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JP2001323079A - 離型ポリエステルフィルム - Google Patents

離型ポリエステルフィルム

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Publication number
JP2001323079A
JP2001323079A JP2000142180A JP2000142180A JP2001323079A JP 2001323079 A JP2001323079 A JP 2001323079A JP 2000142180 A JP2000142180 A JP 2000142180A JP 2000142180 A JP2000142180 A JP 2000142180A JP 2001323079 A JP2001323079 A JP 2001323079A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
release
polyester
particles
green sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000142180A
Other languages
English (en)
Inventor
Naonobu Oda
尚伸 小田
Yoshitomo Ikehata
良知 池畠
Atsushi Hoshio
淳 星尾
Harunobu Kuroiwa
晴信 黒岩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP2000142180A priority Critical patent/JP2001323079A/ja
Publication of JP2001323079A publication Critical patent/JP2001323079A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グリーンシートにフィルム表面突起由来のピ
ンホール等の欠点を発生させず、かつ製造工程や加工工
程で発生する傷や削れに起因するグリーンシートの欠点
の発生を抑制することができる離型ポリエステルフィル
ムを提供する。 【解決手段】 ポリエステル基材フィルムの少なくとも
片面に離型層が設けられた離型用ポリエステルフィルム
であって、前記離型層表面の突起高さが0.27μm以
上0.54μm未満の突起個数が100個/mm2以上、
突起高さ0.54μm以上の突起が5.0個/mm2
下、突起高さ0.81μm以上の突起が実質的に存在せ
ず、かつ三次元平均表面粗さSRaが0.010〜0.
030μmであることを特徴とする離型ポリエステルフ
ィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステルフィ
ルムを基材とする離型ポリエステルフィルムに関し、特
に、セラミックコンデンサー用のグリーンシート成形に
用いられる離型ポリエステルフィルムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル基材フィルムに離型層を積
層した離型フィルムは、粘着ラベル、粘着テープの台紙
等として広く用いられている。近年、セラミックコンデ
ンサー用のグリーンシート成形用に離型フィルムを用い
ることが一般化される中、コンデンサーの大容量化、小
型化に伴って、グリーンシートの薄膜化が進められてき
た。
【0003】グリーンシートの薄膜化に伴い、表面粗さ
が大きい離型フィルムを用いた際に、グリーンシートに
ピンホール等の欠陥が発生したり、剥離時に破断を発生
する等の問題が発生する頻度が増加してきた。
【0004】これらの問題を解決するために、離型フィ
ルムの離型層表面の粗さを規制した技術が、例えば特開
平11−320524号公報、特開平11−32076
4号公報などに記載された離型面は、中心線平均粗さR
aが30nm以下、突起高さが0.05〜0.3μmの
範囲において突起数の対数値(Log突起数)が突起高
さのマイナス5倍(−5×突起高さ)以上、突起高さ
0.4μm以上の突起数が35個/mm2以下であるこ
とが開示されている。
【0005】しかしながら、これらの方法では、離型フ
ィルムの表面突起に起因するグリーンシートのピンホー
ル等の欠点は無くすことができるものの、フィルムの製
造工程や離型層形成時等の加工時にフィルムに傷が発生
したり、フィルム表面が削れるなどの問題が起こりやす
いことがわかった。これらのフィルムの傷や削れは、グ
リーンシートに欠点を発生させる原因となるため好まし
くない。
【0006】これらのフィルムの傷や削れの発生原因を
鋭意検討したところ、離型層表面の突起高さが0.27
μm以上0.54μm未満の突起数が少ないことが主要
因であることがわかった。そのため、フィルムの製造工
程や離型層形成時等の加工時に、離型層表面の突起の存
在しない地肌部あるいは突起高さが0.27μm未満の
突起高さの低い突起に金属ロールなどが接触した際に、
真実接触面積が増加し、離型層表面に傷や削れが発生し
たものと推定される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、グリ
ーンシートにフィルム表面突起由来のピンホール等の欠
点を発生させず、かつ製造工程や加工工程で発生する傷
や削れに起因するグリーンシートの欠点の発生を抑制す
ることができる離型ポリエステルフィルムを提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
状況に鑑みなされたものであって、上記の課題を解決す
ることができた離型ポリエステルフィルムとは、以下の
通りである。
【0009】即ち、本発明の第1の発明は、ポリエステ
ル基材フィルムの少なくとも片面に離型層が設けられた
離型用ポリエステルフィルムであって、前記離型層表面
の突起高さが0.27μm以上0.54μm未満の突起個
数が100個/mm2以上、突起高さ0.54μm以上の
突起が5.0個/mm2以下、突起高さ0.81μm以上
の突起が実質的に存在せず、かつ三次元平均表面粗さS
Raが0.010〜0.030μmであることを特徴と
する離型ポリエステルフィルムである。
【0010】第2の発明は、前記ポリエステル基材フィ
ルムの、150℃における長手方向の熱収縮率が2.0
%以下で、かつ200℃における長手方向の熱収縮率が
3.0%以上であることを特徴とする第1の発明に記載
の離型ポリエステルフィルムである。
【0011】第3の発明は、前記ポリエステル基材フィ
ルムがポリエチレンテレフタレート又はこれを主体とす
るポリエステルで構成されていることを特徴とする第1
または2の発明に記載の離型ポリエステルフィルムであ
る。
【0012】第4の発明は、前記ポリエステル基材フィ
ルムがポリ乳酸を主たる構成成分とすることを特徴とす
る第1の発明に記載の離型ポリエステルフィルム。
【0013】第5の発明は、前記ポリエステル基材フィ
ルムの、120℃における熱収縮率が5.0%以下であ
ることを特徴とする第4の発明に記載の離型ポリエステ
ルフィルムである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の基材フィルムとして用い
られるポリエステルは、ホモポリエステルでも共重合ポ
リエステルでも良い。酸成分および/またはグリコール
成分にイソフタル酸、フタル酸、ジフェニル−4,4−
ジカルボン酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ナ
フタレン−2,7−ジカルボン酸、ナフタレン−1,5
−ジカルボン酸、ジフェノキシエタン−4,4−ジカル
ボン酸、ジフェニルスルホン−4,4−ジカルボン酸、
ジフェニルエーテル−4,4−ジカルボン酸、マロン
酸、1,1−ジメチルマロン酸、コハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、セバチン酸、デカメチレンジカルボン
酸等の酸成分やエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、シクロヘキサンジメタノール、ハイドロキノン、
ビスフェノールA等のグリコール成分やポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチ
レングリコールやそれらの共重合体等を共重合してもよ
い。また、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ(2−オ
キシ酪酸)等の脂肪族ポリエステルを用いることもでき
る。
【0015】また、本発明の離型ポリエステルフィルム
は、滑り性、巻き性、耐ブロッキング性などのハンドリ
ング性を改善するために、基材フィルム及び/または離
型層中に無機粒子、有機塩粒子や架橋高分子粒子などの
不活性粒子を含有させることが出来る。
【0016】無機粒子としては、炭酸カルシウム、カオ
リン、タルク、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸
カルシウム、硫酸バリウム、リン酸リチウム、リン酸カ
ルシウム、リン酸マグネシウム、酸化アルミニウム、酸
化ケイ素、酸化チタン、酸化ジルコニウム、フッ化リチ
ウム、ソジュウムカルシウムアルミシリケート等が挙げ
られる。
【0017】有機塩粒子としては、蓚酸カルシウムやカ
ルシウム、バリウム、亜鉛、マンガン、マグネシウム等
のテレフタル酸塩等が挙げられる。
【0018】架橋高分子粒子としては、ジビニルベンゼ
ン、スチレン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸
またはメタクリル酸のビニル系モノマーの単独または共
重合体が挙げられる。その他に、ポリテトラフルオロエ
チレン、ベンゾグアナミン樹脂、熱硬化エポキシ樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、熱硬化性尿素樹脂、熱硬化性
フェノール樹脂などの有機粒子を用いても良い。
【0019】上記不活性粒子を基材フィルムとなるポリ
エステル中に含有させる方法は、特に限定されないが、
(a)ポリエステル構成成分であるジオール中で不活性
粒子をスラリー状に分散処理し、該不活性粒子スラリー
をポリエステルの重合反応系へ添加する方法、(b)ポ
リエステルフィルムの溶融押出し工程でベント式二軸押
出し機で、溶融ポリエステル樹脂に分散処理した不活性
粒子の水スラリーを添加する方法、(c)ポリエステル
樹脂と不活性粒子を溶融状態で混練する方法などが例示
される。
【0020】重合反応系に添加する方法の場合、不活性
粒子のジオールスラリーを、エステル化反応またはエス
テル交換反応前から重縮合反応開始前の溶融粘度の低い
反応系に添加することが好ましい。また、不活性粒子の
ジオールスラリーを調整する際には、高圧分散機、ビー
ズミル、超音波分散などの物理的な分散処理を行うとこ
とが好ましい。さらに、分散処理したスラリーを安定化
させるために、使用する粒子の種類に応じて適切な化学
的な分散安定化処理を併用することが好ましい。
【0021】分散安定化処理としては、例えば無機酸化
物粒子や粒子表面にカルボキシル基を有する架橋高分子
粒子などの場合には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウムなどのアルカリ化合物をスラリーに
添加し、電気的な反発により粒子間の再凝集を抑制する
ことができる。また、炭酸カルシウム粒子、ヒドロキシ
アパタイト粒子などの場合にはトリポリ燐酸ナトリウム
やトリポリ燐酸カリウムをスラリー中に添加することが
好ましい。
【0022】また、不活性粒子のジオールスラリーをポ
リエステルの重合反応系へ添加する際、スラリーをジオ
ールの沸点近くまで加熱処理することも、重合反応系へ
添加した際のヒートショック(スラリーと重合反応系と
の温度差)を小さくすることができるため、粒子の分散
性の点で好ましい。
【0023】本願発明の請求項1に記載の、突起の高さ
と個数の関係及び三次元平均表面粗さSRaは、フィル
ムの製膜条件及び不活性粒子によってコントロールする
ことができる。不活性粒子の種類及び含有量は、突起の
高さと個数の関係及び三次元平均表面粗さSRaが請求
項1に記載の範囲内を満足すれば特に限定されるもので
はない。
【0024】不活性粒子の平均粒子径は0.1μm以上
2.5μm以下が好ましく、0.2μm以上1.0μm
以下が特に好ましい。不活性粒子の平均粒子径が0.1
μm未満では、突起高さが0.27μm以上0.54μm
未満の突起個数を100個/mm2以上および三次元平
均表面粗さSRaを0.010μm以上にすることが難
しく、平均粒子径が2.5μmより大きいと突起高さ
0.54μm以上の突起が5.0個/mm2以下および突
起高さ0.81μm以上の突起が実質的に存在しないよ
うにすることが困難となる。
【0025】また、ポリエステル基材フィルム中に不活
性粒子を含有させる場合は、不活性粒子の含有量はポリ
エステルに対して0.02重量%以上0.8重量%以下
が好ましく、特に好ましくは0.1重量%以上0.5重
量%以下である。不活性粒子の含有量が0.02重量%
未満では突起高さが0.27μm以上0.54μm未満の
突起個数を100個/mm2以上および三次元平均表面
粗さSRaを0.010μm以上にすることが難しく、
0.8重量%より大きいと三次元平均表面粗さSRaを
0.030μm以下にすることが困難となる。
【0026】また、本発明で使用するポリエステル基材
フィルムに含有させる不活性粒子は平均粒子径の異なる
2種以上の粒子を併用することができる。2種以上の平
均粒子径の異なる不活性粒子をフィルム中に含有させる
場合、平均粒子径の大きな不活性粒子として平均粒子径
の小さな不活性粒子よりもモース硬度の小さい不活性粒
子を使用することが耐スクラッチ性や耐摩耗性の点から
好ましい。
【0027】平均粒径の小さな不活性粒子としては、無
機酸化物粒子が好ましく、中でも平均粒子径が0.01
〜0.3μmのγ、δ、θ型のアルミナ微粒子、球状単
分散シリカ微粒子、乾式法シリカ微粒子、酸化チタン微
粒子が特に好ましい。また、フィルム中の含有量は0.
1〜0.5重量%とすることが好ましい。
【0028】平均粒子径の大きな不活性粒子としては、
カルサイト型、バテライト型の合成炭酸カルシウムや前
記に記載の架橋高分子粒子などが好ましく、かつ平均粒
子径は0.4〜1.0μmの範囲のものが好ましい。ま
た、フィルム中の含有量は0.0.1〜0.5重量%と
することが好ましい。
【0029】更に、不活性粒子は球形に近く、粒子径が
均一なものが好ましく、具体的には不活性粒子は、外接
円に対する面積が60%以上であり、且つ粒子径のばら
つき度が30%以下であることが好ましい。不活性粒子
の外接円に対する面積が60%未満であると、製造時や
加工工程においてフィルム表面が耐摩耗性が不十分とな
り、削れやすくなる。また、粒子径のばらつき度が30
%より大きいと、グリーンシートにフィルムの突起に起
因するピンホールが発生しやすくなる。
【0030】本発明に用い得るポリエステル基材フィル
ムは、公知のフィルム製膜法によって形成し得る。フィ
ルム製膜法としては、未延伸フィルムを縦方向又は横方
向に延伸する一軸延伸法やインフレーション法、同時二
軸延伸法、逐次二軸延伸法などの二軸延伸法を行い、次
いで熱固定処理する方法が用い得る。例えば、逐次二軸
延伸法としては、縦延伸及び横延伸または横延伸及び縦
延伸を順に行う方法のほか、横−縦−縦延伸法、縦−横
−縦延伸法、縦−縦−横延伸法などの延伸方法を採用す
ることができる。また、同時二軸延伸法としては、従来
の同時二軸延伸法でもよいが、リニアモーター方式によ
り駆動される新規の同時二軸延伸法が好ましい。なお、
多段階に分けて同時二軸延伸してもよい。また、熱収縮
率をさらに低減するために、必要に応じて、縦弛緩処
理、横弛緩処理などを施してもよい。
【0031】延伸条件については、フィルム中に含有さ
せた不活性粒子によって適宜調整し、それらの組合せに
よって、粗さの中心面における突起数PCC値、及び三
次元平均表面粗さSRaが本発明の請求項記載の範囲内
となるようにすれば、特に限定されるものではない。
【0032】縦方向に1段以上延伸した後に横方向に延
伸する逐次二軸延伸法の場合、縦方向の延伸が終了した
後の縦方向の配向(ΔNx)を0.080以下にしてお
くことが好ましい。ΔNxが0.080を超えると、不
活性粒子の含有量に対する表面突起の形成が不十分とな
りやすい。
【0033】また、本発明で用いるポリエステル基材フ
ィルムは、2層以上のポリエステル層からなる積層フィ
ルムとしてもよい。グリーンシートのピンホール検査
は、本発明の離型ポリエステルフィルムにグリーンシー
トを形成させる工程中で光を透過させて行われるため、
本発明の離型ポリエステルフィルムにはある程度の透明
性が必要とされる。そのため、本発明の離型ポリエステ
ルフィルムに設けた離型層の表面が請求項記載の範囲を
満足すれば、積層ポリエステル基材フィルムのコア層に
実質的に不活性粒子を含有していないポリエステルを使
用することもできる。
【0034】本発明の離型ポリエステルフィルムは、フ
ィルム表面にセラミックコンデンサー用グリーンシート
を形成させた後グリーンシートを剥離するために、ポリ
エステル基材フィルムにグリーンシート形成面となる表
面に離型層を設けることが必要である。離型層としては
グリーンシートに対して離型性を有する層、例えば、シ
リコーン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。
【0035】シリコーン樹脂としては、公知の離型剤を
用いることができる。例えば、「シリコーン材料ハンド
ブック」(東レダウコーニング編、1993.8)など
に記載の中から選んで使用することができる。一般的
に、熱硬化または電離放射線硬化型のシリコーン樹脂が
用いられる。熱硬化型シリコーン樹脂としては、例えば
縮合反応型および付加反応型のもの、電離放射線硬化型
シリコーン樹脂としては、紫外線もしくは電子線硬化型
のもの、などいずれの反応型のものも用いることができ
る。
【0036】上記縮合反応型のシリコーン樹脂として
は、例えば、末端−OH基を持つポリジメチルシロキサ
ンと末端−H基を持つポリジメチルシロキサン(ハイド
ロジェンシラン)を有機錫触媒(例えば、有機錫アシレ
ート触媒)を用いて縮合反応させ、三次元架橋構造をつ
くるものが挙げられる。
【0037】付加反応型のシリコーン樹脂としては、例
えば、末端にビニル基を導入したポリジメチルシロキサ
ンとハイドロジェンシランとを白金触媒を用いて反応さ
せ、三次元架橋構造をつくるものが挙げられる。
【0038】紫外線硬化型のシリコーン樹脂としては、
例えば、最も基本的なタイプとして通常のシリコーンゴ
ム架橋と同じラジカル反応を利用するもの、アクリル基
を導入して光硬化させるもの、紫外線でオニウム塩を分
解して強酸を発生させ、これによりエポキシ環を開裂さ
せて架橋させるもの、ビニルシロキサンへのチオールの
付加反応で架橋させるもの等が挙げられる。電子線は紫
外線よりもエネルギーが強く、紫外線硬化の場合のよう
に開始剤を用いなくてもラジカルによる架橋反応が起こ
る。
【0039】上記の硬化型シリコーン樹脂は、その重合
度が50〜20万程度、特に1000〜10万程度のも
のが好ましく、これらの具体例としては、信越化学工業
(株)製のKS−718、−774、−775、−77
8、−779H、−830、−835、−837、−8
38、−839、−841、−843、−847、−8
47H、X−62−2418、−2422、−212
5、−2492、−2494、−5048、−470、
−2366、−630、X−92−140、−128、
KS−723A・B、−705F、−708A、−88
3、−709、−719、東芝シリコン(株)製のTP
R−6701、−6702、−6703、−3704、
−6705、−6721、−6722、−6700、X
SR−7029、YSR−3022、YR−3286、
ダウコーニング(株)製のDK−Q3−202、−20
3、−204、−205、−210、−240、−30
03、−3057、SFXF−2560、東レ・ダウコ
ーニング・シリコーン(株)製のSD−7226、−7
229、−7320、BY−24−900、−171、
−312、−374、SRX−375、SYL−OFF
23、SRX−244、SEX−290、アイ・シー・
アイ・ジャパン(株)製のSILCOLEASE425
等を挙げることができる。また、特開昭47−3444
7号公報、特公昭52−40918号公報等に記載のシ
リコーン樹脂も用いることができる。更には、これらの
硬化型シリコーン樹脂は、一種を単独で用いてもよい
し、二種以上を併用してもよい。
【0040】フッ素樹脂としては、公知の離型用のもの
を用いることができる。この様なフッ素樹脂としては、
例えばフッ素含有ビニル重合性単量体からなる重合体
(オリゴマーを含む)またはその共重合体、またはフッ
素含有ビニル重合性単量体とフッ素原子で置換されたア
ルキル基、官能基等を含まないビニル重合性単量体の少
なくとも1種との共重合体、または、これらの混合物で
あってフッ素原子を5〜80モル%有するものが挙げら
れる。
【0041】上記フッ素含有ビニル重合性単量体からな
る重合体としては、これらの具体例として、ポリ[2−
(パーフルオロノネニルオキシ)エチルメタクリレー
ト]、ポリ[2−(パーフルオロノネニルオキシ)エチ
ルアクリレート]、ポリ[2−(パーフルオロノネニル
オキシベンゾイルオキシ)エチルメタクリレート]、ポ
リ[2−(パーフルオロノネニルオキシベンゾイルオキ
シ)エチルアクリレート]、ポリ[2,2,2−トリフ
ルオロエチルメタクリレート]、ポリ[2,2,2−ト
リフルオロエチルアクリレート]、ポリ[2,2,3,
3,3−ペンタフルオロプロピルメタクリレート]、ポ
リ[2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルアク
リレート]、ポリ[1−メチル−2,2,3,3,4,
4−ヘキサフルオロブチルメタクリレート]、ポリ[1
−メチル−2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロブ
チルアクリレート]、ポリ[パーフルオロヘプチルエチ
ルメタクリレート]、ポリ[パーフルオロヘプチルエチ
ルアクリレート]、ポリ[パーフルオロヘプチルビニル
エーテル]、ポリ[α,β,β−トリフルオロスチレ
ン]、ポリフッ化ビニリデン、ポリヘキサフルオロプロ
ピレン、ポリテトラフルオロエチレン等が挙げられる。
【0042】上記フッ素含有ビニル重合性単量体と共重
合し得る、フッ素原子で置換されたアルキル基、官能基
等を含まないビニル重合性単量体としては、炭化水素系
ビニル重合性単量体、炭化水素系非共役ジビニル重合性
単量体、官能基含有ビニル重合性単量体等の化合物が挙
げられ、炭化水素系ビニル重合性単量体としては、例え
ばアクリル酸メチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸イソアミル、アクリル酸2−エチル
ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸オクタデシ
ル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸セシル、アクリル
酸N,N−ジエチルアミノエチル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタ
クリル酸イソアミル、メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸オクタデシ
ル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸セシル、メタ
クリル酸N,N−ジエチルアミノエチル、酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビ
ニル、ステアリン酸ビニル、スチレン、α−メチルスチ
レン、p−メチルスチレン、塩化ビニル、臭化ビニル、
塩化ビニリデン、ヘプタン酸アリル、酢酸アリル、カプ
リン酸アリル、カプロン酸アリル、ビニルメチルケト
ン、ビニルエチルケトン、1,3−ブタジエン、2−ク
ロロ−1,3−ブタジエン、2,3−ジクロロ−1,3
−ブタジエン、イソプレン等、炭化水素系非共役ジビニ
ル重合性単量体としては、例えば、エチレングリコール
ジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレー
ト、プロピレングリコールジアクリレート、プロピレン
グリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジ
アクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレー
ト、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリエチ
レングリコールジメタクリレート、ジビニルベンゼン、
ビニルアクリレート、ジブロモネオペンチルグリコール
ジメタクリレート等、官能基含有ビニル重合性単量体と
しては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル
アミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルア
ミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、ダイアセト
ンアクリルアミド、メチロールダイアセトンアクリルア
ミド、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリ
レート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタクリ
レート等が挙げられ、これらの中から選択されるが、特
に限定されるものではない。
【0043】本発明における離型層の厚みは、特に限定
されないが、0.05〜5μmの範囲が好ましい。塗膜
の厚みがこの範囲より薄くなると、離型性能が低下し、
満足すべき性能が得られない。逆に、塗膜の厚みがこの
範囲より厚くなると、キュアリングに時間がかかり生産
上好ましくない。
【0044】本発明の離型ポリエステルフィルムにおい
て、離型層をポリエステル基材フィルム表面に設ける方
法は特に限定されないが、コーティング法が好ましく用
いられる。例えば、コーティング法としては、エアドク
タコート法、ナイフコート法、ロッドコート法、正回転
ロールコート法、リバースロールコート法、グラビアコ
ート法、キスコート法、ビードコート法、スリットオリ
フェスコート法、キャストコート法などが挙げられる。
【0045】また、離型層の塗膜の乾燥および/または
硬化(熱硬化、電離放射線硬化等)は、それぞれ個別又
は同時に行うことができる。同時に行う場合には、80
℃以上の温度で行うことが好ましい。乾燥および硬化の
条件としては、80℃以上で10秒以上が好ましい。乾
燥温度が80℃未満または硬化時間が10秒未満では塗
膜の硬化が不完全であり、塗膜が脱落しやすくなるため
好ましくない。
【0046】また、離型層には、本発明の効果を損なわ
ない範囲で、公知の添加剤、例えば消泡剤、塗布性改良
剤、増粘剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
硬化剤、染料等を含有させてもよい。
【0047】本発明の離型ポリエステルフィルムにグリ
ーンシートを形成させ、これを離型フィルムから剥離す
る際に静電気が発生する。特に、離型層にシリコーン樹
脂を用いた場合、該離型層が非常に帯電しやすく、グリ
ーンシートを剥離する際の剥離帯電も大きいために、い
ったん剥離したグリーンシートが、再度シリコーン離型
層に再付着するなど、製品収率が低下し、好ましくな
い。このため、剥離帯電を小さくする、又は、帯電減衰
を早くするために、本発明の離型ポリエステルフィルム
に帯電防止層を設けることが好ましい。
【0048】帯電防止層は、帯電防止樹脂組成物をフィ
ルムに塗布することによって形成される。この帯電防止
樹脂組成物には、帯電防止剤を含有させることが必要で
あり、帯電防止層の表面固有抵抗値が1×1011Ω/□
以下にすることが好ましい。表面固有抵抗値が1×10
11Ω/□とは、通常のほこりが付着しない程度のレベル
である。
【0049】帯電防止層の上に離型層を積層する場合、
帯電防止剤により離型剤の塗布液がはじくことがあるた
め、帯電防止層は離型層とは反対面に設けることが好ま
しい。したがって、表面固有抵抗値が帯電防止層のみな
らず、帯電防止層とは反対面(すなわち、離型層面)に
も前記表面固有抵抗値を示すよう帯電防止剤を選択する
ことが好ましい。
【0050】このような帯電防止剤としては、例えば、
第4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、第1〜3級ア
ミノ基等のカチオン性基を有する各種のカチオン系帯電
防止剤、スルホン酸塩基、硫酸エステル塩基、リン酸エ
ステル塩基、ホスホン酸塩基等のアニオン性基を有する
アニオン系帯電防止剤、アミノ酸系、アミノ硫酸エステ
ル系等の両性帯電防止剤、アミノアルコール系、グリセ
リン系、ポリエチレングリコール系等のノニオン系帯電
防止剤、などの各種界面活性剤型帯電防止剤、更には上
記のような帯電防止剤を高分子量化した高分子型帯電防
止剤等が挙げられる。また、第3級アミノ基や第4級ア
ンモニウム基を有し、電離放射線により重合可能なモノ
マーやオリゴマー、例えば、N,N−ジアルキルアミノ
アルキル(メタ)アクリレートモノマー、それらの第4
級化合物等の重合性帯電防止剤も使用できる。これらの
うち、高分子量の帯電防止剤が特に好ましい。
【0051】帯電防止層中には、帯電防止樹脂組成物の
ほかに、帯電防止層の塗膜の強度、基材フィルムへの密
着性、耐水性、耐溶剤性、ブロッキング性等の向上のた
めに、バインダーとして熱可塑性ポリエステル樹脂、ア
クリル樹脂、ポリビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂および
/または熱硬化性アクリル樹脂、ウレタン樹脂、メラミ
ン樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂等の高分子化合
物を含有させることが好ましい。
【0052】さらに架橋剤として、メチロール化あるい
はアルキロール化したメラミン系、尿素系、グリオキザ
ール系、アクリルアミド系等の化合物、エポキシ化合
物、ポリイソシアネートの少なくとも1種類を含有する
ことが特に好ましい。
【0053】帯電防止層を基材フィルム表面に形成させ
る方法としては、特に限定されないが、コーティング法
が好ましく用いられる。例えばコーティング法として
は、エアドクタコート法、ナイフコート法、ロッドコー
ト法、正回転ロールコート法、リバースロールコート
法、グラビアコート法、キスコート法、ビードコート
法、スリットオリフェスコート法、キャストコート法な
どが挙げられる。
【0054】また、帯電防止層の乾燥温度は、60〜1
50℃の範囲であればよく、80〜130℃の範囲が好
ましい。乾燥温度が60℃未満であると、硬化時間が長
くなり、生産性が低下するので好ましくない。
【0055】本発明で用いるポリエステル基材フィルム
は離型層との接着性を改良する目的で、易接着層を設け
てもよい。特に好ましくは、フィルムの製膜時において
最終の延伸をする工程の前に易接着層を設ける。また、
ポリエステル基材フィルムと離型層との接着性を改良す
るために、コロナ処理、火炎処理、電子線照射等による
表面処理を行ってもよい。
【0056】本発明の離型ポリエステルフィルムは、離
型層表面に突起高さが0.27μm以上0.54μm未満
の突起個数が100個/mm2以上であることが必要で
ある。好ましくは、200個/mm2以上である。10
0個/mm2未満では、フィルムの製造時および加工時
に傷や削れが発生し、グリーンシートに欠点が発生する
ため好ましくない。また、突起高さが0.27μm以上
0.54μm未満の突起個数の上限は規制されないが1
000個/mm2より大きいと、表面粗さが大きくな
り、グリーンシートにフィルム表面の突起に起因する欠
点が発生するため好ましくない。
【0057】また、本発明の離型ポリエステルフィルム
は、離型層表面に突起高さ0.54μm以上の突起が
5.0個/mm2以下であることが必要である。好まし
くは、3.0個/mm2以下である。離型層表面に突起
高さ0.54μm以上の突起が5.0個/mm2より多い
とグリーンシートに欠点が発生するため好ましくない。
【0058】さらに、本発明の離型ポリエステルフィル
ムは、離型層表面に突起高さ0.81μm以上の突起が
実質的に存在しないことが必要である。突起が実質的に
存在しないとは、測定面積20mm2当たりに2個以
下、すなわち測定面積を1mm2に換算した際に0.0
1個以下の突起密度をいう。離型層表面に突起高さ0.
81μm以上の突起が存在すると、グリーンシートに欠
点が発生するため好ましくない。
【0059】また、本発明の離型ポリエステルフィルム
において、離型層表面の三次元平均表面粗さSRaが
0.010μm〜0.030μmであることが必要であ
る。三次元平均表面粗さSRaが0.010μm未満で
は、フィルムの製造時および加工時に傷や削れを発生す
る。そのため、これらによりグリーンシートに欠点が発
生するため、好ましくない。また、三次元平均表面粗さ
SRaが0.030μmを超えると、グリーンシートに
フィルム表面の突起に起因する欠点が発生するため好ま
しくない。
【0060】本発明の離型ポリエステルフィルムは、離
型層表面を上記の突起の高さと個数の関係および三次元
表面粗さSRaを特定の範囲内とすることにより、離型
層表面の傷や削れを低減することができる。さらに、ポ
リエステル基材フィルムの、150℃における長手方向
の熱収縮率が2.0%以下、好ましくは1.5%以下
で、かつ200℃における長手方向の熱収縮率が3.0
%以上、好ましくは4.0%以上、更に好ましくは5.
0%以上とすることにより、更に離型層表面の傷や削れ
を低減することができる。
【0061】ポリエステル基材フィルムの、150℃に
おける熱収縮率を2.0%以下とし、かつ200℃にお
ける熱収縮率を3.0%以上とするためには、熱固定処
理時の温度および時間を最適化するだけでなく、縦弛緩
処理温度を熱固定処理の最高温度よりも低い温度で行う
ことが好ましい。
【0062】ポリエステル基材フィルムの200℃にお
ける長手方向の熱収縮率が3.0%未満であると、製造
工程中および加工工程中において、傷や削れを発生しや
すくなり好ましくない。また、ポリエステル基材フィル
ムの150℃における長手方向の熱収縮率が2.0%を
超えると、加工工程における熱履歴で平面性を悪化させ
やすいので好ましくない。
【0063】また、ポリエステルとしてポリ乳酸を用い
る場合には、120℃における長手方向の熱収縮率を
5.0%以下にすることが好ましい。さらに好ましくは
4.0%以下である。120℃における長手方向の熱収
縮率が5.0%より大きいと、加工工程において平面性
が乱れやすくなるため好ましくない。
【0064】
【実施例】以下に実施例にて本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではな
い。なお、フィルムの評価方法は以下の通りである。
【0065】(1)三次元表面粗さSRa 離型ポリエステルフィルムの離型層表面を触針式三次元
表面粗さ計(株式会社小坂研究所社製、SE−3AK)
を用いて、針の半径2μm、荷重30mg、針のスピー
ド0.1mm/秒の条件下で、フィルムの長手方向にカ
ットオフ値0.25mmで、測定長1mmにわたって測
定し、2μmピッチで500点に分割し、各点の高さを
三次元粗さ解析装置(TDA−21)に取り込ませた。
これと同様の操作をフィルムの幅方向について2μm間
隔で連続的に150回、即ちフィルムの幅方向0.3m
mにわたって行い、解析装置にデータを取り込ませた。
次に、解析装置を用いて、三次元平均表面粗さSRaを
求めた。
【0066】(2)突起個数 フィルム表面にアルミニウムを薄く蒸着した後、二光束
干渉顕微鏡(光源:タリウム、波長0.54μm)を用
いて、拡大倍率800倍で20mm2の面積をくまなく
走査し、干渉縞を有する突起の数を求め、1mm2当た
りの個数に換算して突起個数とした。観察されるニュ−
トンリングにおいて、一重環は突起高さが0.27μm
以上0.54μm未満に対応し、二重環以上は突起高さ
が0.54μm以上に対応し、三重環以上は0.81μ
m以上に対応する。
【0067】(3)熱収縮率 フィルムの長手方向に、幅10mm、長さ250mmの
サンプルを切り出し、200mm間隔で印をつけ、5g
の一定張力で間隔Aを測る。続いて、120℃、150
℃、または200℃の雰囲気中のオーブンに無荷重で、
前記温度で30分間放置した。オーブンから取り出し室
温まで冷却後に、5gの一定張力で間隔Bを求め、以下
の式により熱収縮率を求めた。なお、フィルムの長手方
向の熱収縮率の測定はn=3で行ない、その平均値を少
数第3位の桁で四捨五入し、少数第2位の桁に丸め使用
した。また、間隔A及びBは定規で0.25mm刻みま
で読み取った。 熱収縮率(%)=[(A−B)/A]×100
【0068】(4)ΔNx アタゴ光学社製アッベ屈折計4Tまたは1Tを用い、フ
ィルムの長手方向、幅方向および厚み方向の屈折率を測
定し、下記式からΔNxを求めた。 ΔNx=Nx−(Ny+Nz)/2
【0069】(5)不活性粒子の外接円に対する面積率 不活性粒子を走査型電子顕微鏡(日立製作所製、S−5
10型)で観察し、写真撮影したものを拡大コピーし、
更にトレースを行ってランダムに200個の粒子を黒く
塗りつぶした。このトレース像より任意に20個の粒子
を選び、それぞれの粒子について投影断面積を画像解析
装置(ニレコ株式会社、ルーゼックスIID)で測定し
た。また、各粒子に外接する円の面積を算出することに
より下式を用いて面積率を求めた。 外接円に対する面積率(%)=粒子の投影断面積/粒子
に外接する円の面積×100
【0070】(6)不活性粒子の平均粒子径及び粒子径
のばらつき度 不活性粒子を走査型電子顕微鏡(日立製作所製、S−5
10型)で観察し、写真撮影したものを拡大コピーし、
更にトレースを行ってランダムに200個の粒子を黒く
塗りつぶした。この像を画像解析装置(ニレコ株式会
社、ルーゼックスIID)を用いて、水平方向のフェレ径
を測定し、その平均値を下式で使用する平均粒子径とし
た。また、粒子径のばらつき度は下式により算出した。 ばらつき度(%)=(粒子径の標準偏差/平均粒子径)
×100 平均粒子径(μm)=各粒子の水平方向におけるフェレ
径の和/測定した粒子数
【0071】(7)フィルムの加工時の傷および削れ評
価 離型剤として付加反応型シリコーン樹脂(信越化学工業
(株)製、KS−778;固形分30重量%のトルエン
溶解液)100重量部と、白金触媒(信越化学工業
(株)製;PL−50T)1重量部とをトルエンに溶解
して、全体の固形分が3重量%のトルエン溶液(離型層
用塗布液)を調整した。この塗布液を用い、6g/m2
(塗液量ベース)の塗布量で塗布し、120℃で1分間
の加熱乾燥および付加重合反応を行い、片面に離型層を
形成した離型ポリエステルフィルムを得た。この離型ポ
リエステルフィルムを細幅にスリットしてテープ状と
し、離型層面を金属製ガイドロールにこすり付けて、3
0m/minの速度で1000m走行させた。このガイ
ドロール擦過後の離型ポリエステルフィルムの離型層に
おける傷の発生量およびガイドロールの表面に発生する
白紛量の多少を、それぞれ以下に示すように5段階評価
し、ランク付けした。
【0072】(イ)傷 1級;擦り傷かなり多い 2級;擦り傷多い 3級;擦り傷ややあり 4級;擦り傷ほとんどなし 5級;擦り傷発生なし
【0073】(ロ)削れ 1級;白紛の発生非常に多い 2級;白紛に発生多い 3級;白紛の発生ややあり 4級;白紛の発生ほぼなし 5級;白紛の発生なし
【0074】(8)グリーンシートの評価 前記(5)で作成した離型ポリエステルフィルムの離型
層面に、セラミックスラリーを乾燥後の厚みで3μmに
なるように塗布し、120℃で1分間乾燥した。セラミ
ックスラリーは溶剤(トルエン)、セラミック原料(富
士チタン製、BaTiO3)、結合材、可塑剤などを混
合し、ペースト状にした後、ボールミルにて分散し、調
整した。このグリーンシートを600cm2の面積の範
囲に反対面から光を当て、ピンホールの発生状況を観察
し、3段階評価を行った。 1級;ピンホールが多数あり。 2級;ピンホールはほとんどなし 3級;ピンホールナシ
【0075】(9)固有粘度 1,1,2,2−テトラクロロエタン/フェノ−ル(重
量比:40/60)の混合溶媒中で、30℃での溶液粘
度から求めた。
【0076】実施例1 エステル化反応缶を昇温し200℃に到達した時点で、
テレフタル酸を86.4重量部およびエチレングリコー
ル64.6重量部を仕込み、撹拌しながら触媒として三
酸化アンチモンを0.017重量部、酢酸マグネシウム
4水和物を0.064重量部、トリエチルアミン0.1
6重量部を仕込んだ。ついで、加圧昇温を行いゲージ圧
0.34MPa、240℃の条件で加圧エステル化反応
を行った後、エステル化反応缶を常圧に戻し、リン酸ト
リメチル0.014重量部を添加した。さらに、15分
かけて260℃に昇温し、リン酸トリメチル0.012
重量部を添加した。次いで15分後に、高圧分散機で分
散処理を行い、さらにトリポリ燐酸ナトリウム水溶液を
炭酸カルシウム粒子に対しナトリウム原子として0.2
重量%含有させ、遠心分離処理により粗粒部を35%カ
ットし、且つ目開き5μmの金属フィルターでろ過処理
を行った平均粒子径0.80μmのカルサイト型合成炭
酸カルシウム粒子のエチレングリコールスラリーを粒子
含有量として1.0重量部添加した。15分後、得られ
たエステル化反応生成物を重縮合反応缶に移送し、28
0℃で減圧下重縮合反応を行い、固有粘度0.62dl
/gのポリエチレンテレフタレート樹脂(A)を得た。
(以後、PET(A)と略す。)
【0077】一方、上記PET(A)の製造において、
炭酸カルシウム粒子を全く含有しない固有粘度0.62
dl/gのポリエチレンテレフタレート樹脂(B)を得
た。(以後、PET(B)と略す。)
【0078】PET(A)とPET(B)を真空乾燥
し、表1に示した粒子含有量となるように混合比率を変
えて混合した。これを290℃で溶融し、4μmの粒子
が95%除去できるフィルターを用いて溶融PET混合
物をろ過し、Tダイから押し出し、静電荷により表面温
度が30℃のキャスティングドラムに密着させ、未延伸
フィルムを得た。
【0079】前記未延伸フィルムを90℃になるよう
に、セラミックロールで加熱し、長手方向に3.5倍延
伸した。更に、テンターで幅方向に95℃から150℃
にフィルム温度を昇温しながら4.2倍延伸し、215
℃に加熱して熱固定処理を行った。その後、150℃に
冷却しながら幅方向に3%弛緩処理した。さらに、フィ
ルム温度が140℃になったところで、テンターの端部
でフィルムをカットしクリップから切り離し、テンター
速度に対し1%遅い速度でフィルム巻き取り工程に搬送
した。得られたフィルムの物性を表2に示した。
【0080】実施例2 実施例1において、235℃で熱固定温度を行い、15
0℃に冷却しながら幅方向に3%弛緩処理後、フィルム
温度が50℃になったところで、テンターの端部でフィ
ルムをカットしクリップから切り離し、テンター速度と
同じ速度でフィルム巻き取り工程に搬送した以外は同様
に行った。得られたフィルムの物性を表2に示した。
【0081】比較例1 実施例1において、炭酸カルシウム粒子の代わりに、表
1に示したシリカ粒子を用い、ポリエステル重合後に使
用するフィルターの目開きを10μmとし、更にフィル
ム製膜時の押出し工程で使用するフィルターを10μm
の粒子が95%除去できるフィルターを用いた以外は同
様に行った。得られたフィルムの物性を表2に示した。
【0082】比較例2 実施例1において、炭酸カルシウムの含有量がポリエス
テルに対し0.03重量部になるように、PET(A)
とPET(B)の混合比率を変えた以外は実施例1と同
様に行った。得られたフィルムの物性を表2に示した。
【0083】実施例3 重量平均分子量が200,000のポリ−L−乳酸10
0重量部に対し、実施例1で使用したものと同様の炭酸
カルシウム粒子1重量部を210℃で溶融混練し、炭酸
カルシウム粒子を分散処理した後、目開き5μmの金属
フィルターでろ過処理を行った。この炭酸カルシウム粒
子含有ポリ−L−乳酸と、粒子を含有していないポリ−
L−乳酸を、粒子含有量が0.20重量部になるように
混合した。次いで、210℃で溶融し、4μmの粒子が
95%除去できるフィルターを用い溶融ポリ−L−乳酸
をろ過処理した後、Tダイから押し出し、静電荷により
30℃のキャスティングドラムに密着させ、未延伸フィ
ルムを得た。該未延伸フィルムを70℃になるように、
セラミックロールで加熱し、長手方向に3.0倍延伸し
た。更に、テンターで幅方向に68℃から78℃にフィ
ルム温度を昇温しながら6.0倍延伸し、150℃に加
熱して熱固定処理を行った。その後130℃に冷却しな
がら幅方向に3%弛緩処理した。さらに、フィルム温度
が120℃になったところで、テンターの端部でフィル
ムをカットしクリップから切り離し、テンター速度に対
し1%遅い速度でフィルム巻き取り工程に搬送した。得
られたフィルムの物性を表2に示した。
【0084】
【表1】
【0085】
【表2】
【0086】
【発明の効果】本発明の離型ポリエステルフィルムは、
セラミックコンデンサー用のグリーンシート成形に用い
られるグリーンシートにフィルム表面突起由来のピンホ
ール等の欠点が発生せず、かつ製造工程や加工工程で発
生するフィルム表面の傷や削れに起因するグリーンシー
トの欠点の発生を抑制することができるので、特に厚み
が3μmの非常に薄いグリーンシートにも好適に用いる
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒岩 晴信 大阪府大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡績株式会社内 Fターム(参考) 4F071 AA45 AA46 AB21 AE17 AF27 AF58 AH19 BA01 BB06 BB08 BC01 BC14 BC15 BC16 4G052 DA05 DB02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル基材フィルムの少なくとも
    片面に離型層が設けられた離型用ポリエステルフィルム
    であって、前記離型層表面の突起高さが0.27μm以
    上0.54μm未満の突起個数が100個/mm2以上、
    突起高さ0.54μm以上の突起が5.0個/mm2
    下、突起高さ0.81μm以上の突起が実質的に存在せ
    ず、かつ三次元平均表面粗さSRaが0.010〜0.
    030μmであることを特徴とする離型ポリエステルフ
    ィルム。
  2. 【請求項2】 前記ポリエステル基材フィルムの、15
    0℃における長手方向の熱収縮率が2.0%以下で、か
    つ200℃における長手方向の熱収縮率が3.0%以上
    であることを特徴とする請求項1記載の離型ポリエステ
    ルフィルム。
  3. 【請求項3】 前記ポリエステル基材フィルムがポリエ
    チレンテレフタレート又はこれを主体とするポリエステ
    ルで構成されていることを特徴とする請求項1または2
    記載の離型ポリエステルフィルム。
  4. 【請求項4】 前記ポリエステル基材フィルムがポリ乳
    酸を主たる構成成分とすることを特徴とする請求項1記
    載の離型ポリエステルフィルム。
  5. 【請求項5】 前記ポリエステル基材フィルムの、12
    0℃における熱収縮率が5.0%以下であることを特徴
    とする請求項4記載の離型ポリエステルフィルム。
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