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JP2001321980A - アーク溶接用メタル系フラックス入りワイヤ - Google Patents

アーク溶接用メタル系フラックス入りワイヤ

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Publication number
JP2001321980A
JP2001321980A JP2000143794A JP2000143794A JP2001321980A JP 2001321980 A JP2001321980 A JP 2001321980A JP 2000143794 A JP2000143794 A JP 2000143794A JP 2000143794 A JP2000143794 A JP 2000143794A JP 2001321980 A JP2001321980 A JP 2001321980A
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JP
Japan
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flux
point
wire
welding
mass
Prior art date
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JP2000143794A
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Tetsuya Hashimoto
哲哉 橋本
Kazuhiko Ito
和彦 伊藤
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2000143794A priority Critical patent/JP4467139B2/ja
Publication of JP2001321980A publication Critical patent/JP2001321980A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前進溶接での溶接時においてもスパッタ発生
量を低減することができると共に、優れた溶接作業性を
有するアーク溶接用メタル系フラックス入りワイヤを提
供する。 【解決手段】 アーク溶接用メタル系FCW1は、フラ
ックス率が25乃至45質量%であり、FCW1の長手
方向に垂直な断面にて帯板幅方向の両端部同士が重なる
ラップ部4を有し、ラップ部4の外側の帯板幅方向端部
を点Aとしたとき、フラックス3を介して反対側の外皮
2の外表面に至る線分のうち最も長い線分と前記外表面
との交点を点Bとし、この点Bを通ってラップ部4の内
側の帯板の幅方向端部に接する線分BCにの延長線がラ
ップ部4の外側の帯板の外表面と交わる点を点Dとし、
点Aと点Dとを結ぶ線分の長さをRLとしたとき、FC
W1の平均径Wdに対するRLの割合Rr(=(RL/
Wd)×100(%))は3乃至30%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラックスに含ま
れるスラグ造滓剤を著しく減少させ、スラグの発生を著
しく低減させたアーク溶接用メタル系フラックス入りワ
イヤに関し、特に、溶接作業性の向上を図ったアーク溶
接用メタル系フラックス入りワイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】フラックス入りワイヤ(以下、FCW
(flux-cored wire)という。)は、鋼製外皮の中にフ
ラックスを充填させており、そのフラックス量及び種類
が溶接作業生及び溶着金属性能等、FCWの品質に大き
く影響する。
【0003】FCWの中には、スラグ造滓剤をフラック
ス質量当たり10乃至50質量%含有させ、溶接作業性
又は機械的性能等を付与させたものと、スラグ造滓剤を
極端に減少させ、スラグ発生が極端に少ないメタル系の
ものとがある。特に、メタル系のワイヤは、1980年
頃に開発され、従来のソリッドワイヤが使用されている
市場・分野向けのFCWとして画期的なものである。
【0004】メタル系FCWの最大の特徴は、ソリッド
ワイヤと比較して、高溶着の溶接が可能であり、且つフ
ラックスを含有することにより、溶接時のスパッタを低
減することができるということである。
【0005】従来、特公平5−21677号公報には、
フラックス率が13乃至25質量%の鉄粉系フラックス
入りワイヤが開示されている(従来例1)。この公報に
記載のフラックス入りワイヤにおいては、全ワイヤ中の
C含有量、及びフラックス成分を規定することによっ
て、鉄粉系フラックス入りワイヤにおけるスパッタ発生
量の低減及び作業能率の向上を図っている。
【0006】また、特公平5−71359号公報には、
継ぎ目ありの溶接用フラックス入りワイヤが開示されて
いる(従来例2)。この公報記載の溶接用フラックス入
りワイヤは、帯板をその幅方向に丸めて形成される外皮
内の中空部にフラックスが充填され、前記帯板の幅方向
の端部が略円周方向に重なるラップ部を有する。そし
て、この従来例2においては、ラップ部における外皮の
肉厚、ラップ部以外の外皮の肉厚及びラップ部の重なり
であるラップ代の長さを規定し、更にフラックス粒度を
規定することによって、フラックスのこぼれ及び潤滑剤
の巻き込みの低減化及びワイヤの耐錆性の向上を図って
いる。なお、この従来例2は、フラックス率が13乃至
16質量%である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ソリッ
ドワイヤの市場において、従来例1等のメタル系のFC
Wはあまり実用化されていないのが現状である。この原
因としては、メタル系FCWはソリッドワイヤと比較し
て溶着金属の粘性が低いことが挙げられる。特に、前進
溶接での溶着時にスパッタ発生量が多くなる傾向にあり
問題となっている。また、チタニヤ系のFCWと比較す
ると、スパッタ発生量及びアークのソフト感等の点で大
きく劣っているという問題点がある。
【0008】また、従来例2の技術においても、フラッ
クスのこぼれ及び潤滑剤の巻き込みを低減することはで
きるものの、スパッタ発生量が多く、溶接作業性が低い
という欠点がある。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、前進溶接での溶接時においてもスパッタ発
生量を低減することができると共に、優れた溶接作業性
を有するアーク溶接用メタル系フラックス入りワイヤを
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアーク溶接
用メタル系フラックス入りワイヤは、帯板をその幅方向
に丸めて形成された鋼製外皮中にフラックスを充填して
なるアーク溶接用メタル系フラックス入りワイヤにおい
て、フラックス率が25乃至45質量%であり、前記ワ
イヤの長手方向に垂直な断面にて前記帯板幅方向の両端
部同士が重なるラップ部を有し、前記ラップ部の外側の
帯板幅方向端部を点Aとしたとき、この点Aから前記フ
ラックスを介して反対側の外皮の外表面に至る線分のう
ち最も長い線分と前記外表面との交点を点Bとし、この
点Bを通って前記ラップ部の内側の帯板幅方向端部に接
する線分BCの延長線が前記ラップ部の外側の帯板の外
表面と交わる点を点Dとし、前記点Aと前記点Dとを結
ぶ線分の長さをRLとしたとき、前記ワイヤの平均直径
Wdに対する前記RLの割合Rr(=(RL/Wd)×
100(%))は3乃至30%であることを特徴とす
る。
【0011】前記ワイヤの平均直径Wdに対する前記外
皮の平均肉厚Ftの割合Fr(=(Ft/Wd)×10
0(%))は10乃至20%であることが好ましい。
【0012】本発明におけるワイヤの平均直径Wdは、
前記ワイヤの最大径及び最小径の平均値とする。また、
外皮の平均肉厚Ftは、シーム部近傍を除く最大肉厚及
び最小肉厚の平均値とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について更に詳しく
説明する。本願発明者等は、前述の課題を解決すべく、
鋭意実験研究を行った。先ず、本願発明者等はメタル系
のFCWは、フラックスの約90質量%が合金成分であ
るため、フラックスの原料変更又は成分調整のみによる
方法では上述の課題は解決できないことを知見した。次
に、FCWのうち、その約80質量%を占める外皮(フ
ープ)の化学成分を検討した。しかしながら、フープの
化学成分を種々検討した結果、化学成分の違いによる効
果の差はあるものの、その影響は余り大きくなかった。
そこで、更に研究を重ねた結果、本願発明者等は、FC
Wの性能にはFCWの断面形状、つまり、ワイヤに占め
るフラックス率と、ワイヤの直径に対する外皮の重なり
度合いとが極めて大きく影響することを知見した。即
ち、従来のフラックス入りワイヤにおいて、例えば、従
来例1ではフラックス率が13乃至25質量%、また、
従来例2ではフラックス率が13乃至16質量%程度と
なっており、このようにフラックス率が低いことが、ス
パッタ発生量が多くなって溶接作業性を低下させてしま
う原因であって、フラックス率を25質量%以上と高く
することにより、スパッタ発生量を低減できることを知
見した。更に、本発明においては、スパッタ発生量に
は、フラックス率のみでなく、ワイヤの直径に対する外
皮の重なり割合いも影響し、この値をフラックス率と共
に適切に規定することにより上述の課題を解決すること
ができることを見出した。
【0014】以下、本発明のFCWに断面形状のRr及
びFrについて説明する。図1は、本発明の実施例に係
るアーク溶接用メタル系FCWを示す模式的断面図であ
る。図1に示すように、アーク溶接用メタル系FCW1
においては、鋼製の帯板をその幅方向に丸めて形成され
た外皮2内にフラックス3が充填されている。このFC
W1におけるフラックス率は25乃至45質量%であ
る。また、FCW1は、帯板を幅方向に丸めて帯板の幅
方向の両端部を重ね合わせることによりラップ部4が形
成されており、これによりフラックス3が外皮2内に封
入されている。そして、このFCW1の長手方向に垂直
な方向の断面において、一端をラップ部4の外側の帯板
幅方向端部の点Aとし、この点Aからフラックス3を介
して反対側の外皮2の外表面に至る線分のうち最も長い
線分と前記外表面との交点を点Bとする。更に、この点
Bを通り、ラップ部4の内側の帯板幅方向端部である点
Cと接する線分BCの延長線がラップ部4の外側の帯板
の外表面と交わる点を点Dとする。そして、点Aと点D
とを結んだ線分の長さをRLとし、FCW1の平均直径
をWdとしたとき、平均直径Wdに対する線分ADの長
さRLの割合Rr=(RL/Wd)×100(%)は、
3乃至30%となっている。また、FCW1の外皮2の
平均肉厚をFtとしたとき、平均直径Wdに対するワイ
ヤの平均肉厚Ftの割合Fr=(Ft/Wd)×100
(%)が10乃至20%となっている。なお、FCW1
の平均直径Wdは、FCW1の最大径及び最小径の平均
値とする。また、外皮の平均肉厚Ftは、シーム部以外
の最大肉厚及び最小肉厚の平均値とする。
【0015】また、本発明では、FCW1に対するフラ
ックス3の割合、即ち、フラックス率が25乃至45質
量%である。このようにフラックス率を高くすると、従
来種々の問題が生じていたため、このような高フラック
ス率のワイヤについてはその適用が回避されていた。例
えば、従来例1に記載されているように、フラックス率
が25質量%より大きくなると製造上の問題、特に、伸
線性が劣化して断線する等の問題が生じるため、フラッ
クス率を25質量%より高くすることができなかった。
また、フラックス率が高くなると、伸線潤滑剤のシーム
部への詰まり(拡散性水素量の増加)、フラックスのこ
ぼれ、及び溶接時のワイヤ送給性が劣化する等の問題が
生じる。このため、従来、フラックス率が25質量%を
超えるような高フラックス率のワイヤは存在しない。
【0016】しかしながら、本願発明者等は、スパッタ
発生量を低減して優れた溶接作業性が得られるメタル系
のFCWについて鋭意実験研究した結果、フラックス率
が25乃至45質量%と高フラックス率の場合に、アー
クがソフトになり、前進溶接であってもスパッタが極端
に減少する効果を得ることができることを知見した。
【0017】そして、本願発明者等は、フラックス率が
25乃至45質量%であるFCWにおいて、前進溶接で
の溶接時においてもスパッタ発生量を低減することがで
きると共に優れた溶接作業性を有するためには、ラップ
部の重なり度合の影響が大きいことを知見した。即ち、
図1に示すRrが30%以下であると、アークがソフト
になり、前進溶接であってもスパッタが極めて低減す
る。なお、従来例2においては、ワイヤ径が1.2m
m、ラップ代が0.39乃至0.80mmであるFCW
が記載されているが、このラップ代はワイヤの直径に対
して、32乃至67%程度になっており、本発明で規定
するRrの上限値である30%よりも大きい。従って、
従来例2ではスパッタ発生量が多く、本発明の効果は得
られない。一方、Rrが小さくて、ラップ部の長さが短
過ぎると、フラックスのこぼれ及びシーム部への伸線潤
滑剤の詰まり等が起きるため、少なくともRrは3%以
上とする。このRrが3%以上であれば、フラックスの
こぼれ及びシーム部への伸線潤滑剤の詰まり等を実質的
に防止することができる。
【0018】また、図1に示すFrが10乃至20%で
ある場合には、更にアークのソフト感が安定し、前進溶
接でのスパッタが減少する。これは、Frがフラックス
率及びRrのみから一義的に決定されるものではなく、
伸線法及びフラックス粒度等によって変化するためであ
る。
【0019】以下、本発明で規定する数値限定理由につ
いて説明する。
【0020】フラックス率:25乃至45質量% フラックス率が25質量%未満の場合には、溶接作業性
を向上させる効果が小さい。一方、フラックス率が45
質量%を超えると、溶接作業性は優れているものの、伸
線性が低下する。従って、優れた溶接作業性及び伸線性
を得るためには、フラックス率を25乃至45質量%と
する。
【0021】なお、本発明において、フラックス率は、
成型工程終了後(線径:製品径乃至4.0mm程度)、
フラックス入りワイヤ全体の質量と、このフラックス入
りワイヤを捻って外皮を削ぎ、中のフラックスを除いた
後の外皮の質量とを測定し、この質量差から求めること
ができる。本発明においては、5つの測定値の平均値を
フラックス率とした。
【0022】Rr=(RL/Wd)×100:3乃至3
0質量% Rrが3%未満であると、フラックスのこぼれ及び伸線
潤滑剤の詰まりが多くなり、夫々溶接時のコンジットラ
イナ内の詰まり量の増加及び溶接時の拡散性水素量の増
加が生じる。逆に、Rrが30%を超えると、フラック
ス率が25乃至45質量%であっても、優れた溶接作業
性を得る効果が低減する。従って、フラックスのこぼれ
及び伸線潤滑剤のつまりを防止し、且つ優れた溶接作業
性得るために、Rrは3乃至30%とする。
【0023】本発明において、Rrは以下のように測定
される。即ち、製品径(2.0乃至0.9mm)に伸線
後、ワイヤの長手方向に垂直な断面において、例えば顕
微鏡(マイクロスコープ)等によるワイヤの断面写真等
によりRL及びWdを測定することができる。RLは、
図1に示したように、点A乃至点Dを決定して点Aと点
Dとの間の距離を測定し、また、Wdは最大径及び最小
径を測定してその平均値により求める。
【0024】Fr=(Ft/Wd)×100:10乃至
20% Frが10%未満の場合には、アークのソフト感はある
ものの、溶滴のふらつきを増加させる。一方、Ftが2
0%を超えると、アークのソフト感が低下する場合があ
るため、Frは10乃至20%が好ましい。
【0025】なお、本発明において、Frは、製品径
(直径2.0乃至0.9mm)に伸線した後、ワイヤの
長手方向に垂直な3断面から平均値を求めることがで
き、Ftはシーム部近傍を除く部位、即ち、外皮が重な
り合うラップ部を除く部位の最大肉厚及び最小肉厚の平
均値、Wdは、上述した如く最大径及び最小径の平均値
として求める。測定方法としては、Rrと同様、例えば
マイクロスコープ等によるワイヤの断面写真等から測定
することができる。
【0026】このような断面形状となる本発明のアーク
溶接用メタル系フラックス入りワイヤの製造方法におい
ては、フラックスを充填する帯板の幅及びワイヤの伸線
率等を調整することにより、重なり部分の線分ADの長
さRLを調整し、これによりRrを所望の値に制御する
ことができる。即ち、同径のワイヤにおいては、帯板の
幅を広くしてRLを大きくするか、又は幅を狭くしてR
Lを小さくすることにより、Rrを調節できる。また、
帯板の厚さ及びワイヤの伸線方法を調整することによ
り、Ft及びFrを調整することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明のアーク溶接用メタル系フラッ
クス入りワイヤを実際に製造し、本発明範囲から外れる
比較例と比較してその効果について説明する。
【0028】下記表1に使用したワイヤのフラックス組
成を示す。この表1のフラックスを使用して、スラック
ス率、Rr及びFr等を種々変更した。なお、フラック
ス率を変更する時にはワイヤ成分が同様になるように、
フラックス組成を変更した。また、表1におけるスラグ
形成剤は、Si、Mn、Zr、Al、Ca、Mg、Ba
等の金属酸化物(TiO2は除く)であり、メタル成分
は、Fe、Fe−Si、Fe−Mn、Fe−Al、N
i、Mg等である。
【0029】ワイヤの線径は1.4mmとし、外皮金属
としては、下記表2に示す軟鋼系を使用した。また、フ
ープサイズ(帯板サイズ)は下記表3に示すRr及びF
rを有する断面形状になるように、厚さ及び幅を適宜調
整した。
【0030】得られたフラックス入りワイヤの断面写真
から、上述した方法により、図1に示すRL、Wd、及
びFtの長さを測定し、Rr及びFrの値を求めた。な
お、Wdは、ワイヤの最大径及び最小径の平均値、Fr
は最大肉厚及び最小肉厚の平均値とし、更にFrは3断
面から求め、その平均値とした。
【0031】図2(a)及び(b)は夫々実施例1及び
比較例1のワイヤの断面写真のトレー図である。なお、
図2(a)及び(b)は直径が1.4mmで、夫々フラ
ックス率が30及び16質量%のワイヤの断面を倍率5
0倍で写した写真をトレースしたものである。図2
(a)に示す実施例1のワイヤに比べ、図2(b)に示
す比較例1のワイヤはフラックス率が小さいため、外皮
の肉厚が厚い。
【0032】得られたワイヤを使用して、溶接作業性
(スパッタ発生量)を評価した。溶接は、前進溶接によ
り、前進角15゜とし、ビードオンプレートにおいて、
箱型スパッタ捕手法により実施した。溶接条件は、32
0A、適正電圧、供給速度30cm/分、ワイヤ突き出
し長さ(Ext)を25mmとし、1分間に発生したス
パッタ量のトータル量で溶接作業性を評価した。スパッ
タ量が1.0g/分未満のものを◎、1.0乃至1.2
g/分のものを○、1.2乃至1.5g/分のものを
△、1.5g/分を超えるものを×とした。
【0033】図3は、作製した溶接ワイヤの詰まり量を
測定するのに使用した試験機を示す図であって、図3
(a)はその平面図、図3(b)はその側面図である。
図3(a)及び(b)に示すように、スプール11から
巻き解かれた溶接ワイヤ13は、コンジットライナ12
内を進行する。コンジットライナ12は、トーチ(図示
せず)までの途中に直径が300mmの2つの円環部が
形成されており、溶接ワイヤ13は、これらの円環部を
ワイヤ経路〜の順に通過し、トーチに運ばれる。ス
プール11とコンジットライナ12との間には、コンジ
ットライナ12に溶接ワイヤ13を適切に供給するため
のステンレス製のチューブ15及びインレットガイド1
4が設けられている。この試験機を使用して、溶接ワイ
ヤ13を10kgインチング送給したときの試験前後の
コンジットライナ12、ステンレス製チューブ15及び
インレットガイド14の質量の増分により、コンジット
ライナ12、ステンレス製のチューブ15及びインレッ
トガイド14内の詰まり量を定量した。そして、詰まり
量が0.03g/(10kg・ワイヤ)以下を○、0.
03g/(10kg・ワイヤ)より多いものを△とし
た。なお、試験前にはコンジットライナ2を十分に洗浄
した。また、実際には溶接は行わないものの、送給量
は、ワイヤ径1.4mm、320Aの送給量に相当する
10乃至13m/分とした。
【0034】
【表1】
【0035】Bal.は残部を示す。
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】従来例(No.1)は、フラックス率が少
ない従来のフラックス入りワイヤであり、前進角でのス
パッタ発生量が多く溶接作業性が劣った。
【0039】比較例1(No.2)は、フラックス率を
20%に上昇させたが、フラックス率及びRrが本発明
範囲から外れるため、溶接作業性は改善されるものの前
進角でのスパッタ発生量が十分ではない。
【0040】実施例1(No.3)は、フラックス率を
25質量%まで上昇させ、Rrを30.0%としてフラ
ックス率及びRrを本発明範囲内としたため、溶接作業
性が良好であった。
【0041】比較例2(No.4)は、フラックス率を
25質量%まで上昇させたが、Rrが本発明範囲の上限
を超える32.1%としたため、溶接作業性は比較例1
よりは改善されるのの十分ではない。
【0042】実施例2(No.5)は、フラックス率及
びRrを本発明範囲内である夫々25質量%及びRrを
30.0%とし、更にFrを本発明の好ましい範囲内の
18.9%としたため、溶接作業性が実施例1乃至9の
うちで最も良好となった。
【0043】実施例3(No.6)は、フラックス率及
びRrを本発明範囲内である夫々25.0質量%及び1
9.1%としたため、溶接作業性が実施例1と比較して
更に良好であった。
【0044】実施例4(No.7)は、フラックス率を
更に上昇させ、フラックス率及びRrを本発明範囲内で
ある夫々30.0質量%及び25.1%としたため、溶
接作業性が良好であった。
【0045】実施例5(No.8)は、フラックス率を
更に上昇させ、フラックス率及びRrを本発明範囲内で
ある夫々35.0質量%及び22.4%としたため、溶
接作業性が更に良好になった。
【0046】実施例6(No.9)は、フラックス率を
更に上昇させ、フラックス率及びRrを本発明範囲内で
ある夫々45.0質量%及び20.7%としたため、溶
接作業性が更に良好であった。
【0047】比較例3(No.10)は、Rrは本発明
範囲内の10.2%であるものの、フラックス率を上昇
させ本発明範囲の上限を超える50質量%とたため、溶
接作業性は極めて良好になるものの、伸線が困難とな
り、実用的でない。
【0048】実施例7乃至9(No.11乃至13)
は、フラックス率及びRrを本発明範囲内である夫々3
0質量%及び5.3乃至15.4%としたため、溶接作
業性が良好であった。
【0049】比較例4(No.14)は、フラックス率
は30質量%で本発明範囲内であるものの、Rrが2.
3%で本発明範囲の下限未満であったため溶接作業性は
良好であるものの詰まり量が増加した。
【0050】実施例10(No.15)は、フラックス
率及びRrは、夫々30質量%及び25.1であり、溶
接作業性が良好であった。
【0051】比較例6(No.16)は、フラックス率
は30質量%で本発明範囲内であるが、Rrが31.3
%で本発明範囲の上限を超えたため、溶接作業性が改善
されるものの充分ではない。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
フラックス率が25乃至45質量%と高くすると共にア
ーク溶接用メタル系フラックス入りワイヤの平均直径に
対するラップ部の重なり具合を適切に規定することによ
り、フラックスのこぼれ及びシーム部への伸線潤滑剤の
詰まり等を防止して溶接時のコンジットライナ内の詰ま
り等を防止することができると共に前進溶接での溶接時
においてもスパッタ発生量を低減して優れた溶接作業性
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るアーク溶接用メタル系フ
ラックス入りワイヤを示す模式的断面図である。
【図2】(a)及び(b)は夫々実施例1及び比較例1
のワイヤの断面写真をトレースした図である。
【図3】作製した溶接ワイヤの詰まり量を測定するのに
使用した試験機を示す図であって、(a)はその平面
図、(b)はその側面図である。
【符号の説明】
1;FCW 2;外皮 3;フラックス 4;ラップ部 11;スプール 12;コンジットライナ 13;溶接ワイヤ 14;インレットガイド 15;ステンレス製チューブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯板をその幅方向に丸めて形成された鋼
    製外皮中にフラックスを充填してなるアーク溶接用メタ
    ル系フラックス入りワイヤにおいて、フラックス率が2
    5乃至45質量%であり、前記ワイヤの長手方向に垂直
    な断面にて前記帯板幅方向の両端部同士が重なるラップ
    部を有し、前記ラップ部の外側の帯板幅方向端部を点A
    としたとき、この点Aから前記フラックスを介して反対
    側の外皮の外表面に至る線分のうち最も長い線分と前記
    外表面との交点を点Bとし、この点Bを通って前記ラッ
    プ部の内側の帯板幅方向端部に接する線分BCの延長線
    が前記ラップ部の外側の帯板の外表面と交わる点を点D
    とし、前記点Aと前記点Dとを結ぶ線分の長さをRLと
    したとき、前記ワイヤの平均直径Wdに対する前記RL
    の割合Rr(=(RL/Wd)×100(%))は3乃
    至30%であることを特徴とするアーク溶接用メタル系
    フラックス入りワイヤ。
  2. 【請求項2】 前記ワイヤの平均直径Wdに対する前記
    外皮の平均肉厚Ftの割合Fr(=(Ft/Wd)×1
    00(%))は10乃至20%であることを特徴とする
    請求項1に記載のアーク溶接用メタル系フラックス入り
    ワイヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100444328B1 (ko) * 2001-11-21 2004-08-16 고려용접봉 주식회사 용접작업성이 우수한 플럭스 코어드 와이어
US20080011721A1 (en) * 2006-07-13 2008-01-17 Byung Ho Park Copper-Plating Free Solid Wire Assembly for Gas-Shielded Arc Welding

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