JP2001355031A - 内燃機関の高温燃焼ガス雰囲気ですぐれた耐火花消耗性を発揮するNi−Al系合金製点火プラグ電極材 - Google Patents
内燃機関の高温燃焼ガス雰囲気ですぐれた耐火花消耗性を発揮するNi−Al系合金製点火プラグ電極材Info
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- JP2001355031A JP2001355031A JP2000175076A JP2000175076A JP2001355031A JP 2001355031 A JP2001355031 A JP 2001355031A JP 2000175076 A JP2000175076 A JP 2000175076A JP 2000175076 A JP2000175076 A JP 2000175076A JP 2001355031 A JP2001355031 A JP 2001355031A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 内燃機関の高温燃焼ガス雰囲気ですぐれた耐
火花消耗性を発揮するNi−Al系合金製点火プラグ電
極材を提供する。 【解決手段】 内燃機関の点火プラグ電極材を、真空溶
解とエレクトロスラグ再溶解による精製合金にして、合
金成分として、Al:3.2〜5.0%、Si:0.9
〜2.0%、Mn:0.1〜1.2%、Cr:0.9〜
2.5%、を含有し、残りがNiと不可避不純物からな
る組成を有すると共に、前記不可避不純物として含有す
るO、P、S、C、およびNの含有量を、それぞれ、
O:30ppm以下、P:30ppm以下、S:30p
pm以下、C:100ppm以下、N:40ppm以
下、とし、かつ脱硫材として用いられるMgおよび/ま
たはCaの含有量を、それぞれ100ppm以下とした
Ni−Al系合金で構成する。
火花消耗性を発揮するNi−Al系合金製点火プラグ電
極材を提供する。 【解決手段】 内燃機関の点火プラグ電極材を、真空溶
解とエレクトロスラグ再溶解による精製合金にして、合
金成分として、Al:3.2〜5.0%、Si:0.9
〜2.0%、Mn:0.1〜1.2%、Cr:0.9〜
2.5%、を含有し、残りがNiと不可避不純物からな
る組成を有すると共に、前記不可避不純物として含有す
るO、P、S、C、およびNの含有量を、それぞれ、
O:30ppm以下、P:30ppm以下、S:30p
pm以下、C:100ppm以下、N:40ppm以
下、とし、かつ脱硫材として用いられるMgおよび/ま
たはCaの含有量を、それぞれ100ppm以下とした
Ni−Al系合金で構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車エ
ンジンなどの内燃機関に用いた場合、高温燃焼ガス雰囲
気ですぐれた耐火花消耗性を発揮するNi−Al系合金
製点火プラグ電極材に関するものである。
ンジンなどの内燃機関に用いた場合、高温燃焼ガス雰囲
気ですぐれた耐火花消耗性を発揮するNi−Al系合金
製点火プラグ電極材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車エンジンなどの内燃機関の
点火プラグ電極材としては、例えば特開平2−3473
4号公報などに記載されるNi−Al系合金製のものが
知られている。
点火プラグ電極材としては、例えば特開平2−3473
4号公報などに記載されるNi−Al系合金製のものが
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年例えば自動
車エンジンなどの内燃機関の高出力化および低燃費化に
関する研究開発が盛んに行われており、これに伴い、内
燃機関における燃焼ガスの温度は一段と上昇し、約10
00℃以上に達する場合があるが、上記の従来点火プラ
グ電極材においては、これが直接曝される燃焼ガスの温
度が約1000℃以上に高温化すると火花消耗の進行が
一段と促進するようになり、このような燃焼ガス雰囲気
の高温化に十分満足に対応することができないことか
ら、比較的短時間で使用寿命に至るのが現状である。
車エンジンなどの内燃機関の高出力化および低燃費化に
関する研究開発が盛んに行われており、これに伴い、内
燃機関における燃焼ガスの温度は一段と上昇し、約10
00℃以上に達する場合があるが、上記の従来点火プラ
グ電極材においては、これが直接曝される燃焼ガスの温
度が約1000℃以上に高温化すると火花消耗の進行が
一段と促進するようになり、このような燃焼ガス雰囲気
の高温化に十分満足に対応することができないことか
ら、比較的短時間で使用寿命に至るのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上述のような観点から、内燃機関の高温燃焼ガス雰囲気
ですぐれた耐火花消耗性を発揮するNi−Al系合金製
点火プラグ電極材を開発すべく研究を行った結果、
(a)一般にNi−Al系合金製点火プラグ電極材は、
通常の真空溶解炉を用いて所定の成分組成をもったNi
−Al系合金溶湯を調整し、このNi−Al系合金溶湯
を真空鋳造してインゴットとした後、このインゴットに
熱間鍛造および熱間溝ロール圧延、さらに軟化熱処理を
加えながらの繰り返しの冷間伸線加工を施し、最終的に
寸法(形状)出しのための冷間圧延を施すことにより製
造されるが、これを構成するNi−Al系合金は、合金
成分の外に、不可避不純物として、 O(酸素):50〜100ppm、 P(燐):40〜100ppm、 S(硫黄):40〜100ppm、 C(炭素):100ppm以下、 N(窒素):40ppm以下、 を含有すること。
上述のような観点から、内燃機関の高温燃焼ガス雰囲気
ですぐれた耐火花消耗性を発揮するNi−Al系合金製
点火プラグ電極材を開発すべく研究を行った結果、
(a)一般にNi−Al系合金製点火プラグ電極材は、
通常の真空溶解炉を用いて所定の成分組成をもったNi
−Al系合金溶湯を調整し、このNi−Al系合金溶湯
を真空鋳造してインゴットとした後、このインゴットに
熱間鍛造および熱間溝ロール圧延、さらに軟化熱処理を
加えながらの繰り返しの冷間伸線加工を施し、最終的に
寸法(形状)出しのための冷間圧延を施すことにより製
造されるが、これを構成するNi−Al系合金は、合金
成分の外に、不可避不純物として、 O(酸素):50〜100ppm、 P(燐):40〜100ppm、 S(硫黄):40〜100ppm、 C(炭素):100ppm以下、 N(窒素):40ppm以下、 を含有すること。
【0005】(b)上記(a)のNi−Al系合金製点
火プラグ電極材の製造において、Ni−Al系合金溶湯
の成分組成を、質量%で(以下、%は質量%を示す)、
Al:3.2〜5.0%、Si:0.9〜2.0%、M
n:0.1〜1.2%、Cr:0.9〜2.5%、を含
有し、残りがNiと不可避不純物からなる組成に特定し
た上で、真空溶解炉からの出湯時に脱硫材として少量の
Mgおよび/またはCaを添加すると共に、真空鋳造し
たインゴットをエレクトロスラグ再溶解(以下、ESR
法と云う)を施すための電極として用いて、さらに一段
の精製を行うと、上記のNi−Al系合金における不可
避不純物のうちのCおよびNの含有量はほとんど変らな
いが、その他のO、P、およびSの含有量が、それぞ
れ、 O:30ppm以下、 P:30ppm以下、 S:30ppm以下、 に著しく低減するようになり、この場合上記の脱硫材と
してのMgおよび/またはCaは上記ESR法で低減す
るが、その含有量は、最終的にそれぞれ、 Mg:100ppm以下、 Ca:100ppm以下、 となるように添加量を調整する必要があるが、この結果
のNi−Al系合金で構成された点火プラグ電極材は、
前記Ni−Al系合金における不可避不純物の低減効果
によって内燃機関の燃焼ガスの温度が1000℃以上に
高温化しても火花消耗の進行が著しく抑制されるように
なり、長期に亘ってすぐれた性能を発揮するという研究
結果を得たのである。
火プラグ電極材の製造において、Ni−Al系合金溶湯
の成分組成を、質量%で(以下、%は質量%を示す)、
Al:3.2〜5.0%、Si:0.9〜2.0%、M
n:0.1〜1.2%、Cr:0.9〜2.5%、を含
有し、残りがNiと不可避不純物からなる組成に特定し
た上で、真空溶解炉からの出湯時に脱硫材として少量の
Mgおよび/またはCaを添加すると共に、真空鋳造し
たインゴットをエレクトロスラグ再溶解(以下、ESR
法と云う)を施すための電極として用いて、さらに一段
の精製を行うと、上記のNi−Al系合金における不可
避不純物のうちのCおよびNの含有量はほとんど変らな
いが、その他のO、P、およびSの含有量が、それぞ
れ、 O:30ppm以下、 P:30ppm以下、 S:30ppm以下、 に著しく低減するようになり、この場合上記の脱硫材と
してのMgおよび/またはCaは上記ESR法で低減す
るが、その含有量は、最終的にそれぞれ、 Mg:100ppm以下、 Ca:100ppm以下、 となるように添加量を調整する必要があるが、この結果
のNi−Al系合金で構成された点火プラグ電極材は、
前記Ni−Al系合金における不可避不純物の低減効果
によって内燃機関の燃焼ガスの温度が1000℃以上に
高温化しても火花消耗の進行が著しく抑制されるように
なり、長期に亘ってすぐれた性能を発揮するという研究
結果を得たのである。
【0006】この発明は、上記の研究結果に基づいてな
されたものであって、真空溶解とESR法による精製合
金にして、この精製合金は、合金成分として、Al:
3.2〜5.0%、Si:0.9〜2.0%、Mn:
0.1〜1.2%、Cr:0.9〜2.5%、を含有
し、残りがNiと不可避不純物からなる組成を有すると
共に、前記不可避不純物として含有するO、P、S、
C、およびNの含有量を、それぞれ、 O:30ppm以下、 P:30ppm以下、 S:30ppm以下、 C:100ppm以下、 N:40ppm以下、 とし、かつ脱硫材として用いられるMgおよび/または
Caの含有量を、それぞれ100ppm以下としたNi
−Al系合金で構成してなる、内燃機関の高温燃焼ガス
雰囲気ですぐれた耐火花消耗性を発揮するNi−Al系
合金製点火プラグ電極材に特徴を有するものである。
されたものであって、真空溶解とESR法による精製合
金にして、この精製合金は、合金成分として、Al:
3.2〜5.0%、Si:0.9〜2.0%、Mn:
0.1〜1.2%、Cr:0.9〜2.5%、を含有
し、残りがNiと不可避不純物からなる組成を有すると
共に、前記不可避不純物として含有するO、P、S、
C、およびNの含有量を、それぞれ、 O:30ppm以下、 P:30ppm以下、 S:30ppm以下、 C:100ppm以下、 N:40ppm以下、 とし、かつ脱硫材として用いられるMgおよび/または
Caの含有量を、それぞれ100ppm以下としたNi
−Al系合金で構成してなる、内燃機関の高温燃焼ガス
雰囲気ですぐれた耐火花消耗性を発揮するNi−Al系
合金製点火プラグ電極材に特徴を有するものである。
【0007】つぎに、この発明の点火プラグ電極材を構
成するNi−Al系合金の成分組成を上記の通りに限定
した理由を説明する。 (a)Al 一般に点火プラグ電極材には、耐火花消耗性、高温耐酸
化性、高温強度、および耐熱性が要求される。Al成分
には、これらの特性のうち、主に耐火花消耗性を向上さ
せる作用があるが、その含有量が3.2%未満では前記
作用に所望の向上効果が得られず、一方その含有量が
5.0%を越えると、冷間伸線加工で微細クラックが発
生し易くなることから、その含有量を3.2〜5.0
%、望ましくは3.6〜4.4%と定めた。
成するNi−Al系合金の成分組成を上記の通りに限定
した理由を説明する。 (a)Al 一般に点火プラグ電極材には、耐火花消耗性、高温耐酸
化性、高温強度、および耐熱性が要求される。Al成分
には、これらの特性のうち、主に耐火花消耗性を向上さ
せる作用があるが、その含有量が3.2%未満では前記
作用に所望の向上効果が得られず、一方その含有量が
5.0%を越えると、冷間伸線加工で微細クラックが発
生し易くなることから、その含有量を3.2〜5.0
%、望ましくは3.6〜4.4%と定めた。
【0008】(b)Si Si成分には、高温耐酸化性を向上させる作用がある
が、その含有量が0.9%未満では前記作用に所望の向
上効果が得られず、一方その含有量が2.0%を越える
と、熱間鍛造で割れが発生し易くなることから、その含
有量を0.9〜2.0%、望ましくは1.2〜1.8%
と定めた。
が、その含有量が0.9%未満では前記作用に所望の向
上効果が得られず、一方その含有量が2.0%を越える
と、熱間鍛造で割れが発生し易くなることから、その含
有量を0.9〜2.0%、望ましくは1.2〜1.8%
と定めた。
【0009】(c)Mn Mn成分には、高温強度を向上させる作用があるが、そ
の含有量が0.1%未満では前記作用に所望の向上効果
が得られず、一方その含有量が1.2%を越えると、高
温耐酸化性が低下するようになることから、その含有量
を0.1〜1.2%、望ましくは0.2〜0.8%と定
めた。
の含有量が0.1%未満では前記作用に所望の向上効果
が得られず、一方その含有量が1.2%を越えると、高
温耐酸化性が低下するようになることから、その含有量
を0.1〜1.2%、望ましくは0.2〜0.8%と定
めた。
【0010】(d)Cr Cr成分には、耐熱性を向上させる作用があるが、その
含有量が0.9%未満では特に1000℃以上の高温燃
焼ガス雰囲気で前記作用に所望の向上効果が得られず、
一方その含有量が2.5%を越えると、高温強度が低下
するようになることから、そのその含有量を0.9〜
2.5%、望ましくは1.6〜2.3%と定めた。
含有量が0.9%未満では特に1000℃以上の高温燃
焼ガス雰囲気で前記作用に所望の向上効果が得られず、
一方その含有量が2.5%を越えると、高温強度が低下
するようになることから、そのその含有量を0.9〜
2.5%、望ましくは1.6〜2.3%と定めた。
【0011】(e)不可避不純物 上記の通り、真空溶解したNi−Al系合金が含有する
不可避不純物(不可避不純物のCおよびNは真空溶解で
すでにC:100ppm以下、N:40ppm以下に低
減されている)のうちのO、P、およびSを、それぞ
れ、脱硫材添加およびESR法適用によって、 O:30ppm以下、 P:30ppm以下、 S:30ppm以下、 とし、かつこの場合溶湯脱硫材として用いるMgおよび
Caの含有量も、それぞれ、 Mg:100ppm以下、 Ca:100ppm以下、 とすることにより特に1000℃以上の高温燃焼ガス雰
囲気ですぐれた耐火花消耗性を発揮するようになるもの
であり、したがって不可避不純物としてのCおよびNは
勿論のこと、O、P、およびS、さらにMgおよびCa
のうちのいずれかでも上記の上限値を越えて含有するよ
うになると、前記高温燃焼ガス雰囲気での耐火花消耗性
に顕著な向上効果が得られないのである。
不可避不純物(不可避不純物のCおよびNは真空溶解で
すでにC:100ppm以下、N:40ppm以下に低
減されている)のうちのO、P、およびSを、それぞ
れ、脱硫材添加およびESR法適用によって、 O:30ppm以下、 P:30ppm以下、 S:30ppm以下、 とし、かつこの場合溶湯脱硫材として用いるMgおよび
Caの含有量も、それぞれ、 Mg:100ppm以下、 Ca:100ppm以下、 とすることにより特に1000℃以上の高温燃焼ガス雰
囲気ですぐれた耐火花消耗性を発揮するようになるもの
であり、したがって不可避不純物としてのCおよびNは
勿論のこと、O、P、およびS、さらにMgおよびCa
のうちのいずれかでも上記の上限値を越えて含有するよ
うになると、前記高温燃焼ガス雰囲気での耐火花消耗性
に顕著な向上効果が得られないのである。
【0012】また、上記不可避不純物の低減について、
OおよびPは、通常の真空溶解および真空鋳造だけでは
従来Ni−Al系合金が含有するO:50〜100pp
mおよびP:40〜100ppmの含有量より低減する
ことはできないが、前記真空溶解および真空鋳造に加え
て、ESR法を施すことにより、OおよびPの含有量を
それぞれ30ppm以下に低減することが可能になるも
のである。つぎに、Sは、真空溶解時に溶湯に少量のM
gおよび/またはCaを添加すると共に、ESR法によ
る精錬を施すことにより30ppm以下への低減が可能
となるものであり、通常の真空溶解および真空鋳造だけ
では40〜100ppmの含有は避けられない。この場
合MgおよびCaは、後工程のESR法による精製工程
で一部を除去することはできるが、完全除去は困難であ
ることから、最終的にNi−Al系合金中に含有する割
合がそれぞれ100ppm以下になるように添加量を調
整する必要がある。なお、上記の通り、Ni−Al系合
金中には不可避不純物としてCおよびNを含有するが、
これらの不可避不純物は通常の真空溶解および真空鋳造
で、それぞれ、 C:100ppm以下、 N:40ppm以下、 に低減しており、この含有量であれば合金特性になんら
の悪影響も及ぼさないものである。
OおよびPは、通常の真空溶解および真空鋳造だけでは
従来Ni−Al系合金が含有するO:50〜100pp
mおよびP:40〜100ppmの含有量より低減する
ことはできないが、前記真空溶解および真空鋳造に加え
て、ESR法を施すことにより、OおよびPの含有量を
それぞれ30ppm以下に低減することが可能になるも
のである。つぎに、Sは、真空溶解時に溶湯に少量のM
gおよび/またはCaを添加すると共に、ESR法によ
る精錬を施すことにより30ppm以下への低減が可能
となるものであり、通常の真空溶解および真空鋳造だけ
では40〜100ppmの含有は避けられない。この場
合MgおよびCaは、後工程のESR法による精製工程
で一部を除去することはできるが、完全除去は困難であ
ることから、最終的にNi−Al系合金中に含有する割
合がそれぞれ100ppm以下になるように添加量を調
整する必要がある。なお、上記の通り、Ni−Al系合
金中には不可避不純物としてCおよびNを含有するが、
これらの不可避不純物は通常の真空溶解および真空鋳造
で、それぞれ、 C:100ppm以下、 N:40ppm以下、 に低減しており、この含有量であれば合金特性になんら
の悪影響も及ぼさないものである。
【0013】
【発明の実施の態様】つぎに、この発明の点火プラグ電
極材を実施例により具体的に説明する。原料を所定の割
合に配合し、これを通常の真空溶解炉にて真空溶解し、
出湯前にMgおよび/またはCaを添加して脱硫処理を
施した後、直径:110mm×長さ:250mmの寸法
をもったインゴットに真空鋳造し、このインゴットをE
SR用電極として用いて精製処理を施し、ついでこれに
800〜1200℃の範囲内の所定温度に加熱した状態
で熱間鍛造を施して直径:30mmの丸棒とし、この熱
間鍛造丸棒に800〜1150℃の範囲内の所定温度で
熱間溝ロール圧延を施して直径:9.5mmの丸棒と
し、さらにこの丸棒に、必要に応じて750〜1100
℃の範囲内の所定温度に所定時間保持の条件で軟化熱処
理を施しながら、冷間伸線加工を繰り返し施して直径:
2.4mmの線材とし、最終的に前記線材に寸法出しの
ための冷間圧延を施して2.5mm×1.2mの断面寸
法とすることにより、それぞれ表1に示される成分組成
をもったNi−Al系合金からなる本発明点火プラグ電
極材(以下、本発明電極材と云う)1〜9をそれぞれ製
造した。
極材を実施例により具体的に説明する。原料を所定の割
合に配合し、これを通常の真空溶解炉にて真空溶解し、
出湯前にMgおよび/またはCaを添加して脱硫処理を
施した後、直径:110mm×長さ:250mmの寸法
をもったインゴットに真空鋳造し、このインゴットをE
SR用電極として用いて精製処理を施し、ついでこれに
800〜1200℃の範囲内の所定温度に加熱した状態
で熱間鍛造を施して直径:30mmの丸棒とし、この熱
間鍛造丸棒に800〜1150℃の範囲内の所定温度で
熱間溝ロール圧延を施して直径:9.5mmの丸棒と
し、さらにこの丸棒に、必要に応じて750〜1100
℃の範囲内の所定温度に所定時間保持の条件で軟化熱処
理を施しながら、冷間伸線加工を繰り返し施して直径:
2.4mmの線材とし、最終的に前記線材に寸法出しの
ための冷間圧延を施して2.5mm×1.2mの断面寸
法とすることにより、それぞれ表1に示される成分組成
をもったNi−Al系合金からなる本発明点火プラグ電
極材(以下、本発明電極材と云う)1〜9をそれぞれ製
造した。
【0014】また、比較の目的で、Mgおよび/または
Caの添加による脱硫処理を行わず、かつESR法によ
る精製処理も施さない以外は同一の条件で比較点火プラ
グ電極材(以下、比較電極材と云う)を製造した。この
結果得られた比較電極材を構成するNi−Al系合金の
成分組成を表1に示した。
Caの添加による脱硫処理を行わず、かつESR法によ
る精製処理も施さない以外は同一の条件で比較点火プラ
グ電極材(以下、比較電極材と云う)を製造した。この
結果得られた比較電極材を構成するNi−Al系合金の
成分組成を表1に示した。
【0015】つぎに、上記の各種電極材を、所定の長さ
に切断して、点火プラグ本体に接地電極として溶接にて
取り付け、Ni合金製中心電極との対向面間距離を0.
8mmに調整した状態で1800ccガソリンエンジン
に組み込み、回転数:5800r.p.m.、点火プラ
グ接地電極先端部温度:1020℃の高速回転運転条件
で120時間の連続運転試験を行い、試験後耐火花消耗
性を評価する目的で前記接地電極の中心電極との対向面
における最大消耗深さを測定した。この測定結果を表1
に示した。
に切断して、点火プラグ本体に接地電極として溶接にて
取り付け、Ni合金製中心電極との対向面間距離を0.
8mmに調整した状態で1800ccガソリンエンジン
に組み込み、回転数:5800r.p.m.、点火プラ
グ接地電極先端部温度:1020℃の高速回転運転条件
で120時間の連続運転試験を行い、試験後耐火花消耗
性を評価する目的で前記接地電極の中心電極との対向面
における最大消耗深さを測定した。この測定結果を表1
に示した。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】表1に示される結果から、特に不可避不
純物としてのOおよびPがESR法によって低減され、
かつSがMgおよび/またはCaによる脱硫処理とES
R法によって低減されたNi−Al系合金で構成された
本発明電極材1〜9は、いずれも高速回転運転条件で燃
焼ガス温度が1000℃以上に著しく上昇した高温燃焼
ガス雰囲気にあってもすぐれた耐火花消耗性を示すのに
対して、前記脱硫処理およびESR法を施さず、このた
め相対的に不可避不純物としてのOおよびP、さらにS
の含有量が高い状態になっているNi−Al系合金で構
成された比較電極材においては、上記の高温燃焼ガス雰
囲気では火花消耗の進行が著しく促進されるようになる
ことが明らかである。上述のように、この発明の点火プ
ラグ電極材は、特に内燃期間の高温燃焼ガス雰囲気です
ぐれた耐火花消耗性を示すので、内燃機関の高出力化お
よび低燃費化に十分満足に対応できるものである。
純物としてのOおよびPがESR法によって低減され、
かつSがMgおよび/またはCaによる脱硫処理とES
R法によって低減されたNi−Al系合金で構成された
本発明電極材1〜9は、いずれも高速回転運転条件で燃
焼ガス温度が1000℃以上に著しく上昇した高温燃焼
ガス雰囲気にあってもすぐれた耐火花消耗性を示すのに
対して、前記脱硫処理およびESR法を施さず、このた
め相対的に不可避不純物としてのOおよびP、さらにS
の含有量が高い状態になっているNi−Al系合金で構
成された比較電極材においては、上記の高温燃焼ガス雰
囲気では火花消耗の進行が著しく促進されるようになる
ことが明らかである。上述のように、この発明の点火プ
ラグ電極材は、特に内燃期間の高温燃焼ガス雰囲気です
ぐれた耐火花消耗性を示すので、内燃機関の高出力化お
よび低燃費化に十分満足に対応できるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22B 9/187 C22B 9/18 A 23/06 Fターム(参考) 3G019 KA00 4K001 AA19 EA02 EA04 FA01 GA14 HA07 5G059 AA04 DD04 EE04
Claims (1)
- 【請求項1】 真空溶解とエレクトロスラグ再溶解によ
る精製合金にして、この精製合金は、合金成分として、
質量%で、 Al:3.2〜5.0%、 Si:0.9〜2.0%、 Mn:0.1〜1.2%、 Cr:0.9〜2.5%、 を含有し、残りがNiと不可避不純物からなる組成を有
すると共に、前記不可避不純物として含有する酸素
(O)、燐(P)、硫黄(S)、炭素(C)、および窒
素(N)の含有量を、それぞれ、 O:30ppm以下、 P:30ppm以下、 S:30ppm以下、 C:100ppm以下、 N:40ppm以下、 とし、かつ脱硫材として用いられるMgおよび/または
Caの含有量を、それぞれ100ppm以下としたNi
−Al系合金で構成したことを特徴とする、内燃機関の
高温燃焼ガス雰囲気ですぐれた耐火花消耗性を発揮する
Ni−Al系合金製点火プラグ電極材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000175076A JP2001355031A (ja) | 2000-06-12 | 2000-06-12 | 内燃機関の高温燃焼ガス雰囲気ですぐれた耐火花消耗性を発揮するNi−Al系合金製点火プラグ電極材 |
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| JP2000175076A JP2001355031A (ja) | 2000-06-12 | 2000-06-12 | 内燃機関の高温燃焼ガス雰囲気ですぐれた耐火花消耗性を発揮するNi−Al系合金製点火プラグ電極材 |
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Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100338427C (zh) * | 2002-03-08 | 2007-09-19 | 三菱综合材料株式会社 | 高温热交换器用的散热片和管子 |
| CN101340064A (zh) * | 2007-07-06 | 2009-01-07 | 日本特殊陶业株式会社 | 火花塞 |
| CN103498066A (zh) * | 2013-09-26 | 2014-01-08 | 山西太钢不锈钢股份有限公司 | 一种含Mg高温合金冶炼方法 |
| CN108546867A (zh) * | 2018-04-17 | 2018-09-18 | 钢铁研究总院 | 一种双相不锈钢的铸坯的冶炼方法 |
| CN113637860A (zh) * | 2021-08-13 | 2021-11-12 | 江苏隆达超合金航材有限公司 | 一种gh690合金的制备工艺 |
| EP4212638A4 (en) * | 2020-09-08 | 2024-10-30 | Proterial, Ltd. | Ni-based alloy powder and method for manufacturing lamination molded article using said ni-based alloy powder |
-
2000
- 2000-06-12 JP JP2000175076A patent/JP2001355031A/ja not_active Withdrawn
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