JP2001328993A - 光学活性ホスフィン化合物 - Google Patents
光学活性ホスフィン化合物Info
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- JP2001328993A JP2001328993A JP2000194512A JP2000194512A JP2001328993A JP 2001328993 A JP2001328993 A JP 2001328993A JP 2000194512 A JP2000194512 A JP 2000194512A JP 2000194512 A JP2000194512 A JP 2000194512A JP 2001328993 A JP2001328993 A JP 2001328993A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 短工程で合成が可能であり、遷移金属錯体触
媒を用いた種々の不斉合成反応、例えばアリル化合物の
アリル位不斉置換反応などにおいて、高い不斉収率を達
成可能な配位子として有用な光学活性ホスフィン化合物
の提供。 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 (式中、Rは水素原子または保護されていてもよい水酸
基を表し、*は不斉炭素原子を表す。)で示される光学
活性ホスフィン化合物、および一般式(II) 【化2】 (式中、*は不斉炭素原子を表す。)で示される光学活
性ホスフィン化合物。
媒を用いた種々の不斉合成反応、例えばアリル化合物の
アリル位不斉置換反応などにおいて、高い不斉収率を達
成可能な配位子として有用な光学活性ホスフィン化合物
の提供。 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 (式中、Rは水素原子または保護されていてもよい水酸
基を表し、*は不斉炭素原子を表す。)で示される光学
活性ホスフィン化合物、および一般式(II) 【化2】 (式中、*は不斉炭素原子を表す。)で示される光学活
性ホスフィン化合物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学活性ホスフィ
ン化合物に関する。本発明の光学活性ホスフィン化合物
は、遷移金属錯体触媒を用いた種々の不斉合成反応、例
えばアリル位不斉置換反応などにおける触媒の配位子と
して有用である。
ン化合物に関する。本発明の光学活性ホスフィン化合物
は、遷移金属錯体触媒を用いた種々の不斉合成反応、例
えばアリル位不斉置換反応などにおける触媒の配位子と
して有用である。
【0002】
【従来の技術】遷移金属錯体触媒を用いた各種の不斉合
成反応の開発は、様々な光学活性化合物の選択的な合成
法として研究が活発に行われている分野である。かかる
不斉合成反応において高い不斉収率を達成するための因
子の一つとして、反応に使用する触媒を構成する配位子
の分子設計が重要であることは知られている。例えば遷
移金属錯体触媒を用いたアリル化合物のアリル位不斉置
換反応において、リン原子または窒素原子を有する種々
の光学活性化合物が高い不斉収率を与える配位子として
開発されている[ケミカル レビュー(Chem.Re
v.),96巻,395−422頁(1996年)参
照]。
成反応の開発は、様々な光学活性化合物の選択的な合成
法として研究が活発に行われている分野である。かかる
不斉合成反応において高い不斉収率を達成するための因
子の一つとして、反応に使用する触媒を構成する配位子
の分子設計が重要であることは知られている。例えば遷
移金属錯体触媒を用いたアリル化合物のアリル位不斉置
換反応において、リン原子または窒素原子を有する種々
の光学活性化合物が高い不斉収率を与える配位子として
開発されている[ケミカル レビュー(Chem.Re
v.),96巻,395−422頁(1996年)参
照]。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、遷移金
属錯体触媒を用いた種々の不斉合成反応において、新た
な配位子として適用し得る新規な光学活性化合物の合成
について検討を行ってきた。その結果、リン原子および
窒素原子を同一分子内に有し、遷移金属錯体触媒を用い
た各種の不斉合成反応における触媒を構成する配位子と
して作用し、さらに短工程で合成可能な光学活性化合物
を見出し、本発明を完成した。
属錯体触媒を用いた種々の不斉合成反応において、新た
な配位子として適用し得る新規な光学活性化合物の合成
について検討を行ってきた。その結果、リン原子および
窒素原子を同一分子内に有し、遷移金属錯体触媒を用い
た各種の不斉合成反応における触媒を構成する配位子と
して作用し、さらに短工程で合成可能な光学活性化合物
を見出し、本発明を完成した。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は一般
式(I)
式(I)
【0005】
【化3】
【0006】(式中、Rは水素原子または保護されてい
てもよい水酸基を表し、*は不斉炭素原子を表す。)で
示される光学活性ホスフィン化合物(以下、光学活性ホ
スフィン(I)と略称する)、および一般式(II)
てもよい水酸基を表し、*は不斉炭素原子を表す。)で
示される光学活性ホスフィン化合物(以下、光学活性ホ
スフィン(I)と略称する)、および一般式(II)
【0007】
【化4】
【0008】(式中、*は不斉炭素原子を表す。)で示
される光学活性ホスフィン化合物(以下、光学活性ホス
フィン(II)と略称する)に関する。
される光学活性ホスフィン化合物(以下、光学活性ホス
フィン(II)と略称する)に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】上記一般式中、Rが表す保護され
ていてもよい水酸基における水酸基の保護基としては、
例えばメチル基、メチルチオメチル基、2,2,2−ト
リクロロエチル基、1−(2−クロロエトキシ)エチル
基、メトキシメチル基、1−エトキシエチル基、ベンジ
ルオキシメチル基などの置換基を有していてもよいアル
キル基;ベンジル基、p−メトキシベンジル基、p−ニ
トロベンジル基などの置換基を有していてもよいアラル
キル基;アセチル基、トリクロロアセチル基、トリフル
オロアセチル基などのアシル基;メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基
などのアルコキシカルボニル基;トリメチルシリル基、
ジメチルイソプロピルシリル基、t−ブチルジメチルシ
リル基などの三置換シリル基などが挙げられる。
ていてもよい水酸基における水酸基の保護基としては、
例えばメチル基、メチルチオメチル基、2,2,2−ト
リクロロエチル基、1−(2−クロロエトキシ)エチル
基、メトキシメチル基、1−エトキシエチル基、ベンジ
ルオキシメチル基などの置換基を有していてもよいアル
キル基;ベンジル基、p−メトキシベンジル基、p−ニ
トロベンジル基などの置換基を有していてもよいアラル
キル基;アセチル基、トリクロロアセチル基、トリフル
オロアセチル基などのアシル基;メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基
などのアルコキシカルボニル基;トリメチルシリル基、
ジメチルイソプロピルシリル基、t−ブチルジメチルシ
リル基などの三置換シリル基などが挙げられる。
【0010】本発明の光学活性ホスフィン(I)は、例
えば下記のスキームに従って製造することができる。
えば下記のスキームに従って製造することができる。
【0011】
【化5】
【0012】例えば、出発原料としてL−プロリン(R
=水素原子)を用いた場合、L−プロリンに無水トリフ
ルオロ酢酸などを作用させてそのアミノ基を保護し、次
いでカルボキシル基を五塩化リン、塩化チオニル、塩化
ベンゾイル、塩化オキサリルなどを用いてハロゲン化し
た後、トリエチルアミン、ジエチルアミン、ジイソプロ
ピルアミン、ピリジン、ピコリン、ルチジンなどのアミ
ン類などの塩基の存在下でアニリンと反応させて、相当
するL−プロリン−2−フェニルアミドを得る。この化
合物に、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムなどのアルカリ金属水酸化物;炭酸リチウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属炭酸塩
などの塩基を作用させてトリフルオロアセチル基を脱保
護した後、2−(ジフェニルホスフィノ)ベンズアルデ
ヒドを反応させることにより、光学活性ホスフィン
(I)である、(3R,7aS)−3−(ジフェニルホ
スフィノ)フェン−2−イル−2−フェニル−2,3,
5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,
2−c]イミダゾール−1−オンを得ることができる。
=水素原子)を用いた場合、L−プロリンに無水トリフ
ルオロ酢酸などを作用させてそのアミノ基を保護し、次
いでカルボキシル基を五塩化リン、塩化チオニル、塩化
ベンゾイル、塩化オキサリルなどを用いてハロゲン化し
た後、トリエチルアミン、ジエチルアミン、ジイソプロ
ピルアミン、ピリジン、ピコリン、ルチジンなどのアミ
ン類などの塩基の存在下でアニリンと反応させて、相当
するL−プロリン−2−フェニルアミドを得る。この化
合物に、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムなどのアルカリ金属水酸化物;炭酸リチウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属炭酸塩
などの塩基を作用させてトリフルオロアセチル基を脱保
護した後、2−(ジフェニルホスフィノ)ベンズアルデ
ヒドを反応させることにより、光学活性ホスフィン
(I)である、(3R,7aS)−3−(ジフェニルホ
スフィノ)フェン−2−イル−2−フェニル−2,3,
5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,
2−c]イミダゾール−1−オンを得ることができる。
【0013】また、上記において、D−プロリンを出発
原料として用いると、光学活性ホスフィン(I)であ
る、(3S,7aR)−3−(ジフェニルホスフィノ)
フェン−2−イル−2−フェニル−2,3,5,6,
7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−c]
イミダゾール−1−オンが得られる。さらに、トランス
−4−ヒドロキシ−L−プロリンを出発原料として用い
ると、光学活性ホスフィン(I)である、(3R,6
R,7aS)−3−(ジフェニルホスフィノ)フェン−
2−イル−6−ヒドロキシ−2−フェニル−2,3,
5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,
2−c]イミダゾール−1−オンが得られる。なお、か
かる化合物の水酸基は、水酸基を保護するに際して通常
行われる方法で保護することができる。
原料として用いると、光学活性ホスフィン(I)であ
る、(3S,7aR)−3−(ジフェニルホスフィノ)
フェン−2−イル−2−フェニル−2,3,5,6,
7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−c]
イミダゾール−1−オンが得られる。さらに、トランス
−4−ヒドロキシ−L−プロリンを出発原料として用い
ると、光学活性ホスフィン(I)である、(3R,6
R,7aS)−3−(ジフェニルホスフィノ)フェン−
2−イル−6−ヒドロキシ−2−フェニル−2,3,
5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,
2−c]イミダゾール−1−オンが得られる。なお、か
かる化合物の水酸基は、水酸基を保護するに際して通常
行われる方法で保護することができる。
【0014】これらの光学活性ホスフィン(I)の反応
液からの単離・精製は、有機化合物の合成に際して一般
に用いられる方法と同様の方法によって行うことができ
る。例えば、混合液を水にあけ、ベンゼン、トルエン、
キシレンなどの炭化水素;ジエチルエーテル、ジイソプ
ロピルエーテルなどのエーテル;ジクロロメタン、クロ
ロホルムなどのハロゲン化炭化水素などの有機溶媒で抽
出し、抽出液を濃縮して得られる粗生成物を必要に応じ
て再結晶、クロマトグラフィーなどで精製する。
液からの単離・精製は、有機化合物の合成に際して一般
に用いられる方法と同様の方法によって行うことができ
る。例えば、混合液を水にあけ、ベンゼン、トルエン、
キシレンなどの炭化水素;ジエチルエーテル、ジイソプ
ロピルエーテルなどのエーテル;ジクロロメタン、クロ
ロホルムなどのハロゲン化炭化水素などの有機溶媒で抽
出し、抽出液を濃縮して得られる粗生成物を必要に応じ
て再結晶、クロマトグラフィーなどで精製する。
【0015】一方、本発明の光学活性ホスフィン(I
I)は、例えば下記のスキームに従って製造することが
できる。
I)は、例えば下記のスキームに従って製造することが
できる。
【0016】
【化6】
【0017】例えば、L−インドリン−2−カルボン酸
に二炭酸t−ブチルなどを作用させてそのアミノ基を保
護し、次いでジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソ
プロピルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメ
チルアミノプロピル)カルボジイミドまたはこれらの塩
酸塩;N−ヒドロキシスクシンイミド、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール、3−ヒドロキシ−4−オキソ−
3,4−ジヒドロ−1,2,3−ベンゾトリアジンなど
の脱水剤の存在下でアニリンと反応させることにより、
相当するN−t−ブトキシカルボニル−L−インドリン
−2−フェニルアミドを得る。この化合物に、塩酸、硫
酸、トリフルオロ酢酸などの酸を作用させてt−ブトキ
シカルボニル基を脱保護した後、2−(ジフェニルホス
フィノ)ベンズアルデヒドを反応させることにより、光
学活性ホスフィン(II)である、(3R,9aS)−
3−(ジフェニルホスフィノ)フェン−2−イル−2−
フェニル−2,3,9,9a−テトラヒドロ−1H−イ
ンドリノ[1,2−c]イミダゾール−1−オンを得る
ことができる。
に二炭酸t−ブチルなどを作用させてそのアミノ基を保
護し、次いでジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソ
プロピルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメ
チルアミノプロピル)カルボジイミドまたはこれらの塩
酸塩;N−ヒドロキシスクシンイミド、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール、3−ヒドロキシ−4−オキソ−
3,4−ジヒドロ−1,2,3−ベンゾトリアジンなど
の脱水剤の存在下でアニリンと反応させることにより、
相当するN−t−ブトキシカルボニル−L−インドリン
−2−フェニルアミドを得る。この化合物に、塩酸、硫
酸、トリフルオロ酢酸などの酸を作用させてt−ブトキ
シカルボニル基を脱保護した後、2−(ジフェニルホス
フィノ)ベンズアルデヒドを反応させることにより、光
学活性ホスフィン(II)である、(3R,9aS)−
3−(ジフェニルホスフィノ)フェン−2−イル−2−
フェニル−2,3,9,9a−テトラヒドロ−1H−イ
ンドリノ[1,2−c]イミダゾール−1−オンを得る
ことができる。
【0018】また、上記において、D−インドリン−2
−カルボン酸を出発原料として用いると、光学活性ホス
フィン(II)である、(3S,9aR)−3−(ジフ
ェニルホスフィノ)フェン−2−イル−2−フェニル−
2,3,9,9a−テトラヒドロ−1H−インドリノ
[1,2−c]イミダゾール−1−オンが得られる。
−カルボン酸を出発原料として用いると、光学活性ホス
フィン(II)である、(3S,9aR)−3−(ジフ
ェニルホスフィノ)フェン−2−イル−2−フェニル−
2,3,9,9a−テトラヒドロ−1H−インドリノ
[1,2−c]イミダゾール−1−オンが得られる。
【0019】光学活性ホスフィン(II)の反応液から
の単離・精製は、有機化合物の合成に際して一般に用い
られる方法と同様の方法によって行うことができる。例
えば、混合液を水にあけ、ベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの炭化水素;ジエチルエーテル、ジイソプロピル
エーテルなどのエーテル;ジクロロメタン、クロロホル
ムなどのハロゲン化炭化水素などの有機溶媒で抽出し、
抽出液を濃縮して得られる粗生成物を必要に応じて再結
晶、クロマトグラフィーなどで精製する。
の単離・精製は、有機化合物の合成に際して一般に用い
られる方法と同様の方法によって行うことができる。例
えば、混合液を水にあけ、ベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの炭化水素;ジエチルエーテル、ジイソプロピル
エーテルなどのエーテル;ジクロロメタン、クロロホル
ムなどのハロゲン化炭化水素などの有機溶媒で抽出し、
抽出液を濃縮して得られる粗生成物を必要に応じて再結
晶、クロマトグラフィーなどで精製する。
【0020】光学活性ホスフィン(I)および光学活性
ホスフィン(II)は、遷移金属錯体触媒を用いた種々
の不斉合成反応において、配位子として適用可能であ
り、例えばアリル化合物のアリル位不斉置換反応に適用
すると、高い不斉収率を達成することができる。
ホスフィン(II)は、遷移金属錯体触媒を用いた種々
の不斉合成反応において、配位子として適用可能であ
り、例えばアリル化合物のアリル位不斉置換反応に適用
すると、高い不斉収率を達成することができる。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定され
るものではない。
明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定され
るものではない。
【0022】実施例1 [工程(a)]窒素雰囲気下、L−プロリン1.7g
(15mmol)をクロロホルム20mlに懸濁させて
0℃に冷却し、この溶液に無水トリフルオロ酢酸10.
5ml(75mmol)を加えた。混合液を室温に昇温
して1時間攪拌した後、減圧下に濃縮した。得られた残
留物に、窒素雰囲気下、ジエチルエーテル20mlを加
えて溶解させて0℃に冷却し、この溶液に五塩化リン
3.2g(15mmol)を添加し、添加終了後、室温
に昇温して1.5時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮
し、得られた残留物をベンゼン20mlに溶解させた。
この溶液を、アニリン1.3ml(14mmol)およ
びトリエチルアミン4ml(30mmol)を酢酸エチ
ル10mlに溶解させた溶液に、窒素雰囲気下で、反応
液の内温を0℃以下に保ちながら添加し、添加終了後、
室温に昇温して1時間攪拌した。反応液を水20mlに
注ぎ、有機層を分離した。この有機層を水10mlで洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られ
た粗生成物にジエチルエーテル10mlおよびヘキサン
10mlを加えて懸濁状態で10分間攪拌して洗浄し、
固体を濾別することにより、N−トリフルオロアセチル
−L−プロリン−2−フェニルアミド3.0g(10.
5mmol、収率75%)を得た。
(15mmol)をクロロホルム20mlに懸濁させて
0℃に冷却し、この溶液に無水トリフルオロ酢酸10.
5ml(75mmol)を加えた。混合液を室温に昇温
して1時間攪拌した後、減圧下に濃縮した。得られた残
留物に、窒素雰囲気下、ジエチルエーテル20mlを加
えて溶解させて0℃に冷却し、この溶液に五塩化リン
3.2g(15mmol)を添加し、添加終了後、室温
に昇温して1.5時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮
し、得られた残留物をベンゼン20mlに溶解させた。
この溶液を、アニリン1.3ml(14mmol)およ
びトリエチルアミン4ml(30mmol)を酢酸エチ
ル10mlに溶解させた溶液に、窒素雰囲気下で、反応
液の内温を0℃以下に保ちながら添加し、添加終了後、
室温に昇温して1時間攪拌した。反応液を水20mlに
注ぎ、有機層を分離した。この有機層を水10mlで洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られ
た粗生成物にジエチルエーテル10mlおよびヘキサン
10mlを加えて懸濁状態で10分間攪拌して洗浄し、
固体を濾別することにより、N−トリフルオロアセチル
−L−プロリン−2−フェニルアミド3.0g(10.
5mmol、収率75%)を得た。
【0023】[工程(b)]上記工程(a)で得られた
N−トリフルオロアセチル−L−プロリン−2−フェニ
ルアミド29mg(0.1mmol)および炭酸カリウ
ム69mg(0.5mmol)を蓋付き試験管に入れ、
窒素置換した後、メタノール1mlを加えて室温で1時
間攪拌した。次いで、この溶液に2−(ジフェニルホス
フィノ)ベンズアルデヒド29mg(0.1mmol)
を加え、100℃に加熱して1時間攪拌した。反応液を
水5mlに注ぎ、クロロホルム5mlで抽出し、抽出液
を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/5(容量比))で精製
することで、下記の物性を有する(3R,7aS)−3
−(ジフェニルホスフィノ)フェン−2−イル−2−フ
ェニル−2,3,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1
H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−1−オン〈光
学活性ホスフィン(I)〉36mg(0.078mmo
l、収率78%)を得た。
N−トリフルオロアセチル−L−プロリン−2−フェニ
ルアミド29mg(0.1mmol)および炭酸カリウ
ム69mg(0.5mmol)を蓋付き試験管に入れ、
窒素置換した後、メタノール1mlを加えて室温で1時
間攪拌した。次いで、この溶液に2−(ジフェニルホス
フィノ)ベンズアルデヒド29mg(0.1mmol)
を加え、100℃に加熱して1時間攪拌した。反応液を
水5mlに注ぎ、クロロホルム5mlで抽出し、抽出液
を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/5(容量比))で精製
することで、下記の物性を有する(3R,7aS)−3
−(ジフェニルホスフィノ)フェン−2−イル−2−フ
ェニル−2,3,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1
H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−1−オン〈光
学活性ホスフィン(I)〉36mg(0.078mmo
l、収率78%)を得た。
【0024】 比旋光度:[α]D=+44°(c1.4、CHCl3) EIMS(m/z):462(M)+ 1 H−NMR(400MHz、CDCl3、TMS、pp
m)δ:1.42−1.56(m,1H,6−CH),
1.65−1.76(m,1H,6−CH),1.97
−2.15(m,2H,7−CH2),2.63−2.
70(m,1H,5−CH),3.09−3.14
(m,1H,5−CH),3.92(dd,J=4.
4,9.0Hz,1H,7a−CH),6.53(d,
J=6.1Hz,1H,3−CH),6.99−7.0
7(m,2H,Ar),7.14−7.39(m,15
H,Ar),7.44(d,=8.1Hz,2H,A
r)31 P−NMR(270MHz、CDCl3、P(OC
H3)3(外部標準)、ppm)δ:−18.0(s)
m)δ:1.42−1.56(m,1H,6−CH),
1.65−1.76(m,1H,6−CH),1.97
−2.15(m,2H,7−CH2),2.63−2.
70(m,1H,5−CH),3.09−3.14
(m,1H,5−CH),3.92(dd,J=4.
4,9.0Hz,1H,7a−CH),6.53(d,
J=6.1Hz,1H,3−CH),6.99−7.0
7(m,2H,Ar),7.14−7.39(m,15
H,Ar),7.44(d,=8.1Hz,2H,A
r)31 P−NMR(270MHz、CDCl3、P(OC
H3)3(外部標準)、ppm)δ:−18.0(s)
【0025】実施例2 実施例1において、L−プロリン1.7g(15mmo
l)の代わりに、トランス−4−ヒドロキシ−L−プロ
リン2.0g(15mmol)を用いた以外は実施例1
の工程(a)と同様の反応および単離操作を行うことに
より、トランス−4−ヒドロキシ−N−トリフルオロア
セチル−L−プロリン−2−フェニルアミド3.2g
(10.5mmol、収率75%)を得た。次いで、実
施例1の工程(b)において、N−トリフルオロアセチ
ル−L−プロリン−2−フェニルアミド29mg(0.
1mmol)の代わりに、上記で得られたトランス−4
−ヒドロキシ−N−トリフルオロアセチル−L−プロリ
ン−2−フェニルアミド30mg(0,1mmol)を
用いた以外は実施例1の工程(b)と同様の反応および
単離操作を行うことにより、下記の物性を有する(3
R,6R,7aS)−3−(ジフェニルホスフィノ)フ
ェン−2−イル−6−ヒドロキシ−2−フェニル−2,
3,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ
[1,2−c]イミダゾール−1−オン〈光学活性ホス
フィン(I)〉34mg(0.071mmol、収率7
1%)を得た。
l)の代わりに、トランス−4−ヒドロキシ−L−プロ
リン2.0g(15mmol)を用いた以外は実施例1
の工程(a)と同様の反応および単離操作を行うことに
より、トランス−4−ヒドロキシ−N−トリフルオロア
セチル−L−プロリン−2−フェニルアミド3.2g
(10.5mmol、収率75%)を得た。次いで、実
施例1の工程(b)において、N−トリフルオロアセチ
ル−L−プロリン−2−フェニルアミド29mg(0.
1mmol)の代わりに、上記で得られたトランス−4
−ヒドロキシ−N−トリフルオロアセチル−L−プロリ
ン−2−フェニルアミド30mg(0,1mmol)を
用いた以外は実施例1の工程(b)と同様の反応および
単離操作を行うことにより、下記の物性を有する(3
R,6R,7aS)−3−(ジフェニルホスフィノ)フ
ェン−2−イル−6−ヒドロキシ−2−フェニル−2,
3,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ
[1,2−c]イミダゾール−1−オン〈光学活性ホス
フィン(I)〉34mg(0.071mmol、収率7
1%)を得た。
【0026】比旋光度:[α]D=+9.2°(c1.
6、CHCl3) EIMS(m/z):478(M)+ 1 H−NMR(400MHz、CDCl3、TMS、pp
m)δ:1.94−2.00(m,1H,7−CH),
2.32−2.38(m、1H,7−CH),2.67
(dd,J=3.6,10Hz,1H,5−CH),
3.13(d,J=10Hz,1H,5−CH),3.
82(dd,J=4.5,9.6Hz,1H,7a−C
H),4.10(br,s,1H,6−CH),6.5
8(d,J=5.9Hz,1H,3−CH),7.05
−7.13(m,2H,Ar),7.19−7.38
(m,15H,Ar),7.57(d,J=7.8H
z,2H,Ar)31 P−NMR(270MHz、CDCl3、P(OC
H3)3(外部標準)、ppm)δ:−18.4(s)
6、CHCl3) EIMS(m/z):478(M)+ 1 H−NMR(400MHz、CDCl3、TMS、pp
m)δ:1.94−2.00(m,1H,7−CH),
2.32−2.38(m、1H,7−CH),2.67
(dd,J=3.6,10Hz,1H,5−CH),
3.13(d,J=10Hz,1H,5−CH),3.
82(dd,J=4.5,9.6Hz,1H,7a−C
H),4.10(br,s,1H,6−CH),6.5
8(d,J=5.9Hz,1H,3−CH),7.05
−7.13(m,2H,Ar),7.19−7.38
(m,15H,Ar),7.57(d,J=7.8H
z,2H,Ar)31 P−NMR(270MHz、CDCl3、P(OC
H3)3(外部標準)、ppm)δ:−18.4(s)
【0027】実施例3 実施例2の方法で得られた(3R,6R,7aS)−3
−(ジフェニルホスフィノ)フェン−2−イル−6−ヒ
ドロキシ−2−フェニル−2,3,5,6,7,7a−
ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−c]イミダゾー
ル−1−オン10mg(0.02mmol)およびイミ
ダゾール11mg(0.16mmol)を窒素気雰囲気
下でジメチルホルムアミド5mlに溶解させて0℃に冷
却し、この溶液にt−ブチルジメチルシリルクロリド1
8mg(0.12mmol)を加えた後、室温まで昇温
して3時間攪拌した。反応液を0℃に冷却して飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液5mlを加え、次いでクロロホル
ム5mlを加えて抽出し、抽出液を水5mlで5回洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/8(容量比))で精製
することで、下記の物性を有する(3R,6R,7a
S)−3−(ジフェニルホスフィノ)フェン−2−イル
−6−t−ブチルジメチルシリルオキシ−2−フェニル
−2,3,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ピ
ロロ[1,2−c]イミダゾール−1−オン〈光学活性
ホスフィン(I)〉12mg(0.02mmol、収率
100%)を得た。
−(ジフェニルホスフィノ)フェン−2−イル−6−ヒ
ドロキシ−2−フェニル−2,3,5,6,7,7a−
ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−c]イミダゾー
ル−1−オン10mg(0.02mmol)およびイミ
ダゾール11mg(0.16mmol)を窒素気雰囲気
下でジメチルホルムアミド5mlに溶解させて0℃に冷
却し、この溶液にt−ブチルジメチルシリルクロリド1
8mg(0.12mmol)を加えた後、室温まで昇温
して3時間攪拌した。反応液を0℃に冷却して飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液5mlを加え、次いでクロロホル
ム5mlを加えて抽出し、抽出液を水5mlで5回洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/8(容量比))で精製
することで、下記の物性を有する(3R,6R,7a
S)−3−(ジフェニルホスフィノ)フェン−2−イル
−6−t−ブチルジメチルシリルオキシ−2−フェニル
−2,3,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ピ
ロロ[1,2−c]イミダゾール−1−オン〈光学活性
ホスフィン(I)〉12mg(0.02mmol、収率
100%)を得た。
【0028】 比旋光度:[α]D=+71°(c2.1、CHCl3) EIMS(m/z):592(M)+ 1 H−NMR(400MHz、CDCl3、TMS、pp
m) δ:0.01(d,J=4.2Hz,6H,Si
(CH3)2),0.85(s,9H,SiC(C
H3)3),1.99−2.06(m,1H,7−C
H),2.38−2.44(m,1H,7−CH),
2.85−2.95(m,2H,5−CH 2),4.1
3(dd,J=3.8,8.9Hz,1H,7a−C
H),4.30−4.36(m,1H,6−CH),
6.51(d,J=7.1Hz,1H,3−CH),
6.96−7.06(m,2H,Ar),7.14−
7.37(m,15H,Ar),7.41(d,J=
8.5Hz,2H,Ar)31 P−NMR(270MHz、CDCl3、P(OC
H3)3(外部標準)、ppm)δ:−18.7(s)
m) δ:0.01(d,J=4.2Hz,6H,Si
(CH3)2),0.85(s,9H,SiC(C
H3)3),1.99−2.06(m,1H,7−C
H),2.38−2.44(m,1H,7−CH),
2.85−2.95(m,2H,5−CH 2),4.1
3(dd,J=3.8,8.9Hz,1H,7a−C
H),4.30−4.36(m,1H,6−CH),
6.51(d,J=7.1Hz,1H,3−CH),
6.96−7.06(m,2H,Ar),7.14−
7.37(m,15H,Ar),7.41(d,J=
8.5Hz,2H,Ar)31 P−NMR(270MHz、CDCl3、P(OC
H3)3(外部標準)、ppm)δ:−18.7(s)
【0029】実施例4 [工程(a)]L−インドリン−2−カルボン酸816
mg(5.0mmol)に1,4−ジオキサン5mlお
よび0.5N水酸化ナトリウム水溶液10mlを加えて
溶解させ、0℃に冷却した。この溶液に二炭酸t−ブチ
ル2.2g(10mmol)を添加し、添加終了後、室
温に昇温して15時間攪拌した。反応液を0℃に冷却
し、クエン酸水溶液を加えてpHを3に調節した後、酢
酸エチル10mlで3回抽出した。抽出液を濃縮し、得
られた残留物をジメチルホルムアミド15mlに溶解さ
せ、アニリン0.72ml(7.5mmol)および1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール1.35g(10mm
ol)を加えて0℃に冷却した。この溶液に、さらに1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド塩酸塩1.44g(7.5mmol)を加えた
後、室温まで昇温して12時間攪拌した。反応液に酢酸
エチル10mlを加えて有機層を分液し、有機層を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液10ml、クエン酸水溶液1
0ml、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10ml、水1
0mlで順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減
圧下に濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=
1/3)で精製することで、N−t−ブトキシカルボニ
ル−L−インドリン−2−フェニルアミド1.14g
(3.5mmol、収率70%)を得た。
mg(5.0mmol)に1,4−ジオキサン5mlお
よび0.5N水酸化ナトリウム水溶液10mlを加えて
溶解させ、0℃に冷却した。この溶液に二炭酸t−ブチ
ル2.2g(10mmol)を添加し、添加終了後、室
温に昇温して15時間攪拌した。反応液を0℃に冷却
し、クエン酸水溶液を加えてpHを3に調節した後、酢
酸エチル10mlで3回抽出した。抽出液を濃縮し、得
られた残留物をジメチルホルムアミド15mlに溶解さ
せ、アニリン0.72ml(7.5mmol)および1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール1.35g(10mm
ol)を加えて0℃に冷却した。この溶液に、さらに1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド塩酸塩1.44g(7.5mmol)を加えた
後、室温まで昇温して12時間攪拌した。反応液に酢酸
エチル10mlを加えて有機層を分液し、有機層を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液10ml、クエン酸水溶液1
0ml、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10ml、水1
0mlで順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減
圧下に濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=
1/3)で精製することで、N−t−ブトキシカルボニ
ル−L−インドリン−2−フェニルアミド1.14g
(3.5mmol、収率70%)を得た。
【0030】[工程(b)]上記工程(a)で得られた
N−t−ブトキシカルボニル−L−インドリン−2−フ
ェニルアミド200mg(0.62mmol)をトリフ
ルオロ酢酸4mlに溶解させ、室温で1時間攪拌した。
反応液を減圧下に濃縮し、残留物にクロロホルム5ml
を加えて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液5mlで洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮するこ
とでL−インドリン−2−フェニルアミド121mg
(0.51mmol、収率82%)を得た。次いで、窒
素置換した蓋付き試験管に、上記で得られたL−インド
リン−2−フェニルアミド30mg(0.13mmo
l)、2−(ジフェニルホスフィノ)ベンズアルデヒド
36mg(0.12mmol)およびメタノール2ml
を加えて100℃に加熱し、1時間攪拌した。反応液を
減圧下に濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=
1/8(容量比))で精製することで、下記の物性を有
する(3R,9aS)−3−(ジフェニルホスフィノ)
フェン−2−イル−2−フェニル−2,3,9,9a−
テトラヒドロ−1H−インドリノ[1,2−c]イミダ
ゾール−1−オン〈光学活性ホスフィン(II)〉14
mg(0.03mmol、収率23%)を得た。
N−t−ブトキシカルボニル−L−インドリン−2−フ
ェニルアミド200mg(0.62mmol)をトリフ
ルオロ酢酸4mlに溶解させ、室温で1時間攪拌した。
反応液を減圧下に濃縮し、残留物にクロロホルム5ml
を加えて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液5mlで洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮するこ
とでL−インドリン−2−フェニルアミド121mg
(0.51mmol、収率82%)を得た。次いで、窒
素置換した蓋付き試験管に、上記で得られたL−インド
リン−2−フェニルアミド30mg(0.13mmo
l)、2−(ジフェニルホスフィノ)ベンズアルデヒド
36mg(0.12mmol)およびメタノール2ml
を加えて100℃に加熱し、1時間攪拌した。反応液を
減圧下に濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=
1/8(容量比))で精製することで、下記の物性を有
する(3R,9aS)−3−(ジフェニルホスフィノ)
フェン−2−イル−2−フェニル−2,3,9,9a−
テトラヒドロ−1H−インドリノ[1,2−c]イミダ
ゾール−1−オン〈光学活性ホスフィン(II)〉14
mg(0.03mmol、収率23%)を得た。
【0031】比旋光度:[α]D=+180.7°(c
0.5、CHCl3) EIMS(m/z):510(M)+ 1 H−NMR(400MHz、CDCl3、TMS、pp
m) δ:3.12(dd,J=10,16Hz,1
H),3.54(d,J=16Hz,1H),4.39
(dd,J=1.6,10Hz,1H),6.90−
7.63(m,24H,Ar)31 P NMR(270MHz、CDCl3、P(OC
H3)3(外部標準)、ppm)δ:−20.0(s)
0.5、CHCl3) EIMS(m/z):510(M)+ 1 H−NMR(400MHz、CDCl3、TMS、pp
m) δ:3.12(dd,J=10,16Hz,1
H),3.54(d,J=16Hz,1H),4.39
(dd,J=1.6,10Hz,1H),6.90−
7.63(m,24H,Ar)31 P NMR(270MHz、CDCl3、P(OC
H3)3(外部標準)、ppm)δ:−20.0(s)
【0032】次に、上記で得られた光学活性ホスフィン
(I)および光学活性ホスフィン(II)を用いて、
1,3−ジフェニルプロペニルメチルカーボネートのア
リル位不斉置換反応を行った。
(I)および光学活性ホスフィン(II)を用いて、
1,3−ジフェニルプロペニルメチルカーボネートのア
リル位不斉置換反応を行った。
【0033】
【化7】
【0034】試験例1 窒素雰囲気下、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パ
ラジウム・クロロホルム(Pd2(dba)3・CHCl
3)10mg(0.01mmol)および実施例3の方
法で得られた(3R,6R,7aS)−3−(ジフェニ
ルホスフィノ)フェン−2−イル−6−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ−2−フェニル−2,3,5,6,
7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−c]
イミダゾール−1−オン12mg(0.02mmol)
をジクロロメタン1mlに溶解させ、1,3−ジフェニ
ルプロペニルメチルカーボネート54mg(0.2mm
ol)を加えて室温で1時間攪拌した。次いで、この反
応液にマロン酸ジメチル0.068ml(0.6mmo
l)を加え、室温で1週間攪拌した。反応液に酢酸エチ
ル5mlを加えて飽和塩化アンモニウム水溶液5mlで
2回洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮
した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/10)
で精製することで、(S)−ジメチル−2−(1,3−
ジフェニル−2−プロペニル)マロン酸45mg(0.
14mmol、収率70%、光学純度94%e.e.)
を得た。なお、得られた(S)−ジメチル−2−(1,
3−ジフェニル−2−プロペニル)−マロン酸の光学純
度は、高速液体クロマトグラフィー分析(カラム:DA
ICEL CHIRALCEL OD−H、展開溶媒:
ヘキサン/イソプロパノール=98/2)により決定し
た。
ラジウム・クロロホルム(Pd2(dba)3・CHCl
3)10mg(0.01mmol)および実施例3の方
法で得られた(3R,6R,7aS)−3−(ジフェニ
ルホスフィノ)フェン−2−イル−6−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ−2−フェニル−2,3,5,6,
7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−c]
イミダゾール−1−オン12mg(0.02mmol)
をジクロロメタン1mlに溶解させ、1,3−ジフェニ
ルプロペニルメチルカーボネート54mg(0.2mm
ol)を加えて室温で1時間攪拌した。次いで、この反
応液にマロン酸ジメチル0.068ml(0.6mmo
l)を加え、室温で1週間攪拌した。反応液に酢酸エチ
ル5mlを加えて飽和塩化アンモニウム水溶液5mlで
2回洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮
した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/10)
で精製することで、(S)−ジメチル−2−(1,3−
ジフェニル−2−プロペニル)マロン酸45mg(0.
14mmol、収率70%、光学純度94%e.e.)
を得た。なお、得られた(S)−ジメチル−2−(1,
3−ジフェニル−2−プロペニル)−マロン酸の光学純
度は、高速液体クロマトグラフィー分析(カラム:DA
ICEL CHIRALCEL OD−H、展開溶媒:
ヘキサン/イソプロパノール=98/2)により決定し
た。
【0035】試験例2 試験例1において、(3R,6R,7aS)−3−(ジ
フェニルホスフィノ)フェン−2−イル−6−t−ブチ
ルジメチルシリルオキシ−2−フェニル−2,3,5,
6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−
c]イミダゾール−1−オン12mg(0.02mmo
l)の代わりに実施例1の方法で得られた(3R,7a
S)−3−(ジフェニルホスフィノ)フェン−2−イル
−2−フェニル−2,3,5,6,7,7a−ヘキサヒ
ドロ−1H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−1−
オン11mg(0.02mmol)を用い、マロン酸ジ
メチル0.068ml(0.6mmol)を加えた後、
室温で12時間攪拌した以外は試験例1と同様の操作を
行った。結果を表1に示す。
フェニルホスフィノ)フェン−2−イル−6−t−ブチ
ルジメチルシリルオキシ−2−フェニル−2,3,5,
6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−
c]イミダゾール−1−オン12mg(0.02mmo
l)の代わりに実施例1の方法で得られた(3R,7a
S)−3−(ジフェニルホスフィノ)フェン−2−イル
−2−フェニル−2,3,5,6,7,7a−ヘキサヒ
ドロ−1H−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−1−
オン11mg(0.02mmol)を用い、マロン酸ジ
メチル0.068ml(0.6mmol)を加えた後、
室温で12時間攪拌した以外は試験例1と同様の操作を
行った。結果を表1に示す。
【0036】試験例3 試験例1において、(3R,6R,7aS)−3−(ジ
フェニルホスフィノ)フェン−2−イル−6−t−ブチ
ルジメチルシリルオキシ−2−フェニル−2,3,5,
6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−
c]イミダゾール−1−オン12mg(0.02mmo
l)の代わりに実施例4の方法で得られた(3R,9a
S)−3−(ジフェニルホスフィノ)フェン−2−イル
−2−フェニル−2,3,9,9a−テトラヒドロ−1
H−インドリノ[1,2−c]イミダゾール−1−オン
12mg(0.02mmol)を用い、マロン酸ジメチ
ル0.068ml(0.6mmol)を加えた後、室温
で12時間攪拌した以外は試験例1と同様の操作を行っ
た。結果を表1に示す。
フェニルホスフィノ)フェン−2−イル−6−t−ブチ
ルジメチルシリルオキシ−2−フェニル−2,3,5,
6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−
c]イミダゾール−1−オン12mg(0.02mmo
l)の代わりに実施例4の方法で得られた(3R,9a
S)−3−(ジフェニルホスフィノ)フェン−2−イル
−2−フェニル−2,3,9,9a−テトラヒドロ−1
H−インドリノ[1,2−c]イミダゾール−1−オン
12mg(0.02mmol)を用い、マロン酸ジメチ
ル0.068ml(0.6mmol)を加えた後、室温
で12時間攪拌した以外は試験例1と同様の操作を行っ
た。結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明により提供される光学活性ホスフ
ィン化合物は、短工程で合成が可能であり、遷移金属錯
体触媒を用いた種々の不斉合成反応、例えばアリル化合
物のアリル位不斉置換反応などにおいて配位子として使
用することにより、高い不斉収率を達成し得る。
ィン化合物は、短工程で合成が可能であり、遷移金属錯
体触媒を用いた種々の不斉合成反応、例えばアリル化合
物のアリル位不斉置換反応などにおいて配位子として使
用することにより、高い不斉収率を達成し得る。
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、Rは水素原子または保護されていてもよい水酸
基を表し、*は不斉炭素原子を表す。)で示される光学
活性ホスフィン化合物。 - 【請求項2】 一般式(II) 【化2】 (式中、*は不斉炭素原子を表す。)で示される光学活
性ホスフィン化合物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000194512A JP2001328993A (ja) | 2000-03-14 | 2000-06-28 | 光学活性ホスフィン化合物 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000070177 | 2000-03-14 | ||
| JP2000-70177 | 2000-03-14 | ||
| JP2000194512A JP2001328993A (ja) | 2000-03-14 | 2000-06-28 | 光学活性ホスフィン化合物 |
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009046469A (ja) * | 2007-07-26 | 2009-03-05 | Chiba Univ | 光学活性アリル化合物類の製造方法 |
-
2000
- 2000-06-28 JP JP2000194512A patent/JP2001328993A/ja active Pending
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