of its' optical hydrophobic-hydrophilic, solubility or permeability properties involving the creation of a soluble/insoluble or hydrophilic/hydrophobic permeability pattern; Peel development
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B41C1/00Forme preparation
    • B41C1/10Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme
    • B41C1/1008Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme by removal or destruction of lithographic material on the lithographic support, e.g. by laser or spark ablation; by the use of materials rendered soluble or insoluble by heat exposure, e.g. by heat produced from a light to heat transforming system; by on-the-press exposure or on-the-press development, e.g. by the fountain of photolithographic materials
    • B41C1/1033Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme by removal or destruction of lithographic material on the lithographic support, e.g. by laser or spark ablation; by the use of materials rendered soluble or insoluble by heat exposure, e.g. by heat produced from a light to heat transforming system; by on-the-press exposure or on-the-press development, e.g. by the fountain of photolithographic materials by laser or spark ablation
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Abstract

(57)【要約】 画像形成部を除去するのに化学的現像を必要としない、サーマル平版印刷版を使用して、平版印刷表面を調製する。この無プロセス、サーマル平版印刷版は、シート支持体;当該シート支持体上の多孔性のアルミノケイ酸塩親水性層;及び当該親水性層上の多孔性の熱反応性画像形成層を有する。画像形成層は、赤外レーザー輻射を使用して画像形成済層を形成する。画像形成済層をコンディショナー液で処理して多孔性の平面的な平版印刷版が作製される。この方法では、赤外レーザーにより印刷版をデジタル的に画像化して、画像部をインク受容性にし、被画像部を両性界面活性剤を含む湿し水等の界面活性剤水溶液等のコンディショナーでの簡単な処理後にインク拒絶性にすることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は平版印刷版及びその使用方法に関する。より詳しくは本発明は、赤外
レーザー光によりデジタル的に画像形成することができる平版印刷版に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常の平版印刷版は典型的には、感光性の親油性画像層であって、親水性の下
層上にコートされたものを有している。この版は、画像に関して化学線輻射に露
光することにより画像形成され、現像液中で可溶性(ポジ型)又は不溶性(ネガ
型)の何れかである画像部を作り出す。画像形成された版の現像中、可溶性部は
、現像液により下側の親水性表面部から除去されて、インク受容性の親油性画像
部であって、相補的な(complimentary)湿し水受容性の親水性部から分離され た部分を作り出す。印刷中、湿し水は画像形成済版へ適用されてその親水性部を
ぬらし、親油性の画像部のみがインクを取り込んで紙のストック上に印刷画像と
して付着することを保証する。通常の平版印刷版は典型的には、印刷版表面に接
触した適切なリソフィルムを通って画像方向に輻射された紫外輻射を使用して画
像化される。
【0003】 赤外レーザーを利用してデジタル的に制御された画像形成システムの出現とと
もに、新生の産業ニーズに対応すべく、熱的に画像形成することができる印刷版
が開発されてきた。このように熱的に画像形成されるシステムにおいては、輻射
感受性層は典型的には、入射赤外輻射を吸収する染料又は顔料を含み、吸収され
たエネルギーは熱反応を開始させて画像を作りだす。しかしながら、これらのサ
ーマル画像形成システムのそれぞれには、画像形成を完成するための焼成前又は
焼成後の工程の何れかが必要であるか、或いは、当該層を活性化させるための紫
外輻射へのブランケット前露光が必要である。
【0004】 輻射感受性組成物、及び平版印刷版の調製時のその使用についての例が、米国
特許第4,708,925号、米国特許第5,085,972号、米国特許第5,286,612号、 米国特許第5,372,915号、米国特許第5,441,850号、米国特許第5,491,046 号、米国特許第5,340,699号、及び米国特許第5,466,557号、並びに欧州特許
出願第0 672 954 A2に開示されている。 開示されているそれぞれの輻射感受性平版印刷版は、典型的には非常にアルカ
リ性の現像液での現像が必要であり、これは大気中の二酸化炭素と反応しがちで
あり、非画像部が除去された後、現像された版は典型的には、印刷機にマウント
する前にリンスと乾燥が必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
現在のデジタル的に制御される画像形成システムの利点を完全に利用するため
には、版の現像に必要な時間を短縮するか又は無くして、画像形成された版を印
刷機に直接使用することができるようにすることが必要である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の必要性は、本発明の無プロセスの平版印刷版(lithographic printing
plate)により満たされるが、この平版印刷版は、 (a)シート支持体(sheet substrate); (b)当該シート支持体に適用された多孔性の親水性層であって、当該多孔性の
親水性層は、アルミノケイ酸塩を必須としてなるもの;及び (c)当該親水層へ適用された画像形成層であって、当該画像形成層は多孔性で
あり、且つ熱反応性組成物を具備するもの を具備している。
【0007】 本発明の更なる態様は、 (a)シート支持体; (b)当該シート支持体に適用された多孔性の親水性層であって、当該多孔性の
親水性層はアルミノケイ酸塩を必須としてなるもの;及び (c)当該親水性層に適用された画像形成層であって、当該画像形成層が、 (1)酸触媒済架橋性樹脂システム; (2)熱活性化済酸発生物; (3)赤外吸収性化合物;及び適宜 (4)指示染料; を必須としてなることを特徴とするもの; を具備することを特徴とする平版印刷版である。
【0008】 本発明の更なる態様は、 A.(a)シート支持体; (b)当該シート支持体に適用された多孔性の親水性層であって、当該多孔性の
親水性層はアルミノケイ酸塩を必須としてなるもの; (c)当該親水性層に適用された画像形成層であって、当該画像形成層が熱反応
性化合物を具備しているもの; を具備する平版印刷版を準備する工程; B.画像に関して、画像形成層を赤外輻射に露光して、画像形成済層を作り出す 工程;及び C.当該画像形成済層をコンディショナー液で処理して、平面平版印刷表面を作 り出す工程; を必須としてなる平版印刷表面の調製方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明は、添付の図を参照して、以下の記載からより完全に理解できるであろ
う。 本発明は、700乃至1300nmの波長の赤外レーザー光によりデジタル的
に画像形成させることが可能な無プロセスのサーマル平版印刷版に関する。本願
に記載するサーマル平版印刷版には、画像形成された版の部分を化学的現像によ
り除去する必要はない。より正確には、赤外光へ露光すると、湿し水等のコンデ
ィショナーでの簡単な処理後、画像形成部がインク受容性になり、非画像形成部
はインクをはじく。 本発明の無プロセスサーマル平版印刷版は、シート支持体;当該シート支持体
に適用された多孔性のアルミノケイ酸塩親水性層;及び当該親水性層に適用され
た熱反応性画像形成層を具備する。
【0010】 シート支持体 寸法が安定ないかなるシート物質をも使用して、本発明の平版を支持すること
ができる。従ってこの支持体は、例えばポリエステルフィルム等のポリマー性の
フィルム;アルミニウム等の金属シート;紙製品のシート等とすることができる
。これら支持体のタイプのそれぞれは、補助層でコートして、層間の付着、熱絶
縁、特には金属製支持体に対するものを改善することができる。好ましくは、支
持体はポリエチレンテレフタレート等のポリエステルのシートであるが、ポリカ
ーボネートシート等の他のポリマー性フィルムや複合体もまた使用することがで
きる。特に好ましいシート支持体は、Xante Corporation (Mobile, AL)より入手
可能なMyriadポリエステルオフセット支持体である。Myriadポリエステルオフセ
ット支持体は、親水性の表面を提供するように処理されたポリエステル基質から
なる。
【0011】 多孔性の親水性層 本発明の平版は、多孔性で下側の支持体と上側の画像形成層との両方に強く付
着するアルミノケイ酸塩親水性層を含む。これらのユニークな特徴を有する特定
の親水性層は、上記のMyriadポリエステルオフセット印刷版の親水性表面である
。Myriad製品の親水性表面は、FT-IR分光器を使用して分析し、 Al23・2S iO2・2H2Oに対応するアルミノケイ酸塩であることが同定された。図1に示さ
れるように、この親水性表面を5KVエレクトロン、2000倍で見た電子顕微
鏡写真は、表面が、マイクロメーターの数分の一の孔を有するミクロ多孔性であ
ることを明らかにしている。通常の粗面度測定方法により、Myriad製品は、約1
.0乃至約1.1マイクロメーターの平均表面粗面度を有することがわかった。
【0012】 熱反応性画像層 本発明の画像形成層は、熱的に反応するものであり、また、赤外輻射を強く吸
収する組成物であって組成物中において熱反応を誘導してその物理的性質を変化
させるものを含む。この画像形成層は、そのコーティングが均一且つ連続してい
るように見えるが、多孔性である。図2は、5KVエレクトロン、2000倍で
みた電子顕微鏡写真であるが、これは均一なポリマー性コーティングがミクロ多
孔性であることを示している。
【0013】 画像形成層の組成物は、その必須成分として酸触媒済架橋性樹脂システム;熱
活性化酸発生物;赤外吸収化合物;及び適宜指示染料を含んでいる。酸触媒済架
橋性樹脂システムは、酸で触媒された架橋性のポリマーであって、酸触媒性重合
及び/又は架橋反応を、約60乃至200°Cの範囲で行って、架橋済ポリマー
を形成するものを具備している。本発明の一の態様において、架橋性樹脂システ
ムは、その単一の成分として、酸触媒済架橋性ポリマーであって、当該樹脂シス
テムのポリマー鎖間での架橋を許容する官能基を含むものを含んでいる。別の態
様においては、架橋性樹脂システムは、酸触媒済架橋性ポリマーと、ヒドロキシ
、カルボン酸、スルホンアミド、ヒドロキシメチルアミド、及びアルコキシメチ
ルアミドからなる群より選択される反応性垂下基を含むポリマーを具備したバイ
ンダー樹脂との両方を含むが、ここで、このバインダー樹脂は酸触媒性重合化及
び/又は酸触媒済架橋性ポリマーとの架橋反応を、約60乃至200°Cの範囲
において行い、架橋済ポリマーを形成することができるものである。このタイプ
の縮重合化合物は、本出願人の米国特許出願番号第08/745,534に開示されてい る。
【0014】 本発明の画像形成層で使用される架橋性樹脂は好ましくは、レゾール(resole
)樹脂; C1-C5アルコキシメチルメラミン及びグリコールウリル(glycoluril
)樹脂;(ヒドロキシメチルスチレン)のポリマー;(4-メトキシメチルスチ レン)のポリマー;[(N-メトキシメチル)-アクリルアミド]のポリマー;及
び[(N-n-ブトキシメチル)-アクリルアミド]のポリマー;並びにこれらの組
み合わせである。特に好ましい架橋性樹脂は、N-メトキシメチルメタクリルアミ
ド、N-メトキシメチルアクリルアミド、又はヒドロキシ-((1-オキソ-2-プロ
ペニル)-アミノ)酢酸メチルエステルと、アクリル酸C1-C12アルキル、メタ クリル酸C1-C12アルキル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸3,4-エ ポキシシクロヘキシルメチル、アクリル酸3,4-エポキシシクロヘキシルメチ ル、アクリル酸、及びメタクリル酸との共重合体である。架橋性樹脂は組成物中
に、(当該組成物の重量に基づいて)約25乃至約90、好ましくは約40乃至
約75重量%の量で導入される。
【0015】 本発明の画像形成層中で使用されるバインダー樹脂は好ましくは、酸触媒性の
縮合反応を架橋性樹脂と約60乃至200°Cの範囲の温度で行い、架橋済みポ
リマーを形成することが可能な一以上のポリマーである。このようなポリマーの
適切な例としては、ポリ(4-ヒドロキシスチレン)、ポリ(4-ヒドロキシスチ
レン/メタクリル酸メチル)、ノボラック樹脂、ポリ(メタクリル酸2-ヒドロ キシエチル/メタクリル酸シクロヘキシル)、ポリ(メタクリル酸2-ヒドロキ シエチル/メタクリル酸メチル)、ポリ(スチレン/メタクリル酸ブチル/メタ
クリル酸メチル/メタクリル酸)、ポリ(メタクリル酸ブチル/メタクリル酸)
、ポリ(ビニルフェノール/メタクリル酸2-ヒドロキシエチル)、ポリ(スチ レン/メタクリル酸n-ブチル/(メタクリル酸2-ヒドロキシエチル/メタクリ
ル酸)、ポリ(N-メトキシメチル-メチルアクリルアミド/メタクリル酸2-フェ
ニルエチル/メタクリル酸)、及びポリ(スチレン/メタクリル酸エチル/メタ
クリル酸2-ヒドロキシエチル/メタクリル酸)が含まれる。バインダー樹脂は 、(当該組成物の重量に基づいて)組成物中において0乃至約65、好ましくは
最大で50重量%の量で存在する。
【0016】 本発明の画像形成層で使用する熱活性化酸発生物は、架橋性樹脂とバインダー
樹脂との間で、当該層が適切な輻射源に露光されたときにマトリックス形成反応
を促進する。本発明において使用するのに適切な熱活性化酸発生物には例えば、
直鎖又は分枝鎖C1-C5アルキルスルホネート、アリールスルホネート、直鎖又
は分枝鎖N-C1-C5アルキルホニルスルホンアミド、オニウムカチオン及び非求 核性アニオンを含む塩、及びこれらの組み合わせが含まれる。特に有益な塩には
、オニウムカチオンが、ヨードニウム、スルホニウム、ホスホニウム、オキシス
ルホキソニウム、オキシスルホニウム、スルホキソニウム、N-アルコキシアンモ
ニウム、アンモニウム、又はジアゾニウム、のカチオンからなる群より選択され
、非求核性アニオンが、テトラフルオロホウ酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、ヘ
キサフルオロヒ酸塩、ヘキサフルオロアンチモン酸塩、トリフレート(triflate
)、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ホウ酸塩、ペンタフルオロエチルス
ルホン酸塩、p-メチルベンゼンスルホネート、エチルスルホネート、トリフル オロメチルアセタート、及びペンタフルオロエチルアセタートからなる群より選
択されるものが含まれる。好ましい熱活性化酸発生物は、ジアリールヨードニウ
ム塩である。特に好ましい熱活性化酸発生物は、 C3-C20アルコキシフェニル-
フェニルヨードニウム塩、又はC3-C20アルコキシフェニル-フェニルヨードニ ウム塩であり、当該アルコキシ基が、2位においてヒドロキシ基で置換されてい
ているもの、例えばヘキサフルオロアンチモン酸2-ヒドロキシ-テトラデシルオ
キシフェニル-フェニルヨードニウムであるか、又は当該アルコキシ基中にエス テル結合が存在するものである。熱活性化酸発生物は、当該組成物の重量に基づ
き、約1乃至約25重量%、好ましくは約5乃至約20重量%の量で画像形成層
中に導入される。
【0017】 本発明の画像形成層はまた、当該層を赤外輻射に感受性にし、赤外領域におい
て輻射するレーザー源に露光することによって、当該印刷版を画像形成可能なも
のとする赤外吸収物を成分として要求する。赤外吸収性化合物は、染料及び/又
は顔料であってもよく、典型的には700nmと1400nm、好ましくは78
0nmと1300nmとの間の領域において強い吸収帯を有する。多くのこのよ
うな化合物が当該技術分野でよく知られていて、またこれらにはトリアリールア
ミン染料、チアゾリウム染料、インドリウム染料、オキサゾリウム染料、シアニ
ン染料、ポリアニリン染料、ポリピロール染料、ポリチオフェン染料、チオレン
複合金属染料、カーボンブラック、及びポリマー性フタロシアニンブルー染料か
らなる群より選択される染料及び/又は顔料が含まれる。画像形成層に使用され
る赤外染料の例には、Cyasorb IR99(Glendale Protective Technologyより入手
可能)、Cyasorb IR165( Glendale Protective Technologyより入手可能)、Ep
olite III-178(Epolineより入手可能)、Epolite IV-62B(Epolineより入手可 能)、PINA-780(Allied Signalより入手可能)、Spectral IR830A(Spectra Co
lors Corp.より入手可能)、 Spectral IR840A(Spectra Colors Corp.より入手
可能)がある。赤外吸収物は、当該組成物の重量に基づいて、約2乃至約30重
量%、好ましくは約5乃至約20重量%の量で画像形成層中で使用される。
【0018】 画像層中に適宜導入することが可能な他の成分としては、指示染料及び二次的
酸発生物が含まれる。 指示染料は典型的には、画像形成層中に添加されて、墨入れ前又は印刷機への
マウンティング前に露光版に視覚的画像を形成する。この目的に適する指示染料
には、ベーシックブルー7、CIベーシックブルー11、CIベーシックブルー
26、CIディスパースレッド1、CIディスパースレッド4、CIディスパー
スレッド13、ビクトリアブルーR、ビクトリアブルーBO、ソルベントブルー
35、及びソルベントブルー36が含まれ、画像層は好ましくは当該組成物の重
量に基づいて約0.05乃至約10重量%、好ましくは約0.1乃至約5重量%
の量で存在する指示染料を含んでいる。
【0019】 適切な二次的酸発生物は、酸触媒性熱分解により付加的な酸を形成することが
可能なものである。このタイプの二次的酸発生物には、アセトアセタート、スク
アール酸誘導体(a squaric acid derivative)や、シュウ酸誘導体が含まれる 。特に有益な二次的酸発生物には、tert-ブチル-メチル-2-(トシルオキシメチ
ル)-アセトアセタート、2-フェニル-2-(2-トシルオキシエチル)-1,3- ジオキソラン、及び3,4-ジアルコキシシクロ3-ブテン-1,2-ジオンが含ま
れる。
【0020】 本発明の印刷版を作製するには、当該組成物は典型的には適切な溶媒又は溶媒
混合物中に溶解して、当該組成物の重量に基づいて約5乃至15重量%の程度に
までする。適切な溶媒又は溶媒混合物には、メチルエチルケトン、メタノール、
乳酸メチル等が含まれる。望ましくは、コーティング溶液にもまた典型的なシリ
コーンタイプのフロー制御剤を含ませる。シート支持体上の多孔性の親水性層は
、通常の方法、即ちロール、グラビア、スピン、又はホッパーコーティング法に
より、毎分約5乃至15メートルの速度でコートすることができる。コートされ
た版は、約60乃至約100°Cの温度の気流で約0.5乃至10分間乾燥させ
る。得られる版は、1平方メートル当たり約3g以下、好ましくは1平方メート
ル当たり約1.5乃至約2.5gのコート重量を有する画像形成層を有するであ
ろう。
【0021】 平版印刷表面の調製 本発明の方法において、平版印刷表面は、上に記載した平版印刷版であって、
シート支持体;当該シート支持体上に適用された多孔性の親水性層であって、当
該多孔性の親水性層がアルミノケイ酸塩を必須としてなるもの;及び当該親水性
層に適用された画像形成層であって、当該画像形成層が熱反応性組成物を具備す
るもの;を具備したものを使用して調製される。画像形成層は、画像に関して赤
外輻射に露光されて画像形成済層を作り出し、当該画像形成済層は、コンディシ
ョナー液で処理されて平面の平版印刷版を作り出す。
【0022】 本発明の平版印刷版は、画像に関し、赤外領域、即ち約700nm乃至約14
00nmの間で輻射する輻射源に露光される。好ましくはこの赤外輻射はレーザ
ー輻射である。このようなレーザー輻射は、デジタル的に制御されて、画像形成
層を画像に関して露光する。この点において、本発明の平版印刷版は、「版直接
的な」画像形成に独特に適応されている。版直接的なシステムは、コンピュータ
ディスク又はコンピュータテープ上に保存されたデジタル化情報を利用するが、
これは印刷するためのものである。デジタル記録中の一部(ビット)が、印刷さ
れる画像の画素又はピクセルに対応する。ピクセル記録を使用して露光装置を制
御するが、これは例えば変調レーザービームの形態をとることができる。露光ビ
ームの位置は従って、回転ドラム、リードスクリュー(leadscrew)、又は回転 ミラーにより制御される。次いで露光ビームは、印刷するピクセルに対応して停
止される。露光ビームは、未露光版の画像形成層に焦点を合わせている。
【0023】 書き込み操作中、露光する当該版は書き込み装置の保持機構中に配置され、書
き込みレーザーに当該版をスキャンさせてデジタル的に変調させて当該平版表面
上に画像を作りだす。指示染料が画像形成層中に存在する場合、当該版の表面に
可視画像が同様につくられる。図3は、5KVエレクトロン、2000倍の電子
顕微鏡写真であって、画像形成された均一なポリマー性コーティングの表面が、
少なくとも非画像部においてミクロ多孔性であることを示している。
【0024】 画像形成露光後、本発明の平版印刷版の画像形成済層をコンディショナー液で
処理する。コンディショナー液は、通常の方法で平版印刷機上の平版へ適用され
る通常の湿し水とすることができる。或いは、コンディショナー液は、例えば溶
液で満たされたアプリケータでふき取ることにより画像表面に適用される界面活
性剤水溶液とすることができるが、ここで処理された版を次いで直接的に印刷機
に配置し、印刷操作が開始される。どちらの場合にも処理済みの平版印刷表面は
、侵食現像に由来する浅い浮き彫り画像(shallow relief image)とは対照的に
、真に平面の表面を有する。本発明の平版印刷版独特の特徴は、通常のリソプレ
ート(litho plate)に要求される上記のような侵食現像工程を行うことなく、 平版印刷機に直接使用することが可能であることである。このような特徴は、版
現像処理を無くす点において、版直接的な画像形成システムの効率を更に促進す
る。界面活性剤水溶液は典型的には、約3乃至約13のpHを有し、コンディシ
ョナー液の重量に基づき、約0.2乃至約15重量%、好ましくは約2乃至約1 2重量%の界面活性剤を含んでいる。コンディショナー液中で使用される界面活
性剤は好ましくは両性界面活性剤、例えば米国特許第3,891,439号に開示され ているものであるが、この内容は、参照することにより本願に取り込む。この特
許の第4カラム第21行目以下においては、長鎖イミダゾリンを、カルボキシル
基、リン酸基、又はスルホン酸基を含んだハロゲン化又は有機中間体と反応させ
ることにより調製される置換イミダゾリンである両性界面活性剤が記載されてい
る。このタイプの両性界面活性剤は、Mona Industries, Inc., Patterson, NJよ
り入手可能なMonaterics、特にはCYNA-50界面活性剤である。界面活性剤水溶液 は、界面活性剤が添加された通常の湿し水とすることができ、または上に引用さ
れる米国特許第3,891,439号に開示されている現像液等のアルカリ溶液とする こともできる。この種の適切なアルカリ溶液は、通常の現像液であるが、例えば
米国特許第3,891,439号の実施例1に開示されている現像液があるが、これは 約11%のイミダゾリンベースの両性CYNA-50界面活性剤を含んでいる(本願で は界面活性剤溶液Iとする)。
【0025】
【実施例】
本発明の平版印刷版は、以下の実施例を参照することにより例示されるが、そ
れらにより限定されるものではない。 (実施例1) Xante Corporation, Mobile, AlabamaのMyriadフィルムベースを、平版印刷版
を作製するのに非印刷物として使用した。Myriad(登録商標)フィルムベースは
親水性表面処理済のポリエステルフィルムである。親水性表面は、FT-IR分光器 を使用して分析し、 Al23・2SiO2・2H2Oに対応したアルミノケイ酸塩で
あると同定され、また5KVエレクトロン、2000倍の電子顕微鏡写真(図1
)により、親水性表面はミクロ多孔性であることがわかった。
【0026】 4.0gのポリ(N-メトキシメチルメタクリルアミド-co-3,4-エポキシシ クロヘキシルメチルメタクリレート)(以後、ACR1290と呼ぶ;Polychrome社
より入手可能)、2.0gのブチル化熱硬化性フェノール樹脂(GPRI−7550
、75%固形;Georgia Pacificより入手可能)、0.8gのヘキサフルオロア ンチモン酸2-ヒドロキシ-テトラデシルオキシフェニル-フェニルヨードニウム (以後、CD1012と呼ぶ;Sartomerより入手可能)、0.8gのSpectra IR830A
赤外染料(Spectra Colors社より入手可能)、及び0.2gの指示染料であるソ
ルベントブルー35(Spectra Colors社より入手可能)を、60%メチルエチル
ケトン、20%メタノール、20%エチルセロソルブ、及び微量のFC430界
面活性剤が含まれる120gの溶媒混合物に溶解することにより、ポリマーコー
ティング溶液を調製した。この溶液を、Myriadポリエステルのオフセット支持体
の親水性表面に、85rpmでスピンコートし、60°Cで3分間乾燥させて、
コーティング重量が0.4乃至1.0g/m2の範囲にある均一なポリマーコー ティングを作製した。5KVエレクトロン、2000倍の電子顕微鏡写真(図2
)により、この均一なポリマーコーティング表面はミクロ多孔性であることがわ
かった。
【0027】 版をCreo Trendsetter熱版セッター上で画像化したが、これには波長が約83
0nmで、エネルギー密度が200乃至500mJ/cm2である固体ダイオー ドレーザーが取り付けられている。5KVエレクトロン、2000倍の電子顕微
鏡写真(図3)により、画像形成された均一なポリマーコーティングの表面は、
少なくとも非画像部においてはミクロ多孔性であることがわかった。 画像形成された版を印刷機上にマウントし、コンディショナー液として界面活
性剤溶液I(上記したもの)で湿した。作製された版は、悪化せずに50,00
0よりも多いコピーを作製した。
【0028】 (実施例2) ポリマーコーティング溶液は、Spectra IR830A染料の代りにSpectraIR1060A赤
外染料を使用した以外は実施例1と同様にして調製した。この溶液を、Myriadポ
リエステルのオフセット支持体の親水性表面に、85rpmでスピンコートし、
60°Cで3分間乾燥させて、コーティング重量が0.4乃至1.0g/m2の 範囲にある均一なポリマーコーティングを作製した。 版をCreo Trendsetter熱版セッター上で画像化したが、これには波長が約83
0nmで、エネルギー密度が200乃至500mJ/cm2である固体ダイオー ドレーザーが取り付けられている。画像形成された版を印刷機上にマウントし、
実施例1のコンディショナー液で湿した。作製された版は、悪化せずに50,0
00よりも多いコピーを作製した。
【0029】 (実施例3) ポリマーコーティング溶液は、GPRI−7550フェノール樹脂の代りにポ
リ(ビニルフェノール-co-2-ヒドロキシエチルメタクリレート)を使用した 以外は実施例1と同様にして調製した。この溶液を、Myriadポリエステルのオフ
セット支持体の親水性表面に、85rpmでスピンコートし、60°Cで3分間
乾燥させて、コーティング重量が0.4乃至1.0g/m2の範囲にある均一な ポリマーコーティングを作製した。 版をCreo Trendsetter熱版セッター上で画像化したが、これには波長が約83
0nmで、エネルギー密度が200乃至500mJ/cm2である固体ダイオー ドレーザーが取り付けられている。画像形成された版を印刷機上にマウントし、
実施例1のコンディショナー液で湿した。作製された版は、悪化せずに50,0
00よりも多いコピーを作製した。
【0030】 (実施例4) ポリマーコーティング溶液は、ポリ(N-メトキシメチルメタクリル-co-3,4
-エポキシシクロヘキシルメチルメタクリレート)共重合体の代りに0.6gのポ
リ(ヒドロキシ((1-オキソ-2-プロペニル)アミノ)酢酸-co-3,4-エポキ
シシクロヘキシルメチルメタクリレート)を使用した以外は実施例1と同様にし
て調製した。この溶液を、Myriadポリエステルのオフセット非印刷物の親水性表
面に、85rpmでスピンコートし、60°Cで3分間乾燥させて、コーティン
グ重量が0.5乃至1.0g/m2の範囲にある均一なポリマーコーティングを 作製した。 版をCreo Trendsetter熱版セッター上で画像化したが、これには波長が約83
0nmで、エネルギー密度が200乃至500mJ/cm2である固体ダイオー ドレーザーが取り付けられている。画像形成された版を印刷機上にマウントし、
実施例1のコンディショナー液で湿した。作製された版は、悪化せずに50,0
00よりも多いコピーを作製した。
【0031】 (実施例5) 4.0gのACR1290、0.8gのCD1012、0.8gの赤外染料、SpectraI
R830A、及び0.2gの指示染料ソルベントブルー35を、60%メチルエチル ケトン、20%メタノール、20%エチルセロソルブ、及び微量のFC430界面 活性剤が含まれる120gの溶媒混合物に溶解することにより、ポリマーコーテ
ィング溶液を調製した。この溶液を、Myriadポリエステルのオフセット支持体の
親水性表面に、85rpmでスピンコートし、60°Cで3分間乾燥させて、コ
ーティング重量が0.5乃至1.0g/m2の範囲にある均一なポリマーコーテ ィングを作製した。 版をCreo Trendsetter熱版セッター上で画像化したが、これには波長が約83
0nmで、エネルギー密度が200乃至500mJ/cm2である固体ダイオー ドレーザーが取り付けられている。画像形成された版を印刷機上にマウントし、
実施例1のコンディショナー液で湿した。作製された版は、悪化せずに50,0
00よりも多いコピーを作製した。
【0032】 (実施例6) 平版印刷版を、実施例1に記載されるようにして調製して画像化した。4重量
%のCYNA-50(Mona Industries, Patterson, N.J.より入手可能な両性界面活性 剤)が添加された通常の湿し水で補給された印刷機に、前記の画像形成された版
をマウントした。初期の開始時印象(the initial start-up impressions)を行
った後、当該版は悪化せずに50,000よりも多いコピーを作製した。 上述の本発明の技術の恩恵を被る当業者は、本発明に対して数多くの修飾を行
うことができる。これらの修飾は、付属の請求の範囲に定められた本発明の範囲
に内包されるものと理解されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の多孔性の親水性層のアルミノケイ酸塩表面の電
子顕微鏡写真である。
【図2】 図2は、多孔性の親水性層の上にコートされた画像形成層の電子
顕微鏡写真である。
【図3】 図3は、多孔性の親水性層の上にコートされた画像形成済画像形
成層の電子顕微鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケン−イチ・シマズ アメリカ合衆国・ニュー・ヨーク・ 10704・ブライアークリフ・マナー・チャ パクア・ロード・494 (72)発明者 エス・ピーター・パパス アメリカ合衆国・ニュージャージー・ 07075・ウッド・リッジ・ジェイ・ストリ ート・205 (72)発明者 オムカー・ジェイ・ナツ アメリカ合衆国・ニュージャージー・ 07050・ワレン・マグノリア・レーン・5 (72)発明者 ロバート・ホールマン アメリカ合衆国・ニュージャージー・ 07050・パリサイズ・パーク・ウィンザ ー・ドライヴ・588 Fターム(参考) 2H114 AA04 AA22 AA24 AA30 BA01 BA10 DA03 DA09 DA14 DA21 DA27 DA28 DA33 DA34 DA41 DA47 DA48 DA53 DA59 DA64 DA73 EA01 EA08 FA01 FA06 FA17

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)シート支持体; (b)当該シート支持体に適用された多孔性の親水性層であって、当該多孔性の
    親水性層が、アルミノケイ酸塩を必須としてなるもの;及び (c)当該親水層へ適用された画像形成層であって、当該画像形成層は多孔性で
    あり、且つ熱反応性組成物を具備するもの を具備する平版印刷版。
  2. 【請求項2】 前記シート支持体が寸法安定性のポリマーシートであること
    を特徴とする請求項1に記載の平版印刷版。
  3. 【請求項3】 前記シート支持体が、ポリエチレンテレフタレートフィルム
    であることを特徴とする請求項2に記載の平版印刷版。
  4. 【請求項4】 前記アルミノケイ酸塩が、Al23・2SiO2・2H2Oであ ることを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版。
  5. 【請求項5】 前記画像形成層が、1平方メートル当たり約1.5乃至約2.
    5gのコーティング重量を有することを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版
  6. 【請求項6】 前記熱反応性組成物が、 (1)酸触媒済架橋性樹脂システム; (2)熱活性化済酸発生物; (3)赤外吸収性化合物;そして適宜 (4)指示染料; を必須としてなることを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版。
  7. 【請求項7】 前記酸触媒済架橋性樹脂システムが、酸触媒済架橋性ポリマ
    ーであって、酸触媒性縮合反応を、約60乃至200°Cの範囲の温度において
    行って、架橋されたポリマーを形成するものを具備することを特徴とする請求項
    1に記載の平版印刷版。
  8. 【請求項8】 前記酸触媒済架橋性樹脂システムが、酸触媒済架橋性ポリマ
    ーと、ヒドロキシ、カルボン酸、スルホンアミド、ヒドロキシメチルアミド、及
    びアルコキシメチルアミドからなる群より選択される反応性垂下基を含むポリマ
    ーを具備したバインダー樹脂とを含み、 当該バインダー樹脂が、酸触媒済架橋性ポリマーとの酸触媒性縮合反応を、約
    60乃至200°Cの範囲の温度で行って、架橋済ポリマーを形成することを特
    徴とする請求項7に記載の平版印刷版。
  9. 【請求項9】 前記酸触媒済架橋性ポリマーが、レゾール樹脂、C1-C5ア ルコキシメチルメラミン及びグリコールウリル樹脂;(ヒドロキシメチルスチレ
    ン)のポリマー;(4-メトキシメチルスチレン)のポリマー;[(N-メトキシ
    メチル)-アクリルアミド]のポリマー;[(N-n-ブトキシメチル)-アクリル アミド]のポリマー;及びこれらの組み合わせからなる群より選択されることを
    特徴とする請求項7に記載の平版印刷版。
  10. 【請求項10】 前記酸触媒済架橋性ポリマーが、N-メトキシメチルメタク
    リルアミド、N-メトキシメチルアクリルアミド、又はヒドロキシ-((1-オキソ
    -2-プロペニル)-アミノ)酢酸と、アクリル酸C1-C12アルキル、メタクリル 酸C1-C12アルキル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸3,4-エポキシ シクロヘキシルメチル、アクリル酸3,4-エポキシシクロヘキシルメチル、ア クリル酸、及びメタクリル酸メチルエステルとの共重合体であることを特徴とす
    る請求項7に記載の平版印刷版。
  11. 【請求項11】 前記バインダー樹脂が、ポリ(4-ヒドロキシスチレン) 、ポリ(4-ヒドロキシスチレン/メタクリル酸メチル)、ノボラック樹脂、ポ リ(メタクリル酸2-ヒドロキシエチル/メタクリル酸シクロヘキシル)、ポリ (メタクリル酸2-ヒドロキシエチル/メタクリル酸メチル)、ポリ(スチレン /メタクリル酸ブチル/メタクリル酸メチル/メタクリル酸)、ポリ(メタクリ
    ル酸ブチル/メタクリル酸)、ポリ(ビニルフェノール/メタクリル酸2-ヒド ロキシエチル)、ポリ(スチレン/メタクリル酸n-ブチル/(メタクリル酸2-
    ヒドロキシエチル/メタクリル酸)、ポリ(N-メトキシメチル-メチルアクリル アミド/メタクリル酸2-フェニルエチル/メタクリル酸)、及びポリ(スチレ ン/メタクリル酸エチル/メタクリル酸2-ヒドロキシエチル/メタクリル酸) からなる群より選択されることを特徴とする請求項8に記載の平版印刷版。
  12. 【請求項12】 前記熱活性化済酸発生物が、直鎖又は分枝鎖C1-C5アル キルスルホネート、アリールスルホネート、直鎖又は分枝鎖N-C1-C5アルキル スルホニルスルホンアミド、オニウムカチオン及び非求核性アニオンを含む塩、
    並びにこれらの組み合わせからなる群より選択されることを特徴とする請求項6
    に記載の平版印刷版。
  13. 【請求項13】 前記塩が、テトラフルオロホウ酸塩、ヘキサフルオロリン
    酸塩、ヘキサフルオロヒ酸塩、ヘキサフルオロアンチモン酸塩、トリフレート、
    テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ホウ酸塩、ペンタフルオロエチルスルホ
    ン酸塩、p-メチルベンゼンスルホネート、エチルスルホネート、トリフルオロ メチルアセタート、及びペンタフルオロエチルアセタートからなる群より選択さ
    れる非求核性アニオンを含むことを特徴とする請求項12に記載の平版印刷版。
  14. 【請求項14】 前記熱活性化済酸発生物が、ヨードニウム、スルホニウム
    、ホスホニウム、オキシスルホキソニウム、オキシスルホニウム、スルホキソニ
    ウム、N-アルコキシアンモニウム、アンモニウム、又はジアゾニウム、のカチオ
    ンを含む塩であることを特徴とする請求項6に記載の平版印刷版。
  15. 【請求項15】 前記熱活性化済酸発生物が、N-アルコキシイソキノリニウ ム塩、トリアリールスルホニウム塩、又はジアリールヨードニウム塩であること
    を特徴とする請求項6に記載の平版印刷版。
  16. 【請求項16】 前記熱活性化済酸発生物が、C3-C20アルコキシフェニル
    -フェニルヨードニウム塩、又はC3-C20アルコキシフェニル-フェニルヨードニ
    ウム塩であり、当該アルコキシ基が、2位においてヒドロキシ基で置換されてい
    ているか、又は当該アルコキシ基のアルコキシ基の鎖中にエステル結合が存在す
    ることを特徴とする請求項6に記載の平版印刷版。
  17. 【請求項17】 前記熱活性化済酸発生物が、ヘキサフルオロアンチモン酸
    2-ヒドロキシ-テトラデシルオキシフェニル-フェニルヨードニウムであること を特徴とする請求項6に記載の平版印刷版。
  18. 【請求項18】 前記赤外吸収性化合物が、700nm乃至1400nmの
    範囲に強い吸収帯を有する染料及び/又は顔料であることを特徴とする請求項6
    に記載の平版印刷版。
  19. 【請求項19】 前記赤外吸収性化合物が、トリアリールアミン染料、チア
    ゾリウム染料、インドリウム染料、オキサゾリウム染料、シアニン染料、ポリア
    ニリン染料、ポリピロール染料、ポリチオフェン染料、チオレン複合金属染料、
    カーボンブラック、及びポリマー性フタロシアニンブルー染料からなる群より選
    択されることを特徴とする請求項6に記載の平版印刷版。
  20. 【請求項20】 前記指示染料が、画像形成層中に存在し、当該指示染料が
    、ビクトリアブルーR、ビクトリアブルーBO、ソルベントブルー35、及びソ
    ルベントブルー36からなる群より選択されることを特徴とする請求項6に記載
    の平版印刷版。
  21. 【請求項21】 (a)シート支持体; (b)当該シート支持体に適用された多孔性の親水性層であって、当該多孔性の
    親水性層はアルミノケイ酸塩を必須としてなるもの;及び (c)当該親水性層に適用された画像形成層であって、当該画像形成層は、 (1)酸触媒済架橋性樹脂システム; (2)熱活性化済酸発生物; (3)赤外吸収性化合物;及び適宜 (4)指示染料; を必須としてなることを特徴とするもの; を具備することを特徴とする平版印刷版。
  22. 【請求項22】 A.(a)シート支持体; (b)当該シート支持体に適用された多孔性の親水性層であって、当該多孔性の
    親水性層はアルミノケイ酸塩を必須としてなるもの; (c)当該親水性層に適用された画像形成層であって、当該画像形成層が熱反応
    性化合物を具備しているもの; を具備する平版印刷版を準備する工程; B.画像に関して、画像形成層を赤外輻射に露光して、画像形成済層を作り出す 工程;及び C.当該画像形成済層をコンディショナー液で処理して、平面平版印刷表面を作 り出す工程; を必須としてなる平版印刷表面の調製方法。
  23. 【請求項23】 前記赤外輻射がレーザー輻射であることを特徴とする請求
    項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記レーザー輻射が、デジタル的に制御され、画像に関し
    て画像形成層を露光することを特徴とする請求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記コンディショナー液が、界面活性剤水溶液であること
    を特徴とする請求項22に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記コンディショナー液が、両性界面活性剤を含むことを
    特徴とする請求項25に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記両性界面活性剤が、イミダゾリン系界面活性剤である
    ことを特徴とする請求項25に記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記コンディショナー液が、約3乃至約13のpHを有す
    ることを特徴とする請求項25に記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記コンディショナー液が、当該コンディショナー液の重
    量に基づいて、約0.2乃至約15重量%の界面活性剤を含むことを特徴とする
    請求項25に記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記コンディショナー液が、湿し水であることを特徴とす
    る請求項25に記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記コンディショナー液が、アルカリ溶液であることを特
    徴とする請求項25に記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記コンディショナー液が、湿し水であることを特徴とす
    る請求項22に記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記熱反応性化合物が、 (1)酸触媒済架橋性樹脂システム; (2)熱活性化済酸発生物; (3)赤外吸収性化合物;及び適宜、 (4)指示染料; を必須としてなることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記画像形成層が多孔性であることを特徴とする請求項2
    2に記載の方法。
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