JP2001341689A - 摩擦抵抗低減船 - Google Patents
摩擦抵抗低減船Info
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T70/00—Maritime or waterways transport
- Y02T70/10—Measures concerning design or construction of watercraft hulls
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- Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 少ないエネルギ消費で摩擦抵抗低減を行っ
て、航行時のエネルギ消費を効果的に節減することがで
きる摩擦抵抗低減船を提供する。 【解決手段】 航行中の船体10に対する相対的な水の
流れ40によって自身後方の水中にキャビテーション及
び剥離が生じるように、船体の没水表面12から突出し
て配設される負圧形成部23と、水中に気泡42を放出
するために、負圧形成部23の後方に配設される排出口
23cと、一端が気体空間に開放されるとともに他端が
排出口23cを介して水中に開放される流体通路30と
を備えるように構成する。
て、航行時のエネルギ消費を効果的に節減することがで
きる摩擦抵抗低減船を提供する。 【解決手段】 航行中の船体10に対する相対的な水の
流れ40によって自身後方の水中にキャビテーション及
び剥離が生じるように、船体の没水表面12から突出し
て配設される負圧形成部23と、水中に気泡42を放出
するために、負圧形成部23の後方に配設される排出口
23cと、一端が気体空間に開放されるとともに他端が
排出口23cを介して水中に開放される流体通路30と
を備えるように構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船体の摩擦抵抗を
低減する摩擦抵抗低減船に係り、特に、水中に気泡を効
率よく放出することにより、総合エネルギ効率を向上さ
せるものである。
低減する摩擦抵抗低減船に係り、特に、水中に気泡を効
率よく放出することにより、総合エネルギ効率を向上さ
せるものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、船舶等の航行時のエネルギ消
費を節減することを目的として、水中に気体を送り込
み、船体外板の表面(没水表面)の近傍に多数の気泡を
介在させて、船体と水との摩擦抵抗を低減する方法が提
案されている。
費を節減することを目的として、水中に気体を送り込
み、船体外板の表面(没水表面)の近傍に多数の気泡を
介在させて、船体と水との摩擦抵抗を低減する方法が提
案されている。
【0003】水中に気泡を発生させる技術としては、特
開昭50−83992号、特開昭53−136289
号、特開昭60−139586号、特開昭61−712
90号、実開昭61−39691号、実開昭61−12
8185号が提案されている。
開昭50−83992号、特開昭53−136289
号、特開昭60−139586号、特開昭61−712
90号、実開昭61−39691号、実開昭61−12
8185号が提案されている。
【0004】これらの技術では、水中に気泡を発生させ
る方法として、ポンプやブロアなどの装置によって加圧
した気体を船体に設けられた複数の孔や多孔板から水中
に噴出している。
る方法として、ポンプやブロアなどの装置によって加圧
した気体を船体に設けられた複数の孔や多孔板から水中
に噴出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、加圧し
た気体を水中に噴出する方法であると、加圧用の装置を
稼動するエネルギが必要となり、摩擦抵抗の低減によっ
て減少したエネルギの節約分が目減りしてしまう。特
に、大型船の船底など、比較的水深の大きい箇所におい
て水中に気体を噴出する際には、水圧(静水圧)に対応
して高い圧力に気体を加圧する必要があり、多大なエネ
ルギを消費してしまう。また、加圧用の装置を船体に設
置するにあたり、設備コストや施工コストなど多大なコ
ストが生じてしまう。
た気体を水中に噴出する方法であると、加圧用の装置を
稼動するエネルギが必要となり、摩擦抵抗の低減によっ
て減少したエネルギの節約分が目減りしてしまう。特
に、大型船の船底など、比較的水深の大きい箇所におい
て水中に気体を噴出する際には、水圧(静水圧)に対応
して高い圧力に気体を加圧する必要があり、多大なエネ
ルギを消費してしまう。また、加圧用の装置を船体に設
置するにあたり、設備コストや施工コストなど多大なコ
ストが生じてしまう。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、以下の点を目的とするものである。 (1)少ないエネルギ消費で摩擦抵抗低減を行って、航
行時のエネルギ消費を効果的に節減すること。 (2)水中に気泡を効率よく混入させ、効果的な摩擦抵
抗低減を実施すること。 (3)船体の建造コストを低減すること。
たものであり、以下の点を目的とするものである。 (1)少ないエネルギ消費で摩擦抵抗低減を行って、航
行時のエネルギ消費を効果的に節減すること。 (2)水中に気泡を効率よく混入させ、効果的な摩擦抵
抗低減を実施すること。 (3)船体の建造コストを低減すること。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、船体の没水表面に気泡を放
出して船体の摩擦抵抗を低減する摩擦抵抗低減船におい
て、航行中の船体に対する相対的な水の流れによって自
身後方の水中にキャビテーションが生じるように、船体
の没水表面から突出して配設される負圧形成部と、水中
に気泡を放出するために、前記負圧形成部の後方に配設
される排出口と、一端が気体空間に開放されるとともに
他端が前記排出口を介して水中に開放される流体通路と
を備える技術が採用される。
め、請求項1に係る発明は、船体の没水表面に気泡を放
出して船体の摩擦抵抗を低減する摩擦抵抗低減船におい
て、航行中の船体に対する相対的な水の流れによって自
身後方の水中にキャビテーションが生じるように、船体
の没水表面から突出して配設される負圧形成部と、水中
に気泡を放出するために、前記負圧形成部の後方に配設
される排出口と、一端が気体空間に開放されるとともに
他端が前記排出口を介して水中に開放される流体通路と
を備える技術が採用される。
【0008】本発明によれば、船体の没水表面から突出
して配設された負圧形成部によって水中にキャビテーシ
ョンが生じ、負圧形成部の後方に気体空間に対して低圧
の負圧箇所が形成されるので、圧力勾配力によって、流
体通路を介して気体空間から水中に気体が導かれ、排出
口を介して水中に気泡が放出される。このとき、キャビ
テーションによる攪拌作用により、気体と水との境界面
で気体と水とが積極的に混合され、境界面からの気泡の
離脱が促進されるとともに、キャビテーション及び剥離
による強い負圧作用により、流体通路を介して多量の気
体が水中に導かれる。したがって、多量の気泡が水中に
混入・発生する。
して配設された負圧形成部によって水中にキャビテーシ
ョンが生じ、負圧形成部の後方に気体空間に対して低圧
の負圧箇所が形成されるので、圧力勾配力によって、流
体通路を介して気体空間から水中に気体が導かれ、排出
口を介して水中に気泡が放出される。このとき、キャビ
テーションによる攪拌作用により、気体と水との境界面
で気体と水とが積極的に混合され、境界面からの気泡の
離脱が促進されるとともに、キャビテーション及び剥離
による強い負圧作用により、流体通路を介して多量の気
体が水中に導かれる。したがって、多量の気泡が水中に
混入・発生する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る摩擦抵抗低減
船を、タンカーやコンテナ船等の肥大船に適用した一実
施形態について、図面を参照して説明する。図2におい
て、符号Mは摩擦抵抗低減船、10は船体、11は気泡
発生装置、12は船体外板(没水表面)、13は推進
器、14は舵、15は水面(喫水線)を示している。
船を、タンカーやコンテナ船等の肥大船に適用した一実
施形態について、図面を参照して説明する。図2におい
て、符号Mは摩擦抵抗低減船、10は船体、11は気泡
発生装置、12は船体外板(没水表面)、13は推進
器、14は舵、15は水面(喫水線)を示している。
【0010】前記摩擦抵抗低減船Mとしての肥大船は、
例えばVLCC(Very Large CrudeOil Carrier)とい
ったものがこれに該当し、他の種類の船舶に比べて、喫
水線15下の船体外板12(没水表面)において船底の
面積が船側に対して比較的大きく形成されている。さら
に、船体10の前方(船首側)には、前記気泡発生装置
11が配されている。
例えばVLCC(Very Large CrudeOil Carrier)とい
ったものがこれに該当し、他の種類の船舶に比べて、喫
水線15下の船体外板12(没水表面)において船底の
面積が船側に対して比較的大きく形成されている。さら
に、船体10の前方(船首側)には、前記気泡発生装置
11が配されている。
【0011】気泡発生装置11は、図2(b)に示すよ
うに、軸芯を上下方向に配されかつ船体に固定状態に敷
設される外筒21と、この外筒21内に着脱自在かつ軸
方向(上下方向)に移動自在に収容される気体導入管
(AIP:Air Induction Pipe)としての内筒22と、
この内筒22の下端に配設される負圧形成部23と、外
筒21に対する内筒22の軸方向の位置(高さ)を調節
するための位置調節部24とを備えて構成されている。
うに、軸芯を上下方向に配されかつ船体に固定状態に敷
設される外筒21と、この外筒21内に着脱自在かつ軸
方向(上下方向)に移動自在に収容される気体導入管
(AIP:Air Induction Pipe)としての内筒22と、
この内筒22の下端に配設される負圧形成部23と、外
筒21に対する内筒22の軸方向の位置(高さ)を調節
するための位置調節部24とを備えて構成されている。
【0012】外筒21は、喫水線15の上下においてそ
の端部が開放されるように船体10を貫通して敷設され
た管状部材であり、内筒22は、外筒21内に挿入可能
なサイズで形成された管状部材であり、外筒21の上端
の開口から内筒22が外筒21の内部に挿入されるよう
になっている。外筒21及び内筒22の材質としては、
耐食表面処理された鋼材あるいはアルミ材などの金属が
用いられ、このほか、特に内筒22の材質としては、軽
量化を図ることを目的として海水に対して耐食性を有す
る樹脂(合成樹脂)が好ましく用いられる。
の端部が開放されるように船体10を貫通して敷設され
た管状部材であり、内筒22は、外筒21内に挿入可能
なサイズで形成された管状部材であり、外筒21の上端
の開口から内筒22が外筒21の内部に挿入されるよう
になっている。外筒21及び内筒22の材質としては、
耐食表面処理された鋼材あるいはアルミ材などの金属が
用いられ、このほか、特に内筒22の材質としては、軽
量化を図ることを目的として海水に対して耐食性を有す
る樹脂(合成樹脂)が好ましく用いられる。
【0013】負圧形成部23は、一面が開放されたボッ
クス状に形成され、内筒22の下端から軸方向外方(下
方)に向けて突起を形成するように、開放端が内筒22
の下端に気密に接合されている。より具体的には、負圧
形成部23は、図3に示すように、内筒22の軸方向に
対して斜めに延在しかつ進行方向Dveの前方(船首側)
を臨む前方斜面23aとその背面側に配されかつ進行方
向後方(船尾側)を臨む後方斜面23bとを有してお
り、これらの斜面23a,23bの縁部が互いに合わせ
られて、船体の没水表面12から船体の進行方向Dveに
対して垂直に突出する略尖形形状の突起を形成してい
る。なお、後方斜面23bには、内筒22内の空洞の開
口として、貫通穴からなる排出口23cが設けられてい
る。
クス状に形成され、内筒22の下端から軸方向外方(下
方)に向けて突起を形成するように、開放端が内筒22
の下端に気密に接合されている。より具体的には、負圧
形成部23は、図3に示すように、内筒22の軸方向に
対して斜めに延在しかつ進行方向Dveの前方(船首側)
を臨む前方斜面23aとその背面側に配されかつ進行方
向後方(船尾側)を臨む後方斜面23bとを有してお
り、これらの斜面23a,23bの縁部が互いに合わせ
られて、船体の没水表面12から船体の進行方向Dveに
対して垂直に突出する略尖形形状の突起を形成してい
る。なお、後方斜面23bには、内筒22内の空洞の開
口として、貫通穴からなる排出口23cが設けられてい
る。
【0014】また、外筒21内に内筒22が配されるこ
とにより、内筒22及び負圧形成部23の内部空間とし
て流体通路30が形成される。この流体通路30は、空
気取入れ口としての内筒22の上部開口22aを介して
一端が気体空間(大気)に開放されるとともに、他端が
負圧形成部23の排出口23cを介して水中に開放され
るようになっている。
とにより、内筒22及び負圧形成部23の内部空間とし
て流体通路30が形成される。この流体通路30は、空
気取入れ口としての内筒22の上部開口22aを介して
一端が気体空間(大気)に開放されるとともに、他端が
負圧形成部23の排出口23cを介して水中に開放され
るようになっている。
【0015】位置調節部24は、内筒22を所定の位置
に移動させるためのモータ等の図示しない駆動装置、及
び所定の位置に内筒22を固定するための図示しないロ
ック機構等を含んで構成され、船体の航行状態に応じ
て、負圧形成部23を船体の没水表面12から所定の突
出状態に調節するようになっている。
に移動させるためのモータ等の図示しない駆動装置、及
び所定の位置に内筒22を固定するための図示しないロ
ック機構等を含んで構成され、船体の航行状態に応じ
て、負圧形成部23を船体の没水表面12から所定の突
出状態に調節するようになっている。
【0016】気泡発生装置11の各構成部材の形状や配
置位置は、航行時に負圧形成部23の後方(船尾側)に
おける水の流れが所望の状態になるように、数値流体力
学(CFD:Computational Fluid Dynamics)による流
場解析や航走試験等の結果に基づいて設計されている。
ここでは、所定の船速Vsでの航行時において、船体に
対する相対的な水の流れによって自身後方の水中にキャ
ビテーション及び剥離が生じるように、負圧形成部23
の高さHが定められる。例えば、負圧形成部23の高さ
Hは内筒22の直径Dの範囲内でできるだけ大きく定め
られる。なお、気泡発生装置11は、船底の広さに応じ
て1つまたは複数配置される。
置位置は、航行時に負圧形成部23の後方(船尾側)に
おける水の流れが所望の状態になるように、数値流体力
学(CFD:Computational Fluid Dynamics)による流
場解析や航走試験等の結果に基づいて設計されている。
ここでは、所定の船速Vsでの航行時において、船体に
対する相対的な水の流れによって自身後方の水中にキャ
ビテーション及び剥離が生じるように、負圧形成部23
の高さHが定められる。例えば、負圧形成部23の高さ
Hは内筒22の直径Dの範囲内でできるだけ大きく定め
られる。なお、気泡発生装置11は、船底の広さに応じ
て1つまたは複数配置される。
【0017】上述のように構成される摩擦抵抗低減船M
による船体の摩擦抵抗低減方法について、図1を参照し
て以下説明する。停船状態においては、流体通路30内
に、船体10の周囲とほぼ同じ水位まで水(海水)が入
り込んでいる。推進器13(図2参照)の推力により船
体10が航行状態になると、船体10に対して相対的な
水の流れ40が形成される。
による船体の摩擦抵抗低減方法について、図1を参照し
て以下説明する。停船状態においては、流体通路30内
に、船体10の周囲とほぼ同じ水位まで水(海水)が入
り込んでいる。推進器13(図2参照)の推力により船
体10が航行状態になると、船体10に対して相対的な
水の流れ40が形成される。
【0018】航行状態において、所定の船速Vsに達す
ると、図1(a)に示すように、位置調節部24によっ
て、負圧形成部23が船体の没水表面12から所定高さ
H突出するように、外筒21に対する内筒22の軸方向
の位置(高さ)を調節する。
ると、図1(a)に示すように、位置調節部24によっ
て、負圧形成部23が船体の没水表面12から所定高さ
H突出するように、外筒21に対する内筒22の軸方向
の位置(高さ)を調節する。
【0019】このとき、負圧形成部23の前方斜面23
aによって水の流路が狭められることにより、船底に沿
って流れる水の流速が大きくなるとともに、その突出端
の鋭い角により、負圧形成部23の後方の水中にキャビ
テーション及び剥離が生じ、これらにより、負圧形成部
23の後方の水中における静水圧が局所的に低下し、大
気に対して低圧となる負圧箇所41が形成される。
aによって水の流路が狭められることにより、船底に沿
って流れる水の流速が大きくなるとともに、その突出端
の鋭い角により、負圧形成部23の後方の水中にキャビ
テーション及び剥離が生じ、これらにより、負圧形成部
23の後方の水中における静水圧が局所的に低下し、大
気に対して低圧となる負圧箇所41が形成される。
【0020】このとき、内筒22の上部開口22aにお
ける圧力に比べ、負圧箇所41に面した排出口23cの
圧力が低いために、流体通路30内の流体(海水及び空
気)に対して圧力勾配力が作用し、流体通路30から海
水が排出されるとともに、内筒の上部開口22aから流
入した空気が、流体通路30を流動して水中に送り込ま
れる。
ける圧力に比べ、負圧箇所41に面した排出口23cの
圧力が低いために、流体通路30内の流体(海水及び空
気)に対して圧力勾配力が作用し、流体通路30から海
水が排出されるとともに、内筒の上部開口22aから流
入した空気が、流体通路30を流動して水中に送り込ま
れる。
【0021】そして、水中に送り込まれた気体が気泡4
2として水に混入し、船体10の没水表面12の近傍に
多数の気泡42が介在することにより、船体10の摩擦
抵抗が低減される。
2として水に混入し、船体10の没水表面12の近傍に
多数の気泡42が介在することにより、船体10の摩擦
抵抗が低減される。
【0022】このとき、水中に空気を送り込むために必
要なエネルギは、主として気体の位置を変化させるため
のエネルギである。このエネルギは、負圧形成部23に
より水の流動状態を変化させることで得られるものであ
り、気体を加圧して水中に噴出する場合に消費されるエ
ネルギに比べて少ない。そのため、船体10の摩擦抵抗
低減により、航行時のエネルギ消費が効果的に低減され
る。
要なエネルギは、主として気体の位置を変化させるため
のエネルギである。このエネルギは、負圧形成部23に
より水の流動状態を変化させることで得られるものであ
り、気体を加圧して水中に噴出する場合に消費されるエ
ネルギに比べて少ない。そのため、船体10の摩擦抵抗
低減により、航行時のエネルギ消費が効果的に低減され
る。
【0023】また、本実施形態では、略尖形形状の突起
である負圧形成部23を船体の没水表面12から突出し
て配設し、積極的にキャビテーション及び剥離を生じさ
せる。そのため、これらによる攪拌作用により、気体と
水との境界面で気体と水とが積極的に混合され、気液界
面からの気泡の離脱が促進されるとともに、これらによ
る強い負圧作用により、流体通路30を介して多量の気
体が水中に導かれ、多量の気泡が水中に発生する。この
とき、負圧形成部23を船体の没水表面12から突出し
て配設するために、水の流れ40に対して抗力が増加す
るが、実際の船体10におけるレイノルズ数は没水表面
12の表面粗さによってすでに比較的高く、さらに水中
に多量の気泡が発生しているために、抗力の増加が摩擦
抵抗の低減効果に与える影響は小さい。
である負圧形成部23を船体の没水表面12から突出し
て配設し、積極的にキャビテーション及び剥離を生じさ
せる。そのため、これらによる攪拌作用により、気体と
水との境界面で気体と水とが積極的に混合され、気液界
面からの気泡の離脱が促進されるとともに、これらによ
る強い負圧作用により、流体通路30を介して多量の気
体が水中に導かれ、多量の気泡が水中に発生する。この
とき、負圧形成部23を船体の没水表面12から突出し
て配設するために、水の流れ40に対して抗力が増加す
るが、実際の船体10におけるレイノルズ数は没水表面
12の表面粗さによってすでに比較的高く、さらに水中
に多量の気泡が発生しているために、抗力の増加が摩擦
抵抗の低減効果に与える影響は小さい。
【0024】さらに、本実施形態では、航行状態に応じ
て、外筒21に対する内筒22の位置(高さ)を調節す
ることにより、船体の没水表面12からの負圧形成部2
3の突出状態を制御する。すなわち、例えば、所定の船
速Vsに達していない場合や、荒天により気泡による摩
擦抵抗の低減効果が期待できない場合には、図1(b)
に示すように、位置調節部24によって、負圧形成部2
3を船体の没水表面12から船体の内側にして、負圧形
成部23を非突出状態とすることにより、水の流れ40
に対する抗力の増加を抑制し、エネルギ消費の低減化を
図る。さらに、航行速度に応じて、負圧形成部23の突
出高さを調節することにより、水中に気泡が効果的に放
出されるように制御する。
て、外筒21に対する内筒22の位置(高さ)を調節す
ることにより、船体の没水表面12からの負圧形成部2
3の突出状態を制御する。すなわち、例えば、所定の船
速Vsに達していない場合や、荒天により気泡による摩
擦抵抗の低減効果が期待できない場合には、図1(b)
に示すように、位置調節部24によって、負圧形成部2
3を船体の没水表面12から船体の内側にして、負圧形
成部23を非突出状態とすることにより、水の流れ40
に対する抗力の増加を抑制し、エネルギ消費の低減化を
図る。さらに、航行速度に応じて、負圧形成部23の突
出高さを調節することにより、水中に気泡が効果的に放
出されるように制御する。
【0025】負圧箇所41の形成には、負圧形成部23
の形状や船体の没水表面12からの突出高さ、及びレイ
ノルズ数が主な支配因子となり、水深による不利が生じ
にくいと考えられるため、本発明に係る技術は、大型船
への適用にも有利である。
の形状や船体の没水表面12からの突出高さ、及びレイ
ノルズ数が主な支配因子となり、水深による不利が生じ
にくいと考えられるため、本発明に係る技術は、大型船
への適用にも有利である。
【0026】なお、水中に混入された気泡42は、水深
に応じた静水圧よりも低い内圧で形成されるため、一定
の水深で気泡42が移動するとき(例えば船底に沿って
気泡が移動するとき)に、負圧箇所41から離れるに従
って気泡42に水深相当の水圧が作用し、徐々に気泡4
2の大きさが小さくなる。本出願人らのこれまでの研究
によれば、比較的小さい気泡のほうが船体の摩擦抵抗を
低減するのに好ましいとされている。したがって、負圧
によって発生した気泡は、この点からも摩擦抵抗の低減
に有利に働く。
に応じた静水圧よりも低い内圧で形成されるため、一定
の水深で気泡42が移動するとき(例えば船底に沿って
気泡が移動するとき)に、負圧箇所41から離れるに従
って気泡42に水深相当の水圧が作用し、徐々に気泡4
2の大きさが小さくなる。本出願人らのこれまでの研究
によれば、比較的小さい気泡のほうが船体の摩擦抵抗を
低減するのに好ましいとされている。したがって、負圧
によって発生した気泡は、この点からも摩擦抵抗の低減
に有利に働く。
【0027】また、気泡発生装置11は簡素な構成であ
り、気体を加圧するための装置が不要であることから、
船体10の建造コストが少なくて済むことはいうまでも
ない。
り、気体を加圧するための装置が不要であることから、
船体10の建造コストが少なくて済むことはいうまでも
ない。
【0028】なお、上述した実施形態において示した各
構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発
明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づ
き種々変更可能である。また、上述した実施形態では、
本発明を肥大船に適用した例を示したが、これに限るも
のではなく、高速船や漁船など他の船にも適用可能であ
る。なお、気泡発生装置11の大きさや数、その配置場
所といったものは、船体の形状に応じて適宜設定され
る。ただし、前述したように、実際の船体10における
レイノルズ数は没水表面12の表面粗さによってすでに
比較的高く、拡散効果が働くために、過度に多くの気泡
発生装置11を設ける必要はない。
構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発
明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づ
き種々変更可能である。また、上述した実施形態では、
本発明を肥大船に適用した例を示したが、これに限るも
のではなく、高速船や漁船など他の船にも適用可能であ
る。なお、気泡発生装置11の大きさや数、その配置場
所といったものは、船体の形状に応じて適宜設定され
る。ただし、前述したように、実際の船体10における
レイノルズ数は没水表面12の表面粗さによってすでに
比較的高く、拡散効果が働くために、過度に多くの気泡
発生装置11を設ける必要はない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
圧力勾配力を利用することにより、気体を加圧する場合
に比べて少ないエネルギ消費で水中に気体を送り込み、
船体の摩擦抵抗を低減することができる。また、負圧形
成部によって水中にキャビテーションを生じさせること
により、多量の気泡が水中に発生するので、効果的な摩
擦抵抗低減を実施し、航行時のエネルギ消費を節減する
ことができる。また、気体を加圧する装置が不要とな
り、船体の建造コストを容易に低減することができる。
圧力勾配力を利用することにより、気体を加圧する場合
に比べて少ないエネルギ消費で水中に気体を送り込み、
船体の摩擦抵抗を低減することができる。また、負圧形
成部によって水中にキャビテーションを生じさせること
により、多量の気泡が水中に発生するので、効果的な摩
擦抵抗低減を実施し、航行時のエネルギ消費を節減する
ことができる。また、気体を加圧する装置が不要とな
り、船体の建造コストを容易に低減することができる。
【図1】 本発明に係る摩擦抵抗低減船による船体の摩
擦抵抗低減方法の一例を示す概念図である。
擦抵抗低減方法の一例を示す概念図である。
【図2】 本発明に係る船体の摩擦抵抗低減方法を船舶
に適用した一実施形態を概略的に示す構成図である。
に適用した一実施形態を概略的に示す構成図である。
【図3】 図2の負圧形成部23の全体構成を示す斜視
図である。
図である。
M 摩擦抵抗低減船 10 船体 11 気泡発生装置 12 船体外板(没水表面) 15 水面(喫水線) 21 外筒 22 内筒 23 負圧形成部 24 位置調節部 23a 前方斜面 23c 排出口 30 流体通路 22a 開口
Claims (1)
- 【請求項1】 船体の没水表面に気泡を放出して船体の
摩擦抵抗を低減する摩擦抵抗低減船において、 航行中の船体に対する相対的な水の流れによって自身後
方の水中にキャビテーションが生じるように、船体の没
水表面から突出して配設される負圧形成部と、 水中に気泡を放出するために、前記負圧形成部の後方に
配設される排出口と、 一端が気体空間に開放されるとともに他端が前記排出口
を介して水中に開放される流体通路とを備えることを特
徴とする摩擦抵抗低減船。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000163610A JP2001341689A (ja) | 2000-05-31 | 2000-05-31 | 摩擦抵抗低減船 |
| US09/804,887 US20010022152A1 (en) | 2000-03-14 | 2001-03-13 | Frictional resistance reducing vessel and a method of reducing frictional resistance of a hull |
| KR10-2001-0012970A KR100424543B1 (ko) | 2000-03-14 | 2001-03-13 | 마찰저항 저감선 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000163610A JP2001341689A (ja) | 2000-05-31 | 2000-05-31 | 摩擦抵抗低減船 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001341689A true JP2001341689A (ja) | 2001-12-11 |
Family
ID=18667341
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000163610A Pending JP2001341689A (ja) | 2000-03-14 | 2000-05-31 | 摩擦抵抗低減船 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001341689A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101012649B1 (ko) | 2010-04-01 | 2011-02-09 | 대우조선해양 주식회사 | 수밀수단이 설치된 공기 공동 선박 |
-
2000
- 2000-05-31 JP JP2000163610A patent/JP2001341689A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101012649B1 (ko) | 2010-04-01 | 2011-02-09 | 대우조선해양 주식회사 | 수밀수단이 설치된 공기 공동 선박 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20060926 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060926 |