[go: up one dir, main page]

JP2001311461A - デファレンシャル装置 - Google Patents

デファレンシャル装置

Info

Publication number
JP2001311461A
JP2001311461A JP2000131206A JP2000131206A JP2001311461A JP 2001311461 A JP2001311461 A JP 2001311461A JP 2000131206 A JP2000131206 A JP 2000131206A JP 2000131206 A JP2000131206 A JP 2000131206A JP 2001311461 A JP2001311461 A JP 2001311461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
differential
cone
cam
torque
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000131206A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Yamazaki
伸司 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tochigi Fuji Sangyo KK filed Critical Tochigi Fuji Sangyo KK
Priority to JP2000131206A priority Critical patent/JP2001311461A/ja
Publication of JP2001311461A publication Critical patent/JP2001311461A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Retarders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッチ接続時にラチェット音等の発生がな
く、また、引きずりトルクも発生せず、伝達トルクの制
御が可能であり、構造簡単で低コストに構成されたデフ
ァレンシャル装置の提供を図る。 【解決手段】 エンジンの駆動力を車輪側に配分する差
動機構7と、トルクの伝達を断続するクラッチと、この
クラッチの連結手段11とを備えたデファレンシャル装
置において、前記のクラッチをコーンクラッチ9とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、動力の断続機能
を持ったデファレンシャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特公平5−54574号公報に図2のよ
うなデファレンシャル装置201が記載されている。
【0003】このデファレンシャル装置201は、4輪
駆動車において、2輪駆動状態にするとき切り離される
前輪、または、後輪の車軸上に配置されている。
【0004】デファレンシャル装置201はデフキャリ
ヤ203に収容されており、アウタ−ケ−ス205、イ
ンナ−ケ−ス207、ベベルギヤ式の差動機構209、
噛み合いクラッチ211、圧力式のアクチュエ−タ21
3などから構成されている。
【0005】噛み合いクラッチ211は、クラッチリン
グ215とアウタ−ケ−ス205との間に形成されてお
り、クラッチリング215はインナ−ケ−ス207上に
移動自在に連結されている。また、アクチュエ−タ21
3はデフキャリヤ203上に固定されており、シフトフ
ォ−ク217を介してクラッチリング215を移動操作
し、噛み合いクラッチ211を噛み合わせ、また、噛み
合いを解除する。
【0006】アウタ−ケ−ス205は、ドライブピニオ
ンギヤ219とリングギヤ221とを介して入力するエ
ンジンの駆動力によって回転駆動される。
【0007】噛み合いクラッチ211が噛み合うと、エ
ンジンの駆動力はインナ−ケ−ス207と差動機構20
9から車軸223,225を介して左右の車輪に配分さ
れ、車両は4輪駆動状態になって、悪路などでの走破性
や脱出性が向上する。
【0008】また、噛み合いクラッチ211の噛み合い
が解除されると、インナ−ケ−ス207から左右の車輪
までがエンジン側から切り離され、車両は2輪駆動状態
になり、エンジンの燃費が向上する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の、噛み合いクラ
ッチ211を用いたデファレンシャル装置201では、
噛み合いクラッチ211は、連結時の噛み合いにあたっ
て、噛み合い歯の位相が合うまでラチェット音が発生
し、静粛性という面で問題があった。
【0010】このようなラチェッティングを防止もしく
は最小限に抑えるためには、噛み合い歯の位相を合わせ
るシンクロ機構が別途必要であるが、これに伴って、コ
ストの上昇、構造の複雑化、装置の大型化などが生じ
る。
【0011】例えば、2−4切換機構(トランスファ
等)にシンクロ機構を持たせるなどしている。
【0012】また、噛み合いクラッチ211は、クラッ
チを切る場合、トルクが掛かった状態で噛み合い歯に生
じる摩擦抵抗によって噛み合いが抜けにくくなるので、
引きずりトルクが発生する恐れもあった。
【0013】このように、引きずりトルクが発生する
と、後輪を切り離すタイミングが遅れ、駆動力にロスが
生じてエンジン燃費が低下する上に、車両の旋回性等に
も影響を与えてしまう恐れがある。
【0014】さらに、噛み合いクラッチでは、当然のこ
とながら、多板クラッチ等の摩擦クラッチと異なり、ク
ラッチを滑らせて伝達トルクを制御することはできな
い。
【0015】そこで、この発明は、クラッチ接続時にラ
チェット音等の発生がなく、また、引きずりトルクも発
生せず、伝達トルクの制御が可能であり、構造簡単で低
コストに構成されたデファレンシャル装置の提供を目的
とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のデファ
レンシャル装置は、エンジンの駆動力を車輪側に配分す
る差動機構と、トルクの伝達を断続するクラッチと、ク
ラッチの連結手段とを備え、このクラッチが、コーンク
ラッチであることを特徴としている。
【0017】このように、本発明のデファレンシャル装
置では、クラッチにコーンクラッチを用いたことによっ
て、コーンクラッチは、従来の噛み合いクラッチと異な
って、連結時のラチェッティングがないから、静粛性が
高く保たれる。
【0018】また、位相合わせのシンクロ機構が不要で
あるから、これに伴うコスト上昇、構造の複雑化、装置
の大型化などが避けられる。
【0019】さらに、コーンクラッチは、噛み合いクラ
ッチと異なり、摩擦面を滑らせて伝達トルクを制御でき
るから、車両の操縦性などを大きく向上させることがで
きる。
【0020】また、クラッチの連結を解除する際に、噛
み合いクラッチのような噛み合い歯の摩擦抵抗による引
きずりトルクが生じない。
【0021】従って、所望のタイミングで車輪を切り離
すことができるから、駆動力のロスとエンジン燃費の低
下と操縦性低下などが防止される。
【0022】また、コーンクラッチは、部品点数が少な
く、構造が簡単であるから、デファレンシャル装置はそ
れだけ軽量でコンパクトになり、車載性が向上する。
【0023】また、コーンクラッチは、潤滑に対する特
別な配慮が不要であるから、部品点数が少ないことによ
る効果と併せて、コストが大幅に低減される。
【0024】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のデファレンシャル装置であって、連結手段が、操作手
段によって断続操作されるパイロットクラッチと、パイ
ロットクラッチが連結されるとトルクを受けて作動しメ
インクラッチを押圧するカム機構とからなり、コーンク
ラッチが、このメインクラッチであることを特徴とし、
請求項1の構成と同等の作用・効果を得ることができ
る。
【0025】パイロットクラッチが連結されると、カム
機構がトルク(差動制限トルク、あるいは、伝達トル
ク)を受けて作動し、そのカムスラスト力によってメイ
ンクラッチであるコーンクラッチが締結され、差動が制
限され、また、トルクが伝達される。
【0026】このとき、操作手段によってパイロットク
ラッチの滑りを調整すると、カム機構に掛かるトルクが
変化し、カムスラスト力が変わるから、コーンクラッチ
の連結力(伝達トルク)を制御することができる。
【0027】パイロットクラッチの連結を解除すると、
カム機構のスラスト力が消失してコーンクラッチの連結
が解除され、トルクの伝達が停止される。
【0028】また、この構成では、コーンクラッチの押
圧力がカム機構によって増幅されるから、小型軽量のコ
ーンクラッチを用いても充分なクラッチ容量が得られ
る。
【0029】従って、大きなクラッチ容量によって車輪
に充分な駆動力を伝達することができる。
【0030】また、小型軽量のコーンクラッチを用いる
ことにより、デファレンシャル装置がコンパクトにな
り、車載性がさらに向上する。
【0031】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のデファレンシャル装置であって、操作手段が、電磁石
であることを特徴とし、請求項2の構成と同等の作用・
効果を得ることができる。
【0032】電磁石は励磁電流の微調整が可能であり、
パイロットクラッチの滑りとカム機構のカムスラスト力
を調整することにより、コーンクラッチの連結力を精密
に制御することができる。
【0033】このように、操作手段に電磁石を用いたこ
の構成では、伝達トルクの精密な制御が可能である。
【0034】また、操作手段に電磁石を用いたこの構成
は、油圧アクチュエータのような流体圧アクチュエータ
を用いた構成と較べて、構造が簡単でコンパクトにな
り、車載性がさらに向上すると共に、低コストで実施す
ることができる。
【0035】また、圧力漏れによる機能不良から解放さ
れ、信頼性が大幅に向上する。
【0036】また、比較的押圧力の小さい電磁石を用い
ても、上記のようにカム機構によってコーンクラッチの
押圧力が増幅されるから、充分な伝達トルクが得られ
る。
【0037】
【発明の実施の形態】図1によってフロントデフ1(本
発明の一実施形態)の説明をする。
【0038】このフロントデフ1は請求項1,2,3の
特徴を備えている。なお、左右の方向はフロントデフ1
を用いた車両及び図1での左右の方向であり、符号のな
い部材等は図示されていない。
【0039】この車両は後輪駆動ベースの4輪駆動車で
あり、その動力系は、エンジン、トランスミッション、
トランスファ、トランスファに内蔵された2−4切り換
え機構、フロントデフ1(エンジンの駆動力を左右の前
輪に配分するデファレンシャル装置)、前車軸、左右の
前輪、後輪側のプロペラシャフト、リヤデフ(エンジン
の駆動力を左右の後輪に配分するデファレンシャル装
置)、後車軸、左右の後輪などから構成されている。
【0040】エンジンの駆動力はトランスミッションで
変速された後、トランスファと2−4切り換え機構から
フロントデフ1に伝達され、また、トランスファからプ
ロペラシャフトを介してリヤデフに伝達される。
【0041】伝達された駆動力は、フロントデフ1から
前車軸を介して左右の前輪に配分され、リヤデフから後
車軸を介して左右の後輪に配分される。
【0042】フロントデフ1は、トランスファーケース
に収容されており、アウターケース3、インナーケース
5、ベベルギヤ式の差動機構7、コーンクラッチ9(メ
インクラッチ)、連結手段11などから構成されてい
る。
【0043】アウターケース3は、カバー13と入力部
材15とケーシング本体17とをボルト19で固定して
構成されている。
【0044】入力部材15にはリングギヤ21(入力ギ
ヤ:スパーギヤ)が一体に形成されており、このリング
ギヤ21はトランスファ(2−4切り換え機構)の出力
ギヤと噛み合って、アウターケース3にエンジンの駆動
力を伝達する。
【0045】また、ケーシング本体17は、円筒部材2
3と、非磁性材料のリング25と、磁性材料のロータ2
7(右側の隔壁部材)などからなり、リング25は円筒
部材23とロータ27にそれぞれ溶接され、これらを一
体にしている。
【0046】アウターケース3はカバー13のボス部2
9とロータ27のボス部31でベアリングによってトラ
ンスファーケースに支承されている。
【0047】差動機構7は、複数本のピニオンシャフト
33、各ピニオンシャフト33上に支承されたピニオン
ギヤ35、これらのピニオンギヤ35と噛み合った出力
側のサイドギヤ37,39から構成されている。
【0048】各ピニオンシャフト33の先端部はインナ
ーケース5の軸方向溝41に移動自在に連結されてい
る。また、各サイドギヤ37,39はスプライン連結さ
れた前車軸を介して左右の前輪にそれぞれ連結されてい
る。
【0049】連結手段11は、パイロットクラッチ4
3、ボールカム45(カム機構)、カムリング47、プ
レッシャープレート49、クラッチリング51、アーマ
チャ53、電磁石55(操作手段)、コントローラなど
から構成されている。
【0050】連結手段11は、下記のように、コーンク
ラッチ9を連結操作及び連結解除操作し、コーンクラッ
チ9はこれに伴ってアウターケース3とインナーケース
5とを連結し、また、連結を解除する。
【0051】コーンクラッチ9によってアウターケース
3とインナーケースが連結されると、アウターケース3
を回転させるエンジンの駆動力は、インナーケース5、
ピニオンシャフト33、ピニオンギヤ35から各サイド
ギヤ37,39と前車軸とを介して左右の前輪に配分さ
れ、車両が4輪駆動状態になり、悪路の脱出性と走破
性、発進性、加速性、車体の安定性などが向上する。
【0052】また、悪路などで前輪間に駆動抵抗差が生
じると、エンジンの駆動力はピニオンギヤ35の自転に
よって左右の前輪に差動配分される。
【0053】また、コーンクラッチ9の連結を解除する
と、インナーケース5(差動機構7)から左右の前輪まで
がエンジンから切り離され、車両は後輪駆動による2輪
駆動状態になり、旋回性とエンジンの燃費が向上する。
【0054】また、このとき、コントローラは2−4切
り換え機構(トランスファ)の連結を解除し、アウター
ケース3までの前輪側駆動系の連れ回りを防止する。
【0055】コーンクラッチ9は、入力部材15(アウ
ターケース3)とクラッチリング51及びインナーケー
ス5(差動機構7)との間に形成されたコーン部57,
57によって構成されている。
【0056】なお、これらの入力部材15、クラッチリ
ング51、インナーケース5は焼結金属材料で作られて
おり、充分な耐磨耗性を備えている。
【0057】パイロットクラッチ43は、リング25
(アウターケース3:ケーシング本体17)とカムリン
グ47との間に配置されている。
【0058】ボールカム45は、カムリング47とプレ
ッシャープレート49との間に配置されている。また、
カムリング47とロータ27との間には、ボールカム4
5のカム反力を受けるスラストベアリング59とワッシ
ャとが配置されている。
【0059】プレッシャープレート49は右のサイドギ
ヤ39に、互いの間に設けられたスプライン部61によ
って移動自在に連結されており、クラッチリング51は
スプライン部63によってケーシング本体17(円筒部
材23)の内周に移動自在に連結されている。
【0060】なお、プレッシャープレート49は、サイ
ドギヤ39とではなく、インナーケース5と移動自在に
連結させてもよい。
【0061】アーマチャ53は、パイロットクラッチ4
3とプレッシャープレート49との間に軸方向移動自在
に配置されており、止め輪によってアウターケース3側
に軸方向に位置決めされている。
【0062】電磁石55のコア65は連結部材によって
トランスファーケースに連結されており、そのコイル6
7から引き出されたリード線は車載のバッテリに接続さ
れている。
【0063】コア65とロータ27との間にはエアギャ
ップが形成されている。ロータ27は電磁石55の磁気
回路の一部を構成する磁性材料であり、ステンレス鋼の
リング69によって分断され磁力の短絡を防止してい
る。また、リング25は上記のように、非磁性材料で作
られており磁力が円筒部材23側に漏洩することを防止
している。
【0064】コントローラは、電磁石55の励磁、励磁
電流の制御、励磁停止を行うと共に、電磁石55と2−
4切り換え機構の作動と作動停止とを連動して行う。
【0065】電磁石55を励磁すると、アーマチャ53
がパイロットクラッチ43を押圧して締結させ、パイロ
ットクラッチ43によってカムリング47がアウターケ
ース3に連結される。このとき、差動機構7に差動回転
が生じると、その差動トルクが、アウターケース3側の
カムリング47とサイドギヤ39側のプレッシャープレ
ート49とを介してボールカム45に掛かり、発生した
カムスラスト力によってプレッシャープレート49が左
方に移動し、クラッチリング51を介してコーン部5
7,57を押圧し、コーンクラッチ9を締結させる。
【0066】コーンクラッチ9が締結されると、上記の
ように、車両が4輪駆動状態になる。
【0067】このとき、電磁石55の励磁電流を制御す
ると、パイロットクラッチ43に滑りが生じてボールカ
ム45のカムスラスト力が変わり、コーン部57,57
の滑りによってコーンクラッチ9の連結力が変化するこ
とにより、前輪側に伝達される駆動力の大きさを変える
ことができる。
【0068】このような駆動力の制御を旋回時に行え
ば、旋回性と車体の安定性とが大きく向上する。
【0069】また、電磁石55の励磁を停止すると、パ
イロットクラッチ43が開放されてボールカム45のカ
ムスラスト力が消失し、コーンクラッチ9の連結が解除
されて、車両が2輪駆動状態になる。
【0070】アウターケース3には、開口71,73が
設けられており、ボス部29,31の内周には螺旋状の
オイル溝75,77がそれぞれ設けられている。
【0071】アウターケース3の回転に伴って、トラン
スファーケースのオイル溜まりからこれらの開口71,
73とオイル溝75,77とを介してアウターケース3
にオイルが流出入し、流入したオイルは、コーンクラッ
チ9、差動機構7の各ギヤの噛み合い部、パイロットク
ラッチ43、ボールカム45、ベアリング59などを充
分に潤滑・冷却する。
【0072】また、電磁石55のコイル67はその熱に
よりオイル溜まりのオイルを暖めて粘度を適度に低くす
ると共に、周辺のパイロットクラッチ43やボールカム
45などを暖め、加温されたオイルはコーンクラッチ9
を暖める。
【0073】パイロットクラッチ43とコーンクラッチ
9は、それぞれがこのように暖められる上に、オイルの
粘度が低く調整されることによって、連結を解除する際
のレスポンスが共に大きく向上している。
【0074】こうして、フロントデフ1が構成されてい
る。
【0075】フロントデフ1は、上記のように、動力を
断続するクラッチにコーンクラッチ9を用いたことによ
り、連結を解除する際に、噛み合いクラッチのような噛
み合い歯の摩擦抵抗による引きずりトルクが生じない。
【0076】これに加えて、上記のような電磁石55
(コイル67)のヒータ機能によりオイルの粘度が下が
ると共に、パイロットクラッチ43とコーンクラッチ9
が暖められることによって、引きずりトルクがさらに低
減される。
【0077】従って、所望のタイミングで前輪を切り離
すことが可能になり、前輪の切り離し遅れによる駆動力
のロス、エンジン燃費の低下、操縦性(旋回性)の低下
などが防止される。
【0078】また、引きずりトルクを軽減するために、
特別な手段を用いてオイルの粘度を下げること、オイル
の温度を上げること、あるいは、オイル量を減らすこと
などの対策が不要になるから、これらに伴うコストの上
昇と、潤滑性の低下などが避けられる。
【0079】また、コーンクラッチ9は部品点数が少な
く、構造が簡単であるから、フロントデフ1はそれだけ
軽量でコンパクトに構成され、車載性が向上する。
【0080】また、コーンクラッチ9は、潤滑に対する
特別な配慮が不要であるから、部品点数が少ないことに
よる効果と併せて、コストが大幅に低減される。
【0081】また、コーンクラッチ9は、従来の噛み合
いクラッチと異なって、噛み合い時のラチェット音が発
生しないから静粛性が高く保たれる。
【0082】また、位相合わせのシンクロ機構が不要で
あるから、これに伴うコストの上昇、構造の複雑化、フ
ロントデフ1の大型化などが避けられる。
【0083】また、噛み合いクラッチと異なって、コー
ンクラッチ9は、上記のようにコーン部57,57を滑
らせることにより、前輪に送られる駆動力の大きさを制
御することができるから、車両の操縦性、旋回性などを
大きく向上させることができる。
【0084】また、本実施形態のコーンクラッチ9は、
ボールカム45によって押圧力が増幅されるから、充分
なクラッチ容量が得られ、大きな駆動力を前輪に伝達で
きる。
【0085】さらにこのように、大きな容量が得られる
から、コーンクラッチ9はそれだけ小型軽量にすること
が可能になり、小型軽量のコーンクラッチ9を用いるこ
とによってフロントデフ1がさらにコンパクトになり、
車載性が向上する。
【0086】また、電磁石55は励磁電流の微調整が可
能であり、上記のように、パイロットクラッチ43の滑
りとボールカム45のカムスラスト力を調整することに
より、コーンクラッチ9の連結力を精密に制御できるか
ら、電磁石55を制御手段に用いたことによって、フロ
ントデフ1は前輪側への伝達トルクを精密に制御し、車
両の操縦性や旋回性を大幅に向上させることができる。
【0087】また、操作手段に電磁石55を用いたフロ
ントデフ1は、油圧アクチュエータのような流体圧アク
チュエータを用いた構成と較べて、構造が簡単でコンパ
クトになり、車載性がさらに向上すると共に、低コスト
で実施できる。
【0088】また、圧力漏れによる機能不良から解放さ
れ、信頼性が大幅に向上する。
【0089】また、油圧アクチュエータなどに較べて押
圧力が小さい電磁石55を操作手段に用いても、上記の
ようにボールカム45によってコーンクラッチ9の押圧
力が増幅されるから、フロントデフ1は充分なトルク容
量が得られる。
【0090】なお、本発明に用いる差動機構は、実施形
態のようなベベルギヤ式の差動機構に限らず、例えば、
プラネタリーギヤ式の差動機構、デフケースの収容孔に
摺動自在に収容されたピニオンギヤで出力側の両サイド
ギヤを連結した差動機構、ウォームギヤを用いた差動機
構など、どのような差動機構でもよい。
【0091】
【発明の効果】請求項1に記載のデファレンシャル装置
は、コーンクラッチを用いたことによって、噛み合いク
ラッチのようなラチェッティングが発生せず、静粛性が
高く保たれる。
【0092】また、位相合わせのシンクロ機構が不要で
あり、これに伴うコスト上昇、構造の複雑化、装置の大
型化などが避けられる。
【0093】しかも、コーンクラッチを用いたことによ
り、摩擦面を滑らせて差動制限力を制御し、あるいは、
伝達トルクを制御することが可能であり、車両の操縦
性、旋回性などを大きく向上させることができる。
【0094】さらに、引きずりトルクが防止されるか
ら、差動制限力の立ち下がりが速くなって車両の操縦性
(旋回性)が向上し、また、所望のタイミングで車輪を
切り離すことが可能になって駆動力のロスとエンジン燃
費の低下と操縦性(旋回性)低下とが防止される。
【0095】また、引きずりトルクを防止するための対
策が不要になり、これらに伴うコスト上昇と、潤滑性低
下などから解放される。
【0096】また、部品点数が少なく構造が簡単であ
り、潤滑に対する特別な配慮が不要なコーンクラッチを
用いたことにより、デファレンシャル装置は軽量でコン
パクトになり、車載性が向上する上に、コストが大幅に
低減される。
【0097】請求項2に記載のデファレンシャル装置
は、請求項1の構成と同等の効果を得ることができる。
【0098】また、カム機構の増幅機能により、小型軽
量のコーンクラッチを用いても充分なクラッチ容量が得
られ、大きなクラッチ容量によって車輪に充分な駆動力
を伝達することができる。
【0099】また、小型軽量のコーンクラッチを用いる
ことにより、デファレンシャル装置がコンパクトにな
り、車載性がさらに向上する。
【0100】請求項3に記載のデファレンシャル装置
は、請求項2の構成と同等の効果を得ることができる。
【0101】また、操作手段に電磁石を用いたことによ
り、差動制限力と伝達トルクを精密に制御できる。
【0102】また、油圧アクチュエータを用いた構成と
較べて、構造が簡単でコンパクトであり、車載性がさら
に向上すると共に、低コストで実施することが可能であ
り、圧力漏れによる機能不良から解放され、信頼性が大
幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図である。
【図2】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 フロントデフ(デファレンシャル装置) 7 差動機構 9 コーンクラッチ(メインクラッチ) 11 連結手段 43 パイロットクラッチ 45 ボールカム(カム機構) 55 電磁石(操作手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動力を車輪側に配分する差
    動機構と、トルクの伝達を断続するクラッチと、クラッ
    チの連結手段とを備え、このクラッチが、コーンクラッ
    チであることを特徴とするデファレンシャル装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発明であって、連結手
    段が、操作手段によって断続操作されるパイロットクラ
    ッチと、パイロットクラッチが連結されるとトルクを受
    けて作動しメインクラッチを押圧するカム機構とからな
    り、コーンクラッチが、このメインクラッチであること
    を特徴とするデファレンシャル装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の発明であって、操作手
    段が、電磁石であることを特徴とするデファレンシャル
    装置。
JP2000131206A 2000-04-28 2000-04-28 デファレンシャル装置 Pending JP2001311461A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000131206A JP2001311461A (ja) 2000-04-28 2000-04-28 デファレンシャル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000131206A JP2001311461A (ja) 2000-04-28 2000-04-28 デファレンシャル装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001311461A true JP2001311461A (ja) 2001-11-09

Family

ID=18640148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000131206A Pending JP2001311461A (ja) 2000-04-28 2000-04-28 デファレンシャル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001311461A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007278423A (ja) * 2006-04-10 2007-10-25 Gkn ドライブライン トルクテクノロジー株式会社 動力伝達装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007278423A (ja) * 2006-04-10 2007-10-25 Gkn ドライブライン トルクテクノロジー株式会社 動力伝達装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6969333B2 (en) Motor power train and method of assembling the same
JP2002370557A (ja) 4輪駆動システム
JP2010178624A (ja) 動力伝達装置の操作方法
US20050202920A1 (en) Transfer case with torque synchronizer clutching
JP4418166B2 (ja) 動力伝達装置
JP2004114778A (ja) 動力伝達装置
JP2002070890A (ja) 電磁式テーパクラッチ及びそれを用いたカップリング
JP2001311461A (ja) デファレンシャル装置
US20080230296A1 (en) Front to Rear Torque Vectoring Axle with Overspaced Capability for Vehicle Dynamic Control Systems
JP4673959B2 (ja) デファレンシャル装置
JP2004278778A (ja) 電磁クラッチ装置
JP2000179584A (ja) クラッチ装置
JP2001260680A (ja) カップリング及びデファレンシャル装置
JP2003254352A (ja) 電磁クラッチ装置
JP2001050303A (ja) カップリング及びデファレンシャル装置
JP4418076B2 (ja) トランスファ装置
JP2010006263A (ja) 動力伝達装置及びこの動力伝達装置を用いた四輪駆動車
JP6332050B2 (ja) 車両の断接装置
JP2004190754A (ja) カップリング
US20160325622A1 (en) Platform heavy duty transfer case
JP2002048158A (ja) カップリング及び発進クラッチ
JP2001289307A (ja) デファレンシャル装置
JP2001012509A (ja) カップリング
JP2004225811A (ja) デファレンシャル装置
JP2001132780A (ja) クラッチ機構及びデファレンシャル装置