JP2001239364A - B含有オーステナイト系ステンレス鋼の熱間加工方法 - Google Patents
B含有オーステナイト系ステンレス鋼の熱間加工方法Info
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Abstract
がなく、かつ熱間加工中の被圧延材の耳割れの発生を防
止することのできる、高B含有オーステナイト系ステン
レス鋼片の熱間加工方法の提供。 【解決手段】Bを0.3〜2.5質量%含有するオース
テナイト系ステンレス鋼片を熱間加工するに際し、その
鋼片の側面に、質量%でNi:4%以下、B:0.1〜
0.4%を含有するステンレス鋼からなる厚さ3mm以
上の肉盛り溶接被覆層を設けて熱間加工するB含有オー
ステナイト系ステンレス鋼の熱間加工方法。
Description
器、使用済み核燃料貯蔵ラック等原子力関連機器の中性
子遮断材として用いられるB含有オーステナイト系ステ
ンレス鋼の熱間加工方法に関する。
て、Bを添加したオーステナイト系ステンレス鋼が、熱
中性子の制御材および遮断材として、核燃料輸送容器、
使用済核燃料保管ラック等に用いられている。一般に、
原子力発電所で使用された使用済核燃料は、再処理工場
にて処理されるまで、発電所内のプール内に保管され
る。限られた敷地内でできるだけ多くの使用済核燃料を
保管したいとのニーズから、B含有オーステナイト系ス
テンレス鋼に添加されるB量は増加し、かつ板厚は薄く
なる傾向にある。
小さく、添加したBのほとんどがFe、Crを含むボライド
として析出する。このボライドの存在により、熱間加工
性、耐食性が劣化するが、B量の増加と共にその傾向は
顕著になる。
ス鋼の鍛造、圧延等の熱間加工は、加熱炉によるスラブ
の加熱と、鍛造や圧延等の加工とを繰り返して被加工材
の温度低下を防止することにより熱間加工性を確保しな
がら行われている。B含有量が多いほど熱間加工性に劣
るので、被加工材の温度低下を防止するためには加熱−
加工の繰り返し回数が増加する。したがって、含有B量
の増加や鋼の薄肉加工は製造コスト高を招くことにな
る。
々検討されてきた。特開昭61−201726号公報に
は、B含有ステンレス鋼塊をそのままか、あるいは長方
形状に整形後、鋼塊の少なくとも4主面を鉄筒にて密着
包囲し、分塊圧延または鍛造により圧着させてから熱間
圧延する方法が開示されている。
材のB含有オーステナイト系ステンレス鋼材を、それよ
りも変形抵抗の小さい鋼材によりパックした後、110
0℃以上1175℃以下で加熱し、T(℃)=53×B
(質量%)+870以上の温度で仕上圧延する方法が開
示されている。
ができるが、必要な板厚精度を確保することが困難にな
ると共に、パック材の包み込み作業および圧延後の解体
作業が必要となり、製造コスト高になる問題がある。
体作業の問題を回避できる方法として、特開平4−25
3506号公報には、母材のB含有オーステナイト系ス
テンレス鋼材の側面を、母材よりも変形抵抗の小さい鋼
材をフレーム材として溶接により被覆して圧延する、耳
割れの発生を防止することのできる熱間圧延方法が開示
されている。この方法では、精度の高い開先形状を有す
るフレーム材を用意し、かつ熱間加工時に剥離しないよ
うに溶接する必要がある。したがって、通常鋳造したイ
ンゴット(鋼塊)や分塊鍛造スラブ等は厚さが80mm
以上もあるので、これらを熱間加工に適用するのは困難
である。
や特開平5−263133号公報には、耳割れ防止を目
的として、1ヒートあたりの圧下率、下限温度等を規制
して、加熱−圧延を繰り返すことにより所定の厚さのB
含有オーステナイト系ステンレス鋼板を得る方法が開示
されている。これらの方法もやはり、ヒート回数の増加
によるコストアップが問題となると共に、機構上再加熱
が不可能な高生産性タンデム圧延機への適用が困難であ
る。
属材料を肉盛り溶接して圧延する方法が知られている。
この方法によれば、圧延後トリマー等により肉盛り溶接
部を比較的容易に除去できる利点がある。しかしなが
ら、この肉盛り溶接方法においては、MAG、SAWと
いった高能率な溶接方法では、溶接金属中の酸素量が高
くなり、溶接割れが発生しやすい。溶接割れが発生する
と、それが起点となって耳割れの発生に繋がる場合があ
り、完全に耳割れを防止することができなかった。
るには、TIG等に比べMAG、SAWといった高能率
な溶接方法を採用しなければ、溶接作業費を抑えること
ができない。
含有オーステナイト系ステンレス鋼を、熱間加工中に再
加熱することなく、所定の板厚まで耳割れを発生させる
ことなく加工できる熱間加工方法を提供することにあ
る。より具体的には、高能率の溶接方法により鋼片の側
面に肉盛り溶接を行っても溶接割れの発生がなく、かつ
熱間加工中の被圧延材の耳割れの発生を防止することの
できる、高B含有オーステナイト系ステンレス鋼片の熱
間加工方法を提供することにある。
(3)のB含有オーステナイト系ステンレス鋼の熱間加
工方法を要旨としている。
オーステナイト系ステンレス鋼片を熱間加工するに際
し、その鋼片の側面に、質量%でNi:4%以下、B:
0.1〜0.4%を含有するステンレス鋼からなる厚さ
3mm以上の肉盛り溶接被覆層を設けて熱間加工するB
含有オーステナイト系ステンレス鋼の熱間加工方法。
オーステナイト系ステンレス鋼片を熱間加工するに際
し、その鋼片の側面に、質量%でNi:4%以下、B:
0.4%以下、Ti:0.01〜2%を含有するステンレ
ス鋼からなる厚さ3mm以上の肉盛り溶接被覆層を設け
て熱間加工するB含有オーステナイト系ステンレス鋼の
熱間加工方法。
でAl:0.003〜0.4%を含有するステンレス鋼か
らなる肉盛り溶接被覆層である(2)記載のB含有オー
ステナイト系ステンレス鋼の熱間加工方法。
鋳造スラブ、分塊圧延スラブおよび鋳造したインゴット
(鋼塊)をいう。
比べ経済的な、被圧延材の側面に肉盛り溶接被覆層を設
ける方法を採用することとし、肉盛り溶接被覆に好適な
金属材料を開発するため、種々の試験を行い検討した結
果、下記の知見を得た。
および熱間加工性は、肉盛り溶接被覆層のNiおよびBの
含有量が影響しており、 b)肉盛り溶接被覆層にTi、Alを含有させると、溶接割
れ防止効果、耳割れ防止効果が一層顕著になる。
て説明する。
防止に有効な溶接被覆材料を選定するにあたり、まず既
存材料を中心に検討した。
140mm、厚さ80mm、長さ200mmのオーステ
ナイト系ステンレス鋼の分塊鋳造スラブを用いた。ま
た、溶接被覆材料として、オーステナイト系ステンレス
鋼のSUS308L、フェライト系ステンレス鋼のSU
S436L、2相(オーステナイト−フェライト)ステ
ンレス鋼のSUS329J4Lおよび高純度Feを用い
て、上記スラブ片側側面全面にTIG2層溶接にて5m
m厚の肉盛溶接被層を設けた。反対側の側端面は無垢と
した。
V、溶接速度:10cm/分とした。肉盛り溶接後に、
断面の浸透探傷試験により溶接割れの有無を確認したと
ころ、SUS329J4L、高純度Feには割れが認めら
れたが、SUS308L、SUS436Lには割れは認
められなかった。
クロール直径が450mmのリバース式熱間圧延機を用
いて圧延を行った。スラブの加熱温度は溶融脆性を避け
るため1180℃とした。パススケジュールは下記の通
りであった。
6→12→9→7→5→4(mm)目視により耳割れ状
況を確認しながら圧延を実施し、両側面に耳割れが発生
したパスで圧延を中止した。無垢側の側面に関しては、
被圧延材の表面積が増加すると共に温度低下も大きくな
る7パス目で、耳割れ発生が認められた。
材料がSUS329J4L、高純度Feの場合には8パス
目で耳割れが発生し、高純度Feでは、5mm程度の耳割
れが認められた。高純度FeのようにB含有オーステナイ
ト系ステンレス鋼に比べ変形抵抗が小さい材料において
も、溶接割れが存在する場合には、耳割れ防止効果が十
分に得られないことが判明した。一方、被覆材料がSU
S308L、SUS436Lの場合には11パス後でも
耳割れが認められず、耳割れ防止に有効な溶接被覆材料
であることが判明した。
覆材料として、SUS308L、SUS436Lを中心
としたCr含有ステンレス鋼を中心にさらに詳細に検討し
た。肉盛り被覆層中のNi、B量等は溶接施工時の希釈率
によって変化するため、肉盛り溶接被覆層の化学成分
は、溶接割れ、耳割れ防止には重要と考え、以下の試験
を実施した。
150mm、幅150mm、長さ150mmのオーステ
ナイト系ステンレス鋼の分塊鍛造スラブを用いた。組成
の異なる溶接材料にてスラブ側面に肉盛り溶接して、溶
接割れ、熱間加工性を評価した。なお、素材および溶接
材料のCr量は19〜20質量%とした。(以下、化学組
成の%表示は全て質量%とする。) 溶接方法はTIGに比べ高能率なMAG溶接とし、電
流:220A、電圧:25V、溶接速度:15cm/分
の条件にて、スラブ側面に10〜15mm厚の肉盛り溶
接を行った。
た。熱間加工性の評価には高温引張試験を用いた。肉盛
り溶接金属部から径10mm、長さ130mmの試験片
を切り出し、1150℃に加熱後、100℃/分の速度
で冷却し、900℃にて引張試験を行った。引張試験の
歪速度は1/Sとし、試験後直ちに急冷して試験片の絞
り(断面収縮率、単位%)を求めた。
のNi、B量と、スラブ拘束溶接割れ性との相関を示す図
である。図1から、溶接割れの発生は、Ni、B量により
依存し、一定の範囲にあるとき、優れた溶接割れ抵抗性
を示すことが分かる。
と、高温引張試験結果における絞りとの相関を示す。図
2から、Ni:4%以下、B:0.4%以下の範囲にある
肉盛り溶接被覆層は、900℃の絞りが60%以上あ
り、優れた熱間加工性を示すことが分かる。
よる耳割れ評価試験を実施した。被圧延材として、Bを
1%含有する幅140mm、厚さ80mm、長さ200
mmのオーステナイト系ステンレス鋼の分塊鍛造スラブ
を用いた。溶接材料として、フェライト系ステンレス鋼
であるSUS430鋼、SUS436L鋼を用い、上記
スラブの片側側面全面に希釈率を変化させて肉盛り溶接
を実施した。溶接方法及び条件は試験2と同一とし、肉
盛り溶接被覆層の厚さを3mmとした。その反対側の側
面は無垢とした。
を評価したが、いずれも割れは認められなかった。
1と同一の条件にて熱間圧延を実施した。試験1と同
様、目視により耳割れ状況を確認しながら圧延し、両側
面に耳割れが発生したパスで圧延を中止した。
被圧延材の表面積が増加すると共に温度低下も大きくな
る7パス目で、耳割れ発生が認められた。希釈率の大き
い、すなわち、肉盛り溶接金属中のNi、B量が多いほ
ど、少ないパス回数で耳割れが発生した。無垢材と同じ
7パス目で耳割れ発生したものは、肉盛り溶接金属中の
Ni、B量は4%、0.4%を超えており耳割れ防止効果
が得られなかった。
4%以下の場合、9パス以降で耳割れ発生が認められ、
耳割れ防止効果が得られた。一方、Tiを含有するSUS
436L鋼を溶接材料として用い、肉盛り溶接金属のN
i:4%以下、B:0.4%以下の場合には、11パス
圧延しても耳割れの発生が認められず、優れた耳割れ防
止効果が得られた。
ライト系ステンレス鋼を溶接材料に用い、前記同様、ス
ラブ側面に肉盛り溶接して熱間圧延による耳割れ評価を
実施した。すると、0.01〜2%の範囲でTiを含有す
る場合には良好な耳割れ防止効果、溶接割れ防止効果が
得られた。特にこれらの効果は0.03〜1%の範囲内
にあるとき顕著であった。肉盛り溶接金属層に含まれる
B量が0.1%に満たない場合、溶接割れが発生しやす
い傾向があるが、Tiを含有する場合には、特に溶接割れ
は起こることはなかった。これは、肉盛り溶接部組織が
非常に微細であり、これにより良好な耳割れ防止効果が
得られたと考えられる。さらに詳細に観察したところ、
Ti窒化物、Ti硼化物の生成が認められ、これらが核とな
り微細な凝固組織が形成されたと推定した。
ス鋼片:被熱間加工材のオーステナイト系ステンレス鋼
中のB量は、0.3〜2.5%とする。0.3%未満で
は熱中性子吸収能が十分でない。B添加量の増加と共に
熱中性子吸収能は向上するが、2.5%を超えると、常
温での延性及び靱性の劣化が顕著になる。そのためB含
有量は0.3〜2.5%とした。
ト系ステンレス鋼の、前記B以外の元素は、C:0.0
8%以下、Si:1%以下、Mn:2%以下、P:0.04
%以下、S:0.01%以下、Cr:16〜25%、Ni:
7〜15%とすることが好ましい。また、必要に応じて
Mo:1.5%以下、Cu:0.5%以下、Al:0.3%以
下を単独または組み合わせて含有させることが好まし
い。十分な溶接性を確保する観点から、N:0.05%
以下とすることが好ましい。
鋳造スラブ、分塊鍛造スラブ、分塊圧延スラブおよび鋳
造したインゴット(鋼塊)をいう。これらの鋼片は一般
に直方体であり、その長手方向に延びるように熱間圧延
や鍛造等の熱間加工が施される。鋼片の側面とは、加工
面(圧延の場合、ロールと接触する面)以外の面であ
り、通常は長手方向の2側面の全面に肉盛り溶接被覆層
を設ければよい。なお、鋼片のコーナー部を面取り加工
する場合があるが、この場合にはコーナー部や加工面側
に回り込ませて肉盛り溶接被覆層を設けてもよい。
i:4%以下、B:0.1〜0.4%を含有するステン
レス鋼とした。なお、必要に応じTi:0.01〜2%、
Al:0.003〜0.4%を含有させる場合は、B量を
0.4%以下(0.1%以下も含む)とすることができ
る。
工性が十分でない。また、Ni:4%以下、B:0.4%
以下のような範囲でも、Bが0.1%以上ない場合に
は、肉盛り溶接時の凝固割れ感受性が増加し、溶接割れ
が起こりやすくなる。なお、Ti:0.01〜2%を含有
させる、あるいは、Tiに加えさらにAl:0.003〜
0.4%を含有させる場合には、Bが0.1%に満たな
くても、溶接割れが起こることはない。
のような範囲とするには、溶接材料および溶接条件を調
整する必要がある。すなわち、溶接材料として、Ni量が
3%以下、B量が0.3%以下のフェライト系ステンレ
ス鋼を用いるのが好ましい。Bを含有することなくNi量
が3%以下のフェライト系ステンレス鋼を用いる場合に
は、例えば、SAW(バンドアーク溶接を含む)では、
Bを添加したフラックスを用いて、肉盛り溶接被覆層中
のNiおよびB量をコントロールすればよい。また、MA
Gの場合は溶接材料中にこれらの合金元素を含んだフラ
ックス入りワイヤを用いることによって、肉盛り溶接被
覆層のNiおよびB量をコントロールすればよい。被覆ア
ーク溶接棒の場合も同様である。
より被熱間加工時のB含有ステンレス鋼が肉盛り溶接層
に溶け込むのをできるだけ少なくするのがよい。
間加工性を付与するには、少なくとも0.01%以上の
Tiを含有させるのが好ましい。一方、2%を超えると、
耳割れ防止効果が飽和すると共に、溶接性および靱性に
悪影響を与えるため、含有させる場合は0.01〜2%
とした。また、1%を超えると溶接割れ防止効果も飽和
する。したがって、Ti量は0.01〜1%とすることが
好ましい。顕著な耳割れ防止効果、溶接割れ効果を得る
ためには、Ti量を0.03〜0.5%とすることが好ま
しい。
の微細化に有効に作用するため、必要に応じて含有させ
る。その効果を得るには、少なくとも、0.003%以
上含有させる必要があり、0.4%を超えて含有させる
と、靱性に悪影響を及ぼすため、Al量は0.003〜
0.4%とすることが好ましい。より好ましくは、0.
01〜0.2%である。
せる場合は、肉盛り溶接被覆層のBが0.1%未満であ
っても、十分な溶接割れ防止効果が得られる。
た理由は、溶接金属中のフェライト量を確保すると共
に、素材のB含有オーステナイト系ステンレス鋼と同程
度の耐酸化性、耐食性を付与するためである。このた
め、一般に12%以上のCr量を含有する鋼がステンレス
鋼とよばれるが、肉盛り溶接被覆層のCr量としては、1
6%以上、25%以下であることが好ましく、より好ま
しくは18%以上である。
B、そして必要に応じTi、Alを含むステンレス鋼であれ
ば、本発明の目的は達成される。しかし、肉盛り溶接被
覆層に、他の元素が含まれていてもかまわない。以下
に、肉盛り溶接被覆層に含まれていてもよい元素とその
含有量について述べる。
あることが好ましい。
あることが好ましい。
両元素とも2%以下であることが好ましい。
ある。それぞれ、0.1%以下、0.03%以下である
ことが好ましい。
加することが好ましい。添加量は1.5%以下とするこ
とが好ましい。
て添加することができる。添加量は1%以下とすること
が好ましい。
材料に比べ不可避的に増加する。Oは靱性を損なう効果
があるため、0.2%以下に制御することが好ましい。
ェライト組織、或いは、フェライトとオーステナイトか
らなる組織であることが好ましい。フェライトとオース
テナイトからなる組織の場合、オーステナイト相は50
%以下であることが好ましい。
がよい。具体的には結晶粒径は0.5mm以下とするこ
とが好ましい。B、Ti、Alを本発明の範囲とすることで
容易に結晶粒径を0.5mm以下にすることができる。
G、SAW(バンドアーク溶接を含む)等が適用され、
必要に応じてこれらを組み合わせて使用できる。MA
G、SAWは溶接効率がよいので、これらの溶接方法が
推奨される。
のみならず、溶接施工性を考慮に入れ、3mm以上とし
た。厚みを増加させると耳割れ防止効果はより確実とな
るため、被覆厚さは5mm以上あることが好ましい。一
方、過度に厚く被覆することは溶接作業コストが増大す
ることから好ましくない。被覆厚さは50mm以下とす
ることが好ましい。被覆厚さは40mm以下とすること
がより好ましく、15mm以下とすることが最も好まし
い。
延および熱延鋼帯圧延等をいう。鋼片の加熱温度は溶融
脆性を生じない範囲での高い温度に設定する。B含有オ
ーステナイト系ステンレス鋼の場合、1100〜120
0℃とするのが好適である。熱間鍛造あるいは熱間圧延
における仕上温度は高い方が耳割れ防止にとって好まし
い。しかし、溶接被覆材の熱間変形能が許す限り、60
0〜900℃の低温仕上げとすることも可能である。
ス鋼を溶製し、鍛造および熱間加工により連続鋳造スラ
ブ、分塊鍛造スラブ、分塊圧延スラブおよび鋼塊(イン
ゴット)の各鋼片とした。
000mmとした。
ェライト系ステンレス鋼溶接材料を、表4に示す条件で
MAGまたはSAWにより肉盛り溶接した。各肉盛り溶
接層中のNi、B、TiおよびAl含有量を分析により求めた
結果を表2に示す。
鍛造により再加熱することなく表2に示す仕上げ板厚ま
で加工して鋼板とした。表2に示すように、No.6、
8、9、11〜15および17をSAWで肉盛り溶接
を、それ以外は、肉盛り溶接をしなかった16を除き、
MAGで肉盛り溶接を施した。また、No.4、5、1
0、11、18および19には厚板圧延を、それ以外は
熱延鋼帯圧延を施した。なお、熱間圧延または熱間鍛造
における加熱温度は1150℃とした。
がaまたはbの場合には、B、Ti、Alを含むフラックス
を使用することにより、肉盛り溶接被覆層のB、Ti、Al
含有量を調整した。具体的には、No.9ではB、Ti、
Al全てを含むフラックス、No.11および12ではB
を含むフラックス、No.15ではTi、Alを含むフラッ
クスを使用した。なお、No.17ではB、Ti、Alを含
まないフラックスを使用している。
た。また、熱間加工後耳割れの有無を目視観察した。
層のNi、B量がそれぞれ4%以下、0.1〜0.4%の
時、耳割れの発生がなく良好な鋼板が得られた。また、
B量fが0.1%に満たない場合でも、肉盛り溶接被覆
層にTi、あるいはTiに加えAlが含まれている時には、耳
割れの発生がなく良好な鋼板が得られた。
るもの(No.1〜4、6〜9、13〜15)とTiが含
まれていないもの(No.5、10〜12)を比較する
と、Tiを0.01〜2%含有する場合には、Tiを含有し
ない場合に比べ、圧下率(加工度)を大きくしても耳割
れ発生が認められなかった。さらに、肉盛り溶接被覆層
にTiが含まれているものの中でも、Alが含まれているも
の(No.8、9、13、15)は、Alが含まれていな
いもの(No.1〜4、6、7、14)に比べ、さらに
圧下率(加工度)を大きくしても耳割れ発生が認められ
なかった。
盛り溶接被覆層の化学組成が本発明で規定する範囲を外
れているNo.17、18、肉盛り溶接被覆厚さの小さ
いNo.19では、耳割れが発生し、良好な品質の鋼板
が得られなかった。
材の高B含有オーステナイト系ステンレス鋼片を、熱間
加工の途中で再加熱しなくとも耳割れの発生がなく工業
的に安定して歩留まりよく加工することができる。した
がって、近年高まっている核燃料輸送用容器、使用済核
燃料貯蔵ラック等原子力関連機器の中性子遮断材のニー
ズに対し、特性の優れた鋼板を比較的安価に供給でき
る。
を示す図である。
との相関を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】Bを0.3〜2.5質量%含有するオース
テナイト系ステンレス鋼片を熱間加工するに際し、その
鋼片の側面に、質量%でNi:4%以下、B:0.1〜
0.4%を含有するステンレス鋼からなる厚さ3mm以
上の肉盛り溶接被覆層を設けて熱間加工することを特徴
とするB含有オーステナイト系ステンレス鋼の熱間加工
方法。 - 【請求項2】Bを0.3〜2.5質量%含有するオース
テナイト系ステンレス鋼片を熱間加工するに際し、その
鋼片の側面に、質量%でNi:4%以下、B:0.4%以
下、Ti:0.01〜2%を含有するステンレス鋼からな
る厚さ3mm以上の肉盛り溶接被覆層を設けて熱間加工
することを特徴とするB含有オーステナイト系ステンレ
ス鋼の熱間加工方法。 - 【請求項3】肉盛り溶接被覆層が、さらに質量%でAl:
0.003〜0.4%を含有するステンレス鋼からなる
肉盛り溶接被覆層であることを特徴とする請求項2記載
のB含有オーステナイト系ステンレス鋼の熱間加工方
法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2000378687A JP3801861B2 (ja) | 1999-12-17 | 2000-12-13 | B含有オーステナイト系ステンレス鋼の熱間加工方法 |
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| JP35997599 | 1999-12-17 | ||
| JP2000378687A JP3801861B2 (ja) | 1999-12-17 | 2000-12-13 | B含有オーステナイト系ステンレス鋼の熱間加工方法 |
Publications (2)
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|---|---|
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