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JP2001311009A - 熱融着性熱可塑性弾性体組成物及び複層成形体 - Google Patents

熱融着性熱可塑性弾性体組成物及び複層成形体

Info

Publication number
JP2001311009A
JP2001311009A JP2000131241A JP2000131241A JP2001311009A JP 2001311009 A JP2001311009 A JP 2001311009A JP 2000131241 A JP2000131241 A JP 2000131241A JP 2000131241 A JP2000131241 A JP 2000131241A JP 2001311009 A JP2001311009 A JP 2001311009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
weight
molded article
thermoplastic elastic
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000131241A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromitsu Hamano
浩光 濱野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
Priority to JP2000131241A priority Critical patent/JP2001311009A/ja
Publication of JP2001311009A publication Critical patent/JP2001311009A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱融着性に優れた複層成形体用熱融着性熱可
塑性弾性体組成物及び種々の成形品に有用な複層成形体
を提供すること。 【解決手段】 硬質の合成樹脂成形体に熱融着される熱
可塑性弾性体組成物であって、(1)熱可塑性弾性体1
00重量部、(2)ポリエーテルブロックアミド25〜
150重量部及び(3)エポキシ基を分子内に含む弾性
重合体、好ましくはビニル芳香族化合物からなるブロッ
クと、共役ジエン化合物からなるブロックとからなるブ
ロック共重合体またはその部分水素添加物をエポキシ化
したエポキシ化ジエン系ブロック共重合体5〜30重量
部からなることを特徴とする熱融着性熱可塑性弾性体組
成物、及び該熱融着性熱可塑性弾性体組成物からなる層
と硬質の合成樹脂成形体、特にポリカーボネート、AB
S樹脂またはHIPS樹脂成形体との複層成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は機械的強度に優れた
エンジニアリングプラスチックなどの合成樹脂で構成さ
れる成形体部位と、弾性に富んだ熱可塑性弾性体で構成
される成形体部位とを有する複合成形体の製造に有用な
熱融着特性に優れた熱融着性熱可塑性弾性体組成物(以
下、単に熱融着性組成物と記すこともある)及び複合成
形体に関する。
【0002】
【従来の技術】優れた機械的強度をもつエンジニアリン
グプラスチックは、負荷荷重のかかる機械部品あるいは
構造部品などに用いられている。一方、熱可塑性弾性体
(サーモプラスチックエラストマー、TPE)の成形体
も、特に生産性のよい射出成形技術により成形され、多
くの用途に使用されている。この射出成形法は、複雑な
形状の成形品でも容易に成形でき、かつ大量生産に適す
るものであり、各種の機械部品、構造部品が効率よく製
造されている。
【0003】近年、電気製品、建築のボード製品、自動
車の内装および外装製品、日用品等のプラスチック製品
において、合成樹脂性部材の性能の高度化、機能の高度
化の要求により、硬質の合成樹脂成形体と熱可塑性弾性
体の持つ、強靭性、耐衝撃性、耐摩耗性、耐擦傷性、耐
候性、柔軟性、弾性特性、制振性、防振性、低温靭性、
耐寒性、寸法安定性、耐薬品性、耐油性、ガスバリヤー
性、耐水性、抗菌性、難燃性、導電性、制電性、帯電防
止性、電磁波シールド性、塗装性、めっき性等のおのお
のの特徴を複合化によって、両者の利点を有効に発現さ
せる検討がなされ、両者の複合化を試みる動きがある。
その際、両者に共通した成形手段である射出成形技術に
より両者を相互に熱融着させて複合化することが最も効
果的である。しかしながら、一般に熱可塑性のエンジニ
アリングプラスチックと熱可塑性弾性体とは、熱融着性
が必ずしも良くない。このため熱可塑性のエンジニアリ
ングプラスチックと熱可塑性弾性体を複合化して付加価
値の高い複合部品、複合部材などの複合成形体を製造し
ようとする場合、複層体には、接着剤を用いる方法や、
両者の接合部分を嵌合させるか、凸凹状にしアンカー効
果により接合する方法、あるいは、特開平5−1696
02号公報のように接合樹脂を含む中間介在層(接着
層)にて接着する方法が提案されている。
【0004】しかしながら、接着剤による接着方法は、
接着剤が多くの有機溶剤を使用したものが多く、有機溶
剤は可燃性、刺激性が強く、接着剤の原料には毒性の強
いものも有り、労働衛生上、好ましくない。又接着後の
接着剤の養生を必要とし、接着が安定するのに時間がか
かる。ポリエチレン、ポリプロピレンのように無極性又
は低極性樹脂を接着する時は、極性物質を主成分とする
接着剤では接着しづらく、接着する樹脂の表面を化成処
理、あるいはコロナ処理等により樹脂表面を改質する工
程が必要である。更に、接着剤の、塗布条件、施工条件
により接着性にばらつきが発生しやすく、不良品が発生
しやすい。凸凹状にしアンカー効果により接合する方法
や両樹脂の嵌合による方法は、各々の樹脂を形成するた
めの金型が複雑、高価になり、シール特性に問題(防水
効果が要求される複合成形体、例えば、メガネ部分を硬
質のエンジニアリングプラスチックで構成し、メガネの
縁部で顔面と接触する部分を軟質の弾性に富む熱可塑性
弾性体で構成した水中メガネなどの複合成形体の場合、
防水効果が十分でないという制約があること)が有り、
かつ嵌合させる作業が複雑である。また最終の複合成形
体の形状からみて強力な結合構造とすることができない
こともある。接合樹脂を含む中間介在層(接着層)によ
る接着方法は、中間介在層(接着層)が必要である。
【0005】そこで上記の接着剤による方法、嵌合方
法、凸凹状にしアンカー効果を利用する方法、接合樹脂
を含む中間介在層による方法を用いず、接着する方法が
開発されつつあり、たとえば、硬質樹脂等と熱可塑性エ
ラストマーとを複層成形することが行われている、この
複層成形により、表皮材にエラストマーの手ざわり感、
滑りにくさといったエラストマーの機能が生かせる他、
エラストマーをシール材、パッキン材として一体に成形
でき、防水性に優れた成形体が得られる。また、一体で
成形すると、硬質樹脂と熱可塑性エラストマーを接着す
るためのコストが削減できる。そこで、最近、硬質樹脂
と熱可塑性エラストマーとの融着性を高める試みによる
多くの成形体や熱融着性組成物が提案されている。
【0006】特公平4−2412号公報において、
(ア)少なくとも2個のビニル芳香族化合物を主体とす
る重合体ブロックAと、少なくとも1個の共役ジエン化
合物を主体とする重合体ブロックBとから成るブロック
共重合体を水素添加して得られる水添ブロック共重合体
エラストマーと、(イ)ポリオレフィン樹脂、ポリスチ
レン樹脂、ABS樹脂から選ばれた樹脂からなる複層射
出成形品が提案されている。しかし、ここで用いられて
いる水添ブロック共重合体エラストマーには、接着性を
高める官能基がなく、熱融着性に限度がある。
【0007】特開平1−139240号、特開平1−1
39241号、特開平3−100045号、特開平6−
65467号及び特開平6−107898号公報におい
て、官能基を有しないスチレン系などの熱可塑性エラス
トマーと他の熱可塑性エラストマーを組み合わせた熱可
塑性弾性体組成物とポリカーボネート、ナイロン11、
ナイロン12、ABS樹脂、PMMA樹脂から選択され
た硬質樹脂との複合成形品の製造法が提案されている。
しかし、使用しているスチレン系熱可塑性エラストマー
には接着性を高める官能基がなく、熱融着性が十分でな
い。
【0008】特開平8−59954号公報において、
(ア)少なくとも1個のビニル芳香族化合物を主体とす
る重合体ブロックAと、少なくとも1個の共役ジエン化
合物を主体とする重合体ブロックBとから成るブロック
共重合体を水素添加して得られる水添ブロック共重合体
及び/又は該水添ブロック共重合体にカルボン酸基もし
くは、その誘導体基を含有する分子単位を結合した変性
水添エラストマーと、(イ)ポリスチレン系樹脂及び/
又はポリフェニレン系重合体と、(ウ)エチレン−不飽
和カルボン酸エステル共重合体からなる熱可塑性エラス
トマーを、(イ)を主体とする樹脂に複層させる組成物
が提案されている。しかしここで用いられている変性水
添ブロック共重合体は、カルボン酸基もしくはその誘導
体基で変性されており、官能基により熱融着性は改善さ
れているが、いわゆる変性PPO樹脂との融着に限られ
ている。このためより広い範囲の樹脂に融着できる熱融
着性樹脂が要望されている。WO98/22531におい
て、熱融着性の改善のため、エポキシ基を有するブロッ
ク共重合体と熱可塑性エラストマーよりなる複層成形体
用熱融着性組成物が提案されているが、広い範囲の樹脂
に対してより融着性の高い熱融着性組成物がなお要望さ
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来技術の熱
可塑性エンジニアリングプラスチックと熱可塑性弾性体
(TPE)との複合化技術は非効率的であるとともに接
合面の強度はシール性など多くの問題を有するものであ
る。本発明の課題は、エンジニアリングプラスチック等
の合成樹脂から構成される部位とゴム弾性に優れた熱可
塑性弾性体から構成される部位を強力に接合した成形
体、即ち複合成形体の製造に不可欠な熱融着性に優れた
熱可塑性弾性体組成物を提供することにある。更に本発
明の課題は、機械的強度等にすぐれたプラスチックと柔
軟で熱融着性に優れた熱可塑性弾性体組成物とを強力に
接合して、水中メガネ等の強度と防水性能が高度に要求
される製品(部材)、プラスチック製受話器や取っ手な
どの把持部を熱可塑性弾性体で柔軟化した製品、プラス
チック製自動車用前照灯カバー体などにおいて取付時の
パッキング効果をもたせるためにカバー体の縁部に熱可
塑性弾性体を複合一体化した製品、エアシールドなどの
パッキング、バルブ部品、フレキシブル継手、歯車など
の動力伝達部品など新規な機能部品、高付加価値部品な
どの複合成形体を提供することにある。
【0010】
【問題点を解決するための手段】上記課題を解決するた
め鋭意検討した結果、熱可塑性弾性体、ポリエーテルブ
ロックアミド及びエポキシ化された芳香族ジエン系ブロ
ック共重合体からなる、熱可塑性弾性体組成物が前記課
題解決に有効であることを見いだし本発明を完成した。
すなわち、本発明の第一は、複合成形体とするために、
硬質の合成樹脂成形体に熱融着される熱可塑性弾性体組
成物であって、 (1)熱可塑性弾性体100重量部 (2)ポリエーテルブロックアミド25〜150重量部 (3)エポキシ基を分子内に含む弾性重合体5〜30重
量部 からなることを特徴とする熱融着性熱可塑性弾性体組成
物に関する。本発明の第二は、(3)エポキシ基を分子
内に含む弾性重合体が、エポキシ化ジエン系ブロック共
重合体であることを特徴とする前記本発明第一の熱融着
性熱可塑性弾性体組成物に関する。本発明の第三は、エ
ポキシ化ジエン系ブロック共重合体が、ビニル芳香族化
合物からなるブロックと、共役ジエン化合物からなるブ
ロックとからなるブロック共重合体またはその部分水素
添加物をエポキシ化したものであることを特徴とする前
記本発明第二の熱融着性熱可塑性弾性体組成物に関す
る。本発明の第四は、硬質の合成樹脂成形体がポリカー
ボネート、ABS樹脂、HIPS樹脂から選ばれるもの
である前記本発明第一〜三のいずれかの熱融着性熱可塑
性弾性体組成物に関する。本発明の第五は、前記本発明
第一〜四のいずれかの熱融着性熱可塑性組成物からなる
層と硬質の合成樹脂成形体との複層成形体に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を詳しく説明
する。本発明は、予め成形されたポリカーボネートなど
の合成樹脂成形体に、該合成樹脂成形体より硬度の低い
成形体を与えるゴム弾性に優れた軟質の熱可塑性弾性体
を効率よく複合化するための熱融着性組成物及び複層成
形体である。予め成形された硬度の高い合成樹脂成形体
に単純に弾性に富む熱可塑性弾性体を射出成形などによ
り熱融着接合させようとしても、その接合力は極めて不
十分なものである。本発明の最大の特徴は、特定の合成
樹脂成形体と弾性に富む軟質の熱可塑性弾性体との熱融
着による接合力を強力に改善するために、下記一般式
(1)で示されるポリエーテルブロックアミドおよび、
エポキシ化された芳香族ジエン系ブロック共重合体を使
用する点にある。
【0012】
【化1】 式(1)中、PAはハードセグメントであるポリアミドの
ブロックを示す。PEはソフトセグメントのポリエーテル
のブロックを示す。
【0013】本発明で使用される前記一般式(1)で示
されるポリエーテルブロックアミドは、米国特許第30
44978号明細書などに開示されているように、それ
自体は公知の物質である。このものは、例えば、 (イ)ジアミンとジカルボン酸の塩、ラクタム類、また
はアミノカルボン酸(PA構成成分) (ロ)ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロ
ピレングリコールなどのポリオキシアルキレングリコー
ル(PE構成成分) (ハ)ジカルボン酸 を重縮合させることによって調製されるものである。市
販品としてはペバックス(PEBAX2533,東レ株
式会社製)などがある。
【0014】さらに、本発明で使用されるエポキシ基を
分子内に含む弾性重合体について説明する。本発明で使
用されるエポキシ基を分子内に含む弾性重合体としては
エポキシ化ジエン系ブロック共重合体が好ましく、さら
に好ましくは、エポキシ化ジエン系ブロック共重合体
が、ビニル芳香族化合物からなるブロックと、共役ジエ
ン化合物からなるブロックとからなるブロック共重合体
またはその部分水素添加物をエポキシ化したものであ
る。エポキシ化ジエン系ブロック共重合体を構成する一
方の重合体ブロック成分であるビニル芳香族化合物とし
ては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニル
トルエン、p−第三級ブチルスチレン、ジビニルベンゼ
ン、p−メチルスチレン、1,1−ジフェニルスチレン
等のうちから少なくとも1種が選択でき、中でもスチレ
ンが好ましい。また、ブロック共重合体を構成する他の
重合体ブロックの成分である共役ジエン化合物として
は、例えば、ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタ
ジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、3−
ブチル−1,3−オクタジエン、フェニル−1,3−ブ
タジエン等の中から少なくとも1種が選ばれる。中でも
ブタジエン、イソプレン及びこれらの組み合わせが好ま
しい。ここでいうブロック共重合体とは、ビニル芳香族
化合物を主体とする重合体ブロックAと、共役ジエン化
合物を主体とする重合体ブロックBとからなるブロック
共重合体をいい、ビニル芳香族化合物と共役ジエン化合
物の重量比(ブロック共重合体の重量比)は10/90
〜80/20であり、特に10/90〜60/40の範
囲が好ましい。
【0015】本発明に供するブロック共重合体の数平均
分子量は、5,000〜1,000,000、好ましく
は10,000〜800,000の範囲であり、分子量
分布[重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)
との比(Mw/Mn)]は10以下である。またブロッ
ク共重合体の分子構造は、直鎖状、分岐状、放射状ある
いはこれらの任意の組み合わせのいずれであってもよ
い。例えば、A−B−A、B−A−B−A、(A−B
−)4Si、A−B−A−B−A等の構造を有するビニ
ル芳香族化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体で
ある。さらにブロック共重合体の共役ジエン化合物の不
飽和結合は、部分的に水素添加したものでもよい。
【0016】本発明に供するブロック共重合体の製造方
法としては、上記した構造を有するものであればどのよ
うな製造方法もとることもできる。例えば、特公昭40
−23798号、特公昭47−3252号、特公昭48
−2423号、特開昭51−33184号、特公昭46
−32415号、特開昭59−166518号、特公昭
49−36957号、特公昭43−17979号、特公
昭56−28925号公報に記載された方法により、リ
チウム触媒などを用いて不活性溶媒中でビニル芳香族化
合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体を合成するこ
とができる。さらに特公昭42−8704号公報、特公
昭43−6636号公報、あるいは特開昭59−133
203号公報に記載された方法により、不活性溶媒中で
水素添加触媒の存在下に水素添加して、本発明に供する
部分的に水添したブロック共重合体を合成することがで
きる。本発明では上記したジエン系ブロック共重合体を
エポキシ化することにより、本発明で使用されるエポキ
シ化ジエン系ブロック共重合体が得られる。
【0017】本発明におけるエポキシ化ジエン系ブロッ
ク共重合体(エポキシ変性ブロック共重合体と云うこと
もある)は、上記のジエン系ブロック共重合体を不活性
溶媒中でハイドロパーオキサイド類、過酸類などのエポ
キシ化剤と反応させることにより得ることができる。過
酸類としては過ギ酸、過酢酸、過安息香酸が例示され、
これらのいずれか又はこれらの混合物を過酸化水素と、
あるいは有機酸を過酸化水素と、あるいはモリブデンヘ
キサカルボニルをターシャリブチルハイドロパーオキサ
イドと併用して触媒効果を得ることができる。また、エ
ポキシ化剤の最適量は、使用する個々のエポキシ化剤、
所望されるエポキシ化度、使用する個々のブロック共重
合体などのごとき可変要因によって決めることができ
る。なお、得られたエポキシ化ブロック共重合体の単離
は適当な方法、例えば貧溶媒で沈澱させる方法、重合体
を熱水中に撹拌の下で投入し溶媒を蒸留除去する方法、
直接脱溶媒法などで行うことができる。
【0018】エポキシ化の程度は、0.1規定の臭化水
素酸で滴定し、次式で求める。 エポキシ当量=(10,000×W)/(V×f) ここに、Wは、エポキシ化ブロック共重合体の重量
(g)を、Vは、臭化水素酸の滴定量(ml)を、f
は、臭化水素酸のファクターを表す。従って、この値が
小さいほどエポキシ化の程度が高い。
【0019】本発明におけるエポキシ化ブロック共重合
体のエポキシ当量は、140〜10,000であり、特
に好ましくは、320〜8,000である。エポキシ化
の程度が高すぎると、得られる熱融着性組成物の加工中
にゲル化物が生成し外観が問題となり、好ましくない。
一方、エポキシ化の程度が低くすぎると、同組成物のエ
ポキシ基による熱融着性を期待できない。
【0020】本発明で使用する、熱可塑性弾性体成分
は、複合化の対象となる後述の合成樹脂よりも弾性に優
れかつ相対的に硬度の小さい成形体部位を構成するもの
であればいずれでもよい。このような熱可塑性弾性体成
分としてはスチレン系エラストマー、ポリウレタン系エ
ラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド
系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、塩ビ
系エラストマーの中から選ばれる。
【0021】スチレン系エラストマーとしては、スチレ
ン−ブタジエン系ブロックポリマー(SBSと略記)、
スチレン−イソプレン系ブロックポリマー(SISと略
記)、水添SBS系ブロックポリマー(SEBSと略
記)、水添SIS系ブロックポリマー(SEPSと略
記)、スチレン−オレフィン系ブロックポリマー(SE
BCと略記)として知られたものを使用することができ
る。
【0022】ポリウレタン系エラストマーは、分子量5
00〜5,000の末端に活性水素をもつ高分子ジオー
ル(ポリアルキレングリコールのようなポリエーテル系
やポリカプロラクトンのようなポリエステル系がある)
と、分子量500以下の低分子グリコール(エチレング
リコールなど)、ジイソシアネート(フェニレンジイソ
シアネートなど)を反応して得られる公知のポリウレタ
ン系エラストマーが例示できる。
【0023】ポリエステル系エラストマーとしては、結
晶性芳香族ポリエステル(ポリブチレンテレフタレート
など)をハードセグメントとし、脂肪族ポリエーテル
(ポリテトラメチレングリコールなど)または脂肪族ポ
リエステル(ポリカプロラクトンなど)をソフトセグメ
ントとしたブロック共重合体である。
【0024】ポリアミド系エラストマーとしては、結晶
性の脂肪族ポリアミド(ナイロン6、11、12など)
をハードセグメントとし、非晶性でガラス転位温度が低
いポリオキシアルキレンエーテル(ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレン
グリコールなど)または脂肪族ポリエステル(ポリカプ
ロラクトンなど)をソフトセグメントとしたブロック共
重合体である。ポリエーテルエステルブロックアミドと
ポリエーテルブロックアミドの2種類がある。
【0025】ポリオレフィン系エラストマーは、ハード
セグメントとしてポリエチレンやポリプロピレンなどの
ポリオレフィンを、ソフトセグメントとしてエチレン・
プロピレンゴムをブレンドしたものである。製造法は単
順にブレンドする方法、動的架橋法によりソフトセグメ
ントを架橋する方法、重合反応器中で製造する方法が知
られている。また、ポリオレフィン系共重合体も含まれ
る。例えば、塩素含量が20〜40重量%の塩素化ポリ
エチレン、エチルアクリレート含量が10〜40重量%
のエチレン・エチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト含量が10〜40重量%のエチレン・メチルメタクリ
レート、一酸化炭素含量が5〜20重量%、アクリル酸
n−ブチル含量が20〜50重量%のエチレン・一酸化
炭素含有・アクリル酸n−ブチル共重合体、アイオノマ
ーとして知られているエチレン系イオン架橋樹脂または
酢酸ビニル含量が10〜40重量%のエチレン・酢酸ビ
ニル共重合体などの公知のポリオレフィン系共重合体で
ある。
【0026】また、塩ビ系エラストマーとしては、重合
度が2,000以上で分子鎖の絡み合いを大きくした高
重合度のもの、または多官能性モノマーにより架橋構造
もしくは分岐構造を有した公知のエラストマーである。
可塑剤により軟質化した塩ビや、ニトリル・ブタジエン
ゴムをソフトセグメントにしたものも含まれる。ポリオ
レフィン系エラストマーは、ハードセグメントとしてポ
リエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィンを、
ソフトセグメントとしてエチレン・プロピレンゴムをブ
レンドしたものである。製造法は単純にブレンドする方
法、動的架橋法によりソフトセグメントを架橋する方
法、重合反応器中で製造する方法が知られている。ま
た、ポリオレフィン系共重合体も含まれる。例えば、塩
素含量が20〜40重量%の塩素化ポリエチレン、エチ
ルアクリレート含量が10〜40重量%のエチレン・エ
チルアクリレート、メチルメタクリレート含量が10〜
40重量%のエチレン・メチルメタクリレート、一酸化
炭素含量が5〜20重量%、アクリル酸n−ブチル含量
が20〜50重量%のエチレン・一酸化炭素含有・アク
リル酸n−ブチル共重合体、アイオノマーとして知られ
ているエチレン系イオン架橋樹脂又は酢酸ビニル含量が
10〜40重量%のエチレン・酢酸ビニル共重合体など
の公知のポリオレフィン系共重合体である。
【0027】なお、好ましい熱可塑性弾性体成分として
は、SBSブロックポリマー、SEBSブロックポリマ
ー、SEPSブロックポリマー等のスチレン系エラスト
マーが挙げられる。
【0028】前記したポリエーテルブロックアミド成分
およびエポキシ化された芳香族ジエン系ブロック共重合
体と熱可塑性弾性体成分から熱融着性に優れた熱融着性
組成物を調製するには、十分な融着接合強度を確保する
ため、熱可塑性弾性体成分100重量部に対し、ポリエ
ーテルブロックアミド成分は25〜150重量部、エポ
キシ化された芳香族ブロック共重合体は5〜30重量部
用いられる。特に好ましくはポリエーテルブロックアミ
ド成分は40〜100重量部、エポキシ化された芳香族
ブロック共重合体は8〜15重量部を押出機等で力学的
に溶融ブレンドし、均一に分散させた混合物が使用され
る。
【0029】本発明の他の態様として、前記熱融着性組
成物100重量部に対して(c)硬質樹脂10〜50重
量部、好ましくは20〜40重量部を配合してなる熱融
着性組成物を使用することもできる。(c)硬質樹脂を
含有させることにより、熱融着性組成物の表面硬度を必
要に応じて高めることができる。(c)硬質樹脂が10
重量部未満では、表面硬度の向上効果がない。一方、5
0重量部を超えると、表面硬度が高くなりすぎるととも
に、熱融着性が低下する。
【0030】構成成分(c)の硬質樹脂としては、汎用
の硬質樹脂が使用可能である。アロイ又はブレンド物も
有用である。また、公知のエンジニアリングプラスチッ
クであるポリフェニレンエーテル、ポリアセタール、ポ
リアリレート、液晶ポリマー、ポリサルフォン、ポリエ
ーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイドなども
使用できる。さらに、後述のインサート射出成形による
複層成形体に限定すると、エポキシ樹脂、ジアリルフタ
レート樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化性樹脂も使用
可能である。しかしながら、特に、ABS樹脂、耐衝撃
性ポリスチレン(HIPS)、ポリカーボネート、ポリ
メチルメタクリレート、ポリプロピレン、飽和ポリエス
テル樹脂、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリフェニレ
ンオキサイド系樹脂から選ばれた少なくとも1種の熱可
塑性の樹脂が好ましい。
【0031】この際用いられるABS樹脂としては、ブ
タジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレ
ン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエ
ン共重合体等の各種ゴムで変性されたスチレン−アクリ
ロニトリル共重合体が挙げられる。ABS樹脂は通常、
乳化重合法もしくは連続塊状重合法で製造されるが、ス
チレン−アクリロニトリル共重合体でゴム濃度を調整し
たABS樹脂もABS樹脂として、よく知られており、
本発明に用いることができる。
【0032】耐衝撃性ポリスチレンとしては、ブタジエ
ンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−プ
ロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重
合体等の各種ゴムで変性された耐高衝撃性ポリスチレン
が挙げられる。
【0033】ポリカーボネート樹脂としては、4,4’
−ジヒドロキシジフェニル−2,2−プロパン(通称ビ
スフェノールA)を始めとする4,4’−ジヒドロキシ
アリルアルカン系ポリカーボネートであるが、その中で
も特に4,4’−ジヒドロキシジフェニル−2,2−プ
ロパンのポリカーボネートで、数平均分子量15,00
0〜80,000のものが好ましい。これらのポリカー
ボネート樹脂は、任意の方法により製造される。例えば
4,4’−ジヒドロキシジフェニル−2,2−プロパン
を原料とするポリカーボネートの製造には、4,4’−
ジヒドロキシジフェニル−2,2−プロパンを苛性アル
カリ水溶液及び溶剤存在下にホスゲンを吹き込む方法、
又は4,4’−ジヒドロキシジフェニル−2,2−プロ
パンと炭酸ジエステルとの触媒存在下でのエステル交換
法を例示することが出来る。
【0034】ポリメチルメタクリレートとしては、メタ
クリル酸メチル重合体、メタクリル酸メチルと少量のア
クリル酸メチルやアクリル酸ブチルとの共重合体、20
〜80重量%のメタクリル酸メチルと80〜20重量%
のスチレンとの共重合体が例示される。
【0035】ポリプロピレンとしては、結晶性のポリプ
ロピレンであり、プロピレンの単独重合体の他にプロピ
レンと例えばエチレン、ブテン−1等のα−オレフィン
とを共重合させたブロック又はランダム共重合体を含
む。
【0036】飽和ポリエステル樹脂としては、ジカルボ
ン酸成分の少なくとも40モル%がテレフタル酸である
ジカルボン酸成分、及びジオール成分からなる。上記テ
レフタル酸以外のジカルボン酸成分としては、アジピン
酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸などの炭素数2
〜20の脂肪族ジカルボン酸、イソフタル酸、ナフタレ
ンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、又はシクロ
ヘキサンジカルボン酸などの脂環式ジカルボン酸の単独
ないしは混合物が挙げられる。また、上記ジオール成分
としてはエチレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,10−デカンジオール、1,4−シクロヘキサ
ンジオールなどの脂肪族グリコール、脂環式グリコール
の単独又は混合物が挙げられる。これらの中でも、特に
ポリブチレンテレフタレート又はポリエチレンテレフタ
レートの場合に本発明の効果がより望ましく発揮でき
る。また溶媒としてo−クロロフェノールを用い25℃
で測定した固有粘度が0.5〜3.0dl/gの範囲で
あることが好ましく、この範囲の飽和ポリエステル樹脂
を使用した場合には、機械的強度に特に優れる。
【0037】本発明で用いるポリアミドとしては、ナイ
ロン6、ナイロン6.6、ナイロン6.10、ナイロン
6.12、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン4.
6等のような脂肪族系ポリアミド樹脂:ポリヘキサメチ
レンジアミンテレフタルアミド、ポリヘキサメチレンジ
アミンイソフタルアミド、キシレン基含有ポリアミドの
ような芳香族系ポリアミド樹脂及びそれらの変性物又は
それらの混合物が挙げられる。特に好ましいポリアミド
樹脂はナイロン6、ナイロン6.6等である。
【0038】ポリ塩化ビニルとしては、重合度700〜
1,600で、衝撃改良剤、可塑剤、熱安定剤、滑剤な
どの添加剤を含有していてもよい公知の重合体である。
【0039】ポリフェニレンエーテル樹脂としては、フ
ェノール化合物をカップリング触媒を用い酸素又は酸素
含有ガスで酸化重合して得られる重合体である。具体例
としては、フェノール、o−、m−又はp−クレゾー
ル、2,6−、2,5−、2,4−又は3,5−ジメチ
ルフェノール、2−メチル−6−フェニルフェノール、
2,6−ジフェニルフェノール、2−メチル−6−エチ
ルフェノール、2,3,5−、2,3,6−及び2,
4,6−トリメチルフェノール等が挙げられる。これら
のフェノール化合物は2種以上用いることが出来る。ま
た、公知のごとく、ポリフェニレンエーテル樹脂はスチ
レン系樹脂(前述した耐高衝撃ポリスチレンなど)で変
性されて使用されるが、本発明に使用するポリフェニレ
ンエーテルにはこのような変性ポリフェニレンエーテル
樹脂も含まれる。
【0040】本発明の他の態様として、本発明の複層成
形体用熱融着性組成物100重量部に対して、更にエポ
キシ基と反応する官能基を分子中に少なくとも2個含む
多官能性化合物(a)を0.01〜25重量部含有させ
ることにより、エポキシ化ジエン系ブロック共重合体が
含有するエポキシ基との反応により、熱融着性がさらに
高まる熱融着性組成物を得ることができる。この多官能
性化合物(a)の有する少なくとも2個の官能基は同一
であってもよいし、異なっていてもよい。また、多官能
性化合物(a)の分子量は特に制限はなく、典型的には
重量平均分子量100万〜200万程度の高分子化合物
も含まれる。なお、本発明において(a)多官能性化合
物の配合割合は、エポキシ基に対する反応性によって調
節する必要があるが、熱融着性組成物100重量部に
0.01〜25重量部であり、特に0.1〜20重量部
の範囲にあることが好ましい。(a)多官能性化合物の
配合割合が0.01重量部未満では熱融着性の改良効果
が満足できるものではなく、逆に25重量部を超える
と、エポキシの反応が過剰に起こり、ゲル化物が生成す
るので好ましくない。(a)多官能性化合物の具体例は
後記する。
【0041】また、本発明の他の態様として、熱融着性
組成物及び上記(a)成分からなる熱融着性組成物にお
いて、(a)成分0.01〜25重量部に代えて(b)
エポキシ基の硬化反応促進剤を0.001〜2重量部含
有させ、または(a)成分0.01〜25重量部と共に
(b)成分を0.001〜2重量部含有させた熱融着性
組成物であってもよい。これらの(b)エポキシ基の硬
化反応促進剤の添加量は、0.001〜2重量部、より
好ましくは0.01〜1重量部、特には0.01〜0.
5重量部であることが好ましい。2重量部を超えると、
エポキシ基の硬化反応が過剰に起こり、ゲル化物が生成
するので好ましくない。(b)エポキシ基の硬化促進剤
の具体例は後記する。
【0042】本発明の他の態様として熱融着性組成物1
00重量部に対して、硬質樹脂(c)成分を10〜50
重量部、前記(a)エポキシ基と反応する官能基を分子
中に少なくとも2個含む多官能性化合物を0.01〜2
5重量部含有させることにより、エポキシ化ブロック共
重合体が含有するエポキシ基との反応により、熱融着性
がさらに高まる熱融着性組成物を得ることができる。
【0043】また、本発明の他の態様として、熱融着性
組成物および(c)成分からなる熱融着性組成物におい
て、(a)成分0.01〜25重量部に代えて(b)エ
ポキシ基の硬化反応促進剤を0.001〜2重量部含有
させ、または(a)成分0.01〜25重量部と共に
(b)成分を0.001〜2重量部含有させた熱融着性
組成物であってもい。前記と同様の理由により、これら
の(b)エポキシ基の硬化反応促進剤の添加量は、0.
001〜2重量部、より好ましくは0.01〜1重量
部、特には0.01〜0.5重量部であることが好まし
い。
【0044】以下に多官能性化合物(a)を説明する。
多官能性化合物(a)とは、エポキシ基と反応する官能
基を分子中に少なくとも2個含む化合物であって、アミ
ノ基、カルボン酸無水物基、フェノール性水酸基、カル
ボキシル基及びヒドロキシル基のうちから選ばれるエポ
キシ基と反応する官能基を分子中に少なくとも2個含む
化合物であることが好ましい。
【0045】アミノ基を一分子中に2個以上含有する化
合物の具体例を以下に挙げる。例えば、1,6−ヘキサ
メチレンジアミン、トリメチルヘキサメチレンジアミ
ン、1,4−ジアミノブタン、1,3−ジアミノプロパ
ン、エチレンジアミン、ポリエーテルジアミン等の脂肪
族ジアミン類;ヘキサメチレンジアミンカルバメート、
エチレンジアミンカルバメート等の脂肪族ジアミンカル
バメート類;ジエチレントリアミン、トリエチレンテト
ラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘ
キサミン、エチルアミノエチルアミン、メチルアミノプ
ロピルアミン、2−ヒドロキシエチルアミノプロピルア
ミン、アミノエチルエタノールアミン、1,3−ビス
(3−アミノプロポキシ)−2,2−ジメチルプロパ
ン、1,3,6−トリスアミノメチルヘキサン、イミノ
ビスプロピルアミン、メチルイミノビスプロピルアミ
ン、ビス(ヘキサメチレン)トリアミン等の脂肪族ポリ
アミン類;メンセンジアミン、N−アミノエチルピペラ
ジン、1,3−ジアミノシクロヘキサン、イソホロンジ
アミン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシ
ル)メタン等の脂環族ポリアミン類;m−キシリレンジ
アミン、テトラクロル−p−キシリレンジアミン等の芳
香環を持つ脂肪族ポリアミン類;m−フェニレンジアミ
ン、ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−メチレン
ジアニリン、ジアミノジフェニルスルホン、ベンジジ
ン、4,4’−ビス(o−トルイジン)、4,4’−チ
オジアニリン、o−フェニレンジアミン、ジアニシジ
ン、メチレンビス(o−クロロアニリン)、2,4−ト
ルエンジアミン、ビス(3,4−ジアミノフェニル)ス
ルホン、ジアミノジトリルスルホン、4−クロロ−o−
フェニレンジアミン、4−メトキシ−6−メチル−m−
フェニレンジアミン、m−アミノベンジルアミン等の芳
香族アミン類;1,3−ビス(γ−アミノプロピル)−
1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン等のケイ素
を含有するポリアミン類などが挙げられる。また、アミ
ン変性シリコンオイル;末端官能基がアミンであるブタ
ジエン−アクリロニトリル共重合体;N,N,N’,
N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、N,N,
N’,N”,N”−ペンタメチルジエチレントリアミン
等の第三級アミン化合物;エチレンとN,N−ジメチル
アミノエチルメタクリレートの共重合体等のエチレン単
位とα,β−不飽和カルボン酸N,N−ジアルキルアミ
ノアルキルエステル単位からなるエチレン共重合体;エ
チレンとN,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミ
ドの共重合体等のエチレン単位とN,N−ジアルキルア
ミノアルキルα,β−不飽和カルボン酸アミド単位から
なるエチレン共重合体;コハク酸ジヒドラジド、アジピ
ン酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、エイコ
サン二酸ジヒドラジド等のジヒドラジド化合物;ジアミ
ノマレオニトリル;ソラミン等も使用できる。
【0046】多官能性化合物で、カルボン酸無水物基を
一分子中に2個以上含有する化合物としては、エチレン
単位及び無水マレイン酸単位からなるエチレン共重合
体、イソブチレンと無水マレイン酸の共重合体、スチレ
ンと無水マレイン酸の共重合体等が挙げられ、これらの
共重合体にはさらに共重合体成分として、α,β−不飽
和カルボン酸アルキルエステルあるいはカルボン酸ビニ
ルエステルなどを含有していてもよい。例えば、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
ブチルなどのアクリル酸、メタクリル酸のアルキルエス
テル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどを共重合体
成分として含有していてもよい。さらに無水トリメリッ
ト酸、無水ピロメリット酸、エチレングリコールビス
(アンヒドロトリメリテート)等も挙げられる。
【0047】多官能性化合物で、フェノール性水酸基を
一分子中に2個以上含有する化合物としては、カテコー
ル、レゾルシン、ハイドロキノン、ノボラックフェノー
ル樹脂、ビスフェノールA及び両末端フェノール性水酸
基ウレタンプレポリマー等を挙げることができる。
【0048】多官能性化合物で、ヒドロキシル基を一分
子中に2個以上含有する化合物としては、エチレンと酢
酸ビニルの共重合体の鹸化物、ポリ(オキシテトラメチ
レン)グリコール、ポリ(オキシプロピレン)グリコー
ル、ポリ(エチレンアジペート)グリコール、ポリエチ
レングリコール、ポリビニルアルコールなどが挙げられ
る。
【0049】多官能性化合物で、カルボキシル基を一分
子中に2個以上含有する化合物としてはシュウ酸、コハ
ク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカ
ンジカルボン酸、カルバリル酸、シクロヘキサンジカル
ボン酸、シクロペンタンジカルボン酸、エチレン−アク
リル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エ
チレン−アクリル酸−アクリル酸メチルエステル共重合
体、エチレン−アクリル酸−アクリル酸エチルエステル
共重合体、エチレン−アクリル酸−アクリル酸ブチルエ
ステル共重合体、エチレン−アクリル酸−酢酸ビニルエ
ステル共重合体、エチレン−メタクリル酸−メタクリル
酸メチルエステル共重合体、エチレン−メタクリル酸−
メタクリル酸エチルエステル共重合体、エチレン−メタ
クリル酸−メタクリル酸ブチルエステル共重合体、エチ
レン−メタクリル酸−酢酸ビニルエステル共重合体など
の脂肪族多価カルボン酸、テレフタル酸、イソフタル
酸、オルトフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ビフェ
ニルジカルボン酸、トリメシン酸、トリメリット酸など
の芳香族多価カルボン酸が挙げられ、とくに脂肪族多価
カルボン酸が好ましく使用できる。
【0050】多官能性化合物として1分子中に1個以上
のカルボキシル基とアミノ基、カルボン酸無水物基、フ
ェノール性水酸基、ヒドロキシル基から選ばれる1個以
上の官能基を有するごとき異種官能基を複数有するもの
も含まれる。例えばその具体的な例として4−アミノ酪
酸、6−アミノヘキサン酸、12−アミノドデカン酸、
4−ヒドロキシ酪酸、6−ヒドロキシヘキサン酸、12
−ヒドロキシドデカン酸、5−ヒドロキシバルビツル
酸、5−アミノバルビツル酸、5−ヒドロキシイミノバ
ルビツル酸、トリス(ジメチルアミノメチル)フェノー
ルなどが挙げられる。また多官能性化合物として1分子
中に1個以上のフェノール性水酸基とアミノ基を有する
ものとしては、o−アミノフェノール、m−アミノフェ
ノール等を挙げることができる。なお、以上挙げた多官
能性化合物を併用してもさしつかえない。
【0051】次に、(b)成分について説明する。
(b)エポキシ基の硬化反応促進剤としては、慣用の反
応促進剤が使用可能であるものの、特に第三アミン、第
四アミン塩、イミダゾール類、フォスフォニウム塩及び
有機金属錯体からなる群から選ばれる少なくとも1種の
化合物が好ましい。
【0052】第三アミンには、トリエチルアミン、トリ
ブチルアミン、トリヘキシルアミン、トリアミルアミン
などのトリアルキルアミン、トリエタノールアミン、ジ
メチルアミノエタノールなどのアルカノールアミン、ト
リエチレンジアミンなどの脂肪族又は非芳香族環状アミ
ン、ジメチルフェニルアミン、ジメチルベンジルアミ
ン、2−(ジメチルアミノメチル)フェノール、2,
4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、
ジメチルアニリンなどの芳香族アミン、ピリジン、ピコ
リン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ
ン−1などの脂環式アミン、及びこれらの第三アミンと
有機酸又は無機酸との塩が含まれる。
【0053】第四アミン塩としては、例えば、テトラア
ルキルアンモニウムハライド(例えば、テトラメチルア
ンモニウムクロライド、テトラエチルアンモニウムクロ
ライド、テトラブチルアンモニウムブロマイドなどのテ
トラC1-6アルキルアンモニウムハライド)、トリアル
キルアラルキルアンモニウムハライド(例えば、トリメ
チルベンジルアンモニウムクロライド、トリエチルベン
ジルアンモニウムクロライド、トリプロピルベンジルア
ンモニウムクロライドなどのトリC1-6アルキル−C
7-10アラルキルアンモニウムハライド)、N−アルキル
ピリジニウムハライド(例えば、N−メチルピリジニウ
ムクロライドなど)などが挙げられる。
【0054】イミダゾール類としては、2−メチルイミ
ダゾール、2−エチルイミダゾール、2−イソプロピル
イミダゾールなどの2−C1-18アルキルイミダゾール、
2−フェニルイミダゾールなどの2−アリールイミダゾ
ール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、4−フェ
ニル−2−メチルイミダゾールなどの2−位及び/又は
4位にアルキル基又はアリール基を有するイミダゾール
化合物、シアノエチル化イミダゾール、シアノエチル化
イミダゾールをトリアジン化した化合物などのイミダゾ
ール化合物、及び、これらのイミダゾール化合物の塩
(例えば、トリメリット酸又はイソシアヌル酸との塩な
ど)などが挙げられる。
【0055】フォスフォニウム塩としては、テトラアル
キルフォスフォニウムハライド(例えば、テトラメチル
フォスフォニウムブロマイド、テトラブチルフォスフォ
ニウムブロマイドなどのテトラC1-6アルキルフォスフ
ォニウムハライド)、テトラブチルフォスフォニウムベ
ンゾトリアザラート、テトラアリールフォスフォニウム
ハライド(例えば、テトラフェニルフォスフォニウムブ
ロマイドなど)、エチルトリフェニルフォスフォニウム
ブロマイド、トリフェニルベンジルフォスフォニウムブ
ロマイドなどが含まれる。
【0056】有機金属錯体としては、例えば、錫化合物
(例えば、ジブチル錫ジラウレートなど)、チタン化合
物(トリイソプロポキシメチルチタネートなど)などの
有機金属錯体が挙げられる。
【0057】本発明では、これら(b)エポキシ基の硬
化反応促進剤の中で、ジメチルフェニルアミンなどの第
三アミン、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド
などの第四アミン塩、テトラブチルフォニウムブロマイ
ド、テトラフェニルフォスフォニウムブロマイドなどの
フォスフォニウム塩、ジブチル錫ジラウレートなどの錫
化合物などが好ましく用いられる。
【0058】本発明の熱融着性組成物を製造する方法は
溶融状態で2軸押出機などで混練する方法が用いられ
る。成分(1)熱可塑性弾性体、(2)ポリエーテルブ
ロックアミド、(3)エポキシ基を分子内に含む弾性重
合体、及び必要により、(c)硬質樹脂及び/又は
(b)エポキシ基の硬化反応促進剤及び/又は(a)多
官能化合物を同時に溶融混練してもよい。あるいは、2
軸押出機に成分(1)、(2)と(3)をまずフィード
し溶融混練した後に、(c)及び/又は(a)及び/又
は(b)を後段からフィードし溶融混練してもよい。ま
た、(c)硬質樹脂に(a)多官能性化合物及び/又は
(b)エポキシ基の硬化反応促進剤を混練し硬質樹脂組
成物を得る場合も、熱融着性組成物を製造する方法と同
様に、硬質樹脂に(a)多官能性化合物及び/又は
(b)エポキシ基の硬化反応促進剤を同時に溶融混練し
てもよい。あるいは、2軸押出機に(c)硬質樹脂と
(a)多官能性化合物をまずフィードし溶融混練した後
に、(b)エポキシ基の硬化反応促進剤を後段からフィ
ードし溶融混練してもよい。
【0059】溶融混練には、一般に使用されている1軸
もしくは2軸などの各種押出機、バンバリーミキサー、
ロール、各種ニーダー等の混練装置を用いることができ
る。
【0060】次に本発明の前記した(2)ポリエーテル
ブロックアミド成分と(3)エポキシ化された芳香族ジ
エン系ブロック共重合体と(1)熱可塑性弾性体成分と
からなる熱融着性に優れた熱融着性熱可塑性弾性体組成
物は、該組成物より相対的に高い硬度をもつ合成樹脂の
成形体部位と熱融着により強固に接合されて、有用な複
合成形体が製造される。かかる複合化の対象となる合成
樹脂成形体は、好ましくはポリカーボネート、ABS樹
脂、HIPSなどの熱可塑性合成樹脂の成形体である。
これらの樹脂については、(c)硬質樹脂として説明し
たものが使用できる。
【0061】本発明の熱融着性組成物及びそれからなる
複層成形体を構成する硬質樹脂には、その成形性、物性
を損なわない限りにおいて他の成分、例えば顔料、染
料、補強剤、無機充填剤、耐熱安定剤、酸化防止剤、耐
候剤、核剤、滑剤、帯電防止剤、難燃剤、可塑剤、発泡
剤、オイルなどの添加剤あるいは他の重合体を添加配合
することができる。これら必須成分以外の添加剤の中
で、オイルは成形加工性や柔軟性、表面硬度を調整する
上で有用な添加物であるとして知られている。本発明で
使用できるオイルとしては、パラフィン系及びナフテン
系として分類されているオイルが使用できる。また、無
機充填剤としては、例えば、炭酸カルシウム、シリカ、
タルク、クレー、酸化チタン、カーボンブラック、硫酸
バリウム、酸化亜鉛、水酸化マグネシウム、マイカ、ガ
ラスフレーク、ガラス繊維、ガラスビーズ、ガラスバル
ーン、ステンレス繊維、アルミナなどが使用できる。
【0062】本発明において硬度の高い合成樹脂から構
成される成形体部位と熱融着性に優れた熱融着性組成物
から構成される成形体部位とを、熱融着により強固に接
合させる方法は、予め硬度の高い合成樹脂かれ構成され
る成形体に、ゴム弾性に優れた本発明の熱融着性組成物
を熱融着させてもよいし、あるいは逆にゴム弾性に優れ
た本発明の熱融着性組成物からなる成形体に、硬度の高
い合成樹脂を熱融着させて複合化された成形体としても
よい。
【0063】また、硬度の高い合成樹脂から構成される
成形体部位と熱融着性に優れた熱融着性組成物から構成
される成形体部位とを熱融着により接合させる方法は、
いずれでも採用可能である。例えば、射出成形、押出し
成形、ブロー成形、カレンダ成形、圧縮成形、トランス
ファー成形など熱的に融着する条件が設定されているも
のであればいずれでも構わない。これらのうちで、生産
性の観点から射出成形法が望ましい。
【0064】本発明の熱融着性組成物と硬質樹脂とを複
層成形するには、射出成形機、押出成形機、ブロー成形
機やこれらを組み合わせた成形機が用いられる。射出成
形機を用いて異材質の複層成形を行う方法には、ダブル
(2色とも言われている)成形機を用いる方法と、イン
サート成形による方法がある。ダブル成形機を用いる方
法では、一次材(硬質樹脂)側金型と二次材(熱融着性
組成物)側金型を配列し2個の加熱シリンダーから異材
質の樹脂を交互に射出する。ダブル成形の金型には、コ
ア回転方式とコアバック方式がある。コア回転方式で
は、一次材側金型の可動側のみを180°反転させて、
最初に成形した一次材成形品を、次に射出する二次材側
金型のキャビティー部に移動させ、型締めした後に二次
材を充填する空間を形成し、この部分に二次材を充填し
て熱融着させ、複層成形体を得る。一方、コアバック方
式では、金型にスライドコアを組み込み、最初にコアを
前進させて一次材を射出し、次いで、コアを後退させ
て、形成されるキャビティー部に二次材を射出し、熱融
着させ、複層成形体を得る。これらの方式が組み合わさ
った方式も開発されている。また、2個のシリンダーか
ら同時に複層成形体を得る方法も開発されつつある。本
発明の複層成形体は、方式の如何を問わずダブル成形機
を用いた方法により製造できる。
【0065】インサート成形による方法では、一次材を
先に成形しておき、これを二次材側金型内にインサート
して二次材を射出し、一次材と二次材を熱融着させ、複
層成形体を得ることができる。この方法は金型費が少な
くてすむ特徴があるが、一次材の表面が固化しているた
めに、二次材との分子的な絡み合いが少なく、熱融着性
が低い。この方式でも、熱融着性が高い複層成形体が求
められているが、本発明は、このインサート成形法でも
その優れた熱融着性を有する複層成形体が得られる。
【0066】押出成形機を用いて異材質の複層成形を行
う方法には、公知の多層押出成形機が用いるられる。ま
た、ブロー成形機を用いて異材質の複層成形を行う方法
には、共押出しによりパリソンを形成する多層押出ブロ
ー成形法と、共射出によりパリソンを形成する多層射出
ブロー成形法とがある。これらの場合も、本発明の複層
成形体は、方式の如何を問わず公知の多層押出ブロー成
形機を用いた方法が使用できる。
【0067】本発明に係る熱融着性熱可塑性弾性体組成
物は、硬質の合成樹脂成形体との熱融着性に優れてお
り、該熱融着性熱可塑性弾性体組成物からなる層と硬質
の合成樹脂成形体からなる層との複層成形体は、互いに
強固に熱接着した成形体となる。
【0068】
【実施例】次に本発明を実施例に基いてさらに詳しく説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り実施例に限
定されるものではない。 (硬質樹脂試験片の作成)射出成形機で、本発明の複層
成形体を構成する硬質樹脂を用いて、長さ60mm,幅
25mm,厚さ2mmの樹脂板を射出成形にて作成し
た。樹脂板作成に使用した樹脂は次の通りである。 A2200:ポリカーボネート(出光石油化学製タフロ
ンA2200) V500:ABS(ダイセル化学工業製セビアンV50
0) R60:HIPS(ダイセル化学工業製ダイセルスチロ
ールR60) J105W:PP(グランドポリマー(株)製、PP樹
脂) P513V:M−PP(三菱化学(株)製、モデックA
P P513V(無水マレイン酸変性PP樹脂)) (複層成形体試験片の作成)上記で得た樹脂板を金型内
にインサートし、この上に表1(a)又は表2(a)の
ような配合により得られた本発明の熱融着性熱可塑性弾
性体組成物を射出成形し、長さ127mm、幅25m
m、厚み8mmの板を成形し、試験片を作成した。射出
成形時のインサート物の表面温度は20℃とした。熱融
着性組成物の各成分としては以下のものを用いた。 成分(A): SP160(新興化成株式会社製トリブレンSP160
(SBSベースのエラストマー)) HD160(新興化成株式会社製スーパートリブレンH
D160(SEBSベースのエラストマー)) 成分(B): P55B(東洋紡績(株)製、ペルプレン(ポリエステ
ル系熱可塑性エラストマー)) PCLH7(ダイセル化学工業(株)製、ポリカプロラ
クトン) 成分(C): PEBAX2533(東レ株式会社製ペバックス253
3SA00(ポリエーテルブロックアミド)) 成分(D): エポフレンドA1020、ダイセル化学工業株式会社製
(エポキシ化スチレン−ブタジエンブロック共重合体、
重量平均分子量約10万、エポキシ当量約500) (測定方法)実施例中の物性測定は以下の方法で行っ
た。 熱融着性:この試験片の片末端である熱融着性組成物部
と硬質樹脂インサート物の片末端を互いが90°に折り
曲げるようにして、引張り試験により、その融着強度を
測定した。引張り速度は5mm/分とした。言い換える
と、25mm幅の180°剥離接着強度を測定したこと
になる。熱融着性の単位はN/25mmである。
【0069】実施例1〜5 上記(A)、(C)、(D)を表1(a)に示した割合
でブレンドし、シリンダー温度200℃で東芝機械製同
方向回転二軸押出機TEM35Bを用いてペレット化
し、金型に硬質樹脂成形体をインサートした後、熱可塑
性弾性体を射出成形し熱融着複合成形体を作成した。
【0070】比較例1〜11 上記(A)、(B)、(C)、(D)を表1(a)に示
した割合でブレンドし、シリンダー温度200℃で東芝
機械製同方向回転二軸押出機TEM35Bを用いてペレ
ット化し、金型により実施例1〜5と同様に射出成形し
熱融着複合成形体を作成した。実施例1〜5及び比較例
1〜11で得た熱融着複層成形体の剥離接着強度を前記
測定方法により測定し、結果を表1(b)に示した。
【0071】
【表1】
【0072】実施例6〜10 上記(A)、(C)、(D)を表2(a)に示した割合
でブレンドし、シリンダー温度200℃で東芝機械製同
方向回転二軸押出機TEM35Bを用いてペレット化
し、金型に硬質樹脂成形体をインサートした後、熱可塑
性弾性体を射出成形し熱融着複合成形体を作成した。
【0073】比較例12〜17 上記(A)、(C)、(D)を表2(a)に示した割合
でブレンドし、シリンダー温度200℃で東芝機械製同
方向回転二軸押出機TEM35Bを用いてペレット化
し、金型により実施例6〜10と同様に射出成形し熱融
着複合成形体を作成した。実施例6〜10及び比較例1
2〜17で得た熱融着複層成形体の剥離接着強度を前記
測定方法により測定し、結果を表2(b)に示した。
【0074】
【表2】
【0075】
【発明の効果】本発明による複層成形体用熱融着性熱可
塑性弾性体組成物は、硬質の合成樹脂成形体、特にポリ
カーボネート、ABS樹脂、HIPS樹脂などの成形体
に対して優れた熱融着性を発揮する。本発明による熱融
着性熱可塑性弾性体組成物の層と硬質の合成樹脂成形体
との複層成形体は、高い熱融着性を有する。本発明で得
られた複層成形体は、建材、CD−ROMドライバーの
ターンテーブル、自動車ドアのサイドモール、グリップ
部や取っ手部、ホース類、スペーサー、パッキン、エア
バックのカバー、パソコンのキーボードの押しボタン、
消音ギヤ、スポーツシューズソールなどに利用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 69/00 C08L 69/00 77/00 77/00 Fターム(参考) 4F100 AK01A AK11B AK12A AK28B AK45A AK46B AK54B AK74A AL02B AL06B AL09B BA02 BA07 BA15 EC03 GB07 GB32 GB48 GB74 JB16B JK10A JK12A JL11 YY00B 4J002 AA00W BB00W BC04W BD03W BN14W BN15W BP01W BP03W CD183 CF04W CF10W CG00W CK02W CL00W CL00X CL08W GC00 GF00 GM00 GN00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複合成形体とするために、硬質の合成樹
    脂成形体に熱融着される熱可塑性弾性体組成物であっ
    て、 (1)熱可塑性弾性体100重量部 (2)ポリエーテルブロックアミド25〜150重量部 (3)エポキシ基を分子内に含む弾性重合体5〜30重
    量部 からなることを特徴とする熱融着性熱可塑性弾性体組成
    物。
  2. 【請求項2】 (3)エポキシ基を分子内に含む弾性重
    合体が、エポキシ化ジエン系ブロック共重合体であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の熱融着性熱可塑性弾性
    体組成物。
  3. 【請求項3】 エポキシ化ジエン系ブロック共重合体
    が、ビニル芳香族化合物からなるブロックと、共役ジエ
    ン化合物からなるブロックとからなるブロック共重合体
    またはその部分水素添加物をエポキシ化したものである
    ことを特徴とする請求項2に記載の熱融着性熱可塑性弾
    性体組成物。
  4. 【請求項4】 硬質の合成樹脂成形体がポリカーボネー
    ト、ABS樹脂、HIPS樹脂から選ばれるものである
    請求項1〜3のいずれかに記載の熱融着性熱可塑性弾性
    体組成物
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の熱融着
    性熱可塑性組成物からなる層と硬質の合成樹脂成形体と
    の複層成形体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005060545A (ja) * 2003-08-13 2005-03-10 Kuraray Co Ltd 熱可塑性重合体組成物
JP2006057834A (ja) * 2004-07-22 2006-03-02 Kayaba Ind Co Ltd 摺動部のシール構造
JP2009523633A (ja) * 2006-01-19 2009-06-25 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 耐インク性カバーコートを有するフレキシブル回路

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