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JP2001318091A - 血清又は血漿分離部材及びそれを収容した血液検査用容器 - Google Patents

血清又は血漿分離部材及びそれを収容した血液検査用容器

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Publication number
JP2001318091A
JP2001318091A JP2000134869A JP2000134869A JP2001318091A JP 2001318091 A JP2001318091 A JP 2001318091A JP 2000134869 A JP2000134869 A JP 2000134869A JP 2000134869 A JP2000134869 A JP 2000134869A JP 2001318091 A JP2001318091 A JP 2001318091A
Authority
JP
Japan
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composition
serum
plasma
blood
separation
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2000134869A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryusuke Okamoto
隆介 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2000134869A priority Critical patent/JP2001318091A/ja
Publication of JP2001318091A publication Critical patent/JP2001318091A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血清又は血漿分離用組成物を必要に応じて簡
便に容器へ収容することができる血漿分離部材を提供す
る。 【解決手段】 血清又は血漿分離用組成物と、該組成物
を収容した収容部材とからなる血清又は血漿分離部材で
あって、上記収容部材には、使用時に上記組成物を漏出
する漏出手段が設けられていることを特徴とする血清又
は血漿分離部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液成分の比重差
を利用して血清又は血漿を分離する際に使用される、血
清又は血漿分離部材及びそれを収容した血液検査用容器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、血液検査に必要な血清あるい
は血漿を得るために、チクソトロピー性を有する血清又
は血漿分離用組成物を、予め容器底部に収容した血液検
査用容器が用いられている(例えば、特開昭51−83
654号公報に記載)。この血清又は血漿分離用組成物
は、血清と血餅あるいは血漿と血球の中間の比重を有し
ているため、容器に採血後遠心分離を行うと、容器底部
から次第に上昇して血清層と血餅層あるいは血漿層と血
球層の中間まで移動し、2層の間に隔壁を形成する。こ
の隔壁の形成により、血清あるいは血漿が分離され、血
清あるいは血漿の採取が容易となると共に、長時間放置
しても2層の分離状態が損なわれることがないという効
果が発揮される。
【0003】この血清又は血漿分離用組成物は、これま
で血液検査用容器の底部に予め直接的に収容された形態
でのみ流通されている。これは、血清又は血漿分離用組
成物は、チクソトロピー性を有するゲル状の流動体であ
るため取扱性が極めて低く、例えば看護婦や臨床検査技
師といった使用者が、検査現場においてこの組成物を容
器内に充填するという操作が極めて困難であるためであ
る。
【0004】ところが、臨床検査の現場においては、血
液検査の際に必要に応じて組成物を利用することのでき
る技術も要望されている。すなわち、例えば予め組成物
の収容されていない容器に採血をした後、血清又は血漿
を分取する必要性に迫られた場合、組成物が収容されて
いる別の容器に移すことなく、採血した容器に簡便に組
成物を収容することのできるような技術である。
【0005】しかしながら、従来、採血した容器に後か
ら分離用組成物を充填するといった技術が存在しなかっ
たため、上述のような必要が生じた場合、採血した容器
から予め組成物が収容されている容器に移し直さなけれ
ばならず、操作が煩雑であるだけでなく、移す際に血液
に接触してしまう危険があるという問題もあった。
【0006】さらに従来の予め血清又は血漿分離用組成
物が直接収容されている血液検査用容器の製造において
は、生産性の低下を招くような種々の問題が存在してい
た。
【0007】例えば、血清又は血漿分離用組成物を容器
内に充填する際、組成物が容器内壁面に付着して外観上
の不具合が生じるのを避けるため、細心の注意を払う必
要があった。
【0008】また、容器内壁面には、血液検査の目的に
応じて種々の薬剤が塗布されている場合があるが、この
場合薬剤上に組成物が付着すると、薬剤の機能が発揮さ
れなくなってしまうため、薬剤に付着しないように組成
物を充填しなければならなかった。
【0009】さらに、このような血液検査用容器は、内
部を減圧にしていわゆる真空採血管として利用される場
合もあるが、組成物の収容時に気泡が入り込むと、製造
時の容器内の減圧工程において、組成物が突沸して容器
内に飛び散ってしまうという問題点もあった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決するためになされたものであり、その目的は、血清
又は血漿分離用組成物を必要に応じて簡便に容器へ収容
することができると共に、分離用組成物の充填工程上の
従来の問題点を解決した、血清又は血漿分離部材及びそ
れを収容した血液検査用容器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
血清又は血漿分離用組成物と、該組成物を収容した収容
部材とからなる血清又は血漿分離部材であって、上記収
容部材には、使用時に上記組成物を漏出する漏出手段が
設けられていることを特徴とする血清又は血漿分離部材
である。
【0012】請求項2記載の発明は、上記漏出手段が、
使用時に破断される破断部である請求項1記載の血清又
は血漿分離部材である。
【0013】請求項3記載の発明は、上記収容部材が、
組成物収容体と、使用時に上記組成物を押圧し収容部材
外に漏出させる押圧部材とから構成されている請求項1
記載の血清又は血漿分離部材である。
【0014】請求項4記載の発明は、上記組成物の25
℃での比重が1.03〜1.08g/cm3 であり、か
つ25℃での粘度が50〜1000Pa・sである請求
項1〜3のいずれか一項記載の血清又は血漿分離部材で
ある。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか一項記載の血清又は血漿分離部材を収容した血液
検査用容器である。
【0016】以下に、本発明について詳説する。
【0017】本発明の血清又は血漿分離部材は、血清又
は血漿分離用組成物と、この組成物を収容した収容部材
とからなる。以下の説明においては、「血清又は血漿分
離部材」を「(本発明の)分離部材」と、「血清又は血
漿分離用組成物」を「分離用組成物」と表現することも
ある。
【0018】本発明における分離用組成物は、一般に血
清分離剤あるいは血漿分離剤と称されるものであり、チ
クソトロピー性を有するゲル状の組成物である。この組
成物は、採血後の遠心分離により血餅と血清あるいは血
球と血漿の間に移動し、隔壁を形成することにより血清
あるいは血漿を分離するものである。
【0019】上記分離用組成物は、例えば常温で流動性
を有する合成樹脂などに、種々の添加剤を添加し混合す
ることにより得られる。
【0020】上記分離用組成物は、構成成分がシクロペ
ンタジエンのオリゴマー、可塑剤および微粉末シリカと
からなるものが特に好ましい。
【0021】上記シクロペンタジエンのオリゴマーに
は、シクロペンタジエンが多量体化されたオリゴマー、
およびシクロペンタジエンが二量体化されたジシクロペ
ンタジエンが多量体化されたオリゴマーが含まれる。上
記オリゴマーは、シクロペンタジエンまたはジシクロペ
ンタジエンを、例えば、ディールスアルダー反応等を利
用して多量体化することにより製造され得る。これは、
ジシクロペンタジエン樹脂(DCPD樹脂)と呼ばれる
こともある。なお、上記オリゴマーはさらに水素添加を
して残存する二重結合を飽和させておくのが好ましい。
【0022】上記オリゴマーは、JIS K 6863
−1994「ホットメルト接着剤の軟化点試験方法」に
よって測定される軟化点が70〜140℃であるものが
好ましい。軟化点が低すぎると相分離が発生し易くな
り、高すぎると溶融しにくくなり、製造が困難になる。
【0023】上記オリゴマーは、JIS K 6862
−1984「ホットメルト接着剤の溶融粘度試験方法」
中のA法によって測定される180℃での溶融粘度が
0.03〜0.5Pa・sであるものが好ましい。溶融
粘度が低すぎると本組成物の粘度が不足し、高すぎると
本組成物の粘度が過剰になる。
【0024】上記オリゴマーは、25℃における比重
(硫酸銅溶液を用いた浮沈法試験による)が1.02〜
1.10g/cm3 、好ましくは、1.03〜1.09
g/cm3 であるものが好ましい。比重が上記範囲を逸
脱すると、本組成物の比重を好適に調整しにくくなる。
【0025】上記オリゴマーは、GPC法によるポリス
チレン換算分子量分布が数平均分子量で200〜800
であるものが好ましく、より好ましくは500〜700
であり、重量平均分子量で500〜1500であるもの
が好ましく、より好ましくは700〜1200である。
数平均分子量および重量平均分子量が小さすぎると相分
離が発生し易くなり、大きすぎると本組成物の粘度が過
剰になる。
【0026】上記オリゴマーは、DSC法によるガラス
転移点が40〜90℃であるものが好ましく、より好ま
しくは50〜80℃である。ガラス転移点が小さすぎる
と相分離が発生し易くなり、大きすぎると本組成物の粘
度が過剰になる。
【0027】上記可塑剤は、シクロペンタジエンのオリ
ゴマーとの相溶性に優れる点からフタル酸エステルが好
ましい。上記フタル酸エステルとしては、二つのエステ
ル基を形成するアルコール残基のうち少なくとも一方が
炭素数6以上のものが好ましい。両方の炭素数が5以下
であるジエステルはシクロペンタジエンのオリゴマーと
の相溶性が低下する傾向がある。また、二つのエステル
基を形成するアルコール残基のそれぞれの炭素数は、大
きすぎると本組成物の比重を好適な範囲に調整しにくく
なるので、11以下が好ましい。
【0028】上記可塑剤としては、フタル酸ブチルペン
チル、フタル酸ジペンチル、フタル酸ブチルヘキシル、
フタル酸ブチルヘプチル、フタル酸ジヘキシル、フタル
酸ペンチルヘプチル、フタル酸ブチルノニル、フタル酸
ペンチルオクチル、フタル酸ヘキシルヘプチル、フタル
酸ジヘプチル、フタル酸ヘプチルオクチル、フタル酸ジ
オクチル、フタル酸オクチルノニル、フタル酸ジイソノ
ニル、フタル酸オクチルデシル、フタル酸ジイソデシ
ル、フタル酸デシルウンデシル、フタル酸ジウンデシ
ル、フタル酸ブチルベンジルが例示される。特に好まし
い可塑剤は、二つのエステル基を形成するアルコール残
基の各炭素数が9〜11のフタル酸ジエステルである。
【0029】上記可塑剤の使用量は、シクロペンタジエ
ンのオリゴマー100重量部に対して、30〜160重
量部が好ましく、より好ましくは50〜150重量部で
あり、更に好ましくは60〜120重量部である。上記
範囲を逸脱すると本組成物の粘度を好適に調整しにくく
なる。
【0030】上記微粉末シリカは、二酸化珪素の一次粒
子表面の水酸基の大部分をメチル基で置換した、非晶質
二酸化珪素(化学式SiO2 ・n((CH3 2 Si
O))からなる、気相法による乾式シリカが好ましい。
上記の乾式シリカは、疎水性を有するため、シクロペン
タジエンのオリゴマー、または可塑剤に良好に分散する
一方、血液に溶けて溶血させることがないので、赤血球
中の成分が血清または血漿に混入する恐れがなく、好適
に用いられる。
【0031】上記微粉末シリカの比表面積は、10〜1
000m2 /gが好ましく、より好ましくは50〜50
0m2 /gである。上記範囲を逸脱すると本組成物のチ
クソトロピー性を好適な範囲に調整しにくくなる。
【0032】上記微粉末シリカの一次粒子径は1〜10
0μmが好ましく、より好ましくは5〜50μmであ
る。上記範囲を逸脱すると本組成物のチクソトロピー性
を好適な範囲に調整しにくくなる。
【0033】上記微粉末シリカの使用量は、シクロペン
タジエンのオリゴマー100重量部に対して1〜50重
量部が好ましく、より好ましくは2〜20重量部であ
り、更に好ましくは5〜20重量部であり、最も好まし
くは6〜16重量部である。上記範囲を逸脱すると本組
成物の比重またはチクソトロピー性を好適に調整しにく
くなる。
【0034】本発明の血清又は血漿分離用組成物には、
さらに必要に応じて、構成成分として、有機ゲル化剤が
添加されてもよい。
【0035】上記有機ゲル化剤としては、ソルビトール
と芳香族アルデヒドの縮合物が好ましく、ジベンジリデ
ンソルビトール、トリベンジリデンソルビトール、メチ
ル置換ジベンジリデンソルビトール等が例示される。こ
れらは、吸水性や水溶性を有しないため、長時間、血液
と接触しても本組成物が吸水白濁することがなく、また
血液を濃縮するなどの副作用がない。これらの中でも本
組成物のチクソトロピー性を良好に発揮する点からジベ
ンジリデンソルビトールが特に好ましい。
【0036】上記有機ゲル化剤の使用量は、シクロペン
タジエンのオリゴマー100重量部に対して0.02〜
3重量部が好ましく、より好ましくは0.1〜2重量部
である。上記範囲を逸脱すると本組成物のチクソトロピ
ー性を好適に調整しにくくなる。
【0037】上記組成物には、さらに必要に応じて、構
成成分として、有機ゲル化剤の分散剤が添加されてもよ
い。
【0038】上記有機ゲル化剤の分散剤は、好ましくは
1.0〜9.0、より好ましくは4.0〜6.0のHL
B値を有するポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
ブロック共重合体、1−メチル−2−ピロリドンおよび
これらの混合物よりなる群から選ばれるものである。
【0039】上記ブロック共重合体のHLB値は、小さ
すぎると有機ゲル化剤の分散効果が不足し、本組成物の
チクソトロピー性が低下する。大きすぎると疎水性が不
足し、本組成物の使用時に血液中に溶けて血液を溶血さ
せ赤血球中の成分が血清または血漿に混入するため正確
な検査結果を与えなくなる恐れがある。
【0040】上記ブロック共重合体の使用量は、シクロ
ペンタジエンのオリゴマー100重量部に対して0.1
〜15重量部が好ましく、より好ましくは0.1〜5重
量部である。ブロック共重合体の使用量が少なすぎると
有機ゲル化剤の分散効果が不足し、本組成物のチクソト
ロピー性が低下する。多すぎるとシクロペンタジエンの
オリゴマーとの相溶性が低下して、本組成物のチクソト
ロピー性が低下する。
【0041】上記1−メチル−2−ピロリドンは、有機
ゲル化剤を良好に溶解する点、血液と反応して溶血を起
こさない点、および本組成物の滅菌を目的とした放射線
の照射による分解がない点等から好適に用いられる。
【0042】上記1−メチル−2−ピロリドンの使用量
は、シクロペンタジエンのオリゴマー100重量部に対
して0.05〜5重量部が好ましく、より好ましくは
0.05〜3重量部で用いられる。1−メチル−2−ピ
ロリドンの使用量が少なすぎると有機ゲル化剤の分散効
果が不足し、本組成物のチクソトロピー性が低下する。
多すぎると溶血反応を引き起こす。
【0043】上記分離用組成物には、さらに必要に応じ
て、構成成分として、適量の比重調整剤、相溶化剤、粘
度低下剤等が適宜添加されてもよい。
【0044】上記構成成分から構成される本組成物の比
重は、血清または血漿と、血餅または血球の中間の比重
であることが好ましく、具体的には、25℃において
1.03〜1.08g/cm3 が好ましく、より好まし
くは1.04〜1.06g/cm3 である。
【0045】本組成物の粘度は、通常の遠心分離操作に
よって、本組成物を血清または血漿層と、血餅または血
球層の中間部に位置させる点や、真空採血管用等の血液
検査容器への充填作業のし易さの点から、25℃におい
て50〜1000Pa・sが好ましく、より好ましくは
60〜500Pa・sである。
【0046】上記血清又は血漿分離用組成物の製造方法
としては、一般的に用いられている方法を利用すること
ができ、例えば一定時間加熱減圧下で上述の各成分を混
練する方法が挙げられる。
【0047】本発明の分離部材においては、上記分離用
組成物が収容部材に収容されており、この収容部材には
使用時に分離用組成物を漏出する漏出手段が設けられて
いる。
【0048】上記収容部材は、本発明の分離部材の使用
時において、分離用組成物を収容部材外に流出させ、血
清層と血餅層の中間あるいは血漿層と血球層の中間に移
動させることのできる構成となされていれば、如何なる
構成にも限定されるものではない。ここで分離部材の使
用時とは、血清または血漿を分離しようとする血液と、
本発明の分離部材とを収容した容器について遠心分離す
る間を意味する。
【0049】すなわち上記収容部材は、チクソトロピー
性を有し取扱い性が悪い分離用組成物を、使用するまで
の間一定形状に保持し、分離用組成物を取扱い易い状態
に維持できるものであって、かつ使用時には血液中に分
離用組成物を漏出することができる構成であればよい。
【0050】本発明の分離部材における収容部材の構成
としては以下に述べるようなものが挙げられる。
【0051】収容部材の第1の態様としては、収容部材
に設けられている漏出手段が、使用時に破断されるよう
に構成される破断部である構成が挙げられる。この破断
部は、使用時すなわち遠心分離時に、分離用組成物を収
容する収容部材の隔壁の一部が破断するように構成され
る。
【0052】例えば、収容部材を構成する素材として、
フィルムあるいはシート状の素材であって、分離用組成
物の比重とは異なる比重を有する素材を用い、収容部材
の隔壁の一部に弱シール部あるいは薄肉部のような容易
に破断することのできる部位を設ける。このように構成
された収容部材は、遠心分離時において比重の差により
破断部に分離用組成物による部材内側からの力が作用
し、この結果破断部が破断され、分離用組成物が漏出さ
れる。
【0053】血液及び分離用組成物の比重との関係か
ら、より好ましくは上記収容部材の素材は、比重が1.
1g/cm3 以上のものから構成されるのがよい。この
ような比重を有する素材を用いた場合、遠心分離時に
は、血液よりも大きな比重を有する収容部材には、容器
下方向の力が作用し、血清と血餅あるいは血漿と血球の
中間の比重を有する分離用組成物には、容器上方向の力
が作用する。この力の差が、収容部材に設けられた破断
部に作用し破断された結果、分離用組成物を漏出させる
ことができる。
【0054】収容部材の第2の形態としては、収容部材
が、組成物収容体と、使用時に分離用組成物を押圧し収
容部材外に漏出させる押圧部材とからなる構成が挙げら
れる。この態様では、上記分離用組成物が組成物収容体
に収容されており、遠心分離時に押圧部材が、この分離
用組成物を押圧することによって、収容部材外に漏出さ
れる構成とされている。
【0055】例えば、上記組成物収容体と押圧部材を構
成する素材として、分離用組成物の比重よりも大きな比
重を有する素材を用い、押圧部材の一部分に透孔を設け
る。。このように構成された収容部材には、遠心分離時
において容器下方向の力が作用し、押圧部材は分離用組
成物を押圧するように作用する。押圧部材には透孔が設
けられているので、押圧作用の結果、分離用組成物がこ
の透孔を通過して血液中に漏出する。血液及び分離用組
成物の比重との関係から、組成物収容体と押圧部材を構
成する素材は、比重が1.1g/cm3 以上のものが用
いられる。
【0056】本発明には、液体分離容器に上記分離部材
を収容した血液検査用容器も含まれる。
【0057】上記液体分離容器の形状としては、特に限
定されるものではないが、有底の管状容器を用いるのが
好ましい。
【0058】上記液体分離管の素材としては、例えば、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、ポ
リアクリロニトリル等の熱可塑性樹脂;不飽和ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ−アクリレート樹脂
等の熱硬化性樹脂;酢酸セルロース、プロピオン酸セル
ロース、エチルセルロース、エチルキチン等の変性天然
樹脂;ソーダ石灰ガラス、リンケイ酸ガラス、ホウケイ
酸ガラス等のケイ酸塩ガラス;石英ガラスなどのガラ
ス、及びこれらを主成分とするもの等が挙げられる。
【0059】上記血液検査用容器はいわゆる真空採血管
として用いることもでき、この場合、容器の開口部を密
封する栓体としては、血液が外部に漏出することがない
ように液密性に構成されており、さらに真空度の維持の
点から空気非透過性であることが好ましい。このような
栓体の素材としては、天然ゴム、合成ゴムおよび熱可塑
性エラストマーから選ばれる少なくとも一種の弾性体が
好ましい。
【0060】上記合成ゴムとしては、例えば、イソプレ
ンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブチルゴム、ハロゲ
ン化ブチルゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコ
ーンゴム等が例示される。上記熱可塑性エラストマーと
しては、例えば、ポリスチレン系熱可塑性エラストマ
ー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリウレ
タン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性
エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、天
然ゴム系熱可塑性エラストマー、フッ素ゴム系熱可塑性
エラストマー等が例示される。
【0061】上記血液検査用容器には、目的に応じて、
その内部に血液抗凝固剤が収容されていてもよい。収容
方法は特に限定されないが、一般的には内壁面に塗布す
るかあるいは分離剤の上面に積層されて収容される。上
記血液抗凝固剤としては、例えば、エチレンジアミン四
酢酸ナトリウム二カリウム塩、エチレンジアミン四酢酸
ナトリウム三カリウム塩、エチレンジアミン四酢酸ナト
リウム二ナトリウム塩、ヘパリンナトリウム、ヘパリン
リチウム、フッ化ナトリウム、クエン酸等が例示され
る。
【0062】また、上記血液検査用容器には、目的に応
じて、その内部に血液凝固促進剤が収容されていてもよ
い。収容方法は特に限定されないが、一般的には内壁面
に塗布するかあるいは分離剤の上面に積層されて収容さ
れる。上記血液凝固促進剤としては、加水分解酵素、血
液凝固因子および無機物から選ばれる少なくとも一種が
用いられる。
【0063】上記加水分解酵素としては、例えば、トリ
プシン、蛇毒トロンビン様酵素等のセリンプロテアー
ゼ、カテプシンB、フィシン等のチオールプロテアー
ゼ、キニナーゼI等の金属プロテアーゼ等が例示され
る。上記血液凝固因子としては、例えば、トロンビン、
Xa因子、IXa因子、XIa因子、XIIa因子、プ
レカリクレイン、高分子キニノゲン等の生体内酵素、リ
ン脂質およびカルシウム等が例示される。上記無機物と
しては、例えば、ガラス、シリカ、カオリン、セライ
ト、ベントナイト等の水不溶性の無機質微粉末が例示さ
れる。
【0064】
【発明の実施の形態】本発明の分離部材の実施の態様に
ついて、以下に図を参照しながら説明する。
【0065】まず、収容部材に設けられている漏出手段
が、使用時に破断されるように構成される破断部であ
る、上述の第1の態様について説明する。
【0066】収容部材を構成する素材としては、1.1
g/cm3 以上の比重を有するポリエチレン、ポリプロ
ピレン、軟質塩化ビニル樹脂等のフィルムあるいはシー
トを用いる。
【0067】分離部材の製造にあたっては、まず上記フ
ィルムあるいはシートを適当な大きさの矩形状に裁断
し、同一大のものを2枚重ねた後、3辺を熱融着させて
袋体とする。この袋体に適量の分離用組成物を充填した
後、開口した残りの一辺を熱融着して図1の平面図及び
図2の断面図に示すような本発明の分離部材1とされ
る。
【0068】上記過程で熱融着される4辺のうち、少な
くとも一辺は、一般的な条件での遠心分離によって破断
される、弱シール性の破断部となされている必要があ
る。このような破断部として機能させるために、フィル
ムあるいはシート同士の融着の度合あるいは融着幅を適
宜調節する。ここで一般的なフィルムあるいはシートを
使用した場合、好ましい融着幅は0.5〜3mm程度で
ある。また、融着の度合は、素材や融着用シール機の種
類により適宜調整される。
【0069】もちろん分離部材は図1及び図2に示した
ものに限られず、1枚のフィルムあるいはシートを中心
線に沿って2つ折りに重ね、1辺を残して熱融着させた
後、分離用組成物を充填し、この後に残りの一辺を熱融
着することによって、図3の平面図及び図4の断面図に
示すような分離部材2とすることもできる。
【0070】また、弱シール性の破断部を設ける方法と
しては、熱融着のみに限定されるものではなく、破断部
として機能する限りにおいて、高周波融着等の各種融着
あるいは接着剤を利用した接着であってもよい。
【0071】次に、収容部材が、組成物収容体と押圧部
材とから構成される、上述の第2の態様について説明す
る。
【0072】組成物収容体としては、図5に示すような
有底筒体31を、押圧部材としては、図6に示すような
中央部に透孔が設けられた円盤状体32を用いる。これ
らの部材は、1.1g/cm3 以上の比重を有するポリ
エチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を射出成形
することによって製造される。
【0073】上記円盤状体32は押圧部材として機能す
るように、その縁部が円筒状体31の内周面を上下方向
に摺動することができる大きさとされている。また、円
盤状体32に設けられた透孔は小さすぎると組成物が押
し出されにくくなり、大きすぎると使用時以外にも漏出
してしまう恐れがあるために、1〜3mm程度にされる
のが好ましい。
【0074】分離部材の製造にあたっては、上記有底筒
体31に必要量の分離用組成物が収容された後、その組
成物上に上記円盤状体32が蓋のように被せられること
によって、図7に示したような本発明の分離用部材3と
される。
【0075】また、本発明の血液検査用容器の実施の態
様としては、上記分離部材を管状容器41・51に収容
したものが挙げられ、第1の態様の分離部材を利用した
ものとしては図8に示した血液検査用容器4が、第2の
分離部材を利用したものとしては、図9に示した血液検
査用容器5がある。
【0076】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。但
し、本発明は、これらの実施例のみに限定されるのもで
はない。
【0077】[組成物の調製]シクロペンタジエンのオ
リゴマー(トーネックス社製、ECR251)100重
量部、フタル酸ジエステル(アルコール残基が、炭素数
9〜11のアルキル基のもの、三菱ガス化学社製、PL
−200)77重量部、1−メチル−2−ピロリドン
(BASF社製)0.4重量部、ジベンジリデンソルビ
トール(新日本理化社製、ゲルールD)0.1重量部、
微粉末シリカ(比表面積250m2 /g、トクヤマ社
製、レオロシールDM30S)7.6重量部を、15m
mHgの減圧下、110±10℃で混練し組成物を調製
した。本組成物の比重は、25℃において1.05g/
cm3 であり、粘度は、25℃において110Pa・s
であった。
【0078】[実施例1]厚さ0.05mmのポリエチ
レンフィルムを、15×30mmの矩形状に裁断した。
このフィルム2枚を重ね合わせ、3辺を融着幅1.0m
mとして熱融着した。このフィルムからなる袋状体に上
記組成物1gを開口辺より充填し、気泡が入らないよう
に注意しながら、開口辺を融着幅1.0mmとして熱融
着して本発明の分離部材とした。
【0079】[実施例2]射出成形により、ポリプロピ
レン製の有底円筒状の組成物収容体と、円盤板状の押圧
部材を成形した。有底円筒状の組成物収容体は、外径
9.5mm、内径9.0mm、高さ24mmの大きさと
なるように、円盤板状の押圧部材は、直径8.8mm、
厚さ0.5mmの大きさとし、中心部に内径2.0mm
の透孔を設けた。この組成物収容体に上記組成物1gを
充填し、組成物上に押圧部材を載せて密着させ、本発明
の分離部材とした。
【0080】[性能評価]内形10mmのポリエチレン
テレフタレート製の有底管状の血液検査用容器に上記実
施例の分離部材を収容した。この後、ボランテアの血液
8mLを容器内に注入し、1300Gで5分間遠心分離
を行った。この結果、実施例1・2共に組成物は、完全
に収容部材から完全に漏出して血清と血餅の間に移動
し、血清と血餅を良好に分離していた。
【0081】
【発明の効果】本発明の血清又は血漿分離部材は、上述
のように構成されるので血清又は血漿分離用組成物を必
要に応じて簡便に容器へ収容することができる。また、
本発明の血清又は血漿分離部材及びそれを収容した血液
検査用容器では、従来における容器内への分離用組成物
の充填工程上の問題点が全く存在しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】分離部材の第1の態様を示した平面図
【図2】分離部材の第1の態様を示した断面図
【図3】分離部材の第1の別の態様を示した平面図
【図4】分離部材の第1の別の態様を示した断面図
【図5】分離部材の第2の態様における組成物収容体を
示した図
【図6】分離部材の第2の態様における押圧部材を示し
た図
【図7】分離部材の第2の態様を示した図
【図8】第1の態様の分離部材を収容した血液検査用容
器を示した図
【図9】第2の態様の分離部材を収容した血液検査用容
器を示した図
【符号の説明】
1…第1の態様の分離部材 2…第1の別の態様の分離部材 3…第2の態様の分離部材 31…組成物収容体 32…押圧部材 4…血液検査用容器 41…管状容器 5…血液検査用容器 51…管状容器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】血清又は血漿分離用組成物と、該組成物を
    収容した収容部材とからなる血清又は血漿分離部材であ
    って、 上記収容部材には、使用時に上記組成物を漏出する漏出
    手段が設けられていることを特徴とする血清又は血漿分
    離部材。
  2. 【請求項2】上記漏出手段が、使用時に破断される破断
    部である請求項1記載の血清又は血漿分離部材。
  3. 【請求項3】上記収容部材が、組成物収容体と、使用時
    に上記組成物を押圧し収容部材外に漏出させる押圧部材
    とから構成されている請求項1記載の血清又は血漿分離
    部材。
  4. 【請求項4】上記組成物の25℃での比重が1.03〜
    1.08g/cm3 であり、かつ25℃での粘度が50
    〜1000Pa・sである請求項1〜3のいずれか一項
    記載の血清又は血漿分離部材。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか一項記載の血清又
    は血漿分離部材を収容した血液検査用容器。
JP2000134869A 2000-05-08 2000-05-08 血清又は血漿分離部材及びそれを収容した血液検査用容器 Withdrawn JP2001318091A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010053181A1 (ja) 2008-11-07 2010-05-14 日立化成工業株式会社 血清又は血漿の分離方法
KR101283548B1 (ko) 2011-06-09 2013-07-08 최득수 혈소판 추출 채혈관
JP2014503798A (ja) * 2010-11-19 2014-02-13 コパン イタリア エス.ピー.エー 生物学的物質の試料を選択的に移動するための容器

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