JP2001502270A - 車両スピーカ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 例えば車内ハンズフリー通信装置又は車内娯楽装置用のスピーカが車両サンバイザ（１０）の一部分として又はスピーカを運転者の耳の比較的近くにかつ運転者の前方に配置できるように車両サンバイザに設けられている。したがって、運転者がスピーカの音を聞くとき頭を回す重大な傾向が全くなくなる。スピーカは圧電アクチュエータ（２８）によって駆動され、極めて薄い構成を実現でき、スピーカをサンバイザに都合よく一体化又はサンバイザの目立たないアタッチメントとして与えることができるようにする平形パネル（２６）を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】 車両スピーカ 本発明は、例えば、電話装置などの車内通信装置に用いることのできるととも に車内娯楽装置においても使用できる車両スピーカに関する。 通常のスピーカを用いる車内ハンズフリー電話装置の一つの欠点は、マイクロ ホンとスピーカが遠く離れている必要があり、又は普通遠く離れていることであ る。普通は、マイクロホンは運転者の口に比較的近接するようにフロントガラス の柱に取りつけられ、一方、スピーカは、乗客の側の足の下の空間、すなわち運 転者のマイクロホンに対する他方の側に置かれている。これは、運転者が音源、 すなわち足下のスピーカ、の方へマイクロホンから離れるように回るのが本能的 なので、電話による会話に好ましくないひずみを生ずる可能性がある。したがっ て、これは、マイクロホンのところにおける信号対雑音比を小さくするので、会 話の質を悪くする。又、運転者は前方を直視するのをそらされるので、車全体の 安全とその乗り合わせた人の安全を小さくする。 本発明の第１の構成によれば、車両サンバイザ用のアタッチメントが提供され 、前記アタッチメントは、音を発生するように振動できるパネル、前記パネルに 結合されて前記パネルを駆動信号に応じてスピーカとして働くように振動させる ために作動できる圧電アクチュエータと、パネルをサンバイザに取付ける手段を 特徴としている。 本発明の第２の構成によれば、パネルと、前記パネルを前記車両のフロントガ ラスの上側縁に隣接して取付ける手段とを備え、前記パネルが音を発生するため に振動でき、圧電アクチュエータが前記パネルに結合されて前記パネルを駆動信 号に応じてスピーカとして働くように振動させるために作動できることを特徴と する車両用サンバイザが提供される。 車両サンバイザの一部分として本発明のスピーカユニットを設けることによっ て、スピーカを運転者の耳に比較的近くかつ運転者の前に配置できる。したがっ て、運転者がスピーカに傾聴するとき頭を回すという著しい傾向がなくなる。又 、パネルを用いることによって、圧電アクチュエータによって駆動される平形パ ネルなどのパネルをスピーカとして用いることによって、極めて薄い構成を実現 でき、スピーカを都合よくサンバイザに一体化できるし、又はサンバイザ又は付 属品が事故の場合に通常のサンバイザより運転者に大きなけがをさせる可能性を ほとんどなくすようにサンバイザ用の人目につかない付属品として設けることが できる。 本発明の第１の構成の一つの実施例において、取付け手段は、パネルの一方の 側に配置されて車両サンバイザに前記パネルの一方の面をサンバイザに向けて取 付ける。 本発明の第１の構成のもう一つの実施例において、取付け手段は、最初に述べ たパネルに丁番付けされた第２のパネルと、二つのパネルが車両のサンバイザを 間に把握できるように二つのパネルを互いの方へ片寄せる手段とを備えている。 この場合には、アタッチメントは、第２のパネルに結合されて第２のパネルを第 ２のスピーカとして働かせるために前記又は別の駆動信号に応じて作動できる第 ２の圧電アクチュエータを備えている。 本発明の第２の構成のサンバイザは、最初に述べたパネルに大体平行な第２の パネルと、最初に述べた圧電アクチュエータ又は第２のパネルに結合されて第２ のパネルを第２のスピーカとして働かせるために前記又は別の駆動信号に応じて 作動できる第２のアクチュエータをさらに備えてもよい。 そのアタチメント又は車両サンバイザが二つのスピーカを備えている場合には 、最初に挙げたスピーカと第２のスピーカはかなり異なる周波数応答のものであ ってよい。したがって、二つのスピーカをよりよい総合周波数応答を与えるよう に設計できる。 アタッチメント又は車両サンバイザは、さらに一つのマイクロホンを備えるこ とができる。 本発明の第３の構成によれば、スピーカが本発明の第１又は第２の構成による 車両サンバイザ・アタッチメント又は車両サンバイザによって与えられることを 特徴とするスピーカとマイクロホンを備える車両用ハンズフリー電話装置が提供 される。 電話装置のマイクロホンは、アタッチメント又はサンバイザによって与えられ るのが好ましい。 本発明の第４の構成によれば、（ａ）サンバイザ及び本発明の第１の構成によ るアタッチメント、（ｂ）本発明による第２の構成によるサンバイザ及び（ｃ） 本発明の第３の構成による電話装置のうちの少なくとも一つを備える車両が提供 される。 次に、本発明の特定の実施例を単に例として添付図面を参照して説明する。図 面において、 図１は、従来の車両サンバイザの等角図であり、 図２は、本発明の第１の実施例の車両サンバイザ・アアタッチメントの、大縮 尺で一つの角からかつ背面から見た、等角図であり、 図３は、本発明の第２の実施例の車両サンバイザ・アアタッチメントの、一つ の角からかつ背面から見た、等角図であり、 図４は、本発明の第３の実施例の車両サンバイザ・アアタッチメントの、一つ の角からかつ背面から見た、等角図であり、 図５は、車両サンバイザに固定された図４の車両サンバイザ・アアタッチメン トの、小縮尺で一つの角からかつ前面から見た、等角図であり、 図６は、本発明の第４の実施例の車両サンバイザ・アアタッチメントの等角図 であり、 図７は、車両のサンバイザに固定された図６の車両サンバイザ・アタッチメン トを備えた自動車のコックピットの図であり、 図８は、図９に示された断面８−８で切断された本発明の第５の実施例の車両 サンバイザの端面図であり、 図９は、図８に示された断面９−９で切断された図８の車両サンバイザの小縮 尺での図であり、 図１０は、本発明の第１〜５のいずれかのサンバイザ又はサンバイザ・アタッ チメントを用いることのできる車内ハンズフリー電話装置のブロック図である。 図１を参照すると、従来の車両サンバイザ１０がクランク１６のアーム１４に 隣接してその長い方の縁の一つに沿って丁番付けされた矩形パネル１２を備えて いるクランク１６の他方のアーム１８は取付け板２０に対して回転でき、その取 付け板によってサンバイザ１０を車両フロントガラスの上縁に隣接して自動車に 取付けできる。図２ないし４に示されたアタッチメントは、図１において破線２ ２によって表された領域にあるサンバイザのパネルの片側に固定されるように考 えられている。 次に図２を参照すると、図１のサンバイザ１０のためのスピーカアタッチメン ト２４の第１の実施例は、例えば、アルミニューム、ハードボード若しくはプラ スチック材料のシートから又はハニカム若しくはフォーム状材料を間にはさんだ そのような材料の２枚の薄板の合成物から形成された矩形パネル２６を備えてい る。圧電アクチュエータがパネル２６の後面に取付けられ、図示の実施例におい ては二つの要素２８を備え、各々はパネル２６の後面に接着された１対の電極層 の間に挟まれた１層の圧電材料からなっている。圧電要素２８は直列か並列のど ちらかに電線３０によってつなぎ合わされている。駆動信号を電線３０に加える と、圧電要素２８はパネルを振動させてスピーカとして働かせる。 固定材料３２がパネル２６の後面の周縁の回りに付けられ、それによってスピ ーカのアタッチメント２４を領域２２にあるサンバイザ１０に取付けできる。固 定材料３２は例えば、着脱式両面接着テープ、フック・アンド・ループテープ（ ベルクロ−商標−など）又は磁気テープであってもよい。後の二つの例において は、相補テープをサンバイザに貼り付ける。スピーカアタッチメント２４をサン バイザに固定する方法は上に与えられた例にあるように着脱式が好ましいので、 スピーカアタッチメント２４を必要な場合に取り外すことができる。 スピーカアタッチメントをサンバイザ１０のいずれの側にも取付けできること が分かるはずである。パネル２６がサンバイザ１０に圧電要素２８を支えている パネル２６の側がサンバイザに面するようにして固定される。したがって、圧電 要素２８は隠される。これは圧電要素２８を駆動するのに用いられる比較的高電 圧からのショックを防ぐ能力を大きくすると共に美的利点を備えている。 次に図３を参照すると、第２の実施例は、吸音材料の層３４がパネル２６の前 面に塗られていることを除いて、図２の第１の実施例と同様である。パネル２６ が取付けられる側次第で、吸音材料をサンバイザそのものによって構成できるで あろう。ある適用面の場合、例えば車内ハンズフリー電話装置、の場合、平形パ ネル２４によって発生される可能性のある高周波成分は望ましくないので、吸音 層３４を用いて高周波を吸収してスピーカ２４によって発生される音の知覚され る質をよくする。そのような吸音層３４を用いる代わり、又はそれに追加して電 気的ろ波を採用することもある。 次に図４を参照すると、第３の実施例は以下の点を除いて図３の第２の実施例 と同様である。吸音材料であってもなくてもよい、被覆層３４は、パネル２６の 縁を越えて伸び、固定材料が被覆層３４の後面の周縁に固定材料３２の内側縁と パネル２６の外側縁の間に隙間をあけて固定される。被覆層３４の材料はわずか に伸縮性がある。したがって、図５に示されているように、スピーカアタッチメ ント２４をサンバイザに適用するとき、固定材料３２をサンバイザ１０のパネル １２に固定できるように、被覆層３４の周縁を引き伸ばすことができる。被覆層 ３４はサンバイザ１０のパネル１２に４縁すべてに沿って固定される必要がなく 、２又は３縁だけに沿って固定されれば、スピーカアタッチメント２４のパネル ２６とサンバイザ１０のパネル１２の間にポケットを形成でき、その中に他の品 物を挿入できる。周波数応答は、通常、被覆層３４がきつく引き伸ばされればよ くなることが分かった。 次に図６を参照すると、第４の実施例のスピーカアタッチメント２４は、１対 のパネル２６Ａ、２６Ｂを備え、それらはパネル２６Ａ、２６Ｂの各々の縁に沿 って互いに丁番でつながれており、バネ３８がパネル２６Ａ、２６Ｂを矢印によ って表された方向に押し合わしている。２枚のパネル２６Ａ、２６Ｂの間には圧 電要素２８のそれぞれのものがパネル２６Ａ、２６Ｂの各々に固定され、圧電要 素２８は図２ないし４を参照して上述したものと同様なやり方で電線（図示なし ）によってつなぎ合わされている。したがって、図７に示されているように、ス ピーカアタッチメント２４は、従来のサンバイザにそれ自体を保持できるクリッ プを形成し、サンバイザ１０のパネル１２がスピーカアタッチメント２４のバネ 付きパネル２５Ａ、２６Ｂの間にを掴まれる。図２ないし６を参照して上述した 実施例においては、薄い電気防護フィルム層をスピーカアタッチメント２４の後 面に付けることができ、これはパネルの周波数応答を改変し平滑化する可能性さ え与えると共に、電気的ショックに対する防護を強める二重の機能を持つことも できる。 図８及び９を参照すると、スピーカ機能がサンバイザ１０に一体に設けられ、 以下の点で上述の実施例と異なる実施例が示されている。このサンバイザ１０は 、図９に見られるように上肢４２Ｔ、下肢４２Ｂ及び左右の肢４２Ｌ、４２Ｒを 有し、一体に形成されてもよいし、又は構成要素から組み立てられてもよい。矩 形パネル２６Ａ、２６Ｂのうちの二つは枠２内に配置されて、パネル２６Ａ、２ ６Ｂの周辺と枠４２の内側縁との間に隙間をあけている。枠４２とパネル２６Ａ ２６Ｂは上述の吸音材料であってもなくてもよく、枠４２及びパネル２６Ａ、２ ６Ｂの外向きの面に接着される層３４で囲まれる。パネル２６Ａ、２６Ｂはほぼ 平行で間隔をあけて保持される。 枠の上肢４２Ｔには一端からその長さに沿って少なくとも一部分伸びる穴４６ があり、クランク１６は管状で、そのアーム１４はサンバイザ１０が上下に旋回 できるように穴４６の中にすべり摩擦ばめである。圧電要素２８のうちの二つは 各パネル２６Ａ、２６Ｂの内向きに面する面に固定され、４個の圧電要素２８は 上肢４２Ｔにある穴４８を通り、かつ管状クランク１６を通って取付け板２０に 接続された端でクランクから出るようになっている電線３０によって直列又は並 列につなぎ合わされている。１対のノッチ５０が枠の下肢４２Ｂに固定されたマ イクロホンを収容するためにパネル２６Ａ、２６Ｂの下側縁に沿って途中まで形 成されている。マイクロホンのための電線５４もまた枠の上肢４２Ｔにある穴４ ８を通り管状クランク１６に沿って通過する。 次に図１０を参照すると、ハンズフリー車内電話装置が受け台５８に取り外し 自在に接続されている受話器５６を備えている。音声信号が受話器５６にマイク ロホンから（図７も参照）電線５４、接続箱６４及び受け台５８を介して入力さ れる。音声信号が受話器５６から受け台５８及び接続箱６４を介して出力される 。従来のこの種の装置では、接続箱６４からの音声信号は、可動コイルスピーカ などの従来のスピーカに出力されていたものである。しかし、この代わりに、出 力信号は図２ないし９を参照して上述した平形パネルスピーカの圧電要素（２８ ）に供給される出力信号は昇圧変圧器を介して出力される。変圧器６６は接続箱 ６４から出力された信号の電圧を平形パネルスピーカの圧電要素２８を駆動する に適当な電圧に高める。変圧器６６は普通１０：１の昇圧比を持つことになるだ ろう。変圧器６６に加えてまたはその代わりに、高圧増幅器を用いてもよく、変 圧器６６は、代表的圧電要素の電気的要求条件を代表的ハンズフリー電話装置の 電気出力と合わせるための技術の一例に過ぎない。代わりに接続箱６４を設計し 直すこともできよう。図８及び９のサンバイザを図１０の装置に用いる場合には 、図８及び９のサンバイザ内に設けられたマイクロホン５２は、図１０に示され たマイクロホン５２を構成できる。したがって、マイクロホンが運転者に便利に かつ高い信号比を与えるように配置されているだけでなく、スピーカは運転者が もっと自然に装置を使用できるように運転者に近いところで目立たないように配 置されているハンズフリー車内電話装置が提供される。 本発明のいくつもの実施例を単に例として上に説明したこと及び多くの改変態 様及び開発態様をそれらの実施例になしうるであろうことに留意すべきである。 例えば、図２ないし６のサンバイザ・アタッチメント２４はまたマイクロホン ５２を設けられてもよい。 また、各パネル２６Ａ、２６Ｂに設けられた圧電要素２８の数は、２以外の例 えば、１、３または４であってもよい。各パネル２６；２６Ａ、２６Ｂ上の圧電 要素２８は、異なる特性を持つか又はパネルに異なって結合されてもよいので、 各々はパネルの総合周波数応答特性がもっと一様になるように異なる周波数応答 特性を作る。 さらに、図２ないし４を参照して説明したサンバイザ・アタッチメント２４は 、サンバイザ１０のパネル１２のどちらの側にも取付けるために、複数対で設け られてもよい。この場合に、又は図６ないし９を参照して説明した実施例におい ては、各対のパネルは対のパネルの総合周波数特性がもっと一様であるように異 なる周波数応答特性を持っていてもよい。さらに、図６ないし９の実施例の場合 には、圧電要素をパネル２６Ａ、２６Ｂの一方だけに設けてもよい。 さらに、図８及び９に関して説明した実施例においては、各圧電要素２８をパ ネル２６Ａ、２６Ｂの両方に直接に結合するように、圧電要素２８はパネル２６ Ａ、２６Ｂの間の空間を橋絡されてもよい。 また、上述の平形パネルスピーカは必ずしも電話装置の一部分として用いられ る必要はない。追加として又は代わりとして、スピーカを従来の前面スピーカに 代えて、又はそれへの追加物として、車内娯楽装置において用いてもよい。この 場合には、運転者及び前座席搭乗者のサンバイザ又はそれらへのアタッチメント はステレオ信号の左右のチャネルを送られてもよい。電話装置の場合においてさ え、運転者と前座席搭乗者のサンバイザは搭乗者が電話の会話を聴き易くするた めにスピーカを設けられてもよい。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年１０月１５日（１９９８．１０．１５） 【補正内容】 明細書 車両スピーカ 本発明は、車両用スピーカユニット、スピーカユニットを有する車両ハンズフ リー電話装置及びそのような電話装置又はスピーカユニットを有する車両に関す る。 通常のスピーカを用いる車内ハンズフリー電話装置の一つの欠点は、マイクロ ホンとスピーカが遠く離れている必要があり、又は普通遠く離れていることであ る。普通は、マイクロホンは運転者の口に比較的近接するようにフロントガラス の柱に取りつけられ、一方、スピーカは、乗客の側の足の下の空間、すなわち運 転者のマイクロホンに対する他方の側に置かれている。これは、運転者が音源、 すなわち足下のスピーカ、の方へマイクロホンから離れるように回るのが本能的 なので、電話による会話に好ましくないひずみを生ずる可能性がある。したがっ て、これは、マイクロホンのところにおける信号対雑音比を小さくするので、会 話の質を悪くする。又、運転者は前方を直視するのをそらされるので、車全体の 安全とその乗り合わせた人の安全を小さくする。 スピーカを車両のサンバイザに組込むことは特許文献ＵＳ−Ａ−４３２６１０ ０及びＵＳ−Ａ−５４４２８１３から知られる。したがってスピーカはサンバイ ザから容易に取り外されないので、車両から容易に取り外されない。 本発明の第１の構成によれば、圧電スピーカ及び前記圧電スピーカを車両に取 付ける手段を備え、反対方向に面する第１及び第２の面を有するパネルと、前記 パネルに結合されて前記パネルを駆動信号に応じて前記パネルの第１の面から音 を放射し、スピーカとして働くように振動させるために作動できる圧電アクチュ エータと、前記取付ける手段がパネルを車両の既存のサンバイザにパネルの第２ の面がサンバイザの面に面する状態で取り外し可能に取付けるように配置されて いることを特徴とする車両用スピーカユニットが提供される。 サンバイザ内のスピーカをサンバイザの細い縁から音を放射する平形圧電スピ ーカであることが特許文献ＵＳ−Ａ−５４４２８１３からやはり知られている。 したがって、スピーカの放射領域は比較的小さく、放射音はサンバイザがアップ 位置にあるとき車両の搭乗者の頭の上に投射され、サンバイザがダウン位置にあ るとき車両の搭乗者の前に下向きに投射される。 本発明の第２の構成によれば、反対方向に面する第１及び第２の面を有するパ ネルと、前記パネルをサンバイザとして働くように車両に前記車両のフロントガ ラスの上側縁に隣接して取付ける手段と、圧電スピーカとを備え、前記スピーカ が音を発生するために振動できる前記パネル及び前記パネルに結合されて前記パ ネルを駆動信号に応じて前記パネルの第１の面から音を放射し、スピーカとして 働くように振動させるために作動できる圧電アクチュエータによって構成される ことを特徴とする車両用スピーカユニットが提供される。 車両サンバイザの一部分として本発明のスピーカユニットを設けることによっ て、スピーカを運転者の耳に比較的近くかつ運転者の前に配置できる。したがっ て、運転者がスピーカに傾聴するとき頭を回すという著しい傾向がなくなる。又 、パネルを用いることによって、圧電アクチュエータによって駆動される平形パ ネルなどのパネルをスピーカとして用いることによって、極めて薄い構成を実現 でき、スピーカを都合よくサンバイザに一体化できるし、又はサンバイザ又は付 属品が事故の場合に通常のサンバイザより運転者に大きなけがをさせる可能性を ほとんどなくすようにサンバイザ用の人目につかない付属品として設けることが できる。 本発明の第１の構成の一つの実施例において、前記取付ける手段が前記パネル の第２の面の周りに配置されている。 本発明の第１の構成のもう一つの実施例において、前記取付ける手段が、前記 最初に述べたパネルに丁番付けされた第２のパネルと、前記パネルが車両サンバ イザをそれらの間に掴むことができるように前記パネルを互いの方に片寄せる手 段と備えている。この場合に、好ましいのは、前記第２のパネルが反対方向を向 いた第１及び第２の面を有し、前記車両サンバイザを第１及び第２のパネルの第 ２の面の間に掴むことができるように、前記第２のパネルが第１のパネルに丁番 付けされ、前記片寄せる手段が配置されており、そして第２の圧電アクチュエー タが前記第２のパネルに結合されて、前記第２のパネルを前記又は別の駆動信号 に応じて第２のスピーカとして働くように振動させるために作動できることであ る。 本発明の第２の構成のサンバイザは、反対方向に面する第１及び第２の面を有 する第２のパネルをさらに備え、前記第２のパネルは前記第１及び第２のパネル の第２の面が互いの方に面する状態で前記最初に述べたパネルにほぼ平行であり 、前記最初に述べた圧電アクチュエータ又は第２の圧電アクチュエータが前記第 ２のパネルに結合されて前記第２のパネルを前記又は別の駆動信号に応じて第２ のスピーカとして働くように振動させるために作動できる。 スピーカユニットが二つのスピーカを有する場合には、前記最初に述べたスピ ーカと前記第２のスピーカが事実上異なる周波数応答特性を有してもよい。した がって二つのスピーカをよりよい総合周波数応答を有するように設計できる。ス ピーカユニットは一つのマイクロホンをさらに備えていてもよい。 前記電話装置のマイクロホンが前記スピーカのマイクロホンによって構成され るのが好ましい。 本発明のその他の構成によれば、本発明の第１の構成によるスピーカユニット 及び前記スピーカユニットが取り付けられるサンバイザ、本発明の第２の構成に よるスピーカを有する車両、前記スピーカユニットが車両のサンバイザとして働 いている車両、本発明の第３の構成による電話装置を有する車両が提供される。 請求の範囲 １．圧電スピーカ（２６、２８；２６Ａ、２６Ｂ）及び 前記圧電スピーカを車両に取付ける手段（３２）を備え、 反対方向に面する第１及び第２の面を有するパネル（２６；２６Ａ）と、 前記パネルに結合されて前記パネルを駆動信号に応じて前記パネルの第１ の面から音を放射し、スピーカとして働くように振動させるために作動できる圧 電アクチュエータ（２８）と、 前記取付ける手段（３２）がパネルを車両の既存のサンバイザにパネルの 第２の面がサンバイザの面に面する状態で取り外し可能に取付けるように配置さ れていることを特徴とする車両用スピーカユニット。 ２．前記取付ける手段が前記パネルの第２の面の周りに配置されている請求項 １に記載のスピーカユニット。 ３．前記取付ける手段が、 前記最初に述べたパネルに丁番付けされた第２のパネル（２６Ｂ）と、 前記パネルが車両サンバイザをそれらの間に掴むことができるように前記 パネルを互いの方に片寄せる手段（３８）と を備えている請求項１に記載のスピーカユニット。 ４．前記第２のパネルが反対方向を向いた第１及び第２の面を有し、 前記車両サンバイザを第１及び第２のパネルの第２の面の間に掴むことが できるように、前記第２のパネルが第１のパネルに丁番付けされ、前記片寄せる 手段が配置されており、そして 第２の圧電アクチュエータ（２８）が前記第２のパネルに結合されて前記 第２のパネルを前記又は別の駆動信号に応じて第２のスピーカとして働くように 振動させるために作動できる請求項３に記載のスピーカユニット。 ５．反対方向に面する第１及び第２の面を有するパネル（２６Ａ）と、 前記パネルをサンバイザとして働くように車両に前記車両のフロントガラ スの上側縁に隣接して取付ける手段（１６、２０）と、 圧電スピーカと を備え、前記スピーカが 音を発生するために振動できる前記パネル及び 前記パネルに結合されて前記パネルを駆動信号に応じて前記パネルの第１ の面から音を放射し、スピーカとして働くように振動させるために作動できる圧 電アクチュエータ（２８） によって構成されることを特徴とする車両用スピーカ。 ６．反対方向に面する第１及び第２の面を有する第２のパネル（２６Ｂ）をさ らに備え、前記第２のパネルは、前記第１及び第２のパネルの第２の面が互いの 方に面する状態で前記最初に述べたパネルにほぼ平行であり、前記最初に述べた 圧電アクチュエータ又は第２の圧電アクチュエータ（２８）が前記第２のパネル に結合されて前記第２のパネルを前記又は別の駆動信号に応じて第２のスピーカ として働くように振動させるために作動できる請求項５に記載のスピーカユニッ ト。 ７．前記最初に述べたスピーカと前記第２のスピーカが事実上異なる周波数応 答特性を有する請求項４又は６に記載のスピーカユニット。 ８．マイクロホン（５２）をさらに備える請求項１ないし７のいずれか一つに 記載のスピーカユニット。 ９．請求項１ないし８のいずれか一つに記載のスピーカユニットとマイクロホ ン（５２）を備える車両ハンズフリー電話装置。 １０．前記電話装置のマイクロホンが前記スピーカのマイクロホンによって構 成されている請求項８に従属するときの請求項９に記載の装置。 １１．請求項１ないし４、又は請求項１に直接又は間接に従属するときの請求 項７又は８に記載のスピーカユニット及び前記スピーカユニットが取りつけられ るサンバイザを備える車両。 １２．請求項５若しくは６又は請求項５に直接又は間接に従属するときの請求 項７若しくは８に記載のスピーカユニットを有し、前記スピーカユニットが車両 のサンバイザとして働いている車両。 １３．請求項９又は１０に記載の電話装置を有する車両。 ける手段が前記パネルの第２の面の周りに配置されている請求項１に記載のス ピーカユニット。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，Ｆ Ｉ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ， ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，Ｍ Ｘ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ， ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 マクドナルド、アンソニー マルコルム イギリス国ピーイー17 ３ピーエヌ ケン ブリッジシェアー アーリス ハイ スト リート 108 (72)発明者 ペイン、ロビン メレディス コートニー イギリス国シービー４ ５アールエイ ケ ンブリッジシェアー スワベシー ボック スワース エンド 81 (72)発明者 ストン、マーチン ジェイムス イギリス国エム21 ９エフダブリュ マン チェスター チョールトン―カム―ハーデ ィ ヒグソン アベニュー ４

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．音を発生するように振動させられパネル（２６；２６Ａ）と、 前記パネルに結合されて前記パネルを駆動信号に応じてスピーカとして働 くように振動させるために作動できる圧電アクチュエータ（２８）と、 パネルをサンバイザ（１０）に取付ける手段（３２）と を特徴とする車両サンバイザ用アタッチメント。 ２．前記取付ける手段が前記パネルの片側に配置されてパネルを車両サンバイ ザにパネルの前記片側がサンバイザに面する状態で取付けている請求項１に記載 のアタッチメント。 ３．前記取付ける手段が、 前記最初に述べたパネルに丁番付けされた第２のパネル（２６Ｂ）と、 前記パネルが車両サンバイザをそれらの間に掴むことができるように前記 パネルを互いの方に片寄せる手段（３８）と を備えている請求項１に記載のアタッチメント。 ４．前記第２のパネルに結合されて前記第２のパネルを前記又は別の駆動信号 に応じて第２のスピーカとして働くように振動させるために作動できる第２の圧 電アクチュエータ（２８）をさらに備える請求項３に記載のアタッチメント。 ５．パネル（２６Ａ）と、 前記パネルを車両に前記車両のフロントガラスの上側縁に隣接して取付け る手段（１６、２０）と、 を備え、 前記パネルが音を発生するために振動できること及び 圧電アクチュエータ（２８）が前記パネルに結合されて前記パネルを駆動 信号に応じてスピーカとして働くように振動させるために作動できること を特徴とする車両用サンバイザ。 ６．最初に述べたパネルに大体平行な第２のパネル（２６Ｂ）をさらに備え、 前記最初に述べた圧電アクチュエータ又は第２の圧電アクチュエータ（２８）が 前記第２のパネルに結合されて前記第２のパネルを前記又は別の駆動信号に応じ て第２のスピーカとして働くように振動させるために作動できる請求項５に記載 のサンバイザ。 ７．前記最初に述べたスピーカと前記第２のスピーカが事実上異なる周波数応 答特性を有する請求項４に記載のアタッチメント又は請求項６に記載の車両サン バイザ。 ８．マイクロホン（５２）をさらに備える請求項１ないし７のいずれか一つに 記載のアタッチメント又は車両サンバイザ。 ９．スピーカとマイクロホン（５２）を備え、前記スピーカが請求項１ないし ８のいずれか一つに記載のアタッチメント（２４）、又は車両サンバイザ（１０ ）によって構成されていることを特徴とする車両ハンズフリー電話装置。 １０．前記電話装置のマイクロホンが前記アタッチメント又はサンバイザのマ イクロホンによって構成されている請求項８に従属するときの請求項９に記載の 装置。 １１．（ａ）請求項１ないし４、７及び８に記載のサンバイザ及びそのための アタッチメント、 （ｂ）請求項５ないし８のいずれか一つに記載のサンバイザ（１０）、 及び （ｃ）請求項９又は１０に記載の電話装置 農地の少なくとも一つを有する車両。