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JP2001513374A - バルーンカテーテルおよびその使用方法 - Google Patents

バルーンカテーテルおよびその使用方法

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Publication number
JP2001513374A
JP2001513374A JP2000507016A JP2000507016A JP2001513374A JP 2001513374 A JP2001513374 A JP 2001513374A JP 2000507016 A JP2000507016 A JP 2000507016A JP 2000507016 A JP2000507016 A JP 2000507016A JP 2001513374 A JP2001513374 A JP 2001513374A
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JP
Japan
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balloon
catheter
catheter body
catheter device
proximal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000507016A
Other languages
English (en)
Inventor
ジョン イー シュルツ
Original Assignee
サンスコープ インターナショナル インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by サンスコープ インターナショナル インコーポレイテッド filed Critical サンスコープ インターナショナル インコーポレイテッド
Publication of JP2001513374A publication Critical patent/JP2001513374A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
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    • A61M25/0023Catheters; Hollow probes characterised by the form of the tubing by the form of the lumen, e.g. cross-section, variable diameter
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    • A61M25/0032Multi-lumen catheters with stationary elements characterized by at least one unconventionally shaped lumen, e.g. polygons, ellipsoids, wedges or shapes comprising concave and convex parts
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、血管または他の体通路内の障害物質を治療するためのバルーンカテーテル器具(10)に関する。本発明のバルーンカテーテル器具(10)は、近位端(24)と遠位端(26)との間で延びているカテーテル本体(20)を有している。高コンプライアンスバルーン(46)およびこれから間隔を隔てて配置された血管形成バルーン(50)が、先端部(26)に沿って同軸状に配置されている。バルーンカテーテル器具(10)は、近位端(24)からカテーテル本体(20)に沿って延びている複数の長手方向管孔(28a〜28d)を有している。これらの管孔のうち少なくとも1つの管孔は非円形の断面形状を有しかつ他の管孔と協働して、最小直径のカテーテル本体(20)内に最大の全管孔断面積を形成するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、広くは体通路内に挿入するカテーテルに関し、より詳しくは、血管
形成術用のおよび体通路内に治療剤を配給するための二重バルーンカテーテルに
関する。
【0002】 (背景技術) 沈着物または他の障害物により部分的または全体的に閉塞された血管または他
の体導管および体通路を拡張または開通させるのにバルーンカテーテルを用いる
ことは広く知られている。これらの従来技術のバルーンカテーテルは、一般に細
長いシャフトを有し、該シャフトは、少なくとも1つの膨張/収縮可能なバルー
ンおよび先端部すなわち遠位端に配置されるスリーブを備えている。バルーンカ
テーテルは冒された血管または他の体通路内に導入され、収縮したバルーンは閉
塞された流路または障害物のある流路内に操縦して導入される。ひとたび位置決
めされたならば、通路を拡大させかつ沈着物または障害物を血管の内壁に対して
押し付けるため、バルーンが膨張される。
【0003】 沈着物の機械的変位による流路の物理的拡大に加え、現代技術には、治療剤を
用いて障害物のある領域を治療する技術が含まれる。これらの薬剤は、一般に、
障害物を軟化させ、溶解し、または閉塞の再発を防止するのにも使用される。特
別な一例として、病変部位および/または血管壁内に直接沈着するように濃縮薬
剤を配給することにより、フィブリン、血栓またはプラクの堆積により引き起こ
された冠状血管および抹消血管を治療することは良く知られている。
【0004】 バルーンカテーテルを用いて治療剤を投与することを含む一般的な手術では、
一連の治療流体出口孔を備えたカテーテルが、障害物のある血管内に挿入される
。ひとたび位置決めされると、比較的多量の薬剤が病変部位に配給されて、障害
物を「溶解」および「破砕」し、同時に、カテーテルがゆっくりと(或るときは
数時間をかけて)前進される。薬剤は通路内で血液または他の流体と自由に混合
できるので、狭窄部での充分な治療を維持するには高濃度の薬剤が必要になる。
これは、使用される薬剤が多量になることに加え、医者および医療設備の拘束時
間が延長されるので、コストの増大をもたらす。また、全血管系または他の通路
が薬剤に曝されるので、重大な副作用を引き起こす。
【0005】 薬剤を病変部位に一時的に隔絶させておくことを目指して、二重バルーンカテ
ーテルが開発されている。一般にこれらのカテーテルは、カテーテルシャフトの
遠位端に沿って間隔を隔てて配置される2つの膨張可能なバルーンに特徴を有す
る。バルーン間には治療剤の注入のための複数の出口ポートが設けられている。
使用に際し、2つのバルーンが病変部位の前後に跨るようにして二重バルーンが
血管内に前進され、バルーンが膨張されている間に薬剤が注入される。しかしな
がら、これにより、薬剤の投与中、血管を通る全循環血流を阻止する傾向が生じ
る。
【0006】 最初にカテーテルを取り出す必要なくして血管形成術を遂行しかつ薬剤を血管
形成部位に配給する能力を単一器具として組み合わせるため、二重バルーンカテ
ーテルが提案されている。これらの器具は、血管形成術と局部薬剤治療との組合
せを意図するときに、手術時間および手術コストを低減させる可能性を有してい
る。しかしながら、多くの器具は非常に複雑で入り込んでおり、従って高い製造
コストを要する。
【0007】 また、血管形成術および薬剤配給を行う幾つかの2目的カテーテルは、血管壁
の拡大領域に薬剤を適正に配給するため、血管形成術後にカテーテルの再位置決
めを必要とする。しかしながら、これらの血管形成術および薬剤治療には、治療
のスピードおよび精度が非常に重要である。かくして、病変部位の血管形成術段
階と該病変部位への薬剤の配給段階との間で再位置決めする必要のない簡単な設
計の血管形成/薬剤配給組合せ形カテーテルが要望されている。
【0008】 従来技術の二重バルーン血管形成/薬剤注入カテーテルの他の欠点は、小さい
血管および導管内で操作できる能力が制限されていることである。これらのカテ
ーテルは3つ以上の管孔を収容した細長いシャフトすなわちカテーテル本体を有
するので、一般にカテーテルの外径が大きい。
【0009】 また、一般に各管孔は、流体容量を最大にするため大きな断面を必要とする。
しかしながら、これは、カテーテルシャフトの全外径を増大させる傾向をもたら
す。これまで、このシャフト直径を最小にする試みは、シャフトの強度に関心を
抱かせてきた。従って、比較的小さい直径のシャフトの中に大きな長手方向管孔
を備えたカテーテルシャフトが要望されている。また、小さい血管および通路内
で安全に作動できるカテーテル器具が要望されている。
【0010】 現在のバルーンカテーテル器具の他の欠点は、体液を効率的に搬送する能力、
より詳しくは、治療される領域の周囲に血流をバイパスさせる能力が制限されて
いることである。一般に、薬剤配給カテーテルは通路の一部が詰まり易く、これ
が、小さい管孔による少量の治療剤配給と組み合わされると、長時間の薬剤配給
手術中にこれらのカテーテルを使用できる可能性が低下する。これは、特に、下
流側組織の活力が長時間の閉塞により冒されてしまうという欠点をもたらす。ま
た、自動注入(カテーテルの内部構造を通る血流のバイパス)ができるカテーテ
ル器具は、付加管孔または大きな管孔を有すること、またはカテーテル本体内の
部品のためにカテーテル本体の直径が大きい。このような大きなカテーテル器具
は、細い通路または高度に詰まった通路並びに遠隔血管部位へのアクセスを試み
るときに制限を受ける。かくして、収縮したカテーテル器具の直径を実質的に増
大させることなく効率的な自動注入が可能なバルーンカテーテルが要望されてい
る。
【0011】 現在のバルーンカテーテル器具のもう1つの欠点は、取り付けられる各バルー
ンの周囲の直径がかなり大きいことである。現在、カテーテル器具にバルーンが
取り付けられる場合、カテーテルの全直径が大きくなってしまい、現代の血管形
成術に一般的に見られる小さい通路内での操作に問題が生じる。取り付けられる
バルーンの領域のカテーテルシャフトの直径を単に減少させるだけでは、内部の
流体配給管孔の直径が縮小されてしまい、従って、薬剤配給時間およびバルーン
の膨張/収縮時間が一層制限される。従って、小さい体通路内への挿入および挿
入さが可能で、かつバルーン間に充分な量の薬剤を配給できるカテーテル器具が
要望されている。
【0012】 (発明の開示) 本発明は、細い血管または体通路内およびきつく狭窄されまたは閉塞された通
路内での血管形成術形式の治療およびこれに関連する薬剤治療を遂行するバルー
ンカテーテル器具を提供することにより、従来技術の上記問題を解決することに
ある。複数の内部管孔(各内部管孔は特定の断面形状および他の管孔に対する配
向を有している)を備えたカテーテル本体を用いることにより、カテーテル本体
の外径を最小にできると同時に管孔を通る流量を最大にできる。管孔の効率的間
隔および形状は、カテーテル本体が、比較的小さい外径内でその強度を保持する
ことを可能にする。本体の器具はまた、アテローム性動脈硬化プラク、血栓、狭
窄、閉塞、血餅、結石および脈管および他の体通路からの潜在的障害物質等の付
着性物質の治療を単独で行うこと、または薬剤治療と併用して行うことにも利用
できる。
【0013】 本発明はまた、血管形成術および体通路内への治療剤の大量配給ができ、かつ
信頼性がありかつ比較的安定性かなバルーンカテーテル器具に対する要望を満た
すこともできる。カテーテル本体を押出し成形ポリマーから作ることにより、本
発明の器具は、流体の流通容量を最大にできると同時に器具の全外径を最小にで
きる最適断面形状および配置をもつ長手方向管孔が得られる。また、カフと血管
形成バルーンとの間に注入ポートを設けることにより、本発明のバルーンカテー
テル器具は、製造が困難な多硬質すなわちざらざらした血管形成バルーンを作る
必要なくして治療中の血管壁領域の近傍に薬剤を配給できる。
【0014】 本発明は、広くは、血管または多の体通路内の狭窄部位または多の障害部位を
治療するバルーンカテーテル器具に関する。バルーンカテーテル器具は、近位端
と遠位端との間で長手方向に沿って延びる細長い可撓性カテーテル本体を有する
。遠位端は、近位端の全外径よりも小さい全外径をもつくびれ部分を有している
。遠位端は、遠位側先端部に終端している。
【0015】 細長いカテーテル本体は、近位端から長手方向軸線に沿って延びている複数の
内部通路すなわち管孔を包囲する外壁を有している。少なくとも1つの管孔は、
近位端から、外壁を貫通しかつ遠位端に隣接して配置された注入ポートまで遠位
側に延びている。複数の管孔は、最小カテーテル本体の外径内で、最大全流通容
量が得られると同時に最大カテーテル本体強度を保持できる形状を有している。
従って、少なくとも1つの管孔は、長手方向軸線に対する断面形状が非円形であ
る断面形状を有する。
【0016】 複数の管孔を収容する小径カテーテル本体を合理的コストで作るためには、細
長いカテーテル本体は、ポリマーから押出し成形するのが好ましい。押出し成形
ポリマーカテーテル本体は生体適合性を有しかつ最小外径を維持する。好ましい
ポリマーとして、ポリウレタン、ポリエチレン、ナイロン、PBAXまたは同様な材
料がある。
【0017】 膨張/収縮可能な第1バルーンが、カテーテル本体の周囲に同軸状に配置され
る。この第1バルーンは、血管壁に対して膨張する高いコンプライアンス・カフ
(high compliance cuff)である細長いカテーテル本体に沿って注入ポートの直
ぐ近位側に配置される。第2管孔がカテーテル本体の近位端から延びておりかつ
この第1バルーンに流体的に連結されている。第1バルーンの膨張/収縮を行う
ため、流体またはガスが第2管孔に通される。
【0018】 膨張/収縮可能な第2バルーンが、カテーテル本体の周囲に同軸状に配置され
る。この第2バルーンは、低コンプライアンスの血管形成バルーンでありかつ第
1バルーンから間隔を隔てて配置される。第3管孔がカテーテル本体の近位端か
ら延びておりかつこの第2バルーンに流体的に連結されている。第2バルーンの
膨張/収縮を行うため、第2流体が第3管孔に通される。
【0019】 本発明の他の態様では、バルーンカテーテル器具は更に第4管孔を有している
。第4管孔はカテーテル本体の近位端から、遠位端の開放先端部まで延びている
。第4管孔は、カテーテルガイドワイヤを可動支持しかつ血管または他の体通路
内から体液を通すことができる形状を有する。カテーテル本体の外壁には、第1
バルーンから近位側の位置に注入ポートが設けられている。この注入ポートは第
4管孔に流体的に連結されており、かつ血液または他の体液が注入ポートと開放
先端部との間の第4管孔を通るように構成されている。この通路は、第4管孔内
のカテーテルガイドワイヤが注入ポートの近位側に移動されるとき、体液が、第
1バルーンおよび第2バルーンをバイパスすることを可能にする。
【0020】 本発明の他の態様では、血管形成バルーンは、カテーテル本体の外壁に取り付
けられる近位側バルーン端部を有している。近位側バルーン端部は中央バルーン
部分へと移行し、該中央バルーン部分は、遠位端バルーン端部へと遠位側に移行
する。遠位側バルーン端部は、近位側バルーン端部から遠位側の位置でカテーテ
ル本体の外壁に取り付けられる。血管形成バルーンが膨張されると、近位側バル
ーン端部が、カテーテル本体から中央バルーン部分に向かって第1鋭角で外方に
傾斜している。また、遠位側バルーン端部は、中央バルーン部分からカテーテル
本体に向かって第2鋭角で内方に傾斜している。近位側バルーン端部および遠位
側バルーン端部の周囲には、カテーテル本体へのこれらの端部を固定するため、
細い線が巻き付けられる。或いは、バルーンの両端部を接着手段によりカテーテ
ル本体に固定できる。
【0021】 本発明の他の態様では、細長いカテーテル本体は、直径が縮小されたくびれ部
分を有している。このくびれ部分は、血管形成バルーンの近位側および遠位側に
延びている。くびれ部分は、血管形成バルーンを収縮させかつ最小直径内に維持
することができ、これにより、バルーンカテーテル器具は、Seldinger技術を用 いて止血弁/導入シース組立体を容易に通すことができかつ小さい血管または他
の体通路内で使用することができる。
【0022】 本発明の更に別の態様では、バルーンカテーテル器具は、前述のように第1お
よび第2バルーンを有し、第1バルーンは低コンプライアンス血管形成バルーン
であり、第2バルーンは高コンプライアンス・カフである。この構成は、体液の
流れ方向に沿って、血管通路内でバルーンカテーテル器具を使用する場合に特に
有効である。
【0023】 (発明を実施するための最良の形態) 上記説明に要約した本発明およびその付加的特徴および長所は、添付図面およ
び以下の記載に述べる好ましい実施形態の説明を読むことにより当業者には明ら
かになるであろう。
【0024】 ここで添付図面を参照すると、図1には本発明の原理によるバルーンカテーテ
ル器具の全体が参照番号10で示されている。尚、幾つかの図面および実施形態
に亘って、同一または同類の部品は同じ参照番号で示されている。図示のように
、バルーンカテーテル10は、患者14の体通路12内に挿入されている。体通
路12としては、動脈、静脈等の脈管を含む殆ど全ての体通路が含まれる。障害
物質16が、体通路12内の流路18を狭窄しまたは他の障害を及ぼしていると
ころが示されている。障害物質16としては、プラク、血栓、狭窄、および血餅
、結石等の他の閉塞、および脈管または他の体通路12内の殆ど全ての可能性あ
る障害物質が含まれる。
【0025】 ここで図2〜図4bを参照すると、バルーンカテーテル器具10は細長いカテ
ーテル本体20を有している。このカテーテル本体20は、近位端24と遠位端
26との間で延びている長手方向軸線22を有する可撓性管状シャフトで形成す
るのが好ましい。遠位端26には、一般に近位端24より小さい断面直径をもつ
くびれ部分25を設けることができる。近位端24からは、長手方向に整合した
複数の内部通路すなわち管孔28a、28b、28c、28dがカテーテル本体
に沿って延びている。図4aおよび図4bに最も良く示すように、外面すなわち
外壁30が複数の管孔28a、28b、28c、28dを包囲しかつ全体として
細長いカテーテル本体20を形成している。
【0026】 遠位端26は、遠位側先端部27に終端するのが好ましい。この遠位側先端部
27は、カテーテル本体20内の複数の管孔28a〜28dのうちの1つに通じ
ている開口29を備えた開放遠位側先端部である。遠位側先端部27はまた、細
長くかつ長手方向軸線22に向かって遠位側にかつ内方にテーパした形状に構成
できる。この細長いテーパ形状は、体通路12内へのバルーンカテーテル器具1
0の挿入性および操作性を向上させる。
【0027】 カテーテル本体20の近位端24には、複数の延長チューブ34を備えた32
を連結できる。これらの各延長チューブ34は、各管孔28a〜28dが延長チ
ューブ34と流体的に連結されるか、開放連通されるようにして、複数の管孔2
8a〜28dのうちの1つとそれぞれ連結されるのが好ましい。各延長チューブ
34の近位端38には、ルアロックのようなコネクタ36を設けることができる
。当業者に知られているように、ハブ32(該ハブは4股ハブで構成できる)は
カテーテル本体20の近位端24に連結できる。バルーンカテーテル器具10の
操作中に複数の管孔28a〜28dの1つまたは全てにキンクまたは圧縮が生じ
る可能性を防止するため、ハブ32とカテーテル本体20との間に歪み軽減具を
設けることができる。
【0028】 外壁30には注入ポート40を設けることができる。好ましくは、この注入ポ
ート40は、注入管孔28a(該注入管孔は、複数の管孔28a〜28dのうち
の1つで構成するのが好ましい)に流体的に連結される。注入ポート40および
注入管孔28aは、治療剤のような医薬品44を、コネクタ36の1つに取り付
けられた供給源から相互連結ハブ32を介して、図6に最も良く示すように、カ
テーテル本体20および体通路12に導くのに使用できる。注入ポート40は楕
円形の単一ポートが好ましいが、所望に応じて円形等の別の形状にすることがで
きる。薬剤が粘性の大きな治療流体44である場合には、比較的大きい注入ポー
ト40が有効である。注入ポート40はまた、互いに間隔を隔てた複数の開口す
なわちポートで構成できる。これらの複数のポートは流量が大きい場合に好まし
い。薬剤44としては、ヘパリン、ウロキナーゼ、ホルスラディッシュ(horser
adish)、ペルオキシダーゼ、または抗血小板物質、抗血栓剤、血栓崩壊剤、カ ルシウムブロッキング、例えば抗増殖剤および増殖剤のようなステロイド剤を含
む他の治療剤がある。
【0029】 しばしば、一般に数秒間または数分間という比較的短時間の間に比較的多量の
薬剤44または他の治療液を体通路12内に注入したい場合がある。かくして、
注入管孔28aは、高粘性流体を含む多量の薬剤44を通すことができるように
、カテーテル本体20に沿う充分に大きい断面積に形成すべきである。
【0030】 注入管孔28aは、図3および図4に最も良く示すように、長手方向軸線22
に沿う最大断面積である非円形の断面形状にすることができる。この非円形の断
面形状は、複数の管孔28a〜28dの全流通容量(total volume capacity) を最大化すると同時にカテーテル本体20より詳しくは外壁30の全外径を最小
化すべく、残余の複数の管孔28a〜28dに隣接して適合できる最適形状にす
ることができる。非円形断面形状は、外側輪郭が丸められたほぼ三角形の形状に
するのが好ましい。注入管孔28aは、円形、楕円形、正方形、台形、菱形また
は他の任意の断面形状にすることができる。
【0031】 膨張/収縮可能な第1バルーン46は、カテーテル本体20の周囲で同軸状に
配置される。この第1バルーン46(該第1バルーンは、高コンプライアンスバ
ルーンが好ましい)は、細長いカテーテル本体20に沿って、注入ポート40の
直ぐ近位側の位置に配置される。第1バルーン46は、体通路12に対して拡大
して、バルーンカテーテル10を所望位置に係止すなわち固定するのに使用され
る。第1バルーン46は、体通路12に対してシールされ、動脈または血管内の
血流のような体液の流れを阻止するのにも使用される。第1バルーン46は、均
一に膨張して、体通路12の周方向セクションに沿う締付けすなわちシールを形
成するように構成するのが好ましい。また、第1バルーン46は、血餅または障
害物質16の他のあらゆる砕片が、流路18に沿う移動からバルーン40を通っ
て進入することを防止する等の付加的長所を与える。
【0032】 第1バルーン46は近位端47および遠位端49を備えた半球形バルーンで構
成できる。バルーン46は、可撓性および生体適合性を有する材料で作るのが好
ましい。これらの材料として、医療用ラテックス、シリコーンおよびポリウレタ
ン等のゴムがある。第1バルーン46の近位端47および遠位端49は、シアノ
アクリレートベース接着剤、熱硬化性接着方法またはバルーンカテーテルの構造
分野の当業者に知られている任意の他の方法を用いてカテーテル本体20に取り
付けられる。密封固定を確保しかつ漏洩を防止するため、第1バルーンの各端部
47、49の回りに細い線51を巻き付けることができる。この細い線51は縫
合材料で形成でき、これ例外に、モノフィラメント線、編組線またはバルーンの
両端部47、49をカテーテル本体20に対してシールされた状態に維持できる
他の任意の細い線を使用できる。
【0033】 第1バルーン46は、シャフト20の長手方向長さに沿う小径断面をもつカテ
ーテル本体20の第2くびれ部分48に取り付けることもできる。この第2くび
れ部分48は、バルーンの第1近位端47と遠位端49との間に配置できる。し
かしながら、第1バルーン46は、流路18の周囲をシールすべく充分に拡大で
きかつ流路18内のアンカー(係止具)として機能できる任意の方法で作りかつ
カテーテル本体20に取り付けることができる。患者の体内にひとたび挿入され
た第1バルーン46の位置を確認するため、プラチナまたは他のマーカバンド4
5を、第1バルーン46の下または第1バルーン46に隣接するカテーテルシャ
フト20に取り付けることができる。
【0034】 複数の管孔28a〜28dのうちの第2管孔28bは、カテーテル本体20の
近位端24から延びかつ第1バルーン46内の外壁30の開口(単一または複数
)に流体的に連結されている。第1バルーン46を膨張および収縮させるため、
この第2管孔28bには流体またはガスが通される。好ましくは、この流体また
はガスは、内皮に損傷を与えることなく体通路12に対して第1バルーン46を
充分に拡大できる圧力(この圧力は2気圧以下が好ましい)で第2管孔28bに
通される空気である。注入管孔28aと同様に、第2管孔28bは、カテーテル
本体20に沿って延びるとき、ほぼ三角形断面のような非円形断面で構成できる
【0035】 膨張/収縮可能な第2バルーン50が、カテーテル本体20の周囲で同軸状に
配置されている。この第2バルーン50は、第1バルーン46に比べて細長いこ
とが好ましく、かつ近位側バルーン端部52、中央バルーン部分54および遠位
側バルーン端部56を有している。第2バルーン50は低コンプライアンス血管
形成バルーンであるのが好ましく、かつ血管形成術の分野の当業者に広く知られ
ているように、丈夫な薄壁熱可塑性チューブまたは他の同様な材料で形成するの
が好ましい。第2バルーン50は、第1バルーン46から遠位側に間隔を隔てて
カテーテル本体20の第1くびれ部分25に配置するのが好ましい。第2くびれ
部分48と同様に、くびれ部分25は、バルーン50を、体通路12に挿通でき
る最小直径輪郭に収縮させかつ折畳むことができる形状を有している。
【0036】 ここに説明する形態では、血管形成バルーン50の近位側バルーン端部52は
、注入ポート40から遠位側に間隔を隔てて、カテーテル本体20に取り付けら
れている。カテーテル本体12への近位端52および遠位端56の取付けは、熱
接着、エポキシ接着、およびシアノアクリレートまたはシアノアクリレートベー
ス接着剤等の他の接着剤の使用およびバルーンカテーテルの製造分野の当業者に
知られた方法を用いて行われる。第1バルーン46について説明したように、強
い固定を確保しかつ漏洩を防止するため、近位端52および遠位端56の周囲に
は細い線51を巻き付けることができる。
【0037】 1つ以上のプラチナバンドまたは放射線不透過性バンド等の位置決めマーカを
、第2バルーン50に隣接してカテーテル本体20の周囲に配置することができ
る。好ましくは、位置決めマーカ57は、一方が近位側バルーン肩部53に、他
方が遠位側バルーン肩部55においてバルーン50の下でカテーテル本体20に
取り付けられた一対の互いに間隔を隔てたプラチナバンドで構成する。これらの
マーカ57は、第2バルーン50が血管と接触する有効領域を確認しかつX線透
視のような体通路12内でのカテーテル器具10の操作を補助するのに使用でき
る。これらの位置決めマーカ57は、位置決めマーカ45と同じものにすること
ができる。
【0038】 第2バルーン50が拡大されると、近位側バルーン端部52は、カテーテル本
体20から離れて、第1鋭角58で外方に傾斜され、中央バルーン部分54へと
続く。また、遠位側バルーン端部56は、中央バルーン部分54からカテーテル
本体20へと第2鋭角60で内方に傾斜する。第1鋭角58および第2鋭角60
は、約5〜45°の間が好ましく、より好ましくは約10〜20°の間の角度で
ある。第1鋭角58および第2鋭角60は、図3に最も良く示すようにほぼ同じ
角度にすることができるが、図6に最も良く示すように異ならせることもできる
【0039】 複数の管孔28のうちの第3管孔すなわち血管形成バルーン膨張管孔28cは
、近位端4から、カテーテル本体12を通って第2バルーン50内の第2バルー
ン膨張ポート64まで延びている。第2流体がこの第3管孔28cに通され、第
2バルーン50を膨張および収縮させる。この第2流体は、X線写真造影剤溶液
と等量の殺菌食塩水または水である。しかしながら、第2バルーン50の膨張お
よび収縮が可能な任意の流体またはガスを使用でき、これらの流体またはガスと
して、再狭窄を低減させるべく血管を照射するのに使用される薬剤または放射性
物質がある。
【0040】 第3管孔28cは、第2バルーン50を比較的短時間(好ましくは10秒以下
)で完全膨張させることができるように、カテーテル本体20に沿う充分に大き
い断面を有するべきである。第3管孔28cの断面積が小さ過ぎると、第2バル
ーン50は完全に収縮しないで、カテーテル器具10を移動すなわち引き出そう
と試みるときに困難であり、患者14に対する危険性を引き起こすであろう。こ
れは、粘性の高い流体を用いてバルーン50を膨張および収縮させるときに、特
にいえることである。第3管孔28cは、カテーテル本体20の長さに沿って円
形断面形状を有するのが好ましいが、非円形の断面形状にすることもできる。
【0041】 複数の管孔28a〜28dのうちの第4管孔28dを、カテーテル本体20を
通して設けることができる。第4管孔28d(この第4管孔は、好ましくは近位
端24から開放遠位側先端部27を通って延びている)は、カテーテルのガイド
ワイヤ68を移動可能に支持でき、かつ身体すなわち血管通路12内から(また
はこれらに)体液または造影剤を通すことができるように構成できる。このよう
に、第4管孔すなわち「ガイドワイヤ」管孔28dは、カテーテルガイドワイヤ
68の周囲を収容できるように、カテーテル本体20の全長に亘って十分に大き
な断面積をもつべきである。ガイドワイヤ管孔28dは、ほぼ円形断面形状をも
つガイドワイヤに使用できるように、ほぼ円形の断面形状を有するのが好ましい
。しかしながら、特に、非円形断面形状をもつガイドワイヤを使用する場合、ま
たはガイドワイヤが所定位置に配置された状態で管孔に流体を通したい場合には
、別の断面形状にすることができる。体通路のカテーテル手術の分野の当業者に
は知られているように、ガイドワイヤ68は、第4管孔すなわちガイドワイヤ管
孔28dに通し、バルーンカテーテル器具10を患者に挿入しかつ導くのに使用
される。
【0042】 第1バルーン46より近位側の位置で、カテーテル本体20の外壁30には自
動注入ポート70(図3)を設けることができる。この注入ポート70はガイド
ワイヤ管孔28dに流体的に連結されており、図5に最も良く示すように、第1
バルーン46より近位側の位置で、長手方向軸線22に沿って整合して配置され
た複数の楕円形または円形のポートで形成できる。ポート70は、ガイドワイヤ
68がポート70の近位側に移動されるときに、体通路12内の流体が、注入ポ
ート70と開放遠位側先端部27との間のガイドワイヤ管孔28dを高い流量で
通ることができるように構成されている。ガイドワイヤ68を移動可能に支持し
かつ流体の流れを制限するため、ガイドワイヤ管孔28d内にはシール72を設
けることができる(図4b)。シール72は、流体がガイドワイヤ管孔28d内
で注入ポート70の近位側に移動することを防止すべく、注入ポート70の近位
側に配置することができる。或いは、シール70は、ガイドワイヤ68の遠位端
に直接設けることもできる。
【0043】 ガイドワイヤ68が注入ポート70の近位側に位置するようにガイドワイヤ6
8をガイドワイヤ管孔28d内で移動させることにより、体通路内の流体を、高
流量で第1バルーン46および第2バルーン50をバイパスさせることができる
。例えば、バルーンカテーテル器具10が血管内で使用されるとき、ガイドワイ
ヤ68は、注入ポート70の近位側に位置するようにガイドワイヤ68をガイド
ワイヤ管孔28d内で移動させることができる。これにより、血液が、開放遠位
側先端部29と注入ポート70との間でガイドワイヤ管孔28dを通って流れる
ことおよび第1および第2バルーン46、50をバイパスすることが可能になる
。これは、下流側の組織が、制限された量の血液または他の体液を必要とする場
合に特に重要である。
【0044】 カテーテル本体20は、最小の外径を有することが好ましい。この外径を最小
化することにより、小さい血管および体通路12内、並びに非常に閉塞度合いの
大きい体通路内でのバルーンカテーテル器具10の使用が可能になる。しかしな
がら、前述のように、複数の管孔28a〜28dのうちの少なくとも幾つかは、
カテーテル本体20に沿う最大サイズの断面積をもつように構成するのが好まし
い。より詳しくは、カテーテル本体20の最大強度および最小直径を保持しつつ
、流体の最大流通容量が得られるように構成するのが好ましい。
【0045】 各管孔28a〜28dの断面積を最大にすると同時に、カテーテル本体20の
直径を最小にするため、管孔28a〜28dのうちの少なくとも1つに、長手方
向軸線2に対して非円形の断面形状が設けられる。例えば、ほぼ円形の断面形状
をもつカテーテル本体20を使用する場合、管孔28a〜28dのうちの2つは
ほぼ円形の断面形状とし、他の2つは、全体として丸められた三角形のような形
状にすることができる。三角形の形状は、カテーテル本体20の実質的強度を損
なうことなく、2つの円形管孔28a〜28dの間の断面積を効率的に利用でき
る。かくして、任意の形状の管孔断面形状を利用できる。
【0046】 ここで特に図4aおよび図4bを参照すると、複数の管孔28a〜28dは、
ほぼ対称的な断面形状サイズにすることができる。より詳しくは、ガイドワイヤ
管孔28dおよび第3管孔すなわち血管形成バルーン管孔28cは円形の断面形
状にし、かつ一般にガイドワイヤ管孔28dは最大かつ一定サイズの断面形状に
する必要がある。第1管孔すなわち注入管孔28aおよび第2管孔すなわちカフ
膨張管孔(cuff inflation lumen)28bは、ほぼ同サイズで非円形の断面形状
にすることができる。この形状は、カテーテル本体20の捩り特性をバランスさ
せ、これにより曲げ特性、従って操縦性をバランスさせる上で好ましい。また、
この形状は簡単で安価に押出し成形することができる。別の構成として、カテー
テル本体20は複数の管孔28a〜28cのうちの1つを備えた構成にすること
ができ、注入管孔28aは、図4bに最も良く示すように、残余の管孔28b、
28cより大きくするのが好ましい。この構成は、多量の薬剤44または他の粘
性薬剤44を配給する場合に好ましい。
【0047】 カテーテル本体20はポリマーから押出し成形することができる。このような
ポリマーとして、ポリウレタン、ナイロン、ポリエチレン、PBAX、他のプラスチ
ックまたは生体適合性を有しかつ細長いシェルとして押出し成形できる他の任意
の材料がある。或いは、任意の材料および製造技術を用いて本発明のカテーテル
本体20を製造できる。
【0048】 ここで図8を参照すると、本発明の原理に従って構成されたバルーンカテーテ
ルの第2実施形態が示されている。この実施形態では、前の実施形態の各部と同
じ部分は、前の実施形態に使用した参照番号の前に1を付した参照番号で示され
ている。バルーンカテーテル器具110は、前述のように、高コンプライアンス
のバルーン150および血管形成バルーン146を有するが、カテーテル本体1
20に沿うこれらの両バルーンの位置は逆になっている。この実施形態では、第
1バルーンすなわち近位側バルーン146は低コンプライアンス血管形成バルー
ンであり、第2バルーンすなわち遠位側バルーン150は高コンプライアンス・
カフである。この構成は、バルーンカテーテル器具110が体液176の流れ方
向に沿って前進される状況で、血管または他の体通路112内でバルーンカテー
テル器具110を使用する場合に特に有効である。
【0049】 ここで図1〜図8を参照しながら、本発明のバルーンカテーテル器具10のよ
うなバルーンカテーテル器具の使用方法を説明する。血管または他の体通路12
内の体プラクのような障害物質16からなる狭窄部74(図6および図7)を治
療する方法は、前述のバルーンカテーテル器具10のようなバルーンカテーテル
器具を用意する段階を有する。用意されるバルーンカテーテル器具10は細長い
本体20を有し、該本体上には、高コンプライアンスバルーンすなわちカフ46
および低コンプライアンス血管形成バルーン50の各々が同軸状に配置されてい
る。カテーテル本体20は、近位端4からカテーテル本体20に沿って延びてい
る複数の管孔28a〜28dを保有している。管孔28a〜28dのうちの少な
くとも1つは、カテーテル本体20に沿う非円形断面形状を有している。
【0050】 用意されたバルーンカテーテル器具10は、血管形成バルーン50が狭窄部7
4内に位置するように脈管12内に挿入される。この挿入段階は、カテーテルガ
イドワイヤ68を、カテーテル本体20内のガイドワイヤ管孔28dに挿通し、
カテーテル器具10を体通路12に沿って導くことである。
【0051】 血管形成バルーン50がひとたび脈管12の狭窄部74内に位置決めされたな
らば、バルーン50が膨張される。膨張は、カテーテル本体20内の血管形成バ
ルーン管孔28cに通される加圧流体またはガスを用いて行う。バルーン50は
、食塩水または水により膨張させるのが好ましい。血管形成バルーン50は、狭
窄部74を変形させかつ体通路12の壁に対して(または壁内に)障害物質16
を部分的に平坦化させるのに充分な比較的高い圧力まで膨張されるのが好ましい
。次に、血管形成バルーン50が収縮され、膨張/収縮プロセスが反復される。
これらの段階には、血管形成術の当業者に知られている血管形成術の種々の技術
に使用される他の種々の段階を含めることができる。
【0052】 変形された狭窄部74に薬剤または他の治療剤44を配給するため、血管形成
バルーン50が再び膨張される。この膨張は、バルーン50が血管壁に接触する
までバルーン50を充填すれば充分である。別の方法として、血管形成バルーン
50を収縮させまたは部分的に膨張させることができる。
【0053】 次に、この高コンプライアンスバルーン46が膨張される。高コンプライアン
スバルーン46を膨張させるこの段階は、バルーン膨張管孔28bに加圧ガスま
たは流体を通すことにより達成できる。好ましくは、比較的低圧の空気が使用さ
れる。一般には、2気圧以下の圧力で充分である。高コンプライアンスバルーン
46が膨張されて、カテーテル器具10が体通路12内に係止され、かつ血液ま
たは他の任意の流体がバルーン46を越えて移動することを防止する。
【0054】 次に、薬剤44または他の治療剤が複数の管孔28a〜28dのうちの注入管
孔28aに通され、薬剤44は、カテーテル本体20の高コンプライアンスバル
ーン46と血管形成バルーン50との間に設けられた注入ポート40から出る。
薬剤44は、血管形成バルーン50内の圧力より高いが、高コンプライアンスバ
ルーン46内の圧力より低い圧力で膨張される。これにより、薬剤44は、注入
ポート40から出て、高コンプライアンスバルーン46と血管形成バルーン50
との間のシール空間内に放出される。次に、薬剤44は、充分に膨張されて体通
路12と接触している血管形成バルーン50の周囲に滲み出る。滲出はまた、障
害物質16および体通路12の壁内の割れ目、クラックおよび裂け目にも生じる
であろう。この態様では、薬剤44は均一圧力で体通路12の表面に均一に適用
されるが、体通路12または障害物質16内のあらゆるクラック、凹部または裂
け目内に優先的に流入する。
【0055】 前述のように、血管形成バルーン50は薬剤44の注入中に部分的に収縮させ
ることもできる。これにより、血管形成バルーン50上および血管形成バルーン
50の前後に空間が創出され、該空間内に体液76が流入できる。この態様では
、薬剤44並びに体液76は狭窄部74の領域内で一層迅速に混合され、幾分か
の薬剤44はカテーテルの先端部に向かって押し流され、これによりカテーテル
より遠位側のより小さい領域の血管壁の領域を治療できる。或いは、血管形成バ
ルーン50およびカフ46を部分的または完全に収縮させ、カテーテル器具10
を体通路12内で再位置決めできる。次に、薬剤44が注入されると、体液76
は高コンプライアンスバルーン46および血管形成バルーン50を横切って自由
に流れることができるようになる。再位置決め後に、第1バルーン46および第
2バルーン50が再膨張されると、薬剤44は、両バルーン間の血管壁領域12
内のみに注入される。
【0056】 本発明の方法には、ガイドワイヤ管孔28d内でガイドワイヤ68を近位側に
移動させて自動注入ポート70を活用する段階を設けることができる。これは、
比較的長時間薬剤44を注入するとき、および血液等の体液76の欠如により下
流側組織が損なわれるような状況に特に有効である。
【0057】 治療の完了後に、高コンプライアンスバルーン46および血管形成バルーン5
0の各々が収縮され、バルーンカテーテル器具10が体通路12内から取り出さ
れる。血管形成バルーン50のテーパ状端部52、56、およびカテーテル本体
20のくびれ領域25、48へのバルーン46、50の後退(収縮)および再折
畳みは、体通路12からのカテーテル10の円滑かつスピーディな引出しを補助
する。
【0058】 図8に最も良く示されたような上記方法の些細な変更態様では、バルーンカテ
ーテル器具110は、体通路112内で、狭窄部174の上流側に挿入される。
この実施形態では、本発明の方法は、第1バルーンすなわち近位側バルーン(血
管形成バルーン)146および第2バルーンすなわち遠位側バルーン(高コンプ
ライアンスバルーンすなわちカフ)150を備えたバルーンカテーテル器具11
0を用意する段階を有する。かくして、高コンプライアンスバルーン146は、
依然として、血管形成バルーン150の上流側の体液を阻止するのに使用される
。従って、注入ポート140を出る薬剤144と体液176との迅速混合により
、血管または他の体通路壁112の均一治療が行われる。
【0059】 本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本願に開示した実施形態に種
々の変更を施し得ることは理解されよう。例えば、種々のサイズのバルーンカテ
ーテル器具より詳しくはカテーテル本体、並びに種々の構成材料を考えることが
できる。また、部品の形状および部品の相互作用にも種々の変更を施すことがで
きる。従って、上記説明は、本発明を限定するものではなく、本発明の好ましい
実施形態を一例として示すに過ぎない。当業者が想到し得るこれらの変更および
他の変更は、請求の範囲に記載した本発明の範囲および精神の範囲内に包含され
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 脈管の内部にある本発明のバルーンカテーテルの一実施形態を示す概略図であ
る。
【図2】 本発明のバルーンカテーテルを示す側面図である。
【図3】 図2のバルーンカテーテルの遠位側セクションの3−3線に沿う拡大断面図で
ある。
【図4a】 図2のカテーテル本体の4−4線に沿う横断面図である。
【図4b】 カテーテル本体の別の構成を示す図4aと同様な横断面図である。
【図5】 本発明によるバルーンカテーテルの別の実施形態を示す部分側面図である。
【図6】 脈管内に配置された本発明のバルーンカテーテルの一実施形態を示す概略図で
ある。
【図7】 注入液が流れ得るようにガイドワイヤを後退させたところを示す図6のバルー
ンカテーテルの概略図である。
【図8】 本発明によるバルーンカテーテルの別の実施形態を示す側面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近位端と遠位端との間に延びている長手方向軸線を有する細
    長い可撓性カテーテル本体を有し、該カテーテル本体は、外壁と、前記近位端か
    ら前記長手方向軸線に沿って延びている複数の管孔とを備え、該管孔のうちの少
    なくとも1つが前記外壁の注入ポートまで延びており、該注入ポートは遠位端に
    隣接して配置されており、 注入ポートの近位側でカテーテル本体の周囲に同軸状に配置された膨張および
    収縮可能な第1バルーンを有し、該第1バルーンは、該第1バルーンの膨張およ
    び収縮を行うための、前記複数の管孔のうちの第2管孔に流体連通しており、 前記第1バルーンから遠位側に間隔を隔ててカテーテル本体の周囲に同軸状に
    配置された膨張および収縮可能な第2バルーンを有し、該第2バルーンは、該第
    2バルーンの膨張および収縮を行うための、前記複数の管孔のうちの第3管孔に
    流体連通しており、 最小のカテーテル本体直径で最大全流通容量を与えると同時に最大のカテーテ
    ル本体強度を保持するように、前記複数の管孔のうちの少なくとも1つは非円形
    断面形状を有することを特徴とする体通路内の障害物質を治療するためのバルー
    ンカテーテル器具。
  2. 【請求項2】 前記第1バルーンは高コンプライアンス・カフであり、前記
    第2バルーンは低コンプライアンス血管形成バルーンであることを特徴とする請
    求の範囲第1項記載のバルーンカテーテル器具。
  3. 【請求項3】 前記第2バルーンは高コンプライアンス・カフであり、前記
    第1バルーンは低コンプライアンス血管形成バルーンであることを特徴とする請
    求の範囲第1項記載のバルーンカテーテル器具。
  4. 【請求項4】 前記複数の管孔のうちの第4管孔を更に有し、該第4管孔は
    カテーテル本体の近位端から遠位端の開放先端部まで延びかつカテーテルガイド
    ワイヤを移動可能に支持するように構成されていることを特徴とする請求の範囲
    第1項記載のバルーンカテーテル器具。
  5. 【請求項5】 前記第1バルーンの近位側でカテーテル本体の外壁に配置さ
    れた少なくとも1つの注入ポートを更に有し、該注入ポートは第4管孔と流体連
    通しており、 前記体通路内の体液は、前記注入ポートと開放先端部との間の第4管孔を通り
    かつ前記第4管孔内のカテーテルガイドワイヤが注入ポートの近位側に移動され
    ると前記第1バルーンおよび第2バルーンをバイパスすることを特徴とする請求
    の範囲第4項記載のバルーンカテーテル器具。
  6. 【請求項6】 前記第4管孔は前記注入ポートの近位側に配置されたシール
    を有し、該シールはカテーテルガイドワイヤを移動可能に支持しかつ流体が通る
    ことを防止するように構成されていることを特徴とする請求の範囲第4項記載の
    バルーンカテーテル器具。
  7. 【請求項7】 前記カテーテル本体は押出し成形ポリマーからなることを特
    徴とする請求の範囲第1項記載のバルーンカテーテル器具。
  8. 【請求項8】 前記ポリマーは、ポリウレタン、ポリエチレン、ナイロンま
    たはPBAXからなることを特徴とする請求の範囲第7項記載のバルーンカテーテル
    器具。
  9. 【請求項9】 近位端と遠位端との間に延びている長手方向軸線を有する細
    長い可撓性カテーテル本体を有し、該カテーテル本体は、外壁と、前記近位端か
    ら前記長手方向軸線に沿って延びている少なくとも4つの管孔とを備え、該管孔
    のうちの第1管孔が遠位端の開放遠位側先端部まで延びかつカテーテルガイドワ
    イヤを移動可能に支持するように構成されており、第2管孔が前記外壁内の注入
    ポートまで延びており、該注入ポートは遠位端に隣接して配置されており、 注入ポートの近位側でカテーテル本体の周囲に同軸状に配置された膨張および
    収縮可能な第1バルーンを有し、該第1バルーンは、流体を通すことにより膨張
    および収縮を行うための、前記複数の管孔のうちの第3管孔に流体連通しており
    、 前記第1バルーンから遠位側に間隔を隔ててカテーテル本体の周囲に同軸状に
    配置された膨張および収縮可能な第2バルーンを有し、該第2バルーンは、流体
    を通すことにより膨張および収縮を行うための、前記複数の管孔のうちの第4管
    孔に流体連通しており、 前記複数の管孔のうちの少なくとも1つは、最小直径をもつカテーテル本体内
    に最大管孔容量を与える非円形断面形状を有することを特徴とする体通路内の障
    害物質を治療するためのバルーンカテーテル器具。
  10. 【請求項10】 前記開放遠位側先端部は長手方向軸線に向かって内方にテ
    ーパしていることを特徴とする請求の範囲第9項記載のバルーンカテーテル器具
  11. 【請求項11】 前記第1および第2バルーンのうちの少なくとも一方のバ
    ルーンが高コンプライアンス・カフであり、他方のバルーンが低コンプライアン
    ス血管形成バルーンであることを特徴とする請求の範囲第9項記載のバルーンカ
    テーテル器具。
  12. 【請求項12】 前記第1管孔および前記第3管孔および第4管孔のうちの
    少なくとも1つの管孔の各々が、ほぼ円形の断面形状を有することを特徴とする
    請求の範囲第11項記載のバルーンカテーテル器具。
  13. 【請求項13】 前記第2管孔および前記第3管孔および第4管孔のうちの
    少なくとも1つの管孔の各々が、全体として丸められた三角形の断面形状を有す
    ることを特徴とする請求の範囲第11項記載のバルーンカテーテル器具。
  14. 【請求項14】 前記血管形成バルーンはカテーテル本体に取り付けられる
    近位側バルーン端部を有し、該近位側バルーン端部は、膨張したときに、長手方
    向軸線から離れる方向に中央バルーン部分まで第1鋭角でテーパし、前記中央バ
    ルーン部分は、前記近位側バルーン端部から遠位側でカテーテル本体に取り付け
    られる遠位側バルーン端部まで第2鋭角でテーパしていることを特徴とする請求
    の範囲第11記載のバルーンカテーテル器具。
  15. 【請求項15】 前記第1鋭角および第2鋭角は異なっていることを特徴と
    する請求の範囲第14項記載のバルーンカテーテル器具。
  16. 【請求項16】 前記血管形成バルーンおよび/または前記高コンプライア
    ンス・カフは、前記カテーテル本体のくびれ部分に取り付けられることを特徴と
    する請求の範囲第14項記載のバルーンカテーテル器具。
  17. 【請求項17】 前記血管形成バルーンの下に配置される放射線透過性マー
    カを更に有することを特徴とする請求の範囲第11項記載のバルーンカテーテル
    器具。
  18. 【請求項18】 前記カテーテル本体は押出し成形ポリマーからなることを
    特徴とする請求の範囲第9項記載のバルーンカテーテル器具。
  19. 【請求項19】 前記高コンプライアンスバルーンは近位側バルーン端部お
    よび遠位側バルーン端部を有し、前記近位側バルーン端部および遠位側バルーン
    端部のうちの少なくとも一方が、細い線を用いてカテーテル本体に固定されるこ
    とを特徴とする請求の範囲第9項記載のバルーンカテーテル器具。
  20. 【請求項20】 前記高コンプライアンスバルーンは近位側バルーン端部お
    よび遠位側バルーン端部を有し、前記近位側バルーン端部および遠位側バルーン
    端部のうちの少なくとも一方が、シアノアクリレート接着剤を用いてカテーテル
    本体に固定されることを特徴とする請求の範囲第9項記載のバルーンカテーテル
    器具。
  21. 【請求項21】 体プラクにより引き起こされる脈管内の狭窄部を拡大する
    方法において、 通路近位側カテーテル端部と遠位側カテーテル端部との間で長手方向軸線に沿
    って延びる細長いカテーテル本体を備えたバルーンカテーテル器具を用意する段
    階を有し、カテーテル本体の遠位端の周囲には、高コンプライアンスバルーンお
    よび低コンプライアンス血管形成バルーンが同軸状に配置され、高コンプライア
    ンスバルーンは血管形成バルーンから近位側に間隔を隔てて配置され、カテーテ
    ル本体は長手方向に延びた複数の管孔を備え、該管孔のうちの少なくとも1つが
    前記長手方向軸線に対して非円形の断面形状を有し、 前記血管形成バルーンが前記狭窄部内に配置されるようにして、バルーンカテ
    ーテル器具を脈管内に挿入する段階と、 前記脈管内で低コンプライアンス血管形成バルーンを膨張させる段階と、 前記脈管内で高コンプライアンスバルーンを膨張させる段階と、 前記複数の管孔のうちの少なくとも1つを通して治療剤を注入しかつ高コンプ
    ライアンスバルーンと血管形成バルーンとの間でカテーテル本体に設けられた注
    入ポートから治療剤を放出させる段階と、 前記高コンプライアンスバルーンおよび血管形成バルーンの各々を収縮させる
    段階と、 脈管内からバルーンカテーテル器具を取り出す段階とを有することを特徴とす
    る方法。
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