[go: up one dir, main page]

JP2001225556A - 情報記録媒体及びその記録方法 - Google Patents

情報記録媒体及びその記録方法

Info

Publication number
JP2001225556A
JP2001225556A JP2000038948A JP2000038948A JP2001225556A JP 2001225556 A JP2001225556 A JP 2001225556A JP 2000038948 A JP2000038948 A JP 2000038948A JP 2000038948 A JP2000038948 A JP 2000038948A JP 2001225556 A JP2001225556 A JP 2001225556A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermosensitive coloring
coloring layer
recording medium
information recording
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000038948A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Takahashi
淳 高橋
Shigehiko Tawara
茂彦 田原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2000038948A priority Critical patent/JP2001225556A/ja
Publication of JP2001225556A publication Critical patent/JP2001225556A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーマルヘッド等による接触方式の書込み表
示記録と、レーザー光を照射して行う非接触方式の書込
み表示記録とを併用して行うことができ、しかも機械読
取りコードなどの情報を簡単に隠蔽状態に加工すること
で効率的に真偽判定を行うことができる情報記録媒体及
びその記録方法を提供する。 【解決手段】 基体と、この基体上の少なくとも一方側
に形成された光吸収層と、該光吸収層の上に形成された
第1の感熱発色層と、該第1の感熱発色層の上に形成さ
れた断熱性中間層と、該断熱性中間層の上に形成された
第2の感熱発色層と、を具備した情報記録媒体に対して
表示記録を行う情報記録媒体の記録方法であって、前記
情報記録媒体の第1の感熱発色層に表示記録を行う場合
には、情報記録媒体上からレーザー光の照射により行
い、また前記第2の感熱発色層に表示記録を行う場合に
は、情報記録媒体上にサーマルヘッドの接触により行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッド等
による接触方式の書込み表示記録と、レーザー光を照射
して行う非接触方式の書込み表示記録とを併用して行う
ことができるカード等の情報記録媒体及びその記録方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばカード等の情報記録媒体を
その使用者に発行する場合、予め作製しておいたカード
に対し、IDコード、氏名などカード毎に異なる可変情
報を種々の手段により表示している。例えば、カード基
材の所定部分に部分的な圧力を加えるエンボス加工を施
すことで、エンボス文字を形成したり、またカード基材
上に金属薄膜層、感熱層、保護膜を順次積層した構成と
し、画像(文字)形成及び消去を感熱層の温度による透
明度変化を利用して、サーマルヘッドを使用してカード
表面に加熱したサーマルヘッドを接触させ、記録表示を
行うもの等が知られている。
【0003】しかしながら、カード等の情報記録媒体を
発行する際に、予め発行者機関名を表示記録しておき、
その後に情報記録媒体を使用者に発行する際に、使用者
名や使用者コード等の情報をあらためて表示記録する場
合がある。この場合に、同じ表示記録方法を用いるもの
であると、発行者機関名を不正に改ざんすることもでき
るので不正防止上も問題である。従って、2つの異なる
表示記録方法を使用して、情報記録媒体に表示できるよ
うにすることが好ましい。
【0004】また、カード等の情報記録媒体の真偽判定
を行う際の判定方法として、赤外線を照射することで、
あらかじめ目視できないように表示しておいた機械読取
り用コードを赤外線照射リーダーで読取り、真偽判定を
行う方法があるが、機械読取り用コードを目視できない
状態で表示するには特殊な透明性インキを用いたりしな
ければならず面倒であり、しかも情報記録媒体毎に異な
る情報を表示しにくいので不便である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、サーマルヘ
ッド等による接触方式の書込み表示記録と、レーザー光
を照射して行う非接触方式の書込み表示記録とを併用し
て行うことができ、しかも機械読取りコードなどの情報
を簡単に隠蔽状態に加工することで効率的に真偽判定を
行うことができる情報記録媒体及びその記録方法を提供
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の情報記録媒体は、基体と、この基体上の
少なくとも一方側に形成された光吸収層と、該光吸収層
の上に形成された第1の感熱発色層と、該第1の感熱発
色層の上に形成された断熱性中間層と、該断熱性中間層
の上に形成された第2の感熱発色層と、を具備したこと
を特徴とする。そして、前記第1の感熱発色層は、近赤
外線領域に吸収を持つ色素が含有されていることを特徴
とする。
【0007】また、本発明の情報記録媒体は、基体と、
この基体上の少なくとも一方側に形成された光吸収性感
熱発色層と、該光吸収性感熱発色層の上に形成された断
熱性中間層と、該断熱性中間層の上に形成された感熱発
色層と、を具備したことを特徴とする。そして、前記光
吸収性感熱発色層は、近赤外線領域に吸収を持つ色素が
含有されていることを特徴とする。
【0008】更に、本発明の情報記録媒体の記録方法
は、基体と、この基体上の少なくとも一方側に形成され
た光吸収層と、該光吸収層の上に形成された第1の感熱
発色層と、該第1の感熱発色層の上に形成された断熱性
中間層と、該断熱性中間層の上に形成された第2の感熱
発色層と、を具備した情報記録媒体に対して表示記録を
行う情報記録媒体の記録方法であって、前記情報記録媒
体の第1の感熱発色層に表示記録を行う場合には、情報
記録媒体上からレーザー光の照射により行い、また前記
第2の感熱発色層に表示記録を行う場合には、情報記録
媒体上にサーマルヘッドの接触により行うことを特徴と
する。
【0009】また、本発明の情報記録媒体の記録方法
は、基体と、この基体上の少なくとも一方側に形成され
た光吸収性感熱発色層と、該光吸収性感熱発色層の上に
形成された断熱性中間層と、該断熱性中間層の上に形成
された感熱発色層と、を具備した情報記録媒体に対して
表示記録を行う情報記録媒体の記録方法であって、前記
情報記録媒体の光吸収性感熱発色層に表示記録を行う場
合には、情報記録媒体上からレーザー光の照射により行
い、また前記感熱発色層に表示記録を行う場合には、情
報記録媒体上にサーマルヘッドの接触により行うことを
特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の情報記録媒体及び
その記録方法の実施の形態について詳しく説明する。図
1は、本発明に係る情報記録媒体の第1実施形態の断面
図、図2は、本発明に係る情報記録媒体の第2実施形態
の断面図、図3は、第1実施形態の情報記録媒体に近赤
外レーザーを照射して第1の感熱発色層に表示記録を行
っている状態を示す図、図4は、第1実施形態の情報記
録媒体にサーマルヘッドを接触して第2の感熱発色層に
表示記録を行っている状態を示す図、図5は、第1実施
形態の情報記録媒体に近赤外レーザーを照射して第1の
感熱発色層の複数個所に表示記録を行っている状態を示
す図、図6は、第1実施形態の情報記録媒体にサーマル
ヘッドを接触させながら走行させて、第2の感熱発色層
を発色させている状態を示す図、図7は、第1実施形態
の情報記録媒体において、第1の感熱発色層の表示記録
を発色させた第2の感熱発色層で隠蔽し、赤外線リーダ
ーにより前記表示記録を読取っている状態を示す図、図
8は、第2実施形態の情報記録媒体にレーザーを照射し
て光吸収性感熱発色層に表示記録を行っている状態を示
す図、図9は、第2実施形態の情報記録媒体にサーマル
ヘッドを接触させながら走行させて、感熱発色層に表示
記録を行っている状態を示す図である。
【0011】まず、本発明に係る情報記録媒体の第1実
施形態について説明する。本発明の第1実施形態の情報
記録媒体1Aは、図1に示すように、シート状あるいは
板状の基体2と、この基体上の少なくとも一方側に形成
された光吸収層3と、該光吸収層3の上に形成された第
1の感熱発色層4と、該第1の感熱発色層4の上に形成
された断熱性中間層5と、該断熱性中間層5の上に形成
された第2の感熱発色層6と、必要に応じて第2の感熱
発色層6の上に設けられた保護層7とが積層されてい
る。またこの際、感熱発色層4,6および光吸収層3
は、カード形状の内全面を覆うように形成しても一部分
のみを覆うように形成してもよい。
【0012】前記基体2は、シート状あるいは板状のも
のが使用され、例えば塩化ビニル、ABS樹脂、AS樹
脂、ポリエステル、ポリプロピレン、スチレン系樹脂、
アクリル、ポリカーボネート、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、PET−G等の合成樹脂、または、紙、不織
布、金属蒸着物等が用いられる。また、基体2上には、
例えばシルクスクリーン印刷やオフセット印刷等によ
り、所望のデザインの絵柄や模様及び文字等を印刷して
印刷層を設けてもよい。
【0013】また、光吸収層3は、光を熱に変換するた
めの光吸収材料を含み、第1の感熱発色層4及び第2の
感熱発色層6の発色を妨げず、更に地色を抑えるため無
色または淡色の色素を用いる。光吸収層3は、光吸収性
材料を水系又は溶剤系樹脂等のバインダーに混合してコ
ーティング又は印刷により形成する。光吸収層3に用い
る光吸収性材料としては、例えば、フタロシニアン系、
ナフタロシニアン系、ビスチオウレア系化合物、スクア
リリウム系、アズレニウム系、トリフェニルアミン系、
トリスアゾ系、ジフェニルメタン系、トリフェニルメタ
ン系、トリアリルメタン系、キノン系、ナフトキノン
系、アントラキノン系、アゾ系、インモニウム系、ジイ
ンモニウム系、金属錯体系、金属硫化物とチオウレア系
化合物、リン化合物と銅化合物、等が使用でき、上記の
2種類以上を混合して使用してもよい。
【0014】また、第1の感熱発色層4及び第2の感熱
発色層6としては、熱融解反応により発色する電子供与
性染料前駆体と電子受容性化合物、および増感剤、退色
防止剤、顔料や滑剤などの充填剤、分散剤、結着剤など
が含まれる。この第1の感熱発色層4及び第2の感熱発
色層6は、基体2上へのコーティング、印刷などにより
層を形成する。層の形成方法としては、グラビア、ロー
ルコート、スプレーコート、ディッピングなどにより形
成する。前記電子供与性染料前駆体としては、ロイコ染
料としてこの種の感熱材料に適応されているもの、フル
カラーの場合には、イエロー、マゼンダ、シアン系に発
色するものが選ばれ、例えば、トリフェニルメタン系、
フルオラン系、フェノチアジン系、オーラミン系、スピ
ロピラン系、インドリノフタリド系、等の染料のロイコ
化合物が好ましく用いられる。
【0015】電子受容性化合物としては、電子供与性染
料前駆体と組み合わせて顕色剤として用いられるもので
あり、熱プレスを行った際でもこれに耐えられる程度の
耐熱性があり、かつ印字記録を行う際に印加される熱に
対して感度よく反応する必要があり、例えば次に挙げる
化合物が使用できる。ビスフェノールA等のフェノール
性物質、オクチルホスホン酸、ノニルホスホン酸、デシ
ルホスホン酸、ドデシルホスホン酸、テトラデシルホス
ホン酸、ヘキサデシルホスホン酸、オクタデシルホスホ
ン酸、エイコシルホスホン酸等やα−ヒドロキシオクタ
ノイック酸、α−ヒドロキシドデカノイック酸、α−ヒ
ドロキシテトラデカノイック酸、α−ヒドロキシオクタ
デカノイック酸、α−チオジフェニル酸、キノン類、等
が挙げられる。
【0016】増感剤としては、例えば1−ヒドロキ−2
−ナフト酸フェニル、p−ベンジルビフェニル、ステア
リン酸アミド、ベヘン酸アミド、メチレンビスステアリ
ン酸アミド、シュウ酸ジベンジル、トリルビフェニルエ
ーテル、脂肪酸アマイド類、等が挙げられる。
【0017】退色防止剤としては、水酸基をブロックし
た顕色剤の類似物、亜鉛塩などの有機金属塩、ヒンダー
ドフェノール類などが挙げられる。また、顔料には、隠
蔽性がなく、吸油量が高く、pHが高く、染料に対し活
性がないことなどが求められる。また、白色顔料であれ
ば、可視光、近赤外光を周囲に散乱させる効果があり、
光吸収剤への近赤外光吸収を促進、発熱効果を上昇させ
る。この顔料としては、炭酸カルシウム、水酸化アルミ
ニウム、珪酸塩、ゼオライト、シリカ、カオリンクレ
ー、尿素ホルマリン樹脂、等が挙げられる。
【0018】結着剤としては、主に水溶性樹脂が主成分
となり、ポリビニルアルコール、デンプン、変性デンプ
ン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ゼラチン、カゼイン、アルキレン−無水マイレン酸共重
合体、ポリビニルピロリドン、アクリルアマイド系水溶
性樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体エマルジョン、
尿素樹脂、メラミン樹脂、アミド樹脂、ポリウレタン樹
脂、などが挙げられる。また、必要に応じて各種補助剤
を添加できる。
【0019】そして、第1の感熱発色層4に、発色後に
近赤外線領域に吸収を持つ色素を含有させ、一方、第2
の感熱発色層6に、発色後に近赤外線領域に吸収を持た
ない色素を含有させない状態とすることで、第2の感熱
発色層6を発色状態として第1の感熱発色層4で表示記
録した機械読み取り用コード表示を、赤外線リーダーで
読取り可能とし情報の秘密保持をすることもできる
【0020】また、断熱性中間層5としては、染料に対
して活性がなく、隠蔽性がないことが望ましく、第1の
感熱発色層4及び第2の感熱発色層6に対して熱を遮断
する必要があるため、1〜3μmの厚さを持つことが望
ましい。断熱性中間層5の材料としては、炭酸カルシウ
ム、水酸化アルミニウム、珪酸塩、ゼオライト、シリ
カ、カオリンクレー、尿素ホルマリン樹脂、等の顔料、
及びポリビニルアルコール、デンプン、変性デンプン、
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ゼラ
チン、カゼイン、アルキレン−無水マイレン酸共重合
体、ポリビニルピロリドン、アクリルアマイド系水溶性
樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体エマルジョン、尿
素樹脂、メラミン樹脂、アミド樹脂、ポリウレタン樹
脂、などのバインダー樹脂の中から選択され、特に透明
性を損なわず、近赤外光の透過を妨げない状態で形成さ
れる。
【0021】更に、第2の感熱発色層6の上層に保護層
7を設けてもよい。保護層7を設けることによって、形
態時などに外部からの熱や傷等による悪影響から各層を
保護することができる。保護層7は、耐薬品性、耐水
性、耐摩擦性、透明性を有し、前記バインダー樹脂の中
から選択して用いればよく、通常0.1〜10μmの厚
みで形成する。特に、表面の耐摩擦性、耐薬品性、耐汚
染性を施すために、熱硬化性樹脂又は紫外線や電子線等
の電離放射線硬化性樹脂が通常よく用いられる。また、
保護層7と第2の感熱発色層6との間に、密着性を高め
るためにアンカー層を設けてもよい。
【0022】次に、本発明に係る情報記録媒体の第2実
施形態について説明する。本発明の第2実施形態の情報
記録媒体1Bは、図2に示すように、シート状あるいは
板状の基体2と、該基体2上の少なくとも一方側に形成
された第1の光吸収性感熱発色層8と、該第1の光吸収
性感熱発色層8の上に形成された断熱性中間層5と、該
断熱性中間層5の上に形成された感熱発色層9と、必要
に応じて感熱発色層9の上に設けられた保護層7とが積
層されている。またこの際、光吸収性感熱発色層8およ
び感熱発色層9は、カード形状の内全面を覆うように形
成しても一部分のみを覆うように形成してもよい。
【0023】光吸収性感熱発色層8は、例えば前記の第
1実施形態の情報記録媒体1Aで用いた第1の感熱発色
層及び第2の感熱発色層に、光吸収性材料を含有するこ
とにより作製したものを使用する。
【0024】次に、本発明の第1実施形態の情報記録媒
体1Aに対し表示記録を行う方法を、図3〜図7に基づ
いて説明する。まず、情報記録媒体1Aの第1の感熱発
色層4に表示記録を行う場合には、図3に示すようにレ
ーザー光光源10から書込み用レーザー光11を対物レ
ンズ12を介して情報記録媒体1Aに対し照射する。こ
の際、書込み用レーザー光11の波長を、光吸収層3の
最大吸収波長に合わせて照射することで、光吸収層3が
発熱してこの熱の影響で光吸収層3の上層の第1の感熱
発色層4が発色する。この際、断熱性中間層5で熱が遮
断されるので、第2の感熱発色層6は発色しない。
【0025】また、第2の感熱発色層6を発色させて表
示記録などを行う場合は、サーマルヘッド13を保護層
7の表面に接触させたり、またサーマルヘッド13を保
護層7の表面に接触させながら移動して加熱させて、こ
の熱の影響で第2の感熱発色層6が発色する。この際、
断熱性中間層5で熱が遮断されるので、第1の感熱発色
層4は発色しない。
【0026】次に、本発明の第1実施形態の情報記録媒
体1Aを用いて、第2の感熱発色層6の発色により第1
の感熱発色層4に記録した機械読取り用コードを隠蔽し
目視できない状態として、セキュリティーを保持し、こ
の機械読取り用コードを読取る場合について説明する。
この場合、第1の感熱発色層4には、近赤外線領域に吸
収を持つ色素を含有させておく。まず、図5に示すよう
にレーザー光光源10から書込み用レーザー光11を対
物レンズ12を介して情報記録媒体1Aに対し照射し、
第1の感熱発色層4に機械読取り用コードとして例えば
バーコード14を記録する。次に、サーマルヘッド13
を保護層7の表面に接触させながら移動して加熱させ
て、前記バーコード14を隠蔽するように第2の感熱発
色層6を発色させる。第2の感熱発色層6を発色させる
ことでこの発色部15によりバーコード14の表示が外
観上見えない状態となる。
【0027】そして、第2の感熱発色層6の発色部15
により隠蔽されたバーコード14を読取る際には、図7
に示すように赤外線バーコードリーダー16を用いて、
近赤外線17を情報記録媒体1Aに対し照射すること
で、その反射を検知してバーコード14を読取る。
【0028】次に、本発明の第2実施形態の情報記録媒
体1Bに対し表示記録を行う方法を、図8,図9に基づ
いて説明する。図8に示すように、レーザー光光源10
から書込み用レーザー光11を対物レンズ12を介して
情報記録媒体1Bに対し照射することで、光吸収性感熱
発色層8に含有された光吸収性材料が発熱して、この影
響で感熱発色する。また、感熱発色層9に表示記録を行
う場合には、情報記録媒体1B上にサーマルヘッド13
を接触させることにより感熱発色層9を発色させる。
【0029】また、レーザー光にパルスレーザー光を用
いると、ごくわずかな時間の間のみ高出力を有する光を
照射することで、熱が基材などに蓄積しないので、その
部分での変形、変質等のダメージを起こさずにデザイン
加工、文字の描写等を行うことができ好ましい。また、
パルスレーザー光のスポット径をコントロールすること
で、様々な種類の異なる絵柄、模様等のデザイン表示
や、顔写真等の画像情報表示、そして情報記録媒体1毎
に異なる機械読み取り可能な情報、例えばバーコード、
OCR文字、OMR等の表示記録を細密描画により精細
に形成できるので表示記録の選択の幅が広く選ぶことが
できる。
【0030】
【実施例1】基体2として厚さ188μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(東レ社製E−20)を用
い、この基体2の一方側の面にグラビア印刷法を用い
て、光吸収層3、第1の感熱発色層4、断熱性中間層
5、第2の感熱発色層6、保護層7の順に積層して、情
報記録媒体1Aを作製した。ここで前記第1の光吸収層
3には、近赤外光吸収物質S110510(ICI社
製)と、溶剤(ポリビニルアルコール10%水溶液)
と、イソシアネート硬化剤とを混合したものを乾燥後1
〜2μmの膜厚となるように形成した。
【0031】続いて、第1の感熱発色層4として、赤染
料(3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン)と、
顕色剤(3、3−ジクロロフェニチオ尿素)と、溶剤
(ポリビニルアルコール10%水溶液)を混合したもの
を乾燥後、光吸収層3上に5μmの膜厚となるように形
成した。
【0032】次に、断熱性中間層5として、ポリビニル
アルコール10%水溶液を用い、乾燥後2μmの膜厚と
なるように形成した。感熱発色層4として、黒染料(3
−(N−エチル−Nアシルアミノ)−6−メチル−7−
アニリノフルオルラン)と、顕色剤(ビスフェノール
A)と、溶剤(ポリビニルアルコール10%水溶液)と
を乾燥後、光吸収層3上に5μmの膜厚となるように形
成した。第1の感熱発色層4及び第2の感熱発色層6に
用いる染料と顕色剤とは、サンドミドルにて十分分散さ
せ、平均粒径が0.3μmとなるよう塗料化し、可視
光、近赤外光の透過率をできるだけ妨げないようにし
た。
【0033】更に、耐候性向上のための保護層7を、紫
外線硬化型樹脂(ウレタンアクリレート)により、第2
の感熱発色層6上に形成した。以上のようにして作製し
た情報記録媒体に対して、波長780nmの半導体レー
ザー光を照射して書込みを行ったところ、第1の感熱発
色層4だけの発色印字が可能であった。一方、サーマル
ヘッドによる書込みを行ったところ、第2の感熱発色層
6に対して黒色の発色印字が可能であり、また第2の感
熱発色層6を発色させることで第1の感熱発色層4の発
色印字を隠蔽することができた。
【0034】
【実施例2】基体2として厚さ188μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(東レ社製E−20)を用
い、この基体2の一方側の面にグラビア印刷法を用い
て、光吸収性感熱発色層8、断熱性中間層5、感熱発色
層9、保護層7の順に積層して、情報記録媒体1Bを作
製した。ここで、光吸収性感熱発色層8として、フルオ
レン系ロイコ染料(3,6,6−トリス(ジメチルアミ
ノ)スピロ(フルオレン−9,3−フタリド))、顕色
剤(ビスフェノールA)と、溶剤(ポリビニルアルコー
ル10%水溶液)を混合したものに、近赤外光吸収物質
(ICI社製S110510)を分散させた。このよう
にしてできた近赤外光吸収剤を含む塗布液を乾燥後、基
材上に5μmの膜厚となるように形成した。
【0035】また、感熱発色層9は、ロイコ染料(3−
(N−エチル−Nアシルアミノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン)、顕色剤(ビスフェノールA)と、
溶剤(ポリビニルアルコール10%水溶液)を混合した
ものを乾燥後、中間層上に5μmの膜厚となるように形
成した。光吸収性感熱発色層8及び感熱発色層9に用い
る染料と顕色剤とは、サンドミドルにて十分分散させ、
平均粒径が0.3μmとなるよう塗料化し、可視光、近
赤外光の透過率をできるだけ妨げないようにした。ま
た、断熱性中間層5及び保護層7は、実施例1と同様に
形成した。
【0036】以上のようにして作製した情報記録媒体1
Bに対して、波長780nmの半導体レーザー光を照射
してバーコードの書込みを行ったところ、光吸収性感熱
発色層8だけの発色印字が可能であった。一方、サーマ
ルヘッドによって感熱発色層9に全面ベタの黒色の発色
を行ったところ、光吸収性感熱発色層8のバーコードの
表示は目視不能に隠蔽された。そして、赤外線バーコー
ドリーダーを用いてバーコードを読み取ろうとしたとこ
ろ、隠蔽されたバーコードのデータを読取ることが可能
であった。
【0037】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
情報記録媒体は、サーマルヘッド等による接触方式の書
込み表示記録と、レーザー光を照射して行う非接触方式
の書込み表示記録とを併用して行うことができるので、
情報記録媒体の使用用途を広げることができ便利であ
る。また、機械読取り用コードなどの情報を簡単に隠蔽
状態に加工することができきるので、情報のセキュリテ
ィー性を確保することができ、しかも機械的に隠蔽情報
を読取ることができるので効率的に情報の読取り及び真
偽判定等を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報記録媒体の第1実施形態の断
面図である。
【図2】本発明に係る情報記録媒体の第2実施形態の断
面図である。
【図3】第1実施形態の情報記録媒体にレーザーを照射
して第1の感熱発色層に表示記録を行っている状態を示
す図である。
【図4】第1実施形態の情報記録媒体にサーマルヘッド
を接触して第2の感熱発色層に表示記録を行っている状
態を示す図である。
【図5】第1実施形態の情報記録媒体にレーザーを照射
して第1の感熱発色層の複数個所に表示記録を行ってい
る状態を示す図である。
【図6】第1実施形態の情報記録媒体にサーマルヘッド
を接触させながら走行させて、第2の感熱発色層を発色
させている状態を示す図である。
【図7】第1実施形態の情報記録媒体において、第1の
感熱発色層の表示記録を発色させた第2の感熱発色層で
隠蔽し、赤外線リーダーにより前記表示記録を読取って
いる状態を示す図である。
【図8】第2実施形態の情報記録媒体にレーザーを照射
して光吸収性感熱発色層に表示記録を行っている状態を
示す図である。
【図9】第2実施形態の情報記録媒体にサーマルヘッド
を接触させながら走行させて、感熱発色層に表示記録を
行っている状態を示す図である。
【符号の説明】
1A,1B 情報記録媒体 2 基体 3 光吸収層 4 第1の感熱発色層 5 断熱性中間層 6 第2の感熱発色層 7 保護層 8 光吸収性感熱発色層 9 感熱発色層 10 レーザー光光源 11 レーザー光 12 対物レンズ 13 サーマルヘッド 14 バーコード 15 発色部 16 赤外線バーコードリーダー 17 近赤外線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA13 HB01 JA25 JC02 JC05 KA25 KA45 LB07 LB08 2H026 AA07 AA13 AA24 AA28 BB01 DD01 DD45 DD46 DD53 DD57 FF07 FF13 FF22

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体と、この基体上の少なくとも一方側
    に形成された光吸収層と、該光吸収層の上に形成された
    第1の感熱発色層と、該第1の感熱発色層の上に形成さ
    れた断熱性中間層と、該断熱性中間層の上に形成された
    第2の感熱発色層と、を具備したことを特徴とする情報
    記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記第1の感熱発色層は、近赤外線領域
    に吸収を持つ色素が含有されていることを特徴とする請
    求項1記載の情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 基体と、この基体上の少なくとも一方側
    に形成された光吸収性感熱発色層と、該光吸収性感熱発
    色層の上に形成された断熱性中間層と、該断熱性中間層
    の上に形成された感熱発色層と、を具備したことを特徴
    とする情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記光吸収性感熱発色層は、近赤外線領
    域に吸収を持つ色素が含有されていることを特徴とする
    請求項3記載の情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 基体と、この基体上の少なくとも一方側
    に形成された光吸収層と、該光吸収層の上に形成された
    第1の感熱発色層と、該第1の感熱発色層の上に形成さ
    れた断熱性中間層と、該断熱性中間層の上に形成された
    第2の感熱発色層と、を具備した情報記録媒体に対して
    表示記録を行う情報記録媒体の記録方法であって、 前記情報記録媒体の第1の感熱発色層に表示記録を行う
    場合には、情報記録媒体上からレーザー光の照射により
    行い、また前記第2の感熱発色層に表示記録を行う場合
    には、情報記録媒体上にサーマルヘッドの接触により行
    うことを特徴とする情報記録媒体の記録方法。
  6. 【請求項6】 基体と、この基体上の少なくとも一方側
    に形成された光吸収性感熱発色層と、該光吸収性感熱発
    色層の上に形成された断熱性中間層と、該断熱性中間層
    の上に形成された感熱発色層と、を具備した情報記録媒
    体に対して表示記録を行う情報記録媒体の記録方法であ
    って、 前記情報記録媒体の光吸収性感熱発色層に表示記録を行
    う場合には、情報記録媒体上からレーザー光の照射によ
    り行い、また前記感熱発色層に表示記録を行う場合に
    は、情報記録媒体上にサーマルヘッドの接触により行う
    ことを特徴とする情報記録媒体の記録方法。
JP2000038948A 2000-02-17 2000-02-17 情報記録媒体及びその記録方法 Withdrawn JP2001225556A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000038948A JP2001225556A (ja) 2000-02-17 2000-02-17 情報記録媒体及びその記録方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000038948A JP2001225556A (ja) 2000-02-17 2000-02-17 情報記録媒体及びその記録方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001225556A true JP2001225556A (ja) 2001-08-21

Family

ID=18562597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000038948A Withdrawn JP2001225556A (ja) 2000-02-17 2000-02-17 情報記録媒体及びその記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001225556A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012043693A1 (ja) * 2010-09-30 2012-04-05 ブラザー工業株式会社 多色感熱媒体と印刷装置
JP2012148570A (ja) * 2004-12-03 2012-08-09 Basf Catalysts Llc サーマルペーパー
JP2013001077A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Kobayashi Create Co Ltd 光学読取帳票

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012148570A (ja) * 2004-12-03 2012-08-09 Basf Catalysts Llc サーマルペーパー
WO2012043693A1 (ja) * 2010-09-30 2012-04-05 ブラザー工業株式会社 多色感熱媒体と印刷装置
JP2013001077A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Kobayashi Create Co Ltd 光学読取帳票

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10129107A (ja) 画像表示体
JPH04303692A (ja) 情報記録媒体
JPH10116031A (ja) 不正防止シール
JP4011894B2 (ja) 情報記録部と可逆表示部とを有するカード、およびそれを用いる発行方法
JP4416068B2 (ja) 感熱記録体、感熱記録層転写シート、感熱記録層貼付用ラベルおよび記録方法
JP2002293034A (ja) 転写媒体及びこれを用いた情報記録媒体の製造方法並びに情報記録媒体
JP3508266B2 (ja) 可逆性感熱記録媒体
JP4402233B2 (ja) 情報記録媒体及びその記録方法
JP2001232942A (ja) 情報記録媒体及びその記録方法
JP2001225556A (ja) 情報記録媒体及びその記録方法
JP3463393B2 (ja) 可逆性感熱記録媒体
JPH082690B2 (ja) 記録媒体
JP2001199167A (ja) 情報記録媒体
JP3146503B2 (ja) 感熱情報記録媒体
JPH0796656A (ja) 情報記録媒体
JP2002331798A (ja) 情報記録媒体及びこれの作製に用いる転写シート並びにこの転写シートを用いた情報記録媒体の作製方法
JP3266922B2 (ja) 情報記録媒体及び情報記録媒体の記録方法
JPH05278372A (ja) 印刷物
JP2001225553A (ja) 情報記録媒体及びその記録方法
JP2003154691A (ja) 表示記録媒体への記録方法
JP2000137782A (ja) 情報記録カード
JPH0761181A (ja) 情報記録媒体
JPH0664314A (ja) 感熱記録媒体
JP2002127600A (ja) 複合感熱記録層、感熱記録体、感熱記録層転写シート、感熱記録層貼付用ラベル、および記録方法
JP4522602B2 (ja) 二色印字が可能な複合感熱記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070501